アニェ-ゼ「我らは神の代理人 神罰の地上代行者 AEMN!!!」 (4)

それは優しい記憶。私の中にある最も楽しかった時期の一番の思いで。

ローマ正教の運営するとある孤児院にある事情で私は引き取られたことがある。孤児院に引き取られたことは素直に喜べた、だって暖かな食事や教育が受けられるから。
腐れ路上生活に比べれば孤児院であっても絶対にましだ。
それを純粋に私は喜んでいた。別に聖書の教えや他人の慈悲の心、同じ孤児の仲間ができたことを喜んだ訳じゃない。

路上生活を強いられれば子供であろうと嫌だったとしても一般に言われている他人を思いやる心が間違い、幻想だとわかってしまう。
むしろ人間にあるのは善性に満ちた心ではなく、それとは真逆のどす黒い悪意にまみれた獣欲に支配された汚れた邪悪な心だ。
人が無条件に他人に優しくするわけではないと私は苛烈な路上生活の中悟ってしまった。

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