折木「最近、千反田のおっぱいが気になる…」(95)

代行:Kw1Z8F410

>>1
ありがとう

折木「……」

える「折木さんっ、私…気になりますっ」

プニュ

折木「(くっ…)」

える「なんで……………………」

最近は千反田の気になりますトークが耳に入らない。
腕にあたる感触がそれを邪魔する。

える「…でしょう?」

折木「え…と、何だ?千反田」

える「え、その…今、話しましたよ」

えるたそ「折木さん…優しくさわってください///」

ほうたる「さいで」

折木「悪い、よく聴こえなかった…」

える「…そうですか」シュン

折木「(またこうなった…)」

気になります!→あーだこーだ→えるたそすっきり♪この流れも久しくできてない…。
その原因が…


える「……」プリレレレン

折木「(おっぱい)」

折木「(おっぱい)」

折木「(見たら駄目だ…)」

える「折木さん、おいしいクッキーはいかがですか?」

折木「あぁ、いただくよ」

える「(折木さん…最近、どうしたんでしょう…)」

える「(私が…しつこくしたから…?怒っているんでしょうか…)」

折木「……」サクサク

える「あ、あの…」

折木「(おっぱい…おっぱい…えるのおっぱい…えるおっぱい…)」ボー

える「(無視されてしまいました…)」シュン

気づいたのは最近だった。いつものように

える「私、気になりますっ」

…と千反田が身を乗り出した時。衝撃が走った。

プルルルルルン…ァ…

折木「……!!」

その日以来からだ…、ギクシャクし始めたのは。原因は自分にあるのだが…

折木「……」サクサク

グイグイ

折木「ん?」

える「お、折木さん…」

どこで代行頼んだか教えてくれよ

える「ご、ごめんなさいっ…」

折木「え、何が…」

える「私、いつも…折木さんに頼ってばかりで…迷惑をかけて」

折木「…?」

える「謝りますっ…だ、だから…嫌わないでくださいっ…」

折木「嫌う?」

える「……っっ」グスン

>>19
色々なスレ

緊急事態だ。
おっぱいが泣きはじめた。

折木「千反田、何で泣くんだ…」

える「ち、ちがっ…うっ…」グスッグスン

折木「」

この状況はまずい。俺が泣かしたみたいじゃないか…。

折木「……」ポン

える「ぁ…っ…」

折木「落ち着け、俺は怒ってないから」

える「ほ、本当…ですか…?」

折木「ほらハンカチ」

える「は、はい…」

折木「……」ホッ

える「折木さん…私、気になりますっ…」ニコッ

折木「何が気になるんだ?」

安心させようと涙を拭きながら笑ってみせてくれた。取りあえずは一安心…

える「何かお悩みでも…あるんですか?」

折木「え…」

える「私でよければ…相談に乗りますっ」

言えない…。
おっぱいが原因なんて…!
える「話していただけませんか…?少しでも力になりたくて…」

折木「そ、それは…」

える「どんな悩みでも構いませんから」

折木「……」

さらに追撃してくるおっぱい。潤んだ瞳で見つめてくる…。
その瞳の前ではごまかせる気がしなかった。

折木「…笑うなよ?」

える「はい、絶対に…」ギュッ

勇気を出してと言わんばかりに手を握ってくれた。

折木「お…お…」

える「お?」

折木「お…ぁおっぱい!!!」

静寂。
何か言ってくれ…。千反田…。

える「…おっぱい」

沈黙を破った、彼女の第一声だった。

える「…がどうしたんですか?折木さん」

折木「…お前のおっぱいだよ」

える「わ、私のですか…?」

折木「成長してないか?弾力があれ…プルルルルルン…こう…」

える「……//」

駄目だ。混乱して何を言っているかわからない。
千反田は…頬を赤らめて目を逸らしてしまった。

面白いが擬態語はなんだよレレレレンとか・・・ア・・・とか

える「き、気になりますか…?私の…」

折木「ああ、すっごく」

える「確かに…大きくなりましたょ…//」モジモジ

折木「だろ?」

折木「制服の上からでも主張が激しくなってきたし…後は合宿の時だ」

える「…浴衣?」

折木「あぁ…屈んだ時にちらりと見えたんだ」

折木「谷間をな…」

える「うぅ……//」

>>37
ごめんね

折木「ムギュッ…て感じだった。ちょっとしたものなら挟めると思ったよ」

折木「……」

あれ…?
何、熱弁してるんだ。俺は…
セクハラで訴えられてもおかしくない。しかも合宿の時、チラッと見たことも話してしまった。

折木「す、すまん…」

える「い、いえ…ちょっと恥ずかしかったですケド…」

折木「……」ホッ

える「あの、折木さんは、その…」

折木「な、なんだ」

怒ってはいないが、相変わらずギクシャクした空気のままだ。
なんとかこの状況を解消できる会話の糸口になればいいんだが……。

える「私以外の人のでも、見たり、するんですか?」

余計にギクシャクするような発言だった。

折木「どうしてそういう発想になるんだ……」

呆れているのか、困っているのか、照れているのか。
自分でも、なんだかよく解らない感情の赴くままに出てきた言葉だが、
彼女は気にいらないらしい。

える「だ、だって!男の人がそういう事に興味を持つのは仕方のない事なのは解っています!」

える「解っていますけど、誰かれ構わずだとしたら、それは、せ、節操がないというか……」

じゃあ何だと言うのだ。私、折木は千反田の胸にしか興味ありませんと言えばいいのか。
それなら節操がある。あるがそれはつまり。

折木「落ち着け、千反田」

える「……確かに取り乱しました」

折木「最初にバカな事を云った、俺が悪い。意識過ぎた、俺が悪い。お前を困らせた、俺が悪い」

つまり。

折木「全部俺が悪いんだから、これはこれで終わりだ」

える「けれど」

折木「良いんだ、これで手打ちにしてくれ。なんなら別の事で言う事を聞くから」

える「……」

これで何とか煙にまけた。のだろうか?

少なくとも話を逸らして、千反田の胸に興味があるのかないのか、という尾籠な話題からは逃げた。
ついでに『別の事』と予防線をはって話を蒸し返されるのも防いだ。
はずだ。

省エネ思考としては最善手を取ったつもりだ。

える「やっぱり」

とはいえ強引に話を戻されたら溜まったものじゃない。

える「それでも私は」

どうあっても答えるしかないし。

える「気になります!」

答えるしか無くなった。

折木「……」

もし鏡が在ったとして、己の顔を見る事が出来たとしたら、それはもう憮然とした表情だったろう。
眉は八の字になり、目は細く、口は呆れた半開きになっているのだから。

折木「なぁ、その気に成るっていうのは」

絶対に確認しなくてはならない事だ。

折木「具体的に、どういう意味でだ」

千反田は、困ったようにうつむいていた。
……顔を赤くして、答えに窮するなら聞かないで欲しかった。

彼女が意を決して口を開いたのは、何とかこの場を流して帰る算段を思い付いた時だった。

える「……他の、女性の、胸はあまり見て欲しくない、という意味です」

――ああ、そうだろうな。そういう事だろうと思ったよ。

呆れるとか、困るとか、照れるとか。
本当に、よく解らない感情が俺の胸に湧き上がってくる。

折木「答える前に確認しなきゃならん事がある。回答はその上でだ」

える「解りました」

どうして彼女は、こんな真剣な顔で俺を見るのだろう。
どうして俺は、こんな状況に陥っているのだろう。

それの理由を明かすために、聞いた。

折木「お前は、俺にそういう存在で居て欲しいのか」

その言葉を聞いて、今までの困惑も何もかも消え去ったように彼女は微笑んで、言った。

える「そういう事です」

後はただ、ありがちな言葉を二言三言かわして、俺はそういう存在になった。

氷菓ってこういうおっぱい的な話なの? だったら原作小説買うわ

折木「それにしても、何だな」

える「どうしたんです?」

折木「……付き合うきっかけが、なんというか下らない会話からだったな」

える「下らなくなんかありません!」

折木「いや、下らないだろう……」

間違いなく下らない。恋愛小説だろうと、アクション映画のおまけのラブシーンであろうと、
こんな事から始まる告白は無い、と思う。

える「ではですね、折木さん」

折木「何だ?」

大きな瞳、綺麗な黒髪、美しいと素直に思える笑顔で彼女は言った。

える「折木さんは、私の胸、気になりませんか?」

俺は省エネ主義にあるまじき熱量が顔から噴き出るのを感じていた。

<了>

寝る
>>1はちゃんと完結させろよな…これはアナザーEDって事で

>>86
ほろ苦い青春ミステリーよ
アニメはマイルドだけど

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