夏海「今日は寒いから布団から出たくない」 (124)
小鞠「夏海ー、もう朝だよ。朝ごはん出来てるよ」ユサユサ
夏海「夏海ちゃんは布団の中にイマセンヨー」
小鞠「何バカな事言ってんの?早く起きないとお母さんに怒鳴られるよ」
夏海「グーグー」
小鞠「もー、あたし知らないからね」
夏海「姉ちゃんは行ったか・・・」
夏海「うー・・・寒い寒い、なんで朝起きたらいきなり寒くなっちゃうかな・・・」
夏海「夏海ちゃんは悪くないし、強いて言うなら布団が悪い!」
夏海「二度寝しちゃお・・・」zzz
ドタドタドタドタバタン
夏海「あ・・・」
雪子「夏海ー!!さっさと起きい!今日も学校あるやろ!」
夏海「グーグー!」
雪子「寝たふりしても騙されんからね!ホラ早く!」
布団奪い
夏海「グー!いやだぁぁぁ!!」
食卓
小鞠「夏海、おはよう」
夏海「・・・姉ちゃんおはよ」
小雪「まったく、ちゃっちゃと食べんと学校遅れるけんね」
卓「・・・」
夏海「うー、あんま食欲わかない・・・」
卓「・・・」スクッ
小雪「卓、食事中なのに勝手にどっか行ったら・・・」
夏海「ん・・・兄ちゃんどうしたん急に近づいてきて」
ピト
夏海「あう、冷た・・・」
小鞠「・・・?もっかして夏海、風邪引いてる?」
夏海「え?」
卓「・・・」コク
小雪「あら本当?よく見たらなんか顔も赤い気がする」
夏海「イヤイヤイヤ、ウチが風邪?そんな事ありえないし」ドボドボ
小鞠「あんたそれ味噌汁!コップはこっち!」
小雪「もー何やっとんね!ちょっと温度計持ってくるけ大人しくしとき!」
夏海「・・・36.9度」
小雪「やっぱり風邪引いとるね、なんで自分の身体なのにあんたが最初に気づかんの」
夏海「イヤ、このくらい平熱でしょ、余裕ですよヨユーヨユー・・・」
小鞠「なんたらは風邪ひかないって言うけど、
夏海のおかげで意味が分かった気がする」
夏海「ちょっと姉ちゃんそれどうゆう意味だよ」
小雪「馬鹿な事言ってないの、あんたよくそこから熱上がって大変だった事あったやろ。今日は大人しくしとき」
夏海「母さんまでウチの事馬鹿に・・・」
雪子だったわ
夏海(ん・・・待てよ?元々ウチは布団から出たく無かった訳だし・・・結果オーライなのか?)
夏海(OKOK全然オーライじゃないか、だとすると、ここは大人しく言う事を聞くべき)
夏海「おやー?なんか急に体がフラついてきたぞー?今日はゆっくり布団に入って安静にしなければー」
小鞠「あんたそれ布団に入りたいだけじゃん」
雪子「はぁ・・・とりあえず制服脱ぎ、新しいパジャマ用意するけぇ」
夏海「ただいまお布団ちゃん!私戻ってきたよ!」ヌクヌク
小鞠「休めると思ったら急に元気になっちゃって」
夏海「いーのいーの!私病人だしー?熱あるしー?」
小鞠「まあそうだけどね、私は学校行くよ」
夏海「はーい姉ちゃんいってらっしゃーい!」フリフリ
夏海「もうお粥食べて薬も飲んでおまけに今日はお休み、至れり尽くせりですなー」
夏海「でもバタバタやったら母さんにドヤされるし・・・」
夏海「暇だなぁ」
シーン
夏海「・・・とりあえず寝よう」
学校
小鞠「おはよー」
蛍「おはようございます先輩!」
れんげ「おはようなのん!」
蛍「あれ、夏海先輩は今日も遅刻ですか?」
小鞠「いやー夏海、風邪引いちゃってさぁ」
れんげ「風邪なん?残念なのん・・・」
蛍「学校終わったらお見舞いに行きましょうか?」
小鞠「うーん、そんなに熱あるわけでも無いし、今日一日休めば治ると思うよ」
蛍「そうですか・・・」
飽きた
夏海(・・・ん?今何時だ?)
夏海(12時かぁ・・・二度寝する分には十分だなぁ)
夏海(心なしかまた熱が上がってきた気がする・・・)
夏海(姉ちゃん達は今なにやってるんだろ、まあ普通に勉強中かぁ・・・4時間目は数学だったな)
夏海(そういえば、れんちょんが考えた遊びに付き合う約束してたなぁ・・・ごめんねれんちょん)
夏海(・・・いい事思いついた)
夏海(・・・別に謝る必要なんてないじゃん、よーし)
雪子「夏海ー。お昼だよ。うどん作ったからね、食べれるだけでいいから・・・」
雪子「あれ・・・夏海?」
夏海「へへへ・・・こっそり出てきちゃった」
夏海「丁度バスも来たし、母さんもまだ追ってこないな」
夏海「午後からだけでも学校行って、れんちょんと遊ぶぞー!」
雪子「制服が無くなってる・・・」
雪子「あの馬鹿、勝手に学校に行ったわね!」
家出るからID変わると思う
prrrrrr
一穂「グガー」zzz
れんげ「ねえねえ」
一穂「・・・んー?」
れんげ「ねえねえ、電話なってるのん!
一穂「うわっやっば!どうもすみません一穂です」
一穂「・・・夏海ちゃん?今日は来ないって聞いてますが」
一穂「・・・はい、分かりました。来たらこちらから連絡しますー」ガチャ
蛍「なんの電話だったんですか?」
一穂「なんか夏海ちゃん家から居なくなったーって雪子さんから」
小鞠「えっ!?」
蛍「だ、大丈夫なんですか?」
>>1ですほしゅ
夏海「近道しよう。この橋ボロいなぁ」
夏海「あっ」フラッ
一穂「まー夏海ちゃんああ見えても割としっかりしてるし、学校に着いたら保健室に寝かしておけば大丈夫でしょー」
蛍「しっかり・・・」
れんげ「しっかり・・・」
一穂「コラコラ二人とも、夏海ちゃんは先輩でしょ、信じてあげようという気持ちを持ったげようね」
小鞠「・・・・・」
・・・・ん
夏海(・・・うん?)
・・・・さーん!
夏海(あれ?)
・・・・かーさーん!
夏海(・・・小さい頃の私だ)
おかーさーん!
夏海(・・・私が、泣いてる?)
夏海(私が泣いてる・・・地面に疼くまって・・・声を枯らしながら)
夏海(夢か・・・?だよなぁ、私ここいるし・・・)
夏海(でも・・・なんだか・・・)
夏海(・・・思い出せない)
・・・ちゃん
夏海(・・・確か、ずっと昔、私が姉ちゃんと同じくらいの身長だった頃)
・・・嬢ちゃん
夏海(・・・なんだようるさいな、がんばって思い出そうとしてるのに)
「お嬢ちゃん!」
夏海「・・・はっ!?」
運転手「お嬢ちゃんやっと起きたかい、終点だよ」
夏海「ああ、なんだ運転手さんか・・・え、終点?」
ブロロロロ
夏海「終点までずっと寝ちゃってたのか・・・」フラ
夏海「普段定期だったから・・・お小遣いすっからかんになっちゃったよ・・・」
フラフラ
夏海(うわ・・・目が回る、また熱上がったっぽい)
夏海(どこだっけココ、終点まで来たこと私ないし・・・)
夏海(バスもまだ来ないし、お金もない・・・)
フラフラ
夏海(・・・歩いて帰ろう)
れんげ「あっ、あれってイモムシなのん?」
小鞠「………」
蛍「えっ………」
イモムシ「夏海ちゃんでした…。」
イモムシカワイイ
れんげ「・・・なっつん、遅いのん」
蛍「確かに・・・とっくに学校に着いててもおかしくない時間です」
一穂「うーん・・・ちょっと電話してみるかー」ピッピッ
小鞠「・・・やっぱり」
蛍「どうかしましたか?先輩」
小鞠「嫌な予感はしてたんだ、私もさっきまで忘れてたんだけど・・・」
小鞠「昔、夏海が微熱のまま外に遊びに行ったっきり、帰って来なかった事があって」
小鞠「お母さんもお兄ちゃんも私も一生懸命探して、やっと見つけて」
小鞠「夏海わんわん泣いてた・・・カラカラの声で、フラフラで」
小鞠「もしかしたら今頃どこかで・・・」
蛍「・・・・・」
ちょい待ってて
ぱしへろんだす~
蛍「・・・大丈夫ですよ、きっと先輩達のお母さんが夏海先輩を見つけてますって」
小鞠「ほたるん・・・」
一穂「学校にもまだ着いてないっぽくてー・・・そうですか、分かりました」ピッ
れんげ「ねえねえ、なっつんどうなったん?」
一穂「うーん、こりゃちょっとまずいかもしれんね」
蛍「え・・・」
卓「」ガタッダッ
小鞠「兄ちゃん!?」
近親相姦ダsッシュ!!
兄貴(貴重なマンコが!!)ダッ
一穂「そうね、私も動いた方がいいかも。3人はそのまま自習してて」
小鞠「わ、私も夏海を探します!」
一穂「ダメ、単に動けなくなっただけと決まった訳じゃないし、1人で動いたら夏海ちゃんだけの騒ぎじゃなくなっちゃう」
小鞠「でも・・・」
一穂「先生からの注意です。生徒は言う事聞くように。じゃあねー」ガラッ
小鞠「夏海・・・」
蛍「夏海先輩・・・」
れんげ「・・・?こまちゃん!ほたるん!なっつん探しにいくのん!」
蛍「れ、れんげちゃん!?でも先生が・・・」
れんげ「ねえねえはみんなで探すなとは言ってないん!3人で一緒に動けば大丈夫なん!」
小鞠「!」
蛍「な、なるほど」
小鞠「みんなごめんね、夏海の為に・・・」
れんげ「大丈夫なん、なっつんにはウチの考えた新しい遊びに付き合ってもらうん!居なくなったら困るのん!」
蛍「そうと決まれば、一緒に探しましょう!」
夏海(・・・もう、どのくらい歩いたかな?)フラフラ
夏海(・・・体がダルい)フラフラ
夏海(・・・寒いよ)フラフラ
夏海「ちょっち休憩っ・・・!」
夏海(さっきのあの夢、あれ、夢じゃなかった)
夏海(思い出した、すっかり忘れてた)
夏海(夏海ちゃん頭悪いから、またやっちゃった)
夏海(ウチ、あの日、少しだけ風邪を引いてて)
夏海(兄ちゃんと姉ちゃんがウチを置いて、二人で遊びに行くのを見て、ウチ、悔しかったんだ)
夏海(あの頃は兄ちゃんっ子だったからなぁ・・・うわー恥ずかしい・・・)
夏海(結果、二人を探してる内に風邪が悪化して・・・)
夏海(動けなくなって・・・)
夏海(はあ、ウチの思考回路はあの頃のまんまか・・・)
夏海(正直しんどくて、もう動きたくない・・・)
夏海(寒い、寒いよ)ブルブル
夏海(もう陽も落ちてきた・・・まだまだ寒くなる)
夏海「・・・歩こう」フラフラ
夏海(・・・歩ける内に、歩こう)
一穂「うーん・・・学校からバス停の間にはいないかぁ・・・」
一穂「家からバス停はもう雪子さん探してるだろうし・・・やっぱりなんか事件に巻き込まれて・・・ん?」
ブロロロロロ
一穂「卓のお兄ちゃん、バスに乗ってどこに行くつもり?」
兄貴が真っ先にかけつけて近親SEXだ
れんげ「なっつーん!」
蛍「夏海せんぱーい!」
小鞠「夏海ー!」
れんげ「返事がないのん・・・」
小鞠「夏海ー!夏海ィー!」ジワ
蛍「小鞠先輩・・・」
小鞠「夏海ィ・・・!なつ・・・」ポロポロ
れんげ「こまちゃん、泣いてるのん?」
小鞠「私の・・・私のせいだ・・・」
蛍「・・・小鞠先輩は悪くないです」
小鞠「今なら分かるの・・・あの日、なんで夏海が外に出ていったのか・・・」ポロポロ
小鞠「分かっていれば、忘れてさえいなければ、こんな事にはならなかったんだ・・・」ポロポロ
蛍「・・・それでも、小鞠先輩は悪くないです」
小鞠「夏海・・・」ポロポロ
蛍「・・・」
夏海(完全に陽が落ちちゃった・・・)
夏海(もうさっきから全然歩いてない、体が動かない)
夏海(寒い)
夏海(・・・見慣れた場所には、まだ着かない)
夏海(・・・もうダメっぽいな、ウチ)ジワ
夏海「ゴメンね、母さん、姉ちゃん、兄ちゃん・・・」
・・・ん!
夏海(・・・ん?・・・あれ?これさっきの夢?いや夢じゃなったけどさ)
・・・ちゃん!
夏海(そうそう。あの時は、兄ちゃんが私を見つけてくれたっけなぁ。嬉しかったなぁ)
お兄ちゃん!
夏海(あれからブラコンの拍車かかっちゃって・・・まあ今は別に、だけどさ)
夏海(走馬燈っていうのかなこうゆうの。なんだか、明るくて、心地よくて、あったかい・・・)
夏海「あったか・・・ん?あれ?ほんとにあったかい・・・?」
卓「・・・」
夏海「これ、兄ちゃんの上着・・・」
卓「・・・」
夏海「・・・兄ちゃん、いたんだ」
卓「・・・」コク
夏海「・・・エヘヘ、あったかい」
やったぁああああああ近親相姦ルート!!!!!!!!
・・・・・・・・
ブロロロロロ
夏海「ゴメンね兄ちゃん、バス賃払ってもらっちゃって」
卓「・・・」コク
夏海「・・・私さ、昔の事思い出してた。昔、おんなじ様に兄ちゃんに見つけてもらって、一緒に帰って」
卓「・・・」
兄貴はいろいろ特殊能力もってるらしいしな
夏海「兄ちゃんは、憶えてる?」
卓「・・・」
夏海「・・・」
夏海「・・・忘れててもいいんだ、ウチも忘れてたし。むしろ忘れててよかった。恥ずかしいもん」
卓「・・・」
夏海「・・・でもさ、もし忘れてなかったならさ」
卓「・・・?」
夏海「私、またあの頃みたいに、兄ちゃんと仲良くしたい」
卓「SEXしたい」
卓「・・・」ワシャワシャ
夏海「うわー!髪の毛ワシャワシャすんなー!それはあれか?肯定として受け取っていいんだなー?」
卓「・・・」コクン
夏海「!?それって・・・」カァー
夏海「わ、忘れてないって事じゃんかよぉー・・・/////」
卓「・・・」ポンポン
夏海「ぐあー!ポンポンすんなー!」
卓「パンパンするよこれから」
あの後、れんちょんとほたるんと、グチャグチャに泣いた姉ちゃんに謝った。
母さんには、風邪が治るまで怒られながら看病された。
先生にも迷惑かけてたので、風邪が治ってから謝りにいった。
色んな人に心配かけてた。
そして・・・
小鞠「夏海ー、もう朝だよ。朝ごはん出来てるよ」ユサユサ
夏海「うーん、夏海ちゃんは風邪なので布団から出たくありませーん」
小鞠「あんたそれ言えば出なくていいと思ってるでしょ!ほら早く!」布団ガバー
夏海「うひいい寒いよー!」
小鞠「な、なんでお兄ちゃんが夏海の布団に・・・!?」
夏海「ふああ、おはよう」
雪子「また遅刻ギリギリに起きて・・・さっさと食べんさいよ」
夏海「へーい、あ、兄ちゃん、今日も一緒に学校いこうなー」モグモグ
卓「・・・」コクン
小鞠「夏海ったら最近お兄ちゃんとばっか絡んでー、何かいい事あっt・・・あったかー」ムフフ
夏海「うるせーやい!」
雪子「食事中に大声出すんじゃないよ!」
私夏海ちゃん、人生謳歌中です!
おわり
乙
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なんか雪子の方言おかしくない?