マスオ「お父さんは?」サザエ「15年も前に死んだわよ」(464)

マスオ「えぇ?」

マスオ「さ、サザエ…いくらなんでもそれは失礼なんじゃないか?」

サザエ「失礼もなにも事実よ」

マスオ「え…」

サザエ「貴方こそ父さんが死んだことを忘れたのかしら?」

マスオ「じゅ、十五年前に死んだって一体どういうことなんだい…」

サザエ「さっ、お夕食の用意しなくっちゃ」

スタスタ

マスオ「サザエはなにを言っているんだろう…」

マスオ「カツオくんやワカメちゃんに聞いてみよう」

マスオ「お~い!カツオくん、ワカメちゃん!」

2人の部屋に向かい声をかけるが返事はない

マスオ「…2人共出かけてるのかな」

タラヲ「パパァ」

マスオ「やぁ、タラちゃんじゃないか」

なんだこのスレ

マスオ「おじいちゃんは見なかったかい?」

タラヲ「死んだおじいちゃんのことですかぁ!」

マスオ「!?」

タラヲ「クスクス」

マスオ「た、タラちゃん…」

タラヲ「おじいちゃんは死んだですぅー死んだんですぅ!」

マスオ「タラちゃん!!」

さすがのマスオも怒りが爆発し

タラちゃんの頬を叩いた

パチンッ

タラヲ「ふぁっ」

マスオ「おじいちゃんに向ってなんて事を言うんだ!!!」

ふぁっwwwww

タラヲ「うぁぁ~~ん」

マスオ「ハァ…ハァ…ご、ごめんよタラちゃん」

タッタッタ

サザエ「タラちゃん!」

ドンッ

サザエはマスオを突き飛ばしタラヲを抱き上げる

マスオ「ふぎゃっ」

あまりの押しの強さに尻餅をつくマスオ

タラヲ「パパが僕の頭を殴って床に叩き付けたですぅ…うああああ」

マスオ「そ、そこまでしてないよ!」

サザエ「…ギロッ」

マスオ「ヒッ…し、信じてくれぇサザエ…僕はちょっと頬を叩いただけなんだぁ…」

サーザエーサンハユカイダナー

サザエ「父さんに続いてタラちゃんまで奪うなんて・・・!」

マスオ「ち、違うんだぁ~~!!」

サザエ「本気で人を好きになったことも無いくせに!!」

謎の喘ぎ率wwww

サザエ「タラちゃん、ちょっと向こうに行ってなさい」

タラヲ「分かったですぅ」

タッタッタ

マスオ「…」

サザエ「貴方、仕事のストレスが溜まってるからって子供に手を上げることはないんじゃないのかしら?」

サザエ「何時かは貴方も家庭内暴力を振るうとは想っていたけど…」

マスオ「な、なにを言ってるんだいサザエ!?」

マスオ「僕は躾としてタラちゃんを叩いただけさ」

サザエ「貴方のは躾じゃなくて暴力よ!」

パチンッ

マスオ「うっ…うぅっ…」

サザエ「お父さんが死んだ事も忘れてるし…どうかしてるんじゃないの?」

マスオ(お父さんが死んだって…なにを言ってるんだサザエは…)

タラヲ「三歳児を叩くなんてありえないですぅwwwww」

サザエ「そんなに仕事が辛いなら辞めなさい」

スタスタ

なんと辛辣な一言だ

辞めてやろうと何度も思ったが
家族のために踏みとどまったマスオ

タラちゃんの将来のため、そしてサザエのため
僕はこれまでどんなに辛い時でも仕事を頑張ってきた
7時30分出勤、23時に退社

マスオは頭の中を整理するためある人物に頼ることにした

マスオ「もしもし…あぁ、僕だけど今夜どうかな?」

>>27
マスオ「お前何年間三才児やってんだよ

タラヲ「」

>>30
正しい「」の使い方をありがとうですぅ

>>31
マスオ「ミスったんだよ



こんなんでいいの?

―キチク花の屋―

アナゴ「最近、新しく出来た居酒屋なんだぁ」

アナゴ「フグ田くぅーんが気に入ってくれるかは分からないけどね」

マスオ「すまないアナゴくん…いきなり呼び出したりなんかして」

アナゴ「そんなにかしこまってどうしたんだい?」

アナゴ「いきなり呼び出すなんて構わないさぁ、君と僕の仲じゃないか」

マスオ「ちょっと、サザエの頭がおかしくなって…」

アナゴ「サザエさんの?」

マスオ「そうなんだ…お父さんは15年も前に死んだとか…」

フグ田くぅーんwwwwwww

アナゴ「ハーッハッハッ…それはちょっと冗談が過ぎるんじゃないか?」

アナゴ「サザエさんもきっと君を喜ばせるために冗談で言ったんだろうね」

マスオ「冗談でお父さんを殺したりはしないよ…」

アナゴ「すまない、フグ田くぅーん…」

マスオ「いや、いいんだ…」

グビグビッ

ウーロン茶を一気飲みし今日の出来事を忘れようとする

アナゴ「そうさ、嫌なことは飲んで忘れるのが一番さ」

マスオ「でも…それじゃ前に進めない気がするんだ…」

アナゴ「やれやれ、君は真面目だなフグ田くん」

アナゴ「僕にもなにか手伝えることがあればいつでも言ってくれよぉ」

マスオ「ありがとう…アナゴくん」

鬼畜花ってなんぞな

アナゴさんいい人すぎワロタwwwww

マスオ「そうそう、そのミスでこの間上司に怒られちゃってね~」

アナゴ「その経験も後に生きてくるもんさぁ」

マスオ「勤務時間も長すぎてゆっくり出来る時間がないよ」

アナゴ「それはお互い様さフグ田くぅーん」

アナゴ「休みの日があっても家内に全部吸い取られてしまうからね」

マスオ「アナゴくんも複雑な所だね」

アナゴ「だから、まともなサザエさんが羨ましく思えるよ」

マスオ「そうかな…」

アナゴ「ところでフグ田くん、話は変わるけどタイムトラベルって知ってるかい?」

マスオ(変わりすぎなんじゃないかな…)

アナゴ「この時代に来るまでには私を卵にまで退化させる必要があった・・・」

むっ…

見えたっ!!

あーインスピレーション湧いてきたわ
続き書いていい?
結構有名な書き手なんだが

>>47
そうなんだすごいね!

マスオ「僕、タイムマシンとかは信じない派だから…」

アナゴ「まあそう言わずにちょっとだけでもいいから聞いてくれよ~」

マスオ「…」

アナゴ「実は、タイムマシンをもらったんだよ」ヒソヒソッ

マスオ「えぇー!?タイムマシンをもらったのかい!?」

アナゴ「シーッ…声が大きい」

マスオ「ご、ごめん」

アナゴ「これがタイムマシンさ」

ゴトッ

机の上に出されたのは小さな埴輪だ

マスオ「こ、これがタイムマシンなのかい…?」

アナゴ「正真正銘本物のタイムマシンさ」

アナゴ「これを100万で買ってくれないか?」

マスオ「……え」

コピペにマジレス

マスオさんあかん
それあかん奴や

>>53
ワイルドだろぉ?

アナゴ「お金が足りなければ分割で払うのも可能さぁ~」

アナゴ「ホントに足りない時なんかは臓器かなにかを…」

マスオ「ま、待ってくれアナゴくん!」

アナゴ「急に慌ててどうしたんだい?」

マスオ「話が変わりすぎじゃないか…?僕はただ君と一緒に話がしたくて今日は会ったのに…」

マスオ「これじゃまるでセールスマンじゃないか…」

チッ

聞こえるか聞こえないぐらいの音で

アナゴくんが僕に対して舌打ちをしたかのように聞こえた

アナゴ「そうかいフグ田くん、じゃあお勘定は全て君に任せるよ」

マスオ「わ、分かったよアナゴくん!」

アナゴ「んぅー?」

マスオ「そのタイムマシン買わせてもらうよ…」

マスオ(あぁ…言っちゃった)

アナゴ「ニコッ」

アナゴくんは今日一番の笑顔を僕に見せてくれた

余程、買って欲しかったのだろう

マスオ「支払いは分割で良いかな?」

アナゴ「もちろんだとも、月に数万円ずつ取り立てに行くさ」

マスオ「サザエになんて言えばいいのやら…」

アナゴ「なぁに、このぐらい人生のジャブ程度さフグ田くぅーん」

マスオ「ところでこのタイムマシンはどうやって使うんだい?」

アナゴ「使用方法は簡単さ」

マスオ「へぇ」

アナゴ「この埴輪の頭についているボタンでタイムトラベルしたい年代を選択する」

アナゴ「年代を選択したらこの確定ボタンを2回押すんだ」

マスオ「これで、タイムトラベルが出来るのかい?」

アナゴ「最後に1つだけやっておかなければいけないことがあるのさ」

マスオ「なんだろう」

アナゴ「年代を設定した後にこの埴輪を持ったまま自身に強烈な衝撃を与えなければならないんだぁ」

マスオ「強烈な衝撃…?」

アナゴ「例えばビルの屋上から転落する…だとか」

マスオ「えぇー!?タイムトラベルするのに死ななきゃいけないのかい!?」

アナゴ「安心したまえフグ田くぅーん」

マスオ「え?」

アナゴ「この埴輪でタイムトラベルするには、一定の衝撃を与えなければいけないのさ」

アナゴ「つまり、一定以上の衝撃を食らえば無傷でタイムトラベルが出来る」

アナゴ「その代わり、怖がって中途半端な衝撃になれば痛みだけが残りタイムトラベルは出来ないっていう訳さ~」

マスオ「り、リスクが大きすぎないかい?」

アナゴ「リスクが大きいからこのタイムマシンを使う人間はいないんだよぉ」

アナゴ「だから君みたいな人間なら使ってくれると思ってね…」

マスオ「…あ、アナゴくん…」

アナゴ「いやぁ~そんなに感謝されても困るよフグ田くぅーん」

これ元ネタ何?

帰宅したマスオはひとまず埴輪を隠した

ゴソゴソッ

マスオ「タイムマシン代のことをサザエに言ったらどうなることやら…」

タラヲ「パパァー」

マスオ「うっ」

マスオ「た、タラちゃん…あっちに行っててくれないかい?」

タラヲ「うぅっ…」

涙目になるタラヲを見て焦りを感じるマスオ

マスオ「ご、ごめんよタラちゃん!」

タラヲ「じゃあその玩具はなんですかぁ?」

マスオ「ああ…これはタイムマシンだよ、アナゴくんから買ったんだ」

タラヲ「ふーん」

マスオ「ママには内緒にしておくれよ?」

タラヲ「もちろんですぅ!」

…5分後

マスオ「トイレでゆっくり一息でもつこうかな…」

グイッ

背後から髪の毛を引っ張られるマスオ

マスオ「んひ!?」

サザエ「ちょっと、話があるんだけど」

マスオ「な…なんだいサザエ?」

サザエ「これはなに?」

スッ

差し出されたのはアナゴくんから買った埴輪だ

マスオ「さ、サザエがどうしてそれを!?」

サザエ「さっき、タラちゃんが全部あたしに話してくれたわ!」

タラヲ「ふふふぅ♪」

マスオ(た…タラちゃん…!どうして君はいつもそうなんだ…!)

タラヲてめぇwwwww

マスオ「す、すまないサザエ…」

サザエ「どこで買ったのかいくらしたのか…全部吐いてもらうわよ!」

マスオ(アナゴくんから買ったってことは伏せておこう)

タラヲ「その埴輪はアナゴさんから買ったんですぅ」

マスオ「!!」

サザエ「へぇ~アナゴさんからね」

タラヲ「その埴輪の裏に値札のシールが貼ってるですぅ!」

マスオ「…ちょ…!」

サザエ「…裏に?」

チラッ

サザエ「いち…じゅう…ひゃくせん…まん…じゅうまん…百万!?!?」

いやこれはタラヲに話したマスオがアホww

サザエ「そんなお金どこから湧いてきたのよ!?」

マスオ「お金は僕がなんとかする…!だから許してくれサザエ!」

サザエ「甘ったれるんじゃないわよ!」

パチンッ

マスオ「うぐっ…」

タラヲ「パパも頬を叩かれたし満足したですぅ」

タラヲ「おやすみなさいです、ママァ」

サザエ「はい、おやすみタラちゃん」

スタスタ

サザエ「貴方は今日は眠れないわ」

マスオ「…」ぞくっ

サザエ「こっちに来なさい!!」

グイッ

マスオ「さ、サザエごめん!!離してくれ!!僕が全て悪かったから!!!!」

これは…

―物置小屋前―

サザエ「今日から3日間、ここで生活しなさい」

マスオ「ま、待ってくれ!食料ぐらいはせめてくれないかサザエ?」

ポトッ

サザエ「カンパン3枚だけ支給するわ」

サザエ「それじゃ、3日間そこで反省していなさい」

ガラガラッ

ガチャッ

鍵を閉める音が聞こえた…どうやらホントにやばい状況となった

マスオ「カンパン3枚じゃ3日間凌ぐなんて無理だ…」

その日は空腹に耐えながら夜を過ごしたマスオであった

コップ一杯の水の方がまだマシだわ…

>>84
糞ワロタ

―2日目―

ぐぎゅるるるるっ

2日目の…昼?いや朝か?

日の当たらない生活がこんなにも辛いとは

マスオ「カンパンも全部食べたし…もうどうすることも出来ないや…」

ふと、ポケットの中に入れていた埴輪を取り出した

マスオ「…コイツの所為でコイツの所為で僕は…!!」

埴輪を思い切り投げつけてやろうと思った

しかし、寸前の所で踏みとどまる

マスオ「待てよ……これがもしタイムマシンなら…この状況から抜け出せるかもしれない」

マスオ「そもそも、サザエの言っていたお父さんが15年前に死んだってのも気になる」

マスオ「それに、カツオくんやワカメちゃんの姿も無い…」

マスオ「それどころかお母さんも…」

マスオ「これが本物のタイムマシンなら15年前に行って確かめるべきだ」

マスオ「アッ」

マスオはふと、以前に見たテレビ番組の事を思い出した

そのテレビ番組はタイムマシンのことについて議論されていたのだ

過去の人物が何者かによって殺されれば

現在いるその人物が消滅してしまう…つまり、歴史が改変されてしまうということだ

マスオ「いやいや…まさかお父さんが…?」

マスオ「殺されたとは限らないなぁ…病気か何かかな?」

マスオ「ええい、考えてるだけ無駄だ!とにかく年代を設定してみよう」

サザエのが家庭内暴力してるだろwwww

>>94
現実でもそんなもんやで

埴輪の年代設定ボタンを押す

カチカチッ

15年前の19××年に設定

マスオ「よーし…これで後は確定ボタンを押して強い衝撃を…」

マスオ「って、強い衝撃なんてどうやって与えればいいんだろう?」

マスオ「あぁ…クソッ~!アナゴくんの奴説明が分かりづらいんだよぉ!」

マスオ「強い衝撃か…」

暗闇の中で手探りをしながらなにか道具を探す

スッ

マスオ「これは…斧…?」

斧を使って自分をぶった斬ればかなりの衝撃が来るはずだ…

しかし、万が一衝撃が足りなくて失敗すれば僕は死ぬ

ギャンブルすぎワロタwwwww

このまま死んで終わらせんなよ

マスオ「うっう…斧は怖いなぁ…」

年代を設定した埴輪を一旦ポケットに入れる

マスオ「どうすればいいんだ、せめて外にさえ出られれば…」

ピンポーン

マスオ(誰かきたのかな?)

マスオ「チャンスだ…!!」

ドンドンッ

マスオは必死に物置小屋のドアを叩く

マスオ「誰か助けてください!!!家内に監禁されてるんです!!!」

マスオ「3日間カンパン3枚だけなんです!!」

ドンッドンッ

斧で扉を壊すという考えはないのか

>>102
栄養失調状態でそれどころじゃないんじゃね

>>102
確かに

>>102
マスオ「勘弁してくれよぉこれでもローンがまだ残ってる身なんだ」

うーん…
物書きとして許せないんだが
何この稚拙な文章

ガラガラッ

マスオ「アッ!!」

物置小屋のドアが開いた

天にも昇るような気分であった

サザエ「…随分と良い声が出てるじゃない」

マスオ「……っ」

期待は一瞬にして絶望にへと変わった

サザエ「今のはタラちゃんが間違えて押しただけよ」

タラヲ「誰かお客さんがきたと思ったですかぁ?クスクス」

マスオ「………」

マスオの心は完全に折れた

ガクッと膝をつき、涙を流し始める

サザエ「罰として1週間延長ね」

マスオ(もういい…もう死のう…このまま死んでやろう…)

なんだこのスレ絶望感がやべぇ

再び物置小屋に閉じ込められようとしたその時

プップーッ!

マスオ「ん…?」

ズギャァッガガガガッ!!!

大型トラックがこちらに向かって突っ込んでくる

サザエ「ちょ、ちょっと突っ込んでくるわよ!」

タラヲ「うわぁ~」

マスオ「…あれは!?」

運転席にはアナゴくんが乗っていた

アナゴ「フグ田くぅーん!埴輪はしっかり持っておいてくれよぉ~!」

まさか…アナゴくんは大型トラックで僕を跳ね飛ばすつもりなのか?

ズガッシャァッ

家の塀をトラックで突っ込みぶち壊した

アナゴ「待たせたなっ!!」

アナゴさん強引wwwww

サザエ「きゃあっ!」

タラヲ「まっ、ママァ!」

丁度逃げようとしたサザエが軽く跳ね飛ばされた

アナゴ「おぉっと…君の大事な奥さんをトラックで跳ね飛ばして申し訳ないなぁ!」

マスオ「う、ううん!構わないさ!!妻なんて新しく取り替えればいいんだ!!」

アナゴ「ニヤッ」

サザエは血だらけのまま声を張り上げる

サザエ「貴方ァ…!!絶対に許さないわよ…!!」

マスオ(ふっ、僕はもう過去に逃げてこの世界には戻らないよーだっ)

これ失敗してたらマスオ終了のお知らせだよな

よーだっwwwww

これ ゴアスクリーミングショウ思い出したの俺だけかなww

大型トラックがいよいよ僕に向かって突っ込んでくる

埴輪はポケットの中に入れてあるし後は跳ねられるだけだ!

やっと…この世界から抜け出せる…!

マスオ「さぁ来い!アナゴくん!」

アナゴ「さぁ~時速は150km…行くよフグ田くぅーん!」

マスオ「…!!」

アナゴ「タイムリミットは3時間」

マスオ「え」

アナゴ「go to 過去!」

ズガッシャァッンッッッ!!!!

時速150kmのスピードを出した大型トラックに僕は跳ね飛ばされた

グシャッグシャッ!!

ドク(CV:若本規夫)「君を過去に送り帰す!」

……



マスオ「……」

マスオ「んっ…」

目が覚めると公園のベンチの上で寝そべっていた

マスオ「ここは……って、生きてる!?」

マスオ「埴輪もちゃんとあるし…まさかタイムトラベルに成功したのかな…」

マスオ「というかタイムリミットは3時間って」

マスオ「クソッ…!戻ったらサザエに殺されるじゃないか!」

マスオ「3時間以内に戻れってことなのかな…?アナゴくんがいないと分からないや」

まあサザエの折檻の最中に埴輪を維持できれば何回でもたいむとらべるできそうではあるな

マスオ「とりあえず、3時間経てば何かしらアクションがあるだろうね」

マスオ「アッ」

マスオ「ここの公園…カツオくん達がよく遊んでいた公園だ」

多少の違いはあるが間違いなく家の近くの公園であった

マスオ「15年前でもあんまり変わってないなぁ」

カキーンッ

ヒュゥゥゥッ

ポカンッ

マスオ「うぎゃぁ」

マスオの後頭部にボールが直撃した

マスオ「いたたたっ…これは…硬球?」

波平「すいません、私の打った球が当たってしまって」

フネ「お怪我はありませんか?」

マスオ「!?」

目の前に立っていたのはお父さん…そしてお母さん

15年前とあってお父さんの髪は少しだけ生えている

お母さんも少しだけ美人に思えた

フネ「あら、血が出てるじゃありませんか」

マスオ「い…いや大丈夫です」

波平「フネさんや、ハンカチで止血をしておいてくれんか」

フネ「分かりました」

マスオ「…」

15年前だとサザエ小学生か中学生?

マスオ「お2人で野球を…?」

波平「ああ、私達はお金が無くて2人で野球をしていたんだ」

フネ「私がピッチャーですよ」

フネ「波平さんったらさっきから全然打てなくて」

波平「や、やめんか!私は今日は調子が悪いだけだ!」

フネ「うふふ」

マスオ(そうか…カツオくん達がいなかったのもお父さんが死んだからなんだ)

マスオ(歴史が改変されてお父さんとお母さんは結婚することが無くなって)

マスオ(恐らく、カツオくんもワカメちゃんも消滅したんだ…)

波平「貴方はこの地域の方ですかな?」

マスオ「え…?えーえっ…えっと……」

わけがわからないよ!

訂正

フネと波平さんは結婚してます

それにしてもマスオに波平の記憶があるのが妙だよなあ
その辺が肝なんだろうけども

マスオ「こ、この地域です」

波平「ほう…」

マスオ「ど…どうかしましたか?」

波平「なぜかは分からんが、君から不思議ななにかを感じるんだ」

マスオ(鋭い)

波平「なら、今日はワシ等の家で夕飯を食べるといい」

フネ「ええ…その方が良さそうですね」

マスオ「いえ…僕は大丈夫なんで……」

波平「なぁに、遠慮することはない」

マスオ「は、はぁ…」

波平「ここが家だ」

マスオ(15年前だけど何も変わってないな)

フネ「さっ、中へどうぞ」

マスオ「お邪魔します」

スッ

波平「こ、コラ!靴は脱がんかァ!」

マスオ「す…すいません」

ぬぎぬぎ

サザエ「お父さーん」

タッタッタ

マスオ「えっ」

波平「ただいま、サザエ」

マスオ(15年前のサザエ…?つまり9歳の頃のサザエ…?)

波平「娘のサザエだ」

フネ「ほら、ちゃんと挨拶するんですよ」

サザエ「は…始めまして…磯野サザエです」

マスオ「…」

波平「見覚えでもありますかな?」

マスオ「い、いえ!綺麗な娘さんだなーって思って」

波平「ハハハッ、それはもう母さんの子だから当然のことだ」

フネ「あら、やめてくださいお父さん…」

波平「夕飯の支度が出来るまで部屋でゆっくりしておいてくれ」

マスオ「はい」

サザエ「じゃあサザエが案内する!」

続けろ下さい

サザエ「ここがお部屋です」

マスオ「ありがとう…」

サザエ「ふふっ」

マスオ(なぜだろう、9歳の頃のサザエでも憎く感じてしまう)

マスオ(15年後の自分を教えてあげたいぐらいだよ)

サザエ「ねぇ、お兄ちゃん」

マスオ「は、はい?」

サザエ「あたしね大きくなったらかっこいい人と結婚して幸せな家庭を築きたいの!」

サザエ「夫が疲れてたらあたしが癒してあげたりして…」

サザエ「休日は一緒にデートとかもしたいなぁ!」

マスオ「…」イライラッ

殴れ

殴って波平に追い出されるのか

マスオ「サザエちゃん…一つだけ教えておいてあげるよ」

サザエ「なぁに?」

マスオ「僕はね予言師って周りから言われているんだ」

サザエ「予言師…」

サザエは首を傾げた

マスオ「要はその人の未来が分かるってことだよ」

サザエ「すごーい!あたしの未来が分かるの?」

マスオ「ああ、分かるよ」

サザエ「教えて教えて!」

マスオ「結婚してから僕を奴隷のように扱い休日なんかも家族サービスでブッ潰されて癒すどころか毎日傷つけられてる」

サザエ「え…」

マスオ「この間なんかはバットで足を殴られたり、髪の毛を引っ張られたりメガネを隠されたりもした」

マスオ「これが君の未来だよ!!!9歳の癖に夢見ちゃいけないなぁ!現実見ろよ!!」

完全に頭のおかしな兄ちゃんだなこりゃ

サザエ「え…え……」

マスオ「ああ…そうか、僕と結婚するとは限らないからね」

サザエ「よく分からない…うーん」

マスオ「ふぅ、僕とした事が…取り乱しちゃった」

サザエ「お兄ちゃんも冴え無さそうな顔してるからきっと結婚できないね!」

タッタッタ

マスオ「…!!お前…お前…!!」

最後に屈辱的な一言を言い放たれ怒り狂うマスオ

マスオ「ん…」

ポケットに手を突っ込むと紙切れが入っていた

マスオ「これは?」

このお兄ちゃんこえぇwwww

お前が狂ってどうする マスオよ

紙切れを広げると

「タイムマシン埴輪ver2,5の説明書」と書かれていた

マスオ「チラシの広告の裏にタイムマシンの説明書が!?」

マスオ「まさか、アナゴくんがこっそりと入れておいてくれたのかな…」

マスオ「とにかく3時間経てばどうなるのか!」

・タイムマシンは埴輪は1回の使用で3日分の充電が必要である

・投げても叩いても絶対に壊れません

・めまいや吐き気がする場合は使用を中止してください

・タイムリミットは3時間でそれを超えるとタイムトラベルの時に受けた衝撃が全て自分に食らいます

マスオ「えぇーー!?どのみち3時間を越えると僕は死ぬって訳かい!?」

救いはないんですかね・・・

マスオ「ど、どうしよう…つまり現代に戻るにはまた同じような衝撃を受けないといけない…!」

マスオ「タイムトラベルして2時間57分…あと3分!?」

マスオ「うああああ」

マスオは恐怖に駆られ外に飛び出た

波平「ま、待たんか!まだ夕飯の準備は出来ておらんぞ!」

マスオ「嫌だ…衝撃を受けるなんて嫌だ…」

三河屋先祖「あ、危ない!!」

キキィーーーーッ

マスオ「…!!」

ズドーーーンッ

配達を終えた三河屋のバイクに跳ね飛ばされたマスオ

埴輪の年代も現代にへとちゃんと設定をしていた

過去→現在→過去→現在という3時間ずつの無限ループに嵌ったわけか…

>>228
なんてこったいwww

>>228
どういうことだってばよ

……



マスオ「…はっ!!」

マスオ「ここは!?」

アナゴ「おはよう、フグ田くぅーん」

マスオ「アナゴくん!」

どうやら会社の前で寝そべっていたようだ

アナゴ「やれやれ、これで1往復で3日間充電しないといけないなぁ」

マスオ「…良かった…無事に戻ってこれたんだ」

アナゴ「ところでなにか情報は掴めたかーい?」

マスオ「いや…驚きでなにも掴めなかったよ」

アナゴ「なら、身体には気をつけたまえよフグ田くん」

マスオ「うん?」

アナゴ「僕も今、仕事が終わった所さ近くで一杯やろうよ」

アナゴ「よっと」

バチバチッ

マスオ「な、何を?」

アナゴ「この埴輪に電流を流し続けないと充電出来ないのさぁ」

マスオ「3日分か…しばらくはこの世界で生活しないと」

アナゴ「しかし、色々とこのタイムマシンは改良する必要があるかもしれないなぁ」

マスオ「このタイムマシンは一体誰が?」

アナゴ「それは分からないな」

マスオ「それより、お父さんが誰かに殺されるなんて考えられないよ」

アナゴ「そうなのかい?」

マスオ「誰かに恨まれて殺されるなんて…」

アナゴ「病気や事故の可能性も高いんじゃないか」

マスオ「次に過去に戻った時に色々と接触して聞いてみるよ」

アナゴ「次からは僕も協力させてもらうさ」

マスオ「え?」

アナゴ「君1人じゃ少し危険かと思ってね…僕もさっき辞表を叩き付けてきたんだ」

マスオ「えぇ!?アナゴくん退職したのかい!?」

アナゴ「もう今日からは自由の身さぁ」

マスオ「ど、どうして…!僕なんかのために会社なんて辞める必要なんてなかったじゃないか!」

アナゴ「フグ田くん、友達のためだったらこれぐらい当然じゃないかい?」

アナゴ「僕は1人の友人として君を救いたい」

アナゴ「君にはかけがえのない大切な家族がいるんだろ?」

マスオ「あ……アナゴぐん……!!」

アナゴ「おいおい~抱きつくのは勘弁してくれよぉ」

アナゴ「だから、3日後にまた15年前に戻ろう」

マスオ「でも…タイムマシンは1人用なんじゃ?」

アナゴ「チッチッ、これを見てくれよ」

スッ

マスオ「これは!?」

アナゴ「君のタイムマシン埴輪と全く同じの奴さ」

アナゴ「これで、同じタイムマシンを持った者同士が半径5cm以内の距離にいれば」

アナゴ「同時にタイムトラベルすることができるのさぁ」

マスオ「随分と範囲が狭いんだね…」

アナゴ「当日は恐らく抱き合う気持ちでいかないとダメだね」

マスオ「うぅっ…僕はそっちの気がないのに」

アナゴ「ハハハ、さぁとりあえず今日は家に帰るんだ」

100万円とは何だったのか

>>232
いざ涙

>>249
アナゴさんの退職保護だと思えば・・・

―磯野家―

マスオ「た…ただいま…」

タラヲ「あ、パパが帰ってきたですぅ」

マスオ「タラちゃん…」

サザエ「お帰りなさい貴方」

松葉杖をつきながらゆっくりと向かってくる

マスオ「や、やぁサザエ…元気そうだね…」

サザエ「この姿を見てよくそんなことが言えるわね」

マスオ「すまない…アナゴくんの不注意でサザエが跳ね飛ばされるとは…」

サザエ「言い訳は見苦しいわ、貴方の所為でアナゴさんの運転してたトラックが突っ込んできたのよ!!」

  ヽ/l l ニ|ニ           ,.、-''"..;:;:;:;:;:;:;:... `'ヽ、
  (   ( ̄   ̄)      /....:::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.....ヽ、/ ̄ ̄ ̄ ̄\/
    ̄    ̄         i_;;、:_;、;_;、;、;、、ィッ.;:;:;:;:;: /  興  男     君
 ,.、-──-- 、.,_     ,、  |      ,,,,,,  / ;:;:;:;:;:;: |   味   の      :
          ``''--イ ,),、,! '''''        \ ;;;;;;;;;_|   が   は      :
              ヾー'゙ |ヒニニュ ャニ,ニニ、> 〉;; / _|   あ  だ
       ノ l  ハ  l ヾ トイ `!゙l)_j   ' iリ__, `  }ii l f'ト〉   る  か
    _,,.ノ _ノ / ノ ノ ノノ!_丿 |   l   ` " '''   }ii リノ |   の   に  |\__
      ノ ,、ィ'-=z=F [_   .l! .{   、     ィ!ii;}' ノ|   か       |
   -‐''゙_ノ ,ノ  '゙ (ソ   ヽ   {! ゙ー<⌒'     ,ミi;i;}ー'゙ |   ね       |
  、 ィッ>f「  _,,二-   ヽ.  }i、  -===-'  リiii;ツ   |   ?       |
   `〒T〔!|       r ,_ノ _ノ}lli,  -r=‐  ,i;llilili|   > _____/`ヽ、
     ゙、ヽ`!  l   _ _」 // '}llli, ,;i|i;, ,,ii;ilililll'゙リ /  ̄ l l      ,、 ''⌒゙ヽ、
     `ト.、!  lj  (__l、/  |   ゙ト!llllllllllliillllllllヅ_、-゙    /,l l       /
     l ゙ト、     t'゙ |   |  | |、'lトllトllトツ "´    // l l       /
   ,ィ、化ァ ',\       l 〉  |   | | ゙、 //∧    / /  l l     l
(爪((、`ー'′ ', `''t‐--'′〉ト、 |   | |. Vハ彡 ∧  /    |_L、  i | /
 ̄ ̄ ̄`¨`''ー--ニL_   `!、 `! l ̄`''┴--┴'-'゙-─…''"´_,, ィ|  l |/

            丨   ヽ ` ', | O``''────…'''"´  O',゙:、  l |

マスオ「…」

サザエ「とにかく、怪我が治ったら覚えておきなさい」

タラヲ「叱られるですぅー」

マスオ(9歳の頃とは全然違う…くそっ)

サザエ「ほら、さっさと掃除と洗濯、食器洗いとかしなさい」

マスオ「わ…分かったよ~」

渋々家事を始めるマスオ

今はサザエに従うしかないんだ

タラヲ「パパー早く動けですぅ」

マスオ「ご、ごめんよぉタラちゃん…」

サザエ「あーあ、高収入のイケメンと結婚すればよかったわ

タラヲしね

マスオ「ふぅ…やっと一服出来る」

中島「あ、こんにちは」

マスオ「君は……中島くん?」

中島「え?どうして僕の名前を知ってるんですか?」

マスオ「いや、だってカツオ…」

マスオ(そうか…カツオくんはこの世界では生まれてもいないんだ…)

マスオ「あ…ごめんよ、僕の勘違いだった」

中島「そうですか」

マスオ「ところで、何か用かい?」

中島「今月分の埴輪代の取立てです」

マスオ「…」

花沢さんはよ

スッ

マスオ「とりあえず、これで有り金は全部出したよ」

中島「10万…ちょっとですね」

マスオ「急に取り立てにきたからビックリしたじゃないか~」

中島「アナゴさんって人が来月には全部払ってくれって言ってました」

マスオ「は、話が違うじゃないか!!」

中島「僕に言われても…」

マスオ「くっ…」

中島「じゃあ、僕は帰ります」

マスオ「あ…ああ……」

―公園―

マスオ「んん?」

中島「おらおら、お前の家不動産屋なんだろ」

早川「クスクス」

かおり「だっさーい」

花沢「…な、なによ!父ちゃんは立派な仕事してるのよ!!」

中島「それがダサいんだよ!」

ポカッ

中島は花沢の顔をグーで殴った

花沢「いたっ…」

マスオ「…いじめ…か」

暫くマスオは近くで様子を見ることにした

―30分後―

中島「へっ、ドロドロじゃねぇか」

花沢「ひっくひっく」

かおり「気持ち悪いわね」

早川「もう飽きたから中島くんの家で遊ぼう」

中島「おっけー!」

タッタッタ

遅れてマスオが公園に駆け込む

マスオ「こ、コラーいじめはダメだよ~」

公園には花沢だけが取り残されていた

マスオ「大丈夫?」

ハンカチをそっと花沢に差し出した

花沢「…あ、ありがとうございます///」

何がドロドロなんだよwwww

>>274
中島「」パンパンパン!!

マスオ「家まで送って行こうか?」

花沢「い、いえいいんです!」

マスオ「でも、1人じゃ危ないから送っていくよ」

……



マスオ「ここだ」

花沢「どうしてあたしの家を知ってるんですか?」

マスオ「あ、ああ…この辺じゃ有名だからね」

花沢(優しい…男の人にこんなに優しくされたの初めてだわ)

マスオ「じゃあ、僕はこれで帰るよ」

花沢「ま、待ってください!」

マスオ「え?」

花沢「お礼に…この近くにある家を…」

ちょwwww

        ____

       /      \  
     /  _ノ  ヽ、_  \ なんでもいいけどさ
    /  (●)  (●)   \    おそすぎねーか?
    |     (__人__)    |
    \     ` ⌒´     /
   /´           `\
  /  /          l  l   .
__l  l_.[] _____/_/__

  \, ´-'ヽ
    ヾ_ノ
     |
     |
     |__   コロ・・・・
    _____\    コロ・・・・
   ()__)」

>>285

      ____

       /      \  
     /  _ノ  ヽ、_  \ そんな事言われても
    /  (●)  (●)   \    どうすりゃいいのさ…
    |     (__人__)    |
    \     ` ⌒´     /
   /´           `\
  /  /          l  l   .
__l  l_.[] _____/_/__

  \, ´-'ヽ
    ヾ_ノ
     |
     |
     |__   コロ・・・・
    _____\    コロ・・・・
   ()__)」

―5分後―

マスオ「ほ、ホントに良いのかい?」

花沢「父ちゃんもお礼にどうぞって言ってたんで」

マスオ(まさか家をもらえるなんて…)

マスオ(でも、これでサザエ達にいじめられずに済むな)

花沢「なにかあればすぐに言ってください!」

花沢「迷惑じゃなかったらお夕飯も作りに行くんで///」

マスオ「う、うん…助かるよ…」

花沢はどうやらマスオさんに好意を寄せているようだ

マスオ「ンミャァ~やっぱり1人暮らしは最高だなぁ~!」

コンコンッ

マスオ「おっ、アナゴくんかな」

ガチャッ

アナゴ「フグ田くぅーん、やったじゃないかぁ」

マスオ「うん、これからはここを避難所にさせてもらうよ」

アナゴ「僕もさっき家内と大喧嘩をしてねぇ」

アナゴ「住む場所がなくて困っていたんだよ」

マスオ「えぇ?アナゴくんもかい?」

アナゴ「だから、僕もしばらくこの家に住ませてもらうよ」

マスオ「それは構わないけど…どうして喧嘩なんて…」

ンミャァ~wwwwww

アナゴ「会社を辞めたことに激怒されてね…」

マスオ「まぁ、当然だね…」

アナゴ「こっちもガツン!と言ってやったさぁ~」

アナゴ「そしたら泣き出して爽快な気分だったよ」

マスオ「そのぐらい出来たら気持ちいだろうね」

アナゴ「フグ田くんも次タイムトラベルする前にサザエさんにガツンと言ってやればどうだい~?」

マスオ「そ、そうだね…なにかきつい言葉を言って心を折ってやりたいよ!」

アナゴ「よーし、今日は酒でも飲んで暴れようじゃないかぁ」

すいません、飯食べます

―3日後―

マスオ「必要な物?」

アナゴ「ああ、万が一向こうで埴輪の充電が切れた時のために単三電池が必要になってくる」

マスオ「じゃあ、出発は夜だね」

アナゴ「そのつもりさぁ」

アナゴ「そういえば、あれから奥さんとは連絡を取ってないのかぁい?」

マスオ「何の連絡も無いよ…逆にそれが不気味なんだけど」

アナゴ「ハハハ、いきなり刃物でブスリと刺されたりしないでくれよぉ」

マスオ「分かってるよアナゴく~ん」

―ホームセンター

サザエ「すいません、切れ味の良い刃物1つください」

サザエ「…」

シュッ、シュッ

サザエ「ふふっ、良い感じに研げてきたわ…」

シュッ

サザエ「さぁ…どこを刺そうかしら…」

サザエ「顔?胸?」

サザエ「それとも足に何本も刺して痛めつけようかしら…」


タラヲ「ぶーん!飛行機の真似ですぅ!」

タラヲ「ふぇ?」

マスオの部屋に落ちていたタイムマシーンの説明書を拾い上げる

タラヲ「なんですかこれぇ?不思議な紙ですぅ」

オワタ

―その夜―

花沢「これ、良かったら食べてください///」

マスオ「へぇ~肉じゃがじゃないかぁ」

アナゴ「僕の大好物だよフグ田くぅーん」

花沢「た、食べてみてください!」

マスオ「それじゃあ遠慮なく」モグモグッ

花沢「どうですか?」

マスオ「んん~~っ!美味しいよ!!」

アナゴ「これなら駅前のマズイラーメン屋の方がマシじゃないかぁ」

パチンッ

マスオはアナゴに静かにビンタをした

アナゴ「うぐっ」

マスオ「ありがとう、この肉じゃがとても美味しいよ」

花沢「喜んでもらえて嬉しいです///」

アナゴ「何すんだフグ田ァぶるぁああ」

アナゴ「さぁーて、腹ごしらえは済んだし準備でもするかぁ」

ガチャガチャ

マスオ「そうだね」

花沢「どこか出かけるんですか?」

マスオ「うん、ちょっとね」

花沢「…あの」

マスオ「なんだい?」

花沢「必ず、必ず戻ってきてくださいね!」

マスオ「…花沢さん」

花沢「あたしがマスオさんがいない間、この家を守ってますから!!」

アナゴ「ヒュー、第2の嫁候補筆頭じゃないかフグ田くぅーん」

マスオ「あ、アナゴくん…」

マスオ「約束するよ~僕は必ず戻ってくる」

花沢「ホントに…?」

マスオ「もちろん、君を1人にしたりはしないからね」

花沢「ドキドキ」

アナゴ「むふふふ」

マスオ「…え」

ぎゅっ

花沢「ごめんなさい…しばらくこうさせてください」

まだ小学生の女の子に抱きつかれるマスオは動揺を隠せない

ぎこちないまま、手を背中に回す

マスオ「…」

花沢「マスオさん……」

アナゴ「やれやれ…」

2人は抱きしめあったままだ

アナゴは出発の時間を少し遅めることにした


カリカリッ…

ガリガリッ

カリッ

マスオの家の押入れに

サザエがいた

サザエ(コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス)


          ,  -‐- 、             ♪
   ♪    /,ィ形斗‐''' ´  ̄`''‐- 、

       //ミ/─-   _      ヽ   ♪
     , - 、!({ミ//`ヽ  - 、`ヽ     ヽ
    / 、ヽ⊂!´/         ヽ ヽ   「i「i}i、    テレレレレ~♪
  /冫┐ i'´.l   '´゙   "ヽ    ゙ー、,,{  ノ      テレレレレ~♪
   ̄  l  l l   ⊂         ーゝ 'ヽ、
        !  l ',  ,r            /ヽ  \
       l  ヾ,、 `''' ─ '      / -‐、‐ヽ   >
      t     /` ー- 、___,ォュ'´    ヽ、  /
         ` ー-!    、`ーi 「´      , -‐'´
          ` ー- 、l  l」     <
               |        |
               \_     .|
           ((  / l`、     ノ
           ,...-‐''"  _.l::::`ー,=-'(   ))
         /     ´ ,.!_;;;:r''..   ` 、
      ,...-‐'   _,....-‐'"  `'-、::    ` 、
     /..  ,....―'"        `ー、__  `l
    /_;::::-'"            /::::::::::::::::ノ
 ,.../._r'"               ヽ`''「 ̄ ̄

(__ノ'                 \_\


        カツオのTバック乱舞!

マスオ「じゃあ、そろそろ…」

パッと花沢を離した

花沢「はい…」

アナゴ「よーし、後は衝撃を受けるだけだ」

マスオとアナゴ埴輪をポケットの中に入れ

マスオ「行ってきます」

花沢「…!いって…」

サザエ「らっしゃい」

マスオ「!?」

グシャッ!!!!

グサッ!!!

アナゴ「グァァッ…」

マスオ「アナゴくん!?」

アナゴがマスオを突き飛ばし右肩を切られた

アナゴ「ハァハァ…奴さんがこんなとこにいたとはねぇ」

花沢「だ、誰!?」

マスオ「今の攻撃程度じゃタイムトラベルは出来ないか…」

サザエ「貴方、迎えにきたわよ」

サザエ「さぁ…家に帰りましょう」

包丁を口に咥えゆっくりとマスオに近づく

マスオ「ぼ、僕はもう帰らない…!君にはウンザリしているんだ!」

サザエ「え?」

マスオ「……?」

サザエ「コッロッスッコッロッスッ!!!コッロッスッ!!!コロス!!!!!」

サザエ「おぎゃああああああああ!!!」

狂ったかのように包丁を振り回すサザエ

サザエの間合いに入ることはできない

マスオ「クッ…外に出れば衝撃を受けれるんだけど…」

アナゴ「この部屋には何もないからなぁ」

サザエ「死ねや」

マスオに向かって駆け出す

マスオ「…!!」

花沢「えいっ!」

ドスッ

花沢が突っ込んできたサザエにタックルをする

ドシャァッ

マスオ「花沢さん!?」

花沢「2人共…ここはあたしが足止めするから先に行きなさい」

マスオ「き、君1人を置いて逃げれる訳ないだろ!?」

花沢「いいから行きなさい!!」

マスオ「…っ」

アナゴ「…あ、もしもしぃー」

アナゴ「○○町3-○まで出前お願いします」

アナゴ「ええ、いつもと同じで…はい」

マスオ「あ、アナゴくん!!こんな時に出前を取るなんて君ってやつは!」

アナゴ「ハハハ…まぁ落ち着きたまえよフグ田くぅーん」

マスオ(ダメだ!!コイツはクズだ!)

サザエ「いいから、どきなさい」

グサッグサッ

花沢の肩を刺しまくる

花沢「きゃああああああああ!!!」

花沢「お願い……早く……」

マスオ「うっ…うううう~~~!!!」

サザエ「次は貴方の番よ」

包丁の刃先についた血をペロッと舌で舐めるサザエ

サザエ「貴方がこの女と浮気するからいけないのよ?」

マスオ「ヒッ…」

サザエ「ここで全員死ぬのよ…ふふふ…そしてあたしも捕まる」

アナゴ「それはどうかなぁ?」

マスオ「アナゴくん…」

サザエ「アナゴさんにもトラックの借りを返さないと」

アナゴ「残念ながら、既に逆転のカードは発動させてもらってるさ~」

サザエ「ふふっ、それじゃあ見せてもらおうかしら」

ぶろろろろろんっ

アナゴ「きた」

マスオ「え?」

アナゴ「窓から飛び降りよフグ田くぅーん」

グイッ

マスオ「あ、アナゴくん…飛び降りるって!?」

マスオの手を引き2階の窓から飛び降りた

飛び降りたと同時に、三河屋のサブちゃんがこちらへ突っ込んでくる

サブちゃん「毎度ありがとうございます」

アナゴ「落下+バイクの衝突…最高の衝撃さ」

マスオ「!!!!」

サブちゃん「お2人様、15年前へ!」

ズガッシャァッンッ!!!!!!!

バチバチッ!!!

跳ね飛ばされたと同時に強力な衝撃派が起きた

2人は現代から15年前の世界にへと飛ばされる

サブちゃん「ふっ、お気をつけて」

ぶろろろろろん

再び配達の仕事に戻るサブちゃんであった


花沢「いってらっしゃい……マスオさん…」

サザエ「…」

サザエ「お前お前お前お前お前お前お前」

グシャッグサッグサッ

花沢「アアアアああああああああああああああああああ!!!!!!!」

―15年前―

マスオ「んんん~」

アナゴ「どうやら、無事に成功したみたいだねぇ」

マスオ「…花沢さん」

アナゴ「仕方ないさぁ、花沢さんは過去へ連れて行くことは出来なかったんだよ」

マスオ「無事だと良いんだけど…」

アナゴ「さて、波平さんに会うとするか」

マスオ「そうだね」

スタスタ

ピーピーッ…

アナゴの埴輪タイムマシンが機能停止となった

マスオ「ここなんだ」

アナゴ「へぇ、15年前でも何も変わっていないんだねぇ」

マスオ「誰かいるのかな…?」

ピンポーン

ピンポーン

ガラガラッ

波平「ハハハッ、良かったらまた来てください」

青年「はい」

マスオ「…?」

家から出てきたのは清楚な青年であった

マスオとアナゴを見て会釈をした

アナゴ「中々イケメンじゃないか」

マスオ(……なぜだろう、初めて会った気がしない…)

波平「おや、君は…マスオくんじゃないか」

マスオ「ご…ご無沙汰しております!」

波平「前は夕飯の前に帰ってしまって驚いたじゃないか」

マスオ「す、すいません」

アナゴ「へぇ…15年前はまだ髪も生きてるみたいですねぇ」

波平「…!!!ぶわっかもーーーーーん!!!!!!」

久し振りに聞いたお父さんの怒声


フネ「何もありませんが、どうぞこちらへ」

マスオ「いえいえ…お構いなく」

アナゴ「いやぁ、落ち着くなぁ~」

波平「それは良かった」

マスオ「……波平さん少し質問があるのですが」

波平「なんだね?」

マスオ「失礼なんですが、誰かに恨みを持たれたりはしていませんか?」

波平「…急になんだね」

マスオ「…心当たりがあれば…」

フネ「お父さん…」

波平「ワシは恨みを持たれるようなことはしておらん」

波平「物騒な事は言わんでくれんか」

マスオ「そうですか…」

これ以上詮索することも出来ず一旦家を出ることにした

マスオ「お邪魔しましたァ」

アナゴ「という事は病気や事故で亡くなったんじゃないかぁ」

マスオ「その可能性が高くなったね」

マスオ「今、時間はどれくらいだい?」

アナゴ「2時間…ちょっとだね」

マスオ「あまり長居は出来ないから集められる情報を集めよう」

アナゴ「りょーかい」

スッ

ポケットからタイムマシンを取り出すアナゴ

アナゴ「んんー?」

埴輪の電源がつかない

マスオ「どうしたんだい?」

アナゴ「…故障したみたいだフグ田くぅーん」

マスオ「故障!?」

アナゴ「これを直すには丸2日は必要…ということはどういうことか分かるかぁーい?」

マスオ「まさか…アナゴくんが…死ぬ……?」

アナゴ「さっきの衝撃を全て僕が受けることになるだろうねぇ」

マスオ「な、なんとかして1時間ぐらいで直せないのかい!?」

アナゴ「この時代じゃ不可能に近いさ…」

アナゴ「まあ、覚悟はしていたよ」

マスオ「あ、アナゴくんが死んだら…僕は…僕は!!」

アナゴ「フグ田くぅーん、忘れちゃいけないよ」

マスオ「…?」

アナゴ「君は生きなければならない人間だ、希望なのさ」

マスオ「希望……」

アナゴ「だから、僕とはここでお別れだが君は何としてもお父さんの謎を解いてくれよぉ」

マスオ「うっうう…」

涙を流すマスオをそっと抱き寄せるアナゴ

アナゴ「みっともないじゃないかフグ田くぅーん」

アナゴ「涙は全て解決した時に流すものさぁ」

アナゴ「仕事終わりのビールと同じだろ?」

マスオ「あああああああーー!!!!!!」

アナゴ「さぁ、あと1時間しかない…君はもう1度波平さんの所へ行って来るんだ」

マスオ「……分かったよ…アナゴぐん……」

タッタッタ

アナゴ「……」

ガサガサッ

パァーン(銃声)

アナゴ「……うっううう…」バタッ

マスオ「い、今の音は…銃声!?」

再びアナゴのいた場所に戻る

マスオ「アナゴくん!!!」

血を流し倒れているアナゴの姿があった

アナゴ「ごふっ…」

マスオ「ど、どうしたんだいこの傷!?」

アナゴ「何者かに…撃たれた……ふっ」

マスオ「何者…?」

アナゴ「フグ田くん……お父さんは…間違いなく……僕を撃った人間が殺した……」

マスオ「え」

アナゴ「すまない…僕は…ここまでだが……僕の代わりを……」ガクッ

マスオ「アナゴくん…?アナゴくん!!!?おい!!返事をしてくれよアナゴくん!!!!!」

アナゴ、死す

その後、マスオは自動車に跳ねられ現代にへと戻った

アナゴのタイムマシン埴輪は無くなっていた

恐らく…アナゴくんを射殺した人間が盗んだんだろう

唯一の手がかりはその人間が犯人だということだ

なぜアナゴくんの埴輪は故障したんだ…?
誰がアナゴくんを射殺したんだ…?

謎は深まるばかりであった

マスオ「……」

マスオ「アナゴくん、必ず…僕が導いてみせるよ…」

マスオは埴輪マシンを大事に抱え帰路についた

終わり

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