妹「兄を騙して金を詐欺る」(181)
妹「妹が頼んでるんだから金くらいポンと貸すのが兄の役目なのに……!」
妹『にぃ、お金貸して?』
兄『働いて稼げ』
妹『あたしまだ中学生だし』
兄『働けないならある金で我慢しろ』
妹「腐れ大学生が……」
妹「金の亡者。妹に金も貸せない器量なし」
妹「盗む、のはあたしが怒られるからなし」
妹「やっぱり詐欺るしかない……」
妹「詐欺も労働!」
妹「どう詐欺るか考えなくちゃ」
妹「詐欺で検索!」
妹「物を高値で売り付けるのが詐欺の基本みたいね」
妹「売る物……?」
妹「兄が欲しがる物……?」
妹「……わかんない」
妹「そっか、訊けばいいんだ」
妹「にぃにぃ、何か欲しいものある?」
兄「可愛い妹」
妹「あたし可愛いよ?」
兄「自分が可愛いと思い込んでない妹」
妹「……」
妹「留年しろ!」
妹「お金のため。お金のため。深呼吸してもう一回。すぅ、はぁ」
妹「にぃにぃ、他に欲しいものないの?」
兄「大人しくて年長者の言うことを素直に聞く、可愛げのある妹」
妹「……妹以外で」
兄「ないな」
妹「ないのかよ!」
妹「意味わかんないわ! 妹以外欲しくないの!?」
妹「どうすればいいの……マジで……」
妹(その時、妹に電流走る……!)
妹「圧倒的閃き……!」
妹「妹が欲しい兄。妹の私」
妹「完全なる需給一致……!」
妹「売る物がないなら私を売ればいいじゃない!」
『可愛い妹売ります』
兄「……」
妹「……」
兄「正座で俺を凝視するのは構わないが、お前が胸に張り付けている紙は誇大広告だ」
妹「……」
兄「ちなみにいくらだ?」
妹「ごま」
兄「消えろ」
妹「よ」
兄「失せろ」
妹「……さんま」
兄「くたばれ」
妹「逆にいくらなら買うのさっ!?」
兄「今考える」
妹「考えてもいなかったのっ!?」
兄「……二千円くらいか」
妹「安すぎるからっ!」
兄「やっぱり千八百円くらいか」
妹「もう下げないでよぉ!」
兄「なら訊くが、お前を買って俺に何の得がある?」
妹「可愛い妹が自分のものになるんだよ?」
兄「お前が俺の所有物になるわけか。つまり奴隷だな」
妹「ど、奴隷?」
兄「俺の命じる事には何でも従う道具ってことだ」
妹「そんわけないでしょ!?」
兄「ならお前を買うと具体的に何がどうなるんだ?」
妹「う……っ」
妹「それは……その……」
兄「……」
妹「に、にぃが、あたしを、自分の物だって言える……権利が……手に入る?」
兄「よし買った」
妹「えっ!?」
兄「ほら二千円だ」 ピラッ
妹「えっ、えっ!?」
兄「良い買い物だったな。ほら、向こう行け」
妹「……」
妹「千円札が二枚……」 ピラピラッ
妹(千円札が二枚ある。私は何も失ってない。つまり……これは……)
妹「完璧なる詐欺……」
妹「凄い……凄いよ、あたし」
妹(兄の金が無限に私の物になる……)
妹「夢の人間ATMが、ついに私のものに……」
妹「よっしゃー!」
妹「次は何を売ろうかな」
妹「んー」
妹「そうだ! 知恵遅れで訊いてみよう!」
妹「ええと、『兄にあたしを売りたいんですが、あたしの何を売ればいいんですか?』と」
妹「早く回答来ないかな」
妹「あっ、もう三人も回答してくれてる!」
回答者三名=下三レス
妹「『あなる処女』『愛』『タンポン』……?」
妹「どこかに晒されたのかな」
妹「補足『そういう回答は欲しくありません! 知り合いのスーパーハカーに通報しますよ!』、と」
妹「ふふん、これでもう変な回答はないわね!」
妹「でも、愛はいいかも」
妹「愛は無限だから何回でも売れるもんね!」
妹「にぃ、買って欲しい物があるんだけど……」
兄「なんだ?」
妹「愛」
兄「お前、俺のこと愛してなかったのか……」
妹「えっ?」
兄「いや、いいんだ。わかったよ。いくらだ?」
妹「ご、ごめん、なんでもない……」
妹「あんな風に言われたら、あたしが悪い感じになるじゃん……」
妹「愛……そう、愛には種類がある!」
妹「コンプガチャ!」
妹「愛をコンプリートするとレアな愛が手に入る!」
妹「愛を売って売って売りまくれば!」
妹「人が信じると書いて儲かる! 信じる人を騙すのが詐欺!」
妹「これが詐欺の力……!」
妹「にぃ」
兄「あんだ?」
妹「愛してる」
兄「ぶっ!」
妹「そう、これは兄妹愛なの!」
兄「ああ、なるほど」
妹「これから私が売るのは……母性愛!」
兄「いくらだ?」
妹「いちま」
兄「帰れ」
妹「五千円」
兄「高い」
妹「いくらなら買うの?」
兄「千円」
妹「安いよっ!?」
兄「あのなあ、妹。俺は既に母性愛は持ってるんだ」
妹「えぇっ!?」
兄「母さんの愛情をたっぷりもらってお前と俺は育ったわけだ」
妹「あっ」
兄「もう持ってる物はあんまりいらないだろ?」
妹「うん」
兄「だから俺は千円しか出せない」
妹「……千円なら買うの?」
兄「まあ、一応な」
妹「千円で、いい」
兄「おう」 ピラッ
妹「まいどありがとうございました」
兄「どういたまして」
妹「ちょろいぃぃっ!!」
妹「ないものを売ってるのに安く買った気でいる兄ちょろぃいいいいいい!」
妹「はぁ、はぁ……」
妹「何も失わずに三枚も野口が」
妹「どうしよう。私ヤバい。マジヤバい」
妹「私の詐欺の才能で地球がヤバイ」
妹「次は何売ろうかな~」
兄「『妹の母性愛』と『妹を自分の物だと言える権利』……っと」 カキカキッ
友「お前何だよ。時間考えろよ」
兄「お前に売りたい物がある」
友「何だ?」
兄「うちの妹をお前の物だと言える権利」
友「……詳しく」
兄「かくかくしかじか」
友「買った。母性愛もくれ」
兄「五万」
友「よし」 ピラッ
兄「毎度あり」
妹「あれ、兄がいない?」
兄「ただいま~」
妹「あ、いた! ねぇ、にぃ!」
兄「また売りたいのか? 今度は何だ?」
妹「えとね、友愛とね、異性愛とね」
兄「面倒だから愛のまとめ売りで頼む」
妹「じゃ、じゃあね、さんま」
兄「買った」 ピラッ
妹「えっ?」
兄「実に良い買い物だったな。じゃあ俺はまた出かけてくる」
妹「えっ? えっ?」
妹「三万三千円……」
妹「えへ、えへへへっ」
妹「あたし、お金持ち?」
妹「えへへへっ」
ブゥゥゥッ ブゥゥゥッ
妹「あ、携帯鳴ってる。えへへっ、友達に自慢しちゃおっと」 ピッ
『妹ちゃん、今日から俺の物だね!』
妹「」
妹「えっ」
妹「……友さん?」
『すいません。ちょっと意味がわかりません。ていうかキモイからメールしないでくださいって言いましたよね』
『えっ? 妹ちゃんは俺のこと愛してるんでしょ?』
『電波受信中ですか? 意味わかりません』
兄「ただいまー」
『俺は妹ちゃんに愛されてるんでw 兄から妹ちゃんの愛買ったもんね!』
妹「」
妹「にぃ」
兄「あんだ?」
妹「どいうこと」
兄「何が?」
妹「……」 ズイッ
兄「ああ。友に売ってきた」
妹「ひ、人の愛を勝手にっ!?」
兄「ん? お前おかしな事言うなよ。あの愛は友の物だぞ?」
妹「はぁ!?」
兄「お前から俺が買って、俺が友に売った」
妹「……」 クラッ
兄「で、友はお前が自分の物だと言える権利を持ってる」
妹「なんてことを……」
兄「自業自得だろ。形のない物を売ろうなんて考えたのが間違いなんだよ」
妹「だからってこれはあんまりでしょ!?」
『妹ちゃん可愛いよ妹ちゃん!』『今日も妹ちゃんのこと考えてオ○○ニーしちゃったよぉ……』『妹ちゃん僕も愛してるよぉ』
兄「別にお前は何も損してないだろ?」
妹「こんなメール送られてきて損してる!」
兄「害はない」
妹「私の精神に有害!」
兄「もう一度言うぞ。自業自得だ」
妹「そんなぁ……」
飽きた寝る
誰か兄と妹いちゃいちゃさせとけ
妹「どうしよぉ・・・」
妹友「ふむふむ、言える”だけ”の権利と”母として見るだけ”の母性愛ならいいんじゃないの?」
妹「ほうほう、でも何かしら言ってきたら・・・」
妹友「う~む、兄さんとヤッちゃってそのハメ撮り写真でも送ってみるとか?」
妹「なるほど、その手があるか」
妹友(冗談で言ったのに・・・)
みたいな感じかね
え?ホンモノ
妹「わたし、反省した」
兄「ほぅ?」
妹「このお金で……にぃの愛を買わせてください」
兄「」
妹「このままじゃ、私の全部が友さんのものになっちゃうもん、だから……」
友「やっほー妹ちゃん!なかなか返事が貰えないから直接会いに来たよ!愛して!オレを愛して!」
兄&妹「」
NTRってこういうの?
友「じゃあ、今晩行くから」
友「ああ、ええ気持ちやぁ」
あれ、兄と妹がくっつくとNTRなん?
兄の前で友と妹がくっつくのがNTRかと思ってた
>>128
これで
友「ナニナニー?なんで二人で固まっちゃってるの?真打登場に驚いちゃった?テヘリンコ!」
兄「いや……ごめん、いきなりすぎたからさ」
妹「……」
友「今日の妹ちゃんはおスマシさんかー、おっけい、とりあえず愛ください」
妹「にぃに……私……」
兄「あー……ゴメン友、ちょっと二人だけにしてくれないか?」
友「は?むしろ兄が気を使ってほしーなー、この娘、俺のだし?」
兄「いや、その……頼むよ」
友「こんな可愛い女の子を売った張本人サンだーれだ?」
兄「」
友「てゆかね?妹ちゃんは俺に感謝しなきゃね?」
妹「感謝なんてしなきゃいけない理由ないです」
友「えー?俺が買い占めなきゃ妹ちゃんの愛はどうなってたと思うの?ヤフオク行きだよ?」
妹「にぃに……そうなの?」
兄「……」
妹「私、たしかに生意気だけど、にぃには最後の最後では許してくれてるって思ってた」
兄「……」
妹「私、思いあがってたんだね……」
兄「ち、ちが……」
妹「ごめんね、にぃに」
兄「ちg 友「はいはーい、兄妹の相互理解が進んだところで愛をはぐくもーぜー!」
妹「ヤです!クーリングオフしてください!」
友「あはー、その制度は買った側の権利ダヨ?妹ちゃんはおバカ可愛いなぁ」ナデナデ
妹「やっ!やめてください!」
友「やめないよ、妹ちゃんは俺のだもーん」ナデリサスリ
妹「だ、だったらリコール!リコールです!回収します!」
友「分かってないなぁ、妹ちゃんは妹ちゃん自身のものですらないの、ぜーんぶ俺のなの、あんだすたん?」サスリサスリ
妹「やだっ!背中さすらないで!」
友「もー、何で嫌がるかな?俺の事愛してくれなきゃね?親友のように!母のように!男と女の関係のようにッ!」ジュンルリ
妹「ヒッ!!」ガタガタ
兄「いいかげんにしてくれっ!」
妹「にぃに……」
友「ふーん……文句があるなら奪い返せばいい、力でも金でも使って……できるもんならな」
兄「くっ……」
友「ハハッ、できねーよなー!売った本人がさー!」ゲシ
兄「ぐっ」
妹「にぃに!!」
友「黙って見てれや!!妹売りの屑がッ!!」
妹「やめてっ!にぃににヒドイ事しないでっ!」
友「はーん?妹ちゃんはにーにクンの事いろいろ言える立場じゃないよねぇ?」グイッ
妹「きゃっ」
友「はやく俺に愛を捧げろよ(瞳覗き込み)」
妹「ぁ……(顔そむき)」
友「さ・さ・げ・ろ・よ・お前の愛は俺が買い占めたつってんだろー?(顎つかみ顔向かせ)」
妹「い……いやぁ……(涙目)」
兄「やめろっ!」
兄「わかった、俺の全てで妹の権利、買い戻す……心も体も金も立場も、俺の全部……それで妹を解放してくれ」
妹「にぃに……」
友「いーやっほー!兄クンおもちかえりーんぐっ!!!」
兄「うわー!」
――――――――――
友「こんな感じで私に兄クン売ってくれない?」
妹「売った!!」
>>131の要求を通すにはこれが限界だった…許せ
申し開きできる内容じゃないけど
実際NTRの琴線に触れるポイント?ってよーわからんよ…
書いてて自分でムカついてくるし、NTR書ける人はすげーわ
あー、いちおNTRでググりはしたんだが
「意中のヒロインが他の男とやること」とは求められてる物が違うんか
良かったらNTRが分かりやすい作品が出てくる
ググりキーワード教えてほしい、ちょっと読んでみる
嫌いなモノ勧めるんか!?
まぁ教科書としては良書てことか、ありがと
とりあえず岡田コウ 代表作 レビューとか見てきた
ただここのレス見るにとんでもなく嫌われてるのは理解した
NTR連投くんの存在も考えると…ホントに需要あるか疑わしいぞ、この属性w
とにかく安易に手を出すのは辞めとくよ、ごめんよ
do
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