マナ「そんなに気になるなら大会に出ればいいのに！プロデュエリストになれば、遊戯さんだけじゃなくて、あの天上院様とも戦えるかも！！」

アテム「そうか、マナは天上院のファンだったな」

マナ「本当は世界各地を旅してるアカデミア出身の凄腕デュエリストって人の方が気になるんだけど、どこにいるかもわかんないじゃん！」

アテム「そんな人が居るのか」

マナ「うん、ちなみにその人は遊戯さんと対戦した事があるって噂だよ！」

アテム「その人の名前は？」

マナ「それはわかんない。デュエルアカデミアを救ったっていう逸話だけなら沢山あるんだけど…」

アテム「そうか…残念だな」

マナ「まぁまぁ、そんなことより大会に出てみようよ！アテムなら良いところまでいけるって！」

アテム「だが…このデッキは未完成だからな」

マナ「何か足りないカードがあるの？」

アテム「ああ、このデッキにはブラックマジシャンガールが入っていない」

マナ「ええ！？そのカードって遊戯さんのデッキにしか入っていない世界でたった一枚のカードでしょ！？」

アテム「あと、神のカードが…いたっ」ﾎﾟｶｯ

マナ「もう！そんな超絶レアカード手に入るわけないでしょ！代わりのカードいれなさい！！」

アテム「だが、上級モンスターがバスターブレイダー、ブラックマジシャン、疾風の暗黒騎士ガイア、ギルファーデーモン、カースオブドラゴン、デーモンの召喚、マグネットバルキリオンだけではデッキが軽くないか？」

マナ「重すぎだから！！」

アテム「？…そうか？普通だと思っていたが」

マナ「それに、神のカードって今行方不明じゃない」

アテム「ああ、何者かに盗まれたって話だ…」

マナ「とにかく、そのデッキで私とデュエルしてみようよ、絶対回らないから！！」

アテム「ああ、いいぜ！全力でいくぞ」

アテム・マナ「「デュエル！！」」

～30分後～

マナ「5連敗・・・あとたったLP300だったのに…」ｶﾞｯｸﾘ

アテム「マナもなかなかやるが、狙いがバレバレだぜ！」

マナ「普通は狙いがわかってもピンポイントで防ぐカードなんて引けないの！！」

アテム「それはデッキを信じる心が足りないんだな」

マナ「えぇ～…」

アテム「とりあえず、このままのデッキでも戦えそうだから、来週の大会に出るぜ！！」

マナ「私だってデッキを構築し直して出る！」

アテム「ああ、お互いが当たった時は遠慮はしないぜ！！」

マナ「うん！」

アテム（似たような会話を昔したような気がする…）

海馬コーポレーション　社長室


ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ!!ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ!!

海馬「何事だ！！騒がしいぞ！！」

磯野「しっ！失礼します！！瀬人様！！」

海馬「磯野、どうしたというのだ」

磯野「申し訳ありません…現在行われている大会の決勝戦の生放送をご覧になりましたか？」

海馬「ﾌﾝｯ、最近の大会で上位に入賞するデュエリストなんぞ決まってきている。見る価値もない」

磯野「そ、それが…これをご覧ください」ﾋﾟｯ

海馬「ん？」

？？？『どうするｻﾞｳﾙｽ？お前のLPはあとたったの200!!手札は2枚!!』

？？？『さらに俺の場には究極恐竜と伏せカードが2枚!!お前の勝利は絶望的ｻﾞｳﾙｽ!!』

アテム『いいや！！俺はLPが0になるその時まで諦めないぜ！！』

？？？『くっ…そのセリフ・・・嫌な予感がするﾄﾞﾝ』

アテム『俺のターン！！ドロー！！俺は手札より黒魔術のカーテンを発動！！』

海馬「なに！？」ｶﾞﾀｯ

アテム『俺はLPを半分支払い、デッキよりブラックマジシャンを特殊召喚する！！』

？？？『で、でも俺の場には究極恐竜がいるｻﾞｳﾙｽ、攻撃力2500のブラックマジシャンでは倒せないﾄﾞﾝ』

アテム『フッ…』

？？？『！？』

アテム『俺は手札より黒・魔・導発動！！お前の場の魔法・罠カードを全て破壊するぜ！!』

？？？『クッ・・・』

アテム『さらに、千本ナイフを発動！！究極恐竜を破壊する！！』

？？？『い、一瞬で逆転されたｻﾞｳﾙｽ…』

アテム『いくぜ！！ブラックマジシャンでダイレクトアタック！！』

『　黒　　魔　　導　　！　　！　』

？？？『うわああああああああああああああ』

書きながらストックを出しているが早くも追いつきそうだ

海馬「こ、こいつは・・・」

磯野「…」

海馬「磯野！！」

磯野「ハイ！！」

海馬「すぐにこの会場へ向かう！！ジェット機を用意しろ！！」

磯野「既に手配済みです！！」

大会会場

実況「おおーっと決まったー！！この瞬間、アテム選手の優勝が決定したぞー！！」

？？？「いい勝負だったｻﾞｳﾙｽ」

アテム「ああ、こちらこそ」

マナ「アテムー！！すごいすごーい！！」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ

実況「では、この後表彰式に移らせてもらうぞ！！ん？…ﾌﾝﾌﾝ…え？…えぇぇ！？なんだって！？」

アテム「？」

実況「なっなーんと！！今入ったビッグニュースですが、今回の生放送を見て急きょ海馬コーポレーション社長、海馬瀬人がこちらに向かっているぞおおおおぉぉ」ｵｰｵｰｵｰ!!

アテム「海馬…社長…」

マナ「おー！！すごいじゃんアテム、いつか会えるかもって言ってた伝説のデュエリストの一人に早速会えちゃうじゃん！！」

アテム「ああ…」

ｺﾞｺﾞｵｵｵｵｵｵｵｫｫｫｫ
ﾋｭｰ…


マナ「な、なに！？この音！！」

アテム「あれだ」

実況「み、皆さーん！！上をご覧ください！！ジェット機から飛び降りた海馬社長がパラシュートを開き降りてまいります！！」

ｽﾀｯ
海馬「勇敢なるデュエリスト達よ！！激闘を繰り広げよくぞ戦い抜いた！！今回の戦いは俺のデュエリスト魂に火をつけた！！」

海馬「よって、急ではあるが今大会の優勝者と俺が対戦するスペシャルマッチを提案する！！」

ｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｫｯｫｫｫｫｫｫ！！！！

海馬（アテム…貴様が本物のファラオかどうかなんぞオカルト的な事はどうでもいい。しかし、貴様を見た瞬間に感じた己の魂の猛りが貴様を真のデュエリストであるということを証明している！！ならば…）

アテム（海馬瀬人…記憶の中では幾度となく戦った最強のライバル…これは本物の記憶なのか映像で見たものを妄想しているだけなのか証明させてもらうチャンス！！だが…）


アテム・海馬（（より強いものとの戦いを望むのは真のデュエリストとしての本能！！））

海馬「優勝おめでとう、君の名前は？」

アテム「アテム…です」

海馬（ﾌﾝｯ…その顔に敬語を使われると違和感を覚えるな）

海馬「おめでとう、アテム！！どうだろう？この対戦を受けてくれるかな？」

アテム「ああ…い、いえ。はい！望むところです！」

海馬「それでは、対戦準備に移ろう！！今回勝てばスペシャルなカードも用意しているぞ！！」

アテム・海馬「「デュエル！！」」

～10ターン目～

アテムLP700　モンスター０　魔法罠2枚　手札4枚
海馬　LP500　モンスター[青眼究極龍]　魔法罠1枚　手札2枚

アテム（ここまで戦って確信した…海馬！俺の記憶は紛れもない本物…！！）

海馬（徐々に目付きまであの頃と同じになってきたな…やはり、貴様は…！！）

アテム「俺のターン！ドロー！！」

アテム「俺は手札より融合発動！！手札のブラックマジシャンとバスターブレイダーを融合！！」

海馬「来るか！！」

アテム「超魔導剣士！ブラック・パラディン！！」

アテム「ブラック・パラディンの攻撃力は全ての場と墓地に存在するドラゴン族１体につき500ポイントアップする！！」

海馬「俺の場と墓地に存在するドラゴン族は合計４体…」

アテム「ブラック・パラディンの攻撃力は4900！！青眼究極龍を攻撃！！『超魔導烈波斬』！！」

海馬（こいつの前では、伏せている『攻撃の無力化』も意味をなさない…）

海馬「ぐああああぁぁぁぁ」　LP100

アテム「ターンエンド！！」

海馬「…俺のターン！！ドロー！！…！？ふはははは」

アテム「…」

海馬「我が社が開発した新たなデュエルモンスターズの可能性を見せてやる！！」

アテム「なに！？」

海馬「俺は手札より死者蘇生を発動する！！俺が墓地より呼び起こすのは…」

アテム「貴様の墓地に存在するモンスターでブラック・パラディンに打ち勝つモンスターは存在しない！！」

海馬「違うな！俺が蘇生させるのは貴様のレベル6『ギルファーデーモン』！！」

アテム「なんだと！？」

海馬「そして、更に俺は手札よりチューナーモンスター『伝説の白石』を攻撃表示で召喚する！！」

アテム「チューナー…モンスター…だと！？」

海馬「レベル6のギルファーデーモンにレベル1の伝説の白石をチューニング！！」

海馬「ブラック・ローズ・ドラゴン！！」

アテム「これは…！？」

海馬「これはシンクロモンスターというまだ開発されたばかりのカードだ！！ブラック・ローズ・ドラゴンの効果発動！！全ての場のカードを破壊する！！」

アテム「うわああああああぁぁぁぁ」

海馬「・・・これでお互い場にカードはない、俺は手札を一枚セットしてターンエンド！！」

アテム「くっ・・・ドロー！！」

海馬（さきほど、ブラックパラディンを特殊召喚しておきながら通常召喚を行わなかったのは手札にレベル4以下のモンスターが居なかったという証拠！！そのドローでおたがいの運命が決まる！！）

アテム「翻弄するエルフの剣士！！海馬をダイレクトアタック！！」

海馬「そうだ！貴様ならそれを引くはずだ！！罠カード発動！！『破壊輪』！！」

アテム「くっ…」

海馬「このカードは相手モンスターを破壊し、その攻撃力分のダメージをお互いのLPに与える！！」

ﾄﾞｰﾝ!!

実況『けっちゃあああああく！！この瞬間勝負が決まったああああ破壊輪の効果によってお互いのLPは0！！なんとなんとまさかのドロー試合となったああああああ』

デュエルSSは短いものでもいつも疲れる…

乙？
まだ早いか

>>55
まだ終わらんよー！
でも、日を分けて書きたいなー
城之内くんと表遊戯に会う話も考えてはいるんだ

ですよねー

海馬「今回は引き分けか…次は俺が勝つ！」

アテム「次こそ俺が勝たせてもらう」

海馬「まぁいい、貴様に用意してきたカードだ受け取れ」

アテム「これは、ブラックマジシャンガール！」

海馬「特別に作らせたものだ。次こそ完全なデッキを使った貴様を究極のデッキを使った俺が勝つ！！」

アテム「フッ…受け取っておくぜ…それより海馬…」

海馬「なんだ？俺はもう貴様に用はない手短にすませろ」

アテム「お前、結婚したのか？」

海馬「・・・」

海馬「何の話かと思えば…」

アテム「いつの間に…」

マナ「何言ってんのよアテム！！」

アテム「マナ？」

マナ「海馬社長の結婚と言えばテレビでずっとやってたじゃん！」

アテム「そ、そうだったのか」

マナ「っていうか、さっきから口の利き方が失礼よ！！」

海馬「いや、良い…気にするな」

海馬「ちなみに娘もいるぞ、アテムお前の歳はいくつだ？」

アテム「！？…今年15だ」

海馬「ならば、娘が1つ年下だな。俺の娘ながらなかなかのデュエリストだ今度紹介してやる」

アテム「…」

海馬「写真もあるぞ見るか？」

アテム（あの海馬が…親バカだ…）

マナ「あ、みたいです！！」

海馬「ﾌｯ…いいだろうコレだ」ﾊﾟｶｯ

マナ「わー綺麗！！白銀の髪に青い目してるー！」

海馬「この子は母親似でな、昔から頭が良く勉強もできてなそのうえ」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ

アテム「海馬、その話はまた今度聞こう。行くぞマナ」

マナ「あ、ちょっとアテムまってよおおお」

マナ「で、どうだった？｣ﾆｺﾆｺ

アテム「ん？何が？」

マナ「前世の記憶が本物かどうかって分かった？」

アテム「ああ、ほぼ完全に思い出した」

マナ「おお！？じゃあ、海馬社長も？」

アテム「気づいていた、だから口調も素に戻していたしな」

マナ「じゃあさ、じゃあさ！次は遊戯さんに直接会いに行ってみようよ！！お家の場所も分かるでしょ？」

アテム「…」

マナ「？どうしたの？」

アテム「こんな話、よく信じるなと思ってな」

マナ「信じてあげたいって言ってたでしょ？アテムに自信がないならともかく、海馬社長と会って確信を持ったなら、疑う余地なんてないよ！」

アテム「マナ…」

マナ「アテムは私に嘘ついた事ないもん！さっ行こうよ！！」

アテム「…あぁ、そうだな」

マジかよ
誰もみてないと思って気抜いてた

ｶﾗﾝｶﾗﾝ

双六「いらっしゃ…ああぁ…」

アテム「じ…じいちゃん」

双六「ゆ、遊戯いぃぃぃ｣ｷﾞｭｳｩｩ

アテム「お、俺の事分かるのか？じいちゃん」

双六「当たり前じゃろうお前はワシの孫なんじゃから！！｣ｳﾙｳﾙ

アテム「く、苦しいよじいちゃん」

マナ「あ、あの～」

双六「おや？この子は誰じゃ？遊戯」

アテム「じいちゃん、その遊戯ってやめてくれ、俺の今の名前はアテムなんだ」

双六「おお、そうじゃったそうじゃった。すまんのぅ、所でこんな可愛いガールフレンド作って、やるのぉ？」

マナ「彼女だなんて…照れるなぁ～｣ﾃﾞﾚﾃﾞﾚ

アテム「こっちはマナ、まだ幼馴染だよ。じいちゃん」

マナ「ま、まだ…///｣ﾎﾞｿ

アテム「それより、相棒は？今もここに住んでるのか？」

双六「おお、遊戯の奴ならとっくの昔に引越しおったわい。ただ、家自体は近くなんじゃが、デュエル三昧なのは変わらずでのぉあまり家にはおらんようじゃぞ？」

アテム「そうか…残念だなぁ」

双六「まぁでも、杏子ちゃんはおるじゃろうて、訪ねてみるのもいいじゃろう」

アテム「杏子が？」

双六「おお、そうじゃホイ住所」

アテム「ありがとう、行ってみる」

双六「おぉー気をつけていくんじゃぞ～」

マナ「ねぇ、アテム」

アテム「ん？」

マナ「優しくて元気なおじいちゃんだったね」

アテム「あぁ、最高のじいちゃんさ」

マナ「あと、杏子さんって人…」

アテム「？」

マナ「好きだったの？」

アテム「…どうだろうな」

黒薔薇は流星粒子の制御キーの中の1枚で
世界に1枚しかないのは禁句か

>>86
まだ遊星粒子は発見されてなくて
制御キーとしての役目は数年後という考えなんですが…どうなんだろ
設定的に問題あるのかな

まぁ、シンクロなんて海馬社長しかまだ使えないのでもう出てきません
とりあえず、目を瞑ってもらえるとありがたいです

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

『はーい』ｶﾞﾁｬ

アテム「よっ杏子」

杏子「え？……も…もしかして…ゆ、ゆう…いえ、アテム…なの？」

アテム「ああ、久しぶりだな」

杏子「やっやだ！私、こんなに老けちゃって！ちゃんとお化粧もしてない！！｣ﾊﾞﾀﾝ!!ﾄﾞﾀﾊﾞﾀ!!ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

マナ「…｣ﾑｰｯ

杏子「ごめんね、アテム。長い時間待たせちゃって…」

アテム「いや、大丈夫だ。気にしないでくれ、いきなり押しかけたのは俺の方だ」

杏子「しかも、マナちゃん？だっけ、彼女に子守りまでお願いしちゃって」

アテム「あの子は…」

杏子「遊斗って言うの、もちろん遊戯から一文字とってね。今年で8歳になるわ」

アテム「そうか、相棒と杏子も親か…」

杏子「フフフ、遊戯はあまり家にいないから父親らしいところはあまり見てないけどね」

杏子「懐かしいなぁ～高校生の時だもんねアテムと色んな冒険？したの…何年前か数えるのもヤダなぁ」

アテム「あれから、どうしていたんだ？」

杏子「私？私はアメリカに渡ってダンスを頑張ったんだけど…やっぱり目指すのが遅かったのか、プロの壁は厚くて…」

杏子「ダンスってね？遅くても小学生ぐらいから始めないとプロになるには追いつけないんだって…まぁ、それでオーディションに何十回も落ちて…遊戯がアメリカのデュエル大会に呼ばれたって言うから会いに行って…」

杏子「そしたらね、優勝した時にインタビューで観客席の私に向かってプロポーズしてきたの！」

杏子「笑っちゃうでしょ？あの遊戯がよ？まさか、そんなロマンチックなことしてくるなんて思ってもなくて…OKして、日本に帰ってきちゃった…」

アテム「そうか…杏子」

杏子「ん？なに？」

アテム「今、幸せか？」

杏子「もちろん！毎日幸せよ。ただ素敵な旦那様にたまにしか会えないのが唯一の不満かしら」

アテム「そうか」

杏子「あっ今更、あの時、冥界への扉を通った事後悔しても遅いんだからね？｣ﾌﾌｯ

杏子「こんなに良い女逃したなんて残念ね？アテム」

アテム「フッ…」

杏子「あーっ！鼻で笑ったな～！！」

マナ「アーテームッ！」

アテム「ん？」

マナ「ボーッとしちゃって、そんなに杏子さんが素敵だった？次は城之内さんの所でしょ？」

アテム「あぁ…いや、みんなそれぞれ大人になってるんだなぁと思ってな」

マナ「そりゃあ、そうでしょ…って私達はまだ中学生だけどね」

アテム「確か…杏子に教えてもらった住所だとこの辺なんだけど…」

マナ「んー、見つからないね～」

ﾌﾞｳｳｩｩｩｷｷｰｯ!!ﾊﾞﾀﾝ!!

アテム「ん？」

城之内「遊戯…遊戯じゃねぇかぁ！！」

マナ「おおおぉぉー！！！伝説のデュエリスト城之内克也さんだあ！！！」

アテム「城之内！」

アテム「城之内くん！」

ダメだ…眠い…

ﾃﾞｭｴﾙｽﾀﾝﾊﾞｲ！