まどか「わたしとほむらちゃんの秘密」(65)

マミの家


まどか「ね、ほむらちゃん…」

ほむら「どうしたの」

まどか「やっぱりだめだよ、ここ、マミさん家だし…」

ほむら「大丈夫よ、まだ当分帰って来ないわ」

まどか「…もう、あとちょっとだけだよ?」

ほむら「ええ」


――――

マミ (どうしよう…今いるなんて言えない…)

マミ (というか私の家で何してるのよぉぉ!)

少し前
マミの家

ほむら「マミ…それはさすがに変だわ」

マミ「えーそうかなぁ?」

まどか「てぃひひ、マミさん面白い!」

マミ「ふふっ…あ、夕飯の材料買いに行かないと」

まどか「手伝いましょうか?」

マミ「いいのよ、お客さんなのだからゆっくりしてて」

まどか「はーい」

ほむら「分かったわ、まどかと留守番してるわね」

マミ「30分ぐらいで帰ってくると思うから、よろしくね」

まどか「マミさん、行ってらっしゃい」

ほむら「気を付けるのよ」

マミ「ありがと、行ってきます」

パタン

ほむら「…」

まどか「…」

ほむら「…」クイッ

まどか「…ほむらちゃん?」

ほむら「ん」

まどか「だ、だめだよ」

ほむら「今なら誰も見てないわ」

まどか「でもぉ…」

ほむら「今日のまどか、いつもよりかわいい」

まどか「お、おだててもなにもでないよ」

ほむら「本当なのに」ギュッ

まどか「あ…」

ほむら「とっても、ドキドキする」

まどか「…わたしも、だよ、ほむらちゃん」


――――

マミ「あ…お財布忘れちゃったわ」

マミ「もう、私ったらドジね」

ほむら「…」ジー

まどか「…」カァァ

まどか (押し倒されちゃった…)

まどか (どうしよ、止めなきゃ、でも…)

ほむら「柔らかい…かわいいわ…」

まどか「わ、わわわ」

ほむら「まどかぁ…」


――――

マミ (確か玄関に置いてあったかな?)

マミ (二人にばれると恥ずかしいから、そっと取りましょう)

ほむら「大好き…」

まどか「ん…」

まどか「や、やっぱ、だめぇ」

ほむら「ほら、動かないで」

まどか「っ…」カァァ

ほむら「かわいいわ、まどか」

まどか「ず、ずるいよぉ…」


――――

ガチャ

マミ「ただいまー…」ボソッ

マミ (あ、やっぱりあった)

マミ (…? あの子たち、やけに静かね?)

マミ (寝ているのかしら?)

マミ (もしそうならお布団かけてあげなきゃね)

<ン…ホムラ、チャ…!

<マドカ、ダイスキ…!

マミ「」

マミ (え…え…)

マミ (何が起きてるの…!?)


そして現在

マミ (というか私の家で何してるのよぉぉ!)

マミ (あ、あの子たちはやけに仲が良いと思ったけど、そういう…)

マミ (もう、隅に置けないんだから)

マミ (……買い物に行きましょう、私がここにいたら何か悪いし…)

まどか「…えへへ、また人の家でしちゃったね」

ほむら「ごめんねまどか…」

まどか「いいのいいの、わたしとほむらちゃんの秘密、だよ?」

ほむら「え、ええ」ドキッ

まどか「ね、手つなご?」

ほむら「うん」

まどか「ほむらちゃんの隣って安心するな」

ほむら「私も落ち着くわ…」

まどか「こうしてるだけで、とても幸せ」

ほむら「…」カァァ

まどか「も、もう、さっきはあんなに激しかったのに」カァァ

ほむら「私も、その…幸せよ」ボソッ

まどか「うぇひひ、いっしょだね」

――



マミ (私が帰宅した後、二人はさも何もなかったように過ごしていた)

マミ (い、いえ、ラブラブなのは結構だけど)

マミ (もしばれたら色々と大変よね)

マミ (美樹さんは知ってるのかしら…?)

マミ (電話してみましょう)

さやか『マミさん? こんばんは、どうしたんですか』

マミ『こんばんは、ごめんね急に、あのね、実は今日…』

―マミさん説明中―


マミ『―ってことがあって…』

さやか『』

マミ『ごめんなさいね、急に変な話したりして』

マミ『美樹さんはこのこと、知ってるのかしら…?』

さやか『………もちろん、あたしも見ましたから』

マミ『………えっ?』

さやか『ちょっとあん時の回想シーン見せますね』

マミ『見せる…?』

さやか『実はですね、あいつら…』




――

―――

さやか「うがーわからーん!」

まどか「さやかちゃんあとちょっとだよ、頑張ろ!」

ほむら「踏ん張りなさい、さやか」

さやか「数学なんて、この世に必要ないわー!」

まどか「そんなこと言っても、テスト明日だし…」

さやか「うっ…そうなんだよな」

ほむら「あまり根詰めても効率が悪いし、少し休憩しましょう」

さやか「さんせーい! あたし飲み物持ってくるね!」スクッ

まどか「もうさやかちゃんたら」

ほむら「まどか、勉強のお供には甘い物がいいと聞くわ」

まどか「そうだよね、私もっ…!?」

ほむら「ん…くっ…ん…」

まどか「んんっ…ぅ…」

ほむら「…ぷはっ、あまい」

まどか「も、もぉ…!」カァァ

さやか「……zzz」スヤスヤ

まどか「さやかちゃん寝ちゃったね」

ほむら「普段使わない頭を駆使したから疲れたのね」

まどか「言い過ぎだよほむらちゃん…」ティヒヒ

ほむら「でも、これで二人とも明日は大丈夫ね」

まどか「そうだね、ありがと!」

ほむら「勉強を教えたご褒美が欲しいわ…」

まどか「うん、いいよ。何が欲しいの?」

ほむら「もちろんまどかに決まってるじゃない」

まどか「ス、ストレートだね」

ほむら「それじゃ…その…ぎゅーってしていいかしら」

まどか「うぇひひ、いいよ」

ほむら「じゃあ…」ギュゥ

まどか「ん…」

ほむら「…」ペロッ

まどか「ひゃっ!」

まどか「あ、さやかちゃん起きちゃう…」

ほむら「大丈夫、起きる気配はないわ」

さやか (…おいおい)

ほむら「あぁ…癒されるわ…」スリスリ

まどか「…うぅ」カァァ

ほむら「温かくて…いい匂いで…」

まどか「ほむらちゃんだって…」

ほむら「胸もかわいい」サワサワ

まどか「っ…」

ほむら「ワイシャツ…邪魔ね…」プチ…プチ…

まどか「だ、だめぇ、これ以上は、だめぇ…!」

さやか (うん、だめだろ)

―――

――



さやか『…それで結局あいつら、始めちゃいまして』

マミ『それは大変だったわね…』

さやか『ほんと大変だったんですよ…何か邪魔しちゃいけない雰囲気だったし…』

さやか『まさかまどかがねぇ…』

マミ『なんであの二人は人の家でその、す、するんでしょうね』

さやか『おそらく…せとくかんとかじゃないっすか?』

マミ『背徳感、ね』

さやか『そうそれっす! たはは…』

マミ『なるほど、見つかったらやばい、でもそれがいい…とか思ってるのね』

さやか『こっちの身としては正直、迷惑ですよねー』

マミ『そうね、まだばれてないと思ってるのがね…』

ほむら「まどか、まどか」

まどか「もー甘えんぼさんなんだから」

ほむら「ふふ」

まどか「えへへ」

ほむら「私たちのこと、いつ話そっか」

まどか「うーん…ばれたら、でいいと思うよ」

ほむら「そうね、いつかばれるだろうし」

まどか「それまでは…二人の秘密、だね」

ほむら「ええ…秘密、ね」


おわり

終わりです
見てくださった方ありがとうございました
おやすみなさい

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