怜子「三神怜子!15歳ですっ☆」(296)

代行

怜子「ふうぃ~。今日も仕事だ~。」ムクッ

「毎日毎日同じことの繰り返しばっか…。たまには何か刺激がほしいわよね~。ガツーンと来るような刺激が…。」ブツブツ

「…んっ!?」キョロキョロ

「ここ、私の部屋じゃない…。」

恒一「すぅ~。」

怜子「横で寝息が聞こえる…。もしかしてここ…。」メガネソウチャク

恒一「すぅ~。すぅ~。」

怜子(やっぱり恒一君の部屋だ~~~!!!!)ガツーーーーーーーン

(でも何で恒一君の部屋!?それに何で恒一君の横で寝てるの!?私ちゃんと自分の部屋で寝たのに!!)

恒一「むにゃむにゃ。」  

怜子(落ち着け!落ち着くのよ怜子!きっと酔っぱらって恒一君の部屋に布団を持って来たに違いないわ!)キョロキョロ
  
(…あれっ!?私の枕元にあるのって、もしかして夜見北の制服?しかも女子の…。)

「3年3組三神怜子…。えっ!?これ…私の制服!?」

(なんでなんでどういうこと!?あたしもしかして…中学生になっちゃったの!?)

(これ、何かの呪い!?)

「と…とりあえず恒一君に相談しよう!」

「恒一君起きて!」

恒一「すぅ~。」

怜子「ねぇ恒一君!起きてってば!」

恒一「すぅ~。すぅ~。」

怜子「もうっ!私がピンチなのにぐっすり眠っちゃって!」

「…あ。」

「…そういえば、恒一君の寝顔をじっくりと見るのって初めてかも。」

恒一「く~。」

怜子「…はっ!何考えてるの怜子!?今はそれどころじゃないでしょ!?」

「恒一君起きて!恒一君!」ユッサユッサ

(でも…恒一君と…恋人同士になれたら…毎日楽しいだろうな~。)

恒一「…んっ。」

「だ…誰?」ムクリ

怜子「やっと起きた。おはよう恒一君。」

恒一「…。」

怜子「どうしたの?恒一君?」

恒一「…あなた、誰ですか?」

怜子「あ…。」

怜子「三神玲子!15歳ですっ☆」キラッ

恒一「…。」

「おいおい!」

怜子「さすが恒一君。寝起きからナイスなツッコミね!」

恒一「あなた…本当に怜子さん…?」

怜子「そうよ。朝目が覚めたら中学3年生になってたの。」チンチクリーン

恒一「…だとしたら、こんなやりとりしてる余裕あるんですか?」

怜子「ない!でも一回言ってみたかったのよ。」

恒一「…。これって、噂の現象の類なのかな?」

怜子「多分そうだと思う。…でも、よりによってなんで中学生なのかしら?」

「どうせなら大学生くらいに戻りたかったな~。恒一君にこんなちんちくりんな姿見られて恥ずかしいもん…//////。」ツルペター

恒一「…別に気にしなくていいと思います。」

「…怜子さんは何歳でも、かわいいし…きれいだから…。」

(うわっ!勢いに任せて本音言っちゃった!)

怜子「!?」ドキッ

「ふ…ふ~ん。恒一君て、私のことそういう風に思ってたんだ~。」マジマジ

恒一「い…いけませんか?」

怜子「ううん。そんなことないよ。ありがとね恒一君。」ニコッ

恒一「怜子さん…。」

  (今の怜子さんとなら…付き合ったりしてもいいのかな…。)

祖母「恒一ちゃん。怜子。起きないと遅刻するよ~。」

恒一「は、はーい。すぐ起きまーす。じゃあ怜子さん、僕外に…。」

怜子「…ねぇ恒一君?」

恒一「はい?」

怜子「お母さん…変じゃなかった?」

恒一「何がですか?別に何も。」

怜子「だって、わざわざ恒一君の部屋の前まで来て、一緒に私に起きろなんて言う?」

  「普段私は家の外で小屋暮らしなんだから、普通言わないでしょ?」

恒一「そういえば…。」

怜子「それに、この時間だったら、私はとっくに学校だしね。」

  「う~ん…。謎はますます深まるばかりね…。」

アーデモナイ コーデモナイ ペチャラクチャラ ペチャクチャラ

恒一「…。」ガラッ

怜子「どうしたの恒一君?どこか行くの?」

恒一「いくら甥と叔母でも、さすがに男女が同じ部屋で着替えるのって気まずくありませんか?」

  「だから僕が外に…。」

怜子「一緒でいいじゃない。」

恒一「えっ!?」

怜子「私そんなの全然気にしないから。ほら恒一君、一緒に着替えよっ?」ヌギッ

恒一「うわっ!?」ピシャッ

  「ダメですよそんなの!不健全です!」襖越し

  (ただでさえ朝は危ないのに、怜子さんと一緒に着替えたりしたら…。)

怜子「純粋なのね。恒一君。」クスッ

祖母「おはよう。恒一ちゃん、怜子。」

恒一「おはようございます。おじいちゃん、おばあちゃん。」

怜子「おはよう。お父さん、お母さん。」

祖母「それじゃ、みんな揃ったし、朝ご飯食べましょうか?」

  「ねっ?おじいさん?」

祖父「そうだな。いただこうか。」

恒一・怜子「あれ!?」

(おじいちゃん(お父さん)がボケてない!?)

祖父「どうしたんだ?恒一、怜子?ワシの顔に何かついとるか?」

恒一「ううん!」

怜子「なんでもない!」

祖父「そうか?」

  「それじゃ…。」

全員「いただきま~す。」

なんかうまいこと台詞がそろわんな。見づらいかもしれんが辛抱頼む。

恒一(とりあえず、今の怜子さんがどういう立場なのかを聞いてみよう。)

   「ねぇおばあちゃん?」

祖母「な~に?恒一ちゃん?」

恒一「突然で悪いんだけど、怜ちゃんと僕って、同い年?」

怜子(れ、怜ちゃん!?呼び方をさりげなく変えるなんて…恒一君…できるっ!)

祖母「そうよ。恒一ちゃんと怜子は1983年生まれのいとこ同士で、夜見山北中学校の3年3組のクラスメートでなのよ。」

恒一「わざわざそこまで…。」

祖母「いやだね~恒一ちゃん。私もおじいさんもボケてないのに、若いうちからボケたりしないでよ?」

恒一「う、うん…。気を付けます…。」

恒一「そ、それにしても、二人ともすごく頑張ったんだね。」

祖母「そうねぇ~。ちょうど理津子が死んじゃった時だったから、二人っきりになるのは寂しくてねぇ~。」

祖父「じいちゃん頑張っちゃった!」テヘッ

恒一「おお…。」

怜子「もう…。」

レーちゃん「Ah! オジイサン! ソコハラメェ! ソコハラメェ!」

      「フハハ! バアサン! ココガヨイノカ? ンッ? ココガヨイノカ?」

      「オジイサン! ハゲシスギィ!」

恒一「ぶ~っ!げほっ!げほっ!」

怜子「恒一君大丈夫!?」

祖母「レーちゃん、そんなこと言うもんじゃありませんよ?」

祖父「ははは、いいじゃないかばあさん。レーチャンだって悪気があってやってるわけじゃなかろう?」

レーちゃん「コウイチクン! ソンナトコサワッチャダメッ! イヤッ! レイコ、イクッ! イッチャゥ~~~~~~~!!!!!!!!!!!」

全員「…。」

レーちゃん「レーチャン! ゲンキ! ゲンキダシテネ!」

怜子「ちょっと焼き鳥にしてくる…。」ガタッ

恒一「ちょっ!ストップ!怜子さん!」

レーちゃん「ガッコウ! オマエラ! ハヤクガッコウイケ!」

怜子「うるさいわよ!」

恒一「怜子さん、ひとまず落ち着いて!」

祖母「恒一ちゃん。これ二人の鞄。」

恒一「おばあちゃんありがとう!ほら、怜子さん行くよ?」

怜子「覚えてなさい!この九官鳥!帰ったら絶対焼き鳥にしてやるんだから!」

レーちゃん「フハハ! コムスメ! ヤレルモンナラヤッテミロ! ヤッテミロ!」

怜子「ムキー!!!」

恒一「そ、それじゃあ行ってきます!」

怜子の腕をつかんで強引に連れだす

支援 見てるぞ 期待

祖母「行ってらっしゃ~い。」

   「ふぅ。若いっていいわねぇ。ねっおじいさん?」

祖父「理津子はなぁ可哀想に…。理津子も、怜子もなぁ……。」

祖母「Oh…。」

>>22 ありがとう。

~通学路~

怜子「まったく!なんなのよあの鳥は!失礼しちゃうわ!」プンプン

恒一「怜子さん落ち着いて。おじいちゃんも言ってたけど、レーちゃんだって悪気があったわけじゃ…。」

怜子「…恒一君?」

恒一「どうしたんですか?」

怜子「腕…組んだままだよ?」

恒一「あっ!?えっ!?やっ!?そのっ!?」アセアセ

慌てて腕を振りほどく

怜子「ふふふ。そんなに慌てなくてもいいじゃない。」

恒一「だっ、だって怜子さんが、いきなり話をそらすから…。」

怜子「これが大人の女の余裕ってもんよ。」ドヤッ

恒一「は…はぁ…。」

怜子「そうだ恒一君。この際だからはっきり言っておくわ。」

恒一「な…何ですか?」

怜子「…いい恒一君?これから私のことは怜ちゃんと呼びなさい!」

恒一「えっ!?」

怜子「それと、ちゃんとため口でしゃべること!」

   「今の私は、怜子さん(29)じゃなくて、怜ちゃん(15)なんだから!」

   「公私の区別ははっきりしてもらわないと困るからね!」

   「わかった!?」ビシッ

恒一「…。」

怜子「…。」

   (ヤバッ!気まずくなっちゃった!?)

恒一「…わかりました。えっと、れ、れい、ちゃん。」カァー

怜子「…。」

   (うわっ…超かわいい!)ニヤァ

恒一「あの…怜ちゃん?大丈夫?」

怜子「だ!だっだだ!大丈夫よ!うん!」

   (うぅ~。にやけた顔、見られちゃったかなぁ…。)

恒一「そう?ならいいんだ。」

   (やっぱり怜子さんてかわいいな~。まさに僕の理想の恋人だよ。なんて…//////。)

怜子「…こ、恒一きゅん!」

   (か…噛んだぁあああアアアアアアアアアアアアアアイヤァアアアアアアアアアア)

恒一「何?怜ちゃん?」

   (I will always love youっと。)

怜子「あの九官鳥がいってたこと、本当じゃないんだからね!」

   (さすがに本当だなんて言えないもん…//////)

恒一「わかってるよ。怜ちゃんはそんなことしないって。」ニコッ

   (してくれてもよかったのにな~。って…何考えてんだ僕は!?)

~夜見山北中学校、3年3組~

勅使河原「おっ!サカキに三神!今日も夫婦仲良く一緒に登校か?」

恒一「えっ!?あははははは…。」

怜子「ふ…夫婦だなんて…そんなんじゃ…。」カァッ

恒一(あれっ?怜子さん、顔が赤くなってる?)

望月「勅使河原君やめなよ。二人とも困ってるじゃない。」

綾野「そうだよてっしー。こういっちゃんと怜子のことからかっちゃダメ。」

   (私とこういっちゃんだったら、いくらからかってくれてもいいんだけどね~。なんて。 キャッ//////)

勅使河原「お前らそんなに怒んなよ~。いつもの冗談じゃねぇか。」

綾野「それでも注意しなきゃ気が済まないの!」

望月「そうだよ。勅使河原君て、時々デリカシーないこと言うし。」

勅使河原「言ってねぇよ!」

     「…多分。」ボソッ

小椋「あや~。ちょっと聞いてよ~。」スタスタ

   「あっ。おはよう。怜子、榊原君。」

恒一・怜子「お…おはよう。」

小椋「?」

   (なんで二人とも気まずそうな顔してるんだろ?)

   (あたしの顔に何かついてるのかな?)ペタペタ

綾野「おはよ~由美。…何してるの?顔なんかぺたぺた触っちゃって。」

小椋「ううん!何でもない!」アセアセ

勅使河原「ぺたぺたって言ったら、小椋のむ…。」カツン!

     「ねっ!?」

綾野「ほれ見たことか!」

望月「言ってる傍からこれだもん。」

勅使河原「あ!綾野!だからって教科書の角で叩くことねぇだろ!?」

綾野「そんなの、由美の受けた心の傷に比べたら何ともありませ~ん。」

小椋「勅使河原…。最低…。」ウルッ

望月「勅使河原君。ちゃんと小椋さんに謝って?」

勅使河原「…ごめん。」

小椋「絶対に…許さないから…。」

勅使河原「なっ!?」

綾野「うん!これで万事解決だね!」

勅使河原「解決してねぇ!」

綾野「それで由美、さっきは何言おうとしてたの?」

小椋「そうそう!昨日中尾がさ~。」ケロッ

勅使河原(女って怖い…。)

小椋「…だったのよ!!!」

勅使河原「流石中尾だぜ!」ケラケラ

望月「そこで『まかせろー』がくるとは思わなかったよ。」

綾野「この勢いだと、頼めば何でもやってくれそうだよね~。」

小椋「ほんとほんと!あっ!噂をすれば本人登場!」

中尾「ん?何だよ?俺がどうかしたのか?」

勅使河原「おい中尾!今から裸で校庭百周して来いよ!」

綾野・小椋「ちょっ!?」

望月「ちょっと勅使河原君…。」

高林「勅使河原君。そんな要求はフェアじゃないよ。」

望月「高林君いつの間に!?」

高林「中尾君がどうのこうの依然に、僕だけ仲間外れっていうのがフェアじゃないからね。途中参加させてもらったよ。」

勅使河原「ハハハ!冗談に決まってるじゃねぇか!なあ中…。」

中尾「まかせろー」スタタタタ…

全員「!?」

勅使河原「おうふ…。」

綾野「本当に…。」

小椋「走りに行っちゃった…。」

望月「勅使河原君どうするのさ!?」

高林「僕は勅使河原君も中尾君と一緒に全裸で校庭を走るべきだと思う。」

   「そうすればフェアじゃないかな?」

川堀「ウホッ!」

勅使河原「そ…それは勘弁…。」ゾーッ

赤沢「どうしたのよみんな?」

綾野「あ!泉美!」

小椋「大変なの!中尾が!」

カクカクシカジカ

赤沢「まったく!私がいつもより五分遅れてきただけでこのざまか!」

勅使河原「め、面目ない…。」

赤沢「いいわ!みんな聞いて!これから中尾を『いないもの』にします!」

ナ、ナンダッテ~ ベツニイイトオモイマ~ス クラスノタメダモンネ~

赤沢「クラスの決め事にはちゃんと従ってくださいね。以上。」

   (またクラスの問題を解決しちゃった!本当に私って有能ね!)フッ

見崎(中尾君を『いないもの』にしても、彼が校庭を走っていることに変わりはない。あんなものが校庭を走っていたら、他のクラスの迷惑になるに決まってる。)ゴソゴソ

   (赤沢さん…。対策っていうのは、こういうことを言うのよ。)ピピピ プルルルルル

恒一(見崎。どこに電話してるんだろ?)チラッ

   (ダメだ…。周りが騒がしくてよく聞こえないや…。)

見崎「もしもし警察ですか?夜見山北中学校の校庭を全裸で走っている変態がいるので、直ちに逮捕してください。えぇ。よろしくお願いします。」ピッ

   (まったく。無能な対策係を持つと、色々と大変だわ。)フッ

怜子「…この様子だと、みんな、私が生徒として三年三組に存在しているという風に記憶が改竄さてれるみたいね。」

恒一「そうみたいですね。」

   (きっと警察に通報して、中尾君を逮捕してもらうよう頼んだんだろうな。)

   (見崎はあぁみえて有能だから。)

怜子「恒一君。」ズイッ

恒一「何ですか怜子さん!?いきなり顔近づけたりして!」アタフタ

怜子「喋り方。敬語になってる。それと、私は怜ちゃん。いい?」

恒一「あっ!うん…ごめん…なさい。」

怜子「分かればよろしい!ほら早く席に着かないと、先生来ちゃうわよ?」スタスタ

恒一「…怜ちゃん?」

怜子「何?」

恒一「席…どこ…?」

怜子「…さぁ?」

恒一・怜子「…。」

キーンコーンカーンコーン

久保寺「えー。本来あるべきはずの三神さんの席がなくなり、なぜか前島君の後ろの席が空いていたので、望月君、そこに移ってください。」

望月「えっ!?三神さんじゃなくて僕ですか!?」

久保寺「もともと女子の列に君がいたことがおかしかったのです。ほら早く。」

望月「で、でも…。そんなこと言ったら高林君だって…。」

高林「望月君。ここで僕の名前を出すのはフェアじゃないよ。先生は君を指名したんだから、君が移動するべきだよ。」

久保寺「協力してくれますね?望月君?」

望月「うぅ~。またね…榊原君…。」トボトボ

恒一「あぁ。」

久保寺「それでは、三神さん。榊原君の横が空いたので、そこに座ってください。」

怜子「わかりました。」

   「よろしくね、恒一君?」チャクセキ

恒一「よろしく。怜ちゃん。」

全員「!?」

恒一・怜子「?」

単に若返っただけじゃないようだな。改竄前の記憶があるのは恒一と怜子だけなのか?

>>47 そういうことになる。説明は後程。

綾野(こういっちゃん…今…怜子のこと…怜ちゃんって…。)

赤沢「落ち着け…。落ち着くのよ赤沢泉美!こういう時こそ冷静に対策しないと!」

杉浦(泉美。声に出てる…。)

小椋(あれっ?そういえば榊原君って怜子のことなんて呼んでたっけ?)

見崎(恒一だからこういっちゃん。怜子だから怜ちゃん。私は鳴だから…メーちゃん。)

   (メーちゃん…。羊みたい。メ~。メ~。)クスクス

   (そうだ。後で榊原君をからかいに行こう。)

ザワ…ザワ…

久保寺「静かに。それでは授業を始めます。」

~休み時間~

恒一「怜ちゃん。とりあえず放課後、千曳先生のところに行ってみない?」

怜子「そうね。千曳先生ならきっと何か知ってるかもしれないしね。」

綾野「こ…こういっちゃん!!!」

恒一「な、何?綾野さん?」

   (どうしたんだろう?いきなり大きな声出して。)

綾野「あのね…。えっと…。わ、私のこと…その…。」

怜子(愛の告白でもするつもりかしら?)

綾野「彩って、呼んでくれても…いいんだよ?」ボソッ

恒一「えっ?ごめんよく聞こえな…。」

綾野「あっ!ゆ、由美!一緒にトイレ行こうよ!朝から我慢しっぱなしでさ~。」

小椋「いいけど…。女の子が大きい声で言うことじゃないと思うよ?」

綾野「いいのいいの!じゃねっこういっちゃん!」スタスタスター

恒一「何だったんだろう?綾野さん。」

怜子(…恒一君て、やっぱり鈍感なのね。)

赤沢「コウイチクン!」カチカチ

恒一「な、何?赤沢さん?」

   (なんでロボットみたいな喋り方なんだろう?)

怜子(赤沢さん、緊張してるわね。手と足が一緒に出てる。)

赤沢「わ、わたわた…。」

   (「私のこと、泉美って呼んでもいいのよ?」って言わなきゃ!)

恒一・怜子「?」

赤沢「わたわたたた…うわぁたたたたたたたたたたたたた!!!!!!!!!!!!!」

全員「!?」

アカザワサンドウシタノカナー キットナントカシンケンノケイショウシャナノヨ youハshockダネ テーレッテー♪

恒一「えっと…赤沢さん?」

赤沢「うっ…。」ジワッ

   (こんなはずじゃなかったのに…。泉美って呼んでほしかっただけなのに…。)

杉浦「榊原君。」スタッ

恒一「杉浦さん…。」

杉浦「この子、普段は強気に振舞ってるけど、とっさのこととかになるとまるっきりダメになっちゃうの…。」

   (特に、あなたのことになると突然じゃなくてもね。)

恒一「は…はぁ…。」

杉浦「泉美のこと、嫌いにならないであげてね?」

恒一「もちろんだよ。僕が赤沢さんを嫌いになる理由なんてないからね。」ニコッ

杉浦「ふふっ。よかったわね?泉美?」

赤沢「こういちくん…////////」

見崎(『いないもの』にされた。無実の罪で殺されそうになった。他にも色々された。)

   (…全部夢の中の話だけど。)

杉浦「それじゃ、私は泉美を保健室に連れて行くから。頭冷やさせてあげないとね。」

恒一「それじゃ、僕もてつだ…。」

杉浦「大丈夫。勅使河原にでも手伝ってもらうから。それじゃあ。」スタスタ

テシガワラー ナンダヨ? イズミヲホケンシツニハコブカラテツダッテー マカセロー

見崎の立場はどうなってるんだろう

>>56 それは終盤まで待ってくれ(汗)

恒一「ふぅ…綾野さんといい赤沢さんといいどうしたのかな?」

怜子(きっと二人とも名前で呼んでほしかったのね。可哀想に…。でも、密かに優越感!)

見崎「おはよう。榊原君。三神さん。」

恒一「あっ。見崎。おはよう。」

怜子「おはよう見崎さん。」

見崎「榊原君。」

恒一「何?」

見崎「私メーちゃん。鳴だからメーちゃん。メ~。メ~。」

恒一「ぷっ!何だよそれ!?」

怜子(見崎さんて、こんなひょうきんな性格だったっけ?)

見崎「だから、これからはちゃんとメーちゃんて呼んでね?」

恒一「えっ!?」

怜子「なっ!?」

見崎「嫌なら別に鳴でもいい。」

恒一「ちょっ!」

見崎「ふふっ。からかってみただけ。それじゃあね。こ・う・い・ち・く・ん。」ニッコリ

   (やっぱり恒一君をからかうのは楽しい♪)

怜子(恒一君に自分の名前を呼ばせるよう仕向けるだけでなく、さりげなく呼び方を榊原君から恒一君に変えた…。見崎鳴…侮れない…。)

キーンコーンカーンコーン

~放課後 夜見山北中学校、第二図書室~

千曳「大人が子供になる現象?」

恒一「はい。もしかしてそんな現象ってあったりしませんか?」

千曳「う~む…。」

   「ちょっと待っていてくれ。資料を探してみよう。」

恒一「ありがとうございます。」

   「手がかり…見つかるといいね?」

   (戻ったら少し名残惜しいけど…。)

怜子「うん…。」

   (でも、ちょっぴり戻りたくない気持ちがある…。)

~十分後~

千曳「待たせたね。」

恒一「いえ、全然。…それで。」

千曳「確かにあったよ。大人が子供になる現象が。」

怜子「本当ですか!?」

千曳「あぁ。ただそれは本来起こりうる可能性は極めてゼロに近いんだ。」

   「…あくまで私の個人的な意見だがね。」

恒一「それってどういうことですか?」

千曳「この現象…。つまり大人が子供になるという現象は、名前が「さ」で始まって「ち」で終わる、この学校の三年三組の生徒を甥に持っていて、三年三組の副担任を務める、名前が「み」で始まって「こ」で終わる29歳の女性の美術教師にのみ降りかかるものなんだ。」

恒一(それって、もろ僕と怜子さんのことじゃないか…。)

怜子「本当にそんな現象が…。」

千曳「ちなみにこの現象は、当事者と甥以外は全員記憶が改竄されてしまうらしい。」

千曳「…。」

   「…もしかすると、三神君が現象に巻き込まれていたりしてな。」ハハハッ

恒一・怜子「!?」

千曳「年齢などはともかく、名前のところの条件が完全に一致しているからね。疑わずにいる方が無理な話だ。」

怜子「えっと…。」

千曳「まあ、おそらく私の杞憂だろう。こんなこと、よっぽとどのことがない限り起きるはずがないからね。」

怜子(よっぽどのことで中学生になった女がここにいるんですけど~~~!!!!)

恒一「ち…ちなみに、もし現象に巻き込まれた場合、元に戻る方法はあるんですか?」

千曳「それは…。」

   「わからない。」

恒一「えっ!?」

怜子「そんなっ!?」

千曳「対策を講じようにも前例がない現象だからね。」

恒一・怜子「…。」

千曳「まぁ、君たちには関係のない話だろう。何度も言うが、こんな現象、あってないようなものだ。」

   「…おっと。もうこんな時間か。すまないが、私はこれから演劇部の練習を見に行かなければならないんだ。閉めさせてもらってもいいかな?」

恒一「ご…ごめんなさい!わざわざお手間を取らせてしまって!」

千曳「気にすることはない。君たちが訪ねてきてくれて、むしろ嬉しかったくらいさ。」

恒一「ほら怜ちゃん、いこっ!」

怜子「…。」ポケー

   (子供のまま…。私…。ずっと子供のままなの?)

~帰り道~

千曳(ちなみにこの現象で子供になっても一生子供のままではない。そこからまた普通に年を取っていくことになる。言ってみれば、半生やり直しということだね…。)

恒一(…な~んて千曳先生は言ってたけど。それって、もし怜子さんを元に戻す方法が見つからなかったら、怜子さんは僕と同い年のいとことして生きていくことになるってことだよね?)

   (だったら僕が…)チラッ

怜子(恒一君、さっきからずっと真面目な顔してる…。)

   (私のこと…考えてくれてるのかな?)チラッ

恒一「…ねぇ怜ちゃん?」

怜子「何?」

恒一「好きな人って…いる?」

怜子「えっ!?」

   「な…なんで?」

恒一「なんとなく聞いてみたくってさ。」

怜子「…恒一君は?」

恒一「僕?僕は…わからないかな…。」

怜子「何それ?」

恒一「気になる人はいるんだけど、恋愛感情があるかって言われると、よくわからないんだ。」

怜子「ふ~ん。それじゃ私と一緒だね。」

恒一「そうなんだ。お互い、答えが見つかるといいね?」ニコッ

怜子「うんっ!」

怜子「早くかえろっ?私、お腹空いちゃった!」ガシッ

恒一「ちょっ!?怜子さん!?いきなり腕組まないで…!!!」

怜子「こら!怜ちゃんでしょ?」

恒一「あぅ…。」

怜子「減るもんじゃなし、いいじゃないこれくらい!」ギュッ

恒一「う~。」
  
   (怜子さん…。柔らかくていい匂いがする…。)

怜子「ふふふっ。」ニコニコ

恒一・怜子(この気持ち…『好き』でいいのかな?)

恒一・怜子「ただいま~。」

祖母「あっ!恒一ちゃん。怜子。おかえりなさい。」

恒一「あれっ?おばあちゃん。どこか行くの?」

祖母「そうなんだよ。これからおじいさんと近所の皆とで二泊三日の温泉旅行にね。」

恒一・怜子「えっ!?」

祖母「本当は今朝伝えようと思ったんだけど、ばたばたしてたから言いそびれちゃって…。」

恒一・怜子「…。」

祖父「…。」ヒョコッ

恒一「あ。おじいちゃん、ただいま。」

怜子「ただいま。お父さん。」

祖父「…。」

怜子「ねぇお母さん?お父さん、何かあったの?」ボソッ

祖母「ちょっと朝から様子がおかしくてね。」

怜子「そうなんだ…。」

祖母「でも温泉に浸かったら、すぐ元気になるわよ。」

   「じゃあ。私たちは行くからね。留守番任せたよ?」

恒一「うん。わかったよ。」

怜子「二人とも気をつけてね。」

祖母「ありがとう。それじゃ、行きますよ?おじいさん?」

祖父「あぁ…。」

恒一・怜子「行ってらっしゃ~い。」

恒一・怜子(二人きり…。)

恒一(怜子さんと…。)

怜子(恒一君と…。)

恒一・怜子(二人きり!!!!!!)

恒一(どうしよう!?女の人と二人っきりなんて…。)

   (しかも、その相手がよりにもよって怜子さん!?)チラッ

怜子(何これ!?神様のいたずら!?)チラッ

恒一(ダメだ!緊張してきた!)

   「ハァハァ…。」

怜子(息が荒い…。もしかして恒一君、興奮してるの!?)

恒一(怜子さんに変に思われないようにしなきゃ!)

   「怜子さん!」

怜子「はいっ!?」

恒一「先にシャワー浴びてこいよ。」キリッ

恒一(その間に僕がご飯の仕度しておきますから!)

怜子「う…うんっ!すぐに入るね!」アセアセ

恒一(どうしたんだろう?そわそわして?)キョトン

「まいっか。…さて。じゃあ僕は晩ごはんの仕度をしますか。」

~三神家、お風呂~
怜子(恒一君…。「先にシャワー浴びてこいよ。」だなんて、二人っきりになった途端積極的になっちゃって…。)ザー

   (…期待しちゃっていいのかな?)ザー

~三神家、食卓~
恒一「~♪」ランラン
  
   (怜子さん。僕の料理気に入ってくれるかな?)ルンルン

怜子「恒一君…。お待たせ…。」ホカホカ

恒一「あ。怜子さん。よかった。ちょうど晩ごはんが出来上がったところですよ?」

怜子「へっ!?」

恒一「怜子さんがお風呂に入ってる間に晩御飯を作っちゃえば、時間を無駄なく使えるかなって思ったんです。」

怜子「へぇ…。」

   (ごめんね恒一君!私全然違うこと考えた!)

恒一「ほら食べましょ?今日はハンバーグですよ?」

怜子「そ、そうだね!」

   「あ~あ。恒一君みたいな人が旦那さんだったらいいのにな~。」

恒一「えっ!?」

怜子「な~んてね?」ニコッ

恒一「…。」ショボーン

怜子(あれっ!?もしかして落ち込んでる!?)

怜子「ごちそうさまでした。」ケプッ

恒一「お粗末さまでした。」

怜子「それにしても恒一君。ホントに料理上手よね~。私も見習いたいくらいだわ。」

恒一「そんなことないですよ。…大切な人のために作る料理だからおいしくなるんです。」

怜子「えっ!?」
  
   (恒一君!今何て!?)

恒一「だから今日のは特別です。」ニッコリ

怜子「恒一君…。」

恒一「それじゃ僕、お風呂入ってきますね?」スタスタ

怜子「うん…。」

~三神家、リビング~

怜子(大切な人…。私が…恒一君の…大切な人…。)

   「~~~~~~っっっっっ!!!!!!!」

クッション抱いてゴロゴロ

怜子「こんな気持ちになるの…初めてかも…。」ドキドキ

   (でもわかった…。)

   「この気持ちが『好き』ってことなんだ。」

~三神家、お風呂~

恒一(うわ~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!)

   (僕、なんて恥ずかしいこと言っちゃんたんだろ!?)ザー

   (そりゃ確かにちょっと仕返ししてやろうって気持ちはあったけど、だからってあんなこと…。)

(でも…。)

「…怜子さん。」

 (この気持ち…。やっぱり僕…怜子さんのこと…。)ザー

~三神家、食卓~

恒一(しまった…。食器洗うの忘れてたよ…)

   「あれっ!?全部片付いてる…。」

怜子「あ~食器なら私が片付けといたよ~。」ニュッ

恒一「怜子さん。」

怜子「おいしいご飯食べさせてもらったからね。そのお礼。」ニコッ

恒一「そんな…。わざわざありがとうございます。」

怜子「…。ねぇ恒一君…。」スッ

恒一「な…なんですか?」

   (ちょ…顔が近い…。それに呼吸も少し荒っぽいし…凄く色っぽい!)

怜子「…。」ギュッ

恒一を抱きしめる

恒一「怜子さん!?」

怜子「恒一君は…私のこと…好き…?」

半分すぎたくらいなんだが、みんな付き合ってくれるか?

恒一「えっ!?何を急に…。」

怜子「私は好き…。」

   「私は恒一君のこと好き…。大好き!」

恒一「怜子さん…。」ギュッ

怜子を抱きしめる

怜子「怜子でいいよ?恒一…。」スッ

恒一(この流れって…。キス!?)

怜子「…。」ドキドキ

恒一(怜子さんの心臓の音…すごく早い…。)

怜子「焦らさないで…恒一…。」

恒一「怜子…。」スッ

キス手前まで顔を近づける

恒一「んっ!?」

   (変なにおいがする…。この臭い…まさか…。)

   「お酒?」

怜子「こういち~。」

恒一「怜子さん!お酒飲んだでしょ!?」

怜子「のんれらいよぉ。」(飲んでないよ~。)

リビングの机の上にお酒の缶を発見

恒一「あ~!500mlの缶、2つも空けちゃって!何やってるんですか!?今は中学生でしょ!?」

怜子「そんらにおこらないれよぉ~。」(そんなに怒らないでよ~。)

恒一「怒ります!まったく、僕がいないと怜子さんは危なっかしくて見ていられませんよ!」

怜子「じゃあ見れれ(てて)?」ダキツキ

恒一「ちょっ!?」

怜子「ずっと私のこと…見れれ…?」

恒一「…。」

   (今の怜子さんは酔っぱらってるだけ!今の怜子さんは酔っぱらってるだけ!)

   (気を確かに持つんだ恒一!)

怜子「…くー。」

恒一「?…怜子さん?」

怜子「くぅー。」

恒一「抱き着いたまま眠っちゃってる。」

   「…よっぽど疲れてたんだろうな。」

   「よいしょっ!」オヒメサマダッコ

恒一「無理もないか。いきなり小さくなって色々あったもんな。」

   (怜子さんの体、小さくて軽いや…。)

怜子「すぅ~。すぅ~。」

恒一「怜子さん…。今のままじゃダメですか?」

~三神家、恒一の部屋~

怜子「くか~。」

恒一「ふぅ。怜子さんが軽くて助かったよ。」

   「…それにしても。」チラッ

怜子「すぴ~。」

恒一「やっぱり、中学三年生の男女(片方は本当は29歳だけど)が同じ部屋で寝るなんて健全じゃないよね…。」

   「…リビングで寝るか。」

   「でも…。いかがわしいことをしなかったら…。一緒に寝てもいいのかな…?」

怜子「んっ…」モゾッ

恒一(う…怜子さん、子供なのに妙に色っぽい…。)

   「こういう時に理性を保っていられればいいんだよね。」

   「大丈夫。大丈夫。余裕だよ。勅使河原じゃあるまいし。」

恒一「さぁ寝よう!僕もくたくただよ!」ガバッ

恒一「…。」

怜子「すぅ~。」

恒一「…。」

   (だ…ダメだ~~~~~!!!!!怜子さんの寝息が気になって眠れない!!!!!)

   (やっぱりリビングで寝ようかな…。)

   (リビング…。あっ!そういえばレーちゃんをリビングに移さなきゃ!)ムクッ

~三神家、縁側~

レーちゃん「クカー。」

恒一「寝ちゃってる…。そういえば餌もあげてなかったな…。」

   「ごめんねレーちゃん。」

~三神家、恒一の部屋~

怜子「す~。」

恒一「怜子さん。よく寝てるな~。」

   「…僕も眠たくなってきた。」ファー

   「おやすみ。怜子さん…。」

―夜中―

怜子「んっ。」

   「あれっ!?私いつの間に寝ちゃってたんだろ?」

   「興奮してリビングでお酒飲んだところまでは覚えてるんだけど…。酔っぱらって寝ちゃったのかな?」

   「ここ…。恒一君の部屋…。恒一君が運んでくれたのかな?」

恒一「すぅ~。」

怜子「恒一君…。」

恒一「…。怜子…。」ボソッ

怜子「えっ!?」
   
   (恒一君。私のこと…怜子って…。)

恒一「すぅ~。」

怜子「…。恒一…。」ピトッ

恒一「んっ…。」

怜子「添い寝するくらいなら…許してくれよね?」

   「…おやすみ。恒一。」


恒一(おかしい…。)

怜子「すぅ~。」

恒一(何で僕の布団で…。)

   (怜子さんが眠ってるんだ~~~~~!!!!!!???????)

   「…とりあえず起こさなきゃ!」

   「怜子さん起きてください!朝ですよ!」

怜子「んっ…。朝?」ムクッ

恒一「そうです。ほら、早く言仕度しないと…。」

怜子「やだ~!」バタッ

恒一「ちょっと!何やってるんですか!?」
  
   (どうしよう…朝から押し倒されちゃった…//////)

怜子「く~。」

恒一(じゃなくて!怜子さんをどけなきゃ!)

   「あれっ!?」

   (怜子さんが動かない!?)

怜子「か~。」

恒一「嘘っ!?昨日はあんなに軽かったのに!?なんで!?」

~30分後~

恒一「ダメだ…。このままじゃらちが明かない…。」チラッ

   「携帯…。そうだ!」

~夜見山北中学校、3年3組~

久保寺「え~。三神さんは熱を出してしまったのでお休みするそうです。それと榊原君はお家の方がいらっしゃらないので、三神さんの看病のためお休みするそうです。」

赤沢・綾野「!?」ガタッ

久保寺「どうかしましたか?」

赤沢・綾野「い…いいえ…。」

久保寺「そうですか。では授業を始めます。」

赤沢(恒一君が…。)

綾野(こういっちゃんが…。)

赤沢・綾野(怜子と二人っきり!!!!!?????)

赤沢(思春期の男女が二人きりなんて、そんなのダメよ!)

綾野(何かのはずみに過ちを犯しちゃうかもしれないじゃん!?)

赤沢・綾野(これは…。)

赤沢(この有能対策係、赤沢泉美が!)

綾野(ぷりてぃーきゅーとな綾野彩ちゃんが!)

赤沢・綾野(どうにかするしかない!!!!!!!!!!)

見崎(放課後お見舞いに行こう。恒一君も三神さんも…喜んでくれるかな?)

~三神家、リビング~

テレビ「次のニュースです。昨日の午前8時ごろ、夜見山北中学校の校庭を全裸で走っていた少年が逮捕されました。」

怜子「ねぇ恒一君?あれって中尾君じゃない?」

恒一「えっ!?ホントだ…。」

テレビ「少年は最初、警察に激しく抵抗しましたが、『大人しくパトカーに乗れ!』と言われたところ、『まかせろー』と答え、速やかに連行された模様です。警察では少年を詳しく取り調べ…。」ブチッ

怜子「何で切るの?」

恒一「クラスメートのみじめな姿なんて、見たくないじゃないですか…。」

怜子「そっか。そうだよね。」

恒一(それにしても怜子さん。昨日の夜のことまったく覚えてないし、朝のことだって悪びれる様子もない…。)

   (ドキドキしてるのって、僕だけなのかな…。)

怜子「そうだ恒一君!学校さぼらせちゃったお詫びに、なんでも言うこと聞いたげるよ!」

恒一「えっ!?」

怜子「ただし1つだけね?」

恒一(…どうしよう!?「このままでいてくれ!」とか、「付き合ってくれ!」とか!?)アタフタ

怜子(恒一君。妙に焦ってる。…もしかして、あんなことやこんなことをお願いされちゃうのかな…///////)

恒一(…でもダメだよ。こんなの、お願いしていいものじゃないし…。自分の力で実現しなきゃいけないものだから。)

すまん。連投で規制喰らってた。

悪いが保守を頼む。7~8時には戻る。

と思ったが。目がさえちまったので、せっかくだから最後まで続ける。途中いなくなったら7~8時ごろ戻る。

恒一「…別にいいですよ。どうせ今日は土曜日で半ドンでしたから。」

怜子「え~!?つまんな~い!」

恒一「別にいいじゃないですか。僕は怜子さんと一緒にいられるだけで幸せです。他に何もいりません!」キッパリ

   (本当のことだし…。)

怜子「こ…恒一君…/////////」カァァッ

   (これって告白!?告白なの!?)

恒一「さてと。それじゃ、僕買い物に行ってきますね?」

怜子「じゃ、じゃあ私も…。」

恒一「ダメです。怜子さんは熱を出して学校を休んでるってことになってるんですから。大人しくしておいてもらわないと困ります。」

怜子「は~い…。」ムスッ

恒一「それじゃ行ってきますね。」

怜子「行ってらっしゃい…。」

怜子「ぶ~。つまんな~い。恒一のバカ~!」

レーちゃん「バカ! コウイチ! バカ!」

怜子「あっ!あんた!」

レーちゃん「オハヨー! レーチャン! オハヨ-!」

怜子「すっかり忘れてた…。昨日の恨み…。」

レベル云々で短い文章しか投稿できん…。

レーちゃん「ドーシテ! レーチャン! ドーシテ!」

怜子「どうしてじゃないでしょ!?あんたのせいで昨日恥かいたんだから!!!!」

レーちゃん「レーチャン! ゲンキ! ゲンキダシテネ!」

怜子「うるさ~い!」

保守感謝。レベルが下がってるから、たびたび失踪するかもしれんがよろしく頼む。

~放課後 夜見山北中学校、3年3組~

小椋「や~っと終わった~!」ノビー

綾野「おほん。由美君。ちょっといいかな?」

小椋「どうしたの彩?変な喋り方して?」

綾野「今日は部活もないし、暇なら、これから付き合ってくれるかな?」

小椋「別にいいよ~。どこ行くの?」

綾野「そ…それは…。」ヒソヒソ

小椋「ふ~ん…。榊原君と怜子の家に…。」

綾野「うん…。」

小椋「何で一人で行かないの?あたしが一緒だと邪魔になんない?」
  
   (彩。榊原君のこと好きみたいだし。)

綾野「そんなことないよ!一人だと不安だから、由美と一緒じゃなきゃ嫌なの!!!」

小椋「彩…。ふ~ん。わかった。付き合ったげる。」

綾野「ほんとっ!?」パァッ

小椋「ほんと!ほら行こっ?」

綾野「うん!ありがとう!由美!」

小椋(彩って、時々ずるい!)

多分次辺りでしばし失踪かも。

赤沢「…多佳子。」モジモジ

杉浦「…わかった。あの2人に先を越される前に行かなきゃね?」

赤沢「うん!」

杉浦(ほんと、泉美ってわかりやすい。)クスクス

見崎(私も行くとするか。)

怜子「ふぅ~~~!!!!!」

レーちゃん「?」

怜子「昨日はあんなに流暢に喋ってたのに…。なんで今日はいつも通りなのよ!?」

   「こら!なんかしゃべりなさいよ!!!」

レーちゃん「???」

ピンポーン

怜子「誰よ!?取り込み中なのに!!!」ドタドタ

↑は三神家リビング

~三神家、玄関~

見崎「こんにちは。」

怜子「み、見崎さん!?どうして…。」

レーちゃん「レーチャン! ドーシテ! ドーシテ!」

怜子「うるさいわよ!」

見崎「?」

怜子「あっ!ごめんね!それで、なんでわざわざ家まで?」

見崎「お見舞い。…と、これ。」スッ

怜子「プリントとノート?」

見崎「プリントは久保寺先生から。ノートは私から。半ドンで授業は少なかったけど、きっと役に立つと思ったから。」

怜子「見崎さん…。」

   (見崎さんて、思いのほか気配り上手の優しい子なのかも…。)

怜子「待って。」

見崎「?」

怜子「よかったら、お茶飲んでいかない?」

見崎「体は…大丈夫なの?」

怜子「大丈夫!大丈夫!もうすっかり元気だよ!」

見崎「そう。じゃあ。お邪魔する。」

   (なんともないのか。よかった。)

   「そうだ…。三神さん。」

怜子「何?」

見崎「気を付けて…。もう、始まってるかもしれない…。」

  (あなたの家にお客さんが来る的な意味でね。)

怜子「?」

~三神家、リビング~

見崎「おいしい。」ズズッ

怜子「そう。よかった。」ニコッ

ピンポーン

見崎「来た。」

怜子「誰が?」

見崎「お客さん。」

怜子「まぁそうだよね…。じゃあ出てくるね。」スタスタ

   (やっぱ見崎さんって変わってるな。)

~三神家、玄関~

怜子「は~い。」ガラッ

赤沢「ちょっと彩!どきなさいよ!」

綾野「泉美こそどいてよ!あたしが入れないじゃん!」

怜子「…。」

赤沢「あっ!」

綾野「怜子!」

怜子「…。」ピシャッ ガチャッ

綾野「ちょっ!?なんで鍵かけるの!?開けてよ!!!」ドンドン

赤沢「怜子!私たちお見舞いに来ただけなの!だから開けて!」

怜子「見崎さんの言ってたことが良くわかった。」ボソッ

綾野「ねぇ~!れぇ~こ~!!!」ドンドン

怜子(きっと恒一君目当てだ…。)

   (恒一君は…渡さない!!!!)

怜子「帰ってよ!!!!!!」

赤沢・綾野・小椋・杉浦「!?」

怜子「どうせ恒一君目当てのくせに!あなたたちの考えなんてお見通しなんだから!帰ってよ!!!!」

赤沢「なっ!?」


綾野「そんなっ!?そんなことないよ!!!」

小椋「酷い言われようね…。」

杉浦「…。」

怜子「嘘つかないでよ!!!!!!」

   (嫌われちゃうかな…。でも…恒一は渡したくない!!!!)

綾野「うっ…。ひっ…。っ…れいこぉ~。」グスッ

小椋「彩…。かえろ?今日の怜子、ちょっと変みたいだし。」

綾野「ゆみぃ~!!!!!!」

杉浦「泉美…私達も…。」

赤沢「…。」

怜子「っ…。」グスッ

   (ごめんね…。みんな…。ごめんね…。)

見崎(大きな声がしたから心配になって見に来てしまった…。)ヒョコッ

   「あっ…。」

   「三神さん…。泣いてる…。」


恒一「まさかスーパーで水野さんに会うとはな~。思わず長話しちゃったよ。…怜子さん。怒ってないかな?」

~三神家、玄関~

杉浦「あっ…。」

赤沢「恒一君…。」

恒一「みんなどうしたの?」

怜子(恒一君!?)

綾野「こういっちゃーん!!!!!!!!!!」

小椋「こらっ!人様の家の玄関先で大きな声出さないの!!!」

綾野「だっでぇ~~~~!!!!!!!!!!」

恒一「いったいどうしたのさ!?」

小椋「実は…。」

カクカクシカジカ

恒一「なるほどね。怜ちゃんが…。」

杉浦「確かに、泉美と彩が榊原君に会いたかったっていう気持ちがあったことは否定しない…。」

   「でも…怜子のことだって心配してた。クラスメートが辛い思いをしてるのに、知らない振りができるほど、この子たちは器用じゃないから…。」

小椋「…怜子もそれくらいわかってくれてると思う。きっと、体調が悪いのにうるさるくされたから、カッとなっちゃったんだよ。」

恒一「…。」スッ

赤沢「恒一君…。」

恒一「怜ちゃん。僕だよ?恒一だよ?」

怜子「…。」

恒一「聞いたでしょ?赤沢さんも綾野さんも小椋さんも杉浦さんも、みんな怜ちゃんのことが心配で来てくれたんだよ?」

怜子「…。」

見崎「三神さん。玄関開けてあげたら?」

怜子「見崎さん…。」

見崎「恒一君が入れないし…。ちゃんとみんなに謝った方がいいと思う。」

怜子「……うん。」ガチャッ ガラッ

恒一「怜ちゃん。」

怜子「みんな…ごめんなさい…。」

赤沢「怜子…。」

綾野「れいこぉ…。」

小椋「よかったね。」ニコッ

杉浦「ほんと…。」ニコッ

見崎「立ち話もなんだから、みんなあがって。」ヒョコッ

恒一「あれっ!?見崎!?」

見崎「こんにちは恒一君。お邪魔してます。」ペコッ

恒一「あ、あぁ…。いらっしゃい。」

見崎「ほら。みんなあがって?お茶もあるし、お昼ご飯もあるよ?」チラッ

恒一「!」

   「そうだね!みんな、よかったら一緒にお昼ご飯食べようよ?僕が作るからさ!」

赤沢「いいの?」

恒一「いいよね?怜ちゃん?」ニコッ

怜子「うん…。そうしてくれると…嬉しい…。」ニコッ

綾野「れいこぉ~~~!!!!大好きだよ~~~~!!!!!」ガバッ

怜子「ちょっ!?綾野さん!?」

小椋「こら!バカ彩!怜子は病人なんだから抱き着いたりするな!!!」バシッ

綾野「う~。全力で叩かないでよ~。」

小椋「病人をいたわれない彩が悪い!」

恒一「はははっ!」

怜子「ふふふっ!」

綾野「こういっちゃんも怜子も笑わないでよ~。」プンプン

赤沢「こ…恒一君…。」

恒一「どうしたの?赤沢さん?」

赤沢「…お腹空いた。」ボソッ

綾野「そういえば…。」

小椋「そうだ…。」

綾野「こういっちゃ~~ん!!!お腹空いたぁ~~~~!!!」

恒一「うん!じゃあすぐに作っちゃうから、みんなあがって待ってて!」

間が長かったり内容短かったり色々とスマン。

~三神家、リビング~

綾野「う~~~~んっ!!!!!!こういっちゃん!!!これは絶品だよ!!!!!!」

小椋「ほんと…。こんなおいしいチャーハン、初めて食べた…。」

恒一「それはよかった。赤沢さんと杉浦さんはどう?」

赤沢「…。」

杉浦「すごくおいしい。泉美もそう言ってるよ。」

恒一「ふふっ。ありがとう。」

怜子(赤沢さんと杉浦さん…。本当に仲良しなのね。)

見崎「恒一君。おかわり。」ケプッ

全員「!?」

恒一「見崎…。食べるの早いね…。」

見崎「育ち盛りですから。」エッヘン

綾野「ふぃ~~~。食った食った。こういっちゃん!ごちそうさま!!!」ゲプッ

小椋「こらっ!げっぷなんかして!失礼でしょ!」ゲプッ

綾野「由美も人のこと言えないじゃん!」

小椋「…………///////////」カァァッ

杉浦「…榊原君。泉美が後片付け手伝うって。」

赤沢「えっ!?多佳子!?」

杉浦「泉美だけ、いいとこなしで帰っていいの?」ヒソッ

赤沢「…。」

恒一「別にいいよ。お客さんに手伝わせるのは申し訳ないし。」

杉浦「榊原君。人の善意は素直に受け取るものよ?」

恒一「…。そっか。それじゃ赤沢さん。悪いけど、後片付け手伝ってくれる?」

赤沢「う…うん。」

   (多佳子。ありがとう…。)

綾野「あれっ!?そういえば、怜子とメーちゃんは?」

小椋「…さぁ?」

~三神家、恒一の部屋~

怜子(二人きりで話したいことがあるっていうからついてきたけど…。)

   「見崎さん。何で恒一君の部屋なの?」

見崎「それは…私がそうしたかったから。」キリッ

怜子「…。」

見崎「…。さっそくだけど本題。」

   「三神さん。恒一君のこと…好き?」

怜子「えっ!?」

見崎「恒一君のこと…好き?」

怜子「…。」

見崎「…。私から言った方が応えやすいか。」

見崎「私は…。恒一君のことが好き。」

怜子「!?」

見崎「でも安心して?赤沢さんや綾野さんみたいなのじゃないから。」

   (それに三神さんみたいなのでもね。)

   「私は、純粋に友達として恒一君が好き。」

怜子「…。」

見崎「私の番は終わり。次は三神さんの番。」

怜子「私は…。」

   「私は……。」

恒一「こんなところにいた。」ガラッ

怜子・見崎「!?」

恒一「二人とも僕の部屋で何してたの?みんな心配してたんだよ?」

怜子「えっと…。」

見崎「ごめんなさい。三神さんに家の案内をしてもらってたら、恒一君の部屋を見つけてつい長居を。」

恒一「もう…。早く戻っておいでよ?」スタスタ

怜子「もどろっか?」

見崎「うん。」

  「…三神さん。」

怜子「何?」

見崎「自分の気持ちに素直になれば、結果って自然についてくるものだと思う。」

  「だから…。嘘をついちゃダメ。」

「友達を失うくらいの覚悟をしたこと…忘れちゃダメ。」

  「恒一君に…伝えなきゃダメ。」

怜子「見崎さん…。」

見崎「じゃあ。戻ろうか。」

怜子「見崎さん。なんで私が恒一君のこと…その…。」

見崎「私の左目は、恋する乙女を見逃さないの。」

怜子「えっ!?」

見崎「なんてね。」クスッ

~三神家、玄関~

綾野「怜子!早く元気になってよ?それとこういっちゃん!おいしいご飯をありがとう!」

小椋「それじゃ。また学校でね?」

綾野「ばいば~い!!!!!」

赤沢「恒一君…。その…。」

恒一「何度も謝らないで?赤沢さんはいつもみたいに凛としてる方が似合ってるよ?」

赤沢「うん…/////////」

杉浦(食器一枚で済んでよかった…。榊原君には迷惑かけちゃったけど、とりあえず何もしないよりはましだったかな?)

   「泉美。私たちもかえろ?」

赤沢「うん。恒一君…怜子…。見崎さんも…。またね?」

杉浦「おじゃましました。」

見崎「私も帰る。」

恒一「見崎も今日はありがとう。」

見崎「どういたしまして。」

怜子「見崎さん…。」

見崎「健闘を祈る。」グッ

恒一「?」

~三神家、リビング~

恒一「ふ~。気が付けばもう晩御飯の時間だよ。」

   「怜子さん。お風呂にします?ご飯にします?」

怜子「…。」

恒一「怜子さん?」

怜子「えっ!?それじゃ、晩ご飯にしようかな?」

恒一「わかりました。じゃあ、すぐ作っちゃいますね!」

怜子「ありがと。じゃあ私はその間に、お風呂の準備してくるね?」

~三神家、食卓~

怜子「今日はオムライスか~。」

恒一「嫌でしたか?」

怜子「ううん!私オムライス大好き!」

恒一「ならよかったです。」ニコッ

怜子「うん。」ポッ

チリリリリン♪

恒一「電話だ。僕、出てきますね。」

怜子「うん。」

怜子「…。」ジーッ

   「ケチャップ…。」
  
   (そうだ!恒一君のオムライスに悪戯しちゃえ!)

恒一「ははっ。間違い電話でした。」

怜子「ふ、ふ~ん。」

恒一「?」

怜子「ほら恒一君!早く食べよっ?」

恒一「そうですね。…って、あっ!?」

『スキ』

怜子「えへへ~。」

恒一「もっ!もう!怜子さん!?」カァッ

怜子「ん?な~に?」

恒一「こうなったら僕だって…。」ブチュー

『ぼくも』

怜子「えっ!?えっ!?」

恒一「…お返しです。」

怜子「…。」ボンッ

恒一(あれから一言の会話もなく晩ご飯が終了してしまった。…嫌な気分にしちゃったかな?)

怜子「恒一君。」

恒一「な!なんですか!?」

怜子「お風呂。今日は恒一君から入って?その間に食器片しとくから。」

恒一「でも…。」

怜子「いいから。ねっ?」

恒一「…わかりました。」スタスタ

怜子「素直に…ならなきゃ…。」

恒一「ふぅ…。」チャプーン

   (今日も色々ありすぎた…。)

   (それにしても、今日の怜子さん…。なんというか変だったな…。特に赤沢さんたちが来た時とか。ほかの女の子が僕に会いに来たから怒ったみたいな…。)

   (思い上がりかもしれないけど…。怜子さん…。もしかして僕のこと…。)

怜子「恒一君。ちょっといい?」

恒一「…怜子さん?」

怜子「話があるの。」

恒一「別にいいですよ。」

怜子「…ありがとう。」ガチャ

恒一「!?」

   「ちょっ!?なっ!?何やってるんですか怜子さん!?」アセアセ

怜子「恥ずかしがらなくてもいいじゃない?どうせ子供の体同士なんだし?」ツルペター

 

怜子「それに本音を言うなら裸が一番だもん。包み隠さず全部丸出しって感じで。」

恒一「そういう問題じゃないです!いきなり何を…!」

怜子「何?もしかして恒一君、私のこと意識してるの?」ザー

恒一「…しないわけ…ないじゃないですか…。」

怜子「…。」ザー

恒一「怜子さんは…女の子としての慎みが欠けてます。」

怜子「恒一君。ちょっと詰めてよ。」

恒一「はっ!?」

怜子「やっぱいいや。無理やりにでも入っちゃうから。」チャプン

恒一「あっ…。あっ…。」アワアワ

怜子「向き合ってる方が話しやすいでしょ?」ニッコリ

恒一(は…鼻血出そう…。)

怜子「…あのね恒一君。話っていうのはね…。」

恒一「…。」ポケー

怜子「こら恒一!ちゃんと聞いてる!?」ザパッ

恒一「うぇっ!?」

   (体が密着してる!?)

怜子「いい?これから言うことはすごく大事なことなんだから、ちゃんと聞いてよね?」

恒一「あぅ…。あぅ…。」」

   (頭がおかしくなりそう…。)

   (でも…やっぱりこんなの健全じゃない!!!)キッ

恒一「怜子!」ザバッ

怜子「えっ!?」

恒一「部屋で待ってる!!!」ガチャ ダダダダダッ

怜子「えっ!?」ポカーン

   「…。やっぱり…いきなり過ぎたかな?」

   「…。普通に見えたかもしれないけど…。ドキドキしてたの…恒一君だけじゃないんだからね…。」ボソッ

~三神家、恒一の部屋~

恒一「危なかった…。危うくお風呂で昇天するところだったよ…。」

   「でも、ここならのぼせることもないし、落ち着いて話せるよね?」

   (…。怜子さんの話したいことって、きっと…。)

怜子「…。」ガラッ ピシャ

恒一「怜子さん…。」

怜子「恒一君…。さっきはごめんね?」

恒一「あ…いえ…。」

怜子「…。隣いい?」

恒一「どうぞ。」

怜子「ありがと。」クスッ

恒一の肩に頭を預ける

恒一「怜子さん…。」ドキドキ

怜子「ん?」

恒一「さっきお風呂で言おうとしたこと…。」

怜子「…。恒一君。こっち向いてくれる?」

恒一「はい。」クイッ

―チュッ

恒一「!!!!!???????」

   (えっ!?え~~~~~~~~!!!!!!!??????)

怜子「好き…。」

   「恒一君のこと、世界で一番好き!!!」

   「おいとか叔母とか、いとことか現象とかそんなの関係ない!!!」

   「私は恒一君のこと…誰にも負けないくらい好き!!!」

   「だから…。私とお付き合いしてください!!!!!」

恒一「怜子さん…。」

   (僕も…勇気を出さなきゃ!!!)

恒一「怜子!僕も好きだ!!!悪酔いしても、慎みがなくてもいい!!!僕は、君のいいところも悪いところも含めて全部好きだ!!!!!」

怜子「ふぇ…。」

恒一「元に戻らなくたっていい!!!子供のままだっていい!!!僕が一生守ってやる!!!!!」

   「だから僕と…。」ガバッ

怜子、勢い余って恒一を押し倒す

怜子「恒一君…。恒一君っ…。」グスッ

恒一「怜子…。」

怜子「うっ…。うぇっ…。」

恒一「泣かないで?これからはずっと一緒だよ?」ナデナデ

怜子「うんっ…。」

   「約束だからね?」ニコッ

こうして僕と怜子は、甥と叔母からいとこへ、いとこから恋人へと関係を変えた。
僕たちが付き合ってるってことは、おじいちゃん、おばあちゃんはもちろん、3年3組のみんなも知っている。
最初は色々と茶化されたりしたけど、どうにかクラス公認のカップルになることができた。

そして…。

怜子「あ!恒一君!動いたよ!?」

恒一「ほんとか?」

怜子「ふふっ。すごく元気。いったい誰に似たんだか?」

恒一「誰だっていいじゃないか。元気が一番だよ。」

怜子「うん。そうだね。」

   「…早く生まれてきてね?私たちの赤ちゃん?」ナデナデ

僕たちは大学を卒業と同時に結婚し、今は新しい命の誕生を心待ちにしているのだった。

ようやく終わり。

スレを立ててくれた人、保守してくれた人、見てくれた人。みんなありがとう。

色々と変なところがあったりしたかもしれんが、少しでも楽しんでくれた人がいたらうれしい。

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