テリー「うっおーーーーー!!」ペチペチ
アンディ「どうしたんだ兄さん…」
テリー「くっあーーーーー!!」ペチペチ
アンディ(全然痛くない……普段の弱パンチより痛くない……)
ジョー「なにやってだ」
アンディ「あ、それが兄さんが……」
テリー「つ・・つえーぞあいつ・・すげぇ“気”をもってやがる」
アンディ「に、兄さん」
舞「アンディーー!!」
アンディ「あ、舞」
舞「アンディが困惑している気がして」
アンディ「そ、そう」
テリー「……」
ジョー「どうした」
テリー「ざけんなーーーーーっ!!!」ペチペチ
アンディ「に、兄さん」
舞「どうしたのコレは」
ジョー「嫉妬か」
アンディ「いや、なぜか突然妙ちきな技名を叫びながら……」
テリー「うっおーーーーーっ!!!」ペチペチ
アンディ「兄さん、全然効いてないからやめて」
テリー「……」
舞「病気?」
アンディ「さあ」
キム「む、ここにいたか……無事でなにより」
ジョー「何だ?」
キム「いや、先程まで手合わせをしていたのだが……」
アンディ「兄さんと?」
キム「ああ、それが…」
テリーステージ
キム「飛燕斬!!」
テリー「ライジングタックル!!」バキッ
キム「ぐっ……アチャァア!!」ブンッ
テリー「あれは鳳凰脚!!ライン移動だっ」
キム「あ」
テリー「ぎゃああああああああああ!!!!」ズダン!ゴロゴロ
キム「勢いを付け過ぎたんだ……」
テリー「あばああああああああああ!!!!!」ゴロゴロゴロ
キム「幸い、そこまで速度は速くない列車だ、受け身も彼なら取れるだろう…」
テリー「ぼおおおおおおおおお!!!!」ゴロゴロゴロ
キム「しかし心配は心配だ、追いかけよう」
アンディ「列車から転落……」
舞「なんてこと……」
ジョー「頭でも打ったんだ、きっと」
キム「いつもながら、不安ではあったんです。なんせ動く列車の上で戦うのですから」
舞「アンタだって道路のど真ん中で戦ってるじゃない!」
アンディ「いや、イカダの上も危ないと思うな……」
ジョー「船の上も危ないだろ」
キム「む、そこにいるのは誰です!」
ダック「なあ・・・・兄ちゃん・・」
アンディ(……嫌な予感が)
ダック「ぶっ殺したるーーーっ!!」
テリー「空中殺法か!」
ジョー「なにいってだこいつ」
十平衛「ここにおったか……」ゼェゼェ
アンディ「ま、まさか試合中になにか……?」
十平衛「そうじゃ。わしがイズナ落としを極めてやろうとしたら……」
ダックステージ
十平衛「イズナ落としじゃーっ!」
ダック「耄碌したかジイサン!捕まえる前にそんな事叫んだら避けられちまうぜベイビー!!」サッ
十平衛「あ」
ダック「あーーーーーう!!!」ドンガラガッシャン!!
十平衛「ステージから客席に……足を滑らせたんじゃろうな」
アンディ「なんてこった」
舞「それにしても息があってるわね、あの二人」
キム「何か共通の病なのかもしれません」
テリー「パワーウェーブ!!」
アンディ「……なんかちょっと違う!」
テリー「空中殺法はあたればきくが飛んでいるあいだは方向をかえられない……
つまり相手の攻撃もかわすことができないということだ!」
ジョー「病人が病人に解説してるぜ」
キム「しかし、原因は大方予想がつきましたね。おそらく頭部への強い衝撃でしょう」
舞「頭なんて普段から試合で攻撃されるけどね」
アンディ「試合外での出来事には対応できていないのかも……身体が」
ジョー「難儀だなー」
十平衛「てれびだったら叩けば直るんじゃがのー」
キム「ショック療法ですか」
ジョー「よーし、とりあえず竜巻ぶちかましとくか」
舞「くらい慣れてるだろうし、効くかしら」
アンディ「とりあえず遠巻きに様子が見られるので飛び道具はいいかもしれません」
ジョー「ハリケーンナッパー!!!」ブオッ
テリー「ぐははっ!!」
キム「くらっている……」
十平衛「治っとるかが問題じゃ」
ジョー「よーし、ダメ押しのもう一発!!」ブオッ
テリー「イチかバチか……」ブツブツ
アンディ「兄さんが何か反応している……?」
テリー「バーンナックル!」ゴォッ
舞「竜巻に突撃したわ!」
ジョー「げぇぇっ オレの竜巻(トルネード)をつきやぶった!?」
キム「!?」
ジョー「……?いや、何でもねえ」
アンディ「なんなんだこれは……」
チン「みなしゃん!こんなところにいたんでしゅか!!」ドテドテ
舞「また変な喋り方……って、元からかしら?」
チン「失礼でしゅね!変な喋り方なんてしていましぇん!!」
アンディ「一体なんなんです?」
チン「あ、これを見てくだしゃい!」
キム「…漫画本ですか?」
アンディ「あっ我々3人に似た絵が表紙に描かれている!?」
チン「これは所謂「ボンガロ」という物でしゅ!日本で発売された漫画でしゅ!」
舞「日本で?…そういえば、内容は日本語ね」
アンディ「あっ!さっき兄さんが叫んでいた妙ちきな技だ!」
チン「サニーパンチでしゅね。それ以外にも通常技に変な名前を付けて叫んでいましゅよ」
ジョー「おいおい、俺に印税は入るんだろうな」
キム「今はそんな話はしていません」
十平衛「そうじゃ。一体これはなんじゃ?」
チン「実は今!この世界がこの漫画の内容に浸食されつつあるんでしゅ!」
アンディ「……?」
キム「ふざけているんですか?」
チン「ならアレはなんでしゅか!!」
舞「……」
十平衛「どういうことなんじゃ?」
チン「この世界を良く思っていない人間が、不思議な漫画の世界に変えようとしているんでしゅ!」
ジョー「はぁ?」
チン「さっきだって危なかったんでしゅ!もしマイケルの竜巻だったら……」
アンディ「マイケル……」
舞「マイケル……」
キム「うっ頭が」
ジョー「ふざけてる場合かよマイケルマックスだろ」
チン「あなたは竜巻関連で覚えているだけでしゅね?」
チン「ほら、このページを見てくだしゃい!」
ジョー「……さっき俺が口走っちまったセリフだと!?」
チン「そうでしゅ!マイケルがこの場にいて、便乗していたら……」
ジョー「そいつも巻き添えになっちまったかもしれない……ってことか!?」
チン「かもしれない、ではありましぇん!なっていたんでしゅ!絶対に!!」
アンディ「一体、誰がこんなことを……」
チン「それはわかりましぇん……でも安心してくだしゃい!」
キム「何か策が?」
チン「とにかく、この作品を知らないことで簡単に発症してしまいましゅから、
ヘリコプターでも使ってサウスタウン中に作品を知らせましゅ!」
アンディ「逆に危険では!?」
十平衛「しかし、その作品を直に見たワシらは無事じゃぞ」
チン「知ってしまえば大丈夫でしゅ。意識が生まれましゅから」
キム「では、それはお任せしましょう。しかしあの2人は治るんですか?」
チン「……それに関してはわかりましぇん……苦肉の策はありましゅが」
アンディ「……そうですか」
チン「では急ぎましゅので!!ヘリも来たようでしゅ!!」バラバラバラバラ
ジョー「ホンフゥと戦ってる時に見たな」
アンディ「あそこが一番危険じゃないですか?」
キム「一理ある」
チン「2人をむやみに人に会わせてはいけましぇんよーーー!!」ババババババ
危険な街、サウスタウン……ある意味普段より危険な街になりつつあったが、
チン・シンザンの機転によって騒動は収束に向かって行った……
アンディ「お疲れ様です」
チン「熱ぅ~、ふぅ~~……」
舞「結局、あの2人はあのままね……」
ジョー「どうじようもないのか…」
チン「……仕方ありましぇん。最後の手段でしゅ」
数日後
ワイルドウルフ「なんてこった……そんなことになっていたとは」
キム「ふふ、似合っていますよ」
ジョー「おー、帽子はやめたのか?」
ワイルドウルフ「からかうなよ」
アンディ「よかったよ、元に戻って」
テリー「ああ、この姿もクールでイケてるしな」
ジョー「自分で言うかぁ~?」
ハッハッハッハ……
???「……ダメだったか。くそっ」
???「しょうがないよーん、餓狼伝説の作品のパワーはケタ違いだった」
???「スト2くらい持っていかなきゃ」
イーグル「やはり味方から恨みを晴らすべきだったな」
ジョーカー「ショー・ハヤテは格ゲーで他作品出場してるし」
キャロル「獅子王なんてボス級だったわよ!キモチワルーイw」
ジョーカー「でもお2人もカードゲームや背景で登場したよねーん……?」
イーグル「とりあえずこいつを倒すぞ」
キャロル「ええ、そうね。ピエロとかないわー」
ジョーカー「!?」
風雲黙示録というゲームを我々は忘れてはならない
ダック「……」
終わり
正直風雲よりカイザーナックルとかファイターズヒストリーとか
レイジオブザドラゴンズの方が好き
タッグバトルの方はまあまあ好きだけど
結構どうでもいい
格ゲー全盛期の頃は大体漫画あんじゃねーの?FHDも漫画あるし
よっぽどのマイナー作品なら知らんが
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