( ^ω^)は生粋のヴィッパーのようです (47)
ブーン系小説という奴
一話「ヴィッパー」
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ー薄汚れた高級住宅地ー
ねぇ、起きなよおっさん。生きてんだろ?この辺危ないぞ、ねぇったら。
( ^ω^)「……」
(*゚∀゚)「あ、起きた。そんな格好で、こんな道端で寝てるとかどういう神経してんだよ」
( ^ω^)「……君は?」
(*゚∀゚)「オレ?オレは『通りすがりのつー』だけど」
( ^ω^)「……お?僕は、えーと……僕は誰だお?」
(*゚∀゚)「は?どったのおっさん。不審者?」
( ^ω^)「……」
(*゚∀゚)「なんだよ、今度は急に黙り込んじゃって。不気味な奴だなー」
( ^ω^)「……ねぇ君。ここ、どこだお?」
(*゚∀゚)「ここって、この街?それとも国?」
( ^ω^)「ひとまず街で頼むお」
(*゚∀゚)「しゃーねーなー。ここは『薄汚れた高級住宅』って街。治安は最悪だしこの辺の高そうな建物は大体が大概悪い奴らに不法占拠されてる。
ま、警察も政府もないから法もきまりもクソもないけどね」
( ^ω^)「……」
(*゚∀゚)「知ってる?知らないっぽいね。じゃあこの国の名前教えたげるよ。ここは『貧民と消費者達の国』って国。
政府が潰れてからも、治安が悪すぎるせいでどこの国にも吸収されない、所謂『厄介者の集まり』だね」
( ^ω^)「……」
(*゚∀゚)「あれー?それすらも知らない?参ったなー。ま、オレには関係ないからいっか」
( ^ω^)「……どうやら、僕は身ぐるみ剥がれて打ち捨てられてたらしいお。記憶と持ち物がないのは多分そのせいだお」
(*゚∀゚)「ふーん、大変だな。ま、最初にアンタを見つけたのがオレで良かったな。人畜無害、歩く姿は聖母マリアこと『通りすがりのつー』でさ」
( ^ω^)「そうだおね。もし危ない人だったら、僕の隣に倒れてるこの人みたいに、五体がバラバラになってたかもしれないお。
とりあえず、感謝しとくお」
(*゚∀゚)「あひゃひゃ!いいって事よ。じゃ、オレはこれで立ち去るよ。なんせオレは『通りすがりのつー』だから、もう二度と会うこともないだろうね」
(*゚∀゚)「じゃあなおっさん。死ぬなよ?もし死んだとしてもオレが知る事はないけど」
( ^ω^)
( ^ω^)「……記憶もなし、荷物もなし、服もなし。お金もなければ目的もなし」
( ^ω^)「とりあえず、あそこの綺麗な死体から服でも頂くお」
( Д )
( ^ω^)ガサゴソ
( Д )
( ^ω^)ガサゴソ
( ^ω^)「お?護身用のナイフ、かお。折角だからこれも頂くお」
( ^ω^)ゴソゴソ
( ^ω^)「服も手に入った事だし……とりあえず、拠点に出来る場所を見つけるお」
( ^ω^)「……本当なら、こんな街さっさと出た方がいいんだろうけど。記憶もないんじゃ、ままならんお」
>>5
×『薄汚れた高級住宅』
○『薄汚れた高級住宅地』
(´<_` )「おい」
( ^ω^)「!」
(´<_` )「お前、見ない顔だが、なんだ?旅行者か?」
( ^ω^)「……」
(´<_` )「なんとか言えよ。あと、この辺がおれらの縄張りだって知ってて『そういう事』してんのか?」
( ^ω^)「……!」
( ^ω^)「縄張り?」
(´<_` )「そ、縄張り。俺ら、『追い剥ぎの流石兄弟』のな」
( ^ω^)「追い剥ぎ……?お前が、僕を襲ったのか?」
(´<_` )「ん?なんの事やら。俺はお前を見るのは初めてだぜ?なぁ、『首刺しの兄者』」
( ´_( ^ω^)
(^ω^#)彡「ッ!後ろ!?」
ガギンッ
(;´_ゝ`)「おっとぉ!?まさかそんな速度で反応するとは。お前熟練者か?」ギリギリ
(^ω^;)「……さぁ、知らんお……だが、どうやら、僕は、普段からナイフを扱っていたらしいお……ッ」ギリギリ
(;´_ゝ`)「チッ」バッ
(;^ω^)「ッ……双子かお、こいつら……」
( ´_ゝ`)「ナイフでナイフを止めるなんて、こいつ。これで結構やるぞ」
(´<_` )「やめとくか?『首刺しの兄者』」
( ´_ゝ`)「……いや、やる。あのナイフ、欲しいからな」
(´<_` )「そうか。なら手伝うよ」
( ´_ゝ`)「頼むぜ……『凶弾とデコイの弟者』」
どうにもタブレットの2chmateがぶっ壊れているようです。長文が書き込めない
スマホに移行
( ^ω^)「凶弾とデコイ……銃弾と、囮かお」
(´<_` )「その通り。そして今、俺は『デコイ』だ」
( ´_;+.,スゥゥ
(;^ω^)「なっ、もう一人が消えた……!?」
(´<_` )「これが『デコイ』。そして」スッ
(;^ω^)「!」
ダンッ
(´<_` )「『銃弾』」
(;^ω^)「……お前、銃も無しに指で……」
(´<_` )「感心してる場合か?」
( ´_(;^ω^)「ッ!」
(^ω^;)彡「また後ろかおッ!」ガギンッ
( ´_ゝ`)「……ッ、あの距離で『銃弾』をかわすとは、あんたマジでやるな……」ギリギリ
(^ω^#)「そりゃ、どうもッ!」バッ
(;´_ゝ`)「くっ!?しまっ」フラッ
(^ω^#)「隙を逃さず、無力化するッ!」
ダンッ
ミ(;^ω^)「ちっ!」サッ
(´<_` )「この野郎、死角からの『銃弾』もしっかり避けやがる」
(;´_ゝ`)「さ、サンキュ……今のは肝が冷えた」
(´<_` )「気にするな」
(;^ω^)「~~~~っ、こいつら二人相手じゃあ流石に分が悪いかお……?」
( ´_ゝ`)「なんだそりゃ。洒落のつもりか?」
(´<_` )「『追い剥ぎの流石兄弟』が相手だけに、ってか」
(;^ω^)「……」
( ´_ゝ`)「なんだよその目は……まぁいい、弟者」
(´<_` )「分かった。俺は『デコイ』になる」
( ´_+;.,スゥゥ
(;^ω^)「またそれかお……いい加減、面倒だお……」
続きは明日(今日?)にでも
帰宅を報告
十一時頃に少し投下します
てす
一時間ほど延期
というかsageじゃなくてsagaになってた事に今気付きました
(´<_` )「いい加減しつこいか?しつこいよな」
(´<_` )「だが、確実な手段だろう?むしろ何度もしつこく行うからこそ意味がある」
(;^ω^)「……その通りだから余計に腹立つお。正直、かなり疲れてるお」
(´<_` )「だろうな。防いで避けての繰り返し、それを常人には不可能なレベルの動作は確実に体力を削り取る」
(´<_` )「そして……『首刺しの兄者』!」
(^ω^;)彡「ッ! 今かっ!?」バッ
(´<_` )「人は『慣れ』てしまう。何事にもな」
!(^ω^;)と(´<_` )
と(´<_` )「これで『詰み』だな。流石に零距離から飛び出る『銃弾』は避けられまい」
(^ω^;)「兄貴の方が囮だったのかお……ッ」
と(´<_` )「そういう事になるな」
( ´_ゝ`)「はっ。流石だな、俺ら」
と(´<_` )「あぁ。流石だよな、俺ら」
(^ω^;)「………………」
(^ω^;)「……ふー」ポイ カシャン
( ´_ゝ`)「? ナイフを捨てるのか」
∩(^ω^ )∩「参った……降参するお」
と(´<_` )「お?」
( ´_ゝ`)「へぇ、降参?てっきり最期まで抵抗すると思ってたが」
∩(^ω^;)∩「生憎、死ぬのだけは本当に嫌みたいだお。僕」
と(´<_` )
と(´<_` )「どうする、兄者」
(;´_ゝ`)「へ?無視して殺さないのか?」
と(´<_` )「いや……何か企んでそうでな、こいつ。それも『俺達にとってプラス』になる何かを」
(;´_ゝ`)「はぁ?」
∩(^ω^ )∩「多分……ご明察の通り、っぽいお」
次は明日(今日)の昼か夕方にでも
( ´_ゝ`)「……ま、言ってみろ」
∩(^ω^;)∩「おっお……さっきも言ったけど僕は降伏するお。
唯一の持ち物はそこに捨てたナイフだけだし、なんなら全身くまなくチェックしてくれていいお」
と(´<_` )「頼む」
( ´_ゝ`)「あぁ」
ポンポン……
と(´<_` )「……どうだ?」
( ´_ゝ`)「確かに、他には何も持ってない。
武器はおろか金もねぇな」
と(´<_` )「嘘はついてない、か」
∩(^ω^ )∩「流石にこの状況で嘘はつけないお」
( ´_ゝ`)「ぷっ……『流石だけに』『流石に』な」
と(´<_` )「だが『正直だから』と命乞いに耳を貸す必要も、お前をみすみす見逃してやる義理もないんだぜ?
むしろここでお前を仕留め損ねれば、お前が報復しに来るかもしれない」
∩(^ω^ )∩「それについてはきっぱりと否定しておくお。現時点では意味が無いけれど」
と(´<_` )「それは信用できない」
∩(^ω^ )∩「だろうお」
と(´<_` )「ならどうするつもりだ?」
∩(^ω^ )∩「『交渉』を申し入れるお」
( ´_ゝ`)「えっ『交渉』?この状況で?」
∩(^ω^ )∩「これでもマジだお。大マジだお」
( ´_ゝ`)「この状況が交渉で打開できると思ってんのか?
俺らはお前の頭をぶち抜いて、身ぐるみ剥げればそれで構わないんだぜ?」
∩(^ω^ )∩「それも承知してるお。だからこそ『交渉』なんだお。
このまま僕をぶち殺すより、お互いにとって遥かに『便利で平和的解決』だと自分では思ってるお」
∩(^ω^;)∩「もっともあんたらが『平和』を求めてるとは思えないけど」
と(´<_` )「……ま、話だけでも聞いてやろう」
∩(^ω^ )∩ 「おっお。感謝するお」
∩(^ω^ )∩「単刀直入に言うお。『あんたらの仲間になりたい』」
( ´_ゝ`)「……!」
∩(^ω^ )∩「信じちゃあ貰えないかだろうけど、僕は今『記憶喪失』なんだお。
だからこれからどうするべきなのかも、今までどうやって生きてきたのかも分からないお」
∩(^ω^ )∩「あんたらが僕を襲ったのはまさしく『そんな時』だったんだお。
最初はあんたらを殺して身を守ろうかと思ったけど、どうやらそれも難しそうだし……」
∩(^ω^ )∩「そこで逆に考えたお。
そのナイフが欲しいなら勿論やるし、僕が着てる服も欲しいってんなら喜んで渡すお。
それに僕としては信頼できる人間関係を新たに築きたい……ってのもあるお。襲ってきた相手にそんなものを求める事になるとは思ってなかったけどお」
∩(^ω^ )∩「だからどうかこの命は奪わないで欲しいお。これはあくまで、僕の個人的な願いだお」
と(´<_` )「……嫌だと言ったら?」
∩(^ω^ )∩「そこで『仲間』だお」
∩(^ω^ )∩「仲間にしてくれば僕もあんたらの手助けをするお。
腕前の方は……まぁ、さっき見せた通り……結構強いんじゃないかと思うお?」
∩(^ω^ )∩「このまま殺すのと、仲間として引き入れる……その二つではどっちが『得』か」
∩(^ω^ )∩「それについてはあんたらの判断に任せる。以上だお」
( ´_ゝ`)「……ふむ。悪い話じゃあない。どう思う?」
∩(^ω^ )∩「……」
と(´<_` )
( ´_ゝ`)「……弟者?」
と(´<_,` )「ぷっ……くくく……っッッ……!」
∩(^ω^;)∩そ ビクッ
(;´_ゝ`)そ ビクッ
(´<_` )スッ……
(´<_` )「そうか。仲間。仲間か。良い響きだな。『仲間』……」
(´<_` )「あぁ。分かった。気に入ったよ、あんた。良い奴だな」
∩(;^ω^)∩「……え、えーと……って事は、つまり……?」
(´<_,` )「良いぜ……『交渉成立』だ。
お前は俺達の仲間だ。宜しく頼むぜ」
とりまえずあぁここまで。ありがとうございますた
読者さん的には投下予定の日時とかは指定しといた方が良い感じですかね?
とりあえず次の投下は明日の夕方を予定してます
>>22
今更な訂正
×「それを常人には不可能なレベルの~~~」
○「それも常人には不可能なレベル~~~」
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