ハルヒ「キョンの家が…火事?」(77)
朝・北高
ハルヒ「……」イライライラ
ハルヒ(…まったく、キョンはまだ来ないのかしら?今日はとっておきの報告があるってのに…)
ハルヒ(何時も来るのは遅い方だけど…今日は遅過ぎよ!!寝過ごしてんのかしら?)
ハルヒ(…なんか最近キョンが居ないだけでむかむかするわね……なんでかしら?)
岡部「席に着け―!!HR始めるぞー!!」
ハルヒ(…あーあ。キョン、遅刻確定ね……)
岡部「さて、出席を取るが…見て分かる通り、キョンは休みだ」
ハルヒ「えっ?」
岡部「なんだ、涼宮は知らなかったのか?…まあいい、知ってる奴もいると思うが…」
岡部「昨日、キョンの家で火災があった。キョンは運よく外に出られたが、家族の方が…」
岡部「…キョンがついているそうだが、詳細は分からん。時間がある奴は放課後に会いに行ってやってくれ」
岡部「あいつも相当なショックを受けているはずだ。誰かがそばにいてやった方がいいだろう…さて、それでは」
ハルヒ「…」ガタ!! ガラララララ
岡部「おい!涼宮!!……ったく」
ハルヒ(嘘…嘘…!!)
古泉「涼宮さん!!」
ハルヒ「古泉くん?!…有希にみくるちゃんも?!」
古泉「みんな彼の事を聞いて…今タクシーを呼びましたので、校門まで一緒に行きましょう」
ハルヒ「……うん」グッ
校門
古泉「恐らくそろそろ…!!」バッ
キキーーーーー!!
新川「皆様、お乗りください」
ハルヒ「え…?新川さん?!」
古泉「詳しいことは追って話します。今は中へ…」
長門「…」スッ
みくる「…涼宮さん、さぁ…」
ハルヒ「分かったわ」スッ
バタン…ブーン……
病院
ダダダダダダダ
看護婦「通路は走らないでください!!」
ハルヒ「ごめんなさい!時間がないの!!」
ハルヒ「古泉くん?!キョンの両親と妹ちゃんは何処にいるの?!」
古泉「3階の集中治療室です!!」
みくる「ふぇぇ?!3階まで上るんですかぁ?! 待ってください!みなさ~~ん!!早いですぅ…」モタモタ
長門「…」シュタタタタタ
ハルヒ「みくるちゃん!急ぎなさいよ!!」
3階・集中治療室
ハルヒ「…!!キョ…?!」
キョン「」
ハルヒ(あれ…キョン、なの?)
ハルヒ「キョン!!」
ピーーーーーーーー…
キョン「」
古泉「…」
長門「……」
みくる「はあ…はあ……」
ハルヒ「うそ……」
キョン「…」クル
ハルヒ「…キョン?」
キョン「……」ギリ!!
ハルヒ「ひっ…!!」
キョン「…う」フッ
バタ…
ハルヒ「キョン!!!」
どういう状況か全くわかんないんだけど
ギリッ
うフッ…
バタ…
ってなによ
病院・個室
古泉「…ありがとうございました」
ハルヒ「…キョンは?」
古泉「…ご家族の死によるショックでの気絶、それと過労だと…大丈夫です。先の冬のようにはならないとのことです」
古泉「遅くとも、今夜中には目を覚ますようです」
>>19
ギリ は、キョンがハルヒを睨んだ音
う…って言うのはキョンが気絶したこと
バタ はキョンが倒れた音
ハルヒ「そう…良かった」
みくる「……」
古泉「ですが、今後が問題です。彼は命に別状はないにしろ火傷を負っていますし、何よりご家族を全員失った」
古泉「…経済的にも、精神的にも、今回の事は彼へのダメージが大きすぎる」
長門「彼の家は全焼。貯蓄も通帳が焼失したため無くなった」
古泉「…県外に親戚がいらっしゃるようなので、恐らくはそちらに引き取られるでしょう。転校は免れられないでしょう」
ハルヒ「そんな…」
古泉「…涼宮さん。県外に行くからと言って、会えないわけではありません」
ハルヒ「……」
キョン「……ん」
みくる「!!キョンくん」
キョン「……なんで、お前らがここに……うっ?!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『…母さん!!父さん!!』
『…おい!死ぬなよ!!お前まだ小6だろうが!!』
『落ち着いてください!!』ガッ
『…その方を、室外へ連れ出しなさい』
『放せ!放せよおおおお!!!』
~~~~~~~~~~~~~~
『…父さん、…母さん』
治療室
『おい!!早くしろ!!このままじゃ……』
『!!心肺停止!!電気ショックだ!!』
~~~~~~~~~~~~~~~~
『あ…ああ…』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
キョン「う、うがああああああああああああ!!」ガリガリ!!
ハルヒ「キョン!!落ち着いてえええ!!」
看護婦「○○さん?!…みなさん、一回ご退出お願いします」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
室外
ハルヒ「キョン…」
古泉「今は取り乱してしまうのも無理はありません…ですが、落ち着いても…」
みくる「…どうなってしまうんでしょうか?」
長門「…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
数十分後
ガラ
看護婦「…もう、入っても大丈夫ですよ」
みくる「あの…キョンくんは?」
看護婦「もう会話もできる状態ですよ…行ってあげてください。お友達なんでしょう?」
ハルヒ「…はい」
長門「…」ガラ
オナニータイム
6分で済ませる
ただ今
キョン「…よう」
古泉「…落ち着かれたようで」
キョン「…また迷惑かけちまったようだな。すまん」
ハルヒ「……ばか」
キョン「?」
ハルヒ「あんた…気を遣うところ間違えてんのよ。…こんな時くらい、甘えなさいよ…」
みくる「そうですよ~…ヒクッ」
長門「…」コク
古泉「んっふ」ニコ
キョン「…ああ」
キョン「…気持ちは嬉しいが、そうもしていられんな」
ハルヒ「は?…なんでよ?」
キョン「…家もなくなって、家族もいなくなった今…俺は親戚方に引き取られることになるだろうな」
キョン「…流石に県外から、それも電車で数時間かかるところからは学校に通えないだろ。…転校は確実だ」
長門「…貴方は、それでいいの?」
キョン「…こればかりはどうにもならん。…そりゃあ、できることならここに残りたいさ。だが…」
ハルヒ「…もし、キョンがいいなら……」
キョン「ああ?」
ハルヒ「…良かったら、家に来なさいよ。あんたの事、よく親父たちに話してるから…キョンの評判はいいのよ」
古泉(駄目です!!今その発言をしてしまったら…!!)
キョン「…」ピク
ハルヒ「…キョン?」
キョン「…!!」ギロ
ガシッ
ハルヒ「ちょ、キョン?!痛い!放して!!」
キョン「……!!」ギリリリリリ
古泉「落ち着いてください!!」
バッ
キョン「……すまん」
ハルヒ「キョン……どうしちゃったのよ…?」
長門「…涼宮ハルヒの肩に損傷は見られない。無事」
キョン「………今はまともに話せそうにない。一人にしてくれ」
ハルヒ「…」
キョン「…頼む」
ハルヒ「…分かったわ。行きましょう。みんな」
古泉「…御意」
病院外・夕方
古泉「…では新川さん、みなさんのことお願いします」
新川「了解しましたぞ」
ハルヒ「古泉くんは?」
古泉「この辺りが自宅なので。歩いて帰りますよ」
ハルヒ「そう…じゃあまた明日」
古泉「ええ。また」
ブロロロロロロロ…
古泉「…行きましたか。…では、僕も用事を済ませることにしましょう」テクテク
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
キョンの個室
コンコン
キョン『開いてますよ』
古泉「失礼しますよ」
キョン「…お前か」
古泉「ええ、僕です。…朝比奈さんのほうがよろしかったのですか?」
キョン「…茶化すな、バカ」
古泉「貴方も、芝居は無用です。メールで僕を呼びだしておいて…それで?用とは?」
キョン「…すまん」
古泉「…分かっているなら、結構です。ですが…」
キョン「閉鎖空間…酷いんだろ?」
古泉「…ええ。規模は大きい方です。…と言っても、神人はあたふたしているだけのようですが」
キョン「去年の映画の時と同じか…」
古泉「まあ、そんな感じです。…ですが、それよりも…謝るべき相手は他にもいるはずですよね?」
キョン「…」
古泉「その様子なら、分かっているようですね?」
キョン「…最低だよな、俺」
古泉「ええ。最低です。いくら涼宮さんが神のような能力を持っているからと言って、人が不幸になることを望むはずがありません」
キョン「……」
古泉「涼宮さんは非常に人格者です。…今回の貴方の行動も、自分に非があると思っていらっしゃるでしょう」
古泉「貴方を疑うより先に、ね」
キョン「…」
古泉「…これからどうするかは貴方次第です。涼宮さんの家へお邪魔になるか、それとも親戚のもとへ行き、転校するか…」
古泉「もちろん、貴方の要望があれば北高の通学範囲内の物件を紹介しますが?」
キョン「…あいつの好意は、無駄にしたくない。余計な心配もかけたくないな」
古泉「そう言うと思ってました。…涼宮さんはもうご自宅についている頃でしょう。ご電話なされれば宜しいかと」
キョン「…ああ」
数日後
キョン「…」
ハルヒ「なーに緊張してんのよっ」バシ
キョン「のわっ!!」
ハルヒ「あんた、これから『娘さんを下さい』っていう時みたいな表情してるわよ?」
キョン(…いやいや、実際そういう状況と大差ないだろうが!!)
ハルヒ「…もう、大分元気になったみたいね。…良かった」ボソ
キョン「なんだって?」
ハルヒ「うーうん、何でも。ほら早く!!お母さんがあんたなんかのために御馳走作ってくれてるらしいから!」
キョン「はいよ…」
おわり
だらだらすると悪いし、一旦〆
今回の悪役はどうしようか決めてなかったからな
悪役安価
>>65
ハルksにするのかと思ったらそうでもない?
みくる(大)に「規定事項です☆」とか言わせてみたい
悪役とかナメてんの?
アンチの荒らしに噛まれて終わりだろ
>>66
せやな
しゃーない。自分で何とかするは
と、思ったが…どう考えても上条さんな状態なっちゃうから
上で締めにしてくれ
一応考えていたのは
キョンとハルヒの仲が進展して、キョンがハルヒに告白しようとした時にハルヒが通り魔にやられそうになったところを
キョンがかばう。
ハルヒが何か変だと気付き、古泉らを問い詰める。古泉ら白状してハルヒの発動
キョンの家が燃える前からやり直し。今度はハルヒの介入により火事は免れる
HAPPY END
えっ、マジかよ
通帳なくなると貯金パァになるの?
何がしたかったのか全くわからんな
>>70
カードもなくなったということで…
もう駄目だ…長いの書けなくなった
>>74
おなぬ
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