( ・∀・)「既に女の魔物はほとんどいなくなったようです」 (32)

( ΦωΦ)「…………」

( ΦωΦ)「魔界に女が産まれなくなって早1000年か…………」

( ・∀・)「残っているのは長寿の魔人や上級の魔族の一部だけです」

( ΦωΦ)「要するにここにいる奴らだけじゃん…………」

( ・∀・)「女が産まれなくなる呪いなんて、嫌なものかけられましたねぇ」

( ΦωΦ)「魔界に普通に攻め込んだら負けるからってこの方法は陰湿だよなぁ」

( ・∀・)「普通男女逆ですよねぇ」

( ΦωΦ)「そういう問題じゃねーよ」

( ・∀・)「で、魔王様はこの問題をどうお考えで?」

( ΦωΦ)「どうって…………ヤバいとは思っているが、この件を任されてるのはお前だろう?」

( ・∀・)「ええ、その通りです」

( ・∀・)「今まで私はこの呪いを解こうとしたり、どうにかして女を作ろうとしたりしました」

( ・∀・)「時には予算を着服して遊園地に遊びに行ったりもしましたし、飲み会を開いたりもしました」

( ΦωΦ)「おい何してんだお前」

( ・∀・)「ここまでなんやかんやしました、正直無理だと思った時もありました」

( ・∀・)「しかし!私はこの一件を解決するアイデアをついに思いついたのです」

( ΦωΦ)「嘘くせえ」

( ΦωΦ)「一応聞いてやるが、どんなアイデアだ?」

( ・∀・)「二つほどございますが、まずは比較的実用性のあるものから話しましょう」

( ・∀・)「魔王様、現在の魔界の風俗店はどんな状況かご存知ですか?」

( ΦωΦ)「ホモまつり」

( ・∀・)「やだ短絡的…………!Deathがおっしゃる通りでございます」

( ΦωΦ)「それがなんの関係があるのだ?」

( ・∀・)「あるもので済まそうということでございます」

( ΦωΦ)「?」

( ・∀・)「案その1『子供を産む女がいないなら、男が子供産めばいいんじゃね?』作戦でございます」

( ΦωΦ)「何言ってんのお前」

( ・∀・)「ある人間の女王は言いました『パンが無いならケーキを食べればいいじゃない』と」

( ΦωΦ)「おーい、無視かこのヤロウ」

( ・∀・)「その容量で、無いなら代用するしかないよね!という作戦でございます」

( ・∀・)「今の魔界にいるのは子を宿さぬ魔物ばかり…………だから、子を埋めぬ魔物を子を埋めるようにしてしまおうという作戦でございます」

( ΦωΦ)「それ思いつくのに1000年かかったのかよお前」

( ・∀・)「ゆとり世代なので…………」

( ΦωΦ)「で、子を宿せるようにする方法とは?そのような魔術は聞いたことがないぞ」

( ・∀・)「問題ありません、作りました」

( ΦωΦ)「作っちゃったの!?」

( ・∀・)「頑張ったらなんか出来ちゃいました」

( ・∀・)つ占 「ジャジャーン!これがその薬!『コドモツクール』です!」

( ΦωΦ)「うわあ…………不安になる名称…………」

( ・∀・)「この薬を飲むと性行為をした相手と自分の精液を混ぜ合わせて子作りができます」

( ・∀・)「出来た子供は口から卵の状態で産みます」

( ΦωΦ)「なんでそこナメック星人風なんだ」

( ・∀・)「産む穴がなかったので…………」

( ΦωΦ)「あー…………ていうか性行為って」

( ・∀・)「ホモセックスです。お尻か口から精液体内に取り入れて下さい」

( ΦωΦ)「うわあ…………」

( ・∀・)「というわけで、この薬を魔王様に飲んでいただきます」

( ΦωΦ)「待てや」

( ・∀・)「え?」

( ΦωΦ)「え?じゃねーよ、我輩でやる必要は無いだろ、他に被験体募れよ」

( ・∀・)「ああ、そのことなんですけど、実はこの薬まだ試作品でして」

( ・∀・)「よっぽどの強い魔族じゃないと内臓が潰れて死んじゃうんですよ」

( ΦωΦ)「何それ怖っ」

( ・∀・)「被験体に適当なゴブリンを使ったら血を吐いて死にまして…………」

( ΦωΦ)「改良すればいいんじゃ…………」

( ・∀・)「嫌ですよ!!めんどくさい!じゃ!ないですか!!」

( ΦωΦ)「こいつめんどくせえ」

( ・∀・)「ちなみにお相手の方はすでにこちらで先行済みでございます」

( ΦωΦ)「その労力を何故薬の改良に回さぬ」

( ・∀・)「めんどくさいことより楽しいことを優先するのが私のポリシーでございます」

( ・∀・)「というわけで、お相手の方、ご入場~」ガラガラ

( ΦωΦ)「魔王城かってに改造してやがるよこいつ」

( ・∀・)「久米田先生の漫画面白いですよね」

   「魔王様、お初に目にかかるでござる…………」

(メ._⊿)「拙者、ムーンフォースと申す…………以後お見知りおきを」

( ΦωΦ)「…………」

( ΦωΦ)「いや、あの…………」

( ΦωΦ)「お前、召喚獣の三月ウサ(メ._⊿)「ぬううぉおおおおおおおお!!!

(メ._⊿)「何のことだかわからぬなあ!!拙者さっぱりでござるよ!!」

( ΦωΦ)「え、えぇ~…………」

( ・∀・)「そちらの方は、魔獣ムーンフォースと言う方らしいですよ」

( ・∀・)「応募書類にも召喚獣三月ウサギ様とは無関係であると細かく書いてくださっています」

(メ._⊿)「その通り!拙者の名前はムーンフォース!三月ウサギなどとは別人でござる!」

( ΦωΦ)「かえって怪しまれるとは思わなかったのかお前」

(メ._⊿)「怪しまれるも何も拙者は三月ウサギなどではござらん!」

( ΦωΦ)「服装と口調変えただけじゃん…………ていうかなんでジャージなんだお前!!」

(メ._⊿)「ジャージを馬鹿にするなぁ!!」

( ΦωΦ)「もうわけわかんねーよお前!」

( ・∀・)「ちなみに応募書類には魔王様への愛もびっしり書いてくださっています」

( ΦωΦ)「え?ぎゃああああああ!キモい!!」

( ・∀・)「これが決定の決め手になりました」

( ΦωΦ)「ねーよ馬鹿!」

( ΦωΦ)「この案はダメだ!我輩の神経が持たん…………」

( ・∀・)「えー?彼ちんちん大きいですよ?」

( ΦωΦ)「どうでもいいよ!!」

(メ._⊿)「脱ぐとすごいでござるよ?」バッ

( ΦωΦ)「脱がんでいいわ!!」

( ・∀・)「残念ですね…………ではムーンフォースさんは一旦保留ということで」

(メ._⊿)「拙者は諦めぬ故、魔王様、また会いましょうぞ」

( ΦωΦ)「やめてもう来ないで」

( ・∀・)「来たら通しますけどね」

( ΦωΦ)「マジでやめろ」

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