恒一「勅使河原×赤沢はありだと思う」(328)
榊原「勅使河原×赤沢はアリだと思う」
望月「唐突だね」
榊原「あの二人結構似合ってると思うんだけど」
望月「勅使河原くん→赤沢さんはまあ分かるけどね」
風見「赤沢さんアイツに対して厳しい態度しかとってないし無理じゃない」
榊原「それが好意の裏返しってことはないかな」
望月「あの二人二年間ずっとあんな感じだし」
風見「もし好意があるなら二年もあって進展なしっていうのはおかしいでしょ」
望月「勅使河原くんはやっぱり嫌われてるんじゃないかな」
榊原「いや、そこだよ、そこ」
「もし赤沢さんが勅使河原のことが本当に嫌いなら二年間現状維持はありえないんだよ」
「彼女がもし嫌いな人間から何度も話しかけられてうっとおしく思ったらどうすると思う?」
「おそらく嫌いだから近づかないでってはっきり本人に言うはずなんだ」
「それでもやめなかったら彼女の人脈を利用してリアルいないものにしてしまうだろうね」
榊原「だから赤沢さんが勅使河原が嫌いってことはないよ」
望月「言われてみれば一理あるかもね」
風見「もし嫌いじゃないとしても、好きじゃないと恋愛にはならないだろ?」
榊原「まあ、そこは勅使河原の努力しだいってことでさあ」
杉浦(でかい声で何話してんのよコイツら……とくに榊原くんの発言を泉美が聞いたら大変ね……)
榊原「まあとにかく、勅使河原が赤沢さんが好きなのは確定なんだし、応援してあげようよ」
望月「結局そういう結論になるのか」
風見「難易度高すぎるよ、赤沢さんは」
勅使河原「おーい、何の話してんだよ三人さん!俺も混ぜろ!」
風見「今日の巨人横浜戦の話さ」
望月「そうそう、今年横浜調子いいしね」
勅使河原「そうだなー、でもやっぱり俺は巨人だぜ。サカキも東京にいたんだし巨人ファンだろー」
榊原「いや、僕はヤクルトファンだから」
榊原「別にごまかさなくても良かったんじゃない」ヒソヒソ
風見「面倒くさいからね」ヒソヒソ
見崎「……」テクテク
勅使河原「おっ見崎もいたのか、見崎はどこファンなんだ?」
見崎「私は日本ハム……それより勅使河原くん……赤沢さんの事好きでしょう、今その話をしてたのよ」
風見(いきなり出てきていきなりぶっ壊した!)
望月(恐ろしい……天然なのかわざとなのか……)
勅使河原「ええっ……」
「…………」
「なんで分かったんだ……」
風見(しょうがない)「正直バレバレだね」
望月(そうだね)「勅使河原くん分かりやすいし」
勅使河原「マジかよ……」
見崎「だから……協力してあげる」
「同性だから、結構踏み込んだ質問も出来るしね」
勅使河原「まじか!ありがとう見崎!」
見崎(この男と赤沢さんをくっつけてしまえば他に敵がいなくなるからね)
望月(なにか企んでる……)
風見「でも、見崎さん赤沢さんとあまり仲よくないよね、踏み込んだ質問なんてできるの?」
見崎「その点については善処するわ」
榊原(めんどくさいと言いつつ風見もノリノリだな)「とりあえず何か作戦を考えようか」
見崎家三階
勅使河原「見崎の家、なんか不気味だな」
望月「僕は結構好きだよ、この雰囲気」
勅使河原「なんでわざわざこの場所なんだ?イノヤでいいじゃん」
見崎「あそこだと本人が来ちゃうかもしれないでしょ」
勅使河原「そうか!たしかにそうだな!」
風見(いくらなんでも馬鹿すぎだろ)
榊原「ここなら誰にも聞かれないからね」
望月「早く本題に入ろうよ」
勅使河原「そうだな……とりあえず俺としては思い切って告白するのがいいと思う」
風見「却下だな」
勅使河原「なんで!?」
風見「今の勅使河原の立場からアタックしても九割九分玉砕するよ」
勅使河原「そうかなあ」
風見「いまの赤沢さんの勅使河原に対する評価はうっとおしいヤツ止まり、
無関心やはっきりした嫌悪よりましだけどその評価をひっくり返すだけの何かが必要なんだ」
勅使河原「じゃあどうすりゃいいんだよ?」
望月「優しいところとかカッコいいところを見せてアピールしなきゃ駄目だよ
勅使河原くんは容姿はいいんだし問題は適当な性格にあるんだよ」
勅使河原「今更性格変えれるわけねーだろ、適当なのは生まれつきなんだっての」
榊原「でも明るくて人当たりがいいのはプラスだと思うよ」
勅使河原「そうか!それが俺の取り柄だしな」
榊原「でも気が利かないのがやっぱり欠点だね」
勅使河原「サカキにもそう言われちゃうとなあ……」
風見「とにかく、その点については君の努力しだいと言うしか無いね、それより僕達にできることを考えよう」
望月「見崎さん何かアイデアないの?」
見崎「そうね……(やはり榊原くんから勅使河原に乗り換えさせるのは容易じゃないか)
「二人っきりじゃなくて男女二人以上ずつで出かけるのはどうかしら?」
「いきなり二人でのデートに誘うより簡単だと思うし、フォローも出来るから……」
勅使河原「それいいな!採用!」
望月「問題はセッティングだね」
風見「とりあえず男の相方のほうは僕がやるよ、勅使河原へのフォローは僕が一番心得てる」
「赤沢さんとは何度も話したことがあるし、そういう意味でも適役のはずさ」
見崎「問題は女の相方のほうね……」
望月「そっちについては僕と榊原くんがセッティングしておくよ」
勅使河原「なんかいろいろすまねえなあ、四人ともありがとうな」
風見「腐れ縁、だからね」
望月「友達だしね」
榊原「応援するのは当然だよ」
見崎(敵を消し去るためだからね……)
望月「と……いうことなんだけど」
綾野「なるほどー、てっしーも恋を知る時期ってわけね」
榊原「協力お願いできるかな?」
綾野「べつにいいよ、なんだか面白そうだし」
望月「ありがとう、よろしく頼むよ」
綾野(泉美→こういっちゃんには気づいてないのね……いや、見崎さんは気づいててやってるのか、なかなか策士ね)
(やばい……これ面白いかも)
望月「じゃあ今週の日曜日、予定はきまったら伝えるから」
綾野「まかせろー」
多々榊SSを書こうと思った俺は異端なのかな
綾野「やっほー、泉美」
赤沢「どうしたの彩」
綾野「今週の日曜ヒマ?」
赤沢「予定は特にないけど……」
綾野「じゃあさー電車で遊びに行かない? てっしーと風見に誘われたんだよ」
赤沢(勅使河原と風見?)
綾野「男二人に女一人ってのも心細いしさ―泉美にも来てほしいなー」
赤沢(風見はゆかりのことが好き……これは間違いないわね、彩もその事は知ってるはず……)
(つまり勅使河原が彩のことが好きでデートに誘った、風見はクッション係兼勅使河原へのフォロー役ってとこね)
(そして彩はそのことには全く気づかず私を誘った……なるほど)
>>41
急げボケ
赤沢「私は遠慮するわ、三人で楽しんでらっしゃい」
綾野「えー、どうせ暇なんでしょ、人数が多いほうが楽しいじゃん」
赤沢(意外と鈍いのねこの子)「ごめんなさい、また今度誘ってね」
綾野「頼むから来て、お願い!今度駅前でソフトクリームおごるからさあ」
赤沢「別にいらないわよ……」
綾野「一生のお願いだから、ね、ね」
赤沢(しょうがない)「分かったわ、今週の日曜日ね」
綾野「さっすがイズミ、話がわかるぅ」
赤沢(なるべく邪魔しないように努めなきゃね)
勅使河原「綾野、赤沢は来てくれるのか?」
綾野「そりゃもうバッチリよ」
風見「色々すまないね、綾野さん」
綾野「ま、私も楽しませてもらうから、それでチャラってことで」
「あ、でも電車代ぐらいはもらっておくわ」
勅使河原「ああ、そのかわり日曜は頼むぜ……」
綾野「そんなに念を押さなくても大丈夫よ」
くっついてない フラグみたいなのが立って終わるだけ
日曜日、夜見山駅
綾野「おいーす」
風見「おはよう、今日はよろしく」
勅使河原「やばい……なんか緊張してきた、、赤沢はまだ来ないのか?」
綾野「もうすぐ来ると思うけど……」
風見「あ、来たよ」
赤沢「あら、三人とも揃ってたのね」
綾野「ういーっす、おはよう泉美」
赤沢「おはよう」
勅使河原「お、おはよう赤沢!」
赤沢「え、ええ」(おっと危うくいつものノリになっちゃうところだった、気をつけないと)
風見「ちょうど電車来たみたいだし、行こうか」
ガタンゴトンガタンゴトン
赤沢(しかし……こんな日でも勅使河原のファッションはいつもどおりなのね……
少しはお洒落しなさいよ、まったく……)
綾野(泉美は地味な服装だなーまあデートだと思って無いんだろうな)
・・・・・・
風見「とりあえず着いたね」
赤沢「それで、どこに行くの?」
勅使河原(俺、赤沢が喜びそうなところなんて知らないぞ)
綾野(よし、私にまかせろー)
綾野「実はさ、この近くに私のお父さんの知り合いが勤めてる服とか小物の店があるんだけど、いかない?」
赤沢「いいわよ(買い物か……田舎は娯楽が少ないし妥当なところね)
風見(ショッピングか……勅使河原のセンスが試されるな)
勅使河原(自信ないぞ俺)
綾野「ここよ」
赤沢「へえ、結構綺麗なお店ね」
綾野「でしょでしょ、商品も質の割には安いし、品揃えも夜見山の店のどこよりもいいんだよ」
赤沢「なるほど……」
風見(綾野さん……無茶苦茶有能じゃないか……)
綾野「さあ入って入って」
綾野「じゃあ私店の奥のほうにいるから」スタスタ
風見(ナイスだ綾野さん)
綾野(あとはてっしーのセンス次第だからね)
赤沢(あれ?勅使河原はついて行かないの?)
風見「じゃあゆっくり見てまわろうか」
赤沢「勅使河原奥に行かなくていいの?」
勅使河原「いや……俺は新しいズボン買いたいから」
赤沢(自分から彩を誘っておいてこいつは)「ウジウジ言わず奥に行きなさいよ」
勅使河原「いや……そう言われても……」(やっぱ嫌われてんのか?俺)
赤沢(どういうこと?今更怖気付いたのかしら?それとも私の勘違いで本当にただ四人で遊ぶだけなの?)
(風見にしても動きが見られないし……勘違いの可能性が高そうね)
(それなら私も気負う必要がなくていいわね)
赤沢「じゃあ私も楽しくショッピングといきますか」
風見(赤沢さんも若干挙動不審だな。どうしたんだろう)
赤沢(すごくいいわねこの店……今度一人でじっくり買い物してもいいかも)
「むう……こっちの服もいいわね……」
「いくら安いといっても中学生の小遣いじゃ買えるものも限られてくるし……どっちか片方に絞ろう」
勅使河原「うっす」
赤沢「あれ?ズボン見てるんじゃなかったの?」
勅使河原「もう買った」
赤沢「決めるのも買うのも早いのね。普段の発言もそうだけど少しは考えて行動しない?」
勅使河原「うっ……いや、これでも俺なりに考えてるんだけどな……」
赤沢「ごめん、ちょっと言い過ぎたわ。そうだ、勅使河原はこの服のうちどっちがいいと思う?」
勅使河原「断然、こっちだな」
赤沢「ふーん、まあいいわ」
「あ、風見くんはどっちがいいと思う?」
風見「僕もそっちがいいと思うけど」
赤沢「やっぱりこっちのほうがいいのね、ありがとう」
勅使河原「なんで風見にもう一回聞いたんだよ」
赤沢「あんたの意見じゃ参考にならないし」
勅使河原「なら最初から聞くなよ」
赤沢「こういう質問をするときは聞く前にだいたい決まってるのよ、後押ししてもらいたいだけ」
勅使河原「わっかんねーな」
赤沢「あんた馬鹿だしねー」
勅使河原「否定できないのが悔しいな」
綾野「おっす、泉美も買う物決めた?」
赤沢「ええ、そんなにたくさんは買わないけど」(袋が三つも……)
風見(本来の目的関係なく楽しんでるな)
綾野「風見はなんにも買わないの?」
風見「服はこの前新しいのを買ったからね」
赤沢「私会計済ませてくるわ」スタスタ
綾野「それで、どうだったの手応えは」ヒソヒソ
風見「可もなく不可もなくってとこかな」ヒソヒソ
勅使河原「正直ショッピングはアウェーなんだよ、俺は服とか直感で選んでるから」ヒソヒソ
綾野「正直今日の私服もダサいしね」ヒソヒソ
風見「言わないであげて」ヒソヒソ
赤沢「……」スタスタ
綾野「よっすーイズミン、次どこ行こうか」
赤沢「そうね……もういい時間だし昼食にしましょう」
勅使河原「もう昼か、そういえばハラ減ったな」
風見「ご飯どこで食べようか」
赤沢「適当に歩けば何かあるでしょ」
綾野「そうね」
風見「この店がいいんじゃない?雰囲気もよさそうだし」
赤沢「イタリアンか……でも中学生の昼食としては少々お高い店じゃない?」
勅使河原「なーに俺がおごってやるから心配すんなって」
赤沢「ほんとに払えるの?」
カラカラ
「いらっしゃいませ―」
・・・・・・
赤沢「このリゾット美味しいわね」
綾野「私もそれにすればよかったかな」
勅使河原「…………」ギクシャク
風見「結構お客さんの入りが多いね」
赤沢「人気の店なのかしら」
勅使河原「…………」ギクシャク
綾野「ふう、おいしかった。デザート頼もうかな」
赤沢「私も頼もうかしら」
勅使河原「…………」ギクシャク
赤沢「どうしたの勅使河原、さっきから黙りっぱなしだけど」
勅使河原「い、いや……いつものように食べたら赤沢に汚いって注意されそうでさ」
赤沢「プッ」
勅使河原「な、なんで笑うんだよ」
赤沢「あんたがそんな事気にしてるのがなんか面白くてさあ」
「あんたそんなキャラじゃないし」
勅使河原「マナーを気にして悪いのかよ」
赤沢「悪いとは言ってないわよ、ただちょっとおかしかっただけよ」
勅使河原「なんか失礼だなー」
・・・・・・
綾野「おいしかったー」
風見「そうだね」
赤沢「この店も覚えておこう」
勅使河原「財布が空っぽだよ」
綾野「私のぶんは後で返すから」ヒソヒソ
綾野「あっ次はあそこ行かない?」
風見「バッティングセンター?」
綾野「勅使河原は運動神経いいしそっちでアピールできるはずよ」ヒソヒソ
風見「なるほど……さすが綾野さん」ヒソヒソ
綾野「ふふふ」
赤沢「私……野球はルールは知ってるけどやったこと無いんだけど……」
勅使河原「大丈夫だって、教えてやるから」
綾野「じゃあ、はいろー」
綾野「ひっさしぶりだなーちゃんと打てるかな」
風見「綾野さん、そこ二番目に速い球のケージだけど」
綾野「心配御無用!」
カーン カーン
赤沢「あんな球どうやって打つのよ……」
勅使河原「すげえ……」
風見(あの人が一番楽しんでるじゃないか)
赤沢「どこで打てばいいのかしら」
勅使河原「一番遅いマシンは一番奥だな、そっちに行こう」
赤沢「たしか……構えはこんな感じね」
ビュッ ブルン
ビュッ ブルン
ビュッ ブルン
赤沢「当たらない……」
勅使河原「もっと力を抜いて、バットを短く持つんだ」
赤沢「こうかしら」
ビュッ コキン
赤沢「あ…当たった」
勅使河原「いいぞ、そんな感じだもうちょい脇を閉めて」
赤沢「こうかしら?」
ビュッ コチン
赤沢「うまくいかないわね……」
ビュッ カン
勅使河原「結構いいあたりじゃないか」
赤沢「そうね」
ビュッ スカッ
勅使河原「落ち着いて、もっと下半身をうまく使うんだ」
赤沢「こう………かしら」
ビュッ スカッ
勅使河原「スイングはだいぶ良くなってるよ」
赤沢「本当に?」
ビュッ スルッ
赤沢「当たんないと意味ないじゃない!」
ビュッ カン
勅使河原「よーし、ナイスバッティング」
赤沢「今のは良かったわね」
赤沢「ふう、疲れた」
勅使河原「ほい、スポーツドリンク」
赤沢「ありがとう、しかし三球に一球ぐらいしか当たらなかったわね、ノーセンスだわ」
勅使河原「そんなことねえって、後半は結構芯にあたってたしさあ」
赤沢「でも彩があんな打ってるのを見るとねえ」
勅使河原「あれは例外だな、赤沢は初めてにしては上出来だよ」
赤沢「そんなものなの?」
勅使河原「赤沢は運動神経いいしさ、それに最初はボールが来た時点で逃げちゃうもんだよ」
「赤沢は初球からフルスイングだし、やっぱりたくましいっていうか強いよ」
進展すると到底思えない 赤沢さんがテッシ―とか中尾にトキメク姿が想像できない
地雷を踏み続けて最後に逆転
二ニニ==- /:::::::::::::::::::::::`:.、
─── イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
イ::::::::::::::::::::::::::ヘ|;::::::::::ト
ニニ=- 1:::::::::::;;;::::::;vN、 "Nリヘj
1::::::{ イ::/ rュ\ レ
. l:::::::〉 "' ` ′ まかせろー
─── |:::/八 _j
/´ 、 マァ/
__ ─ /\__ /
´ `ー─
| / l |
| ' | 、 .|
| / 、 ::ヽ , r-...
; ::::::. /イ }
ニニ=- Λ '. j, ,
| / '. :.__ ... ´ /
赤沢「それってどういう意味?」
勅使河原「いや単純に赤沢は強くてすごいなーってだけ」
赤沢「よく言われるわ、それ、でもホントはさ……そんなこと無いのにね」
勅使河原「? よく分かんねえよ」
赤沢「…………ま、いっか 疲れたし向こうで休みましょう」
原作はいないもの
勅使河原「こっちにもなんかあるぞ」
赤沢「ストラックアウトでパーフェクトなら賞品……?」
勅使河原「あれ簡単そうで無茶苦茶難しいからな、商品もだいぶ残ってる」
赤沢(バッティンググローブにボール、グラブにバットもあるわね、それとプロ野球のマスコットのぬいぐるみかしら
あ、あのタツノオトシゴみたいな奴可愛いわね)
勅使河原「ん?もしかしてあのぬいぐるみ欲しいのか?あのチームのファンなのか?」
赤沢「別にファンじゃないけど……あのマスコットは好き」
勅使河原「そうか、じゃあおれがとってきてやるよ」
綾野「おー、てっしーストラックアウトに挑戦か」
勅使河原「俺のコントロールを見せてやる」
勅使河原「十二球で的は九枚……外せるのは三回までか……厳しいな」
「えい」ポイッ ガアン
風見「いきなり外しか……」
綾野「まだまだ大丈夫、てっしーがんば」
・・・・・・
勅使河原「よしあと一枚か……だが残された球もあと一球」
「仕留める!」ビュッ
ガァン
綾野「あちゃー、惜しかったね」
勅使河原「ちくしょう……」
店員「惜しかったね、ビンゴ四つだから賞品はぬいぐるみだよ」
勅使河原「え……ほんと?」
店員「ほら、好きな球団のを持って行きな」
勅使河原「まじか!ありがとうばあちゃん!」
勅使河原「ほら、とってきたぞ」
赤沢「あら、ありがとう」
勅使河原「もっとこうさ……感激みたいなのはないのかよ、俺結構頑張ったんだぞ」
赤沢「感謝はしてるわよ?」
勅使河原「なんか感謝が薄すぎねえ?」
赤沢「そこはほら……私そういうキャラじゃないし」
勅使河原「やっぱり分かんねえな……」
・・・・・・
夜見山駅
赤沢「まあ今日は楽しかったわ、じゃあね」
勅使河原「結構遅くなっちまったな、家まで送っていこうか?」
赤沢「彩といっしょに帰るから、いらないわ。」
勅使河原「そうか……、気をつけて帰れよ。」
綾野「ばいばーいお二人さーん」
綾野(さて、と)
(ここからが私の仕事ね)
綾野「泉美っち、今日は楽しかったね」
赤沢(泉美っち……?)「まあ、そうね、妙なメンバーだったけどね」
綾野「いや、まあさ、私がイズーミンを誘ったのも実はてっしーと泉美の仲がよくないように見えたからさ」
「あたし、クラス全員が仲良く楽しくが理想だから、あくまで理想だけどね」
赤沢「もしかして由美、私が勅使河原のこと嫌いだと思ってるの?」
綾野「だっていつもてっしーに厳しいじゃん」
赤沢「別に、今のクラスの皆は好きだしアイツも例外じゃないわ。あ、恋愛の好きとは違うわよ」
「嫌いだったらいっしょに遊ばないし、無視してやるに決まってるじゃない」
「アイツが悪いやつじゃないのは私も分かってるし、ただうっとおしいからああいう対応になるわけ」
綾野「うっとおしい、か。でも今日のてっしーかっこ良くなかった?」
赤沢「どこがよ?」
綾野「昼食おごってくれたし、ぬいぐるみもとってたじゃん。」
赤沢「まあそうね」
綾野「それに泉美にてっしーがバッティング教えてる時、けっこういい感じに見えたよ」
「恋人同士みたいでさあ」
赤沢「恋人って……」
綾野「まあ、私の主観だけどね」
赤沢「そうね……でもアイツは色々と惜しいのよ、色々とね」
綾野「惜しい……か、」
赤沢「じゃ、また明日」
綾野「ばいばい泉美」
赤沢「ええ、また明日」
綾野(惜しい……か、てっしー……がんば)
やべ赤沢さんのセリフ被った
>>133の下のまた明日はなかったことにして
翌日、放課後の見崎家
榊原「どうだったの、昨日は」
風見「まあ、駄目ではなかったよ」
綾野「良くもなかったけどね」
見崎「収穫は?」
風見「勅使河原は嫌われてるわけじゃなさそうだったことだね」
望月「他にはないの?」
綾野「残念ながら」
勅使河原「俺なんかミスったかな……」
綾野「とくに大きなポカはなかったよ、ただ一回で大きくことを進展させるのは難しいってだけ、根気よく行かなくちゃ」
風見「僕達はいくらでも協力するよ」
望月「いつか実るはず」
榊原「勅使河原はいいやつだしさ」
見崎(やはり勅使河原を使って榊原くんから引き剥がすのは難しいわね……
そもそものスペックが違いすぎるから)
勅使河原「お前ら……俺、お前らと友達でよかったよ、本当にさあ……」
同時刻、赤沢家
赤沢「勅使河原、ねえ」
(確かに今日アイツを見ていても、いいやつだってのは十分伝わる)
(容姿も悪くないし、性格も悪くない、センスは悪いけどそのへんは後でどうとでもなるし)
(でも……やっぱり惜しい……致命的に何かが足りない)
(昨日、勅使河原が私のことが好きだってことに気づいた)
(勅使河原の目的は彩じゃなくて私で、彩は手助けだったのね)
(それなら、辻褄は合う)
(帰り際に由美が勅使河原の話を振ったのも、頼まれていたから)
(由美が勝手に気をきかせたのかもしれないけどね)
(ふう……勅使河原、そうね……)
一ヶ月後
綾野「イズミン、また週末遊びに行かない?一年に一度のプロ野球ナイターがあるしさ、いっしょに行こうよ」
赤沢「いえ……今週末は忙しいのよ……」
綾野「そっかーじゃあしょうがない、また今度ね」
赤沢「ええ、」
綾野「じゃ、ばいばい泉美」
赤沢「行った……わね」
「さて、と」
杉浦「何なの、相談って」
赤沢「勅使河原のこと何だけど……」
杉浦「あいつがなんかしたの?」
赤沢「ひと月前、私と風見と勅使河原それに彩の四人で遊びに行ったのよ」
「そこで、勅使河原が私のことを好きだって気づいたの」
「彩も風見も、望月くんも勅使河原のことフォローして、一生懸命なのよ」
杉浦「ふうん、それで?」
赤沢「しばらく一緒にいると、勅使河原がいいやつだってことに気づいて」
「勅使河原に好意を持たれてるっていうことを嬉しく思ったわ」
杉浦「…………」
赤沢「でも、私は恒一くんのことが好き」
「恒一くんのことが好きなの」
「ぼんやりした感情だったけど、ひと月前からはっきり分かった」
「でも、恒一くんは見崎さんのことが好き、見崎さんも恒一くんのことが好き」
「恒一くんが鈍感だから進展してないけど、どっちかが告白したらすぐに付き合うことになる」
「だから正直、今から見崎さんに勝つのは自分でも厳しいと思う」
「それに、恒一くんも勅使河原のことを応援してる、これは最近知ったことだけどね」
「多佳子……私どうすればいいのかしら」
赤沢さんはいつだって無能だろ?
これは杉浦さんが裏でいろいろt
おっと誰か来たようだ
やばい書き溜め尽きた
あと眠い
杉浦(これはヘビーね……)
(こんなヘビーになるんだったら最初の時点で止めておけばよかった)
赤沢「…………」
杉浦「………………」
赤沢「……………………」
杉浦(沈黙が辛いわ……)
杉浦「ま、まあとにかく時間が経つほど状況は悪化するんでしょ」
「泉美が先手必勝で動けばいいじゃない」
赤沢「それも考えた……でも、いま告白したって恒一くんが振り向いてくれるわけがない」
「私が見崎さんを逆転するには時間が必要、でももう時間はかけられないのよ……」
杉浦(マジどうすんだこれ八方ふさがりじゃん)
(私にどうしろってんだよ無理だよそんなの)
・・・・・・
赤沢「もうこんな時間か、無理言ってごめんね多佳子」
杉浦「気にしないで、友達でしょ」
赤沢「とにかく、今日は帰りましょう」
杉浦「ええ、」
・・・・・・
赤沢(とにかく、家に帰ってもう一度考えなおしね……)
(なにか解決策を考えないと)ガチャ
(え……下駄箱に……これは……手紙……?)
(勅使河原の字だ…………)
今日の放課後、体育倉庫の裏で待ってる
勅使河原直哉
赤沢(そんな……よりによってこのタイミング……)
(どうしよう……)
(どうしよう……)
(どうしよう……)
(どうすれば…………)
赤沢(と、とにかく、体育倉庫に行かないと)
・・・・・・
勅使河原(赤沢のやつ……遅いな……)
(もしかして、来ないんじゃないか)
(もし来なかったら…………)
(いや、そんなことは考えるな、ただひたすら待てば、きっと赤沢は来るはずなんだ)
(……………………)
(…………………………)
(………………………………)
(……!あれは…………赤沢?!来てくれたのか……よかった)
赤沢「はあ……はあ……」
勅使河原(ともかく、これでやっとスタートラインだ)
(大事なのは、ここから)
勅使河原「あ、あのさ……まず来てくれてありがとう。それで……赤沢に話があるんだ」
赤沢「なに?話って?」
勅使河原「俺……俺は……赤沢のことが好きなんだ、ずっと前から好きだった」
「だから……俺と付き合って、俺の彼女になってくれないか」
さすがに眠い……どうしようかな
ここから先の展開一切考えてないんだよね
明日昼以降にスレ残ってたら続き書くから許して
赤沢さんについては善処する
おやすみ
新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内
新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内
テッシ―告白早すぎてワロタww
ほ
ち
も
ほ
ほ
見直したら小椋さんが混ざってることに気づいた
眠くてみすった
スマンが由美→彩ってことで
続きは飯食ってから書く
キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
続きはよはよ!
赤沢「…………………………」
「ごめんなさい……もうちょっとだけ待って」
勅使河原「………………」
赤沢「なんか卑怯だけど……返事は保留させてくれない……?」
「もう少し、考えたいことがあるの……」
勅使河原「…………分かったよ、返事、待ってるから、じゃあな」
勅使河原「とりあえず……伝えることはできた……」
「あとは……待つしか無いか……」
・・・・・・
赤沢(いよいよ後がないわね……)
(私も覚悟を決めなくちゃ)
(とにかくもう、時間がない)
(決着をつけるのよ……泉美)
赤沢さんって理想思考だからなぁ
・・・・・・
榊原「赤沢さん、話ってなんだい?」
赤沢「恒一くん、私と最初にここであった時のこと、覚えてる?」
榊原「もちろん覚えてる、赤沢さんが缶を蹴っ飛ばして、僕に当たったこと、それから転んだことも」
赤沢「覚えてるのね……よかった」
榊原「どうしてまたこの話を?始めて病室に赤沢さんが来た時にも覚えてるっていったじゃないか」
赤沢「なんとなく……よ」
赤沢(よし……言うわよ、泉美)
赤沢「今日恒一くんを呼び出したのは、伝えたかったから」
「私が」
「恒一くんのことが好きだってことを」
告白キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
少女マンガ展開すなあ
鳴「赤沢…!ちっ」
赤沢「!? 見崎さん!?」
鳴「…榊原君」
榊原「み、見崎…?」
赤沢「転校してきてから、いえ……一年半前にあった時から私は恒一くんのことが好きだった」
「そのことに気づくのは、遅すぎたけど……」
「もし、恒一くんが嫌じゃないのなら……」
「私と、付き合って欲しい、私の彼氏として」
榊原「…………………………」
黙れ無能
てっしーは保留しておいて本命に振られたらてっしーか
ヤな沢
榊原「…………………………ごめん…………」
赤沢「………………!」
榊原「気持ちは嬉しいけど……僕には他に好きな人がいるんだ」
赤沢「そっか……そうなの……」
榊原「だから、赤沢さんの気持ちには答えられない」
赤沢「分かった……わ、急に呼び出してごめんなさい」
「じゃ…………さよなら…………恒一くん……」
てっしー「赤沢…」
鳴「よっしゃ」
赤沢(私の負け…………か)
(もうちょっと気づくのが早ければ……また違ったのかしら……)
「…………………………」
・・・・・・
赤沢「…………朝か、」
(今日は学校にいける気分じゃないわね……)
(ズル休みなんて、何年ぶりかしら……)
トントン
恒一の事好きなままテッシ―と付き合う方がいかんやろ
赤沢母「泉美、早く起きないと遅刻するわよ」
赤沢「今日は……学校休む……」
赤沢母「どこか悪いの?病院行かなくて大丈夫?」
赤沢「いえ……一日家で休めば大丈夫……」
赤沢母「そう、食欲あるんなら朝ごはんはできるだけ食べなさい、じゃ」
赤沢(ふう…………)
赤沢(一日ヒマね……)
鳴ちゃんが悪女っぽくなっちゃうから ここでの恒一の好きな人は怜子さんってことで
・・・・・・
赤沢母「泉美、電話よ、クラスの友達からだって」
赤沢(多佳子かしら……)
赤沢「もしもし」
勅使河原『おう、赤沢』
赤沢「勅使河原?」
勅使河原『今日学校休んだだろ?皆心配してたぞ、体調大丈夫か?』
赤沢「体のことなら心配ないわ、明日は学校に行けると思うから」
勅使河原『それならいいんだけど』
赤沢「そうだ、あんた放課後ヒマ?」
・・・・・・
勅使河原「体調は大丈夫なのか?赤沢」
赤沢「ええ、そこまで悪かったわけじゃないし、心配しなくていいわ」
「それより、一昨日の事なんだけど」
勅使河原「………………」
赤沢「私なりに決めたから、聞いてくれる?」
勅使河原「ああ」
赤沢「あのあと色々あって、私なりに色々考えた」
「勅使河原と付き合うのも悪くないかな、とも思った」
勅使河原「じゃあ……」
赤沢「でも、」
勅使河原「………………」
赤沢「それじゃ、いけない気がした、」
「今の私は、なにもかも中途半端で」
「中途半端なままじゃ、誰も幸せになれないって」
「だから……ごめんなさい」
勅使河原「………………」
赤沢「勅使河原に不満があるわけじゃないわ」
「でも、駄目なの……」
「もう、全部話すことにするわ……」
「実は私には好きな人がいたの、一年半前からね」
「でも、その人には振られてしまった」
「その人には他に本命がいて、その子もその人が好き」
「勝ち目が無いことはわかってた」
「でも未練がないわけがないじゃない」
勅使河原「……………………」
赤沢「今、勅使河原と付きあっても、未練は残ったまま」
「そんな状態で付き合うなんて勅使河原に失礼だから」
「だから……付き合えない」
勅使河原「俺は、そんなこと気にしない」
「少なくとも俺はそいつより、赤沢が好きで」
「そいつより、赤沢を幸せに出来るはず」
勅使河原「よし 今回の事で俺は良い友達を持っていたことを知った 今度は俺がお前の良き友人として助けてやるよ」
赤沢「私は中尾のこと好きだったのね‥‥」
赤沢「気持ちは嬉しいわ……でも、これは私の心の問題だから。私が勝手に思ってること」
「勝手な女でしょ……自分の都合で、あなたを振り回して」
「ほんとに……最悪……」
勅使河原「……………………分かった、じゃあな」
・・・・・・
勅使河原「ちくしょう…………」
(まだ、諦めない、まだ卒業まで半年もあるじゃないか)
(まだ……終わってない)
・・・・・・
綾野「うーっす、泉美っち」
赤沢「おはよう、彩」
綾野「いやーしかし、私達もついに卒業かあ」
赤沢「そうね、あまり実感はわかないけど」
綾野「ま、結構同じ高校に進学する人もいるし、家も近いし別れって感じじゃないねー」
赤沢「そうね…………」
あれから、勅使河原と私の関係は元に戻った。
クラスの友達としての関係に……
でもやっぱりどこか違和感があるのは否めなかった、しょうがないことだけど
恒一くんは見崎さんと付き合っている
私が告白した二ヶ月後に、恒一くんの方から告白したらしい
たまに二人仲良く並んで歩いているのを見かける
(卒業……か……)
卒業後は、地元の進学校に行くことになっている
多佳子にゆかり、風見くんも同じ高校に行くことが決まっている
同じように、クラスのほとんどの人が地元の高校に進学する
例外は東京に戻る恒一くんと、東京の私立高を受けたらしい見崎さんの二人だけ
鳴ちゃんどんだけ勉強したんだろうか
鳴ちゃん…
ほもっちー×てっしー
望月は受けだろ
赤沢「この下駄箱とも今日でお別れね……」
(もうちょっとここにいたいけど……あっというまに卒業なんて、時間は残酷ね)
ガチャ
赤沢「下駄箱に……手紙……」
・・・・・・
赤沢「また下駄箱に手紙なんて、ワンパターンね」
勅使河原「他にいい方法がなかったんだよ」
赤沢「いくらでも方法なんてあるでしょ」
勅使河原「シンプルイズベストなんだよ、こういうのは」
シンプルイズザベスト
うおおおおおおおおおおおおおおお!?怒涛の展開!?
てっしーマジイケメン
望月が同級生と恋愛… 想像できない
勅使河原「しっかしなあ……中学に入ってちょっとしか経ってないのにもう卒業かよ」
赤沢「ま、そんなものよ」
勅使河原「三年なんてあっという間だな」
赤沢「でも、色々思い出は残ったでしょ?」
勅使河原「まあ、楽しい三年間だったよ」
「それに、卒業したからって何もかも無くなるわけじゃないしな」
勅使河原「そうだ、半年前お前未練がどうのとか言ってたよな」
「その未練はまだ残ってるのか?」
赤沢「そうね…………」
「ここしばらく受験勉強で忙しかったし、そんな事考える暇もなかったわ」
「もう、ふっきれたのかもね、わからないけど」
勅使河原「もしそうならさ…………」
勅使河原「俺と……付き合ってくれないか?」
「俺、やっぱり赤沢のことが好きなんだ」
「未練はなくなったんだろ?」
赤沢「そうね…………でもちょっと待って」
「もう少し考えたいから……返事は保留で」
勅使河原「な……なんで?」
赤沢「だって、私とアンタの二人っきりで出かけたことってないじゃない」
「いつも彩や風見、望月くんたちが一緒だったから」
「今度二人っきりでどこかに行きましょう」
「だから返事はその時まで…………待ってもらえるかしら」
一応終わり
正直赤沢さんに野球させたかっただけ
今度はちゃんと全体のプロット考えてから立てるとするわ
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