恒一「赤沢さんと図書室に閉じ込められた」(811)

第二図書室

赤沢「……」

恒一「……」

赤沢「……」

恒一「外が暗くなってきたね……。どれくらい経ったかな……」

赤沢「二時間くらいじゃないかしら……」

恒一「……」

恒一(なんでこんな事に……)

~二時間前~

ガラッ

恒一(見崎は……いない、か。…ん?)

赤沢「あ、恒一くん。どうしたの?」

恒一「赤沢さん。ちょっとね。珍しいね、赤沢さんがここにいるの」

赤沢「そう?よく来てるわよ。千曳先生に話を聞きに」

恒一「ああ、そう言えば先生もそんな事言ってたっけ…」

恒一「あれ?その千曳先生は?いないみたいだけど…」

赤沢「そうなのよ。図書室開けっぱなしでどこか行っちゃったみたいなの。で、仕方ないから私はここで資料見て何か災厄を止めるヒントがないか探してるってわけ」

恒一「なるほどね。ところで見崎は見てない?いつも大体ここにいるんだけど」

赤沢「…」ムッ

赤沢「さぁ?私は見てないけど」

恒一「そっか……」

恒一「じゃあ僕は帰ろうかな」

赤沢「待ってよ。せっかく来たんだから災厄止めるヒント一緒に探しましょうよ」

恒一「え?うーん…でも今更資料を眺めて何か見つかるとは…」

赤沢「……」

赤沢「ハァ……。それもそうね。じゃあ私も帰ろうかしら」

恒一「そっか。じゃあ一緒に帰ろっか」

赤沢「そうね。ちょっと待ってて。すぐ準備するから」



アラ、チビキセンセイモウオカエリデスカ?

オヤ、ミカミセンセイ。エエ、キョウハカエッテワールドカップヲミヨウトオモッテマシテネ

チビキセンセイモデスカ。ジツハワタシモナンデスヨ。アッ!イソガナイトハジマッテシマイマスヨ

オット、イケナイケナイ。デハトショシツノカギヲシメテカエルトシマショウカ


ガチャン



恒一&赤沢「え」

ハッハッハ!タノシミデスナー

ソウデスネー

キット、ゴンナカヤマガキメテクレマスヨ

ダトイイデスネー

オーニーーッポーー!オット、フフフ、ツイコウフンシテシマイマシタヨ。ジンジョウデハナイデスナァ…

スタスタスタ…


恒一「え、ちょ、ちょっと!先生!先生待ってください!!」ガチャガチャ

赤沢「え!?ちょっ…ウソでしょ!?」

恒一「う…内鍵は…。…げっ!このドア内鍵が壊れてるよ!?」

赤沢「ふ、古い校舎だから…」

恒一&赤沢「……」サーッ

恒一「き、今日何曜日だっけ…」

赤沢「金曜よ…。だから次に学校があるのは…三日後…」

恒一&赤沢「……」

赤沢「…恒一くん、今何時?」

恒一「携帯の時計だと……七時……」

赤沢「……まずいわね。もう千曳先生と三神先生が最後だったんじゃ……」

恒一&赤沢「……」

恒一「お、おーーーーーい!!誰かーーーーーー!!」

赤沢「誰かーーーーーーーーーーーー!!」

シーン…

恒一「ど、どうしよう…」

赤沢「あ、慌てないで恒一くん。、窓から出ましょう!」

恒一「そ、そうだね。気が動転してたよ…」

赤沢「ふふ…私は対策係だから。危機下でも平常心を……ってこの窓横に開けるタイプじゃないわ!」

恒一「うわ…横についてるレバーで上のほうがちょっとだけ開くタイプだ…」

赤沢「この隙間じゃ…くぐるのは無理ね…」

恒一「ま、窓を割るっていうのはどうかな…」

赤沢「そうね…。学校の窓を割るのは気が引けるけど、こうなった以上仕方ないわ…」

恒一「じゃ、じゃあ僕が蹴って割るから赤沢さん離れてて」

赤沢「うん…。…あ!ま、待って!ダメよ恒一くん!」

恒一「え?」

赤沢「こ、この状況…もしかしたら災厄のせいかも…」

恒一「?」

赤沢「窓ガラスを割ったら、破片が降ってきて…とか…」

恒一「だ、大丈夫だよ。破片は外に向かっていくはずだし…」

赤沢「でも普通じゃありえないような事が起きるのが災厄なのよ…。危ない事はあまりしないほうが…」

恒一「……」ゴクッ

恒一「そうだね…。窓を割るのはやめておこうか…」

赤沢「ええ…。そのほうがいいわ…」

恒一「じゃあどうしようか…?他に抜け出す方法は…」

赤沢「……恒一くん、携帯持ってるのよね?」

恒一「うん。……あ!そうだ!これで千曳先生に電話すれば…!」

赤沢「そうね。お願い、恒一くん」

恒一「何ですぐ思いつかなかったんだろう。赤沢さんが冷静で助かったよ」

赤沢「ふふ…」

恒一「……」ピポパ



プルルルルルルル
プルルルルルルル

プルルルルルル
プルルルルルル

恒一「中々出ないな…」

赤沢「…」ハラハラ




千曳の車の中

ピリリリリリリリ
ピリリリリリリリ

千曳「お、携帯が鳴っているな」

千曳「しかしあいにく今は運転中。電話に出るわけにはいかないな」

千曳「今現在、運転中の携帯電話の使用を禁止する法律も条例も存在しないが、将来制定されるかもしれない」

千曳「教育者としてそういうマナーは弁えておかねばなるまい。うんうん」


ブロロロン……

恒一「ダメだ、出ないや…」

赤沢「じゃあ…恒一くんの自宅に…三神先生にかけてくれる?」

恒一「そうだね。かけてみるよ」ピポパ



プルルルルルル
プルルルルルル


三神家

プルルルルルルル
プルルルルルルル

祖母&祖父「グースカ」ZZZ…

お風呂

怜子「あー疲れた。仕事の後のシャワーは格別ね~♪」シャアアアア…

怜子「フンフンフーン♪つながーってゆーくー♪」シャアアアア…

恒一「おかしいな…。誰も出ないよ…」

赤沢「そんな…。じゃあ…仕方ないわ、誰かクラスの人に電話して助けを呼んでもらいましょう」

恒一「だね。じゃ、勅使河原に……」

赤沢「ハァ…。あいつに頼るなんてムカツクけど背に腹は代えられないわね」

プルルルルルル
プルルルルルル


勅使河原家のトイレ

勅使河原「う、うーん…」ブリブリブリ

勅使河原「ふぃー…スッキリしたぜ!」カラカラカラ、フキフキ

ピリリリリリ

勅使河原「お?電話?……サカキか」ピ

恒一「あ、やった!出た!」

赤沢「勅使河原もたまには役に立つじゃない」

恒一「もしもし?勅使河原?」

勅使河原「おうサカキ。どうした?」

恒一「実は今さ、ちょっと大変な事になってて…」

勅使河原「あ、わりぃ、ちょっと待て。今トイレ流すから」クイッ

ジャアアアアア

勅使河原「おっと」ツルッ

携帯「」ポチャン

勅使河原「げっ!?」

携帯「」ブゴゴゴゴ…

勅使河原「うわああああああ!や、やっちまった!トイレに携帯落としちまったああああああああ!!」

ツー、ツー、ツー

恒一「あ、あれ?勅使河原?勅使河原?もしもし?」

赤沢「何?どうしたの?」

恒一「よくわかんないけど切れちゃった…」

赤沢「え」

恒一「まさかあいつの身に何かあったんじゃ…」

赤沢「……」

恒一「と、とりあえず今度は見崎に電話してみよう」

赤沢「…恒一くん、あの子とよく電話するの?」

恒一「え?いや、見崎は携帯嫌いみたいだから電話はほとんどしないけど…」

赤沢「…ふうん」

恒一「頼むぞ見崎…出てくれよ~…」ピポパ

プルルルルルル
プルルルルルル

見崎家

ピリリリリリリ
ピリリリリリリ


霧果「鳴!ほら!もうすぐキックオフよ!」

鳴「っしゃあ!決めてくれ中山!魅せてくれ!世界を食ってくれ!!」

テレビ「オーーニーーッポーーー」

霧果「ニーーッポーーーニーーッポーーーーニーーッポーーーーー」ガンガンガン

鳴「ハイ!ハイ!ハイハイハイハイ!!」ガンガンガン


ピリリリリリ…
ピリリリリリ…

恒一「クソ…やっぱり出ないか…」

赤沢「まずいわね…。他に連絡先を知ってる人いる?」

恒一「いや、もういないんだ…」

赤沢「……」

恒一「参ったな…。どうしよう…」

赤沢「月曜まで待つしかないのかしら…」

恒一「そんな…飲まず食わずで月曜まで…?」

赤沢「それで死ぬ事は多分ないと思うけど…」

恒一「…はぁ。観たかったな…ワールドカップ…」

現在


恒一「はぁ…」

赤沢「……さすがに暇ね……」

恒一「本でも読む?図書室だし、本だけはいっぱいあるよ」

赤沢「そうね…。恒一くん、本好きなんでしょ?何かオススメある?」

恒一「そうだなぁ…。うーん、ここにはどんな本が…」ウロウロ

本棚「」グラッ

赤沢「!?こ、恒一くん危ない!!」

恒一「うわっ!!」

本棚「」ドシャアアアアアア

赤沢「恒一くん大丈夫!?」

恒一「だ、大丈夫…。ギリギリで避けたから……」ドキドキドキドキ

赤沢「ほっ…」

恒一「本棚の周りにはいないほうがいいね…。いつ災厄で崩れてくるかわからないし…」

赤沢「そうね。できるだけ離れた場所に座ってましょう…」

コッチ…コッチ…コッチ…

赤沢「恒一くん、今何時?」

恒一「もうすぐ10時だね…」

赤沢「月曜までまだずいぶんあるわね…」

恒一「うん…」

赤沢「もう一回先生に電話してみる?」

恒一「そう、だね…。これ以上遅くなると寝ちゃうかもしれないし…」

恒一「…」ピポパ


千曳家

プルルルルルル
プルルルルルル

千曳「ちくしょう…ちくしょう…世界がこんなに遠いなんて…」オーイオイオイ

千曳「なんだよあのバティストゥータとかいう奴…。あんな尋常ではない奴止められるわけないじゃないか…」オーイオイオイオイ

千曳「くそっ!飲まなきゃやってられないよ…」グビグビ

恒一「ダメだ…。出ないや…」

赤沢「千曳先生…。やっぱり逃げた人はダメね…」

恒一「そう言わないでよ…。あの人だって色々大変なんだよ…」

赤沢「あ!ていうか私の家に電話すればいいんじゃない?」

恒一「あ」

赤沢「何で思いつかなかったんだろう…。自分の無能っぷりが嫌になるわ…」ハァ

恒一「そんな、赤沢さんは無能なんかじゃないって…。じゃ、赤沢さんの家の番号教え……ああっ!?」

赤沢「どうしたの?」

恒一「電池切れだ……」

赤沢「……」

ムシムシ…

恒一「……暑いね」

赤沢「そうね……。夏だもの……」ダラダラ

恒一「赤沢さん、汗すごいけど大丈夫?」

赤沢「だ、大丈夫……」ダラダラ

恒一「ニーハイ脱いだら?よけい暑いでしょ…」

赤沢「え?だ、だめよそれは」

恒一「なんで?」

赤沢「ダメなものはダメなの。恒一くん、女の子に脱げとかあまり言うものじゃないわよ」

恒一「あ、ご、ごめん。そんなつもりじゃ…」

赤沢(足が蒸れてるから今これ脱いだらきっと臭っちゃう…。さすがに恒一くんの前では脱げないわよ…)

恒一「ちょっと窓開けようか…。上のほうは開くし」

赤沢「そうね。少しは涼しくなるかも」

恒一「じゃ、開けるよ」カラカラカラ

アブ「」ブーーーン

恒一「うわっ!?な、なんか入ってきた!!」

アブ「」ブブブブブブン

赤沢「ちょっ、いやっ!こっちこないで!!」

アブ「」ブブブブブ

赤沢「なんでこっちにばっかり来るのよ!?恒一くんなんとかして!!」

恒一「む、無理無理無理!東京にこんなでっかい虫いなかったもん!赤沢さんなんとかしてよ!」

赤沢「無理よ!私も虫苦手なのよ!?あ、ちょっ、こないでってば!!」

アブ「」ブブブブブブーーーン

アブ「」ブブッブブブブブーン

赤沢「ちょ、ほんと来ないでよ!!なんなのよこいつ!?」

アブ「」ブブブブゥーーーン

赤沢「いやああああ!怖い!怖い怖い怖い!」

アブ「」プスッ

赤沢「痛っ!?あ、足刺されたっ!!」

恒一「く、くそっ!覚悟を決めるしか…!」

アブ「」ブブブブブブブ

赤沢「いやぁぁぁぁ!!!」

恒一「くらえええええええええええ!!」バチコン

アブ「」

恒一「はぁ…はぁ…はぁ…。た、退治したよ赤沢さん…」ゼーハー

赤沢「あ…ありがとう…」ゼーハー

恒一「とりあえず窓は締めておいたほうがいいね…」

赤沢「そうね…。夏場だし虫がいっぱい入ってくるものね…」

カラカラカラカラ…

恒一「ふう…」

赤沢「うう…また暑くなってきたわね…」ダラダラ

恒一「月曜まで保つかな僕達…。干からびちゃうんじゃないかな…」

赤沢「そんな死に方だけは嫌ね…」ダラダラ

恒一「さっき刺されたところ大丈夫?」

赤沢「痛い…かも…」

恒一「ちょっと見せて」

赤沢「え?」

恒一「どこ刺されたの?」

赤沢「……う、内モモ…だけど…」

恒一「あ、そ、そっか…。じゃあ見るのは…遠慮しておくよ…」

ムシムシ…

恒一「……」

赤沢「はぁ…はぁ…」ダラダラ

恒一「……」

赤沢「はぁ…はぁ…」ダラダラ

恒一「大丈夫?すごく辛そうだけど…」

赤沢「大…丈夫…。ちょっと暑いけど…大丈夫だから…」ダラダラ

恒一「やっぱり…せめてニーハイだけでも脱いだほうがいいんじゃ…」

赤沢「そ、それだけはダメよ!絶対ダメ…」ダラダラ

恒一「恥ずかしいなら、僕赤沢さんのほう見ないようにするからさ…。本当に干からびちゃうよ…?」

赤沢「で、でも…(そういう問題じゃないのよ…。察しなさいよ…)ダラダラ

恒一「別に変な気起こしたりしないから…。赤沢さん怖いし…」

赤沢「う…。じゃ、じゃあ…脱ぐから…あっち向いてなさい…。あと鼻もつまんでて」ダラダラ

恒一「鼻?わ、わかった…」

赤沢(最っ悪…!こんなことになるなら匂い対策もしておくんだった…!)ズリズリ

恒一「……」ハナツマミ

赤沢(月曜になったら絶対千曳先生に文句言ってやる…!)ズリズリ

赤沢「……いいわよ。別に足くらい見られても気にしないからこっち向いて」

恒一「あ、そう?」パッ

赤沢「あっ!?ちょっと!鼻つまんでてって言ったじゃない!」

恒一「え?」

ムワムワッ

赤沢「あ、やだ!恒一くん早く鼻つまんで!お願い!嗅がないで!」

恒一「え?何を?」

赤沢「へ、変な匂いするから!早く鼻つまみなさいよ!!」

恒一「あ、あぁ、そういうことか…。平気だよ、僕、鼻炎なんだ」

赤沢「えっ?」

恒一「鼻炎だからあんまり鼻が利かないんだよ」

赤沢「あ、そう…?ならいいけど…」ホッ

ムシムシムシムシ…

赤沢「……」ダラダラ

恒一「あ、赤沢さん、まだ暑そうだね…」

赤沢「そうね…。家は冷暖房完備だから…暑さには身体が慣れていないのかも…」ダラダラ

恒一「……」

恒一(まずいな…。この流れで上着も脱いだらなんて言ったら変に思われるだろうし…)

赤沢(暑い…。上着脱ぎたい…。でもさすがに恒一くんの前で脱ぐわけには…)ダラダラ

赤沢(しかも今日は…)チラ

赤沢(すっごい微妙な下着つけてきちゃってるし…。もう本当何から何まで対策不足で嫌になるわ…)ダラダラ

恒一「あ、そうだ…。僕が本で扇いであげようか?」

赤沢「え?そ、そう?じゃあ…お願いしようかしら…」

                  _,,....-----..,,___
               _.-‐"         ^`ゝ
             /              \

            /’                ゙ 、

           / ,     r         、 ¦
          /  亅    /´  ィ      \ (      ┌───────────────────
          !  丿  /│   | ‐_____ 1   l  '、     │ 
          | 丿   !  ゝ │| ̄   "|   |  ゙ 、     │      メシ食ってくる
          | │1 ./ィ./,ノl_/ 丿   │1 │   ゙     │ 、
          |  ヽ|! {-!|!´ / 〉/     !ノ  |   │   │ 
          1  │丿 lゝ/´./〔ノ'ソ   _l!上  ! 、/ノ    └v───────────────────
         /  l´ソ 丿ア _彳´,/ン'lノ宀゙゙弋 ││/

         !   ノノ´ /''´ ノ/ 彡' _ィ下 ̄"_ノ.//|!ノ’│
         !  彳 ,   '"  /‐ /「゙''―'''下'ソ.// ./ !

       -"  /ノ /      _/      /./  ! _/丿
       ./..-'./  /ソ     ,ノ"      o'│  ゙ゝ ^'/;--
     _ノ'":::::丿  ノ    _r'´----- 、 /´│    ^\ ゙゙‐、
   _.-''":::::::::::丿      /1\  ̄   _/  ノ   1.._  1:::::::゙ー.._
┌''´:::::::::::::::::│     /::::ヽ._〈――'''^./,-''´ ゝ」 ! 〉 /:::::::::::::::::::゙ー

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アナザーみたいな青春…

エロくなるのか

トイレ展開来い

>>110
それだ!
大か小か

>>114
生理ってこと?

>>116
破瓜だろ

恒一「こんな感じかな?」バッサバッサ

赤沢「あ、涼しい」そよそよ

恒一「ははは、なんだかこれじゃ僕が召使いみたいだね」バッサバッサ

赤沢「ふふ、優秀な召使いで助かるわ」そよそよ

恒一「ふう」ピタ

赤沢「……」ダラダラダラ

恒一「あ、ごめんごめん。また扇ぐね」バッサバッサ

赤沢「ふう、涼しい…」そよそよ

恒一「……」バッサバッサ

赤沢「ふ~…」そよそよ

恒一「……」バッサバッサバッサバッサ

恒一「……」

恒一「あ…暑い…!」ダラダラダラダラ

赤沢「大丈夫…?恒一くんもすごい汗ね…」ダラダラ

恒一「さ、さすがに本で扇ぐのは…しんどいね…」ダラダラ

赤沢「仕方ないわね。暑いのは我慢しましょう…」ダラダラ

恒一「う、うん」ダラダラ

赤沢「……」ダラダラ

恒一「……」ダラダラ

恒一「……」ヌギッ

赤沢「え、ちょっと。何脱いでんのよ…」ダラダラ

恒一「いや、だって暑いし…」フゥ

赤沢「それはわかるけど…」ダラダラ

恒一「あ、あぁ…僕だけ脱ぐのはやっぱりずるいかな…」

赤沢「当たり前でしょ。恒一くんは男だから平気なのかもしれないけど…」ダラダラ

恒一「だよね…」イソイソ

赤沢「何もまた着直す事ないじゃない…。逆にイヤミっぽいわ。脱いでなさいよ…」ダラダラ

恒一「あ、うん…」

赤沢「……」ダラダラ

恒一「……」

赤沢「……」ダラダラ

恒一「……」

赤沢「……」ダラダラ

恒一「あの…赤沢さん…」

赤沢「何よ…」ダラダラ

恒一「赤沢さんの方絶対見ないようにするからさ…やっぱり赤沢さんも上着脱いだほうがいいんじゃないかな…」

赤沢「何言ってんのよ…。そんなことできるわけないじゃない…」ダラダラ

恒一「やましい気持ちで言ってるんじゃないんだ。このままじゃ脱水症状起こしちゃうよ」

赤沢「嫌。やましいとかやましくないとかそういう問題じゃないわ。私の気持ちの問題よ」ダラダラ

恒一「そっ…か…。ごめんね、無神経だったね…」

赤沢「そうよ」ダラダラ

赤沢「……」ダラダラダラダラダラダラダラ

赤沢「ごめんなさい、やっぱり脱ぐわ…」ダラダラ

よっし!
そのまま下着まで

陰毛があるから問題ない?

一夏の過ち

恒一「ああ、うん…。じゃあ僕は向こう向いてるから」

赤沢「……もういいわよ気にしないで。月曜までずっと私の方見ないなんて逆に難しいでしょ」ダラダラ

恒一「いや、我慢する…って言い方も変だけど、僕は見ないようにするつもりだけど」

赤沢「そういう意味じゃなくて、月曜までお互い会話の相手がこの二人しかいないんだから、相手の方見ないで会話するのも難しいでしょってこと。余計なエネルギー使うだけだし…」ダラダラ

恒一「それは…まぁ…」

赤沢「…じゃあ脱ぐわよ」グッ

恒一「う、うん…」ゴクッ

赤沢「…ちょっと」

恒一「え?」

赤沢「向こう見てなくていいとは言ったけど、こっちを凝視しろとは言ってないわ」ダラダラ

恒一「あ、ご、ごめん!」サッ

赤沢「……」ダラダラ

赤沢「あと一応言っておくけど、いつもはもっとマシな下着つけてるんだからね。今日はたまたまダサイってだけだから…」ダラダラ

恒一「え?下着?あ、あぁ…うん。別に何も思わないよ。女の人の下着の事なんてあんまり知らないし…」

赤沢「……そう。じゃあ脱ぐからね……」プチッ スルリ

赤沢「ふう…」パサ

恒一「……///」

恒一(見ちゃダメだ見ちゃダメだ見ちゃダメだ…)

赤沢「…だから気にしないでって言ったでしょ。そうやって変に意識されるほうがこっちもやりにくいんだけど」

恒一「そ、そうだよね…」チラ

胸「」バイィーーン

恒一「うっ…///」サッ

赤沢「……///」

赤沢「ま、まぁ……そのうち見慣れると思うし、とにかく変に見ないようにするのはやめてもらえる?普通にしてなさいよ…」

恒一「ぜ、善処します…」

赤沢「……」

恒一「……」ソワソワ

赤沢「……」

恒一「……」ソワソワ

赤沢「ああ!もう!ソワソワしないでよ!こっちまで落ち着かないじゃない!」

恒一「わかってるけど……さすがにこの状況じゃ落ち着かな…」

恒一「カハッ……」

赤沢「……何?」

恒一「…ちょっと喉が渇いて…。何かないかな」

赤沢「あるわけないでしょう。ここ図書室よ?」

恒一「千曳先生はここに篭もりっぱなしだし、何か置いてあるんじゃないかな。ほら、いつも先生が座ってるあの机に」

赤沢「…一応探してみる?」

恒一「…だね」

恒一「っと」ガコン

恒一「二段目のひきだし…」ガコン

恒一「三段目…」ガコン

恒一「あ!あった!ペットボトルのお茶だよ!ほら!」

赤沢「本当!?」

恒一「良かった…。これでもしかしたら月曜までしのげるかも」

赤沢「ほっ…」

恒一「他には…スナック菓子と…チョコレートか」

恒一「一番下のひきだしは、と…」ガタガタ

恒一「!?」

赤沢「何?なにかあったの?」

恒一「あ、いや…これは…」

赤沢「何?」

恒一「いや、な、何もないよ。何もないから」

赤沢「嘘。さっきの反応は絶対何かあったでしょ。ちょっと見せて」ガタガタ

飲み物ときたら
次は…

恒一「いや、本当に何もないって!」グッ

赤沢「何で隠すのよ!見せなさいよ!」ガタガタ

恒一「ちょ、やめてくれ赤沢さん!見ちゃダメだ!」ググググ

赤沢「何で私が見ちゃダメなのよ!」ガタガタ

恒一「ダメだって!頼むから言う事聞いてくれ!」ガタガタ

赤沢「いい…から手を…放しなさいっ!!」ガラッ

恒一「ああっ!?」

赤沢「……?」

赤沢「~~…ッ!?」


エロ本「」ドン!

赤沢「な、なな……何よコレ!?」

恒一「だから言ったのに……」

赤沢「何でこんなものが学校の図書室にあるのよ!?」

恒一「知らないよ……」

赤沢「何なのあの人!?学校にこんなもの持ち込んで…信じられないッ!!しかも制服着た女の子の……!!」ワナワナ

恒一「あ、あのさ…一応千曳先生も男なんだし…仕方ないんじゃないかな…」

赤沢「はぁ!?なんで庇うのよ!」

恒一「いや…だって…。と、とにかく今のは見なかった事にしようよ。先生の立場もあるし、この事は誰にも言わないほうが…」

赤沢「くっ…!い、いいわ…。私も小学生じゃないし、不問にしといてあげるわよ…」

恒一「うん…」

赤沢「全く…見損なったわ…。…ん?これは何かしら?」

恒一「まだ何かあった?」

赤沢「これは…何だろう?棒…?筒…?」ヒョイ

恒一「なんだろう?何かの道具かな?」

赤沢「見た事ないわこんなの。ビニールが巻いてあるけど取っちゃいましょう」ビリビリ

恒一「…??なんか…穴?みたいなのが…」

赤沢「なんなの?」指ズボ

赤沢「ひっ!?ぬるっとした!」

恒一「ちょっと貸して」指ヌポ

恒一「本当だ…。なんかヌルヌルするし…内側がザラザラする」グニグニ

赤沢「一体なんなの?」

恒一「災厄にまつわる道具…とか?」

赤沢「これが?この筒みたいものが災厄とどう関係あるって言うの?」

恒一「いや、あくまでも僕の想像だけど、先生が持ってるって事は災厄と無関係ではないんじゃないかな」

赤沢「……」

恒一「まぁ今僕達がここで考えても答えは出ないだろうし、助かったら千曳先生に聞いてみよう」

赤沢「そうね」


二人の純粋さと生真面目さに少し救われた千曳先生であった。

知らないのか

恒一「じゃあ、とりあえずこのお茶、赤沢さん飲みなよ」

赤沢「え?いいわよ、恒一くんが先に飲みなさい」

恒一「でも赤沢さん、さっきまですごい汗かいてたし、喉渇いてるでしょ」

赤沢「それはそうだけど、恒一くんが喉乾いたって言って机漁ったんだし、遠慮しないで飲んでいいわよ」

恒一「レディーファーストレディーファースト。ほら」

赤沢「……ありがとう。じゃあお言葉に甘えて」キュポ

赤沢「…」ゴクゴクゴク

赤沢「はぁ……生き返るわ……。はい、恒一くんもどうぞ」

恒一「うん」

赤沢(あれ?これって間接……)

赤沢「……」ジッ

恒一「…」ゴクゴク

恒一「…ん?何?僕がお茶飲んでるところ見ても何も面白い事はないよ?」

赤沢「…なんでもないわ」

恒一「もしかして飲み足りなかった?遠慮しなくて良かったのに。じゃあ赤沢さん、残り飲んでいいよ」

いつから先生のものだと錯覚していた?

>>207
ふたなりか…

赤沢「そう。悪いわね」

赤沢「……」ゴクリ

恒一「…?ほら、遠慮しなくていいって。赤沢さんらしくないよ」

赤沢「何よそれ…。まるで私が遠慮を知らないみたいじゃない」

恒一「あはは、じゃあ今後赤沢さんの事は遠慮がちな人って思っておくよ」

赤沢「その言い方、なんかむかつく」

赤沢「……」ゴクリ

恒一「……?飲まないの?」

赤沢「の、飲むわよ。いちいち急かさないで」

赤沢「…ーっ!」ゴクゴクゴクゴク

赤沢「ぷは…」

恒一「うわ、豪快に飲んだね」

赤沢「あ…あなたが急かすからよ」

いきなり全部飲んじゃったら土日どうするの…

>>214
下からまたでてくんだろ

恒一「じゃあチョコも食べちゃおうか」

赤沢「うん。一応月曜の朝まで計算して分けておきましょう。……って、あ!」

恒一「何?」

赤沢「今全部お茶飲んじゃったから…月曜までの水分が…」

恒一「あ」

赤沢「こ、恒一くんが急かすから…!」

恒一「…まぁ飲んじゃったものは仕方ないよ。なるべく水分が身体から抜けないように月曜まで行動しよう」

赤沢「…ふうん、責めないのね」

恒一「言っても仕方ないからね。どの道あの量じゃ二人とも我慢できなくてすぐなくなっちゃってたよ。それよりチョコを分けないと」

赤沢「12コだから…一人一日4コずつね」

恒一「僕は一日3コでいいよ」

赤沢「なんで?」

恒一「僕より赤沢さんのほうがチョコが必要じゃないの?」

赤沢「別にそんなことないけど」

恒一「ほら、赤沢さんコーヒー好きみたいだし」

赤沢「何それ。カフェイン中毒者扱いしないでもらえる?それにコーヒーとチョコじゃ原料が違うわ」

恒一「…っていうのは冗談。このチョコ、ビターだし僕は苦いの苦手だから、3コでいいよ」

赤沢「……」

恒一「本当だって」

赤沢「……そう。じゃあ私が苦いの苦手なあなたの代わりに食べてあげる」

恒一「うん」

赤沢「……」モグモグ

俺が無能っぷりを発揮して計算間違えたでござる
アカザーさんは無能じゃないお

赤沢→一日3コ
恒一→一日1コ

っつーことで

親は通報しないんですか

コッチ…コッチ…

恒一「今何時?」

赤沢「壁の時計だと12時ね…」

恒一「起きてても仕方ないし、寝たほうがいいかな…」

赤沢「そうね…。さすがに疲れてきたわ…」

恒一「と言っても、床がこれだからなぁ…」コツ、コツ

赤沢「はぁ…。助かったら先生に文句言いまくってやらないと」

恒一「そうだね…。あ、でもさっき見たものの事は…」

赤沢「わかってるわよ。言わないわよ。言えるわけないでしょ…。ていうか思い出させないで。せっかく忘れてたんだから」

恒一「あはは。赤沢さんにも苦手があったんだね」

赤沢「あなた本当私を何だと思ってるわけ…?」

赤沢(…ていうか)

赤沢(本当に思い出させないでよ…!こ、この状況であんな…!)ドックンドックン

>>237
学校の図書室を探しにくる確率

やっとか

赤沢「…恒一くんは」

恒一「ん?」

赤沢「恒一くんもああいうの興味あるわけ…?」

赤沢(…って何聞いてんの私は…。暑さで頭おかしくなってるんじゃないの…)ずうううん

恒一「ああいうのって……ど、どうかな。人並み、かな…」

赤沢「ハァ…。じゃあ勅使河原とかともそういう話してるの?」

恒一「え?ど、どうかな…。勅使河原の立場もあるし、ここは黙秘ってことで勘弁してくれないかな」

赤沢(…してるのね)

赤沢「…じゃあクラスの子の事もそういう目で見たり…」

恒一「いや、それは…ははは…本当に勘弁してよ。質問責めは僕の役割だからこれ以上は、さ…」ポリポリ

赤沢「…そうね。こんな質問するものじゃないわね」

赤沢「……」

赤沢(う…お、落ち着かない…)ソワソワ

赤沢「……」ソワソワ

恒一(な、なんだろうすごく気まずい…。赤沢さん急に黙り込んじゃったし…)

恒一(何かまずい事言ったかな…)

赤沢「……そうだ、前に言ったわよね。あなたとどこかで会ったはずって」

恒一「ああ、言ってたねそんなこと」

赤沢「何か思い出した?」

恒一「いや、特には…。ていうかやっぱり会ってないんじゃないかな。転校してくるまで夜見山にはほとんど来たことないし」

赤沢「私も東京には旅行で何回か行っただけね…。東京の人と握手した覚えもないわ」

恒一「そう、だから気のせいだと思うよ」

赤沢「……」スッ

恒一「?」

赤沢「握手。納得がいかないわ。会った事があるはずよ」

恒一「……うん?」ギュ

赤沢「ほら……やっぱり会った事あるわよ」

恒一「握手で人を覚えるなんてあるかな…」

赤沢「……」ギュウウ

恒一「……あ、あの、もう離していいかな」

赤沢「……」ギュウウ

恒一「…赤沢さん?」

赤沢「恒一くん…」ギュウウ

恒一「な、何?」

赤沢「……」ギュウウ

恒一「あ…もしかして夜が苦手とか?怖いとかそういう…」

赤沢「……恒一くん、私…」ギュウウ

恒一「あの……」

赤沢「と…」ギュウウ

恒一「……?」

赤沢「…トイレ行きたい…」サーッ…

恒一「えええ!?」

恒一「トイレって…ええ!?そんな事言われても…」

赤沢「あ、あなたのせいよ!?あなたが急かしてお茶ガブ飲みさせるから…!」モジモジ

恒一「ええええええ!?」

赤沢「ど、どうしよう…。この事全く想定していなかったわ…!月曜まで我慢するなんて無理よ…!」モジモジ

恒一「どうしようって言われても…」

赤沢「な、なんとかしなさいよ!」モジモジ

恒一「なんとかって……あ!そ、そうだ!これ!このペットボトルに…!」

赤沢「無茶言わないでよ!私がそんなことできるわけないでしょ!?」モジモジ

恒一「でもそれしかないんだよ!他に方法なんて…!」

赤沢「~ッ!!」

赤沢「わかったわよ!早くそれ貸して!向こう向いてて!耳も塞ぎなさい!」パッ

恒一「わ、わかった!」

赤沢「暗くてどこに当てたらいいかわからない」
恒一「僕がみてあげる」
このくらい強引でかまわないんでエロ展開お願いします

へんし~んを思い出した
飲み口がクリにあたるらしいな

赤沢(最悪!もう本当に最悪!)チョロ

赤沢(なんで私がこんな事しなきゃいけないのよ!)チョロロ

赤沢(恒一くんの前でこんな…!~ッッ!もう絶対この図書室には来ないわ!!)チョロチョロ…

赤沢(ふ…拭くもの…。確か私のバッグにティッシュが…!)ゴソゴソ

赤沢(ハァ…。これも災厄なのかしら…。理不尽よ…)フキフキ

赤沢「……」

赤沢「い、いいわよ。もう終わったから」

恒一「…」ミエナイキコエナイ

赤沢「あ、そうか…」

トントン

赤沢「…終わったわ」

恒一「あ、うん…。ペットボトルは?」

赤沢「隠したに決まってるでしょ…。見せたくないわよ…」

恒一「気持ちはわかるけどさ…僕がしたくなった時にも使うから一応見える場所に置いといてもらわないと…」

赤沢(あ、頭が痛くなってきた…)

赤沢「し、仕方ないわね…。ほら、ここに置いておくから…」コト

恒一「な、なんかごめん…」

赤沢「仕方ないって言ってるでしょ…。この事はお互いあまり触れないようにしましょう…」

恒一「…それがいいね」

赤沢「ハァ…」どんより

恒一「ど、どうしたの?どこか痛むの…?」

赤沢「頭がちょっとね…。……って」

赤沢「今の前にも言った?」

恒一「え?」

赤沢「どこか痛いの?って言った?」

恒一「赤沢さんに?……どうだろうな、痛そうにしてる赤沢さんなんて今くらいしか見た事ないし、言ってない…と思うよ」

赤沢「…そうよね。こんな失態、人生で何度も見せたくないもの…」ハァ

恒一「も、もう寝ようか。床硬いけど…」

赤沢「恒一くん寝ていいわよ…。私は今ので目が覚めちゃったから…」

恒一「僕もちょっと寝る感じじゃないな…」

>赤沢「今の前にも言った?」
>恒一「え?」
>赤沢「どこか痛いの?って言った?」

理解するのに5秒かかった

コッチ…コッチ…コッチ…

赤沢「もうすぐ一時ね…」

恒一「本当に月曜までこんななのかな…」

恒一「……あの、こんな事言うのもなんだけど、もし大のほうをしたくなったらどうすれば……」

赤沢「知らないわよ…。私が聞きたいわ…」

恒一「ここでするしか…ないんだよね……」

赤沢「絶対に嫌だけどそうでしょうね……」

恒一「その最中に災厄で死んだら最悪だね……」

赤沢「サイヤクとサイアクをかけてるの…?不謹慎で笑えないわ…」

恒一「そんなダジャレ言う気力ないって…」

赤沢「ていうか、今こうして本棚とガラス窓から離れて隅で丸くなってるけど、災厄って心臓麻痺で死ぬ場合もあるのよね……」

恒一「みたいだね…。極端な話、本棚とガラスをよけてても隕石が落ちてきて頭に直撃する事もあるかもしれないし……」

赤沢「さすがにないんじゃない……。宇宙は夜見山の外だし……」

恒一「そうだね……。いくら赤沢さんでも宇宙まで対策なんてできないしね……。宇宙が外でよかったよ……」

釣り橋効果というものがありまして

赤沢さんは髪を解いているのだろうか

赤沢「ここで災厄が起きるとしたら何がどうなるのかしら……」

恒一「本棚と……窓ガラスと……火事とか地震、かな……」

赤沢「じゃあ机の下で丸くなってたほうがいいわね……」

恒一「さすが対策係、名案だね……一応消火器も側に……ってそんなものここに無いか……」


机の下

赤沢「火事になったらどうする?ここから出られるかしら……」

恒一「その時は一か八かガラス割って逃げるしかないね……」

赤沢「ハァ……災厄さえなければ今すぐにでもガラス割って出て行くのに……」

恒一「災厄止める方法があればね……」

赤沢「止めるわよ、こんな理不尽な現象……。私が絶対に止める……」

恒一「そうだね……。僕も今日改めてそう思ったよ……」

赤沢「そうよ……。クラスのみんなも恒一くんも死なせるわけにはいかな……うっ!」

恒一「赤沢さん……?」

赤沢「う、ううう…!」

恒一「赤沢さん!?ど、どうしたの!?どこか苦しいの!?」

きたか?
きたのか!?

赤沢「う、ううう…!」

恒一「赤沢さん!しっかりするんだ!」バッ

ゴツン

恒一「痛っ…!そ、そうだここ机の下だった!危うく頭打って死ぬところだった…!」

恒一「赤沢さん!大丈夫か!?お腹が痛いの!?」

赤沢「だ、大丈夫だから…!」

恒一「くそっ…!まさか本当に災厄が…!ダメだ赤沢さん!死んじゃダメだ!」

赤沢「さ…災厄は災厄だけど…月イチの…!」

恒一「月イチ…?た、確かに災厄は毎月一人犠牲者を出すけど…!」

赤沢「そ、そうじゃなくて…。こ、恒一くん…机の上に私のバッグがあるでしょ…?」

恒一「あった!」

赤沢「そ、その中に…ポーチがあるから…それ…ちょうだい…」

恒一「ポーチ……ポーチ……。これか!」

赤沢「あ、り…がと…。あと…向こう向いてて…。絶対こっち見ないで…。見…たら…一生許さない…から…」

恒一「う、うん?わかったよ!」

安全日だな

安全日ちゃいますやん

10分後

赤沢「もういいわよ」

恒一「赤沢さん!大丈夫なの!?」

赤沢「う、うん。一応ね」

恒一「一体なんだったの?」

赤沢「ちょ、ちょっとね」

恒一「さっき災厄って言ってたけど…」

赤沢「ま、まぁ痛み止め飲んだからもう平気よ」

恒一「持病…か何か?」

赤沢「似たようなもの…かしら」

恒一「月イチってどういう意味だったの?」

赤沢「さ、さぁ?」

恒一「??」

赤沢「と、とにかくもう大丈夫だからこの事はおしまいよ!」


さすがの恒一くんもまだ子供なので赤沢さんの生理を察してあげることはできないのでした。

>>402
生理から七日間
排卵日から七日間が
安全日だった気が

赤沢(最悪…。最悪に最悪の上乗せだわ…。周期的に確かにそろそろではあったけどよりによって恒一くんの前で来るなんて…)ずううううん

赤沢(しかもやたら重いし…。この現象も止まってほしいわ…)ずううううん

恒一「本当に大丈夫…?すごい辛そうだけど…」

赤沢「大丈夫って言ってるでしょ!恒一くん、質問が多過ぎるわよ!!」

恒一「あはは…。ごめん…。それ、見崎にも前に言われたよ…」

赤沢「……知らないわよそんなの。私は机の下に戻るから」イライライラ

恒一「あ、机の下はかえって危ないよ。さっき頭ぶつけて死にそうになったし」

赤沢「それくらいで死ぬわけないでしょ!わかったわよ!隅っこで丸くなってるわよ!」イライラ スタスタ

恒一(な、なんだろう…。いつも以上にピリピリしてるな…。まぁこの状況だし仕方ないけど…)

生理中は発情期って聞きました!

隅っこ

コッチ…コッチ…コッチ…


恒一「もう二時か…。さすがに眠くなってきたな…」

赤沢「……」

恒一「僕はもう寝るけど、赤沢さんはどうする?」

赤沢「私も寝るわ…。色々ありすぎて疲れたから…」

恒一「とりあえずバッグを枕にして……ん…やっぱり床が硬いな…」ゴソゴソ

赤沢「私はニーハイを下に敷いて寝…」

ツーン

赤沢「…やっぱり床に直でいいか…」

赤沢「はぁ…」バサッ

恒一「あ…」

赤沢「何よ」

恒一「いや、赤沢さんって髪おろすと雰囲気ずいぶん違って見えるね」

赤沢「そう?どう見える?」

>>442
それだ!

発情期で
恒一が後ろで寝ている
と言うことは…

>>1遅くないか?
まさか現象に…

恒一「そうだな…大人っぽい?」

赤沢「ふうん。恒一くんはどっちがいいワケ?」

恒一「いつものほうが赤沢さんっぽい、かな」

赤沢「何よそのハンパな答え。一言褒め言葉を添えるくらいできないの?」

恒一「いつものほうが見慣れてて安心する、よ」

赤沢「あ、そう。あなたに聞いた私がバカだったわ」

恒一「ははは。じゃあ明かり消すよ」パチ

赤沢「おやすみなさい」

恒一「おやすみ」

赤沢「……」

恒一「……」

赤沢「……」

赤沢(ね、寝れるわけないじゃない…!床は硬いし汗で身体ベタつくし…!)チラ

恒一「……」

赤沢(寝れるわけないじゃない!!)

まさか恒一に体を舐めてもらうのか…?

赤沢「……」

恒一「……」

赤沢「…恒一くん、寝た?」

恒一「……」

赤沢「…恒一くん?」

恒一「……」

赤沢「……」

恒一「……」

赤沢「……」

恒一「……」

赤沢「……」

恒一「床がユカイ」ボソ

赤沢「ぶふっ///」

デデーンキタ━(゚∀゚)━!

赤沢「ちょ、ちょっと…///」

恒一「最悪の災厄」ボソ

赤沢「ブッ///」

赤沢「ちょ、ちょっと!やめなさいよ!起きてるじゃないの!」

恒一「ぷっ…あはは、ごめんごめん」

赤沢「もう……子供じゃないんだからやめて」

恒一「うん。おやすみ」

赤沢「おやすみなさい」

恒一「……」

赤沢「……」

恒一「……」

赤沢「……」

恒一「……」

フィーーーーーン←モスキート音

赤沢「……」

フィーーーーーン…

赤沢「……」

フィィーーーーン…

赤沢「……」

フィーーン…

赤沢「……」イライラ

フィーーン…
フィ

赤沢「…」フゥ

フィーーーン…

赤沢「……」イライラ

フィーーーン…フィン…フィーーーーーン…

赤沢「……」イライライライラ

フィィーーーーン…

恒一「フィーーーーーン…」セイタイモシャ

赤沢「もう!!うるさいわよ!!」

赤沢「何なのよさっきから。その変なテンションやめてくれない?」

恒一「ごめんごめん、つい」

赤沢「はぁ…あなたはもう少し大人かと思ってたわ…」

恒一「この学校、修学旅行は二年の時でしょ。こういうことでもなかったら、ふざける機会も無いからね」

赤沢「次やったら勅使河原と同じ扱いにするから」

恒一「それは嫌だな…」

赤沢「修学旅行いきたかったの?恒一くんが今更東京に旅行しても新鮮味がなさそうだけど」

恒一「それはそうなんだけど。やっぱり今のクラスで修学旅行いってみたかったな」

赤沢「……」

恒一「災厄を止めて…その時はみんなで卒業旅行、かな…」

赤沢「そうね…。これ以上欠ける事無く…」

恒一「うん」

赤沢「……」

赤沢「……」ムズムズ

排便キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

赤沢(全く…次から次へと…)ムズムズ

恒一「赤沢さん?」

赤沢「だ、大丈夫。なんでもないから」モゾモゾ

恒一「??」

赤沢(…アブに刺されたところが腫れてきて痛い…)モゾモゾ

恒一「また何かあった?」ススス

赤沢「またって何よ。なんでもな……って迫ってこないでよ!」

恒一「あ、ああ、ごめん」

赤沢「ここから先に入って来たら怒るから」

恒一「いや、僕はそういうつもりじゃ…」

赤沢「わかってるけどやめて」

恒一「……はい」

赤沢「……」モゾモゾ

赤沢(どうしよう。痛いし痒いし眠れないじゃない…)モゾモゾ

俺ムラムラ

赤沢「…っ」モゾモゾモゾ

赤沢「……恒一くん」モゾモゾ

恒一「何?」

赤沢「……」モゾモゾ

赤沢(いや、でもさすがにこんな事を頼むのは非常識か…)

赤沢「……」モゾモゾ

内モモ「」ジンジン

赤沢(で、でも痛いし熱持ってきてるし…)モゾモゾ

赤沢「……恒一くん、一時的にこっちに来る事を許すから、お願いがあるんだけど」

恒一「うん。何?」

ドア壊せないの?

一方、遡る事一時間前



見崎家

見崎(おかしいわ)

見崎(ワールドカップで日本が負けたっていうのに榊原くんから電話がこない)

見崎(昼間に学校でやたらサッカーの話をしてきたし、彼の性格から言って試合後は電話で感想戦を始めてくるはず…)

見崎(それなのに一切連絡がない。彼が月曜に学校で会うまで我慢するとは思えない)

見崎(…あまり気乗りはしないけどこっちから電話をかけてみようか…)

ピポパ

オカケニナッタデンワハ、デンパノトドカナイ…

見崎(……)

見崎(気になるわ。まさか榊原くんの身に何か…)

見崎(こんな時間にかけるのは迷惑かも知れないけど、自宅にかけてみようか…)

ピポパ

プルルルルルル
プルルルルルル

なんで鳴ちゃんは家の電話番号しってるの?
なんで赤沢さんは携帯持ってないの?

三神家

プルルルルルル
プルルルルルル


怜子「う、うーん……こんな時間に誰よ……?」

ガチャ

怜子「もしもし……?」

見崎『先生。遅くにすみません。見崎です』

怜子「見崎さん…?どうしたの?」

見崎『榊原く……恒一さんは帰ってますか?』

怜子「恒一くん…?ええ、帰ってるはず……あ!確認してないわ!私ったらサッカーに夢中で彼の事すっかり……!」

怜子「ちょっと待って!部屋を見てくるから!」

見崎『お願いします』

おいクソ鳴何してんだよ

なぜ鳴ちゃんは死ななかったんだろう

怜子「ダメ!いないわ!」

見崎『やっぱり…。携帯も繋がらないんです』

怜子「ま、まさか恒一くんに災厄が…」

見崎『まだわかりません。彼に連絡する手段は他にありますか?』

怜子「携帯がダメならもうないわ…。私は千曳先生にも連絡してみるから!申し訳ないけど見崎さんはそのまま私から連絡がいくまで待ってて」

見崎『お願いします』

ピッ

怜子「千曳先生…!起きてるかしら…」ピポパ

プルルルルルル
プルルルルルル

鳴ちゃんは確かに可愛い
だが邪魔をするとかマジうんこ

            _r‐ヘ
         ´     ',⌒ ー-  _,
.     /               ` <´
__ /      j     }     ヽ
∨//V /     /|   } }i   ヽ  ハ
 >/{.》′   i| .∧|   ∧八 ト、 iト ト、}
 {//ノイ {   /{/─|/|/  }匕V ハ} ヘ!
 ∨ | rヘ  厂ーtッ   rtッァ/ 从 }
    | {  Vl・` ー'´   `'ー´ .{|
    | 八  l|"         " }|
    | l⌒>ト . _    ,、  . イ} |
    | l    { ,く \_下、 ´   lN
    | |   /  ヽ/、/∧\   l|
    | |  /  {   |∧   ヽ l|
    | |     ヽ  |/∧ V Vl|
    | | |     }   ヾ//  }_ヽ
    | | |  /7⌒>-‐ ⌒ヾ ヽ〉
    | | └く  `´     ヘノ

鳴ちゃんをいじめるな

>>550
鳴乙

千曳家

千曳「あ…あーーー…飲んだ飲んだ~」ウェップ

千曳「アルゼンチンがなんだってんだ!!オオオォーニィーーッポーーーン」ヒック


プルルルルル
プルルルルル

千曳「あぁー?電話~?こんな時間に誰だ?」フラフラ

ピッ

千曳「もしもーし?」

怜子『先生!恒一くんが…恒一くんがまだ帰ってないんです!もしかしたら災厄に…!』

千曳「んァー?災厄ゥー?」ヒック

怜子『こんな時間にお呼び立てして申し訳ありませんが、車でこちらまで来ていただけないでしょうか!?』

千曳「あーームリムリ。オレ今飲んでるんスわ。車だなんて…ハハッ!飲酒運転でおまわりさんにとっ捕まっちまいますよ!ハハッ!御用だ御用だ!なんつってね」ヒック

怜子『でしたら私がそちらに向いますので一緒に恒一くんを探していただくわけには…!』

千曳「オォーゥケイオゥケイ!それならドンとこいってもんですよォー!フハハッ」ウィー

怜子『ありがとうございます!すぐにそちらに向かいます!それでは!』ピッ

なるほど!>>1は頭いいな!

災厄で3人ころす気ですね!

三神家

怜子「は、早く支度しないと…!…ん?」

怜子「留守番電話が入ってる…。もしかして恒一くんが…?」ピ

電話『メッセージを再生します』ピーーーー

電話『赤沢泉美の母です!三神先生、泉美がまだ帰って来ないのですがお心当たりはございますでしょうか!?連絡お待ちしております』ピーーッ

怜子「な、なんてこと…!サッカー観てる場合じゃなかったわ…!何やってるのよ私は…!」ガシガシ

怜子「急いで千曳先生のところに行かないと…!」

ガチャバタン

バコッ バタン カチッ ブロロロロロン

怜子「まずは見崎さんを拾って…」ピポパ

鳴ちゃんが災厄で死ぬぞー!

見崎『はい』

怜子「見崎さん!千曳先生と連絡がついたわ!今車であなたの家…あの人形のところよね!?今向かってるから一緒に来てもらえる!?」

見崎『わかりました。外で待ってます』


見崎家

ブオオオオオオオ キキィッ

怜子「見崎さん!乗って!」

見崎「はい」

ガチャ バタン

怜子「飛ばすわよ!しっかりシートベルトしめてなさい!!」ガコン

見崎「え?は、はい。きゃっ!?」

ブオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアア!!←時速160キロ

     /  ::::::`へ/::::::/:::::/l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::; ヘ ヽ:::::::  j
     j  :::::::/::::/:::::/:::::::::/ .{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: Vヽ ヽ:::  }
     l :::::::::j  l:::::/::::::::::/  l:::::::::::::::::::::ヽl:、::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::} j  }:::::  }
     l:::::::::::}  j::::{:::::::イ:::{   ',::::::::::::::::::::::ヽ:、:::::::::::}:::::::::j:::::::l::;:} トー':::::: .l
     l::::::::::j  .l:::::{:::::::ハ:::{‐=..,,_';:{',:::::::::::::::::::::'i,ヘ::::::::::l:::::::j:::::::}:::j l; ''.l:::::::::::l
     l::::::::::i  l:::::'i;:::::へ{,,..., 二≧_',',ヽ::::::::::'i,ヽ::::::::ハ::::l:::::j:::ノV  }::::::::::.j
     l::::::::::k´`':.∧  伐彳示テ=,_` \{ ヘ,:::'k=j::广ノノ ノ へノ  j::::::::::l
     l::::::::::/:::::::{t´,ヘ 弋 トっ::::::小     ' _,,=テ幵=,,.j  /:::::ノ  j;::::::::::l
     l:::::::::/:::::::'.i, f l:::l  ー-"'      イ {っ:::::::刀リ /}:::::ノへ j:::::::::::l
     l:::::::/::::::::::::'i, l:::l             `ー-' j /k.j::::::::::::`'::::::::::l
     l:::::/ノ::::::::::::::l`l:::t        ,        .j .r /:::::::::::::::::::::::::l
     l:::ノ/::::: :::::::::} l:::l'、               イ//:::::::::::::::::::::::::::j
    .j//::::::::::::::::::::l .l:::l 丶,    -_ 、      / j:j:::::::::::::::::::::::::::::::::l
    //::::::::::::::::::::::::l .l:::l  へ          / }:j::::::::::::::::::::::::::::::::::l
   //l:::::::::::::::::::::::::::l l:::l   } \     ィ"   j::j {::::::::::::::::::::::::::::::}
  // j:::::::::::::::::::::::::::::l l:::l   j   丶-.' " .l    .j:::j {::::::::::::::::::::::::::::::l

怜子「お願い恒一くん…!無事でいて…!」

見崎「せ、先生…飛ばしすぎなんじゃ…」ブルブル

怜子「何言ってんのよ!恒一くんだけじゃない…赤沢さんまで行方不明なのよ!?もっと飛ばしたいくらいよ!!」

見崎「赤沢さんも…?」

怜子「これでもし二人に何かあったら…私は教師失格よ!!ああもう、自分が嫌になるわ!!」

ブオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアアア!!!!!

面パト『はーいそこの車左に寄せて停まってー』

怜子「チッ!こんな時に…!見崎さん!しっかり捕まってなさい!!」ガキッ

見崎「は、はい…」ガクガクブルブル

ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアア!!!←時速200キロ

面パト『な!?と、停まれ!!おいっ!?』ファーンファンファン

見崎(こ、この車こんなにスピード出たっけ…?)ガクガクブルブル




面パト『み、見失った…』

千曳家

グオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアア
キキィッ!!
シュウウウウウウ……

怜子「着いたわ!」ガチャバタン

見崎「」ブクブクブク…

怜子「先生!千曳先生!」ピンポンピンポーン

ガチャ

千曳「ウィーーーーーー!!日本代表バンザーーーーイ」フラフラ

怜子「うわっ!?酒臭っ!?」

千曳「アァー?三神先生じゃないですかァー?どうしたんスかー?」ヒック

怜子「あああああもう!早く乗って下さい!!」グイッ

千曳「オーーーーーー!!ニーーッポーーーーーー!!」ヒャハハ

事故れ
玲子さんが死ぬのはあれだが

ガチャバタン

千曳「どこ行くんスかァー?」ヒック

怜子「見崎さん!最後に二人を見た場所はどこ!?」

見崎「」ブクブク…

怜子「見崎さん!!」

見崎「はっ…。あ、が、学校です…。学校でホームルーム終わって帰る時に見たのが最後です…」

怜子「学校か…。仕方ないわね…まずはそこから二人を探しましょう!!行くわよ!!」ガコン

ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

見崎(私死ぬかも)

千曳「ちょ、ま、急に揺らすと…うぷ…」

千曳「ゲロロロロロロロロロロロ」ビチャビチャ

おい


おい糞鳴死ね

死ななくていいから 図書室から2週間出れなくなるとかそういうのだったら
嬉しいな

学校

キキィィッ!!!

怜子「着いたわよ!!」

見崎(い、生きてる…)ホッ

千曳「あ、アァー…おえっ」ビチャビチャ

千曳「ふぃぃ~…あー…まーだイイ気分だァー」フラフラ

怜子「校舎の外に異変はなさそうね…。まずは中を探しましょう」

見崎「は、はい。二手に別れますか?千曳先生はこんなですし…」

怜子「そうね…と言いたいところだけど、見崎さんにまで何かあったらまずいわ。三人一塊で行きましょう」

怜子「千曳先生は三組と関係のない立場にいる…。つまり災厄に影響されない千曳先生に密着していれば、災厄で私と見崎さんがやられる可能性も少しは減るかもしれないわ」

見崎「なるほど…」

怜子「じゃあ見崎さん、私が先導するから千曳先生を担いでちょうだい」

見崎「……」

千曳「決めろォォーーー!ゴーーーン!!日本の意地を見せてくれーーーー!!!」ウィー

見崎(私、サッカー観るのしばらくやめようかな…)

まほよちゃんは他のコテと違って短レスで無駄の無い喋り方をするから好き

>>622
まほよ乙

そして現在

第二図書室

恒一「え、えええ…!?赤沢さん、本気で言ってるの…?」

赤沢「…二回も言わせないで」

恒一「でも、さすがに僕が赤沢さんの内モモのアブ毒を吸い出すっていうのは…」

赤沢「…言わないで。あなただから頼んでるのよ。勅使河原や中尾だったら死んでも頼まないわよ…」

恒一「……」

赤沢「私だって頼みたくないわよこんな事!でも痛いのよ!眠れないくらい!」

恒一「…そうだね、ごめん。赤沢さんがこんな事頼んでくるなんてよっぽどだよね…。わかった。やるよ」

赤沢「…助かっても誰にも言わないでよ」

恒一「わかってる。僕も赤沢さんに殺されたくはないからね」

赤沢「…ありがとう。じゃあ、お願い…」

恒一「うん。……足開いて」

赤沢「……」スッ

読めた

恒一「……」カプ

赤沢「うっ……」

恒一「……っ」チウウウ

赤沢「っ……」

恒一「……」チウウウ

赤沢「ん、くっ……///」ビクッ

恒一「赤沢さん、じっとしてて」

赤沢「ご、ごめんなさい…」

恒一「……」ヂュウウウウ

赤沢「あ、…は…ッ…///」ヒクヒク

               /\___/\     /\___/\       /\___/\
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きてねえよ!

パンツ食べた

恒一「……」グッ

赤沢「……っ」

恒一「……」ヂュウウウウウウ

赤沢「うぁ……あっ……///」ビクッ

赤沢(ごめんなさい恒一くん…。こんな事頼んでおいて…私のほうがやましい気持ちになって…)

恒一「……っ……ぷは」

恒一「ベッ……」

恒一「…これで毒は吸い出せたと思う」

赤沢「……」

恒一「赤沢さん?」

赤沢「……もし」

恒一「?」

赤沢「もしこのままここで干涸らびて死ぬ事になったら…」

恒一「…ならないよ。対策係の赤沢さんがいるし、いざという時は僕だってどうにかするから」

赤沢「わかってるわよ…。でも、もし死んでしまった場合に後悔したくないから、今ここでお願いしておきたい事があるの」

パンツちぎった

恒一「弱気になるな!生きてここから出るんだよ!」ガシ

赤沢「弱気じゃない!弱気じゃないけど、最悪のケースも想定するのが対策係よ!」

赤沢「だからあなたにしか頼めない事があるの!」

恒一「……いいよ。何?」

赤沢「っ……」

赤沢「恒一くん……あ、あなた……経験ある?」

恒一「経験?」

赤沢「……」

恒一「経験って、何の?」

赤沢「……」

赤沢「さ…察しなさいよ…。この状況で聞いてるんだからわかるでしょ……?」

恒一「……」

恒一「……ないよ」

赤沢「……」スー…  ハー…

赤沢「い、一度しか言わないからちゃんと聞いてなさいよ」ドックンドックンドックン

なるほどセクロスキタ━(゚∀゚)━!

そういや生理中だったな、赤沢ゼリーをズルッといきたい

恒一「赤沢さん、それは……」

赤沢「言いから聞きなさい!」

恒一「……」

赤沢「私は……負け戦なんて絶対に嫌よ。災厄の事も……こ、恒……のことも」

赤沢「だから私が今から言う事は負けを見越したお願いじゃない。それはわかっておいて」

恒一「……うん」

赤沢「……」

赤沢「……」

赤沢「……」

赤沢「私のs……を貰…て…」ボソ

恒一「……っ」

恒一「あ、赤沢さん、僕は……」

赤沢「一度しか言わないって言ったでしょ!理由とか前置きもいらないから首を縦に振りなさいよ!バカ!!」

恒一「……」

恒一「……」

赤沢「わ…わかってるわよ…。自分でも…。恥知らずな事言って…そ、それに今は私、こんな状態だし…メチャクチャよ…」

赤沢「その上で言ってるんだから、く、汲みなさいよ…」ポロポロ

恒一「赤沢さん……」

恒一「……」

恒一「……わかったよ」

赤沢「……」

恒一「ただ、赤沢さんは賢いから、僕の気持ちがどうなのかはわかっ…」

赤沢「っ…!い、今くらい…!」

恒一「……そうだね。悪かったよ」

恒一「……」グッ

赤沢「……」ドックンドックン

恒一「……」スッ

赤沢「ん…っ///」

廊下

怜子「ダメね…。この教室もいないわ」

見崎「あとは……第二図書室……」

怜子「あそこは千曳先生の鍵が……。千曳先生、今鍵持ってますか?」

千曳「ウェーーーーイ…世界への鍵は岡ちゃんが握ってるゥゥゥーー!!」ヒック

怜子「…先生!!いい加減にしてください!!鍵はありますか!?」

千曳「んォ?あ、あー…ポッケになんかあったような…なかったような…」

見崎「…」ゴソゴソ

見崎「あった!」

怜子「ふぅ…じゃあ急いで向いましょう」

第二図書室前

怜子「もしここにいなかったら…もう手がかりは何も…」

見崎「……」

怜子「……いたとしても、最悪の場合……」

見崎「……榊原くんは無事です。絶対に……」

怜子「そうね……。信じましょう……」

見崎「……」ゴクリ

怜子「……開けるわよ」

第二図書室内

恒一「……」

赤沢「はぁ……はぁ……」

恒一「……いいんだね?」

赤沢「……今更確認しないで。気遣いも行き過ぎるとむくつくわ……///」

恒一「……うん」

赤沢「……ごめんなさい。最初がこんな状態で……」

恒一「いいよ……そんなこと気にするな」

赤沢「……」

恒一「じゃあ……いくよ」グッ

赤沢「ッ…///」

恒一「あ、あれ?入らないな…」

赤沢「な、何やっ…てんのよ…///痛いんだから手間取らないでよ……っ///」

恒一「あ…あれ?あれ?」


ドア「」ガチャリンコ☆

恒一「!!!!!??」

赤沢「!!!!!!??」





怜子「!!!!!!!!??????」

見崎「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!???????????????????」


千曳「ゴォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーール!!!!!!
    ゴールゴールゴールゴールゴールゴール!!!!!!!!!!!!!
    ゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴル
    ゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴル
    ゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴルゴル
    グゥゥオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーール!!!!!!!!!!!!!!」

千曳「…ってうわああああああああああああああああああああああ!!!!!!
   サイドバー直撃いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」オエエエエエエエエゲロゲロ

――僕と赤沢さんは怜子さん達のおかげで生還することができた。
でもそれは僕と赤沢さんが望んだ「無事」な生還ではなかった。
あの時、見崎は僕を見るやいなや、
「死者は榊原恒一です。死者を死に返しましょう。くぉろせえええええええええええええええええ!!!」
と叫んだ。
赤沢さんは痴態を怜子さん達に晒した事がショックだったのか、気を失ってしまった。
一瞬、災厄による心臓発作かと僕達は思ったが、その後息を吹き返し、倒れた時に軽く頭を打ってコブができる程度の軽傷で済んだ。

帰りの車の中、僕は無言だった。
いっそこの車が突然爆発でもしてみんな死んでしまえばいいのに、と車窓を流れる街灯の霞んだ光を眺めながら僕は願った。
しかし、災厄は僕の願いを聞き入れてくれなかった。

あれ以来、見崎は僕と口をきいてくれない。
見崎は僕を質問攻めにすることもなく、彼女の中で僕は『いないもの』になってしまったようだ。
東京の美術館を見崎と巡る僕の夢は、露となって消えた。

怜子さんはスピード違反をした際に車のナンバーを控えられていて、日曜日には警察が僕の家にやってきた。
そのまま連行された怜子さんは免許の取り消しと多額の罰則金を支払う事になり、さらには夜見北中の教員を解雇される運びとなった。
すると、不思議な事に災厄はぱったりと止まった。
赤沢さんは、「きっと第二図書室で結ばれそうになると災厄が止まるんだわ」と喜色満面で豪語しているが、多分それは違う。
――怜子さんが死者だったんだ。彼女がクビになる事で、「もうひとり」はいなくなり、帳尻が合ったんだろう。
怜子さんが死者としてこの先どうなるのかはわからない。いや、もはや僕にとってそんな事はどうでもいい。
赤沢さんは以前より僕に対して積極的に関わってくるようになったが、僕は彼女に対してどう接するべきなのか、今はまだはかりかねている。


ポジティブに捉えられる事があるとすれば、夜の一人慰みの材料に、圧倒的な質感を伴った記憶がひとつ加えられた事くらいか。

――月曜日


第二図書室


千曳「あーぁ…結局グループリーグ全敗か……」

千曳「世界の壁は高かったようだね……」

千曳「まぁ2002年は日本で開催だし、もっとやってくれるはずだ……」

千曳「ふぅ……お茶でも飲むか」

千曳「…」キュポン

千曳「ゴクゴクゴクゴク…」

千曳「ブッフォン!!!!????」ブバッ






~TIME UP~

おわりです

赤沢さんは対面座位が一番似合うと思います

乙でし

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