あかり「富山弁しか出んくなったがやけど!?」(113)

京子「どういう事なん!?西垣ちゃん!」

西垣「うむ、今から説明しよう。この現象については大体把握しとるからな」

綾乃「一体何が起きとるがですか?」

西垣「かつてなもり神がこの世界を漫画化する際、彼女自身が富山出身であるため、なかなか方言を修正するがが難しかった」

西垣「日本中に出版する雑誌でこれでは不味いという事で、私が自動翻訳機を作ってなんとかやってきたがやけど」

西垣「その翻訳機が今故障しとるって訳やちゃ」

あかり「でも何でいきなり壊れたんけ?今までずっと大丈夫やったがに…」

ちなつ「ん?今声が聞こえたような?」

京子「だんもおらんうぇ?」(誰もいなくね?)

あかり「ひどいよぉ!ここにおるって!」

結衣「なんだあかりか、あっかりした」(なんだあかりか、安心した)

千歳「せやけどおもろいな~新鮮で」

綾乃「そっか、千歳は旅の人やから影響ないんやね」(旅の人=県外から来た人)

千歳「たぶん千鶴も大丈夫やで、もう大分自然に標準語話しとるしな~」

結衣「けどなんか不思議と落ち着くな」

ちなつ「私らって本来こんな風に話しとったがですね」

綾乃「というか、一体何が原因ながですか?」

西垣「現象が起こったんは今朝の事やろ?いくつか原因は考えられるがやけど…」
………
……

―あの時かなぁ…―

西垣『たまには翻訳機のメンテナンスをしよう、面白い改造でも思いつくかもしれない』


―いや、あの時だ…あそこで爆発を起こした時だ…―

西垣『ここで爆発をおこそう』

……
………
西垣「何が不味かったんやろう…」

結衣「完全にあんたが悪いんやないけ!!」

あかり「でもどうしよう!このままやとあかり、影が薄い上になん言っとるか分からん子になって↑しまうよぉ!」

ちなつ「あかりちゃん…もうアクセントまで完璧に…」

西垣「なーんつかえんよ、既に修理する準備は整っとるがやちゃ。ここに機械も持ってきた」(いや問題ないよ、~)

京子「かっちゃかちゃやん!」(めっちゃくちゃじゃん!)

綾乃「すぐに直るがですか?」

西垣「だやいけど、まぁ今日明日中にはなんとかするちゃ」(だやい=だるい)

ちなつ「そんなでかいと時間かからんのやったらいいがですけど…」(でかいと=たくさん)

京子「富山弁のちなつちゃん!なんかかわいらし~!」ダキ

ちなつ「ああもう、ざくらしゃあ!っていうか京子先輩も同じやないですか!」(ざくらしい=うっとうしい)

結衣(かわいい)

櫻子「あ~はがやしい!どうしても標準語にならん!」(はがやしい=はがゆい)

向日葵「別にいいじゃありませんの。そんな気にせんくても」

櫻子「向日葵の口調やとそんな変わらんからそんなん言えるが!」

向日葵「はい…」

櫻子「はいじゃないが!」(はいじゃないの!)

―音楽の時間―
先生「はい、じゃあ今日の授業はこの曲の1題目を覚えますよ」

千歳「ん?綾乃ちゃん、1ダイメて?」

綾乃「え?一題目は一題目よ」

千歳「え?」

綾乃「え?」

(題目-ダイメ-=曲の1「番」2「番」の意)


櫻子「わーい今日はちくわの磯辺揚げー!」

向日葵「しょわしない子ですわね、さっさと配膳してくださいな」(しょわしない=せわしない、落ち着きのない)

櫻子「私の分!」

向日葵「分かったちゃ、もう」


櫻子「なんか今日の磯部揚げじわいな~」(じわい=(食べ物が)硬い、噛み切れない)

ちなつ「そうけ?普通やと思うけど」

あかり「櫻子ちゃん、どっか都合悪いがけ?」(都合悪い=体調、(物の)調子が悪い)

櫻子「なーん、普通やよ」(なーん=いいえ)


綾乃「生徒会室がわやくになってきたわね、今日はちょっと片付けしましょうか」(わやく=ちらかっている様)

櫻子「え~掃除とかだやいですよ~」

千歳「まぁまぁ、終わったらジュースおごったるから」

櫻子「え、ジュースあたるがですか!?やったぁ!はよ終わらがしましょう!」(あたる=もらえる)(終わらがす=終わらせる)

向日葵「櫻子がはりきると、むしろかちゃかちゃにされそうですわ」(かちゃかちゃ=めちゃくちゃ)

櫻子「なにおう!」

向日葵「もう!騒ぐだけならちんとしとってくださいな!」(ちんとする=じっとする、落ち着く)


綾乃「千歳ー、そこの書類よかしてくれんけ?」(よかす=どかす)

千歳「え?」

向日葵「あ、池田先輩、ちょっとこの机ずらかすの手伝ってもらえます?」(ずらかす=ずらす)

千歳「え?」

櫻子「あ、私ゴミほかってきますねー」(ほかる=放る、捨てる)

向日葵「ちょっと櫻子!仕事ほかって遊び行かんでよ!」(ほかる=ほったらかしにする)

千歳「え?」

京子「ち~な~つ~ちゃーん!!」スリスリ

ちなつ「ちょっと京子先輩!こちょがしいですよー!」(こちょがしい=くすぐったい)

結衣「おい京子、あんまずるどくすんなよ」(ずるどい=しつこい)

京子「ちなつちゃんに抱きついてると、ありがたぁなるんやもーん」(ありがたぁなる=心地よくなる、ねむくなる)

ちなつ「こんな時ばっかりきついがですから~!」グイグイ(キツい=(力が)強い)

あかり「ふぅ、お茶ちべたくておいしいよぉ」(ちべたい=冷たい)

京結ちな「おったんや」

あかり「ひどい!」

綾乃「歳納京子ー!あんたまたプリント出してないやろ!」

千歳「お邪魔します~」

京子「やわやわ持っていこうと思っとったって~」(やわやわ=そろそろ、ゆっくり)

綾乃「まっで適当なんやから。そんな適当なんはだちかんバチカン市国よ!」(まっで=まるで、まったく)(だちかん=駄目)

結衣「ぷひょっ」

千歳「だちかん?」


ちなつ「あ、そういえば私今日はんごろし持ってきたがですよ、先輩方もどうです?」

千歳「!?」

京子「お、いいね~お茶と一緒に食べんまいけ!」(~まいけ=~しよう)

あかり「わあいはんごろし、あかりはんごろし大好き!」

千歳「?!!」

結衣「やこくておいしいよね」(やこい=柔らかい)

綾乃「もう、そんなんで誤魔化されんがやからね!」

(はんごろし=おはぎ)

綾乃「赤座さんと吉川さんはいつも、ちんちんかいとるがやね」

千歳「?!」

あかり「はい、小さいときからちんちんかくのが癖ながですよぉ」

千歳「!!??」

ちなつ「おねえちゃんが家でもちんちんかいとったがで、慣れちゃってますねー」

千歳「??!」

結衣「京子がちんちんかいとるがはあんま見ないな」

綾乃「普段の生活が垣間見れる瞬間ね」

千歳「何が何やら…」

(ちんちんかく=正座する)

京子「そういやさ~駅前の店で新しいプリン出たんやって!今日食べにいかん?」

綾乃「あら、いいわね。けど今日は持ち合わせが…」

京子「なーん大丈夫やって!こないだもプリンもらったし、今日は私がだいてやるちゃ!」

千歳「ブハァッ!!だ、抱いて!?」

結衣「え、千歳!?なんで!?」

京子「ちょうどお札こわしたかったしねー」(こわす=両替、崩す)

(だいてやる=払ってやる、(勘定を)出「し」てやる)

櫻子「やっとかっと帰ってこれたわ~今日仕事多すぎ!」(やっとかっと=ようやく)

向日葵「あなたなーん働いてなかったですの!まったく、もっとちゃんとしられ」(~しられ=しなさい)

櫻子「働いとったっちが!このおっぱい魔人!」(~っちが、~っての)

向日葵「なんゆうとるがけ!授業中もへらすまばっかこいとってかって!」(何言ってるんですの!授業中も昼寝ばかりしてたくせに!)

楓「おねえちゃん、すっかり富山弁になっとるの」

楓「おねえちゃん、喧嘩せんといてほしいの」

向日葵「楓…」

楓「櫻子おねえちゃんも元気だして、きっとそのうちおっぱいも大きくなるの」

櫻子「なっ!こわくさい子やね、チミチミするよ!」(こわくさい=生意気)(チミチミ=つねる)

向日葵「私の妹をいじめんといて!」(~しん・せんといて=~しないで)

千歳「ただいま~」

千鶴「ね、姉さん!」

千歳「どしたん?千鶴」

千鶴「お、おばあちゃんが!」

千歳「え、お婆ちゃんになにかあったん!?」

お婆ちゃん「@゜"#$ё%д★」

千歳「ど、どうなっとるん!?」

千鶴「おばあちゃん、富山の人だから…」

千歳「学校でも苦労したけど、古い富山弁は外国語やな…」

お婆ちゃん「ёвゝ℃ЭЩЯ」

あかり「ただいまー」

あかね「おかえりなさい、あかり。はや帰ってきたがやね」(はや=もう、はやくも)

あかり「うん!今日はえらかったよぉ、でもなんか懐かしい気分やった」(えらい=大変)

あかね「おもしろい事もあるもんやねー(方言のあかりもかわいいわ~)」(おもしろい=奇妙な、不思議な)

結衣「で、また泊まりに来たがか」

京子「いいやろ~別に」

結衣「いいがやけどさ…ちょっと掃除するからたちって」(たちる=立つ)

京子「はいよ。結衣~あっこのゴミってほかって来ていいが?」(あっこ=あそこ)

結衣「ああ、後で買い物行くときにほかろう」

京子「買い物!ラムレーズン!」

結衣「ったく、しゃあねえな」

京子「なーんか夫婦みたいやね~」ニヤ

結衣「だ、だらな事ばっか言わんが!もう///」(だら=馬鹿)

京子「へへ、照れちゃって~まっで可愛いがやから!結衣、いつも気の毒な」(気の毒=ありがとう)

結衣「だ、だらぶち///」(だらぶち=馬鹿野郎)

櫻子「今日は私が夕食当番か~だやいなー」

撫子「なん、作らんでいい。今日は私が作るよ」

櫻子「マジで?やったー!」ダッ

撫子「まちな、あんた最近ちょっこ部屋あじゃあじゃにしすぎやよ、今日は片付けしられんか」(ちょっこ=ちょっと)(あじゃあじゃ=ちらかっている様)(しられんか=しなさい)

櫻子「え~まっでだやいんやけど~」

花子「私は櫻子の料理食べんくてすむし、一石二鳥やし」

櫻子「花子までひどい!」

向日葵「さて、夕食の準備をせんなんですわ」

楓「かえでも手伝うのー」

向日葵「ふふ、ありがとう楓。あら、エプロンのボタンがだんこちんこになってますわよ」(だんこちんこ=ボタンのかけ違い)

楓「うっかりしてたのー」

翌日

西垣「修理が終わったぞ」

綾乃「えらくあっさり済んだがですね」

西垣「ふ、私が本気をだせばこんなもんやちゃ!」

あかり「でも、あかりはなんだか楽しかったよぉ」

結衣「ま、いつまでもこんなんは無理やけど、私も楽しかったな」

京子「え~もうちょっとこのままでいいやんか~」

ちなつ「駄目に決まっとるやないですか」

千歳「ウチも楽しかったけど、結構分からんくて困ったわ~」

綾乃「標準語やと思って使っとる言葉も多かったしね、驚いたわ」

櫻子「向日葵みたいな田舎もんにはお似合いやけどな!」

向日葵「あなたも同じでしょ!」

西垣「まぁ、忘れてしまうわけじゃないんだ。またいつでも聞けるさ、それじゃあ、スイッチオンッ」カチ

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                    ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙i|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙


京子「いって~。やっぱ爆発すんのかよ!」

綾乃「思ったらわざわざ集合する必要なかったじゃない…ハメられたわ…」

結衣「いててて…あれ、戻ってる?」

ちなつ「あ、方言なくなってますよ!」

千歳「アクセントとかも完全に戻っとるな~これで安心やわ」

西垣「うむ、成功のようだな」

櫻子「あれ、あかりちゃんは?」

向日葵「さっきまで一緒に…あ、瓦礫の間からお団子が覗いて…!?」

京子「あかり…そんな…」

結衣「爆発の中心に行って、私たちを守るために…?」

ちなつ「あかりちゃん…私達、忘れないよ!」




あかり「ちょっと~あかりまだ生きてるよぉ!」




やっつけでごめんもう思いつかないから完結で

ゆるゆりは高岡周辺が舞台みたいだけど せっかくだから東西山側海側色々混ぜた

アクセントを↑↓で表現しようかと思ったけど思ったより読みにくいのでやめた


読んでくれた方々ありがとうございました!

父「ほら、見てごらん!」
ス「わぁ~・・・すっごいやぁ・・・」

ラジオの話題ボックスに「全員出身県の方言で話す」とか投稿してみようかしら

ゴ↑ミ↓

あたる=もらえる

語尾を「~」って感じに伸ばす(今日○○したがやけど~↓~↑)

ここらへんが可愛くて好き

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