小椋「榊原君……」スルッ 恒一「小椋さん……」(188)


小椋「……はい、これ」

恒一「ありがとう!今日は水玉模様のパンツだね……はい、2000円」

小椋「ん……あのさ」

恒一「?」

小椋「わ、私と付き合ったら……その……」

恒一「小椋さん……?」

小椋「な、なんでもない……私のパンツ、そんなに良いの?」

恒一「うん、小椋さんのパンツは絶品だね」

小椋「へ、へぇー……それじゃ私、行くから」

恒一「気を付けてね、小椋さん」


小椋「…………」

小椋「ノーパンってスースーするから嫌いなんだよね……」

小椋「はぁ……なにやってんだろ……」

小椋(最初に「パンツを売ってくれ」って言われたのは驚いたけど……今じゃ慣れたって言うか)

小椋(こうして私のパンツを、その……おかずにしてくれてたら……)

小椋(榊原君も私の事を意識してくれるかな……)

小椋(……って、兄貴のエロゲーじゃあるまいし)

小椋「はぁ……」

小椋「榊原君……」

―榊原家―

恒一「さて、今日のおかずは小椋さんのパンツだ……」

恒一「…………」

恒一「…………」クンクン

恒一「…………」スハースハー

恒一「……うん、とてもブレンドな香りだ」

恒一「さて……」

ボロン

――――
―――
――


恒一「あ……おはよう!小椋さん」

小椋「わっ!さ、榊原君か……」

恒一「歩いてる小椋さんを見掛けたから、声掛けようかなって……迷惑だった?」

小椋「め、迷惑じゃないって……ただ驚いただけ……」

恒一「そっか……良かった」

小椋(……はぁ、こういう所だと普通なんだけどなぁ)ジー

恒一「……?」

恒一「どうしたの?僕の顔なんて見て……」

小椋「……なんでもない、急ごー」

恒一「あっ!待ってよ!小椋さん」


恒一「もう、どうして急に走るかなぁ……」

小椋「どうしてだろうねー」

恒一「小さいのに速いんだから……」

小椋「……なんか言った?」ギロッ

恒一「な、なんでもないです……」

小椋「私は小さく無い、平均」

恒一「そ、そうだね……小椋さんは平均だよ」

小椋「さっさと教室に向かいましょう」

恒一「あ、うん……そういえば、部活は?」

小椋「今日の朝練は無いの」


小椋(こうして傍から見られると、普通の良き友達……)

小椋(こ、こここ恋人っぽい?ていうか彼氏彼女の?関係に見られるんだろうけど……)

小椋(……パンツを売買する関係…なんて、誰も思わないよね)

恒一「それで中尾君がスクール水着で校庭走り回って――――…」

小椋(楽しいんだけどなぁ……)

小椋(やっぱり下着を売るなんて断っておいた方が良かったかな……)

小椋(……いや、でも売らなかったらこの関係も築けなかったよねー)

恒一「小椋さん?」

小椋「…………」

恒一「?」


ガラッ

勅使河原「お?今日は小椋と一緒か」

恒一「…僕が毎日女の子を連れ回してるみたいに言わないでよ」

勅使河原「ずりーぞサカキ!」

小椋「はいはい、邪魔だから」

勅使河原「くっそー!どうして俺に彼女が出来ないんだよー!!」

小椋(や、やっぱ私達、彼氏彼女の関係に見えるのかな……)

赤沢「おはよう、恒一君」

恒一「あ、赤沢さんおはよう」

赤沢「由美と一緒なんて、めずらしいわね」

恒一「通学路でたまたま会っただけだよ……ね?小椋さん」

小椋「……………まぁ、わかってたけど」ボソッ


中尾「必殺!中尾スクリュゥゥゥゥウウウウウ!!!!!」

勅使河原「あぐっ!テメーまた新しいプロレス技考えたのか!」

恒一「あははは!」 鳴「……エクセレント、中尾スクリュー」

望月「あ、危ないって……」

赤沢「はぁ……馬鹿ばかりなんだから……」

小椋(……榊原君)

小椋(……榊原恒一君)

小椋「……恒一、君」

綾野「こういっちゃんがどうしたの?」

小椋「き、きゃぁ!?急に出て来ないでよ!!」

綾野「ひどい……」


綾野「はは~ん、ひょっとして恋のお悩みとか?」

小椋「違う」

綾野「隠さなくってもいいんだよ~?」

小椋「違うから……」

綾野「ずばり、こういっちゃんですね!」

小椋「なんで丸メガネ持ってるのよ……」

綾野「こういっちゃん格好良いもんね~」

小椋「もう…………」

綾野「ま、友人だし応援してあげるけど……私もライバルだよ?」

小椋「はいはい……」


小椋(ライバル……なーんて、言われてもなぁ……)

小椋(私達は…その、夜のおかずを渡す仲までなってるわけだし……)

小椋(……皆より、少しリードしてるの……?)

小椋「あぁー……もう、なんだよこれ……」

綾野「?」

小椋「……」グテー

―――――
―――
――


小椋「…………」

綾野「身長の伸ばし方特集……胸囲ビックバン……なんてもん読んでるの」

小椋「なぁっ!?ち、違うから……」

綾野「ていうか由美さ、最近急に女の子っぽくなったよねー」

小椋「わ、悪いの?」

綾野「いやいや……こういっちゃーん!!!」

小椋「わっ!ば、馬鹿……」ガサガサ

恒一「…どうしたの?」

綾野「こういっちゃんさ、由美の体どう思う?」

小椋(ストレートに聞きすぎ……!)

恒一「そうだね……小さくて小動物みたいで可愛い、かな?」

綾野「……だってさ、キャピキャピ由美ちゃん」

小椋「……そ、そう」


恒一「?」

小椋「もういいよ、あっち行って」

恒一「あ、うん……」

「……ナンダッテ?」 「サァ、ソレヨリナカオクンノ……」

綾野「……愛しの彼に、やけに冷たいね」

小椋「い、愛しの彼って……付き合ってないんだけど」

綾野「知ってる知ってる、由美が素直になれる訳ないしね」

小椋「………喧嘩売ってんの?」

キーンコーry

綾野「ま、こういっちゃんは倍率高いから頑張る事ね」

小椋「………うん」

――――――
―――


小椋「……やっと学校終わったー」

小椋「……………」

小椋「………素直になる、か」

小椋「………で、でででーとに、誘ってみるとか……?」

小椋「いや、でも……デートなんて……」

小椋「……部活、行こう」

小椋(デートか……)チラッ

多々良「そ、それでね?昨日のレースなんだけど―――――」

恒一「そ、そっか……僕にはまだ難しいや」

小椋(……)ムッ


小椋「………」

小椋(………部活、行こう)

多々良「あと中尾スライスって馬が…」

恒一「わ、わかった!もうわかったって…」

小椋(はぁ……そうだよ)

小椋(私達は所詮、下着を売る仲なんだから……)

小椋(……さっきまでデートとか考えてた私が、馬鹿みたい)

――――――
――――
――


小椋「ただいまー、と……」

敦志「………」

小椋「…………居たんだ」

敦志「……居ちゃ悪いか」

小椋「あっ、そう……いつまで引き籠ってるんだよ?」

敦志「明日から本気出す」

小椋「死ね」

敦志「いやいや、俺バイト決まったんだよ」

小椋「はぁ……?兄貴がバイトなんてできるわけないじゃん」

敦志「はん、今までパワー溜めてたんだよ……いつまでもこうして居られないしな」

小椋(いつまでもこうして居られない……か)

小椋(そうだよね……榊原君も、このままだと誰かに……)


敦志「ていうか、履歴書買いに行く途中に見ちゃったんだよねー」

小椋(あぁ、居ないと思ったら履歴書買いに行ってたんだこいつ……)

小椋「何を?」

敦志「お前が男と歩いてる所、あのイケメン彼氏?」

小椋「彼氏じゃないっつーの、ウザい」

敦志「へぇー、早くしないと取られちまうぞ?イケメンだし」

小椋「馬鹿みたい……じゃ、部屋に行くから」

敦志「…………」

敦志「……俺みたいに、なるんじゃねーぞ」

敦志「…うし!明日からバイトだし色々準備すんぞ!!」


小椋「…………」

小椋「……榊原君」

小椋「榊原、恒一君……」

小椋「恒一君……」

小椋「…………」

小椋「重症、かも……」

小椋「……榊原君、私以外の女の子からも下着買ってるのかな」

小椋「……………」

小椋「…ま、関係無いか……榊原君は私の彼氏じゃないんだし……」

小椋「彼氏、じゃ……」

小椋「…………胸がモヤモヤするなぁ、くそー」


 ―次の日―

小椋「……あんまり眠れなかった」

小椋「……」キョロキョロ

小椋「……そろそろ、かな?」

恒一「……」

小椋「しゃ、榊原君…おはよう……」

恒一「…しゃかきばら?」

小椋「あ、いや……ちょっと今日熱い牛乳飲んで……」

小椋(な、なに緊張して噛んでるのよ……あぁもう!綾野と兄貴のせいだ!!)

恒一「……ぷっ、あはははは!!!おはよう、小椋さん」

小椋「あ、うん……おはよ……///」


恒一「……元気無いけど、何かあったの?」

小椋「……別に」ツーン

恒一「?」

小椋「そ…それより!あのさ、今日、部活休みなんだけど……」

恒一「へぇー、部活休みなの?」

小椋「うん……で、」

恒一「……で?」

小椋「で……でー……」

恒一「…………」

小椋「………………」

恒一「?」

小椋「………や、やっぱ…なんでも、ない」


―――――――
――――
――

小椋「…………」

綾野「……どうしたの?机に伏せちゃって」

小椋「……なんでもない」

綾野「……生理?」

小椋「違う……」チラッ

中尾「えー、それじゃ次は…靴下を履き間違えてオロオロする三神先生のマネ」

勅使河原「ぶわっはっはっ!なんだよそれ!」

恒一「細かすぎて伝わらないね…」 鳴「……」 赤沢「……」

望月「……中尾君」


小椋「はぁ…………」


小椋「はぁ……やっと学校終わった……」

恒一「小椋さん」

小椋「榊原君……どうしたの?あ、もしかして…」

恒一「ち、違うって……今日さ、暇なんだよね?」

小椋「まぁ、うん……」

恒一「良かったら僕の家に来ない?」

小椋「……」

恒一「お、小椋さん?」

小椋「……え?」

恒一「小椋さんが良かったら、僕の家で遊ばないかな?」

小椋「……あ、え?」


――――――
――――
――

小椋(落ち着け……落ち着くのよ、私……)

小椋(私は今、榊原君の家に居るわ……!)

小椋(しかも榊原君の部屋……)キョロキョロ

小椋(放課後に誘われたんだけど、どどどどうしよう……)

恒一「小椋さん?なにか…」

小椋「な、なんでもない!こ、ここが榊原君の部屋なんだ……」

恒一「うん……小椋さんと一緒にこれ見たかったんだ」

小椋「……ビデオ……Another……?」

恒一「うん、ホラー映画」

小椋「……!ほ、ホラーかー……」


『死者を死に返せぇええええ!』

小椋「……」ブルブル

恒一「ご、ごめん…苦手だったかな……?」

小椋「あ、大丈夫……」

『兄貴の仇ー!!』

小椋「……」ビクッ

恒一「この映画、僕の好きなホラー映画なんだ」

小椋「榊原君、怖いの…ホラー映画が好きなんだ……」

恒一「うん、映画も本もどっちも好きだよ」

小椋「ふ、ふーん……」

                 ,,,<:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:7ー.... __
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   从: : : : \(  {|{   ̄` ...  ̄               ヒ:///<__
     `ー≧く乂__`テー _ `ーュ_              |////////)
                 `ー-ー<>              ̄ ̄ ̄

ここはエクソシストだろ


『色褪せていくー フィルムのようにー』

小椋(こ、怖かった……でも)

小椋「中々面白かったよ」

恒一「良かった……」

小椋「ブリッ死は少しやりすぎなんじゃない?」

恒一「はは、確かにそうかもね」

恒一「……最近さ、小椋さん悩んでるように見えたから」

小椋「え……?」

恒一「その、元気になったかな?」

小椋「榊原君…………ホラー映画をチョイスするのはどうかと思うけど」

恒一「ご、ごめん……でもホラー映画くらいしか持って無くて……」


小椋「……下着を売った事が原因で悩んでた、とか考えなかったの?」

恒一「あ、うん……ごめん……」

小椋「変態」

恒一「う……今日はやけにトゲトゲしてるね……」

小椋「……でも、ありがと」

恒一「!……うん、小椋さんが元気になったし良かった良かった」

恒一「あ、僕麦茶持ってくるね」

ガラッ バタン

小椋「……はぁ、怖かった」

小椋「……あれ、なんだろうこれ」

ピラーン

小椋「……この下着……私のじゃない……」


小椋「…………」

恒一「おまたせ…麦茶だけどいいよね、って遅いか」

小椋「……榊原君」

恒一「ん?」

小椋「これ、何?」

恒一「あぁ、多々良さんの………」

小椋「へぇ……多々良さんのなんだ」

恒一「…………」ダラダラ

小椋「…………」


小椋「ま、私には関係無いよね……榊原君の彼女じゃねえし……」

恒一「……ごめんなさい」

小椋「どうして謝るの?私は榊原君の彼女じゃないんだし、誰の下着を持ってたって関係無い訳で」

恒一「……はい」

小椋「……」

恒一「……」

小椋「ねぇ、私ので今してよ」

恒一「え……?」

小椋「なに?出来ないの?皆に教えちゃおうかな、榊原君が女の子の下着買ってるって話」

恒一「で、でも小椋さんが目の前に……」

小椋「……」

恒一「し、します……」


恒一「はぁ……はぁ……」クンカクンカ シコシコ

小椋「うわ……本当にしてるし……これ、皆が見たら幻滅しちゃうよね」

恒一「そ、そんなっ……約束が……」

小椋「手を止めない」

恒一「は、はい……」シコシコ

小椋「『もう多々良さんの下着は買いません』…はい、復唱」

恒一「…も、もう多々良さんの下着は買いません……」シコシコ

小椋「……」

――――――
――――
――

恒一「……」

小椋「とりあえず、写真撮っておいたから……次、買ったらこれを皆にばら撒くからね?」

恒一「は、はい……」


小椋「はぁ……私だけだと思ったのに……」

恒一「え?」

小椋「なんでもないっ!多々良さんの下着は私が処分しておくから」

恒一「そ、そんな……!」

小椋「あ?」

恒一「あ、いや……なんでもないです」

小椋「と、とにかく!今日で懲りたら二度と下着を買わない事!」

小椋「あと、他の人の下着とか持ってたら今のうちだからね?」

恒一「い、いや……持ってないよ、小椋さんのパンツ3枚と多々良さんのパンツ1枚だけ」

小椋「……ならいいけど」


恒一「お詫びに僕のパンツ要る?」スルッ

小椋「い、要らないから脱ぐな!!」

恒一「ごふっ!!」

小椋「まったく……お、お詫びならさ……」

恒一「うん?」

小椋「こ、今度の日曜日に……わ、私をどこかに連れてってよ」

恒一「日曜日……うん、いいよ」

小椋「ほ、ほんと?」

恒一「うん……それで許してくれるなら、日曜日遊園地にでも行こうか」

小椋「……わ、わかった」

小椋(やったやった!デートだよね!これ!)


 ―日曜日―

小椋「……お、おまたせ」

恒一「あ、小椋さん……私服の小椋さんってなんか新鮮だね」

小椋「そ、そうかな……変じゃない?」

恒一「あはは、可愛いから大丈夫だよ……それじゃ、いこっか」

小椋「あ、うん……」

―――――――
――――
――


小椋「遊園地なんて何年振りだろ……」

恒一「僕も久しぶりにだからちょっと楽しみだったんだ」

 「ハハッ!夢の遊園地へようこそ!今日は楽しんでいってね!」

小椋「か、可愛い……」

恒一「マスコットキャラクターだね…名前は……杉ッキーだってさ」

小椋「杉ッキー……」

 「ハハッ!爆発しろ!」

恒一「それじゃー中に入ろうか」

小椋「お、おー……」

小椋(は、恥ずかしいな……やっぱり……)


恒一「どれから乗る?」

小椋「ん……どれでもいいよ」

恒一「じゃーコーヒーカップなんてどう?」

――――――
――――
――

小椋「ちょ、ちょっと……早く回しすぎ……」

恒一「あっはっはっは、それ!」

小椋「そ、そんな早く回すと目が……」フラ

恒一「あ、大丈夫……?」

小椋「……なーんて、隙アリ!」

恒一「わっ!やったな小椋さん!」


恒一「いやー、遊んだね……」

小椋「もう少しアトラクション増えてもいいのに……」

恒一「……まぁ田舎だし、仕方ないんじゃないかな」

小椋「でも、結構乗り尽くしちゃったんじゃない?」

恒一「そうだね……最後はあれにでも乗って帰ろうか」

―――――
―――


小椋「……綺麗」

恒一「すごいね……街が夕焼けで赤く染まってる……」

小椋「……うん」

で多々良さんはいつ乱入してくるの


小椋(……今しかチャンスは無い)

小椋(ここで言わなかったら……絶対後悔する……!)

小椋「さ、榊原君」

恒一「ん?」

小椋「あ、あのね……私、好きな人がいるんだ」

恒一「へぇー、そうなんだ……」ボーッ

小椋「『そうなんだ』って……もう少しなんかリアクション無いの?」

恒一「ははは、ごめんごめん…それで?」

小椋「その人、すごい変態なんだけど……人のパンツ買うし」

小椋「だけど、なんていうかその……私は、その人の事が好きなんだよね」

小椋「その人モテるし、誰かに取られちゃうんじゃないかって毎日心配で……」

小椋「……こ、恒一君……好きです」


恒一「小椋さん……」

小椋「だから、私と付き合って…くださ、ぃ……」

恒一「…………」

恒一「……僕も、小椋さんの事が好きだよ」

小椋「……う、うん」

恒一「僕も好きだから……だから、僕と付き合って下さい」

小椋「…………」ホロッ

恒一「お、小椋さん!?」

小椋「ご、ごめん……なんか、嬉しくて涙が出てきちゃって……ひっぐ」

恒一「大袈裟だなぁ……これからもよろしくね、由美」

小椋「あ……///」

チュッ

ここからが本番だ


 ―次の日―

ガラッ

恒一「おはよう、皆」

小椋「お、おはよう……」

勅使河原「おはよーサカキ……って、どうして手なんて繋いでるんだ?」

勅使河原「まさか、お前……!」

恒一「あはは、そのまさかなんだよね……」

勅使河原「さ、サカキー!お前、裏切ったなー!」

小椋「はいはい、そこどきなさいよ」

赤沢「……」ポカーン

鳴「……」ポカーン

中尾「赤沢……俺の胸、貸すぜ?」

赤沢「死ね」

中尾「……」ビクンビクン

中尾「……ふぅ」


多々良「さ、榊原君!私が好きだったんじゃ……」

小椋「……言っておくけど、アンタなんかに負けないわよ?下着売りの多々良ッティ」

多々良「なっ、どうしてそれを……!」

恒一「ちょ、ちょっと……」

綾野「いやー、由美に負けちゃったなぁ……」


小椋「ふふっ……これからもよろしくね、恒一君」


――――――いつかまた、遊園地に行こうね。


END

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