妹「彼女のフリ、ですか?」(299)
兄「頼むよ。他に頼めるやつもいないんだ」
妹「…いやです。お断りですね」
兄「ぐっ、そこをなんとか…頼むっ!」
妹「身から出た錆じゃないですか。反省すればいいと思います」
兄「頼む!頼むよ!俺には、もうあそこしか居場所がないんだよ!」
兄「あそこでもナメられたらどうやって生きていけばいいか…。なぁ、頼むよ……」
妹「…いやです」
兄「…そうか」
妹「です、が。」
妹「そうですね…。フリではなくて、恋人にならなってもいいですよ」
兄「…えっ」
兄「それって…彼女のフリと何が違うんだ?」
妹「わかりませんか?…まぁ、別にいいです。それで具体的には何をすればいいんですか?」
兄「えっ?つ、つまりおkってことか」
妹「私の彼氏なら気持ち悪い言葉遣いはやめてくださいね」
兄「えっ、あっ、あぁ、はあk…わ、わかった!」
妹「…それで、何をすればいいんですか?」
兄「あぁ。オフ会に一緒に来てほしいんだ」
妹「オフ会、ですか?」
兄「あぁ、えっとそこから説明しないとダメか…」
妹「成る程、だいたい理解できました」
兄「そうか。話の早い妹で助かる…」
妹「私の彼氏がどうしようもない低俗な人間であることが、理解できました」
兄「………まぁ、否定はできないけど」
妹「いいじゃないですか。どうしようもない人間でも」クスッ
兄「え?」
妹「つまりそんなどうしようもない人間達の集いに彼女同伴で来ると約束してしまった訳ですね」
兄「…そういうことだな」
妹「よかったです」
兄「何が?」
妹「私の彼氏はそんなどうしようもない人間の中でも更にクズなことがわかって、です」
兄「…」
妹「で、明日なわけですか。その日が」
兄「だな」
妹「ギリギリまで言えなかったわけですね。その辺りからも私の彼氏の人間性がうかがえますね」
兄「…」
妹「さっきから随分とひどいことを言っている、という自覚がありますが。言い返さないんですね」
兄「お前と口喧嘩しても勝てないからな」
妹「そういう悟ったような、諦めたような態度。本当にどうしようもない人間ですね」
兄「…」
妹「ふふ…。ひどい目つきですよ」
妹「まあ、やるべきことはわかりました」
妹「ですが、私の彼氏ならせめてもう少しまともな格好をしてほしいですね」
兄「え?」
妹「明日もその使い古しのジーンズとクタクタのTシャツで行くつもりですよね?」
兄「あ、あぁ…。他に持ってんのも似たようなもんだし…」
妹「知ってます」
兄「…。まともな格好って言ってもなぁ。金なんてないし何選んでいいかもわからないし」
妹「明日の夕方が約束の時間ですよね?私が付き合ってあげますよ」
兄「え?でもお前んとこ土曜もガッコあるだろ?」
妹「いいじゃないですか、休めば」
兄「は、……は?い、いやでも金もないし」
妹「貯金してますから。出してあげますよ」
兄「え、いやそれはさすがに…」
妹「なんですか?この期に及んでまだプライドなんてあったんですか?」
兄「ぐっ、…」
妹「決まりですね。では明日、駅前のロータリーに午前10時に待ち合わせです」
兄「えっ?一緒に行けばいいだろ?」
妹「出席だけとって早退するんです。そんなことにも頭が回らないんですか?」
兄「…」
妹「では明日のその時間に。遅れないで下さいね」
兄「…わかった」
妹「いつもみたいに朝までゲームしてたら寝坊しますよ」
兄「わかってるよ!」
妹「普通はそうでしょうが、一応言っておかないとと思いまして」
兄「どんだけ信用ないんだよ…」
妹「聞きたいですか?」
兄「いらん!」
妹「それは助かります。説明していたら私が学校に遅刻してしまうかもしれませんから」
兄「…そーかよ」
妹「では、おやすみなさい」
兄「…」
妹「おやすみなさい、兄さん」
兄「わっ、わかった!わかったからそんな近寄んな!」
妹「何がわかったんですか?」
兄「お、おやすみ!おやすみなさい!」
妹「…はい、お休みなさい」 バタン
兄「クソ……いい顔で笑いやがって」
兄「明日10時か」
兄「まあいいや、ちょっと狩りして…」
兄「…」
兄「いや、今日はもう横になるか。ちょっと早めに起きてシャワーでも浴びよう」
兄「…オヤスミ」
兄「駅前のロータリーって……ここだよな?もう十時半だが…」
通行人「…」チラッ
通行人「…」チラッ
兄「うぅ…ここ目立つな」
…
兄「もう十一時なんだが」
兄「おかしいな…電話してみるか」
『電源が入っていないか、電波の届かない…』
兄「学校にいるんなら、当然か」
…
兄「十二時前…いくらなんでも遅すぎじゃ」
?「ちょっといいですか?」
兄「え?」
警「あの、随分とこちらにいらっしゃるみたいですが。何か用事ですか?」
兄「えっ、あっ、いえその待ち合わせで…」
警「先ほど近くの交番に駅前に挙動不審な人物が長居しているとの通報がありまして」
兄「えっ、あのっ、俺は待ち合わせで」
警「もう二時間以上こちらに居られるようですが」
兄「あ、そ、それは…相手が遅れていて…」
警「(明らかに挙動不審だな…)まだ寒いですね」
兄「えっ?え、えぇまあ…そうですね」
警「こちらで待っておられるのも寒いでしょう。交番がすぐそこにありますので…」
兄「えっ、あのっ、ちょっ」
妹「すみません、遅れてしまいました」
兄「あっ、お前、遅…お巡りさん、こいつ、こいつが待ち合わせの相手です!」
警「(なんだ、無駄骨かよ。…しかし可愛いなこの子)そうですか、失礼しました」
兄「あ、い、いえ…自分もキョロキョロしすぎたかな、と。ハハ…」
警「(全くだ。髪もボサボサで気持ち悪い奴だな…)いえ」
妹「ご迷惑をお掛けしました」
警「(お、お辞儀した拍子に胸元が)い、いえいえ。ではこれで」カツカツカツ
妹「(…気持ち悪い、ゲスが)」
兄「え?なんか言ったか
妹「いえ、なんでもありませんよ」
兄「そっか…………っていうか遅すぎだろ!二時間も遅刻じゃねぇか!」
妹「すみません、待ちましたか?」
兄「当たり前だろ!」
妹「そこは今来たところだよ、ですよ」
兄「今来たところなら俺も大遅刻だろうが!」
妹「と、いうことはちゃんと時間前には来たんですね」
兄「あんだけ念押されたらな!」
妹「…」
兄「なんだよ」
妹「いえ、何でも。それより何か言うことはありませんか?」
兄「あ?……?……あ」
妹「なんです?」
兄「腹へったからまず飯だ、服はそのあとだな」
妹「…まあ、そういうところが兄さん、かな」
兄「なんだよ!こっちはさんざんまたされて腹へってんだよ!」
妹「いえ、そうではなくて…。そうですね、では先に昼食をとりましょう」
兄「よし、じゃあマックでいいか?」
妹「そこですぐジャンクフード店が出てくるのが兄さんらしいですね」
兄「なんだよ?」
妹「別に。それより公園にいきましょう」
兄「はあ?テイクアウトすんのか?店で食えばいいだろ」
妹「ふふ…」
兄「なに笑ってんだよ」
妹「いえ、兄さんが兄さんでよかった、と」
兄「なんだよいきなり」
妹「いえいえ。お弁当があるんです。買わなくてもいいですよ」
兄「あ、なんだそういうことか。早く言えよな」
妹「ふふ…。それより」
兄「あ?」
妹「今からデート開始、ですよ」
兄「デート?」
妹「昨日いいましたよね?恋人のフリではなく、恋人ならいいと」
兄「あ?あぁ、そういえばそんな感じだったか」
妹「そういうことです。ではいきましょう」
兄「っ?お、おい別に手なんか繋がなくても」
妹「デートですから」
兄「…よくわからん奴」
兄「(でも、なんか…くすぐったいな、この握りかた)」
妹「ふふ…」
妹「そこのベンチでいいですね。これを敷いてください」
兄「ん」
妹「ありがとうございます。では座りましょうか」
兄「ああ。………なんか近くないか?」
妹「そうですか?それより久々に外に出た気分はいかがですか?」
兄「馬鹿にすんな!これでも週に一度は外にでてんだよ!」
妹「その時点で相当ですが…。しかも外出といってもコンビニですよね?しかも深夜に」
兄「ぬっ、く…」
妹「ふふ…」
兄「ま、まぁ…たまには日を浴びんのもいいんじゃ、ね、かな…」
妹「凄くダメな人間の台詞ですね。一周回って感心します」
兄「ほっとけ!」
妹「…」
兄「な、なんだよ…。か、かか、かお、近いぞ…」
妹「いえいえ、これが人の底辺を歩む人間の顔か、と記憶しただけです」
兄「性格悪っ」
妹「ふふ、さて食べましょうか」
兄「あの」
妹「なんでしょう?」
兄「箸一つしかないんだけど」
妹「そうですね。では…はい、これをどうぞ」
兄「は?い、いや自分で食べるから…」
妹「…」
兄「あの…」
妹「ずっとこの姿勢は疲れます」
兄「………」
妹「味はどうですか?」
兄「…うまい、けど」
妹「それはよかったです。…ん、確かに良くできてるみたいですね」
兄「…」
妹「なんです?」
兄「いや、なんでも…」
兄「それよりこれお前が作ったのか?」
妹「貴方は今の会話の流れからそれ以外の可能性を考慮するわけですか」
兄「…。お前、弁当なんて作れたんだな」
妹「作ったのは今回がはじめてです」
兄「そうかよ。…お前は、何でも完璧だよな」
妹「『俺なんかとは違って』、ですか?」
兄「…」
妹「ふふ…。はい、次はこれです」
兄「…近くのコンビニで箸もらってくる」
妹「あ………」
妹「ふ…ふふ…」
妹「んっ、ちゅ、チュル…」
妹「ふふ……」
兄「ご馳走様、まあうまかったよ」
妹「その『まあ』はなんですか?」
兄「別に…」
兄「それより早くいこうぜ」
妹「ふふ…。ええ」
兄「…」
妹「手を払わないで下さい」
兄「そこまでしなくても…いいだろ」
妹「まだ理解できてないみたいですね」
兄「う…」
妹「構いませんよ、私はここで帰っても」
兄「…」
妹「ふふ…。そうやってプライドを溝に捨ててまで張る見栄に意味はあるんですかね」
妹「手、冷たいですね」
兄「お前は温かいな」
兄「な、なんだこのおしゃれ空間は」
妹「訳のわからないことを口走らないで下さい」
兄「こ、こんなところに俺みたいな人間が来ていいのか?」
妹「とことん卑屈なヒトですね」
店員「いらっしゃいませ。なにかお探しですか?」
兄「はヒ!お、お構い無くっ!」
妹「何をいってるんですか何を。すみません、彼氏の…はい、サイズは…はい…」
兄「あの、おい、」
妹「貴方はそこでマネキンでも見ていてください」
兄「あ、は、はい…」
妹「はい、…ええ。ブランドは…、予算は…、」
兄「(あいつは…すげえな。俺は…。本当に『俺なんか』、だな…)」
兄「ふむ…マネキンって、意外とイイな…」
兄「ん…」
兄「おお。やわらかい」
兄「パッドが入ってるのか…?ふむ、ほう・・・ふへへ・・・」
妹「…」
兄「ウエスト細すぎだろwwwこんなスタイル良い奴そうそういるかよww」
妹「…」
兄「これあれだよな、これ着たら私もこんな風になるんじゃないかっていうあれで…」
妹「…」
兄「うわ!!も、戻ってきたんなら言えよ!!」
妹「あまりにも自分の世界に入っていたものですから」
妹「全く、少し目を離すとこれだから。本当に仕方の無いひとですね」
兄「うるせえよ!…で、なんだその、もう買ってきたのか?」
妹「そんなわけ無いでしょう。とりあえずいくつか決まったので試着してください」
兄「あ、そ、そうか」
妹「これらですね。着方は分かりますか?」
兄「お、お前…いくらなんでも馬鹿にしすぎだろ!」
妹「そうですか?じゃあ待ってますんで早めにお願いしますね」
兄「おう」
…
兄「な、なあ、あの、そのさ…」
妹「それは先に袖を通して肩から留めるんです」
兄「お、おう。もちろん分かってたけどな、ちょっとその、サイズが合わないかなと思ってだな」
兄「ま、まあでもやっぱこれくらい許容範囲か。ちょっと着てくる」
妹「ええ。…ふふ」
兄「ど、どうだ?」
妹「襟が立ってます」
兄「え?これって立てるもんじゃないのか?」
妹「ふふ…」
兄「えっ、あ、おう…わ、わりぃ」
妹「いえ。…ん、似合ってますよ」
兄「そ、そうか?よくわからんが…これは似合っているのか?」
妹「ええ…とっても」
兄「そうか!まあお前がそういうんなら大丈夫だな!」
妹「他のものも着てみますか?」
兄「いや…、うん!これなんか俺も気に入ってきた!これでいいな!」
妹「ふふ、そうですか」
店員「お、おかい、けい一万二千八百円になりま・・・ふっ」
妹「2万円で」
店員「おあず、かりしまっ・・・」
兄「(なんだ?プルプル震えてるけど)」
店員「ありがっ、ございましたっ・・・!」
妹「いきましょうか」
兄「あ、ああ。(なんだったんだ?)」
…
店員1「ふっははwwみた?あれww」
店員2「ああwww絶望的に似合ってなかったなwwww」
店員1「服はセンス良いんだけどさww着てる奴とミスマッチすぎてwwwぶはww」
店員2「あの女の子、彼女だよな?着てたのもセンスいいし可愛いしもったいねえわww」
兄「ところで」
妹「なんです?」
兄「いや、そのさ。服はこれでいいとしてもさ」
兄「なんていうの?その、おれ、ほら最近床屋行ってなかったし」
兄「だから…」
妹「貴方の最近は3年ほど前を含めるんですね」
兄「うっ」
妹「それに、床屋ですか」
兄「な、なんだよ?床屋馬鹿にすんなよ?ジャンプおいてあるんだぞ?」
妹「いえ、別に床屋さんを馬鹿にしたわけではないですよ」
兄「?まあよくわからんけど…髪、切ったほうがいいよな?」
妹「いえ、そのままでいいでしょう。ただ少し整えましょうか」
兄「でもおれどうやったらいいか…」
妹「してあげますよ。私が全部」
兄「じゃあ一回帰るのか?」
妹「そうなりますね。では」
兄「やっぱり手をつなぐのか」
妹「デートですから」
兄「デートで一回家に帰るっていうのも珍しいんじゃないか?」
妹「さあ?他の人たちのそれに興味はありませんから」
兄「お前、変わってるって言われないか?」
妹「さあ、どうでしょうね。少なくとも貴方には言われたくはありませんが」
兄「俺は変わってるわけじゃない。ただちょっとぼっちなだけだ」
妹「えぇ、そうですね」
兄「そこで笑顔で肯定するのはやめろ。いまのは突っ込むところだ」
妹「ふふ…」
妹「ただいま」
母「え?お、お帰り。あなた今日は学校は?」
妹「うん。大丈夫」
母「だ、大丈夫って――」
妹「大丈夫」
母「そ、そう。あなたがそういうなら大丈夫、なのかしら、ね」
妹「うん」
兄「…ただいま」
母「じゃあご飯いるの?」
妹「いらない」
母「そう?おなかがすいたら言いなさいね」
妹「分かった」
兄「…」
妹「さ、座ってください」
兄「ああ。お前の部屋に入るのも久々だな」
妹「そうですね」
兄「…。なんか、もっとこう彼氏の物とか置いてあると思ってたけど」
妹「物は持ち込ませないようにしていますから」
兄「そうか。…なんだ、その相手はまた変わったのか?」
妹「気になりますか?」
兄「まあ、一応兄としてな。なんかとっかえひっかえみたいだから」
妹「部屋からでないのに、詳しいですね。壁に聞き耳立ててるんじゃないですか?」
兄「な、なわけないだろ!」
妹「ええ、そうですよね。そんな気持ちの悪いことを私の彼氏がするわけないですからね」
兄「…」
妹「一応髪は手入れしてるみたいですね」
兄「ああ。…なんだ、そのサラサラヘアの武将キャラとかにあこがれてるし…」
妹「そうですか」
兄「い、いいよな!なんかこう一撃の抜刀のもとに敵を切り伏せていくとか!」
妹「静かにしてください。あとそわそわするのもやめてください。手元が狂います」
兄「あ、わ、わるい」
妹「髪質が良くてもこんな寝癖でボサボサでは意味がありませんね」
兄「なんか変な癖ついちゃっててシャワーしても元に戻らないんだよ…」
妹「まあ、任せてください」
兄「お、おう。期待してる」
妹「ふふ…」
妹「どうです?」
兄「お、おお…随分さっぱり、した、かな?結局切ったのか」
妹「長さは変わってませんよ。少し多かったので梳いただけです」
兄「え?それだけでこんなに変わるものなのか?すげえな」
兄「(しかし…こんなスキルまであるとはな。万能な奴)」
妹「では片付けたら出かけましょう。準備しておいてください」
兄「わかった…。お、おお?なんかさっきの服がよりかっこよく…見える気がする?」
妹「ふふ」
兄「よーし、じゃあリビングで待ってるからな!」バタン
妹「…」
妹「クン…クンクン…」
妹「スー……ハー……」
妹「ふふ」
母「ん…あら、アンタ」
兄「な、なに?」
母「ふーん…悪くないんじゃない?」
兄「や、やめろよ。かーちゃんに言われても嬉しくねえよ!」
母「ふん…」
兄「…」
兄「ふ、ふひひ、ふへへ…」
妹「何をニヤニヤしてるんですか」
兄「うおっ?!何でお前はそう人が油断してるところに!」
妹「意外です。貴方が油断していないときなんてあったんですね」
兄「…。いくか」
妹「ええ」
兄「で、時間までどうする?まだあと1時間くらいあるけど」
妹「街を歩きませんか?」
兄「え、なんで?」
妹「見てればわかりますよ。ちょっと自分に自信が出てきたから見て欲しいんじゃないですか?」
兄「別に、そんなことは…」
妹「…」
兄「まあ、お前が散歩したいっていうんなら付き合うか」
妹「では、手を」
兄「あ、ああ」
兄「(何がそんなに嬉しいんだ?そんな笑顔で…)」
兄「(見られてるな、めっちゃ見られてる!」
妹「…」
兄「(…妹が、だが)」
妹「どうしました?胸を張ってください。猫背だと気持ち悪いですよ」
兄「うるせえな。これが俺の基本姿勢なんだよ」
妹「それは知ってますが、しゃんとしてください」
兄「ふん」
妹「ふふ、有頂天になったり不機嫌になったり、忙しい人ですね」
兄「主にお前のせいだがな」
妹「そうなんですか?それはすみません」
兄「ぬ、く、…ふん」
嫁と喧嘩したらしくしばらく帰りそうにねえ。かきためはしてあるから立て直してまた書くわ
まだ残ってたか…ほんと悪いけど泊まる気まんまんだからまた休日にたて直すぜ
とんじる
ヾ:、 ..,|~ト./>
ヾ:、 ,,-,__/ト,/,メ-'''>
...ヾ:、 ._,-=,,,_ _,,--.+i~ロニ>V´>へ-ニ´ニ>
...ヾ:、 .i.iヘ,,<ヽ__r-‐'',..フ~,i´i^ ゙i..゙iシ>,ノ''
...ヾ:、 i'i';0;_,7>'´.片Y´(/_/,゙i゙i ゙i_,,,-t┘
...ヾ:、 _,,,_,,>'~~~_ .゙i..゙i;;i゙:,ヽ.゙.゙:i_ト-‐'''┌''´
...ヾ:、 ...,i"~`'´r,'´,;‐ニニラ-ニ-<i|〉、ドンンノ‐'''''´
...ヾ:、 ..〈 | |,///ニヽ(-)___コ-'-ン__,,ニ-'
...ヾ:、. ゙i、..゙i..ヽ~゙i.|,;;;;゙i| ̄ ̄i"__,,,,ノ はやくしろー!
...ヾ:、 .r',|-,__,,,ヽ_/, ,`-‐''''''''´'゙゙i~゙i
..ヾ:、.(ヽゝン',.r'''´r‐''i .,,-‐‐‐‐〉〉.゙i、
.`<ゝン,>'i",(レi.i",ンr゙i./~~~ ̄~ン'-<
`(r<ゝYノ,゙i'し'//...~ ヽ__゙ヽ_゙ヽ、
..ヽ彡</ //./ _,,-‐'''ニニLニ∧ニ〉、
.゙i企,,__,//〈-ニt,T'´´゙i、 _゙i_,ヽ,゙))
../~~`-/ `'´ヒ」_゙i、、゙<~,ン+,,ン'/
..、 ,/,j / ..ノ_」入、..゙.゙.、 ゙.゙-へ
.|.ドY./.i" ./ ̄L_ノゝ,,.゙.゙.、.,,゙,.゙_、゙i
.| ゙V..(,,,--,,--,<、 .<`ヽi,.〉',,-''i〈`‐-,,_
.ヽ___`ヽ〉'''`;~=-'.゙ヽ、 ゙; .〉.<ヽ ゙i | ゙`;_
.〉ア//゙--イ), ゙ヽ `フ..イ,,゙ヽ,,..〉..i .゙ヽ、
i..ア'´ ゙;、__ノ ゙ヽ ..| ..゙ヽ、 ..i ..゙ヽ、
..〈,ア ~~ ゙ヽ ...| ヽ ..゙i、 ..゙ヽ
,,,-''`゙i .゙i ...| ゙i,,,-,〉i-;;
おちるぅー
ほんこん
ヽ/l l ニ|ニ ,.、-''"..;:;:;:;:;:;:;:... `'ヽ、
( ( ̄  ̄) /....:::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.....ヽ、/ ̄ ̄ ̄ ̄\/
 ̄  ̄ i_;;、:_;、;_;、;、;、、ィッ.;:;:;:;:;: / 今 君
,.、-──-- 、.,_ ,、 | ,,,,,, / ;:;:;:;:;:;: | 勃 :
``''--イ ,),、,! ''''' \ ;;;;;;;;;_| 起 :
ヾー'゙ |ヒニニュ ャニ,ニニ、> 〉;; / _| し
ノ l ハ l ヾ トイ `!゙l)_j ' iリ__, ` }ii l f'ト〉 た
_,,.ノ _ノ / ノ ノ ノノ!_丿 | l ` " ''' }ii リノ | で |\__
ノ ,、ィ'-=z=F [_ .l! .{ 、 ィ!ii;}' ノ| し |
-‐''゙_ノ ,ノ '゙ (ソ ヽ {! ゙ー<⌒' ,ミi;i;}ー'゙ | ょ |
、 ィッ>f「 _,,二- ヽ. }i、 -===-' リiii;ツ | ? |
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:||:: \おい、隠れても無駄だ ゴルァ! ドッカン ゴガギーン
:|| ::  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄_m ドッカン ☆
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立て直すっていってんだし落とせば?
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:(;゛゜ω゜`): <いやだお……あっちいけお…
:(´`つo:..
し'、ソ:
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f⌒`ー,←‐ー、 )(' .〉
k i^ V , ヽ/ /
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