ハンジ「リヴァイが変だ!!」(228)
ハンジ女。リヴァハン。
※注意:リヴァイのキャラ崩壊が著しい。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
――ハンジ研究室――
――キィ
エルヴィン「ハンジ、この報告書なんだが――」
リヴァイ「……チッ」
ハンジ「あ、エル、エル、エルヴィンッ!!」タスケテ!
エルヴィン「…………」
ハンジ「いや! この組み敷かれてるっていう状況には訳がだね!?」
リヴァイ「邪魔が入ったな……」
ハンジ「うぉい! リッヴァーーイ!!!」
エルヴィン「……そういう関係だったとは気付かなかったな……私としたことが」ハァ
ハンジ「待て待て待て!! 違う違う違う!! 理由があんだってー!!!」
リヴァイ「理解したんなら出ていけ。馬にけられてぇのか?」
ハンジ「あんたは黙れーー!!! そしてどきやがれぇー!!」
エルヴィン「……そうだな、邪魔をした。また後で来る」クルッ
ハンジ「エルヴィン、エルヴィーン!! お願い! 待ってぇー!!」
ハンジ「これ、くs……とあるモノのせいだからぁーー!!!」
エルヴィン「は?」
ハンジ「マジ助けて」ハンナキ
リヴァイ「……チッ」
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
―――
――
―
エルヴィン「はぁぁ……で? どういう事なんだ?」
ハンジ「うぅ……良かった。まだエルヴィンの言うことは聞いてくれるリヴァイで」セイザ
エルヴィン「とあるモノというのは? リヴァイは知らなそうだからとりあえず遠ざけたが……」チラッ
リヴァイ「…」
ハンジ「ナイス判断! 薬盛ったとか知れたら元に戻った時殺られる!」
エルヴィン「薬?」
ハンジ「いや、結局元に戻ったら分かっちゃうから殺られるか……?」
エルヴィン「……ハンジ、説明してくれ」
ハンジ「へい。あーなんというか、今のリヴァイは、おそらく女たらしです」
エルヴィン「は?」
ハンジ「女ならとにかく口説きにかかります」
エルヴィン「はい?」
ハンジ「なので襲われてました」
エルヴィン「……意味が分からないんだが……」
ハンジ「うーん、こんな筈ではなかったんだけどね?」
エルヴィン「どういうつもりだったんだ。というか何の薬だ」
ハンジ「人格をちょっと変えるような……?」
エルヴィン「……とんでもないモノのような気がするんだが?」
ハンジ「いやさ、たまには優しさ全開なリヴァイとか見てみたいなぁとかさ」
ハンジ「テンション超高いミケとか見てみたいなぁとか……」
エルヴィン「ミケにも何か飲ませたのか……?」ハァー
ハンジ「頭抱えないで……まだリヴァイにしか飲ませてないから」
エルヴィン「一番面倒な事になりそうな奴に……」ズキズキ
エルヴィン「はぁー……優しさ全開の筈がなんでタラシになるんだ」
ハンジ「いや、わかんないんないんだけど……薬間違えた?」
エルヴィン「どこから入手したんだ」
ハンジ「医療班が実験中で……」
エルヴィン「実験中のものを……」アキレ
ハンジ「あ、身体に害はないよ? 持続性をもっと高めたいらしくてそれで実験中だって」
エルヴィン「何に使うんだ」
ハンジ「一応治療の為とか……」
――ガシッ
ハンジ「ひょえ!?」
リヴァイ「いつまで奥で待機すりゃいいんだ? エルヴィン」
ハンジ「ちょいちょーい! 腰から手ぇ離せよ! リヴァイ!!」
リヴァイ「何故俺から逃げるんだハンジ?」ツッ
ハンジ「人指し指で顎下撫でてくんなぁ!!」ヒィィ!
エルヴィン「……」ゾワッ
リヴァイ「今日は風呂にちゃんと入ったんだな。その方がもっと綺麗だぞ、ハンジ」サラッ
ハンジ「いやぁぁ!! 髪を優しく梳かないでぇぇ!!
エルヴィン助けてぇぇ!! リヴァイがキモいー!!」ヒァァ!
エルヴィン「いや、無理」ゾワゾワ
ハンジ「ぬぁぁぁ!! エルヴィーン!!」
リヴァイ「お前は良い声をしているな……」
エルヴィン「うっ……とにかく、こうなったのはハンジの所為だな?」ゾワゾワ
ハンジ「リヴァイ、離せ……!! は?」
エルヴィン「他の女性兵士に被害が及ぶといけない。リ……彼の為にもな」
ハンジ「エ、エルヴィン?」
エルヴィン「持続性はないんだろう?」
ハンジ「た、多分4、5時間……?」
エルヴィン「では4、5時間ここで待機していろ。
……他の女性に近づけさせないようにな」
ハンジ「げ、解毒剤! ある筈だから医療班にお願いしてください。
御願い致しますエルヴィン団長様!!」
リヴァイ「? 何の話だ?」
エルヴィン「ああ……気にするな、ちょっとした仕事の話だ」
ハンジ「エルヴィン!」
エルヴィン「まあ、頼んでみよう」
ハンジ「お早めに御願い致します」ウルウル
リヴァイ「……他の男にそんなツラ見せんじゃねぇ。俺だけ見てろ」グイッ
ハンジ「いっやぁぁぁ!! こんなのリヴァイじゃなーーい!!」ヒィィ!
エルヴィン「阿鼻叫喚だな」
ハンジ「冷静に言ってんな!! 早く取りに行ってよ!! お願いだから!!」
エルヴィン「分かったよ。ああ、ここには暫く誰も来れないように鍵を掛けておくからな」
ハンジ「い゙!?」
リヴァイ「それはいい判断だな、エルヴィン」
ハンジ「あんたはもう黙ってろ!」
エルヴィン「……悪いがリヴァイ、今暫く向こうに行っててもらえないか」
リヴァイ「……」チラッ
ハンジ「……うぅ」
リヴァイ「分かった」スタスタ…
ハンジ「……エルヴィン、どゆこと!?」
エルヴィン「解毒剤を持ってくる間、君が責任を持ってリヴァイをここに留めておけ」
ハンジ「……それはとどのつまり、人身御供ってやつですかい……?」タラッ…
エルヴィン「……君の所為(せい)だろう?」
ハンジ「鬼ぃー! 悪魔ぁー!! 奇行種ぅー!!!」
エルヴィン「奇行種は誉め言葉か?」
ハンジ「ちっげぇよ!!」
エルヴィン「ともかく、自らしでかした事だろう? 責任は果たせ」
ハンジ「けども!」
エルヴィン「……今のリヴァイをこのまま放置出来るのか?」
ハンジ「む……」
エルヴィン「あちらこちらの女性に声を掛けまくるリヴァイが目撃されたら彼の評判は地に落ちるな」
ハンジ「う……」
エルヴィン「正気に戻ったらリヴァイはどう思うんだろうな?」
ハンジ「うぅ……」
エルヴィン「そうなる原因を作ったのは誰だろうな? ハンジ」
ハンジ「……ぐぬぅ……」チラッ
リヴァイ「…」
ハンジ「くっ……分かったよ」
エルヴィン「うむ。君ならうまく切り抜けられると信じているよ」
ハンジ「調子の良い事を……」
エルヴィン「……リヴァイ! なるべく大人しくしておけよ。ではな」
パタンッガチャン……ガタガタゴトン
ハンジ「!?」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
エルヴィン「ふむ」パンパン
エルヴィン「鍵だけでは不安だからな。扉に簡易的な閂と、その辺にあった物を置いて、最後に……」カキカキ
ペタッ
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| *開閉厳禁* |
| |
|実験中につき、 |
|中からどんな音がしようと、|
|どんな声が聞こえようと、 |
|決して開けない事!! |
| |
| ――ハンジ |
| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.
エルヴィン「うむ、これでいいだろう」
エルヴィン「さて、医療班の所に行くか……しかし、鳥肌が収まらんな」ゾワゾワ
スタスタスタ……
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「ふんっ!」
ガタッ
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「フンヌッ!!」
ガタッ
リヴァイ「……」ジー
ハンジ「ふんぬらばーっ!!」
ガタンッ
ハンジ「はぁ、はぁ、ダメだ、くそっ!!」
リヴァイ「……」ジー
ハンジ「エルヴィンのヤロウ、扉の前になんか置きやがった!」バンッ!
リヴァイ「……」ジー
ハンジ「……」
リヴァイ「……」ジー
ハンジ「……リヴァイ」
リヴァイ「……」ジー
ハンジ「……さっきから何じっと人のこと見てるの?」
リヴァイ「……」ジー
ハンジ「リヴァイ?」クルッ
リヴァイ「……」ジー
ハンジ「……」
リヴァイ「……」ジー
ハンジ「……~~っ!」
ハンジ「なんとか言えよっ!!」
リヴァイ「……黙れと言っただろ?」
ハンジ「へ? ……あ、さっき?」
リヴァイ「……」コクッ
ハンジ(……何、律儀に守ってんだコイツ)
ハンジ「はぁー、もういいよ。喋りなよ」ポリポリ
リヴァイ「……黙れと言ったり話せと言ったり、全くお前はわがままだな」スルッ
ハンジ「だぁぁぁっ!! だから髪を梳くなぁぁ!! つうか距離詰めんの早いんだよっ!!」バッ
リヴァイ「何故逃げる」スタスタ
ハンジ「逃げるわっ! 逃げるに決まってんでしょ!」スタスタ
リヴァイ「?」ジリジリ
ハンジ「心底、何故? ってツラしてんなっ」ジリジリ
リヴァイ「いつもはお前が俺にちょっかい掛けてくるじゃねぇか」
ハンジ「あれは嫌がるリヴァイが面白くて……」
リヴァイ「俺に触れたいんだろう?」ジリジリ
ハンジ「ち、ちっがうわぁー!! 何言ってんだお前!!」ジリジリ
リヴァイ「いい加減、観念しろ」
ハンジ「するか!! 大体こんなにマジ逃げしてるのになんで!?」
リヴァイ「照れ隠しだろ?」
ハンジ「いっやぁぁぁ! 何そのポジティブシンキング!?
無敵じゃんかぁぁぁ!! もうどうしようもねぇ!!」
ハンジ(ああぁ!! もうやだ! マジやだ! エルヴィン早くしてぇぇ!!)
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――医療班室――
――コンコンッ
エルヴィン「すまない、ちょっといいか?」
とある医療班員「ん? どうした? どこか悪くしたのか?」
エルヴィン「いや、そうじゃないんだが……忙しいのか?」
とある医療班員「いや、別に?」
エルヴィン「そうか……目が疲れている気がしたものでね」
とある医療班員「……生まれつきだ」
エルヴィン「すまない」
とある医療班員「構わない。よく言われる。それで何の用だ?」
エルヴィン「ああ、うちの兵士が実験中の薬を貰わなかったか?」
とある医療班員「ああ、実験に協力してくれると言うのでな。
成功したら巨人への投与も試みたいと言っていたな」
エルヴィン「……間違いなくハンジだな」
とある医療班員「どうかしたのか?」
エルヴィン「ああ、何か間違って飲ませてしまったらしく……解毒剤……かな? あるか?」
とある医療班員「まあ、あるが。どの薬か分かるか?」
エルヴィン「なんでも女たらしになるとか?」
イリョウハンイン1「!?」
とある医療班員「? そんなもの作ったか……?」
エルヴィン「無いのか?」
とある医療班員「気が優しくなるモノや、気分を高揚させるモノ等ならあるが……」
エルヴィン「なんの為のモノなんだ?」
とある医療班員「……外から帰ると恐ろしい目にあったせいか乱暴になる者もいるだろう?」
エルヴィン「……ああ、暫く壁内にいれば治る者もいるが……」
とある医療班員「その“暫く”の間なんかに使うものだ。一日持続させたいのだが中々な……」
エルヴィン「……なるほど」
とある医療班員「それと壁外へ行く際に怯えから気力が沸かないと言う者もいてな」
エルヴィン「薬で高揚させるのか?」
とある医療班員「おかしな薬ではないぞ? 常習性もないしな」
とある医療班員「基本的には元ある感情を大袈裟にする薬だ」
エルヴィン「元ある……」
とある医療班員「とは言え、まだ不確定要素が全くないとは言えんが……」
医療班員1「……」ブルブル
とある医療班員「?」
とある医療班員「……どうした?」
医療班員1「ハッ! いえ、その……」アセッ
エルヴィン「何か知っている、という顔だな」
とある医療班員「何をした?」ジロッ
医療班員1「あ、あの……」
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ハンジ「はぁ、はぁ……」
リヴァイ「……」ジリジリ
ハンジ「くっそ! 逃げ回り過ぎて疲れたわっ」ジリジリ
リヴァイ「……」ジリジリ
ハンジ「息切れ一つしやがらねぇ! ああ、もうー! なんで近づいてくんだよぉー!!」
リヴァイ「お前に触れたいからだが?」
ハンジ「ああぁぁ!! もうリヴァイからそんな言葉聞きたくなぁーい!!」ブンブン
リヴァイ「聞いたから答えただけだろうが」
ハンジ「聞くんじゃなかったぁー!!」ブンブン
リヴァイ「ハンジ」スッ
ハンジ「え?」バッ
猫化の方ですよね!?
あなたの書く話大好きです
ハンジ「!? 近っ――!!」
リヴァイ「……」トンッ
ハンジ「ぬぁ!?」ガッ
――ドサッ
ハンジ「ぁいて……足が引っ掛かって……ソファ?」
リヴァイ「いい位置だったな」ズイッ
ハンジ「わざとここに!? てか覆い被さって来ないでぇ!!」ヒィィ
リヴァイ「あまり焦らされるのは好きじゃねぇんだがな」サラッ…ナデ
ハンジ「焦らしてなーいー! ほっぺた指で撫でないでぇぇ」ヒァァ
リヴァイ「……」ピタッ
ハンジ「あ……?」
リヴァイ「……そんなに嫌か……」フゥ…
ハンジ「え?」
リヴァイ「……」フイッ
ハンジ「あ……」
ドサッ
リヴァイ「はぁ……」
ハンジ(……どいてくれた……隣にはいるけど)
リヴァイ「……」
ハンジ(あれ? もしかして落ち込んでる?)
ハンジ「あ、あの……リヴァイ?」
リヴァイ「……お前が嫌だっつーんなら何もしねぇよ」
ハンジ「そ、そう……?」
リヴァイ「あんだけ全力で完全否定されりゃあ……な」
ハンジ「あ、ああ……うん……なんかごめん」
リヴァイ「……」
ハンジ(うっわぁ……めっちゃへこんでるじゃん……)ズキズキ
リヴァイ「……はぁ」
ハンジ(なんかすっごい悪い気がする……私の所為でこうなってんのに……)
リヴァイ「……」ションボリ
ハンジ(リヴァイを傷つけるつもりはなかったんだけどなぁ……悪い事しちゃったなぁ)ズキズキ
シーン
ハンジ(む、無言の時間がいたたまれない……)
ハンジ「えと……その……リヴァイ?」
リヴァイ「……」
ハンジ「えーとー……」
リヴァイ「…………まさか、そこまで嫌われてるとはな……」ハァー
ハンジ「え!? いやいやいや! 嫌ったりなんてしてないよ!!」
リヴァイ「あれだけ嫌がっておいてか?」
ハンジ「いや、あれはさ、いつものリヴァイと違い過ぎてさ」アタフタ
リヴァイ「……」フイッ
ハンジ「そ、そんな顔しないでよ……」ズキズキ
ハンジ(ああぁぁぁ!! これはこれで困るーー!!)
リヴァイ「……」
ハンジ「リ、リヴァイ、あのさ」スッ
リヴァイ「近寄るな」
ハンジ「え?」
リヴァイ「嫌いなんだろう? 別に無理して近寄る必要はねぇよ」
ハンジ「いやいやいや、だから嫌いじゃないって!」
リヴァイ「大丈夫だ。お前が俺の事を嫌っていようが関係無く仕事はちゃんとする」
ハンジ「いや、だからぁー」
リヴァイ「悪かったな。嫌ってる奴に迫られて嫌だっただろ?
二度とお前には近づかねぇから安心しろ」
ハンジ「だーかーらぁー!! 嫌ってないって言ってるでしょ!!」
リヴァイ「触られるのも嫌がってたじゃねぇか」
ハンジ「……っだぁー! もう!!」テヲガシッ
リヴァイ「……」
ハンジ「ほらっ! 嫌がってないって!! ちゃんと触ってるでしょ! 嫌いじゃないよ!」ギュッ
リヴァイ「……嫌ってないなら何なんだ?」
ハンジ「それはリヴァイがいつもと違ったから……」
ハンジ(……私の所為だけど)
リヴァイ「……よくわからねぇごまかしなら必要ねぇ」スルッ
ハンジ「あ……」
リヴァイ「どうあれ好きか嫌いかで言えば嫌いなんだろ? 分かったからもう話しかけるな」フイッ
ハンジ「ああぁぁぁ!! もう! 嫌いじゃないって言ってるでしょうが!!
どっちかと言えば好きな方だからっ!! ね!?」ガシッ
リヴァイ「……ほう」キラッ+
ハンジ「ん?」
.
今日はここまでで。
>>31
ですよ。ありがとう!!
レスありがとうございます!
ではまたノシ
レスありがとうございます。
書きもれ。必要無いかもだが一応注意として、ハンジがちょっかい掛けてるってのは捏造です。
では投下
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――医療班室――
とある医療班員「……自分用に作った薬剤だと?」ギロリ
医療班員1「は、はい……まだ実験中で……。どうやら間違って渡してしまった様です……」ダラダラ
エルヴィン「どういったものなんだ?」
医療班員1「その……女性に対して自然に振る舞える様にと……」ダラダラ
エルヴィン「……かなり不自然だったが……?」
医療班員1「あ、いや、俺、いや、私は好きな女性の前だとまともに話せなくてですね……」
とある医療班員「薬でどうにかしようとしたのか」
医療班員1「はい……ただ話せる様に、だけじゃなくちょっと弄りまして……」
エルヴィン「弄った?」
医療班員1「はい。スマートに彼女を口説けたらいいなと思って、
臆面もなく口説き文句をすらすら言えるように!」キラキラ
エルヴィン「……それで……」ゾワッ←思い出した
医療班員1「今ある薬に惚れ薬と言われるモノや媚薬を少しとその他幾つかを適切な量で……」
エルヴィン「待て待て! 今何と言った? 惚れ薬? 媚薬?」
医療班員1「あ、それら自体の単品の薬効は発揮されない筈ですよ」
医療班員1「他の薬の効果を高めるような配合でして。しかもフェロモンも高められるので……」キラキラ
とある医療班員「そこまでにしないか」
医療班員1「はっ!」ビクッ
とある医療班員「……全く、くだらないマネをしてくれたな」ギロッ
医療班員1「も、申し訳ありません」ダラダラ
とある医療班員「謝罪すべきは私にではないだろう?」
医療班員1「はっ! 大変申し訳ございませんでした!! エルヴィン団長殿」ザッ!
エルヴィン「うむ、まあ、頭を上げてくれ。それで、解毒? は出来るのか?」
医療班員1「はい。出来るかと思いますが……」
エルヴィン「それは良かった。ところで実験中との事だが何か副作用等あったりするのか?」
医療班員1「効果が無くなるとその間の記憶がほとんど無くなります」
エルヴィン「……意味無いな」
医療班員1「そうなんですよ……色々混ぜ過ぎた所為か効き目が強くて記憶が吹っ飛ぶようで……」
エルヴィン「そんな強い薬で他に影響は無いのか?」
医療班員1「ええ、記憶が無くなる以外は影響なかったですね」
エルヴィン「そうか……。まあとにかく解毒剤を頼む」
とある医療班員「すぐに掛からせる」
エルヴィン「ああ。……どのくらい掛かりそうだ?」
とある医療班員「ふむ……これならば1、2時間程だろうか……」
エルヴィン「1、2時間か……」
とある医療班員「なるべく急がせる」
エルヴィン「ああ、頼む。また1時間後にでも来るよ」
――パタンッ
エルヴィン「……1、2時間……か」
エルヴィン「……書類整理でもするか」
スタスタスタスタ……
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
とある医療班員「おい」
医療班員1「はい……」
とある医療班員「お前の薬は全て処分しろよ」
医療班員1「ええ!?」
とある医療班員「……」ギロッ
医療班員1「……はい」
とある医療班員「はぁ……薬等使わず自分でいかなかれば無意味だろ」
医療班員1「……そうですが……」
とある医療班員「うまくいったとして、ずっと薬を使い続けるのか?」
医療班員1「うぅ……」ションボリ
とある医療班員「しかも特定の女性以外にも発揮するようでは相手に嫌われるんじゃないか?」
医療班員1「……え?」
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
……ヒラリッ……パサッ
――ハンジ研究室――
――ドサッ
ハンジ「ちょちょちょ、ちょっとリヴァイ!?」
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「なんだ? じゃねぇよ!! なんでまた組み敷くんだよっ!!」グイー
リヴァイ「嫌じゃないんだろう?」パシッ!グッ
ハンジ「はぁ? てか腕離せ」グイグイ
リヴァイ「さっき言ってたじゃねぇか。
触れられるのは嫌じゃねぇし、俺を嫌いでもねぇんだろう?」ガッシリ
ハンジ「え? だってさっき半端無く落ち込んでたか……ら……」
リヴァイ「……」
ハンジ「まさか……」
ハンジ「あのへこみは演技かぁ!?」
リヴァイ「なんの事だ?」ニヤッ
ハンジ「おぉ、笑顔とか珍し……ってそうじゃねぇ!!」
ハンジ「この詐欺師ぃー!! ペテン師ぃー!!」ジタバタ
リヴァイ「……どっちも同じだろ」ガッチリ
ハンジ「どーいーてー!!」
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「?」
リヴァイ「……ハンジ」サラッナデ…
ハンジ「え」ビクッ
ハンジ(こ、声のトーンがマジだ……)
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「う……」ドキッ
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「うう……///」スッ
リヴァイ「……何故目を逸らす?」
ハンジ「だ、だって……///」
リヴァイ「だって、なんだ?」
ハンジ「こん……な近くで見つめられるとか……照れるじゃないか……」ウゥ
リヴァイ「ほぅ」
ハンジ「ハッ!!」ヤバッ
リヴァイ「こっちを向け」クイッ
ハンジ「ふぬぬぬ! いーやーだー!」ギリギリ
リヴァイ「……逆らうな」グイッ
ハンジ「ぬぁ!」
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「!?」
ハンジ(さっきより近ぇ!!)
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「うぅ……くぅ……///」
ハンジ(やっべぇ! これヤバイ気がする!!)
リヴァイ「……」ググ…
ハンジ(ひぁー!! 近づいてきたぁー!!)
ハンジ(ぜ、全力で逃げよう! そうすればさっきみたいにやめてくれる筈)
ハンジ(嫌がる事はしないって言ってたし、きっと本当にそんな事しない。リヴァイなら)
ハンジ「……リ」
リヴァイ「……だが良かった」サラッ
ハンジ「へ?」
リヴァイ「お前が俺の事を嫌ってなくて」フッ
ハンジ「あぅ……///」ドキィッ
ハンジ(だぁぁぁぁ!! なんで普段じゃ有り得ない優しげな笑顔で言うかな!! もう!!)ドッドッ
ハンジ(と、とにかく止めないと……)ドッドッドッドッ
ハンジ「あ……ぅ」パクパク
ハンジ(くっ! 驚きすぎると声って出なくなるんだね!! あー心臓痛いっくそ!!)ドッドッドッ…
リヴァイ「……ハンジ……」
ハンジ「う」クラッ
ハンジ(くっ……リヴァイのこんな愛おしそうな目初めて見た……ヤバイ……ほだされる)ボー
リヴァイ「……」ナデ…
ハンジ(………………もう、いっかなぁ……)ボー
ハンジ(――って、ダメだ!! ダメだろ!! 正気に返って困るのはリヴァイじゃん!!)
ハンジ「ままま待って!! 待って! 」
リヴァイ「?」
ハンジ「え、えと、そう! エルヴィン!!」
リヴァイ「……」
ハンジ「エルヴィンが、エルヴィンがもうじき戻ってくる……!!」
リヴァイ「……チッ」グッ
ハンジ「からぁ――んぅ!?」
リヴァイ「――――」
ハンジ「んんんーー!!!?」
リヴァイ「……」
ハンジ「ふ……はっ……ぁ……」
ハンジ「……な」
リヴァイ「……」
ハンジ「なななな……何すんだぁぁぁぁ!!!」///
リヴァイ「……何って、キ」
ハンジ「ぎゃぁぁー!! わぁぁー!! 言うなぁぁぁ!!!」///
リヴァイ「お前が聞いたからだろうが」
ハンジ「ぬぁぁー! またしても聞くんじゃなかったぁぁー!!」
リヴァイ「騒がしい奴だな。また口を塞がれてぇのか?」
ハンジ「遠慮する!!」
リヴァイ「遠慮ならしなくていい」
ハンジ「なら断る!!」
リヴァイ「もう遅い」グッ
ハンジ「だぁぁぁ!!」パフッ
リヴァイ「何しやがる」
ハンジ「ひぁ! 喋んないでくすぐったい!!」
リヴァイ「お前が手で俺の口を塞ぐからだろ」
ハンジ「だ、大体なんでいきなりしてくんだよ!!」
リヴァイ「……」
ハンジ「……リヴァイ?」
リヴァイ「……他の男の名を叫ぶからだ」
ハンジ「はい?」
リヴァイ「2人でいるのに他の男の名を口にするからだ」
ハンジ「は……?」
リヴァイ「俺だけ見ていろと言っただろう?」レロ…
ハンジ「ひゃっ!!」ビクッ
ハンジ「ゆ、ゆ……指なめんなぁぁぁ!!」///
リヴァイ「断る」
ハンジ「断んなっ!!」
リヴァイ「……」グイッ
ハンジ「あ」
リヴァイ「……俺の事を好きだと言ったろう?」
ハンジ「あ……れは、あなたが……言わせて……」
ハンジ(近い近い近い近いっ!! 鼻先触れてるから!!)
リヴァイ「ハンジ」
ハンジ「ひゃい?」ダラダラ
リヴァイ「……本当に、嫌か?」
ハンジ「う……」
ハンジ(い、嫌だって言えば止めてくれるって事だよね……?)
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ(……真剣だ。くそぅ……実際そんなに嫌じゃないから困る――)
ハンジ「――――は?」
リヴァイ「?」
ハンジ(あれ? 今私、何考えた? ……あれ?)
リヴァイ「どうした? ハンジ」ナデ…
ハンジ「――っ」ドキィッ
ハンジ(ち、違う違う違う!! 雰囲気に飲まれてるだけだ!!)///
ハンジ( 第一、リヴァイは薬の所為で……!!)
ハンジ「あ……」
リヴァイ「……?」
ハンジ「そう……だよ」
リヴァイ「ハンジ?」
ハンジ(……リヴァイの……この状態は薬の所為なんだよね……本気で私を口説いてる訳じゃ……)ハハ…
リヴァイ「おい?」
ハンジ「はぁ……ちょっと聞いてもらえる?」グイッ
リヴァイ「?」
ハンジ「あのね、今の状態って、熱に浮かされてるみたいなもんなんだよ」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「その、今のリヴァイは正気じゃないって言うか……」
リヴァイ「人をイカれたヤツ扱いすんじゃねぇよ」
ハンジ(いや、イカれてますがな)
ハンジ「……ほら、今日、ここに来て初めてそういう感情、
というか私にちょっかい掛けようって思ったでしょ?」
リヴァイ「は?」
ハンジ「それにはさ、ちょっとした理由があってだね」
ハンジ(……薬の話するのはどうかなぁ? 知られたらあとで殺られるかもだし……今更か?)
リヴァイ「……昨日今日の話じゃねぇよ」
ハンジ「へ?」
リヴァイ「もう黙れ」グッ
ハンジ「ぎゃぁぁ!! 待ったぁぁぁ!! 私じゃなくてもいいでしょー!?
もうすぐエルヴィンが扉開けてくれるから!」
リヴァイ「……」ピクッ
ハンジ「そしたら、あれだ! もっと若くて可愛い娘連れてきてやるから!!」
リヴァイ「……」イラッ
ハンジ「ね?」ダラダラ
リヴァイ「チッ……」スッ…ツ
ハンジ「――っ!」ビクッ!
ハンジ(く、首筋舐めっ――!)
リヴァイ「……」スルッ
ハンジ「うっわぁぁ!!/// 待った待った待ったぁぁぁ!!!
私の無い胸触っても面白くないだろぉー!!」
リヴァイ「俺は構わんが」
ハンジ「私が構うわぁぁ!!」
リヴァイ「安心しろ、俺は大きさなんぞ気にしねぇ」
ハンジ「ちっげぇよ! コンプレックスとかそういう事じゃねぇよ!!」
ハンジ「別に小さい事気にしてねぇよ!
寧ろ立体機動時に邪魔にならずに済む……って何言わすんだ! あほー!!」
リヴァイ「聞いてねぇよ」
ハンジ「つーかなんで止めない!? 何故前進するんだよ!!」
リヴァイ「……また他の男の話をしただろう?」
ハンジ「他の男って……!!」
リヴァイ「……」ジロッ
ハンジ「――っ」
リヴァイ「しかも今度は他の女の話までしやがったな?」
ハンジ「はぁ? いや、だってどうせならもっと可愛い娘とか綺麗な娘の方がいいでしょ?」
リヴァイ「お前は綺麗だろ」
ハンジ「はあぁぁ!? な……なに……?///」パクパク
ハンジ(な、何言ってんだ、コイツー!?)
ハンジ「い、いやいや、私なんかより他の娘の方が……」
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「う……」
リヴァイ「はぁ……」スッ
ハンジ「え? リヴァ……」
リヴァイ「よく聞け」
ハンジ「ちょっ、耳そばで……っ!」ゾクッ
リヴァイ「俺は……」
ハンジ「リ……」ビクッ
リヴァイ「――――お前がいい」ボソッ
ハンジ「――――っ!!!///」ドクンッ!
ハンジ(ま……ずい……)ドッドッドッ…
リヴァイ「……ハンジ」サラッ
ハンジ「……ぁ」
ハンジ(ダメだ……もう何も考えらんない……)ボー
リヴァイ「嫌じゃねぇんだよな?」
ハンジ「……」…コクンッ
リヴァイ「……ならいい……」スッ
ハンジ「……ん……はぁ……んん……」
ハンジ(キス、上手いなぁ……もう、なんかどうでもいいや)トロン
リヴァイ「……」ツゥー…
ハンジ「ふ……あっ……」ビクッ
――コンコン
ハンジ「!?」
モブリット「ハンジブンタイチョウ-?」
ハンジ「モブリット!?」ガバッドーンッ!!
/
ドンガラガッシャーン
\
.
えー今日はここまででー。
今更だがハンジも崩壊しまくってた。
レスくださってる方ありがとうございます。嬉しいです。
ではまたーノシ
レスありがたす!
今日で終わるかな?
投下します。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――ハンジ研究室前――
モブリット「ハンジ分隊長ー? いらっしゃるんですか?」
モブリット「この扉の前の物と、閂なんです?」
――カサッ
モブリット「ん?」
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――室内――
ハンジ「モブリット!! 今そこにいるの!?」タタタタ
モブリット『ああ……すみません、ハンジ分隊長。実験中だったんですね』
ハンジ「へ?」
モブリット『貼り紙、落ちてたんで貼り直しておきましたから! また後で来ますねー』スタスタスタ…
ハンジ「ちょ、待て! モブリットォ!!」ドンッ!
ハンジ「……マジか」
ハンジ「……」
ハンジ「……///」
ハンジ(……なんてこったい……めちゃくちゃほだされてもうた!///)バンッ!
ハンジ(モブリットのお蔭で目が覚めたけど……。
……後ろを振り向くのが怖い……)ブルブル
ハンジ(振り向いた瞬間すぐ後ろにいたりして……)ソォ
ハンジ「リ、リヴァイ?」クルリ…
本
本本本
本ヴァイ「」
ハンジ「!!?」
ハンジ「リッヴァーーイ!!!?」ダッ!
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――エルヴィン執務室――
バサバサ、ゴトン
エルヴィン「ふぅー、書類は暫く放っておくとすぐに溜まるな」
エルヴィン「……ふむ、だが大体片付いたな」マンゾク
エルヴィン「あ」
エルヴィン「ハンジに1、2時間掛かると伝えるのを忘れていたな……」
エルヴィン「……まあ、いいか」
エルヴィン「そろそろ医療班の所に行くかな」
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――ハンジ研究室――
ハンジ「リヴァーイ!! 生きてるー!?」バサッバサッ
本
本ヴァイ「」
ハンジ「リヴァーイ!!」バサッバサッ
リヴァイ「」
ハンジ「漸く発掘出来た!! リヴァイ?」ペチペチ
リヴァイ「」
ハンジ「気絶してる……」
リヴァイ「」
ハンジ「――ハッ! もしや私、人類最強を気絶させた女!?」
リヴァイ「」
ハンジ「とか言ってる場合じゃねぇ!! リヴァイ!? リヴァーイ!!」ユサユサ
リヴァイ「」
ハンジ「ダメだ、起きない。怪我は……?」ペタペタペタ…
ハンジ「――うん、息もしてるし、大丈夫みたい。たんこぶ出来てるけど」
リヴァイ「」スースー
ハンジ「とりあえずソファに……」グイッ
ハンジ「くっ……重い……見た目と違う……巨人と逆かよっ!!」
ハンジ「抱きかかえるのは無理だ。引きずろう」ズルズル
――ドサッ
ハンジ「ふぅー……」
ハンジ「!?」
ハンジ「……シャツのボタン、はずされまくっとる……」
リヴァイ「」スースー
ハンジ「手ぇ早ぇよ」ペチン
リヴァイ「」スースー
ハンジ「……」
ハンジ「……っはぁぁ~」ダツリョク
ハンジ「……暫くは眠っててくれるかな?」
ハンジ「できれば解毒剤出来るまで寝ててほしいけど……」
リヴァイ「」スースー
ハンジ「……」
ハンジ「……全力で避け続けて悪かったかなぁ? 」
ハンジ「……でもあれリヴァイじゃなかったもんなぁ。それに逃げなきゃ今頃……だし……」
リヴァイ「」スースー
ハンジ「……」
ハンジ「……いつものリヴァイだったらね……」ポツリ
リヴァイ「」スースー
ハンジ「…………ん?」
ハンジ(私また変なこと……)
リヴァイ「」スースー
ハンジ「ち、違う違う違う!///」ブンブン
ハンジ(え、えーっと。あ、そういやリヴァイが何か変な事言ってたよね?)
ハンジ(確か昨日今日の…………)
ハンジ「――っだぁぁぁ!!///」ガシガシ!
ハンジ(もうやめよう!! 深く考えるのはやめよう忘れよう!!)
リヴァイ「う……」
ハンジ「!!」ビクッ
リヴァイ「」スースー
ハンジ「あぁ危ねぇ……。つい大声だしちゃった」ドキドキ
リヴァイ「」スースー
ハンジ「……」
ハンジ「ふぅ……」ポフッ
ハンジ「逃げまくってたから疲れちゃった」
リヴァイ「」スースー
ハンジ「……寝てるし、間近で見ててもいいよね?」
リヴァイ「」スースー
ハンジ「目付き極悪だけど寝てりゃ少しはかわいいかな?」チョイッ
リヴァイ「む……うーん……」スースー
ハンジ「……」ジー
ハンジ「こんな風にじっくりリヴァイの寝顔見ることなんかないよねー」
リヴァイ「」スースー
ハンジ「……あんな風にするつもりじゃなかったんだ……」
ハンジ「……ごめん……」ナデ
リヴァイ「」スースー
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――医療班室――
とある医療班員「特定の相手にしか発揮されない?」ゴリゴリ
医療班員1「ええ。誰彼構わずって事はないですよ? 少しでも好意を持った相手じゃないと」パサッ
とある医療班員「そうなのか」ポトンッ
医療班員1「さっき言いかけましたが、相手の方も好意が無いと本気で嫌われます」クルクル
とある医療班員「何?」
医療班員1「フェロモンを高めるので合わなければ嫌われます」
とある医療班員「合えば?」
医療班員1「合ったとしても、相手に元々の好意がなければ意味はあまり無いと思います」
医療班員1「少しでも好意があれば口説けるかもしれませんね」
とある医療班員「口説けるのか」
医療班員1「でもまあ、その効果は薄いので、かなり近付かないと意味無いでしょうけどね」
とある医療班員「……さっきから淡々と説明してるが……」
医療班員1「ふふ……何でマイナス効果の方が断定的だと思います?」
とある医療班員「……フラれたのか」
医療班員1「……ううぅ……気づいたら嫌われてるとか酷くないですか?」シクシク
とある医療班員「泣くな。手を動かせ」
医療班員1「うぅ……厳しい……」ゴリゴリ
とある医療班員「しかし記憶を無くしているのによく分かったな」
医療班員1「全く無くなる訳でもないんですよ。ほんのり断片的に覚えてたり」
医療班員1「あとはもちろん、仲間に観察してもらってましたよ」
とある医療班員「……後でその仲間の名も明かしてもらおうか」
医療班員1「ハッ!!」シマッタ!
コンコン
とある医療班員「……もう1時間経ったか」
ガチャッ
エルヴィン「やあ」
とある医療班員「悪いな、まだなんだ。何ならここで待っててくれ」
エルヴィン「分かった。待たせてもらう」カタンッ
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――ハンジ研究室――
リヴァイ「う……」
リヴァイ「――っ!」ズキンッ
リヴァイ「いてぇ……」ズキズキ
リヴァイ「!」
ハンジ「」スゥスゥ
リヴァイ「……ソファにもたれて寝てやがる」
ハンジ「」スゥスゥ
リヴァイ「チッ……」ストッ
リヴァイ「床に座ったままだと冷えるだろうが」ヒョイッ
ハンジ「」スゥスゥ
リヴァイ「……」ソッ…ポフッ
ハンジ「ん……」スゥスゥ
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「」スゥスゥ
リヴァイ「……」ナデ…
ハンジ「う……うーん……」スゥスゥ
リヴァイ「よく寝てやがる」
リヴァイ「……寝込みを襲う訳にもいかねぇしな……」ハァー
ハンジ「」スゥスゥ
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「」スゥスゥ
リヴァイ「……」スッ
ハンジ「んっ……ふ……ん……」ピクッ
リヴァイ「……」スッ
ハンジ「」スゥスゥ
リヴァイ「……これくらいはいいだろ」
ハンジ「」スゥスゥ
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――30分後――
ハンジ「……ん?」パチッ
ハンジ「やべっ! 寝ちゃった!!」ガバッ
ハンジ「!?」
リヴァイ「」スースー
ハンジ「???」
ハンジ「何で私がソファで寝てんの?」
ハンジ「んで、リヴァイが床に座ってソファにもたれて寝てる……」
ハンジ「???」
リヴァイ「」スースー
ハンジ「……リヴァイ、1回起きたって事?」
ハンジ「…………」
ハンジ「ハッ! 服! 着てる!!」
ハンジ「何かされた形跡! 無し!!」ババッ
ハンジ「……ふぃー」
リヴァイ「」スースー
ハンジ「寝込みを襲うような奴じゃないって信じてたよ!」ドヤッ
リヴァイ「」スースー
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
―――
――
―
エルヴィン「やれやれ、結局2時間掛かったか……」スタスタ
――ハンジ研究室前――
エルヴィン「……扉の前の物はどれもどかされていないな」
エルヴィン「さて、ハンジ達を出してやるか……」
エルヴィン「……」ピタッ
エルヴィン「……」ソォ…ピトッ
エルヴィン「……」
エルヴィン「……うむ、変な音は何もしない」ホッ
エルヴィン「……開けるか」
ゴトンガタガタ……ガチャッキィー
エルヴィン「――ハンジ?」
ハンジ「」スゥスゥ
リヴァイ「」スースー
エルヴィン「……お互いにもたれ合ったまま寝ている……」
エルヴィン「しかも何故床に……? ソファを背にしているのに……」
エルヴィン「……まあいい。ハンジだけ起こさないとな」
ハンジ「」スゥスゥ
リヴァイ「」スースー
エルヴィン「ハンジ……ハンジ!」ヒソッ
ハンジ「んー? ……エルヴィン?」
エルヴィン「静かに起きろよ」
ハンジ「あ! 解毒剤出来たの!?」バッ
エルヴィン「シー! リヴァイが起きる!」
ハンジ「えっ?」
リヴァイ「」ズルッ
トサッ
ハンジ「!?」
リヴァイ「」スースー
エルヴィン「……寝てるな」
ハンジ「どんだけ寝るんだ」
エルヴィン「……膝枕が気持ち良いんじゃないか?」
ハンジ「今、落ちてきたんでしょ!」
ハンジ「……ところで解毒剤は?」
エルヴィン「ああ、これだ」スッ
ハンジ「はぁー。良かったぁ。後2、3時間も逃げ回るのはちょっとねぇ」
エルヴィン「やはりうまく逃げれたのだな」
ハンジ「うっ」ドキッ
エルヴィン「?」
ハンジ「ま、まあねぇー」アハハ
ハンジ(キスされた上に事の寸前までいったとか言えねぇ)ダラダラ
エルヴィン「飲ませるには一度起こさねばならんが……」
ハンジ「私、外に出てていい?」
エルヴィン「そうだな」
ハンジ「あーでも、正気に戻ったら削がれそう……」ハァ
エルヴィン「ああ、どうやら記憶は無くなるらしいぞ」
ハンジ「え?」
エルヴィン「これは医療班員の1人が個人的に作っていた物だそうだ」
エルヴィン「まだ実験段階らしくてな。副作用で記憶が飛ぶらしい」
ハンジ「そう……なの?」
エルヴィン「ああ、間違って君に渡してしまったみたいでな。
記憶は無くなるから、我々が黙っていれば問題はないようだ」
ハンジ「そ……うだね」
エルヴィン「どうかしたか?」
ハンジ「え? う、ううん! 良かったよ!! リヴァイに削がれずに済みそうで!」アハハ-
エルヴィン「よく、ここに留めておいてくれたな」
ハンジ「いやまあ、私の所為だしね。……外、出とくね」
エルヴィン「ああ」
ハンジ「よいしょ」ソッ
リヴァイ「」スースー
ハンジ「……」
エルヴィン「ハンジ?」
ハンジ「あ、じゃ、よろしくー」スタスタ
エルヴィン「ああ」
パタンッ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ハンジ「…………」
ハンジ「全部、忘れるのか……」
ハンジ「そっか」
ハンジ「……」
ハンジ「うん、良かったよ……うん……」
ハンジ「……うん」
ガチャッ
エルヴィン「ハンジ、戻っていいぞ」
ハンジ「正気に戻った?」
エルヴィン「解毒剤飲んだらまた寝たよ」
ハンジ「は?」
エルヴィン「ああ、薬の作用だ。すぐ目を覚ますよ。起きたら戻っている筈だ」
ハンジ「筈……」
エルヴィン「誰か女性がいないと戻ったか分からないからな」
ハンジ「……また人身御供かよ」
エルヴィン「責任は最後まで果たさなければな?」
ハンジ「……分かったよ」ハァー
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
―――
――
―
リヴァイ「う……」
リヴァイ「――っ!」ズキンッ
エルヴィン「大丈夫か? リヴァイ」
ハンジ「……起きれる?」コソッ
リヴァイ「こ……こは?」
エルヴィン「ハンジの研究室だ」
リヴァイ「何故そんな所に……」
ハンジ「お、覚えてない?」ビクビク
リヴァイ「いや……つっ!!」ズキンッ
リヴァイ「いってぇ……何だ? 頭がすげぇいてぇんだが?」
エルヴィン「それは……」チラッ
本
本本
本本本 本
エルヴィン「……お前の上に本が崩れ落ちてきたんだよ。それで今まで気絶していた」
ハンジ「そ、そうそう!そうなんだよ!」
エルヴィン「――そうなのか?」ヒソッ
ハンジ「ごめん、言うの忘れてた。逃げてる時にぶつかってね……」ヒソッ
ハンジ(……本当は突き飛ばしたんだけどね)
リヴァイ「そうか……」
ハンジ「えーっと、他に何かおかしな所は無い?」
リヴァイ「別にねぇな……つうかてめぇ、本ぐらいちゃんと片付けておけよ、クソメガネッ!」
ハンジ「!!」
リヴァイ「……何驚いてんだ」
ハンジ「リ、リヴァイがリヴァイだぁー!!」ガバッ
リヴァイ「ああ? 抱きついてくんな暑苦しい」
ハンジ「おお! それでこそリヴァイ!!」
リヴァイ「あ?」
エルヴィン「……本が頭に当たったからな、心配していたんだ。一応医者に診てもらえ」
リヴァイ「ああ……そうだな」ズキズキ
ハンジ「良かった、良かったー」ウンウン
リヴァイ「……いいからどけ」ミケンニシワー
ハンジ「あーそうそう! その嫌そうな感じ! それだよ! うん!」スッ
リヴァイ「……こいつこそ頭打ったんじゃねぇのか?」
エルヴィン「いつものハンジだろ」
リヴァイ「おかしいのが基本でいいのか、こいつは」
エルヴィン「さて、もう戻るかな」
リヴァイ「……そういや、ハンジに呼ばれてここに来たんだったか? 何の用なんだ?」
ハンジ「あ、ああ! もう大丈夫! リヴァイが寝てる間に解決しちゃったから!」
リヴァイ「そうか」
ハンジ「呼び出したのにごめんねー」ハハッ
リヴァイ「解決したんならいい。俺も戻る」スクッ
ハンジ「あ、うん。2人ともまたねー」フリフリ
リヴァイ「今度俺をここに呼び出す時は片付けておけよ、汚ねぇ」
ハンジ「一人じゃ無理だね。手伝って?」
リヴァイ「誰が手伝うか。モブリットでも使え」
エルヴィン「モブリットが不憫だな」
リヴァイ「じゃあな」
バタンッ
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――ハンジ研究室前――
エルヴィン「このまま医者の所に行っておけ」
リヴァイ「そうする」
エルヴィン「ではな」
スタスタスタスタ……
リヴァイ「……」
リヴァイ「……なんだか変な夢を見ていた気がするが……」
リヴァイ「………………」
リヴァイ「……忘れよう」
スタスタスタスタ……
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――ハンジ研究室――
ハンジ「……」
ハンジ「本当に忘れてるね」
ハンジ「あんな事したくせに……」
ハンジ「……リヴァイの所為じゃないけどさ」
ハンジ「……」
ハンジ「……あの笑顔とか、もう絶対見れないんだろうなぁ……あの目も」
ハンジ「……それが見れただけ良しとするかな……」
ハンジ「……」
ハンジ「……いや、何が良いんだか分かんないけど」アセッ
コンコン
ハンジ「!!」ビクッ!
モブリット「ハンジ分隊長、入りますよ?」
ハンジ「ああ! モブリット、いいよ!!」
ガチャッ
モブリット「実験、終わりました?」
ハンジ「あはは……うん」
モブリット「この書類に目を通してほしくてですね……」パサッ
ハンジ「うんうん」サラッ
モブリット「あれ?」
ハンジ「何?」
モブリット「首の所、赤くなってますよ? 虫にでも刺されました?」
ハンジ「えっ?」サッ
モブリット「鏡で見ないと分からない所ですね」
ハンジ「ちょっと待って」ガサゴソ
*鏡*
ハンジ「えーっと……」ジッ
ハンジ「!?」バッ
モブリット「どうしました? 見るなり首触って……」
ハンジ「い、いっやぁ! 確認したら痒みが襲ってきてさ!!」
モブリット「そうなんですか?」
ハンジ「うん! これ完っ璧に虫に刺されたね!! かっゆい痒い!!」ポリポリ
モブリット「掻きすぎると悪化しますよ」
ハンジ「そ、そうだね! あ、書類はちゃんと処理しとくよ。
他に仕事があるでしょ? それに掛かってていいよ」アセアセ
モブリット「? わかりました。では失礼致します」
パタンッ
ハンジ「…………」ソォ
*鏡*
ハンジ「こ、これ……」ワナワナ…
ハンジ「キスマークじゃんかぁぁぁ!!!」///
ハンジ「あんの野郎ぉぉー!! 寝込み襲ってんなよぉぉぉ!!!」ウガァー!!
ハンジ「どうすんだよ!! これぇぇぇ!! もう信じらんねぇぇ!!///」バンッ!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
リヴァイ「ぶぇっくしょん!」
リヴァイ「?」ズズ…
.
おしまいです
リヴァイさんごめん。
レスくださった方、読んでくださった方ありがとうございました!!
あと明日にでもこの薬の小ネタ的おまけでも投下していきますねー。
被害者
(エルヴィン、ミケetc)
乙!面白かった
エルヴィンも実はキスマーク気づいてたんじゃね?w
レスありがとうございます! 楽しんで頂けたようで本当に嬉しいです。
小ネタおまけだけど軽く後日談が入った。
投下します。
おまけ
【みんなに飲ませたら?】
*あの後、結局ほんのり記憶が残ってたリヴァイにバレて謝罪しました。(ハンジ談)
ハンジ「リヴァイリヴァイ」
リヴァイ「なんだクソメガネ」
ハンジ「これこれ」クスリ
リヴァイ「ああ? そりゃ前に俺に飲ませた馬鹿げた薬じゃねぇか」
ハンジ「その節は大変申し訳なく思っております」フカブカー
リヴァイ「……後々償ってもらおうか」
ハンジ「うぅ……何をさせられるやら……」
ハンジ「そういやさ、全部忘れてる訳じゃないんだよね?」
リヴァイ「ああ。断片的に覚えてはいる」
ハンジ「そ、そう」
リヴァイ「お前を襲いかけた事は覚えてる」
ハンジ「いっち番忘れててほしかったとこなんですがー!!?」
リヴァイ「あとは何だったか……」ウーン
ハンジ「もういい、もういいよリヴァイ。忘れなよ。つーか何で顔色一つ変えずに言えるのか……」
リヴァイ「別にたいした問題じゃねぇからな」
ハンジ「たいした問題だろっ!!」
ハンジ「つーかあのあと、暫く首のキ、キスマーク消えなくて困ったんだけど?」ジロッ
リヴァイ「……覚えてねぇな」
ハンジ「都合の良い記憶だな!!」
リヴァイ「で、何でその薬持ってんだ?」
ハンジ「……あのねぇ……はぁ……まあいいや。これ、あのあと改良して、モテ薬となったらしいよ」
リヴァイ「は?」
ハンジ「なんでも異性に口説き文句(?)言っちゃうらしい」イタリアンミタイニ
リヴァイ「馬鹿度が上がったな」イタリアンッテナンダ
ハンジ「これを飲めば誰でも色男色女に!」
リヴァイ「その言い方は誤解が招じねぇか?」
ハンジ「飲む?」
リヴァイ「誰が飲むか」
ハンジ「じゃ、誰かに試して見よう! ちなみにこれは記憶に残るらしいよ」
リヴァイ「おい」
ハンジ「大丈夫。解毒薬付きだから。ちょっと話したらすぐ解毒するよ」
リヴァイ「……」
ハンジ「心配なら着いてくればー?」スタスタ
リヴァイ「……はぁ」スタスタ
*医療班員1が異性にモテたいが為にこっそり作っていた。当然、締め上げておいた。(とある医療班員談)
.
【エルヴィンに飲ませたら】
ハンジ「エッルヴィーン!」
エルヴィン「ハンジ……君はいつも元気で周りを明るくしてくれるな……」ニコッ
エルヴィン「時々真面目過ぎて逸脱した行為も見られるがそんな君も素敵だ」サワヤカー
ハンジ「!?」
ハンジ「どうしよう! リヴァイ!!」クルッ!
リヴァイ「ああ?」
ハンジ「エルヴィンが爽やか過ぎてリヴァイみたくキモくない!!」
リヴァイ「……とんでもなく失礼だな。削いでやるからそこに直れ」
*女性兵士の受けがすこぶる良かったです(ハンジ談)
.
【ミケに飲ませたら】
ハンジ「ミケー!」
ミケ「ハンジ……」スンッ
ハンジ「?」
ミケ「お前は巨人の様な香りがするな」ニッコリ
ハンジ「え……///」キュンッ
リヴァイ「それでキュンッとくんのかよ。そんなんでいいのかよ。
ミケ、お前それ誉め言葉じゃねぇだろ。
……ツッコミ所多過ぎてツッコミきれねぇよ」
*ちなみにミケに会う前に巨人(ソニー・ビーン)の実験してました。(ハンジ談)
.
【エレンに飲ませたら】
ハンジ「エレーン!」
エレン「あ、ハンジさん。いつ見てもお綺麗ですね」ニッコー
ハンジ「……」
ハンジ「ね、リヴァイ。この子、素っぽくない?」ヒソッ
リヴァイ「天然たらしか?」
*ミカサにも終始こんな感じでミカサが倒れました(アルミン談)
.
【エレンに飲ませたら2】
エレン「ミカサ! アルミン!」
ミカサ「エレン!」
エレン「ミカサ。お前綺麗な髪してるよな」サラッ
ミカサ「え?///」
アルミン「エ、エレン?」
エレン「加えて綺麗な顔してるし」
ミカサ「!? !!?///」
エレン「お前の笑顔も最っ高に可愛いもんな!」
ミカサ「」///ボフッ!バタンッ
アルミン「ミ、ミカサァァァァ!!」
*遠くで凄い顔した馬面の新兵が見ていました(ハンジ談)
.
【ジャンに飲ませたら】
ジャン「ミカサ、その……綺麗な黒髪だな……」
ミカサ「どうも」スタスタ…
ジャン「ま、待ってくれ! その……ええと」
ミカサ「何?」
ジャン「俺、ミカサの為に歌を歌おうと思う」
ミカサ「は?」
ジャン「聴いてくれ!」
ミカサ「あの……ジャン……?」
ジャン「ーー~~♪」←超美声
ミカサ「えと……じ、上手……」パチパチ…
*意味がわかりませんでした(ミカサ談)
.
【エルドに飲ませたら】
ペトラ「おはよー、エルド」
エルド「ああ、おはよう、ペトラ。いつも可愛いな」ニコッ
ペトラ「……違和感一切無いね」
エルド「は?」
*いつもとあまり変わらないエルドでした。(エルド彼女談)
.
【グンタに飲ませたら】
ペトラ「おはよ! グンタ」
グンタ「ああ、ペトラ……君はまるで白百合の様に美しいね……」シャラララーン+
ペトラ「!?」
グンタ「いや、そんな例えでは失礼かな……?」フゥ…
ペトラ「グ、グンタ?」ダラダラ
グンタ「ああ! ダメだ!! この世に存在する花では君を例えられない!!
君はなんて罪深い女(ひと)なんだろうね」フッ
ペトラ「」
*思いのほか、くっそキモかったです。(ペトラ談)
.
【オルオに飲ませたら】
ペトラ「おはよう、オルオ」
オルオ「ふっ、ペトラ、おはよう」サラリッ
ペトラ「癖毛のくせにサラッとしないでしょ」
オルオ「ふっ、またそんな憎まれ口を叩いて……」
ペトラ「……」
オルオ「ふっ、この俺の嫁になりたいなら少しはつつしm」
ペトラ「ふっ、て言やぁいいと思うなよ!?」ゴスッ!!
オルオ「ぐぇっ!!」ドサッ
キモい通り越して憐れだった。主に語彙力が(ペトラ談)
.
【ペトラに飲ませたら】
オルオ「おはよう、ペトラ」
ペトラ「……なんであんた?」
オルオ「?」
ペトラ「なんでもない。おはよう」
スタスタスタ
ペトラ「!!」
リヴァイ「どんだけの連中に飲ませてんだ」
ハンジ「前みたいに迫ったりしないからそこまで害はないでしょ?」
リヴァイ「……そういう問題じゃ……」
ペトラ「リヴァイ兵長ー!!」
リヴァイ「?」
ペトラ「あ、あの、ええっと」
リヴァイ「なんだ?」ジッ
ペトラ「はぅ!/// リヴァイ兵長めっちゃかっこいいですー!!」ダダダダ…
リヴァイ「…………言い逃げか」
ハンジ「あっはははは!!」ゲラゲラ
オルオ「なんで俺には普通の挨拶なんだ」
*男性兵士に評判が良かったが、正気に戻ったペトラは暫く部屋から出てきませんでした(エルド談)
オルオ「だから何故……」ションボリ
.
【ハンジに飲ませたら】
ハンジ「やあ、リヴァイ」キラーン+
リヴァイ「……」
ハンジ「あなたはいつ見ても素敵だね!」キラキラ+
リヴァイ「……」
ペトラ「へ、兵長……」
リヴァイ「ペトラ」
ペトラ「さ、先程は失礼致しました……///」
リヴァイ「気にするな。薬の所為だ」
ハンジ「やあ、ペトラ」キラーン+
ペトラ「ハンジ分隊長?」ビクッ
ハンジ「君はいつも美しいね……気のつく良い娘だし、なんて素晴らしい女性なんだろう」フッ
ペトラ「え? え?///」
ハンジ「周りの者はきっと君を放ってはおかないだろうね……」サラッ
ペトラ「は、はい?」///
ハンジ「君は美しいのだから気をつけなければいけないよ?」ニコッ
ペトラ「は……い///」ドキンッ
リヴァイ「……異性に、じゃなかったか?」
*このあと、女性兵士がハンジの所に殺到した。
……あいつ女だったよな?(リヴァイ談)
.
おまけおしまい。
……ハンジに失敗作を飲ませようかと思う。
どうなるかは決まってない。
ではまたーノシ
【リヴァイに飲ませたら】
ハンジ「リヴァイ!」
リヴァイ「ああ?」
ハンジ「……」
リヴァイ「……」
ハンジ「……」
リヴァイ「……」
ハンジ「……何もないのかよっ!! あれか! 私が女に見えないってか!!」
リヴァイ「わざわざイイ女に言う言葉があんのか? 黙って愛でさせろ」
ハンジ「……は?」
ハンジ「はぁ!?」///
*……この手の薬をリヴァイに飲ませてはいけないと再認識致しました。(ハンジ談)
ハンジ「マジで!!」///
1つだけこっそり投下ww
なんかおまけが中途半端な感じだったのでオチつけにきた。
ハンジのはちょいと時間が掛かるかもわからんねー。
ではまたーノシ
書き終えたので来た。意外と早く来れたと思う。レスありがとうございますです!
では投下します。
【ハンジが失敗作を飲んでしまった】
――ハンジ自室――
ハンジ「あっしたはやっすみー! 巨人の資料を読み漁って朝までコース!!」
ハンジ「えーっと、目を醒まさせるくっすりー!」ゴクンッ
ハンジ「うっしゃ! これで良しっと!」
トンッ……
*例の失敗薬*
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
―――
――
―
――コンコン
ハンジ「誰ー?」
リヴァイ「俺だ」
ハンジ「……鍵開いてるからどーぞー」
――ガチャッ
リヴァイ「ハンジ、お前の書類が俺の所に……」
ハンジ「リヴァイ」スルッ
リヴァイ「……なんでいきなり抱きついてくる?」
ハンジ「ダメ?」
リヴァイ「ああ?」
*例の失敗薬*
リヴァイ「! お前あのダメな方飲んだのか……」
ハンジ「?」
リヴァイ「飲んだ事すら忘れんのか?」
――コンコン
モブリット「ハンジ分隊長、申し訳ありません! 資料の渡し忘れがございまして」
リヴァイ「モブリット」
ハンジ「はいはーい」スッ
リヴァイ「おい」
ガチャッ
モブリット「すみません、ハンジ分隊長。これです」サッ
ハンジ「明日でも構わなかったよ?」
モブリット「今日は資料を読みふけるんだー! って言ってませんでした?」
ハンジ「うん、そうだけど、何か眠くなってきたしね。でもわざわざありがとうね、モブリット」
モブリット「いえ、では失礼致します」
ハンジ「うん」
パタン
リヴァイ「……普通だったな」
ハンジ「ねぇねぇリヴァイ!」スルッ
リヴァイ「……後ろから抱きつくな」
ハンジ「巨人について語らない?」
リヴァイ「誰が語るか。お前の口説き文句は巨人か」
ハンジ「ちぇー」ギュー
リヴァイ「……離せ」
ハンジ「い・や」フフッ
リヴァイ「……薬は効いてんのか……」ハァ
ハンジ「ねぇねぇ」
リヴァイ「なんだ」
ハンジ「今日泊まってく?」
リヴァイ「……結構直接的だな」
ハンジ「んー? 駆け引きとかめんどい」
リヴァイ「情緒もへったくれもねぇな」
ハンジ「情緒気にすんだ?」
リヴァイ「少しは気にしろ」
ハンジ「えー」
リヴァイ「解毒薬はどこだ? 持ってるだろ?」
ハンジ「あそこかな?」ユビサシ
机の上*解毒薬*
リヴァイ「あれか」
ハンジ「でも行・か・せ・な・いー」ギュー
リヴァイ「ハンジ、離……」
ハンジ「ふふ」クイッ
リヴァイ「!?」
ハンジ「ん……」
リヴァイ「……っ」
リヴァイ「……」
リヴァイ「……」グイッ
ハンジ「!? んん!?」
リヴァイ「――――」
ハンジ「んん……」
リヴァイ「――――」
ハンジ「…………ー~~っ!!」バンッ
リヴァイ「――――」
ハンジ「――っ!! ――っ!!」バンバンッ!
リヴァイ「――はっ」
ハンジ「ふ……はっ!! 息……が……はっ……はぁ」ハァハァ…ペタンッ
リヴァイ「……暫くそこでへたってろ」スタスタスタ
*机*
リヴァイ「……改良型の方か……まぁ効くだろ」
ガシッ
リヴァイ「!?」
ハンジ「リヴァイ」ニッコー
リヴァイ「……復活早ぇな」
ハンジ「これでも分隊長だからねー」ギュー
リヴァイ「それ関係あんのか?」
ハンジ「さてねー」ギュー
リヴァイ「はぁ……」
リヴァイ(この様子だと黙って薬飲まねぇだろうな……)
ハンジ「リヴァイー」スリスリ
リヴァイ(どうしたもんか)
ハンジ「ふふふー」ナデナデ
リヴァイ「……撫でるな」ペシッ
ハンジ「リヴァイの髪ってさらさらしてるよね。気持ちいい」サラッ
リヴァイ「とりあえず離せ」グイッ
ハンジ「あん! いいじゃんかー」
リヴァイ「今、自分が正気じゃねぇ事くらいわかってんだろ?」
ハンジ「……どういう気分か少しは覚えてるでしょ?」スルッ
リヴァイ「……」
ハンジ「……ね、リヴァイ?」ジッ
リヴァイ「はぁー」
ハンジ「ため息ばっかだなぁー」ムッ
リヴァイ「そりゃそうだろ」
ハンジ「……ムカつく」グイッ
リヴァイ「!」
――ドサッ
ハンジ「ふふふー」ニッコリ
リヴァイ「ベッドか……組み敷くな、どけ」
ハンジ「嫌」シュルシュル
リヴァイ「おい」
ハンジ「スカーフはずしちゃった」ポフッ
リヴァイ「勝手にはずすな」
ハンジ「ちゃんと上に置いてるから」ポンポン
リヴァイ「お前、これ口説きじゃねぇだろ」
ハンジ「リヴァイも似たようなもんだったでしょ」
リヴァイ「……そうだったか?」
ハンジ「……襲われる側の気持ちも味わえばいい」
リヴァイ「なん……――っ!」
ハンジ「――――」
リヴァイ「……っ」
ハンジ「……は……」
リヴァイ「……」
ハンジ「……抵抗しないんだね?」
リヴァイ「無駄な力は使いたくねぇからな」
ハンジ「ふぅん?」
リヴァイ「それから……」
グイッ
ハンジ「!?」
ドサッ
リヴァイ「組み敷かれるのは好きじゃねぇんだよ」
ハンジ「へぇ……じゃ、どうするのかな?」フフ
リヴァイ「……」
リヴァイ「……どうもしねぇよ」スッ
ハンジ「えぇぇー?」ムクッ
リヴァイ「これは存外面倒臭ぇな」ハァー
ハンジ「素直になればいいのにー」ギュ
リヴァイ「……抱きつくの好きだな」
ハンジ「うん。リヴァイの体温感じられるのが好き」ニコッ
リヴァイ「――っ」ドキッ
ハンジ「?」
リヴァイ「……チッ」
ハンジ「……やっぱり私じゃ魅力ないかなぁ?」シュン
リヴァイ「ああ?」
ハンジ「うーん……脱ぐ?」
リヴァイ「馬鹿か」
ハンジ「馬鹿じゃないよ! ムカつく! 脱いでやる!」プチプチ
リヴァイ「やめろ。分かった……魅力はある。だからやめろ」
ハンジ「むぅ……本当に?」
リヴァイ「ああ……」グッタリ
リヴァイ(なんでこんなこと言わされなきゃならねぇんだ)ゲンナリ
ハンジ「なら良し!」マンゾク
リヴァイ「……ボタンをとめろ」
リヴァイ(……どうやって薬を飲ませたものか……これ水か)チャポッカタンッ
ハンジ「ね、リヴァイ」パサッ
リヴァイ「……髪を下ろしたお前を見るのも久しぶりだな」
ハンジ「ふふ……こっちのが色っぽくない?」ニジリ…
リヴァイ「自分で言うな」
ハンジ「じゃ、言ってくれるの?」スルッ…ギュッ
リヴァイ「……両脇から手を入れんじゃねぇ」
ハンジ「こうした方が密着出来るかと思って。顔も近いし」フフッ
リヴァイ「……」
ハンジ「魅力あるとは言ってくれたよね?」ボソッ
リヴァイ「……耳元で囁くな」
ハンジ「……ふふ」ツッ
リヴァイ「――っ!…… 耳舐めんじゃねぇよ」
ハンジ「ん? 敏感なのかな?」クスクス
リヴァイ「……チッ」
ハンジ「……ね、償いさせるって言ってたよね?」
リヴァイ「……」スッ…カタッ
*水*
ハンジ「“据え膳食わぬは男の恥”って言葉知ってる?」ボソッ
リヴァイ「お前が正気なら食ってやってもよかったがな……」パクッグイッ…クルッ
ハンジ「へ? ――んん!」
リヴァイ「――――」ピチャッ…
ハンジ「んんっ……」ゴクンッ
リヴァイ「……」グイッ
ハンジ「はっ……乱暴だなぁ……」
リヴァイ「正気に戻ったらのたうち回れ」
ハンジ「はい?」
.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――数分後――
ハンジ「ああぁあぁぁああぁっ!!!///」ゴロゴロ→
リヴァイ「……」シセン→
ハンジ「ぁああぁぁあぁああっ!!!///」←ゴロゴロ
リヴァイ「……」←シセン
ハンジ「ああぁあぁぁあああぁあー!!!///」ゴロゴロ→
リヴァイ「……いつまで転がるつもりだ」シセン→
ハンジ「記憶を全部失うまでぇぇぁぁああぁあー!!///」←ゴロゴロ
リヴァイ「一生転がるつもりか」←シセン
ハンジ「はぁ、はぁ……うぅ……ある意味、リヴァイが来てくれて良かったよ……///」ウゥ
リヴァイ「……」
ハンジ「薬の所為なのは分かってるし、おあいこだし……うああぁあ///」ガシガシ
リヴァイ「あいこじゃねぇだろ」
ハンジ「なんで全部消えないんだよ! 全部消してくれよ!!」チクショー!
リヴァイ「……気づいてねぇのかもしれねぇがボタンはとめろ」
ハンジ「!?」バッ
ハンジ「もっと早く言えよ!!///」
リヴァイ「一度は言った」
リヴァイ(まあ、目の保養にはなったか)
ハンジ「あれは私じゃない私じゃないっ!!」ブツブツ…
リヴァイ(大丈夫か、あいつ。大体なんであんなもん飲んで……)
リヴァイ「そういえば……」
ハンジ「?」
リヴァイ「なんであの失敗作持ってやがったんだ?」
ハンジ「え?」ギクッ
リヴァイ「廃棄したんじゃねぇのか?」
ハンジ「あ、あははは……わ、忘れてたみたい……捨てるの……」
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「……」ダラダラ
リヴァイ「何を隠してる?」
ハンジ「な、何も?」
とりあえず今日はここまでー。
寒いですな。お風邪を召されぬようお気をつけあそばせー。
ではまたーノシ
来た。
レスありがとうございますー!
今日で終わる。
投下します
リヴァイ「言わねぇと襲うぞ」
ハンジ「なんでその方向に向かう!? 飲んでないよね!?」
リヴァイ「うっすら記憶に残ってるが説教や脅しよりこの手の攻めの方が効くだろ?」
ハンジ「いやいや! だからって使うなよ!! 何考えてんだ!!」
リヴァイ「……お前は俺に悪いと思ってんだよな」
ハンジ「へ? そりゃ思ってるけど……」
リヴァイ「だったら」グイッ
ドサッ
ハンジ「!?」
リヴァイ「償おうとは思わねぇのか?」
ハンジ「は、はははい?」
リヴァイ「前はお前に薬を飲まされて、今回は薬の所為とはいえお前から誘われた訳だが?」
ハンジ「えぇ!? ちょ、待ってよ! 前のも今回のも事故だし!!
てか薬も飲んでねぇのに前と同じ構図って!! どういう事だぁぁ!!?」
リヴァイ「……はぁ……多分お前が悪い」
ハンジ「何故ため息混じりで見に覚えのない濡れ衣を!?」
リヴァイ「見に覚えがねぇ訳ねぇだろ」サラッ
ハンジ「!! ……リ、リリリヴァイ。償いがこんななのはどうかと思うのだがね?」ダラダラ
リヴァイ「俺は構わん。寧ろ歓迎だな」
ハンジ「なんっだそりゃぁ!!?///」
リヴァイ「……お前がいいならな」
ハンジ「え」
リヴァイ「……」ジッ
ハンジ「あ……えと……///」
リヴァイ「……言うならやめてやる」
ハンジ「へ?」
リヴァイ「何の為に薬を持ってた? 誰に飲ませる気だったんだ?」
ハンジ「う……それは……そのぅ……」ダラダラ
リヴァイ「とっとと言わねぇとおっ始めんぞ」
ハンジ「おっ……!? ちょっと! 少しは言葉を選びなよ!!///」
リヴァイ「ああ? 別にいいだろ」
ハンジ「くっ! この元ゴロツキがっ!!」
リヴァイ「ああ、そうだな。だから少し乱暴なるかもしれねぇな」
ハンジ「なっ!?」
リヴァイ「どうする?」ニヤッ
ハンジ「くっ!/// ああもうー! 私が見たいのはそんな意地悪な笑顔じゃないのにー!!」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「ハッ!」
リヴァイ「……」
ハンジ「……」ダラダラ
リヴァイ「……どういう意味だ?」
ハンジ「なん……でも……ない!!」フイッ
リヴァイ「何でもねぇ訳ねぇだろ」
ハンジ「何でもないってば! どけぇー!」グッ
リヴァイ「どかねぇよ」グイッ
リヴァイ「……吐かねぇと知らねぇぞ」…ツゥー
ハンジ「あっ……」ビクッ!
ハンジ「また……首筋をっ!///」クッ
リヴァイ「吐け」
ハンジ「もー!! 女なら何でもいいのかよ!?///」
リヴァイ「……そんな訳ねぇだろ」ボソッ
ハンジ「えっ?」
リヴァイ「……いいからとっとと言えっつってんだろ? どういう意味だ?」
ハンジ「…………」フイッ
リヴァイ「……なるほど、このまま先へ進んでいいと」スッ
ハンジ「ああぁ!! 待ったぁぁぁ!! 言う! 言うから!!///」
リヴァイ「なんだ?」
ハンジ「ぅ……この薬……またリヴァイに飲んでもらおう……かと」
リヴァイ「はぁ? また俺に飲ませてどうする気だったんだ」
ハンジ「……っ! ……笑顔が……」スッ
リヴァイ「?」
ハンジ「あの時……見た……え……がおが……見たく……て……///」カオカクシ
リヴァイ「――っ」ドキッ
ハンジ「うー……///」
リヴァイ「チッ……なんだそりゃ」
ハンジ「う……/// そう……だよね!!」
リヴァイ「?」
ハンジ「リヴァイにとっちゃなんだそりゃだよねー!! わかんないよね!」
リヴァイ「おい、ハンジ?」
ハンジ「でもさでもさ、私にとってはさ、いろいろとさ、あってさ!!」
ハンジ「飲ませようとかちょっと思ったけど思い止まったんだよ!」
ハンジ「流石にもう一度とかリヴァイに悪いし!!」ジワッ
リヴァイ「!?」ギクッ!
ハンジ「だけど仕方ないじゃんか!!」ウルッ
ハンジ「あの時の笑顔とあの目が忘れられないんだよ!!!///」ツゥー
リヴァイ「……何泣いてんだ」
ハンジ「へ?」ポロポロ
ハンジ「おぉぉ!? なんじゃこりゃ!?」ポロポロ
リヴァイ「自覚無しか……」
ハンジ「本当に何これ……」ゴシゴシ
リヴァイ「解毒剤が改良型の方だったからな……まだ薬が残ってんのかもな」
ハンジ「そうなのかなぁ……」ゴシッ…
リヴァイ「……多分な。落ち着いたか?」ナデ
ハンジ「……うん。あ、そうだ! これきっと涙じゃないんだよ!」フッ!
リヴァイ「なんだ」
ハンジ「心の汗ってやつだよ!!」ドヤァ!
リヴァイ「……」
ハンジ「……あれ? 滑った?」
リヴァイ「泣いてたと思ったら……得意気に言うことじゃねぇだろ、馬鹿かお前」フッ
ハンジ「!!?」
ハンジ「あれ……? 見れた……」ポカン
リヴァイ「?」
ハンジ「あっれー!?///」
リヴァイ「素っ頓狂な声出してどうした」
ハンジ「いやいや……なんか思わずして願いが叶ったと言うかなんと言うか……」
リヴァイ「?」
ハンジ「ハッ! それよりどいてよ! 話したでしょ!!」
リヴァイ「……ああ、そうだったな」スッ
ハンジ「ふぅ……あっ」
リヴァイ「どうした?」
ハンジ「よく考えたらリヴァイが来なきゃ特に何事もなく朝を迎えて、
薬効も無くなってたんじゃない?」
リヴァイ「……かもな」
ハンジ「謝れ!!」
リヴァイ「書類を取り違えた奴に文句言え」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
モブリット「へっくし!」
モブリット「……風邪?」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.
ハンジ「なんだよ、それー!」
リヴァイ「俺の所為じゃねぇって事だ」
ハンジ「あ」
リヴァイ「今度はなんだ?」
ハンジ「ヒラヒラが無い」
リヴァイ「ヒラヒラ?」
ハンジ「!! 今なら!」グイッ
リヴァイ「あ? ――っつ!」
ハンジ「――はっ……」
リヴァイ「お前……何して……」
ハンジ「はっはーだ!! 復讐だ! リヴァイも暫く困るがいいさ!!」フンッ
リヴァイ「……復讐される謂れはねぇんだが」カタンッ
*鏡*
リヴァイ「首に……なるほど」
ハンジ「へっ! ざまあみろ! 辱しめを受けるがいい!!」ヘヘン!
リヴァイ「ハンジ」
ハンジ「何さ!」
リヴァイ「俺のいつもの兵服姿を思い浮かべてみろ」
ハンジ「は?」
ハンジ「……」
ハンジ「……」
ハンジ「ハッ!! 意味ねぇ!!」ガーンlll
リヴァイ「時間かかったな」
ハンジ「くっそ! じゃあ、人前でスカーフはずしてやる!!」
リヴァイ「そんなマネしたらお前は痴女扱い決定だな」
ハンジ「!? ぬぁぁ!! くっそー!!」
リヴァイ「もう戻る」スッ
ハンジ「ぐぬぬっ! 何かしら仕返ししてやるからな!!」
リヴァイ「……好きにしろ」
ハンジ「おぉ……潔いね?」ニヤッ
ガチャッ
リヴァイ「返り討ちにしてやる」
ハンジ「やられてたまるか!! 覚えてろよ!! この無類の女好き!!」
リヴァイ「別に女好きじゃねえ。それに……」
ハンジ「ん?」
リヴァイ「好きでもねぇ女に手ぇ出す程暇でもねぇよ」
ハンジ「……は?」
リヴァイ「じゃあな」
――バタンッ
ハンジ「…………は?」
ハンジ「え? ちょ、それどういう……!?」
ハンジ「リヴァイ、ちょっと待っ――」ガタッ
ガチャッ!
ハンジ「おぉ!?」ビクッ
リヴァイ「忘れてた」
ハンジ「リヴァイ!?」
――グイッ!
ハンジ「ちょっ……!」
リヴァイ「――――」
ハンジ「何……をリヴァ……い゙っ!?」
――スッ
リヴァイ「ん……これでいいだろ」
ハンジ「は?」
リヴァイ「それから……」ジロッ
ハンジ「え?」ビクッ
リヴァイ「次は覚悟しろよ……」
ハンジ「……はい?」
リヴァイ「……また暫く困ってろ。じゃあな」
バタンッ!
ハンジ「……え? 覚悟? 何が?」
ハンジ「暫く困ってろって……」
ハンジ「……ハッ! 鏡……鏡!!」カタンッ!!
*鏡*
ハンジ「……」プルプル…
ハンジ「ぬぁぁぁぁ!! またぁぁぁ!!///」
ハンジ「あんの野郎ぉぉ!! 二度もぉぉぉ!! 絶対許さねぇ!!!」ボフッ!!
――パサッ
ハンジ「!」
*スカーフ*
ハンジ「……あ、ヒラヒラ。……忘れていってやんの」プフッ
ハンジ「……!」
ハンジ「……帰りに誰かに会えー。会って辱しめを受けるがいいっ!」ヌーン
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
スタスタスタ……
リヴァイ「……二度もお預けくらったんだ。あれくらい当然だろ……」チッ
エルヴィン「リヴァイじゃないか」
リヴァイ「エルヴィン」
エルヴィン「ん?」
リヴァイ「なんだ?」
エルヴィン「首どうした? 赤くなってるぞ? 珍しくスカーフもしていないし……」
リヴァイ「!?」バッ
エルヴィン「リヴァイ?」
リヴァイ「……虫に刺された」
エルヴィン「……最近刺される奴が多いらしいな?」
リヴァイ「……チッ。何もしてねぇよ」ボソッ
エルヴィン「何がだ?」
リヴァイ「何でもねぇ」
エルヴィン「……程々にな」
リヴァイ「何もしてねぇっつってんだろうが」
エルヴィン「何がだろうな?」
リヴァイ「チッ! さっさと行きやがれ!」
エルヴィン「ははっ、またな、リヴァイ」
スタスタスタ……
リヴァイ「…………くそっ」
*次の日、モブリットから「また刺されたんですか? 大丈夫ですか?」と、心配という名の責め苦を受けました。
……リヴァイの野郎……覚えてやがれ。(ハンジ談)
ハンジ「……そういえば」
ハンジ「あの目だけ見れてないなぁ……」ポツリ
ハンジ「でもあの目を見るには多分……」
ハンジ「……」
ハンジ「……///」
ハンジ「だぁぁぁ!!///」ガシガシ
ハンジ「い、今はリヴァイへの復讐だけを考えよう! うん!」
ハンジ「……首洗って待ってろよ!! リヴァイ!」
*次の日はいつもより少しきつめにスカーフを巻いておいた。
……次は容赦するつもりはない。(リヴァイ談)
おしまい
リヴァイさん結局生殺し……ごめんよww次頑張れ。
でもって>>141の答えが出た……かな?ww
ローリングハンジさんとリヴァイに迫るハンジさんを書きたかったんだ。
が、……迫られてたな……まあいいか。
色々と嬉しいレスがあったりで本当にありがたかったです。マジ感謝。
これまでにレスくださった方、読んでくださった方ありがとうございましたー!!
続編見たい… ウルッ
壁|・ω・`)コッソリ
見返したら誤字発見。
見に覚え→身に覚え
……やべぇ恥ずかしい……
それから、レスありがとうございやす!
>>227
…続編……希望……だと?
調子こいて応えたいとこだが、これの続きとなると薬関係無く単なる情事になるからなー。
それはなんかあかん気がするよ……。
でもそう言ってくれるのは嬉しいっす。ありがとう。
ではまたいつかー
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