夏海「ねぇ姉ちゃんあの山にくねくねしたの見えない?」小鞠「!?」 (15)

くねくね「」クネクネ

夏海「うーん、あんまり良く見えないなぁ。双眼鏡持ってくる!」

小鞠「ちょっと夏海待ちなさい!」

夏海「あっ、何だ兄ちゃん双眼鏡持ってるじゃん!私にも貸してよー。おーい?兄ちゃーん?」

兄「にゃんぱすー」

夏海「えっ兄ちゃん?」

兄「にゃんぱすーにゃんぱすーにゃんぱすーにゃんぱすーにゃんぱすーにゃんぱすーにゃんぱすーにゃんぱすーにゃんぱすーにゃんぱすーにゃんぱすーにゃんぱすーにゃんぱすーにゃんぱすーにゃんぱすー」

夏海「ちょっと兄ちゃんどうしたの!?」

小鞠「夏海!絶対にあれを見ちゃ駄目よ!」

蛍「皆さんどうしたんですか?山の方を見てるみたいですけど…」

れんげ「双眼鏡落ちてるのん!見てみるのん!」

小鞠「!?」

れんげ「なにあれー、なんか白くてくねくねしてるのん!かかしみたいなのん!」

小鞠「れんちょん見ちゃ駄目!!双眼鏡渡して!」パシッ

蛍「先輩これは一体…?」

小鞠「皆今から私の言う事をよく聞いて。あのくねくねした物は、昔からこの地域の山に住んでいてて時々こうして現れるとお母さんから聞いているわ。」

小鞠「そしてあれをハッキリと見たものは間違いなく気が狂ってしまうって。」

蛍「そんな…!じゃあお兄さんは助からないんですか!?」

小鞠「私もあれを見てしまった人がその後どうなったのかまでは知らないわ。とにかく夏海はお父さんとお母さんを呼んで来て!」

夏海「分かった!」

小鞠「それとれんちょん、あれをハッキリ見た?」

れんげ「見たのん!ずっとくねくねしてたのん!」

小鞠「……。私もこんな事言いたくないけど、れんちょんももうダメかもしれないわ。双眼鏡であれだけ長い時間見てしまったら…」

蛍「そんな…!嫌ぁ…れんげちゃん…」ポロポロ

れんげ「?ほたるん泣かないでほしいのん!うち何ともないのん!」

小鞠「そんな!こんなことって…!でも一体どうして…?」

小鞠「…!!そうか!れんちょんはくねくねを見る前から既に池沼だったからあれを見ても何も影響がなかったんだわ!」

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