凜々蝶「今期アニメヒロインの集い…?」(221)
凜々蝶「はっ、馬鹿馬鹿しい。そんなもの僕に参加できるわけないだろう」
凜々蝶(しかし…ヒロイン、か。さぞかし真っ当な人間が多いのだろうな)
凜々蝶(……まぁ、ほんの少しくらいは興味がない事もないが…)
凜々蝶(しかし、だからといって…うーむ)
カルタ「……」ジーッ
凜々蝶「うっ!? ろ…髏々宮さん、いつからそこに…」
カルタ「…ちよちゃん、行かないの?」
凜々蝶「むっ? そうか、キミもこれに誘われたのだな」
カルタ「……」コクリ
凜々蝶「ふむ…髏々宮さんがどうしてもと言うのなら一緒に行ってやろうじゃないか」
カルタ「良かった。やっぱりちよちゃんも行きたかったんだ」
凜々蝶「そ、そんなわけないだろう! キミが行くというから、仕方なくだ!」
凜々蝶「ここが会場か」
美羽「いらっしゃいませー!」
凜々蝶「おお」
美羽「参加者の方ですよね? 皆さんこちらに集まってますよ」
凜々蝶「フン、案内とはわざわざご苦労なことだな。お疲れ様とでも言ってやろう。
キミはこの集いの主催者かその関係者か?」
美羽「いえ、私も参加者の一人ですよ」
凜々蝶「なにっ。参加者が何故案内人のような真似を…」
美羽「うーん。主催者さんが分かりませんので、人が集まるまで私がお出迎えしようかなーと」
カルタ「えらい、えらい」
美羽「はい、ありがとうございます♪」
凜々蝶「しかし、主催者が分からないとはどういうことだ?」
美羽「探したんですが、それらしい人が見当たらなくて」
檸檬「あら…みんなを集めたのは私よ」
凜々蝶「む?」
美羽「あれ、あなたはさっきお出迎えした…」
柑菜「檸檬先輩!?」
イチカ「あ、アナタが主催者だったの?」
檸檬「私たちは言うなれば全員仲間のようなもの。みんなが集まったらきっと楽しいと思ってね」
柑菜「そんな理由だけでよく実行に移しましたね…」
檸檬「あら、とても重要なことよ。うふふふふ…」
カルタ「…ちよちゃん。食べ物がいっぱいあるよ」
凜々蝶「ん? ああ、そうだな」
カルタ「はい、あーん」
凜々蝶「髏々宮さん!? み、みんなが見てるところでそういうのは」
野ばら「いい、いいわ! メニアック!」
凜々蝶「…って、キミも来てたのか! ヒロインだけじゃないじゃないか!」
野ばら「うふふ」
檸檬「結構適当に集めてみたのよ。そっちの方が面白そうだから」
(ガチャッ)
凜々蝶「…む?」
美羽「また誰か来たみたいですね」
リョーマ「ちーっす」
凜々蝶「って、男ではないか!」
リョーマ「仕方ないじゃん。俺の作品、女キャラなんて一人も出てないし」
檸檬「あら、桜乃さんや小坂田さんや杏さんが居るじゃない」
リョーマ「あー、そんなのも居たっけ。でも『新』の方では影も形もないっすから」
美羽「ともかく、歓迎しますよ!」
リョーマ「…どもっす」
凜々蝶「しかし…ふむ、意外と個性的な面子が多いようだな」
カルタ「ちよちゃんも、その一人」
凜々蝶「キミもな」
凜々蝶(ともかく、少し周りを観察してみるか……よし、あの辺りを見てみよう)
やすな「へえー。えっと、フィンルド…?」
ソーニャ「違う、フィン・エ・ルド・スイ・ラフィンティと言ったぞ」
ラン「私は地球の外から来たから、貴女たちにとっては馴染みにくい名前かもしれないわね」
やすな「地球の外…えっ、じゃあ宇宙人!?」
イチカ「!?」ビクッ
ソーニャ「馬鹿馬鹿しい。おいやすな、そんな冗談を信じるんじゃない」
ラン「いいえ。私は本当に宇宙人よ」
ソーニャ「なにっ?」
やすな「宇宙人…っていうと」
やすな「ワレワレハ~」トントントン
ソーニャ「お前なぁ…」
ラン「それよ!」
ソーニャ「それなのかよ!?」
イチカ(なんだ、私以外にも宇宙人が居たのね…)
まどか「やあやあそこのキミ。宇宙人って言ったらやっぱりそれだよね!」
やすな「えっ? うん。まぁね」
まどか「今時『ワレワレハー』なんてピンと来ない子も多いみたいで」
ソーニャ「確かに、古い気もするな」
まどか「でも、中学生でも知ってるんだからまだまだ共通認識よね!」
やすな「…えっ? いや私高校生だよ!?」
まどか「えっ」
ラン「もしかして同い年…?」
まどか「ごっめーん! ちっちゃくてかわいいからついつい中学生かと…」
ソーニャ「別にいいけどな」
やすな「どうしてソーニャちゃんがそれを言うの!?」
ソーニャ「いや、やすながそう見られてたということは私もだろうし」
まどか「んー…そっかそっか。年齢と見た目って作品によって結構微妙なところなんだね」
ラン「ちなみに私たちも高校生よ」
ソーニャ「確かに、私たちがもし仮に同じ世界の住人なら同じ高校生には見えないか…」
まどか「よし、ラン! みんなの年齢を調査しに行くよ!」
ラン「えっ?」
まどか「他人の年齢を間違えたとあってはジャージ部失格だからね!」
ラン(ジャージ部は関係ないんじゃないかしら…)
まどか「第一ヒロイン発見!」
檸檬「あら、私かしら」
ラン「…中学生?」
まどか「いや、さっき私たちと同い年くらいの青髪の女の子に『先輩』って呼ばれてた」
ラン「じゃあ高校生?」
まどか「それも、二年…いや、落ち着き払った雰囲気からすると三年、あの青髪の子は一年ね!」
檸檬「まるっ。正解よ」
まどか「おおう…決め台詞取られちゃった」
檸檬「さすがジャージ部といったところかしら。うふふふふ…」
ラン(何だか気味の悪い人ね)
まどか「次は…」
ひな「おねーたん、だえ?」
まどか「うわっ!? え、園児?」
美羽「ふふっ、正解です。3歳児ですけどね」
空「…こんにちは」
まどか「それと、中学生二人?」
美羽「私は小学生ですよ? まだ5年生です」
まどか「む…私たちを丁寧に出迎えてくれたり、小学生の割になかなか出来る子だ…」
美羽「ありがとうございます♪」
ラン(何だか、ムギナミと似たオーラを感じるわ…)
美羽「ほら、お姉ちゃんもちゃんとお話しようよ」
空「わ、私はいいわよ」
ラン「…お姉ちゃん?」
美羽「はい。私たちは三姉妹なんです」
まどか「うそっ、髪の色とか全然違うじゃん!」
空「親が違っても、姉妹は姉妹なのよ!」
まどか「あ、あー…そっか、そういうこと… ごめんね?」
空「フンっ」
美羽「いえ、いいんです。勘違いされても仕方ありませんし」
ひな「おねーたんはおねーたんだお?」
美羽「そうそう、ひなの言う通りです」
ラン(姉妹……家族、か)
まどか「えっと、次はー」
鳴「……」
まどか「あなたは、高校…までは行ってないか。中学生…三年くらい?」
鳴「正解よ」
まどか「ところで、どうして眼帯してるの? 転んじゃった?」
鳴「…面白い人ね。これは、子供の頃に目を無くしてしまったから」
まどか「えっ、目無いの!?」
鳴「今は義眼が入ってるけどね」
まどか「へえー、そうなんだ。すごい」
ラン(無口そうに見えて意外とおしゃべりな子ね)
まどか「よーし、次次ー」
凜々蝶「うっ、まずいな…」
カルタ「ちよちゃん、どうかした?」
凜々蝶「あいつがこっちに来る! 隠れるぞ…って、髏々宮さん?」
カルタ「……」チョイチョイ
ラン「まどか、誰かが呼んでる」
まどか「ん? 私に何か用?」
カルタ「…こっち」
凜々蝶(何してるんだあの人は!)
まどか「やっほー♪ 呼ばれてきたよ」
凜々蝶「あ、ああ。御機嫌よう」
カルタ「ちよちゃん。隠れる必要、ないよ」
凜々蝶「しかし僕は…」
カルタ「ここはお話しする場所」
まどか「えっ、何? 逃げようとしてたの?」
凜々蝶「フン、そんなわけ無かろう。どうして僕がキミみたいな一般人から逃げなくてはならないのだ?」
ラン(まあ、気持ちは分かる気がするけど…)
まどか「えーっと、小学生?」
凜々蝶「なっ…!? 僕は高校生だ!!」
まどか「あー、やっぱり」
凜々蝶「やっぱりって、キミは僕を馬鹿にしているのか!?」
まどか「うん」
凜々蝶「なっ…!」
まどか「ははは、逃げようとしたちよちゃんにおしおきだ!」
凜々蝶「むぅ……って、『ちよちゃん』!?」
まどか「いやさっきそう呼ばれてたからさ。ダメだった?」
凜々蝶「ああ、そういえばそうだったか…別に構わんがな」
まどか「なら良かった。まるっ!」
まどか「はぁー…ちょっと疲れたから休憩しようか、ラン」
ラン「そうね」
凜々蝶「フッ、そういうことならせいぜい僕が淹れたコーヒーでも堪能するがいい」
まどか「淹れてくれるの?」
凜々蝶「フン。キミがどうしても飲みたいというのなら仕方ないからな」
まどか「だってさ! ランも飲むよね?」
ラン「…わん」
凜々蝶(ワン? 犬、か…御狐神くんは元気にしているだろうか…)
凜々蝶「まあいい、もう少し様子を見るとしよう」
2クール目作品と、ついでに4クール作品のキャラは残念ながら・・・
小衣「小衣としたことが遅れてしまったわ…」
檸檬「あら、IQ14の天才さんいらっしゃい」
小衣「誰がIQ14よ!!」
檸檬「違ったかしら」
小衣「違う違わない以前の問題じゃない! 小衣のIQは14億なんだから!」
柑菜「いや、それはそれでおかしいでしょ?」
小衣「まああなたたち凡人には理解できないでしょうけどねー」
柑菜「むかっ…小学生のくせに偉そうに…」
小衣「小衣は精神的にも身体的にも、実年齢的にも小学生じゃないわよ!」
檸檬「まあ落ち着きなさい、こころちゃん」
小衣「こころちゃん言うな!」
小衣「そんな事より、ミルキィホームズは来ていないのね」
檸檬「彼女たちなら、畑仕事で忙しいらしいわ」
小衣「あの子たちまたやってるのね。畑仕事よりここに来た方が得る物は大きかったのに」
檸檬「貴女こそ、G4の他のメンバーはどうしたのかしら」
小衣「あの三人が勝手に有休取ってサボった事があったから、今度は私一人で休暇に来たのよ!」
柑菜(有休取ってサボるってどういう表現よ…)
小衣「まあ、煌びやかな場所は小衣以外には合わないものね。特にこんな豪勢な食べ物はミルキィホームズには毒だわ!」
檸檬「そう、それならゆっくりしていくといいわ。うふふふふ…」
あつみ「人多いな~」
ルイズ「ん? アンタ…私と声が似てるわね」
あつみ「あっ、本当ね」
ルイズ「何だか親近感が湧くわ」
あつみ「胸が小さいのも一緒ね!」
ルイズ「なっ…! 余計な共通点は挙げなくていいのよ!!」
あつみ「あはは、ごめんなさい」
ルイズ「第一アンタみたいな子供とそんなところが一緒でも…」
あつみ「…私、一応高校生なんだけど」
ルイズ「高校…って確か、サイトと同じ? …って事は私と同い年くらいって事!?」
あつみ「まあ、そういう反応には慣れてるわよ」
ルイズ「ごめんなさい。アンタは胸だけではなく体も小さいのにね…」
あつみ「その憐れむ様な目はやめて…」
火憐「ほう。アンタも格闘技やってんのか」
響「はい、まぁ一応…」
火憐「どうだい? どっちが強いか勝負とか…」
響「ええっ、勝負って!?」
ヤナギン「おや、面白そうな話してるじゃない」
生島「私たちも混ぜてもらえない?」
羽原「ちょ、ちょっと二人とも…」
ヤナギン「いやアンタは参加しないでいいからさ」
生島「つーか参加しないで下さいお願いします」
火憐「いいぜ、みんなでやろうか」
響「うええ~…」
ヤナギン「で、ルールはどうする?」
火憐「ん…ルール?」
響「あーそっか、そういうのも必要かぁ」
ヤナギン(こ、こいつらまさか…)
生島「や、ヤナギン…この人たち羽原と同じ人種じゃ…」
ヤナギン「ああ…」
羽原「?」
火憐「んん? どうかしたのか?」
生島「い、いえ!」
ヤナギン「あ、ああ。ちょっと急用で参加できなくなったよ。残念だったな」
羽原「あれ、そうなの?」
火憐「えー」
生島「というわけでごめんね、それじゃまた!」
火憐「それじゃ結局二人か、つまんねーな」
響「そ、それって本当にやる必要あるのかなー、なんて…」
火憐「いいじゃねーか、遊ぼうぜー」
檸檬「…あなたたちが暴れたら会場が壊れるからやめなさい」
響「ほら! 第一、人間同士で戦うなんてダメなんだって!」
火憐「えー……まあ主催者様がそう言うんなら仕方ねーか」
響「うんうん」
火憐「にしても…その口ぶりだともしかして、アンタは人間以外と戦ってるのか?」
響「えっ? まあ、そうだけど」
火憐「じゃあ私をその相手だと思ってさ」
響「勘弁してよー…」
未来「おーい、響ー」
火憐「おう、月火ちゃん…じゃねえ!?」
響「……? 未来も来てたんだね」
月火「やっほー、火憐ちゃん」
響「わぁっ!? 後ろからも未来の声が…って、別人??」
火憐「お前ら声似てるなぁ」
未来「あっ、確かに…」
月火「言われてみれば、そうかも?」
ルイズ「何だろう…私もあなたたちの声聞いたことある気がするわね」
柑菜「私も、聞いたことある気がする。なんかウザい人だったような」
未来「えっ!?」
月火「何それ? ウザキャラが似た声の人だなんて、プラチナむかつく…」
響「元気出しなよー、未来」
未来「響の方がウザいのに…」
響「えぇっ!?」
月火「そうだよね。こっちだって火憐ちゃんの方がウザいし」
火憐「なっ…!」
ユノハ「み、みんな落ち着いて…」
火憐「この状況で落ち着いてられるか!」
ユノハ「うう……すぅー」スゥー
響「あれ、消えた!?」
未来「見て、カエルの人形だけ残ってる!」
ミコノ「カエル? 猫の人形じゃないの?」
響「えっ…あれが猫?」
ポヨ「ヒァッ!」
柑菜「うわっ、何コイツ!?」
シュシュ「フゥー!!」
ミコノ「やめなさいシュシュ!」
響「リボンが動物になった!?」
りのん「なー?」
イチカ「ああっ! 出てきちゃダメよ、りのん!」
凜々蝶(何だ、一体何が起こっているのだ…)
まどか「な、何あれ…妖怪の集まり?」
凜々蝶「妖怪? まさかこんなところにまで…」
ラン「えっ?」
凜々蝶「いや、何でもない」
凜々蝶(あれはきっと他の世界の普通の生物…そう信じよう)
凜々蝶「…おや、あちらの方では親しげに話をしている者たちが居るな」
まどか「えっ、どこどこ?」
茉莉香「へえ、マトちゃんっていうのかー」
マト「うん。茉莉香ちゃんは何か部活やってるの?」
茉莉香「えーっと、ヨット部だよ」
アーシア「ヨット部ですか。それじゃ、海とかにはよく行かれるんですね?」
茉莉香「あー…そっか、あなたたちとは世界が違うんだもんね。
私の世界のヨット部は普通の海じゃなくて、宇宙という広大な海に航海しに行くんだよ」
マト「ヨットで宇宙に!?」
茉莉香「いやまぁ、ヨットといっても宇宙船だけどね」
アーシア「へえー、何だかすごいですねー」
茉莉香「私たちの世界だと割と普通なんだけどなぁ…」
茉莉香「ところで、あなたたちは何か部活やってるの?」
マト「私はバスケ部だよ!」
アーシア「バスケットボールですか。私はそういったスポーツはあまり…」
マト「それならアーシアちゃんはどうなの?」
アーシア「えっ!? 私は、その…オカルト研究部です」
茉莉香「オカルト…それはまた、随分と怪しい部活だね」
アーシア「え、えっと…私にもいろいろ事情があるんです…」
マト「何それ、変なのー」
赤沢「フン、のんきな物ね。私の作品では部活どころじゃないってのに」
アーシア「そうなんですか?」
赤沢「まあ、ね。……ちなみに私は演劇部だけど」
マト「なーんだぁ。ツンツンした態度を取ってるけど、キミも私たちと一緒にお話したいだけなんだね」
赤沢「なっ…! べ、別に私はそんな…」
茉莉香「あはは、素直じゃないんだからー」
まどか「はいはーい! 私ジャージ部!」
茉莉香「わっ!? ビックリしたぁ」
マト「ジャージ部?」
チアキ「……」
ヨミ「……」
鳴「……」
小猫「……」
チアキ(退屈ね)
ヨミ(だ、誰か喋らないかしら…)
鳴(ここは面白い人が多いわね)
小猫(む、みんな綺麗な黒髪なのに私だけ白髪…)
ラン「……」スタスタ
ラン(似た者同士惹かれ合うのかしらね…)
火憐「みんな、聞いてくれ!」
凜々蝶「む…?」
まどか「えーっ、何なに?」
火憐「せっかく今期アニメのヒロインが集まってるんだし、この中で最強キャラを決めようぜ!」
響「またそれ!? さっきダメだって…」
檸檬「許可するわ」
火憐「やった!」
響「あれ、会場が壊れるからダメだったんじゃ…」
檸檬「待っていなさい。今組み合わせ表を作るから」
鳴「むしろノリノリみたいね」
檸檬「よし、完成よ」
火憐 ─┐
├─┐
タダクニ妹 ─┘ │
├─┐
まどか ─┐ │ |
├─┘ |
響 ─┘ |
├
エリー. ─┐ |
├─┐ |
小猫 ─┘ | |
├─┘
カルタ. ─┐ |
├─┘
やすな ─┘
やすな「あれ…私?」
ソーニャ「良かったな。がんばれよ」
檸檬「ちょっとした冗談よ。そこはソーニャさんに入ってもらえるかしら」
ソーニャ「ええっ、私か? 面倒くさいな…」
火憐「誰だタダクニ妹って? そんな奴居たか?」
タダクニ妹「……」
羽原(私じゃなくて良かった…)
まどか「えー! 私もやるの?」
響「あっはは…お手柔らかにお願いします」
小衣「エリー? どこかで聞いた名前ね…」
エリー「ど、どうも…」
小衣「あー、アンタ! いつの間に来てたのよ!」
小猫「…この子と全力で戦っても大丈夫なの?」
檸檬「問題ないわ」
カルタ「……」
ソーニャ「えっ、私の相手はこの子か? 参ったな…こう見えて何か武術とかやってるのか?」
まどか「しっつもーん!」
檸檬「何かしら」
まどか「ミドリ…いや、道具とか使ってもいいの?」
檸檬「ちょっとした道具や武器はいいけどロボットはダメよ」
まどか「ちぇーっ」
響「ちょ、ちょっと! 何て物騒な物使おうとしてるんですか!?」
檸檬「あら、貴女も似たようなものじゃない」
響「ロボットですよ!? 似てないですって!!」
檸檬「ちなみに、歌くらい歌っても構わないわよ」
響「えっ! それってつまり…」
まどか「歌?」
檸檬「うふふふふ…」
檸檬「それでは一回戦第一試合、阿良々木火憐vsタダクニ妹…はじめ」
タダクニ妹「うおおー!」
火憐「おりゃっ」ゲシッ
タダクニ妹「ぐはぁっ!」バタリ
ヒデノリ「妹ぉぉー!!」
檸檬「勝者、阿良々木火憐」
火憐「ああん? もう終わりか、つまんねーな」
柑菜「それより、いつの間にか変な眼鏡の男の人が紛れ込んでるんだけど…」
檸檬「それでは一回戦第二試合、京乃まどかvs立花響…はじめ」
響「い、行きますよ!」
まどか「おー、来ーい!」
響「ふっ はっ たぁっ!」
まどか「お、おーっとっと…やるね、かわいい顔して」
響「これでも私、街の平和のために戦ってるんです! 負けませんよ!」
まどか「ふーん。奇遇だね…私も鴨川の平和のために戦ってるんだよ! とぉっ!」
響「へっ…うわぁっ!? ……いてて、やりましたね!」
火憐(響って奴、こんなもんなのか? まあ悪くない動きだけどな…)
まどか「はぁ、はぁ…やるね!」
響「ふぅ…そっちこそ!」
まどか「はぁ~…でも、私の負け!」
響「へっ?」
ラン「そんな、互角に戦っているのに…」
未来「そうだよまどかさん! どうして…」
まどか「あはは、互角に見えてた? それにこの子本気じゃないし」
響「そ、そんな事ないですよ!?」
まどか「いやいや。だってさ、そもそも『歌』ってのをまだ使ってないじゃん」
響「うっ…」
未来「それは…」
まどか「だから、私の負けだよ」
檸檬「いいのかしら?」
まどか「うん。悔しいけどただでさえ押されてたし、スタミナ面でも負けてたみたいだし…
ミドリが使えればお互い全力で戦えたかもしれないけどなぁ」
ラン「いや、響さんが死んでしまうわ…」
まどか「そう? 案外いい勝負しそうな気がしてるんだけど」
響「あ、あはは…」
響(さすがにシンフォギアは使えないって…)
檸檬「それじゃあ、勝者は立花響」
檸檬「一回戦第三試合、エルキュール・バートンvs塔城小猫…はじめ」
エリー「よ、よろしくお願いします…」
小猫「本当にいいの?」
檸檬「いいのよ。彼女ならやってくれるわ」
小猫(まあいいか。怪我しない程度に軽く一捻りにしてあげれば)
小猫「行くよ」ガシッ
エリー「きゃあっ!」ググッ
小猫「!? 私の力が押されてる…?」
小衣「あれは怪力のトイズ…って、まさか怪力vs怪力!?」
檸檬「あら、察しがいいわね。さすがIQ14のこころちゃん」
小衣「だから14じゃねーしこころちゃん言うな!」
まどか「これは面白い勝負に…」
エリー「きゃあっ!! ううっ、私の負けです…」
まどか「って、あれ?」
小衣「全然あっけないじゃないの!」
小猫「確かに、単純な腕力だけは私を凌ぐほどに凄まじいけど、こと戦闘に関しては私に分があったみたいね」
檸檬「はい。勝者、塔城小猫」
エリー「残念です…」
小衣「なんてザマよ。こんなんだったら平乃でも引っ張ってくるんだったわ!」
檸檬「次…一回戦第四試合、髏々宮カルタvsソーニャ、はじめ」
カルタ「……」
ソーニャ「こいつ、大丈夫なのか?」
凜々蝶「フン、おそらく問題ないな。キミがどれほどの人物か知らないが」
ソーニャ「そうか。じゃあ遠慮なく」
やすな「殺しちゃダメだよ!?」
ソーニャ「安心しろ。抵抗しなければ殺しはしないさ……っと、隙あり!」ガシッ
カルタ「……あー」
ソーニャ「ほら、さっさと負けを認めろ。さもなくばこのナイフで……ん?」
やすな「あ、あれ? 何だか空気が禍々しく…」
ソーニャ「な、何だこれは?」
やすな「ソーニャちゃん!!!」
ソーニャ「何だよ、大声出すな……ってうわぁっ!! 何だこの骸骨!?」
カルタ「がおー たべちゃうぞー」
ソーニャ「ぎゃー! こっち来んな!」
カルタ「じゃあ、私の勝ち?」
ソーニャ「わわ分かった! 私の負けでいいからさっさとどっか行け!!」
檸檬「勝者、髏々宮カルタ」
ソーニャ「ううっ…人外だなんて聞いてないぞ…」
檸檬「一回戦の結果よ」
火憐 ━┓
┣━┐
タダクニ妹 ─┘ │
├─┐
まどか ─┐ │ |
┣━┘ |
響 ━┛ |
├
エリー. ─┐ |
┣━┐ |
小猫 ━┛ | |
├─┘
カルタ. ━┓ |
┣━┘
ソーニャ ─┘
響「次の相手は火憐ちゃんかぁ…」
火憐「楽しみだぜー、いろいろと」
火憐「なぁ、今さらだけどこの面子で良かったのか?」
檸檬「あら、どうしたの?」
火憐「だってさ、アニメキャラだろ? もっとすごいの居たんじゃ…」
檸檬「作為的な組み合わせだったことは認めるわ。所詮は余興だもの」
火憐「何だよ、つまんねーなー。 それはさておいて、今の状況って戦闘要素のない作品可哀想だな」
凜々蝶「キミが提案したんだろう!?」
美羽「あはは、気にしてませんよ」
鳴「…なかなか楽しいわ」
ミコノ「私の作品にも戦闘はあるけど、肉弾戦なんて私には出来っこないし…」
リョーマ「確かに、スポーツならともかく格闘技は無理っすね」
ポヨ「ヒィァッ!」
檸檬「さて、気を取り直して…二回戦第一試合、阿良々木火憐vs立花響…はじめ」
火憐「へへっ。行くぜ!」
響「お、お手柔らかに…」
火憐「隙あり! とりゃっ!」バシッ
響「ぎゃっ!」
火憐「ほらほら、どうした」
響「ぐぅっ、強い…でも負けませんよ!」ドカッ
火憐「おっと。さすがにただではやられてくれないか。面白いぜ!」
未来「響…」
火憐「ほら、まだまだそんなもんじゃねーだろ!」
響「ぐっ…」
まどか「ダメだ、火憐ちゃんの方が格上だよ!」
響(このままじゃ…)
火憐「確かにいい動きしてるんだけどな。やっぱり違和感は拭えないぜ」
響「違和感…?」
火憐「普段はすごい敵と戦ってるんだろ? 何かそのための秘密があるんじゃないのか?
響の動きを見ると、もっとレベルの高い戦いを知ってる気がするんだけどな」
響「なるほど、そこまで見抜かれてるなんて…分かりました」
未来「響、まさか!」
響「バウ ウィー シャウ ネース ティアーウ ガングニール トローゥ…」
火憐「!?」
響「押忍!」
凜々蝶「変身した…!?」
火憐「へへ、上等だぜ!」
響「何故ー どうしてー 広い世界のー中でー」
まどか「急に歌いだした!!」
響「歌はシンフォギアの力の源なんです! はぁっ!」ガッ
火憐「うあっ! 確かに、さっきまでとまるで動きが違う…」
響「分かりましたか? 私が本気を出しちゃったら普通の人じゃ敵わないんです」
火憐「へ、へへ…分かったよ。普通の人扱いされるのは癪だけど、確かに分は悪そうだ」
響「だったら降参を…」
火憐「だが断る」
響「なっ…!」
火憐「確かに私は変身した今の響には勝てないかもしれない…そこは認めるさ。
だけど、だからとって諦めて戦いをやめたら、それは己にも負けたことになる。
どんなに無様にやられて、ボロボロになって、無残な負け方をしたとしても、
私はいつでも私自身には勝ち続ける! それが私の武道だ!!」
響「そうですか…その姿勢、尊敬します! それなら…」ダッ
火憐「なっ、しまった…疾っ…」
響「私も手加減は出来ません!」ドコォッ
火憐「かはっ…!!」ガクリ
月火「火憐ちゃん!?」
響「大丈夫です、意識を失ってるだけですから」
未来「響…」
檸檬「勝者、立花響」
赤沢「何なのよこの茶番…」ボソッ
鳴「そういうこと言わないの」
凜々蝶「次は髏々宮さんの…って、あれ? 髏々宮さんはどこに行った!?」
檸檬「あら、書置きがあるわ」
『戦闘のプロには勝てないので棄権します カルタ』
小猫「えっ。プロだなんて一言も言ってない…」
凜々蝶「髏々宮さんめ、逃げたのか…少しは阿良々木さんを見習って欲しいものだな」
檸檬「ともかく、居ないものは仕方ないわね」
まどか「探しに行ってみる?」
檸檬「やめておきなさい」
アーシア「でも心配です…棄権は棄権でいいとしても、探した方がいいんじゃ…」
檸檬「ダメよ。居ないものは居ないもの扱いしないと災厄が降りかかるわ」
鳴「……」
檸檬「そんなわけで二回戦の結果よ」
火憐 ━┓
┣━┐
タダクニ妹 ─┘ │
┣━┐
まどか ─┐ ┃ |
┣━┛ |
響 ━┛ |
├
エリー. ─┐ |
┣━┓ |
小猫 ━┛ ┃ |
┣━┘
カルタ. ━┓ |
┣━┘
ソーニャ ─┘
小猫「決勝は歌いながら戦う人が相手ね」
響「お、お手柔らかにお願いしますね」
檸檬「それじゃあ、決勝戦を開始するわ」
まどか「いやー、二人とも素晴らしい戦いだったよ! まるっ!」
小猫「…どうも」
マト「はい、響ちゃん。あったかいものどうぞ」
響「わぁ…あったかいものどうも」
凜々蝶「…って、おい!! 決勝戦の描写が省略されてないか!?」
まどか「あれ。見逃したの?」
美羽「いいじゃないですか、そんな細かいことは。お二人ともいい勝負してましたし」
凜々蝶「いい勝負してたんだったらなおさらのことだ!」
檸檬「仕方ないわね。でもこれはヒロインの集いであって、戦いに重きは置かれてないから」
凜々蝶「くっ、キミは都合のいい台詞ばかり…」
凜々蝶「ふぅ…まったく、結局どっちが勝ったのかすらよく憶えてないぞ」
カルタ「ちよちゃん、病気?」
凜々蝶「病気ではない! って、戻っていたのか髏々宮さん」
カルタ「決勝戦、見たかったから…」
凜々蝶「なに…見てたのか!?」
カルタ「うん。面白かった」
凜々蝶「くそぅ、くそぅ…」
やすな「あっ! それ私のネタだからパクっちゃダメだよ!」
檸檬「困ったわ」
アーシア「どうかしたんですか?」
檸檬「余興が終わって気分が盛り下がってきているのよ」
赤沢「貴女の気分なんか知らないわよ…」
檸檬「手厳しいわね。でも、何かイベントがあったほうが面白いじゃない」
マト「イベント、かぁ」
檸檬「誰か、特技でも披露してもらえないかしら」
まどか「なんという無茶振り…」
カルタ「……はい」
檸檬「あら、髏々宮さん。何かあるのかしら?」
カルタ「骸骨の姿になれる」
ソーニャ「ならんでいい!」
カルタ「そう…」
鳴「じゃあ、私も」
赤沢「アンタ、特技なんて持ってた?」
鳴「義眼で死者の色が見えるわ」
檸檬「やめなさい」
檸檬「そうね、珍しいものを見てみたいわ。例えば…海賊とか」
チアキ「!?」
茉莉香「か、海賊かー。今の時代そんなの居ないんじゃない?」
檸檬「あら。いろんな作品のヒロインが集まっているんだし、海賊の二人や二人居てもおかしくないんじゃないかしら」
チアキ「…貴女、分かってて言ってるわね」
檸檬「うふふふふ」
やすな「えっ! じゃあもしかして茉莉香ちゃんとチアキちゃんって海賊なの!?」
茉莉香「あはは…まぁ一応ね。海賊といっても宇宙海賊だけど」
火憐「何だよそれ、おもしれえじゃねーか! 正義の味方として放っておけねーな」
茉莉香「ま、待って待って! 私たちは政府公認の海賊だから悪じゃないよ!」
火憐「ほんとに何だよそれ…」
檸檬「他には…テニスとか」
リョーマ「…テニスは一人じゃできないっすよ」
小猫「部長が居れば……いや、人間の中学生が相手じゃ勝負にならないわね」
檸檬「いえ、なかなか見ものだと思うけれど」
檸檬(地味に本気で見てみたいんだけれど、まあそれはいいわ)
タダクニ妹「ねぇ…兄に下着取られて困ってる人とか…」
檸檬「貴女だけよ」
檸檬「ソーニャさん、少し聞きたいんだけれど」
ソーニャ「ん、何だ?」
檸檬「レーザー銃持ってないかしら」
ソーニャ「はぁ? そんなものあるわけ無いだろ」
檸檬「そう…ラフィンティさんやイチカはどうかしら」
ラン「わ、私? ないけど…」
イチカ「そんな物騒な物持ってないわよ。何に使うつもりなの?」
檸檬「この中に透明化して光線を無効化する能力者が居ると聞いたから、ちょっとね」
ユノハ「!?」
ミコノ「実験する気なの!? やめて!!」
檸檬「うふふふふ」
小衣「この人、鬼ね…」
檸檬「しかし、本当にどうしたものかしらね。この状況を何とかしてくれるイケメンさん現れないかしら」
ソーニャ「イケメンって何だよ」
檸檬「そういえば、この集いの主人公は誰だったかしら」
凜々蝶「何…主人公とは一体どういう意味だ?」
カルタ「…ちよちゃん」
凜々蝶「むっ、どうした?」
一同「じーっ」ジーッ
凜々蝶「ま……まさか僕がそうなのか!?」
檸檬「主人公なら主人公らしく、何か面白い事やりなさい」
凜々蝶「はぁっ!? そんな無茶振りされても僕には何も出来ないぞ!!」
カルタ「がんばって」
まどか「がんばれー!」
響「頑張ってください!」
凜々蝶「いや、がんばれと言われてもだな…」
檸檬「ほらみんな、白鬼院さんを応援してあげましょう」
ひな「おねえたん、がんばえー!」
鳴「…がんばって」
りのん「なー!」
凜々蝶「うっ……」
凜々蝶「ふ…フンっ! キミたちがどうしてもというのなら、僕がこの場にふさわしい芸を披露してやるぞ!」
マト「自らハードル上げちゃって、大丈夫?」
凜々蝶「ああ、問題ないさ、当然だろう?」
生島「期待してるよ~」
火憐「やってやれ!」
凜々蝶「そ、それでは、とある人気アニメを見て習得した面白い自己紹介をしてやろう…コホン…」
凜々蝶「みんなのハートにどっきゅーん! 初めまして、白鬼院凜々蝶だ…ぴょん……」
檸檬「……」 柑菜「……」 イチカ「……」 野ばら「……」
まどか「……」 ラン「……」 鳴「……」 赤沢「……」
ひな「……」 美羽「……」 空「……」
ルイズ「……」 あつみ「……」 リョーマ「……」
やすな「……」 ソーニャ「……」 ミコノ「……」 ユノハ「……」
火憐「……」 月火「……」 響「……」 未来「……」
マト「……」 ヨミ「……」 茉莉香「……」 チアキ「……」
アーシア「……」 小猫「……」 小衣「……」 エリー「……」
ヤナギン「……」 生島「……」 羽原「……」 タダクニ妹「……」
ヒデノリ「……」 ポヨ「ヒィァ?」 りのん「なー…」 シュシュ「フゥー!!」
凜々蝶「こ、これは…」
凜々蝶「だから僕なんかでは駄目だとあれほど…」
カルタ「ちよちゃん、かわいい」
凜々蝶「フン…そんなフォローは要らないぞ」
アーシア「いえいえ、本当にかわいかったですよ! …私には真似できないくらい」
ソーニャ「あ、ああ。私にも到底近寄れない領域だったぞ」
エリー「あざとい…です…」
凜々蝶「って、もはやフォローにすらなってないじゃないか!」
あつみ「そ、そんなことないよ?」
凜々蝶「もういい! 完全に外したことくらい分かってる!」
リョーマ「…まだまだっすね」
凜々蝶「でも、まあその…あれだ」
檸檬「あら、どうしたのかしら」
凜々蝶「落ちは付いただろう?」
檸檬「……前向きに考えれば、そうと言えない事もないわね」
凜々蝶「それでは解散にしよう。とにかく、今すぐ帰らせてくれ!」
柑菜「えーっ!」
やすな「宴はこれからだよぉ!」
凜々蝶「フン、それならキミたちはまだ楽しめばいいだろう? 僕一人だけ帰るのなら問題あるまい!」
まどか「行っちゃうの?」
凜々蝶「ああ」
鳴「寂しくなるわね」
ユノハ「寂しい、けど…仕方ない…」
凜々蝶「あー、それで最後にだが……その、何だ…」
檸檬「まだ何かあるのかしら?」
凜々蝶「フンっ! 皆さんお疲れ様、とだけ言っておいてやろう」
ラン「ふふっ。最後まであなたらしいわね、お疲れ様」
美羽「はい、お疲れ様です♪」
響「凜々蝶ちゃん、また会いましょう!」
茉莉香「元気でねー!」
凜々蝶「うっ……」
凜々蝶(まさか… 僕が、この僕が…名残惜しいと感じているというのか?)
凜々蝶(だが…例えそうだとしても…)
凜々蝶(…そうだ。いつか来る別れ、それが少し早くなっただけだ)
凜々蝶「ああ…また、な」
凜々蝶「……」
カルタ「…良かったの?」
凜々蝶「おっと、髏々宮さん。キミも来たのか」
カルタ「…うん」
凜々蝶「ふん、もう少しゆっくりしていけばいい物を」
カルタ「ちよちゃんが居ないのは、つまらない」
凜々蝶「ふっ…そうか。僕もちょうど、一人はつまらないと思っていたところだ」
カルタ「うんうん。一人より二人」
凜々蝶「髏々宮さん…」
野ばら「いいわ、いいわよ…! そのまま…」
凜々蝶「…って、キミもこの集いに参加していたのだったな。素で忘れていたぞ」
野ばら「冷淡な凜々蝶ちゃんも素敵だわ! メニアック!」
凜々蝶「ぶれないな、キミは」
野ばら「うふふ…二人より三人、ってことよ」
カルタ「…三人より、みんな」
凜々蝶「みんな、か」
凜々蝶(確かに、そうなのかもしれないな)
カルタ「寂しい?」
凜々蝶「フン、そんなわけないだろう。この僕が寂しいだなどと…」
野ばら「あら、思いまくりかしら」
凜々蝶「なっ…違う! 孤高に生きていた僕は寂しいなどと感じないのだ!」
凜々蝶「まぁ、あれだ…仮に寂しいと思ってたとしても、お互いに二期をやればまた会えるんだろう?
だから少なくとも、今日という日に思い残すことは何もないさ」
カルタ「…そう」
凜々蝶「それに…僕には、今日集まったみんなではなく別の『みんな』が居るからな」
野ばら「えーっ、誰かしら?」
凜々蝶「言わせるな恥ずかしい」
カルタ「恥ずかしい事、ないよ」
凜々蝶「ふん……では、僕たちの家に戻ろうか」
カルタ「…うん」
―終わり―
檸檬「二期をやれば、ね。簡単に言ってくれるわ…」
檸檬「仮に運良く今期から複数の作品で二期が決定したとしても、時期が被る可能性も微妙」
檸檬「それに、二期目では退場しているキャラも居るかも…」
檸檬「いえ、それは考慮しすぎね。そう…確かに考えすぎなんだけれど。うふふふふ」
檸檬「まあ、どちらにしても…『またね』ではなく『さよなら』と言っておくわ」
檸檬(凜々蝶…また集まることができればいいわね。その時に私が居ないとしても)
マト「『なつまち』は面白いらしいよ…」
やすな「クク…『あの夏』は今期続編絶望的アニメ四天王の中でも最も期待されている…」
響「ネタ以外の面で楽しまれているとは我ら四天王の面汚しですね…」
檸檬「…何をやっているのよ貴女たち」
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