カイエン青山「学歴では俺の勝ち」 (34)
最強の24歳になります──。
斎藤佑樹が札幌ドームのお立ち台の上でそう言ったのは、去年の6月6日。斎藤、24歳の誕生日のことだった。
しかし皮肉なことに、”最強の24歳”になったのは田中将大だった。
去年の11月1日、24歳になってからの1年間、田中は24連勝をマークし、一度も負けることはなかった。
まさに最強の24歳である。
2006年の夏、その田中に投げ勝って甲子園で”最強の18歳”となったのは斎藤だった。
しかし、最強の24歳にはなれなかった。
24歳の最初の日に勝って以来、彼に公式戦での白星はついていない。
田中の存在について改めて問われた斎藤は、こう答えた。
「マー君のことを訊かれたら、『すごいな』『これでメジャーに行くのかな』とか、
みなさんと同じようなことしか答えられません。高校の時のこととか、ライバル云々とか、
そういうコメントはしないと思います。それは、いつか追いついて、追い越したいと思っているからです。
勝負は今だけじゃないんだって、心のどこかで思ってます。
24歳、25歳の現時点では、ピッチャーとしてマー君の方が上です。
でも、30歳になったら、40歳になったらどうかということは誰にもわかりませんし、
そのための大学4年間だったと思っています。そこには僕、けっこう自信を持ってるんです」
斎藤佑樹のプロ3年目のシーズンが終わった。
一軍での登板は1試合。10月2日の札幌ドーム、オリックス戦での4イニングスのみ。
その試合で斎藤は負け投手となって、プロ3年目、0勝1敗、防御率13.50という数字が残った。
(以下略)
記事全文
http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/2013/11/12/post_312/index.php
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