亜美「う、うう……」 (84)

亜美「おはよー…」

美希「あ、約束どうり早めに来たんだね!」

亜美「うん…」

ドゴッ!

亜美「かはっ!」

美希「おはようの挨拶なの」

亜美「けほっ!けほっ!」

美希「じゃあゲーム始めるの!」

亜美「う、うう……」

雪歩「はい、どうぞ」コト

亜美「ひっ!」

美希「亜美のために雪歩がいろんなお茶を作ってくれたの
一つは普通のお茶だけど後の四つはハバネロ、虫、雑巾、下剤なの
どれが当たるかな?」

亜美「…飲まなきゃダメ?」

美希「ダメ♪」

亜美「うう…」

亜美(あの明らかに虫が入ってるやつはやめよう)

亜美(ハバネロは多分赤いやつだし
となると後の三つ)

美希「はやくしてなの」

亜美「わ、わかったよ…」

亜美「この緑色のお茶を…」

美希「これだね!」

亜美「ちが、それは虫が入ってるやつ…」

ガバガバ

亜美「うぐっ…うぐっ…」

亜美「おえええええ」ゲボー

美希「あーあ、もったいないの
仕方ないから他のやつもあげるね」

亜美「うっぷ…い、いや…」

美希「はい」

ガバガバガバ

亜美「ごほごほ!おえっ!」ビチャッ

美希「あーあ、汚いの」

真「美希、誰か来たよ」

美希「チッ…じゃあ片付けといてね」

亜美「う、うう…」

ガチャ

春香「おはようございます!」

亜美「………」カシャカシャ

春香「なにこれびちゃびちゃ…亜美大丈夫?手伝うよ」

亜美「うん…ありがと」

春香「終わり!あ、そうだ!亜美クッキー食べる?」

亜美「ごめんねはるるん、今お腹空いてないんだ」

春香「そっかー、じゃあこれは美希とかにあげようかな」

亜美「うん…」

春香「ところで小鳥さんは?」

亜美「いないよ…まだ来て無いんじゃないかな」

春香「え?じゃあ鍵は誰が開けたの?」

亜美「……兄ちゃんだよ」

春香「あ、もう来てたんだ」

亜美「………」

春香「プロデューサーさん!」

P「あ、ああ…春香か…」

春香「どうしたんですか?顔色悪いですよ?」

P「何でもないよ、どうした?」

春香「クッキー作ってきたんですけど食べます?」

P「ああ、貰うよ…」

P「亜美 、仕事の時間だ」

亜美「う、うん…」

春香「いってらっしゃい!」

P「いってくるよ、じゃあな」

バタン

春香「………美希」

美希「……なに?春香」

………

ブウウウウン

P「ごめんな、亜美」

亜美「…兄ちゃんは悪くないよ」

P「俺が何も出来ないばっかりに…
それどころか亜美、お前を…」

亜美「いいんだよ…仕方ないんだから…」

P「仕方ないって…」

亜美「亜美がなんか悪いことしたから皆怒ってるんだよ
きっとそのうちまたもとどうりになるよ」

P「………」

亜美「ただいま…」

雪歩「おかえり亜美ちゃん」

亜美「他の皆は…?」

雪歩「仕事だよ?」

亜美「そう…」

雪歩「はい、どうぞ」コト

亜美「これって…」

雪歩「虫入りのお茶だよ?」

亜美「ひっ…」

雪歩「朝、美希ちゃんが無理矢理飲ませたでしょ?やっぱりあれダメだと思うんだ」

亜美「……」

雪歩「だから今度は自分で飲んで?」ニコッ

亜美「うう…」

ゴクゴク

亜美「うっぷ…おえっ…」

雪歩「良くできました」

亜美「ただいま…」

真美「おかえり亜美!仕事たいへんだったっしょ?」

亜美「うん…もうへとへとだよー」

真美「んっふっふ~!そんな亜美のためにプリン買って来たんだ
一緒に食べよ?」

亜美「うん…」

亜美「………」モグモグ

真美「……なんか元気無いね、亜美」モグモグ

亜美「そんなことないよ」モグモグ

真美「……事務所でなんかあった?」

亜美「………別に」モグモグ

真美「………」

亜美「………」モグモグ

真美「ねえ亜美、何かあったら真美に相談してよ」

亜美「…何もないってば」

真美「ならいいんだけどさ…」

亜美「じゃあ亜美お風呂入ってくるから」

真美「………」モグモグ

ppp ppp

亜美「もしもし」

美希『あ、亜美?明日休みだよね?
実は美希も休みなの!』

亜美「…それで?」

美希『冷たいの!明日来て欲しいから場所言うね?』

亜美「………」

美希『…きっと明日は亜美も楽しいとおもうよ』

美希「あ、亜美!こっちこっち!」

亜美「………」

P「よ、よう!」

亜美「兄ちゃん…」

美希「じゃあいくの!」

P「な、何をするんだろうなー」

亜美「………」

P「おい、ここって…」

美希「ラブホだよ?」

P「こんなところで何をするつもりだ」

美希「そんなの決まってるの」

グイグイ

P「お、おい…」

亜美「………」

美希「部屋はもうとっといてあるの」

P「おい、美希…やめよう、こんなことは」

美希「いいの?美希とハニーが関係を持ったこと皆にばらすよ?
ほら、写真もあるよ?」

P「………それは美希の方から…!」

美希「皆そんなの信じないって思うな」

P「クッ…!」

亜美「兄ちゃん……」

美希「それじゃあ、始めるの!」

P「……亜美、ごめん…」

グチュグチュ

亜美「うぐっ…」グチュグチュ

グチュグチュ

P「はあ、はあ…ごめんな、ごめんな」パンパン

美希「あはは!ごめんっていいながらしっかり気持ちよくなってるの!」

亜美「う、うう……」グチュグチュ

P「ダメだ、もうでる…!」

ガシッ

P「!?なにするんだ!」

美希「しっかり最後までやらないとダメなの」

P「おい!本当にヤバイから!」

美希「あはは!」

ビュルルルルル…ドピュッ…ドピュッ…

P「はあ、はあ、…」

亜美「うう…」コポォ

美希「あはは!楽しかったよ!じゃあね!」

P「ごめんな、亜美…」

亜美「……気にしなくていいよ」

P「ごめん…本当にごめん…」

亜美「…………」

P「俺は……」

亜美「ごめん兄ちゃん、もう帰るね」ダッ

P「おい!亜美!」

ガチャ

亜美「ただいま!」

ガチャバタン

真美「亜美?どうしたの?」

亜美「…………」

真美「いきなり自分の部屋にいっちゃった…」

亜美「う、うう……」

真美「亜美、真美これから仕事だからいってくるね
冷蔵庫にシュークリームあるから食べてよ」

亜美「………」

真美「じゃ、いってきまーす」

亜美「………なんで亜美なんだろう…」

亜美「亜美が……なんかしたって言うの…?」

亜美「うう……嫌だよ……」

亜美「グス……」

亜美「………」

真美「おはよー」

春香「おはよう、真美」

真美「あれ?はるるんだけ?」

春香「うん、プロデューサーさんちょっと抜けるっていって帰って来ないんだ」

真美「ふーん」

春香「あ、そうだ真美に話があるんだ」

真美「話?」

春香「亜美のことなんだけどね」

真美「亜美のこと?」

春香「亜美がいじめられてるかも知れないんだ」

真美「亜美が?まさか」

春香「確証はないんだけど…
ここ最近亜美の様子、おかしいと思わない?」

真美「……確かに、ここ最近はずっと元気がなかったけど…」

春香「それだけじゃない、美希、雪歩、真、この三人の様子がおかしいって思ってさ
あとプロデューサーさんもたまに上の空っていうか
かなりの人数が関係あるんじゃないかなって」

真美「…………」

真美「それだけでいじめられてるかもって言うのは……」

春香「何度かグチャグチャに汚れた亜美を見たんだ
その時はいたずらが失敗しただけって思ったんだけど…」

真美「なるほどね、覚えとくよ」

春香「うん、もしかしたら違うかもだけど
……できればそっちのほうがいいな」

真美「…………」

真美「ただいま…っと」

亜美「おかえり」

真美「亜美…話があるんだ」

亜美「?なに?」

真美「亜美ってさもしかしていじめられてる?」

亜美「……!」

真美「今日はるるんから話を聞いてさ、もしかしていじめられてるんじゃないかって」

亜美「…………」

『誰かに言ったら真美もターゲットにするの』

亜美「……!」

亜美「そんなことないよ!」

真美「本当に?はるるんはミキミキ、ゆきぴょん、まこちんが怪しいって言ってたけど
あとちょっとだけ兄ちゃんも」

亜美「いじめられてないってば!」

真美「本当に?嘘ついてない?」

亜美「本当だっていってるじゃん!」

真美「亜美……ならいいんだけどさ」

真美「………」

亜美「亜美、もう寝るね」

真美「うん、おやすみ」

真美「………」

ppp ppp

真美「もしもし、はるるん?真美だけど
多分言ってたこと、本当だよ」

真美「うん…うん…じゃあ、そういうことで」

真美「おはよう!」

春香「おはよう、真美」

真美「兄ちゃんは?」

春香「いるよ、一緒に話をしよ」



P「どうしたんだ二人とも」

真美「亜美のことで話があるんだ」

春香「亜美、いじめられてますよね」

P「!!!」

P「な、なんのことだ?」

真美「とぼけても無駄だよ
大体分かるから」

春香「どうなんですか?」

P「……ああ、確かにそうだ」

春香「……!」

真美「誰がやってるの?」

P「主犯が美希、道具類を用意するのが雪歩、見張りが真だ」

春香「そんな……」

真美「兄ちゃんは何かしたの?」

P「俺は……」

P「俺はあいつらの奴隷みたいなもんだ
亜美のいじめに加担してた」

春香「どうしてですか!」

P「仕方なかったんだ!脅されてたから…」

真美「脅されたらやるんだ…
兄ちゃんってホント最低だね」

P「うっ…確かにすまないと思っている…」

春香「だったら!これから亜美を助けるために協力して下さい!」

P「………」

P「確かに助けてやりたいが…俺にどうしろと?
こんなダメ人間に頼ってもどうにかなるとは思えないが…」

春香「それは…」

真美「いいんだよ別に、手伝わなくて」

春香「真美!?」

真美「ただ、情報をくれればいいんだよ」

P「情報?」

真美「どこでいじめをしてるのか、教えてくれればいい」

P「そうか……それでどうにかなるのか?」

真美「まあ、任せてよ」

美希「あ!やっときた!」

亜美「ミキミキ…」

美希「この時間、屋上には誰も来ないんだ」

亜美「う、うう……」

美希「じゃあ今日はね…」

春香「待ちなさい、美希!」

真美「思いどうりにはさせないよ!」

美希「春香!それに真美も!どうしてここに!?」

数時間前

美希「じゃあ、次は屋上に来てね」

雪歩「う、うん」

真「あ、ああ」

P「………」

雪歩「もう嫌だよ…こういうことするの…」

真「仕方ないじゃないか…
弱みを握られてるんだから…」

真美「へえ、弱みって何?」

雪歩「真美ちゃん!」

真「どうしてここに!?」

春香「私もいるよ」

真美「兄ちゃんから話を聞いてさ
亜美をいじめてたんだって?」

雪歩「えっと、それは…」

真「雪歩、隠しても仕方ないよ
確かに僕らは亜美をいじめたよ」

春香「そう……」

真美「なんでいじめたの?」

真「美希が、僕らの弱みを握って脅してきたからさ…」

春香「弱みって?」

真「ごめん、それは言えない」

真美「亜美が許すなら、まこちんとゆきぴょんのことは放っておいてあげるよ」

真・雪歩「………」

真美「だから、ミキミキをどうにかするの手伝って?」

真「わかった…こんな僕らがどうにかできるなら手を尽くすよ」

雪歩「うん…」

真美「じゃあいきますか」

時間は戻り現在

美希「どうして…」

真美「ミキミキの味方はもう誰もいないよ?」

亜美「皆…」

春香「大丈夫?亜美」

真「ごめん、亜美」

雪歩「ダメダメな私だけど…亜美ちゃんを助けること、できるかな?」

亜美「う゛ん!」ポロポロ

美希「なんで…?」

P「美希、お前は間違ってるんだ
いじめなんか何もうまない
もうやめよう…」

美希「どうして……?」

真美「ミキミキ終わりだよ、もう全部」

美希「嘘…まさか!真美!」

真美「今さら気づいたんだ…でももう遅いよ」

P「………?」

美希「よくも……よくも!」

ガシッ

真美「ぐっ!」

P「おいやめろ!美希!」

バシッ

美希「っ!」

P「いいかげんにしろ美希…!」

美希「なんで…美希はハニーのために…」

P「俺のため?自己満足のためだろ」

美希「ああ、そっか…」

真美「………」

美希「全部全部全部!はめられたんだ!」

P「………?何をいって」

美希「じゃあね、ハニー」

バッ

P「おい嘘だろ…?」

グシャッ

春香「えっ…」

真「美希!」

その日星井美希は死んだ

亜美「な、なんで…」

真美「逃げたんだよ、もう無理だってわかったんだろうね」

春香「そんな…」

P「………最悪だ……」

亜美「いつか…きっとやり直せるって思ってたのに…
こんなの…あんまりだよ…」

真美「……じゃあね、ミキミキ」






真美「よく頑張ってくれたよ」

その後、心が折れた亜美はアイドルに復帰することが出来なかった

真美「いってくるよ、亜美」

亜美「ごめんね、亜美の仕事全部真美に押し付けちゃって」

真美「いいんだよ気にしなくて
いっぱい仕事あるって幸せなんだよ?」

亜美「そう?」

真美「そうそう!じゃあいってくるね!」

亜美「いってらっしゃい」

真美「………あはは」

真美の思いどうりEND

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