吉野「どうしてマコちゃんは私になにも話してくれないのかな…」 (19)

吉野「おいしいマコちゃん?」ニコニコ

マコちゃん「うん!おいしいよ吉野!この店のケーキは最高だっ!」

内田「ほんとだよねー?毎日でも食べたくなっちゃうよー」

吉野「よかった…私ねマコちゃんに食べて貰いたかったんだよ」ニコニコ

マコちゃん「ん、なんでオレなんだ?」

内田「ねー、私はー?」

吉野「だってマコちゃんって千秋の家じゃないとなかなか会えないから…」

マコちゃん「あぅ…」

内田「あのね吉野ちゃん、それは…」

吉野「一度マコちゃんとゆっくりお話とかしたかったんだよ?」ニコニコ

吉野「一緒にお店で服を見たり、一緒にケーキ屋さんで食べたり…マコちゃんは私たちより年上だからいろんなこと相談してもらったり…」

吉野「そういう女の子なら当たり前なことをマコちゃんとしたかったんだよ」ニコニコ

マコちゃん「あはは…そうだな、なかなかタイミングなくて吉野とはあんまりそういうことしてなかったかもなー…」アセアセ

内田「マコちゃんも最近はやたら女の子っぽくなってきたもんね」ニヤニヤ

マコちゃん「内田!」

内田「え?なあに?」

マコちゃん「ありがとうございます!」

内田「こ、こちこそどういたしまして!」

吉野「二人のやりとり面白いね」 ニコニコ

マコちゃん(ほんとは誉められたことじゃないんだけど…)

内田「マコちゃんはもっといろんな女の子と遊ばないとだめかもねっ!」

マコちゃん「なに言ってるんだ内田!それじゃオレが悪い奴みたいじゃないか!」

内田「女の子度を上げるためにいろんな女の子と交流したらいいんじゃないかなって意味だよ?もしかしてマコちゃん…?」プププ

マコちゃん「騙したなー!」

内田「違うよ!少し説明しなかっただけだもん!」

マコちゃん「同じだー!」

吉野「あはは、二人とも仲良しさんだねー?羨ましいなあ…」

マコちゃん「騙されるな吉野!内田はあー見えて結構ないじめっこなんだ!」

内田「違うよ!私は純粋にマコちゃんがもっとよくなるにはどうしたらいいか考えてあげてるもん!」

吉野(本当に羨ましいな…)

いつからだったかな…私があなたのことを気になり出したのは

はじめて会った時からこの子はあの人だって最初から気づいていた

けど私は知らないふりをした

話さないってことはなにかあるから言えない…

すぐにわかった

春香ちゃんの事が気になっていること

千秋に出入り禁止されたからその格好なんだってこと

そこまでして会いたかったんだよね?

だったら私も協力しなくちゃいけない

私に話してくれなかったとしても

そう思っていたんだよ…

吉野「ねえマコト君ちょっといい?」ニコニコ

マコト「なんだ吉野ー?」

吉野「ありがとマコト君。今日、千秋の家でお菓子パーティーやることになったんだけど…」

マコト「えっ!?そうなの…?急だなあ…」

吉野「都合悪いの?」

マコト「あぁ…そのぅ、そう!ちょっと用事があって!!」アセアセ

吉野「そうなんだ…夏奈ちゃんや春香ちゃんもいるのに残念…」

マコト「その…ごめんな吉野?誘ってくれたのに…」ズーン

吉野「ううん、大丈夫だよ。次は絶対に来てね?それじゃ」ニコニコ

マコト「あぁ、ほんとにゴメンな!……お菓子パーティーか…」

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