羽原「としゆき君、おかえり」唐沢「…」(164)

羽原「あ、ゴメンねとしゆき君、勝手に上がっちゃった…あはははは」

唐沢「………」

羽原「今日はね渡したい物があったの……これ、学校の調理実習でレモンタルト作ったんだけど、どうかな?」

唐沢「………羽原、悪いが自分の家に戻ってくれ」

羽原「……そっか、やっぱり私ってとしゆき君にとってジャマかな?」

唐沢「………」

羽原「ジャマなの…かなぁ?」ジワッ…

唐沢「………それは…」

羽原(唐沢サイド)「ジャマなの…かなァ?」ゴゴゴゴゴ…

唐沢「…いや、そんなことはない……ゆ、ゆっくりしていけ、羽原」

羽原「!…うん!ありがとう!としゆき君!」

唐沢「………」ガチガチ…

羽原「どう?おいしい?」

唐沢「あ、ああ…」

羽原「そっか、よかった……えへへ」

唐沢「………」

唐沢(この女…一体何が目的なんだ…先週から俺の家に入り浸って…)

羽原「~♪ん~、おいっしい!」

唐沢(まさかあの取り巻きの柳達に何か吹き込まれて…いやだが…)

羽原「あ、もうこんな時間だ…帰ってお風呂沸かさなきゃ」

唐沢(!た、助かった…やっと自分の巣に帰ってくれるのか…これで俺の身も…)

羽原「よし、じゃあまた明日来るね、としゆき君♪」

唐沢「!…あ、ああ」

羽原「あ、後ここにいつもの置いておくから、じゃあね」ガチャ…バタン

唐沢(奴は立ち去るとき、いつも次の日もここに来ると宣言し去っていく……そして)

唐沢「いつも置いていくこの2000円札……一体本当にどういうつもりなんだ…」

後日
唐沢「そういうわけなんだが、この状態をどう思う?」

ヒデノリ「羨ましい、よって死刑」

ヨシタケ「右に同意」

タダクニ「じゃあ…左に同意かな」

唐沢「いや、お前たち……この状態がどれだけ危険なのか分かっているのか…?」

ヒデノリ「いやお前こそ何言ってんの?年頃の男女が一緒に居るのが危険じゃないわけないでしょうが」

唐沢「そういう意味で言ってるわけじゃない……命の危険が…」

ヨシタケ「新しい命って意味か?飛躍のしすぎだろ、それは」

ヒデノリ「いや、愛されすぎて自分の命が……みたいな感じか?」

唐沢「………お前ら…」

タダクニ「あー…じゃあもう一回話してくれ…俺はちゃんと聞くから」

唐沢「悪いな……タダクニ」

タダクニ「なるほど、トラウマの象徴みたいな幼馴染が家に入り浸ってるってことか…」

唐沢「ああ……今日を入れたらもう8日目…俺はもう無理だ」

タダクニ「…唐沢」

ヒデノリ「なぁ~に言ってんだか、過去のことなんてスッパリ忘れちまって、とっととイチャコラチュッチュすればいいだけじゃねぇか」

ヨシタケ「俺だったらそうするな」

唐沢「………アークデーモン…羽原」

ヒデノリ・ヨシタケ「!!!」

唐沢「この名前に覚えは…あるはずだよな?」

ヒデノリ「………ど、どうして…」

ヨシタケ「その名を…」

タダクニ「え?ちょっ、何の話?」

ガシッ!

ヒデノリ「唐沢…悪かった、本当に悪かった……本当に…」

ヨシタケ「俺はなんて軽率なことを……俺は大馬鹿野郎だ…」

唐沢「いいんだ……分かってくれただけで……お前ら…」

タダクニ「………」


タダクニ「で、そのアークデーモン羽原?って奴が唐沢の家に入り浸っている幼馴染の正体なのか?」

ヒデノリ「ああ、その絶対的悪の象徴、アークデーモン羽原が唐沢の家に入り浸っている」

ヨシタケ「その事実は決して見逃してはいけない問題だ」

唐沢「ああ…だからこれ以上!」

「「「ヤツに好き勝手させるわけにはいかないっ!!!」」」

タダクニ「………ちょっと風に当たってくる」

その頃
生島「で、どうよ?最近?」

羽原「え?私?」

ヤナギン「アンタ以外に誰が居るっていうのよ、この幸せヤロウ」

羽原「幸せって…そんな…別に私は…えっと…」

生島「またまたぁ~、お隣さんたぶらかしてるんでしょ~?このこの~」

ヤナギン「知らないとでも思ってたのか?このアバズレ女」

羽原「……たぶらかすって…私は別に…」

生島「うわ、そういう乙女モードは普通にキモイから、誰にアピールしてんのアンタ」

ヤナギン「一番そういう縁から遠いのが羽原だったっていうのによぉ……はぁ…やってくれるわよ全く」

羽原「もう!アンタら好き勝手言い過ぎっ!」

ヒデノリ「で、これから一体どうするつもりだ唐沢?」

唐沢「………」

ヨシタケ「今日も来るんだろ?アークデーモン」

唐沢「ああ…」

ヒデノリ「そうだ!俺たちと遊びまくって帰る時間を遅くするってのはどうよ?これなら奴と会わずに済むじゃねぇか!」

唐沢「いや、それは無理だ…」

ヨシタケ「何でだよ、これ中々いい手だと思うぜ、普通の女子高生相手なら気が引けるがあのアークデーモンなら…」

唐沢「だから…無理なんだ……以前にその手は使ったからな」

ヒデノリ・ヨシタケ「!」

唐沢「その日は4日前…確か生徒会の仕事を放課後に消化した日だった…」

仕事を全てやり終えたときにはもう、空は真っ暗だった

唐沢「………はぁ、だが助かったな、これで羽原の奴に会わなくて済む」

唐沢「一体何が楽しくて俺のところに来るんだアイツは…」

唐沢「………寒くなってきたな、急ぐか」


羽原「あ、おかえり……としゆき君」

唐沢「」

羽原「えへへ…帰り、遅かったね?何かあった?」

唐沢「いや…生徒会の仕事を…」

羽原「そっかぁ……くしゅっ!」

唐沢「ッ!」ビクゥ!

唐沢「お、お前…なんで家の前に…」

羽原「だって、勝手に入ったらとしゆき君に迷惑だし…」

唐沢「………」

羽原「えへへ…ちょっと寒かったけどなんとか大丈夫だった…うん」

唐沢「……はぁ、ほら早く家に入れ羽原、風呂も沸かしておく」

羽原「え!そ、そこまでいいって!」

唐沢「………震えてる女の子をほっとくわけにはいかない」

羽原「っ……あ、ありがと」

唐沢「………」

唐沢(よかったぁああああああああ、待たせて怒らせたのかと思ったあああああああああ)

羽原「やっぱり優しいな…としゆき君は…」

唐沢「………」

羽原「それじゃあとしゆき君、はい、お礼として今日は3000円♪」

唐沢(………1000円アップ?)

羽原「~♪」

唐沢「それから勝手に入るのもなし崩し的に許してしまったんだ…」

ヒデノリ(なんとも分かり易いデレだな)

ヨシタケ(マネーデレか…)

唐沢「だからヒデノリ、悪いがその手は使えない…」

ヒデノリ「なるほどな…さすがアークデーモン、死角が全く無いぜ…」

ヨシタケ「どうする…もうすぐ時間なんじゃ…」

唐沢「くっ…」


タダクニの妹「はぁ~、つっかれたぁ~」

ヒデノリ「………」

ヨシタケ「………」

タダクニの妹「ん?何よお前ら?……まさかまたパン…」

ヒデノリ「これだああああああああああああああ!!!」

数時間後
唐沢「た、ただいま…」

羽原「あ、おかえりとしゆきく…」

タダクニの妹「こ、こんにちわ…」

羽原

唐沢「………」

タダクニの妹「えっと…」

羽原

唐沢「は、羽原…?」

羽原「こんにちわ、としゆき君、その娘どちら様?」ゴゴゴゴゴ…

唐沢「………」

羽原(唐沢サイド)「その娘…どちら様ァ…?」ゴゴゴゴゴ…

唐沢(う、うわぁああぁぁあぁあああああああぁぁああぁ!!!)

羽原「」ニコニコ

唐沢「………」ダラダタ…

タダクニの妹「ちょ、ちょっと唐沢さん!」コソコソ

唐沢「…何だ?」

タダクニの妹「何なんですかあの人!オーラからしておかしいじゃないですか!」コソコソ

唐沢「悪かったタダクニの妹……巻き込んでしまって」

タダクニの妹「……まぁ、唐沢さんの頼みでしたのでいいですけど…」

唐沢「………妹」

羽原「いいなぁ~、私も二人みたいに近づいて話してみたいなぁ~」

唐沢・妹「!」

羽原「私だけハブられちゃったなぁ……はぁぁ~」

唐沢・妹「………」ガクブル

羽原「へぇ~、友達の妹なんだ、可愛いね……うん、すっごい可愛い娘だね」

タダクニの妹「ど、どうも」

唐沢「………」

羽原「いいなぁ~…私もアナタぐらい可愛ければ………ねぇ?」ギラッ

タダクニの妹(言うなら最後まで言えよっ!)ガクガク…

羽原「それで、いきなりどうしたのとしゆき君、こんな可愛い娘を連れてきて?」

唐沢「いやな……この娘がどうしても俺の家に来たいと聞かなくてな」

羽原「…ふぅ~ん…」ギラッ…

タダクニの妹「っ!?」ビクゥ!

羽原「………どうしても家に来たい…かぁ」ゴゴゴゴゴ…

タダクニの妹「………」ガクガクブルブル…

唐沢(クソッ!あのタダクニの妹でさせダメなのか…)

唐沢「タダクニの妹…キツかったら帰っても…」
タダクニの妹「無理でしょ…今更このプレッシャーから逃げられるなんて…」

羽原「」ニコニコ…ゴゴゴゴゴ…
タダクニの妹「なら…戦うしかありませんよ…」

唐沢「妹…」

タダクニの妹「………いきますっ」

タダクニの妹「は、羽原さん!」

羽原「ん?何?」

タダクニの妹「えっと…アナタもどうして唐沢さんの家に勝手に居るのかなぁ~…なんて」

タダクニの妹(……ちゃんと話し合える相手のはず…なら…)

羽原「………」

羽原「唐沢さん…ねぇ」ギロッ

タダクニの妹「ッ!?」

羽原「友達の妹の分際で親しそうだね、羨ましいな……ね、唐沢さん?」

唐沢「ッ!?」

タダクニの妹(ダメだ…話をつけられる相手じゃない…)

タダクニの妹「そ、そんなことより!もうすぐ日も暮れちゃうのにどうして羽原さんは唐沢さんの家にいるんですか?」
羽原「………」

タダクニの妹「………どうなんです?」

羽原「………」

タダクニの妹(だんまりか…よし!なら今叩き込むっ!)

タダクニの妹「か、彼女じゃないんですよね?なら男の子の家に入り浸るのはおかしくないですか!?」

羽原「………」

タダクニの妹「唐沢さんから聞きましたよ!最近毎日のように唐沢さんの家に来てるらしいじゃないですか!」

羽原「………」

タダクニの妹「アナタはどうも思っていないでしょうが、唐沢さんにとっては迷惑極まりないんですよ!そういうの!」

羽原「ッ…」

タダクニの妹「だ、だからこれ以上………これ以上……」

タダクニの妹(言え……殺られる前に私が殺るんだ……じゃないと…)

唐沢「………」

タダクニの妹(唐沢さんが……!)

タダクニの妹「唐沢さんに…付き纏わらないでくださいっ!」

その瞬間…

タダクニの妹「ひぃあっ!」

羽原「………」

すでに羽原の右手の人差し指と中指はタダクニの妹の二つの目を捉えられる位置にあった

タダクニの妹「あっ…あぁ…」

唐沢「………」

羽原「………私が…迷惑……そっかぁ」

羽原の右手の二本の指はゆっくりと前に進む…
獲物をブチ貫くために…

唐沢「や、やめろ!羽原!」

羽原「……としゆき君」

唐沢「タダクニの妹!お前は早く帰れ!ダッシュでだ!今すぐにだ!」

タダクニの妹「あっ…あぁ…」

唐沢「早くしろぉ!」

タダクニの妹「うっ…うわあああああああああああ!!!」

唐沢「……おい、羽原」

羽原「………」

唐沢「はぁ…クソ、待ってろ、今水持ってきて…」

羽原「ねぇ…としゆき君」

唐沢「………何だよ」

羽原「私ってやっぱり……としゆき君にとって迷惑なのかな」

唐沢「………」

羽原「そうだよね、一生物の傷を作った張本人だしね私」

羽原「そんな奴が毎日家に来られたら困っちゃうよね、としゆき君も」

唐沢「………」

羽原「それにっ…熱くなったら…また償えないようなことしそうになっちゃうし…」

羽原「これ以上……人を…傷つけたくないって思ってたのに……」ポロポロ…

唐沢「………」

羽原「ねぇ…としゆき君」
唐沢「…何だ?」

羽原「としゆき君って、私のこと…今でも嫌い…かな?」
唐沢「………」


唐沢「ああ、嫌いだ」

羽原「………」

羽原「……」

羽原「…」

羽原「そっか、えへへ、そうだよね……そうに決まってるよね」
唐沢「………」

羽原「うん、よし……それじゃあ私もう帰るね、としゆき君……あ、後これ、いつもの、ここに置いとくね」
唐沢「………」

羽原「それじゃ……バイバイッ」
ガチャ…バタンッ…

唐沢「………」

唐沢「何なんだよ…一万なんて大金残していきやがって…馬鹿じぇねぇのか羽原の奴…」

唐沢「………本当に…何なんだよ…」

後日、教室
唐沢「そして終わったんだ…その日以降、羽原の暴走が」

ヒデノリ「ほぉ、通りで最近タダクニの妹を見かけないと思ったら…」

ヨシタケ「部屋に引きこもってるとかなのかもしれねぇな」

唐沢「そこまでは分からない…だがタダクニの妹には悪いことをしたな」

ヒデノリ「ああ…あのアークデーモンの片鱗を間近で体験したんだ……悪いことどころじゃねーよ」

ヨシタケ「いやホント、俺たち突入してなくてよかったな……はぁ、助かったぁ」

唐沢「………」

ヒデノリ「ま、これで脅威も去ったことだし、今日はゲーセンでも寄って帰ろうぜ唐沢!な?」

唐沢「あ、ああ…」

ヨシタケ「よし、そんじゃレッツゴー!」

唐沢「………」


唐沢「雪…か」

唐沢「………」

唐沢「まさかこんな時期に降り出すなんて…」

唐沢「………」

唐沢「寒い、急ぐか」


羽原「あっ…え、えへへ…お、おかえり」

唐沢「は、羽原!?どうしてお前がここに!?」

羽原「ご、ごめん……としゆき君にどうしても謝りたくて…」

唐沢「はぁ!?……チッ、いいからとにかくウチに入れ!」グッ…

羽原「あっ……う、うん」

羽原「へくしゅっ!」

唐沢「ほら、これ着ておけ」

羽原「うん…ありがと」

唐沢「……それで一体どういうつもりなんだ?羽原?」

羽原「………これを渡したくて」

唐沢「……これ」

羽原「今日も調理実習で作ってみたんだけど……どうかな?」

唐沢「チョコレートケーキ…か」

羽原「うん……前においしそうに食べてたからお詫びに…」

唐沢(おいしそうに食べてた覚えはないが…)

羽原「………やっぱり迷惑だったかな?」

唐沢「いや…ありがとう、羽原、ありがたくいただく」

羽原「っ……う、うん」

唐沢「それでだ、羽原」

羽原「う、うん…何?」

唐沢「どうしてまた……俺のところに来た?」

羽原「………」

唐沢「俺は確かにお前のことを拒絶したはずだ……なのになんでだ」

羽原「………」

唐沢「何で…まだ俺のことを待ち続けたんだ……お前は」

羽原「………」

唐沢「……羽原」

羽原「………」

羽原「………もう帰るね」

唐沢「おい羽原、まだ話は…」

羽原「ごめんね…また押し付けがましい真似しちゃって…迷惑だったよね」

唐沢「………」

羽原「……それじゃあ、これ…ここに置いとくね」

唐沢「………」

羽原「それじゃあ、バイバ…」

パシッ…

唐沢「待てって…羽原、まだ話は終わってない」

羽原「と、としゆき君…?」

唐沢「いいからお前はここにいろ…分かったな?」

羽原「………うん」

羽原「………」

唐沢「………」

羽原「ね、ねぇ、としゆき君…やっぱり私帰ったほうが…」

唐沢「はぁ…それにしてもあの時の羽原はすごかったな」

羽原「えっ…?」

唐沢「人の目にあんな速さで指を突き立てるなんて……人間技じゃなかったな」

羽原「も、もう!人の気にしてることをどうして言うの!」

唐沢「それだよ」

羽原「………え?」

唐沢「昔のお前なら人の気持ちよりも自分の気持ちを優先してたはずだ…だろ?」

唐沢「それが今となっては引っ込み思案な真逆の性格……なぁ、羽原」

羽原「………」

唐沢「俺は今、お前の本当の気持ちが聞きたい……聞かせてくれ、羽原」

羽原「……私の本当」

羽原「………としゆき君、前に女の子連れてきたよね…あの可愛い娘」

唐沢「ああ、それがどうした」

羽原「私ね…あの娘が入ってきた時、殺そうかと思った」

唐沢「」

羽原「だけど、としゆき君の前でそんなこと絶対にするわけにはいかないし、常識的に考えてもしちゃいけないから思い留まったんだよ…だけど…」

唐沢「…だけど?」

羽原「付き纏うなって……私はとしゆき君にとって迷惑…って」

唐沢「だから……あんなことをしたのか…?」

羽原「ご、ごめんなさい!もうあんなことしないからっ!絶対に!」

唐沢「………それは俺じゃなくてタダクニの妹に言うはずの言葉だろ?」

羽原「……うん、そうだね…えへへ」

唐沢「はぁ…」

羽原「えへへ……そ、それとね…としゆき君」

唐沢「……何だ?」

羽原「えっと…やっぱり私のこと…まだ…嫌いかな…?」

唐沢「………」

唐沢「ああ、やっぱりまだ…嫌いだよ」

羽原「……そっか」

唐沢「でもな羽原、それは多分昔の虐められてた過去がそうさせているのかもしれない」

羽原「…過去?」

唐沢「ああ、お前に虐められていた恐怖のせいでお前のことを嫌いになってるのかもしれない……いや、多分そうなんだろう」

羽原「……そっか」

唐沢「………お前はどうなんだ?羽原?」

羽原「え?」

唐沢「お前は俺のこと…嫌いか?」

羽原「そんなっ!そんなこと全然ないよ!好きに決まってるよ!」

唐沢「………そっか」

羽原「あっ……え、えっと…」

唐沢「それは告白と受け取っていいのか?」

羽原「え、えぇぇぇぇぇぇ!?な、何言ってるのとしゆき君!こ、告白じゃっ!」

唐沢「冗談だ、気にするな」

羽原「うぅ……もう…」

唐沢「…よし、羽原」

羽原「は、はいっ!」

唐沢「お前はいくらなんでもその薄着じゃ今の時期でも少し寒いだろ」

羽原「え…う、うん…そうだけど…」

唐沢「ならこれで買って来い、コートか何か」

羽原「……このお金って私のだよね」

唐沢「いいから、じゃないと今日みたいな日は困るだろ」

羽原「………うん、ありがと、としゆき君」

後日
唐沢「で、また前の状態に戻った」

ヒデノリ「アレだな、お前はそのナリじゃなければギャルゲ主人公にピッタリだな」

ヨシタケ「帽子かぶってる主人公も珍しいと思うけどな」

唐沢「でもまぁ…最近は羽原も可愛く…」

ヒデノリ「のろけ羨ましい、よって死刑」

ヨシタケ「右に同意」

唐沢「相手がアークデーモンでもか?」

ヒデノリ・ヨシタケ「………」


タダクニの妹「私の目…目……あぁ…うわぁあぁぁぁあああぁぁぁぁああぁ!!!」

タダクニ「………早く帰ってきてくれ…妹」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年06月03日 (火) 02:45:37   ID: 3s_bZUWS

タダクニの妹可哀想だな、おい
後、唐沢は爆発・・・やっぱいいわ

2 :  SS好きの774さん   2014年08月09日 (土) 01:37:35   ID: ewH8a6me

羽原本当に可愛かったな。でも羨ましいとは微塵も思わ…やっぱ思うわ
妹哀れ。一番頑張ったのに…果たして立ち直れるのか

3 :  SS好きの774さん   2014年08月19日 (火) 19:29:42   ID: 68inMQOi

イイね!!( ^ω^ )b
おもろい!タダクニ妹おおおおおおおおお!!!!!!!!!

4 :  SS好きの774さん   2014年12月23日 (火) 21:38:45   ID: BNn5VfvP

妹ォォォォオオオオオオ!!!!!!!!

5 :  SS好きの774さん   2016年03月26日 (土) 06:58:40   ID: CNLADQiQ

羽原は可愛いけど付き合うのは凄く勘弁願うわ(^^;;
なんかもう一種の爆弾みたいなイメージいつ何が原因で彼女の導火線に火をつけるかが怖いつけたら最後下手したら殺られるからね。

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