美穂子「ずっと一緒です…」 (64)
咲SS
立ったら書きます
学校付近の喫茶店
久「ちょっと皆に相談があるの」
咲「え?」
まこ「相談?」
和「何ですか部長?」
久「須賀くんと優希は?」
咲「優希ちゃんと京ちゃんは2人でデートに出かけましたよ」
和「私も今日は咲さんとデートのはずだったんですが…」
久「邪魔しちゃってごめんなさいね。どうしても聞いてほしいことだったから」
まこ「一体何なんじゃ?そんなに深刻な話なんか?」
久「これを見てほしいの」コトッ
和「ガラケー?」
まこ「何なんじゃ一体…」ヒョイ
まこ「なっ!?」
咲「染谷先輩?どうし…」チラッ
咲「!?」
着信履歴
9/2 07:32不在
福路美穂子
9/2 07:30不在
福路美穂子
9/2 07:26不在
福路美穂子
9/2 07:22不在
福路美穂子
9/2 07:19不在
福路美穂子
9/2 00:02不在
福路美穂子
9/1 23:57不在
福路美穂子
9/1 23:54不在
福路美穂子
9/1 23:48不在
福路美穂子
9/1 22:16不在
福路美穂子
9/1 22:03不在
福路美穂子
…
まこ「何なんじゃこれは…」
咲「普通じゃない…」
和「……」
久「…メールもあるの」
00001 9/2 17:24
From:福路美穂子
To:竹井久
本文:
うえのさん
おへんじほしいです
いえにかえったら、まためーるしますね
うえのさんだいすきです
00002 9/2 16:58
From:福路美穂子
To:竹井久
本文:
じゅぎょうがおわりました
うえのさんのところはきょうはぶかつないんですよね
うちもきょうはおやすみです ああうえのさん、あいたいです
00004 9/2 08:38
From:福路美穂子
To:竹井久
本文:
うえのさんいそがしいんですか?
おやすみこーるもおはようこーるもでてくれなくてさびしいです
かのじょらしいことさせてほしい…なんてわがままでしょうか?
またほうかごにめーるしますね
久「これが毎日なの…」
和「一応聞きますが…福路さんと部長はどういう関係なんですか?」
久「友人だと…思ってたわ…でも…今はもう、怖くて」ブルッ
咲「部長…」
まこ「福路さん、完全に久の彼女気取りじゃな」
和「しかもどうやって部長のスケジュールを把握してるんでしょうか」
咲「…ん?これは…過去のメール?」カチカチ
From:福路美穂子
To:竹井久
本文:
ぶかつのかえりみち、そめやさんとずいぶんたのしそうでしたね
あんまりほかのおんなとなかよくされるとしっとしちゃいます
うえのさんはわたしのこいびとなのに…
うえのさんあいたいです
あいしてますあいしてますあいしてますあいしてますあいしてますあいしてますあいしてます
あいしてますあいしてますあいしてますあいしてますあいしてますあいしてますあいしてます
あいしてますあいしてますあいしてますあいしてますあいしてますあいしてますあいしてます
あいしてますあいしてますあいしてますあいしてますあいしてますあいしてますあいしてます
あいしてますあいしてますあいしてます
咲「ひっ!」
まこ「異常じゃな…」
プルルル!
まこ咲和「」ビクッ!
久「…きっと福路さんね…」
和「咲さん!部長のガラケー貸してください!」
咲「えっ?」
ピッ!
美穂子『上埜さん!やっと出てくれたんですね!上埜さん!…上埜さん?』
和「福路さん、あなた自分が何してるか分かってるんですか!?」
美穂子『……どうして上埜さんの携帯から別の女の声が?』
和「私の質問に答えてください!」
美穂子「何を言っているの?そんな事より上埜さんに代わってちょうだい」
和「部長は出しません!あなた、本当に分かってるんですか!?」
美穂子『…もういいわ。すぐに行くから』
ピッ!
和「…福路さん、こちらに向かってるって…」
久「!?」
咲「何で?誰も居場所を教えていないのに…」
まこ「一体どういうことじゃ…」
久「ま、まこ…」ガタガタ
まこ「大丈夫じゃ久!皆がお前を守ってやるから」ギュッ
美穂子「―――何をやってるんですか?」
まこ咲和久「」ビクッ
美穂子「染谷さん、私の上埜さんから今すぐ離れてください」カツカツ
久「ひいっ!」ギュウッ
まこ「久?」
美穂子「上埜さん?どうしてそんな女にしがみついてるんですか?」
まこ「何で久はこんなに怯えとるんじゃ?お前さん、久に何かしたのか?」
美穂子「あなたには関係ありません。私と上埜さんとの問題です」
美穂子「さあ、上埜さんと2人きりで話をさせてください」
まこ「2人で解決できないから久は私らを頼ったんじゃろ?」
美穂子「えっ…上埜さん、私知らない間に何か悪いことしたんでしょうか?」オロオロ
美穂子「悪いところは直します!だからこっちを見てください!」
咲「あの、無自覚であんな事やってたってことですか?」
美穂子「あんな事って何ですか?どうしましょう、上埜さんが私を見てくれません…」
咲「えと、自覚がないなら今すぐ直した方がいいと思います」
美穂子「直す?」
咲「メールと電話の回数、です」
美穂子「え、多かったですか?じゃあ、なるべく我慢します!」
和「…それだけじゃありません!」
美穂子「何ですか?」
和「福路さん。あなたは部長の何なのですか?」
美穂子「え?何って…恋人ですよ?」
久「!!違う、違うわ!!私と福路さんは付き合ってなんてないわ!!」
美穂子「?…何言ってるんですか?上埜さん」ニッコリ
久「ひっ!」
美穂子「何でそんなこと言うんですか?酷いです上埜さん」
美穂子「上埜さんと私はいつだってラブラブじゃないですか!先週だって一緒にショッピングしましたよね?」
美穂子「他の人に見つからないようにこっそり手を繋いだら、上埜さん照れちゃって可愛かったです!」
久「…っ」フルフル
美穂子「あ、上埜さん…一昨夜のことは…覚えてますよね」ニコッ
久「っ!!…い、いや…」
咲「部長?」
久「いや…嫌!嫌ああああああああああああああああああ!!」
まこ「久?突然どうしたんじゃ?」
久「いや…いや…」ガタガタ
ザワザワ
和「染谷先輩、場所を移動しましょう。ここじゃ目立ちすぎます」
美穂子「どこに行くんですか?」
和「いいからあなたも!!」グイッ
咲「さすがにこの時間の公園は誰もいないね」
和「もう日も暮れてしまいましたからね…」
まこ「久、しっかりするんじゃ」ギュッ
久「…いや…いや…」ガタガタ
美穂子「いい加減上埜さんから離れてください、染谷さん」
和「その前に私の質問に答えてください」
美穂子「何かしら?」
和「あなた、部長に何したんですか!?」
美穂子「え、何って…恋人同士の営みよ?人に言うことじゃないわ」
和「なっ!?」
まこ「福路さん、あんた久を無理やり…!?」
咲「ひどい…」
美穂子「もういいでしょう?上埜さんを返して!」
まこ「誰があんたなんかに渡すか!二度と久に近づくんじゃない!!」
和「福路さん、あなたを見損ないました!!」
美穂子「意味が分からないのだけど…ふざけるのもいい加減にしないと怒るわよ?」
まこ「ふざけてるのはあんたの方じゃろ!」
美穂子「大丈夫です上埜さん、今私が助けてあげますからね…」ジリッ
咲「染谷先輩!部長を家に帰した方が…」
まこ「ダメじゃ!久の親は今出張中で一人なんじゃ!」
美穂子「上埜さん?どうしたんですか?こっちを向いてください上埜さん」
久「…私…」
咲「部長?」
久「私、ちゃんと言ったの。福路さんとは付き合えない、私には好きな人がいるって…」
久「…そしたら…私の好きな人を殺せば、付き合ってくれるんですねって、言われて…」
和「は?どういうことですか!?」
久「私…怖くて…まこ、あなたが死んでしまったらって、思ったら…」
まこ「!!久…」
久「まこ…まこ…」
まこ「…ああ、私も久が好きじゃ」ギュッ
美穂子「…………黙れ」
美穂子「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!!!!」
久まこ「」ビクッ
美穂子「上埜さんは私のもの上埜さんは私のもの上埜さんは私のもの!!」ダッ
咲「い、行かせません!!」ガシッ
美穂子「邪魔をしないで!!」ビリッ
咲「ぐうっ!」ガクンッ
和「咲さん!?」
まこ「咲!?」
咲「」ドサッ
和「あなた咲さんに何をしたんですか!?」
美穂子「ちょっとこれで眠ってもらっただけよ」バチバチ
まこ「スタンガン!?どこでそんなものを…」
和「…よくも咲さんを!!許せません!!」ガシッ
美穂子「あなたも邪魔ね」ビリッ
和「うっ…」ドサッ
まこ「和!!」
美穂子「あなた達が悪いのよ?私と上埜さんの邪魔ばかりするから…」
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