恒一「赤沢さんを無視したらどうなるか」(377)
赤沢「おはよう、恒一くん」
恒一「……」
赤沢「…………? 恒一くん?」
恒一「……」
赤沢「ねえ、聞こえてるでしょ恒一くん?」
鳴「榊原くん、おはよ」
恒一「あ、おはよう見崎」
赤沢「!?」
あとはよろしく
赤沢「ちょっと恒一くん」
恒一「……」
鳴「……榊原くん? 赤沢さんが呼んでるけど」
恒一「……なに言ってるの見崎? 赤沢さんって誰のこと?」
赤沢「っ!! ちょっと恒一くん、ふざけるのもいい加減にして」ガシッ
恒一「……」パシンッ
赤沢「痛っ!?」
鳴「!?」
こういう感じで誰か頼むっていま眠いんだよ
赤沢「っ……こ、恒一くん? 女の子に手をあげるなんて最低じゃないの?」
恒一「……」
鳴「さ、榊原くん……」オロオロ
赤沢「……はんっ、そういうことね」
鳴「え?」
赤沢「おまじないでいない者にされてた意趣返しってわけ? なるほどね」
恒一「……」
赤沢「確かに酷いことをしたとは思うけど、こういう仕返しの仕方は男らしくないんじゃないかしら?」
恒一「見崎、そろそろ教室行こうか」
鳴「え、で、でも……」
赤沢「あら、逃げる気?」
恒一「さ、行こ」
赤沢「っ……! 待ちなさいよ!!」
おい誰かいるんだろ本当頼むって俺もう疲れたんだ
赤沢「いい加減して! 私こういう冗談大きら――」
恒一「」ドンッ
赤沢「きゃあっ!?」ドタッ
鳴「あっ、赤沢さん――」
恒一「見崎、早く行こう」
鳴「で、でも……」
恒一「いいから」タタッ
鳴「あっ……」タタッ
赤沢「…………なんなのよ、一体」
くそっほんとに誰も書いてくれないのかよ…俺は赤沢さんのエロSSを書きたいんだよ…
~教室~
赤沢「ちょっと、勅使河原くん」
勅使河原「ん? なんだよ赤沢」
赤沢「今日恒一くんになにかおかしいところなかった?」
勅使河原「おかしいところぉ? 別にいつも通りじゃねーの?」
赤沢「そう……他の人にもいつも通り?」
勅使河原「? ああ、いつも通りだと思うけど……」
赤沢「そう……やっぱり、私だけにか」
勅使河原「サカキになんかあったのか?」
赤沢「……実は今朝――」
~~~~~
勅使河原「サカキが無視してくる?」
赤沢「ええ、それも私だけをね」
勅使河原「なんでまたそんなこと……」
赤沢「……おそらく、だけど……いない者としたことに対する仕返しじゃないかしら」
勅使河原「あー……でもそしたらおかしくね? 無視してたのは赤沢だけじゃなかったわけだし」
赤沢「でも恒一くんをいない者としようと決めたのは対策係の私よ。私が一番悪いと思ってても不思議じゃないわ」
勅使河原「なるほど……」
赤沢「というわけで勅使河原くん」
勅使河原「へ?」
赤沢「勅使河原くんのほうから恒一くんに探りを入れてみてくれる?」
赤沢さんてっしーのこと呼び捨てだったのか次から直す
~~~~~
勅使河原「お~っす、サカキ~!」
恒一「あ、勅使河原くん。おはよう」
勅使河原「おうおはよう! で、でさ、いきなりでなんだけど……」
恒一「ん? どうかしたの?」
勅使河原「サカキ、赤沢となんかあった?」
恒一「え?」
勅使河原「ほら、なんかお前が赤沢に対して怒ってるっとことをこう、風の噂でさ~……」
恒一「……勅使河原くん、なに言ってるの? 赤沢さんって誰のことだよ」
勅使河原「えっ……いやいや赤沢だよ、このクラスの対策係で委員長の」
恒一「やだなあ、赤沢さんなんて人このクラスにはいないでしょ?」
勅使河原「……」
恒一「変なこと言わないでよ、まったく」
勅使河原「……そ、そうだな、あははわりぃわりぃ」
~~~~~
勅使河原「というわけでした……」
赤沢「……なるほど。徹底して私を無視するつもりなのね、恒一くん」
勅使河原「それにしてもサカキがこんなことするなんてなあ……」
赤沢「……仕方がない、次の手を打つわ」
勅使河原「次の手?」
赤沢「ええ、彼に一番近しい人に話を聞いてみましょう」
勅使河原「近しい人って……」
赤沢「見崎さん、ちょっといい?」
鳴「……赤沢さん」
赤沢「少し聞きたいことがあるんだけど」
鳴「……わかった、いいよ」
赤沢「ありがと。聞きたいのは恒一くんのことなんだけど――」
~~~~~
赤沢「そう、見崎さんにも心当たりはないのね……」
鳴「うん。私も今朝はびっくりしたもの」
赤沢「そうなると、多分見崎さんから恒一くんに聞いてもしらばっくれられるわね……」
鳴「ごめんなさい、役に立てなくて」
赤沢「大丈夫よ、話を聞かせてくれただけで助かったから」
赤沢「……と言うことはやっぱり、いない者にしたことへの仕返しなのかしら」
鳴「……」
鳴「あの、赤沢さん」
赤沢「? なに?」
鳴「榊原くんは……その、理由もなく酷いことをする人じゃないと思うから」
赤沢「……」
鳴「その……きっと何か理由があると思うの。だから、その……」
赤沢「……大丈夫よ、それぐらいわかってるわ。今はなんとか頑張ってみる」
鳴「……うん、頑張って」
赤沢「とは言ったものの……なにを頑張ればいいのかしら」
赤沢「……まさか自分がいない者扱いされるなんて思ってもみなかったわ……」ハァ
勅使河原「お~い赤沢~!」
赤沢「……うるさいのが来たわね」
勅使河原「うわひっでぇ! 折角俺が作戦を考えてきてやったのにさー!」
赤沢「はぁ? 作戦? なんの作戦よ」
勅使河原「そりゃもちろん! サカキの無視をやめさせる作戦に決まってるだろ!」
赤沢「……さて、何か策を考えないとね」
勅使河原「おぉい! 無視すんなって!」
赤沢「チッ……いいわ、一応聞いてあげる」
勅使河原「し、舌打ちされた……が、まあいい! 耳かっぽじってよく聞けよ! 作戦ってのはだな――」
赤沢「っはぁ!? それを私にやれっていうの!?」
勅使河原「おう! これならサカキも流石に無視できねーだろ!」
赤沢「ばっっっっかじゃないの!? そんなことできるわけないでしょ!!」
勅使河原「いやーでも他に案も無くね? とりあえずやってみようぜ? な?」
赤沢「くっ……いいわ、やってみてあげる。でもこれで駄目だったら勅使河原、あんた覚悟しておきなさい?」
勅使河原「えっ……ま、マジ?」
赤沢「マジよ」
勅使河原「…………た、頼むぜサカキぃ……」
~昼休み~
恒一「……昼休みか、また見崎誘って屋上に――」
赤沢「恒一く~ん!」
恒一「!?」
赤沢「恒一くんっ♪ 泉美と一緒にお昼食べましょう?」ダキッ
恒一「……」
赤沢「泉美ね、今日は恒一くんのためにお弁当つくってきたの♪ 愛情た~っぷりこめて作ったからたくさん食べて、ね?」
恒一「……」
赤沢「恒一くん?」
恒一「……さ、さーて、見崎ー! 屋上行こうか!」バッスタスタスタ
赤沢「あっ……」
小椋「……ちょっ、ちょっと泉美……今のは……」
赤沢「…………ス」
小椋「え?」
赤沢「テシガワラコロステシガワラコロステシガワラコロステシガワラコロス」
赤沢「死ねっ!! 死ねっ!! 私に詫びながら苦しんで死ねっ!!」ドガッドガッドガッ
勅使河原「いてっ、いってぇ!! 待て! 本の角はまずいって!」
小椋「ちょっと! 泉美ストップ! それ以上はまずい!」
赤沢「止めないで!! こいつを殺して自分も死んでやるんだから!!」
小椋「やめなさいってば! 何があったのよ!?」
赤沢「く、くぅううう……」
勅使河原「うごぉ……ぜ、全身がいてぇ……」
小椋「本当に何があったの? 説明してよ」
赤沢「…………実は」
小椋「……はあ、そんなことが」
赤沢「……ええ」
小椋「それでさっきあんなことしたのね。気が狂ったかと思ったわ」
赤沢「くっ……///」カァァ
勅使河原「いやーでも流石演劇部だったな! 迫真の演技だったぜ!」
赤沢「しねっ!!!!!」バギィッ
勅使河原「ぶげっ!!? い、椅子はまずいって! 小椋! 止めてくれ!」
小椋「勅使河原くんはそこで死んでればいいと思うわ」
勅使河原「そんな!?」
赤沢「しねぇええええええええ!!!!!」ドゴーン
勅使河原「ぎゃあああああああああああ!!!!!?」
流れで出した小椋さんの口調とかわからないから適当だけどいいよね?
勅使河原「…………」チーン
赤沢「はぁ……はぁ……」
小椋「さて、勅使河原くんが物言わぬ死体になったところで」
赤沢「……え?」
小椋「また新しい作戦考えましょう」
赤沢「……手伝ってくれるの?」
小椋「勿論よ。話を聞いたからには手伝うわ、友達だもの」
赤沢「ゆ、由美……」
勅使河原「お、俺も手伝うぜ! 次の作戦こそは!」
赤沢「あんたはまた死なないとわからないみたいね?」
勅使河原「ええっ! ちょっタンマタンマ机は本当に死んじまうって!!」
小椋「それでどうしましょうか」
赤沢「……正直、どうしたらいいのか私もわからないわ」
小椋「無視されるのに耐え続けるっていう選択肢はないの?」
赤沢「いやよそんなの! 恒一くんに無視されるなんて……」
小椋「…………ははぁん?」
赤沢「っ!! 違うわよ! このまま無視されてたら負けたみたいでいやなのよ!」
小椋「私は別になにも言ってないんだけど、何に対する言い訳よそれ」
赤沢「……! くっ、駄目だわ……今日はとことん調子が悪い……」
小椋「まあいいわ、それより一つ作戦を思いついたんだけど」
赤沢「……本当?」
小椋「ええ、内容はね――」
すまんメシ食ってくる
一時間以内には戻りたい
そっこうで食ったら胃がクソいてぇ
今から書くわ
キーンコーンカーンコーン
恒一「そろそろ昼休み終わりだね……教室戻ろうか」
鳴「うん……あれ? 榊原くん、あれ」
恒一「え?」
赤沢「――ちょっと! 放してよ!」
男子生徒A「いいじゃんかよ、ちょっとぐらいさぁ」
男子生徒B「ちょっと付き合ってもらうだけだからさぁ」
赤沢「痛っ……この、放してって言ってるでしょう!?」
男子生徒A「んだよ、こっちが下手に出てたら調子乗りやがって!」
男子生徒B「あんまり舐めてると痛い目見るぞ!?」
鳴「ねえ、榊原くん。あれ……」
恒一「……」
鳴「ねえ……」
恒一「……いこう、見崎」
鳴「えっ……でも」
赤沢「っきゃあ!」
恒一・鳴「!!」
男子生徒A「おらっ、こっち来いよ!!」
鳴「榊原くん……」
恒一「……っ」ダッ
鳴「榊原くんっ」タッ
小椋「……はいカットー」
男子生徒A「あ、はい」
男子生徒B「もういいんですか?」
赤沢「……」
小椋「ええ、ごめんね泉美の演劇の練習に付き合ってもらって」
男子生徒A「いえいえ、僕らも一応演劇部ですしこれぐらいなら」
男子生徒B「じゃあ俺らもう行きますね」
小椋「ありがとうね」
赤沢「……」
小椋「……駄目だったわね」
赤沢「……そうみたい」
小椋「流石に泉美のピンチ時には助けるかと思ったけど……」
赤沢「……うん」
小椋「ベタ過ぎてバレちゃったのか、それとも……」
赤沢「……」
小椋「……泉美」
赤沢「……もういいわ」
小椋「え?」
赤沢「そもそも、作戦だなんて小細工するほうがおかしかったのよ」
赤沢「小細工なんて私らしくなかったのよ」
小椋「泉美……」
赤沢「今度は正々堂々、正面から向かっていってやるわ」
小椋「っ! 泉美……」
赤沢「ごめんね由美、色々付き合わせちゃって」
小椋「いいのよ。私こそ役に立てなくてごめん……頑張ってね」
赤沢「ええ、頑張るわ」
勅使河原「あ、こんなところにいた。お~い赤沢~小椋~もう授業始まるぞ~」
小椋「……行きましょうか」ハァ
赤沢「ええ」
~放課後・図書室~
恒一「……さて、そろそろ帰ろうかな」
ガラララッ
恒一「っ!?」
赤沢「……恒一くん、こんなところにいたのね」
恒一「……」
赤沢「あなたが私を無視する理由、教えて欲しいの」
恒一「……」スタスタスタ
赤沢「っ! 待って!」ガシッ
恒一「……っ!」
赤沢「答えてくれるまで絶対に放さないわよ!」
恒一「……っ」グイッ
赤沢「くっ……」グイッ
恒一「……!!」グググググ
赤沢「この……!!」グググググ
恒一「っ……!!」グイン
赤沢「きゃっ!?」バタン
恒一「……」スタスタスタ
赤沢「…………ひっく」
恒一「……?」ピタッ
赤沢「うっ……うぅ……」
恒一「?」クルリ
赤沢「うぇえ……うぇええええん……」グスグス
恒一「!?」
恒一「ちょっ、ちょっと、赤沢さん?」
赤沢「っ! こ、恒一くん……やっと話しかけてくれたぁ……うぅう……」グスグス
恒一「いやっ、そ、その前に泣き止んで!」
赤沢「……! な、泣いて……ぐすっ……泣いてなんて……ないわよ……ひっく」
恒一「いや、明らかに泣いてるじゃないか……ほらハンカチ」
赤沢「うぅ……ありが、とう……」グスグス
赤沢さんかわいい
恒一「まさか赤沢さんが泣き出すなんて……」
赤沢「……恒一くんが悪いのよ」
恒一「いや、そりゃそうだけど……まさかあの赤沢さんが泣き出すなんて思わなかったし」
赤沢「……と言うか、なんで今まで無視してたの? 今度こそ答えて頂戴?」
恒一「ええと……ちょっ、ちょっとした仕返しのつもりだったんだ」
赤沢「やっぱり……いない者にしたことに対する仕返しだったのね」
恒一「うん、まあ今日一日だけのつもりだったんだけど……赤沢さんが泣き出しちゃったから」チラッ
赤沢「っ!! さ……さっきのは忘れなさい!!」
恒一「いない者にされた時さ……その、おまじないのためとは知らされても、理不尽だと思ったんだ」
赤沢「……」
恒一「僕には先に見崎がいてくれたから別に寂しいとかは感じなかったけど……たぶん見崎はそれまで辛かったと思う」
赤沢「……そうね」
恒一「だからその理不尽さをわかってほしかったと言うか、共有してほしかったと言うか……」
赤沢「……それで私をいない者にしようって思ったわけね?」
恒一「うん。まあ僕が見崎の代わりに仕返しなんておかしいと思うけど、ちょっとした悪戯のつもりでさ」
恒一「だけど赤沢さんが予想以上に怒っちゃって、その……」
赤沢「……後に引けなくなったと?」
恒一「…………はい」
赤沢「……そうだったのね」
赤沢「恒一くん」
恒一「っ!! はっ、はい!」
赤沢「改めて謝るわ。いない者にしてごめんなさい」
恒一「……えっ?」
赤沢「……なによその呆けた返事は?」
恒一「……いや、てっきり張り手でも喰らうかと思ってたから」
赤沢「ええ、本当は思いっきりぶん殴ってやりたいわ」
恒一「ひっ!?」
赤沢「でも、そういう理由があったのなら私も改めて謝るしかないでしょう?」
恒一「赤沢さん……」
赤沢「でも」
恒一「え?」
赤沢「それじゃあ私の怒りは収まらないの。わかる?」
恒一「う、うん」
赤沢「と言うわけで、恒一くんは今から私の言うことを聞いてもらうわ」
恒一「えっ?」
赤沢「まずは今から喫茶店に行ってコーヒーでも奢ってもらおうかしら。一番高い奴ね」
恒一「ええっ!? ちょっ、ちょっと待って赤沢さん!」
赤沢「それと見崎さんにも後で謝らないとね」
恒一「赤沢さん聞いてる!?」
赤沢「さっ、行きましょ。早くしないと日が暮れるわ」ダキッ
恒一「うわっ、ちょっと! む、胸! 腕に胸当たってるって!」
赤沢「なによ、昼休みの時は抱き着いても無視したじゃない」
恒一「い、いや、あの時もびっくりして――」
ガラララ
鳴「…………」
恒一「あ……」
赤沢「あ」
鳴「……榊原くん? なにしてるの?」
恒一「い、いや、違うんだよ見崎、これは誤解だ」
鳴「誤解? 何が誤解なの榊原くん?」
恒一「待って! 見崎! お願いだから話を聞いて!」
赤沢「……さ、恒一くん♪ 早くデート行きましょう♪」
恒一「あっ、赤沢さん!? なんでいきなりまた昼休みのアレを――」
鳴「…………デート?」
恒一「まっ、待って! 話を聞いて!!」
<ワーワーギャーギャー
勅使河原「……解決、したんだよな? これ」
小椋「まあ……いいんじゃないの。これはこれで」
<ダ、ダレカタスケテー!
勅使河原「……帰るか」
小椋「……そうね」
千曳「図書室、そろそろしめたいんだけどねえ……」
終わり
榊原に無視されて涙目になってる赤沢さんが見たかっただけなのにどうしてこうなった鳴ちゃんかわいい
さ、無理矢理だけど俺は終わったぞ
次はお前らの番だ!!!! はよ!!!!!!!
赤沢「今日からいないものは日替わりになります」
こうか
>>122
がんばれ
赤沢「なお、恒一君は固定です」
榊原「え、なんでそうなるのさ?!
赤沢「それじゃ、ダーツで決めるから。いくわよ~」
榊原「ちょっと待ってっ、的の面積が半分赤沢さんだよ!」
やっぱ変か?
はよ
赤沢「はっ!!」グサッ
赤沢「どうやら、私みたいね。嫌だけど、クラスのためだからしょうがないわね」
見崎(……うそつき)
赤沢「よろしく、恒一君」
榊原「う、うん……」
多々良ちゃんはよ
赤沢「せっかくだから、授業サボりましょうか」
恒一「え?!いいの?」
赤沢「私一度やってみたかったの」
見崎「」ジー
榊原「まさかサボることになるなんて」トコトコ
赤沢「あら、以前もサボってたでしょ」トコトコ
榊原「そうだけど……まあ、いいか」トコトコ
見崎「」トコトコ
よしよしよし
榊原「けど、少し安心したかな」
赤沢「ん?なにが」
榊原「まだあんまり話したことない人とだったらどうしようって思ってさ」
榊原「それだったら、赤沢さんの方が嬉しい……かな」
赤沢「っ~~~~?!ば、ばか……」キュン
見崎「」ジトー
覗き見する鳴ちゃんかわいい
鳴ちゃんかわいい
赤沢「ゴホン、そういえば、恒一はこの町にはもう慣れた?」
榊原「う~ん、正直あんまりかな。学校と病院の往復だし」
赤沢「なら、私が案内しようか」
榊原「それなら、頼もうかな」ニコッ
赤沢「え、えぇ」キュンキュン
榊原が憎い…
赤沢「まずは公園。春になると桜並木がとても綺麗なのよ」
榊原「へぇ~」
赤沢「次は商店街。いろいろ店があるから便利よ」
榊原「へぇ~」
赤沢「そして、ここが気味の悪い人形館!」
榊原「あ、赤沢さん、ここは見崎の家だからあんまりそういうこと言っちゃ……」
見崎「」イライラ
赤沢「そ、そうだったのごめんなさい。知らなくて」
榊原「次からは気をつけよう」
赤沢「ん?けど、なんでここが見崎さんの家だって知ってるの?」
榊原「それは……以前来たことがあって」
赤沢「へぇ~」イライラ
赤沢「さっさと、次行くわよ」イライラ
榊原「ま、待って」
赤沢「最後はココ。夜見山名物のお城よ」
榊原「へぇ~、ってここ……ラ、ラブホテルじゃないか?!」
赤沢「そうとも言うわね。けど、綺麗でしょ」
榊原「……その質問答えづらいよ」
赤沢「……ねえ、入ってみようか」
パンツがいない者にされた
多々良ちゃんかわいい
榊原「な、何言ってるの赤沢さん?!」
赤沢「だって、ご休憩って書いてあるわよ」
榊原「それは……ってこんなとこ見られたらまずいって」
赤沢「大丈夫よ。たいてい、フロントは無人だから」
榊原「そうじゃなくて!」
赤沢「さあ、いきましょうか!」ムンムン
榊原「ちょっ、引っ張らないで……え?!」
見崎「」トウセンボ
赤沢(くっ、一筋縄ではいかないわね)
見崎「」トウセンボッ
赤沢「……恒一君、今日はここまでにしましょうか」
榊原「え?!」
赤沢「また明日。お別れの握手」
榊原「う、うん……」
赤沢(フェアじゃないものね……)
望月「」トウセンボッ
どうしよう続けようか
翌日
赤沢「さあ、今日もいないもの決めるわよ」
見崎(……これ以上好きにさせない)ヒツダン
見崎『榊原君、こっちに来て欲しいの』
榊原「ここでいいの。見崎」
見崎(……風上から榊原君の匂いを送って動揺させる)パタパタ
赤沢「……はっ、この匂い?!」グラッ
赤沢(しまった、手元が!)
綾野「というわけで、今日一日よろしくこういっちゃん」
榊原「よろしく、綾野さん。今日も元気だね」
綾野「まあね、今日は嫌いな数学が国語になったし」
榊原「え?!そうなの」(昨日サボったから知らなかった)
綾野「それじゃあ、この前の恩返ししてあげる!!」
ほほう
榊原「さすがにこれは……」
綾野「いいからいいから」
榊原(一つの椅子に二人座るなんて。確かに教科書を二人で見るためにはしょうがないけど)
赤沢「」イライラ
見崎「」イライラ
望月「」シコシコ
杉浦派はいねーのか
綾野(こういっちゃんってカワイイな~//)
榊原(顔が近い~)
綾野(これってチャンスだよね。もう少し近づいて……)
榊原(な、なんかあたってる!!)
>>231
性格キツそうでちょっと…
綾野(このまま、こういっちゃんの手をふとももにもっていって、既成事実をっ!)
榊原(え~?!なんか手が誘導されてる~)
キーンコーンカーンコーン
綾野(……チッ)
赤沢「」ホッ
見崎「」ホッ
放課後
綾野「こういっちゃん、演劇って興味ある?」
榊原「どうだろう。あんまり見たことないからな~」
綾野「ならさ、ちょっと見学しない」
榊原「別にかまわないよ」
綾野「よっし。なら出発~!」
赤沢が待ち伏せてるよ気を付けろ
綾野「ここが、演劇部の部室」
榊原「へ~、衣装や小道具でいっぱいだね」
綾野「ためしにこの台本で寸劇してみようか」
榊原「うまくできるかなぁ」
綾野「おお~ロミオ、あなたはどうしてロミオなの」
榊原「おお~ジュリエット……」(恥ずかしいな)
綾野「愛しいロミオ、誓いのキスをどうか」
榊原(え?!台本にはそんなこと……)
綾野「」ンー
一方その頃
赤沢「……見崎さん、昨日はどうも」
見崎「……赤沢さんこそ」
赤沢「フフフフフ」バチバチ
見崎「フフフフフ」バチバチ
赤沢「……はっ?!」
見崎「どうしたの」
赤沢「恒一君の匂いが……消えた……?!」
綾野(もういいや、待っても来ないならこっちから)ガバッ
榊原「まって、綾野さん!ちょっと?!」
ガラッ
赤沢「どう、見崎さん演劇部の部室は(棒)」
見崎「……素敵な所ね。私気に入ったわ(棒)」
榊原「……も、もうお終いしようか綾野さん」
綾野「そうだね。残念だけど……」(チッ)
綾野さん√だと思っていいんだよな⁉
翌日
赤沢「今日のダーツいくわよ~」
赤沢(こんどこそ~!)
見崎『榊原君、ハンカチ出して』ヒツダン
榊原「これでいい?」
見崎「」ヒラヒラー
赤沢(……はっ?!またこの匂い)グラッ
赤沢「しいいいいまったあああああ!!」
続ける?
桜木「よろしくお願いしますね。榊原君」
榊原「よろしく」(あれ、生きてる)
赤沢「こらー!!綾野ー、昨日のあれはなにぃ!!!」
綾野「ごめん。ゆるして~!!」
風見「チッ」
桜木「けど、いないものってなにすればいいんでしょう?」
榊原「深く考えなくていいよ。普通に過ごしたり、授業サボったり」
桜木「さ、サボりですか?!」
榊原「う、うん」
桜木「……わ、私やってみたいです!」
桜木さんのssは新鮮
授業中
中庭
桜木「う~んっ、サボりってなんだかドキドキしますね」
榊原「僕はもうなれちゃったかな」
桜木「ふふっ、だめですよ~」
榊原「桜木さん、前に東京行きたいっていってたよね」
桜木「はい。修学旅行で行った時、すごく楽しくて!」
桜木「浦安の遊園地は毎日行きたいくらいなんです」
榊原「そうなんだ。じゃあ、高校は東京?」
桜木「……それが、その……うち貧乏で」
榊原「ご、ごめん」
桜木「い、いいんです。気にしないでください……」
榊原「……」
桜木「……」
榊原「あのさ、僕は卒業したら東京に戻るんだ」
榊原「だから、もし機会があったら招待するよ。遊びにおいでよ」
桜木「へ?!」
榊原「も、もちろん他の皆も誘って、だから……」
桜木「……はいっ、楽しみに待ってます!」
キーンコーンカーンコーン
榊原「チャイムなったけど、どうする?」
桜木「戻りましょうか。やっぱり私、サボりはむいてません」
榊原「そっか。なら、行こうか」
桜木「はい。……きゃっ?!」ツルッ
榊原「うわっ?!」ズデーン
一方その頃
赤沢「???!!!」
綾野「どうしたの泉美?」
赤沢「恒一きゅんの匂いが……消えた……?!」
見崎(きゅんって何……)
榊原「いてて、大丈……え?!」(うわ、桜木さんが僕の上に)
桜木「ご、ごめんなさい」(私、榊原君を押し倒してる~?!)
桜木(榊原君ドキドキしてる……心臓の音伝わる……)
榊原「あ、あの……」(む、胸が~)
桜木「……いいですよ」
榊原「へ?!」
桜木「私とろくて、ドジばかりしちゃうけど……こ、ここは自信あるんです」
桜木「だから……榊原君なら触って、構いません//」
榊原「そ、そんな、だめだってっ!」
???「あーーーーーー!!!」
赤沢「授業だっるー!サボっちゃおうかなー!」
綾野「鬼のように同意~」
見崎「そ、そうねー(棒)ここで駄弁りましょう(棒)」
赤沢綾野「鬼同~!」
桜木「……い、いきましょう。榊原君」
榊原「う、うん……」
桜木「……今の忘れてください」
榊原「うん……」
つ、続けるのか…
翌日
赤沢「チキチキ!いないものダーツ!」
赤沢(今日こそは~!今日こそは~!)
見崎『榊原君、リコーダー貸して』ヒツダン
榊原「これ?」
見崎「」コロコロ~
赤沢(はっ?!お宝発見)グラッ
赤沢「しまっ、パジェローーーー!!」
これが最後だから
多々良「よろしく。転校生さん」
榊原「よろしく」(どうしよう、初めて話す人だ…)
赤沢「ゆ~か~り~、昨日はよくも~!」
桜木「ごめんなさい~。だから、メガネに指紋つけないで~」
もうキャラわからんから適当
多々良「実はね私、君に興味あったの」
榊原「え?!」
多々良「だって、都会から来たんだもの。色々、そそられるわよ」
榊原「そ、そうかな……」
赤沢見崎(まさかのダークホース?!)
多々良「それにね、少し退屈してたの。だからめいっぱい楽しみましょ」
榊原「お手柔らかにね」
多々良「まずは、そうね……早弁しましょ」
榊原「早弁ってあの?」
多々良「はい、あーん」
榊原「ちょっ、ちょっと待って。これは一体」
多々良「午前の授業中に食事するのが早弁でしょ。はい、あーん」
榊原「食べさす合う必要はないんじゃないかな…?」
多々良「い・い・か・ら」
赤沢(グヌヌ)
榊原「あ、あーん」パク
多々良「よくできました。次は私の番ね」
多々良「ほら、あ~ん」
榊原「け、けどあの……」
多々良「は~や~く~」
榊原「は、はいっ」
多々良「んっ、おいしっ♪」ペロン
放課後
赤沢「やな奴やな奴やな奴やな奴やな奴やにゃやちゅ」
綾野「泉美、噛んでる」
桜木「まったくのノーマークでしたね」
赤沢「ええ、流石は我が3年3組ね」
見崎「……誇ってどうするの」
多々良「さて、どうしよっか」
榊原「帰るってのは?」
多々良「却下!そうね~、図書室いってみましょ」
榊原「けど、あそこは千曳先生が」
多々良「平気。今日ね、休みなんだって。だから……ね」
多々良「へ~、こうなってたのね。初めて入るから新鮮」
榊原「僕はけっこう常連なんだ」
多々良「ふ~ん。そうだ、一度聞いてみたかったんだけど、いないものってどんな感じ?」
榊原「それは、今日多々良さんが体験した通りだよ」
多々良「じゃなくて。自分は透明人間みたいなものなのよ。想像……するでしょ」
榊原「えっ、それって……」
多々良「これを利用して、触りたいとか、匂い嗅ぎたいとか」
榊原「それは……」
多々良「私はするよ。気になる人のこと触りたいとか、もしくは……触られたいとか」ズイッ
榊原「あ、あの……多々良さん?」
多々良「今私たち透明人間なの。だから何をしても許される。でしょ」
多々良「……ほら、触って」グイッ
一方その頃
赤沢「」キュピーンッ
桜木「そのとき泉美ちゃんに電流はしる……!!」
綾野「まさかっ?!」
赤沢「マイスイートエインジェルの匂いが……消えた……?!」
見崎(……もはや誰?)
赤沢「ここが、あの女の、ハウスね」
桜木「違うよ。図書館だよ~」
綾野「とにかく、早く入ってこういっちゃんを救出しなきゃ」
ガラッ
見崎「???!!!」
多々良「は~い。いい子でちゅね~」
多々良「ママのおっぱいでおねんねちましょうね~」
榊原「ばぶー」
綾野「これはいったい……」
桜木「あばばばばばばば」
赤沢「そ、そんな……うらやましいいいい」
見崎「……始まってしまったのね」
多々良「てへぺロ☆」
おわり
赤沢さん可愛い!で書き始めたのにどうしてこうなった
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