小衣「極上の休日」(70)

代理



小衣「さて、今日集まって貰ったのは他でもないわ」

咲「眠たい……」

次子「なんだぁ?」

平乃「久しぶりの休日でしたのに……」

咲「あのさ、ゴスロリって間近で見ると意外ときつい物があるね」

平乃「言わないで下さい」

次子「そういや、腹減ったなぁ。カップ麺とか無い?」

咲「さっきそこのラックで見た」

次子「サンキュー」

小衣「話を聞きなさいよォ――――ッ!」

期待


次子「んで、なんであたしらが小衣の家に呼ばれたわけ」

小衣「それは……」

小衣「……暇だったからに決まってるじゃない」

平乃「そう……」

咲「うわー無関心」

次子「外は雨が降り始めたし……」

咲「帰るに帰れなーい」

平乃「……仕方ありませんね」

小衣「むっきぃぃぃぃぃっ! もっと小衣に関心を持ちなさいよ!」


平乃「やっぱり、こたつにはみかんですよね」

次子「おっ、平乃は分かってるねぇ」

次子「日本の冬とは、こういうものだよ」

平乃「後は熱い緑茶でもあれば完璧なんですけど……」チラッ

次子「だよなぁ。誰か淹れてきてくれないかなー」チラッ

小衣「う……」

平乃「……なんて、冗談ですよ。場所だけ教えてください。私が淹れてきます」

小衣「……台所の、下から二段目の棚」

平乃「はいな」

咲「あたしの分もー」

平乃「ちゃんと持ってきますよー。あたり前田のクラッカーです」


平乃「小衣さん、今日は私たちを呼んだからいいですけど、普段のお休みの日って何してるんですか?」

小衣「そうね。知恵の輪とか、パズル解いたり、読書したり……」

次子「(マジか……)」

平乃「ミルキィホームズの皆さん、特にシャーロックさんと遊んだりとかは?」

小衣「どうしてこのIQ1400の明智小衣が、あんなヤツと休みの日まで一緒に居ないといけないのよ!」

小衣「……でも、たまたま出くわしたときは仕方なしに遊んであげてるけどね!」

平乃「……そうですか」

咲「平乃や次子はなにしてんのー」

次子「え、あたしら?」

シャロと小衣ちゃんって何だかんだいっしょに居そう


平乃「私はまちまちですよ。修行の日もありますし、のんびりと買い物をする日もありますし……」

平乃「ただ、最近はナンパされることが増えてますね」

咲「ファッ?」

小衣「ナンパ!?」

平乃「ええ。駅前とかで歩いてると。まあ、全部適当にあしらってるんですけどね」

小衣「当然よ! 世界中の怪盗を捕まえるまでは恋愛なんて禁止なんだからッ!」

平乃「(自分の事は棚に上げて……)」


次子「あたしは、こないだはノンビリしてたなー」

次子「ひなたぼっこしてたら、そのまま寝入っちゃってさ」

次子「気づいたらもう夕方になってた」

平乃「次子さんらしいと言えばらしいですね」

咲「ふーん」

平乃「咲さんは?」

咲「んー……ひみつ」

小衣「だと思ったわ(今度尾行してみようかしら)」

支援


平乃「すーっぱい! また酸っぱいみかんです! みかんに嫌われてるような気がします」

次子「平乃、酸っぱいかどうかには見分け方ってのがあるんだ」

平乃「そうなんですか?」

次子「ああ。まずは皮の色を見る。濃いものほど甘いぞ」

次子「少し擦り傷がある、形が大きくも無く、小さくも無く、ヘタの切り口が小さいモノが甘くて旨いんだ」

次子「揉んだり叩いたりしても甘みが出るぞ。ただ、その場合はすぐに食べないと前以上に酸っぱくなるからな」

平乃「博識ですね」

次子「だろ?」


次子「おっ、トランプあるじゃん。やろうやろう」

小衣「トランプを見ると、『アイツ(22)』の顔が頭に浮かぶのよ」

平乃「ええ。『アレ(22)』ですか」

咲「『メカに強い(22)』」

次子「ある種の職業病だよなぁ。……ほら、平乃も咲もやるぞ」

咲「あいあいさー」

平乃「負けられない戦いが、今、始まります!」

咲「負けたら罰ゲームだから」

小衣「えっ、何それは……」

アレ(43)


平乃「3です」

小衣「ダウト!」

平乃「残念、『3』ですよ。山札を取ってください」

小衣「ああああああああああ!」

次子「7! ……かもしれない!」

小衣「今度こそダウトよ! ダウトったらダウト!」

次子「『7』だけど」

小衣「クソだわクソ! ハハハハハ!」

咲「わー、発狂したー(棒読み)」

支援た


――――・・・その後、4戦行うも小衣が全敗してしまう


小衣「うぅー、早くコタツに戻りたい」

次子「罰ゲームは『何か面白そうなものを持ってくる』だったからな」

咲「あったかいなぁ。寝ちゃいそうだなー」ウトウト

次子「咲ー、寝るなー。寝たら死ぬぞー」

平乃「コタツの魔力には誰も抗えませんね」

小衣「みんなー、TVゲームでもやらない?」

咲「ゲーム? やるやる」シュピーン

次子「あ、復活した」

――――・・・


次子「撃て撃て!」

咲「あいたたたたた」

平乃「やっぱり近接戦こそが至高でしょう。行きますよ、小衣さん」

小衣「望むところよ。ビリビリで返り討ちにしてあげるわ!」

次子「近寄ってきたところを、うりゃっ!」

咲「あぁ……。そうか、そうきたか」

次子「射撃だけが能じゃないぞ!」

ゲームの2作目はもっとボリューム増えて欲しい


小衣「えっ、道連れは反則だってば!」

平乃「悪霊退散! 悪霊退散!」

小衣「ちょっ! ピカちゃんは悪霊じゃない!」

次子「いよっし!」

咲「ぺぽーい。やられたー」

小衣「こんのクソゴリラ! もう許さないんだから!」

次子「うりうり」

小衣「次子! 邪魔しないでよ!」

次子「♪~」


小衣「負けた……」

平乃「やったぜ」

小衣「きいいいいいい! 『やったぜ。』じゃないわよもおおおおおん!」

咲「……」ソロー

次子「……!」ビクン!

次子「おいっ!」

小衣「次子、どうかした?」

次子「……っ、いや、何でもない」

咲「やー、ごめんごめん。足が当たっちゃった」

あるある


咲「……」ソー

次子「……(そう簡単に行くと、思わない方がいいぞ)」

咲「……!!」ピクッ

平乃「咲さん、寒いんですか?」

小衣「温度上げる?」

咲「いや……いい」

次子「(追撃追撃ぃ!)」

咲「(避けて避けて避ける)」

平乃「そういえば、私の隣の家に塀が出来たんですよ」

小衣「へぇ。高いの?」

平乃「ええ」


咲「……何やってんだろ」

次子「あたしに言われても……」

咲「もう……はぁ、おしまい」ボソボソ

次子「ラジャー」ボソボソ

平乃「……そろそろお昼時ですね。何か買いに行きますか?」

次子「だな。腹減ったよ」

咲「小衣ー、家に何か無いの?」

次子「コタツからそんなに出たくないか……」

小衣「悪いけど今日は買い物行ってないから、買わないとご飯ないわよ」

平乃「仕方ありませんね。外に出ますか」

次子「雨降ってるけどなー」

小衣「じゃんけんでもして決めましょ。小衣もお腹ペコペコ」


――――・・・近所のスーパー


咲「おかしい、こんなことは許されない」

平乃「負けたんですから文句は言いっこ無しですよ」

咲「あらえらさっさー」

咲「つーかさ、もう出来合いのモン買って、終わりでいいんじゃない?」

平乃「いえいえ。まとまったものを作る時は自炊した方が安上がりなんです」

咲「……だからコンビニスルーしたんだ」

平乃「ただ……」

咲「ただ?」

平乃「この格好で出歩くと、スーパーだと人目を集めちゃうことが多々あるんですよ……」

咲「残当」


平乃「次子さんと小衣さんも待ってる事ですし、急ぎましょう」

咲「ん」ポチポチ

平乃「あっ、お好み焼き粉が安いですね。お好み焼きにしましょうか」

咲「いいね」

平乃「咲さん、何か食べたい具材でもありますか?」

咲「ハイチュウ」

平乃「ホントに食べるんですか?」

咲「何言ってんの? 食べるワケないじゃん」

平乃「……」


咲「いたい……」

平乃「私をからかうからです」

咲「むぅー」

平乃「そういえば、トマトジュースダイエットって、最近テレビでやってましたよね」

咲「うん」

平乃「あれって効果あるんですか?」

咲「アレは無いんじゃない。不確実不確実」

咲「運動せずに痩せようってのがまずムリだって」

>咲「運動せずに痩せようってのがまずムリだって」


耳が痛い


平乃「咲さんって、運動嫌いのはずでは?」

咲「まあ、多少はね」

咲「けど、時々は体絞ってるよ。買った服着られなくなるのヤだから」

平乃「私も、今度ご一緒させて下さいね」

咲「考えとく」

平乃「楽しみにしてます」

会話が妙にリアル


――――・・・


次子「小衣ー、この服どこしまえばいい?」

小衣「そっちのクローゼットの中」

次子「下着はどこだー?」

小衣「上から3段目の棚……って、何で家事やってるのよ!」

次子「いいじゃんいいじゃん。どうせ暇だし」

小衣「別にアンタたちが帰ってやるからよかったのに」

次子「まー、気にしない気にしない」

小衣「……ん」


次子「よし、これで全部か」

小衣「終わったぁ~」

次子「意外と小衣ってズボラなんだなー。洗濯物溜めこみ過ぎだったし」

小衣「それは! 違うんだって! 前の休みのときは家に帰ろうとしたらアイリーンに捕まって……」

小衣「……気づいたら明後日の朝だったのよ」

次子「そっかそっかー。災難だったなー」

小衣「決してズボラでいい加減な女じゃ無いんだから」

小衣「いい、警視に小衣がだらしないだなんて絶対に言ったらダメだからね! 次子!」

次子「はいはい――――」

ゲームはこころちゃん、警視にデレデレだからな


次子「と、言いたいところだけど」

小衣「……!! 何よ」

次子「交換条件、ってヤツだよ」

小衣「くっ……何をしたらいいの?」

次子「肩、揉んでほしいな」

小衣「……お安い御用だわ」

次子「悪いねー」


次子「あ~、そこそこ。もうちょっと肩甲骨のあたりから押し上げるような感じで」

小衣「(固っ……まるで鋼のようね)」グイグイ

次子「肩なんてそうそう他人に揉んでもらえないからさ、ありがと」

小衣「これからもガンバってね」

次子「おうっ! 頑張るぞ!」

次子「……じゃあ、次はあたしも小衣を労ってやるか」

小衣「え? ……こ、小衣は肩こってないからいい……」

次子「いいっていいって」

小衣「いや、ほんとに、いたたたたたたたた!」

かわいい


――――・・・


咲「帰宅なう」

次子「おかえり」

小衣「随分買ったわね」

平乃「咲さんが色々余計なモノを……」

次子「だと思った」

咲「おーるいんするから問題ない」

平乃「大ありですよ……」

支援



次子「ホットプレート、OK」

小衣「お皿も大丈夫よ」

平乃「1枚目いきますよー」

咲「油敷いた?」

平乃「最近話題のオリーブオイルです」

小衣「えっそれは……」

次子「おいおいおいおい、大丈夫か!?」

咲「どーん」

小衣「えええええええええ」

お!オリニキゥー!


平乃「どんどん乗せて下さいね」

小衣「基本はお肉よね」

次子「あたしはエビかなー」

咲「チュッパチャップス」

小衣「はぁ!?」

次子「ウソぉ!?」

小衣「甘くなっちゃうよぉ……」

咲「大丈夫だって、平気平気」

平乃「……」

平気じゃないんだよなぁ


平乃「ひっくり返しますよ」

小衣「小衣がやる!」

平乃「えーと、出来ますか?」

小衣「このIQ1億4000万の明智小衣さまが、まさか失敗するわけないでしょ!」

小衣「はあっ!」ベチャ

咲「あ」

小衣「……」ウルッ

次子「よーしよし、次は頑張ろうなー」

容易に想像できるwwwwww


平乃「そろそろ食べられますよー」

次子「いっただっきまーす! ……うん、ウマい!」

平乃「咲さん。一歩前に出て歯を食いしばってください」

咲「(生キャラメルに当たっちゃったかー……)」ダッ

平乃「逃げないで下さいよー」タタタタ

咲「……ムリ」

平乃「何もしませんからー」

咲「ウソくさい」

次子「小衣ー、美味しいかー?」


平乃「落ちなさい!」

咲「極まってる……」

咲「……無念」ガクッ

平乃「落ちたな」

小衣「……悪くないわね」

次子「そっか!」











終わり



再生度が高くてよかった

今日はこの辺でお終い

次に書くとすれば
MH、G4の旅行ネタや神津さんの代わりに近藤局長がG4を率いる話なんかを書いてみたいんだよなぁ

お題や批判、質問があるならどんどん言って、どうぞ(迫真)

それじゃギャラ貰って帰るから(棒読み)

なんでギャラが発生するんですかね・・・

局長はあれか。中の人ネタか
俺は旅行ネタが読みたい




お題:クッソ汚い淫獣

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom