鳴「さ、恒一くん。オムツ替えようね」(177)

恒一「……」

鳴「はい、終わり。 どう? スッキリした?」

恒一「見崎」

鳴「……何?」

恒一「いつまでこんなこと、続けるのさ……」

鳴「ずっと」

恒一「えっ……?」

鳴「私が卒業するまで、ずーっと恒一くんはここにいるんだよ」

勅使河原「なあ、サカキの奴、まだ見つからないのか」

風見「ちょっと!」

勅使河原「いいだろ、今は赤沢も居ないし…」

風見「……事故が起こったって話はニュースにもならなかったし、新聞にも載っていなかったけど」

望月「もし、このまま榊原くんが居なくなっちゃたら、どうすればいいんだろう……」

ガラッ

勅使河原「おっと……」

赤沢「おはよう」

赤沢「……」キョロキョロ

赤沢「……はぁ」

勅使河原「なあ、赤沢……」

赤沢「何?」

勅使河原「そろそろさ、クラスの為に、考えておいた方がいいと思うんだけど……」

赤沢「……分かってるわよ」

鳴「……」

赤沢「……」チラッ

赤沢「(結局、今日も、来なかったか)」

赤沢「(今までもサボりはあったけれど)」

赤沢「(7日も連続して休むなんて)」

赤沢「(絶対におかしい……)」

中尾「赤沢さん、帰ろう!」

赤沢「え、うん……」

鳴「……ふふっ」

赤沢「……!」

赤沢「(今、笑った、よね?)」

中尾「赤沢さん……?」

赤沢「……ごめんなさい、三谷先生に頼まれている用事があるから、今日は……」

中尾「あ、うん、分かった! じゃあね!」

鳴「……」ガラッ

赤沢「……」

赤沢「(見崎、鳴……)」

赤沢「……追って、みよう」

鳴「……」スタスタ

赤沢「……」

赤沢「(見崎さんの住所の情報を記した物の類は)」

赤沢「(彼女を『いないもの』にした時点で全て消去してる)」

赤沢「(出席簿までもクラス全員に徹底させる様に指示をした)」

赤沢「(彼女の家に遊びに行ったなんて話も周りから聞いたことすら無い)」

赤沢「(もしかしたら、本当に、見崎さんが──)」

赤沢「……あれ?」キョロキョロ

鳴「ただいま」

恒一「……」

鳴「……たーだーいーま」

恒一「……おかえり、見崎」

鳴「……鳴」

恒一「は?」

鳴「見崎じゃなくて、鳴」

恒一「……おかえり、鳴」

鳴「うん」

鳴「さ、何して、遊ぼっか、恒一くん」

恒一「とりあえず、さ」

鳴「?」

恒一「お腹、空いたんだけど」

鳴「ふふっ、ちゃんと買ってあるよ、ハンバーガー」

鳴「はい、あーん」

恒一「……」

鳴「あーん」

恒一「……んあ」

鳴「……おいしい?」

恒一「まあね」

鳴「ふーん」

恒一「残念だな」

鳴「何が?」

恒一「こんな手錠してなければ、僕がみさ…鳴に、美味しい料理、食べさせてあげるのに」

鳴「……」

恒一「そうしたらさ、別の遊びも出来るし。例えば、ええと、今は思い浮かばないけれど」

鳴「……」

恒一「ともかく、『ここ』じゃない何処かで──」

鳴「榊原君」

恒一「っ!」ゾクッ

鳴「榊原くんにはね、もう、『ここ』しか無いの」

鳴「もう、家にも、学校にも、行かなくていいの」

鳴「『ここ』で、ずーっと、私と、二人っきり」

鳴「二人ぼっち」

鳴「榊原くんは、まだ、未練があるようだけど」

鳴「そのうち外のことなんて、忘れちゃう」

恒一「そ、そんなこと……」

鳴「……ふふっ」

鳴「でも、がっかりだな」

恒一「えっ……?」

鳴「榊原くんがまだ、そういうことを言うってことは」

鳴「あの『オシオキ』も、ちっとも効果が無いって事だもんね」

恒一「うっ……あっ、ああっ……」ガクガク

鳴「じゃ、今日も頑張ろうね」

鳴「恒一くん」

これもう(何処に着地すればいいか)わかんねぇな

赤沢「おはよう」

オハヨー

赤沢「(結局、昨日は途中で見失った)」

赤沢「(今日こそは……)」

鳴「……」

赤沢「……」

鳴「……」スッ

赤沢「(ここが、見崎さんの家……)」

赤沢「(夜見のたそがれの、うつろなる……?)」

赤沢「(何、これ……)」

赤沢「入って、みよう」

カラコローン

天根「いらっしゃい」

赤沢「ひっ!」

赤沢「あ、あの、わたし……」

天根「中学生かい?」

赤沢「え? はい、それで、あの」

天根「なら半額でいいよ」

赤沢「えっと」

天根「ゆっくり見ておいきなさいな。他に、お客さんも居ないし」

赤沢「……はい」

赤沢「(結局押し切られた)」

赤沢「(それにしても)」

赤沢「人形……?」

赤沢「(私はあまり詳しくないけど……)」

赤沢「(なんか、不気味……)」

赤沢「(地下にもあるの……?)」

赤沢「ううっ……」

赤沢「(降りてみよう……)」

赤沢「な、何、ここ……」

赤沢「うう、気分が……」

鳴「上がったほうがいいよ」

赤沢「きゃっ!」

鳴「何で、貴女がこんな所に」

赤沢「……っ」ダッ

鳴「あっ……」

鳴「……」

恒一「どうしたの、鳴」

鳴「……なんでもない」

恒一「えっ、でも今、誰かの声が──」

鳴「なんでもないよ」

恒一「……そう」

鳴「……」

鳴「邪魔だなあ」

赤沢「(逃げてしまった)」

赤沢(でも、見崎さんが恒一くんの所在について何か知っているのは間違い無い)」

赤沢「(その為にはどうしてもあの場所を調べる必要があるんだけど)」

赤沢「ううっ……」ブルッ

中尾「赤沢さん、風邪?」

赤沢「(とりあえず、身近な所から情報を集めよう)」

中尾「保健室、行く?」

赤沢「(今日の3時間目は……よし…)」

中尾「良かったら一緒に俺が……」

赤沢「え? 何?」

中尾「……」グスッ

赤沢「(初めて、仮病で授業をサボっちゃった……)」

赤沢「(でも、この体育の間、教室誰もいない隙に……)」

赤沢「(見崎さんの鞄は、これか)」

赤沢「……クラスのため、だもんね」

赤沢「よし」ガサゴソ

赤沢「スケッチブック、筆記用具、コンビニのサンドイッチ……」

赤沢「(やっぱり、手がかりになる物なんて)」

赤沢「(あれ、何、このノート……)」

赤沢「(タイトルは、書いてないな)」

赤沢「開いて、みよう」

パラッ

恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん
恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん
恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん
恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん
恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん
恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん
恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん
恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん
恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん
恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん
恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん
恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん恒一くん
こういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくん
こういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくん
こういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくん
こういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくん
こういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくん
こういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくん
こういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくん
こういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくん
こういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくん
こういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくんこういちくん



だいすき

赤沢「ひぃっ!」バサッ

赤沢「(ま、間違いない……か、彼女が……)」

カツ…カツ…

赤沢「(! だ、誰か来た……!)」ガサゴソ

ガラッ

鳴「……」

赤沢「……」カリカリ

鳴「……」スタスタ

赤沢「……」カリカリ

鳴「……見た?」

赤沢「!」

鳴「……赤沢さん、体育、休んだんじゃないの?」

赤沢「……?」

鳴「汗、すごいよ」

赤沢「……っ」

鳴「ふふっ……じゃあね」

ガラッ

赤沢「……」

赤沢「はぁっ……うううっ……」グスッ

赤沢「(け、警察……警察に……)」

赤沢「(でも、見崎さんが本当に『いないもの』だったら……)」

赤沢「(ど、どうしよう……どうしよう……)」

中尾「赤沢さん! もう体調、いいの?」

赤沢「う、あ、中尾くん…? 体育は…?」

中尾「もう終わったけれど」

赤沢「そう……」

中尾「……赤沢さん、何か悩み事でも、あるの?」

赤沢「えっ……?」

赤沢「(でも、見崎さんが本当に『いないもの』だったら……)」

これどういうこと?

中尾「なんか最近、元気無さそうに見えるしさ」

中尾「俺でよければ相談に、乗るよ?」

中尾「く、クラスメートだしさ!」

赤沢「(このまま、中尾くんに話してしまっても、いいのかな…)」

赤沢「(でも、私は対策係で今は、クラス委員長……)」

赤沢「(けど、彼もクラスの一員……)」

赤沢「(知る義務は、ある、……)」

赤沢「……じ、実はね──」

>>89
今はいるけれど、いるかどうかもわからない正体不明の人物を
拘束することは誰にも出来ないのではないか……みたいな

びっくりして混乱しているということでひとつオナシャス

中尾「見崎が榊原を……?」

赤沢「うん」

中尾「見崎の家、もう一度、調べてみよう」

赤沢「分かっては、いるんだけれど……」

中尾「二人なら気づかなかったことにも、気づくかもしれないし!」

赤沢「……そうね」

中尾「よし、じゃあ放課後、い、一緒に、行ってみよう!」

赤沢「中尾くん……」

中尾「?」

赤沢「ありがとう」

中尾「……」

中尾「(あ、今、死んでもいいわ)」

天根「いらっしゃい」

中尾「なんだ、ここ……」キョロキョロ

赤沢「あの、眼帯をした女の子が──」

天根「中学生かい?」

赤沢「……はい、それで、」

天根「なら半額でいいよ」

赤沢「……(やっぱり、駄目か)」

中尾「じゃあ、俺は地下を探してみるから、赤沢さんは1階をお願い」

赤沢「うん、わかった」

中尾「また後で」

赤沢「気をつけてね……」

赤沢「(よし……)」

赤沢「(といっても)」

赤沢「(探し回れる程の広さじゃない)」

赤沢「(あのおばあさんも居るし……)」

中尾「なんだ、この部屋……」

中尾「気味悪いな……」

中尾「よし」

中尾「とりあえず、何か無いか、見て周るか……」

中尾「あれ、この、人形……」

中尾「見崎にそっくりだな……」スッ

ズルッ

中尾「うおっ!」

ズダン

中尾「ケツいってえ……コケた……」

中尾「あれ、後ろの布がズレて、なんか、見える」

中尾「エレベーター?」

中尾「ボタン、ボタン……これか」

ゴウンゴウン

中尾「何でこんな所に……」

ウィーン

中尾「あ、そうだ、乗る前に赤沢さんに……」クルッ

ふふっ

中尾「えっ?」

赤沢「(んっ……)

赤沢「(ちょっと、寝ちゃってた)」

赤沢「(今は……17時!?)」

赤沢「(何で、誰も……)」

赤沢「そうだ、中尾くんは……)」

赤沢「あれ……?」

赤沢「どこ、ここ……?」

鳴「おはよ、赤沢さん」

赤沢「は? え?」

鳴「どうしたの? まだ眠いの?」クスクス

赤沢「な、なんであなたが……」

鳴「なんでって……ここ、私の家だから」

赤沢「なんで、ここ、いや、それより、中尾くんは? あのノートは? あのおばあさんは?」

鳴「……質問責め、嫌い」

赤沢「……榊原くんは?」

鳴「……」

鳴「知りたい?」

赤沢「……えっ?」

鳴「……見せてあげようか」

赤沢「……」ゴクッ

鳴「着いて来て」

赤沢「また、地下室…?」

鳴「……」

カツ…カツ…

鳴「ここ」

赤沢「……」

ガチャ

鳴「ただいま。恒一くん」

赤沢「……うう、う」

鳴「出来れば、会わせたくなんか無かったけど、……赤沢さんが遊びに来てくれたよ」

赤沢「もう、やめてよ……」

鳴「何を?」

赤沢「だって……だって……」

赤沢「恒一くんなんか、何処にも居ないじゃない……」

おい続き・・

鳴「……? 何言ってるの?」

鳴「居るじゃない、ここに」

赤沢「うう、うううう」

赤沢「(く、狂ってる……)」

赤沢「(逃げなきゃ、もう、ここから)」ダッ

鳴「待ってよ」ガッ

赤沢「は、離してッ!」

鳴「説明して。居ないって、どういうこと?」

赤沢「そのままの意味に、きま、」

赤沢「うあっ……あっ……(首、絞めら、)」

鳴「居るでしょ? 恒一くんは、ここに、いる」

赤沢「あ、……あ、ぐ……」

鳴「居るって、言いなさい」グググッ

赤沢「ぎっ……あっ……」

鳴「言いなさい」

赤沢「は…・あっ……」ボソッ

鳴「?」

赤沢「恒一くん、なんて……」

赤沢「恒一くんなんて」

赤沢「いない!」

鳴「……」

赤沢「……」ハーッ ハーッ

鳴「そう」








鳴「じゃあね」

鳴「おかしいよね」

鳴「恒一くんは確かにここに『居る』のに」

鳴「みんな『居ない』って言うの」

鳴「ちょっと、嬉しいけれど」

鳴「だって」

鳴「やっと同類になれた気がするから」

鳴「ふふっ」

鳴「あっ、また誰か来たみたい」

鳴「それじゃ」

鳴「いい子で待っててね、コ・ウ・イ・チ、くん」

アカザーさんはいないものを演じてるだけだよね?そうだよね?

おしり

疲れた
ただ監禁されたこういっちゃんと鳴ちゃんがイチャイチャするだけの話が書きたかったのに
どうしてこうなった

以下恒一くんの夜のオカズについて語り合うスレ

鳴ちゃん「見せてあげようか?」
そ、そんなところ人に見せたらいけないよ!
鳴ちゃん「榊原くんは特別だから」
っていう妄想で抜いてる

桜木さんでリョナニー

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