ルフレ「希望ヶ峰学園?」 (313)

注:このスレは スーパーダンガンロンパ2 とファイアーエムブレム覚醒 のクロスSSとなります

以下の点に納得、同意出来ない方はブラウザバック、同意出来る方はそのままお読みください。

・甚大なネタバレ
・時々10割ネタ
・原作と異なる展開
・軍師はやっぱりチート性能
・超高校級も一部チート性能
・死亡展開、もしくは回避



では始まり…




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1383577627

クロム「これで終わりだ、ギムレー…ここでお前を封印する!!」

ギムレー「ぐっ…己人間共め。だがここで封印した所で我は消えんぞ」

ルキナ「お父様…」

ルフレ「クロム…」

クロム「ルフレ、お前は死なせない。お前の命でギムレーを消滅させる事が出来ても、お前がいない未来を仲間は望んでいない」

クロム「だからここで、俺がギムレーを封印する」

ルフレ「クロム…悪いけどそれは出来ない」

ザッ

ルキナ「ルフレ…!?」

ルフレはクロム達よりも一歩前に進み、魔法の詠唱を始める。

クロム「待て、ルフレ!」

ルフレ「クロム、ルキナ…すまない。問題の先送りなんて、ただの逃げだとしか思わない」

ルフレ「俺の命と引き換えにギムレーの存在を消滅させる事が出来るのなら、俺がギムレーを消滅させる」

クロム「だが、そんな事をしたらお前が…お前も消えてしまうんだぞ!」

ルフレ「それでも、ギムレーは消える」

ルキナ「ルフレさん…そんなの嫌です!! 私が、未来から来てからどれだけルフレさんに励まされて…どんなに嬉しかったか」

ルキナ「それに、マークは!? あの娘だって、貴方と離れる事を望んでないんですよ!」

ルフレ「それも心残りではある。…けど、世界が邪竜に怯える必要がなくなるんだ。…俺は、ここでギムレート心中する」

ギムレー「グッ…キサマ、ソレガドウイウコトカワカッテイルノカ!?」

ルフレ「あぁ、分かっている。…そろそろいこうか」

バチバチバチ…

クロム「ルフレ、やめろ!!」

ルキナ「ルフレさん!!」

ルフレ「ありがとう、クロム。ありがとう、皆。また…会いたいな」

ギムレー「ヤメロォオオオオオオオオオオオオオオ!!」



ドォン

ルフレ「………ぐ…ここは?」

ルフレ「(目を覚ませば全く見知らぬ部屋…机が並べてあるが、一体ここはどこなんだ?)」

ルフレ「(俺はあの時、ギムレーと心中したはず。…なのにどうして意識がある?)」

ルフレ「辺りには鉄板が打ち付けられている。…武器も通らなさそうだな」

ルフレ「(強力な魔道書を使えば破れるかもしれないけど…下手に壊さない方がよさそうだ)」

ルフレ「(とにかく、まずはここがどこなのかを把握しないとな。部屋はここだけではなさそうだし、くまなく探索しよう)」




ルフレ「(窓があると思われる場所には全て鉄板が打ち付けられている。しかもこれは外ではなく内側から取り付けられたものだ)」

ルフレ「(他の教室も似たような感じだったが…一体何の為に?)」

ルフレ「(それに見たことのない道具がたくさんある。…行商人のアンナから噂には聞いた事があるが、異世界という奴なのか?)」

ルフレ「(だとしたらこの状況も説明がつく。だが、どうして異世界に?)」

ルフレ「(このままでは情報が少なすぎる。他に人がいないか探してみよう)」

ルフレ「あれは…人が集まっている?」

「あれ、また誰か来たみたいだよ」

「フードを被った謎の人物…いかにも怪しい雰囲気ですわね」

「フン…そこのお前、お前は一体何者だ?」

ルフレ「(他に人がいたのを見つけたのはいいけど、早速怪しまれたな)」

ルフレ「俺はルフレ。気が付いたらこんな所にいたんだが、ここがどこなのか知ってる人はいないか?」

「それがわからねぇからここで話し合ってたんだろうが」

「えっと…ルフレさんも、気が付いたらこんな所にいたんだね」

ルフレ「あぁ、そうだ。どうしてこんな所にいるかも分からなくて、状況がさっぱりだ」

「どうやら、貴方も私達と同じように気が付いたらこの場所に連れて来られていたみたいですね」

ルフレ「同じように?もしかして、ここにいる人達は全員…」

「あぁ、そうだ。全員が希望ヶ峰学園の生徒として入学する予定だった者達だ」

ルフレ「(希望ヶ峰学園?何だそれは…初めて聞いたぞ)」

「という事は、この方も超高校級の才能を持った希望ヶ峰学園の入学生?」

「顔を見せないようにかぶっているフードが怪しすぎますが…恐らくそうでしょうね」

ルフレ「(超高校級?また知らない単語が出てきたぞ)」

苗木「せっかくだからさ、皆で自己紹介しようよ。僕は苗木誠、超高校級の幸運としてこの学園に入学する事になったんだ」


ルフレ「超高校級の幸運?」

苗木「うん、僕の場合全国の平凡な学生の中からたった一名選ばれる超高校級の幸運として選ばれただけの一般人なんだ」

苗木「だから、他の皆と違って大したとりえもないけど、よろしくね」

ルフレ「あぁ、よろしく」

ルフレ「(確かにステータスは一般人並みだな。…だがスキルに幸運+4や下克上、七色の叫び、ラッキー7がある)」

ルフレ「(どうやら、相手の情報を見ただけで分かる力は健在みたいだ)」

舞園「私は舞園さやか、超高校級のアイドルとして希望ヶ峰学園にスカウトされました」

ルフレ「(舞園さやか、幸運と力がやや低めだな。魔力が高いみたいだが…。スキルは七色の叫び、魔力の叫び、魔防の叫び、速さの叫び、力の叫び…応援スキルが凄いな)」

桑田「俺は桑田レオン!野球枠でスカウトされたけど、ミュージシャンを目指すぜ!」

ルフレ「(桑田レオン、力と技、速さが35以上…これは凄いけど、幸運は5と低めだ。スキルは命中+20、一発屋、練磨、屋外戦闘後の先…)」

不二咲「不二咲千尋です。その、超高校級のプログラマーとしてスカウトされたんだ。これからよろしくね」

ルフレ「(不二咲千尋、ステータスが全体的に低いな。技が50超えなのは凄いが、これではすぐに殺されるぞ。スキルは戦知識、デュアルサポート、守りの叫び、技の叫び、深窓の令嬢か)」

大和田「大和田紋土だ。言っとくけど妙な事したらぶっ飛ばすからな」

ルフレ「(大和田紋土、全体的に戦闘力は高めだがクロムと似て魔防が致命的に低いな。スキルはデュアルガード、大盾、守り手、運び手、デュアルサポート。デュアルが活かせるスキルだ)」

石丸「僕は石丸清多夏、風紀委員だ」

ルフレ「(石丸清多夏、ステータスは魔力・魔防が低いのを除けば平凡より上だ。スキルはホットスタート、生命吸収、練磨、集中、熱い心)」

山田「山田一二三、すべてのry」

ルフレ「山田一二三、超高校級の同人作家。HPが高めだが他は並か。スキルは集中・祈り・復讐・疾風迅雷・技+2)」

セレス「セレスティア・ルーデンベルクです。超高校級のギャンブラーとしてこの学園にスカウトされましたわ」

ルフレ「(セレス、幸運はそれなりにいいが、他ステータスは並以下…スキルは集中、強奪、カリスマ、月光、方陣。月光は以外だな)」

大神「大神さくらだ。…よろしく頼む」

ルフレ「(な…なんだこの戦闘能力は!?覇王ヴァルハルトにも引けをとらない。ほとんどの能力がカンストしている!?スキルはカウンター、疾風迅雷、大盾、聖盾、祈り…まともに戦えば止めるのは難しいぞ))」

江ノ島「あたしは江ノ島盾子、よろしくね」

ルフレ「(ん?他の皆は職業がないのに、江ノ島だけアサシン…?戦闘能力も大神に近い、注意しておかないと厄介な事になるかもしれないな。スキルは滅殺、疾風迅雷、月光、すり抜け、流星…敵に回すとかなり面倒だ)」

朝日奈「あたしは朝日奈葵、スイマーだよ!よろしくね、ルフレさん!」

ルフレ「(朝日奈…速さは桑田より少し高いな。他能力は並みより高い程度…スキルは深窓の令嬢、太陽、力の叫び、デュアルサポート+、移動+1か)」

十神「覚えておけ愚民、俺の名は十神白夜だ」

ルフレ「十神白夜…大神江ノ島に比べると大分霞むが、中々ステータスが高いな。スキルはカリスマ、王の器、疾駆、屋内戦闘、覇王…覇王!?)」

腐川「腐川冬子…文学少女よ」

ルフレ「(腐川…戦闘能力はそこまで高くないが、どうも違和感があるな。スキルは呪い、赤の呪い、回避+10、待ち伏せ、祈り…今までの戦いを経験した後で言うのもなんだが、人は見た目によらないんだな)」

葉隠「俺の占いは10わr…3割当たる!」

ルフレ「葉隠康弘、どんな事でも3割当てる占いが出来るらしいが、詳細は不明。魔力が高いが他のステータスは並。スキルは魔力の達人、魔殺し、ラッキー7、スロースタート、強奪…後ろ3つが胡散臭さを物語っているな)」

霧切「…霧切響子よ」

ルフレ「霧切響子、超高校級の何なのかは不明。父親は霧切仁か…ステータスは中の上。スキルは鍵開け、移動+1、集中、軽業、すり抜け…ここだけ見ると盗賊か何かか?)」

ルナティック挑戦中の俺にタイムリーなスレ

苗木「うん、これで皆の自己紹介は終わったかな」

桑田「そろそろお前の自己紹介もしてくれよ。こっちが名乗ってるのに名乗らないのは失礼だぜ」

ルフレ「そうだな、俺も自己紹介をしておこう」

ルフレ「(皆の自己紹介で、超高校級の~の肩書きがどういうものなのかも分かった)」

ルフレ「(この超高校級の~はその人の才能を表している。それも生半可な才能じゃない。それこそ天才と呼べる程の才能を超高校級と呼んでいるようだ)」

ルフレ「俺はルフレ。超高校級の軍師だ。よろしく頼む」

山田「ふむ、軍師と来ましたか」

江ノ島「つーか、何処で軍師やってた訳?他の皆はそれなりに活躍耳にしてるけど超高校級の軍師の活躍って戦場でも聞いた事ないんですけど」

ルフレ「(そういえばここは異世界だったな。…となるとイーリスやペレジアの戦争やギムレー教団との戦いを話しても怪しまれるだけか)」

ルフレ「そうだな、とある邪教徒が暗躍していた教団を潰したり、知ってる人はいないと思うが、イーリスという小さな国で軍師として働いていたな」

十神「(イーリスだと?この俺でもそんな国は聞いた事がないぞ)」

葉隠「つか、軍師って事はやっぱり戦いの指揮とかそういうのをやったりしてるんか?」

ルフレ「俺の場合だが、戦術指南や仲間の体調管理、現場で戦闘に参加しながら味方への指示は当たり前だったぞ」

朝日奈「よくわかんないけど、ルフレさんが凄いって事だけは分かったよ!」

セレス「それで、これからどうするのですか?何時までもこのまま、という訳にはいきませんし」

ルフレ「確かにそうだな。ここから出られない事には話にならなさそうだし、まずは…」



「あーっあーっマイクテスっマイクテスっお前ら、聞こえていますか?うん、聞こえてるよね」

「校内放送校内放送…お前ら、至急体育館に集合してください!」


大和田「おい、聞いたか今の」

十神「校内放送か…俺は先にいくぞ」

ルフレ「ちょっとまて、バラバラに行動するのは危険だぞ」

十神「何処の誰かもわからん奴と行動する方が危険だ」

大神「待て、二人共喧嘩は後にしてもらおうか」

セレス「今は放送の通り、体育館に行きましょう。このままでは何も進展しませんわ」

ルフレ「皆の言う通りだ。…ここは共に行動しよう」

十神「………フン」


体育館に皆が集まったが、辺りには誰もいない…

葉隠「いや~それにしても派手な入学サプライズだべな。さすが一流の才能を育てる学校は違うべ」

腐川「あんた、まだそんな事言ってるの?」

ルフレ「(妙だな…さっきから禍々しい気配がする。念の為敵襲を警戒しておいた方がよさそうだ)」

苗木「…何も起きないね」

「お前ら、これより入学式を始めたいと思います!!」

一同「!?」

桑田「入学式…?」

葉隠「やっぱり入学サプライズイベントだったんだな」

ピョーン

突然フロアの台座の上に白黒のクマに似た何かが現れた。

モノクマ「えー、お前ら…希望ヶ峰学園入学、おめでとうございます。私は学園長のモノクマです」

腐川「な、なによあれ…」

桑田「未来から来たクマ型ロボットみたいなのが喋ってるぞ」

モノクマ「ロボットじゃないよ!モノクマだよ!!こう見えて、学園長なんだよ!!」

大和田「テメェが学園長だぁ?いい加減な事言ってんじゃねぇぞ」

ルフレ「(モノクマ…戦闘力は中の下の屍兵並か。だが、なんだこの武器の射程は…?このフロア全体が攻撃射程の即死級の武器を持っているのか!?)」

十神「で、その学園長とやらは俺達をこんな所に集めて何をやらせるつもりだ?」

モノクマ「えー、皆さんにはこの学園で一生過ごしてもらいます」

葉隠「一生って…一生こんな所に閉じ込められるんだべか!?」

モノクマ「そうだよ。何か文句でもある?」

大和田「ふざけんじゃねぇ!今すぐここから出しやがれ!」

モノクマ「わわっ学園長への暴力は校則違反だよ!」

ルフレ「大和田、今すぐそいつを遠くに投げろ!!」

大和田「あぁ?何でんな事…」

ルフレ「いいから早くしろ!でなければ死ぬぞ!」

大和田「チッ分かったよ!」ブンッ

ルフレ「サンダー!」バチチッ

ドゴォーン!!

大和田「なっ…!?」

苗木「爆発…した!?」

山田「いやいやいや、そんな事よりも」

霧切「ルフレ君、貴方一体何をしたの?」

ルフレ「それはモノクマ「全く、何が起きたのかと思ったよ」ピョーン

ルフレ「なっ…!(まさか、無限湧きか!?)」

モノクマ「僕は寛大だからさ、今のは警告で済ませてあげるよ。…でも、次校則違反した時は…容赦なく殺すからな」

大和田「っ!」ゾクッ

モノクマ「あ、そうそう。大事な事言い忘れてたけど、ここから出る方法は一応あるよ」

石丸「それは本当かね!?だったら今すぐその方法を言いたまえ!」

モノクマ「それはね………お前らの中で仲間を殺す事だよ」

>>6 もうすぐルナ+に挑戦しようかと思っている>>1がここにいます(´・ω・`)


モノクマ「お前らの中の誰かを殺す事で、ここから出る為の権利を差し上げます」

桑田「俺達の中の誰かを…殺す?」

ルフレ「俺達に殺し合いをしろという事か?」

モノクマ「そゆこと。殺し方は問わないから、好きな方法で殺しなよ」

石丸「ふざけるな!仲間同士で殺し合い等と、そんな事が許されると思っているのか!?」

腐川「なんなのよ…どうしてあたしばっかりこんな目にあわなきゃなんないのよ!?」

モノクマ「ばっかり? ばっかりって何だよばっかりって」

ルフレ「モノクマ、一つ聞きたい」

モノクマ「はいはい、なんでしょうか?」

ルフレ「仲間同士の殺し合いがずっと起きなかった場合、どうなる?」

モノクマ「あー、別になんもないよ?ここでの生活を一生過ごす事を受け入れるならそれでもいいんじゃない?」

モノクマ「でもさ、少なくともここから出たいと思っている人はいるんじゃない?せいぜい殺されないように気をつけなよ」

モノクマ「それじゃ、僕はこれで」ピョーン


セレス「…行きましたわね」

大神「奴の言った事…まさか我々の中で殺し合いをしろと命じられるとはな」

朝日奈「そ、そんなの気にしなければいいんだよ!皆で力を合わせればきっと脱出出来るよ!」

十神「ふん、どうだかな」

大和田「んだてめぇ?また空気を乱すつもりか?」

十神「黙れプランクトン。…そんな事はどうでもいい。それより問題なのは」

ルフレ「この中にさっきの話を本気にするやつがいるかどうか、だな?」

十神「そうだ。…俺達の最大の敵は、仲間の中にいる」

ルフレ「(確かに、身内の中の敵程恐ろしいものはない。…そしてこの状況ではお互いを信用し合うのも難しい)」

苗木「と、とにかく落ち着こうよ!」

ルフレ「苗木?」

苗木「こういう時こそ、疑いあったりせずに皆で力を合わせるべきだと思う」

舞園「そ、そうですよ!こういう時こそ仲間同士協力して…」

十神「くだらん、俺はそんな馴れ合いに参加するつもりは一切ない」

大和田「テメェ、さっきから調子に乗ってりゃいい気になりやがって」

十神「なんだプランクトン、お前程度ではこの俺に傷一つつけられんぞ」

大和田「言わせておけばテメェ!!」

ルフレ「やめろ」ガシッ

大和田「あぁ?てめぇは仲裁気取りか?」

ルフレ「十神の言う通り、お前では十神には勝てない」

大和田「ほぉ…それは俺がこいつより弱いって事か?」

ルフレ「(事実だから仕方ないだろう)」

ルフレ「とにかく、こんな所でくだらない争いをするな。まずはそれぞれこの場所の探索をして、それからどうするか話し合おう」

大和田「………チッ」

不二咲「(ルフレさんか…謎が多いけど強くてかっこいいなぁ)」

石丸「…以上が、探索の結果だ」

腐川「なによ、結局何も分かってないじゃない」

セレス「あら、ひとつだけはっきりとしたではありませんか」

セレス「本当にこの学園から脱出する逃げ道など、存在しない事が」

ルフレ「確かに、今の状態では学園から脱出するのはほぼ不可能と考えてもいいかもしれないな」

桑田「つか、さっきの雷みたいにオメーの魔法でなんとかなんねぇのかよ?」

ルフレ「さすがにあの厚い壁を壊すのは無理だ」

葉隠「見えたべ、ルフレっちは異世界を救った英雄だったんだべ!!」

舞園「それって、占いですか?」

葉隠「おう、俺の占いは3割当たる!」

山田「でもさすがにそんな結果が当たってるとは思えませんな」

セレス「所詮は3割ですね」

葉隠「何を言うか!3割も当たるんだぞ!!」

霧切「外れる確率の方が高いわ」

葉隠「ぐむむ…」

ルフレ「(当たってはいるんだよな)」

苗木「それで、これからどうするの?」

石丸「うむ、これから毎朝7時に食堂に集合し、朝食会議を行おう」

江ノ島「朝食会議って、それもしかして全員強制参加とか言わないよね?」

石丸「何をいうか、全員が集まって話し合うからこそ意味があるのではないか」

江ノ島「冗談じゃねーし!」

十神「くだらん、何故俺が愚民どもに合わせる必要がある」

ルフレ「十神、言っておくが俺からすれば一人チームワークを乱しているお前も十分愚民だぞ」

十神「何…?」

ルフレ「超高校級の御曹司なら、ここにいる皆をまとめあげて、この俺が導いてやる!位余裕だと思うけどな」

腐川「な、なによアンタ!大体、あんたはどうなのよあんたは!!」

ルフレ「俺は前いた所では仲間をまとめあげたり書類をまとめあげたり色々していたが、それがどうかしたか?」

腐川「」

セレス「………それで、一つ提案があるのですが」

セレス「夜時間の出歩きは禁止、というルールを私達の間で独自に設けるのはどうでしょう?」

あの後、殺し合いに怯える事のないようにというセレスの提案は可決され、夜時間の出歩きは禁止となった。

校則には夜時間は午後10時からと書かれている。つまり、午後10時から部屋から出てはいけないという事だ。

もちろん、校則と違って強制力はない。だが、仲間同士である程度信用し合う為にはこういう線引きも必要なのだろう。

だが、そこで一つ問題がある。


ルフレ「俺の自室が無いのだが」

モノクマ「そんなの知らないよ。だってこの学園の生徒15人しかいないのに、幻の16人目が気付いたらいたんだもん」

モノクマ「そもそも、どうやって侵入した訳?外からこの学園に入るのは不可能だったはずだよ」

ルフレ「それはこっちが聞きたい。気付いたらこんな所にいたんだからな」

モノクマ「はぁ、もういいよ。でも校則は絶対だかんね。個室以外での就寝は禁止!破ったら校則違反だからね」

ルフレ「ちょっと待ってくれモノクマ…行ってしまったか」

まずいな。…自分の個室が無い以上、安心して睡眠をとれる場所がない。

校則には個室以外での就寝は禁止と書いてある事から、他の人の個室に泊めてもらえば就寝の問題は解決するだろう

しかし、問題は誰に泊めてもらうようにお願いするかだ。

こんな状況では今日会ったばかりの見知らぬ人を泊めるお人好しなんていないだろうし…

ルフレ「困った」

ってぎゃああああああ途中から酉誤爆ってるうううううう!!orz




とりあえず最初の書き溜めはここまで。ここからは気長に鈍足更新で書いていきたいと思います

不二咲「あ、あのー…ルフレ君」

ルフレ「ん? 不二咲君か、どうかしたかな?」

不二咲「えっ、あ、あの…今、君って?」

ルフレ「(最初に見た時性別も分かってしまったんだよな…かわいいが男だ)」

ルフレ「あぁ、すまない。それで、何か用かな?」

不二咲「その、ルフレ君は部屋が無いみたいだけど…就寝の時はどうするつもりなの?」

ルフレ「実はその件で俺も悩んでいる」

ルフレ「誰かの部屋に泊めてもらおうにも、この疑心暗鬼が発生している状況で部屋に入れてくれる人もいないだろうからな」

不二咲「その…だったら、僕の部屋に来てよ」

ルフレ「…いいのか?」

不二咲「うん、一人だと怖いから…ルフレ君みたいに強い人が傍にいてくれると、安心するんだ」

ルフレ「(この破壊力…かわいい!だが男だ)」

ルフレ「ありがとう、それじゃあお言葉に甘えて就寝時は部屋に泊まらせてもらうよ」

不二咲「うん、待ってるね!」パァッ

ルフレ「それじゃあ俺はここのマップを把握したいから、探索に向かうよ」

不二咲「あ、待って!」

不二咲「その…僕も探索に連れて行ってもらっても、いいかな?」

ルフレ「別にいいが、特に珍しいものはないぞ?」

不二咲「それでもいいの。…それとも、やっぱり駄目?」

ルフレ「分かった、なら一緒に探索しよう」

不二咲「(僕もルフレ君みたいに強くてかっこよくなりたい。…だから、ルフレ君と一緒にいて、少しずつルフレ君みたいになれるように近づくんだ)」

ルフレ「大体今行ける範囲のマッピングはこんな所か」

不二咲「ルフレ君、何を書いてるの?」

ルフレ「あぁ、これは今行ける範囲のマップで何処に何があったかを細かく書いているんだ」

ルフレ「小さな見逃しが大きな手がかりを逃すなんて事はさすがに避けたいから、くまなく調べないとね」

不二咲「そっかぁ…やっぱりルフレ君って凄いね」

ルフレ「別に大した事はないさ。…それより、このモノクマメダルは一体何に使うのだろうか」

不二咲「探索してる時にたくさん見つけたよね」

モノクマ「はいはい、モノクマメダルについてこのモノクマが説明します!」

不二咲「うわぁ!?」

ルフレ「…神出鬼没だな」

モノクマ「そのメダルは購買部のモノモノマシーンを回す為に必要なメダルです。モノモノマシーンを回すと様々な景品が出るから、よかったらやってみてね」

ルフレ「…だそうだ」

不二咲「このメダルで購買部のものを買えるんだね」

ルフレ「…やってみるか?」

不二咲「いいの?」

ルフレ「あぁ、俺はここで調べた事をまとめあげているから30枚程回してくるといい」

不二咲「じ、じゃあ行ってくるね!」

ルフレ「…嬉しそうだったな」

桑田「よぉ魔法使いのルフレ、何してんだ?」

ルフレ「桑田か。この建物内のマッピングをしておこうと思ってな」

桑田「うげっ何か色々書かれてる…お前、これ今までいた所でもこんな風に書いてたのか?」

ルフレ「今までもこんな感じに気付いた所は出来る限り記載しているぞ」

桑田「うへ…俺だったら3秒で投げ出してる自信があるぞ」

ルフレ「そういえば桑田は、ミュージシャンを目指しているんだったな」

桑田「おう!野球なんて地味なスポーツより、俺はミュージシャンとして輝きたいんだ」

桑田「そういや、軍師やってたんだったら、誰か可愛い子とか知らないか?いたら紹介して欲しいんだ」

ルフレ「一応前いた所の仲間に踊り子がいたが…桑田が期待している意味なら既婚者だ」

桑田「なん…だと。ほ、ほかには!?」

ルフレ「(未来から来た)踊り子の息子位だな。…後はマネージャー辺りを引き受けてくれそうなのがマーク位だ」

桑田「や、野郎かよ…」

ルフレ「けど、ミュージシャンになりたいならそっちに精通している人物と知り合って協力しておくに越したことはないぞ」

桑田「それは分かっているんだけどよ。やっぱ舞園ちゃん狙いに絞った方がいいかなぁ」

ルフレ「見たところ舞園は苗木に好意があるように見えるけど、それでも頑張るっていうなら応援はするぞ」

桑田「マジで!? ちくしょー苗木のやつ、やっぱ中学が同じっていうのはでかいか?」

ルフレ「あの二人は中学が同じなのか…なるほど」

桑田「で、それより今応援するって言ったよな?だったらさ、俺の恋の成就に協力してくれねぇか?」

ルフレ「協力…?」

桑田「頼むよ!軍師様なら恋の戦術もお手の物だろ!?」

ルフレ「(確かに軍の中で色んな人のキューピットをやっていたが…)」

ルフレ「相手が相手だけに厳しいかもしれないが、俺でよければ協力するよ」

桑田「マジで!?ひゃっほう!絶対だぞ、絶対だからな!」

ルフレ「桑田のやつ、嬉しそうにしていたな」

ルフレ「………」

ルフレ「引き受けたからには、情報を集めて戦術を立てないといけないな」



-食堂-

舞園「ルフレ君、こんなところでどうしたんですか?」

ルフレ「小腹が空いたから間食をね。苗木君と舞園さんは二人でお話かな?」

苗木「うん、よかったらルフレ君も一緒にどうかな?」

ルフレ「今は暇だからな、せっかくだしご一緒させてもらうよ」





ルフレ「へぇ、そんな事があったのか」

舞園「はい、苗木君が鶴を助けたのが私が苗木君を意識し始めたきっかけなんです」

苗木「(飼育委員の仕事で仕方なくだったんだけどね)」

ルフレ「それで、ほかにはどんな事があったのかな?よかったら聞かせて欲しいんだけど」

舞園「はい、苗木君は………」

ルフレ「(これは…攻略は相当難しいぞ、桑田…)」

ルフレ「なるほど、苗木君は優しいんだね」

苗木「そ、そんな事ないよ」

ルフレ「周りからの評価は参考になる、君のその優しさは何があっても無くさないで欲しいと俺も思うぞ」

苗木「そうかな…?」

ルフレ「俺は今日が初対面だからそこまで君の事を知っている訳ではないから断定は出来ないがな」

苗木「あははは、そうだよね」

ルフレ「ところで、二人共…コロシアイについてはどう考えてる?」

江ノ島「お、何話してるの?私も混ぜてよ」

苗木「江ノ島さんも食事に?」

江ノ島「ん?あたしはレー…暇だから適当にぶらぶらしてただけかな」

苗木「そうなんだ」

江ノ島「で、何の話してた訳?あたしにも教えてよー」

苗木「ちょ、ちょっと江ノ島さん!?ほっぺつまむのはやめてほしいんだけど…」

江ノ島「いいじゃん別に、減るもんじゃないんだし」

ルフレ「(江ノ島盾子…一見チャラチャラしてて隙だらけに見えるが一切隙がない。周りとは明らかに異質の空気、彼女は何者なんだ?)」

江ノ島「………」

ルフレ「何の話か、だったね。このコロシアイについてどう考えているかを話し合おうとしていたところだよ」

江ノ島「ふーん…皆はどう思ってるのさ?やっぱり殺して外に出たいと思う?」

苗木「僕は人を殺してまで外に出ようとは思わないなぁ」

舞園「私も、そんな事をしてまで出たいとは思わないです」

ルフレ「俺は…そもそも帰り方が分からない以上、そんな事考えてても無意味だな」

江ノ島「ん?」

ルフレ「いや、こっちの話だ」

ルフレ「それで、江ノ島は殺してまで外に出たいと思ってるか?」

江ノ島「あたし?あたしは外には出たいけど、殺してまで出ようとは思わないかな」

ルフレ「そうか…俺達はそうでも、他の奴らはどうなんだろうな」

江ノ島「あー、十神とか何考えてるかわかんないもんね」

ルフレ「いや、むしろ十神はわかりやすいと思うぞ」

舞園「どうしてでしょうか?」

ルフレ「ああいう風に孤高を貫くタイプのやつとは話なれているからな。俺としてはわかり易い分対応しやすい」

ルフレ「逆に感情豊かに見せておいて裏では何を考えているか分からないようなタイプが一番厄介だな」

江ノ島「ふーん…」

朝日奈「あれ、皆で何してるの?」

苗木「朝日奈さん、それに大神さんも」

ルフレ「食堂にはよく人が集まるな。二人共おやつか?」

朝日奈「私はさくらちゃんとお茶をしに来たんだ。ついでにドーナツも食べるの!」

ルフレ「ドーナツ…?」

朝日奈「ドーナツは偉大なんだよ!私、ドーナツさえあれば他に何も食べられなくても生きていけるもん」

苗木「あはは、それはさすがに言い過ぎだよ」

ルフレ「ドーナツか…そんなに万能な食べ物なら、俺も一度食べてみたいな」

朝日奈「ルフレもドーナツ食べるの?だったら皆で食べようよ!」

江ノ島「あ、あたしはパスね」

江ノ島「ルフレ、後で話したい事があるからあたしの自室に来て」ボソッ

ルフレ「………」

コクッ

江ノ島「…待ってるから」




朝日奈「じゃじゃーん!オールドファッションにポンデリングに、etc…」

苗木「色んな種類のドーナツがあるんだね。僕も食べていいかな?」

朝日奈「もちろんだよ!遠慮せず皆で食べようよ」

舞園「では私は、ポンデリングをいただきます」

大神「我もプロテインドーナツを頂くとしよう」

ルフレ「これがドーナツか…どれを食べようか迷うな」

朝日奈「ルフレってひょっとして、ドーナツ食べたことないの?」

ルフレ「あぁ、俺がいた所ではこんな食べ物は見たことも聞いた事もなかったぞ」

朝日奈「それって大損だよ!ドーナツってこんなに美味しいのに」モグモグ

ルフレ「そんなに美味いのか。どれ…確かに美味いな」

朝日奈「でしょ?もうドーナツさえあれば私は大満足だよ」



5人でドーナツを食べ、雑談して過ごした。江ノ島が自室で待っていると言っていたから、江ノ島の部屋に向かおう。

…奴が何を考えているか、この目で確かめよう。

一旦ここまで。続きは深夜辺りに書こうかなと思います。

ちなみにマイユニのルフレのスペックはこちら

ルフレ(男) 神軍師
嫁:ルキナ
子供:マーク

口調:俺
容姿:普通の身長。君とか呼ばれてるけど決してショタではない。顔や髪型は想像にお任せ。髪色はデフォの白。
ステ:オールカンスト

スキル構成
華炎
生命吸収
魔力の達人
大盾
聖盾



FE側の時系列はマイユニがギムレーと心中した後になります。
ついでに原作と大きく展開が異なって行く場合もありますがご承諾ください。

ルフレ「江ノ島、いるか?」コンコン

シーン

ルフレ「…いないのか?」

ルフレ「江ノ島、ルフレだ。言われた通り部屋に来たぞ」コンコン

シーン

ルフレ「………」

モノクマ「あのね、今時ノックで訪ねるって何処の昭和人?」ピョーン

ルフレ「モノクマか。一体何処から現れているんだ?」

モノクマ「そんな事どうでもいいでしょ。つーか、インターホン鳴らせよ」

ルフレ「インターホン?」

モノクマ「え、ひょっとしてマジでインターホン知らないん?」

モノクマ「………」

モノクマ「んっとね、インターホンっていうのは呼び鈴みたいなものなの」

モノクマ「ここにボタンがあるでしょ?これを押すと誰かが訪ねてきましたよーって合図が部屋の中に鳴り響くの」

モノクマ「部屋は防音だから外から話しかけたりしても聞こえないから、次からはインターホン鳴らしてね」

ピョーン

ルフレ「なんだったんだ、今のは…とにかくインターホンを鳴らすか」

ピンポーン

江ノ島「んぇ?あー、ちょっとまって!今準備するから!!」




ガチャ

江ノ島「お待たせ。やっと来たね」

ルフレ「言われた通り、部屋に来たぞ」

江ノ島「ありがと。ここで話すのもなんだしさ、あたしの部屋に入りなよ」

ルフレ「いいのか? だったらあがらせてもらうぞ」

バタン

ルフレ「それで、話したい事ってのは何かな?」

江ノ島「ルフレ…あんた、モノクマが言うコロシアイ学園生活について、どう考えてる?」

ルフレ「そうだな、正直に言うと俺はここにいる事自体がイレギュラーらしいから、何とも言えないな」

江ノ島「…言い方を変えるよ。仲間同士の疑心暗鬼が発生してるこの状況で、殺しが発生しないと思う?」

ルフレ「………」

ルフレ「出来れば無いと言いたいけど、人間が何を考えているかなんて分からない」

ルフレ「出来れば仲間同士の殺し合いは阻止したいけど、多分殺し合いは起きる」

江ノ島「…イレギュラーって、そうモノクマから言われたの?」

ルフレ「実際にイレギュラーって言われた訳ではないが、そんな感じの事を言っていたぞ」

江ノ島「ふーん」

江ノ島「で、もう一つ聞きたいんだけど」

江ノ島「あんたは、人を殺してでも外に出たいと思う?」

ルフレ「…どうしてそんな事を聞くんだい?」

江ノ島「あんたが信用できるかどうかを測る為よ。…正直に答えて」

ルフレ「そうだな…どうしてここにいるのかも分からないし、外が俺の知ってる世界とも限らないからな」

ルフレ「今の所は殺してまで外に出るつもりはないよ」

江ノ島「…あっそ」

ルフレ「君こそ、人を殺してでも外に出たいと思うかい?」

江ノ島「私?…私は、正直分かんない」

江ノ島「いきなりこんな所に連れて来られて、学園長とか名乗るクマのぬいぐるみに殺し合いなんて強要されて」

江ノ島「最初は頭が混乱して訳分からなかったけど、今考えるとやっぱり異常だよ」

江ノ島「外の連中…警察は一体何をやってるんだろうね」

ルフレ「さぁな。…ついでに、もう一つ聞いてもいいかな?」

江ノ島「答えられる事なら何でも答えてあげるよ」

ルフレ「ありがとう、じゃあ…」




ルフレ「何故懐にナイフを隠し持っている?」

江ノ島「は…?はぁぁぁぁ!?いやいや、あたしサバイバルナイフなんて隠し持ってないし!」

ルフレ「(所持している武器やアイテムも分かってしまうんだけどな…)」

ルフレ「誰もサバイバルナイフなんて言っていないぞ」

江ノ島「あ、いや、今のは違うって!その…言葉のあやっていうか、なんというか」

江ノ島「そう、護身用!護身用に持ってるんだって」

ルフレ「持っている事は認めるんだな」

江ノ島「う、うるさい! つーか、こんな状況なのに丸腰なんて殺してくださいって言ってるようなもんでしょ」

江ノ島「あんただって、妙な雷出したりしてたじゃない。それこそどうなのよ」

ルフレ「それを言われるときついな。ここに来る前に所持していて、何時の間にか所持品を持ってここに来ていたとしか言い様がない」

江ノ島「さすがにそんな胡散臭い言い訳は通じないでしょ」

ルフレ「………」

ルフレ「分かった、一度お互いの詮索はやめようか」

江ノ島「え…?」

ルフレ「この状況でお互い信用出来ないのも、誰にだって話せない事情があるのも分かる。だから、ここは一度お互いの詮索をやめて一緒にここで生活する」

ルフレ「それで判断していけばいい…違うか?」

江ノ島「そりゃあ…いいけど」

ルフレ「交渉成立。ここでのやり取りは殺し合いについてどう思うかを聞いただけ、そういう事にしておいてくれ」

江ノ島「あ、うん…分かったよ」

ルフレ「(一応今の話から推理すると…彼女は軍人で、仲間に話せない秘密を持っている。というのが妥当な所か)」

ルフレ「(敵か味方かは分からないが、出来れば後者であってほしいな)」

セレス「あら、貴方は…ルフレさんでしたわね」

ルフレ「セレスティアルーデンベルクか。…食堂でティータイムか?」

セレス「どうせならここでの生活に適応した方がストレスなく暮らせますから」

ルフレ「そういう考え方もあるな。むしろいい事だと思うぞ」

セレス「どうせなら西洋のお城で優雅な一時を過ごしたいのですが、この状況では贅沢も言えませんわね」

ルフレ「(お城か…イーリス城でいいなら案外簡単に叶いそうだけどな)」

山田「おや、ルフレ殿もおりましたか。よろしければ、一緒に紅茶でもいかがですかな?」

ルフレ「ありがたく頂くよ。…紅茶は山田が入れたのか?」

山田「そのとおりでございます」

ルフレ「ふむ…美味しいじゃないか」

セレス「…はぁ、まだまだですね」

ルフレ「手厳しいな、紅茶にはこだわっているのか?」

セレス「はい、私は手間をかけたロイヤルミルクティーしか認めておりませんので」

ルフレ「なるほど。…セレスは、超高校級のギャンブラーだったな」

セレス「はい、負けを知らない…とまでは言いませんが、勝負事の世界ではほとんど常勝ですわ」

ルフレ「それは凄い。今度俺にも勝負事での強さを見せて欲しいな」

セレス「機会がありましたら、その時存分にお見せ致しますわ」ニコッ

山田「お二人共、新しい紅茶を淹れましたぞ」

ルフレ「ありがとう。…うん、さっきより美味いじゃないか」

山田「お褒めいただき、ありがとうございます。…ですが」チラッ

セレス「…やり直し」

山田「おうふ…」

ルフレ「(これでも駄目とは、さすがに世界が違うな)」

ルフレ「そろそろ夜時間か…不二咲が待っているだろうし、不二咲の部屋に行くか」



ピンポンパンポーン

モノクマ「お前ら、夜時間になりました。明日に備えて、とっとと寝やがれです」



ピンポーン

不二咲「はーい、今開けるよー」

ガチャ

不二咲「あ、ルフレ君!待ってたんだよぉ」

ルフレ「待たせてすまない、不二咲」

不二咲「ううん、別にいいよ。それより、早く入ってよ」

ルフレ「お邪魔します」

ルフレ「(思っていたよりもずっと立派な部屋だ。それでいて散らかっていない)」

不二咲「それで、その…探索はどうだったの?」

ルフレ「今行ける範囲では特に手がかりになりそうなものは見つからなかったな」

不二咲「そっかぁ…そう簡単には見つからないよね」

ルフレ「だが、あのシャッターを開ける事が出来ればその先に手がかりがあるかもしれない」

ルフレ「…これも、現時点でのただの推測だけどね」

不二咲「………」

ルフレ「そういえば、モノモノマシーンの景品はどんなのが当たったんだ?」

不二咲「うん、レーションとかグローブとか、無限たんぽぽが当たったんだぁ」

不二咲「後は、少し物騒だけどこんなのが当たったよ」

ルフレ「これは…むらまさ!? 威力も申し分ない異国の刀がどうしてここに?」

不二咲「それ、知ってるの?」

ルフレ「ソンシンで伝説の妖刀村正の話を聞いた事があってな。…その妖刀がこんな所にあるとは」

不二咲「よくわからないけど、凄い刀なんだね。僕じゃ扱えないから、ルフレさんが持っててよ」

ルフレ「…いいのか?」

不二咲「うん、ルフレさんの方がきっと上手く扱えると思うから」

ルフレ「ありがとう、大事にするよ」

不二咲「えへへ…」

ルフレ「さて、そろそろ寝るか。俺は床で寝るから、不二咲は遠慮なくベッドを使ってくれ」

不二咲「えぇ、そんなの悪いよ。ルフレさんがベッドを使ってよ」

ルフレ「床で寝るのは慣れているから問題無い。それより、早く寝ないと明日に響くぞ」

不二咲「う、うん…」

ルフレ「(そういえば夜時間はシャワーも止まるんだったな)」

ルフレ「(風呂に入れなかったけど、まぁいいか)」

おぎゃあ、また酉誤爆ってる!! とにかく今回の分の投下は終了です。

確かに現状ではマイユニTSUEEEE状態ですね…かと言って変にテコ入れする訳にもいきませんし。

さくらちゃんや江ノ島さん辺りなら止められる…かもしれない

ルフレ「ん…そろそろ5時か」

ルフレ「不二咲はまだ寝ているな。…起こすのは悪いし、一人で見回りでもしよう」




モノクマ「お前ら、朝です!朝です!今日も一日元気に過ごしましょう」



ルフレ「朝のアナウンスは7時…念のため覚えておこう」

石丸「おはようルフレ君!今日もいい朝だな」

ルフレ「おはよう、石丸はさっき起きたのか?」

石丸「うむ、現在は朝食会に備えて皆を起こして回っているぞ」

ルフレ「そうか。だったら俺も手伝おうか?」

石丸「いや、これは僕が好きでやっている事に過ぎない。せっかくだから、食堂で朝食の準備を手伝ってくれると助かる」

ルフレ「朝食か………」

石丸「む、どうかしたかね?」

ルフレ「いや、俺が作る料理は時々鋼の味になってしまうから少し不安でな」

石丸「そうか、では無理強いをする訳にはいかんな」

ルフレ「でも、一応料理自体は出来るから野菜の切り分けとか、簡単な仕込み位はやっておくよ」

石丸「感謝する」





不二咲「ん…もう朝かぁ」

不二咲「確か僕は…そういえば、昨日からここに閉じ込められて殺し合いなんてさせられてるんだっけ」

不二咲「ルフレ君は先に部屋を出たのかな?…出来れば気を使わずに起こしてほしかったなぁ」

ピンポーン

不二咲「朝から誰か訪問…?ひょっとしてルフレ君かな?」

ガチャ

石丸「おはよう不二咲さん!今日もいい朝だぞ!!」

不二咲「石丸君…えっと、何か用かな?」

石丸「うむ、これから朝食会議を行うので皆を起こそうと思ってな」

不二咲「そうなんだ。ルフレ君は見なかった?」

石丸「彼なら食堂で野菜の切り分け等を手伝ってくれると言っていたぞ」

不二咲「食堂かぁ、分かった。ありがとう石丸君」

石丸「では、僕は他の皆を起こして回るのでこれで失礼する」




不二咲「ルフレ君、料理も出来るんだね」

石丸「では、これより朝食会議を始める!」

ルフレ「」

山田「あのー、一人顔をうずめている人がいるのですが」

ルフレ「気にしないでくれ…また鋼の呪いが発動しただけだから」

不二咲「鋼の呪い?」

石丸「そういえばこのサラダはルフレ君が作ってくれたのだったな。ありがたく頂こうではないか」

苗木「そうなんだ、それじゃあ僕も食べようかな」

舞園「あ、私もいただきます」

不二咲「ルフレ君が作ったサラダだもん、僕も食べるよ」

ルフレ「待て皆、早まっては…」

苗木「」

舞園「」

不二咲「」

石丸「どういう事だ…キュウリ、トマト、レタス…全ての食材が、その、なんというか…鋼の味しかしない」

霧切「鋼の味…?まさか、毒物を仕込んだの?」

ルフレ「そんな事はしてない」

石丸「すまない…少しお手洗いに篭らせてもらう」ダッ

セレス「他3人は気絶していますわね」

霧切「………」シャクッ

霧切「毒物混入は無し…普通の食材ね。でも鋼の味しかしないわ」

大和田「おい、ルフレ…お前どんな調理の仕方をしたんだ?」

ルフレ「包丁で野菜を切って盛り付けただけだ」

桑田「おかしいだろ!?何で包丁で野菜を切っただけで鋼の味になるんだよ!?」

十神「ふん、何が仕込まれているか分からん料理等に手をつけるほうが悪い」

朝日奈「う~ん、やっぱりドーナツはおいしいね」

大神「どうやら、今後ルフレに食事当番をさせるのは厳禁なようだな」

ルフレ「自分言うのもなんだけど、俺もそう思うよ」

セレス「それで、今日の行動はどうしますの?」

十神「俺は一人で行動するぞ」

大和田「おい、十神テメェ!」

霧切「放っておきなさい。協調意識の無い人間を無理に協力させようとするだけ無駄よ」

葉隠「う~ん、俺の占いだと十神っちが皆を導くようなイケメンになったら脂肪フラグと出たべ」

桑田「そういえば腐川の奴もいねぇぞ」

セレス「彼女なら十神君について行きましたよ」

ルフレ「見事にバラバラだな」

大神「とにかく、我々だけでもどうするかを決めておいたほうがよいのではないか?」

ルフレ「それもそうだな。…何か意見がある人はいるか?」

朝日奈「そういえば、モノクマから聞いた話だとトラッシュルームは掃除当番しか入れないらしいけど、掃除当番は誰にするの?」

ルフレ「そうだな…掃除当番は日替わり、もしくは週替わり制にしよう」

ルフレ「誰か一人に任せるのは信用の問題がある、だが皆で順番に掃除当番を担当すれば問題ないだろう」

セレス「まぁ、その意見の方がよろしいですわね」

ルフレ「最初は言いだしっぺの法則で、俺が掃除当番を担当するよ」

大和田「で、俺たちはどうする?何処かに脱出経路がないか調べておくか?」

ルフレ「(マッピングは済ませたし、脱出経路は一切無い事が分かったが…今言うのは早いな)」

ルフレ「そうだな、各自探索を中心に自由行動、今日はその方針でいこう」

苗木「」

舞園「」

不二咲「」

山田「この3人はどうしますかな?」

ルフレ「…俺が責任を持って起こす」

苗木「うーん…はっ!ここは?」

ルフレ「意識が戻ったようだな」

苗木「ルフレ君? ってあれ、もうこんな時間じゃないか!朝食会議はどうなったの?」

ルフレ「皆探索するなりなんなりして、今の所は自由に行動しているよ」

苗木「そっか。…朝食会議の記憶が全くないや。どうして僕はこんな所に倒れていたんだろう?」

ルフレ「さぁ…(俺の作ったサラダを食べて意識を失ったなんて言えない)」

苗木「ルフレ君に聞いてもわからないよね。舞園さんと不二咲さんも僕と同じように?」

ルフレ「あぁ、命に別状はないからもうすぐ意識を取り戻すはずだ」

苗木「そうなんだ。そういえばルフレ君って、不二咲さんと仲がいいの?」

ルフレ「どうしてそう思うんだ?」

苗木「不二咲さんとルフレ君が一緒にいる時の不二咲さんが楽しそうだったからそう思ったんだけど、違うかな?」

ルフレ「なるほど。…まぁ、どちらかといえば仲は良い方だな」

山田「カップル出現の気配がすると聞いてきました」シュバッ

苗木「山田君、何処から来たの!?」

ルフレ「体型からは想像も出来ないスピードでやって来たな」

山田「で、ルフレ殿!ぶっちゃけて言うと不二咲殿の事をどう思っているのですか?」

ルフレ「素直でいい子だと思うぞ」

山田「あぁ、いえその…そうではなくて、恋愛的な感情はないのですか!?」

ルフレ「(恋愛的な感情って…不二咲はそもそも男だぞ)」

ルフレ「言っておくが不二咲に対してそういう感情は持ってないぞ?」

山田「そうですか…少し期待していただけに残念ですが」

山田「これからこの学園生活で着々とフラグを建てて二人が結ばれる事を祈っておりますぞ!!」フンスッ

ルフレ「お前は何を言っているんだ(クロム達といた時は散々キューピットをやってきただけに複雑な気分だ)」



不二咲「(気がついたら3人が話しているのが聞こえちゃった)」

不二咲「(そういう感情は持ってない、かぁ…)」

不二咲「(ううん、当たり前だよ。それにもしルフレ君が僕の事を好きだったとしても、僕は………)」

不二咲「(………もうちょっと寝てよう)」

ルフレ「結局、苗木と舞園は二人で、山田と不二咲はそれぞれ個別に行動したか」

ルフレ「(さて、一人で何もしないのも暇だし、何をしようか)」

ルフレ「(ん、あそこにいるのは大和田か。せっかくだし話を聞いておこう)」

ルフレ「大和田、少しいいか?」

大和田「ルフレか。あの3人は無事だったんだろうな?」

ルフレ「3人とも無事意識は戻ってそれぞれ行動しているよ」

大和田「あのサラダはどうなってやがんだ?見た目は普通だし、包丁で切った位しかしてねぇのにどうしたら鋼の味になるんだよ」

ルフレ「俺にも分からん。最近は一種の呪いと思うようになったよ」

大和田「料理が鋼の味になる呪いってか。笑えねぇぞそれ」

ルフレ「だが事実だ」

大和田「はぁ…ま、いいんじゃねぇのか?人間なら欠点の一つや二つ位あるだろ」

ルフレ「そう思いたいが、さすがに致命的だぞ」

大和田「そうか?まぁ細かい事は気にすんな」

ルフレ「そうだな。…そういえば、大和田はここに来る前はどんな事をしていたんだ?」

大和田「俺か? 俺はチームの奴等の面倒を見たり、まとめあげたりしていたぜ」

ルフレ「それって、どの位の規模なんだ?」

大和田「そうだな…俺が一声かけりゃ1000は集まる位の規模だ」

ルフレ「(1000って…軍隊を指揮するようなものじゃないか)」

ルフレ「凄い規模だな、大和田は余程人望があるんだな」

大和田「あぁ、そうだ。俺は……俺は…」

ルフレ「大和田?」

大和田「いや、何でもねぇ。それより、お前の話も聞かせてくれよ」

ルフレ「そうだな、俺は記憶喪失で倒れていた所をクロムに拾われたのがきっかけで軍師になったのが始まりだな」

大和田「記憶喪失だ?何でんな事になってんだよ」

ルフレ「そこまでは覚えていないからわからないさ。クロムと出会ってからは自警団の軍師として働いていたよ」

ルフレ「そこから隣国との戦争や海を超えた先の武闘国との戦い、邪教団との対立と、色々な事があった」

ルフレ「色々とあったけど、今は戦争なんて起きる事もないだろうし、クロム達も平和に暮らしているはずだ」

大和田「…お前も色んなもんを背負ってんだな」

ルフレ「最も、そこから気付いたらこんな所にいる訳だから、人生は何が起きるかわからないよ」

大和田「へっ、最初は妙な奴だと思ってたけど、お前の事少しだけ気に入ったぜ」

大和田「何か困った事があったら何時でも俺にいいな、殺人以外なら協力してやっからよ」

ルフレ「はは、超高校級の暴走族の大和田が協力してくれるなら頼もしいな」

ルフレ「(大和田も話してみると結構良い奴だったな)」

桑田「よっルフレ!何かいい策を考えてくれたか?」

ルフレ「桑田か。そうだな、一応さりげなく調査はしてみたけど舞園は苗木に少なからずとも好意を抱いている事が分かった」

ルフレ「その状態から彼女をゲットするのは非常に厳しい道のりだ。…それでもやるか?」

桑田「おう、やってやるぜ!」

ルフレ「よし、それじゃあ…まずは今の桑田のミュージシャンとしての実力を見せてもらう」

桑田「俺のミュージシャンとしての実力か?いいけど楽器は何処にあるんだ?」

ルフレ「簡易楽器を作る。使用楽器に合わせて作るから、使用する楽器を教えてくれ」

桑田「もちろんギターだ!なんたってカッコイイからな」

ルフレ「ギター?すまん、ギターがどんな楽器なのか教えてくれないか?」

桑田「もしかして、ギター知らねぇのか?いいか、ギターってのはギュイーンってやってバァーンって感じの楽器だ!」

ルフレ「(シンシアみたいな言い方だな)」

ルフレ「…この紙に書いてみてくれ。それを参考に作る」

桑田「お、おおう」

桑田ギタースケッチ中…

桑田「出来たぜ!」

ルフレ「これがギターか…よし、トラッシュルームや自室等を回って材料を集めるぞ」


………


ルフレ「出来た…」

桑田「アポ…?」

ルフレ「スケッチの絵をなんとか再現する事は出来たが…これ、本当に楽器か?」ピンッ

ベローン!

桑田「俺の知ってるギターと違う…」

ルフレ「………」

ルフレ「ギターは見つかった時に練習しよう」

桑田「で、策はどうしたんだ?」

ルフレ「………」

ルフレ「いいか桑田、舞園のようなタイプは努力もせずにやっていけるとか甘い考えでホイホイ自分の誇りの業界に手を出す奴を嫌う」

ルフレ「だから、努力する姿勢を見せ続けて少しずつ振り向かせるのが一番だ」

桑田「努力かよ…俺、努力って嫌いなんだよな」

ルフレ「何を言っているんだ、努力も無しに好きな娘をゲット出来るようなら苦労はしない。俺だって色んな仲間のキューピットをやって来たが、全員が必死に努力していたぞ」

ルフレ「もちろん好きな娘を振り向かせる為の作戦は考える。だが、それを実行して振り向かせる事が出来るかどうかは本人次第だ、それは忘れないでくれ」

桑田「あー分かった分かった。やっぱそう簡単にはいかねーかー」

ルフレ「(本当に分かっているのか?)」

ルフレ「(今日は皆と話して過ごしていたが…この状況を打開する為の進展は特になかったな)」

コンコン

不二咲「あ、ルフレ君!早く入ってよ」

ルフレ「昨日に引き続きすまないな」

不二咲「ううん、いいの。困った時はお互い様だよ」

ルフレ「所で、昨日風呂に入ってなかったから今日はシャワーを浴びたいんだが…シャワーを借りてもいいか?」

不二咲「う、うん…いいよ」

ルフレ「(一瞬戸惑った所を見る限りは他人に自室のシャワールームを使わせる事に抵抗があるか、あるいは…やっぱり臭いのか)」


シャワー



ルフレ「シャワーありがとうな、不二咲。…しかし着替えのパジャマまで用意してもらって、本当に助かるよ」

不二咲「うん、ルフレ君も着替えがないと服を洗えないだろうし、遠慮はしないでよ」

ルフレ「(だが女の子用のパジャマなんだよな…)」

不二咲「今日は何か成果はあったっかな?」

ルフレ「残念だが、これといった手がかりは見つかっていないな」

不二咲「そっか…でも、諦めるのはまだ早いよね」

ルフレ「あぁ、今は何も手掛かりがなくてもきっと皆で脱出出来るさ」

不二咲「うん…ルフレ君も頑張っているんだから、僕も力になるよ!」

ルフレ「不二咲の力は必ず何処かで必要になる。…その時は頼むぞ」

不二咲「うん!!」

ルフレ「(かわいいけど男なんだよな)」



モノクマ「お前ら、夜ジカンになりました!まもなく食堂が閉鎖されるので、立ち入り禁止の場所には入らないでください」

ルフレ「さて、睡眠はとった。今日も早い内に起きて行動しないと、考える事はたくさんあるからな」


石丸「おはようルフレ君、今日も早起きとは関心関心」

ルフレ「石丸こそ、結構早起きじゃないか」

石丸「僕にもやることがたくさんあるからな。では、また朝食会議で会おう」

ルフレ「あぁ、また後で」


モノクマ「お前ら、朝です!朝です!今日も一日元気に過ごしましょう」



石丸「では、これより本日の朝食会議を始める!」

桑田「つってもよー、今行ける範囲で調べてない所ってあんのかよ?」

ルフレ「今行ける範囲で調べる事が出来る場所は一通り調べたな」

石丸「むぅ、手詰まりか…」

朝日奈「き、きっと大丈夫だよ!私達が拉致監禁されてからもう3日目なんだし、もうすぐ警察が助けに来てくれるよ!」

モノクマ「アーッハッハッハ!警察?警察なんかアテにしてんのお前ら?」

苗木「モノクマ…!」

モノクマ「警察なんてのはね、悪役が輝く為のかませ役に過ぎないんだよ。警察がやられる事で悪が栄えるの。その警察を本気でアテにするつもり?」

モノクマ「心配しなくても、警察は助けになんか来ないからね!!」

舞園「そんな…警察も助けに来ないなんて、それじゃあどうすればいいの!?」

モノクマ「だからさ、言ってるじゃん…そんなに外に出たいなら、仲間を殺せばいいって」

苗木「そんな事する訳ないだろ!!」

石丸「そうだぞ!僕達は殺人なんかしない」

モノクマ「…あぁ、そうかそうか!大切な事を忘れていたね」

モノクマ「お前らがこれだけ舞台とか凶器とか、殺しやすい環境を提供してるのに殺人を起こさないと思ったら大事な事を忘れていたね」

ルフレ「大事な事…?」

モノクマ「動機だよ、動機。これがないと殺人が起きないよね」

モノクマ「という訳で、外の世界の情報が記録されてるDVDを視聴覚室に置いておきました」

モノクマ「是非とも見てね~」ピョーン

セレス「…行きましたわね」

葉隠「外の世界の情報が視聴覚室で見れるんか…」

霧切「罠の可能性が高いわね」

朝日奈「罠?」

霧切「モノクマが言っていた事を思い出して。動機がないからと、外の世界の情報が記録されているDVDを用意した」

苗木「それって、視聴覚室に置かれたDVDは僕達に殺し合いを煽る為の罠…って事?」

霧切「その可能性が高いわ」

山田「ですが、今のこの手詰まりな状況を考えますと、見ない事には何も進展しない気がしますぞ」

ルフレ「…よし、俺がDVDを視察して来よう」

不二咲「ルフレ君が?」

ルフレ「DVDが罠だとして、恐らくこの中で最も惑わされにくいのは俺か霧切だ」

ルフレ「だから俺がDVDの一部を視聴し、皆が見るべきか否かを判断する」

ルフレ「異論がある者はいるか?」

十神「フン、くだらん。俺はお前達のように仲良しごっこをするつもりはない」

十神「お前がわざわざ視察するのを何故待つ必要がある?俺はDVDを見に行くぞ」

腐川「あ、待ってください白夜様!」

セレス「二人、行ってしまいましたが?」

霧切「あの二人は仕方ないから放っておきましょう」

ルフレ「…あの二人の監視も兼ねてDVDを見てくる」

霧切「お願いするわ。…もし正常な判断ができないようなら、代わりに私が判断を下す、いいわね?」

ルフレ「あぁ、その時は判断を任せる」





ルフレ「これがモノクマが言っていたDVDか」

ルフレ「(それぞれの名前が書いてある。…俺の名前が書かれたDVDはない)」

モノクマ「あぁ、君の分のDVDはないよ」

ルフレ「…またお前か。それで、このDVDとやらに入っている情報は確かに外の世界のものなんだろうな?」

モノクマ「うん、そうだよ。信じるか信じないかはお前ら次第だけど」

ルフレ「………」

モノクマ「で、苗木君のDVDを持ってるみたいだけど…見るの?見ないの?」

ルフレ「勿論見るさ。その為に俺はここに来たんだからな」

モノクマ「ふーん。ま、好きにしなよ」

ルフレ「………」

ルフレ「モノクマ、一ついいか?」

モノクマ「はいなんでしょう?まさかDVDの使い方がわからないなんて言わないよね?」

ルフレ「…どうしたらこの円盤の記録を見れるんだ?」

モノクマ「」

モノクマ「以上が簡単なDVDの見方ね。ルフレ君の口から円盤の記録を見る方法なんて聞かれるとは思わなかったよ」

ルフレ「仕方ないだろう、知らないものは知らなかったんだから」

モノクマ「とにかく、DVDの味方は教えたかんね。…勝手にDVD壊したらだめだよ」

ルフレ「………」

ルフレ「(これを使って中身を確認するのか。十神と腐川は先に見ているし、俺も見てみるか)」


DVDの中身を確認する。映像として現れたのは暖かい家族からのメッセージだ。
苗木の名前が書かれたDVDであることから、恐らくは苗木の家族だろう。

父「苗木、お前が希望ヶ峰学園に入学出来るなんて、父さんは誇りに思っているぞ」

母「向こうに行っても元気にするんだよ」

妹「お兄ちゃん、見てるー?」

ルフレ「(優しい家族じゃないか。…俺もこういう家族に包まれて暮らしたかったな)」

ザ…ザザ…

ルフレ「(ん?突然映像が…な!?)」

つい先ほどまで家族がいた空間にノイズが走ったかと思った次の瞬間、家は山賊にでも荒らされたかのような悲惨な状態になっていた。
苗木の家族は何処に消えたのか?一体何故こんな事になったのか?

モノクマ「正解は、卒業の後で!!」

ルフレ「…ふざけてる」

ルフレ「(これじゃあルキナ達がいた絶望の未来とほとんど変わりないじゃないか)」

ルフレ「(他の皆も、同じような内容なのだろうか? 念の為見てみよう)」



………他の皆のDVDも同じような内容だった。道場がボロボロにされていたり、アイドルグループが変わり果てた姿になっていたり。

ルフレ「(こんなのを皆が見たら間違いなくパニックになる。皆にはDVDを見ないように警告しておかないと)」

腐川「な、何よこれ…何なのよ一体!?」

ルフレ「(腐川もかなり同様しているようだ。…十神も、動じない態度を見せているが何も思わないはずがない)」

ルフレ「今後は二人の動向を注意深く観察しないといけないな」

霧切「…それが、DVDの内容なのね」

ルフレ「あぁ、外の情報と言っていたが中身は変わり果てた皆の家族や場所…明らかに殺人を煽る内容だ」

霧切「外の情報を見せる事で早くここから出て皆の無事を確かめたい、そういう気持ちになってしまうのを利用した方法。確かに見せない方がいいわ」

ルフレ「モノクマにはDVDを破壊したらだめだと言われているから、皆には見ないように言っておくしかないのが痛いな」

霧切「でも、予防は出来たわ。…十神君と腐川さんには注意しないといけないわね」





苗木「やっぱり、罠だったんだね」

ルフレ「あぁ、モノクマは俺達に殺し合いをさせる為の内容のDVDを俺達に見せようとしていた」

舞園「そのDVD…中身はなんだったんですか?」

霧切「悪いけど、それは公開しないわよ」

舞園「霧切さんにそんな権利があるんですか?」

霧切「いえ、強いて言うなら…勘ね」

セレス「勘、ですか…いざという時には悪くないかもしれませんわね」

ルフレ「とにかく、視聴覚室には近づくな。これだけは警告しておくからな」

ルフレ「(と言っても、後でDVDを見ようとする輩も現れるだろう。十神や腐川の動向も見ておかないといけないから、さすがに24時間見張るのは無理そうだな)」

ルフレ「(だが、殺し合いなんてさせない。仲間同士での殺し合いは俺が阻止してみせる!)」

一旦落ちてしまったけど今回の投下はこれで終了!

次は明日の深夜辺りに更新する予定です

一応ルフレの所持スキルはセットされてないスキル含めると疾風迅雷みたいなマイユニ男がなる事のできないスキルとDLCで獲得出来るスキル以外は全て持っています。

ルフレ「(あの後、DVDは見ない方針で解散になったが、恐らく外の情報が気になってDVDを見に行く人も現れるだろう)」

ルフレ「(さすがに四六四十見張っている訳にもいかないが、出来るだけ誰も視聴覚室に立ち入らないようにしないと)」

舞園「あの…ルフレ君、一ついいですか?」

ルフレ「舞園か。言っておくが視聴覚室には立ち入らせないぞ」

舞園「ルフレ君が見たDVD、外の情報が記録されているんですよね。外は…外はどうなっていたんですか?」

ルフレ「…君達は知らない方がいい」

舞園「っ…それだけ私達の身の回りの人物が大変な事になっているんですね」

ルフレ「ちょっと待て、俺は内容については一言も言っていないぞ」

舞園「なんとなく分かるんです。…私、エスパーですから」

ルフレ「え、エスパー…(噂に聞いていた超能力者か。だとしたら魔力が高いのもうなずける)」

舞園「お願いです、ルフレ君。私にも外の情報を見せてもらえませんか?」

舞園「私、気になるんです。…外が一体どうなっているのか」

ルフレ「そもそも、あれが本物という保障はどこにもない。モノクマが俺達に殺人を煽る為に捏造したものかもしれないぞ」

舞園「それでも確認しないと不安なんです!!」

ルフレ「とにかく、駄目なものは駄目だ」

舞園「そうですか…わかりました。それでは仕方ないですね」

ルフレ「あれ、意外と素直だな」

舞園「粘っても入れてもらえないでしょうし、仕方ないですよ」

ルフレ「………」

ルフレ「(しばらく視聴覚室前で見張っていたけど特に誰も入ろうとはしていないな)」

苗木「ルフレ君、舞園さんからの差し入れでクッキーを持ってきたんだけど…いるかな?」

ルフレ「舞園から? 何かあったのか?」

苗木「皆にクッキーを作ったらしくて、食堂にいなかったルフレ君と十神君、腐川さんの分を僕がそれぞれ渡しておこうと思って」

ルフレ「なるほど。そういう事なら、いただくとするよ」

苗木「うん、確かこれがルフレ君の分だったはずだよ」

ルフレ「(見た目は普通、しかし何故舞園はクッキーなんかを?まさかとは思うが毒は盛られていないよな)」

ルフレ「ちなみに苗木、このクッキーは他の皆は食べたのか?」

苗木「うん、皆で美味しくいただいたよ。いなかった人の分は個別包装して渡す予定だって聞いたから僕が代わりに渡して来ようと思って」

ルフレ「…うん、ありがとう。後でゆっくりと頂くよ」

苗木「それじゃ、十神君と腐川さんにも渡さないといけないから僕はもう行くね」





ルフレ「(毒で皆殺しなんて事はなさそうだ。…でも、念の為警戒はしておこう)」

ルフレ「………」

ルフレ「(でも、疑った結果ただのクッキーでしたというのもばからしいな。少し毒見程度にかじってみるか?)」

モノクマ「やぁルフレ君、せっかくの舞園さんのクッキーなのに食べないのかい?」ピョンッ

ルフレ「本当にお前は神出鬼没だな」

モノクマ「やだなぁ、褒めても何もでないよ」

ルフレ「今度は何の用だ?校則にはこうして見張りをしてもいいなんて書かれていないぞ」

モノクマ「あのね、色々警戒しているルフレ君に一つ耳寄りな情報を教えようと思ってね」

モノクマ「実は、君達が今行き来出来る行動範囲内には、毒物となるものは一切入ってません!」

モノクマ「もちろん睡眠薬も手に入らないから、今の所は何か盛られてるなんて心配はしなくていいよ」

ルフレ「…嘘はついてないだろうな?」

モノクマ「僕は嘘はつかないよ?言いたい事はそれだけだからね、それじゃ!」ピョンッ

ルフレ「…一口かじって、違和感があったらすぐに吐き出せばいいか」

サクッ

ルフレ「…美味いな(特に毒らしきものは盛られていないな。…うん、疑って悪い事をしたな)」

ルフレ「…さすがに何時間も見張りっぱなしはきついな」

ルフレ「(腹の調子が悪いな…少しトイレにでも行くか)」


………



ルフレ「厳しい戦いだった…」

ルフレ「(まさか30分も篭る事になるとは)」

江ノ島「あれ、ルフレじゃん。こんな所でどうしたの?」

ルフレ「誰も視聴覚室に立ち入らないように見張りをしていたんだが、腹の調子が悪くなってな」

江ノ島「ふーん。つか、そこまでする必要あんの?」

ルフレ「当たり前だ、殺し合いの引き金になる可能性は潰しておかないといけない」

江ノ島「だからってそこまで入念にやるか。でも一人でずっと見張りっぱなしとかきつくない?」

ルフレ「確かにきついが、それで殺し合いを回避出来ると思えば安いものだ」

江ノ島「ふーん。でも一人って暇じゃん?なんだったらアタシも一緒に見張ってあげよっか?」

ルフレ「いいのか?俺が勝手にやってる事だから、別に付き合う必要は…」

江ノ島「いいのいいの!一人だと暇だし、二人で雑談でもしながら時間潰そうよ」

ルフレ「そうだな、なら二人で見張りに行こうか」



江ノ島と視聴覚室前で雑談をして時間を潰した。



江ノ島「あ、もうすぐ夜時間じゃん。私、そろそろ部屋に戻って寝るねー」

ルフレ「あぁ、おやすみ」




モノクマ「お前ら、夜時間になりました!まもなく食堂が閉まるので、生徒達は立ち入り禁止の場所には近づかないでください」



ルフレ「(俺もそろそろ戻って寝るかな)」

ルフレ「(今日もまた不二咲の部屋に泊まらせてもらうか。…ん?あそこにいるのは苗木か)」

ルフレ「(舞園の部屋に入っていったな。…少し様子を見るか)」コソソ



ガチャ

舞園「………」キョロキョロ

ルフレ「(舞園が苗木の部屋から?一体どうなっている)」

スッ

ルフレ「(ネームプレートを入れ替えた…注意深く観察しておいた方がよさそうだ)」

ルフレ「(ネームプレートを入れ替えた後に手紙のようなものを桑田の部屋に差し込んだか。そしてそのまま苗木の部屋に戻ったと)」

ルフレ「(手紙の内容が気になるな。…桑田が出てきたら念の為内容を聞いてみるか)」



ガチャ

桑田「ふんふんふふ~ん♪」

ルフレ「やけに上機嫌だな。こんな時間に何処に行くつもりだ?」

桑田「え?ってルフレ!?どうしてお前がこの時間に外に出てるんだよ」

ルフレ「俺は自分の部屋がない。今は不二咲が部屋に泊めてくれているから、向かう途中だっただけだ」

ルフレ「それより、夜時間は出歩き禁止なのに、どうして自分の部屋から出たのか教えてくれないか?」

桑田「な、なんでもねーよ!」

ルフレ「さっき舞園が手紙を桑田の部屋に差し込んだのが見えたんだが」

桑田「とにかく、なんでもねーっつーの!何処行こうが俺の勝手だろ」

ルフレ「(これは聞き出すのは無理そうだな。…仕方ない)」

ルフレ「それもそうだな。…ただ、念の為警戒はしておいてくれ」

桑田「警戒?」

ルフレ「疑心暗鬼が発生しているこの状況だ。何をうかれているかは知らないが、何事に対しても警戒はしろ」

ルフレ「じゃないと、殺される事になるかもしれない」

桑田「あー、分かった分かった。頭に入れとく」

ルフレ「もし何かあったら俺は不二咲の部屋にいるから、遠慮なく相談に来てくれ」



ガチャ



桑田「へっ、舞園ちゃんに限ってそんな事はねーだろ」

ピンポーン

不二咲「はーい」ガチャ

不二咲「あ、ルフレ君!おかえりなさい」

ルフレ「ただいま、毎日泊めてもらってすまないな」

不二咲「ううん、昨日も言ったけど困った時はお互い様だから」

不二咲「…ねぇルフレ君、その…DVDってどんな内容だったの?」

ルフレ「…あまり見せていいものじゃない。特に君達にはね」

不二咲「………」

不二咲「その様子だと、脅迫みたいな内容だったんだね」

ルフレ「脅迫、ではないが似たようなものだと思ってくれて構わない」

不二咲「そうなんだ…」

不二咲「ねぇ、ルフレ君…僕達、外に脱出出来るかな?」

ルフレ「あぁ、出来るさ。…俺がいる限り、誰も死なせない」

不二咲「ルフレ君は強いんだね…」

ルフレ「強い訳じゃないさ。…俺は過去に、自分が無力だった故に助ける事が出来なかった人がいる」

ルフレ「その時の後悔は今でも強く心に残っているよ。…幸いにも、その人は今も生きているけどね」

ルフレ「…記憶を失った状態で」ボソッ

不二咲「?」

ルフレ「さて、遅くなったしそろそろ寝るといい」

不二咲「ルフレ君は寝ないの?」

ルフレ「あぁ、少し気になる事があってな。…何があっても絶対に外に出るなよ」

不二咲「う、うん…気をつけてね」

ガチャ

ルフレ「(さて、舞園の行動や桑田が気がかりだ。手遅れになっていなければいいが…)」

ガチャ

ルフレ「(舞園がいるはずの苗木の部屋の鍵が開いている? どういう事だ)」

ルフレ「っ!!」

ルフレが部屋の扉を開け、中に入るとそこは何者かに荒らされたというレベルではない争い跡があちこちについている変わり果てた惨状が広がっていた。

ルフレ「な、なんだこれは…舞園、桑田! 何処にいる!?」

ルフレ「(部屋には誰もいない…?まさか、犯人は死体を隠蔽しているのか?」

ルフレ「(とにかく、二人の内どちらか…少なくとも舞園の身に何かがあったのは間違い無い)」

ルフレ「くそっ二人共無事でいてくれよ!」ダッ

一旦ここまで!続きはry

ルフレ「(部屋中のあちこちに剣で傷つけられた跡がある。…落ちている髪の毛から、そこまでの証拠隠滅はしていない)」

ルフレ「(重点的に傷つけられている扉はシャワールームの扉か。まさかとは思うが、この中に…)」

ガタガタッ

ルフレ「さすがに鍵がかかっているか。扉が開かない」

ルフレ「こういう時は…サンダー!(威力控えめ版)」

バチィ!バン!

ルフレ「(咄嗟にシャワールームの扉を壊したものの、少々強引だったか。だけど、今はそんな事を気にしている場合じゃない)」

「あ…あぁ……」

ルフレ「(この声、舞園か!?)」

ルフレ「舞園、無事か!?」

舞園「ああ、いや…殺さないで…」ガタガタ

ルフレ「(こちらを見ないようにして怯えている。相当怖い目にあったんだな)」

ルフレ「舞園、安心しろ。俺はお前を殺しに来た訳じゃない」

舞園「え?あ…ルフレ君!?」

ルフレ「右手が折れているな。…応急処置が必要だ」スッ スルスル

ルフレ「よし、その場しのぎの応急処置だが、これで少しはマシになった」

舞園「ルフレ君、その…お願いです!助けてください!!」

ルフレ「分かっている。…まずは話を聞かせてくれないか」

舞園「はい…桑田君が突然襲って来て、咄嗟に防御した時に右手を折られて…なんとかシャワールームに逃げ込んだけど激しく扉を叩かれて…私、怖くてどうしたらいいかわからなくて」

ルフレ「………怖かったな、でも大丈夫だ。俺が桑田を止める、だから安心しろ」

舞園「ルフレ君…ありがとうございます」

ルフレ「さて、問題は桑田が何処にいるか、だが…」

「ちくしょおおおおおおお!!」ダッ

ルフレ「っ!?」バッ

ガキィン!

ルフレ「…後ろから不意打ちとは、相当焦っているみたいだな」

桑田「なんで…なんでお前がここにいるんだよ!?」

ルフレ「ちょいと諸事情でね…それより、さっきまで持っていた包丁とこの部屋の惨状、そして舞園の怪我…全部説明してもらおうか」

桑田「ま、まてよ…先に襲われたのは俺なんだ! そいつが俺を殺そうとしてきたから、俺はルフレ「自己防衛で反撃したならトドメを刺しに戻る必要はないはずだが?」

舞園「嘘です…桑田君が、突然襲いかかってきたんです」

桑田「嘘つくんじゃねぇ! テメェが包丁で不意打ちして殺そうとしてきたんだろうが!そっちが殺す気なら逆に殺してやろうか!?あぁ!?」

ルフレ「お前も落ち着け、今自分が何をしているか桑田「うるせぇ!アホアホアホアホアホアホ!!こんな奴と一緒にいられるか!俺は、俺はぁあああああああ!!」ダッ

ルフレ「っと…少し頭を冷やせ!!」ガッ

桑田「がっ…あぽ」ドサッ

ルフレ「………」

舞園「あ…ルフレ君、桑田君は…」

ルフレ「気を失わせただけだ。…明日の朝、皆を集めて今日の事を話す」

ルフレ「それまで、部屋で大人しく休んでいてくれ」

舞園「………はい」

モノクマ「お前ら、朝です!朝です!今日も一日元気に過ごしましょう」


石丸「3人とも…一体どうしたのかね?」

ルフレ「皆、これから話す事をよく聞いて欲しい」

苗木「舞園さん…その手の怪我、どうしたの!?」

舞園「桑田君に襲われた時に、怪我したんです」

朝日奈「ちょっと桑田!あんたまさか桑田「違ぇよ!先に襲って来たのはそいつでルフレ「二人共今は黙っていてくれ」

ルフレ「二人のそれぞれの主張は後で話してもらう。…まず、俺が見ていた一部始終を話す」

ルフレ「昨日は視聴覚室で見張りをしていた。…途中トイレに篭ったりはしたが、基本あそこにいた」

ルフレ「トイレにこもってから戻る時には江ノ島も一緒にいたから、彼女が証人になってくれる」

江ノ島「確かにあの時は途中からだけどあたしもいたよ」

ルフレ「夜時間のアナウンスがなってから、俺は部屋に戻ろうと視聴覚室を離れた。…部屋が見えた辺りで、苗木が自室から舞園の部屋に入ったのを見た。苗木、これに関して何か否定の意見はあるか?」

苗木「昨日僕の舞園さんが来たんだけど、その時はひどく怯えていたんだ。…誰かが舞園さんの部屋を激しく叩いていたらしい」

苗木「それで、僕と舞園さんで部屋を一日だけ交換する事にしたんだ」

ルフレ「証言ありがとう。…その後苗木の部屋から舞園が少し顔を出して辺りの様子を伺っていた事から、苗木が証言した部屋の交換も本当だろう」

ルフレ「そしてここからが問題だ」

ルフレ「一度部屋に戻り、しばらくした後再び部屋を出た時には、舞園がいた苗木の部屋は見事に荒らされていた」

ルフレ「あの後改めて調べた時に落ちていたこの金箔の模擬刀…この刀で部屋中を切り刻まれていた」

ルフレ「舞園はシャワールームで震えていた。…折れた右手を庇いながらね」

ルフレ「俺はシャワールームに入って舞園に事情を聞いた。その時舞園は桑田に突然襲われたと証言している」

ルフレ「その後、包丁を持った桑田が部屋に入ってきて襲ってきた。桑田は舞園が先に殺そうとしてきたから反撃したと主張していた」

ルフレ「その時は正当防衛で気絶させ、朝まで二人を見張り、今に至るという訳だ」

ルフレ「ここで問題なのは、二人の証言が食い違っているという事だ」

腐川「そんなの…どっちかが嘘をついているに決まってるじゃない」

ルフレ「そういう事だ。…そしてこれから、どちらが嘘をついているか、そしてこれから二人に対してはどう処置をとるかを話し合う」

朝日奈「そんなの、桑田が嘘をついているに決まってるじゃん!だってルフレも殺されそうになったんでしょ!?」

桑田「んな訳ねぇだろ!こいつが先に俺を殺そうとしてきたんだよ!!」

舞園「………」

桑田「なんとかいえやこの嘘つきが!」

ルフレ「落ち着け、桑田」

桑田「落ち着いてられっか!こっちはこの女に殺されそうになったんだぞ!」

大和田「いいから少し黙れや」

ルフレ「ここで怒りに任せて怒鳴っても周りからの信用が下がるだけだ。…少し冷静になれ」

ルフレ「議論を進めていけば、どちらが嘘をついているかが分かるからな」

山田「しかし、今の状況ですと舞園殿が桑田殿を襲ったという証拠が無い以上、舞園殿の証言の方が信憑性がありますぞ」

霧切「ルフレ君、ちょっといい?」

ルフレ「あぁ、いいぞ」

霧切「舞園さんと桑田君の一悶着があった部屋は、そのままの状態かしら」

ルフレ「あぁ、なるべく二人が部屋のものをいじって状況が分かり辛くならないように見張っていたが、二人はほとんど動かなかったぞ」

霧切「そう。…ありがとう」

苗木「霧切さん、一体何処に?」

霧切「決まっているでしょう、捜査よ」

大神「なるほど、部屋を調査して証拠を集めるのだな」

霧切「舞園さんと桑田君はどちらも意見が食い違っている。ルフレ君は仲裁の立場だから動く訳にはいかない。…ここは二人と接点の少ない私が調査するわ」

ルフレ「霧切…頼んだぞ」





ルフレ「で、霧切が戻るまでの間だが、先ほど一部始終を説明する時に説明していなかった事がある」

ルフレ「俺が部屋に戻る直前、舞園が桑田の部屋に手紙を差し込んでいるのを見た」

舞園「っ!」

ルフレ「その後、そう時間が経たない内に部屋から桑田が出てきた」

ルフレ「その時、何処に行くのかを問いただそうとしたが、答えてはくれなかった」

ルフレ「その後部屋に戻り、しばらく時間が経ってから苗木の部屋を訪れた時にはさっき説明した通りだ」

セレス「…先ほどまでは桑田のアホが殺そうと先に攻撃したと思っていましたが、今の発言を聞いて少し気が変わりましたわ」

ルフレ「とにかく、この議論でどちらが先に襲って来たか…そしてこの後の処遇をどうするのか」

ルフレ「今日中に結論を出すぞ」

一旦ここまで! 眠くて寝ぼけ書きになりかけとる…また朝or夜位に書きます

寝ぼけいやああああ!!


訂正:
苗木「僕の舞園さんが
 ↓
苗木「僕の部屋に舞園さんが

で脳内変換お願いします。

石丸「では、舞園さんは桑田君に伝えたい事を伝えたが、桑田君の恨みを買って殺されそうになったという事か!?」

大和田「どうしたらそんな推理になるんだよ」

山田「ですが、ルフレ殿の話が本当なら、舞園殿は何を桑田殿に伝えたのでしょうか?」

桑田「手紙には話したい事があるので部屋にきてくださいって書かれてたよ」

大神「となると…舞園が桑田を自室に呼んだという事になるな」

江ノ島「それって、舞園が桑田を部屋に誘い込んで殺そうとしたって事?」

苗木「ちょっと待ってよ!舞園さんがそんな事をするはずがないよ!!」

舞園「苗木君…」

セレス「どうして、そんな事が言えますの?」

苗木「だって舞園さんは怯えていたんだ。部屋を激しく叩かれて怯えていたから、僕の部屋と交換しただけなんだ」

苗木「その舞園さんが、人を殺そうとするなんて…」

十神「だから舞園はやってないと?くだらない感情での発言は慎め」

十神「大方怯えていたのだって演技で、苗木を陥れて桑田を殺す為の算段だったのではないか?」

苗木「そんな…そんな事あるはずがないよ!!」

ルフレ「苗木、気持ちは分かる。…だが、十神の言う通り感情で発言するのはよせ。皆からの信用を失うぞ」

苗木「っ………」

腐川「ふん…どうせ舞園が桑田を誘い込んで殺そうとしたに決まってるわ。白夜様が言っているんだから間違い無いわよ」

石丸「ううむ…本当にそうなのだろうか?」

山田「どういう事ですかな、石丸殿」

石丸「舞園さんが桑田君を殺そうとするなど、信じられんのだ」

朝日奈「そうだよ、桑田君が言ってる事が嘘で、本当に舞園さんが先に襲われたんだよ!!」

桑田「だからチゲぇって言ってんだろアホ!俺が先に殺されたんだっつーの!!」

大和田「じゃあなんでのこのこ舞園の部屋に行った?」

セレス「第一、夜時間の出歩きは禁止と取り決めをしたはずですが?」

桑田「うっ…それは、その…」

葉隠「結局どっちが本当なんだべ?」

ルフレ「…そろそろだな」

不二咲「?」

霧切「皆、おまたせ」

十神「霧切か。捜査をして何か分かったのか?」

霧切「部屋の中には防御に使われたと思われる金箔の模擬刀が落ちていたわ」

霧切「包丁の出処は恐らく台所…包丁が一本無くなっていた」

霧切「そして私の推理が正しければ…」

霧切「舞園さん、貴方のその右手には金粉が付着しているのではないかしら?」

舞園「っ!!」

苗木「舞園さん…」

ルフレ「どうなんだ、舞園」

舞園「………」スッ

苗木「これって…金粉?」

セレス「これは…決まりですわね」

苗木「ちょっと待ってよ!舞園さんが模擬刀で殴り掛かられて骨折したかもしれないじゃないか!」

霧切「それと…こんなものがあったわ」

苗木「これは…?」

ルフレ「苗木の部屋のメモ帳…それを鉛筆で塗りつぶしたのか?」

霧切「こうする事で裏写りした跡をうき立たせる事が出来る。…そして書いてあったメッセージは」

苗木「話したい事があります。夜時間に私の部屋に来てください。部屋を間違えないようにネームプレートを確認してくださいね 舞園」

霧切「苗木君…ここまで言えば、分かるわね?」

苗木「そんな…そんな事って」

舞園「苗木君…もういいんです」

苗木「舞園さん…?」

舞園「私が…やったんです」

十神「自白したか…どうせそうだろうと思ったさ」

桑田「だから言っただろ、俺は反撃しただけだって!」

ルフレ「舞園…一つ聞かせて欲しい。何故殺しをしようと思った?」

舞園「…ごめんなさい。実は見てしまったんです…DVDの内容を」

ルフレ「っ!!」

苗木「DVDの内容…!?」

葉隠「それって、外の情報が記録されているとかいうあれか?」

舞園「DVDに記録されていたのは、私がいた事務所のグループのメンバー達の変わり果てた姿でした」

舞園「それを見て、いてもたってもいられなくなったんです。…誰かを殺してでも外に出て、すぐにでも皆の無事を確かめたくて」

苗木「舞園さん…舞園さんは悪くないよ!悪いのはこんな事を仕組んだモノクマだ!」

十神「あまり俺をガッカリさせるな、苗木…どんな理由であれ、そいつは殺人未遂をしでかした」

十神「これではっきりしただろう?疑うべきは身内にあると」

十神「コロシアイはもう既に起きているんだ」

大和田「チッ…同意すんのも癪だがそのとおりみてぇだな」

ルフレ「苗木、舞園の事を信じたいのは分かる。…だが、このままではお前まで孤立するぞ」

舞園「…苗木君、ごめんなさい。…私がこんな事をしてしまったばかりに」

苗木「舞園さん…」

セレス「それで、彼女の処遇はどういたしますの?」

ルフレ「事件の全貌も明らかになったな…舞園の処置に関してはさすがにお咎めなしという訳にはいかない」

江ノ島「監禁…とか?」

苗木「そんな…そこまでしなくても!」

ルフレ「だが、この状況下ではそれも仕方ない。…とは言ったものの、ずっと監禁という訳にはいかん」

ルフレ「そこで、見張りを必ず付ける。…それも一人では駄目だ。最低二人は必ず舞園を見張る、これでいいか?」

舞園「私は…どんな罰でも受けるつもりです」

桑田「なんでだよ!?そんな奴と一緒にいられっか!俺はルフレ「桑田、お前も一歩間違えば取り返しのつかない事をしていた所だぞ」」

ルフレ「本当はお前にも同じ処置をする事も考えた位だからな。今回の事を肝に銘じるのはいいが、次からは頭を冷やせ」

ルフレ「でないと、今度こそ取り返しのつかない事になるぞ」

桑田「アポ…」

大和田「俺はルフレの意見に賛成だ。…監禁はやりすぎだとしても、お咎めなしは納得出来ねぇ」

葉隠「俺も賛成だべ…でも俺は見張りたくないべ」

十神「言っておくが、俺も見張りをするつもりはない。そこの女の為に時間を削る等無駄でしかないからな」

苗木「皆…」

ルフレ「苗木…これは舞園の為にも必要名処罰だ」

ルフレ「今回の事件を起こした舞園を野放しにしていては皆安心する事ができないし、何時誰が舞園を殺しにいくかわからない」

ルフレ「だが、二人以上の見張りを付ける事で、他の皆もある程度は安心するし、舞園も殺される危険が少なくなる」

苗木「………分かったよ」

ルフレ「分かってくれて助かる。…舞園もそれでいいな?」

舞園「はい」

江ノ島「………」

ルフレ「では、今回は解散だ。今日の見張りは俺と苗木で担当する」






こうして、それぞれが解散した。舞園はうつむいたまま、何も話そうとしない。

苗木は舞園の心配をして励まそうとするが、その日舞園が苗木にこれ以上返事を返す事はなかった。

今回はここまで!続きは明日…もとい明後日の深夜にry

絶望に包まれた世界…そこら中に死が蔓延しており、一歩外に出れば屍兵が襲ってくる。

歴戦の戦士達も次々と戦死して行き、残ったのは子供達のみ…彼らが未来を変える為に何を思って過去へ飛んだか

ルキナ「それぞれ違う思惑があるのかもしれませんが…私は、お父様を助けたい。あんな絶望の未来を二度と繰り返したくないんです」

ルキナ「…もちろん、その為には皆の協力が必要で、それと同時に協力者の中からお父様を殺そうとする裏切り者を暴き出さなければなりません」



…ある人物は父親を助け、絶望の未来を変える使命を背負って過去に飛んだ。




ルキナ「ルフレさん、こんな夜遅くまで起きているんですか?」

ルキナ「私ですか?私は…少し眠れなくて」

ルキナ「えぇ、皆とても良い人ばかりです。…ヘンリーさんとサーリャさんは別ですが、皆お父様を裏切るとは思えない位に」




…未来から来た彼女は、健気ながらも一生懸命に頑張っていて、その姿を見ている内に



ルキナ「ルフレさん、気が付いたんですね!」

ルキナ「よかった…私を庇って倒れた時はルフレさんが死んでしまうのではないかと思ってしまって………」

ルキナ「って、何で笑っているんですか!? 心配したんですよ」

ルキナ「…子供扱いしないでくださいよ」




…気付けば、彼女とはよく隣にいる事が多くなっていた。彼女の悩みを聞いては励まし、疲れて眠っている所に彼女が来ては毛布をかけてくれたり



ルキナ「もう、こんな所で寝てると風邪引きますよ」

ルキナ「ルフレさん、大丈夫ですか? あまり無理はしないでください」

ルキナ「私もルフレさんのお手伝いをします! 私、ルフレさんの事を信じていますから」




…自分の心は、未来から来たルキナに段々惹かれていた。彼女の事が愛しくなり、遂には


ルキナ「え…そ、その…私が、好き!?」

ルキナ「あ、あの…その…私も、ルフレさんの事が大好きなんですけど、その…」

ルキナ「違うんです!決して嫌なんかじゃないんです! その…ずっと好きだったけど、気持ちを伝えて関係が崩れるのが怖くて…」

ルキナ「私…嬉しいです。だってまさかルフレさんと両思いになれるなんて思ってもいませんでしたから」



…でも、僕は彼女を裏切ってしまった。未来で彼女の父親を殺したのは


ルキナ「どうして…どうしてよりによってルフレさんなんですか!? どうしてルフレさんが、お父様を…」

ルキナ「私は…もう二度と絶望の未来を繰り返したくない。でも、その為にはルフレさんを………」

ルキナ「お父様を失いたくない…でも、ルフレさんも失いたくない。私は…どうすればいいんですか!?」

ルキナ「分かっているんです…どちらかを選ばないと、両方失う事は…分かっているんです」

ルキナ「でも…私には選べませんよ」


…ごめんよ、ルキナ。責めてお前だけでも、幸せになってほしい

ルフレ「…夢か」

ルフレ「(ルキナとの思い出が次々と出てきたな…ルキナは向こうで幸せに暮らしているだろうか)」

ルフレ「(それに比べて俺は…いや、今は考えるのはよそう)」

不二咲「すぅ…すぅ…」

ルフレ「不二咲はぐっすり寝ているな。…さて、今日も活動を開始するか」


モノクマ「お前ら、朝です!朝です!今日も一日元気に過ごしましょう!!」



石丸「おはようルフレ君、相変わらず早起きだな」

ルフレ「石丸こそ十分早起きじゃないか。今日も日課の部屋回りか?」

石丸「うむ。しかし何故皆は起きるのが遅いのだろうか…朝食会議に遅刻してしまうぞ」

ルフレ「出席義務自体はないんだし、別にいいと思うが」

石丸「あまいぞルフレ君、その緩みが堕落に繋がるのだ」

石丸「特に大和田君は暴力的だ。あのような人間にはなってはいけないぞ」

ルフレ「はは…気をつけるよ」

石丸「では、朝食会議で会おう」




ルフレ「(そういえば探索で新たに見つけたメダルが貯まっているな。試しにモノモノマシーンでも回しに行くか)」

大神「む…ルフレか。朝から購買部に来るとは珍しいな」

ルフレ「メダルが貯まってきたし、モノモノマシーンを回してみようと思ってな」

大神「そうか。…しかしこのメダル、学園のあちこちに落ちているが、一体誰が隠しているのだろうか」

ルフレ「さぁ…モノクマじゃないか?」

大神「だとしたら何の為にばらまいているのかがわからんぞ」

ルフレ「うーん、一種の娯楽と考えたいが、今の所はわからないな」

大神「…そうだな。で、お主はモノモノマシーンを回すのだろう?」

ルフレ「あぁ、試しに5枚程回してみるよ」



出てきたアイテム

・レーション
・動くこけし
・ルアックコーヒー
・新品のサラシ
・月の石


ルフレ「…こんなもんか」

大神「ふむ…悪くはないラインナップだな」

大神「ではルフレよ、我はそろそろ食堂に向かわせてもらうぞ」

ルフレ「あぁ、俺も後で向かうよ」

ルフレ「(それにしても動くこけしって、何に使うんだ?)」

石丸「では、これより朝食会議を行うぞ」

江ノ島「それにしても結局殺し合い起きたなんてね…正直信じられんわ」

葉隠「まぁまぁ、一応未遂で終わったんだし、丸く収まったんだから別にいいべ?」

腐川「どこが丸く収まっているのよ…むしろ疑心暗鬼が加速してるじゃない」

ももクマ「お前ら、大事な事をつたるから、体育館にしゅうごうね「

朝日奈「大事な事ってなんだろう?:」

葉隠「きっとこれまでのはすべてどっきりだったなんて言い出したりしてな」

腐川「さすがにそれはないでしょ…」

ルフレ「モノクマから皆に伝えたい事か…一応行ってみるか」

申し訳ない 今日はここまでなり!
続きはry 

体育館…


モノクマ「お前ら、ようやく集まったね」

十神「フン、今度は一体何を言い出すつもりだ?」

石丸「モノクマに何を言われようと、僕たちは殺し合い等しないぞ!」

モノクマ「ふーん…でも、殺そうとしてた人はいるみたいだけどぉ?ねぇ舞園さん」

舞園「っ………」

ルフレ「だが、舞園は殺人をおかしていない」

モノクマ「ま、そうなんだけどね。ほんとつまらないことをしてくれるなぁ」

十神「御託はいい、用件を言え」

モノクマ「はいはい、分かりましたよっと。えー、残念ですが…この中に校則違反をおかした生徒がいます」

モノクマ「校則に書いてある事を破った、これはお仕置きに値する出来事です」

モノクマ「という訳で、今からお前らの中から、校則違反をした生徒を見せしめにお仕置きしようと思います」

苗木「なんだって!?」

セレス「校則違反ですか…一体誰が校則違反をしたのです?」

モノクマ「それはね…お前だよルフレ!」

大和田「ルフレが…校則違反だぁ!?」

モノクマ「えー、ルフレ君は先日、あろうことか苗木君の部屋のシャワールームの扉を壊してしまいました」

モノクマ「学校の備品を壊してはいけない、この校則を破ったルフレ君にはお仕置きを受けてもらいます」

舞園「そ、そんな…!あれは殺し合いを止める為に仕方なく!」

不二咲「そ、そうだよ!いくらなんでもそれじゃあ…」

モノクマ「うるさいのです、ルールも守れないような不適合者はお仕置き、これは見せしめだかんね!!助けて、グングニルの槍!!」

ルフレ「っ! 皆、離れろ!!」

ドバババッ

不二咲「………!!」

石丸「なっ…!」

苗木「ルフレ…君!?」

江ノ島「ルフレ…っ!」

舞園「あ……あぁ…」

ルフレ「が…ふっ」

朝日奈「そんな…いやぁああああああ!!」

モノクマ「えー、これが見せしめというやつなのです。こうなりたくなかったら皆は校則を守ってね!」

桑田「ルフレ…マジかよ」

ルフレ「ぐ…」

ルフレ(大盾が発動してなんとか命を失わずに済んだ…だが、この怪我だと動けそうにないな)

江ノ島「っ! ルフレ、まだ生きてるよ」

石丸「ほ、本当かね!?」

舞園「で、でしたら私が手当します!」

山田「で、ですが何処に手当をする道具があるのです!?」

江ノ島「ひょっとしたら…倉庫に応急手当をする道具があるかもしれない」

不二咲「ぼ、僕の部屋…僕の部屋で手当しよう!」

大和田「不二咲の部屋で…?」

不二咲「うん…僕の部屋の布なら、止血もできるし…お願いだよ」

江ノ島「…時間もないし、それでいこう」

舞園「ルフレさん…お願いですから死なないでください」








今回はここまで!短いかもしれないけど>>1も眠くて…

舞園「………」

江ノ島「ルフレはなんとか一命を取り留めたよ。…それにしても、あれだけの槍を受けて生きてるのが不思議だよ」

大神「見たところ、かろうじて急所をかわしていた。あれだけの血を流して生きているのが気になるが、急所をかわしていたのも助かった要因の一つだろう」

不二咲「よ…よかった」ホッ

大和田「いちいち泣くんじゃねぇよ。殺し合いを止めたあいつが、こんな所で殺されちゃこっちが後味悪い」

朝日奈「でも、無事に助かったんだからよかったじゃん!」

苗木「江ノ島さんが素早く倉庫から道具を持って来て応急処置を行ってくれたおかげだね」

江ノ島「へへ…まぁね」

十神「………」

腐川「白夜様…?」

十神「口を閉じろ、臭い」

腐川「」

十神「江ノ島、俺達がこの学園を調査していた時、倉庫は封鎖されていて立ち入りが出来なかった」

十神「なのに何故、いきなり倉庫に立ち入りができるようになったか…不自然だと思わないか?」

江ノ島「え…? あ、そ、それはほら、朝早起きして散歩してたら入れるようになってたのを見ただけだし!」

十神「何…?」

石丸「そうだ、僕も新しい発見があったのに報告を忘れていた」

石丸「朝おきて学園内を回っていたら、2階へと続く階段と大浴場が開放されていたのだ」

苗木「2階への階段と、大浴場が…?」

桑田「それじゃ、脱出口とか見つかるかもしれねぇじゃん!」

葉隠「2階への階段って事は生活空間が広がったんだべか?」

セレス「どうやら、そのようですわね」

山田「では、我々は2階の探索を行いましょう」

舞園「…私は、ここに残ります」

舞園「ルフレ君がこうなったのも…元はと言えば私のせいですから」

苗木「舞園さん…」

腐川「ふん、どうせ罪滅ぼしだとかそんな事考えてるんでしょ?言っとくけど、そんな事であんたのした罪は消えないんだからね」

十神「そういう事だ。そして舞園一人に見張らせる訳にもいかん、後2人は見張りをつけておけ」

苗木「二人共、そんな言い方しなくたって!」

霧切「苗木君、舞園さんがした事は…それだけ大きいのよ」

苗木「………」

苗木「舞園さんとは、僕が一緒にいるよ」

不二咲「ぼ…僕も残るよ」

セレス「では、舞園さんの見張りは苗木君と不二咲さんに任せて、私達は2階の探索を行いましょうか」

石丸「うむ、それでは早速向かおうではないか」

セレス「それと山田君、今から食堂でロイヤルミルクティーを淹れて来てくださいまし」

山田「」

舞園「………」

苗木「(舞園さん、凄く落ち込んでいる。こういう時こそ何か励まさないといけないんだろうけど、下手に励まそうとしても余計傷つけるだけだ)」

苗木「(こういう時、一体どう励ませばいいんだろう…)」

不二咲「(凄く気まずい…でも、一緒に残るって決めたんだから残らないと!)」

舞園「ルフレ君…私のせいでこうなってしまったんですよね」

苗木「舞園さんのせいじゃないよ。だって、悪いのはこんな所に閉じ込めて殺人をさせようとしているモノクマじゃないか」

苗木「だから、そこまで舞園さんが落ち込む必要はないよ。…それに、ルフレ君だってまだ生きているんだし、目が覚めたら一緒に謝れば許してくれるよ」

舞園「苗木君は優しいんですね…でも、一度落ちた信頼は取り戻すのが難しいんですよ?」

苗木「それもそうだけど…」

舞園「私は、未遂とはいえ許されない事をしたんです…絶対に許される事がない罪を犯してしまった」

舞園「苗木君や不二咲さんも、もう私とは一緒にいたくないですよね…こんな何時殺人をするかわからない人なんかと」

苗木「舞園さん…それは違うよ」

苗木「だって、舞園さんはまだ殺人をしていない。立ち止れる所でお互い立ち止まったじゃないか!」

舞園「そんなの、ルフレ君が止めてくれたからお互い助かっただけですよ」

舞園「私は、グループの皆が心配で、ここにいる仲間よりグループの皆を選んだ」

舞園「その為に仲間を殺そうとした…私は、そういう人間なんですよ」

舞園「そんな人に、気を使わなくてもいいんですよ…」

不二咲「(なんか凄く重い話を出されてもっと気まずい…!)」

一旦ここまで!続きは深夜に

スキル変更はできないんかね

石丸「という訳で、不二咲さん達の為にも皆の探索の結果を僕がまとめて報告するぞ」

石丸「まず、1階は大浴場と倉庫が開放されていた。大浴場は広く、奥にはサウナもあったぞ」

石丸「倉庫は生活の必需品がまとめられていた。そして新しく開放された2階には水練場と図書室があった」

石丸「水練場は男女別の更衣室があり、更衣室を通ってプールに入る事もできるぞ。かなり広かったから今度皆で泳いでみたいものだ」

石丸「尚、更衣室はトレーニング設備も充実していた。機会があったら使用してみるのもいいかもしれんな」

石丸「報告は以上だ。眠くなったら自室に戻りたまえよ」



苗木「石丸君、凄いスピードで行っちゃったね」

不二咲「うん…」ウツラウツラ

苗木「不二咲さん、ひょっとして眠いの?」

不二咲「大丈夫…居眠りしてもここは僕の部屋だから校則違反にはならないよぉ」ウツラウツラ

苗木「あまり無理しない方がいいよ。ルフレ君の様子は僕と舞園さんで見ておくから、今の内に寝ておいたほうがいいよ」

不二咲「ん…分かったよ。でも、ルフレ君を布団からおろすのも悪いから、隣に寝かせてもらうね」

苗木「うん、そうした方が…隣?」

不二咲「…おやすみ、皆」スゥ…スゥ…

苗木「(不二咲さんがルフレ君の隣に潜り込んだ…相当信頼してるんだなぁ)」

舞園「ルフレ君の隣にいる時の不二咲さん、安心したような顔をしてますね」

苗木「そうだね。…頼れる人がいるのはいい事だよ」

苗木「この人なら、安心して任せる事ができる…そういう人がひとりでもいるだけで、大分心境は違ってくると思うんだ」

苗木「だから、舞園さんも何かあったら、遠慮なく僕を頼ってよ。…僕じゃ頼りないかもしれないけどね」

舞園「苗木君………」

苗木「僕はこれ以上舞園さんが苦しむ姿を見たくないから…」

モノクマ「はいはい、甘い雰囲気甘い雰囲気!すんごく甘い雰囲気ですなぁ!!」

苗木「ぶっ!?」

モノクマ「いや~そういうの僕は嫌いじゃないよ?むしろガンガンやっちゃいなよ!って言いたいけどさ」

モノクマ「僕は非常に怒っている訳です」

モノクマ「何でコイツ死んでないんだよ!あれで生きてるとかどうなってるんだよ!?」

モノクマ「…ま、今回の件で彼も懲りただろうから、追撃はしないでおいてあげるけどさ」

モノクマ「そいつ起きたら言っといてね。次はないぞって」

モノクマ「僕が言いたいのはそれだけね。そんじゃ!」ピョーン

苗木「………」

苗木「なんだったんだ今のは」

石丸「おはよう苗木君、舞園さん!今日もいい天気だぞ」

苗木「スゥ…スゥ…」

舞園「スゥ…スゥ…」

不二咲「スゥ…スゥ…」モゾモゾ

ルフレ「」イシキナシ

石丸「………」

石丸「ふ、不純異性交遊だ!?」

大和田「何言ってんだてめぇは」

石丸「む…大和田君か。君が早起きとは珍しいな」

大和田「俺だってたまには早起き位するっつーの。しかし、4人仲良くおねんねたぁのんきなもんだ」

石丸「だが、もう朝なのだ。急いで起こさねば!」

大和田「テメェは空気位読め。特に舞園と苗木の目元をよくみてみろ」

石丸「…くまが出来ているな」

大和田「あいつらはずっとルフレの看病をしていたんだろうよ。…疲れだって貯まってるんだ、寝かせてやれ」

石丸「む…仕方ないか」




申し訳ないが今日はry  >>94 できるっちゃできますけどすぐには変更できないです。

石丸「ではこれより、本日の朝食会議を始める!」

セレス「お待ちなさいな。まだ後6人も来ていないようですが?」

山田「来ていないのは苗木殿と不二咲殿、舞園殿、ルフレ殿に…十神殿と腐川殿もいませんな」

朝日奈「不二咲ちゃんと舞園ちゃん、苗木はルフレの看病につきっきりだとしても、十神と腐川ちゃんはなんでいないの…?」

大神「十神はあの性格だから来ないのもうなずけるが…腐川まで来ないとはな」

江ノ島「それって…もしかして、誰かがモノクマの話を信じて殺したとか?」

桑田「シャレにならない事言うなよ!?」

石丸「ううむ…それが先程もインターホンを鳴らしたのだが、いないのだ」

江ノ島「十神も何処に行ったか気になるし、皆で探さないとやばいんじゃない?」

大和田「チッ、ヤバイ事になってなきゃいいけどな…」

朝日奈「(水練場にもいなかった…後残っているのはこの図書室位。お願い、無事でいて!)」

朝日奈「腐川ちゃん!」バンッ

腐川「っ!! しー!大声出さないでよ、気付かれたらどうするつもり!?」ボソボソ

朝日奈「腐川ちゃん…?」

十神「全く騒がしい。さっきからそこでこそこそしている事も分かっているぞ」

腐川「び、白夜様…」

十神「それとそこのお前、臭いから風呂に入れ。これ以上この部屋に腐臭を撒き散らすな」

腐川「」

朝日奈「ちょ、ちょっと十神!あんた…」

十神「フン、落ち着いて読書もさせてくれんのか」

朝日奈「…何を読んでるの?」

十神「何故それを答えなければならない?」

朝日奈「いいから答えなよ!」

十神「うるさいやつだ。推理小説だ」

セレス「推理小説ですか…」

朝日奈「あれ、セレスちゃん何時からいたの!?」

セレス「今来た所ですわ」

石丸「十神君、こんな所にいたのかね!?朝食会議には参加したまえ」

十神「何処にいようが俺の勝手だろう。それに朝食会議等と、誰が毒を盛っているか分からないものに出席するつもりはない」

腐川「そうよ…そもそも何時誰が毒を盛るかなんて分かったもんじゃないわよ」

十神「まだ最後の晩餐に出席するつもりはないんでな。分かったら全員出て行け、読書の邪魔だ」

セレス「…まぁ、それもいいでしょう」

石丸「セレスさん、いかんぞ!このまま十神君を放置するつもりかね!?」

セレス「いいから行きましょう?彼はしばらくここにいるみたいですし、用事が出来たらその時尋ねればいいではありませんか」

石丸「何故彼をそのままにしておいたのだね!?」

セレス「それがかれなりの適応ならそれでよいではありませんか」

朝日奈「でも、このまま放っておいたらあいつが誰かを殺すかもしれないよ」

セレス「その時はその時ですわ。…いつの時代も、生き残るのは適応出来る者です」

セレス「環境に適応出来ない者が死んでいく…それだけの事ですわ」

腐川「………」

朝日奈「その、腐川ちゃん?あんまりあいつの言う事なんか気にしない方が…」

腐川「ふ、ふふふ、ウフフフフフ」

腐川「あの白夜様が私を心配してくれた!私の事を白夜様が…」

朝日奈「ふ、腐川ちゃん…?」

セレス「…本人が幸せそうならよろしいでしょう」

石丸「う、うむ…よくわからんが、幸せならそれでいいのだろうな」

大和田「で、十神も腐川も無事だったって訳か」

腐川「ふふ、ふふふふふ…」

葉隠「なんか腐川っちが向こうの世界に旅立ってるべ」

山田「これが恋の力ですか…いやはや、ある意味恐ろしいですな」

大神「全員が無事なのはよかったが…今の所は手詰まりか」

江ノ島「あーもう、マジで脱出手段見つかんないの!?2階開放されてもこれじゃ何も変わんないじゃん!!」

セレス「…死にますわよ?」

江ノ島「っ!?」

セレス「あまり弱味を見せていると、貴方…死にますわよ」

セレス「ここはそういう世界なのです。…適応出来なければ、死あるのみ」

桑田「こ、こえぇ…」

大神「それで、この後はどうする?今の所はこれ以上探索を行う場所もないわけだが」

石丸「うむ…では、この後は自由行動という事で今日は解散しよう」

一旦ここまで!続きはry

苗木「ん…」

苗木「あれ、ここは確か…」

舞園「スゥ…スゥ…」

苗木「うわぁ、ま、舞園さん!?どうして僕の部屋に…」

不二咲「ん…あれ、苗木君おはよー」ムニャムニャ

苗木「…そういえばここは不二咲さんの部屋だったね」

不二咲「ふぇ?」

苗木「なんでもないよ。おはよう不二咲さん」

不二咲「うん、おはよー。…舞園さんはまだ寝てるみたいだね」

苗木「うん。…皆は今頃、朝食を終えているのかな」

不二咲「そうだね。…起きたらお腹すいちゃった」

苗木「僕、食事持ってくるよ」

不二咲「分かったよー」



苗木「とりあえず適当に食べ物持ってくればいいよな…」

苗木「あれ、そこにいるのって…江ノ島さん?」

江ノ島「」ギクッ

江ノ島「い、嫌別にあたしルフレに差し入れしようとレーション探しに来た訳じゃ…ってなんだ苗木じゃん。もう、驚かさないでよ」

苗木「冷蔵庫漁ってるみたいだから話しかけただけなんだけど…」

江ノ島「べ、別にアタシは小腹がすいたから食べ物取りに来ただけだからね!」ダッ

苗木「…行っちゃった。なんだったんだろう」

不二咲「………」

不二咲「ルフレ君、応急処置してくれた江ノ島さんが一命は取り留めたって言ってたから大丈夫だよね。…でも、このままルフレ君の目が覚めなかったらどうしよう」

不二咲「ううん、こういう時こそ弱気になっちゃだめだよ!何時までも頼りっぱなしという訳にはいかないよ」

不二咲「…身体、拭いてあげた方がいいよね。起きた時爽やかになるようにタオルで拭いてあげよう」

不二咲「………ちょっとの間だけ、上脱がせるね?///」ゴソゴソ



不二咲「よいしょ、よいしょ…しっかり拭いてあげて清潔にしないと」ゴシゴシ

不二咲「ふぅ、これくらいでいいよね。…下、どうしよう」

不二咲「…下も拭いた方がいいかな?」

不二咲「………」

不二咲「ズボンだけなら、セーフだよね?」ゴソゴソ

ガチャ

江ノ島「おーっす不二咲、ルフレは………」

江ノ島「」

不二咲「」

江ノ島「………その、ごめんね? あ、あたし何も見てないから!ベッドの上で不二咲がルフレの服脱がせてベッド脇に舞園くぁwせdrftgyふじこlp///」

不二咲「ち、違うよ江ノ島さん! こ、これは誤解で別にやましい事をしていた訳じゃ…」

ルフレ「ん……」

不二咲・江ノ島「!!」

舞園「スゥ…スゥ…」

ルフレ「うぐ……ぅ…ここは?」

不二咲「ルフレ君、気が付いたんだね!」

ルフレ「不二咲…一体何がってうわぁあああああ!?」

苗木「不二咲さん、食事もってきt…」

苗木「」

ルフレ「」

江ノ島「」キゼツ

ルフレ「あー、状況を整理するとこういう事か」

ルフレ「俺が校則違反で殺されかけて、江ノ島達が応急処置をして不二咲の部屋で3人が看ていてくれた」

ルフレ「そして先ほど、苗木が食事を取りに行っている間に不二咲が俺の身体を拭く為に服を脱がせた」

ルフレ「そして身体を拭いてくれている所に江ノ島が差し入れのレーションを持ってきた所で現場を目撃、誤解した」

ルフレ「そこで俺が目を覚まして、苗木が戻ってきて今に至ると」

不二咲「うん…その、誤解させるような事をしちゃってごめんなさい」

ルフレ「いや、いいんだ。わざわざ俺なんかのためにありがとう」

苗木「戻って来た時現場を目撃した時は驚いたよ。僕が食事を取りに行ってる間に何があったのかって」

舞園「ふぁ~…苗木君、おはようございまふ」

苗木「舞園さん、おはよう」

ルフレ「おはよう、舞園」

舞園「ルフレ君、目が覚めたんですね!よかった…私のせいでルフレ君が死んでしまったら、私…私…」

ルフレ「こうして助かったんだ、大した問題じゃないさ」

不二咲「うん、無事ルフレ君が目覚めてくれて本当によかったよ」

ルフレ「…所で、そこに立ったまま気絶している江ノ島はどうする」

江ノ島「」

苗木「あはは…僕が起こして事情を説明しておくよ」

ルフレ「…頼む」

ルフレ「さて、そろそろ探索に…うぐっ」

不二咲「あ、まだだめだよ!しばらく安静にしていないと」

ルフレ「あぁ、そのようだな。(思っていたより傷が深いな…スキルの魔力の達人を回復に入れ替えておくか)」

ルフレ「(ついでに、今度からは何かあった時の保険として生命吸収を祈りに変えておこう)」

苗木「あ、ルフレ君にも一応報告しておくね。1階の大浴場と倉庫が新しく開放されていたよ」

苗木「それと、2階にも行けるようになってて、2階には図書室と水練場があったよ」

苗木「脱出口は見つからなかったけど…行動範囲も増えたし、なんとかなるよ」

ルフレ「ありがとう。…動けるようになったら新しい場所も調べておく必要があるな」

舞園「とにかく、傷がふさがるまで安静にしてください」

ルフレ「そうだな。…少し休ませてもらうよ」

苗木「うん、おやすみ」






モノクマ「やれやれ、グングニル受けて彼が生きているなんて驚きだよ」

モノクマ「彼は何者かって?そんなの僕が聞きたいよ。…そもそもあいつの存在自体イレギュラーだからね」

モノクマ「あいつのせいでコロシアイも阻止されたみたいだしさ…ほんと、邪魔だよ」

モノクマ「という訳でさ…次の動機は邪魔されないようにしておきたいわけ」

モノクマ「べっつにー?やりたくないならやらなきゃいいじゃん」

モノクマ「道場の皆がどうなってもいいっていうなら僕はそれでもいいよ?」

モノクマ「うぷぷ…聞き分けのいい子は嫌いじゃないよ」

モノクマ「タイミング見計らって動機提示するからさ、その日の夜位に彼の妨害、任せたよ」

モノクマ「…なんなら彼を殺して口火を切ってもらう事も考えてるから、その時はよろしく」

モノクマ「うぷぷぷぷ………」

キリがいいので一旦ここまで!続きはry

モノクマ「お前ら、朝です!朝です!今日も一日元気に過ごしましょう」



ルフレ「ん…朝か」

ルフレ「(今頃朝食会議では何を話しているのだろうか…)」

ルフレ「(なるべく早めに2階と大浴場、倉庫を調べておきたいが、今のこの傷じゃまだ動けそうにないのが辛いな)」

ルフレ「(一応回復である程度は治ってきたから、今日の夜位には動けるようになるはずだ)」

ルフレ「(…それにしてもする事がないと退屈だな。久しぶりに二度寝でもしよう)」




石丸「ハッハッハ!昨日は熱い戦いだったな兄弟!」

大和田「オメェも中々の根性だったじゃねぇか兄弟!」

朝日奈「なんか二人共気持ち悪い位仲良くなってる…」

葉隠「何かあったんか?」

苗木「それが…その…二人が夜にサウナで我慢対決をしてたのを見たんだけど、そこからどうしてこうなったのかわからなっくて」

苗木「というか、勝負は結局どうなったの!?」

大和田「何言ってるんだ、重要なのは勝ち負けじゃねぇ」

石丸「大切なのは勝負をしたという事実だ!」

苗木「昨日と言ってる事全然違うよ!」

大神「男同士の友情とは、案外単純なものなのかもしれんな」

桑田「単純すぎるだろ!?」

不二咲「二人共、仲がよくて羨ましいなぁ」

不二咲「ルフレ君、ただいまぁ」

ルフレ「おかえり。今日は何か変わった事はなかったか?」

不二咲「変わったと言っていいのかわからないけど、大和田君と石丸君が仲良くなってたよ」

不二咲「仲良くなるのはいい事だよね」ニコッ

ルフレ「…あぁ、そうだな」

不二咲「ルフレ君、顔色悪いけど、大丈夫?何かとってきて欲しいものがあったらとってくるよ」

ルフレ「いや、なんでもないさ。俺は心配しなくても大丈夫だから、好きな事をしているといい」

不二咲「う、うん…分かったよ」

大神「ルフレよ、体調の方は大丈夫か?」ガチャ

ルフレ「大神…あぁ、まだ動く事は出来ないけど心配はいらないよ」

大神「そうか…ならば我からはこのプロテインコーヒーを差し入れとして渡しておく。これを飲んで早く傷を治すといい」

ルフレ「ありがとう。…所で、プロテインって何だ?」

大神「なんと、プロテインを知らぬというのか!?」

大神「プロテインは強靭な肉体作りに欠かせないもの。これを知らぬとは、身体を鍛える上で大きく損をしているぞ」

ルフレ「そうなのか…そんな貴重なものをわざわざありがとうな」

不二咲「プロテインかぁ…僕もプロテイン摂取したら、強くなれるかな?」

大神「強くなる上でプロテインは推奨するぞ。適度なトレーニングと適度な栄養摂取が強くなる近道だ」

不二咲「そっか。僕も頑張るよ!」

大神「ならば我と共にトレーニングをするか?何時でも付き合うぞ」

不二咲「え、えっと…その、ごめんね」

ルフレ「どうしたんだ、俺の事なら気にしなくていいぞ」

不二咲「そうじゃないんだ。ただ…今は、まだだめなんだ」

大神「そうか…トレーニングをする気になったら、何時でも読んでくれ」

不二咲「うん…ごめんね」



ルフレ「不二咲…トレーニングをするなら俺に気を使わなくてもよかったんだぞ」

不二咲「ううん…ルフレ君は悪くないよ。そうじゃなくて、僕の個人的な理由」

不二咲「…今はまだ無理だけど、ルフレ君にも話せる時が来たら話すから」

不二咲「今はまだ、何も追求しないで」

ルフレ「………分かった。だが、何か悩んでいて話す気になったら何時でも相談してくれ」

不二咲「うん…」

ルフレ「………」

ルフレ「(不二咲…一瞬だけど、とても暗い表情をしていた)」

ルフレ「(人には絶対に言えないような悩みを抱えている目…前にもそんな目をしていた人を見ていたから分かる)」

ルフレ「(俺に何かしてやれる事があればいいんだが、悩みが分からない事にはどうしようもない)」

ルフレ「(本人に話す気がない訳ではなさそうだから、話してくれるのを待つしかないか?)」

ルフレ「(今は不二咲本人もいない上に動けないから、やはり話してくれるのを待つか)」

コンコン

石丸「ルフレ君、失礼するぞ」ガチャ

ルフレ「今度は石丸か。どうかしたのか?」

石丸「うむ、こうして皆がそれぞれ自由な時間を過ごしている中、ルフレ君だけが動けない状態では暇だろうと思ってな」

石丸「こうして僕が話をしに来たのだ」

ルフレ「そういう事なら、話し相手になってもらおうかな」

石丸「うむ。とは言ったものの、何を話せばよいのやら…」

ルフレ「簡単な話からでいいんじゃないか?」

石丸「そうだな、深く考えずに思いついた話題から話して行こうではないか」



石丸と他愛もない話をして過ごした。



ルフレ「そういえば石丸は、大和田と仲良くなったと聞いたが、どうなんだ?」

石丸「あぁ、兄弟とは熱い絆で結ばれているぞ!」

ルフレ「絆…か」

石丸「そう、絆だ。僕と兄弟のこの絆は誰にも引き裂く事が出来ない硬い絆。少なくとも僕はそう考えているぞ」

ルフレ「信頼しているんだな、大和田の事を」

石丸「当たり前だ!信頼せずして兄弟と呼ぶ事等許されん」

ルフレ「そうだな。…皆が石丸達みたいに信じ合えれば、コロシアイなんて心配せずに済むんだけどな」

石丸「そのとおりだな。所で、ルフレ君が最も信頼出来る人は誰かね?」

ルフレ「俺が最も信頼出来る人か…」


「大丈夫だ、ルフレ。この絆は…運命なんかよりもずっと強い。お前が共にいてくれる限り、負けはしない」


ルフレ「クロム…だな」

石丸「なるほど、ルフレ君の最も信頼出来る人はクロム君なのだな。クロム君はどのような人物なのだ?」

ルフレ「クロムはイーリスの王子で、行き倒れの俺を拾ってくれた恩人だ。皆を率いる頼もしいリーダーで、俺とクロムのコンビは向かう所敵なしって思っていた程だ」

石丸「それ程熱い絆なのだな。素晴らしいではないか!」

ルフレ「…石丸、一つだけ言っておく」

ルフレ「もし大和田が道を間違えそうになった時、それを正してくれる人が傍に必要だ」

石丸「何を言う、兄弟が間違った事をするはずが…」

ルフレ「いいから聞いてくれ」

ルフレ「人は誰だって道を間違える…本人が望んでいなくてもだ。だから石丸、もし大和田が間違った道を進もうとした時…その時はお前が止めてくれ」

ルフレ「これは他の人には頼めない…お前だからこそ頼める事だ」

ピンポンパンポーン

モノクマ「お前ら、夜時間前に体育館に集まってください。皆さんに伝えたい事があります!」


不二咲「伝えたい事…?一体なんだろう」

ルフレ「さぁな…行ってみなければ分からない」

不二咲「る、ルフレ君!?まだ起きたらだめだよ!」

ルフレ「いや、もう問題無い。…歩ける位には回復している」

不二咲「え…!?でも、かなりの重傷だって、江ノ島さんが」

ルフレ「こうして動けているのが証拠だ。俺は傷の治りが速いからな」



-体育館-



ルフレ「体育館には、もう全員集まっているようだな」

大和田「ルフレ…! もう傷は大丈夫なのか!?」

ルフレ「あぁ、まだ歩く位しか出来ないがもう心配はいらない」

江ノ島「いやいやいやいやいやいや、おかしいでしょ!?だってどう見ても全治何ヶ月もかかる重傷だったよ!?なんでもう動けるの!?」

葉隠「ルフレっちは超人かなんかだべか…?」

十神「………」

山田「槍にメッタ刺しにされて生きてたどころか数日で歩ける位にまで歩けるってそれなんてチート体力」

桑田「つか、本当に人間かよ…」

大神「確かに、とんでもない回復力だな…信じられんぞ」

モノクマ「全くだよねー。僕は殺す気でやったっていうのにもうそんなに回復してるなんてびっくりだよ」

苗木「うわぁ!?」

大和田「出やがったなモノクマ!」

霧切「…それで、私達を集めて何を伝えるつもりなの?」

モノクマ「あぁ、先にそっち言った方がいいよね」

モノクマ「お前らがコロシアイ始めないから、新しい動機を用意してみました」

モノクマ「ジャジャーン!今回の動機は皆の知られたくない過去でーす!」

ルフレ「知られたくない過去…?」

モノクマ「その通り。ちなみに、ルフレ君の分はないよ。残念だったね」

モノクマ「これから配るこの封筒には、それぞれの知られたくない秘密が書いてあります」

モノクマ「今から24時間以内に殺人が起きなければ、この秘密を世間にばらしていこうと思います」

ルフレ「(皆の秘密を世間にバラす…一体どんな秘密を?)」

不二咲「そ…そんな…どうして僕の秘密が!?」

舞園「嘘…どうしてこんな事を知っているんですか!?」

ルフレ「(何人かは明らかな動揺…恐らく、それだけ重大な秘密なのだろう)」

ルフレ「(それも殺人の動機となり得るような重大な秘密…)」

石丸「し…しかし秘密をバラされたくないからって殺人を犯す等、ありえんぞ」

朝日奈「そうだよ!確かに恥ずかしいけどこれで殺人を起こそうだなんて思わないよ」

モノクマ「こんなんじゃ殺人が起きないって?はぁ、そうか…せっかく用意したのに仕方ないね」

モノクマ「それじゃあ24時間後に世間にばらして自己満足に浸るとするよ」


ルフレ「(あの後、石丸がこの場で秘密を打ち明け合おうという案を出したが反対意見が多く、却下されて解散となった)」

ルフレ「(俺がいた所では人が簡単に死ぬ…一人の犠牲者も出さない為に最悪の可能性は全て潰さないといけなかった)」

ルフレ「(ここでも人が死なないとは限らない。俺がコロシアイを阻止しなければ)」

大神「ルフレよ…少しいいか?」

ルフレ「大神か…どうしたんだ?」

大神「話があるのだ…我の部屋に来てくれぬか?」











今回はここまで!続きはry   …そろそろルナティッククリアを迎えるからルナ+挑戦しようかな

そもそもハードクリアまでしかできないんだけど、そんなにルナティック厳しいの?
ハードで丁度良い難易度だと思って楽しんでたんだけど

>>127
ルナティック以降は基本的に敵の武器が銀シリーズになるのと、能力が上がっている

例えば第2章だと、ヴェイクやソール辺りの初期の速さがさほど高くないユニットは敵に追撃されてほぼ確実に死亡する(フレデリク以外は大抵即死。フレデリクでも場合によっては戦闘不能で離脱する)

それとランダム発生や『匂い箱』で出てくる屍兵の能力はフルカンスト状態+違法改造(改造上限オーバー)の銀シリーズ所持(魔法も違法改造レクスカリバー等)になり、育っている自軍ユニットでも普通に返り討ちにされかねない

話題に出て来たルナ+の場合は上記の能力に追加して敵ユニットにランダムでスキルが追加される(カウンターやすり抜け等の味方ユニットが習得可能なスキルの他に必ず月光が発動する月光+などの敵ユニット専用スキルも有る)

こんな所かな

追加で

攻略サイト等でも『ルナ+をクラシックでプレイするような頭のおかしな人間はこのサイトでは参考にはならないし時間の無駄だから来るな』とか書かれるレベルだな


これを見て挑戦する気が起きて尚且つクラシックでクリア出来れば貴方も立派な(一線を越えた)Mブレマー

俺、ルナ+の稼ぎと光マス縛りやってるけどずーっとマリアベル仲間なるとこで止まってる

マジか…ハードで死に掛ける俺じゃルナティックなんかプレイできないや

>>131
序盤を抜ければDLC使い倒しで鍛え上げるという方法もあるから何とかならなくもない(>>130みたいな『一線を越えてしまった』プレイヤーみたいに縛らなかったら多分、大丈夫)

簡単な判断ミスで死亡するのは変わらないが

ちなみに自分の場合は鍛え上げるのを縛ったら(キラキラマスは縛らなかった)運に助けられてギャンレルは倒したがサイリ救出で積んだ(加入レベルが低い連中戦力外+加入レベルでCC可能な子世代がルキナとマークだけでは戦力不足過ぎた)

DLCは買ってないし、ハードでも判断ミスする俺にはやっぱり難しいのか…

寝返るキャラも能力カンストしてたりするのかな

>>134
ルナティックまでならDLC無しでも何とかクリアできなくもないかもしれない。但し、誰と誰がツインを組むかは多少気を使うべき(男女共に支援の無い組み合わせは極力避ける。例として挙げるが自分の場合であればクロムとマイユニ女をさっさとS支援にした)

ルキナ以外の子世代を出すのは多少厳しいが(ルキナ以外で確実に出せるのがクロムの相手が村人以外の時の相手の子供。この場合はマーク)、屍兵よりは弱い魔符の部隊を倒せば(例えば足が遅く魔法に弱く弱点特攻もあるアーマーナイトしかいないアーダンを利用する)カップリング自体はどうにか出来る(但し、ルナティック以降は魔符の部隊のユニットを倒しても支援レベルの上昇値こそそのままだが経験値は1固定で武器レベルも上がらない)仮に『匂い箱』を使うなら敵ユニットが少ない序章の場所で使って、出てきた屍兵のアーチャーだけを残して残ったアーチャーを囲んでチクチクするのも手です

ガイアとサーリャの能力は据え置きのまま(なので、ガイアの場合は説得したら後衛に下げるとかサーリャの場合は杖を使用可能な誰かでクロムごとレスキュー、適任がいなければリベラを先に救出して彼にレスキューを持たせてレスキューするとかさっさとCCする等の配慮は必要)


難しいとは思いますが、頑張ってみてください

追加

自分の場合はなんとかルナティックはDLC無しで一応のクリアは出来ました(一応、なのはギムレーを倒しただけでパリス等は仲間にしなかった為)

…ルナ+は無理でしたが

まぁまぁいいじゃないですか >>1は●●な展開に~とかそういう意見以外のレスは基本大歓迎です


て事で少し時間出来たので再開

夜時間、他の人には見られないように大神の部屋に来た。



ルフレ「それで、話したい事っていうのは何だ? 他人に聞かれないように自分の部屋に招く辺り深刻そうだが」

大神「…ルフレよ、お主はこのコロシアイ学園生活についてどう思う?」

ルフレ「江ノ島と同じ質問をされるとはな…俺は仲間同士での殺し合いだなんて馬鹿げてると思っているし、ここにいる仲間の誰も死なせるつもりはない」

ルフレ「…とは言っても、モノクマ曰く俺がここにいる事自体イレギュラーらしいから何とも言えないけどな」

大神「イレギュラー、か…確かにお主の部屋だけ存在していなかったり動機提供の際にお主の動機だけがなかったのを見る限りは黒幕もお主をここに連れてくる予定はなかったのかもしれんな」

ルフレ「けど、そうなるとどうして俺はここにいるのか…というのも分からないし、何よりこの密閉された空間にどうやって入ったのかも分からない」

大神「お主という存在は本当に謎だらけだな…」

ルフレ「…それで、そろそろ本題を説明してくれないか?」

大神「ふむ、そうだな」

大神「ルフレよ…お主は何者だ?」

大神「致命傷は避けていたが、あの大量の槍に貫かれた傷は2・3日で塞がるような傷じゃなかった」

大神「少なくとも数ヶ月はまともに動く事すら出来ないはずの傷を2・3日で動ける程まで治癒できるのは普通では考えられん」

大神「それに、あの時の雷もそうだ。我らはあんな魔法地味たものを知らぬ」

大神「見知らぬ者だらけのこの状況で言うのもなんだが、お主は本当に何者なのだ?」

ルフレ「………」

ルフレ「俺は軍師だ。向こうにいる親友のクロムに仕える軍師。それだけだ」

ルフレ「俺がいた所では戦争に魔道書だって使われていた。そこで戦っていた時から、俺はこの魔道書を使っていたよ」スッ

大神「…それが魔道書とやらか。見たところただの本のようだが」

ルフレ「魔道書を扱う素質がないと使えないからな。何も知らない人からすればただの意味不明な本だ」

大神「お主には扱う素質があると。…今の話、嘘は言っておらぬようだな」

大神「だが、まだ全てを信じる事は出来ぬ。お主の異常な回復力は明らかに人間の治癒力では説明がつかない」

大神「それだけではない…お主、他にも隠している事があるな?」

ルフレ「隠している事、か…」

大神「今問い詰めようとは思わん。だが、少しでも妙な動きをするのであれば我も黙ってはおらんぞ」

ルフレ「俺を警戒するその気持ちは分かる。…でも、皆で協力しなければモノクマが望む裏切り合いになってしまうぞ」

大神「あぁ、そうだ。だがお主という存在は一歩間違えればここにいる皆が危機に晒される爆弾なのだ」

大神「お主が我らに害を与える行動をとろうとした時、それを抑止する存在も必要だ」

大神「今晩はここに泊まれ。…お主がどういう存在なのか、我の目で確かめさせてもらう」

ルフレ「…あの動機に書いてある内容、それが大神を動揺させているのか?」

大神「…否定はせん。だからこそお主という不確定要素がどう動くのかが心配なのだ」

ルフレ「俺はここにいる仲間を殺す気はないさ。それに、こういう時こそ動機がない俺が周りで何もないように抑制する必要がある」

大神「だとしても、だ。…すまんが、今日は我がここから出すつもりはない」

ルフレ「(本気の目だな…今の俺の状態ではとてもじゃないが勝ち目はない)」

ルフレ「(強攻策に出られても困るし、ここは大人しく泊まっておこう)」

ルフレ「…分かった」

不二咲「(あの秘密がバレたら、僕は今まで通り皆とは過ごせなくなる)」

不二咲「(でも、秘密がバレるのを恐れて殺人なんか出来ないよ)」

不二咲「(ルフレ君に相談しようと思っても、ルフレ君は帰って来ないし)」

不二咲「(どうすればいいのかな)」

不二咲「ううん、何時までもうじうじしていても何も変わらないよね!」

不二咲「ずっと殻に篭っているだけじゃ何も変わらない、だったらこれを機に変わらないと」

不二咲「…でも、いきなり皆の前で言う勇気はないかな。やっぱり最初は信頼できる人に話そう」

不二咲「ルフレ君…は帰って来ないし何処にいるか分からないから、最初はその次に強い大和田君に秘密を打ち明けよう」


タタタ…


大和田「不二咲か。こんな時間に一体どうしたんだ?」

不二咲「…話したい事があるの。部屋に入れて欲しいんだ」

大和田「…いいぜ」

大和田「で、話ってのは何だ?俺に出来る事だったら力を貸すぞ」

不二咲「実は…モノクマから提示された秘密の事なんだけど」

不二咲「何時までもこのままじゃ駄目だから…まずは大和田君に打ち明けようと思って」

大和田「…何で俺なんだ? ルフレだっているだろ」

不二咲「ルフレ君は何故か帰って来ないし、見つからないんだ」

大和田「行方不明ってか。…あいつなら大丈夫だとは思うが、少し心配だな」

不二咲「うん…でも、ルフレ君はきっと舞園さんの時みたいに誰かが誤った行動をしないように動いているんだと思う」

不二咲「でも…僕は何時までも守られっぱなしで、こんな性格だから…」

不二咲「でも、今回の動機で僕は決心したんだ」

不二咲「だから、聞いて欲しいんだ。………大和田君、僕…実は男なんだ!」

大和田「………」

大和田「は?」

大和田「不二咲が、男?」

不二咲「うん…今まで黙っててごめんね」

不二咲「僕、こんな性格だから…周りから男のくせに男のくせにって、いじめられてたんだ」

不二咲「それが嫌で、こんな格好をするようになった…すると、不思議と周りからいじめられなくなった」

大和田「不二咲…けど、その秘密がバレたら、お前はまた…」

不二咲「うん…それが怖くて仕方なかった。男だってバレたらまた皆からいじめられるんじゃないかって…」

不二咲「でも、僕は変わりたいんだ。何時までも逃げてるだけじゃだめだから、これを機にルフレ君や大和田君みたいに強くなりたいんだ!!」

大和田「………」

大和田「不二咲…それは皮肉で言ってんのか?」

不二咲「え…?」

大和田「俺が強いってのは皮肉か?俺への当てつけなのか?」

不二咲「お、大和田君?」

大和田「俺はどうすりゃよかったんだよ?正直に言って全部台無しにすりゃよかったのか?」

不二咲「そ、そんな事ないよ!だって大和田君はルフレ君みたいに強くて…だからあんな動機には屈しないと思って」

大和田「俺が強い…俺は強い…あぁそうだ、俺は強い俺は強い俺は強い俺は強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い強い」

不二咲「お、おおわ…」

大和田「俺はお前なんかよりも、何百倍も強えんだぁ!!」



ゴシャァ



不二咲「がっ……」



大和田「ハァ…ハァ…ハァ…」

大和田「ハッ! 不二…咲?」

大和田「俺は…一体何を? どうして不二咲が…」

大和田「拳に血…まさか俺は…俺は」

大和田「俺は………不二咲を殺しちまった?」

ピンポーン

大和田「(やっちまった…俺は、なんてことをしちまったんだ…)」キョウダイ、イルカネ?ハナシガシタイノダ

大和田「(不二咲の強さに嫉妬して、俺は………)」イナイノカネ、キョウダイ?…アイテイル。ハイルゾキョウダイ

大和田「(俺は…不二咲を………不二咲を…)」ナンダイルデハナイカキョウダイ、イッタイナニヲシテ…

石丸「う、うわぁあああああ!?」

大和田「!?」

石丸「き、兄弟…何故不二咲さんがそこに倒れているのだ?」

大和田「兄弟…俺は………俺は…」

石丸「ど、どうして兄弟の部屋に…そして、どうして倒れて…まさか、兄弟が?」

大和田「兄弟………お、俺は…とんでもねえことを」

石丸「嘘だろ…兄弟」

石丸「嘘だと言ってくれ…だって、兄弟が人殺しなんかするはずがないんだ。そうだろう、兄弟?」

石丸「きっと倒れている不二咲さんは演技で、本当は…」

大和田「兄弟…すまねぇ」

石丸「どうして謝るのだ? 兄弟が人殺しなんかするはずが…」

大和田「俺が…俺が弱かったばかりに」

石丸「やめてくれ…その先は聞きたくない。言わないでくれ」


大和田「不二咲を…殺しちまった!!」


石丸「う、嘘だ…兄弟が殺しなんか、嘘だ!」

石丸「嘘だぁあああああああああああ!!」


不二咲「………ぅ…」

大和田・石丸「!!」

大和田「ふ、不二咲!?」ガバッ

石丸「待ちたまえ、兄弟!今むやみに動かすのはいかんぞ」

大和田「不二咲…すまねぇ。俺がお前の強さに嫉妬なんかしちまったばかりに」

石丸「とにかく、今は不二咲さんの治療を行うのが先だ。倉庫から治療に使えそうなものを調達してくる!」ダッ



大和田「くそ…俺は何をやってんだよ」

大和田「俺の弱さで…不二咲をこんな目に合わせちまって…俺は…」

石丸「包帯とガーゼをもって来たぞ!」

大和田「すまねぇな、兄弟」

石丸「先に不二咲さんの応急処置だ。…僕も医学の知識はある」







石丸「応急処置はした。幸い、不二咲さんも頭部に怪我を負っただけで命に別状はない。…何故不二咲さんを殴ったのだね?」

大和田「………」

石丸「…ひょっとして、モノクマが言っていた動機というやつが関係しているのか?」

大和田「…あぁ」

石丸「何故だ!?秘密位で、どうして不二咲さんを…」

大和田「兄弟…オメェの秘密は、人に話せるような内容なのか?」

石丸「僕かね?知られたくはないが、人を殺してでもバラされたくないとは思わない」

大和田「…それが人を殺した過去だとしてもか?」

石丸「…どういう事だね?」

大和田「すまねぇ…今日は頭を冷やさせてくれ。明日話す」

石丸「そうか…分かった」









申し訳ないが続きはry  運命を変える!(終章で誰かが死ぬorz)

モノクマ「お前ら、朝です。朝です。今日も一日元気に過ごしましょう」



苗木「ふぁ~あ…もう朝か」

苗木「(昨日はあのまま解散になったけど、さすがにバラされたくない過去なんて動機で仲間を殺そうとする人なんていないよね?)」

モノクマ「と、思うじゃん?そんな貴方に朗報です!」

苗木「うわぁ!?モ、モノクマ…どうしてこんなところに?」

モノクマ「だから朗報だって言ってるじゃん。起きてしまったんです…コロシアイが!!」

苗木「コロシアイ…?」

モノクマ「今頃仲間の誰かが…うぷぷぷぷ」ピョーン

苗木「おい、待て!…何だったんだ一体」

苗木「コロシアイが起きたって…モノクマの言っている事が本当だとしたら」

苗木「こうしちゃいられない!」ダッ



苗木「舞園さん、起きて!無事なら返事をしてよ!!」ドンドンドン

シーン

苗木「返事がない…?まさか、舞園さんに何かあったんじゃ」

霧切「苗木君、一体どうしたの?」

苗木「霧切さん、舞園さんが…」

霧切「舞園さんなら食堂にいたわよ」

苗木「食堂に…?よかった、舞園さんに何かあったんじゃないかと心配だったから」

霧切「…貴方もモノクマから知らされたの?」

苗木「うん…コロシアイが起きたって知らせだよね」

霧切「えぇ。知らせを受けた皆は食堂に集まっているけど…もしモノクマの言う事が本当なら、早く発見しないとまずい事になるわ」

苗木「皆食堂に…?」

霧切「一度皆の姿を確認しましょう。それから、来ていないメンバーを探すのよ」

苗木「うん…」



舞園「苗木君、無事だったんですね」

大神「これで来ていないのは十神、腐川、不二咲、大和田のみか…」

セレス「十神君と腐川さんはともかく、不二咲さんと大和田君が来ないのが気になりますね」

石丸「そ、そうか…ひょっとしたら兄弟や不二咲さんは調子が悪いだけなのではないか?」

江ノ島「ルフレー、あんた不二咲の部屋に泊まってるなら不二咲の事知ってるんじゃないの?」

ルフレ「いや、あいにくだが今日は不二咲の部屋には戻っていない」

桑田「隈が出来てるぞ…まさか寝てないのか?」

ルフレ「訳あってな…」

朝日奈「さくらちゃん、少し疲れてるみたいだけど大丈夫?」

大神「心配はいらぬ…」

ルフレ「(大神の動きに警戒していたら朝になっていたなんて言えない)」

石丸「よし、ここは僕が見て来よう」

ルフレ「俺も確認するぞ」

石丸「い、いや…僕一人でも大丈夫だ」

ルフレ「石丸…」

ルフレ「………」

ルフレ「分かった、確認を頼む」

石丸「任せたまえ」

石丸「………」

石丸「兄弟、入るぞ」ガチャ

大和田「…兄弟か」

石丸「…不二咲さんの容態はどうだね」

大和田「今の所命に別状はねぇ。………」

石丸「兄弟…一つ聞いてもいいか?」

大和田「何で不二咲を殺そうとしたか、か…」








申し訳ないが今日ry

大和田「俺は昨日の夜、あの動機を提示されて動揺しちまった」

石丸「…兄弟をそこまで動揺させるとは、一体何が書いてあったのだ?」

大和田「………」

大和田「俺の兄を…殺しちまった事だ」

石丸「なっ…!」

大和田「俺は兄がチームを引退する日、勝負を挑んだ。兄に勝って立派な跡取りとしてチームを引き継ぐ為に」

大和田「けど、俺はその時焦って無茶な運転をした。その時、兄は俺を庇って…死んだ」

大和田「この秘密がバレりゃ、チームはバラバラになる。…死に際にチームを任された以上、それだけはあってはならねぇ」

大和田「けど、どこで知ったのかは知らねぇがモノクマはその秘密を突きつけてきやがった」

大和田「最初は大きく動揺した。一人で考えている間に、その動揺は大きな不安に変わっていやがった」

大和田「その時に不二咲がやってきた」

大和田「あいつは、絶対に他人に言えない秘密を抱えていた。…けど、その秘密を打ち明ける事で弱い自分を変えたいと言ってきた」

大和田「みっともねぇ事に、俺は不二咲の強さに嫉妬しちまった…」

大和田「中からドス黒い感情が芽生えてきて…そこからは覚えてねぇ」

大和田「気がついたら殴っちまっていた。…不二咲は頭から血を流して倒れていたのを見て我に帰った」

石丸「兄弟…」

大和田「俺は…不二咲の強さに嫉妬して…自分の弱さに負けて…とんでもねぇ事をしちまった」

大和田「すまねぇ…!!」

ルフレ「謝る相手が違うんじゃないのか?」

大和田「なっ…!!」

石丸「ルフレ君!?」

ルフレ「悪いが、話は全て聞かせてもらった」

大和田「テメェ、何処から入って来た!?」

ルフレ「石丸の後をつけさせてもらった。…それより大和田、お前はそれでいいのか?」

大和田「どういう事だ…」

ルフレ「お前が本当に謝るべきなのは石丸じゃなく、嫉妬で傷つけてしまった不二咲じゃないのか?」

大和田「っ…」

ルフレ「今すぐにとは言わない。だが、本当に反省しているのなら不二咲が目を覚ました時に謝れ」

ルフレ「許してくれるかどうかは別だが、俺はそうすべきだと考えている」

大和田「………」

大和田「確かにそうだな。…けど、軍師だかなんだかしらねぇがテメェはどうなんだよ」

大和田「モノクマから提示されなかっただけで、俺みたいな重い過去を突きつけられたらテメェは同じ過ちを犯さねぇと言い切れるのかよ」

ルフレ「………」

ルフレ「俺はかつて、自らの手で親友を殺してしまった事がある」

ルフレ「お前たちのように、唯一無二の親友とも呼べる友を裏切って殺した。…それが俺の罪だ」

石丸「な…なんだと!?」

大和田「マジかよ…!?」

ルフレ「(最も、それは絶望の未来の俺が行った事で、その結果あの未来は絶望に包まれてルキナ達が俺たちのいた過去へ飛んで未来を変えたんだが、そこは言う必要はないな)」

ルフレ「この罪を世間に公表されるのは大きな不安がある。だが、俺はもう仲間を殺すような過ちだけは絶対に繰り返させない」

ルフレ「お前はどうなんだ、大和田。お前も同じ事をこれ以上繰り返そうと思うか?」

大和田「いや…そんな事は思わねぇ」

ルフレ「なら、今回行った事を反省して次に生かせ。幸い、不二咲も死んだ訳じゃないからまだやり直せる」

ルフレ「俺からはそれ以上どうこう言うつもりはない。…俺はこのまま十神と腐川を探しに行く、後の事は二人に任せるぞ」




大和田「………」

石丸「………」

大和田「兄弟、俺は今回の事をみんなに話すぞ」

石丸「なっ…しかしそれでは兄弟が」

大和田「いいんだよ、自分で犯した過ちだ。…自分自身でケリをつける」

大和田「そうでもしねぇと、気がすまねぇからな」

ルフレ「十神と腐川は一体何処に…そういえば、2階はまだまともに調べていなかったな」

ルフレ「無事でいてくれるといいんだが」


ルフレ「図書室…この部屋には資料が置かれているのか?」ガチャ

ルフレが扉を開く。だが、その先にあったのは狂気ともいえる高笑いを響かせながら鋏を持ち歩いている腐川の姿だった。

腐川(?)「ギャハハハハ!戻ってきてくれたのねb…あんた誰」

ルフレ「」

ルフレ「(ちょっと待て、あれは腐川だよな?何があったのか知らないがまるで別人だぞ)」

ルフレ「(しかも戦闘力が最初見た時と全然違う。なんなんだあれは)」

腐川(?)「つか、帽子脱いだフード着た謎のイケメンとかマジ萌える!もう我慢出来ないから殺っちゃいます!!」バッ

ルフレ「なっ!」キィン

腐川(?)「へぇ~あたしの攻撃を防ぐなんて、並の男じゃないのね。ますます殺しがいがあって萌える!!」

ルフレ「おい腐川、どうしたんだ一体!?」

腐川(?)「アタシをあの根暗と一緒にすんなっつーの!」

腐川(?)「アタシはね、由緒正しき殺人鬼『ジェノサイダー翔』っつー名前があるんだよ!」

ジェノサイダー「ま、ジェノサイダーってのは勝手についた名前で、本名は腐川冬子っつーダセー名前なんだけどな」

ルフレ「…ちょっと待ってくれ、話がよくわからないんだが」

ジェノサイダー「ぐだぐだうっせーな、いいからアタシに殺させろ!!」

ルフレ「だが断る! サンダー!!」バシュ

ジェノサイダー「うおっと!? あんた魔法みたいなもん使うのね、びっくりしたわー」

ルフレ「初見でサンダーを避けただと…」

ジェノサイダー「ギャハハハ、お待ちなさ~い」

ルフレ「う、うわぁあああああああああ!?」ダッ

ジェノサイダー「逃がさないわよ~ん!」ダダダ

ルフレ「くそっ、なんて速さだ。というか今の手持ちじゃ魔法以外に打つ手がないぞ」

ジェノサイダー「逃げんなよ~、早くアタシに殺させて~!!ゲラゲラゲラ」

ルフレ「(ええい、何がなんだかわからんし、背後から激しい悪寒がする!!)」

ルフレ「(ジェノサイダー翔…こいつは苦手だ!!)」




十神「………」

十神「どうやらあいつは去ったようだな。全く、いきなり豹変したものだから驚いたぞ」



その日、ルフレはジェノサイダー翔から逃げ続けた。最終的にジェノサイダーがくしゃみをしたと思ったら普段の人格に戻っており、事なきをえた。

ノワールに迫られたあいつの気持ちがよくわかった気がする。




キリがいいので一旦ここまで!続きはルナ+1章クリアしてから投下したい…

モノクマ「お前ら、朝です!朝です!今日も一日元気にすごしましょう」



ルフレ「…朝か」

昨日はあれから一日中ジェノサイダーに追いかけられていた。

偶然とおりかかった苗木のおかげで、部屋に避難する事が出来たから何とか逃げ切れたものの、ジェノサイダーが待ち構える扉を開ける訳にもいかず、苗木の部屋に泊まる事になった。

勿論苗木には感謝している。彼のおかげで夜中もずっとジェノサイダーに追いかけられるなんて事態を避ける事が出来たのは凄くありがたい。

ありがたい…のだが

ルフレ「(扉を開けたらずっと待ち構えていたジェノサイダーが突撃なんて事は…ないよな?)」

ルフレ「(さすがに一晩中待っていたなんて事はないと思いたいが…念の為、そっと開けよう)」

ソー…

ガチャ キィ…

石丸「おはよう苗木君!!」バンッ!!

ルフレ「うわぁあああああああああ!?」

石丸「うわぁああああああああ!?」

ルフレ「………」

石丸「………」

ルフレ「石丸か…その、恥ずかしい所を見せてしまった」

石丸「いや、開けようとしていた扉がいきなり開こうものなら誰でもびっくりしてしまう。僕が悪かった」

ルフレ「ははは…」

ルフレ「(一瞬待ち構えていたジェノサイダーが待ってましたと言わんばかりに扉を開いたのかと思ってびっくりしたと思ってしまった事は内緒にしておこう)」

-食堂-


ルフレ「おはよう、皆」

大神「ルフレよ、昨日は大変な目にあったらしいな」

江ノ島「殺人鬼から逃げ回ってたんだって?あんたも災難ねー」

ルフレ「(昨日の事はもう広まっているのか…途中何人かとすれ違ったから、広まっても不思議じゃないが)」

桑田「つか、昨日ルフレが逃げてたのって腐川だった気がするけど、なんだったんだ?」

山田「とてもあの腐川冬子殿とは思えない狂気の笑いを叫びながら追いかけてましたな」

朝日奈「私達は見た訳じゃないから分からないけど、腐川ちゃんがルフレを追いかけてたの?」

セレス「ですが、別人のようでしたわよ」

葉隠「俺の占いによると、腐川っちと殺人鬼は某カードゲーム好きの王様と同じ関係だと出たべ」

桑田「なんだよその妙な内容の占い!? むしろ信用出来ねぇよ!!」

舞園「う~ん、多重人格という事でしょうか」

石丸「多重人格?」

ルフレ「舞園…何時からここに?」

舞園「ついさっきです」

苗木「おはよう、皆」

舞園「苗木君、おはようございます」

ルフレ「おはよう」

朝日奈「そういえば、朝さくらちゃんと一緒に学園を調べていて分かったんだけどね」

大神「保健室と3階が開放されていたのだ」

ルフレ「保健室と3階…?」

山田「また新しく活動領域が広まった訳ですな」

桑田「って事は、今度こそ脱出口が見つかるかもしれねぇな」

ルフレ「いや、今までの流れからして脱出口が見つかるとは思えない」

江ノ島「ちょっと、何でそう簡単に決め付けてるわけ?」

ルフレ「考えてもみろ、黒幕が俺達をここに閉じ込めておいて、わざわざ脱出口を開放すると思うか?」

セレス「単なる間抜けでもない限り、そんな事はありえませんわね」

朝日奈「でも、3階が開放されたんだからそれだけ新しい発見があるかもしれないよ!」

舞園「ひょっとしたらこの学園の謎を解く手がかりも見つかるかもしれませんよ」

苗木「手掛かりか…そうだね」

ルフレ「苗木?」

苗木「あ、なんでもないよ。…それじゃあ今日は各自探索の後は自由行動でいいかな?」

ルフレ「その前に、大和田と十神と腐川はどうした?」

石丸「兄弟は不二咲君の元にいる。十神君と腐川さんには、僕が探し出して今回の会議内容を報告しておこう」

ルフレ「俺は昨日2階もまともに探索出来なかったからな、2階と3階をまとめて探索するよ」

ルフレ「ここが保健室…治療用の道具が揃えられているみたいだが、半分以上は使い方がわからんな」

ガラッ

大和田「…ルフレか」

石丸「君も保健室に?」

ルフレ「大和田に石丸じゃないか。背中に抱えているのは、不二咲か?」

大和田「あぁ、ここの方が、不二咲にもまともな治療をしてやれる」

ルフレ「ここの道具の使い方が分かるのか?」

石丸「道具の扱いなら任せたまえ。しっかりと知識として身についているぞ」

ルフレ「そうか。…だったら、俺にも手伝わせてくれ」

大和田「いいのか?」

ルフレ「あぁ、不二咲も大事な仲間だからな。それに、ここの道具の使い方が全然わからなくて困っていた所だ」

石丸「そうか。では、ルフレ君にもここの器具の使い方を教えよう」




石丸に保健室の器具の使い方を教わった。



石丸「これで、よし」

ルフレ「…早く目が覚めるといいな」

大和田「………」

石丸「あまり一人で抱え込まないでくれ、兄弟」

大和田「ルフレ、少しいいか?」

ルフレ「どうした?」

大和田「すまなかった!!」ガバッ

ルフレ「大和田、いきなりどうしたんだ!?」

石丸「兄弟!?」

大和田「俺は一人で背負い込もうとしすぎて一人で潰れた結果、不二咲にも皆にも迷惑をかけちまった」

大和田「皆には昨日土下座して謝った。…だが、ルフレと腐川にはまだ謝れちゃいねぇ」

大和田「だから謝らせてくれ…これは俺なりのケジメでもある」

ルフレ「大和田…」

大和田「ルフレ、お前は強ぇよ…俺なんかよりも、ずっと」

大和田「重い過去を背負って尚、前を向いて歩けるお前が羨ましかったけど、俺だって変わらない訳じゃねぇ」

大和田「これからはあんたを見習って気持ちを改めて行動する。…もしまた間違えそうになったら、その時は遠慮なくぶん殴ってくれ」

ルフレ「………」

ルフレ「大和田の気持ちは分かった。顔をあげてくれ」

スッ

ルフレ「本当に変わろうと思えば、人は変われる。お前のその志、俺も手助けしよう」

ルフレ「この手はその証だ。…大和田、この手をとってくれるか?」

大和田「ルフレ…すまねぇ」ガシッ

大和田「っしゃ、俺は不二咲が目を覚ますまではずっと傍にいる。ルフレはその間見ていない所を見てきてくれ」

石丸「今日は僕も残ろう。ルフレ君は遠慮なく探索してきたまえ」

ルフレ「大和田に石丸…」

石丸「それと、僕からも協力の証だ」スッ

石丸「皆でここから出る為にも、皆で力を合わせよう。この握手はその意志の証明だ」

ルフレ「石丸…あぁ、皆でここを脱出しよう」ガシッ




ルフレ「(あの後は、保健室を出て2階・3階と探索した」

ルフレ「(改めて調べてみると水練場のトレーニング設備もそれなりに充実していたし、図書室には十神と腐川がいた)」

ルフレ「(腐川は昨日俺を見た覚えはないらしい。…ジェノサイダーは記憶を共有しない多重人格なのか、腐川とは全くの別人なのか、謎だらけだ)」

ルフレ「(3階には娯楽室があったな。あそこはダーツ等の様々な遊具があるから、娯楽には困らないだろう)」

ルフレ「(物理準備室やその隣の部屋は興味深かった。巨大な兵器らしきものがあったから調べてみようとしたらモノクマが現れて、これは空気清浄機だと説明してくれたが)」

ルフレ「(あんなばかでかい空気清浄機が必要なのだろうか?)」

ルフレ「(美術室は…そもそも美術自体そこまで詳しくないからわからんな。そういえばリベラが書いてくれた俺の絵は何処に行ったっけな)」

ルフレ「(めぼしい箇所はこれくらいか。…探索中に何十枚かメダルを見つけたから後で回してみるか)」

大神「ルフレよ、少しいいか?」

ルフレ「大神? どうしたんだ」

大神「話がある。…この食堂で構わんから聞いてくれぬか?」

ルフレ「(他の皆は同じ食堂で報告しあっているな…)」

ルフレ「あぁ、それで話というのは?」

大神「よく聞いて欲しい………」

大神「ルフレよ、我はお主に真剣勝負を申し込む!!」

一同「!?」

ルフレ「!?」






…続く!(ようやくルナ+1章クリア…だが2章がクリアできるきがしない)

朝日奈「ちょ、ちょっとさくらちゃん、いきなりどうしたの!?」

葉隠「いきなりどうしたべ!?」

ルフレ「…どういう理由か、説明してもらってもいいか?」

大神「うむ…我が超高校級の格闘家だという事は言ったな?」

ルフレ「あぁ、自己紹介の時に聞いた」

大神「先日の大和田の件も、間接的にお主が諭していた事は分かっている」

大神「舞園の時も、お主がいなければ実際に人が死んでいただろう」

大神「そして魔法のような雷を出す技…お主には他の者とは違う強さを感じる」

大神「お主のその強さをこの手で確かめたいのだ…もちろん、受けるか否かは任せる」

大神「だが、我の願いを聞き届けてくれるのならば…この勝負、受けてくれぬか?」

ルフレ「そういう事なら、受けて立つよ。ただし、あくまで手合わせ形式に限り、殺しは無し。それでいいか?」

大神「元よりそのつもりだ。…では、昼に体育館で待っているぞ」


そう言って、大神は去っていった。大神が去った後の食堂は少しの間沈黙に包まれたが、すぐに再び騒がしくなった。


桑田「っていやいやいや!あの大神とルフレが真剣勝負ってどうなってんだよ!?」

葉隠「しかもルフレっちも勝負受けるって、とんだ世紀末だべ」

山田「こ、これはとんでもない事になりましたぞ」

セレス「あらあら、ではその間私はティータイムでも楽しみましょうか」

江ノ島「てか、あんたも勝負受けるって何考えてんのよ!?」

ルフレ「軍にいた頃も様々な相手と手合わせをしていたからな。…それに俺も大神と戦って確かめたい事がある」

江ノ島「はっきり言うけど大神は強いよ…あんた、死ぬつもり?」

ルフレ「死ぬつもりはないさ。その為に殺しは無しと念を押しておいたからな」

石丸「真剣勝負か…では僕が立ち会って審判を務めよう」

ルフレ「石丸なら公平な審判をくだしてくれそうだな。よろしくたのむ」

朝日奈「ル、ルフレ…さくらちゃんに大怪我させたりしたら許さないからね!」

ルフレ「なるべく怪我は負わせないようにする」

苗木「その…大丈夫だよね?」

舞園「大丈夫だと思いますよ」

霧切「私も見学してみようかしら」

江ノ島「何で皆見学する流れになってんの!?」

大神「待っていたぞ、ルフレよ」

ルフレ「こっちの準備は問題無い。審判は任せるぞ、石丸」

石丸「審判はこの僕、石丸清多夏が務めるぞ!」

石丸「ルールは簡単、この体育館内で1vs1の手合わせを行う。体育館床にあるこの外側の白いラインから身体の一部がはみでるか、降参、もしくは戦闘不能になった時点で負けだ」

石丸「尚、武器の使用は自由だが殺し合いではないので相手に致命傷を負わせる行為は禁止だぞ。やるとしても寸止めで止めるように」

石丸「制限時間は3時間とする。他に質問はあるかね?」

大神「我からは何もない」

ルフレ「同じく」

朝日奈「さくらちゃん、がんばれー!」

桑田「頑張れよルフレ!こっちはお前に賭けてるんだからな!!」

葉隠「オーガならきっと勝つべ!」

舞園「いよいよ始まりますね…」

苗木「うん(大和田君と石丸君の時みたいなデジャヴを感じる)」

十神「フン、何やら面白い事になっているじゃないか」

腐川「あぁ、白夜様…今日もへっくち」

ジェノ「あらぁ~?これってどういう状況?何これ、オーガと謎のイケメンが決闘でも始めるの?」

葉隠「うお!?腐川っちが突然テンション高くなったべ!!」

十神「(避難の準備を始めておくか…)」

苗木「ふ、腐川さん…大丈夫?」

ジェノ「あたしをあの根暗と一緒にすんなって何度言えば分かんだよ!ほんっとこりねぇなまー君は」

苗木「え…えっと、まー君?」

ジェノ「そうよ、まー君はまー君でしょ?」

苗木「そんな風に呼ばれるなんて思わなかったよ…っていうか、変わりすぎだよ」

十神「そいつは2重人格だ」

桑田「2重人格って…しかしやけにテンション高いな。普段の腐川とは正反対だぞ」

ジェノ「そりゃあアタシは健全な殺人鬼ですし」

葉隠「今さらっと重大な事言ったべ!?」

十神「そんな事より、そろそろ始まるぞ」







石丸「…無ければ始めるぞ。両者位置について…」



石丸「始め!!」


大神「はぁっ!!」

ルフレ「せぃっ!!」

ドォン!!

いかん…眠気が凄いです つ、続きはry

石丸の合図と共にルフレの持つ模擬刀と大神の拳がぶつかり合い、火花を散らす。

ルフレ「………くっ」

大神「ぬぅ…!」

桑田「ご…互角!?」


大神「はぁっ!!」ズァッ

ルフレ「でやぁっ」キンキンキン



苗木「ふ、二人共凄い戦いだよ!」

舞園「と、とてもじゃありませんが目で追うのが精一杯です!」

山田「これがヤムチャ視点…で、実際どうなっているのです?」

葉隠「模擬刀の先制攻撃だべ!」

十神「よく見ろ、奴は模擬刀を防御に使っている」

朝日奈「あの金色の模擬刀を防御に…?」

十神「そうだ。奴が手にしているのはたかが模擬刀…真っ向から大神の拳に当てれば確実に砕け散るだろう」

十神「だが、奴は模擬刀にかかる負担を最小限に抑え、攻撃を受け流している」

十神「どうやら剣の扱いも相当慣れているようだな」

桑田「けどよ、防御ばっかで勝てるのか?」

葉隠「攻撃は最大の防御とも言うべ」

苗木「それって、大神さん完全有利って事になるよね?」

十神「愚民が…よくみろ。奴は一つ一つの攻撃を的確に凌ぎ、反撃のチャンスを待っている」

十神「奴が反撃のチャンスをつかめば形勢は逆転する…この戦い、どうなるかはわからんぞ」



大神「どうしたルフレよ、まさか防御だけという訳ではあるまいな?」

ルフレ「当たり前だ…サンダー!」バシィ

大神「ぬお!?」

ルフレ「ギガファイアー!」ボウッ

大神「ぬぅっ!」



葉隠「ルフレっちが反撃に出たべ!」

ジェノ「ワオ、あのイケメンやるじゃん」

十神「フッ、しかも距離を取って自分に有利な間合いを保っている」

十神「やつも軍師と名乗るだけの事はあるようだな」



大神「なるほど、面白い…が、まだまだ!!」

ルフレ「がっ…!! っ、サンダー!」バシィ

大神「そう何度も当たると思っているのか?」

ルフレ「さすがに何度も通じたりはしないか…」

大神「お主の魔法の弱点は把握した…そろそろ決着をつけさせてもらうぞ」

ルフレ「(来る…!!)」

大神「ぬぅん!!」

ルフレ「(もう少し引きつけて…射程に入った所を)」

ルフレ「トロン!!」ズガァアアン!!

大神「なっ…がぁああああああ!!」


葉隠「す、すげぇ雷だべ!!」

桑田「つか、これオーガ無事なのかよ!?」

朝日奈「さくらちゃん…!!」

十神「フッ…勝負あったな」

苗木「いや…それは違うよ」

十神「何…?」



石丸「そこまで!」

一同「!!」

シュウウウウウ…


石丸「勝負は決した…この勝負」






石丸「引き分け!!」

苗木「引き分け…!?」

十神「なんだと…?どういう事だ、説明しろ!」

舞園「あれを見てください」



大神「………」

ルフレ「………」

大神「まさか模擬刀をクロスカウンターで我の心臓に突き刺そうとするとはな」

ルフレ「そっちこそ、それをわかっていて尚拳を俺めがけて振るおうとしていた」

大神「フッ…それはお主が止めると信じていたからだ」

ルフレ「…それはどうも」



桑田「つまりこれって…石丸が止めなければ相討ちになってたって事か?」

ジェノ「つか、二人共すげぇじゃん。ますますあのイケメン気に入ったわ~」

朝日奈「さくらちゃん!」ダッ

山田「いやはや、何とも意外な結果に終わりましたな」

葉隠「これで賭けもパーかぁ」

苗木「いやいや、何人の決闘で賭けなんかしてるの!?」



大神「朝日奈か、心配をかけたな」

朝日奈「よかった…さくらちゃんが無事でよかったよ」

ルフレ「随分と慕われているじゃないか…良い友を持ったな」

大神「フッ、お主も中々の強さだったぞ」

ルフレ「大神もかなりの強さだった。…一歩間違えていたら俺がやられていたよ」

大神「それは我も同じ事だ。…ルフレよ、お主になら任せられるかもしれんな」

大神「お主の強さを見込んで頼みがある。…もし我に何かあった場合、朝日奈の事を頼む」

朝日奈「さ、さくらちゃん…何言ってるの!?」

ルフレ「悪いが、その頼みは聞き入れる事は出来ない」

ルフレ「大神…俺はここにいる全員でこの学園を脱出するつもりだ。その中には当然お前も入っている」

ルフレ「俺が言える事じゃないが、自分が犠牲になろうとはするな」

ルフレ「そんな事をしても、残された者が悲しむだけだ…だから、必ず全員で生還する」

ルフレ「当然、朝日奈の事もお前が守れ。何かあったら俺も手を貸す」

ルフレ「って、俺の親友の受け売りだけどな」

大神「フッ…全く面白い奴だ」

大神「だが、ありがとう…お主ならこの学園を全員で脱出するという事も、可能な気がしてきた」

大神「我もその可能性にかけてみよう…何かあったら我も力を貸すぞ」

大神「我らは仲間だ…絶対に全員で生き抜こうではないか」スッ

ルフレ「あぁ、絶対だ」スッ

ガシッ




江ノ島「………」

一旦ここまで!続きは…第2章クリアしてからにしたい(震え声

外伝 -もう一つの世界-



邪竜ギムレーが消滅してからおよそ1年…イーリス聖王国の聖王は戦争の傷跡が残る土地の復興に全力を尽くしていた。



クロム「ふぅ…これで物資の運搬も終わったな」

ルキナ「お疲れ様です、お父様。…最近働きづめですし、少しお休みになられてはいかがでしょう」

クロム「だが、まだやらなければならない書類がたくさんあるのだが…」

マーク「そうだろうと思って、私が全て片付けておきました!」

クロム「…本当か?」

フレデリク「私も書類に目を通しましたが、全書類問題ありませんでした」

クロム「すごいな…俺が書類と戦っていてもどこかしら問題が出てくるのに」

マーク「えっへん、私にはお父さんとお母さんの血が流れていますから!お父さんの親友であるクロムさんのお手伝いはお茶の子さいさいです」

ルキナ「でも、私にはお父様の血が流れているんですよね…」

クロム「…皆で俺をそんな目で見るな」

マーク「所で、クロムお祖父さま」

クロム「ゴフッ」

ルキナ「お父様!?」

クロム「幼い娘がいる年齢とはいえ…未来から来た孫にお祖父さまと呼ばれるのはさすがにきついな」

ルキナ「………未来、ですか」

マーク「思えば色々ありましたねぇ…途中までは私もいなかったのでよくわからない所多いですけど」

クロム「そうだな…ルキナ達が未来を変える為にやってきて、ルフレとルキナがくっついて…ルフレがギムレーの器だって知った時のルキナの迷いや最後の最後でのあいつの行動…」

フレデリク「一番の功績を挙げた者は、間違いなく彼ですね…」

ルキナ「………」

クロム「ルキナ、お前も少し休め。フラついているぞ」

ルキナ「お父様…いえ、私は大丈夫です」

ルキナ「何かしていないと…落ち着かないんです」

クロム「…無理はするなよ」

フレデリク「クロム様、書類に目を通した所全て問題ありませんでした」

クロム「わかった。わざわざチェックしてくれてありがとう」

フレデリク「…ルキナ様の様子はどうなのですか?」

クロム「あぁ、復興の為にと働き続ける事でなんとかごまかしているようだが、本人も大分参っている」

フレデリク「愛する人が消滅してしまう瞬間を目の前で目撃してしまいましたからね…無理もないでしょう」

クロム「だが、俺は信じている。あいつが必ず戻ってくるという事を」

クロム「それくらいはしてもらわんと、ルキナを嫁にやる事を認める事は出来んからな」

マーク「お祖父さまも最初は猛反対だったのに随分素直になりましたよね~」

クロム「そうだな…って」

マーク「?」

クロム「何時からいた?」

マーク「さっきからですけど何か?」

クロム「そうか…ちょっと散歩に行ってくる」





クロム「………」

クロム「(ルフレ…お前がギムレーを倒した事で人々は邪竜に怯える心配はなくなった)」

クロム「(だが、それでいいのか? お前がいなくなった後も、ルキナ達が心配している)」

クロム「(だから…早く帰って来い。あんまり待たせるような奴に娘はやらんぞ)」

ナーガ『聖王の子…聞こえますか?』

クロム「…?」

ナーガ『貴方達にとって良い知らせがあります。…子供達を集めて始まりの山に来てください』

クロム「この声…神竜ナーガか。 良い知らせっていうのは何だ?」

ナーガ『…ルフレの気配を探知しました』

クロム「ルフレの!?わかった、すぐに行く」

-始まりの山-


クロム「ルフレの気配を探知したっていうのは本当なのか!?」

ナーガ『えぇ。微かですが、ギムレーと通じていた彼の気配を探知しました』

ウード「本当かよ!?だったら早く会いに行こうぜ」

ルキナ「ほ、本当に…ルフレさんが」

シンシア「やっぱりヒーローは最後には帰って来るよね!」

ノワール「ふ、ふふ…ルフレさんが…戻ってくる」

セレナ「べ、別に…嬉しくなんかないんだからね」

ロラン「口ではそう言ってても、顔は正直ですね」

セレス「う、うるさいわね!えぇ、そうよ。あたしだって嬉しいわよ!!///」

ンン「それで、ルフレさんは何処にいるのですか?」

ナーガ『………それが』

ナーガ『彼の気配を探知したのは、この世界ではありません』

アズール「えっと…どう言う事?」

シャンブレー「まさか、天国なんて言い出したりしないよな…?」

ルキナ「教えてください、ルフレさんは一体何処にいるのですか!?」

ナーガ『…見てもらった方が早いでしょう。今から彼がいる世界を写しだします』


神竜ナーガが空間に映像を映し出す。

そこには、彼らがよく知る人物である軍師とが写っていた。

クロム「ルフレ…!!」

ルキナ「ルフレさん…!!」

デジェル「ルフレ、私よ!聞こえてるなら返事をして!!」

ナーガ『…残念ですが、ここからでは彼に声は届きません』

ルキナ「彼のいる世界に迎えに行く事は出来ないんですか…?」

ナーガ『…出来ない事はないでしょう。ただ』

ウード「ただ…?」

ナーガ『現在、世界を繋ぐ力が不安定です。向こうの世界に着いたとして、何処に飛ばされるかは分かりません』

ナーガ『そして、その上でこちらの世界に帰る事が出来る保証もありません。それでも行きますか?』

ルキナ「はい…行きます!」

アズール「って即答!?」

ジェローム「ルキナならそう言うだろうと思っていた。こちらの準備は出来ているぞ」

ミネルヴァ「グオオオン!」

クロム「…という事だ。俺達はルフレを迎えに行く。世界をつないでくれ」

ナーガ『分かりました。…世界を繋いで向こうに行く事が出来るようになるまでにはもう少しかかります』

ナーガ『それまで、この映像で向こうの様子を見守ってください』

クロム「わかった。…皆もそれでいいな?」

ルキナ「はい!」

ジェローム「(ミネルヴァが怯えている…向こうで何か起きているのか?)」

申し訳ないが今回はry クリア目前の事故死は絶望的ぃ!

…夜時間


モノクマ「やれやれ、あの軍師様には実に驚かされるね」

「うん…まさか、あの大神さくらと互角に戦うなんて思わなかったよ」

モノクマ「大神さんも十分人間離れしてたけど、それと互角に戦える軍師とか、何なんだよ一体。おかげで計画も狂いっぱなしだよ」

「…ねぇ、モノクマ」

「私が動いてあの軍師を消した方がいいかな?」

モノクマ「いや…君はまだ動く必要はないよ」

モノクマ「次の動機では間違いなくあの人物が動くからね」

モノクマ「それも、一種の動揺や衝動なんかじゃない。超高校級の・・・と軍師、どちらに軍杯があがるのか」

モノクマ「実に楽しみだよ…うぷぷぷぷ」

「………」

「じゃあ、私はまだ皆の中に紛れ込んで様子を見る。それでいいんだね?」

モノクマ「うん、君はまだ生徒達の中に潜んでいてよ」

モノクマ「…後、大神も念の為警戒しておいてね。あいつに下手に動かれると厄介だからさ」

「うん…分かったよ」

………夢を見た気がする。

クロム達が、再び戦っている夢。




ルフレ「…もうすぐ朝か」

不二咲「スゥ…スゥ…」

ルフレ「(この状況にも大分慣れてきたな。今日は何か進展があるといいんだが)」

ルフレ「よし、朝になる前に校内の見回りでもしよう」



ルフレ「(1階、2階は特に異常はなし。3階は…ん?)」

江ノ島「………はぁ」

ルフレ「(あれは、江ノ島?何で3階から…)」

ルフレ「おはよう、江ノ島。こんな朝早く起きて何かしていたのか?」

江ノ島「え!?」

江ノ島「ってルフレじゃん。あんたこんな所で何してるわけ?」

ルフレ「俺は朝の見回りだが…江ノ島は朝早くから何をしていたんだ?」

江ノ島「あ、あたし?あたしはほら、珍しく朝早起きしたしどっか適当にフラついてただけだって」

ルフレ「なるほど。目的も無く出歩くのもこういう時だからこそいいのかもしれないな」

江ノ島「でしょ?第一、怖いから部屋に篭ってるとか引きこもりかっつーの。そんなのかったるくてやってらんないって」」

ルフレ「まぁ、状況が状況だからな。でも、江ノ島みたいな考え方も悪くない」

ルフレ「ある程度緊張感を持つ事も大事だが、恐れずに行動するのはこういう状況下でも役に立つ」

江ノ島「そゆこと。所でルフレって、軍師だったよね?」

ルフレ「あぁ、軍師をやっていた」

江ノ島「じゃあさ、娯楽室来てよ。丁度いいものがあるから!」

ルフレ「娯楽室に…?」

江ノ島「来てみれば分かるって!」

江ノ島「ジャジャーン、娯楽室にはこんなのもあるよ!」

ルフレ「これは…?」

江ノ島「オセロだよ、軍略を競うボードゲーム。やった事位あるでしょ?」

ルフレ「いや…石を敵と味方に見立ててシュミレーションを行った位で、そういうのをやった事はない」

江ノ島「え…て事はマジでこういうのやった事ないの?」

ルフレ「………あぁ」

江ノ島「ふーん。じゃあさ、せっかくだしやってみようよ」

ルフレ「せっかくって…このオセロをやるのか?」

江ノ島「そう、ルールはアタシが教えるからさ、一緒にやらない?」

ルフレ「そうだな…せっかくだしやってみるか」

江ノ島「ルールは簡単、片方が白でもう片方が黒の駒を使って、相手の駒を挟む!」

江ノ島「それで、挟んだ駒は自分の駒に出来るの。逆に挟まれた駒は相手の駒になっちゃうからね」

江ノ島「最終的に自分の駒が多く残っているか、相手の駒を全部とったら勝ちだよ」

ルフレ「なるほど…よし、早速やってみよう」



………



江ノ島「はい、角いただきー」パチッ

ルフレ「あっ…その一手待った!」

江ノ島「戦場では待ったなんて通用しないよー」

ルフレ「ぐっ…俺の負けだ」

江ノ島「へっへーん、ルフレに勝っちゃった!どうよこのアタシの実力」

ルフレ「なんというか…後半のあの一気にこっちの駒が持って行かれた時びっくりした」

江ノ島「(その必勝法知ってると知らないとじゃ天と地の差だからねー)」

江ノ島「なんならもういっかいやる?…と言いたいけど、アタシそろそろ朝食食べたいからまた今度ね」

ルフレ「もうそんな時間か…じゃあまたの機会にリベンジを挑むよ。今回はいい経験になった」

江ノ島「そんじゃーねー」

朝食会



石丸「それでは、これより朝食会議を始める」

苗木「最初に聞いておきたいんだけど…ルフレ君、不二咲さんの容態は?」

ルフレ「あぁ、今は大分回復している。多分明日辺りには目を覚ますと思うぞ」

朝日奈「そっかぁ、不二咲ちゃんも早く復帰できるといいね!そうだ、目が覚めたら私達もお見舞いに行こうよ」

桑田「千尋ちゃんにお見舞い…っしゃ、俺も花束用意すっか!」

山田「桑田怜恩殿は単純ですな」

ルフレ「まぁ、悲観的な状態よりはずっといいと思うぞ」

大和田「そうか…不二咲ももうすぐ目を覚ますのか」

石丸「兄弟、あまり暗い顔をしないでくれたまえ」

朝日奈「そうだよ、こういう時こそドーナツ食べて元気だそうよ」

大和田「ドーナツで元気になるのはお前位だろうが!!」

苗木「大和田君がツッコミに回った!?」

舞園「苗木君、突っ込む所はそこじゃありませんよ」

葉隠「そういや、今朝ルフレっちが二人いる夢を見たべ。きっとルフレっちは分身出来るべ!!」

江ノ島「いや、分身とかありあないっしょ」

セレス「そういえば、十神君と腐川さんは今日も欠席でしょうか」

葉隠「十神っちなら今朝テンション高い腐川っちが十神っちを探しているのを見かけたべ」

霧切「…問題はなさそうね」

苗木「いやいや、問題おおありだよ!?」

大神「…話についていけぬ」

ルフレ「結局、朝食会議は雑談が盛り上がっただけで終わってしまったな」

ルフレ「(それにしても娯楽室…結構興味深いものがたくさんあるな)」

桑田「あれ、ルフレもここに遊びに来てたのか?」

ルフレ「桑田か。それに葉隠と山田、セレスも」

葉隠「俺達は娯楽室で何か遊べるもんがないか探しに来たんだべ」

セレス「私は、雑誌を読みに参りました」

ルフレ「なるほど。確かにここは娯楽室というだけあって色々と充実しているからな」

山田「所でルフレ殿、その手に持っているのはオセロではありませんか」

ルフレ「江ノ島に負けてしまったから、練習しようと思ってな」

桑田「お、そんじゃあ俺が練習相手になってやんぜ」

ルフレ「いいのか?」

桑田「おうよ、言っとくけど俺だって強えんだぞ」

山田「何故でしょう、説得力0ですぞ」

葉隠「俺の占いだと桑田っちが惨敗すると出てるべ」

桑田「うっせ、アホ!俺の実力見て腰抜かすんじゃねーぞ!!」

ルフレ「はは、お手柔らかに頼む」





ルフレ「これで…全滅だ」パチン

桑田「…アポ?」

葉隠「これで5連続全滅だべ」

山田「桑田殿が弱すぎるのかルフレ殿が強すぎるのか…」

セレス「あら、中々の実力ではないですか」

ルフレ「(始めたばかりの初心者だという事は黙っておこう」

山田「どうやら少しはやるようですな。では、次はこの私が相手をいたしましょう」

葉隠「その次は俺がやるべ!!」




葉隠「だべ…」

山田「」

ルフレ「(江ノ島のやり方を参考に打ってみたが、結構上手くいくもんだな)」

セレス「中々の実力ですわね。さすがは超高校級の軍師といった所でしょうか」

ルフレ「それ程でもないさ、実際江ノ島に負けてるからな」

山田「ルフレ殿を負かすって、江ノ島殿どんだけ強いんですか…」





江ノ島「クシュン!」

江ノ島「…誰かが噂でもしてるのかな」

セレス「オセロはかなりの腕前のようですわね。…他の遊戯もそれなりの経験があるのですか?」

ルフレ「いや、恥ずかしい事にほとんどのものを経験どころかやり方すら知らないレベルだ」

セレス「でも、オセロは得意と」

ルフレ「得意…という程でもないけどな」

セレス「そうですか。せっかくですし、他の遊戯…トランプでもやってみませんこと?」

山田「セレス殿が…自ら動いた!?」

桑田「そんなに驚く事かよ」

ルフレ「トランプか…せっかくの機会だ、やってみよう」

葉隠「けど、トランプっつっても色々なゲームがあるべ。一体何するんだ?」

セレス「そうですわね…大富豪、なんて如何でしょう?」

山田「大富豪…セレス殿無双の予感がひしひしと伝わってくるのですが」

セレス「あら、今回は私はディーラーに回りますわよ?」

桑田「セレスは参加しねぇのか?」

セレス「えぇ、私がルフレさんの実力を見たいというのがメインですから」

葉隠「セレスっちがいねぇならまだ富豪位には慣れるべ!」

ルフレ「俺はルールすら知らないって事も考慮してくれ…」

山田「勝負の世界は非常なのですぞ」

セレス「大丈夫ですわ、最初だけはやり方を教えますから」

ルフレ「…助かる」





桑田「っしゃ、調子がいいし、今度こそ俺の勝ちはほぼ確定だぜ!」

葉隠「だぁー、弱い手札しかねぇべ!これじゃあ勝てねぇべ!!」

山田「うーむ、どうしますか。あ、パスで」

ルフレ「戦局を変える!!」バッ

山田「革命キター!!」

桑田「…アポ?」

ルフレ「そのまま…あがりだ!」

葉隠「っしゃ、革命来たらこっちのもんだべ!」

山田「とと、ある程度バランスよくさばいておいて正解でしたな」

桑田「…アポ?」


セレス「ルフレさんが大富豪、葉隠君が富豪、山田君が貧民、桑田君が大貧民…ですか」

桑田「………アポ?」

葉隠「いや~ルフレっちのおかげで助かったべ」

ルフレ「けど、あのままだと桑田があがっていたな」

山田「なんといいますか、桑田殿は天に見放されている気がしますな」

セレス「最初はルフレさんがボロボロでしたが、いざ仕組みを理解すると違いますわね」

山田「超高校級の軍師…おそるべし」

セレス「私も驚いてますわ。ここまでの実力者はそうそういませんから」

セレス「…次は、私も混ぜていただきましょうか」

セレス「ゲームは先程と同じ大富豪…でよろしいですわね?」

ルフレ「あぁ、そうしてくれると助かる」

葉隠「セレスっちが参加って…あれ、これ俺達惨殺フラグ立ってる気がするべ」

山田「…まぁ、二人が無双する展開しか見えませんな」

桑田「んなもん関係ねーよ。今度こそ俺が勝ってやる!!」

葉隠「けど、超高校級の軍師と超高校級のギャンブラー…この二人の対決ってある意味ドリームカードだべ」

山田「そうですな…どちらが勝つか想像もつきませんぞ」



セレス「(さて、最初はどうくるか…おてなみ拝見といきましょうか)」

ルフレ「そうだな…最初はこんな所か」パシッ

山田「妥当なスタートですな…」パシッ

桑田「これでどうだ」パシッ

葉隠「ここはパスすべきだと出たからパスするべ」

ルフレ「(さて、ハートのA…セレスはどうくるか)」

セレス「では、これでいきましょうか」パシッ

山田「ハートの2!?これってジョーカーしか無理じゃないですかー」

ルフレ「…パスだ」

山田「私もパスですぞ」

桑田「無理…」

葉隠「パスだべ」

セレス「では、私の番ですわね…」

パシッ

山田「革命キタああああああああ!?」

葉隠「開幕から飛ばしすぎだべ…」

セレス「さて、どうしますか?」

ルフレ「…ここで戦局を握られるのはきついな」パシッ

山田「革命返しきたぁあああああああああ!?パス!」

桑田「アポ…」

葉隠「出せねぇべ…」

セレス「少しはやりますわね…ですが」

セレス「その程度で終わる程私も甘くはありません」パシッ

山田「キィイイイヤァアアアア!!また革命ぃいいいいいいいい!!」

桑田「おい、積み込みだろこれ!?」

葉隠「俺達が配ったんだから積み込みも糞もねぇべ…」

ルフレ「ぐっ…パスだ」

セレス「………」

ルフレ「………」

セレス「さすが、といいたい所ですが」

セレス「惜しかったですね。これであがりですわ」パシッ

ルフレ「くっ…俺の負けだ」パシッ

葉隠「と言いながらしっかり2位とってる辺りレベルが違いすぎるべ」

山田「なんといいますか…この二人が揃ったテーブルは展開が急すぎてついていけませんな」パシッ

葉隠「ほとんど二人の独壇場だったべ」パシッ

桑田「あっ、テメェせっかくあがれそうだったのに」パシッ

山田「残念ですがもうあがりの道のりは整いましたので」パシッ

葉隠「だべな」パシッ

桑田「あれ…」

パシッ

パシッ

パシッ…

山田「ふぃ~、なんとか3位にはなれましたな」

葉隠「なんとかビリは免れたべ」

桑田「………アポ?」

セレス「では、私はこれで。また機会があれば勝負しましょう」

ルフレ「次は勝てるように策を練るさ」

セレス「ふふ…それは楽しみですわね」



桑田「………凄かったわ」

山田「ルフレ殿とセレス殿の戦いは傍観に限りますな」

葉隠「ルフレっちは最早初心者詐欺のレベルだべ」

ルフレ「と言っても、本当にさっき始めたばかりだぞ」

桑田「これが…天才か」

山田「人の事言えないでしょ」

葉隠「まぁ二人がすげぇって事だけはわかるべ」

桑田「それより、話変わるけどよ」

ルフレ「ん、どうした?」

桑田「ぶっちゃけさ…お前らって、ここの女子の中で誰がいい?」

申し訳ないが今回はここまで!  2章ようやくクリアしたと思ったらカウンター地獄の絶望である

葉隠「と、言うと?」

桑田「だーかーら、ここの女子の中で誰が好みかって聞いてんだよ」

ルフレ「話の路線が一気に変わったな」

山田「ムッフッフ…なるほど、桑田殿は男子会での告白大会をご所望ですか」

桑田「まぁそんなとこ?つかさ、こんな状況だからこそ楽しい話題でも話していきたいじゃん」

ルフレ「楽しい話題で交友を深めるという意味でなら賛成だな」

葉隠「っしゃ、それなら皆を呼んで来るべ」

桑田「えっ」

ルフレ「ストップ」

葉隠「どうしたべ、ルフレっち?」

ルフレ「交友を深めるのはいいんだが…嗅ぎつけられないか?」

山田「人数を多くしすぎると女子に嗅ぎつけられると」

ルフレ「男だけで集まって気になる女性を告白しあうなら、その辺りを考慮しないと漏れる」

葉隠「十神っちを呼んだら間違いなく腐川っちが着いてきそうだべ」

ルフレ「そういう事だ」

桑田「つか、十神は呼んでもツマンネーしパスだろ」

山田「他は…苗木殿がグレーですな」

葉隠「苗木っちは呼ばないと面白くないべ」

桑田「じゃあ十神以外全員呼ぶって事でいいか」

ルフレ「…その前に、これは言わないといけないのか?」

桑田「あったりまえだろ!むしろこういう所で野郎が集まって気になる娘告白しないで何すんだよ」

葉隠「もちろん、ルフレっちにもここの女子の中で誰が気になるか告白してもらうべ」

ルフレ「(…向こうでルキナにプロポーズした事を言っておくか?)」

山田「私は二次一筋…と言いたい所ですが、『ここの中で』という条件が付いているのでしっかりとこの中で選ばないといけませんな」

ルフレ「」

苗木「えっと、皆で男子会するって呼ばれたんだけど…」

大和田「この学園の中で一番気になる女性を言えだぁ?」

桑田「やっぱこうして共同生活送ってる以上こういう話ってしたいじゃん?つー事でまずはお前らが狙ってる奴を暴露し合おうぜ」

大和田「テメェいきなり何言ってやがる!?おい、兄弟も何とか言ってくれよ」

石丸「いいではないか。こうして集まって友情を深め合う事も出来るし風紀を乱している訳でもない」

大和田「思いっきり風紀が乱れる話題だろ!?」

葉隠「いやいや、気になる異性を告白しようってだけだからなんにも風紀は乱れちゃいねぇべ」

石丸「うむ、何も問題ないぞ」

大和田「ぐあああああ!!何でこういう所で鈍いんだ兄弟は」

苗木「えっと…これって、告白は強制なの?」

ルフレ「…強制だそうだ」

山田「その方が盛り上がりますからな」

桑田「ちなみにこの中以外に心に決めてる相手がいるとかは無しな」

ルフレ「疑問に思うんだが、何故この中以外は認めないと?」

桑田「そりゃあ認めたら山田辺りが二次元嫁語りだすからな。この中以外のやつ出されても知らねぇし」

葉隠「つー事で早速告白していくべ。まずは苗木っちから行くべ!!」

苗木「ぼ、僕!?」

桑田「お前色んな女子と絡んでるからこの中じゃ筆頭だろ?早く言えよ」

苗木「そんな事言われても…」

葉隠「ちなみに答えないのは無しだべ」

ルフレ「まぁ、なんだ…諦めろ」

山田「これは場合によってはNice boatフラグですな」

苗木「演技でもないこと言わないでよ!?」

大和田「…で、誰が気になるんだ?言ってみろよ」

ルフレ「(大和田も観念したか)」

苗木「う、うーん…一番気になるのは…やっぱり舞園さんかな」

一同「………」

ルフレ「まぁ、妥当だな」

大和田「よく一緒にいるし、納得だな」

石丸「仲がいいのはいいことだな」

葉隠「苗木っちは刺されると出たべ!俺の占いは3割当たる!!」

苗木「何で刺されるの!?っていうかそんな事占わないでよ!」

石丸「所で、何故十神君はいないのかね?男子会というなら彼も呼ぶべきだろう」

葉隠「あー、十神っちも誘ったんだけど断られたべ(棒」

桑田「まぁあいついると空気悪くなるし別にいいだろ」

石丸「それはいかんぞ、彼だけ仲間外れはよくない!僕が連れて来よう」

山田「いやいやいや、その必要はありませんぞ!」

葉隠「そもそも十神っちは今日外せない用があるらしいから邪魔しちゃいかんべ!」

石丸「む、そうなのか。それでは仕方ないな」

ルフレ「(単純なのか正直者なのか…)」

桑田「んじゃ、次俺な!俺が告白するぜ!」

山田「桑田怜恩殿はやはり最初のように舞園さやか殿狙いですかな?」

桑田「いや、そりゃ無理。かわいいけど一度あいつには殺されかけてっし…」

苗木「………」

葉隠「まぁ、自分を殺しにかかってきた相手をまだ好きだって言ってたら神経疑うべ」

大和田「………」

ルフレ「あーストップ。その話は終わりにして趣旨を戻そう」

桑田「っと、そうだったな。で、俺の狙いだけど…朝日奈だ!」

山田「意外な所に行きましたな。ちなみに理由を聞いてもよろしいでしょうか」

桑田「そりゃあ決まってんだろ。胸でかいし」

石丸「…は?」

桑田「だってあのバストだぞ!?体育系なのはともかくあのバストは放っておけねぇだろ!!」

ルフレ「…まさか、それだけの理由で?」

桑田「他に何かあるのか?」

石丸「何を言っているのかね桑田君!君という人間がそんな不純な…不純異性交遊は風紀が乱れるぞ!!」

大和田「反応するのはそこかよ!?」

苗木「桑田君…さすがにちょっと」

桑田「何でだよ!?むしろ当然だろ!胸大きくて可愛けりゃ完璧だろアホ!!」

葉隠「…なんというか、ちょっと引くべ」

石丸「君には後で説教をしておく必要がありそうだな」

桑田「ふざけんな!アホアホアホアホアホアホ!!」

ルフレ「桑田…一つ言っておく」

桑田「うるせぇ!アホアホアホアホアホアホ!!『胸が大きくて可愛けりゃそれでオールオッケーだろ』!!」

苗木・ルフレ「それは違うよ(ぞ)!!」BREAK!!

苗木「桑田君、女性は胸が大きくてかわいい事が全てじゃないよ」

ルフレ「女性は外見が全てじゃない。…中身も大事だ」

苗木「外見がよくても、性格が最悪だと意味がないんだ!!」

ルフレ「外見と中身、そのバランスが大事だ!!」

桑田「………アポ?」

苗木「ちなみに、朝日奈さんは明るくて良い人だけどね」

葉隠「さりげなく朝日奈っちのフォローする辺り、やっぱモテる男は違うべ」

苗木「いやいや、僕なんかがモテるなんて全然ないよ!」

山田「では次は誰が行きましょうか…」

一同「………」

葉隠「よし、こういう時はじゃんけんで決めるべ!負けた人から告白していくべ」

苗木「あれ、最初からじゃんけんにすればよかったんじゃ」

葉隠「今思いついたんだし細かい事は気にしないべ」


ジャンケンポン!


石丸「くっ、何故毎回じゃんけんで勝つ事が出来ないんだ…!」

ルフレ「(そりゃあわかりやすいからな)」

石丸「で、僕だったな。そうだな…僕が気になるのは江ノ島さんだな」

山田「江ノ島盾子殿ですか。風紀を気にする石丸清多夏殿にしては意外ですな」

石丸「何を言うか、あんなチャラチャラした格好で学園生活を過ごそう等と、風紀以前の問題だ!」

石丸「それに、朝食にも遅れてやってくる。規則にルーズでは社会を乱すばかりだ」

石丸「そんなのを放っておく等僕には出来ない!彼女の生活態度は必ず改めてもらわねば!!」

大和田「…あー、兄弟」

石丸「何かね、兄弟」

大和田「まさかとは思うが…その気になるってのは江ノ島の事を女性として気になるって意味じゃなくて風紀を乱す態度が気に入らねぇって意味での気になるなのか?」

石丸「それ以外に何があるのかね?」

一同「」

大和田「…まぁ、なんだ。兄弟はブレねぇな」

石丸「当たり前だ!僕はすぐに自分の考えを曲げたりはしないぞ」

葉隠「とにかく次行くべ」

ジャンケンポン!


山田「おっと、ここでですか」

葉隠「山田っちはズバリ誰が気になるべか?」

山田「本来ならば二次一筋なのですが…あえて挙げるならばセレス殿ですな」

苗木「へぇ、セレスさんか…どんな所が気になるの?」

山田「あのゴスロリに包まれた雰囲気ですな。あのミステリアスな感じがなんとも…」

葉隠「よっしゃ次行くべ」

山田「あれ!?もう終わり!?」


ジャンケンポン!


大和田「次は俺か」

石丸「遂に兄弟か!兄弟は誰が気になるのかね」

大和田「俺か………俺は…」

大和田「………」

苗木「…大和田君?」

大和田「俺が気になるのは……不二咲だ」

葉隠「ほぉほぉ、不二咲っち…って何ぃいいいいいいい!?」

山田「ふ、不二咲千尋殿とは…ルフレ殿がいるのに難易度高すぎますぞ!!」

大和田「分かっている!…それに、あいつにはとんでもねぇことをしちまった事も自覚してる」

大和田「だからこそ、守ってやりてぇんだ。…虫が良すぎるかもしれねぇが、今度は俺があいつを守ってやりてぇ」

石丸「兄弟…僕は今ものすごく感動しているぞ!!」

苗木「大和田君…なんだか応援したくなるよ!」

山田「だがしかし、ルフレ殿という大きな壁が立ち塞がる!!」

ルフレ「ちょっと待ってくれ、何故か俺が不二咲が気になっているみたいな雰囲気になっているぞ」

葉隠「え、違うべか?」

山田「…よく一緒にいるのに?」

桑田「まさか…な?」

苗木「あ、桑田君の意識が戻ったみたいだ」

大和田「………ルフレ、この際はっきりしようじゃねぇか」

石丸「ルフレ君の気になる異性…ここで告白しようではないか!!」

ルフレ「」

今回は…ここまで!続きはry

ルフレ「とにかく、不二咲には世話になっているがそういう感情は一切ない!」

山田「なん・・・だと?」

桑田「んな照れるなって。本当は気になってんだろ?ほら、観念して言ってしまえ!!」

ルフレ「観念もなにも・・・今言った通りだぞ」

葉隠「否、不二咲っちとルフレっちは両思いだべ!俺の占いは3割当たるべ!!」

苗木「それ、7割外れるよね?」

葉隠「けど3割当たるべ!!」

桑田「とにかく、早く言った方が身のためだぜ?」

大和田「で、本当の所はどうなんだよ?あぁ?」

山田「早く暴露しなされ、不二咲千尋殿が好きだと!!」

桑田「いーえ、いーえ、いーえ」

葉隠「いーえ、いーえ、いーえ」

山田「いーえ、いーえ、さぁ苗木殿石丸殿もご一緒に!」

苗木「え、えぇ!?」

石丸「う、うむ。いーえ、いーえ、いーえ!」

苗木「・・・・・・いーえ、いーえ、いーえ」

ルフレ「(遂に四面楚歌になった)」

ルフレ「なぁ、少し聞いてくれ。そもそも不二咲はおt大和田「いつまでも黙ってねぇで、さっさと覚悟決めやがれ!」

大和田「すまねぇ、ルフレ。それだけは言わないでやってくれ」ボソッ

ルフレ「大和田・・・?」

大和田「ここであいつの秘密をバラす事だけはしないでくれ・・・頼む」ボソッ

ルフレ「・・・・・・・・・分かった」

大和田「すまねぇ・・・」



ルフレ「なぁ、聞いてくれ。そもそも俺には心に決めた人がいる」

苗木「心に決めた人?」

山田「ファッ!?」

桑田「おい、この中でって言ったはz大和田「黙ってろ」

桑田「」

ルフレ「その人物にはプロポーズもしたし、婚約もしている」

大和田「なん…だと!?」

葉隠「ちょ、ちょっと待つべ!?そんなの聞いてないべ」

ルフレ「そりゃあ、ここにいる仲間達には話していなかったからな」

桑田「つか、婚約って…じゃあそいつと結婚すんのか!?つか、相手誰だよ!?」

ルフレ「相手の名前はルキナ。ここを出て無事帰る事が出来たら、一緒に暮らすつもりだ」

葉隠「さらっと死亡フラグ言い放つ辺りすげぇべ」

ルフレ「(一度死んだようなものだがな)」

山田「うぅむ、しかし既に婚約者とは…リア充爆散しろ!!」

石丸「くぅ…そこまでルキナという人物の事を思っているのだな、僕は感動しているぞ!!」

ルフレ「そんな訳だから、この中で誰が~とかは一切ない」

苗木「そっか。それじゃあ仕方ないよね」

大和田「あぁ、むしろ漢じゃねぇか」

山田「うぅむ、これがリア充…恐るべしですな」

桑田「ケッ、ちくしょう」

石丸「約一名いじけているが、とりあえず続けていいのかね?」

葉隠「そういや心に決めた相手がいるのはわかったけども、ぶっちゃけて言うとこの中で誰がタイプだべ?」

ルフレ「言わないぞ!?」

こうして、男子会という名の気になる異性告白大会は盛り上がった末に終了した。



ルフレ「(一時はどうなるかと思ったが、なんとか乗り切ったな)」



ガチャ

不二咲「あ、ルフレ君!おかえりなさい」

ルフレ「不二咲!? 気がついたのか」

不二咲「うん、さっき目が覚めたんだ」

ルフレ「そうか…よかった。それで、その板のようなものは?」

不二咲「板って、このパソコンの事?」

ルフレ「パソコン…?」

不二咲「気がついた時に机の上に置いてあったんだけど…ルフレ君が置いたんじゃなかったの?」

ルフレ「いや、俺はそんなもの知らないが」

モノクマ「それはね、僕からのご褒美です」ヒョイッ

不二咲「うひゃあ!?」

ルフレ「毎回神出鬼没だな。…で、これがご褒美だって?」

モノクマ「そのとおりです。厳重なロックはかけてあるけど、この中にはこの学園の謎に迫るヒントが隠されています」

モノクマ「ヒントを得たかったら、なんとかしてセキュリティを解除してみるんだね」

モノクマ「そんじゃ、またねー」ピョーン



不二咲「……言っちゃったね」

ルフレ「これがご褒美か…一体どうなっているのだろうか」

不二咲「あの、ルフレ君…一つお願いがあるんだ」

ルフレ「…何だ?」

不二咲「このパソコンの解析だけど…僕に任せてもらえないかな?」

ルフレ「これが分かるのか?」

不二咲「うん、一応超高校級のプログラマーだから…時間はかかるけど頑張って解除してみるよ」

ルフレ「そうか、なら任せるぞ」

不二咲「絶対役に立ってみせるよ!」




この時、俺は知らなかった。

このヒントが、後に大きな波となって襲って来る事を。




今回はここまで!年末色々あって更新出来ず申し訳ない。主にスマホなくしたりスマホなくしたりスマホなくしたり…

カタカタカタカタカタカタカタ…

早朝の部屋の中でキーボードを叩く音が鳴り響く。

小柄で大人しげな部屋主がPCと向き合って作業をしている音だ。

超高校級のプログラマー、不二咲千尋は見つけたパソコンのファイルを解析する為に奮闘している。

不二咲「…ふぅ、なんとかここまで出来たよ」

ルフレ「作業も一段落着いたみたいだな。少し休んだらどうだ?」

不二咲「あ、ルフレ君おはよう。よく眠れたかな?」

ルフレ「あぁ、おかげさまでぐっすりだ。それより不二咲は徹夜で作業していて寝ていないんじゃないのか?」

不二咲「え、えっと…その、何でわかったの?」

ルフレ「目の下に隈が出来ているし、早朝に机の周りだけ電気が着いていたらさすがに分かる。睡眠は大事だぞ」

不二咲「うん、気をつけるね。…ただ、その前にこれの動作テストをしておきたいんだ」

ルフレ「動作テスト?」

不二咲「うん、さすがにファイルの解析を全部手作業でやるとなると膨大な時間がかかっちゃうからファイルの解析を行う為の人工知能をプログラミングしていたんだ」

ルフレ「じ、人工知能?」

不二咲「あ、人工知能っていうのは簡単に言うとAIで、僕が作っていたのは自分の意志で行動出来て色んな事を学べる人間のような思考が出来るAIなんだ」

ルフレ「すまない、言っている事がさっぱりわからない」

不二咲「あぅ…ごめんねぇ、説明が下手で」

ルフレ「不二咲が謝る必要はない。俺がそっち方面に全く触れていないだけだからな」

ルフレ「それで、動作テストと言っていたが、この機械で何の動作をテストするつもりだ?」

不二咲「さっき言ったように、ファイル解析を行う為の人工知能が正常に動くかどうかをテストするよ」

不二咲「今、プログラムを起動させるから少し待っててね」カチカチッ



ジー…ザザ…

パッ


ルフレ「いきなり不二咲の顔が出てきたぞ、一体どうなっている」

不二咲「なるべく人間に近くなるようにしたかったから、顔があった方が話しやすいと思って」

ルフレ「話しやすい…って事はこれがしゃべるのか?」

不二咲「うん、そろそろ起動が完了するから話せるよ」

アルターエゴ「初めまして、ご主人タマ!僕はアルターエゴだよ」パッ

ルフレ「本当に喋った…」

不二咲「声と顔はデフォルトでは僕をモデルにしてるよ」

アルターエゴ「えっと…ご主人タマの隣にいるのはルフレ君だよね?」

ルフレ「あ、あぁ…確かにそうだ」

アルターエゴ「ご主人タマがお世話になってます。まだわからない事だらけだけどよろしくね」ニコッ

ルフレ「よろしく。…しかし表情まで変化して、本当に会話が出来ているな」

不二咲「よかった、ちゃんとプログラムは正常に動作しているみたい」

ルフレ「こんなものを作る不二咲は本当に凄いな」

不二咲「そ、そうかな?///」

ルフレ「あぁ、こんな事は俺にはとても無理だ」

不二咲「え、えへへ…///」

アルターエゴ「ご主人タマ、嬉しそうだね」

ルフレ「そういえば、ファイルの解析の為の人工知能だって言っていたがそこは大丈夫なのか?」

アルターエゴ「うん、コンピュータのスペックは大分古くてボロボロだけど、それでも手打ち解析よりはずっと早く解析出来るよ」

ルフレ「それって、どれくらいかかる?」

アルターエゴ「うーん、120時間あれば解析出来るよ」

ルフレ「約5日か…わかった、なら解析は任せるぞ」

アルターエゴ「うん、任せてよ!」

不二咲「ふぁ~あ…ほっとしたら眠くなってきちゃった」

アルターエゴ「ご主人タマ、徹夜で僕を作ってたからね…」

ルフレ「さすがに睡眠はとったほうがいい。皆には俺から伝えておくから、それまでゆっくり休め」

不二咲「うん、ごめんねぇ。あ、パソコンはアルターエゴが自動で操作してくれるから触らなくても大丈夫だよ」

ルフレ「わかった。それじゃあ行ってくる」

アルターエゴ「いってらっしゃい!」




ルフレ「(とは言ったものの…全員に話してもいいのだろうか)」

ルフレ「(内通者がいないとも限らないからな…一度話す相手を選んだ方がいいかもしれないな)」

江ノ島「やっほールフレ、相変わらず朝早いね」

ルフレ「おはよう江ノ島。お前こそ3階が開放されてからはよく早起きしているじゃないか」

江ノ島「んー、ちょっとね。それより隣いい?」

ルフレ「あぁ、構わない」

江ノ島「ありがと。そういえば不二咲は今どうなの?」

ルフレ「不二咲なら昨日の夜には意識を取り戻した。今は睡眠を取っているけどな」

江ノ島「マジで!?あいつ意識取り戻したんだ!やったね!!」

ルフレ「あぁ、仲間が意識を取り戻したのは喜ばしい事だ」

江ノ島「それで、何で今寝てるの?もしかして夜中に何かしてた?」

ルフレ「あー…意識を取り戻したという事で夜中まで起きていたからな。それで眠気が今来ているという訳だ」

江ノ島「ふーん、そうなんだ。あ、そろそろ食堂も開く時間だろうしまた後でね!」

ルフレ「あぁ、また後でな」









???「…………不二咲さんが意識を、ですか」

スランプの呪いがかかっておる…申し訳ないが今回はここまで!

多くのSS作家が3章でつまづく理由が分かる気がします、はい

ルフレ「皆、聞いてくれ。不二咲が意識を取り戻した」


朝食会開始と共に言い放った不二咲回復の知らせ。

それによって皆に希望が戻るのはあっという間だった。


石丸「ほ、本当かね!?」

朝日奈「千尋ちゃん、意識が戻ったんだね!早速お見舞いに行こうよ!」

ルフレ「まぁまて、昨日夜更かしした影響で今は眠っている。見舞いは後にしてやってくれ」

朝日奈「そっか・・・それじゃあしょうがないよね」

石丸「夜更かし等するからだ。規則正しい生活を送りたまえ!」

桑田「お前は空気を読め!」

苗木「でも、不二咲さんの意識が戻って本当によかったよ」

大神「そうだな、まずは仲間の意識が戻っただけでもよしとしよう」

十神「フン、報告はそれだけか」

大和田「それだけか、だと?」

十神「俺はそんなくだらない事を聞く為だけに朝食会に出席している訳ではない」

大和田「テメェ、いい加減にしろよ・・・」

十神「元はといえばお前の衝動のせいで不二咲は死にかけた、それだけだろう?俺には何も関係はない」

十神「そもそも、お前が衝動に駆られてそんな事をしなければこんな事にはならずに済んでいるのだ。少しは自覚したらどうだ?」

大和田「・・・・・・・・・」

舞園「十神君、いくらなんでもそんな言い方はないんじゃないですか?」

十神「俺は事実を言っただけだ。貴様だって桑田を殺そうとしていた癖によくそんな事が言えるな」

舞園「っ・・・」

ルフレ「いい加減にしろ。こんな所で言い争っても何もならないだろう」

十神「あぁ、そのとおりだ。他に報告がないならこれ以上ここにいる意味はない、俺は自由に行動させてもらおう」

石丸「ま、まちたまえ十神君!」

山田「行ってしまいましたな・・・」

セレス「放っておけばよろしいでしょう。それより山田君、ロイヤルミルクティーのおかわりを」

葉隠「一人変わらず平常運転だべ・・・」

1ヶ月ぶりになってしまいましたね…




そのまま、何時もどおり自由行動という形式になって今日の朝食会を終えた。

不二咲の意識が戻った事を知り、一部を除いて皆喜んでくれているようだ。

いざこざこそあったものの、無事解決して元通り仲間を誰ひとり失う事なく生活を送っている。

だが、問題はその後だ…モノクマがこのまま何もして来ない保証はない。

恐らく今日明日辺りに新しい動機を提示するだろう。

その時誰かが人を殺そうと決意する可能性は否定出来ない。

幸いにも、モノクマは校則を守る限りはこちらには手を出してこない。余程俺達に殺し合いをさせたいのか、

そうできない理由があるのかは分からない。

となれば、今行うべきは動機への対策。何時誰が動くか分からない以上殺人は阻止しなければならない。

だが、フロアが開放されて広くなるほど全体を把握するのは困難になる。

それこそ、俺の知らない所で殺人が行われる可能性だって高くなってしまう。

モノクマの言う通り殺し合いが行われれば、みんなが疑心暗鬼になって仲間という言葉も信用を失くす。

それだけはあってはならない。舞園の時は俺が偶然止められたが、その先をひとりで阻止するのは難しい。

現に不二咲が怪我を負ったのだって、運がよくて死ななかっただけに過ぎず、下手をすれば殺されていたかもしれない。

この先仲間を守っていくには、協力者が必要だ…だが、誰に協力を頼む?



セレス「何か考え事でも?」

ルフレ「…セレスか。モノクマがこのまま大人しくしているとは思えなくてな」

セレス「まぁ、あれに関しては私達の理解できない領域にありますからね。私達に出来る事はこの生活に適応する事だけです」

ルフレ「確かにそうだ。…けど、モノクマが再び動機を提示した時、誰が揺さぶられるか分からない。その時仲間を守る事が出来なかったらと思うとな」

セレス「ルフレさんはお人好しですわね。こんな状況で仲間の事を第一に考えているなんて」

ルフレ「前にいた所では、仲間に何度も助けられたからな。こういう時こそ仲間同士助けあわなければ、それこそモノクマの思うつぼだ」

セレス「素晴らしい考えですこと。ですが一つ忠告しておきます」

セレス「あまり仲間を信じすぎていると…足元を救われますわよ?」

ルフレ「もちろん、全く疑わない訳じゃない。こういう状況でただ信じるしかしないのは馬鹿だ」

セレス「なら結構。無事仲間を守れるといいですわね」ズズズ

ルフレ「(後ろに山田がティーポットを持って静かに立っている辺りシュールだな…)」

ルフレ「…なぁセレス、ひとついいか?」

セレス「なんです?」

ルフレ「セレスは、皆で無事ここから出たら何かやりたい事とかはあるか?」

セレス「突然どうしたのですか?言っておきますが、外に未練を残しているようではここでの生活に適応出来ませんわよ?」

ルフレ「…なら、万が一の話だ。セレスにだってやりたい事や夢位あるだろう?」

セレス「そうですわね…西洋のお城を建てて吸血鬼のイケメン達をはべらせて暮らしてみたい、と言った所かしら」

ルフレ「吸血鬼って…そんなのがいるのか?」

山田「まぁ、お話に出てくる存在でしかありませんからなぁ」

ギロッ

山田「」

セレス「…まぁ、そんな所ですわ。それで、貴方はどんな夢をお持ちで?人に聞いたのだから貴方も答えるのが礼儀ではなくて?」

ルフレ「俺か…俺は、ここから出たら真っ先に会いたい人がいるな」

ルフレ「それで、再会したら平和になった世界で幸せな時間を過ごしたい…これが俺のやりたい事だな」

セレス「あら、ルフレさんには既に愛しの人がいらっしゃるのですね。羨ましい限りですわ」

ルフレ「ただ、別れが別れだったからな…早くここから出て安心させてやりたいって気持ちもある」

セレス「………」

セレス「では、そろそろ私はいきますわ。貴方との話、嫌いではありませんでしたわ」

その夜…




モノクマ「アー、アー、オマエラにお知らせがあります。就寝前に体育館に集合しやがれでございます」




不二咲「モノクマアナウンス…何かあったのかな?」

ルフレ「もしかすると…新しい動機の提示なのかもしれんな」

不二咲「えぇ!?それって、誰かが動く可能性があるって事?」

ルフレ「その可能性は高い。今までは未遂で防げたが、計画的な殺人を行う者に動かれたら誰かが殺されるかもしれない」

不二咲「そんな…そんなのだめだよ」

ルフレ「分かっている。そんな事はさせない」

不二咲「………ルフレ君」

ルフレ「まずは体育館へ向かおう。動機を知らない事には手のうちようがない」







モノクマ「という訳で、これから殺人を行って、無事この学園を卒業出来た者には100億円をプレゼントします!」

十神「…少なすぎるな」

セレス「あいにくですが、私は十分な資産がありますので」

腐川「あ、あんたはどうなのよ!?」

山田「失礼な、僕は売れっ子同人作家ですぞ!コミックを買うお金には困ってない!!」

不二咲「ね、ねぇ皆、やめようよ。そうやって疑いあっても何も解決しないよ」

大神「その通りだ、ここで疑いあった所でお互い余計な体力を消耗するだけだ」

苗木「そ、そうだよ。今まで提示された動機で殺人なんて起こってないんだし、今回もきっと大丈夫だよ」

大和田「…だといいけどな」

ルフレ「………」

ルフレ「………」

ルフレ「(100億円…俺達の世界で換算すれば恐らく一生生活には困らない。それどころか裕福な暮らしが出来る額)」

ルフレ「(表面上は興味無しの素振りを見せても内面では金の為に動く者だって少なからずいる)」

ルフレ「(だが、この人数の中にどれだけ金で動く奴がいるかはわからない。要注意人物を絞ってもほぼ対策仕切れないだろう)」

ルフレ「(ならどうするか…何かいい策があれば話は別だが、一人では限界がある)」

ルフレ「(協力者が欲しい所だが、不用意な信用は足元を救われる)」

ルフレ「(本当に信用出来る仲間…だが、この閉鎖された状況で誰を信用出来るかを見極めるのは難しい)」

ルフレ「(十神は金には困っていなさそうだが、あの態度だ。何をしでかすかは一切分からない)」

ルフレ「(セレスも同じく金では動かなそうだが…信用していいのか?)」

ルフレ「(信用をたのめそうなのは…大神、不二咲あたりか)」

ルフレ「(だが、協力してもらったとしてどうやって殺し合いを阻止するか。誰が動くかも分からないのに)」

ルフレ「どうすればいい…こんな時クロムならどうする」ガラッ

舞園「あ、ルフレさん。こんな時間にどうしたんですか?」

ルフレ「…舞園?」

舞園「私がどうしてこの時間に美術室にいるのか不思議なんですね?」

ルフレ「…まぁ、そうだな」

舞園「美術室を選んだ理由は、特にありません。ですが、部屋で一人でいるよりは気分転換になると思って…」

ルフレ「…美術か。すまんが、俺にはよく分からないな」

舞園「私もよく分かりませんよ。でも、分からないなりに見ているのも悪くないと思います」

ルフレ「そうだな」

舞園「………」

ルフレ「………」

ルフレ「なぁ舞園、お前は今回の動機についてどう思う?」

舞園「今回の動機…ですか。お金が欲しい、という訳ではないので私は特になにも思いませんでしたが…油断は出来ません」

舞園「私にとってあの映像が引き金になったように、誰があの動機で動くかは全く分かりませんから」

舞園「私の時はルフレさんが止めてくれました。ですが、同じように誰かが止めてくれるとは限りません」

舞園「…出来る事なら、殺人は起きないで欲しいです。私がいうのもなんですが、生きて皆でここを脱出したいですから」

ルフレ「…そうか」

ルフレ「…なぁ、もう一ついいか?」

舞園「なんでしょう?」

ルフレ「もし誰かが殺人を起こそうとしているとして…それを知ったらお前ならどうする」

大和田「(…眠れねぇな)」

大和田「(モノクマの提示した動機…あの金で誰かが動かない保証は何処にもねぇ)」

大和田「(俺みたいな一時的な衝動で犯した殺人未遂じゃ絶対収まらねぇ、計画的な犯行をする奴が現れるだろうな)」

大和田「(その時俺はどうする?仲間の誰かが殺されて…それを黙って見ているのか?)」

大和田「(できる事なら阻止してぇが…俺にできるのか?)」


大和田「チッ、考えても仕方ねぇか」

<・・・

<・・・

大和田「…話し声? この部屋からか」







舞園「誰かが殺人を…ですか」

ルフレ「ありえない話じゃない。モノクマの提示する動機によって何時誰が動くか分からない…それは君がよく知っているはずだ」

舞園「………」

舞園「…確かに、何時誰が動いてもおかしくはありません。ですが、もし誰かが殺人を起こそうとしていると知ったら、私ならそれを阻止する為に動きます」

ルフレ「例えば、どうやって?」

舞園「説得…は無理でしょう。だから周りに協力してもらって無力化できればいいのですが」

ルフレ「その仲間が動くかもしれない、と」

舞園「ですが、ただ何もせず見ている事だけはしません。一歩道を踏み外す前に踏みとどまる事ができれば、きっとやり直せますから」

ルフレ「………そうか」

ルフレ「なら、この人は信用できる…という人物はこの中にいるか?」

舞園「勿論、苗木君です。優しい彼なら、殺人を起こすなんて事はまずありませんし、きっと力になってくれます」

ルフレ「はは、確かに苗木は人畜無害って感じだからな」

舞園「あ、でもルフレさんも信用していますよ?私が踏みとどまる事が出来たのも貴方のおかげでもありますから」

ルフレ「そいつはどうも。…あまり夜ふかしはするなよ」

舞園「ルフレさんこそ、睡眠はしっかり取ってくださいね」






大和田「(………)」

大和田「(あいつはすげぇよ。こんな状況でも仲間を守る事を第一に考えてやがる)」

大和田「(それに比べて俺は………)」

大和田「(変われるのか、俺は?)」

モノクマ「人生とは山があり、谷があり…中々難しいものです」

モノクマ「悪い事があればいい事もあるなんていうけどね、いい事って何さ?」

モノクマ「お前らが言ういい事が希望的な意味だったら、そんなの間違っていると僕は思います」

モノクマ「人生は絶望です。どうあがいたって、ほんのひと握りの人しか希望を掴めないのですから」

モノクマ「でも、絶望はすぐそこだよ?希望と違って、絶望は何時でも傍にいてくれます」

モノクマ「お前らは絶望を嫌うけど、絶望は裏切らないよ?」

モノクマ「希望はすぐに離れて行くけど、絶望はお前らが求める限り必ず応えてくれます」

モノクマ「という訳で、時が止まっていた気がするけど、希望ヶ峰学園の中継…こっそり行っちゃうよ」

モノクマ「と言っても、絶対にageないけどね…うぷぷぷぷ」

動機が提示された翌日

ここまでは何も起きていない。そう、ここまでは。

だが、大金というのは人を簡単に動かす。

金の為に戦争に参加したり、村を襲って虐殺を繰り返したり

そういう輩が絶えない程、金の力は恐ろしい。

そしてこの中にも、金で動く仲間がいないとは限らない

いや、いると断言した方がいい。

本当はいないと断言したい所だが、皆の事をよくわかってもいないのにいないとは言えない。

それだけ金の力は強大なのだから。




十神「…フン、くだらん」

ルフレ「くだらんって…十神からみればそうかもしれんが、俺はそういう人を呆れる程見ている」

十神「これっぽっちの金で人を殺そうと思うような奴は、他の事でも簡単に裏切る」

十神「それより、自分の心配をしたらどうだ?16人もいては、一人辺りに割ける時間も多くはないだろう」

十神「最も、どうあがいた所で他の15人全員を貴様一人で見張る等不可能だがな」

ルフレ「それはそうだが…そんなツンケンした言い方をしなくてもいいんじゃないか?」

十神「何故俺が愚民に言葉を選ぶ必要がある?俺は十神白夜、勝利を義務付けられた人間だぞ」

ルフレ「勝利を義務付けられた…か。なら、勝利を義務付けられた人間に一つ頼みがあるんだが」

十神「断る」

ルフレ「早いな!?」

十神「生憎俺も忙しいのでな、頼み事は他の奴にでも頼め」

ルフレ「…さては負けるのが怖いな?」

十神「…何?」

ルフレ「ここに将棋がある。俺はルールを覚えて間もない素人だ」

ルフレ「その素人に負けたとあっては、十神白夜の名に大きな傷がつくからなぁ」

十神「勘違いするなよ。この俺が素人に負けると思うか?」

ルフレ「なら対戦してくれるか?こういう時こそこうした交流は必要だからな」

十神「本来なら一蹴する所だが…あえて貴様の挑発に乗ってやる、感謝するんだな」

ルフレ「(分かりやすいな)」

ルフレ「…参った」

十神「当然の結果だ。…だが、筋はあるようだ」

十神「お前の戦法は昨日今日始めて思いつくものではなかった。超高校級の軍師の肩書きは嘘ではなさそうだな」

ルフレ「だが、十神には勝てなかったな。…将棋のセオリーをもっと調べる必要がありそうだ」

十神「………」

十神「ルフレ、お前が本当にここにいる16人全員で脱出しようとしているのなら、一つアドバイスをしてやる」

十神「セレスには気を付けろ。…あれは目的の為なら手段を選ばない目だ」

ルフレ「十神…協力してくれる気になったのか」

十神「勘違いするなよルフレ。俺はこのゲームに必ず勝つ。だが、それと同時にお前が何処まで理想を掲げていられるかを見物したいだけだ」

十神「俺はそろそろ行く…奴が来そうだからな。もしジェノサイダー翔に俺の居場所を聞かれても絶対に言うなよ」スッ



ルフレ「………素直じゃないな」

ジェノサイダー「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!!さっきまで白夜様がここにいた気がしたんだけど、ルーちん知らない?」

ルフレ「十神ならさっきまで将棋をしていたぞ。少し前に出て行ったけどな」

ジェノサイダー翔「マジ!?どっちに行った!?」

ルフレ「向こうの階段を下っていったぞ」

ジェノサイダー翔「ヒャッハー!!待っててね白夜様、すぐに会いに行くから!!」シュバッ

十神「・・・フン、他人にアドバイス等俺らしくもない事を」

十神「(しかし動機提示からここまで誰も動きを見せていないのも妙だな。あの程度の金に目が眩む奴がいるのかは分からんが)」

十神「(もし動く奴がいたなら、今頃入念に計画を練っていると見た方がいいな。万が一にもこの俺が狙われないとは限らないのだから・・・ん?)」



・・・・・・
・・・



十神「(話し声・・・?この人気の無い場所で話しているという事は、何かあるな)」

十神「(盗み聞きは趣味ではないが、聞いておいた方がよさそうだ)」スッ





モノクマ「で、分かってるの?ここまで誰も死んでない事が僕は不満なの。いい加減殺人が起きて欲しいの」

「・・・それで、我にどうしろと?」

モノクマ「分からないなんて言わせないよ。道場の皆がどうなってもいいって言うなら話は別だけどね」

「貴様・・・!」

モノクマ「そうだねぇ・・・とりあえず3日かなぁ。それまでに殺人が起きなかったら、さすがに見せしめは用意しないとねぇ?うぷぷ」

「・・・・・・」

モノクマ「あ、言葉での返事はいいよ。返事は行動で示してよね」スッ

モノクマ「それじゃ、健闘を祈るよ・・・裏切り者さん。うぷぷぷぷ」トテトテ





十神「(・・・ほう)」スッ

十神「(そういう事か・・・今話していたのはモノクマと、モノクマに通じている裏切り者)」

十神「(暗くてよく見えなかったが、話し相手がだれなのかも予想はついた)」

十神「面白くなりそうだ・・・せいぜい俺を楽しませてみせろよ」



モノクマ「・・・うぷぷ、盗み聞きはよくないよ、十神君」ボソッ

十神「・・・フン、他人にアドバイス等俺らしくもない事を」

十神「(しかし動機提示からここまで誰も動きを見せていないのも妙だな。あの程度の金に目が眩む奴がいるのかは分からんが)」

十神「(もし動く奴がいたなら、今頃入念に計画を練っていると見た方がいいな。万が一にもこの俺が狙われないとは限らないのだから・・・ん?)」



・・・・・・
・・・



十神「(話し声・・・?この人気の無い場所で話しているという事は、何かあるな)」

十神「(盗み聞きは趣味ではないが、聞いておいた方がよさそうだ)」スッ





モノクマ「で、分かってるの?ここまで誰も死んでない事が僕は不満なの。いい加減殺人が起きて欲しいの」

「・・・それで、我にどうしろと?」

モノクマ「分からないなんて言わせないよ。道場の皆がどうなってもいいって言うなら話は別だけどね」

「貴様・・・!」

モノクマ「そうだねぇ・・・とりあえず3日かなぁ。それまでに殺人が起きなかったら、さすがに見せしめは用意しないとねぇ?うぷぷ」

「・・・・・・」

モノクマ「あ、言葉での返事はいいよ。返事は行動で示してよね」スッ

モノクマ「それじゃ、健闘を祈るよ・・・裏切り者さん。うぷぷぷぷ」トテトテ





十神「(・・・ほう)」スッ

十神「(そういう事か・・・今話していたのはモノクマと、モノクマに通じている裏切り者)」

十神「(暗くてよく見えなかったが、話し相手がだれなのかも予想はついた)」

十神「面白くなりそうだ・・・せいぜい俺を楽しませてみせろよ」



モノクマ「・・・うぷぷ、盗み聞きはよくないよ、十神君」ボソッ

十神「・・・フン、他人にアドバイス等俺らしくもない事を」

十神「(しかし動機提示からここまで誰も動きを見せていないのも妙だな。あの程度の金に目が眩む奴がいるのかは分からんが)」

十神「(もし動く奴がいたなら、今頃入念に計画を練っていると見た方がいいな。万が一にもこの俺が狙われないとは限らないのだから・・・ん?)」



・・・・・・
・・・



十神「(話し声・・・?この人気の無い場所で話しているという事は、何かあるな)」

十神「(盗み聞きは趣味ではないが、聞いておいた方がよさそうだ)」スッ





モノクマ「で、分かってるの?ここまで誰も死んでない事が僕は不満なの。いい加減殺人が起きて欲しいの」

「・・・それで、我にどうしろと?」

モノクマ「分からないなんて言わせないよ。道場の皆がどうなってもいいって言うなら話は別だけどね」

「貴様・・・!」

モノクマ「そうだねぇ・・・とりあえず3日かなぁ。それまでに殺人が起きなかったら、さすがに見せしめは用意しないとねぇ?うぷぷ」

「・・・・・・」

モノクマ「あ、言葉での返事はいいよ。返事は行動で示してよね」スッ

モノクマ「それじゃ、健闘を祈るよ・・・裏切り者さん。うぷぷぷぷ」トテトテ





十神「(・・・ほう)」スッ

十神「(そういう事か・・・今話していたのはモノクマと、モノクマに通じている裏切り者)」

十神「(暗くてよく見えなかったが、話し相手がだれなのかも予想はついた)」

十神「面白くなりそうだ・・・せいぜい俺を楽しませてみせろよ」



モノクマ「・・・うぷぷ、盗み聞きはよくないよ、十神君」ボソッ

十神「・・・フン、他人にアドバイス等俺らしくもない事を」

十神「(しかし動機提示からここまで誰も動きを見せていないのも妙だな。あの程度の金に目が眩む奴がいるのかは分からんが)」

十神「(もし動く奴がいたなら、今頃入念に計画を練っていると見た方がいいな。万が一にもこの俺が狙われないとは限らないのだから・・・ん?)」



・・・・・・
・・・



十神「(話し声・・・?この人気の無い場所で話しているという事は、何かあるな)」

十神「(盗み聞きは趣味ではないが、聞いておいた方がよさそうだ)」スッ





モノクマ「で、分かってるの?ここまで誰も死んでない事が僕は不満なの。いい加減殺人が起きて欲しいの」

「・・・それで、我にどうしろと?」

モノクマ「分からないなんて言わせないよ。道場の皆がどうなってもいいって言うなら話は別だけどね」

「貴様・・・!」

モノクマ「そうだねぇ・・・とりあえず3日かなぁ。それまでに殺人が起きなかったら、さすがに見せしめは用意しないとねぇ?うぷぷ」

「・・・・・・」

モノクマ「あ、言葉での返事はいいよ。返事は行動で示してよね」スッ

モノクマ「それじゃ、健闘を祈るよ・・・裏切り者さん。うぷぷぷぷ」トテトテ





十神「(・・・ほう)」スッ

十神「(そういう事か・・・今話していたのはモノクマと、モノクマに通じている裏切り者)」

十神「(暗くてよく見えなかったが、話し相手がだれなのかも予想はついた)」

十神「面白くなりそうだ・・・せいぜい俺を楽しませてみせろよ」



モノクマ「・・・うぷぷ、盗み聞きはよくないよ、十神君」ボソッ

その日、特に目立った動きもなく一日が終わる。
何も起きない事に、皆少しずつ安心しているのが見ているだけで感じとれる。



モノクマ「オマエラ、夜遅くまで出歩きて明日起きれませんとか言わないでよね。良い子はしっかりと寝て、朝はしっかりと起きましょう」



ルフレ「・・・ふぅ」

不二咲「お疲れ様、今日も何事もなく一日が終わったね」

ルフレ「あぁ、このまま誰も殺人を犯さなければいいが、モノクマの事だ。既に何か手を打っていてもおかしくない」

不二咲「うん、その可能性もあるよね・・・このまま黙って見ている訳でもなさそうだし」

ルフレ「常に最悪の事態を想定して手を打たないとな・・・少なくとも、ここを出るまでは絶対に仲間を失いたくない」

不二咲「(ここを出るまでは・・・?)」

ルフレ「そういえば、例のあれはどうなってる?」

不二咲「え?あ、うん・・・あれ?」

ルフレ「アルターエゴに任せている機械の解析だ」ボソッ

不二咲「・・・解析を進めてはいるけど、思っていたよりガードが固くて、作業が難航してるみたい」

ルフレ「そうか・・・」

不二咲「ご、ごめんね。役に立てなくて」

ルフレ「いや、不二咲達はよくやってる。それより問題なのは・・・」

モノクマ「やぁやぁ、二人で何話してるの?」ヒョイ

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