男「なんで？」ﾊﾞｼﾊﾞｼﾊﾞｼ

後輩「いや、やたらと自分の頭を叩いてくるし」

男「そうか？」ﾊﾞｼﾊﾞｼﾊﾞｼ

後輩「先輩、だからやめてくださいってば」

男「はっはっは、相変わらず面白いなお前！」ﾊﾞｼﾊﾞｼﾊﾞｼ

後輩「もう……」



こうですか分かりません

腹筋が少しずつ増えていくのは嫌だから>>6に任せた

キープage

後輩「女の子の頭を叩くなんて……セクハラですよ」

男「だって丁度良い位置に頭があるもんだから」

後輩「それだったら叩くんじゃなくて、もっと優しく……」

男「ん？」

後輩「なんでもないです。で、今日は何をやるんですか？」

男「そりゃあ、お前」





男「腹筋だろ

後輩「他にやることがあるような気も……あっ、そ、それじゃあ自分が先輩の足を押さえますね！」

男「なに言ってるんだ？」

後輩「はい？」

男「お前もやるんだよ」

後輩「はぁああああああああああ！？　なぜ！？」

男「なぜって……選手だからだよ」

後輩「え、えっ、私、マネージャーじゃあ……」

男「人数が少ないからな。仕方ないだろ」

後輩「いや、その前に、ここ、UTB部(※)でしょう！？」

男「そうだよ？」

後輩「私、女子ですよ！？」

男「そうだな」

後輩「無理でしょう！？」

男「あ、知らないのか？　最近規定が変わってな、女子でも出れるようになったんだ」

後輩「そ、そんな……」

男「競技人口が少ないからなぁ……楽しいのに」



※　アルティメット・テーザー・ボール
　　球技の一種。60ｃｍ程のボールを使う。
　　平たく言えば、4on4のハンドボールみたいなもん。
　　特徴はスタンガンを使って攻防するとこ。マジキチ。女子OKかは知らん。

後輩「嫌です、嫌ですよっ！　危ないじゃないですか！」

男「スタンの威力は弱いから大丈夫だって。それに、元々は体格差を関係なくするスポーツだし」

後輩「嫌なもんは嫌ですよっ！　自分、先輩みたいにドSでもなければ、ドMでもないです！」

男「Mの気はあるような」

後輩「うるさいっ！」

男「でもなぁ……お前がいなければ、試合にさえ出られないしなぁ」

後輩「うっ……」

男「あーあ、UTBで全国一位になるの、夢だったんだけどなぁ……」

男「ぐすっ、死んだじいちゃんとも約束したんだけど、しょうがないかぁ……ごめんな、じいちゃん」

後輩「あーもう分かりましたよ！　やればいいんでしょう、やれば！」

後輩「くそぅ、どうしてこんなことに……」

男「いやぁ、ありがとう、ありがとう」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

後輩「あっ……そ、そんな頭を撫でられたくらいで、誤魔化されたりは！」

男「はっはっはっ」

後輩「もう…………それで」

男「ん？」

後輩「他の部員の方は？　自分、まだ会ってないんですけど」

男「いないけど？」

後輩「えっ」

男「えっ」

男「部員なんて、俺とお前しかいないよ」

後輩「そ、それじゃあ元から出れないじゃないですか！　一チーム4人のスポーツでしょう！？」

男「あ、知らないのか？　最近規定が変わってな、2人以上いればOKになったんだ」

後輩「規定変わり過ぎぃ！」

男「ほら、競技人口少ないから」

後輩「そりゃそうだよ！」

男「まぁ、な。ほら、なんとかなるって。俺、プロに注目されているレベルだし。な？　な？」

後輩「プロがあることが驚きですよ……じゃ、じゃあ、せめて、もっと部員を集めましょう？」

男「うーん、集まるかなぁ……人気のカバディ部やペタンク部に人取られちゃったしなぁ」

後輩「おかしい世界になったもんですね……人が居なくて、ウチの野球部が廃止になったとか」

男「それも時代の流れさ」

後輩「はいはい……」