ヘラクレス「女神の怨み?」(18)
ヘルメス「そう。ゼウスの奥さんのヘラがキミをめっちゃ怨んでる。」
ヘラクレス「…」
ヘラクレス「何で?」
ヘルメス「キミがゼウスと、ヘラ以外の女の息子だからだよ。」
にわかギリシャ神話好きが通ります
勉強不足で間違いあったらごめんよ
ヘラクレス「…」
ヘラクレス「…なんとなくわかったよ」
ヘラクレス「や、でも俺悪くなくない?疎まれてもしょーがないとは思うけどさ。そもそも親父が俺のオカンに手を出したのがいけないだろ。」
ヘルメス「関係ないよヘラには」
ヘルメス「ヘラの嫉妬深さと来たら、彼女がゼウスの妻子にしてきた仕打ちだけで、オリンポス山粉砕レベルだよ」
ヘラクレス「なるほど…よくわからんけどわかった」
ヘルメス「わかってないのか」
ヘラクレス「というか俺、別に好きでゼウスの息子になったんじゃないんだけどなあ。」
ヘルメス「…」
*
ヘラクレス「…いや、親父のことは誇りに思ってるよー?(棒)」
ヘルメス「素晴らしく棒読みだね」
ヘラクレス「いやだって、ガキん時に『お前のお父様はゼウスです』なんていきなりカミングアウトされたってさあ。どうリアクションすればいいのか困ったし。」
ヘルメス「ビックな父親を持つ気持ちはわかるよ」
ヘラクレス「ああ…お前もゼウスの息子だったっけ…」
ヘラクレス「…てことは俺ら兄弟?」
ヘルメス「そうなるね」
ヘラクレス「…嬉しくねえ」
ヘルメス「…」
ヘラクレス「じゃあ何でお前はヘラに迫害されないの」
ヘルメス「僕は赤ん坊の頃、ヘラの実の息子のアレスに成り代わってヘラのお乳を飲んだからさ。」
ヘルメス「さすがにヘラも自分のお乳飲ました僕にまで迫害はしないんだよ。」
ヘラクレス「おま…!卑怯すぎんろ!てかヘラも気付けよ!」
ヘルメス「それに僕は有能な秘書だし、みんなの信頼を得ているからさ」
ヘラクレス「クソ野郎め」
ヘルメス「世の中狡猾なクソ野郎ほど長生きするのさ」(ゲス顔)
ヘルメス「アポロンアルテミスヘファイストスアテナ」
ヘルメス「さすがのヘラもオリンポス十二神くらいのレベルになってくると手を出さない。嫌がらせはたまにあるけど」
ヘラクレス「さすがはメンヘラ」
ヘルメス「え?それシャレ?シャレのつもり?しかも使い方違くない?」
ヘラクレス「…」
ヘラクレス「うぜえ…」
ヘルメス「キミの言うとおりあのクソ親j…いやゼウスときたら気に入った女性に見境なくすぐに手を出す。」
ヘラクレス「おい、今クソ親父って言い掛けただろ。」
--オリンポス山--
ゼウス「ぶえっっくしょい!!」
アポロン「…」
アルテミス「…(汚ねぇ…)」
ゼウス「?」
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ヘルメス「そして手を出しては、子供を作り」
ヘルメス「この地球上だけでゼウスの娘息子は数え切れないほどいる」
ヘラクレス「オヤジまじゲス野郎」
ヘルメス「彼らのうち全てとは言わないが、大半がヘラから悲惨な目に遭わされてる」
ヘラクレス「うん、お前みたいにセコく免れてる奴もいるけどね」
ヘルメス「そして頼みのゼウスはヘラに頭が上がらない。実の姉だしね」
ヘラクレス「無視かよ。何で浮気するんだ、って話だな。オヤジほんとクソだわ」
ヘルメス「何より、ヘラの怒りのベクトルがゼウスじゃなくて子どもたちに行くのがたち悪い」
ヘルメス「特に人間の女性との間にできた子どもたちの被害がひどい」
ヘルメス「神様ならまだしも人間の女性にゼウスを盗られた、っていうのが悔しいのさ」
ヘラクレス「ヤンデレ…」ボソッ
ヘルメス「同意したいけど、ほどほどにした方がいいよ。どこで聞いてるかわかったもんじゃない」
---オリンポス山---
ヘラ「」ピクッ
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さすがヘルメス
盗人の神様を兼ねてるだけあるわ
ヘルメス「ということで前置きが長かったけど」
アテナ「なにを話してるの」ヌッ
ヘラクレス「うわっビビった」
ヘルメス「…やあアテナ、どうしたんだい」
アテナ「ゼウスと聞こえた。父上の何を話していたの?」
ヘルメス「ちょっとした世間話さ」
ID変わってるけど>>1です
ヘルメス「ヘラクレス、会ったことあるかもしれないが、一応紹介しとくよ。こっちはアテナ」
アテナ「やあ、ヘラクレス」
ヘラクレス「どうも」
ヘルメス「説明するまでもないけど、知恵と勝利の女神だ」
ヘルメス「そしてちょっとファザコンだ。悪口は控えた方がいい」ヒソッ
アテナ「スタンダードな説明をありがとう。」
ヘルメス「どういたしまして」
アテナ「そして最後の一言は余計よ」ジロッ
ヘルメス「はは…」
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