ちなつ「京子先輩を監禁しよう」(95)



シトシトシト


京子(んー、雨の音、五月蝿いなあ……)

京子「むにゃ……」zzz

京子「……あれ」

京子「私、寝ちゃってた……?」

ちなつ「お目覚めですか、京子先輩」

京子「あ、あれ、ちなつちゃん……」

京子「そっか、わたし、ちなつちゃんの家に来て、そのまま寝ちゃってたんだね」

ちなつ「はい、可愛らしい寝顔でしたよ」ニコ

京子「ごめん、今起きる……から」チャリッ

京子「あれ?」チャリッ

ちなつ「起きれませんよ、京子先輩」

ちなつ「鎖でベッドに繋いであるんですから……」ニヤリ

京子「え、ち、ちなつちゃん?鎖って、何でこんな事を?」

ちなつ「そりゃあ、京子先輩のえっちな写真をいっぱい撮る為ですよ」

京子「……え、えっちな写真って……だ、駄目だよ、私たちまだ中学生なんだし///」

京子「幾ら恋人同士とはいえ、今はまだ我慢しないとっ///」

ちなつ「恋人?誰と誰がですか?」

京子「……え、ちなつちゃん、こないだ私の告白、受け入れてくれたじゃない」

ちなつ「あははははははははははははははははは」

京子「ちなつ、ちゃん?」

ちなつ「信じたんですか、あれを、京子先輩は本当にお人好しですねえ」クスクス

京子「え……」

ちなつ「あんなのは、嘘に決まってるじゃないですか」

京子「う、そ……?」

ちなつ「ああ言っておけば、京子先輩は油断するでしょう?」

ちなつ「実際、今日も私に呼ばれて、のこのこと家まで来てくれて、睡眠薬入りのお茶を飲んでくれましたし」クスクス

京子「な、なんで、何でそんな……」

ちなつ「……京子先輩の弱味を握る為ですよ」

京子「弱味……?」

ちなつ「弱味を握っておけば、私と結衣先輩との事を邪魔したり出来ないでしょ?」

京子「え……」

ちなつ「本当なら、京子先輩に肉体関係を迫って写真を撮る予定だったんですけど」

ちなつ「京子先輩、そういう方向へ話が行くのを巧妙に避けてましたよね」

京子「だ、だって、中学生でえっちことするのは、やっぱりおかしいから……」

ちなつ「はい、ですから、今回ちょっと強引な方法を取らせて貰ったんですよ、京子先輩」

京子「そ、そんな……」

ちなつ「京子先輩はお人好しだから、本当に騙しやすかったです」ニコ

京子「そ、そんなの信じないよ……」

ちなつ「けど、これが現実なんですよ、京子先輩」

京子「そ、それじゃあ、告白の返事を聞かせてくれる為に、私が夜遅く帰宅するまで家の前でずっと待っててくれたのも!?」

ちなつ「京子先輩はお人好しだから、本当に騙し易かったです」ニコ

京子「それじゃ、包丁で指を怪我したのを隠しつつ、私に毎日お弁当作ってくれてたのも!?」

ちなつ「京子先輩はお人好しだから、本当に騙し易かったです」ニコ

京子「私がプレゼントしたネックレスを川に落として、泣きながら一人で何時間も探し続けてくれてたのも!?」

ちなつ「京子先輩はお人好しだから……って」

ちなつ「それ見てたんですか!?見てたんなら手伝ってくださいよ!」

ちなつ「私がどんな想いであの大切なネックレスを川の中から探し出したと……!」

京子「……」ジー

ちなつ「はっ!?」

ちなつ「も、勿論、大切なって言うのは、あれです、京子先輩を信じさせる為に必要なネックレスって意味です」

ちなつ「だって、プレゼントされたネックレスを無くしちゃったりしたら、京子先輩、不審がるでしょ?」

ちなつ「そうならない為に一生懸命探したのであって」

ちなつ「本当に心の底から大切なネックレスだと思って探した訳じゃないですからね!」

京子「はい」

ちなつ「わ、判ればいいんです」

ちなつ「そ、それでは改めて……」コホンッ

ちなつ「そういう訳ですから、今から京子先輩のえっちな写真、いっぱい撮ってあげますね……」

ちなつ「存分に怯えたり、恥ずかしがったり、身悶えたりしてください……」

ちなつ「そういう写真って、超興奮しますから!」キラキラ

京子「ちなつちゃん、この鎖外して」

ちなつ「嫌です」

京子「外さないと、嫌いになっちやうけど」

ちなつ「……!」ビクーン

ちなつ「そ、そんな、京子先輩が私の事を嫌いになったりするはずないじゃないですか」

ちなつ「京子先輩から貰ったラブレターにも、私の事を大好きな気持ちが沢山沢山書かれてたんですからっ!」

京子「鎖を外してよ、吉川さん」

ちなつ「え……」

京子「鎖を外してくれませんか、吉川さん」

ちなつ「あ、や、やめてくださいよ、京子先輩」

京子「お願いしますよ、吉川さん」

ちなつ「やめてください、何時もみたいに、名前で……」

ちなつ「名前で、呼んでくださいよぉ……」ウルッ

京子「……」

ちなつ「う、ううっ」グスン

京子「ちなつちゃん……」

ちなつ「あ……きょ、京子先輩……!」パァッ

京子「どうしてこんな事するの?」

ちなつ「そ、それは、だから、さっきも言った通り、あの、結衣先輩と私の邪魔を、させない、ために……」

京子「私より結衣の方が好きなの?」

ちなつ「そ、そ、そ、そう、ですよ」プイッ

京子「ふーん」

ちなつ「……な、なーんちゃって」ボソッ

京子「え?聞こえないよ、ちなつちゃん」

ちなつ「なーんちゃって……」ボソッ

京子「何が『なーんちゃって』なの?」

ちなつ「あ、あの、京子先輩より結衣先輩のほうが好きって言うが、あの……」

京子「ああ、私の事を好きって言うのが『なーんちゃって』なんだよね」

ちなつ「あ、ち、ちがっ」

京子「違うの?」

ちなつ「い、いや、あってます、あってますよ!」

ちなつ「京子先輩より結衣先輩のほうが好きだからこうして監禁してえっちな写真を!」

京子「……ヒック」

ちなつ「え……」

京子「……ヒック、う、うう……」

ちなつ「あ、あの、京子先輩、も、もしかして、泣いちゃいました?」

京子「……ヒック」

ちなつ「……ご、ごめんなさい、あの、泣くまでするつもり、なかったんです」オロオロ

ちなつ「ご、ご、ご、ごめんなさい!」

京子「ひっく、くく、くくくくくくくっ」

ちなつ「京子、先輩?」

京子「ひっく、うっく、ぷぷぷっ」

ちなつ「……もしかして、泣いてるんじゃなくて、笑ってます?」

京子「ぷ、ぷぷぷふははははは!」

ちなつ「な、何がおかしいんですか!」

京子「だ、だって、ちなつちゃん、可愛くて、ぷぷぷぷっ!」

ちなつ「な、なにが可愛いんですか!監禁ですよ!京子先輩を監禁してるんですよ!」キー

京子「あー、面白かったぁ……」フゥ

ちなつ「私はイラッときましたけどね」

京子「それで、ちなつちゃん?」

ちなつ「……はい」

京子「私の事が大好きでたまらないちなつちゃん?」

ちなつ「……はい」

京子「どうしてこんな事を、したの?」

ちなつ「だ、だって……」

ちなつ「だって、明日、京子先輩、卒業しちゃうじゃないですか」

ちなつ「そ、それなのに、京子先輩、全然普段通りで、えっちな事とかもしてくれなくて」ウルッ

京子「ちなつちゃん……」

ちなつ「わ、わたし、不安だったんです」

京子「不安?」

ちなつ「京子先輩が卒業して、私と会う機会が少なくなったら、他の女の子に取られちゃうんじゃないかって」ヒック

ちなつ「私の事なんて、忘れちゃうんじゃないかって、不安で」グスン

ちなつ「……それで、思ったんです」

ちなつ「京子先輩の弱味を握れば、京子先輩は絶対に私から離れて行かなくなるだろうなって」

ちなつ「私のえっちな要求にも応えてくれるようになるんじゃないかって……」

京子「それで、私を監禁してえっちな写真を撮ろうと?」

ちなつ「……はい」

ちなつ「そのついでに、私の不安を少しでも判ってもらえればと思って、結衣先輩の話題を……出してみたんです……」

京子「そっか……」

ちなつ「……すみません、京子先輩、こんな女の子、嫌いですよね……」

京子「……ごめんね、ちなつちゃん」

ちなつ「そ、そうです、よね、恋人関係解消、ですよね……」ウルッ

ちなつ「い、いままで、こんな女の子と恋人で居てくれて、あり、ありがと……」ヒック

京子「大好きなちなつちゃんが苦しんでるの、気づいてあげられなくて、ごめん」

ちなつ「え……」グスン

京子「けど、わたし、嬉しかった」

ちなつ「きょうこ、せんぱい……?」

京子「私の事を監禁しちゃうくらい愛してくれるちなつちゃんの想いが、凄くうれしかった」

ちなつ「せん、ぱい……」

京子「ちなつちゃんが望むなら、私のえっちな写真、撮ってもいいよ」

ちなつ「え……」

京子「だって、大好きなちなつちゃんが本当に望んでることなんだもん、ちょっと恥ずかしいけど、我慢する」

ちなつ「京子先輩……」

京子「け、けど、あの、私もそういうの始めてだから、ハードなのは勘弁してくれると嬉しいかな///」

ちなつ「……きょうこ、せんぱあいっ!」ダキッ

京子「うわわ、ちなつちゃん?」

ちなつ「ごめんなさい、ごめんなさい、わたし、わたしっ」グスン

京子「ああ、もう、ちなつちゃん泣かないで?ほら、えっちなこと、していいから、ね?」

ちなつ「いらないです、わたし、わたし、京子先輩がそう言ってくれただけで、凄く嬉しかったですからっ」ヒック

京子「そっか……」

ちなつ「京子先輩、大好きです……」グスン

京子「私も、大好きだよ、ちなつちゃん」

ちなつ「……」

京子「ちなつちゃん、落ち着いた?」

ちなつ「……京子先輩こそ、手首とか、怪我して無いですよね?」

京子「ん、大丈夫、ちなつちゃんが鎖の下にタオル巻いててくれたから、ほら、綺麗なもんだよ」ヒラヒラ

ちなつ「そ、そうですか……良かったです」ホッ

京子「それにしても、びっくりしたよ~」

ちなつ「す、すみません……」

京子「ちなつちゃんって、あんなにえっち願望が強かったんだね」

ちなつ「なっ///」

ちなつ「……そうですよ、どうせ私は、いんらんチーナなんです」プイッ

京子「もう、拗ねないで、ちなつちゃん」ナデナデ

ちなつ「あっ///」

京子「確かにもうすぐ私は卒業だけど……毎日、ちなつちゃんには会いに来るから」

ちなつ「本当ですか?」ムー

京子「うん、ほんとだよ」

ちなつ「信用できません……また、私より結衣先輩の家に泊まりに行く事を優先したりするんじゃ……」

京子「結衣の家には、もうずっと行ってないよ」

京子「結衣は綾乃と仲良くなってるみたいだし、邪魔しても悪いからね」

ちなつ「そ、そんなの、口で言うなら幾らでも言えます……」

京子「もう、じゃあ、どうしたら信じてくれるの、ちなつちゃん」

ちなつ「……き、キス」

京子「え?」

ちなつ「キス、してくれたら、信じます」

京子「……!」ドキーン

京子「き、きす///」

ちなつ「き、きすも、駄目、ですか?」

京子「そ、そんなこと、無いよ///」

ちなつ「じゃ、じゃあ!」ズイッ

京子「ちょ、ちょっと待って、心の準備が///」ドキドキ

ちなつ「だ、だって恋人になってくれるって言ってくれたあの日以来、ずっとキスして貰ってなかったですし///」ズイッ

京子「わ、判ったから、ちなつちゃん分ったから///」ドキドキドキ

ちなつ「は、はい、じゃ、お願いします」ンー

京子「///」

ちなつ「……」ンー

京子「///」

ちなつ「はやく」

京子「は、はい!」


チュッ


ちなつ「……んっ」ペロッ

京子「!?」

ちなつ「ん、んんっ///」チュッチュプ

京子「ちょ、ち、ちなつちゃ、んぷっ///」

ちなつ「きょ、きょおこ、せんぱあい///」チュッレロッ

京子「んんんっ///」

ちなつ「らいすきれす///」チューッ

京子「//////」

ちなつ「……ぷはっ///」

京子「はあ……はあ……///」

ちなつ「き、きす、確かに、いただきました」ジュルッ

京子「ち、ちなつちゃん、し、舌入れまくるのなら、事前に言っておいてよ///」

ちなつ「だって、それを言っちゃうと京子先輩に断られるかなって思ったので」

京子「う、ううう///」

ちなつ「あの……京子先輩」

京子「な、なに、ちなつちゃん///」

ちなつ「美味しかったです///」

京子「う、うう……じゃあ、あの、こ、これで信じてくれるかな///」

ちなつ「は、はい、取りあえずは、あの、信じてあげます」

京子「と、とりあえず?」

ちなつ「はい、とりあえず、です……」

ちなつ「もっと信じさせたかったら、あの、卒業しても、毎日キスしに来てください……」

京子「……うん、判った、絶対毎日行くよ///」

ちなつ「は、はい///」

ちなつ「そういえば、京子先輩、高校行っても部活とかしないんですか?」

京子「あー、うん、部活はしないけど、娯楽部は作るつもり」

京子「だから、ちなつちゃんも入学したら娯楽部に入ってね!」

ちなつ「そ、それはいいですけど……私が入学するまで結衣先輩と、二人っきりで過ごすつもりデスカ」

京子「いや、綾乃も入れて三人だよ~」

ちなつ「よ、余計に心配です」ボソ

京子「え?」

ちなつ「何でも、ないですよっ」アセアセ

京子「放課後は娯楽部でちょっと時間とられちゃうけど……絶対毎日ちなつちゃんの家に行くから」

京子「だから、ちなつちゃんが中学卒業するまでの1年間だけ、えっちな事は我慢して欲しいかな……」

ちなつ「は、はい……あの、その代わり、高校に入ったら、あの///」

京子「う、うん、高校に入ったら、その時は、ね///」

ちなつ「あ、あんな事や、こんな事も///」

京子「ち、ちなつちゃん、えっちな事考えすぎ///」

ちなつ「す、すみません///」

京子「じゃ、私はそろそろ帰るね」

ちなつ「え、も、もうですか……?」

京子「そんな寂しそうな顔しないで……明日は卒業式だし、それが終わったら、デートしようよ」

ちなつ「……はい」

京子「大丈夫、私が卒業しても、楽しい事が沢山続くからさ」

ちなつ「……」

京子「ちなつちゃん、顔を上げて?」

ちなつ「……え」


チュッ


ちなつ「あ///」

京子「もし、ちなつちゃんが不安に感じた時は、携帯で何時でも私を呼んでくれていいから」

京子「授業中でも、夜中でも、食事中でも、何時でも呼んでくれていいから」

京子「何時でも私が駆けつけて、キスしてあげるから」

ちなつ「京子先輩……」

京子「私の心は、もうちなつちゃんの物なんだよ、それくらいの我侭は、言ってくれていいの」

京子「だから、元気を出して、ね?」

ちなつ「……はい!」

京子「お、雨はやんだみたいだね、明日の卒業式は晴れそうだなあ」

ちなつ「雨なんて降ってなかったですよ?」

京子「え?」

ちなつ「今日も明日も、晴れだって天気予報で言ってましたから」

京子「あ、ほんとだ、地面も乾いてるや」

京子(じゃあ、夢だったのかな、あの雨音は)

京子(……いや、夢じゃないよね、あれはきっと、不安な思いを抱いてたちなつちゃんの涙の音だ)

京子(私がもっと早く気づいてあげれば、良かったな)

~翌日~


京子「結衣~綾乃~!早くしないと卒業式遅れるよ!」

結衣「京子は先に行ってくれていいよ、ちなつちゃんとのお別れもしないといけないでしょ」

綾乃「そうよ、中学卒業したら1年間は一緒の学校に通えないんだし、存分にお別れしてきなさい」

京子「結衣、綾乃、ありがと!じゃあ先に行くね!」タッタッタッ

京子(やっぱり今日も晴れたや、卒業式に雨なんて、似合わないしね!)

京子「あ、ちなつちゃん、発見!」

京子「ちなちゅー!」ダキッ

ちなつ「うわっ、京子先輩、何やってるんです!?卒業式、はじまっちゃいますよ!」

京子「だって、ちなつちゃんが寂しがってないか心配だったんだもん」

ちなつ「さ、寂しがるはずないでしょ///」

京子「ほんとに?私との中学生活、これで最後なんだよ?」

ちなつ「……や、やめてください、それ、意識すると、涙が……」ウルッ

京子「ご、ごめん、ちなつちゃん、泣かないで……」ナデナデ

ちなつ「きょ、京子先輩、いかないで、卒業しないでください、きょうこせんぱいっ」グスン

京子「ごめんね、ちなつちゃん、ごめん……」ナデナデ

ちなつ「う、うう……」ヒック

京子「……ちなつちゃん、昨日も言ったけど、卒業式が終わったらデートしようよ」

京子「また、ゲーセンに行って、また新しい人形、取ってあげるから」

京子「ちなつちゃんは寂しくないように、楽しい思い出をいっぱいあげるから……ね?」ナデナデ

ちなつ「……はい」グスン

私が卒業しても

きっと晴れの日は続く

もし雨が降っても、へっちゃらだ

私たち二人なら、お互い支えあって乗り越えられるだろうから



ちなつちゃん

京子先輩


愛してるよ

私も愛してます























ずっと


一緒


だよ





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京子「結衣も綾乃も大好き!」

あかり出すと鉢植えの話になりそうじゃないですかー

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