八幡「俺の妹が小町じゃないだと?」 (489)

桐乃「でさー、うんうん」

八幡「…」

桐乃「うん、それでねー」

八幡「…」

桐乃「わかった、ばいばーい」

八幡「…」

桐乃「…なんでここにいんのよ、キモいんだけど」

八幡「ん」

桐乃「何してんのよ」

八幡「ゲーム」

桐乃「…へ、へー、つーかウザいからあっち行ってくんない?」

八幡「なんで」

桐乃「目障りだからに決まってんじゃん、目ぇ腐っててキモいし」

八幡「お前にも入ってる血なんだがな」

桐乃「そういうこと言うのがありえない、早く消えてくんない?」

八幡「…へいへい」

桐乃「死ね、バーカ」

八幡(どこで間違ってああなっちまったんだか、あ、俺が言えたことじゃありません
   でした☆)

桐乃「どいて!」

八幡「うおっ、んだよ」

桐乃「あんたには関係ないでしょ」

八幡「仰るとおりで」

八幡(そうだな、もはや関係無さ過ぎて他人と称するまである)

八幡(…勉強すっかな)

八幡(あー、疲れた)

八幡(…ん、なにこれ)

八幡(あ、これメルルじゃん)

八幡(だが、俺のじゃない)

八幡(多分親は関係ねーな、すっと)

八幡「…桐乃のか、まぁその辺が妥当だろうな」

佳乃「ただいま」

八幡(なにっ…!?)

佳乃「玄関で何してんの?」

八幡「別になんにもしてねーよ」

佳乃「あっそ、それは?」

八幡「あ、えーっと…わからん、うちの前に落ちてたから拾った、見る限り幼児向け
   だし、壊れたら持ち主可愛そうだしな」

八幡(まぁターゲットが無垢なる少女ばかりでは無いだろうがな)

佳乃「あら、そう。ちゃんとあとで交番にでも届けなさいよ?」

八幡「あいよ」

八幡(さてと、どーすっかな、これ)

八幡(持ち主は分かってるし、別に返すのはいいんだが、俺はアイツと喋りたくない)

八幡(直接渡したら何されるかわからん、某虎のように木刀で殴ってくるかもしれん)

八幡「と、なると…」

八幡(そうだな、なんか中身の見えないような袋に入れてドアノブにでも引っ掛けて
   おくか)

八幡(なんか袋はーっと…)

ー夜ー

桐乃「ご飯」

八幡「おい、勝手に部屋開けんなよ」

桐乃「…」

八幡(無視ですか、わかってたけど)

桐乃「…あ、あのさ」

八幡「あ?」

桐乃「…えーっとさ」

八幡「んだよ」

桐乃「あの、ドアに掛かってたヤツ」

八幡「はぁ」

桐乃「か…掛けたのアンタ?」

八幡「そうだぞ」

桐乃「…そ、わかった」

八幡(ふぃー、食った食った)

八幡(なんか本でも読むか)

桐乃「ねぇ」

八幡「おい、お前日本語わかんねーの?さっき勝手に開けんなつったろ」

桐乃「アンタさ、見たんだよね」

八幡「何をだよ、その言い方こえーよ」

桐乃「あの、あれ」

八幡「メルルか?」

桐乃「そうっ!」

八幡「は?どうしたいきなり」

桐乃「え、あ、いや、別になんでもないわよ」

八幡「いや、今明らかに嬉しそうな顔したろ」

八幡(兄ちゃんそんな顔見たの最後に家族で旅行行った時以来だよ、えーっと、
   いつだったかは思い出せないけど)

桐乃「しっ、してないし」

八幡「いやいや、明らかにしてたっt」

桐乃「してない」

八幡「…さいですか」

八幡(なんなの?この子、ホントはコウノトリさんが運んできたんじゃないの?
   あ、むしろその可能性があるのは俺か)

桐乃「で、それなんだけどさ」

八幡「はい」

桐乃「あれ見てるってさ、おかしいかな」

八幡「は?別におかしくないだろ」

桐乃「え?」

八幡「だってあれ、今どき幼稚園児でも見てるんだぞ、高校生の俺とか中学生
   のお前が見てないとか、それ遅れてるっつーんだよ」

八幡(あれ、これ前にもどっかで言った気が、別の世界線の俺かな?)

桐乃「え、きも」

八幡「キモいって、お前もそうなんだろ?しかもDVD買うくらいの」

桐乃「そっ、それは」

八幡「大体よ、俺はお前より家にいることが多いんだぞ?」

桐乃「それが?」

八幡「amazonから届くお前当の荷物、俺も何回も受け取ったことあるしな、サイズで
   なんとなくわかる」

桐乃「…っ」

八幡「要件はそんだけか?ならもう帰れ」

桐乃「人生…相談」

八幡「あ?」

桐乃「人生相談が、あるんだけど」

八幡「いやだ」

桐乃「なんでよ!」

八幡「なんでもかんでも、めんどくせーもん、そんなに相談したいなら2ちゃん
   にでもスレ立てしろよ」

桐乃「それはやった」

八幡(あ、経験済みでしたか、ところで経験済みって字だけ見るとなんか卑猥だね)

桐乃「アンタにしか、聞けないの」

八幡「む…ん~、うん」

桐乃「どうなの?聞くの?聞かないの?」

八幡(お前、そうやって選択肢と見せかけて一択問題出すのやめろよ、目がこえーよ)

八幡「わ、わかったよ、聞くだけならな」

桐乃「ホント?」

八幡「あぁ、メルル嫌いじゃないし」

桐乃「やったね、じゃあ三分したらあたしの部屋来てね」

八幡「あ、あぁ」

八幡(なにやら口調が柔らかくなったな、単純過ぎない?お兄ちゃんチョツト心配)

八幡(…で)

八幡「なにこれ」

桐乃「エロゲ」

八幡(おいおい、これちょっと予想の斜め上すぎるよ?黄金の魂でもこんなに
   上がらないだろ)

桐乃「どう?」

八幡「どうって、お前メルルだけじゃねぇのかよ」

桐乃「逆に聞くけど、いつからメルルだけだと思ってたの?」

八幡「…いやよ、アニメやら漫画やらはなんとなく予想してたけど、これはさすがにな)

桐乃「やっぱり、変かな」

八幡「まぁ、普通ではないだろ」

桐乃「…死ね」

八幡「死なねぇ、ただ別に、普通じゃねーのが悪いってわけじゃねぇだろ、多分」

桐乃「は?」

八幡「そういう趣味の友達集めて話すのも楽しいんじゃねぇの?」

八幡(俺は友達いないからわからんけど)

桐乃「そういう友達、いない」

八幡「え?なんで」

桐乃「恥ずかしいから」

八幡「はぁ?いやだってお前」

桐乃「分かってるから言わないで!」

八幡「お…おう」

八幡(なるほど、同族嫌悪ってやつか)

八幡(確かに、こういう趣味持ってる奴って言われたら想像すんのはデブで、メガネ
   で、口調がおかしくて、なぜか一年中トレンチコート着てるような、そんなんだしな)
   

八幡(だが、俺はそんなんでも友達出来りゃわりと嬉しかったりするかもしれん
   、いや、だからいないからわからんけど)

八幡(ただ、こいつ、外面だけはいいからな、きっと学校ではさぞイケメンやら美少女
   やらだけで構成されたグループに所属してんだろうな)

八幡(それだから、こいつはそのカーストに属さない人間との交流をしたくねぇんだろう、
   同じ趣味を持つ自分の事は棚に上げて、人のことだけは貶す、正直最低だ)

八幡(俺はこいつをどうにかしてやろうなんて、残念だが思わん、いくらなんでも
   自分勝手すぎるしな、だからここは)

八幡「おい」

桐乃「な、何よ」

八幡「俺は何もやらん、自分で作れ」

桐乃「え…」

八幡「ただ、そうだな、なにか一つ、現実でもネットでも、コミュニティに入れた
   ら手を貸してやらんでもない」

桐乃「何様だよ、死ね」

八幡「死なない、とにかく、話はそれからだ、分かったか」

桐乃「…わ、わかったわよ、やればいいんでしょ?」

八幡「おう、んじゃあな」

八幡(ま、ヒントはくれてやったんだ、それくらいは自分でなんとかできんだろ、
   つーかそうでないともしどうにか出来てもすぐ駄目になるだろうしな)

八幡「まぁ、友達居ない俺が言うのもおかしな話なんだがな」

八幡(多分、アイツが冷静だったら「お前もじゃん」とか言われて封殺されてた
   だろうしな)

八幡(…寝るか)

パチンッ!!

八幡「ほあ!?」

桐乃「しーっ」

八幡「え、なに」

桐乃「アンタが出した宿題、もうこなしたわ」

八幡「は?あ、そう」

桐乃「そ、だから相談乗ってよね」

八幡「お…おう」

桐乃「そんだけ、じゃ」

八幡「…おう」

八幡(それ、たたき起こしてまで言うことかよ)

ー翌日ー

八幡(…で)

八幡「なぜお前はエロゲしてんだよ」

桐乃「いいじゃん」

八幡「俺がやなんだよ、呼ぶなら呼ぶでタイミング考えろや」

桐乃「あーちょっと待って、セーブするから」

八幡「…」

桐乃「はい、おっけ、んじゃあそのコミュのサイト開くから待って」

八幡「おう」

八幡(さすがリア充、俺には超級の難問でもなんなくクリアしやがった、ところで
   あのカップヌードルのCM面白いよな、リア獣の奴)

桐乃「ほら、これ」

八幡「えー、なになに、『オタクっ娘あつまれー』か」

八幡(なるほど、女性専用のコミュか、やるなコイツ)

桐乃「でね、早速ここの管理人の沙織さんにオフ会招待されたの」

八幡「あーそう、よかったな、じゃあ俺の役目はここまでということで」

桐乃「待って」

八幡「んだよ」

桐乃「えーっとさ、このオフ会何だけどさ」

八幡「はぁ」

桐乃「ついt」

八幡「断る」

桐乃「はやっ!まだ最後まで言ってないじゃん!」

八幡「ついて来いとか言おうとしたんだろ?ふざけんな、女装でもしろっての
   かよ」

桐乃「いいじゃん、人生相談、してくれるんでしょ?」

八幡「話を聞くだけだつったろうが、行動するなんてありえない」

桐乃「…」

八幡(ほら、だからその目で訴えるのやめろよ)

八幡「別にそのオフ会以外ならいいんだけどよ、むしろそれ俺が言ったらネカマ
   とかで怒られちゃうんじゃないの?」

桐乃「そう…かも」

八幡「だろ?だからそれは一人で行け、他んとこなら暇なら行ってやっから」

八幡(イコール毎日なんだけどな)

桐乃「…でもちょっと怖いし」

八幡(怖い?え、それは兄として、いやしかし、ふーむ…)

桐乃「同じメルル好きの仲じゃん」

八幡「そうだけどよ」

桐乃「おねがい」

八幡「あ…わかったよ、ったく」

桐乃「ホント?やったね」

八幡(クッソ、またやられた)

ー秋葉原ー

桐乃「来た…」

八幡「…」

桐乃「なんか言いなさいよ、アキバに来たのよ?」

八幡「あぁ、まぁそうだけどよ」

八幡(別に俺は来たかったわけじゃねぇってのに)

桐乃「なにそれ、捻デレ?」

八幡「おい、心のなか読むのやめろよ」

桐乃「図星なんだ、キモ」

八幡「ぐっ…いや、まぁそれはそれとしてよ、ちょっと早くねぇか?」

桐乃「そうね」

八幡「どうする?帰る?」

桐乃「は?アンタバカじゃないの?アンタが先に店入って待ってんのよ」

八幡「うそだろ?どっか適当なとこで待ってるんじゃないの?」

桐乃「それじゃあ来た意味ないじゃん」

八幡「そうだけどよ」

桐乃「ほら、終わったらメルルの同人誌とかフィギアとか他にも色々本当は嫌だけど
   しょうがなく一緒に見てあげるから」

八幡「いや、それお前が見たいだけだろ」

桐乃「そうとも言うわね」

八幡(認めんのかよ)

桐乃「ほら、いいから早くして」

八幡「おい、引っ張んなって」

八幡(…で)

メイド「おかえりなさい!ご主人様!」

八幡(いやいや、これはさすがにやばいって、いくら妹のためとは言ってもこれは
   無理だって)

メイド「こちらへどうぞ!ご主人様!」

八幡「ひょえっ?あ、ひゃい」

八幡(あぁ、今ちょっと死にたくなったかも)

メイド「あれ?ご主人様?」

八幡「今行きましゅ」

八幡(なんなのもう、なんなのもう…)

メイド「こちらメニューになります、ご主人様」

八幡「あぁ、ども」

八幡(コイツ、語尾に『ご主人様』付ければいいとおもってんじゃないの?)

メイド「ところでご主人様」

八幡(なに、まだなんかあんの?)

八幡「はい」

メイド「呼び方のオーダーはありますか?」

八幡「…はい?」

八幡「何いってんのこの子)

メイド「えーっとですね、私どもがご主人様をどう呼ぶか決められるんです、メニューは
    『ご主人様』『旦那様』『○○くん』『○○ちゃん』『お兄ちゃん』など
    各種取り揃えていますよ」

八幡(…それってメイドなの?そんなフランクなメイドいたら中世ならギロチンだろ)

八幡「いや、普通でいいです」

メイド「そうですか、それではご主人様と及び致しますね」

八幡(そうしてください)

メイド「それでは、ご注文が決まりましたらお呼びください」

八幡「あ、それはアイスコーヒーでいいです、他はあとで」

メイド「かしこまりました、ご主人様♪」

八幡(ま、他は頼まないけど)

八幡(ところで、さっき俺微妙に声出てたかも、まぁ幸いこの萌え萌えなアニソン
   のお陰で聞かれてなかったぽいけど)

八幡(ところで、アイツはいつ来るんだ)

メイド「いらっしゃいませ!お嬢様!」

八幡(あ、あれか…てデカい!)

八幡(すげぇな、と言うか格好が凄いな、あの格好したアスキーアート見たこと
   あんぞ)

???「拙者、一時に予約してた者ですが」

メイド「はい、お名前は」

沙織「沙織・バジーナ」

八幡「なん…だと?」

八幡(おっと、思いっきり声に出てしまった)

八幡(しかし、まぁ人は見た目で判断するもんじゃないしな、ラノベのタイトル
   で中身を判断するのも然り、ってこれもどっかで)

桐乃「…」

八幡(ん、んだよ、あっち向けよ)

桐乃「…、…」

八幡(今なんか言ったな、聞こえませんけど)

八幡(しっかし、浮いてんな、まぁアイツ格好気合入り過ぎだとは思ってたけど
   まさかあそこまで浮くとは)

八幡(ま、しばらく高みの見物だな)

ー店外ー

桐乃「はぁ…」

八幡「…」

桐乃「なんも言わないの?」

八幡「なんか言ったらお前は嬉しいのか?」

桐乃「うっさい、ばか」

八幡(結果を言うと、桐乃は浮きまくってた、これでもかってくらいにな)

八幡(ま、他にも黙ってずっとケータイいじってた奴いたし、別に大丈夫だろ)

八幡「で?どうする?帰る?」

桐乃「…うん」

八幡「そうかい、じゃあ行くか」

沙織「おつと、ちょっと待ってくだされ」

八幡「はい?」

桐乃「あ、沙織さん」

沙織「沙織さんなどと、呼び捨てで結構ですぞ」

八幡(背景背景、これぞ毎度おなじみ、ステルスヒッキー)

桐乃「えーっと、あたしに何か?」

沙織「うむ、実はこれから二次会に誘おうと思いましてな」

桐乃「えっ…」

沙織「ところで、こちらの男性は?彼氏ですか?」

八幡(彼氏?へー、桐乃俺の他に彼氏連れてきてたんだ、俺いらなかったじゃんか)

桐乃「違いますっ!」

八幡(違うのか、一体誰と勘違いしたんだか)

桐乃「アンタもなんか言いなさいよ!」

八幡「…俺?」

桐乃「他に誰がいんのよ!」

八幡「あぁ、兄です」

沙織「兄上でありましたか!てっきり、そちらの殿方は店内でずっときりりん氏を見ていた
   とおもいましたゆえ」

桐乃「うわっ、キモい」

八幡「ほっとけ」

沙織「お名前を伺ってもよろしいですかな?」

八幡「八幡です」

沙織「それでは八幡氏とお呼びします、拙者のことは沙織とお呼びください、ニン」

八幡(IQサプリか、つーかこの話し方何なんだよ、いや、なんか別に違和感
   ないけど)

沙織「時にきりりん氏、八幡氏も一緒に二次会に来ませぬか?」

桐乃「え…えーっと」

八幡(いつものお前は何処言ったんだよ)

桐乃「な、何人くらいくるの?」

沙織「私達を入れて四人でござる」

八幡(え、それ聞くって行くってことなの?俺帰りたい)

桐乃「それじゃあ、行く」

沙織「左様でござるか!それでは八幡氏も一緒にこちらへ」

八幡(え?俺も行くの?)

桐乃「…ッ!」

八幡(…はいはい)

八幡(…と、思ったが)

八幡「おい、桐乃、やっぱ俺帰るわ、もう大丈夫だろ」

桐乃「は?」

沙織「おや、八幡氏、帰られるのですか?」

八幡「せっかくだけどやっぱ気まずいし、すいませんね」

桐乃「ちょっ」

八幡「あとはこいつの事頼んでいいか?」

沙織「心得ました、それでは八幡氏、また機会があれば」

八幡「んじゃあ、そういうことで」「

桐乃「…」

八幡「なんでも頼るな、ガキじゃねぇんだ、少しは自分でやろうとしろ」

桐乃「…わかったわよ、ばか」

ー家ー

桐乃「…」

八幡「…よぉ」

桐乃「うっさい」

八幡「そうすか」

八幡(ま、これで俺の役割は今度こそ終わりだろ、つーか他にやることねぇし)

桐乃「ねぇ」

八幡「あ?」

桐乃「ちょっと部屋来て」

八幡「なんで」

桐乃「色々話すことあるから」

八幡(…ま、事後報告くらいは聞いてやるか)

桐乃「なんで来なかったの?」

八幡「ばっかお前、俺に背景になれって言うのかよ」

桐乃「あんたが言ったんじゃない、相談乗ってくれるって」

八幡「…お前さ、相談の意味知ってんの?」」

桐乃「はぁ?」

八幡「相談ってのは、普通何かをする時自分だけじゃわかんねぇからって助言を
   求めるもんだろうが」

桐乃「は?」

八幡「それをなんだお前は、やれついて来いだ、やれ手伝えだ、お前何一つ自分で
   何もしようとしてねぇじゃねぇか、それが相談か?ふざけろ」

桐乃「あ…あんた、いい加減にしろよ」

八幡「お前がいい加減にしろ」

桐乃「…ッ」

八幡「何年も話しかけもしなかったくせによ、たまたま一つ自分の好きなもんが
   被ったからって手のひら返すような奴なのか?お前は」

桐乃「うるさい…」

八幡「友達が欲しいってよ、そりゃお前のこったろうが、別に俺が欲しいわけじゃねぇ」

桐乃「うるさいっつってんの…」

八幡「うるせぇじゃねぇよ、お前、そんな簡単に手のひら返すような事ができるから
   周りの目なんてもん気にしちまうんだろうが」

桐乃「もうやめてよ」

八幡「自分の事は棚に上げて人をバカにするなんて許されるわけねぇだろ、まずは
   自分の事を認めろよ」

桐乃「あんたに…あんたにあたしの何がわかんのよ!」

八幡「わかるに決まってんだろうが」

桐乃「…え?」

八幡「デビルマンと同じだ、悪をしってるから悪を捌けるんだよ、まぁこれが悪か
   そうじゃないかなんてことは置いといてな」

桐乃「アンタ、マジで何いってんの?」

八幡「まぁ一応聞いておけ、今のお前がよ、そのまま成長すると…言いたくねぇが俺みたいになんだよ」

八幡「まぁ俺は最初っから友達なんざ居なかったからな、そこはお前とは違う、だがな
   俺だからこそ、そうやってグループから孤立していく奴を観測できた」

桐乃「…」

八幡「理由なんてのは俺にはわからん、内輪に入ったことがねぇからな」

八幡「けど、その外にいる奴はわかるんだよ、そんな、内輪からどんどん離れて
   行く奴らは、お前と同じような感じだった」

桐乃「感じって?」

八幡「あっちこっちでヘラヘラ、まるでコウモリみてーに動きまわってよ、結局
   どっちも捨てきれず、かと言って打ち明ける踏ん切りもつかない」

八幡「今のお前はよ、オタクの趣味と、そのリア充の友達の間でそんな感じだな」

桐乃「…言い方ムカつく」

八幡「ほっとけ、だが別にどっちかを捨てろとは言わん、つーか捨てられるんならそんな苦労して
   ねぇだろうからな」

八幡「ま、わざわざ打ち明ける必要はないだろうがな、秘密にしておくのが辛いんならせめて
   あぁいう、今日会ったような奴らをはけ口にすんのがいいんじゃねぇのか?」

桐乃「う…うん」

八幡「だから恥ずかしいとか、俺が居なきゃ無理とか、もうそんなことは言うな」

桐乃「…うん、なんか変に納得しちゃったわ、やっぱアンタがぼっちだからかな」

八幡「そうだな、もうエリート過ぎて誰も認知出来ないまであるからな」

桐乃「何いってんの?ばっかじゃないの?」

八幡「おう、バカだよ、だからこんな兄貴はほっといて、他の趣味が合う奴らと
   楽しくやれ、そのほうが絶対にいい」

桐乃「友達居ないアンタに言われたくないっての」

八幡「…それは言うなや」

桐乃「うっさい!さんざん言いたいこと言ったくせに!ばか!」

八幡「おう、少し言い過ぎたかもな」

桐乃「は…は?そんなこと言わないでよ、なんか言いにくいじゃない」

八幡「んじゃあそのまま黙っててくれよ」

八幡「それとよ、もう一ついいか?」

桐乃「なによ」

八幡「DVDとかのケースの中身、ちゃんと整理しとけよ」

桐乃「なんで?」

八幡「苦い思い出があんだよ、これはマジで聞いとけ」

桐乃「なんかキモい」

八幡「知ってる知ってる、だがもしメルルのケースからエロゲが出てきたら相手もお前も
   びっくりすんだろ」

桐乃「そっか、じゃあ早速…あれ」

八幡「ん、ほれ見ろ」

桐乃「…さんきゅ」

八幡「んじゃあ、俺戻るわ」

桐乃「待って」

八幡「なんだ?」

桐乃「ホントはね、今日のあの後のこと話そうと思って、アンタ呼んだの」

八幡「そうか」

桐乃「聞きなさいよ、これは相談になるでしょ?」

八幡「まぁ、微妙に違う気もするがまぁいいだろ」

桐乃「へへ、最初からそう言えっつーの」

八幡「はいよ、ほら、どうだったんだ?楽しかったか?」

桐乃「それがね!実はもう一人ってのがメルルの裏番のマスケラのコスプレした
   邪気眼女でさぁ………」


終わり

一応終わりです、読んでくれた人ありがとう
途中重すぎて遅れたな、すいません

続けてもいいんだけど、なんか原作通りになってしまう気がするからね

もし続きをやるならあやせと加奈子が遊びに来るところからか、黒猫が鑑賞会する
ところからかな

どうだろう

過去のレス見たら見たいという人がいたから書くか

一応設定としては八幡しかいない設定で、時々リーディング・シュタイナーが発動すんのには
特に意味はないよ

それじゃああやせと加奈子が来るとこから書くよ

八幡「え?」

桐乃「友達来るから、部屋から出ないで」

八幡「いや、それなら予備校行くから」

桐乃「あっそう、それならいいけど」

八幡「じゃあな」

桐乃「…うん」

八幡(一応、返事くらいはするようになったか)

八幡(…というか、考えたらなんで俺が外でなきゃいけないんだ?中学生なんだから
   外で遊べよ、リア充らしく海でも行け)

八幡「それじゃあいってき、うお」

???「あ、すいません」

八幡(ドアを開けたら黒髪美少女が、何この子、だれ?)

???「おい、あやせどうした?」

八幡(ーーーッ!ロリエ!?ってそれ違いますね、はい)

あやせ「あ、あのはじめまして、新垣あやせです、この子は来栖加奈子」

八幡「あ、ども、桐乃の兄の八幡です」

八幡(なんで敬語なの俺、相手年下でしょ?)

あやせ「あの、私達桐乃と約束してて」

八幡「あ、知ってるから大丈夫、それじゃ」

八幡(はい、早く退散だこりゃ)

あやせ「あのっ」

八幡「はい?」

八幡(なんだよ)

あやせ「あの、もしかして私達が来たから外に行くんですか?」

八幡「あ、いや、別にそうじゃないけど」

あやせ「あの、すいません」

八幡「いや、いいから、二人共早く入れば?」

加奈子「おいあやせ、早く入ろーぜ?もう暑いっての」

あやせ「あ、うん、あの、本当にすいません」

八幡「はぁ…」

八幡(俺、なんかあの子苦手)

ー図書館ー

八幡(まさか予備校がいっぱいだなんて思わなかったわ、あいつらそんなに勉強
   好きなのかよ)

八幡(しかし、まぁ別にここも涼しいし、別に勉強をシたかったわけじゃなかった
   からな、図書館では本を読もう)

八幡(えーっと、村上龍でも…)

???「あれ、もしかして比企谷くん?」

八幡「はい?」

八幡(えーっと、どなたかな?)

???「久しぶりって…あれ、なんかもしかして忘れられてる?」

八幡「いや、そんなことは」

八幡(いや、わからん、誰だこの地味な子は)

高坂だと違和感があるので高坂家は比企谷に変更でおなしゃす

???「がーん、やっぱり忘れてるんだ~」

八幡(口で言うのかよ)

八幡「あの、すいません」

麻奈実「もう、隣の席の田村だよ~」

八幡「あぁ、えーっと…田村さんね、久しぶり」

八幡(ダーメだ、全然思い出せない)

麻奈実「元気にしてた~?」

八幡(ゆるいしゃべり方だ、チーバくんには劣るがな)

八幡「は、はぁ、そこそこには」

麻奈実「比企谷くん、図書館よく来るの~?」

八幡「いやぁ、得には…なんで?」

麻奈実「よく本読んでるでしょ~?」

八幡(え?この子俺の事見てたの?つーかそういうこと言うのやめろ、勘違い
   しちゃうだろ)

八幡「まぁ、本はそれなりに」

麻奈実「そっか~」

八幡「…」

麻奈実「…」

八幡(なんなのこの子、笑顔が眩しい)

八幡「あの、俺そろそろ行くんで」

麻奈実「そっか、それじゃあまた学校でね~」

八幡(いや、そんなに話したことないでしょ、あるとすればプリント渡す時の
   『はい』『ども』くらいだろ)

八幡(しかしどうしよう、予備校も行けない、ここにはいれない、お金もない)

八幡(つまり、家に帰らなきゃならんわけだな)

八幡(えー、やだなぁ、会いたくないなぁ…)

八幡(…まぁ、しょうがない、帰るか)

ー家ー

八幡(ステルスヒッキー発動、気付かれないように部屋に行くべし)

ピンポーン

八幡「ってなんでだよ!」

八幡(おっと、思わずツッコミを入れてしまった、俺らしくもない)

八幡「はい」

宅急便の兄ちゃん「宅急便でーす!」

八幡「あぁ、どうも」

宅急便の兄ちゃん「ハンコおなしゃーす!」

八幡「はい」

八幡(声でかいよ、絶対バレたじゃんか)

桐乃「あ…」

八幡「よぉ」

桐乃「なんでいるのよ」

八幡「色々あったんだよ」

桐乃「あっそ、ってそれ何?」

八幡「知らん」

桐乃「ってそれエタナーの箱じゃん」

八幡「なにそれ」

桐乃「化粧品メーカーよ」

八幡「へぇー」

桐乃「じゃ、貰っておくわね」

八幡「いや、おかしいだろ、名義俺なのに」

桐乃「え、アンタ化粧品なんて使うの?キモすぎ」

八幡「いや、中身の問題だよ、この前も言ったろうが」

桐乃「あ、そう言えば」

八幡「一応俺が思っとくからよ、後で開けろ」

桐乃「わかった、そんじゃ黙っといてよ」

八幡「はいよ」

八幡(…トイレ)

八幡(トイレ、トイレっと)

???「きゃっ」

八幡「あぁ、スマンって」

あやせ「あ、お兄さん」

八幡(出た!てかお兄さんってなんだよ、ムズムズしちゃうだろ)

あやせ「帰っていらしたんですね、さっきはすいません」

八幡「あ、いや、大丈夫」

八幡(その声ですいませんとか言うのやめろ、なんかすげぇ変な気持ちになるから)

あやせ「あの、トイレお借りしました」

八幡「いや、そんなの別にいちいち…はっ」

八幡(とっても、トイレに入りにくい)

あやせ「そうしたんですか?」

八幡「いや、別になんでも」

八幡(何でなんだろうな、共同トイレとかでも女の子が入ったとことかすげぇ入りにくく
   なるの、やだなぁもう)

あやせ「あの、トイレですか?」

八幡「いや、飲み物を」

あやせ「そうですか、失礼します」

八幡(なんか悔しい)

八幡(結局、15分も待つ羽目になっちまった)

八幡(あーあ、なんなんだろ)

桐乃「ねぇ」

八幡「はい?なんだ、お前か」

桐乃「なんだってなによ、それよりアンタ、あやせになんか言った?」

八幡「は?いや、別に」

桐乃「なんかトイレ行くって言ってからなんかアンタの話ばっかしてんのよ」

八幡「なんで」

桐乃「気が利くとかどうとか」

八幡「ほう、見る目があるな」

桐乃「何言ってんのよバカ」

八幡「ところで、お前の友達ってほんとにすげーのな、まさにトップカーストじゃねぇか」

桐乃「まぁね、読モだし」

八幡「ほう、あの子達モデルなのか」

八幡(ロリエもかな)

桐乃「まぁ読モ仲間って感じかな、学校も同じだけど」

八幡「おい待て、仲間って、お前もその読モなのかよ」

桐乃「そうだけど」

八幡「…は?」

桐乃「何?知らなかったの?」

八幡「え?つまりなんだ、お前がいつも寝そべって読んでる頭の悪そうな雑誌に
   お前が載ってんのか?」

桐乃「アンタ、殴られたいの?」

八幡「いや、へぇー、いや通りで金持ってるわけだ」

桐乃「そうよ」

八幡「で、なんだっけ?」

桐乃「えーっと、あ、そうだ」

重すぎる、なんでだろ

桐乃「だからあやせにちょっかい出すなってこと」

八幡「へいへい」

桐乃「わかったらジュース運んで」

八幡「は?いや今ちょっかい出すなって」

桐乃「いいからほら、部屋の前まででいいの」

八幡「…ちっ、わかったよ」

桐乃「ほれ!キリキリ働け!」

八幡(ひょっとして、それはギャグで言っているのか?)

八幡(…部屋に来たのはいいんだけどよ)

エーマジデー?ハハハハ

八幡(思いっきり声聞こえてくるんだけど)

八幡(…気まずい、なんか音楽聞こう)

八幡(この前ひさしぶりにあたしンちOP聞いたけど、結構いいよな)

八幡(なんだっけ、あれ…キンモクセイのさらばか、聞こう)

ー夜ー

佳乃「ご飯よ」

八幡「へい」

八幡「こんにちわ~ありが~とお~」

桐乃「いたっ」

八幡「ん、悪い」

桐乃「あのさ、さっきの箱なんだけど」

八幡「あぁ、あれな、まだ開けてねぇぞ」

桐乃「さっき沙織からメール入っててさ、中身、同人誌だったんだって」

八幡「ほれ見ろ、よかったろ」

桐乃「うん、さんきゅ」

八幡「だがまぁ、逆に広げたほうが良かったのかもな」

桐乃「は?なんて?」

八幡「聞こえなかったんならいいわ、ほれ飯だ飯」

桐乃「それとさ」

八幡「もういっぺんに話せよ」

桐乃「うっさいな」

八幡「で?なんだ?」

桐乃「人生相談…じゃなかった、ちょっとお願いがあるの」

八幡「今じゃなきゃ駄目か?」

桐乃「ううん、あとででいい」

八幡「そうか、なら行こうぜ」

八幡(…で)

八幡「なんだよ、お願いって」

桐乃「あのさ、夏のコミックマーケットってあんじゃん?」

八幡「行かない」

桐乃「だからなんでそうなるの!?」

八幡「言っただろうが、そういうのは自分だけで何とかしろ」

八幡(それにすっげぇクセェらしいしな、げんしけんで見たらすげぇ人だったし
   、実際はあれよりいんだろ、絶対やだね)

桐乃「だけどさ」

八幡「いやだって言ってんだよ、ほれ、これ」

桐乃「おっと、投げないでよ」

八幡「悪い悪い、それじゃあがんばれよ」

桐乃「う…うん」

ー翌日ー

桐乃「ねぇ」

八幡「んだよ」

桐乃「行かない?」

八幡「行かねぇってば、起こすなよ、今なん時だよったくよ」

桐乃「6時」

八幡「ふざけんなよ、もう」

桐乃「モンハンのパーティ一人足んないのよ」

八幡「じゃあそこに俺のPSPあっから持ってって誰かにやってもらえ」

桐乃「そうじゃないでしょ」

八幡「しつけぇつってんだよ、なんなんだよお前」

桐乃「いいからついて来いって言ってんのよ」

八幡「いや、ホント無理、つーかお前の友達知らねぇし」

桐乃「…ッ、じゃあもういい、死ねば?」

八幡「しばらく生き返らせないでくれ」

桐乃「一生死んでろ!」

八幡「…やっと行ったよ…ったく」

面白いけど、これ八幡じゃなくて京介だな
いくら妹でも小町みたいな天使じゃないんだから、クラスの他人と同じ位置にいるはず。
この短時間でこんな口効くようにはならんだろ。
京介が軸で八幡要素がちょっとくっついたキャラみたい

ー夕方ー

八幡(ふぃー、疲れた、勉強なんて他にやることあったら絶対やんねぇのにな)

桐乃「…あ、ただい…ま」

八幡「おう」

八幡(随分沈んだ面してんな、そんなに疲れたのかよ)

桐乃「ねぇ…」

八幡「あ?んだよ」

桐乃「…ちょっと、相談があるの」

八幡「そうか、まぁじゃあ茶持って行くわ」

桐乃「……うん」

八幡「…で、どうした」

桐乃「……、…」

八幡「あ?聞こえねぇよ」

桐乃「…バレたの」

八幡「なにが」

桐乃「オタク」

八幡「誰に」

桐乃「あやせ」

八幡「そうか」

>>223 それはメルル好きだからってことで頼む

桐乃「そうかって…ッ!アンタこれがどんなことか分かってんの!?」

八幡「いや、わからん」

桐乃「あの時のあやせの目、すごく哀れんでた…」

八幡「…そうか」

八幡(まぁ遅かれ早かれ来るとは思ってたがな、まぁどういう経緯でそうなったか
   は知らんが、コイツもついてねぇな)

八幡「ちなみに、何歳対象だ」

桐乃「18」

八幡(これはAUTO)

八幡「まぁバレたのはしょうがねぇし、むしろ自分からばらす必要が無くなってラッキー
   だと思えばいいじゃねぇか」

桐乃「そんなの、思えるわけないじゃん」

八幡「つってもよ、そんなんいちいち兄が出しゃばってくようなもんじゃねぇだろ
   うしなぁ、どうしようもねぇよ」

桐乃「そう…だよね」

八幡「…その時、沙織とそのもう一人の友達は一緒に居たのか?」

桐乃「あぁ、黒猫のこと、一緒に居たわ」

八幡「そいつ等のこと、新垣になんて説明したんだ?」

桐乃「…………友達、だって」

八幡「…そうか」

八幡(なるほどな、コイツもそれなりに成長したわけだ)

桐乃は黒猫のこと黒猫ってよばんだろ

高坂父の教育ではヒッキーは生まれない
やはり比企谷の方がよいのではないか?

桐乃「そしたら、あやせ、黒猫たちのことも『危ないから』って引き離そうとしたの、
   それで、あたしの袋が破けて中身が散らばって…」

八幡「いや、もういいぞ」

桐乃「せっかく買った同人誌も全部濡れて、それで…」

八幡「いや、いいっての」

桐乃「なんなのよ!もうやだっ…ッ!」

八幡「…」

桐乃「どうして…アンタが来てればさ、こうはならなかったかもしれないのに」

八幡「そうだな」

桐乃「ホント、悔しい……」

八幡(部屋出るか、しばらく泣かしておこう)

>>234 ヒッキーはまだ黒猫に会ってないから黒いのって呼んでも『?』だからそうしたんよ

>>237 今軌道修正は難しいっす、まぁそれ意識して一応大介さん出してないしね

桐乃「ねぇ」

八幡「おう、なんだ」

桐乃「…ありがと」

八幡「なんもしてねぇよ」

桐乃「だから、でも二回は言わないから」

八幡「そうか」

桐乃「…どうすればいいかな」

八幡「そうだなぁ…」

八幡(ま、今回は少しだけ助けてやるかな)

八幡「なぁ、その後、メールかなんか、何でもいいけど連絡はしたのか?」

桐乃「ううん、なんにも」

八幡「なら、なんでもいいから送っといた方がいいな、シミでもヒビでも、直ぐに
   修繕にとりかかった方がいい」

桐乃「でも、なに送ればいいかわかんないよ」

八幡「なんでもいいんだよ、モデルの話とか学校の話とか、なんかあんだろうが」

桐乃「軽蔑されてるだろうし、返信なんてこないに決まってんじゃん」

八幡「それでもいいんだよ、むしろその方がいい」

桐乃「なんで?」

八幡「その時は向こうは何も思わないかもしれんが、後々向こうは頑張って話掛けて
   くれてる友達を無視したって罪悪感を植え付けられる、特に中学生で、しかもあんな
   優等生を絵で書いたような子だ、効果はてきめんだと思うぞ」

桐乃「そっかな、なんか汚い」

八幡「いいんだよ、ほら、そうだな、若干遠慮してます感、もしくは申し訳ないです感
   を醸しだすとモアベターだな」

桐乃「…わかった、嫌だけどやってみる」

八幡「おら、メール送ったらもう寝ろ、あとは返ってきても来なくても明日会う約束
   をしておけ、学校始まったりしたらさらにやりにくいだろ」

桐乃「うん、わかった」

八幡「ちなみに、一応言っとくが、新しい友だち出来たから別に仲直りしなくてもいい、
   とか思うならこんなしちめんどくせぇことしなくてもいいんだぞ」

桐乃「いや、ちゃんと仲直りしたい」

八幡「そうかよ、じゃあ明日会う約束できたら朝教えろ」

桐乃「うん、わかった」

八幡「ちっとあったからってそんな凹んでんなよ、らしくねぇな」

桐乃「うっさいな!早く出てけ!」

八幡「いや、ここ俺の部屋なんだけど」

桐乃「…ッ!死ね!」

ー翌日ー

桐乃「出来た」

八幡「いきなりなんだよ」

桐乃「アンタが言ったんでしょ、あやせと会う約束しろって」

八幡(そうでした)

八幡「んで?出来た…んだな、何時?」

桐乃「三時くらい」

八幡「そうか、場所は」

桐乃「そこの公園」

八幡「んじゃあ、俺も一応行ってやるよ」

桐乃「え、来ないって行ってたじゃん」

八幡「気が変わったんだよ」

桐乃「そっか…へへ」

八幡「ただ、俺が出しゃばって無理やり仲直りさせるわけじゃねぇからな」

桐乃「分かってる」

八幡「おい、じゃあまた後でな」

桐乃「うん」

八幡(いや、わかってる、こんなん俺が出てってもしょうがねぇことなんてよ
   ただ、まぁ、アイツより先に話して、ガードをゆるくしてやることは出来る)

八幡(ただ、18禁かよ、さすがにこれだけは俺も何も思いつかん)

八幡(ただ、アイツもしっかり認めたらしいしな、一つくらい兄貴っぽいことやって
   やってもいいだろ)

ー公園ー

あやせ「あ、お兄さん…」

八幡「よぉ、偶然だな」

八幡(随分早いな、まだ30分もあんのによ)

あやせ「どうしたんですか?こんなところで」

八幡「一応お前とは顔見知りだからな、挨拶くらいしとこうと思ってよ」

あやせ「そうですか、すみませんが今は忙しいので」

八幡「だだ…誰か待ってんの?」

八幡(やっべ、噛んだ)

あやせ「…もしかして、桐乃から何か聞いてるんですか?」

八幡「妹から?いや、普段話しなんかしねぇよ」

あやせ「そう…ですか」

八幡(どうやら気づいてないみたいだな)

八幡「なんかあったのか?」

あやせ「…昨日、たまたま桐乃とあったんです」

八幡「へぇ」

あやせ「その時桐乃、変な人達と歩いてたんですよ」

八幡「助けたのか」

あやせ「ええ、でも桐乃、その人たちのこと、友達だからって」

八幡(ホントに言ってたのか、まぁ一応褒めといてやろう)

あやせ「私は…ッ!桐乃が友達だから助けてあげようと思ったのに、それに桐乃、
    いかがわしい本をいっぱい持ってて…ッ!」

八幡「そうか」

あやせ「中学生なのに!女の子なのに…ッ!あんな変なもの、絶対あの人達のせいです!
    桐乃はとてもいい子だったのに、あんな人たちとつるんだりするから!」

八幡(さて、こっからだな)

あやせ「お兄さんもそう思いませんか!?普通の子は絶対あんなものもってるわけありません!」

八幡「いやよ、その変な本がどんなもんかなんて知らねぇけどよ、それってそんなに
   駄目なもんだったのか?」

あやせ「当たり前です!何を言ってるんですか!?お兄さんは見てないからそんなことが
    言えるんですよ!」

あやせ「それに、ちょっと前にあった事件もあったじゃないですか、少女に大人の男性が
    暴力を働いたっていう、私の母はPTAの会長を務めているんです、その会合でそんな話も出てて
    、だから桐乃には絶対にそんな者、持っててほしくなかったんです」

八幡(あ、それシスカリ事件か?)

八幡「それ、デマだぞ」

あやせ?「は?

なんか色々ミス、脳内補完よろしく

八幡「そういうのを引き合いに出すならもうちょいよく調べてからにしとけ、その事件、
   その犯人の部屋にそういうモンがたくさんあって、とっさについた嘘とたまたま
   一致しちまったって話だぞ、なんならここで調べてみろよ、ケータイくらい持ってんだろ」

あやせ「ええ、そうします……あ、ありました…なるほど、どうやらお兄さんが
    言ってることは本当みたいですね、そこに関しては謝ります」

八幡「ん」

あやせ「ただ、それを除いてもです、女子中学生があんなもの持ってて言いわけありません」

八幡「そうだな、ま、そりゃ当たり前だ」

あやせ「そうですよね」

八幡「だが」

八幡「新垣、お前まさか桐乃があの瞬間だけ、その類の本を持っていたと思ってんのか?」

あやせ「当然です」

八幡「ばっか、お前、そんな奴がいきなりそんな本買いに行くわけねぇだろ」

あやせ「どういうことです?」

八幡「昨日なにがあったかなんて、千葉県民なら大抵のやつが知ってんだろ、元ある本の
   パロディというかなんというか、そんな本の即売会みたいなイベントが
   あったんだよ」

あやせ「そのくらい知ってます」

八幡「つまり、アイツがそこに行ったって事は、そのオリジナルを知ってるって
   ことだぞ」

あやせ「…ッ」

八幡「そういうこった、アイツはお前が知る前からそういうもん趣味にしてたって
   こったろうよ、俺知らんけど」

あやせ「そんな…」

八幡「ただよ、お前はそんなものを持ってたアイツとは仲良く出来ないなんて言ったが、
   実際してたってことだぞ、詳しくは知らんが、少なくともそこまでアイツがディープ
   にハマる期間はな」

あやせ「そんなの…そんなの関係ないです」

八幡「ほう、関係ないか、ならなぜそんな関係ないことでお前はアイツを嫌うんだ?」

あやせ「卑怯です!そんなの揚げ足取りじゃないですか!」

八幡「そうだろうが違かろうが、それだけは事実だ、認めてやれ」

あやせ「…でも」

八幡「今まではできたんだ、これからも出来るかもしれねぇだろ」

あやせ「無理です、親友だったのにあんなこと、裏切りですよ!」

八幡「裏切りか、それが裏切りってんなら、今の新垣の態度は桐乃に対して
   どう映るんだろうな」

あやせ「え…」

八幡「こんなウチから近いところに一人でいるんだ、桐乃と会うんだろ?」

あやせ「えぇ、そうです」

八幡「アイツはよ、お前にそんな敵意むき出し感情向けられても、ちゃんとお前と話したいって、
   そう思ったから呼んだんだろうよ」

あやせ「…はい」

八幡「それに、お前だって実はまだ心に引っかかってっからなんだかんだ言いながらも
   ここに来たんじゃないか?」

あやせ「そうかも、しれませんね」

八幡「それならよ、もう少し、しっかりと話しを聞くべきじゃないか?親友だった
   んなら、そのくらいしてやってもいいと思うぞ?」

八幡「それによ、俺には居ないからわからんが、親友ってのはそんなもんなのか?」

あやせ「ち…ちがいます、と、思います」

八幡「ならなおさらだ、許す許さないは俺からは言うことじゃない、だがその結果に至る
   までのプロセスをもうちょい重要視するべきだと、俺は思うな」

あやせ「…」

漏れた

八幡「時に新垣、お前もモデルなのか?」

あやせ「ええ」

八幡「桐乃がそうだってのは知ってたからよ、そうじゃないか?って思ったんだ」

あやせ「それがなんですか?」

八幡「そういうところにいるならよ、洋服や靴、それに香水なんかも好きなんじゃないのか?」

あやせ「そうですけど、だからなんなんですか」

八幡「俺にはそういうコレクター魂はわかんないからなんとも言えないけどよ、
   やっぱり背伸びして、憧れる女優やモデルが使うもんを真似たりするのか?」

あやせ「ええ、たまには」

八幡「桐乃も、そんな気持ちだったんじゃねぇかな」

あやせ「どういことですか?」

八幡「みんなが持ってるアイテムじゃもう我慢できない、だから多少いけないもん
   でも手に入れたい、きっと、そんな気持ちだったと、俺は思うんだよ」

あやせ「…」

八幡「それがいいもんとは俺も全く思わん、けどそれは俺から見りゃ服も漫画も
   同じだ、でも桐乃は服と同じくらい欲しいと思ったんだろうよ、どんな気持ちだったかは
   、直接聞け」

八幡「長々と悪かったな、一応、あれでも妹だからよ」

あやせ「お兄さんは、やさしいですね」

八幡「どこが」

あやせ「私のことも、桐乃のことも、傷つけないように、でも仲直りは出来るように、
   そんな事、渡しには出来なかった…」

八幡「そうか、まぁ今から話すんだろ?じゃあ遅くない、話してやれ」

あやせ「そうします、もう一回ちゃんとはなして、できれば仲直りしたいです」

八幡「あぁ、そこんとこは俺関係ないから、それじゃあな」

あやせ「はい、またいつか」

八幡「………あとは自分でなんとかしろ」

桐乃「うん…ありがとう」

突然の桐乃に不覚にもワロタ

>>315 公園の外まで歩いたってことで

ー夜ー

八幡「情熱の彼方から蜃気楼~っと」

桐乃「…」

八幡「何回も言ってんだろ、ノックくらいしろ」

桐乃「…本当にありがとう」

八幡「何がだよ」

桐乃「決まってんじゃん、あやせのこと」

八幡「はぁ、別に俺は何もしてねぇよ、決めたのはお前だろ」

桐乃「まぁ、そうだけどね」

八幡「ならそれでいいじゃねぇか」

桐乃「そうだね、うん、もういいや」

桐乃「ちなみに、あやせとは、まだわからないけど仲直りできるかも、わかんないけどね」

八幡「そうか、別に興味なんてねぇけど、まぁよかったんじゃねぇの?」

桐乃「この捻デレ」

八幡「ちげぇっての」

桐乃「まぁ、そんだけ」

八幡「じゃあもう寝ろ」

桐乃「その前にさ」

八幡「何?」

桐乃「シスカリやんない?実はコミケでいいもん貰って」

八幡「やらない」

桐乃「なんだよ、つまんなっ」

八幡「だから、なんで妹の前でそんなもんやんなきゃなんねぇんだよ」

桐乃「いいじゃん、別に」

八幡「…まぁ、やるにしても、モンハンとかにしてくれ」

桐乃「へへ、しょうがないな、じゃあモンハンでいいよ」

八幡「はい、じゃあやろうぜ」

桐乃「うん、えーっと、集会所1っと…て!なにこれ!こんな装備使ってんの!?」

八幡「ほっとけ、一人で銀レウス倒せるわけえぇだろ」

桐乃「しょうがないな、じゃあ手伝ってあげる」

八幡「死んでも文句言うなよな」

桐乃「それは無理だから、ほら早くして」

八幡「あいよ」

桐乃「へへ、じゃああたしに着いて来なさい!」

終わり

ちゃんと終わって良かった

最後まで読んでくれた人ホントありがとう

じゃあ三部行くか

まじか

八幡「ただいま」

???「よくぞここまで辿り着いたわね、褒めてあげるわ」

八幡「………どなた?」

黒猫「HN、黒猫よ」

八幡「(いや、いきなりHNとか言われても困るんですけど)

八幡「桐乃の友達か?」

黒猫「違うわ」

八幡「あっそう」

八幡(何だこの子、めんどくさい)

黒猫「…」

八幡「それじゃ、ごゆっくり」

黒猫「え?」

八幡「なに」

黒猫「いえ、色々聞くことがあるでしょう?なぜこの服を着ているのかとか、なぜ
   部屋がこんなに暗いのかとか、他にも色々」

八幡「別にいいです」

八幡(いや、こういう子はマジでどうでもいいんだって俺)

黒猫「待って待って」

八幡「なんだよ、桐乃呼んでこようか?」

黒猫「いいえ、それには及ばないわ」

八幡「…お、マスケラのDVDBOXじゃん」

黒猫「…!?あなた、マスケラを知っているの?」

八幡「まぁ、そりゃそれなりに」

八幡(絵がギアスに似てるとか言ったら怒られそう)

黒猫「ふふ、やるわねあなた、とてもあの女の親族とは思えない周到さだわ」

八幡(アニメ一本見てただけなんですが、なに?最近の子は同じアニメ見てると
   そんなに喜ぶもんなの?)

       ≡  _____
   _  =  /      i´  `ヽ、                ,ィ  _   /
    ≡ /      |  i⌒i |  /´ ̄ ̄`\       /,/∠∠__ /し /
   ─ /           |  |  | l/  ,∠7 ̄ ̄`     ̄ | |/ ∠//⌒) し'/
   = /、_ _ _ _ __ __,/`ヽ_/__∠_\      二  |//ィ' 从 _,ノ//
    ∧/\__,| ┌/   ∧_}\}`''く_/___,__ __ /´7ーへ、(⌒N《
    | \   | └|__,/__{二二7二>、_  ,》二二|  |L_/ ̄`ヽ| ノ<`≫
     \,/\__ \ \ ` ̄ヽ、 \>イ  `ー'´ ̄ ̄` ̄    `\_人\「`ゞ
       〈 ()> ̄ ̄\ 丶、_ \__`ヾ、   ≡     ̄     Yyへ (⌒
        `'ー‐──{二\___|__\|                 ヽ. \
            _,r=f{二二二ゝ_,/¨
          /、二フゞェェ)ェェ)ュ,
         /、__/ }ソ / _/`ヽ,
        〈__//^7 ̄ ̄`(())__,ノ/´〉
       / ̄ ̄)_,ノ′   / ̄ ̄}_/
       \___/_/        \____//
 ,イ⌒ヽ__,//,/ヘ\ ,.イ⌒ヽ__,||_|ヘ\

_(└┬==∠())__,「f ̄\`'┬==∠())__,「f ̄\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

黒猫「実は今日はあの女と見るつもりで持ってきたのだけど…いいわ、あなたと
   見ることにするわ」

八幡「いやっ、だから何を言って」

黒猫「活目しなさい!今から目にするのは世界の心理よ!」

八幡(あー、まぁ実はこういうの嫌いじゃない)

黒猫「ところで、プレイヤーのトレイはどこで開けるのかしら」

八幡(いきなり素に戻るな)

八幡「横にボタンあんだろ」

八幡(…ま、別にいいか、久しぶりに見たいし)

             , -‐、   , -.、
           /   ノ  ノ   ノ
          / 、_.ノ ./ 、_.ノ´

            /  ノ /   .ノ  ,,-‐'⌒i       沸
.           / __ノ / /⌒ii´ /、_  .ノ´.      く
          l.   `iノ /  / |/  ,.'~´  .      手
           |   ,,,|./ ``´.丿 、_ノ ,-‐'´⌒)       か
.         l.    |``''' /  .ノ ./ 丶,-‐'´     
        |  ,___l    |、. / / 、,,/        
.         |   ノ     | `` '´-、 ,ノ           
         | _/    |` ‐、__   )         
            | /     ヽ-、 _ ̄`|           
         | .      ヽ::::.` 、,|          
            | :.       |::::  |         
             | ::       |::::  |.           
          λ:::      ノ:: 丿         
         /      , ::::::'/           
        /      :/:::::::::/           
       /      ::/:::::::::/

     _/       :::::::::::::/_
 , -‐´ /       ::::::::::::::/   `‐- 、
(,    /       :::::::::::::/       )
 ` ‐- _      :::::::::::/   _ -‐'´

八幡(…で)

黒猫「…やはり何回見てもいいわね」

八幡「まぁ、そうだな」

八幡(いや、面白いんだけどさ、この手のアニメは一気に見るとつかれるんだよ)

黒猫「それにしてもあなた、視聴中は全く喋らなかったわね」

八幡「まぁ、それがマナーってもんだろ」

八幡(いや、普段から黙ってっけどよ)

黒猫「やはり私の目に狂いは無かったわ、貴方はあの」

八幡(あ、自分のワールド入っちゃったよ)

黒猫「…!…、……!」

八幡(何言ってっかわかんねぇ…)

黒猫「それでは、私はそろそろ失礼するわ」

八幡「あぁそう、おつかれ」

黒猫「それでは、また」

八幡(いや、来なくていいよ)

八幡「…」

桐乃「…ねぇ」

八幡「なんだよ、気配もなく近づいてくんな」

桐乃「…なにしてたの?」

八幡「あ?いや、変な女の子とマスケラ見てた」

桐乃「あっそう」

八幡「お前の友達だろ?」

>>374
フロアマスターちーす

桐乃「ちがッ…んまlあ、そうかも」

八幡「そうか」

桐乃「でもいいのよ、どうせスグ向こうから連絡来るんだし」

八幡「そうか」

桐乃「ところで」

八幡「あ?んだよ」

桐乃「アンタ、あの黒いのとマスケラ見たんだから、あたしとメルル見なさいよ」

八幡「なんでだよ」

桐乃「いいでしょ、それとも何?あの黒いのに気でもあんの?はっ!キモいな」

八幡「気もなにもねぇよ、それにそんな奴とアニメ見てもつまんねぇだろうが」

桐乃「え、いや、別にアンタが見たいってんなら仕方ないからいいけど」

八幡「別にいいや」

桐乃「待って待って」

八幡「んだよいきなり、嫉妬かよ」

桐乃「はぁ?そんなわけ無いじゃん、ただアイツと見てあたしと見ないのがムカつく
   って言ってんの」

八幡「…まぁ、いいよ別に、わかった」

桐乃「へへ、早くしてよ」

八幡「そんな急がなくてもいいだろうが」

桐乃「いいから、早く見たいの」

八幡(きっとコイツも、さっきの奴みてぇに自分のワールドに入っちまうんだろうが
   、まぁそんな話を聞くのは実は嫌いじゃなからな)

八幡「でもそろそろ親父もお袋も帰ってくんだろ」

桐乃「は?来ないけど」

八幡「なんで?飯は?」

桐乃「いいじゃん、ほらこれ入れて」

八幡「あぁ、おう」

桐乃「それじゃあいっくよ~!」

八幡(ま、たまにはこんな日があってもいいか)

桐乃「キターーーーーー!!キタキタ!」

八幡(コイツはうるさいタイプなのね、なんとなくケンカの理由はわかったわ)

八幡(でもそんなんは些細な事だ、当事者の小競り合いなんて、いつの間にか治って
   るモンなんだろう、知らんけど」

桐乃「メルル!メルル~」

八幡(けど、もうどっちサイドの友達ともうまくやってるみてぇだし、大丈夫か
   、お兄ちゃんなんか嬉しい)

八幡(まぁ、相談なんてなくても、一人でなんとかすんだろ、というかして
   くれないと俺が困る)

桐乃「アンタも盛り上がりなさいよ!」

八幡「え、あぁ、じゃあヌルヌル動くとこまで行ったらな」

桐乃「さすがわかってるわね!へへっ」

八幡(これにて、人生相談終了だ)

終わり

よし終わり、三部は黒猫と八幡を絡ませたかっただけだし、こんくらいで充分でしょ
それじゃあ最後まで見てくれた人、本当にありがとう

おやすみ

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