あかり「さむいねー」(174)
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あかり「寒いねー」
京子「へっくし」
結衣「へっきし」
あかり「ふぇ……」
あかり「っきし」
京子「溜めたなーあかり」
あかり「うー鼻がむずむずする」
京子「これだけ寒いとくしゃみも出るよね」
結衣「ぷぁっくし」
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京子「それにしてもあれだなー。12月も寒かったけどさ」
あかり「なんか違うよね」
京子「そうなんだよね。冬が本気出してるもん」
あかり「確実に私達を凍らせに来てる寒さだよね」
京子「アイスにして食べちゃうつもりなんだよ」
あかり「あかり食べても美味しくないからやめてほしいなぁ」
京子「いや、おいしい」
あかり「へ?」
京子「むしろあかりを食べたい」
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あかり「きょ、京子ちゃん?」
京子「あまい味がする」
あかり「え?舐めたことあるの?」
京子「気がする」
あかり「なんだ。びっくりしたよ」
京子「クンクンすれば分かる」
あかり「嗅がないでー」
結衣「びゅえっくしょっ」
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京子「クンカクンカ」
あかり「はぅ」
京子「スーハースーハー」
あかり「ひゃっ」
京子「ここも嗅いでおこう」
あかり「スカートはやめて!!」
京子「スカートじゃないよ、パンツの中……」
あかり「もっとダメだよ」
京子「じゃあ脇で我慢する」
あかり「脇もやめてー」
結衣「ふぁっくしょいっ」
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あかり「うう」
京子「どうだった?」
あかり「恥ずかしいよ。中学生にもなって脇の匂いを嗅がれるなんて」
京子「私は満足したけどね」
あかり「京子ちゃんてさ」
京子「なぁに?」
あかり「匂いフェチ?」
京子「うーん、いい匂いは好きだけどフェチと言われと違うような」
あかり「そっか。あかりまだ子供だからフェチって何なのかわからないんだよね」
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京子「あかりにはそのままでいて欲しいよ」
あかり「まぁこのままでしかいられないしね」
京子「まぁ強いて言うなら私は」
あかり「うん」
京子「あかりフェチ、かな」
結衣「だるっしょんっ」
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あかり「私フェチ……だと……!?」
京子「私はあかりが好きじゃん。だからあかりの匂いとか触感とかも好きなんだよ」
あかり「そんなもんかな」
京子「そうそう。抱き心地とか」
あかり「京子ちゃん私をギューってするの好きだもんね」
京子「うん、これすき」
ギューっ
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あかり「えへへ。私もギューってされるのは好きだよ」
京子「天使すぎる」
結衣「っくし」
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京子「あんまりお姉さんを困らせないでくれよ」
あかり「どういうこと?」
京子「あかりを襲いたくなる」
あかり「襲う?」
京子「暴力的な意味じゃなくてね♪」
あかり「そんな軽いノリで言われても!!」
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京子「あかりが嫌なことはしないからね」
あかり「ん、うん」
京子「そのうち良くなってくるからさ」
あかり「ふーん(何のこと言ってるんだろう)」
京子「それに今すぐにってわけじゃないからね」
あかり「あ、京子ちゃん」
京子「ん?」
あかり「その時はさ、その、優しくしてね?(なんか怖いから釘刺しとこう)」
京子「だめだ我慢できそうにない」
結衣「はっくしょん」
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あかり「京子ちゃんの目付きが変わった?」
京子「沈まれー。私のビーストモード」
あかり「壁に頭を打ち付けてる?」
京子「襲っちゃダメだ襲っちゃダメだ襲っちゃダメだ」
ゴスゴスゴス
あかり「え?どうしよう……」
京子「はうううううううわああああああああああ」
あかり「血の量がスゴいよ、このままじゃだめ」
結衣「へーちょ」
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京子「あかりのパンツあかりのパンツあかりのパンツあかりのパンツ」
ゴスゴスゴスゴスゴスゴス
あかり「壁がめり込んでる??」
あかり「誰か助けて!!!!」
結衣「呼んだ?」
ガラッ
あかり「うわビックリした!!!結衣ちゃんいたの?」
結衣「うん、ずっといたよ」
あかり「京子ちゃんが大変なの」
結衣「まかせて」
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京子「ポルポズッケェロサーレーホルマジオイルーゾォ(ry」
ゴスゴスゴスゴスゴスゴスゴスゴスゴス
結衣「京子!!目を覚ませ」
バチョ
あかり「雪玉?」
京子「メローネギアッチョリゾッ、ごふっ!!」
京子「つ、冷たい」
結衣「どう?目が覚めた?」
京子「……はっ?私は何を?」
結衣「やれやれだわ」
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京子「危なかった、もう少しで変な世界に行きそうだったよ」
結衣「ったく、暴走しすぎだぞ」
京子「いやー申し訳ない」
結衣「その性癖直そうと思わないのか?」
京子「ぜんぜん!!」
結衣「潔いいな」
京子「かわいいは正義じゃん」
結衣「それは分かるがあかり怯えてるぞ」
京子「あちゃー」
結衣「ドン引き通り越してトラウマだよ」
京子「そんなあかりも可愛い」
結衣「ホントに病気だなぁ」
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あかり「うぅ、血が……」
フルフル
結衣「もう大丈夫だから」
あかり「ホント?」
結衣「あぁ、こっちおいで(確かにこの上目遣いは破壊力あるな。京子じゃなくてもおかしくなる)」
あかり「怖くない?」
結衣「怖くないよ」
あかり「結衣ちゃん」
ギューっ
結衣「な、急に抱きつくなよ」
あかり「これ落ち着くの」
結衣「そうか」
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京子「おい、ズルイぞ結衣(コソコソ)」
結衣「成り行き上しかたないだろ(コソコソ)」
結衣「それに私もあかりのこと好きだしな(コソコソ)」
京子「そっか。じゃあ今度一緒にくまさんパンツを(コソコソ)」
結衣「私のはそういうのじゃない(コソコソ)」
あかり「でも結衣ちゃんがいて助かったよー」
結衣「まぁ中のことは気にしてたから」
あかり「中のこと?」
結衣「私は外にいたんだ」
京子「こんなクソさっむいのに結衣先輩はアホですわ」
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結衣「ああ?」
京子「ごめん向日葵ちゃんが乗り移った」
結衣「あのなぁ、お前らは部屋の中でまったりしてたから知らないと思うけど」
あかり「何かあったの?」
結衣「外見てみなよ」
京子・あかり「!!!」
結衣「ね?」
京子「あかり、早くコート出して」
あかり「京子ちゃんこそ早く手袋用意して」
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結衣「まぁ待て。私は中に来たばかりだから寒い」
京子「待てと言われて待てるか」
あかり「うずうず」
結衣「いや、お前のせいで戻ってきたんだけど」
京子「それを言われると辛い」
あかり「うずうず」
結衣「もうちょっと休憩してからもう一回外行くからさ、みんなで一緒に行こうよ」
京子「うーん、結衣がそう言うならなぁ」
あかり「うずうず」
結衣「あかりもうずうずしてる所悪いけど、もうちょっと体を温めさせてくれ」
あかり「へ?私は別にうずうずなんてしてないよ」
結衣「いや、口で言ってたじゃん」
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あかり「はーい。お茶どうぞ」
結衣「ありがと」
あかり「京子ちゃんもね」
京子「あかりはいい子だなー」
結衣「うん、おいしいよ」
あかり「あーあ、ちなつちゃんも残ってれば良かったのにな」
京子「なんで今日来てないの?」
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あかり「美容院行くんだって」
京子「そうなんだ。そういえば結衣さ、髪の毛伸びたよね」
結衣「そうか?」
京子「ほら、この頃と比べるとだいぶ伸びてる」
結衣「これいつの写メだ?」
京子「秋ごろだから三ヶ月くらい前かな」
結衣「あーこの頃から切ってないかも」
京子「伸ばすの?」
結衣「いや、来週くらいに切りに行こうかな」
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あかり「今の結衣ちゃんも可愛いよ」
結衣「そう」
京子「んー私の中では結衣はショートのイメージだけどなぁ」
あかり「髪縛ってみたら?」
結衣「恥ずかしいし」
あかり「恥ずかしくないよ。あかり、結衣ちゃんが三つ編みにしてるの見たいな」
京子「私個人としてはどっちでもいいけどあかりが見たいならするべきだぞ」
結衣「引っかかる言い方だなぁ」
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あかり「じゃあやるよ」
結衣「うん」
あかり「んしょっと、あー髪が短いから難しいな」
結衣「ちょっとくすぐったいって」
あかり「あーもう頭動かさないでよー」
結衣「もぞもぞするんだもん」
あかり「だーめ」
結衣「意外と厳しいな」
京子「なにこれ羨ましい」
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あかり「できた」
結衣「どうかな?」
京子「私もあかりに髪の毛いじられたい」
結衣「いや、お前の感想じゃなくて」
あかり「可愛いよー」
結衣「変じゃないかな」
京子「いつもと雰囲気違うけど変じゃないよ」
あかり「守りたくなる感じがして可愛いよ」
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結衣「そ、そうか」
京子「んー?焦ってるなー結衣」
結衣「うるさいっ。それよりそろそろ外に出ようよ」
あかり「体あったまった?」
結衣「うん」
京子「顔も真っ赤だしね」
結衣「いいから行くぞ」
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あかり「わースゴイね」
京子「おーこんなに積もってるとは」
あかり「あれ?なんかお山があるけど」
京子「本当だ、すごい大きい」
結衣「フフフ」
あかり「結衣ちゃんが三つ編みでドヤ顔してる」
京子「一気に三つ編みの可愛げなくなったな」
結衣「実はひとりでカマクラを作っていたのさ!!(ドヤァ)」
京子・あかり「な、ナンダッテー(棒読み)」
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結衣「どうだ?デカイだろ?たくましいだろ?入りたくなるだろ?」
ドヤドヤドヤァァァァァァァァァァ
京子「すげー」
あかり「もうカマクラよりも結衣ちゃんのドヤ顔に目が釘付けだよ」
京子「ドヤドヤラッシュだなこれ」
あかり「でもまだ全然途中だね」
京子「あかり!!それ言っちゃマズイ……」
結衣「あ……」
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結衣「だってさ、山作って外固めてたらさ、叫び声が聞こえたんだもん」
あかり「いや、その……別に他意があって言ったわけじゃ」
結衣「よーし頑張って中掘ってくぞーって所でさ」
京子「そうだよ、結衣は私を助けてくれたから途中だっただけだし」
結衣「ホントはひとりで全部作るつもりだったんだもん」
あかり「なんて言うか、ここまで作るだけでも凄いよ!!それに私と京子ちゃんを助けてくれたし」
京子「そうそう!!結衣が来てくれなかったら今ごろどうなっていたことやら」
あかり「結衣ちゃんは私たちのヒーローだよ!!」
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結衣「でもさ、でもさ、ひとりでやろうとしてたんだよ」
いじいじいじいじいじ
京子「おい、相当いじけてるぞこれ(ヒソヒソ)」
あかり「うー私変なこと言っちゃったなぁ(ヒソヒソ)」
京子「ここは私が人肌脱ごう(ヒソヒソ)」
あかり「お願いします(ヒソヒソ)」
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結衣「本当はもーーとすごいの作るつもりだったんだよ」
いじいじいじいじいじ
京子「それにしてもこんな大きな山を作るなんてなー」
結衣「ピクリ」
京子「おいあかり、こっち見てるか?(ヒソヒソ)」
あかり「うん、チラッと見てるよ(ヒソヒソ)」
京子「普通はできないよなー」
あかり「そうだねー。普通はこんな大きくは作れないよねー(棒読み)」
京子「それに外側もきれいだなー」
あかり「あーあかりもそう思ってたのー(棒読み)」
結衣「ピクピクリ」
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京子「カマクラもよく見ると泥がけっこう着いてたりするけどさー、これはまっっっ白だもんなー」
あかり「あかり大きな雪見だいふくかと思っちゃったよー(棒読み)」
京子「おいあかり、もっと感情こめろよ(ヒソヒソ)」
あかり「えっ?なんかおかしかった?(ヒソヒソ)」
結衣「あーなんかカマクラ完成させたくなってきたなー」
チラッ
京子・あかり「!!!!」
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京子「え?マジで?」
結衣「まーやってみてもいいかなーみたいな」
あかり「結衣ちゃんなら絶対綺麗で大きくて素敵なの作れるよ」
結衣「べ、別にそういうのじゃないし。みんなで遊ぶために作るだし」
京子「おお、カマクラで遊ぶの楽しいもんなー」
あかり「あかりカマクラ大好き」
結衣「じゃあ作るし」
京子「なんとか機嫌戻ったな(ヒソヒソ)」
あかり「久々に本気で焦った(ヒソヒソ)」
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京子「で、私達も手伝っていいの?」
結衣「まぁ手伝いたいなら断る理由ないし、好きすればいいし」
あかり「やったー(棒読み)」
京子「よーしじゃあスコップ持ってくる」
あかり「あ、私の分もいいかな」
京子「オッケー。二つだね」
結衣「そこ」
京子「ん?」
結衣「もう用意してある」
あかり「さっすが結衣ちゃんだねー」
京子「そ、そうだな(さっき散々一人で作るとか言ってたのに、やっぱみんなで作りたかったのか)」
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あかり「結衣隊長!!ここはこんな感じでいいですか?」
結衣「あかり隊員、そこはもっとこうシャープな感じに掘ってくれ」
あかり「了解です!!」
結衣「よし、京子隊員はそこをもっと補強してくれ」
京子「了解であります!!ペチペチ叩きます」
ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね
結衣「ふー、だいぶいい感じになってきたな」
あかり「完成も近いねー」
京子「結衣隊長!!疲れたであります!!!」
結衣「完成したらラムレーズンパーティだぞ」
京子「疲れてないであります!!!」
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京子「よし、あとはここを整えてっと」
あかり「ここを固めればっと」
結衣「よし、最後の仕上げだ」
みんな「せーのっ」
ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね
みんな「かんせーーーー!!!」
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あかり「やったねー」
京子「できたね」
結衣「や、や、やっ」
京子・あかり「ん??」
結衣「やったあああああああああ!!できた、できたぞ!!!完成だ!!!うれしー!!超うれしー!!」
あかり「うう、結衣ちゃん……」
京子「結衣……」
結衣「あ……。二人ともありがとう。二人がいなかったらこんなかっこいいカマクラはできなかった」
あかり「ううん、作るのすっごい楽しかったよ」
京子「作るのも含めて遊びだ!!」
結衣「じゃあ中もやっちゃおう。ロウソクも準備してあるんだ」
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京子「ふー」
結衣「流石に疲れたな」
あかり「へとへとかも」
結衣「とりあえず部室に戻るか」
あかり「さんせーい」
京子「えー?ラムレーズンは?」
結衣「あとで買いに行く」
京子「用意してないのかよ!!」
結衣「パーティだぞとしか言ってないだろ」
京子「ううー早とちりかー」
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結衣「コートも濡れちゃったな」
あかり「けっこう汗もかいてるし、ちょっと休憩しない?」
京子「そうだね、ラムレーズンだね。 っておい!!買い出し行こうよー」
結衣「あかり疲れてるってさ」
京子「なら休憩だな」
結衣「決断早いな」
京子「まぁね」
あかり「汗かいたし着替えちゃおうかな」
京子「そうしよう」
結衣「いや、着替えるのお前じゃないだろ」
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あかり「カーテンした?」
京子「うん、大丈夫だよ」
結衣「なんで写メスタンバってて大丈夫なんだ」
京子「何を言うか、ムービーだよ」
結衣「もっとダメだろ」
あかり「着替え撮っちゃダメだからね!!絶対だよ!!」
京子「分かってるって(ムービーセットオンッ」
結衣「こら京子、あかり嫌がってるだろ」
京子「え?ダチョウ倶楽部的なアレじゃないのこれ」
結衣「お前は竜ちゃんの着替えを撮影したいのか?」
京子「返す言葉もない」
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あかり「ん、よいしょっと」
スルリ
上気した肌が少しずつ顕になる。
白くうっすらと汗の滲むそれは幼く健康的であると同時に艶っぽい大人の香りもする。
少しずつ生まれたままの姿に近づく彼女の肢体に目が離せずにると、私の視線に気付いた彼女と目が合った。
「京子ちゃん、恥ずかしいからベッドで待ってて」
私は慌てて目を逸らし(ry
結衣「おいおい病気か」
京子「唾を飲み込み、意を決してベッドで待つその時間はそれまでのどの時間よりものうみ」
結衣「分かったから黙れ」
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京子「ああーん。数十センチ前であかりが着替えてるっていうのにー」
結衣「お前が危ないから目隠ししてんだろ」
京子「そのせいで妄想が膨らむんだよ!!」
結衣「あかり、汗ふくからバンザイして」
あかり「バンザーイ」
京子「ゴファッ!!!」
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あかり「結衣ちゃーん、くすぐったいよ」
結衣「ほらじっとして」
あかり「ああん」
結衣「下着持ってきてる?」
あかり「うん、京子ちゃんが持ってたんだ。準備がいいよね」
結衣「そうなんのか」
京子「ふひゅーひゅひゅーひゅひゅー」
結衣「口笛吹けてないぞ」
京子「夜明けのーくちーぶえーふきぃー♪」
結衣「いや、そんな歌じゃないだろ」
あかり「やっぱり着替えるとスッキリして気持ちいいね」
結衣「その下着はちょっと怪しいけどまぁいいか」
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結衣「私たちも着替えたいな」
京子「自分の着替え持ってきてないよ」
結衣「いったん家行く?」
京子「結衣の家行けば私の分の着替えもあるしね」
結衣「じゃあ行くか」
あかり「ついでに買い物もしようよ」
京子「鍋やろう、鍋!!」
結衣「いや、鍋は無理だろ」
京子「やればできるよー」
結衣「準備が大変なんだよ」
あかり「材料切ったりしないといけないし、鍋もコンロも持っていくのはねー」
京子「三人で全部やるのは無理かー。だったら……」
結衣「どうした?早く行くぞ」
京子「オッケーイ♪」
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テクテクテクテク
京子「ユ、ユ、ユ、ユッノ、ちゃんちゃんちゃん、ハーイ♪」
あかり「ごきげんだね」
京子「まぁね。今からみんなで遊べると思うとさ」
結衣「あんまり遅くならないようにしないとな」
京子「まだ四時前だしさ、全然大丈夫だよ」
結衣「今日は家に泊まってきなよ」
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京子「なんだ結衣。寂しいのか?」
結衣「違うよ!!泊まっていくことすれば、ちょっと帰るのが遅れてもいいだろ?」
あかり「ちょっと?」
結衣「いつもより長く遊べるだろ?」
あかり「なるほど」
京子「でもあかりが変な人に襲われないように七時には帰るぞ」
結衣「お前が一番変だけどな」
京子「いやん」
結衣「ワリとマジで」
京子「いやん」
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ガチャ
あかり「結衣ちゃんの家けっこう久しぶりかも」
結衣「この前来てから一ヶ月くらいか?」
あかり「綺麗に片付いてるね」
結衣「まぁそれなりだよ」
京子「それより早く着替えようよ!!ほら、結衣も」
あかり「急いでるね」
京子「風邪ひかないように、だよ」
結衣「じゃあさっさと着替えていくか」
京子「うん、ほら脱衣所行きなよ」
結衣「そう急かすなよ」
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あかり「部屋の中もけっこう寒いね」
京子「まぁ暖まる頃には外出てるからね」
コソコソ
あかり「ん?京子ちゃん何してるの?」
京子「へっへっへ、それは後のお楽しみ」
コソコソ
あかり(変なことじゃなきゃいいけどなぁ)
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結衣「きょーこ、着替えこれでいい?」
京子「おーサンキュー」
あかり「ねぇ結衣ちゃん」
結衣「ん?」
あかり「京子ちゃんの着替えってこのお家にあるの?」
結衣「泊まってく度になんか忘れてくからさ、開き直って置きっぱなしにしてるんだよ」
京子「まぁそれだけ私がこの部屋に居ついてるって証じゃん」
結衣「威張ることじゃないだろ」
あかり「本当に二人は仲良しだね」
京子「私たちは見えない糸で結ばれてるからね」
結衣「アホなこと言うな。ただの腐れ縁だろ」
京子「腐り落ちるまで一緒なんだよん」
結衣「やれやれ」
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テクテクテクテク
あかり「雪止んでるね」
結衣「風も弱くなったしいい感じの天気かもね」
あかり「カマクラで遊ぶの楽しみ……っと」
グイッ
京子「道路凍ってるから危ないよ」
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あかり「きょ、京子ちゃん/// ありがとう」
京子「へへー」
結衣「ちょっとかっこいいじゃん」
京子「まーね、私たちの赤い糸はこの距離でも引き合うんだ っとわああっ」
ズシャー
結衣「カッコつけながらコケてる」
あかり「一方通行の糸、なのかな?」
結衣「あかりはナチュラルにに毒吐くね」
あかり「へ?」
結衣「いや、それは自然な反応だよ」
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結衣「さてスーパーについたわけだが」
あかり「何買うの?」
結衣「まぁお菓子とかジュースでいいんじゃない?」
京子「ラムレーズンは?」
結衣「はいはい。ふたつだぞ」
京子「ちぇー。じゃあ私は先にアイスコーナー行ってるからあかりのこと頼んだぞ」
ピュー
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あかり「ねぇ結衣ちゃん」
結衣「どうした?」
あかり「なんでふたつまでなの?」
結衣「ひとつって言えば反発してたくさん買おうとするだろ」
あかり「うんうん」
結衣「みっつも食べたらお腹壊すしさ、だからだよ」
あかり「結衣ちゃんってお母さんみたいだね」
結衣「な、変なこと言うなよ」
あかり「絶対いいお母さんになれるよ」
結衣「今からそんなこと言われてもなぁ」
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あかり「優しいし、料理も上手だし。あかり結衣ちゃん大好きだよ」
結衣「あかり」
あかり「なぁに?」
結衣「京子には言わないけどさ、私は面倒見いいとか思われてかもしれないけど違うんだよ」
あかり「え?結衣ちゃんお姉さんみたいでかっこいいよ」
結衣「みんながいるからお姉さん役をやってるだけで一人じゃただの寂しがり屋だし」
あかり「そうなの?」
結衣「そうだよ。みんながいなきゃダメなのは私の方」
あかり「私もみんながいなくなったらダメになっちゃうよ」
結衣「あかりは素直でいいね」
あかり「なんか結衣ちゃんがそういう話してくれて嬉しいな」
結衣「ま、多少はね?」
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結衣「ん?京子からメールだ」
【先に会計済ましちゃったから適当にお菓子とジュース買ってね
私はガチャガチャコーナーにいるよー】
あかり「ガチャガチャ……」
結衣「じゃあ適当に選ぶか」
あかり「あかりポッキーにしよーっと」
結衣「なげわなげわ……あった」
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結衣「おーい京子ー」
京子「おお結衣、早かったね」
結衣「うわっ、何だお前その荷物」
京子「へへーん。今日の晩御飯の材料も買っときました」
結衣「にしても多いな」
京子「いいからいいから。学校行こうぜ」
結衣「もう五時だしね」
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あかり「けっこう歩いたね」
京子「意外と距離があるね、ちょっと遅れたかも」
あかり「何の話?」
京子「いやいや、なんでもないよん」
あかり「ふーん。あれ?部室に灯りが点いてる?」
結衣「消し忘れたのか?」
あかり「ちゃんと確認したと思うけど」
京子「とりあえず入ってみようよ(ニヤニヤ)」
あかり「そうだね」
ガチャリ
結衣・あかり「!!!???」
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綾乃「と、と、とぅ、歳納京子ぉおおおおおおおおおおおおおおおおお」
あかり「えええっ(ビクビクッ)」
綾乃「あんたねーこんな寒い中人を待たせるってどういうことよ!!!」
結衣「なんで綾乃がここに」
千歳「ウチもおるよー」
結衣「千歳まで。おい京子、どういうことだ?」
京子「実は」
結衣「実は?」
京子「鍋パーティやるために人を集めておいたんだよ!!!」
あかり「うそっ……」
京子「へへー」
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結衣「ってことはコンロとか鍋とか」
千歳「用意してあるで」
結衣「包丁とか材料とか」
京子「用意してあるで」
結衣「じゃあさっきの買い物は」
京子「鍋の材料を買っていたのでした!!」
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綾乃「ったく、私達に道具全部用意させるなんて、人使い荒すぎ杉並区よ!!」
結衣「ブフッ」
千歳「本当は嬉しいくせに」
綾乃「あんたたちだけで鍋なんてやったら危ないから生徒会として来ただけよ」
京子「そんなこと言わないでさー。プリン買ってきたよープリン」
綾乃「そんなもので懐柔されないんだから!!」
京子「いいからいいから。あーん」
綾乃「ちょ、ちょっと!!何恥ずかしいことしてんのよ」
あーん
千歳「しっかり口開けとるねー」
ぱくっ
綾乃「ふぉいひぃ(もぐもぐ)」
ィ- 、 ィ-..
/⌒ /: \ / ヽ
ゝ´⌒`´⌒`丶.、 ヾ::::::>-┴┴―<:::::/ -――‐- 、´ ̄`゙v-、, .-――‐- 、,-<_´  ̄⌒ヽ、
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千歳「なんか恋人同士みたいやねー」
綾乃「そんな、そんなわけないでしょ(こ、恋人同士///)」
京子「迷惑だった?」
綾乃「めめめめめ、めーーーーわくなんてことは、ナイナイナイアガラよ!!もっとしていいわ!!」
千歳「焦っとるなぁ」
京子「じゃあかりにも。あーん」
あかり「あーん」
京子「どう?おいしい?」
あかり「うん、おいしいよ」
千歳「ええなぁ」
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結衣「あの、いちゃついてる所悪いんだけど」
綾乃「ふぇ?」
結衣「鍋やるなら準備しない?」
綾乃「そうよ!!歳納京子!!さっさと準備しないとアレよ」
千歳「焦って駄洒落が出てこなかったんやねー」
綾乃「そんなこといいから早くとりかかるの!!」
京子「じゃあ班分けしようか」
結衣「切り替え早いな」
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鍋用意班
結衣「あかりはエノキとかしめじとかちぎって洗って」
あかり「はーい」
結衣「千歳は食器の準備ね」
千歳「船見さんはテキパキしてるから準備が捗るなー」
あかり「あっちは大丈夫かな?」
結衣「綾乃がいれば問題ない、と思いたい」
千歳「歳納さんがやる気だしてるし変なことにはならへんと思うよ」
結衣「あいつのやる気は変なことに注がれるから心配なんだよ」
千歳「段取り良くやれてるで。今日だって私らへの連絡もしっかりしとったんよ」
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食卓準備&飾り付け班
綾乃「うう、やっぱ外は寒いわね」
京子「そう?私は気にならないけどなー」
綾乃「神経鈍そうだものね(寒さが気にならない=私への愛に燃えている?)」
京子「そうかなー。私のアンテナはビンビンに立ってるよ」
綾乃「どうだか(だったら私の気持ちに気づきなさいよ!!馬鹿!!)」
京子「カマクラの中はあったかいはずだから」
綾乃「そんなに変わるわけないじゃないの」
京子「いいから入ってみなって」
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綾乃「まぁ風が入ってこない分暖かいと言えるかもね」
京子「これだから素人は」
綾乃「素人?素人ってどういうことよ」
京子「カマクラとうのはだね、こうしてくっついて入るものなのだよ」
綾乃「口調がおかしいわよ。ってそんなに近づかれると」
京子「ね?あったかいでしょ?」
綾乃「ちょちょちょ、ちょっと待って!!まだ私心の準備が!!」
京子「ん?」
綾乃「でもでもでも、あなたがどうしてもって言うなら、その」
京子「変なこと言ってないで机とか置こうよ」
綾乃「はうっ(ここまで来て放置プレイ……やるわね歳納京子!!)」
京子「じゃあ私座布団持ってくるから新聞紙敷いといてね」
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綾乃「目を閉じているとあなたがもっと近くに感じられるわ」
綾乃「何度この瞬間を夢見たことか。って別に雰囲気に流されてるわけじゃあないんだからね!!」
綾乃「あぁ、緊張して空気が震えてるような気がするわ。いっそのこと一気にやっちゃって」
綾乃「ん?もう充分焦らしてるでしょ?早くキスしなさいよ」
綾乃「あれ?なんか本当に寒くなってきてないかしら?」
綾乃「もう我慢できない!!私から行くわよ」
綾乃「アレ?誰もいない?」
綾乃「うぅ、うわぁぁぁぁん」
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京子「あやのー。新聞紙敷いた?」
綾乃「はい」
京子「じゃあ座布団も均等に敷いて、真ん中に机置くね」
綾乃「はい」
京子「その後ロウソク並べるから」
綾乃「はい」
京子「結衣たちはもうほとんど準備できたってさ。私達もがんばろうね」
綾乃「はい」
京子「どうしたの?」
綾乃「はい」
京子「綾乃が壊れた」
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京子「おーい千歳ー」
千歳「どないしたん?」
京子「ちょっと来てくれ」
千歳「こっちの準備はあらかた終わってるしええけど」
京子「結衣とあかりも準備できたら運びに来てね」
あかり「オッケーだよ」
京子「千歳借りてくね」
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千歳「で、何があったん?」
京子「よく分かんないんだけど綾乃の様子が」
綾乃「はい」
千歳「綾乃ちゃん?こっちの準備はできてるん?」
綾乃「はい」
京子「何言ってもこんな感じなんだ」
千歳「空返事しながらも淡々と作業するあたりが綾乃ちゃんらしいけども」
京子「千歳なら何か分かるんじゃないかって思ってさ」
千歳「うーん、この状態だけではなんとも分からんなぁ」
京子「お手上げか?」
千歳「でも綾乃ちゃんを元に戻す方法ならあるで」
京子「さすが」
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京子「本当にこれでいいの?」
千歳「ばっちりやで。もうちょっと近づいたほうがいいかな」
京子「よいしょっと。で、どうすればいいんだ?」
千歳「せやなぁ。両手で綾乃ちゃんの顔に触ってみたらいいと思うよ」
京子「こんな感じ?」
綾乃「??」
千歳「もうちょっとグイッと、そうそう。それで耳で心臓の音を確認するフリをして」
京子「手がキツイ……」
千歳「手は肩の所でええよ」
京子「こ、こう?」
千歳「じゃあ私はちょっとカマクラの外側におるから、みっつ数えたら小さい声で綾乃って呼んであげてな」
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京子「綾乃」
綾乃「歳納京子……。あぁ、やっぱり現実だったのね」
京子「戻ったんだね」
綾乃「戻った?私たちはずっとこうしていたじゃないの。それとも恥ずかしがってるのかしら?」
京子「ちょっと何言ってるか分からない」
千歳「どうやった?」
京子「とりあえず会話はできるみたい」
千歳「あとはウチに任せて歳納さんはあっちの手伝いしてもらってええ?」
京子「いいよ」
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綾乃「千歳?ってことはさっきのは?」
千歳「なんかあったん?」
綾乃「確か歳納京子と二人きりで身を寄せ合っていたような」
千歳「変な夢でも見てたんとちゃうん」
綾乃「そうかもしれないわね(私と歳納京子が抱きあうなんてね、あり得ないわよね)」
千歳「いい夢やったん?」
綾乃「迷惑なだけよ!!」
千歳「そっか。ほなご飯食べて元気だそ(よっぽど素敵な夢やったんやろうね)」
綾乃「ホントに、迷惑なんだから」
千歳「恋する乙女は複雑やね」
綾乃「何か言った?」
千歳「ううん、鍋楽しみやね(歳納さん、可愛い顔して罪な人や)」
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結衣「みんな飲み物ある?」
千歳「箸足りへんでー」
あかり「はい、箸どうぞ」
千歳「ありがとう」
京子「いただきまーす」
京子「うめー!!」
結衣「いっぱいあるんだからがっつくなよ」
京子「熱っ。うへー、舌やけどしたー」
結衣「言ってるそばからもう。お茶飲むか?」
京子「げー。ヒリヒリするー」
千歳「ええなぁ」
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千歳「それにしてもこのカマクラ大きいねぇ。五人入ってもまだ余裕あるし」
結衣「作ってるうちに大きくなちゃったんだ」
あかり「でもみんな入れていいよね」
千歳「せやなぁ、まぁもっと狭かったらそれはそれでいいんやけど」
京子「もし狭かったら二人羽織みたいにくっついて座ればいいんだよ」
綾乃「そんなことしたら危ないでしょ」
京子「ええー、うまく食べれば平気だよ」
綾乃「そういうこと言う奴が何かやらかすのよね」
京子「なにぃ?じゃあちゃんとやれる所見せてやるからな」
綾乃「どうせ無理よ」
千歳「綾乃ちゃん!!上手いことやったなぁ(誘い受けの天才やで)」
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綾乃「じゃあこっち来なさいよ!!早くすぐ来て私に体を密着させて息がかかるくらいに距離を縮めるといいわ!!」
京子「あかりー、そっち行っていい?」
あかり「いいよ」
綾乃「へぶしっ!!」
京子「おっとっと、身を屈めてないと天井にぶつかっちゃいそうだ」
あかり「気をつけてね」
結衣「あんまり危ないことするなよ」
京子「もう心配性だなー結衣は」
結衣「心配性というか、お前が明らかにやらかしそうなんだよ」
京子「ちょっと前に詰めてね」
あかり「うん、でもスペースある?」
京子「なければ作る!!」
結衣「おいこら壁を叩くな」
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京子「私の分の座布団をあかりの奴にくっつけてっと」
あかり「ううーやっぱり狭いかも」
結衣「壊すなよ!!絶対壊すなよ!!フリじゃないからな!!」
千歳「流石に壊せんなぁ」
綾乃「ヒビでも入れば恐ろしいことになりそうね」
京子「んじゃー失礼しまーっす」
あかり「ひゃっ」
京子「おおーあかり暖かい。ぬくぬくだー」
ギューっ
綾乃「ちょっと歳納京子!?抱きしめすぎよ!!」
千歳「ええでぇー」
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あかり「どう京子ちゃん?」
京子「あかりの抱き心地は最高だね!!」
あかり「いや、私の感想じゃなくて座ってみた感じとか」
京子「狭い」
あかり「普通だね」
京子「でも愛があれば狭さなんて乗り越えられる」
あかり「私もギューってされてなんだか暖かいよ」
京子「えへへ」
あかり「あはははは」
綾乃「なにこのバカップル」
千歳「最高やー、天国逝ってまうー」
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京子「それじゃあ私が食べさせてあげよう」
結衣「またベタなことを」
京子「何か食べたいものある?」
あかり「あかり白菜がいいな」
京子「白菜だね?」
あかり「うん」
京子「あーんして」
あかり「あーん」
もぐもぐ
京子「どう?」
あかり「おいしい!!」
京子「あーもう可愛いな」
結衣「私は暑苦しいけどな」
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綾乃「ま、しょせんお子様のお遊びよこんなの。ぜんっぜん悔しくなんかないわ」
千歳「羨ましいと違うん?あかりさんと代わりたいなーとか思わへんの?」
綾乃「耐えられる自信がないわ」
千歳「確かにあれだけくっついたら卒倒しそうやね」
綾乃「そうじゃないわよ!!うっとうしいくて耐えられないって言ってるの!」
千歳「分かっとるっでー」
綾乃「うう(見透かされてる……)」
千歳「ほなうちもくっついていい?」
綾乃「な、なんでよ」
千歳「あったまりたいやん」
綾乃「ちょっとだけよ」
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千歳「これは……」
綾乃「暖かいわね」
千歳「人肌っていいもんやねー」
綾乃「そうね」
あかり「今度は私が京子ちゃんに食べさせてあげるね」
京子「私は肉!!肉が食べたい!!」
あかり「はいどうぞ」
京子「あーん」
もぐもぐ
京子「うめー」
あかり「えへへ」
結衣「あれ?なんだろこの疎外感……」
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京子「さて、じゃあ次は結衣の後ろに」
結衣「私はいいよ」
京子「ははん。あかりの後だからって拗ねてるんだろ?」
結衣「違うし」
京子「食べさせっこしようよー」
結衣「私は別にいい」
あかり「結衣ちゃんに食べさせてあげたいな」
結衣「!!」
京子「あかり?まさか浮気を」
結衣「まぁあかりが言うんなら」
京子「こっちもあっさり受け入れた?」
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結衣「あかり」
あかり「結衣ちゃん」
結衣「狭いな」
あかり「うん。結衣ちゃんの席、私の席よりもだいぶ壁が近いからスペースが足りないよ」
結衣「横に来ればいいさ」
あかり「ああそうか。結衣ちゃんあったまいい」
京子「前後ろじゃないとギューってしながら食べれないんだぞ」
結衣「真横だと見つめ合いながら食べさせっこできるぞ」
京子「な、なんだって(ガーン)」
結衣「私はしないけどな」
あかり「目が合ってると食べづらいよね」
結衣「ガン見されると流石に」
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あかり「結衣ちゃんは何食べたい?」
結衣「そうだな、じゃあエノキがいい」
あかり「あーんして」
結衣「あーん」
もぐもぐ
千歳「船見さん、いつもなら恥ずかしがる所ちゃうの?」
綾乃「流れからいってこう来ると覚悟してたんでしょうね」
千歳「的確な解説やね」
綾乃「照れ隠し歴長いと分かるのよ」
千歳「自覚しとるんや」
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結衣「しめにうどん入れようか」
千歳「うどん美味しそうやね」
綾乃「まぁ悪くないわね」
結衣「じゃあ鍋に蓋して」
京子「はいはーい」
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グツグツ
京子「もういいんじゃない?」
結衣「あと少し」
千歳「職人の目付きやね」
京子「本気の目だ」
グツグツ
結衣「今だ」
カパッ
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千歳「良いダシが出てて美味しいなぁ」
京子「ふぁひかにほれふぁほいひぃね」
ズルズル
結衣「食べながら話すなよ」
綾乃「うどんなんて久しぶりに食べたわ」
あかり「あ、しめじ発見」
結衣「あかりは細かい所に気づくなぁ」
ズルズル
京子「あー食べた食べた」
あかり「おいしかったねー」
千歳「色んな意味でお腹いっぱいやわぁ」
京子「ラムレーズンいくか」
結衣「おい」
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結衣「お腹いっぱいだろ?それ以上食べたらどうなるんだよ」
京子「ラムレーズンは別腹だよん」
結衣「やれやれ」
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結衣「私達で片付けやっとくから」
千歳「ほんまにええの?」
結衣「うん、今日は私の家に泊まってくからさ。二人とも帰るの遅れたら悪いし」
綾乃「私は残ってもいいけど、千歳が一人で帰るのを見過ごすわけにはいかないしね」
千歳「ただ歳納さんと一緒にいたいだけちゃうん?」
綾乃「そんなことないわよ!!」
千歳「今日は誘ってくれてありがとな」
結衣「こっちこそ急に誘ったのに、来てくれてありがとう」
綾乃「歳納京子にも、お礼、言っといてね」
結衣「分かってる」
千歳「ほなまたなー」
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千歳「楽しかったなぁ綾乃ちゃん」
綾乃「私はただ生徒会として、学内で変なことしないか見てただけで」
千歳「はいはい」
綾乃「それなりには、楽しかったわよ」
千歳「それはそうと、机の準備してた時なにがあったん?」
綾乃「歳納京子に迫られた」
千歳「ええっ?歳納さんに?」
綾乃「と思ったけど私の勘違いだったのよ。あの時は取り乱してわけ分からなかったけど」
千歳「そうなんや」
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綾乃「それに、歳納京子が誰を好きかなんて分かってるもの」
千歳「綾乃ちゃん、歳納さんのこといつも見てるもんね」
綾乃「そうよ、いつも見てるの!!だから分かるの!!」
千歳「辛いやろね」
綾乃「赤座さんはいい子だし、私にはない素直さを持ってる。お似合いよ」
千歳「あの子はまだ恋の目線で誰かを見てるような感じせんけどなぁ」
綾乃「そうね。それだけに嫉妬してる私は馬鹿みたいだわ」
千歳「それは違うんちゃう?」
綾乃「違う?」
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千歳「うちもよう分からんけど、恋に落ちたらどんな人だって
臆病になったり嫉妬したりしてしまうものやと思うで」
千歳「本気で誰かを想うってことはそれだけ必死で一生懸命ってことやから。
その姿を馬鹿みたいなんて言ってしまったら、本気の想いを茶化してるみたいで寂しいやん」
綾乃「千歳、あんたいつの間にRIKACOポジションについたのよ」
千歳「いや、だからウチもそんな気持ち分からんけどな。実際燃えるような恋も何もしたこないし。
ただ頭働かせて好きってなんやろって考えてみたらそんな気がしただけよ」
綾乃「まぁでもその言葉はありがたく受け取っておくわ」
千歳「それに赤座さんと比べなくても綾乃ちゃんは良いところいっぱいあるで」
綾乃「ありがと。私も千歳の良いところたくさん知ってるわよ」
千歳「ほな、また」
綾乃「うん。また来週」
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あかり「これで全部持ってきた?」
結衣「うん。洗い物はやったし、机とか片付けるのは今度でいいかな」
京子「さんせーい。もう疲れちゃったよ」
あかり「全部自分たちでやるのって大変なんだね」
京子「そうだなー。キャンプとかやったらもっと大変なんだろうなー」
あかり「キャンプかー。夏になったらみんなで行きたいね」
京子「楽しそうじゃん」
結衣「キャンプ場とかでやればそんなに大変じゃないかも」
あかり「絶対やろうね」
結衣「みんなの予定が合えばな」
京子「今のうちに開けとこうぜ!!」
結衣「半年後の予定なんてまだ分かんないだろ」
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京子「とか言ってるうちにもう八時だよ」
結衣「家行くか」
あかり「あー!!」
結衣「何か忘れ物?」
あかり「あかりパジャマ持ってきてないよ」
結衣「そっか。家に泊まるって電話しただけで自分の家に帰ってないもんな」
京子「私にまかせなさーい」
あかり「京子ちゃん?」
結衣「嫌な予感しかしない」
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京子「こういうこともあろうかと!!アッカリーンお着替えセットを用意しておいたのさ」
結衣「なんだそれは」
京子「パジャマ、明日の服、替えのパンツ、全部揃ってるよん」
あかり「なんで持ってるの?」
京子「実はあかりのお母さんに電話してスーパーまで届けてもらったんだ」
結衣「鍋の材料買った時か」
京子「やるでしょ?」
結衣「やけに気が回るな」
京子「あかりのことならバッチリ」
結衣「で?自分の分もちゃんと用意してあるんだろうな?私の家にある分は全部洗濯機の中だぞ」
京子「それは困る」
結衣「やっぱりか」
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あかり「結衣ちゃんお風呂空いたよ」
結衣「次は私が入ろうかな」
京子「いってらっしゃーい。私はあかりの髪をもふもふしなくちゃいけないからさ」
結衣「はいはい」
京子「さぁあかり、こっちおいで」
あかり「もふもふ?ってなぁに」
京子「ドライヤーで乾かしてあげるから」
あかり「ならお願いしょうかな」
ブオー
京子「熱くない?」
あかり「うん、熱くないよ」
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ブオーッ
あかり「気持ちいい」
京子「あかりは髪の毛ツヤツヤだね」
あかり「そう?京子ちゃんも綺麗な髪してるよ」
京子「あかりのが一番綺麗だよ」
あかり「そんなことないよ」
京子「そんなことあるの。私にはね」
ブオーッ
あかり「今日は楽しかったね」
京子「うん」
あかり「またみんなでカマクラ作って遊びたいな」
京子「今度はもっと大きいの作ろう」
あかり「そうだね。もっと背の高いのがいいな」
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ブオーッ
京子「はい、終わり」
あかり「ありがとう」
ギューっ
京子「あかり」
あかり「なぁに?」
京子「私たち、いつまでこうしていられるかな?」
あかり「こうして?」
京子「うん、みんなで笑って遊んで。また今度ねって言って別れて、それがずっと」
あかり「今のままがいいってこと?」
京子「そうだね。いつか私も大人になるのかなってちょっと思っただけ」
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あかり「私はね」
京子「うん」
あかり「まだ子供だけど」
京子「私も」
あかり「大人になってもずーっと京子ちゃんや結衣ちゃんと一緒にいると思うよ」
京子「あかり……」
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京子「結婚しよう」
あかり「ええぇっ?」
京子「いいだろ?ずっと一緒にいるって言ったじゃんさっきぃ」
あかり「ちょ、私は別に結婚とかそういう」
京子「まさかあかりが私たちの将来をそこまで真剣に考えてるとは思わなかった。今すぐ君が欲しい!!」
あかり「え?なにっ?なんであかりパンツ脱がされてるの?」
京子「ハァハァ。あかり可愛いよあかり。もふもふもふもふ」
あかり「さっきまでシリアスな感じだったのにぃー!!結衣ちゃん助けてー!!!」
結衣「舞い落ちてきた~雪の華は~♪ふふふ~ん♪」
結衣「あぁ、平和だなー」
あかり「あかりピーンチ!!!」
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おわり
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明日からハロワ行くふりする仕事が始まるお
読んでくだすったみんさんありがろうございました
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