>>>古美門邸
古美門「……というわけで今回の裁判も私の勝ちだー!うっひょぉおおお今度は潜水艦でも買っちゃおうかなぁぁ!」バタバタバタ
黛「先生!私やっぱり納得できません!今回の依頼人は明らかにクロでした!」
古美門「だーかーらーお前は朝ドラなんだオタマジャクシ!何回同じことを言わせる気だ一度で覚えろぉ!」
古美門「我々の仕事は依頼人の依頼を実行し守ることであって真実を明かすことではなぁーい!りぴーとあふたみー?」
黛「お断りします!今回は明らかに銀行会社側の不当解雇でした!」キッ
古美門「知ったことじゃないねー!大体なんだあの相手側の依頼人は!裁判中に『土下座しろー!』。おおよその常識人がする言動とはおもえましぇーん!」
古美門「君は本当に物覚えが悪いな次同じことを言ったら今度こそクビだァ!」
黛「不当解雇には断固戦います!やられたらやりかえしますから!」ドンッ!
古美門「なぁにが不当解雇だバカ者めぇ!もう少し戦力になってからそういう事をいうんだな給料泥棒がァ!君のような輩は一度あの銀行会社に配属されて散々こき使われた挙句クビになってから復讐しようと試みて失敗して自殺未遂でもするんだな少しはマシになるだろう!」
服部「お二人とも、お茶とお菓子のご用意ができました。どうぞおすわりになって下さいませ」
古美門「結構ですよ服部さんこの給料泥棒に食べさせる物などこの家にはありませんから」
黛「いただきます!」ムシャムシャゴクゴク!!
古美門「なぁーにを勝手に食ってるんだァァ!!これは私のだぞ!!」ムシャムシャゴクゴク!!
黛「んんんー!!」ムシャムシャムシャムシャ!!
古美門「んぐぉー!!」ムシャムシャムシャムシャ!!
>>>某所 岬にある診療所
男「こいつはどういう事だ先生よ!」
???「……」
男「なんとか言えよ!ええ!こっちはわざわざ先生のところまできたんだぜ!」
???「……」
男「だんまりを決め込むつもりか……!だったらいいさ!こっちも法的な手段をとらせてもらう!覚悟してろよモグリの医者が!」バタンッ!!
ブロロロロ……
女の子「ちぇんちぇー、らいじょうぶなの……?」
???「なに、なにも心配はいらないさ」
女の子「れも……」
???「……」トゥルルル…ガチャッ
???「もしもし、手塚君か……今から少しいいかね?」
>>>古美門邸
古美門「う、うぷっ……満腹中枢のイカレてるがに股提灯パンツ女と張り合ったのが間違いだった…!」
黛「ふぅー食べた食べたぁ!」ゲフッ
古美門「この人間ポリバケツ女め……どういう胃袋してるんだもしかして胃袋四次元ポケットなんじゃないか……?」
黛「誰が胃袋ドラえ〇んですか、先生こそあんな量食べたくらいで参っちゃって胃袋もち巾着なんじゃないですかぁ?」
古美門「は、はーっ!?だれが胃袋もち巾着だって!?これが普通だ大食いゴリラ女!」
黛「ゴ、ゴリっ……!侮辱で訴えますよ!」
古美門「なぁァにが侮辱だ!私は事実をそのまま言っただけだこのがに股馬鹿力ゴリラ女ぁ!」
黛「サイッテー!!!!」バキッ!!
古美門「アウチッ!!か、肩が!肩が外れたァァァ!!は、服部ざぁぁぁん!!!痛いよ痛いよぉ!!!」
服部「おおっと、ご安心下さいませ先生!私、こう見えても昔整体師をしていたもので」
服部「フンッ!それいっ!」ゴキッ!
古美門「あぁ~~~!!!」
古美門「はぁー……はぁー……ありがとう服部さぁん……ヒック」グスッグスッ
服部「はっ、お役に立てて何よりです」
黛「え、えーっと……」
古美門「あぁァァさぁァァどォォォらぁァァ!!!!」
黛「ご、ごめんなさっ」
古美門「許さん許さん絶対許さん!!即刻荷物をまとめて出ていくか治療費と慰謝料一億はらええええ!!!!!」
黛「ちょっと先生!確かに私が悪かったですけどいくらなんでもそれはふっかけ過ぎです!大体治療費って言ったって服部さんが治してくれたじゃありませんか!」
古美門「うるさいうるさぁい!今度という今度は絶対に許さんぞゴリラ女!貴様を法廷でけちょんけちょんのめちゃくちゃにして有罪にしてやる!!」ビシッ!!
黛「あ、思い出しました」
古美門「何をだお前の愚かさかァァ!?ホワチャー!」シュババッ!
黛「いっつも先生誰かに似てる似てると思ってたんですけど、それが誰かわかったんです」
古美門「はぁん誰だ?福山雅治か?キムタクか?堺雅人か?」
黛「どんなムチャだろうとお金しだいで受けた依頼はやりとげる……」
黛「そう、ブラックジャックですよ!いやースッキリしたー」
古美門「ブラックジャックぅ!?」
服部「ああ、聞いたことがありますな。凄腕の外科医、あらゆる無理な手術すら助けるその手腕は神とさえ呼ばれる……」
服部「しかし医師免許を持たず一億や二億を請求してくると言うお医者様のことですな」
黛「そうそう!お金しだいでって所がそっくりなんですよ!」
古美門「なぁにがそっくりだ、私 は キ チ ン と 弁 護 士 資 格 を 持 っ て い る 」
古美門「モグリの糞ヤブ医者と一緒にするな馬鹿力」
黛「……先生も一度そのひねくれた性格を治してもらったらどうですか?治ればいいですけどー」
古美門「お前こそその使い物にならないポンコツの豆腐脳みそを弄り回してもらうんだなゴリラァ!」
服部「あ、そういえば今彼は訴訟をしているそうです」
黛「訴訟を?何故です?」
古美門「どうせモグリのヤブ医者だ手術失敗でもして訴えられたんだろう当然だねぇハッハッハッ」
黛「でもさっき服部さんが言っていた通り腕は確からしいですよ?まぁでも無免許で法外請求するような人訴えられて当然ですよ」
古美門「あーたーりーまーえーだ。免許もないのにしゃしゃり出るようなイミテーションのような物真似お猿はいつか痛い目を見るのだよ、覚えておけポンコツオタマジャクシぃ」
黛「資格を持ってるからって法外請求をする人が言えることじゃありませんけどね」
古美門「あぁん!?」
服部「先生、古美門先生、お電話です。間 黒男というかたから」
古美門「間 黒男?誰ですかその中二病ネームは?即刻断ってください私は今から日課であるバイオリンをしなければならないので」
服部「依頼料五千万だすそうです」
古美門「もぉしもし時代が生んだ天才敏腕弁護士古美門研介でぇす!」ガバッ!
>>><<<
古美門「いやぁ、びっくりしましよ。本名は間黒男、とおっしゃるんですねぇ」
古美門「ブラックジャックさん」
ブラックジャック「……」
黛「今回はどうなさったんですか?間さん」
ブラックジャック「ブラックジャックと呼んでくれ。あまり私はその苗字が好きじゃあない」
黛「は、はい、ブラックジャックさん。それで、今回は…?」
ブラックジャック「これを」パサッ
黛「これは……大手週刊誌ですね」パラッ
黛「ブラックジャック手術失敗……モグリの医者化けの皮剥がれる……」パラッ
古美門「ほほうブラックジャックさん、あなた手術を失敗なさったんですかぁこれは大変ですねぇ?」
古美門「つまりこの件について私に弁護をしてくれと言うことですね?わかりました構いませんよ充分に金を払うならねぇ」指コスリコスリ
ブラックジャック「ちがう、すでにその問題は解決した。訴えるのはこちらからだ」
古美門「は?」
ブラックジャック「この週刊誌を訴えるんだ」
黛「週刊誌を……?」
ブラックジャック「この記事が出たとき私は別の顧客の手術をする寸前だったんだ。しかし、この記事が出たことでその患者は私の手術を拒み、死んだ」
黛「死んだ!?」
ブラックジャック「並みの医者で処置できるような病じゃなかったのさ」
ブラックジャック「その記事が出たときはすでにその問題は解決していたしもちろん手術も成功していた」
ブラックジャック「だがその記事のせいで私の患者は死に、オマケに私に入ってくる報酬も0だ」
黛「そのことで出版社に賠償請求する……ということですか?」
ブラックジャック「そうだ。私の仕事を妨害したこと、すでに虚構でしかなかったウソの記事で私の信用を落とした」
ブラックジャック「しめて一億円を請求する」
黛「い、一億円!?いくらなんでもそれは!」
古美門「了解致しましたァおまかせくださぁい!」ビシッ
黛「古美門先生!?」
>>><<<
黛「先生!本当にお受けするんですか!?」
古美門「当然だ、五千万の仕事だぞ?受けないでどうするいやはや」
黛「でも一億円はいくらなんでも無茶ですよ!」
古美門「私を誰だと思ってる。負け知らずの天才秀才イケメン弁護士古美門研介だぞ?」
古美門「私にかかればこんなもの箸で煮豆を取るように楽勝でできてしまうよグハハハー」
黛「いや、でもこの前負け…」
古美門「負けてないまだあの戦いは終わってないのだキチンと頭に入れとけゴリラぁ」
黛「ゴリラって言わないでください!!本当に訴えますよ!」
古美門「知っているか黛クン、ゴリラの学名はゴリラ・ゴリラ・ゴリラらしいよどこまで行ってもゴリラ。ゴリラの呪縛からは逃れられないのだよ君の頭の悪さに君が逃げられないようにねぇ~!」
黛「イィ~~~~~!!!」髪バサバサバサ
古美門「本当に潜水艦、買っちゃおうかなぁ~~♪」
テン テン テン テテンテン♪
どーんーな試練がーあーろうともー
てーきーはみーかたーなんだろうー
リー ガ ル ○ ハ イ
>>>古美門邸 菜園
服部「おお、こんにちもよく育っていますなぁはっはっはっ」チョキンチョキン
服部「トマトなどは…ほんによく熟れてます。今夜の晩御飯に使いましょう」
古美門「さすが服部さんの育てた野菜だ、見ているだけで涎が垂れてきますよ」
服部「はは、お褒めいただき光栄です」
古美門「今夜はそうですねぇ、トマトマルゲリータのピザなどお願いできますか?」
服部「はい、お任せください。昔、本場イタリアのピッツァ専門店で働いていましたので腕によりをかけて!」
古美門「んー実に楽しみです」
黛「……そんな事いってる場合なんですか?」
服部「なにか問題が?」
黛「はい、今回の依頼者のことです」
黛「今回の依頼者は無免許で医療行為をしているんです。それも何度も」
黛「いかにその腕が素晴らしいとしても犯罪の上に成り立った訴えですから裁判になったとしてもかなりのウィークポイントです」
黛「と、言うよりは裁判をすることすら困難ですよ」
古美門「なぁにそんなこと問題ないさ。無免許状態での医療行為は傷害罪になるがあくまでそれは被害者から訴えがあった場合のみ適用される」
(※実際は違いますが物語の性質上整合性を保つため脚色してあります)
古美門「それに警察側にもおそらくだが彼と何かしらの接点がある者がいるんだろう。事実彼は過去何度もブタ箱にぶち込まれていながらお咎めも無しに出てきている」
古美門「それにだ、事実彼の腕に救われた者も少なからずいるわけだ。でなければ無免許ですでに訴えられて臭い飯を食ってる身だろうからねぇ」
黛「……納得できません。やはり違法行為を見逃して自分は訴訟をするなんておかしいです」
古美門「一生そうやって一銭にもならないバカ丸出しの無駄口を叩いてろ私はただ依頼人を勝たせる、それだけだ」
黛「同じお金に汚い同士シンパシーでもあるんじゃないですかぁ?」
古美門「馬鹿を言うな、私は資格を持っていると何回言わせる気だ。私と彼はただの依頼主と請負人の関係だ、それ以上でも以下でもない」
古美門「やれやれバカの相手は疲れるなぁ、僕お風呂入ってくる」
服部「先生、どうぞ」
古美門「ありがとうございます」ピヨピヨ
黛「……はぁ……」
服部「そんなにお嫌ですかな?この依頼主の方が」
黛「嫌い、と言うか……なんていうか……」
服部「違法行為を犯しているから悪人、という訳ではないと私は思います。彼は人助けをしていることには変わりはないのですから」
黛「ですが服部さん……」
服部「とにかく今は目の前の訴訟に集中なさってください。理屈は後からついてくるものです」
>>>とある喫茶店
ブラックジャック「……了解した」
ブラックジャック「報酬は五千万、そっからはビタ一文負けませんぜ」
ブラックジャック「たった五千万で命が助かるんですぜ?安いもんだ」
ブラックジャック「ええ……では後日」ガチャッ
ブラックジャック「マスター、カレーライスとコーヒー」
マスター「了解でゴンス」
青年「すいませーん、ホットドックください」
店員「はい、少々お待ちください」
ブラックジャック「おいおいこのカレー変なもんが入ってるぞ」
ヒョウタンツギ「プーップスップー!」
ブラックジャック「マスター、代金はここに置いていくぞ」スクッ カランカランカラン
店員「ありがとうございましたー」
>>>デパート
ブラックジャック「……」スタスタスタ…
清掃員「はいお兄さんそこどいてねー」ガラガラガラ
ブラックジャック「うおっと」
>>>駅
ブラックジャック「…………」スタスタスタ…
大学生「つまりこの方程式は……だから……」ボソボソ
ブラックジャック「…………」スタスタスタ…
>>>駐車場
ブラックジャック「……………」スタスタスタ
警備員「はいオーライオーライー!」ピー!
ブラックジャック「おい、お前さん」ガシッ
警備員「!?……はい?」ビクッ
ブラックジャック「なぜ私のあとをつける」
警備員「はぁ?私にはなんのことやら」
ブラックジャック「喫茶店で私がカレーライスを食っている時からずっと私のあとをつけまわしてるだろう、わざわざ服装を変えて」ギロッ
警備員「何を言ってるのか僕にはさっぱりわかりませんが……?」
ブラックジャック「ほう、お前さんしらばっくれる気か?」ギリギリ
警備員「く、くるじいです、えりを締めないで……」ゲホゲホ
ブラックジャック「言え、言わないなら力づくで言わせてやろうか…?このメスはよく切れるんだ……」キラッ
警備員「わか、わかったわかった!言う!いいますから!」
>>>古美門邸
古美門「尾行してたのがバレた……?悪い冗談だよなぁそれ?」
蘭丸「いやホントごめん先生。でもあの人只者じゃないって感じ。俺の尾行が見つかったの初めてだから」
古美門「それで彼の情報は集まったのか?」
蘭丸「それも調べたけど殆ど生い立ちぐらいしか集まらなくて、なんか凄いガードが硬いんすよー「」
>>35
ミス
>>>古美門邸
古美門「尾行してたのがバレた……?悪い冗談だよなぁそれ?」
蘭丸「いやホントごめん先生。でもあの人只者じゃないって感じ。俺の尾行が見つかったの初めてだから」
古美門「それで彼の情報は集まったのか?」
蘭丸「それも調べたけど殆ど生い立ちぐらいしか集まらなくて、なんか凄いガードが硬いんすよー」
古美門「今回は黛以下だな……報酬はこの件に関する減額だ」
蘭丸「えー!そんなの酷いっすよー!」
古美門「酷くなーい!!こっちは君のヘマで向こうの信用はガタ落ちしてしまったんだぞ!」
蘭丸「じゃあ服部さん!何か美味しいもの作ってくださいよ~!」
古美門「服部さん作らなくていいですからね」ビシッ
服部「御意」
蘭丸「えー!」
黛「依頼人のことを調べていたんですか?」
古美門「なぁに当然だ、今までもしてきた事だ」
古美門「依頼人のことを詳しく調べ裁判上の痛手になる部分を把握していればそこを突かれた時柔軟に対応できる特に彼のように素性が知れない者は特にね」
黛「なるほど……」
古美門「蘭丸君引き続き調べてくれたまえ、ただし尾行はなるべくするな」
蘭丸「了解ーっす、ではこれにて!」
服部「先生、トマトマルゲリータピッツァができました」
蘭丸「うひょーうまそー!」
服部「古美門先生と黛先生の分しかご用意してませんのであしからず」ニッ
古美門「さすがです服部さん」
蘭丸「ちぇー、もう俺グレちゃいそう」
ピンポーン
黛「ん?どなたでしょうか…?」
服部「はい、少々お待ちください」タタッ
古美門「やはり、来たか」
黛「え?」
>>><<<
ブラックジャック「……」
古美門「これはこれはブラックジャックさん。どうしましたこんな夜分遅くに?」
ブラックジャック「しらばっくれる気かい。あの青年……名前は加賀蘭丸って言ったっけか、あれはアンタの差し金だろう」
古美門「これはこれはすいません、どーも彼はいつも先走って勝手に行動してしまう癖がありまして。今回も私のためにとあなたのことを調べていたそうなんです」
ブラックジャック「……まぁいい。だが、私のことを調べるのはやめてもらおう。次発覚したらあらゆる手段を使ってお前さん達に然るべき処置を取らせてもらいますぜ」
古美門「それは…脅しですか?」
ブラックジャック「お互いの信頼関係を築く為だ。腹の中を探りあうのは好かないんですよ」
ブラックジャック「あぁ、あと、私のかつての患者の中にはマフィアや極道なんてのがゴロゴロいましてね……まぁ、そういうことです。好奇心は猫を殺すってね」スクッ
古美門「服部さんお帰りだそうです」
服部「お見送り致します」
ブラックジャック「いえ、結構です。ではまた」スタスタ…
黛「せ、先生。蘭丸君のことがまたバレたりしたらヤバくないですか…?」
古美門「なぁにバレなければ問題はないさ」ガクガク
黛「……膝が笑ってますよ、もしバレたりしたら……」ゴクリ…
古美門「君も私も仲良く海の底。百年後にサルベージされるんじゃないかなぁアハハハハ!」ガクガクブルブル
古美門「やだやだやだやだぁーー!僕もう帰るーーー!!うえええーん!!!」ダダダダッ!
黛「あ!ちょっと先生どこ行くんですか先生!せんせーーーい!」
>>>翌日 裁判所
古美門「うーん、さて今回の相手は誰かなぁ黛君?まぁ誰が来ようと確実に勝ってしまうからたいしたことじゃないけど一応聞いておこう」
黛「誰に言い訳してるんですか、てか昨日ずっと部屋で震えてた人がよくそんなこと言えますね?もしものことがあったりしたら嫌だからそんなこと聞くんでしょう」ジッ
古美門「ふ、震えてたんじゃないよ私はこの訴訟に勝つための方法を思案していたんだ第一私が負けるなんて万に一……いや兆が一にもありえない!!いいから早く相手の弁護人を教えろバカァッ!」汗ビッショリ
黛「汗びっしょりで言われても説得力ありませんよ」
黛「あ、あれが向こうの弁護士のハムエッグさんですね」
ハムエッグ「……」カチャッ ギィッ
古美門「なぁんだあの小悪党顔は?しかも聞いたこともない名前じゃないか?こりゃこの訴訟勝ってしまったも同然だなナッハッハッ!」ホッ
黛「ハムエッグ弁護士はアメリカから在日した弁護士で最近バンバン業績を伸ばしてる実力派ですよ?」
古美門「なぁにアメリカ?ハッハッ!あんなhamburgerとhot dogの国の弁護士も私の敵ではない!ケイコを思い出したまえアメリカの弁護士などあのレベルなのだよさっさと寿司を食わせて本国に帰省させてやろうホームシックになる前にな!」
>>>第一回口頭弁論
裁判長「原告側は口頭弁論をお願いします」
古美門「はいでは失礼いたします!」スクッ
古美門「みなさま名前くらいは聞いたことがあるでしょう、そう、それはブラックジャックその人のことです」
古美門「彼は無免許ながらもその手術の腕は確かなものであり全世界助けることは不可能だと言われてきた様々な患者を救ってきた!」バンッ!スタスタ
古美門「無論今回も彼の腕によりまた一つの命が助かる予定でした!しかしそれは儚くも果たせなくなってしまうのです……!」
古美門「一体何故?みなさんそうお思いになるでしょう。それはこの裁判の議題の一つでもあるこの週刊誌の記事が発端でした」バサッ
ブラックジャック「……」
古美門「【悪徳モグリ医師ブラックジャック!ついに化けの皮剥がれる!】!!」
古美門「この記事には要約するとこう書いてあります」
古美門「【無免許で法外請求をしてくると噂の悪徳モグリ医師ブラックジャックはついに手術を失敗しその家族に訴えられた模様】……とね」
古美門「しかしこの記事は全くの誤報だったのです!」スタスタスタスタ!
ザワザワ…… ザワザワ……
古美門「この記事が乗った週刊誌【女性エイト】が発行されたその一日前!この記事にある家族からの訴えは既に取り下げられています何故か?キチンと手術はうまく言っていたからにほかなりません!」
古美門「しかしこの記事は公の場に出てしまいました!さらに昼の報道番組にも取り上げられた!」
古美門「なのにあろうことか誤報であったという謝罪文は一切発表されておりません!未だに彼が手術を失敗し訴えられたと思っている人は大勢いる!」
古美門「そしてこの報道により彼がその時受け持っていた患者も彼を信用できなくなり手術を拒否!なんという事でしょうその患者はそれにより命を落としてしまったのです!このことに対するブラックジャック氏改め間 黒男氏の心中はお察しできるでしょう!」スタスタクルッ!!
古美門「よって我々はこの記事を出版した被告側の秀栄社にブラックジャック氏に対する賠償金一億を請求するものであります!」ビシッ!
裁判長「被告、反対弁論はありますか?」
ハムエッグ「では、失礼して」
ハムエッグ「つまり原告側はこの週刊誌に書かれた記事によって社会的信用が下がったことに対する名誉毀損、ということでよろしいんですよねぇ?」
古美門「如何にもそのとおりです」
ハムエッグ「本当にこの週刊誌は名誉毀損となりえるのでしょうか?」
ハムエッグ「私もこういう週刊誌というものを見ますが……ま、全て話半分と言った感じで読んでおります」
ハムエッグ「殆どの人がそうでしょうその証拠に週刊誌などで記事を書かれた有名人等の信用が没落した、という事象は稀です」
ハムエッグ「それは社会的にこういう週刊誌が【話半分で見る信用性のない読み物である】という認識であるという事になる」
ハムエッグ「それにブラックジャック氏は無免許であることで既に社会的信用があったかどうか疑うばかりであります」
ハムエッグ「よって本件原告側の訴えは無効であることを主張します。以上です」
>>>古美門邸
古美門「いけすかーん!」ムシャムシャムシャムシャ!!
古美門「なぁにが名誉毀損とは受け取れませんだバァカバァカ!」ムシャムシャゴクゴク!!
古美門「このアメリカの×××野郎がいけすかーん!!!!」ムシャムシャゴリゴリ!!
服部「先生、今日はいい食べっぷりですが何かありましたか?」
黛「いえ、向こうの弁護士の反対弁論の仕方が気に入らなかったみたいです」
服部「それはまたなぜ?」
古美門「あいつのあの人を馬鹿にしたような言い方が気に食わんのだクソメリケンめ!ギッタギタのグッタグタにしてボロボロに負けさせてやる覚悟しておけーー!」バリバリムシャムシャ!!
黛「でも先生とそっくりでしたよ、あの喋り方とついでにウザったい分け目も」
古美門「どこがそっくりだ全然違うだろうこの私のビューティフルボイスとあいつのダミ声ウザウザボイスを一緒にするな!大体髪型もヤツはセンターわけで私は8:2わけだ全然違うだろいい加減にしろこの市松人形!」
黛「だれが市松人形ですか!!」
古美門「お前だお前このポンコツオタマジャクシアッパラパーのがに股ゴリラ女ぁ!!」ビシッ
黛「指ささないでください失礼でしょうが!!」ビシッ
古美門「お前も指してるじゃないか!」
古美門・黛「「ぐぬぬぬぬ!」」ギリギリ…
>>>三木法律相談事務所
三木「ンフフいやぁ見事な威嚇になったと思いますよ」
三木「ハムエッグさん」
ハムエッグ「はは、いえ何ああいう輩はチョチョイと小馬鹿にしたような態度を取れば逆上させられるのですよ」
沢地「さすがハムエッグ先生…見事なお手際ですわ」
ハムエッグ「いえいえ、こちらとしても業界最大手の三木先生の事務所にバックアップされてると思うと心強い」
ロロールル「ホー、さよか」
井出「三木先生……これはいったい?」
三木「気にするな原作ネタだ」
井出「は、はぁ?」
三木「ところで田中、あの資料もってこい」
井出「井出です……」
三木「しかしですねぇハムエッグさん。あいつ相手に気を緩めてはいけません。あの古美門という奴は勝訴するならあらゆる手を使ってきます」
ハムエッグ「はい、古美門研介先生のお噂はかねがね知っております。ですが心配入りません」
沢地「ですが古美門先生は本当に比喩ではなくあらゆる手を余すことなくお使いになられますよ?」
ハムエッグ「……それは私も同じですから」ボソ
沢地「え?……今なにかおっしゃいました?」
ハムエッグ「いえ独り言ですよ」
三木「まぁーハムエッグ先生のお腕を疑うわけじゃーないんですが、どうぞこちらを……」カサッ
三木「なにかのお役にたてばいいんですけどねぇンフフ」
ハムエッグ「はい、ではありがたく頂戴いたします」ニヤッ
>>><<<
黛「証人にはできない?」
ブラックジャック「ええ、あいにくね」
黛「それは何故……」
ブラックジャック「彼ら家族はただでさえ坊やのあの奇病で知人たちから奇異の目にさらされていたんだ。治った後まであの病のことを考えたくはないのでしょう」
黛「だから証人には呼べない……ですがあの方達の証言が向こうが誤報をしたことを的確に証明するために最も効果的なんですが……」
ブラックジャック「それは無理な相談だ。私の商売は信用が命だ、大体一人の患者に干渉しすぎるのは経験上避けたいのでね」
黛「で、ですが…!」
古美門「仕方ないだろう今回は証人としては呼べないんだ。ですがブラックジャックさん、その家族に証言書を書かせてもらってくださいこれは絶対必要になります可能ですね?」
ブラックジャック「……かけあってみよう」
黛「ですが先生!これだとこちらは召喚できる数少ない証人がいなくなるのでは…」
古美門「なぁにそんなことは後でどうにでもなるとりあえずは足元を固めること」
>>61
ミス 最後の古美門のセリフを
「なぁにそんなことは後でどうにでもなるとりあえずは足元を固めることが先決だ」
に補完
>>>公道
黛「どうするんですか先生。やはり証人が居るのと居ないのでは居る方が裁判官の心証的には有利ですよ」
古美門「なぁに心配いらないさ証人候補はいくらでもいる。奴らの記事が誤りであったことは既に証言書で証明できる、次のステップにいる証人を引きずりだすのみだ」
黛「次のステップ……?」
古美門「ほーんーとーに君は能無しだな、いやはやもはや脳ナシと言った方が正しいかもしれんその頭蓋は飾りではないかと疑うばかりだよ」
古美門「今回の裁判で我々が証明しなければならないのは三つだ」
古美門「1、あの記事が確実に誤報であったことの証明。2、それによりブラックジャック氏の社会的信用が低下した事の証明。3、社会的信用を失ったことによりブラックジャック氏が被害を被った事の証明」
黛「つまり……社会的信用を低下させている、と証言してくれる証人を召喚する……」
古美門「その通り、その為には彼を評価している人物が最も効果的だ。それもキチンと社会的信用を持っている人間がな」
黛「……そんな人いるんですかね。言ってはなんですがブラックジャックさんって医者の世界ではハナツマミモノらしいですけど」
古美門「それが居るんだよ。この場所にな」ビッ!
>>>弁護側証人尋問
古美門「では山田野教授はブラックジャック氏が社会的信用を持っていたと…そう主張するのですね?」
山田野「その通り、現に私は彼の神の如き腕を見てきたしそれを知った人達はみな一応に彼に救いを求めていましたな」
古美門「つまりは彼は無免許であったがその腕から社会的に認められ確固たる地位を確立していたということになりますねぇ」
山田野「ええ、その証拠に現代医学では助からないクランケ……患者を数多ほども救ってきたのです」
古美門「ではこの週刊誌の記事が彼の信用を失墜させたと思われますか?」
山田野「私は、そうだと思っております」
古美門「と、このように医学界においてのブラックジャック氏の社会的信用は確立されており、今回の 誤 報 で彼の信用に影響があったことを証明するものであります」
古美門「以上です」人差し指ビッ!
ハムエッグ「……」
>>65
訂正
>>>弁護側証人尋問
を
>>>証人尋問
に訂正
裁判長「反対尋問を」
裁判長「反対尋問をお願いします」
ハムエッグ「山田野教授……あ、いや失敬。山田野"元"教授でしたかな?」
古美門「!」ピクッ
ハムエッグ「私どもの調べによりますと、現在証人としてここにいらっしゃる山田野さんは約一年前に既に引退なさっていますね?」
山田野「……」
ハムエッグ「それなのに原告側弁護人は山田野元教授を【山田野教授】と言いました。これはどういうことでしょう?」
古美門「それはただ敬愛をこめ便宜上は【教授】とおよびしたまでです」
ハムエッグ「本当にそうでしょうか?」
古美門「……何がおっしゃりたいのかよくわかりませんが」
ハムエッグ「元教授よりも現教授とした方が証人の証言が力を持つものとわざと教授とお呼びしたのではないかと思いましてねぇ」
ザワザワ…ザワザワ…
古美門「異議あり。それはあなたの勝手な憶測です!」
ハムエッグ「それに山田野元教授。あなた、白内障が悪化したのを理由に引退なさったのですよねぇ?そんなあなたの審美眼があてになるのでしょうか?」
山田野「なんだと!?」
ハムエッグ「その証拠に山田野元教授は引退する直前までの期間1年間に行った手術回数は十回に満たない。これは晩年のあなたが力不足であったことを証明するものでありませんか?」
山田野「違う!それはただ調子が良い時にだけ施術していたからその回数になっただけだ!」
ハムエッグ「それは白内障の状態のことですか?」
山田野「…そうだ」
ハムエッグ「その目でみた彼の手術の腕が正しく判断された物だと言えるでしょうか?私は疑問を持つばかりであります」
ハムエッグ「それに山田野元教授と黒男氏は黒男氏が幼い頃から親交があったそうですねぇ?彼を凄腕だと評価したのも古くから親交があった故の贔屓目が入っている可能性があります」
ハムエッグ「よって私はこの証人の証言に信憑性が無いことを主張します」
黛「異議あり!あなたの言うことは支離滅裂な推測論です」
黛「大体私どもが山田野元教授を【山田野教授】とお呼びしたのはそのような画策をしていたからではありません!」
黛「さらに古くから親交があるということは彼の腕をよく知っているという証明になるはずです!」
裁判長「……異議を却下します。原告側証人の証言は事実性を欠くものとして、全ての証言を無効とします」
黛「そ…そんな!」
山田野「なんということだ……」ガクッ
ブラックジャック「……」
裁判長「本日はこれにて閉廷とします。原告側は次回までに別の証人を召喚できるよう準備しといてください。」
ハムエッグ「……」ニヤッ…
>>>古美門邸
古美門「……見事にしてやられたな」
黛「どういうこと……ですか?」
蘭丸「だからね、あのハムエッグって弁護士の後ろには三木弁護士事務所がついてたってこーと!」
蘭丸「色々情報提供してるみたいだよ~三木センセっ」ムシャムシャ
古美門「そんなことだろうと思ったよ。やれやれあの人達はそんなに私のことが好きなのかね全くいい迷惑だ」
黛「どうするんですか先生。他に証人の候補はあるんですか?」
古美門「はっきり言って難しいだろうねぇブラックジャック氏は事実医者の世界ではハナツマミモノだし彼を認めていて尚且つ社会的高い地位を持つ者は少ない」
古美門「ん~…いいワインですねぇ実に」シュルルル…
黛「何呑気に構えてるんですかかなりこっちがヤバイってことじゃないですかぁ!まだこっちはあの記事が誤報だった事しか証明できてないんですよどうするんですか!」
古美門「うるさいうるさいうるさーい!私だって一生懸命考えてるんだよ馬鹿!あの依頼人は交友関係が少なすぎるんだよ!あーーもうやだーーー!」
黛「現実逃避しないでくださいよ!!」
服部「お二人ともおちついてくださいませ。シナモンティーが入りました」カチャッ
古美門・黛「いただきます!」ゴクゴクゴク
~ディアララ~イ♪
>>>
ブラックジャック「山田野先生、ありがとうございました」
山田野「いや……結局ワシには何もできんかった……それどころか無駄な時間を取らせてしまったな……」
ブラックジャック「……」
山田野「時にブラックジャック君。君はなぜこの裁判を……?」
ブラックジャック「は?といいますと?」
山田野「とぼけたって無駄だ。言っちゃあなんだが今までもこんなことはゴマンとあったじゃないか」
山田野「患者が命を落としたからとて君はいつも君のやり方で責任を取らせた。なぜ今回危険を冒してまで裁判など……?」
ブラックジャック「……」
ブラックジャック「……約束したんですよ、彼女と」
山田野「彼女とは……亡くなった患者かね」
ブラックジャック「そうです。14歳の女の子です。」
山田野「約束とは……?」
ブラックジャック「それは……あのこと私だけの秘密ってやつです。すいませんね」
山田野「いやいや、言いたくないなら構わんよ。ブラックジャック君、必ず勝つんだぞ。応援するよ」
ブラックジャック「ピノコー今帰ったぞー」ガチャッ
ピノコ「ちぇんちぇーおかえんなさいなのよさ」
ピノコ「さいばんかてちょうなの?」
ブラックジャック「さぁ、どうだろうな。弁護士先生の腕しだいって奴さ」
ピノコ「でもそのこみかどけんちゅけってべんごちはホウカイのブラックジャックってよばれてゆんでしょ?ならあんちんなのよさ」カチャ
ブラックジャック「形式上は無敗……だそうだ。良く分からないがな」モグモグ
ブラックジャック「ムオッ……!?」ゲホゲホ!!
ピノコ「つまらせるほどいそいでたべなくちぇもたくちゃんありまちゅから、もー」
ブラックジャック「ピノコ……お前いつになったらマトモなカレーライスが作れるんだ」ゲホゲホ…
ピノコ「あっちょんぶりけ!」
>>>古美門邸
黛「……」髪ボサ
古美門「……」
服部「どうしたんですかお二人とも、そんなにお疲れになって……?」
黛「もう今日が期日なのに証人が召喚出来そうにないんですよ……ィィ~~~~~!!」バサバサバサ!!
古美門「なんなんだあの男は!本当に交友の狭いやつだ!!」
黛「友達すらいない先生には言われたくないと思いますよ」
古美門「私はいないんじゃない作らないだけだ馬鹿者ぉ!私がその気になれば友人の十人や百人わけないわ!」
黛「じゃあそのコミュニケーション能力でだれか証人を連れてきてくださいよ!!」
古美門「断るなぜ私がそんなことをせねばならんのだぁぁぁ!!」
黛「勝つためならなんでもするんでしょぉがぁ!!」
古美門「屁理屈を捏ねるな屁理屈をぉぉぉ!!!」
>>証人尋問
裁判官「証人、名前と職業を」
間久部「間久部緑郎、週刊誌の記者をしています」
古美門「……」
黛「結局証人呼べなかったじゃないですか……」ヒソヒソ
古美門「うるさい黙っていろ」ヒソヒソ
ハムエッグ「えー間久部さん。この記事【ブラックジャック手術失敗】の記事を書いたのはあなたですね?」
間久部「はい、間違いありません」
ハムエッグ「では、なぜこのような記事を書こうと?」
間久部「使命感からです」
ハムエッグ「使命感、といいますと?」
間久部「無免許で暴利を振るう医師が私は許せないのです。私の父も医者でしたので」
ハムエッグ「なるほど、つまり間久部さんは幼い頃から父という立派な医者の背中を見ていた。故に許せなかったのですね」
間久部「はい」
ハムエッグ「なんという事でしょう!彼は無垢なる正義漢だったのです!」
ハムエッグ「父と同じ医者として悪評高いブラックジャック氏を許しまいと立ち上がりあの記事を書いた!」
ハムエッグ「ならば彼を責めるのは正しく筋違いと言えるでしょう、何故なら彼はある意味被害者だ!」
古美門「異議あり、それは話のすり替えであり何の脈絡もない話です。問題は彼が誤報記事を書いたことであるのですからそこを正してくださいませんと」
ハムエッグ「はたして誤報と言えるのでしょうか?」
古美門「何がおっしゃりたいのですか」
ハムエッグ「こうして今回記事になったのが誤報だっただけでありブラックジャック氏が今まで運良く逃げながらえただけではないかということです」
ハムエッグ「なにせ無免許医だ。失敗したとしても泣き寝入りしている方もいるのではないでしょうか?」
黛「裁判長!今の発言は明らかにブラックジャック氏に対する暴言です!」バンッ!
裁判長「異議を認めます。被告側代理人、言葉を慎むように」
ハムエッグ「失礼しました。ですがみなさんもそうお思いになりませんか?」
ハムエッグ「泣き寝入りしている方が少なくともいるのではないか……とね」ニヤッ
ブラックジャック「……」
古美門「……」
黛「……」
ハムエッグ「以上です」
>>><<<
古美門「間久部緑郎さん。あなたはこの週刊誌の記者として何年目になりますか?」
間久部「もう七年目にはなりますかね」
古美門「ほう、それならもう中堅のポストに座しているわけですねぇ?今までどれだけの記事を書いているのですか?」
間久部「さぁ……?厳密にはわかりませんが50から100くらいですかね」
古美門「ここに、過去七年分の間久部さんの書いた記事があります」バンッ
間久部「!」
ハムエッグ「!」
古美門「二年前のこの記事【大物株主K!麻薬密売!?】の記事や五年前の【シンガーソングライターNヤクザと密会!】などを見ていただきたい」
古美門「これは事実無根と警察の調べでもわかっています。そう、これらも今回の記事と同じような展開をしていたのです」スタスタスタ
古美門「発行日にはすでに無関係だと判明していたものばかり!」
古美門「そして同様にこれらも謝罪はされておりません!」
古美門「これは間久部さんが常日頃から誤報記事を書きその責任を取っていないという証拠です」
古美門「過去七年分の記事から同様のケースの記事が十件も見つかりました」
間久部「そ、それは週刊誌としては誰もがしているしょうがないことで……」
古美門「しょうがない?誰もがしているから?まるでいたずらがバレた小学生の言い訳です!」
古美門「ほかの誰かもしているからやってもいい。そのような大衆心理で犯罪とも呼べる行為を頻繁に行っていたというのですかあなたは」
間久部「……」
古美門「おやおや?運良く逃げながらえていたのはあなたの方だったようだ?」
古美門「では、以上です」
ハムエッグ「……」ギリッ…
>>>古美門邸
黛「やりましたね先生。相手の証人を無効にすることができました」
古美門「だから君はポンコツなんだ馬鹿者ォ。今回は前回の向こうのパンチをやり返しただけにすぎん、根本的にはなんも変わってない」
古美門「しかもこちらは変わらず不利なんだ、現状維持ができただけだよ」
黛「やはり証人が……」
服部「まぁまぁお二人とも、晩御飯の準備ができましたのでどうぞお座りになってください」
黛「はい、いただきます」
古美門「んー、イイ香りがしますねぇ実に美味しそうだ」
蘭丸「うっひょーうまそー!」
古美門「……なぜ当然のようにここに座っているんだね蘭丸くん?どこから湧いてきた」
蘭丸「いやぁ美味しそうな匂いがしたもんでつい☆」ペロッ
古美門「頼んでたものは」
蘭丸「一応調べたけどやっぱりあの人の友達には証人にできそうな人はいないねー」
古美門「最悪だ。服部さん、蘭丸くんの分は下げてください」
蘭丸「ええー!?またお預けなんですかー!?」
古美門「うるさいうるさーい!もっとましな情報を調べてこーい!」
黛「あーもう!本当にどうするんですか!次回も証人が呼べなかったら負け確定ですよ!?」
古美門「うるさいうるさいうるさーい!僕もう部屋で食べる!」
黛「逃げないでくださいよ!」
服部「そんなにあの方はご友人が少ないのですか?」
蘭丸「ええ、それもいても証人として信用性が高い人はいないらしいっすよ」
黛「医者の知り合いも町病院の方とかばかりで……」
服部「はぁ……」
黛「服部さんってご友人多そうですよね、色んな所を旅してなさったんですし」
服部「はは、そうですな。でも海外滞在の方が長かったですから国内より海外の方が友人は多いんですよ」
黛「へー」
服部「なつかしいですなぁ……たまには昔の友人にあってみたいものです」
古美門「……」
古美門「蘭丸くん、新しく調べてもらいたい事ができた」
蘭丸「へ?」
古美門「服部さん、ご助力感謝します」
服部「はてさて?なんのことで?」ニコッ
古美門「蘭丸くん今すぐブラックジャック氏の海外の友人を調べあげるんだ」
黛「海外の友人?」
古美門「ブラックジャック氏は金しだいで依頼を受ける。そして世界各国の金持ちが彼に救いを求めるため彼は国内の患者より海外の患者を診ることが多い」
黛「なら友人は国内よりも海外のほうが……多い……!」
古美門「その通りだ!さぁ急いで調べてくれたまえ蘭丸くん!」
蘭丸「りょーかいっ☆」
レディースアンドジェントルメン!!アユレディ!?
テッテレッテ♪テレテレテッテレッテ♪
>>><<<
蘭丸「せーんせ!これ調査結果!」
古美門「でかしたぞ蘭丸くん!黛!このリストからとにかく医者を探せ!今すぐだ!」
黛「はい!」
>>><<<
黛「いました!D国のチン・キ博士です!この方は世界最高の外科手術の権威と呼ばれてるようです!」
古美門「よぉし今すぐその男を縄でふん縛ってでも日本に呼びつけろォ!」
黛「はい!」
>>><<<
チン・キ「なに?ブラックジャックくんが!?すぐに行こう!私の命は彼に救われたんだ!これ以上ない証人になれるハズじゃ!」
黛「先生!オーケー出ましたぁ!」
古美門「よぉし!勝てるぞ!彼なら我々が提示しなければならない事すべてを担うことができる!」
古美門「あのメリケン野郎め……チェックメイトだ!」
アーオ!! テッテレッテーテッテレン!!
ハムエッグ「なに……!?向こうが新しい証人を立ててきた!?」
三木「ええ、それも海外から」
ハムエッグ「海外……だと!?」
三木「外科手術の権威と名高い名医、チン・キ博士です。彼自身ブラックジャックの手術により命を救われた1人。信用は絶大です」
ハムエッグ「く……くっ!」
三木「あなたの負けは確定したようなものです。まぁ、あなたはその程度だったんですね」
ハムエッグ「……」
ハムエッグ「いや、まだだ……。まだ奥の手は残してある……」ククク…
三木「なに……?」
ハムエッグ「……最終手段だ!!」ダンッ
ハムエッグ「おい、カオー・セッケン。私だ」
電話口の男『はいはいハムエッグの旦那。仕事ですかい?』
ハムエッグ「あぁ、今回も報酬は弾むよ……頼んだ」ニヤッ……
カオー・セッケン『了解了解、いつもどおりでいいんだな?』
ハムエッグ「頼んだぞ、カオー・セッケン」ピッ
ハムエッグ「ククク……ハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!」
>>>古美門邸
蘭丸「先生ー!先生ーー!」ダダダダ!!
服部「先生は今チン・キ博士と会うそうでお出かけになられましたが……?」
蘭丸「あちゃー!」
服部「どうかなさったのですかな?」
蘭丸「いや、相手のハムエッグって弁護士のこと調べたらちょっと良くないことが……」
服部「と。いいますと?」
蘭丸「あの人が追い詰められた裁判って毎回原告側弁護人が途中で仕事を放棄してるんだけど」
蘭丸「それが毎回毎回原告側の弁護士の家族だったり関係者が怪我をして重体になるらしくて」
服部「つまり……」
蘭丸「向こうの弁護士は本当に【勝つためならなんでもする】ってことかも……」
服部「こ、こうしては入れません!すぐにお二人に知らせなければ!!」
蘭丸「は、はい!」
>>>歩道橋
古美門「チン・キ博士はどこに来てるんだ?」
黛「はい、えーっとこの先のホテルですね」
古美門「ほー、あそこは超高級ホテルじゃないか。流石外科手術の権威ともなると金もがっぽがぽなんだろうなぁ」
黛「はいはい、そういうこと絶対博士の前では言わないでくださいよ!」
古美門「わかってるヘソでも曲げられたらたまらん」
帽子の男「……」ジッ
帽子の男「あの女か」タタッ
黛「大体先生はいつもいつもーーー」
帽子の男「おっと足が滑ったァ!!」ドンッ!!
黛「きゃっ……!?」グラッ!!
古美門「!?」
ーーーーーー
古美門「黛ッ!!」
ドシャッ!!ゴロゴロゴロ!!バキッ!!ドシャッ!!
ーーーーーー
帽子の男「へ、へへ!すまねぇな!」ダダダダ!!
古美門「待てっ!」
服部「ま、黛先生!」ゼェッゼェッ
蘭丸「真知子ちゃん!?」ハッハッ…
服部「一足……遅かったようですな……」
蘭丸「とにかく救急車を……!」
???「おやおや?古美門先生ではありませんかァ?」
古美門「!」
ハムエッグ「ややっ!これは一体どうなされたのですかぁ?」
古美門「……なるほど、【勝つ為には手段を選ばない】……理解できましたよ。あなたという人間が」
ハムエッグ「はて?なんのことやらぁ?」
ハムエッグ「でも、一体誰がこんなことを……いやはや」
蘭丸「アンタ……しらばっくれるなよ……」ギリッ
ハムエッグ「は?まさか私が犯人だと?私はたまたま通りかかっただけですが?」
ハムエッグ「でも、もし私が犯人なら。この裁判をあなた方が降りなければ新たな犠牲者がでてしまいますなぁ……たとえ話ですがね」ニヤッ
服部「あなた様という人はッ……!」ガシッ!
古美門「服部さん、冷静になってください」
服部「し、しかし……」
古美門「ハムエッグさん」
古美門「あなたが犯人だとするならば……光栄に思うことです」
ハムエッグ「……は?」
ーーーーーー
古美門「この私直々に、潰される事をね……」ギロリ
ーーーーーー
ハムエッグ「ケッ……まるで、私を犯人と決めたような言い草だ。不愉快ですし帰らせてもらうよ」
蘭丸「ま、まてっ!」
古美門「蘭丸くんよしたまえ。行かせてやれ」
蘭丸「でも先生!」
古美門「このがに股を病院に連れていくのが先だ!!」
蘭丸「……!」
古美門「服部さん、救急車の手配は」
服部「は、すぐに来るそうです」
古美門「そうですか、なら、問題はありません」スタスタ…
服部「先生どちらに……?」
古美門「……チン・キ博士に会ってきます。後のことは頼みました」
服部「は、了解しました」
>>>病院
蘭丸「……」
服部「……」
医者「すいません、黛真知子さんの関係者の方は……」
服部「は、私どもですが」
医者「できれば、黛さんの御家族の方を呼んで頂けませんか」
蘭丸「御家族の方って……真知子ちゃんそんなにヤバイんですか!?」
医者「……全身の打撲と骨折、そのうち数カ所は複雑骨折を起こしています。さらに打ちどころが悪く……」
服部「助かるのですか」
医者「……難しいと思います。早急に手術が必要ですが大変危険な手術になると思われます。長時間のオペになるのですが……衰弱した体が耐えられない可能性があるのです」
蘭丸「そんな……!」
>>>古美門邸
古美門「……只今帰りました」
服部「おかえりなさいませ古美門先生」
古美門「どうなんですか、ポンコツは」
服部「……お医者様が言うには大変危険な状態らしいです」
服部「手術が必要ですがそれに体が耐えられない可能性があると……」
古美門「そうですか……馬鹿力の癖に体力がないとは……いやはや本当にポンコツのようですねあのオタマジャクシは」
服部「先生、お食事の用意はできておりますが」
古美門「……結構です。今日は早めに床につくことにしますので。服部さん、お帰りになって結構ですよ」ガチャッバタン…
服部「先生……」
古美門「……」
古美門「……」カチャッ ピ…ピピ…
古美門「……」トゥルルル…トゥルルル…
古美門「……」ガチャッ
古美門「……もしもし、古美門研介です。東京中央銀行様ですか」
>>>喫茶店
ブラックジャック「……」ズズズ…
ブラックジャック「この喫茶店のコーヒー、なかなか美味しいでしょう」
ブラックジャック「古美門先生」
古美門「ええ、最高の香りだ……まぁ服部さんのものにはかないませんが」
ブラックジャック「……それで、なんのごようなんですかね?」
古美門「……」ガチャン
古美門「ここに三千万ある。これで手術をしてもらいたい患者がいる」
ブラックジャック「ホー……?一体どなたですか」
古美門「うちの事務所のポンコツだ。相手方の裏工作で重体だ。長時間のオペに耐えられないらしい」
ブラックジャック「……足りませんね」
古美門「……なんだって?」
ブラックジャック「三千万なんて一昔の相場さ、今の相場は五千万だ。それにお前さんの話を聞く限りめんどくさいオペになりそうだからなぁ……」
古美門「……いくらだ」
ブラックジャック「1億だ。私に手術させるなら1億円用意してもらおうか」
古美門「1億だって……!?」
ブラックジャック「それだけ用意できないなら私はこの件は引き受ける気はないですぜ」
古美門「……実にいやらしい人だ……足元を見てきますね」
ブラックジャック「お前さんと私は似たもの同士なのさ。私は命を金で売り、お前さんは勝訴を……正義を金で売る」
古美門「……本当にあなたは、私とそっくりだ。皆一様に私とあなたを並べて語るのが納得できる」
ブラックジャック「それで?どうするんですか?」ニヤッ
古美門「よろしいでしょう。1億。用意しましょう」
ブラックジャック「わかりました。依頼を受けましょう。しかし、あなたはあの方がとても大事なのですな?」
古美門「バカを言わないでください。うちの事務所で仕事中に命を落としたなんて悪評を晒すわけにはいかないからですよ」
ブラックジャック「フフフ……では確かに約束しましたよ。代金は裁判が終わってからの支払いで結構です……では」
>>><<<
古美門「……」
古美門「服部さん。アレを」
服部「どうぞ、葉巻ならこちらに」サッ
古美門「……」カチン… シュボッ…
服部「……先ほど、病院から連絡が入りました。ブラックジャック氏が黛先生の手術をしてくださるそうで」
古美門「……」シュゥゥ…
服部「……クルーザーやヘリコプター類を担保に銀行からお金を借りられたようですが……良かったのですか?」
古美門「……うちの悪評を流されたらたまりません。……それにポンコツのシーラカンスパパにブラックだと摘発されてはかないませんからね……」
服部「……私も頂いてよろしいですかな、葉巻」
古美門「どうぞ」サッ
服部「ではありがたく」
古美門「タバコ、お吸いになるとは初めて知りましたよ」
服部「いえ、二十数年前、海外のタバコ農園で働いていた時以来の煙草になりますかな……」カチン… シュボッ…
服部「……今回の裁判。どうなさるおつもりですかな」シュゥゥ…
古美門「……こちらの訴えを飲んでもらうだけで済ませる気はありませんよ。あちらから戦争をふっかけて来たんだ……徹底的にやるだけです」
古美門「今までしてきた裏工作全てを明るみにし、二度と法廷に顔を出せないようにしてやりますのでご安心を」ジュッ
服部「……やはり、私に煙草は合わない。少しばかり苦すぎますな。いやはや」ジュウッ
古美門「服部さん」クルッ
服部「……」
古美門「余計な手出しは無用ですよ。これは、アイツと私の戦争だ。わかりましたね」
服部「……はい」スッ…
葉巻って一期は吸ってなかったよな?
>>><<<
蘭丸「せんせ。頼まれたこと、調べてきたよ。」
古美門「ご苦労だった蘭丸くん。今回のギャラだ」
蘭丸「……いや、今回はいいよ。俺、ちょっと久しぶりに本気で頑張ってみたいんだ」
古美門「いつも本気を出したまえ愚か者め。いいからコレは貰っておくんだ」ギュッ
蘭丸「先生……」
古美門「次に調べてもらうのはコイツだ。キチンと調べてきてくれたまえよ加賀蘭丸」
蘭丸「っ!当然!加賀蘭丸……全力でやらせてもらいます!」ダダダダ!!
古美門「……」
古美門「……覚悟していろメリケン野郎」トンッ
>>121
オープニングは一期ですが時期的には二期後です。
オープニングが一期なのは好みの問題です。
帽子の男「……」
服部「……もしもし、そこのアナタ。ここに御用ですかな」ガシッ
帽子の男「!!」
服部「また、会いましたなぁ?」
帽子の男「くっ……はなせっ!」ジタバタ!!
服部「そうはいきません。悪人をみすみす見逃して差し上げる程優しい人間ではありませんので……ねっ!」グリッ!
帽子の男「いっ、イテテテテテテ!は、放せよクソっ!……ほら!あれをほっといていいのかぁ!?」
服部「!!……庭から煙が!」
帽子の男「へ、へへ、火事になっちまうぜぇ?あーん?」
服部「なんという……!!」バッ!!
帽子の男「へへ!あばよ!!」ダダダダ…
服部「古美門先生!!」
古美門「どうしたんですか服部さん、そんなに大慌てで」
服部「今しがた外であの時の帽子の男を見つけたのですが……庭に火を放ったらしいのです!」
古美門「なんですって!?」
ガラッ!! バンッ!!
服部「たしかこのあたりから煙が……ッ!」シュウウウウ…
服部「……コレは……」
古美門「……これは……発煙筒ですね……。見事にしてやられたようですよ、服部さん」
服部「すいません先生。この私……なんたる失態を……ッッ!!」
古美門「相手も、この手のことにはなれている……という事ですね……」
古美門「……」
服部「……」
>>><<<
ハムエッグ「くっ、くそっ!なんであいつ裁判をおりねぇんデェ!」
ハムエッグ「……負ける……ッ!次に法廷で相対したら……!確実に負ける!!」
カオー・セッケン「……先生ヨォ、どうするんだ。俺としてもこんなにラクショーに金がもらえる仕事がなくなるのは避けたいんだが?」
ハムエッグ「……法廷にこさせるな……!どんな手を使っても奴を足止めするんだ……!!」
カオーセッケン「……リョーカイ……ククク……」
ハムエッグ「古美門……研介ェ!!」バンッ!!
>>>裁判当日
古美門「では、服部さん。留守中の管理はお願いしましたよ」
服部「……先生、やはり私もご同行したほうがよろしいのでは。また、あの方たちが何かしてくるやもしれません」
古美門「……ポンコツの手術。今日の昼からなんでしょう」
服部「ですが!」
古美門「ご心配はいりません。それに、一人でも多く居た方があのガニ股も目覚めた時喜ぶでしょう」ガチャッ
服部「先生……」
古美門「それと言っといてください。今回の入院中の日付分の給料は天引きだと」
古美門「では」
服部「……ご健闘をお祈りしております……古美門先生!」
>>>裁判所
三木「よう、古美門」
沢地「ご無沙汰しております。古美門先生」
古美門「おやおや、これはまたお揃いでどうなされたんですか?裁判所内での ペットの散歩は禁止されていますよ?それも爬虫類なんて」
三木「誰が爬虫類だって?相変わらずの減らず口だな古美門。少しは敬う心ぐらい持ったらどうなんだァ?」
古美門「敬う心は敬うべき相手にしか持ちません。ましてや三木先生相手では……未来永劫持ち合わせることはありませんねぇ」
三木「いつかその減らず口を二度と聞けないようにしてやるよ。床に頭をつけてペロペロ舐めやがれってな」
古美門「そうなるのはあなたの方では?」
三木「ああん?」
沢地「三木先生。あまりお時間がありません。お戯れはそこまでにして本題に入りましょう」
古美門「本題?」
三木「古美門。お前今ハムエッグさんと裁判中らしいな?」
古美門「……確認など取る必要はないのでは?あなた方も一枚噛んでいるんでしょう」
三木「フン。そこまで知ってるなら話は早い。沢地くん、アレを」
沢地「はい先生」バサッ
古美門「……この書類の束は何ですか」
三木「かつてハムエッグ氏が担った案件とその判決結果だ」
古美門「おやおや私も舐められたものだ。この程度のことも調べてないとお思いになられてるのでしょうか?」
沢地「ええ、もちろん調べられてるでしょうね。加賀蘭丸を使って」
古美門「……」
沢地「ですから今回私たちが本当に渡したいものはこちらです」カチャッ
古美門「……ボイスレコーダー?」
>>>同時刻 病院
服部「……ブラックジャック先生。くれぐれもよろしくお願いします」
蘭丸「おねがいします!」
ブラックジャック「ま、やれるだけやりますよ。1億円の約束ですからね」
服部「……」
ーーーーーーーー
ブラックジャック「……患者は全身の数カ所に複雑骨折を負っている、さらに体は衰弱し危険な状態にある」
ブラックジャック「今回のオペは体への負担を最小にすることを重視、そして迅速に終わらせる」
ブラックジャック「……」
ブラックジャック「それではオペを開始する!!」カッ!!
>>><<<
チン・キ博士「ワシはブラックジャックくんの腕を高く評価しています。ワシと同等……いや、それ以上に」
古美門「と、いうことは今回の記事で原告人ブラックジャック氏の社会的信用は落とされたと思われますか?」
チン・キ博士「はいですじゃ」
古美門「よくわかりましたありがとうございます。チン・キ博士」
古美門「と、このようにかの有名な外科手術の権威であるチン・キ博士も原告人ブラックジャック氏の腕を自分と同等、またそれ以上であると認めています」
古美門「さらにアメリカの大学の教授たちは皆ブラックジャック氏を知り外科手術ではトップクラスの腕をもつと評価しているのです」
古美門「つまり今回のこの記事がブラックジャック氏の社会的信用を落としめる物であると証明されることとなるのです」
古美門「以上です」
ハムエッグ「グ……ぐぬぬ!」ガタガタ…
裁判長「被告代理人。反対尋問を」
ハムエッグ「ググ…………!」
ハムエッグ「…………ありません……ッ!」バンッ!!
古美門「……」
裁判長「では判決を言い渡します」
裁判長「主文、被告側秀栄社は原告側間 黒男に対し賠償金1億円を……」
古美門「裁判長。少しよろしいでしょうか」
裁判長「……なんですか?」
古美門「判決の前に少し片付けておきたい事がありまして」
古美門「こちらをお聞きください」サッ
裁判長「これは、ボイスレコーダー……ですか?」
古美門「……」カチッ
ボイスレコーダー『……おい、カオーセッケン。俺だ』
ハムエッグ「!!や、やめろ!!」
古美門「被告側弁護人はお静かに願えますか?」
裁判長「代理人。静かにして下さい」
スパイダー「おだまりでごんす」
ハムエッグ「む、ムグゥ!」ギュムッ
ボイスレコーダー『ああ、そうだ。あの古美門ってやつだ。あの男をどうにかして次の裁判までにこの案件から降りさせるんだ!』
ボイスレコーダー『へへへ……そうだな。発煙筒でも使って火事の真似事でもして脅せ!』
ボイスレコーダー『頼んだぜ?ククク……』プツッ
古美門「……」
裁判長「原告代理人。……これは一体?」
古美門「これは被告側代理人。ハムエッグ氏のある日の電話の内容です。内容は至って簡単。この私をこの裁判から降りさせる為の策略の相談です」
ハムエッグ「ち、ちがうっ!」
古美門「ハムエッグ氏は過去にも数回にわたり同じ手法で相手の弁護人を裁判から降りさせて来たようです。そして今回もそのつもりだったのでしょう」
ハムエッグ「そ、その電話はただのジョーク……そう!アメリカンブラックジョークだよ!」
古美門「ほう?あなたはこれをジョークだといいなさるわけですか?……この発煙筒で火事の真似事をさせていながら?」トンッ
ハムエッグ「それは!」
テッテレッテ テッテテレレン テッテレンテ テテレレン♪
古美門「これはついこの間私の家の庭に投げ込まれたものです。このボイスレコーダーの音声通りに火事の真似事としてね」
古美門「詳しいことを調べてはいませんがこれを鑑識に回せばなんらかの物的証拠になることでしょう」
ハムエッグ「そ、そんな……!」
古美門「すいません裁判長今回のことは全く本件の内容とは関係がありません。が、今後彼が同じような手法をとり犠牲者を出すわけには行きません!」
古美門「なのでこの場を借りて大々的に発表させていただきました」
ハムエッグ「う、嘘だ……くそ……!どうやってその音声を手に入れたんだ……!!!!」
古美門「……」
>>><<<
古美門『これは一体なんですか』
沢地『ハムエッグ氏と、カオーセッケンと呼ばれる男の通話が録音されています』
沢地『古美門先生をどうやってこの裁判から降りさせるかの相談の……ね』
古美門『!!』
古美門『どういう風の吹きまわしですか。私にこんなモノをよこすなんて、あなたらしくもないですよ三木先生。何を企んでらっしゃるんですか?』
三木『俺だってなぁ、お前の手助けなんてするつもりなんてない』
古美門『では、なぜ』
三木『……だがな、法に関わる仕事をしてる者としてしていいことと悪いことの区別はついてるつもりだ』
三木『沢地くん。用も済んだし帰るとしよう』
沢地『はい、先生』
三木『それと、勘違いするなよ古美門。……俺は必ずお前を潰す。こんなことこれっきりだ』
>>><<<
古美門「ハムエッグさん、あなたは確かに敏腕だ」
古美門「だがしかし、私に勝負を仕掛けた時点であなたは終わりだったんですよ」
ハムエッグ「なんで、俺がお前なんかに負けるんだ……!これまで一度も!!負けたことのない俺がァ!」
ハムエッグ「大体、おかしいじゃあないか!無免許医が裁判で1億の賠償金を貰うだとォ……!?」
ハムエッグ「そんなもの!どこが正義なんだ!法は正しい者を守るためのものだろうッッ!!」
ハムエッグ「こんなもの正義なんかじゃない!!」
古美門「正義だよ」
ハムエッグ「なにっ!?」
古美門「法は正しい者の味方だ。そしてそれは正義のためにある。ただ、勝った方が正義になる。」
古美門「あなたと私が法廷で戦った。裁判は戦争だ実力のある者が勝つ。そして勝てば勝利者が絶対的な正義なんだよ」
古美門「我々は神じゃない絶対的な正義などこの世には無いしましてやそれを不完全な我々人間が定める事なんてできやしないんだ」
古美門「はっきりいおう正義は金で買えるなぜなら勝てばいいからだ法廷は勝敗が全てだ勝てば正義負ければ悪だそんなこともわからずにあなたは弁護士をやってきたのですか?」
古美門「ましてや正義だ何だと綺麗事を並べそれを成立させることを大義名分に悪行を行うような奴が真の正義なわけなどないだろう」
古美門「そしてその粗悪な偽物の正義を掲げるあなたのような人が私は嫌いなんですよ。不正にやるなら正義など掲げるな正義を売れ」
古美門「以上です」前髪ビッ!
テッテレッテーレテレーン!! \リーゴハッ!/
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ブラックジャック「術式終わり!」
医者「な、なんてスピードだ……」
看護婦「しかも全ての箇所を正確に……!」
ーーーーーーーー
ガチャン
服部「!」
蘭丸「!先生!真知子ちゃんは!?」
ブラックジャック「心配なさらずとも、手術は成功ですよ」
服部「先生……!今回はなんとお礼を申し上げれば良いのか……!」
ブラックジャック「なぁに、お礼ならたっぷりいただきますよ……ねェ?古美門先生」
古美門「ええ、そのとおりです」
服部「!!……古美門先生、お戻りになってらっしゃったのですか!」
蘭丸「裁判はどうだったのさせんせ!」
古美門「私が負ける訳など無いだろう?豚箱での臭い飯のおまけ付きでぶちのめしてきたよ」
古美門「ではブラックジャックさん。裁判も終わりましたし、お約束の手術代1億円です」
蘭丸「ヒエッ!?1億円!?」
ブラックジャック「……」
ブラックジャック「何のお話ですかな?」
古美門「……は?」
古美門「いえいえあなたがおっしゃったんじゃないですか、あのポンコツの手術代ですよ」
ブラックジャック「おっとこいつはいけねぇや。お前さんとんだ勘違いをしてらっしゃるようだな」
古美門「は?」
ブラックジャック「私は今回の裁判で勝利することを約束する……つまり、今回の賠償金の1億円で手術を引き受けたンですぜ?」
古美門「は、はぁぁぁぁ~~~~~~!?!?!?!?!?!?」
ブラックジャック「やれやれ、オッチョコチョイですな」
古美門「お、オッチョコチョイも何もあの言い方なら誰でも誤解するに決まってるじゃないか!!」
服部「まぁまぁ落ち着いてくださいませ先生。よかったじゃありませんか」
古美門「ぜんっぜんよく無いですよこの金はクルーザーやらヘリコプターやらを担保にしてるんですよ!?はやくしないと差し押さえられてしまうじゃ無いですか!!」
古美門「こんなことしてる場合じゃない~~~~!!!」ドタドタドタドタ!!!!
蘭丸「あっ!先生どこいくのさ!」
古美門「この金を返してくるんだよバカもの~~~!!!」ドタドタドタドタ!!!!
服部「ほほっ、ほんに先生は落ち着きがありませんな」
ブラックジャック「なかなかに賑やかなお人のようだ」
服部「……ブラックジャック先生。実は試されたのでしょう?古美門研介という男の器を」
ブラックジャック「はて?なんのことですかな」
服部「あえて勘違いさせるような言葉で古美門先生のご覚悟を試された。そのように私は思いましたが?」
ブラックジャック「……フッ、ご想像にお任せしますよ」
ブラックジャック「どれ、私はすこし寝かせてもらいますので、悪しからず……」
ブラックジャック「zzz」グオー グオー…
服部「……本当に、お二人はそっくりですな。すこしひねくれているところまで」
服部「ほっほ」スタスタ…
~♪ エンディング【女神のkiss】
黛「黛真知子!完全復活です!」
蘭丸「いえーい!真知子ちゃん退院おめでと~う!」パーン!ドンドンパフパフー!
服部「いやはや一時はどうなるかと思いましたが、無事お戻りになられてよかったですな」
古美門「一生居ない方が寧ろこの事務所的には平和だったねー」
黛「またまた古美門先生は正直じゃないんですから~」
古美門「正直な感想だバカモノォ。君がいない事務所はまるで王国の庭園のようだったが君がいる事務所はまるで相撲の力士部屋のようだ!カムバック王国庭園~!」
黛「そんなこと言って、私の手術代のために1億円も出そうとしたのしってるんですよこのこのぉ!」
古美門「あれは職務上しかたなく責任からやったものだけして君のためじゃない私の事務所の悪評を流させるわけには行かないんだよじゃなけりゃこんなゴリラ女に1億も使うもんかバーカバーカ!」ベロベロベロベロ!
黛「だれがゴリラ女ですかぁ!!」バッ!
服部「おっと!」ガシッ
黛「は、服部さんはなしてください!」
服部「またけが人を出すわけにはいきませんので」
古美門「や~い馬鹿女ァ。ポンコツパッパラパーのガニ股ゴリラ・ゴリラ・ゴリラぁ~~~♪」ウッホウッホウッホホ♪
黛「ィィ~~~~~~~~~~!!!!!!」髪バサバサバサ!!
蘭丸「うっひょー!服部さんこの魚めっちゃうまいっすー!」ムシャムシャ
服部「ああ、それは今朝いい白身魚が手に入りましたのでムニエルに仕立てたのですよ」
蘭丸「やっぱうめぇー!」モグモグムシャムシャ
ピンポーン
服部「おや?どなたかいらっしゃったようですな」ガチャッ
ブラックジャック「どうも、お久しぶりで」
服部「おやおや、これはブラックジャックさん。一体いかがなさったんですか?」
ブラックジャック「いえ、黛先生が退院だということでちょっとした退院祝いをお持ちしたんですよ」
黛「そ、それはそれはわざわざありがとうございます!」
ブラックジャック「どうです術後の経過は?」
古美門「どうもこうも見てのとおり上司に暴力行為を行うほど元気ですよ。まるで野生の猿だ」
黛「先生は黙ってて下さい!」キッ!!
ブラックジャック「なるほど、術後の経過は良好なようだ」
黛「ブラックジャックさんも納得しないでください!」
ブラックジャック「では、これは退院祝いの五百万円です。どうぞ」
黛「え、い、いえ悪いですよ!」
ブラックジャック「いや、今回の私の依頼がもとでケガをなさったんだ。この位のお詫びはさせてもらいたいのですよ」
黛「で、でも」
ブラックジャック「おっと、そろそろ行かないと。患者が待ってるんでね」スクッ
古美門「また手術ですか……今回はどんな患者さんなんでしょうかさぞ難病の方なのでしょうねぇ」
ブラックジャック「今回の患者?それはみなさんご存知の筈ですぜ?」
ブラックジャック「あの裁判の時に手術を拒んだ子さ」
黛「……は?」
古美門「……え?」
ブラックジャック「?……なにか問題が?」
黛「い、いえ。たしかその時手術を拒んだ子って……死んだはずじゃ……?」
ブラックジャック「……はい?」
黛「え、ええっ!?だって一番最初この依頼のことを話してた時に言ってたじゃないですか!?患者が手術を拒んで死んだって!」
ブラックジャック「ん……?あ……」
ブラックジャック「こいつぁやっちまったようですな。説明力不足でしたか」
ブラックジャック「その時手術を拒んで死んだのはその子のペットのミドリガメですよ」
黛「は……」
古美門・黛「「はぁ~~~!?!?!?」」
ブラックジャック「その子はひじょうにそのミドリガメを可愛がっていましてねぇ」
ブラックジャック「たしか14歳になるメスでしたかなァ、家族揃って亀愛好家でとても可愛がっていたそうで」
ブラックジャック「しかし難病にかかり手術が必要になったので飼い主の子の手術をするついでに私が引き受けたのですよ」
ブラックジャック「しかし手術をする寸前で……あとは皆さんが知ってのとおりです」
ブラックジャック「その時に約束したんですよその子と、出版社を訴えてミドリガメの仇をとってくれと。まぁ、無事勝つことができてその子の親も考え直してくださったので、今日手術をするのですよ」
黛「」
古美門「」
ブラックジャック「それでは、また縁があれば」スタスタ…バタン
黛「……」
古美門「……」
黛「私……ミドリガメの為に命の危機に立ったんですか……?」
古美門「……」
服部「ま、まぁよかったじゃありませんか!さ!退院祝いですしパーっとやりましょう!」
蘭丸「そ、そうだよ二人とも!パーっとね!ね!」
黛「そ、そうですね!どうでもいいですよね!こんなこと!」
古美門「ははっ、そうだな!今日を楽しもう!どうでもいいさ!」
ハハハハハ……
黛・古美門「「って……」」
黛・古美門「「どうでもいいわけあるかぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!!!!」」
アーオッ! テッテレッテーレテレーン! \リーゴハァイッ!!/
古美門研介。
日本人であり、素性も名前も判明している。
だが、その天才的な弁護の腕は神業とさえ言われてる。
彼は、今日もどこかで六法全書を持ち、奇跡を生んでいるはずである……!
古美門「なんだこの変なモノローグは」
黛「原作ブラックジャックのパロですよ気にしないでください」
ーー古美門「モグリの医者だぁ?」ブラックジャック「……」
ー完結ー
このSSまとめへのコメント
こういうの待ってた。期待。
乙!
本格的なリーガル・ハイのSS初めて読んだけど面白かった!
次回作期待
ドラマ化決定
面白かった! 乙
それを聞きたかった
面白かったですぜ、旦那