梨穂子「純一のココ、あったかいね……///」(131)

梨穂子「う~、今日寒すぎ~。早く部室に行こう」

‐茶道部部室‐

ガラガラ

梨穂子「おっこたー♪おっこたー♪」

琉璃子「おーりほっちか、さあ入った入った」

愛歌「あったかい」

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::::::::        |    梨穂子はかわいいなあ!   │
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|   梨穂子はかわいいなあ!!!    │
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    橘A          橘B       橘C        梨穂子

梨穂子「あ、るっこ先輩、愛歌先輩、こんにちは。今日は寒いですねー」

琉璃子「まったくだよ、早く春にならないかな」

梨穂子「でも春には先輩たちいなくなっちゃいますし、私はまだ冬でいいかな」

愛歌「りほっち、いいこ」

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 ・

梨穂子「聞いてくださいよ先輩、今日の純一ったらひどいんですよ」

琉璃子「なんだい、また夫婦喧嘩かい?いつもいつもお熱いことで」

愛歌「季節違い」

梨穂子「そ、そんな、夫婦じゃないですって。ただの幼馴染です!」

琉璃子「……そう思ってるのは本人たちだけだよりほっち。そろそろ自分の気持ちを出していかないと、あいつだっていつほかの女にうつつを抜かすかわからないよ」

愛歌「愛はなまもの」

琉璃子「りほっちはあいつがすきなんだろ?」

愛歌「正直に」

梨穂子「あぁ……あぅ……はい」

琉璃子「じゃあ、あとはあいつにアタックするだけじゃないか」

梨穂子「でも、純一が私を好きだとは限らないですし、もし振られでもして今の関係が壊れちゃったら……」

愛歌「だいじょうぶ」

琉璃子「そうだよ、大丈夫大丈夫。私が見る限りあいつはりほっちにベタ惚れさ」

梨穂子「えーそんなことないんじゃないですか?」

琉璃子「間違いないね」

梨穂子「うぅ……。でも、私ってあまりスタイルも良くないですし、純一の好みとは違うんじゃないかなー」

琉璃子「そんなことないよ。りほっちはいい体型してるって」
愛歌「マニアに大人気」

梨穂子「でもでも、純一は年上が好きみたいですし……森島先輩のスタイルを褒めてましたし……」

琉璃子「りほっちー、もっと自信持ちなよ。りほっちは超絶可愛いよ」

愛歌「茶道部のマスコット」

琉璃子「思い立ったが吉日、行動するなら今からだよ」

梨穂子「はい……そうですね、私、純一を好きな気持ちは誰にも負けたくないです!私、痩せたいです!」

琉璃子「そっか、私たちも協力してあげるよ」

愛歌「りほっちのため、一肌脱ごう」

琉璃子「じゃあ何をやろうか」

梨穂子「あ、あの……食事制限はちょっと……」

琉璃子「わかってる、りほっちは食べてるところが一段と可愛いからね」

梨穂子「わかってはいるんですけどね……」

愛歌「食いしん坊ばんざい」

琉璃子「水泳なんてどうだい?ちょうどりほっち水泳の補修受けてるんだろ?」

梨穂子「え?あ、はい。水泳は痩せるっていいますもんね、私泳げないですけど」

琉璃子「大丈夫、友達が水泳部の部長やってるから。彼女なら上手に教えてくれるし、頼んでちょっと長めに使わせてもらおうか」

梨穂子「るっこ先輩、ありがとうございます。私やってみます!」

愛歌「愛しの彼のために」

梨穂子「もう、愛歌先輩ってば///」

-プール-

梨穂子「塚原先輩、よ、よろしくお願いします」

ひびき「よろしくね、桜井さん」

梨穂子(うわぁ、塚原先輩スタイルいいなあ)

ひびき「どうしたの?」

梨穂子「ふぇ?な、なんでもないです!」

琉璃子「りほっちがんばれー」

愛歌「がんばれー」

ひびき「じゃあさっそく練習しましょう」

梨穂子「はい!」

バシャバシャ

ひびき「あら、なかなか上手じゃない。これならコツさえつかめばすぐに泳げるようになるわ」

梨穂子「ほんとですか!ありがとうございます」

ひびき「じゃあビート板つかってバタ足と息継ぎの練習から」

 ・
 ・
 ・

数日後

バシャバシャ

ひびき「もうひとりで大丈夫ね」

梨穂子「塚原先輩のおかげです!ありがとうございました!」

琉璃子「よかったじゃないか、りほっち。あとはひたすら運動だな」

ひびき「今後もしばらくこのレーン解放しておくからいつでも使っていいわよ」

ひびき「じゃあ私は水泳部の方に戻るから、っとその前に」

梨穂子「?」

ひびき「そこでのぞいてる君、出てきなさい」

純一「ふぇ!?」
梨穂子「じ、純一!どうしたの!?」

純一「い、いやぁ……体が勝手に」

ひびき「君、ここに何しにきたの?」

純一「ぼ、僕は梨穂子が先輩たちにプールへ連れて行かれるのを見て……それで……」

ひびき「はぁ……、ここにはほかの水泳部員もいるのよ。彼女たちの気持ちも考えてもらいたいところね」

純一「す、すみません」

ひびき「桜井さんは水泳の補習を受けていただけよ」

純一「なんだ、そうですよね、塚原先輩が何かひどいことするはずないですもんね(塚原先輩の競泳水着……素晴らしい!)」

ひびき「ずいぶん上手になったわよ、もう一人で泳げるくらいに」

純一「え?あの梨穂子がですか?さすが塚原先輩ですね!(水着に抑えられた、しかし抑えきれない豊満なボディ……素晴らしい!)」

ひびき「褒めたって何も出ないわよ」

ひびき「じゃあ早く出ていってもらえないかしら」

純一「え?でも……」

ひびき「で・も?」

純一「いえ……なんでもないです……」トボトボ

琉璃子「なんなんだあいつ」

愛歌「なぞ」

琉璃子「りほっちはあんなのが好きなのか?」

梨穂子「あんなのってひどいですよー。いいところとかいっぱいあるんですよ」

琉璃子「そうだな、りほっちは付き合いが長いからいろいろ知ってるんだよな」

梨穂子「そうです、今だって純一は

琉璃子「あー惚気はほかでやってくれ」

愛歌「相思相愛」

琉璃子「じゃあそろそろ特訓を始めようか!」

梨穂子「はい!よろしくお願いします」

バシャバシャ

 ・
 ・
 ・

またまた数日後の茶道部部室

琉璃子「流石りほっち、やればできるじゃないか!モデルとしてもやっていけそうなプロポーションだな」

愛歌「まるでアイドル」

梨穂子「えへへ、純一のために頑張りました」

琉璃子「口を開けば惚気だな、まあそれもりほっちのいいところだけどね」

梨穂子「お菓子もできるだけ食べないようにしました」

琉璃子「あのりほっちが……」

愛歌「頑張った」

琉璃子「あとはりほっちの問題だけど、一人でできるか?」

愛歌「助太刀可能」

梨穂子「いいえ、私、一人で純一に想いを伝えます!こればかりは人に頼っちゃいけないと思うので」

琉璃子「お、気合入ってるね。頑張りな、応援してるから」

愛歌「ふぁいとー」

梨穂子「じゃあ今から行ってきます!」

廊下

梨穂子「純一、まだ教室にいるかな?」スタスタ

香苗「おー、桜井!今から帰り?」

梨穂子「あ、香苗ちゃん。純一探してるんだけど見なかった?」

香苗「あぁ、彼なら教室で梅原君としゃべってたよ」

梨穂子「うん、ありがとう香苗ちゃん!」

香苗「そんなに気合入れてどうしちゃったのさ?」

梨穂子「う、うん……実は……今から純一に告白しに行くのっ」

香苗「わお!桜井にしては大胆に出たね!そうか、それでダイエットしてたんだね」

梨穂子「そうなの」

香苗「私は前の桜井も好きだったけど、今の桜井も可愛いよ」

梨穂子「香苗ちゃん、ありがとう」

香苗「しかしどうして急に」

梨穂子「うん、最初は茶道部の先輩にからかわれたっていうのもあったんだけど、自分の気持ちに向き合ってみたら、やっぱり純一を好きだっていう気持ちは誰にも負けたくなかったの」

香苗「そっか、成長したんだね。早く行ってあげな、橘君が待ってるよ」

梨穂子「わかった!またね、香苗ちゃん」タッタッタッ



香苗「告白、か……なんだかお寿司が食べたい気分だわ」スタスタ

梨穂子「純一、いるかな?」スーッ

梅原「いやいや、絶対にメガネはないほうがいい!」

純一「わかってないな、メガネこそ萌えアイテムだろう」

梅原「メガネなんてチューするときに邪魔なだけだろ」

純一「そこはそっと外してあげるのが紳士ってやつさ」

梅原「おいおい、外したらメガネの意味がなくなるんじゃないか?」

純一「ふっふっふっ、甘いな。メガネをかけているかどうかが問題なのではない、『メガネ』そのものが萌えアイテムなんだよ」

梅原「なんだそれは、ついに擬人化か?」

純一「擬人化?それのさらに向こう側さ」

梅原「どこに行っちまうんだい、大将」

純一「メガネをかけると可愛い、メガネを外すと可愛い。一見この相反する萌え要素は『メガネ』という一点で収束する。僕はもちろんどっちでもいける口だ」

梅原「ほうほうそれで」

純一「その女の子の萌えはメガネによって左右されることになる。そしてメガネという存在でその設定すらをも変えることさえもあるのだよ」

梅原「たしかに、メガネを付けるだけで優等生や委員長になることもあるな」

純一「そうだろ。萌えっていうのはギャップが大きいほど強くなるんだ。すなわち、メガネこそ最強の萌えアイテムなのさ!」

梅原「さすが大将!そこにしびれるあこがれるぅ!」

梨穂子(なんの話をしてるんだろう?もえ?ぎゃっぷ?聞いたことない言葉だなあ)

梨穂子(そんなことより、……勇気をだして、うん!大丈夫!)ガラガラ

梨穂子「じゅ、純一!」

純一「うわ!なんだ梨穂子か」

梅原「やあ、桜井さん。今から帰りかい?」

梨穂子「う、うん……じゃなくて!純一に話があるの……」

純一「僕にか?いいけど何かな?」

梅原「おっと、邪魔者は退散するぜ。またな大将!頑張れよ」

純一「え?なにを頑張るっていうんだ?」

梨穂子(ありがとう、梅原君)

純一「それで、話って何?」

梨穂子「えっと……そのぉ……あのぉ……」

純一「とりあえず座ったらどうだ?」

梨穂子「あ、うん、そうだね」ストン

純一「言いにくい話か?」

梨穂子「そ、そうじゃなくて……!……純一って……好きな人、いる?」

純一「エッ!」ドキッ

純一「……好きな人……うん、いるよ」

梨穂子「え?あ、そう、なんだ」シュン

純一「……それで、梨穂子はどうなんだ?」

梨穂子「え?」

純一「……好きな人」

梨穂子「私も……いるよ」

純一「そ、そうなのか」

梨穂子「うん」

純一「……」

梨穂子「純一の好きな人ってさ、どういう人なの?」

純一「……そうだな、一緒にいると落ち着く人かな」

梨穂子「へぇ、いいね、そういうの」

純一「うん、割となんでも言える関係だと思うんだけど、近すぎて好きだっていう気持ちに気付いたのはごく最近なんだ」

梨穂子「うん」

純一「それに今までそういう想いを持って接してなかったから、この想いを打ち明けるのも、ちょっと怖かったりして」ハハッ

梨穂子「わかるよ。なんとなくだけど……」

純一「でもさ、その子を見ていると安心するんだ。そそっかしくて不器用で、そんな姿が愛しいんだ」

梨穂子「そう……そう想ってもらえて、その子は幸せ、だね……」

純一「そうだといいなあ」

梨穂子「きっとそうだよ。純一にこんなに想われていて、もし私だったら、幸せだよ……」

純一「そう……か、それなら良かった」

純一「梨穂子の好きな人ってさ、どんな人なんだ?」

梨穂子「え?うん……、とっても優しい人、私のそばでいつも支えてくれる人、いつまでも一緒にいたいと想える人、かな。えへへ」

純一「……そう、そんな人がいたんだな」

梨穂子「私の好きな人はね、いつもえっちなことばっかり考えてるし、周りの人に迷惑かけるし」

純一「ははっ、なんだそりゃ。まるで駄目人間じゃないか」

梨穂子「でも、真剣に人のために悩むことができるし、自分の事情も放り投げて他人のために尽くすことが出来る人なんだよ」

純一「……僕なんかとは大違いだな」

梨穂子「(そんなことないよ)」

純一「……」

梨穂子「その人はね、私が小さい頃に、遠くまで行きすぎて、道に迷ってしまって泣いてるところに……『大丈夫だよ!まかせとけ!』って言ってくれたんだ」

梨穂子「その言葉で、私、彼に恋しちゃった」

純一「……」

梨穂子「ねぇ、純一」

純一「……うん?」

梨穂子「覚えてる……?電話ボックス」

純一「……あぁ、覚えてるよ」

梨穂子「私の好きな人は……純一だよ」

純一「……」

梨穂子「で、でも!純一には、好きな人、いるんだよね……」

純一「梨穂子……僕の好きな子は、その時、電話ボックスの中でピーピー泣いてたんだ」

梨穂子「え?ええ!」

純一「僕だって不安でいっぱいだったけど、その子を守らなきゃって」

梨穂子「……」

純一「僕は梨穂子が好きだ!」

梨穂子「う……うぅぅ」ポロポロ

純一「り、梨穂子!突然泣き出してどうしたんだ!?」

梨穂子「だって……」ポロポロ

梨穂子「私、ヒック、純一に好きな人がいるって聞いたとき……、ヒック、頭が真っ白になっちゃって……、ヒック、でも、でも」ポロポロ

純一「と、とりあえず落ち着いて!」ナデナデ

梨穂子「うん……」ポロポロ

 ・
 ・
 ・

純一「……落ち着いたか?」

梨穂子「……うん、ありがと」

梨穂子「……私、怖かったんだ。純一を好きな気持ちは誰にも負けない!でも、純一が誰を好きかってことは私にはどうすることもできない……」

純一「うん」

梨穂子「だから、私、純一に振り向いてもらえるようにダイエットして……」

純一「最近やせたと思ったらそのためだったのか」

梨穂子「うん……やせたら少し自信出てきて、だけどやっぱり不安でいっぱいだったんだ」

純一「僕がはっきりしないばかりに梨穂子に辛い想いさせちゃったかな」

梨穂子「そ、そんなことない!私が勝手に想ってたことだし、それに、今はとても幸せな気持ちだよ」

梨穂子「……この間、プールに来たことあったじゃない?」

純一「あぁ」

梨穂子「あの時、私が連れて行かれたのを見て駆け付けてくれたんだよね?」

純一「まあ……ね」

梨穂子「私ね、すごくうれしかったよ」

純一「やっぱり梨穂子が心配でさ」

梨穂子「ねえ、私のスタイル……どう思う?」

純一「ずいぶんスッキリしたね」

梨穂子「でしょでしょ!」

純一「頑張ったんだな、梨穂子」

梨穂子「えへへ」

純一「ありがとう、僕のために努力したんだな」

梨穂子「まあ、半分は私が自信を持つためだったけどね」

純一「でも僕はちょっとだらしないくらいがちょうどいいと思うな」

梨穂子「え?そうなの?でも前に森島先輩のスタイルが完璧だって褒めてたよね?」

純一「そりゃあ森島先輩のスタイルは完璧だよ。これ以上はないってくらいに」

梨穂子「じゃあ

純一「でも、梨穂子は森島先輩じゃないだろ?」

純一「梨穂子は森島先輩にはなれないけど、森島先輩も梨穂子にはなれないんだよ」

梨穂子「うん」

純一「梨穂子が一番似合ってる体型になればいいんじゃないかな?」

梨穂子「私に似合ってる体型……?」

純一「どんな梨穂子もかわいいよ」

梨穂子「うぅ……じゅんいちぃ~」ギュッ

純一「それにきっと、抱きしめた時お肉があったほうが柔らかくて心地良いよ」ギュッ

梨穂子「ばかぁ」

純一「ははっ、半分冗談だよ」

梨穂子「えへへ」

梨穂子「ありがと。純一の心(ココ)あったかいね///」

梨穂子「純一……大好き……」

梨穂子「私、純一と幼馴染で、よかった」

純一「僕も大好きだよ、梨穂子……」


チュッ



おわり

薫のSS書いたら梨穂子のも書きたくなったので書いてみました
この電話ボックスのエピソードは一番好きなので入れてみたり
見てくれてありがとうございました


梨穂子はかわいいなあ!!!

僕がSS書くには深い愛が必要だからなあ

書けるとしたらふかふかラブリー香苗ちゃんくらいかな

あとみゃーと裡沙ちゃんか

修論放って書いてるからしばらくは無理だけど
いつか裡沙ちゃんのSS書いてみたい

みゃーはけっこうあるし書かなくてもいいかなって思ったり

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