【安価SS】男「タイトルホルダー?」【異能力バトル】 (906)

※注意事項※

時々安価で進行するSSです

厨二病(邪気眼?)をこじらせた様な設定があるので注意。

能力の名前は『何らかの題名』でなければならない(小説、漫画、曲等。>>1の知らない作品のタイトルでも可。)

自由安価では、>>1の考えで無効安価、最安価にしたりする場合があります(場面に無理がありすぎる場合、文字化け、意味不明な文面など)

連投で安価をとる場合30分を置いてからにしてください

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1383135219

「ハロー、ハロー。聞こえますか?ああ、聞こえたみたいだ」

「どうやら君が次の保持者候補のようだね」

「さて、君に朗報を持ってきた。君の願いが何でも一つ叶うチャンスをあげよう」

「なんでもだよ?なんでもさ。億万長者だって永遠の命だって死者の復活だって叶えてみせるよ」

「ただし願い事を叶える代わりに、君には異世界を経験してもらいたいんだ」

「ああ、異世界に行っている間元の世界は静止しているから心配いらないよ。時間軸も違うし浦島太郎にはならないからね」

「どうするかい?…わかった、挑戦を受けるんだね」

「それじゃあ願い事を教えてくれるかな?…うん、わかったよ」

「最後に元の世界に戻る方法を教えてあげるよ、それはね――」

主人公の名前は?
>>5

齋藤正樹

いつものように寝ただけだった。

起きた時には一面砂漠だった。

斎藤正樹「ここはどこだ…?」

身に着けているのはチェックのパジャマのみだった。

布団も、枕も何もない。

正樹「どうしようか」

頭に鈍い痛みが走っていて考えがまとまらない。もしかしたら砂を吸い込み過ぎたのかもしれない。

誰かと話している奇妙な夢を見た事は覚えている。誰だったのだろうか。妙に輪郭がぼやけていて思い出すことは難しそうだ。

話の内容は最後の言葉以外思い出せた。

とりあえず、移動しよう。ここにいてはただ干からびるだけだ。


どこへ行こうか(東西南北から一つ決定)
>>8

西

歩き疲れて座り込もうかと思っていたところ、向こうからロングヘアのメガネ男がやってきた。ちょっと肥満体型だ。

そういえば今俺はパジャマだった。この姿で表を歩くのはこっちの世界では許されるのだろうか?

案の定男はこちらをまじまじと見ている。恥ずかしいので早足になる。

メガネ「あの」

すれ違いざまに声をかけられた

正樹「はい?」

メガネ「あなた…見たことないですけど、私たちの支部に何か御用ですか?」鋭い目で睨んでくる

支部とは何のことかすっかり判らない。だからと言ってここで逃げだしたら何をされるかわからない。

この疲れた状態で逃げ切れるのか?

メガネ「聞いてます?」

正樹「はは…>>17


>>17
支部って何のことですか?と正直に聞く→1
逃げ出す→2
自由安価→3

1

正樹「支部って何のことですか?来たばっかりなもので」

メガネ「!そうですか…」頬が醜く歪んだ「では私たちの仲間にでもなりませんか?丁度人が減っていたところだったので」

メガネが反射して不気味に見える、だが一人でいるよりは何人かでいた方が心強い。

正樹「ホントですか?」年上に見えるし敬語は最低でも使わなければ「それは…嬉しいです」幸いです、の方が良かったかと言った後に後悔した

メガネ「ええ、私がこの世界を案内して」

?「騙されるな」

驚いて左を向いた。髭面の粗暴そうな男が立っていた。

名前はわからないが髭がどう見てもリンカーン大統領のそれなのでリンカーンと心の中で呼ぶことにしよう

リンカーン「危ないところだった…若いの、そいつから離れろ。そいつは世界を混沌に陥れようとする奴らの一味だ」

メガネ「何を根拠にそんなことを…あの人の言葉に騙されてはいけませんよ」


>>20
粗暴そうな男と優しそうだが不気味な男、どちらを支持するか
※どちらも支持せず逃げる選択肢もあります

優男

俺は急いでメガネの男の影に隠れた

リンカーン「!…お前」

メガネ「ふひひ…天はいつも私の味方をしてくれますね…!能力発動ですよ!ふひひひ!」

メガネがサイコロを手から…出現した?

ここは異能の力が使える世界なのか?

リンカーンは早速避けにかかっている


>>24
サイコロから武器が飛び出す
その武器とは一体何か?
>>24のコンマが3の倍数で命中 それ以外で回避

>>25サイコロの目はいくつ?

能力名"神はサイコロをふらない"
武器を仕込んだ巨大なサイコロを召喚する。サイコロの目が出たと同時に仕込んだ武器が敵の方角に飛び出る
召喚された武器の威力は出た目で変化する。また仕込んだ武器は能力が発動する瞬間に”確率的”に結果が決まるため誰にも予測はできない

ワカメ

連投で安価とる時は30分経ってからって>>1に…まあ外れたからいいか

ワカメが出てきた。

こうしてみると凄いシュールだ。○んぢゃらすじーさんのロボット並に酷い。

メガネ「あ…れれ…」

リンカーン「終わったか?」サイコロに気を取られていて何をしたのか見ていなかった。何かを懐にしまった気がする。

青筋を立てているのが一目で分かる。

リンカーン「覚悟はいいな?」手をボキボキと鳴らしている「死ぬ気で踏ん張れよ」拳を固く結んだ

メガネ「ひ、お、お助け!」そう言ってメガネは一目散に逃げ出した。

追う事もなくリンカーンは虚空を見つめている。

…あれ?俺だけ取り残されてないか?

リンカーン「おい」

正樹「へ、へいっ!?」

リンカーン「お前は俺が本当に信じられないか?」

正樹「>>30

正直、今の状況がまったく分からなくて、ここがどこか、あなた達がだれかも分からないんですよ

正樹「正直、今の状況がまったく分からなくて、ここがどこか、あなた達がだれかも分からないんですよ」

リンカーンは面倒くさそうに首を鳴らすとそうか、と伸びをした

リンカーン「何から説明すればいいか…まあいい。ここはサボーニ砂漠西部だ。もうちょっと行けば町が見える」これまで進んできた方角を示す

リンカーン「俺の名前を言ってなかったな。この世界では通常の名前を用いない。まあこっちの世界に来て元の世界に帰っていった何人かが、お互いに出会ったりしない工夫だな。俺の名」

正樹「向こうの世界?」喋り続けるのを遮った。

リンカーン「なんだ…本当に来たばかりだったんだな。まあアイツ等がどんな奴か知らずについて行こうとしてたくらいだしな」

リンカーン「この世界はお前が―白昼夢で来たか夢で来たか知らないが―来た世界のパラレルワールドみたいなものだ。」

リンカーン「ややこしいから今いる世界を『パラレルワールド』、元居た世界を『元の世界』とする。ところで、これ吸っていいか?」懐からタバコを取り出す

続きを聞きたかったため頷くだけにした

リンカーン「元の世界での願い事を叶えるために俺たちは日々パラレルワールドで暮らしている。人によって元の世界に戻るための条件は様々だが、俺の場合は『この世界で100年生き残る』事が条件らしい」タバコを咥え懐を探っている。

正樹「そんな…でもあなたは」

リンカーン「そうだ、元の世界から来た時から30のままだ。ただこの世界では老いることも成長することもない。死ぬことは無論あるがな」

リンカーン「で、だ。パラレルワールドでの条件を満たせば晴れて元の世界に戻れる。」ライターを探し出し火をつけた。

リンカーン「その為にパラレルワールドにいた奴らが元の世界で知り合ったりしないよう記憶は消すけど、念には念を入れて偽名を使うことが推奨されている。夢に出てくるアイツからの情報だ」

また夢か、どうやら向こうの世界とこっちの世界は夢を通して繋がっているみたいだ。

正樹「あの、アイツって」

リンカーン「夢に出てきて勝手に話をするアイツさ。知ってるだろ?アイツは一度も名乗った事がない。だから俺にもサッパリだ」

そうか、あの夢に出てきた輪郭のぼやけた奴か。しかし一体奴は何者だろうか。

リンカーン「おい、お前の―まあ本名でも偽名でもいいが―名前は?」

何も考えてなかった。聞くことに集中していた。

正樹「あの…考えてなかったんで正樹でいいですか?本名の」

リンカーン「…いいですか?以降の呟きは聞かなかったことにする。要件を言おう、正樹」

吐かれた煙が空高く飛んでいく。

リンカーン「俺の名前はサムライ…お前のタイトルホルダーとしての力を見込んで『>>33』に勧誘しに来た者だ」

正樹「タイトル…ホルダー?」


この世界で、表社会を牛耳る正義の勢力の組織の名称
>>33

ハムちゃんず

かっこいい名前だと敵組織に警戒されるからあえてその名前を使ってる、とか

もしそれでもアレなら、敵を騙すために表向きに使っている名前がハムちゃんズとかでもいいと思うのよ

ハムちゃんずの人気に嫉妬
まぁ、どこぞの天に立つ人もあんまり強い言葉を使うと弱く見えると言ってたし良いんじゃないかなwwww

公然と正義を語る集団が威圧するような名前もどうかと

ハムちゃんずが圧倒的多数とは…
>>36 『騙すために』も『警戒される』も何もお互いに組織の存在は把握していますけどね…(それどころか一触即発状態)
>>39>>41の意見にも納得ですね。理由を付けて採用してみます

サムライ「簡単に言ってしまえばタイトルホルダーとは能力者だ」

サムライ「この世界では元の世界にあったタイトル…小説や詩、漫画、曲等から言霊によって能力が与えられる」

正樹「…にわかには信じられません」

サムライ「この世界には何故かタイトルホルダーより遥かに多くの無能力者達がいるが、彼らが俺たち能力者を『題名を持つ者』として呼んだことに由来する。無理もない、元の世界では非常識な話だ」

正樹「いえ、そこじゃなくて」笑いをこらえるのに精一杯だった「組織名がハムちゃんずって」

サムライ「まだそこなのか…!」含み笑いをしている「文句は是非組織のリーダーに言ってくれ。組織の名称は毎年変わるんだ」

正樹「かっこいい名前に固定しないんですか?」

サムライ「リーダーが今とっ○こハ○太郎に熱を上げてるからな、あの年増女…」

組織の長は女らしい。かなりわがままな奴だろうな。

サムライ「ここだと敵の支部にも近いし危ない、あのメガネの奴の所よりは信用できる奴のところに連れてってやる」

サムライに言われてついてきたのはさっきの山と正反対に位置する東の町だった。

余計に歩かせて悪い、とサムライが言っていたが既に倒れそうなくらいには疲労度は上がっている。

サムライに名前の由来を聞くと「名前なんていらない、って言い続けてたら自然と周りから呼ばれるようになっていた」と頬を掻いていた。

日本人が少ないからかもしれない、と付け加えたが彼の性格のせいもあるだろう。

道中では組織のリーダーがどんなわがまま女であるかや、久々に日本人に会えて嬉しかった事、タイトルホルダーはタイトルホルダーの力でしか殺されない事などの話が出たが疲れていたので聞き流した。

俺がやっと座れたのは薄汚れたバーの一角だった。

バーには老若男女様々な人間がいた。子供もいるが、この世界では未成年の飲酒が許可されているのだろうか?

サムライ「こいつにはオレンジジュースを、俺はいつもので」

サムライ「さて、他にも何か聞きたいことはあるか?マサ」

正樹でいいのに、という言葉を飲み込んで聞いてみた

正樹「あの…>>46


>>46
聞きたいこと
メガネの奴らの組織って一体…?→1
能力を使うにはどうしたらいいのか→2
自由安価→記入

2

正樹「能力を使うにはどうしたらいいですか?」出されたオレンジジュースはすぐ空になった

サムライ「案外タイトルを欲するのが早かったな」

正樹「力になりたいです、サムライさんの」

サムライ「まだ駄目だ、教えられない」

正樹「どうしてですか!」

サムライ「教えたとして、寝返ったらどうする?メガネのアイツと密会していた可能性がある以上、簡単には信用できない」

正樹「そんな…」

サムライ「だがお前に邪心がないタイプだというのは分かる。そこでテストをしたい」

正樹「テスト?」

サムライ「ああ、ヒントを頼りにタイトルを『自力で』手に入れ組織に入団しろ。お前に素質があり、タイトルを手に入れていない事は分かっているからな」

サムライ「能力を与えてくれる場所は教えてやる。そこで能力を手に入れてこい」


能力を与えてくれる場所とは?
>>52

冷蔵庫の中

正樹「冷蔵庫?狭くないですか…」

サムライ「残念だったな。工場のまるまる一部屋大の冷蔵庫だ。そう能力で出ていたからな」工場への地図を渡された

サムライの能力は予知やサーチ系の能力だろうか?

いやでもメガネとの戦いのときに拳に力を込めていたから…

サムライ「何している?もう始まっているぞ」

正樹「えっ」

サムライ「早くしろ。制限時間は今から12時間だ」

俺は急いで出口へ向かった。既にへとへとだが制限時間があるんじゃ仕方ない。

…?戸口で一瞬何か見えたような…?

気にしている暇はなく工場へと向かった。


工場にいるタイトルホルダーはどんな容姿か
>>59

風呂行ってきます

床に引きずるほど長い鼻毛を生やしている不潔そうなオッサン

工場の冷蔵庫室前に着くとなにやら空中にメッセージが見える

『ここで 波を 見つけろ』

波?と思った瞬間にはメッセージは消えていた。これも仲間の能力なのか?

冷蔵庫で波?流れるプールだろうか…?一先ず開けて入る。

寒い。今まで走ってきたことで全身汗をかいていたため、それが一気に冷えているからだ。

部屋の奥に床に引きずるほど長い鼻毛を生やしている不潔そうなオッサンが立ったまま寝ている。こんなところで寝ていて寒くないのだろうか?

それともこのおっさんを助けるのがテストだろうか?

冷蔵庫の中には様々な大きさの箱が入っている。何を冷やしているのだろう。

行動しないことには始まらない。俺は…


>>64
正樹の行動は?

おっさんを起こす→1
細長い箱を開ける→2
平べったい箱を開ける→3
水槽を覗く→4
自由安価→記入

1

正樹「あの」おっさんと呼んでいいものか?「起きてくださいそこの人」鼻毛を引っ張る

ニット帽に隠れた小さな目が開く

鼻毛「いたか…」

正樹「へ?」

鼻毛「ここで待ってればさぁ…『大統領』が言ってたんだよね…会えるかもしれないって…」

鼻毛「なあ、お前彼女知ってるよな?居場所知ってるよな?教えてくれよ、なあ…」

気色の悪い笑い方をするおっさんだ。地雷…か?それともそういう試練か?

鼻毛「教えて、くれよぉぉ…」ジリジリと距離を詰めてくる「なぁ…」


>>68
逃げる→1 工場の外へ出るか工場の中の他の部屋に行くか記入
彼女とは誰かを聞く→2
ハムちゃんずの人ですか?と聞く→3
自由安価→記入

正樹「あの!は、話が見えないです!彼女って誰ですか?」

鼻毛「『アリサ』に決まってるだろぉ…パーカーが似合う…可愛い彼女さぁ…」

正樹「知らないですよ!誰ですか!」

鼻毛「知らないぃ…?お前ぇ…ふざけてると…!」


おっさんの能力名
>>73

ぴちぴちびっちピュア

右腕を掴んできた

鼻毛「殺すからぁ…」左手が首に迫ったため咄嗟に避ける

左手が何度も首を掴もうとしてくる…!こいつは明らかに地雷だ!逃げなければ!

掴まれたらやばい…のに右腕がほどけない…!

鼻毛「動かないでよぉ…ねぇ…」鼻毛まで動き出した…!

がむしゃらにおっさんの鼻を蹴った

鼻毛「ぐっ…」ひるんで手が緩み、振りほどき、逃げる。

一先ず逃げないと…!


>>80

正樹の行動
冷蔵庫内に隠れる→1
工場内の他の部屋に逃げる→2
工場から逃げ出す→3
自由安価→記入

能力名"ぴちぴちピッチピュア"
このタイトルを持つものは能力発動中は掴まれる事と刺される事が無くなる。
また能力発動中は物理攻撃全般の威力が半減する。最大持続時間は24時間。
ただしこのタイトルの発動中はタイトルホルダー以外何も掴めず、素手で攻撃することしかできない

2

あ、>>78の能力の一行目に このタイトル発動中は全身がぴちぴちでヌメヌメする の一行を入れるの忘れてた
安価だったら下で

とりあえず工場内の他の部屋に逃げよう

>>85 逃げ込んだ場所は?
倉庫→1
冷凍庫→2
作業場→3
自由安価→4

4

汚物処理室

そうだ、確かここは汚物処理室…

もしアイツがタイトルホルダーしかつかめない能力なら床にばら蒔いた汚物で時間を稼ぐことができるはずだ!

そう考えた時ふと何故あのおっさんの鼻毛が異様に長いのかが分かった。

床の掃除をしているのだ!

足元に何か物が落ちていたら能力発動中は踏んだだけで滑って転んでしまい、もしかしたら手をついて床を掴んでしまい能力が切れるまで永遠に滑り続けるかもしれない。

だから全身が滑るのを逆手に取り鼻毛で足元のゴミを滑らせ蹴散らし綺麗にし、確実に進んでいるのだろう。考えれば合理的な体の造りだ。

だが鼻毛で処理できるのは所詮個体…ならば液体の汚物で鼻毛で床を滑らせて足止めするまでだ!

俺はなんだかよく分からない液体の汚物を部屋の隅のバケツにくんで冷蔵庫へ向かった


>>93のコンマが3の倍数の時、おっさんがドアの目の前に立っていて汚物をばら蒔く暇はなくなる
それ以外ならばら蒔くことに成功

なんという超解釈

安価上にしちゃいます?ちょっと説明無理やりだったんで>>91の辻褄が合ってない部分もあるかもなので
↓1の意見採用します

おっさんはドアの目の前ではなく部屋の奥でしゃがんでいる

今しかない!

正樹「転…べ!!」バケツを相手にぶちまける

おっさんは汚物が体にかかったことで初めて周囲の床に汚物が蒔かれたことに気づいたようだ

鼻毛「な…なんだぁ…?」体についたものを手に取る、と同時に滑り落ちてく「う、うわあぁ!!」

おっさんは驚きのあまりパニックだ。今のうちに俺は…


>>99
どこを調べる?

細長い箱を開ける→1
平べったい箱を開ける→2
水槽を覗く→3
自由安価→記入

2

平べったい箱を開けた。

中にはノートパソコンが入っている。

ノートパソコンと波…か関係がないような…


>>102
スルーする→1
いや、待てよ…?波ってもしかして…→2



電波?

太った少年がいる。刈り上げてるが似合ってない。

服の色合いは明らかに○び太のそれなのに体格がジャ○アンなので似合ってない。

もう一人は背の低いだぶだぶのパーカーだ。男なのか女なのかはフードを被っているので判別できない。

だがさっきの鼻毛のおっさんが入れ込んでる『アリサ』という人物なのかもしれない。

少年「結局言いたいことはさぁ…僕は君と仲間になりたいだけなんだよ。わかる?わかるね?」

少年「僕は他人に虐げられるより他人を虐げた方が好きなの!好きなのよ、そこはわかってね!だとすると君の組織に入ると僕無能力者虐げる事できなくなるわけ。嫌だよそんなの!」

少年「じゃあどうするか、僕と契約して仲間になってよ!って事。あーマカロンおいしい」マカロンを頬張っている。

少年「君も昔のことは辛いと思うよ。だけど水に流してさ、一緒にこの世界を混沌へと導くため僕の組織に入ってよ!」

パーカー「お断りです」断固とした意志の強さが伺える口調だ。声から少女と分かる。

少年「もも、勿論それだけじゃないさ!お菓子いっぱいいっぱいあげるよ」声が焦ってる、勧誘に必死だ

少年「じゃないとビリビリシビれる結果になるよ!お菓子食ってパンツびりびりに破ける可能性もあるけどさ!ビリビリorびりびりだったらびりびりの方がいいよね?ね!」

パーカー少女「人を待ってるの、邪魔しないで」人ってまさか俺のことだろうか。だとしたら…

少年「だから無駄だって言ってるでしょ!『>>125』が殺しに向かったよ!きっと今頃工場で死んでるさ!」」地団太踏んで怒ってる

少年「『>>125』は僕が『大統領がアリサが工場に現れるかもしれない』って言って誘導させてもらったよ。騙されたと思った『>>125』が保持者候補を殺すのは明白だよ、ふふふ」


>>125
『"ぴちぴちピッチピュア"を持つ鼻毛のおっさん』の名前は?

アルフレッド

>>122 訂正
×『大統領がアリサが工場に現れるかもしれない』って言って
○『大統領がアリサが工場に現れるかもしれないって言ってた』って言って

『アルフレッド』は多分あの鼻毛のおっさんだ。俺は一時危なかったがなんとか戦略的撤退をしてきたから死んでるわけじゃない。

パーカー「死なないと思う」

少年「なんで?タイトル持ってない保持者候補なんてレベル1タイトルホルダーでも簡単に倒せるでしょ?でしょでしょ!?」

パーカー「勘」

少年「ホラ、外れてるよ勘なんてさ。そもそも君たちは『大統領』をスパイに選んだのが間違いだったんだよ!いや君たちの中での名前は『サムライ』かな?」

少年「相ッ変わらずネーミングセンス甘い!みすず飴かと思うほどの甘さだよ!ともあれ君達の送り込んだ馬鹿なスパイ『サムライ』君は僕たちに更なる警戒を抱かせるだけで終わったわけ!」

少年「せっせと基地に毎日こっそり、爆弾運んで馬鹿みたいだよ。因みにみんな『サムライ』が臭いとは思ってたんだけどね、確信はしてなかった」

少年「まあ基地から逃げ出した日に丁度新しい保持者候補と『>>130』がいるところに会っちゃったのが運のつきだったよね…ここ重要ね重要」


>>130
正樹が最初に会ったタイトルホルダー、"神はサイコロをふらない"を持つロングヘアーのメガネの名前は?

ゾディアック

少年「ホント馬鹿だよ保持者候補なんてほっとけばいいのに『ゾディアック』からかばったりしたから僕たちに早々に『アイツがスパイ』だって確信させる結果にしちゃったしね」

少年「まあそんな馬鹿だからこうしてその保持者候補がここにくる事を盗聴器で知れたんだけどさ。ああ話がずれちゃった、ともあれその保持者候補はここに永遠に来ることはないよ!」

少年「君も僕の能力が何なのか計りかねているみたいだしね。動いたら君の周りにまき散らした『何か』がどうなるか分かったもんじゃないよ?そう、分かったもんじゃないのさ!」

少年「それに君の実力は知ってるから警戒は怠らないよ。さあ諦めて僕の仲間入りするか僕に虐められる人間の仲間入りするか。ビリビリorびりびりだよ!」

少女は黙ったままだ。少年の言葉が聞こえてなかったかのように振る舞ってる。


>>135
俺はどうする?

太ったショタを攻撃→1 何で攻撃かは記入
とにかく何か気を引かせる→2
自由安価→記入

お風呂行ってきます
書きだめが尽きたので少し更新遅くなるかも

>>131 訂正
×少年「ホント馬鹿だよ保持者候補なんてほっとけばいいのに『ゾディアック』からかばったりしたから僕たちに早々に『アイツがスパイ』だって確信させる結果にしちゃったしね」
○少年「ホント馬鹿だよ保持者候補なんてほっとけばいいのに。『ゾディアック』からかばったりして僕たちに早々に『アイツがスパイ』だって確信させちゃったのは甘すぎる結果だよ」

安価だったら下で

ショタをぶん殴る

きっと彼女は困っているに違いない。沈黙がその証拠だ。

このまま何もしないのは癪だ。一発殴ってやろう。

少年「どうしたの?早く答えないとビ」

正樹「邪ッッ!!」

物陰から飛び出して少年の横顔に右ジョルトブローを叩きこんでやった。

我ながらカッコいい登場の仕方だったと思う。ザマミロ。


だがその時の俺は直後に最高にかっこ悪い状況を生み出すとは知りもしなかった。

後にアリサに聞いた話だと俺はしたり顔で足元に広がる何かを踏みつけたらしい。それが奴の能力で、俺は発動した能力で感電してしまったらしい。

ともかく直後俺は意識を失った。

能力名"シュガー・ラッシュ"
このタイトルを持つものは電気を砂糖に変える能力を持つ。
砂糖を遠隔操作で電気に変えることができる距離は半径10メートル。
触れた砂糖を電気に変える距離は無制限だが、制限時間は肌から放して5秒。
砂糖なら何でも(黒砂糖、氷砂糖、粉砂糖等)電気に変換できるが純度が高いほど威力は増し、使う『>>140』も少なくなる

>>140
『この世界のMPの様な物』の名前は?

血液

起きたら目の前にアリサ(?)が座っていた

あ、と彼女が言った直後にサムライが「おい、起きたぞ!」と声を出した。

サムライ「大丈夫か?怪我はないか?いや無かったらここに来てないけど。後遺症はないか?」どうやら医務室の様な所にいるらしい。

正樹「あれ、俺…」

サムライ「相手の罠でお前は気絶させられたんだ」

正樹「そうだったんですか…」

サムライ「マサ、アイツ等の罠に引っかかった感想はどうだ?アリサにお姫様だっこで運ばれた経験はどうだ?」

パーカーの少女はアリサで合っていたようだ。アリサは記憶、無いでしょ…、と呟いた。

正樹「…え、お姫様抱っこ…?」ちょっと待ってほしい。俺は女の子にお姫様だっこさせられ運ばれたのか?

サムライ「ああ、テレパシー使い経由して現場に行ってみたらアリサがお姫様だっこでお前を運んでる途中だったんだ。それから丸一日寝てたぞお前」

普通立場が逆だ。男として恥ずかし過ぎる。鏡を見れば今の俺は赤面してるはずだ。

散々恥ずかしがった後にそういえば色々と聞きたいことがあったのを思い出した。

正樹「あの…」


>>148
何を訊く?

あのあとどうなったか

正樹「あの、あの後どうなったんですか?」

サムライ「?お姫様抱っこの後か?」

正樹「あ、それもありますけど俺が気絶した後の…」

サムライ「アリサ、どうなったんだ?」

アリサ「デブ殺した、テレパシーで連絡した…それだけ…」

正樹「デブ殺したって…」

サムライ「ああ、テレパシーで聞いた通りの程度のタイトルホルダーならアリサは瞬殺だろう」

え、と予想外に声が大きく出た

サムライ「こいつは『ショッカー』の一人だからな」

ショッカー、そういえば夢でショッカーによろしくと聞いた気がする

サムライ「まあ滅茶苦茶強いタイトルホルダーみたいな物と考えておけばいい、説明すると長くなるからな」

サムライ「ところでお前、まだ能力貰ってなかっただろう今から」

正樹「あ、あのまだ聞きたいことがあるんですが」

サムライ「…どうする?時間開いてるか?アリサ」

頷く。

サムライ「よし、じゃあとことん聞いてやろう」

正樹「じゃあまず…あのデブとか、侍さんに攻撃しようとしたメガネとかの団体って…?」

正樹「あと>>152の事も聞きたいです」

>>150 敵組織の名称は?
>>152 正樹が他に聞きたいことは?

なかよし友の会ブラザーズ

サムライ「ああ、『なかよし友の会ブラザーズ』か」

『なかよし友の会ブラザーズ』か、覚えておこう

正樹「また随分可愛らしい名前ですね」

サムライ「あいつらは表向き慈善団体を名乗ってるからな。だがこのパラレルワールドを混乱させ悪事もやりたい放題の無秩序な世界を望む奴が多い」

サムライ「まあテストでお前が合格したからこう言えるんだけどな」

サムライ「さて、アルフレッドって奴は聞いたことあるんだが…何かあったのか?」

どうやら冷蔵庫内での苦労は伝わってないらしい。ため息を吐きつつ説明した。

サムライ「ああ俺のスパイがばれてた話か…みっちり怒られたぜハムちゃんずのリーダ-にな」

サムライ「他の奴が倒しに冷蔵庫に行ったがもう逃げた後だったらしい。多分ブラザーズ側も仲間を送ったんだろうな」

サムライ「…こんなところでいいか?」


>>155
もう聞くことはないです。そろそろ能力を…→1
いやまだ聞きたいことが…→2 記入

1

正樹「もう聞くことはないです。そろそろ能力を…」

サムライ「もういいのか…ところでマサ、お前なんで俺が前に初対面のお前をゾディアックから守ったか知っているか?」

ロンゲのメガネ男か

正樹「いえ」

サムライ「一目でお前の事が保持者候補だってわかったからだ。じゃあ何故分かったか分かるか?」

正樹「全然分かりません」

サムライ「実はタイトルホルダーは体のどこかに紋章があるんだ。俺の場合はほら」おでこを持ち上げる。幾何学的な文様が見えた「ここだ」

サムライ「お前きっと中央駅行く時に無能力者に道を聞いただろう?お前の紋章が見えたからきっと乱暴されるのを恐れて答えたんだと思うぞ」

そういえば道を聞くたびにしばしば怯えた目で見られた。そういう事だったのか。

サムライ「普段は無能力者とタイトルホルダーを見分けるしか用のない紋章だが、実は紋章を他の能力者が触ることで保持者候補の潜在能力が覚醒し、能力が目覚める」

サムライ「因みにお前の場合首に紋章があるぞ」

成程、道理でみんなに保持者候補として目を付けられるわけだ。こんなにわかりやすい位置なら誰でも気づく。

サムライ「基本的に誰が紋章を触っても能力は手に入るが、強い能力者が触ることでより強い能力に目覚めるという迷信がある。準備はいいか、アリサ」

アリサ「いつでも」静かに彼女は手を首に近づけた

サムライ「新しいタイトルホルダーの誕生だ」

そっとアリサが触れた――


>>159
主人公、斎藤正樹のタイトル(能力名)とは?

今日はここまでにします
安価だったら下で

のりものがいっぱい

>>156 訂正多くてすみません…

×おでこを持ち上げる。
○髪を持ち上げおでこを見せる。

×潜在能力が覚醒し、能力が目覚める
○潜在能力は覚醒し、能力に目覚める

能力名"のりものがいっぱい"
このタイトルを持つものは体内からおもちゃの乗り物を出すことができる。
体内から射出することも可能(低レベルタイトルホルダーの場合使用不可)
この乗り物は血液が尽きても出すことができ、タイトルホルダーの意識が失われると消える。

乗り物を原寸大に巨大化し、実際の速度で走らせ乗ることが可能。
ただし原寸大の大きさ、実際の速度でまともに走らせるには実力と運が必要であり、乗り物によっても難易度が異なる。
(Lv+コンマ÷2でうまくいくかどうか判定。
例えば自転車なら比較的楽に乗りこなせるので合計5以下で失敗
Lv12タイトルホルダーでコンマが60の場合12+60÷2=42で成功。と言った感じで。
Lv100以上のタイトルホルダーでどんな乗り物であっても成功率100%)
※ただし巨大化、運転等には血液が必要であり複数の乗り物を巨大化させ、運転するには相当の血液と実力が必要である。

またこの能力で出した乗り物の中で新幹線のみ連結させ鞭の様に装備することも可能。

サムライ「どうだ?タイトルホルダーになった気分は」

正樹「なんだか不思議な感じが…これが俺の能力…」

アリサ「…鍛えれば、強くなりそう」

サムライ「む?アリサにここまで言わせるとはな。なかなか見込みあるんじゃないか?」

正樹「いえそんな…」嬉しさも恥ずかしさもあり、照れた。

サムライ「それじゃあ俺は今日から忙しいでな、ここで失礼する」ドアへ向かう。

正樹「忙しい?」

サムライ「そうだ、今日から支部訓練の教官を勤めることになっている」

サムライ「お前も忙しくなるぞ。ブラザーズはいきなり実戦投入して鍛えるがハムちゃんズずはしばらく支部で鍛えてから実戦投入になる。因みに今日は休み、明日からいきなり訓練だ。寝坊するなよ」

ドアが開けられ冷たい風が入ってきた。

サムライ「この支部で引きこもりつつの1週間の訓練だ。時間経過で自然とタイトルホルダーはレベルが上がるから、肩肘張らなくていいぞ」こちらを一瞥した「ただ、自分に甘いタイトルホルダーはこの世界ですぐ死ぬ、覚えておけ」ドアが閉められた。

後にはアリサと俺の二人だけが残された。

今日は休養か、いきなり実戦投入とならない分気は楽だ。

アリサはどこから出したのか携帯ゲームをやっている。

充電式なのか電池式なのかはさておき、ゲームの内容はRPGのようだ。丁度戦闘シーンで、ハヤブサ型ロボットが毒々しいムカデに攻撃を加えている。

…そういえば俺はアリサについて何も知らないな、とふと気づいた。今でさえフードを目深にかぶり、顔が見えない。声くらいしか知らないのだ。

純粋に好奇心もあるし、場が持たなくなったのもあるので何か話しかけよう。


話しかけること
>>166

正樹「ね、ねぇアリサちゃん」

沈黙。ゲームを楽しんでて気にしてないか聞こえてないかそれとも無視か

正樹「君ってどういう能力なの?」

アリサ「棘」

…会話終わり?棘って一言で言われても…


>>169(会話、行動等。自由安価)

正樹「ね、ねぇタイトルホルダー名は?」

アリサ「…なんでそんなこと聞くの?」

正樹「え、いや好奇心から」

アリサ「…そう」

間があった。答えないのかそれとも考え込んでいるかだ。

だが彼女の口調から答えようとする姿勢を感じないのは確かだ。まるで立ち入るなとでもいいたげにゲームをしている。

この質問はやめておこう。今度仲良くなった時に聞けばいい。


>>173 (会話、行動等。自由安価)

眠る

会話してても仕方ない。明日のために寝ておこう。

正樹「俺もう寝るからアリスちゃん」

アリス「アリスでいい」

正樹「アリス、出てってくれ」

アリス「…静かだからいさせて」

正樹「静かだから?」

アリス「私の部屋、相部屋だから…うるさくて…」

それでずっとこの部屋に留まっていたのか。てっきりまだ用があるのかと勘ぐってしまった。

正樹「他にも静かな部屋あるだろ」

アリス「…マサが黙ってくれれば一番ここ静か」さっきから質問ばかりした俺への皮肉か?(と言っても2回しか質問してないが)

正樹「…悪かったな詮索好きのおしゃべりで」

アリス「…いたら駄目?」

正樹「>>177


>>177
人がいると寝れない質なんだ。即効出てってくれ→1
居たかったらいたら?お前も静かにしろよ?→2
自由安価→記入

俺に膝枕してくれたらな

正樹

ミスってたすまん

正樹「俺に腕枕してくれたらな」

ちょっと考えたようだが、スススと、音もなくドアから出ていった。

そんなに俺がイタズラしそうな人間に見えるのか?とちょっと傷つきつつ、不貞寝した。


朝食を食べて学校の教室の様なものに集合した。こうして支部の中の訓練室に入るのは初めてだが、高校の教室と大差ない。

同期で習うのは俺を含めて2人のようだ。


同期二人のビジュアルは?
一人目>>181
二人目>>183

1メートルくらいあるリーゼントヘアーの不良

優しげな雰囲気の、黒髪のお嬢様
身長は女性平均よりやや高い。

不良「何見てんだよ」

正樹「あ、いえ」

一人目は不良だ。1メートルはありそうなリーゼントを軽々持ち上げている。重くないのだろうか?

それにしてもリーゼントヘアーなんて元の世界でもシャー○ン○ングでしか見たことがない。これはマンバギャル共々レッドデータブックに載せるべきである。

二人目は優しげな雰囲気の、黒髪のお嬢様である。もっとも、お嬢様と判断したのは雰囲気からであって実際はどうなのか不明である。

身長は女性平均よりやや高い。俗に言うモデル体型というやつか?

サムライが入ってきた。スーツ姿も似合っている。

サムライ「起立…あ、いや日本じゃないからこれはいいか」のっけからこのボケである。

外見は決まっているのに中身がなってないな。

サムライ「それじゃあまず自己紹介をしよう。ああ、この世界では同じ言語同士の言葉は別々の言語同士より僅かにすんなり聞こえるが、それだけだ」さらっと重要な事を言わないで欲しい「意味は存分に通じるから自国語で話してくれ」

斎藤正樹「えっと…マサです。よろしくお願いします」

不良「>>187だ」

お嬢「>>189です。至らない点もあるかもしれませんがよろしくお願いします」

風呂行ってきます
安価だったら下で

桜花(おうか)

うぐいす

うぐいす嬢に桜花君…か。

正樹「桜花?まるで女の子みたいな名ま」

「「こんなにゴツイ子が女の子のはずがない」」

突然何か脳内で聞こえた。驚いて口をつぐむ。

桜花「あ゛?好きなもん名前にして悪いかよ。ゴツくて何か問題あんのかよ」

正樹「あ、いや俺じゃなくて」

サムライ「「おい、P。テレパシー会話は初日訓練の後にしてくれ」」またしても脳内に声が響いた。そうか、これがテレパシーか。

P「「ラジャ」」そういうとテレパシーは途切れた。

サムライ「すまなかった。今のがテレパシーだ」

うぐいす「あの、先生はテレパシー能力者ですか?」

サムライ「いや、俺じゃない。ちなみにうちのテレパシー能力者はテレパシーで話しかけた奴の所へテレパシーを繋ぐことができる能力だ」

電話交換手みたいなモノか

サムライ「席につけ。一日3時間だからすぐ終わるぞ。今日は救急医学2時間実技1時間だ」

能力名"瞳を閉じて"
このタイトルを持つものはテレパシーで話すことができる。
話しかけた人間と自分を繋げ別々の人間と会話させることも可能。
ただしこの能力の発動条件はこのタイトルホルダーとテレパシーで話す者が目を閉じていなければ発動しない。

実技は選択式になっていた。柔道、合気道、空手の3つから選ぶらしい。

別にやりたいものが無かったので桜花が空手やらねぇ?と声をかけてきた時に決めた。

うぐいす嬢は散々迷ったが空手を選択した。

昼になった。支部の食堂に行ったが、さほど広くはない。

さて、知り合いもいるし、誰の所で食べようか?


>>195
誰の隣で食べる?(ハムちゃんずメンバー以外なら再安価になります)

うぐいす

正樹「うぐいすさん。隣いいですか?」

うぐいす「ええどうぞ。丁度暇を持て余していたのよ」

うぐいす嬢はスパゲッティを丁寧に食べていた。プレートに乗せてきたカレーを左隣に置いた。

正樹「僕もですよ。いやぁ知り合いが少なくて困りましたね」

うぐいす「そうね、でも誰かにテストされて来たんでしょう?その人と食べるっていうのはどう?」

正樹「いや、ははは」遥か後ろで食べているサムライをちょっと見た「実を言うとあなたとちょっと話したかったっていうのもありますね」

うぐいす「何かしら?」

正樹「>>199


>>199
うぐいすと会話しよう、何を話す?

あなたのタイトルホルダーは?

あえて指摘せず、気づくかと思ったので言ってませんでしたが…
タイトルホルダー=能力者
タイトル=能力もしくは能力の名前
ってことです。
解りづらくてすみません。

この場合能力名とか能力の概要とか聞いてるんじゃなくて「あなたの能力者は?」の意味になってしまいますが…再安価しますか?
↓1

正樹「あなたのタイトルは?」

うぐいす「それを聞くのが狙い?」

正樹「単純に好奇心から、じゃ駄目ですか?」

うぐいす「…まあいいわ。>>203よ」


>>203 うぐいすのタイトル(能力名)は?
>>204 次回出てくる敵の能力は?

バイオハザード

断章のグリム

正樹「バイオハザード?あのゲームの?」

うぐいす「あ、ごめんなさいゲームはそんなやったことがなくて」すまなそうに頭を下げた「能力の原理は分かりませんけど、時々極端に身体能力が高まる能力だそうですよ」

正樹「へえ…それは便利ですね」

バイオは生命・生物。ハザードは危険物・障害物・偶然の意味だった気がする。生物、生命を脅かすものに偶然なってしまう能力か。確かにバイオハザードだ。

うぐいす「そんなことないわ!時々しか…というかたまにしか能力が発動しないのよ!?」

正樹「たまにレベルならいいんじゃないですか?」女性をヨイショするのは得意じゃない。

うぐいす「コップ持ってたら取ってが取れるし、この前はトランプをシャッフルしてたらトランプ一組丸々引きちぎっちゃってもう…」

そのエピソードはどこの花○薫ちゃんだろうか

うぐいす「それで、マサさんはどういうタイトルなんですか?」

正樹「俺は」

桜花「気に入らねぇな」後ろから声がする。振り返ると背後に座っていたのが桜花だった。

桜花「お前なんでそんなにタイトル知りたがるんだよ。別に他人がどんな能力してたっていいじゃねぇかよ」ただならぬ気配を察して食堂内の何人かが振り返った。

正樹「知りたくなっちゃいけないのかよ」

桜花「別に、だけどよく考えてみろよ。ここは広かないが開放感ある食堂だ。こんなところで大声で能力の事くっちゃべるなんて常識外れだろ。ましてどこかでブラザーズのスパイが聞いてるかもしれない。敵にタイトルの概要教えてるようなもんだぞ」

あながち間違ってはいない話だが言い方が乱暴で腹が立った。

正樹「支部内だからいいだろ」

桜花「支部内だからだよ!!」叩きつけたプレート音で食堂内の全員が振り返った「こういうところで油断して喋ることを見越して奴らはスパイを内部に送るんだろが!パーかお前はよ!」

正樹「じゃあどこで話せっていうんだよ!」

桜花「自室に決まってんだろ!新人で相部屋じゃないんだからいくらでも静かな場所用意できるだろうが!!」

サムライ「うるさい!!」脳内に声が響いてキンキンした「お前等仲間をなんだと思ってるんだ!仲良くしろ!」

仲裁に何人かが間に割って入り、口喧嘩は収まった。

ただ舌打ちが巨大なリーゼントから聞こえたのは確かだ。会って初日で仲間なんて思えるはずないだろ、そういうニュアンスがこもっていた気がする。

うぐいす「ごめんなさい、私のせいで」そういうとそそくさと帰ってしまい。後には俺一人が残された。

どうするかな、カレーも余ってるし。そう思い目を一瞬閉じた時「少年よ」という言葉が聞こえた。

…テレパシーか、目を閉じる。

P「「いやはや、怪我は無かったかな?」」

正樹「「いえ、大丈夫です。口喧嘩のみだったので」」

P「「それは安心だ。ところで、私の自己紹介をしたい。支部の2階にある203号室に来てくれ」」

丁度この後暇だったところだ。俺はカレーの残りを流し込んだ。

203号室は固く閉じられていた。いや、すまんすまんと声が聞こえてドアが開いた。

声が中性的だったので口調から男かと想像していたが、まさかの女性だった。


>>210
Pの外見

全裸の美少女

ナイスバディ

中から美少女が出てきた。

しかも全裸だ。全裸である必要性は全くないのに何故。

P「N○Kにようこそ!なんちゃって」あえて第一印象で分類するならよく分からないタイプの女性だ。テンションが高い。

正樹「あの、服を」目を背けながら話す。意外とナイスバディだ。

P「ああ、ごめりんこ」奥に引っ込んでバスローブを着てきた「でも私ほぼ引きこもりしてるから佐○くんと変わりはないけど」

正樹「ずっとここで生活しているんですか?」道理で部屋内部からの悪臭が凄いと思った。

因みに言わずもがな部屋内にはゴミが散乱している。部屋の奥には大量のペットボトルが置いてあった。

P「そそ。いやぁテレパシーが距離無視で届くって分かってからは他の組織から狙われないよう監禁生活だよ。まあ自分で籠ってるってのもあるけどやっぱり健康には悪いよね、どこでも座っていいよ」

床の適当な場所に腰を下ろす。

P「トイレはもちろん中にあるよ。でも寝たりトイレ行ったりするのはどうしても時間ロスしちゃうじゃん?だからbot使ってるんだけどさ」

P「ここにいれば大概の事できるし食事も支給してくれるし天国だよ。能力はいつでも使えるように心の準備してかなくちゃいけないけどね。この前なんてナ…あ、いやこの話は男の子には不味いか。そういや女子にだけ通じる話ってあるよね、この前某アプリで」と話し始めた。

その後も話は続く。勢いが凄くて話に相槌を打つのがやっとだ。

よほど生身の人間に触れていないのか喋りはなかなか止まらない。

用件だけ聞くことにした。

正樹「あの、話ぶった切って悪いんですが」

P「で、負けたんだけどカーッっとなっちゃってたかがコラボなのに石使っちゃって…え、何?」

正樹「あの、呼ばれたからには要件が…」

P「ないよ」

正樹「えっ」

P「こうして普段人と話さず籠ってるとさ、どうも会話が苦手になっちゃってテレパシーでもなかなか要点を伝えられなくなっちゃうんだよ」

P「だから私はそれを防止しようと新人が入ってきたらこうして会話するようにしてるんだよ。そうすれば組織内の人間の把握ができてスパイの発見にもちょっとは役に立つしさ」

P「ま、純粋に後輩を見たいって気持ちが一番なんだけどね」照れた仕草は演技だろうか、だとしたら名女優である。

P「また来てよ、何か不安があったら相談のるし。あ、そうそう。何か私に聞きたいことあった?」

正樹「あ、ええと…>>213


>>213
聞きたいことは?(自由安価。無いなら無いでも可)

近すぎた
再安価>>215

好きなゲーム何ですか?

正樹「好きなゲームはなんですか?」

P「えー?それ聞いちゃう?聞いちゃうー?」おどけている。ますます訳の解らないテンションだ。

P「そうだな…ゲームって言われてもどこからどこまで含むかを考えなきゃいけないよね。ゲームブックも含む?とかTRPGも含む?とか」

P「ハードも考えないと。下手したら『洞窟○語』なんてPCゲーム答えられる可能性もあるし」

正樹「はは…あれは名作ですもんね」

P「ってオオオイイイイ!!!DS版もシェア版も出てるからァァァアアアア!!!!絶○した!ボケをボケとして拾ってくれない後輩に絶○した!!!」

正樹「えっ…マジすか…」

P「知らなかったのか…まあいいけど。個人的にはそうさね…エグゼ3とかツボだね。あとスーパーマリオ64はいまだに遊べる名作だし…あ、さっき挙げた洞窟物語も好きよ?まあ1位選べないっぽい?」

正樹「ははは…」疲れるテンションだ。


>>219
他に何か聞こうか?(自由安価。無いなら無いでも可)

何で全裸

正樹「なんで全裸だったんですか」

P「キャー!正樹さんのエッチ!」

正樹「自分で脱いでたんじゃないですか…」

P「ごめんごめん。てか、入ってきた時トイレ見なかったの?」

正樹「トイレ?」言いながら見に行ってみるとユニットバス付トイレである。しかも意外と広い。

P「体洗ってたんだ…あ、ごめんもうレアモンス湧く時間だし帰ってもらっていい?やばい!もう時間いっぱい回れるかなこれ!」

正樹「はは…じゃあ、また…」

P「またね」パソコンと向かい合い始めたので一先ず出ることにした。

俺はどうしようか。まだ寝る時間には早いし…


支部内のどこへ行く?(下記から選択)>>224
図書館
食堂
自分の部屋
Pの部屋
サムライの部屋
桜花の部屋
うぐいすの部屋
自由安価→記入

風呂行ってきます

図書館

図書館へ来た。ここで何か調べ物でもするか…


>>227
何を調べる?

この世界の歴史

この世界の歴史を調べよう

…どこから探せばいいだろうか。とりあえず大百科がいっぱい並んでるところへ来た。


…何時間探しただろうか?この世界の歴史だが、肝心要のこの世界の歴史について書かれている本が無い。どうやら貸し出されているようだ。

…仕方ない、他をあたろう…

>>230

本当は何も考えてないだけじゃあ

安価なら下

効率の良い能力の鍛え方を調べる

>>229 ギク

…一応ショッカー成り立ちの歴史は考えてたんですけどそれ以前は特に書くほど多くは考えてなかっただけで…
あ、本は貸し出されてるんじゃなくて盗まれてる、と弁明しておきます。

効率の良い能力の鍛え方を調べるか

…と言っても人によって能力が違うのだから鍛え方もそれぞれじゃないか?

これは図書館で調べるより他の人に聞いた方がいいような…

まあいいか。折角図書館に来たんだし調べるか。


…調べてみて分かったことがある。

・能力の精度、熟練度、命中度等はレベルと訳される。
・レベルは何もしなくても1日過ごすだけでも上がる。ただし高レベルになるほど時を過ごすだけではレベルは上がらなくなってくる。
・他のタイトルホルダーを倒す事が基本。手っ取り早いが命の危険にさらされることもある。(そりゃそうだ)

なかなか長い時間を過ごした気がする。目が疲れた。


そろそろ帰ろうか?
>>234

明日に向けて寝る

部屋に戻ると既に部屋内にはアリサがいて、ベッドでまたしても携帯ゲームをやっていた。

ベッドに腰掛けていて寝れない。

…というか朝出る時に部屋の施錠はしたつもりだったが…

何か話すか?


>>237
何か話すか。話さないなら話さないで寝るでも可

安価上

正樹「邪魔だ、どけ」布団を持ち上げつつ少女を跳ね飛ばした。

アリサがこっちを非難する目で見ている。じゃあそんなところに座るなよ、こちとら眠いんだよクソッタレが!と睨んでやったら出ていった。

屁をこいて寝た。


翌日、俺は教室に出なくてもいい、とPさんに言われ訳が分からず部屋で待機していた。

Pさんから入った連絡によると俺は今日訓練の一環として支部の見張りの業務の一端を任せられるという。

支部の最上階で灯台勤務の様に何人かで周囲を見張る仕事だという。暇な仕事だ。

ハムちゃんずには支部内勤務と外部勤務との二つの勤務があるが支部内勤務だとこの仕事は間違いなく週一で任されるとか。欠伸をしながら見張りを続けた。

夕暮れ時になって、暇で欠伸をしていたころ>>241が支部の近くにやってきた。


>>241
"断章のグリム"持ちの能力者の外見は?

全身毛むくじゃらの幼女

毛むくじゃらだ。何だあれは…

どうします?と見張り業務の刈り上げの主任に聞くと「気になるな。おい、お前とそこのお前、一緒に見てきてくれ」

今にも倒れそうな爺さんと俺はけむくじゃらのいる場所へ向かった。

爺「どうしますかのう」物陰に隠れつつ話しかけられる

正樹「敵だったらまずいですし、まずは遠くから話しかけてみましょう」俺は身構えつつ毛むくじゃらへ声を張り上げた


>>247
何と話しかける?

挨拶して、用が無いなら帰るよう優しく言う

正樹「とりあえず、話しかけましょう」物陰から出る「やあ」

毛「!」

正樹「なにか用かな?」

毛「迷っちゃったの」声が幼女のようだった、いや幼女なのかも「どこ?ここ」

正樹「そうか…じゃあお兄ちゃんが」

毛「『断章のグリム』」静かに言った。完全に油断していた。首筋に何か入れられた!?

爺「何するんじゃ!」爺さんが走り寄る「『OUT』!!」

一瞬で毛むくじゃらは消えた

爺「あやつはこの地区の外へ消した!しっかりせい坊主!怪我は!?」肩を揺さぶってくる

正樹「い、いえ…」なんだかふらつく気がする「なんでもありません…」

爺さんに連れられすぐに医務・救急看護室に連れていかれたがなんともなかった。

おかしい、首元に何かされたはずなのに…

サムライ「災難だったな、これPからの差し入れ。と言っても奴は資金出しただけだから俺が買ってきたようなものなんだがな」

医務室で少し休んでいると知り合いが大勢来た。

「「マネー イズ ジャスティス!!」」

サムライ「お前黙れ」

アリサ「これ…」何か鍋を持ってきたようだ「お見舞い」

うぐいす「大丈夫?けがはない?」

正樹「いえ…大丈夫です」

何故こんなにも人が一堂に会しているのか分からない。別々に来れば楽なのに。

もっとも人が来ないよりはマシだが。

サムライ「お前等は行った行った。ベッドで寝るんだし訓練カリキュラムの変更を話すから」

正樹「すぐここから出れますよ」そう無理に口元に笑みを浮かべた時だった。

俺はいつのまにか目の前の女を殴っていた。

何故俺は殴ったのだろう。手が痛い。赤くなっている。

しかも殴ったのは知らない女性だった。それどころか、知らない場所だ。医務室にいたのではなかったのか?

やめて!そう言って少女が部屋で俺が殴りつけた女性に駆け寄る。

どけ!口が勝手に動いていた。

少女に床に落ちてたガラスの灰皿を投げつけた。そして目の前の二人を蹴り続けた。

一体俺は何をしているんだ?医務室じゃなかったのか?

二人とも動かなくなっている。死んでいるわけではないが、気絶しているか怯えて静かにしている事は確かだ。

俺は床に落ちてた封筒を何故か拾った。中に数万円が入っていた。

女性「駄目あなた!それは今月の」

俺はうるせぇ!と叫んでいた。声に聞き覚えがあった。

玄関のドアを開ける時にすりガラスに映った姿を見て確信に変わった。俺は今サムライになっていた。


サムライ「しっかりしろ!大丈夫か?」

俺はハッとして気が付いた。廊下でナースさん!と呼ぶうぐいすの声が聞こえる。俺は肩で荒い息をしていた。

俺は一体どうしてしまったのだろうか…?

やっと追いついた

別に歴史なんているか?
重要な事件、事故だけ書き出して後はちょくちょく補足すればいいじゃん

他の世界から人引っ張ってきてる世界に歴史なんてあるようには思えないんだが

>>254
それもそうですね…
それじゃあ簡単にだけ構想練っておきます

訂正>>180
×同期で習うのは俺を含めて2人のようだ。
○同期で習うのは俺を含めて3人のようだ。

何人か留めようとする仲間を振り切って俺はふらつきながら自室へとやってきた。

頭が重い、熱でもあるかのようだ。腹も痛い。

十中八九あの毛むくじゃらのせいだろう。毛むくじゃらと接触した後に体調を崩した。これは敵のせいに違いない。

サムライが荷物を持ってきてくれた。別に来なくてもいいのにアリサまでついてきている。

サムライ「本当に大丈夫か?」

正樹「ええ…なんともないです」

サムライ「でもな…」何か言いたげだったが口をつぐんだ「まあいい。訓練休みたかったらPに連絡しろよ」

正樹「はい、あの…」先程の事を説明しようか迷う。

しばらく何も言えないでいると「早くしろ」とあきれ顔で催促がかかった。心を決めて言う事にした。

正樹「あの…サムライさんって奥さんがいたんですか?お子さんも…」

目を見開いた。無表情に近い不審な顔へ変わっていた。

サムライ「…どこで聞いた?」

正樹「…聞いたわけじゃ…あの…」

サムライ「アリサ、ちょっと退室してくれ。すぐ終わる」

首をかしげるアリサが部屋の外に消えた後、俺は襟首を掴まれ詰問された。

サムライ「どこでその話を聞いた!」険しい顔で睨まれた。

正樹「放…放してください」首が苦しく、手を離された時にむせてしまった。

すまん、とサムライが呟いたのが聞こえた。

サムライ「俺はこの世界に来てから一度も元の世界に残してきた妻と子供の事は言わなかった。どういう事だこれは」

どうやらすべて説明しなければならないようだ。

サムライ「なんなんだそのタイトル…」話が終わった後サムライが言った「周囲の人間の過去を無理やり幻覚で見せるタイトルか?聞いたこともない」

どうやらさっきの幻覚は本物らしい。

正樹「サムライさん…聞きたいことが二つ」

サムライ「なんだ?」

正樹「このタイトル…治るんですか?」

盛大にため息を吐かれた。

サムライ「俺じゃなくてその毛むくじゃらに聞いてくれ。ただ、過去に同じ攻撃を受けた人間がいるかもしれない。図書館で調べてくる」

正樹「タイトルの概要が図書館に…!?」

サムライ「元々敵のタイトルを知るために作った資料があったらしいが、それを集めてた資料室を拡充させたのがあの図書館らしい。まあ50年前の事らしいから俺も知らないが」

サムライ「因みに仲間のタイトルは死ぬまで記録されないぞ。スパイに入り込んで読まれたら困るからな」

正樹「もう一つ…奥さんと娘さんは…?」

サムライは顔を歪めて不快な顔をしたが、目を瞑り決心したように娘は死んだ、と呟いた。

正樹「死んだ…って」

サムライ「俺はアル中だったんだ。仕事もなくて飲んだくれてさ、酒欲しさに娘を新聞屋で働かせ、妻をツマミ買いに行かせてこき使ったよ」

サムライ「DVが元でだが…ある日灰皿で娘を殴ったらポックリ逝っちまった。そのまま牢屋にぶち込まれた4日後にこの世界に来たのさ」

サムライ「当然俺は夢のアイツに『過去を取り戻す』事を願ったのさ。酒のない世界…は難しいかもしれないと思ったから『俺が仕事を持っていて酒が全く飲めない世界』を望んだ」

サムライ「この前、お前と初めてバーに行ったとき俺は酒を頼まなかったよな」

正樹「…あまり見てませんでした」

サムライ「そうか!」豪快に笑った後、右拳を作った「頼まなかったんだよ。もう片方の願いが半分叶いつつある。あとは元の世界での仕事だ」

サムライは胸に敬礼のように拳を当て、目を閉じた。

…みんな完璧な人間じゃない。会った時ちょっとカッコいいと思ったサムライは、訓練の授業でも元の世界でも弱く見えた。

完璧じゃないから、見栄を張って生きなければいけないのかもしれない。クサい台詞だが、確かに俺はその時そう思ったのだ。

アリサ「入っていい?」ドアの外で声がする。

いいぞ、と目とドアを開けたサムライだが、唐突に何か思いついたような声を出した。

サムライ「アリサ、お前にこいつが敵に受けたタイトルの検索頼めるか?」

アリサ「…いいけど、あとでどんな能力か教えて」

正樹「サムライさんは?」

サムライ「俺はハムちゃんずのリーダーに会いに行ってくる」

アリサ「…リーダーじゃなくて本部長…」

サムライ「どっちもトップの人間の意味だから変わらないだろ」

正樹「何のために…?」

サムライ「訓練カリキュラムの変更を申し出るためだ。経験上、この手のタイトルは往々にしてタイトルホルダーが死ななきゃ解除されない」

サムライ「マサ、桜花とうぐいすに言っておいてくれ。訓練が無くなりブラザーズとの実戦が始まる可能性があることをな」

サムライの推理通り図書館に記録は残っていた。

『断章のグリム』という能力で、やはりこのタイトルを持つタイトルホルダーか、呪いをねじ込まれたタイトルホルダーが死ななければ解除されないようだ。

敵のタイトルホルダーを倒すための会議が行われ、俺も作戦会議に参加させてもらった。隣に桜花とうぐいすもいる。

意外と少人数で動くんだな、と不思議に思った。

本部長の話をPを通して聞いた。

本部長「今回は新人のマサ氏の体調を回復させるため、敵の支部を襲う会議です」厳かな声だ「それでは会議に」

あの、と手を上げた。手を上げなくても目を瞑ればいいんだぞ!とヤジが飛んで恥ずかしくなった。

正樹「僕一人の体調を整えるために敵の支部を襲っていいんですか?」

桜花「何いまさら言ってんだ」隣で愚痴る。

正樹「だって死人が」

本部長「そうです。だからこそこの少人数です。この少人数なら死んでも問題ない範囲です」割と酷い事が聞こえたような…

本部長「死ぬと痛手になる人間が例外が2人いますがね」一言だけ呟きで付け加えた。

目を開けてテーブルを見まわした。数えてはいないが10人もいないだろう。

本部長「それともう一つ…この少人数の理由を上げるなら、敵のショッカーの事です」

テーブルの向こうのアリサをちらっと眼を開けて見た

本部長「現在ショッカーで動けるのは6人、このうちフリーで放浪が2人、こちらの組織が2人、ブラザーズが2人です」

本部長「小さい支部ではありますがブラザーズの『アン』か『ジャック』がいる危険性は十分にあります」

『アン』と『ジャック』というのが向こうに所属するショッカーらしい。

本部長「大人数で行ったらそれだけばれやすく、なおかつ統制が取れなかった場合群衆の混乱、分散、やがて大勢が殺されることもあります」

本部長「この少人数で行く事は理解してくださいね」いつのまにか少人数の話に移っていた「それではこの8人のグループを2つに分けます」


アリサのグループにはアリサとうぐいすがいる
サムライのグループにはサムライと桜花がいる
>>264
どちらのグループにつく?

サムライ

>>268
サムライのグループにいる(今までに未登場の)タイトルホルダーは?(容姿、タイトル等自由安価)

容姿 鬼のような顔と体格を持った漢(ただしアヒル頭のついたバレリーナ服を着ている)

タイトル 渡る世間は鬼ばかり

サムライと桜花の他に…知らない仲間がいた。

鬼のような顔と体格を持った漢だ。ただ、アヒル頭のついたバレリーナ服を着ている。

…彼(男?)は罰ゲーム中なのだろうか。全員の容姿をよく見て決めればよかったとつくづく思った。

アリサのグループは爺さん以外女のみ、こっちのグループは男のみ。

これってバランス悪くないか?もし俺たちのグループが毛むくじゃらを見つけて追い、女子トイレに逃げ込まれたらどうするのだろう?とふと考えた。

本部長「2手に分かれてブラザーズサンボーニ砂漠支部を叩きます。アリサ班は表から、サムライ班は裏手からです」

サムライ「すみません、ターゲットは毛むくじゃらですがその支部にいることは確定ですか?」

本部長「ええ、サンボーニ支部に潜ませてる仲間からの確かな情報です」スパイか「決行は明後日です。4日後まで毛むくじゃらは支部を離れないようなので大丈夫かと」

うぐいす「明後日ですか?」

本部長「ええ、何か?」

うぐいす「いえあの、唐突だったもので」

サムライ「訓練が終わってからもこうだぞ」

本部長「サムライさん?」声しか聞こえないが笑顔の圧力をかけていることは口調からわかる。

サムライ「訓練が終わってからもこのように本部長様は優しい!」そしてこの断定口調、棒読みであった。

図書館に来て能力の概要を見ようとした、が先客があった。

桜花だった。

桜花「なんでお前がよ、会議終わった後にタイトル見に来てんだ?」

正樹「ははは…ちょっと忙しくて」

桜花「ほらよ、見たけりゃみろ」本を渡された、ちょっと古めの本だがまだ読める範囲だ。

正樹「この前の事、怒ってないのか?」

桜花「この前?なんだっけ?」

覚えてないのか?説明するのも馬鹿らしかったがちゃんと食堂の件を説明してやった。

桜花「おう、別にいいぜ気にすんな」あれ?この前までお前は仲間じゃないって目で見てたはずだが?

正樹「随分軽いもんだね」

桜花「気にすんな。にしてもよ、俺はあの時暗にお前にあの事を教えてたつもりだったんだけどな」

何を教えていたというのだろう、そう思ってるとトイレへ連れ込まれ耳元で囁かれた。

桜花「あのうぐいすって奴、ヤバいぞ」

正樹「ヤバい?」

桜花「ああ、この前アイツに消しゴム借りてたんでな…返しに部屋に行ったらアイツの部屋から『分かりましたアン姉様』って声がしたんだ」

『アン』?あのブラザーズ側のショッカーか?

桜花「声に間違いはねぇ。それにアイツも一人部屋だし、もしかしたらテレパシーを向こうに送ってたのかもな」

桜花「それで食堂でスパイの件を匂わしてやったんだよ。俺たちの口論見てアイツすぐ逃げやがった」舌打ちした「十中八九アイツはクロだよ」

正樹「でも、それで決めつけるのも悪いと思うけど」

桜花「そうか?俺ならこれだけ状況証拠…っつーの?そういうのそろってたらクロだと思うけどな」トイレのドアを開ける「忠告はした、ちゃんと本は元の場所に戻せよ」トイレから出ていった。

その日はそのまま彼女がスパイなのか、敵の本拠地はどんなところだろうか…と考えつつ眠った。

うぐいすと話しに行こう。とりあえず彼女はスパイじゃない、という事を確かめたい。

彼女は自室で本を読んでいた。

うぐいす「マサ君、どうかしたの?こんな時間に」

正樹「ああ、いや…」まさかスパイですか、とは聞けない。何と切り出そうか…

いや、ここにきたのはスパイ容疑を晴らすためだけではない。純粋に俺は周囲の人間を知らなすぎる。

少しでも多くの人と話をして、その人となりを理解しよう。そう思ってきた意味もある。

うぐいす「どうかしたの?」怪訝そうに見つめてくる

正樹「ああ…ちょっと聞きたいことがあって」

正樹「>>283


>>283
うぐいすへの第一声

彼氏はいるのかい

正樹「彼氏はいるのかい?」

うぐいす「なんなんですかいきなり」驚いたように目を見開く「いませんよ」

正樹「彼氏とかいそうだと思ってさ…」

うぐいす「…そうですか。マサさんにもいい人がきっと現れますよ」

心づかいが胸に響く。あの顔から察するに悪気はないんだろうな…

…というよりいい人が見つかりますよ、と言ってるって事は俺のことは今眼中にないらしい。

俺はそんなに不細工な顔だっただろうか…?

うぐいす「あの…それだけの話のために来たんですか?」


>>286
それだけです、と言って退散→1
俺を彼氏にしないかい?うぐいすちゃん、と口説く→2
いえ、まだ聞きたいことが→記入

加速

正樹「俺を彼氏にしないかい?うぐいすちゃん」

うぐいす「結構ですサヨウナラ」部屋から無理やり押し出されてカギをかけられてしまった。

嫌われたようだ…半分冗談だったのに。


お昼を食べた後桜花に会いに行こう。そう思いつつ時間的に早いが日替わり定食を腹に詰める。

それまでに聞くことを考えておこう。


>>290
桜花に聞きたいこと

安価上

桜花「知るかっつーの!」お昼が終わり…うぐいすの能力は何か、と聞いた途端こうである

正樹「ちょちょっと、図書館で騒がないでよ」

桜花「談話室だからいいだろうが!てかそのことお前が話してたんだろ!タコ!頭使いやがれ!」

桜花「それ俺に聞く必要性ないだろうが!俺アイツにこの支部に来てから知り合ったんだぞ!分かる訳ねぇだろうが!」

正樹「悪かった、悪かったって」

桜花「ったく何聞きに来たかと思えば…俺の研究の邪魔すんなよ…」すぐさっきの本棚に戻ろうとする

正樹「ま、待って」

桜花「なんだよ!俺は忙しいんだよ!!」

正樹「>>293


>>293
いえ何でもないです→1
研究?何の?→2
自由安価→記入

1

サムライ「正面突破しかないようだな」

正気かこの人は。仲間を呼ばれてすぐに終わるに決まっている。

騒ぎでも起きなきゃすぐ増援を呼ばれるに決まっている。それに何のための少人数だと思っているんだ。正面突破なら大勢で力押しした方がいいに決まっている。

…という説明の前に桜花と俺以外の2人は飛び出していた。

ガードマン「!なんだ貴さ」

漢「『渡る世間は鬼ばかり』ッ!」棍棒を両手から出した!

ガードマン「ッ…!『ハレグ』」

漢「ふん」棍棒を投げつける。

ガードマンは一瞬で首をへし折られた。

サムライがそこでドロップキックをして地面に説き伏せさせた。

…かわいそうに、ガードマンにもタイトルがあったろうにな…

サムライ「行くぞ二人とも」俺たち二人もサムライの後を追った。


>>301
支部の内部で最初に見る物は?

たくさんの人間のバラバラ死体が浮かんでいる血のプール

たくさんの人間のバラバラ死体が浮かんでいる血のプールがあった。

桜花が見るな!と言った。だが見てしまった。吐きそうで頭痛がする。

しかもこの頭痛、前にサムライの過去を見た感覚と同じだ。近いうちにフラッシュバックが起こる。

サムライ「行くぞ、下か上か。Pに連絡してアリサに別の方に行かせる。どっちへ行く?」

サムライは俺の方を見ている。どうやら俺の意見を尊重してくれるようだ。

俺は>>304を選んだ。


>>304
上へ行くか下へ行くか

ハレグゥって「ジャングルはいつもハレのちグゥ」だろ?略称でいいのか?
安価なら↓

>>304
安価で『ハレグゥ』って作品あったかな…って思って調べたのですが
ウィキペディアの『ジャングルはいつもハレのちグゥ』のページに『ハレグゥ』に改題され、と書いてあったんで同じシリーズではありますが新しい作品と解釈し採用しました
(多分正式名称の『ジャングルはいつもハレのちグゥ』ではなく『ハレグゥ』と略したのには何か理由があったのでは、と踏んだので)

検索したらアマゾンにも商品があって実在する作品なので問題なしかと
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%8F%E3%83%AC%E3%82%B0%E3%82%A5-1-%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E9%87%91%E7%94%B0%E4%B8%80-%E8%93%AE%E5%8D%81%E9%83%8E/dp/4757510098

上へ行こう。俺たちは階段を上った。

…2階も静かだ。おかしい、いくら人がいないとはいえこんなに人が少ないという事は

桜花「逃げたな」先に結論を出した。

スパイがやはり潜入作戦のメンバーにいるという事か…

それにしても床が柔らかい。子供の時分に行ったバルーンハウスの様な柔らかさだ。

階段を上がり終えてドアの隙間から部屋を伺う。

2階…も人が少ない。が、明らかに筋肉質の黒服の男が何人か見える。こいつら全員と渡り合える自信はない。

正樹「サムライさん…」

サムライ「正面突破は無理そうだな。諦めて下へ行くか…それとも」

漢「私に考えがある」アヒルの漢はそうサムライの肩を叩いた


>>310
アヒル漢の考えとは?

単純に召還能力と予想


安価なら誰かの能力で囮を作り出す

>>310
YES。風呂行ってきます。

能力名"渡る世間は鬼ばかり"
このタイトルを持つものは両手分だけ棍棒を召喚できる。
血液を消費して棍棒を召喚できる。そのため血液中に入った毒の影響で歪な棍棒ができることはない。
またこのタイトルで召喚できる棍棒の大きさ、重さは変えられない。
このタイトルは両手にのみ棍棒を召喚できるので両手があり、血液が続く限り無尽蔵に棍棒を召喚できる。

これ能力名、声に出してんの?

>>312
はい。アヒル漢は気合を入れるためにわざと声に出して、ガードマンは慌ててたので咄嗟に声に出してしまった訳です。

…言わなくても発動するのについうっかり書いちゃったので次から気を付けます。

漢「囮を作って気を引こう」

サムライ「囮か…だが下手な囮は警戒させることになる」

こんな時こそ俺の番である。すぐに能力で乗り物を出せると申し出た。

サムライ「でも大丈夫か…?お前まだレベル4だぞ」

正樹「…気合で頑張ります」自信はない。しかし今の俺のレベルでは到底敵を相手することはできない。

なら少しでも敵の気を引くだけだ。


正樹の出す乗り物>>315
何/1スケールか>>316

救急車とか消防車とかとにかくうるさい音を出せる乗り物

無理なく建物内を走り回れる&人が上に乗れる1/5

救急車と消防車2つにしよう。あまり大きいと駄目だ。5分の1程がいいだろうか。

"のりものがいっぱい"…そういえば初めて発動する。うまくいくだろうか。

考えてても仕方ない。俺は能力を発動した。


救急車と消防車、双方とも成功度12以下で失敗。

>>318のコンマ÷2+4=救急車の成功度
>>319のコンマ÷2+4=消防車の成功度

とう

たあ

5分の1で見事に復元してみせた。特に消防車はどこからどう見ても消防車のミニチュアにしか見えない。

救急車は無難に仕上がっている。

正樹「行きます!」


隠れた後サイレンを鳴らした。

黒服「…む?なんだこれは」沢山いる黒服の一人が気付いた。

アフロ「おい『天パ』!お前なんちゅうもんアジトに持ってきとるんや!」

天パ「僕じゃないよ!」クリーム色のカーディガンの少年が言い張る。

アフロ「黙らんかい!お前以外しょっちゅうおもちゃ持ち込む奴ぁおらんわ!」

天パ「違うっていってるのに…じゃあ『L』さん。一緒に見に行きましょう」

デス○ートのキャラクターの様な奴がいたが、そのまんまLと呼ばれているみたいだ。

ゾディアック「…でも私が思うに人を分散させるのはもしこれが囮だった場合に嫌な事になりますが」あのサイコロ男だ…!

L「では私と『クロ』さんが一緒に行けばいいでしょうか」

ゾディアック「それなら納得ですね」

黒服がなるほど、と声を上げる。黒服もそのまんま名前がクロらしい。

…!大勢の黒服が消えて一人になる。

サムライ「どうやら分身能力みたいだなクロって奴は」呟いた「来るぞ…!」


>>322
次回明かされるLのタイトルは?

シャーマンキング

能力名"シャーマンキング"
このタイトルを持つものは呪術と祈祷術をほぼ完璧に行える能力を持つ。
呪術、祈祷術のどちらかを選択する。
呪術の場合コンマ90以下で成功。敵に何らかの呪いをかける。
祈祷術の場合コンマ10以上で成功。味方に何らかの強化永続効果を付随させる。

サムライ「俺の能力と相性がいいのは近距離系だ。ならあのクロって奴を攻撃して方が理に適っている」Pを介してみんなに語り掛けた。

漢「そうか?『L』も悪くないだろうが…それに、クロに分身されてタコ殴りにされたら」

それにしてもこのアヒル漢は何故この服装をしているのだろうか

サムライ「いや、漢。お前の力ではおそらく文字通り力不足だ。お前はあのLをやってくれ。新人二人は…」

こちらを一瞥する。迷っているようだ。


>>326 どちらと組んで戦うか選択。
コンマが偶数なら桜花の発言。奇数なら正樹の発言になる。

桜花「俺はLとやらをやる」決意の目で振り返った。

俺はあのクロとやろう。筋肉質で分身能力持ちだが、能力が分からない不気味なパンダ目よりはマシだ。

俺たちは先に階下に降りていった二人を強襲した。

Lは予期していたかのような動きで避け、クロはものの見事に首に一撃を喰らった。

L「想定内です」

漢「分かっていたのか…?」

L「いえ、分かってなくても避けてました」

漢「何故だ、完全に不意打ちだったはず」

L「場数を踏んでいるんで」

漢「まるで自分が強いとでも言いたげだな」

L「ええ、私は強いですよ。一般のタイトルホルダーと比べれば」


>>328
サムライのタイトルは?(肉体強化系の能力)

ハードコア・スーパースター

Lとアヒル漢は口で早速攻撃し始めたようだ。

俺はサムライが止めを刺そうとするのを見ようと振り返ったはずだった。

クロは起き上がっていた。

正樹「馬鹿な…!完全に急所を」

クロ「と思っていた」背後から聞こえた。訳も分からず首根っこを掴まれる「分身を念のため先に行かせて助かった」

サムライ「放せ、マサを」

クロ「マサと言うのか」俺は思い切り投げられた「寝てろ」

壁に叩きつけられて意識を失った。

この世界に来てからいくつか分かったことがある。

俺は他人に意外と冷淡で無関心な事、食堂のカレーは美味しい事などがあるが、最も重要な事は俺は気絶しやすい質で、しかも気絶した後は状況がすっかり様変わりしている事が多い。

今回はとりわけ最悪な例だった。

サムライはやられていた。俺は身を起こして状況を確認したかったが足元がおぼつかない。

ようやく状況が少しは飲み込めた。サムライは圧倒的多数の数の暴力に負けたようだ。

クロ「起きたか」クロはどうやらサムライのこめかみを右手で握りしめているようだった。今にも握りつぶしそうだ。

サムライも上背がある方だが、クロは筋肉質で背が異様に高い。片手で苦も無く持ち上げている。

クロ「全く分身を21も消費したじゃないか…これじゃあもう分身できないな」

そういえばアヒル漢は?と振り返るとなんとアヒル漢も桜花もLも無傷だった。

ただアヒル漢と桜花はかなり疲労している。

L「マサさんでしたっけ。残念ですね。こちらは一度も攻撃が当たってませんよ」

桜花「それ…だけ…じゃ…ねぇ」かなり息が苦しそうだった「始めは動きにあと少しで追いつける程度だった」

桜花「だがアイツの動きが急に早くなり、俺たちの動きは急に遅くなった。おまけに」深呼吸「息が苦しい」

L「心臓の鼓動を時々不連続にする呪いをかけました。動きを止めてないとそのうち死にますよ?まあ動きを止めたら私に攻撃は出来ませんが」

漢「くっ」棍棒を投げつけた

L「いくらその棍棒が無尽蔵に生成できようと当たらなければ何の問題もありませんよ、ねえクロさん」

22号「全くだ」すぐ後ろで声がする「これならこいつらの仲間を呼んで一網打尽にするか俺たちの仲間を呼んでコテンパンにすべきだったな」

背後に、いる。今なら不意打ちでも攻撃は通るか…?


>>337
正樹の行動安価(自由安価)

攻撃

新幹線鞭で後頭部を…

あ、22号の後頭部を殴ろうと思ったが無理だ。振り向いたら確実に気づかれて不意打ちの前にやられる。

とするなら…



>>341
誰の後頭部を狙うか

L→1
クロ→2
無理やり22号→3
自由安価→記入

1

正樹「おらぁっ!」新幹線鞭でLの後頭部をぶん殴った。不意を突かれて驚くL、周囲の面々。

漢「俺は、やると信じてたぞ…」アヒル漢は倒れた。

サムライ「俺もな…はっ!」ものすごい力でクロ本体を蹴り上げた。

…本体なのに消えた…?

クロ「なかなかやりますね」物陰からもう一体クロが現れた…!

正樹「そんな…!分身できないって」

クロ「ええ、だからこんなこともあろうかと23号を本体に見せかけてたんですよ。22号!」

22号が襲い掛かってきた!

が、サムライが本体と22号を同時に捌いた。巴投げで本体を22号にぶつけて2体を重ね、蹴りつけたのだ。

L「ここで終われません…!」Lが右から俺に突進してきた!俺は新幹線鞭を振り回した。

…と、サムライがうめき声をあげた。驚いて振り返ろうとした時、何かが俺の背中を貫いた。

ナイフ…?

背後には桜花が立っていた。

正樹「スパイはお前だったのか…?桜花…!」俺はサムライと同じく呻いた。ナイフが抜かれる。

Lにハイキックを喰らいまたしても俺は気絶した。


>>343
次回登場するアンのタイトルは?(防御系、特殊系の能力)

シークレット・シークレット

??「あら、起きたみたいね」

うぐいす「そのようね」

俺はまたしても気絶していたようだ。こうまで気絶続きだと気絶界の帝王を名乗りたくなる。

もっとも、名乗っても名乗らなくても情けなくてカッコ悪いのは確かだが。

両腕を鎖で縛られてて動けない。どうやらここは、VIPルームか何かのようだ。シャンデリアが眩しい。

見たことのない女とうぐいすはベッドで裸で抱き合っていた。女は赤毛でそばかすだらけだが、そばかすを抜きにしたら美人の部類に入る。

正樹「やっぱり…お前もスパイだったんだな」

答えずにうぐいすはベッドから降りると俺の口にタオルを押し込んだ、おしゃべりな口ね。

そう呟いて彼女はまたベッドに戻った。

アヒル漢が床に転がっていた。いや床に転がってはいたがそれが何なのか知りたくなかったのかもしれない。

他に俺たちの班の仲間はいない。無事でいてくれるといいが…

俺は外せ!と何度もタオル越しに呻いた。

うぐいす「アン姉様、あの男が」

アンと呼ばれた女はベッドから降りた。

俺は目を見張った。

アンがいきなり何かをし、シャンデリアが落下してアヒル漢の首を叩き潰した。

いきなりの事で何が何だか分からなかったが、分かった時には既に吐きそうになっていた。

吐きそうになったが一気にもう一度飲み込んだ。

血の海にシャンデリアの島が浮かんでいるようだ。

アン「あなたは存在価値があるのよ。存在価値がね」耳元で囁く。

悔しくて鎖で縛られながらも頭突きしようと暴れた。アンが手で俺を押しとどめた。


イベント発生(誰のイベントでも可)>>347

桜花

桜花「痛ぇ…」

俺は起き上がる。つうか痛ぇよ…

…?誰もいない?何か思い出せるか…?



そういえば体が勝手に動いてナイフでマサとサムライを刺しちまったんだった。スパイでもないのに。あれはきっとあのクロとかLとかがいた部屋の誰かの仕業だな、うん。

…とすると…ああ、やっぱりここ牢屋か。

どうにかして脱出しないとな…


>>349
桜花のタイトルは…
馬に関する能力→1
桜に関する能力→2
その他→記入

2

桜花
能力名"桜会"
このタイトルを持つものは桜の花びらを召喚し自由自在に扱うことができる
低レベルでは桜の花びらを葉っぱカッターとしてしか使えないが、いずれ桜の花びらで無生物を作ることもできる。
桜の花びらの持続時間は3日間だが持続時間を長くするためにはより多くの血液が必要。

>>350 桜会って何のタイトル?

牢屋は固い。葉っぱカッター如きじゃ壊せないようだ。

じゃあ諦める?ここでくたばる?ざけんな。俺には元の世界に待ってる奴がいるんだ。死んでたまるか。

あとあのお人よしそうな大甘ちゃんの正樹や俺を鍛えてくれたサムライにも謝らなきゃな

さて俺の能力を使ってどう脱出するかな


>>352
能力をどう使う?

>>351
ゆず

再安価>>354

量でつぶす

量で潰すか。

かなり狭い牢屋だし、俺の血液を限界まで使えば難しくはない。

…もっとも花びらが外に出ないようデカい花も大量に必要とするからかなり疲れるが、これしか思いつかん!俺頭悪いし!

時間は一瞬だ。俺は桜を出し始めた。


何分か後、檻を花びらでいっぱいにして鉄格子をひん曲げた。

よし、ひとまずここから出て

アフロ「自分何やってるん?」

あ、見張りか。センテヒッショー!!


>>356
攻撃の内容

出した花を操作する事は出来ないの?
出来るならそのまま物量で押しつぶせば…

>>356
できますけど今の状況は
部屋の中央で桜花が花びらを出す→檻が曲がって出られるようになる→桜を消して牢屋から出る→牢屋から出てどこかへ行こうと曲がろうとしていたところにアフロが来る(今ここ)
という状況なので>>355修正しますね

量で潰すか。

かなり狭い牢屋だし、俺の血液を限界まで使えば難しくはない。

…もっとも花びらが外に出ないようデカい花も大量に必要とするからかなり疲れるが、これしか思いつかなかった。

そうだ、桜の花びらに乗って脱走すれば足音が消える。とっさの思い付きはいいな俺。結構疲れるが長く持続するようにしよ。

俺は桜を出し始めた。


何分か後、檻を花びらでいっぱいにして鉄格子をひん曲げた。

よし、ひとまずここから出て

アフロ「自分何やってるん?」

あ、見張り…

アフロ「おわぁっ…!」アフロに桜の波が襲い掛かった。

急いで降りて奴の様子を確認すると桜の下敷きになって頭を床に打ち付けて気絶したらしい。幸運に感謝しつつ頸動脈を狙って花びらで止めを刺した。

…このまま花びらを維持しつつ音を立てず移動するか。


階段までたどり着いた。このまま上へ行こうか下に行こうか…

>>361
上へ行く→1
下へ行く→2
トイレへ行って一服→3
自由安価→記入

桜花
レベル5→レベル20
花びらでの生物の生成が可能になった!(小動物のみ)

1

上へ行こう。ボスってのは大抵高いところにいる。


アン「脱走?へぇ、無謀にも一人で?どっちへ行ったか分からない?」

俺は目を見開いた。どうやらアンはテレパシーで誰かここの人間と会話しているらしい。

アン「脱走したのは桜花って子ね?大丈夫。あの子は馬鹿そうだから多分上へ向かったはずよ。こっちには来ないわ」

うぐいす「お姉様…」

アン「大丈夫よ。あ、もしもし?そう、花びらが落ちてたのなら間違いないわね。まあご愁傷様ってところね」

アン「上の階には>>363がいるもの。私ほどじゃないけどあの子なら大丈夫よきっと」


>>363
上の階で待つタイトルホルダーの名前は?

天国と地獄

>>363
募集は能力名じゃなくてタイトルホルダーの名前なので安価下にしますね

俺は階段を上りつつ気が付いた。ヤバい、もう夕方じゃないか…

夜になったら地の利がある分ますますブラザーズ側に有利になる。どうするかな…

4階まで来て止まった。疲れたな…少し休憩するかな…階段に腰掛けてタバコを取り出した。

この世界ではタイトルホルダーは酒もタバコもOKらしい。いままで後ろめたい感じでやってたからその点は嬉しかった。

この支部にショッカーがいるとしたら誰だろう、とふと考えた。

まあ2人しかいないんだがいた時には心の準備がちゃんと整うからな…

多分ジャックはこの支部にいないだろう。ジャックは確かブラザーズの親玉だ、こんなところにくすぶっている可能性は低い。

…とすると麻薬中毒者で有名なアンが妥当かもしれない。奴がいたらどうするかはその時に考えるか。

煙で脱走がばれるんじゃないかと気づいてタバコを消して立ち上がる。

その時ふと4階の入ったところにあるモノに気が付いた。

エレベーターがあるじゃないか。いままで何で気づかなかったんだ。



俺は…
>>368
エレベーターに乗る→1
階段を上る→2
自由安価→記入

2

講義堂の内部は暗かった。もっとよく見ようと踏み出したのと講義堂に入った瞬間カギがかかった音で後悔したのはその直後だ。

ドアが開かないか何度か暗闇で試した。

無理だ。柔らかいドアで突進で破れないのはもしかしたら部屋に閉じ込めた奴を出さないためか?

部屋の電気が付いた。

驚いて部屋の中央を振り返る。

ゾディアック「また愚かなネズミが一匹紛れ込んでますね」メガネのロンゲ男だ。

確かサムライからゾディアックって名前だと聞いたことがある。

毛むくじゃらのフェイク(?)が大量に部屋にあった。まさか…

桜花「お前か、これを作りやがったのは」

破片を見せる。さっき拾ったのだ。

嘲りの眼差しを俺に向けて口元を愉快そうに歪めた。

ゾディアック「ええ、沢山増やすのが大変でした。何せ私の能力はランダムで発動しますから」

桜花「痛かったぜ」

ゾディアック「そりゃあネズミは駆除しないといけませんからね」ふひひ、と笑った。キモイ。

桜花「某D社が黙って無さそうなこと言うなよ」

ゾディアックは無視して部屋の奥へ行く。ドア?

ゾディアック「それじゃあ問題です、この毛むくじゃら軍団の爆弾は何のためにあるのでしょうねぇ…ふひひ…」

ゾディアック「ふひひひひひひ!あなたを爆破するためですよ!」

桜花「まだ回答してないぞ早漏キモメガネ」

ゾディアック「ふひひ…いつもそうだ、私を外見だけで判断するあなたのような人がいるから…私は苦しむんですよ!」

ゾディアック「あなたへの僅かばかりの憐れみも失せました!処刑開始とします!」

ゾディアック「この中に本物が紛れ込んでますよ、そしてあなたはここで本物を見つけれずに爆風で死ぬ…!」

ゾディアック「ああ問題なく!この建物は柔らかいのでこの部屋に火薬を詰め込んだとしても建物がふっ飛ばず部屋全体で衝撃を吸収してしまいます!」

ゾディアック「この爆弾での建物の倒壊を期待しても無駄なんです!」

ゾディアック「わたしですか?ふひひ、問題ないんですねぇ!このシェルター」ドアを指さす「この中にいれば私は爆風を防げます」

メガネを指で押し上げて不敵に笑う。

ゾディアック「まあもっとも…防音までされてるシェルターなので断末魔が聞こえなくて残念ではあるんですがね…!」

桜花「お前…!」悪趣味な奴だ、吐き気がする。

ゾディアック「これぞブラザーズファットマン3兄弟次男の真骨頂!爆破地獄!!」

ゾディアック「ふふふ、あなたの最期の言葉を聞いてお別れとしましょう!ふふふふひひひ…ハハハハハ!!!」

俺は奴を見据えた。


俺は何と言おうか?

>>373
お前…馬鹿な奴だな…→1
この野郎ぉぉぉおおお!!!→2
自由安価→台詞を記入

いいんだな?それがお前の最期のセリフでよ

…ああなんだ、さっきからの不自然な違和感がやっとわかった。

桜花「いいんだな?それがお前の最期のセリフでよ」俺は静かに、気づかれぬように能力を発動した。

ゾディアック「何を血迷った事を…!」

桜花「はっきり言うぜ。この部屋に本物はいない、だろ?」

驚きの表情がゾディアックに広がる。

桜花「何故かって?普通に考えりゃ分かる。だってわざわざ乗り込んできた相手に、まあ俺が死んでこのフェイクの中に本物がいたとして考えるなら有利になるような状況を作っちまうだろ」

桜花「さらに言うなら爆破させるだけの軍団に本物を混ぜるようなやつはいない…つまりこの中に本物は無し、って訳だ」

ゾディアック「ふふふ…だがあなたは既に能力で私を倒せはしない!何せタイトルのレベルが5!その能力だとこれだけ離れてたら攻撃が届かないとの報告があります!ふひひひひひひひ」

確かに、初めてブラザーズと戦ったときは攻撃が届かなかった。

桜花「何勘違いしてんだ?」

ゾディアック「ふひ?」

桜花「俺はタイトル20だぞ。お前の仲間のアフロを倒したからな」

ゾディアック「なん…ですと…!だが私がすぐシェルターに逃げれば…!」

ゾディアックは青い顔をしてドアヘ向きかえった。

あの直後の青い顔、他の奴にも見せたかったぜ!

ゾディアック「こ…これは…!」

桜花「気づいたかよ、俺はただ話してたんじゃなかったんだぜ」

発動した能力で桜のスライムをドアノブに付着させ、開かなくしてやった。

ゾディアック「開かない…!!」

桜花「オイ」ゾディアックの背後まで駆け寄った。

能力で作った完全武装したゴールデンチャイニーズパラダイス(お気に入りの馬)に体をうずめながら。

ゾディアック「ひ!お、お助」

桜花「愚かなネズミが一匹逃げ惑ってますね!なんてな」

桜花「お前の選択は3つ、能力を解放して俺に倒されるか、能力で俺と心中するか…」

桜花「残る最悪の選択で今この場で徹底的に叩きのめし、能力を解除させ、俺の恐怖って奴をその身に焼き付けてやるぜ!!」


ゾディアックは能力を解放した。

さっきの1体目のお返しと言ってゾディアックをぶん殴って気絶させた。

…ゾディアックが気絶前に何かのスイッチを押したのに気付かなかったのは俺の落ち度だ。

>>374 訂正
解放→解除

シークレット・シークレットってでたっけ?

普段書き込みタイミング合わなくてごめんな、1

>>384
出てませんが能力の概要はもう出来上がってます。
既にアヒル男を殺すために能力自体も一度発動してますがね。

何人か見てくれてると思うと凄く嬉しいです
以前は1人でしたからね…

エレベーターが開いた。目の前の石の丸椅子に少年が座っていた。背を向けている。

奥には両開き(観音開き?)の扉があった。

少年「交代の時間なら事前に教えてくださいよゾディさん」振り返った。

虚ろな眼をした子供だ、狂気的な笑みを浮かべている。

少年「なんだ、脱走者の方だったんですね」

氷の様に冷静だ。何を考えている?強さから来る余裕か?

とするとこいつは強いのか?

桜花「おいお前、俺は脱走者だぞ?なんでそんな落ち着いてるんだ?」

少年「すべてテレパシーで聞いてましたからね。心の準備があったのでさほど驚きはしなかっただけですよ」

虚ろな眼をした子供
能力名"幸せなら手をたたこう"レベル14
このタイトルを持つものは『三本締め』をしたタイトルホルダーとテレパシーを取り合える契約を作る能力を持つ。
常時この能力は発動するため少年が起きている間でも能力は発動する(もちろん契約を取り合った者なら能力を発動しないことも選択可能)
ただし能力の発動範囲は少年を中心に半径150メートルまでである。
だが高さは無制限(図にすれば能力の発動範囲は円柱形)なので塔の様な場所でテレパシーを送りあうのに向いている。

この子供の名前は?
>>389

クロウス・エラルド

桜花「成程、お前がブラザーズ側のテレパシー使いか」桜の花びらで刀を作りつつ言う。

少年「ええ。でも僕を殺せはしませんよ?もうマリエンヌが来ましたから」

桜花「マリ」右足に激痛が走った。

おかしいな、貧血なら普通こんな局所的に体が痛くなったりしないで倒れるはずだが。

しゃがんで足を確認する。右太ももに穴が開いていた。射抜かれたか、さもなくば穴を開けられる能力か?畜生め。

俺は足音がする方を向いた。女だ。その女の後ろにいつの間にか少年は隠れていた。


マリエンヌの特徴は?
>>393

ブロッケン伯爵みたいな人

桜花「お前が…マリエンヌか」桜で傷口を塞いだ。応急処置って奴だ。

マジ○ガーZのブロッケン伯爵のような奴がそこにいた。

いや、俺はマジンガーZ見たことないんだが…俺の友人にマジンガーZ好きな奴がいて、そいつから見せられた男の絵と似ていた。

名前からして女かと思っていたが男のようだ。

いや、男の様な女か?訳が分からないがマリエンヌと呼ばれた男(?)はこう続ける。

マリエンヌ「だからどうした?この階は、ここから先には進ませませんよ」まるで女の様な口調で言う。女なのか男なのかまるで分からない。

桜花「そう固いこと言うなよ」立ち上がった。

が、また座り込むことになった。

左肩を何か早いモノで射抜かれたからだ、クソッタレが!

マリエンヌ「そのままで…すぐ消し去ってあげますよ」

痛みが凄まじかったがさっきより強く歯を食いしばった。

俺はつとめて奴の顔を余裕のある様に装い、見上げた。

桜花「この先に何か大事なものがあるって事か」

マリエンヌ「お前には…いえ、いや、あなたには関係ない」答えが遅れた。ビンゴだ、何かある。

桜花「俺は知ってるぜ?あのアフロの野郎を脅したらすぐわかったぜ。この先には毛むくじゃらとドラッグがある。そうだろ?」

マリエンヌが大きくため息を吐いた。よし、当たったようだ。カマをかけた甲斐があったぜ。

マリエンヌ「道理で連絡が取れなかった訳…この先には、人体からとれる成分を含んだ特別性のドラッグがあります」

成程、1階のプールはそれでか。

桜花「アフロはその後裏切って奴を殺してやった。裏切り者には死を、だろ?」

マリエンヌ「ええそうです。うちの標語の様なものの一部ですね。それじゃあそれが分かったところでこの辺で死にますか、ね?」

飛んできたものを咄嗟に避け…たはずが頬を掠めた。

俺は物陰に隠れた。コイツはやばい奴だ。今すぐ…


>>398
目を瞑って増援を頼もう。→1
できるか分からないがこの場で倒そう→2
自由安価→記入(行動を記入してください)

無理しすぎたかも
安価↓

よし、増援を呼ぼう。

出てきてくれよ、Pさん…!

P「ヘーイ!ドゥン!」

桜花「え」

P「ちっ、冗談の通じん奴め。で、どうしたの桜花クン」

桜花「え、あ、応援お願いッス」

P「頑張れー!桜花クーン!」

桜花「いや、じゃなくて増援的なアレを…」

P「分かってるって。…本部長につなげばいいの?誰に繋ぐ?ぶっちゃけ本部長なら取り合ってくれない可能性大だけど」

桜花「じゃあ…>>341に…」


>>341
テレパシーは誰につなぐ?

しまった…安価↓1で

繋げる相手は今まで支部で会った人間、この作戦に参加してる人間のどちらでも呼べますよ
正確には
アリサ
うぐいす
正樹
サムライ
爺さん
まだ登場していないけどこの作戦に参加してる女(この人でも可能だけどその場合どんな人かとか名前もお願いします) 等ですね

P「わかった、アリサね…」

アリサ「…誰ですか」

桜花「俺だ、桜花だ。至急応援を頼む」

アリサ「…わかった。今何階?」

桜花「今最上階…早く」

マリエンヌ「何やってる?」

俺は目を開けた。しまった、見つかった!

マリエンヌ「諦めたのならここで死ぬ?」

桜花「ここで死んでたまるかよ!」

俺はさっき生成した桜の花びら刀で切りつけた、だが避けられる。

直後、閃光の様なものが俺を襲った。

"断章のグリム"の能力のせいだろうか?

俺は気づいたら知らない場所にいた。

…いや、この場所はハムちゃんずの俺がいた支部とどこか似ている…?

体が勝手に歩いて行く、と、T字路で止まった。体が勝手に覗き込む。

そこには二人の人間がいた。

一人は金髪で髪をショートにしているパーカー、声もアリサに似ている。いやこれはアリサと認識して間違いないだろう。ただ表情と口調に暗さは全くと言っていいほど無い。

もう一人は…知らない男だ。アリサよりも背は高い。

二人が仲良く話している。アリサが知らない男が言った何か(全く聞き取れない)に笑っていたが、彼女は俺の知らない男に『アリス』と呼ばれていた。

何故か俺は悲しくなって今来た道を走って部屋に逃げ帰った。涙が溢れて止まらない。それでも走って逃げた。

部屋に駆け込んでカギをかけ、ベッドに倒れ込む。

窓に映った一瞬の姿から今の姿ではないがアンと分かった。今俺はアンであった。今と同じウェーブのかかったロングの髪の女で、そばかすさえも同じ位置(?)だった。

俺は涙の溢れるままに起き上がった。タンスを開け、何故そこにあったのかは分からないが注射器を出した――。

何故か俺はその先を見れなかった。俺は目を覚ますとまだ鎖でつながれていた。

アヒル漢の死体はもうそこになかった。どこかに隠したのだろうか?

もうそこにアンはいなかった。うぐいすだけが寝ていた。

…?あれ?シャンデリア、いつ元の様に設置されたんだ?そんなに気絶していないつもりだったが…

訳が分からぬまままた俺はPに助けを求めようとテレパシーを試み始めた。

P「ヘーイ!ドゥン!」

正樹「頭大丈夫?」

P「めげそう…ノリいいね。で、何?さっき起きたばかりでごめんね」

正樹「助けてください」

P「えー…無理じゃない?私テレパシー以外能力使えないし」

正樹「じゃあ増援…あ、アリス。いや違う、アリサさんを呼んでください」

P「無理、それは桜花クンに呼ばれて行っちゃったと思うよ?」

正樹「向こうもピンチですか」

P「みたいだね。回線切れちゃったし…それより君、なんでアリサの名前が前アリスだったって」

正樹「いや、グリムの」

P「ああそういう事ね…彼女、気にしてるしあんまり言わないでいてあげてね。過去色々とあったし」

俺は彼女の過去を知らない。アンの過去を通して少し垣間見ただけだ。

正樹「分かりました。じゃあサムライさんに増援をお願いします」

P「はいはーい」

>>407
まだ登場していないけどこの作戦に参加してる女(アリサ組にいたもう一人のタイトルホルダー)の特徴、タイトルは?
(タイトル、特徴どちらかだけ書くのも可)

お風呂行ってきます

タイトル
ニャルラトホテプ
特徴は任せた↓

閃光で目をやられ、俺は逃げ惑っていた。

つかヤバいなアイツ。攻撃ことごとく避けられるし多分高レベルタイトルホルダーだ。

数十秒後に目が使えるようになった俺は増援をやっと見つけた。

露出サイコー!の声と共に登場した彼女は全裸だった。

いや、コートは着ていた。中身は緊迫していただけだった。

…だけだったってオイ…

アリサ「もうちょっと声を抑えて登場できませんか?」

ロリ「無理ー!アリ姉の言葉でも無理ー!」

爺「助けに来ましたぞ!うぐいすちゃんを探してて遅れてのう!」

マリエンヌ「あなたは…」

ロリ「わー!おじちゃんのしゃべり方気持ちわっるーい!」

マリエンヌ「お…じ…ちゃん…!?」ヤバい、目が主にヤバい。

桜花「お、おいそこのロリ」

ロリ「だって気持ちわっるいもん!」

マリエンヌ「おじちゃんじゃないでしょう!!!!」完全にキレた。これは逃げないと!

やっぱり!ビームが!

増援の3人は無残にも…あれ?

簡単に避けられるってマジかよ、だとしたら俺って喰らい損じゃないか…

爺「大丈夫じゃ。ハッ!」爺が接近して触り、その直後マリエンヌは消えた。

そうか、爺さんのタイトル『OUT』で建物の外に出したのか。

アリサ「多分怒り狂ってまたここに来るでしょう。その間に爺さんは応急手当てを、私たちは作戦を練りましょう」静かに言った。

流石場数を踏んでいることはある。

ロリ「私ね、あのおじちゃんの能力知ってる!会ったことある!」

桜花「マジか」

ロリ「マジですよ♪レーザーだよ」

そうか、あの光ってて早い奴はレーザーか。

道理でなかなか避けられず喰らいまくったわけだ。

爺「もう大丈夫ですかの」

桜花「ああ、大丈夫だ」本当は痛かったが我慢した。

爺「考えたんじゃが…レーザーなら狙撃で遠くから当たることもある、接近戦はさらに避けにくくなるじゃろうから却下。だとしたら…」

ロリ「位置を知られずに不意打ちとか?」

アリサ「それがいいでしょうね」

桜花「よし、じゃあそれにしようぜ」

アリサ「囮は私がやります」

ロリ「えー!アリ姉は攻撃役に回った方がいいよ!」

爺「ううん…しかしワシ等が囮じゃと…さっきの奇襲での乱入は成功じゃったが今度は向こうも頭を冷やして攻撃してくるはず…じゃからアリサちゃん以外攻撃を避けられるのはいないような…」

桜花「じゃあ>>415でいいんじゃねぇの?」


>>415
誰が攻撃役で誰を囮役にするか
また革新的な作戦のアイデアがあったらそっちを記入でもOK。

ちょっと具合が悪いので今日はこの辺で

>>413

桜花「なあ、アイツの攻撃はレーザーだっつったよな?」

桜花「もし、本当に"レーザー"なら、集光レンズや鏡、偏光器なんかで軌道をずらしたり反射できたりしないか?」

ロリ「うーん…それは無理じゃないかな…あのおじちゃんがレーザーをスターウォーズのアレみたいにしてたし」

ライトセーバーか、固体にできるんなら反射だけじゃすまされないだろう。

…あれ?

桜花「ちょっと待て、あのガキはどこに行った?」

ロリ「ここだよ!」

桜花「お前じゃねぇよ、ブラザーズのテレパシー使いだよ」

爺「こっちには来てませんぞ」

…成程、閃いた。

桜花「俺に作戦がある」

桜花「あのテレパシー使いのガキがこっちに来ていない、OUTで外に出されてもいないなら答えは簡単だ。奴と毛むくじゃらはこのドラッグの倉庫にいる」扉を指さした。

桜花「俺たちの目的は毛むくじゃらの撃破だ。何もあの軍服野郎に構わなくたっていい、すぐ逃げりゃいいんだからな」

桜花「名付けて"戦わずして勝つ"作戦だ」

爺「そのまんま過ぎやしませんかの…」

ロリ「なんだ♪じゃあ簡単じゃない?ねぇ!」

爺「しかし帰りに見つかったらどう…」

ロリ「問題ないよ、私が変身して何とかする」

アリサ「行こ…」

ロリ「うん!」


>>420のコンマが
1~33→毛むくじゃら、クロウス・エラルドのみ
34~66→毛むくじゃら、クラウス・エラルド、Lがいる
67~99→毛むくじゃら、クラウス・エラルド、L、クロがいる
00→毛むくじゃら、クラウス・エラルド、L、クロ、アン、うぐいす、正樹、さらに能力者がもう一人いる(また今度安価します)

ほい

倉庫の内部には何かの木箱が大量に積まれていた。

しかし思ったより木箱が少ない、これなら内部には何人も隠れることはできないだろうな。

桜花「よし、じゃあ手っ取り早く…?」地面が迫ってきた…?

爺「おっと、力の使い過ぎのようじゃ」俺が倒れてただけだったようだ。

ロリ「でもあのおじちゃんに攻撃喰らいまくってまだ生きてれるのは一種の才能じゃない?」

アリサ「そこ」

木箱の一つが地面から出た巨大な棘で串刺しにされた。

緊迫ロリが確認しに行く。あの虚ろな眼のガキだったようだ。

そこ、もう一度他の木箱に巨大な棘が突き刺さった。

毛むくじゃらは間一髪で脱出し棘から逃れたようだが、右足を貫かれ宙に浮かされた。

毛むくじゃら「ふえぇ…許して…」

爺「こればっかりは…」

ロリ「駄目かなー?」

桜花「あの世でな」串刺しにされた。

なんだ、簡単だったな。

桜花「脱出だ」

アリサ「駄目」

桜花「なんでだよ、折角…あ」

ロリ「あ、そっか♪マサのお兄ちゃんとサムライおじちゃんを助けなきゃ」

面倒くさいな…まあ俺が勝手に体動いちゃったのがいけないんだが…

というか体が操られたのは一体なんだったんだ?

とりまサムライとアヒオと大甘ちゃんのマサの所へ急ぐか…


>>423
誰を優先する?
サムライ→1
マサ→2
アヒル漢(桜花は死んだことを知らない)→3

1

桜花「Pさん?起きてる?」

P「すらま」

爺「ああもうその辺で」

P「むっ…なんですかー?」

桜花「サムライさんの位置を知りたいんだが」

アリサ「どこ…?」

P「もしもしサム・ラーイさん?」

サムライ「勝手に外人にするな」

P「でも私たちは全員元の世界から来た外人ですし」

サムライ「じゃあこの世界の住人はいないな。無能力者も外の世界から来たしな」

桜花「サムライさん!」

サムライ「…桜花か」

桜花「その節はどうもすみませんでした」

サムライ「刺されたことか。気にするな、お前の意志で動いたんじゃなかったんだろ?」

桜花「え、なんでわか」

サムライ「倒れる直前に見たんだが、お前はあんな表情をするような人間じゃない。きっと操られてたんだろ」

桜花「…そうッス」

サムライ「なら気にするな。謝罪はあとで聞く。俺は今マサの救出に向かっている。お前たちは後から来て援護してくれ」

ロリ「え、どこ行くのおじちゃん」

サムライ「地下だ。俺はスパイとしてこの支部にいたから分かるが、おそらく地下6階のアンのプライベートルームにマサはいる」

アリサ「サムライ」

サムライ「なんだ?見張りが来て捕まったら不味いから早くしてくれ。今脱走したところなんだ」

アリサ「死なないで」

サムライ「当然だ」

テレパシーは切れた。

桜花「急ぐぜ…!」

フロアエレベーターは4階で止まった。

どうやらここまでしかいけないらしい。

エレベーターが開くとそこに一人のタイトルホルダーがいた。



4階にいたのは?
>>427
天パ→1
クロ→2
L→3
マリエンヌ→4
それ以外→記入(アン、うぐいすはプライベートルームにいるので無理。今まで登場してない人物)

風呂行ってきます
日付変わる前には戻ります

3

Lだった。

L「おや…これはやばいですね」

桜花「あ、こいつLって奴だぜ」

爺「知っとるわい」

アリサ「有名」

なんだ…こいつは実力者だったのか。

L「多勢に無勢ですね。逃げます」

床から出てきた棘を間一髪でかわしつつ何かをしだした!


Lの加速祈祷術
>>429のコンマが10以上で成功。

縺帙>

Lは俺たち4人の攻撃を物ともせず祈祷を終えた。

そしてもの凄い速度でフロアエレベーターに入りゾディアック(すっかり存在を忘れてた。ずっと気絶していたようだ)を抱えると階段を走り去った。

アリサ「ごめん、折角連絡網破壊したのに」

桜花「気にすんなっての。それより行かねぇとな…」


アンが戻ってきた。手には鎖だ。

アン「おはようマサくん、ちゃんと眠れた?」口のタオルが取られる。

正樹「最悪の気分です」

アン「それは良かった。うぐいすちゃん、戸口の見張り頼むわね」

正樹「うぐいす…!答えてくれ!お前は本当に敵なのか!?信じられないんだ!」

アン「またタオルを口に詰め込まれたいの?」

うぐいす「いいです、アン姉様。一言だけ言わせてください」

アン「?」アンが目の前から退いて、うぐいすが俺の顔を覗き込んだ。

うぐいす「ごめんねマサ君。私はあなたの敵ではないわ、ブラザーズじゃない。ただアン姉様を慕っているだけよ」

正樹「どう違うんだ」

うぐいす「ブラザーズでもハムちゃんずでもないのよ。私のたった一つの正義はアン姉様。アン姉様が居なければ私はここにいないのよ」

うぐいす「そしてアン姉様は人を信じない…ドラッグだけを信じて行動している。ブラザーズかハムちゃんず、どっちかに決める時に迷ってドラッグを受け入れてくれる方を選んだ程だわ」

うぐいす「アン姉様程正直な方はいないのよ。そんな姉様の仲間にあなたもならない?」

正樹「恋人を友人に取られただけで人間を信じなくなっただけのジャンキーか。クソ喰らえだ」

咄嗟に口をついて出たのはその場で最悪の台詞だった。

二人の表情は一瞬凍り付いていた。

アン「あなたね…」

うぐいす「口にしていい言葉と悪い言葉とがあるわ!何よこの男!ただのチャラ男かと思ってたらアン姉様を侮辱して!!!」

うぐいす「アン姉様!今すぐ拷問に!」

うぐいすの顔が怒りで上気している。言いすぎたか?だがそろそろ増援が来るはずだ。そう信じて咄嗟に煽ったのだ。

アン「待ってうぐいす。私に話させて、あなたは戸口を」

うぐいす「…は、はい姉様」

アン「あなたは私を怒らせてどうするつもり?死んで力を得る能力かしら?」

アン「まあどっちにしてもあなたを殺したりはしないわ。私は極秘事項の予言を知ってるもの」

アン「Lという能力者は知ってるでしょう?彼が3年前こういったことを予言したわ」

アン「『3年後、ショッカーが一人死に、新しくこの世界に来たタイトルホルダーが新たなショッカーとなる』」

アン「半信半疑だし、彼の能力は時々外れるからみんなあまり相手にはしなかったわ。ジャックもそう。だから一番どうでもいい極秘事項となった」

アン「でも私は違う。今年この世界に来たあなたにももしかしたらショッカーになる素質があるのかもしれない。あなたの存在価値があるのはその予言のためよ。だからあなたは殺さないの」

そうか…それで俺をアヒル漢の様に殺さなかったのか

正樹「でもそれなら桜花にだってその資格が」

アン「私は昔から第六感が強いのよ、あなたを見た時ピンと来たわ。あなたがショッカーになるにふさわしい人間だとね」

…彼女の目が妖しく煌めいた。まるで催眠術にかかっているかのようだ。

薬でも俺が気絶している間に打たれたのか?判断力が鈍っているようだ。頭がぼんやりする。

アン「うぐいすが言ったけどもう一度言うわ。『私達の組織に』」

戸口で大きな音がした。うぐいすがふっ飛ばされて壁にめり込んでいる。

サムライ「そこまでだ。アン」サムライがやっと来てくれた。だが彼は傷がまだ生々しく残っていた。

アン「邪魔が入ったわね。いいわ、始末してあげる…!」

アン レベル10045
(本来のタイトル)
能力名"シークレット・シークレット"
このタイトルを持つものはあらゆるものを隠すことができる能力を持つ。
相手の5感を隠す(消失させる)、自分の存在を複数の人間の意識から隠す(消失させる)、敵の能力の発動の仕方を記憶から隠す(能力自体を消すことは不可能)、痛覚を自意識から隠す(痛覚を一時的に消失させる)など、隠すことに関する万能の能力である。
隠されたものは一時的に消失するため敵の攻撃による二次災害も防げたり、また高いところにいる敵を足場を隠し(消失し)落下させたりすることも可能。
タイトルホルダーの能力以外殆どどんな物でも隠すことができるが、効果は1時間以内であり時間切れになると隠されたものは出てくる。
能力の発動条件は敵のいる場所から半径500m以内にこのタイトルを持つものがいること。高低は無制限。

(ショッカーのみ特典として付随される能力『サブタイトル』)
サブタイトル:絶対防御(どんな攻撃、どんな能力でも能力発動中は受け切り、死ぬことは能力発動中にはありえない)
常人をはるかに凌駕する身体能力(強化能力でも到達が難しい)と能力発動時以外でも常時Lv100以上のタイトルホルダーが狙い撃ちする程度の命中精度をも持つ

アンの攻撃>>435
サムライの攻撃>>436

今日はここまでにします。おやすみなさい。

なんだこのチート!? あとサブタイトルは実際にあるタイトルじゃなくてもいいの?
とりあえず相手の五感を隠す

>>435
はい…サブタイトルは全部『絶対○○』で統一しようかと考えました
元からあった能力じゃなくてこの世界の神から世界を救った功績として100年前に与えられた能力ですし

…因みにこんなに強くするはずじゃなかったけど良い能力が思いつかなかったのでこうなりました。すみません…
普通に姿を隠す、でも良かったんですが攻撃方法があまり思いつかない上に既に登場している人物の中に『自らの姿を見えなくさせる』能力があるので被らないように強化版にしました。

かなり危険な能力ですけどサブタイトル込みならどの能力者もかなり強いですよ
アリサは相性的にアンに勝つのが難しいサブタイトルですが…

安価なら下で。

やっぱりサブタイトルも何らかのタイトルにすべきだったかな…と反省してきました。
そっちの方が物語的にしっくりきますし、『絶対○○』じゃなくてただの『副能力』の名称でもいいですしね
サムライの攻撃は>>439で、>>438のショッカーに与えられる副能力の名称についての意見をちょっと聞きたいかと思います。
サブタイトルだってタイトルだし何らかのタイトルの方がいいですか?
それとも原案のまま『絶対○○』の方がいいですか?
名称をただの『副能力』に変えますか?

絶対~のほうがかっこいいと思う

五感が奪われる前にあんがいた場所に素早く攻撃

>>432
修正

(本来のタイトル)
能力名"シークレット・シークレット"
このタイトルを持つものはあらゆるものを隠すことができる能力を持つ。
相手の5感を隠す(消失させる)、自分の存在を複数の人間の意識から隠す(消失させる)、敵の能力の発動の仕方を記憶から隠す(能力自体を消すことは不可能)、痛覚を自意識から隠す(痛覚を一時的に消失させる)など、隠すことに関する万能の能力である。
隠されたものは一時的に消失するため敵の攻撃による二次災害も防げたり、また高いところにいる敵を足場を隠し(消失し)落下させたりすることも可能。
タイトルホルダーの能力以外殆どどんな物でも隠すことができるが、効果は1時間以内であり時間切れになると隠されたものは出てくる。
能力の発動条件は敵のいる場所から半径500m以内にこのタイトルを持つものがいること。高低は200m以内。
またこの能力は連続して使うことはできず、必ず10秒の間隔を置かなければならない。
(ショッカーのみ特典として付随される能力『サブタイトル』)
サブタイトル:絶対防御(どんな攻撃、どんな能力でも能力発動中は受け切り、死ぬことは能力発動中にはありえない)
常人をはるかに凌駕する身体能力(強化能力でも到達が難しい)と能力発動時以外でも常時Lv100以上のタイトルホルダーが狙い撃ちする程度の命中精度をも持つ

ちょっと修正しました。
高低が無制限でしたが、考えてみたら無制限なら地球の地面を隠して相手を地球の中心へ重力を使ってひたすら落とし地面を再出現させて生き埋めもできてしまうな、と思い修正しました。
そして申し訳程度の連発の際の隙も一応作りました。

サムライ「はっ!」素早く入り口の観葉植物を投げた。その後すぐ横に飛ぶ。

アンが右手を握りしめた。

サムライの動きが止まった。何をしているのだろう。我武者羅に動こうとはしていない。

そのままサムライは目を閉じた。

アン「あっけなかったわね…うぐいす、あなたが止めを刺しなさい」

壁にめり込んだままになっているうぐいすに語り掛けた。

返事がない。気絶しているのだろうか?

アン「全くしょうがない子ね」サムライを飛び越えてうぐいすに近づく。

その時、俺は何故サムライが特攻したのかすべて理解した。

正樹「サムライ!今だ!」

アンが驚いて振り返った。だが何も起こらない。

当然である。何故なら俺は『出鱈目を叫んだだけ』だからだ。

見立て通りうぐいすはゆっくり壁から這い出し、アンの首を自らの手を変異させた鎌で斬ろうとした。

が、もの凄い反応速度で振り向くとあっさり腰を落として避けた。

鎌女の縦の連撃!アンは片手で鎌を掴んだ。

切れ味抜群の様に見えたが、全く手は切れなかった。

鎌女は姿を変え、体を巨大な骨に変えてアンを肋骨で刺そうとする。

鎌の手が手放される。間に合わない!

…が、アンはあり得ない速度で上体をそらして後退して避けた。

アン「考えた物ね、出てきなさい…隠れてる子は」

アンはしばらく待っていた。鎌女の猛攻を避けながら。

出てこないのを見て右拳を作ると鎌女の姿は消え、そこにはあの日俺たちと共に毛むくじゃらの作戦を受けた幼女が現れた。

何故彼女はコートに緊迫された上体でこの支部に来たのだろうかとか、ぼんやり考えていたところだった。

突如アンが右に退いた、と同時に床から巨大な棘が出てくるではないか!棘は床から何本も生え、アンを追撃した。

ただの一撃も当たらない。一度掠りそうになった棘があったが、当たらなかった。

やがて追尾するうち棘は小さく短くなり、生えなくなった。そこには円状に生えた棘だけが残った。

やがてアンが拳を握ると床が消え、棘はさらに下に飲み込まれていった。

アンの能力が分からない。

これだけ避けるなら身体強化系のタイトルホルダーかと思ったが、よくよく考えると身体強化系のタイトルホルダーはショッカーにいなかったはずだが…?

まさか何かを消す能力か?何か法則性があるのか?

アン「あなただったのね、おチビちゃん」

アリサ…か?しかし返事はない。

アン「どうしたの?殺せばいいんじゃないの?」

何も答えない。

そこで何かが壁からゆっくり出てきたのを感じた。俺を縛る鎖が棘によって静かに破壊された。


>>443
これはチャンスだ、アンに攻撃しよう→1 攻撃の種類を記入
いや待て、何か考えがあるはずだ。時を待とう→2
自由安価→記入

2

いや待て、何か考えがあるはずだ。時を待とう。

アンが話しかけ続け、何分か後にアリサは現れた。

顔が見えない、アンはフードを目深にかぶっていた。

アン「挨拶もなしに攻撃なんてひどいじゃないおチビちゃん」

アリサ「あいさつ代わりの…攻撃」

アン「そうね、何年ぶりかしら」

アリサ「マサを…返して」

アン「いいじゃない。この子きっとショッカーになるわよ」

アリサ「なりそうなの?」

アン「そう、Lが予言していたわ!あれ?もしかしてあたしのいう事信じられない?」

アリサ「Lのいう事なら…信じれそう」

アン「アッハッハッハ!そうよね!あなたはそういうところあるよね!ならこの子取り返しに来る?」

アリサ「ショッカーとしてじゃなく…マサとして」

アン「ふん…好かれたものね。もしかしてあなたマサ君に誰かさんの面影でも見てるのかしら?」

アリサが睨んでいる。フードで見えないが殺気でそうわかる。

アン「あら、図星なのね」

アリサ「違う…」

アン「じゃあなんなの?」

アリサ「仲間だから」

アン「仲間だから!?へぇ!アンタが?ジャックも私も見捨てて逃げたアンタが?仲間のために!?」

アリサ「昔と今は違う」

アン「そ、じゃあ今は違うって事」腰を落とす「実力で分からせてみな!」

二人が動いた。

今しかない!俺は鎖でアンの>>445を狙って新幹線鞭で縛ろうとした。


>>445
アンの動きを止めるため正樹の狙う箇所
>>446
アンの攻撃

ヒッブドロップ

俺はアンの首を新幹線鞭で縛り上げた。

しかしすぐ引きちぎられる。だが時間は稼げた。

彼女は天井を消した。途端に上の階のタンクが壊れ、何かが漏れ出した。

アン「アハハハハ!ヒッブことヘモフィルスインフルエンザb菌の雨を喰らいなさい!!」インフルエンザ菌がドロップ、もとい降ってきた。

アンは華麗に避けながら棘を床から連続して出す。出現させるのにかなり燃費のいい棘なのだろう。

一発だけアンの頬を掠めた。だがそれ以外すべて彼女は避けてみせた。

アン「もう終わり?かすり傷しか」

アリサ「…発動」

刹那、何が起こったのか分からなかった。

アンの頭がはじけ飛び、血が四方八方に飛んだ。しかし彼女の顔の原型は留めていた。

続いて全身を棘が貫く。

彼女は体から生えた棘に磔にされ、臍から血と棘を、右ひざから血と棘を…全身から血飛沫を飛ばし、棘を生やした。

棘だらけと血だらけになっていた。

信じられないかもしれないが彼女は生きていた。至近距離で見ていた俺には分かった。

アン「アハハハハ!!痛いじゃない!でも私は死んでないわよ」

アリサ「うん。でもこれで動けない」

アン「そうね、あたしの負け。いいわ、マサを持って行って。またあたしを置いてってもいいわよ、死なないから」

アリサ「さようなら…アン」

そういうと彼女は何でもないかのように素早く俺たちを持ち上げ大量のインフルエンザ菌が降ってくる前に部屋を出た。

次回出てくるハムちゃんずの訓練の一環としての授業の内容は?
>>449

各自の能力を使って基地内で鬼ごっこをする

>>447 訂正
×アンは華麗に避けながら棘
○アリサは華麗に避けながら棘

俺はあれでよかったとは思っていない。いつかうぐいすには俺たちの仲間に戻るようなんとか説得するつもりだ。

俺は彼女のことを大切な仲間だと思っている。このまま放っておくわけにはいかない。なんとか助け出さねば。

…彼女はアンに依存しっぱなしだ。このまま何年も経てばやがて疲れてしまうだろう。

そうなった時に彼女に居場所はあるのか?断言しよう、ない。

彼女の居場所はハムちゃんずだ。俺たちが率先して彼女を救わなければ、いつか彼女は孤独に死んでいくかもしれない。

そんなことを帰り道に考えていた。外は夕暮れ時に差し掛かっていて、一番星が砂漠の上できらめいていた。


みんなの五感が戻り夕食が終わった後、俺は部屋に戻っていた。

夕食の時、祝賀ムード一色というわけではなかった。

アヒル漢こと、アヒオ(この時初めて名前を知った)さんが死んだこと、うぐいすが離反したことが理由だろう。どこかしら雰囲気が重かった。

あ、あと聞いたところによると桜花の離反は相手に操られてのことだったらしい。

嘘かとも疑ったがそんなことをいいそうな人間じゃないことはこの数日で分かったので信じた。

自室に戻ってベッドにダイブした後に俺は考えた。俺の回復の代わりに二人がこの組織からいなくなった。

これからはこうして人がいなくなることが日常になるのだろう。慣れなければならないのかもしれない。

だがアヒオさんはいいにしても、うぐいすがいなくなったのは大きかった。

…涙の一つもでない。

こんな薄情な人間だったか?俺は…

?「入っていい?」女の子の声だ。


>>455
入ってきたのは誰?(今まで登場していないキャラクターなら容姿を記入)※女子のみ

>>454 訂正

× …彼女はアンに依存しっぱなしだ。このまま何年も経てばやがて疲れてしまうだろう。

そうなった時に彼女に居場所はあるのか?断言しよう、ない。


○ …彼女はアンに依存しっぱなしだ。このまま何年も経てばやがて疲れてしまうだろう。

やがてアンの方から離れるか、疲れて彼女がアンから離れるかする未来が容易に考えられる。

そうなった時に彼女に居場所はあるのか?断言しよう、ない。

安価なら下で。

体中傷だらけの日本人の少女がそこにいた。今の日本人には珍しい着物だ。

…何故だ?何故俺にばかりこんなにトラブルが起こるのだろう。

そう思っていると突然「入っていいね?匿って!」と無理やり脇をすり抜けて入ってきた。


縁もゆかりもない。どこの誰だろう。

この基地では見たことない。サムライも前に「久々の日本人」と言っていたから他の支部の日本人かもしれない

…いや、考えないようにしていたが彼女は敵だという可能性も残っている。


>>458
俺は…彼女に
素性を聞く→1
どこから来たのか聞く→2
敵か味方か聞く→3
タイトルホルダーかそうじゃないかを聞く→4
…いや、お手上げだ。これは素直にPさんに聞いてみよう→5
自由安価→記入

正樹「君、どこから来たの?」刺激しないように聞く

着物「あ!すみません!いきなり押しかけてしまって」恥ずかしそうに頭を下げる「私はシマグニ支部から来ました」

シマグニ…聞いたことがないが、そもそも俺自体この基地に来てそんなに日数が経ってない。素直に信じることにした。

着物にシマグニ…なんだか日本が恋しくなってきた

着物「些か失礼かとも思われますが…恐ろしい人がいるのです。匿ってください」

正樹「恐ろしい?」

着物「はい!私の時間を奪おうとしてくるのです」

時間を奪う?タイトルホルダーか?敵が入り込んでるなら報告…

着物「私の時間を奪い無理やり勉強させようとしてくるのです」

勉強?なんの?と聞こうとした時すぐ思い当った。この世界に来てからもなんだかんだで訓練と称して勉強を教わっている。彼女も訓練生なのかもしれない。

だとしたらハムちゃんずの他の支部の子だろうか。ホット肩の力が抜けた。

着物「あ、勉強って言っても訓練の方は大丈夫ですよ?ただ算数を教えて来ようとするのです!」

着物「あの鬼畜…あ、いえそんな風に言ってはいけませんね。あの人が無理やり!」

傍から見たらその時の俺はド○フのコントよろしくずっこけたと思う。拍子抜けだ。

どうやら彼女は何者かの勉強が嫌でここに逃げ込んできたらしい。

正樹「いやおま…君さ、勉強はしなきゃ駄目だよ」

着物「あ!あなたもそんな事を!」

正樹「だってそうだよ?おじちゃん勉強しなかったおかげでそんなにいい大学行けなかったんだから」

着物「だ、大学ですか?エリートですね…」

大学進学率はそこまで酷くはないはずだが何故そんなことを言うのだろう?

そこまで考えて答えに至った。口調は大分現代風で丁寧だがもしかして彼女は違う時代から来たのかもしれない。明治とか大正とか。

着物「あの…私は勉強が嫌いなのです!是非ここに置いてください!

その時外で大きな声がした。おーい!>>462どこだー?という呼びかけ。

声が聞こえた瞬間震え上がったので確信した。彼女の名前は>>462らしい。


>>462 着物少女の名前は?
(日本人の女性名オンリー。出来れば時代的に古い感じで)

下衆子

正樹「どうやらお迎えが来たみたいだね」

下 衆子(しも しゅうこ)「え!?まさか私を突き出すんですか?」

正樹「いや当然だよ!そっちの方が君のためにもなる」

衆子「やめてください!お願いします!何でもします!何でもしますからぁ!」そう言って彼女はベッドの上で寝ていた俺にのしかかってきた。


>>466
困ったな、俺にはうぐいすというおっとりとしていて一途な人がいるのだが→1
困ったな、俺にはアリサという控えめでやるときはやる可愛い少女がいるのに→2
困ったな、俺には緊迫少女という元気でエネルギッシュな少女がいるんだけどな→3
困ったな、俺にはPさんという最良の相談相手かつなんでも話せる美しい女性がいるからなぁ→4
(回答によりこの後の展開が変化)

4

困ったな、俺にはPさんという最良の相談相手かつなんでも話せる美しい女性がいるからなぁ…

あの人はあの不思議系ハイテンションでついて行くのには大変だけど慣れれば楽しそうだ。

趣味も合えば多分彼女の事をもっと解れるんじゃないかなぁ…そうだ、今度行くときに何かゲームとか漫画とかを借りよう

それに性格は置いておいて貧乳は正義だし…いや俺は何を考えてるんだ?

衆子「あの…黙っててくれるんですよね」歓喜に満ちた目だ、あまり期待させるといけない。

俺は彼女をつまんで「衆子さんここに置いておきますね」と大声を出した。

?「ああよかった衆子…」これまた着物を着た日本人だ。

サムライの渋いカッコ良さとは違うカッコよさ。目鼻立ちが整った、さわやかさが目立つ青年だ。

正樹「あの…あなたは?」

?「ああ、シマグニ支部から来ました>>468です。今日から新人訓練の教官に配属されてここに来ました」

早速目を瞑る。

正樹「Pさん今日から人配属されるんですか?」テレパシーで聞く。

P「んあ?うーん…」

さては寝てるな。この後起こしに突撃してやる。

…そういえば彼女菓子とか何が好きだろう?買ってもっていけば嬉しがるだろうな。

待たせるのも失礼なのでその場は>>468とは別れ、Pさんへの土産を買いに行くため好物をサムライに聞きに行った。


>>468
青年の名前(日本人名 男)
>>469
Pさんの好きなお菓子
※人があまりにもいないので連投可

コテ忘れてしまった…
青年の名前 ↓1
Pさんの好きなお菓子 ↓2で

賀龍院 連月

俺はPさんの部屋を叩いた。

正樹「Pさん?起きてるー?」

返事がない。ただの…ああいや、俺はド○クエやってないゆとり世代だからどんな場面で使っていいのか分からない言葉なんだよな、これ。

勢いよく開けた。

正樹「起きろー!」俺は魔法少女が布団をめくるが如くドアを開けた。

P「んあ?」下着姿でベッドから落ちてさらにまだ寝ぼけ状態のPさんがいた。

なんだかこっちが恥ずかしくなってしまった。

正樹「寝相最悪…」

P「あーマサくん…とぅっ○ぅるー」

正樹「いいから着替えてください!チョコありますから早く」すぐ体ごと後ろを向いた

P「チョコ!?」飛び起きた「チョコを手に入れたの?!やるわね!」

正樹「それはチャ○でしょう…」


着替えの終わった後俺はPさんとネトゲをみたりチョコを食べたり…なんやかんやしていた。

P「いやー一度やりたかったわけだよチョコのチョコフォンデュ」

正樹「気持ち悪くならないですか…?」

P「ん?いや今のところ全然?チョコ私好きだからさ。ネ○ロでヤ○がやってたの見て一度やってみたかったんだよねーこれ」

正樹「○ウロですか」

P「ネウ○、知らない?」

正樹「知ってます…当たり前でしょそんなこと!!」

P「おこんナッツ…いやー久々にノリのいい新人だ」

正樹「大好きで完全版買おうか迷ったんですよ…読み切りも載っていたらしいですし」

P「え!?読み切り載ってたの?!っべーわこれ元の世界に戻ったら買わなきゃ」

そうだ、Pさんと何か話そう。

この前のことでいつ死ぬかも分からない状況はこの世界のどこにでもある事を実感した。

今のうちに何か…彼女の事でもこの世界の事でもこの組織の事でもなんでもいい。聞いておこう。


>>473
Pさんと何か話そう(自由安価)

Pさんはもし元の世界に帰ったとしたら最初に何します?

正樹「Pさんはもし元の世界に帰ったとしたら最初に何します?」

P「ん?私?とりあえず再開してるであろうD○レとエン○ーミングの続巻買いに行くかなー」

正樹「Dグ○面白かったんですか?」

P「まあまあねー…10巻くらいまで買ってたけど休載してるって聞いたから古本集めやめたし…あーあとは集めてた遊○王のカードも売らなきゃ」

正樹「○戯王?先輩ならヴァ○ガードとか言いそうだと思ったんですがね」

P「そんな趣味に見えるかね私は」

正樹「多少」

P「ヴァン○ード嫌い!ヽ(`Д´)ノキェェーッ!」

P「あ!ライ○とダ○ドそういや返してもらわないと!グールズモドキされたら嫌だし」

P「…ってもっと先にやりそうなの言えって?」

正樹「え?」

P「しょうがないなぁ…」

正樹「???今までのやりたいことじゃ?」

P「最初じゃないですシュピーン」何故に新妻エ○ジ…

P「私さー実はお金持ちでバイトしたこともなくてさ、人間関係も割と、まあ割りと友達いる方だったから別にそういう事はこの世界に来るときは願わ」

正樹「友達いないんですね」

P「図星グサーッ!」仰け反った、思わず心の中で苦笑する「でさ、私願わなかったわけだよ。数人友達いたしさ…でだ、何を願ったかって病気治癒だね」チョコに伸びていた手が止まった。

正樹「病気?」

P「そうだよ。新型拒食症って言ってさ、手突っ込んで吐いちゃう精神の病」

P「いやー何度病院にお世話になったことか。しかも既存の拒食症とはこれまた別な病気でね…」

P「私が世界初だよ!世界初!新型と既存ので違ったところは…あーこれは説明省くか」

明るく振る舞っているがその当時は相当苦労しただろう。一度既存の拒食症の子だが…テレビで見たことあったがガリガリだった。

P「んでさ、その病気であんまり向こうで食べなかったからさ…ガリガリになっちゃってそれが半年くらい続いてー」

P「…夢に見て、とりあえずそれならこの病気治してもらおうと思って、ね?この世界に今いるわけです」

P「というわけで元の世界に戻ったらやっぱり最初はおいしいもの食べることかなー…ってね?そんなことなんだけど」

正樹「いいんじゃないですか?元の世界に戻ったらいっぱい美味しいもの食べましょう!俺協力しますよ!」


Pさんの反応>>475
おおう…そ、それは一種のプロポーズかい?おおぅ…ふ…→1
いや、いいよ…てか元の世界に戻ったらお互い別の道っしょ…?→2
は?なーんで後輩風情に私の夢を手伝ってもらう筋合いがあるのか。私の夢を邪魔すーんなっと→3
自由安価→記入

これは1

P「おおう…そ、それは一種のプロポーズかい?おおぅ…ふ…」

…あ、あれ?俺そんな風に答えたか…?

思い返してみてやっとわかった。途端に顔が真っ赤になった。いや鏡でも見なきゃ分からないんだけど真っ赤になってただろう。

正樹「あの…」正直軽く流してくれるかと思っていた。のに、こんなに意識してしまっているのは俺の中に彼女への好意があったことも影響しているのだろう。

お互い真っ赤になっていたと思う、何か話さなきゃと思っても言葉が出ない。

しばらくして彼女が「ああ、ぁあああわたt私もうゲリラダンジョン行かなきゃだから、あ、あはははははは」とスマホを持ってトイレに閉じこもってしまった。

正直軽くパニクってる彼女が可愛かった。もっと困らせたいともちょっと思ったがやめにしよう。

第一さっき自分が衝撃発言してしまったことも少し困惑してきた。

…帰るか。

帰る前にトイレの前で何か…そうだアレを言っておこう。


>>478
『いつでも元の世界での本名教えてくれてもいいですよ、待ってますから』と約束を嘘じゃなくさせるために布石を打つ→1
『チョコ、また買って持ってきますんで…』と控えめに言い別れの言葉代わりにする→2
『先輩はいままで俺の相談に答えてもらってたんですけど、これからは悩まずに俺にも相談してください。力になります』と軽く後押し→3
『さ、さっきのは嘘だったので気にしないでください!』と言って逃げる→4
自由安価→記入(次回に反応書きます)

1

正樹「いつでも元の世界での本名教えてくれてもいいですよ、待ってますから」

元の世界では別々の道を歩くためにこっちの世界では多くの人が仮名を使っている。

元の世界に戻った時に再開するためには仮名じゃなく本名が必須だ。そう思って伝えた。

返事はない。

俺はPさんの部屋から自分の部屋に戻り、寝た。アリサはいなかったので一安心だった。

翌日、訓練があと2日残っている事を聞いた。

普通は一週間だがあの毛むくじゃらの襲撃で経験値を得ただろう、という説明がされたが思い返してみるとなんだかんだで俺は一度も戦闘に勝っていない。

これからの事に不安が残る早朝だった。

サムライ「今日は>>481さんにかくれんぼ要素のある鬼ごっこの訓練をしてもらおうと思う」

朝早くから、俺と桜花を呼んで先程の説明の後サムライはこう言った。

鬼ごっこで耐久と隠密を学ぶ訓練、そうサムライは説明した。

だが耐久でも隠密でもなく、鬼ごっこなんだから素早さとか回避力とかの方が重要ではないのだろうか、とふと疑問に思った。

この間まではうぐいすもこの隣にいた、そう思うと少し悲しくなってくるがそんな感情は押し殺した。

彼女は元気でいるだろうか?多分、そんなにすぐアンには見捨てられないだろうし元気でいるだろう。俺はそう自分に言い聞かせた。

サムライが開けたドアから入ってきた影があった。

この前の緊迫少女だ。どうやら>>481という名前らしい。まさか彼女も教官とは…


>>481
緊迫少女の名前(日本人名は再安価)

エロメス

エロメスという名前のようだ。まあ緊迫大好き露出大好きの少女なのだから当然だろう。綴りはHEROMESでフランス人だろうか?

元の名前はエルメスかもしれない。だからエロとメス(雌)を掛け合わせてエロメスか。

女性の下ネタのクオリティは低い、という女性嫌いで嫌フェミニストの友人の話を聞いたことがあったがそうでもないようだ。

エロメス「あ、この前の二人だ!じゃあ自己紹介はもういいね?エロメスです。ここの教官をしています♪」

エロメス「今日の授業はね、なんと鬼ごっこです!」

桜花「鬼ごっこぉ?そんな餓鬼みてぇなことなんでするんだよ」

エロメス「ふっふーん♪これは教官命令です♪従ってください」

舌打ちをしながら桜花は下がった。

エロメス「私が鬼になるので基地内で鬼ごっこをしましょう」

鬼ごっこなら、と気が楽になった時だった。

エロメス「ペナルティとして、この鬼ごっこで捕まったら訓練期間終わるまで御飯抜きね♪」

俺は一瞬ぽかんと口を開けたままになった。言ったら悪いかも知れないが一瞬意味が解らなかった。

言葉通りの意味なら桜花が非難の声を上げるだろう。

桜花「飯抜きかよ!」案の定であった。結構桜花という人物についてわかってきた。

エロメス「うん♪でもおやつは食べていいよっていう」

正樹「ちょっと待ってくれ、こっちは二人でそっちは一人、こっちにちょっと不利じゃないか?」

桜花「そうだよ!こっちが勝つ条件位」

エロメス「うん♪そう思ってサムライおじちゃんとかあと何人かそっちは仲間にしていいよ?」

正樹「人数は?」

エロメス「うーん…おじちゃん抜いて2人までなら」

桜花「おっし、じゃあサムライはおいといて残り2人、かくれんぼに参加する奴探しに行くぞ!」

俺は桜花に無理やり手を引っ張られ外へ出た。


>>484
どこへ行こうか(支部内ならどこでもいいです)
自由安価(男同士で行けない場所は再安価。例:女子トイレ、女子更衣室)

図書館

図書館に来た。ここなら来る人も多いだろうと思って桜花を誘ったのだが…

受付「何故大声で勧誘なんかやってるんですか?ここは図書館なんですが」

桜花「だってよ!鬼ごっこが」

受付「宗教ですか?ヨガサークルですか?」

桜花「ちげぇってだから」

受付「どっち道うるさいので出てってもらえると助かりますが」

桜花「ほら!ここってうるさくしちゃ駄目だろ!」耳元で喚いた。

考えが甘かった事を痛感、そういえばそうだった。図書館は静かに。当たり前だ。

鬼ごっこの勧誘などふざけていてもっての外だろう。

正樹「談話室がまだ残っている」苦し紛れだ。実際問題こんな朝早くから談話室に人がいるとは思えない。

言ってしまったものはしょうがない。俺たちは談話室に向かった。


>>486のコンマが
偶数:誰一人としていない。
奇数:一人いる。
奇数で3の倍数:3人いる。

微妙

誰もいなかった。俺たちは図書館を後にした。

文句を言いたそうな桜花の意見を聞こうと思った。勿論、俺が先に図書館に連れてきてしまいこのざまだったからだ。


>>488
桜花の鬼ごっこを勧誘したい場所は?(支部内ならどこでもいいです)
自由安価(男同士で行けない場所は再安価。例:女子トイレ、女子更衣室)

食堂

食堂に来た。

連月「おや、また会いましたねマサさん。そっちは?」昨日のさわやかな青年だ。

桜花「誰だよこいつ」

連月「ははは、手厳しい人ですね。友人ですか?」

正樹「ええ、そんな感じです」

桜花「あ、そうだおいお前、鬼ごっこに参加しろよ」

連月「鬼…?私が?」

桜花「そうだ」

連月「うーん…ごっこと聞けば遊びだと思いますが、聞いたことがないので遠慮させていただきます」

桜花がなんとか言いくるめようと頑張っているが無理そうだ。顔で分かる。

桜花を連月の引き留めにさせておきつつ、横目で食堂内を見渡した。

他を当たろう。


>>491
あの食券を買ってるうさん臭い野球帽の日本人っぽいおっさんに頼もう→1
あの机に突っ伏してるスラヴ系のおばはんにしよう→2
あ、この前の潜入でも一緒だった爺さんがいる。頼もう→3
ん?見たことのない丸眼鏡のインテリ風の高校生がいる。頼んでみるか→4
なんとか桜花と一緒に連月を言いくるめられないか頑張る→5
自由安価→記入

風呂行ってきます

3

爺「ふむ…ワシが、かのう」

爺さんなら勝手知ったる仲(用法はこれで合っているか知らないが)である。早速一人で頼みに行ってみた。

正樹「お願いです!」

爺「ふむ、今日は暇じゃったしの、ええじゃろ」爺さんが快諾してくれた。

俺は桜花に報告しに行った。まだ連月の勧誘をしている。

そろそろ顔色をうかがう事も学習すればいいのに。


さて、じゃあ次は誰に頼もうか
>>493
あのラーメンを啜ってるうさん臭い野球帽の日本人っぽいおっさんに頼もう→1
あの机に突っ伏してるスラヴ系のおばはんにしよう→2
今入ってきた中国人っぽい雰囲気三十路のおばさんに頼むかな…→3
ん?見たことのない丸眼鏡のインテリ風の高校生がいる。頼んでみるか→4
自由安価→記入

4

インテリの高校生、と思ったがこれはむしろ夏目漱石の時代の書生と言った方がしっくりくるかもしれない、そんな青年だ。

あの、そこの君。と俺が声をかけると青年はびっくりした。

何を驚く事があるのだろうか?

何か口を開いたがしばらく待っても何もしゃべりださない。

こっちから鬼ごっこを、と言った途端プレートに乗っていたチャーハン皿をかきこむとそそくさとプレートを食堂に返し、出ていってしまった。

一体なんだったのだろうか。

爺「どうかしたかの?」

正樹「さっき書生風の少年がいたんですけど、話しかけたら逃げられてしまって…」

爺「ふむ?連月君ならそこにおるが」

正樹「いえ、眼鏡の」

爺「ふぅむ、その年頃で眼鏡か、聞いたことがないのう。他の支部のたいとるほるだーじゃないかの…?」

では何故逃げたのだろう。謎は深まるばかりだ。


さて、じゃあ次は誰に頼もうか
>>495
あのラーメンを啜ってるうさん臭い野球帽の日本人っぽいおっさんに頼もう→1
あの机に突っ伏してるスラヴ系のおばはんにしよう→2
今入ってきた中国人っぽい雰囲気三十路のおばさんに頼むかな…→3
もうここはいいだろう、と思い別の場所を探す→4 行く場所を記入
自由安価→記入

1

こうなったら新聞を読んでる中国人っぽい雰囲気三十路のおばさんに頼もう!桜花がもう連月はダメと思ったようだ、ついてきた。

中国おばさん「何?鬼ごっこ?」

正樹「そうです、是非とも」

中国おばさん「私は忙しいのよねー…鬼ごっこなんて訓練、この支部でやらせてるの?」

正樹「え?ええ…そうですが」

中国おばさん「ふざけた訓練ね、カリキュラムに組まれていなかったと思うけど」

中国おばさん「まあいいわ、一緒について行ってあげる」

中国おばさんも一緒について行くことになった。

爺さんは中国おばさんを見てあっ、と言ったあと何も言わなくなった。何故だろうか

それにしてもこのおばさん、どこかで聞いた声の様な気がする。まあ気のせいだろう。俺たち4人はもう一度エロメスのいる部屋の戻った。

俺たちが部屋に戻るとエロメスは顔から血の気を無くしていた。

エロメス「ほ、本部長様…」

正樹「え?」思わず声が出る。

そういえばこの前の会議にいた本部長と呼ばれる声の主に似て…いなくもない。

本部長「全くなんてカリキュラムを組んでくれたのよ、貴重な訓練期間でしょう?エロメス、あなたが立案したの?これ」顔からにじみ出る鬼のオーラにこの場の全員が震え上がった。

エロメス「い、いえサムライが」

本部長「サムライ!アンタどういう事なのよ折角の訓練期間こんな無駄な遊びに費やして!!」

サムライ「それは…」あのサムライですらタジタジだ。というか今にももの凄い剣幕で怒鳴りそうだ。

本部長「全く久しぶりに支部の視察に来てみたら何でこんな遊びを訓練にしてるの?あなた馬鹿にしてるでしょ訓練」

サムライ「いえ滅相も」

本部長「それに爺さん!あなた何年ここにいるの!サムライより長いんだから止めなさいよ!」

爺「面白そうかと思」

本部長「桜花!」桜花がビクッと体を震わせた「アンタはもう傷治ったの?治ったのならなんで抗議しないのよ!もしくはなんでサボらないのよ!こんな遊びみたいな訓練普通に考えたらおかしいでしょ」

桜花「お、おかしくねーし!」

本部長「どこがおかしくないの?」

桜花「それは…」珍しく黙る桜花。彼をもってしても止められない勢いだ。

本部長「しかもこの黒板に書かれている罰ゲーム何?ご飯抜き?言語道断だわ!」

本部長「マサ!」今度は俺の番だ「あなたあの支部襲撃の前から全然成長してないじゃない!こんな訓練で成長できると思ってるの?ねえ!」

痛いところを突かれた。正直思っていない。首を思いっきり振った。

本部長「じゃあなんで訓練サボって他のタイトルホルダーと戦ったり能力開発したり自主勉強したりしないの?そっちの方が効率的で絶対に成長できるでしょう!」

本部長「みんなして訓練をなめた罰です!今日は食堂にみんなの分の食事を出さないように言っておきます!反省しなさい!」

桜花「そんな…」

本部長「反抗する元気があるなら他のタイトルホルダーとでも戦いなさい!以上!鬼ごっこは中止!!!!」ドアをピシャリと閉めて出ていった。

そんなこんなで本部長は嵐の様に現れ、嵐の様に去っていったのだった。


お腹がすいた。本部長のせいで、いやふざけた鬼ごっこのせいで今日の訓練も今日のお昼御飯も夕飯も中止となってしまった。まさかこっちの世界でひもじい思いをすることになろうとは思いもしなかった。

この後お昼の時間さえ暇になってしまった。今日はどうしようか…


>>500-502
今日の予定を3つ選択してください(次回書きます)
同じ数字を何度選んでも可。

誰かの部屋に行く→1 誰の部屋に行くか記入
図書館で何か調べ物をする→2 何を調べるか記入
町へ出てタイトルホルダーを探す→3 どんなタイトルホルダーが見つかるか、敵か味方か記入
能力開発をしに誰かにコツを教わりに行こう→4 誰にコツを教わりに行くか記入
自由安価→5 詳しく記入



戦闘狂のタイトルホルダーに遭遇

エロメス「ショッカーの成り立ちが聞きたい?」素っ頓狂な声を上げた「もうとっくに知ってるかと思った」

正樹「すまない、でも捕まってみて、戦っているのを見て分かった。アイツ等は異次元の強さだ。何故あんなに強かったのか、その理由が成り立ちにあるんじゃないかと思ってな」

エロメス「ふぅん…まあいいよ。ショッカーの成り立ち、長くなるけどいいね?」

正樹「構わない、むしろ退屈していた」

エロメス「オーケー…まず初めに巨悪があった。100年以上も前の話だから私もよく知らないんだけどね、仮面を被った悪魔の様な男がいたの」

エロメス「男の名はライダー。彼の能力は…まあタイトルはもう文献にも残ってないらしいけど…能力の概要は『1年に一度、理想を現実にする能力』というものだった」

エロメス「不公平と思わない?ねぇ。元の世界から来るのに何でも一つ願いを叶えてもらったのに、こっちの世界でも1年に一つだけど願いを叶えられるんだよ?これってどう考えても不公平でしょ」

正樹「そうだな」劣化版ロ○ルト・ハイ○ンか「続けてくれ」

エロメス「彼の存在は神の誤算であったかと思われたんだって。で、彼は能力を使って『どんな能力でも吸収してまるまる自分の能力にしてしまう』能力を得た」

エロメス「1年の間だけだったんだよ?なのに彼はその能力でこの世界の神にも匹敵する力を得たんだって。神に匹敵する力を得て、神とタイトルホルダー、無能力者全員の脅威となった」

正樹「神…か、一体どんな奴なんだろうな」元の世界に戻る条件の事もあり、俺はさりげなく聞いた。これなら他の人間に条件を言ったことにならないだろう。

エロメス「わからないよぉ…でもでも、この世界に能力者としていて、夢で宣託をすることができるって事は有名だよね♪」

正樹「今更ぶりっこしても俺には通じないぞ」

エロメス「それ口調変じゃない?」

正樹「変じゃない。第一そっちの方が年下なんだからタメ口くらいいいだろ」

エロメス「私の方がこの世界では年長ですよーだ。タメならもう続き話さないよ?」

正樹「続きお願いしますエロメス様」

エロメス「露出サイコーエロメス様ね」

正樹「露出サイコーエロメス様」なんで話を聞くのにこんな事を言わなければならないのだろう。Pさんの部屋で一日中Pさんの横顔でも見ていた方が今日は有効に使えたかもしれない。

エロメス「続けるよ、そんな『ライダー』の恐怖の時代に立ち上がった7人、それが今のショッカーだった…」

エロメス「ショッカーの名前の由来は…まあ相手が『仮面』の『ライダー』だったってことじゃないかな?それでショッカーになったんじゃないかな」

エロメス「ショッカーの7人…アリス、レオナール、ジャック、アン、柴吉、メイ、バーンズの7人は協力して『ライダー』を倒した」

エロメス「ショッカーのみんなはこの世界の英雄となったんだよ。英雄となった後夢でサブタイトルを功績として与えられ、神は『他の能力者の能力をコピーする能力』を封印したんだって」

正樹「サブタイトル?」

エロメス「うん、アンとアリスの、ああいやアリサの戦いを間近で見なかった?アン死ななかったでしょ?アンは『絶対防御』アリサは『絶対連鎖』の能力を持ってるんだってさ。」

正樹「その『絶対○○』ってのがサブタイトル?」

エロメス「そう。アンの場合は絶対防御で、『どんな攻撃、どんな能力でも受け切り、死ぬことはない』」

エロメス「おまけにサブタイトル全員の能力についてるけど、『常人をはるかに凌駕する身体能力と能力発動時以外でも常時Lv100以上のタイトルホルダーが狙い撃ちする程度の命中精度をも持つ』んだってさ」

エロメス「それにレベルが10000もボーナスでついて強くなったんだってさ。もう普通のタイトルホルダーじゃ倒せないよね。これがショッカーの歴史ね」

正樹「…ちょっと待ってくれ。じゃあなんでアンとジャックの組織のブラザーズ、アリサたちのハムちゃんずが対立してるんだ?」

エロメス「うーん…詳しいことが分からないんだけどね、なんかトラブルでそれまで父親代わりで一番強かったバーンズが放浪し始めちゃったんだって」

正樹「ボケて?」

エロメス「そうそう…じゃなくてそれは徘徊でしょ?一人で勝手に旅に出ちゃったんだって、ひたすらに強さを求めて。で、柴吉が何故か知らないけどいつの間にか行方不明になっちゃったんだって

正樹「詳しい話は知らないのか?」

エロメス「アンにでも聞いてよ」

正樹「随分無責任だな」

エロメス「まあその後、レオナールがショッカーの代表を任されたんだけど…ショッカー一の変人だからね、彼。彼も責任を逃れて放浪し始めちゃったんだってさ」

随分とお粗末な話だ。一体何が起こったのだろうか?気になるところだ。

エロメス「残されたのは4人…これが今別々の組織になっちゃった原因なんだけど、ジャックはアリサと手を組もうとしてもう一度この世界を『ライダー』のころの『力こそすべて』の恐怖の混沌としている時代に変えようとした。その世界を達成するために作られたのがブラザーズね」

エロメス「アリサはかつての恋人の変貌ぶりに失望し、優柔不断なメイと逃げハムちゃんずを作る。アンはアリサにジャックを寝取られたショックで薬物にのめり込みどこかへ消えた…って言っても私がこの世界に来たころにはもう既にブラザーズ側だったけどね」

薬を受け入れてくれる方を選んだ…とうぐいすの説明で言っていたかもしれないが、もしかしたらジャックと『より』を戻そうとブラザーズに入ったのかもしれない、とぼんやり考えた。

エロメス「こんな感じかな…今の組織の成り立ちは。あ、町が見えてきたね」

大きな町だ。チャイ支部の最寄りの町は中国風の塀でおおわれているところだった。

エロメス「他に聞きたいことは?」

正樹「ちょっとしたことだけど…今日食堂で昔の書生風の青年を見たんだが、誰だか分かるか?」

エロメス「書生?知らない…あ、でも」

正樹「でも?」

エロメス「もしかして、だけど福田くんかな?書生みたいなのは」

正樹「福田っていうのか?」

エロメス「うん、本名がね。みんなからフク君って呼ばれてるよ。私もあんまり会ったことないからどんなタイトルなんだか分からないんだけどね…」

エロメス「彼チャイ支部だと思ってたんだけど、こっちの支部に来てたんかな…丁寧でいい子だよ」低音で「どこかの誰かさんと違って」と付け加えた

正樹「悪かったな…フク君、なんか話しかけたらすぐ逃げちゃったけど」

エロメス「安心して、敵じゃないよ。ただ私以上に長生きだよ彼、なんか強い能力を持ってるか、そうじゃないなら何か悪運でも『持ってる』んじゃないかな」

持ってるって…まあ、長生きには運も必要だろう。一応納得はした。

正樹「着いた、降りようぜ」

エロメス「うん」

>>515 訂正
× …とうぐいすの説明で言っていたかもしれないが
○ …とうぐいすが言っていた気がするが

地上に降りた時、降りた事を後悔した。

人がまるでいない。昔見た学校の○談というアニメでPCの中に吸い込まれて黄泉に行ってしまう話があったが、あの時のゴーストタウンと似ている。

ところどころ建物が壊れてもいた。まるで何かがもの凄い勢いでぶつかったかのように凹んでいた。

エロメス「おかしいね、人が一人もいないなんて」首をかしげている。

酒場の中を覗いて判明した。人が何人も倒れている。

駆け寄ってみると打撲傷で亡くなっているようだ。もう手遅れだった。手を合わせて立ち上がり外へ出た。

周囲を見渡すと向こうからギターを担いだ青年がやってきた。よく見ると全身青あざだらけでフラフラだ。こちらを向いたので身構える。

ギター「すみません、ハムちゃんずですか…?」いきなりハムちゃんずの名前を出した。切羽詰ってるらしい。

正樹「大丈夫ですか?」駆け寄るが、あいにく絆創膏も包帯も持ってない。肩を貸した。

ギター「いえ、大丈夫です。ただ、早く逃げてください。敵が来ます」

俺たちは顔を見合わせた。乗ってきた乗り物をもう一度出し乗った。発進させる。

後ろでエロメスがバランスを保たせている。自転車に3人も人を乗せるのはちょっと無茶だったかもしれない。

エロメス「敵は?喰賛会?それともブラザーズ?」

ギター「フリーで放浪してる奴です。何があったのか分からないのですが喰賛会で気に入らないことがあったのか暴れだしたらしくて、無能力者達も巻き込みだしたのでチャイ支部から派遣されたのですがこのザマで」

ギター「チャイ支部の場所は知らないらしく支部は襲撃を免れて無事なんですが、派遣された仲間はみんな…」

正樹「喋らないでください」今は休ませることが一番だ。

エロメス「マサくん、ジャパニ支部は遠いからチャイ支部へ」ジャパニ支部は俺たちのいた支部だ。

俺がスピードを上げようとした時、乗り物に衝撃が走った。

何がぶつかったのか確認したが何も見えない。

寺伝者は地面に横倒しになった。

頑丈になるよう生成したので大破することはなかったが、俺たちは急いで乗り物から降りた。

ギター「来た、奴が来たんだ」歯を鳴らす。よほど怖い思いをしたようだ。

俺たちはさっき覗いた酒場が近くにあったので中に潜んだ。

酒場の入り口から敵が見えた。白髪の目つきの悪い男だ。右手の甲に紋章がある。

敵の能力を聞こうかと思ったが、ギター青年の興奮が尋常じゃないので、しゃべりだしたら大声を出す可能性がある。


ここは…
>>521
敵に先制攻撃→1 どんな攻撃をするか記入
作戦を立てる→2 どんな作戦を立てるか記入
物陰に隠れつつ逃げる→3
自由安価→記入

>>520 訂正
× 寺伝者
○ 自転車

安価なら↓

ミニチュアバイクを出した。

エロメス「ばれるよ」耳元で囁かれた

大丈夫だ。ばれたとして、こちらが相手の能力を見定められれば御の字だ。

バイクは不自然かと思ったが、ばれて元々ならこれで十分だろう。むしろ小回りが利く乗り物なのでいい。

俺はバイクを発進させた。もちろん音が聞こえないくらいの小ささなのでどこからバイクがやってきたかは発進時は気づかないだろう。

バイクは白髪の男の足元に止まった。白髪の男は冷静に1mは離れ、何かを手から出した!

バイクはあり得ないほど遠くに飛ばされ消えた。発射したものは物凄い速い物かもしれない。

何が飛ばされたのかは全く見えなかった。何か見えないものを発射する能力か?だとしたら要注意だ。

白髪「出てこい」意外と声は高い。ギター青年の震えが大きくなった。


>>524
どうする?
思い切って名乗り出る→1
エロメスが変身して出ていく→2
応じず作戦を立てる→3 敵の見えない物を発射する能力をどう攻略しようか
自由安価→記入

戦闘狂のタイトルホルダー 外見:白髪の目つきの悪い男
能力名"スピリット"
このタイトルを持つものは霊魂を物質化、能力化させる能力を持つ。
主に使用される用途は
「霊魂を物質化させる」スピリットオブジェクト
「霊魂を自身の一部もしくは触れた無生物に付与し能力化させる」オーバースピリット の2種類である。
 スピリットオブジェクト:霊魂を血液を使用し物質化させることができる。物質化させた霊魂は見えない。あくまで霊魂を物質化するだけであるので生物の様に動かすことや霊魂の形状を変化させ剣の様にすることは不可。
ただし手で持って投げつけなくても血液を使った念動力で敵にぶつけることが可能(スピリット・シュート)であったり自身の目の前で霊魂の物質化をさせ敵の能力を防ぐこと(スピリット・ガード)が可能であったりする。
 オーバースピリット:霊魂を埋め込むことで自身の一部か触れた無生物を能力化させることができる。あくまで霊魂を付与するだけであるので無生物を生物の様に動かすことや霊魂を埋め込んだ無生物の形状を変化させ剣の様にすることは不可。
ただしこの能力で霊魂を付与した身体の一部もしくは無生物は、通常タイトルホルダーにダメージを与えられないものでもダメージを与えられるようになる。
この2つの能力は敵の能力に干渉することは不可能である。

ここは一度名乗り出てみよう。そう思い俺が立ち上がろうとした時

エロメス「駄目!マサくんまだ弱いでしょ!やられちゃう」手を掴んできた。

俺は振り払って立ち上がった。

正樹「攻撃するな!こっちに戦う意思はない。俺はマサ、お前は誰」言い終わらないうちに何か飛んできた。

速い、避けようがなかった。壁に叩きつけられた。幸いなのか残念なのか、気絶はしなかった。

白髪「ヒャーハハハ!!!最高だぜ!敵がふっ飛ぶのを見るのはよお!」ふっ飛ばされた俺の気分もふっ飛ばした相手の性格も最悪らしい。

正樹「待て、お前は誰だ。何でこんなことをするんだ」また攻撃が飛んできたが何とか壁に叩きつけられつつ受け切る。

鏡を額に青あざができているだろう。だが攻撃を喰らったおかげで相手の攻撃が『何か透明なもの』を飛ばす攻撃だと確信した。

白髪「俺か?名前なんて必要(いら)ねぇんだよ!俺はフリーで放浪して略奪して食ってる男だ。それだけでいい」

白髪「マサとか言ったなお前、何でこんなことを?ヒャーハハ!こいつはお笑いだぜ!俺は何でも破壊したくて破壊してんだよ!」

白髪「強いてあげるなら『バーンズと戦うため』…最強を求めて流浪するアイツなら、暴れてる強そうな奴と戦うだろ?だから騒ぎを起こしてんだよ!」

白髪「お前、俺に顔を見られたからには生かして返さねぇぜ?」攻撃が飛んできた。

2発、3発…攻撃を喰らううちに分かった。こいつは違う。

こいつは正真正銘『自分のため』戦う覚悟ができている、敵とみなした奴は容赦なく攻撃を浴びせる攻撃スタイルからも分かる。

何度も死線を潜ったヤバい奴かもしれない。いや多分そうだ。

14発喰らった後に「おいおい、助けねぇと殺しちゃうぜ?」と言った。

『反撃しねぇのかよ』じゃなくて『助けねぇと殺しちゃうぜ』か。どうやらエロメスがいるという事もばれたらしい。

攻撃を喰らいつつ考えられたのはここまでだった。体中が痛い。

俺は瞳を閉じた。

正樹「Pさん、起きてますか」

P「え、あ、うん起きてる。あの」しおらしいがそれどころじゃない。

正樹「急いでエロメスさんに繋いでください」

P「…うん」

エロメス「大丈夫?マサくん」

正樹「駄目っすね…もう、あんなに偉そうにしたのに情けないです」死にそう、と言いたいのを我慢した。

エロメス「ところでどうしようマサくん、ばれてるみたいだけど」

正樹「どうしようって言われても…>>527なんてどうでしょうか」


>>527
正樹がエロメスに出した指示(自由安価)

エロメスの能力の詳細って何だっけ?
安価下で

正樹「馬に変身してもらうなんてどうでしょうか」

エロメス「馬に?」

正樹「そうです。馬に変身して俺が乗って逃げれば…」

エロメス「冗談でしょ?乗って逃げたらあの凄い早い何かをぶつけられて」

明らかに速度が出ないことは分かっている。だが奇を衒うことで相手の動揺を誘い、逃げる時間稼ぎになるのではないだろうか?

正樹「頼む、早」衝撃が上から降ってきた。

白髪「おい、死んだふりしてんじゃねぇよ」ばれたならもはやこれまでだ。

うおっ、と何かがぶつかる音がした。

エロメス「起きて!」どうやら体当たりを喰らわせたらしい。いいパワフルさだ、良き妻になるだろうな。

体中が痛いながらも俺は急いで起き馬に変身したエロメスに捕まった。既にギター青年は乗っている。

エロメスは走り出した。しかし何かが飛んできた。

石だ。

馬エロメスの側頭部にぶつかりエロメスの顔が半分潰れた。

それが俺の見た彼女の最期だった。

生死は確認しなくてもわかる。何故なら顔の半分が抉れ完全に動かなくなったのだから、首があり得ない方向に捻じ曲がったのだから。

軽率だった。奇を衒う事など考えなかったら良かったかもしれない。結果的に彼女を死なせてしまった。

俺は馬ごと横倒しになりながらもうどうにでもなれ、と思った。だから数秒動かなかった。

白髪の男が近づいてきた。それでも俺は動かず、震えながら逃げ去るギター青年を見るだけだった。

白髪「死にてぇんだな」俺は動かなかった。石を持つ白髪の男をどこか遠くから見ているようだった「ならそうさせてやるよ」

石が落とされる。と思った瞬間、俺は思い出した。

Pさんの顔だ。

アリサの顔だ。

サムライの顔だ。みんなの顔だ。

俺はここで死んでいいのか?という素朴な疑問だ。

ここにきて数日しか経っていない。だが俺は多くの人と会えた。その出会いを無駄にして死ぬのか?

俺はまだPさんの本名を聞いていない。俺は知らずに死ぬのか?

死にたくない。即座に答えを出し石を避けた。

白髪の男が一瞬焦った。この男も人間なのだ。

俺は瞬時に新幹線鞭を出して相手を転ばせた。咄嗟の判断○である。

驚いている隙に、俺は立ち上がりボロボロの体で目についた高い建物に隠れた。相手はまだ起き上がらないだろうが攻撃を喰らうといけない。急いで入った。

今は使われてない羽部分が取り壊された風車小屋のようだ。巨大な柱と石臼が繋がっている。ひとまずすぐ見つからない場所に身を隠す。

俺は考える。恐らく馬エルメスでも扱いやすい自転車でも逃げられなかったのだから、きっと俺はどうあがいてもどんな乗り物を出しても逃げられないのだろう。空を飛ぶ乗り物でも撃ち落とされるに違いない。

なら、戦うだけだ。ギター青年ために、仇討のために、生きるために。

勝てるだろうか?自問している暇はない。

俺は作戦をもう一度考え直し始めた。


>>533
作戦1:空を飛ぶ乗り物を出し上空で白髪の攻撃をなんとかかわしつつ乗り物を落として爆撃。→1
作戦2:避けれる自信がないので巨大な乗り物を出して突進し衝突、のち隙を見て新幹線鞭で絞め殺す。→2
作戦3:作戦のカギとなるのはギター青年のタイトルだ。囮を大量に出して攪乱しつつギター青年を探し共に倒そう。→3 青年のタイトルを記入
作戦4:俺は勝てないだろう。覚悟して爆薬を積んだ飛行機を出し自爆特攻(一種のBADENDルート。SSが終わります)→4
作戦5:まず正面からの攻略は無理だ。この小屋に誘導して能力で作ったトラップでひねりつぶしてやる→5
作戦6:とっておきの作戦だが…>>533だ。→自由安価、記入

1

こういう時は爆撃戦に限る。突進案は失敗の可能性が高い、ギター青年のタイトルが役に立たない可能性もある。

トラップもまあいいが、小憎たらしいエロメスの仇はとりたい。仇代わりにアイツの最期の顔くらいは拝んでやろうと思ったのだ。

俺の能力はどんな状態の乗り物でも出せる。エンジンが暴走気味の車を上空からばら蒔いてやる。

俺は風車小屋の最上階に上り、窓を開けて飛行能力を持つ乗り物を出した。


出した乗り物>>535

Fー15E

Fー15E、愛称はストライクイーグルだ。

別に俺は軍事オタでもなんでもない。ただイーグル、という名前がついてるものは好きだ。理由は単純、カッコいいから。

だから名前を憶えてたので召喚した。理由はそれだけだ。

俺はストライクイーグルに乗り込んだ。


成功度判定 >>537のコンマ
現在の正樹のレベルは5、戦闘爆撃機の縮小版なので成功度ノルマの難易度は高めの40。成功度40以上で完全に成功
Lv+コンマ÷2で成功度は判定。
5+>>537のコンマ÷2=40以上で成功。

hoi

結果は失敗だった。本物の戦闘爆撃機ほど速度は出ない(あたりまえだが、ミニチュア版なので期待していた)

その上燃料は半分しか入ってないようだ。まあこれはどうでもいい。特攻するつもりはないから、燃料が少なくなったら降りよう。

幸いにして飛行に関しては殆ど問題はなかった。速度の遅さをどうカバーするかがカギだな、とぼやいた。


>>540
ギター青年のタイトルは?

風呂行ってきます

何だと…

よし、数の暴力だ。

幸い敵の攻撃が血を流させるものじゃなく殴打して殺すスタイルだったから血はまだ有り余っている。

…ただ、この作戦が外れたら血液不足で死ぬな。そう思ったが後のことは考えないようにした。


はたから見れば爽快な光景だっただろう。大量の乗り物が地上に降り注ぎ、地上の建物は多くが破損している。

白髪の男には3度当たった。いずれも死に至るダメージはなかったが、3度目に当たった時に白髪を跳ね飛ばして建物に叩きつけ、ふらつかせ頭から血を流させたので一応の戦果はあった。

だが血液が足りなくなってきていた。どうしようかと思っていた時、ふと敵がいない事に気が付いた。

…どういう事だ?

白髪「スピリット・シュート!」すぐ外で声がした。まさかこの男、飛べるのか?

機体が揺れた。俺は攻撃を中断し攻撃された個所を見に行く。見事にこぶし大の穴が開いていた。

驚くべきは白髪の男の場所だ。なんと空中に立っている。

この男は何かをとばす能力じゃなくて何かを固める能力だったと気づいた。おそらく風か何かだろう。

それを固めて逃げつつ足場を作ったのだ。避けながら気づかれないように!

白髪「今度はお返しだぜぇ!」白髪がFー15Eに飛びついて来た。

これはまずいことになった。血液はかなり消費してフラフラだ、もし至近距離で敵の攻撃を喰らったら1発でノックアウトだ。

>>546
飛び回ってFー15Eから振り落とす→1
チャンスだ。動けない今、敵に攻撃が当たると思い攻撃する→2
死ぬ可能性があるがFー15Eを捨てて地上の川に飛び込もう。敵の見えない足場を破壊しつつ行けば敵はこの高さから真っ逆さま、助からないはずだ→3
自由安価→記入

1

①相手は主人公の胴体に乗っているからこの体勢からシャワーをかけることはできない
②下半身が裸でないのでズボン、パンツを脱がなければならない。ズボンを脱ぐことは今の主人公と白髪の男の体勢からはおそらく不可能。
③脱いでる間に主人公は相手に渾身の一撃を許してしまい死ぬ可能性が大
④何より>>1の場面に無理がありすぎる場合に相当する

よって再安価にします>>555
人間家畜牧場の安価が来た時も思ったけど下ネタ禁止にするべきだったな…

相手のあたまにゼロ距離でレール発射

>>555
レールって軌条のことですか?確かにおもちゃのプラレールとかはありますけど乗り物と判断していいんでしょうかね…?
wikipediaだと『軌条(きじょう)とは、鉄道の線路(軌道)を構成する要素のひとつで、鉄道車両の車輪がその上を転がり重量を支えるとともに進路を誘導する案内路のことである』となっていてあくまで道のような気がするんですが…

モノレールやスカイレールの略称と考えていいですか?

白髪の男に至近距離でスカイレールを発射した。

普段は発射すら難しいのに何故かこの時はかなりの大きさで、しかも狙いを外さずにゼロ距離で射出することができた。

敵はふっ飛ばされ、落ちた…と思ったのだがそうではなく、敵はかろうじて割れた窓に片手で捕まって耐えた。

白髪「チィッ、俺がこんな屁野郎に負けるなんて、冗談じゃねぇ!」

だが手の力だけで起き上がる気力はないようだ。絨毯爆撃で逃げさせ続けたのがここで活きたようだ。

俺は起き上がって敵を見下ろした。

白髪「おい、なあお前!俺と一緒に世界を制さないか?なあ!お前ほどのポテンシャルがあるなら俺と二人ででも世界は征服できる!だから助けてくれ!」叫んでくる。


俺はどうする?
>>560
情けをかけて手を差し伸べる→1
構わん突き落とす→2
突き落とすのでは生ぬるい。新幹線鞭で絞め殺す→3
自由安価→記入

助けると思わせてからの3で

俺は何も言わず新幹線鞭を出した。

正樹「掴まれ」

白髪「そうか…ともに世界をとってくれるんだな。ありがとう」開いた手で相手は何とか上ってきた。

しばらく荒い息で呼吸している。

白髪「手始めに握手をしよう」そう言って手を出してきたので俺も握り返した

白髪「なぁんちゃってなぁ!」白髪は手を引いて隠し持っていた気をまとわせたガラスを俺に刺そうとした。

しかしそれは読んでいた。新幹線鞭は2つ出していたのだ。

華麗に手を振り払い敵の攻撃を避けると鞭を撒きつけ、背後に回って左手で相手の背中を押しつつ右手で締め上げた。

何とか逃れようとしばらく暴れていたがすぐにおとなしくなった。やがて力が抜けた。

勝った…!なんとか勝ったのだ。


その後ストライクイーグルごと降りてきた俺を迎えたのはチャイ支部からの援軍だった。

チャイ支部のタイトルホルダーに回復させてもらい、俺はなんとか気絶せずに済んだ。

今日はすでに夜も近づいてたためこのままチャイ支部に泊めてもらう事にした。

チャイ支部の援軍が来たことによって避難していた無能力者、支部の人々、喰賛会も戻ってきた。

みんなを救ったことはなんだか実感がわかないが、ただ敵を倒した直後は何かが敵から流れ込んでくるものは感じた。

これが経験値だろうか?なんにしても少しは強くなった気がした。

さて、俺はどうしようかな、まだ寝るには早いが…


>>564
いよいよ本部長の部屋へ行く→1
ちょっと早めの夕食をとる→2
ギター青年の安否とエロメスの供養を頼みに行く→3
自由安価→記入

斎藤正樹
レベル5→レベル25
乗り物の射出が可能となった!

みんなのために霊柩車を作ろう

みんなのために霊柩車を作ろう。霊柩車を出し、チャイ支部に奉納しに行った。

日本式の霊柩車だったので別にいらないような顔であったが、亡くなった仲間の供養は大切なので嬉しい、という事を聞いた。

去り際に「でも支部の建物は破壊しなくても…」という声が聞こえた気がしたので早足で逃げた。

エロメスはこれで成仏してくれるだろうか。

きっと成仏してくれるだろう。

非科学的な部分を除けば供養は残された者のためにあるべきだ、俺はそう思う。だから俺が納得したので供養はこれでいいのだ。

さて、時間が余ってしまった。これからどうしようか。


>>567
いよいよ本部長の部屋へ行く→1
早め?の夕食をとる→2
ギター青年の安否を聞きにに行く→3
自由安価→記入

3

ギター青年は大丈夫だっただろうか。俺は医務室へと向かった。

ギター青年は寝ていた。体中青あざだらけだったが無事なのを見てほっと一息つく。

脇から看護師が「大丈夫ですよ。彼、意外と丈夫にできてますから」とお墨付きをもらったので一安心だ。

そういえばごたごたしていてギター青年の名前を聞いてなかった。

看護師に聞いた。>>570という名前らしい


ギター青年の名前は?
>>570

ラルファス

ラルファスか。覚えておこう。

俺は寝ているラルファスを起こさないよう静かにドアを閉めて出ていった。


>>572
満を持して本部長の部屋へ行く→1
夕食時だ、そろそろ夕食をとろう→2
Pさんと話をしよう。もしかしたらフリーのタイトルホルダー襲撃のニュースを聞いて心配しているのかも→3
自由安価→記入

3

正樹「Pさん?元気?」

P「…大丈夫?」いつものギャグがない。これは本気で心配しているようだ

正樹「あ、大丈夫です。僕は生きてます」

P「よかった、死んだかと思った」

正樹「僕の代わりにエロメスが死んでしまいましたが…」

P「死…あっ…」

正樹「…Pさん?」

P「…そう、なん、だ」

正樹「Pさん、大丈夫ですか?」

P「うん、平気。エロメスが一番好きだったのはアリサだし、同室だから悲しむと思うけど連絡するよ」

P「ただ…もうポケ○ンBWの対戦できないな、って思ってちょっとね…折角キ○ガッサ対策できつつあったのに…」寂しそうに言った

正樹「…Pさん、前言ったことの決心はつきましたか?」気を紛らわせるため苦し紛れに言葉を絞り出した

P「うん、大丈夫。ただ、テレパシーじゃなくて本名は口で言いたいんだ。今度、寄ってくれた時に言うよ」

P「寄る時は、言ってね。普段の格好じゃなくて正装するから」

まだ結婚までするとも言ってないのに気が早いな、先輩。だが返事がOKだったのは嬉しかった。

正樹「ええ、いいますよ。ちゃんとチョコケーキ買ってきますし」

P「本当?!じゃあチョコプレートの乗ったティラミスとか駄目かな?流石に喰賛会まで頼まないと駄目かもだけど」

正樹「はは、善処します。じゃあそういうことでまた」

P「うん、また来てね」

P「ああ、いや。死なないで正樹!ここで耐えたら、Pさんの顔が見られるんだから!」

正樹「いやそれ死亡フラグの次回予告でしょ!」普段の調子が戻っているのが嬉しかった

P「次回…正樹、生きる。デュエル、スタンバイ!」

テレパシーが切れた。切れた後喰賛会の事について聞くのを忘れてたな…と気づいた。


>>574
満を持して本部長の部屋へ行く→1
遅めの夕食をとろう→2
自由安価→記入

1

本部長も流石に戻っているだろう。そう思って部屋の場所を聞いて行ってみた。

本部長の部屋は他と比べて割と広そうな感じ以外は普通だった、中を見ていないからわからないが。

そう、ノブを回したら開かなかった。この時間帯なので単純にご飯を食べに行っている可能性もあるのだろう。

引き返そうとした時「あの…」と控えめな声が聞こえた。

可愛らしい黒髪の女性がいた。年は20歳前半ぐらいだろうか?恥ずかしそうに俺を見つめている。

黒髪「私の部屋に何か用事でもありますか…?」

おかしいな、ここは本部長の部屋だったはずだが…?


>>576
部屋に入れてもらう→1
とりあえず本部長を探しに行こう→2
事情を説明する→3
自由安価→記入

3

俺は鬼ごっこの中止、そして支部での戦闘など事情を説明し、そして抗議に本部長に会いに来たと告げた。

黒髪「ああ、お姉ちゃんですね」彼女は可愛らしく微笑んだ。

正樹「お姉ちゃん?」

黒髪「こういう時って日本人は『立ち話もなんですし…』って言うんですかね?藤堂さんが言ってたのを覚えています」部屋へどうぞという風に促されて入った。

片側はファンシーなぬいぐるみが立ち並び、もう片側は女っ気が全くない質素な机がある。

ただ質素な机の方はハム太郎のキーホルダーが乗っていたので持ち主は察しがついた。

入ってすぐ「お姉ちゃんってどういうことですか?」と言葉が出た。

黒髪「そのままの意味です。私たち姉妹は、今ハムちゃんずで確認してる唯一の『姉妹でこの世界に来たタイトルホルダー』なんです」

成程、姉妹なら相部屋というのも頷ける。

黒髪「お姉ちゃんは抗議なんか受け付けてくれないと思いますよ?結構、頑固なところがありますから」

やはりか、ならここにいても仕方が無いような気がする。俺は立ち上がった。

黒髪「あの、もう行くんですか…?」お茶を用意し始めている。

お茶まで用意されたらすぐ出ていくのは失礼な気もするが、だがいても意味がないことも事実だ。


>>578
俺はどうする?

出ていく→1
お姉さんに「もっとタイトルホルダーたちに優しくしてください」と言うよう伝える→2
もうちょっと会話しようか→会話の内容を記入
自由安価→記入(会話の内容と紛らわしい場合はこちらで判断します)

話したくなかったらいいと言ってから、
姉がなぜタイトルホルダー達に厳しいのか聞く

正樹「話したくなかったらいいんだ」何か辛い思い出があるかもしれないから断った「なんで君のお姉さんはタイトルホルダーに厳しいんだ?」

少し間があった。単純にどんな内容を話すかどうか迷っているのではなく、どう話せばいいか迷っているようだった。

黒髪「自分が死にたくないって理由もありそうだけど…多分、お姉ちゃんは私のために組織を強くしようと頑張っているんだと思います」

黒髪「お姉ちゃん、実を言うとハムちゃんずの創設時のメンバーなんです。私も当時からいたのですが、何事にもなよなよしていて優柔不断でテディベア作り以外能無しの駄目のダメダメだった私を支えてくれたのがお姉ちゃんなんです」

そこまで謙遜する必要があるのか?それともただ彼女の性格が卑屈交じりなだけだろうか

黒髪「私達はこの世界に来る前に家族を亡くしているんですよ。だから余計に、一つ残った大切なものを守ろうって、組織全体に厳しくして強くして仲間みんなを守ろうって気持ちが強いんじゃないでしょうか。それが組織全体への強化につながっている、というのが私の考えです」

正樹「負い目じゃないんですか?」

黒髪「いえ、私、テディベア作りでは誰にも負けませんし姉も私の手際は尊敬しています。私はこの特技が一つあるだけでも満足です」

黒髪「…他人に軽々しく言わないでくださいよ?実は私の元の世界に戻る条件は『テディベアをこの世界で普及させること』なんです。他人から見たらおかしな条件ですが、私にとってはこれ以上ないくらいいい条件なんですよ。テディベアを作ってたら元の世界に戻れるんですからね」

なんとも幸せそうな顔で呟いた。

元の世界に戻る条件はどうやら堅苦しい物ばかりではないらしい。それが分かっただけでも十分な収穫だった。


>>580
俺はどうする?

そろそろ出ていく→1
お姉さんに「もっとタイトルホルダーたちに優しくしてください」と言うよう伝える→2
自由安価→記入(会話の内容でも可)

1

俺はお茶のお礼を言い出ていった。

あの本部長に妹がいて、しかもあんなに可愛らしいとは知らなかった。

さて、もう遅い時間だが夕食を食べに行こう。とチャイ支部の食堂の場所をタイトルホルダーらしい黒人男性に聞いた。ミサンガをしている。

ミサンガ「ああ、ないよ」顔には興味なしと書いてある。

正樹「ない?」

ミサンガ「ここは喰賛会の2番目に大きな運営がある場所だからね。みんな夕飯は外へ外食さ」

そういえば中国だったか台湾だったか覚えてないが、朝食だったか夕食だったかは家庭で食べず普通は外食するところがあった様な事を思い出した。

自信がない上にどこだったかは思い出せないがそこと同じ様式と考えれば納得である。

俺は礼を言って別れ、支部の外へと駆り出した。


>>582
どこで夕食をとろうか

薄汚れているがいい匂いのする焼き鳥屋→1
らぁめん、とだけ書いてある屋台→2
遥か彼方まで行列が続いている回ってない寿司屋→3
自由安価→記入 時間と余裕があれば明日書きます

1 遅くまでお疲れ様でした

薄汚れているがいい匂いのする焼き鳥屋を見つけた。暖簾をくぐると肉の匂いが鼻をくすぐった。

テーブル席に座っている客は一人、暗い雰囲気の男だが無表情ながら焼き鳥をおいしそうに頬張っている。

ネギマの匂いに思わずよだれが出る。いい店だ、直感で分かる。

ヘイ、らっしゃい。何にしましょう。店主が店の奥から顔を出した。

鼻が丸っこく頬骨が出ている。笑顔が様になっていていかにも商売人と言った感じだ。髪はもう黒に白が混ざっておらず白に黒が混ざっている。

アンパン○ンのジャムお○さんを実写化するならこんな人をスカウトするだろうな、と考えつつカウンターに座った。

とりあえず酒を飲んで明日の帰り道二日酔いになるのは避けたかったのでネギマ、ももとつくねを注文した。

店主「お客さんこの町を暴れん坊から救ってくれた人ですよね」発言は好奇心から来ているようだ。

正樹「まあそんなところです」

店主「やっぱりそんな気がしたんですよ。いやぁそれにしても精悍な顔つきだ。この辺のタイトルホルダーはやっぱり駄目ですね、あたしゃよっぽどうちのを向かわせてやろうかと思いましたよ」

正樹「うちの?」

店主「うちの子飼いの喰賛会の奴ですよ。結構何でもできますよ」

正樹「ははは、でも僕はまだまだ半人前なんで」

店主「半人前って事は半人分はできてるでしょう、いやぁ将来が有望ですね」

正樹「いやそんな」

店主「ももはたれで?塩で?」

正樹「たれで」

店主「まいど」

おだて上手は話が上手い、と前に友人から聞いたことがある。

この店主は何か知っているのかもな…


>>585
喰賛会って?と聞く→1
喰賛会再興の秘話を店主が語り始める→2
ブラザーズ一謎めいた男の噂を店主が語り始める→3
自由安価(正樹が店主に聞く内容)→記入

3

店主「ブラザーズって知ってますよね」

正樹「俺たちの敵ですね」ももをほおばりつつ答えた。

店主「ええ、じゃあブラザーズ一謎めいた悪魔のような男って知ってます?」

正樹「悪魔?」

店主「ええ、立場上喰賛会連中とつるむことが多いんで聞いた話なんすけど、元ブラザーズだった男がいたんすけどもその男の友人がうちの常連でね、聞いた話です」

店主「ブラザーズを抜けてきたから匿ってくれってんで喰賛会の常連が仲間を引き連れて匿ったことがありやしてね」

店主「その元ブラザーズの男が言うには「『参謀』に殺される。Mr.ムボーに殺される」ってんで聞かないんすよ」

正樹「参謀?なんで?ブラザーズやジャックじゃなくて?」

店主「それが不思議なところでねぇ。聞いた話だと『無謀なる野望を抱く悪魔』なんだとか言う奴でさ、直接殺しに来るらしいんすよ」

正樹「ふぅん…」だからミスター無謀か。野望と無謀、韻を踏んだつもりだろうか「で、その男は殺しに?」

店主「それがねぇ…結局その後元ブラザーズだった男は死んでしまいまして」

正樹「え、なんでですか」

店主「その男がですよ。震えてたかと思ったらいきなり暴れだしたんですよ」

店主「うちの常連と仲間連中でなんとかなだめさせ始めたらいきなり震えが止まったんですよ」

店主「おや、落ち着いたかなーと思ってそーっと顔色伺うと真っ青で。その時常連が話しかけたんですがね、返事がない」

店主「どうしたかと肩に手をやったらその直後銃でバン!ってね、気絶ですよ。ムボーのタイトルが多分銃召喚系だったからでしょうね」

店主「まあその元ブラザーズの男も銃使いだったんですけどね、強い奴にはかなわない。もしかして遠くから狙撃されたのかも…」

正樹「それで、それでその後どうなったんですか?」

店主「それですがね、常連が気絶から起きたらそこに集まってた常連の仲間みんな殺されてて、しかも男は死んでる。いやうちの常連以外全滅でしたよ」

店主「その常連も運がよくてですね。人ってホラ、左胸に普通心臓があるでしょ。でも稀に右胸に心臓が来ることもある。常連は右だったもんだからみんな左胸撃たれてるのに生きてた」

正樹「ああなるほど」

店主「その殺し方も正確で一発でみんなの心臓ぶち抜いている。殺し屋にしか思えない謎めいた男ですよ。しかもその男参謀だってのに噂の一つも聞きやしない」

正樹「だから『ブラザーズ一謎めいた男』と」

店主「そです、そうです。」満面の笑みだ。


>>588
喰賛会って?と聞く→1
喰賛会再興の秘話を店主が語り始める→2
小腹が満たされたし帰るか→3
自由安価(正樹が店主に聞く内容)→記入

2

店主「ところで、お客さんここに来て長いんですか」

正樹「まだまだ数日です」

店主「数日!ははぁ流石天才」

正樹「おだてないでくださいよ。第一ハムちゃんずがあったからですよ」

店主「じゃあお客さん、喰賛会の再興の話はじゃあ知らないですよね」

喰賛会自体知らなかったので焦った。多分なんかの団体だろう。

別に今後も聞く方針じゃなくてもいいかな…と思い始めていた。別に知らなくても困りそうにない。

黙っていると店主は勝手に話し始めた。

店主「喰賛会は今こそ200年前並には組織大きくなりましたけど危機があったんですよ」

店主「そりゃあ喰賛会は長い歴史あって危機なんて色々ありますけど、100年前までは何とかみんなから一目置かれる存在だったんですよ」

店主「ところがブラザーズとハムちゃんずができてっからここ凄く権威が落ちちゃってね、色々とその他の団体から圧力がかかったんすよ。潰せ潰せって。普段はみんな良く使っているのに」

店主「特に酷かったのがブラザーズで、独占しようとしたんすよ?しかもとられそうになったらハムちゃんずも負けじと戦いおっぱじめるもんだからみんないい人材死んで組織が死に直面してたんすよ」

店主「そこで喰賛会を救った人物がいるんすけど、誰だと思います?」

正樹「>>590かな」


>>590
正樹が適当に答えるタイトルホルダー名(自由安価、できれば今まで出てきた奴で)

ラルファス

正樹「ラルファス?」

店主「いえへへへ、そんな訳ないですよ」

店主「ネタばらしするならショッカーのレオナールでさ。あのお仁がハムちゃんずとブラザーズの前線基地一人で潰して『お前等3大欲求の一つを軽視するとは何事だ!』っつって、へへへ、料理人始めたばっかの時で絶望的な状態だったんで痺れましたよ」

店主「方々で変人だの何を考えてるか分からない人間だの噂聞きますけど、実は一番根っこは綺麗なんじゃないかって思いますよ」

ショッカーの二面性…か、アリサはどうなんだろうか。

店主「あのカッコいい啖呵見て『あ、こいつだ』って思ったんですよね、あたしゃ焼き鳥のサイドメニューをあの人の店に並べるのが夢でさ」

店主の目はまるっきり少年に戻っていた。ハムちゃんずの基地まで潰されたのはちょっといただけないが相当恰好よかったんだろうな。

レオナールというショッカーに興味がわいてきた。


>>592
腹がいっぱいだし帰るか→1
自由安価(正樹が店主に聞く内容)→記入

1

チャイ支部に帰って寝た。

流石今の本部の支部で来客室は存分にあったので寝床も安心だった。


翌日チャイ支部を出発した。


どこかに寄る?
>>595 (自由安価、場所をでっち上げても可だがでっち上げる場合詳しく書いてください)

風呂行ってきます

女捕虜を肉便器として用いた性欲処理場

>>595
どこの女捕虜ですか?
あと性欲処理場と言ってもどんな場所なのかイメージが湧きませんがどんな場所でしょうか。カジノ裏のスラムみたいなものでしょうか?

この世界に来てから町をよく見ていなかったので、ジャパニ支部に行く前に支部に一番近い町に歩いて行った。

レストラン、古書店、洒落たカフェ、そして花屋。無能力者たちの営みは元の世界と同じだな、と考えた。

ちょっと、と女性の声がした。途端に世界がゆがんだが元に戻った。貧血だろうか?とりあえず振り返った。

茶色のポニーテールの女性が後ろに立っていた。

ポニテ「遊んでかない?」見るからに怪しげな店を親指で指す

俺はここに来てからオナニーもセックスもしてなかったので(セックスはもちろん元の世界でもやってなかったが)飛びあがって喜んだ。

ホイホイとついて行くと店は地下に続いており、女が地下ルームで壁に身体を固定されて公衆トイレのように扱われていた。

ポニテは「どうぞ?」と挑発的な眼で俺に笑いかけた。不思議な魅力がある。

これが肉便器という奴かと俺のイチモツはそそり立った。

あれ?なんで俺こんなところにいるんだ?俺はベルトを緩めつつふと考えた。こんなことをしに町に来たわけではなかったのだが…


>>600
これは罠だ→1
構わん犯そう→2
自由安価→記入

2

俺は頭が危険信号を発しつつ本能のままそそり立つモノを彼女の中に挿入した。

全然気持ちよくない。他の奴らに何度も犯されたからだろうか、ガバガバだ。

乳首を弄ってみたが全く反応がない。つまらん奴だ。

そのまま何度か動いても反応が全くなかった。どうやら壊れてしまっているらしい。

ストロークを速くして十数秒、やっと出せた。

童貞を捨てれたのは大きい。Pさんと付き合う事になったとしても童貞じゃないとこれで堂々と言える。

一度中で出してからまだ精力は有り余っていたのでイマラチオを始めた。こちらも無反応だ。

なんだかこの女をどうにかして感じさせたいのだが既にお古の完全に故障した粗大ゴミと言った感じだ。ちょっと冷めてきた。


>>605
そのままイマラチオに熱中→1
ここで違和感を感じて動く→2
自由安価→記入

咄嗟に頭を右にずらした。

左頬を何かで傷つけられた。

傷が回復しない、ということはこの攻撃の主はタイトルホルダーか?

と思ったところでイマラチオをしていた女が俺の手を取ってきた。

顔を覗き込んでいる。不思議な魅力があり俺は彼女を見返した。

Pさんより可愛くないか?この子。

いや、それどころではない。タイトルホルダーがいるなら逃げるか攻撃とかしないと。

でもタイトルホルダーはどこにいるか分からない。

ねえ、と肉便器の女がすがり寄ってきた。何故だ?心を動かされる。俺が彼女の顔を覗き込んだ時頭を銃弾が掠めた。

今度は銃か?いや、敵は何人いるんだ?

またしよ?と彼女が言ってくる。彼女は可愛い。

あれ?なんで俺はこんな奴が気になっているんだ?落ち着け、俺にはPさんがいるんだ。Pさんのとこだけ考えろ。

PさんPさんPさん肉便器肉便器肉便器肉便器Pさん肉便器P肉便器さんPさん肉便器Pさん肉便器肉便器肉便器肉便器PさんPさんPさん肉便器肉便器肉便器肉便器肉便器肉便器PさんPさんPさんPさんPさんPさんPさん肉便器肉便器肉便器肉便器肉便器肉便器肉便器肉便器肉便器肉便器肉便器肉便器肉便器肉便器肉便器肉便器肉便器

なんでこんな女を好きになるんだろうか。頭が混乱してきた。

あれ?俺は好きなのか?この女が。

既に俺は離れたくなくなっていた。そんな俺の右肩を銃弾が貫いた。

ずきずきする。これは夢じゃない。彼女は実在する、助けよう。あれ?なんで助けたいんだ?

俺は彼女を助けたい?いやこのまま死んでもいい、彼女と一緒にここにいたい?いたい痛いいたい。敵の攻撃を受けて心中しよう。

そうだ心中だ。心中をすればいい、来世で結ばれる。

そうだこの場で俺が自害するのもいい。そうすればいい。そうだそうしよう。死のう。


>>608
リストカット→1
切腹→2
敵のタイトルホルダーになすがままで殺される→3
自由安価→記入
(※選択肢によりBADEND)

耐える

そうだ、敵の攻撃に耐えよう。

そう思っているとドスが俺の腹にぶち込まれた。肉便器も一緒に貫かれた。

そうだ、これは耐えられないだろう。心中するのだから俺は満足だ。

俺はそのまましばらく耐えたが相手のガトリング砲の玉が降ってきた。

ハチの巣にされ俺は死んだ。



【BADEND】誘惑されて

>>610
コンテニュー?
YES→1(あと?回)
NO→2

1

これからは下ネタ禁止にしては?

俺は死んだはずだった。

だが俺は意識がある。何故だろうか、死んだはずなのに。

そういえばあの女、今になってみれば全く好きじゃない。きっと敵の能力で好きにさせられたのだろう。

こんなことで死んだのがちょっと悔しかった。

大丈夫か?自分。と聞き覚えのあるおっさんの声がした。

正樹「おっさん!」あの食堂にいたうさん臭いおっさんだった。

おっさん「おっさんだと?お兄さんだろ!」

正樹「お兄さん」

おっさん「苦しゅうない」

正樹「あの、俺死んだんですか」

おっさん「せや」

やっぱり死んだのか。じゃあここは一体…?

おっさん「長くはないから聞けや、お前は死んだけど俺の能力で時間を戻し生き返らせつつある」

正樹「え、あ、ありがとうございます!」

おっさん「ただな、この能力回数あってな…これが最後や。お前の代わりに俺は死ぬ」

正樹「えっ」

おっさん「お前の代わりに俺は死ぬ」

正樹「いや聞こえましたよ!なんで俺なんかを」

おっさん「あのブラザーズのLちゅうもんがお前がショッカーになるって言ってたやろ?だからや。本当は連月君と契約してて2の次に君やったんやけどな…文句はないな?」

正樹「…いいんですか?」

おっさん「別に、これからハムちゃんずがさらに強くなるって事を見越してのことや、死ぬのは無駄じゃない」

正樹「おっさん…」

おっさん「お兄さんな…あ、あと俺が死んだら多分シマグニ支部の支部長のポストが空いて連月君シマグニ支部に戻るだろうからまあ…」

おっさん「あ…正樹、どこまで時間を遡って甦る?ちょっとしか戻れないんやけど」

正樹「じゃあ>>613で…」

おっさん「わかった。ま、元気でな。シマグニの藤堂は笑って逝ったって連月君に頼むで。ほななー」



どこまでさかのぼって生き返るか(※最大で>>593の日付が変わったところからやり直せます)
>>613

>>611
その方がいいですね。
これ以降下ネタと過度なエロ描写、唐突なエロ展開は禁止します。
安価下で

翌日チャイ支部を出発した。


どこかに寄る?
>>616 (自由安価、場所をでっち上げても可だがでっち上げる場合詳しく書いてください、後日書きます)

真っ直ぐ帰る

まっすぐ支部に帰る。支部には無事に着いた。あとは支部内でチョコケーキを買うか注文すればいいと踏んでいた。支部の近くで乗り物から降りる。

町にいたから駄目だったのだろうと思っていた。

だがその幻想は脆くも打ち砕かれた。

ちょっと、と女性の声がした。途端に世界がゆがんだが元に戻った。貧血だろうか?とりあえず振り返った。

茶色のポニーテールの女性が後ろに立っていた。

ポニテ「遊んでかない?」見るからに怪しげな店を親指で指す。どこから出現したのだろうか。

しかも『また』だ。俺はどうやらすでに術中にいるのだろう。

まだ俺は敵に精神を操られていないらしい。どう敵を倒してやろうか。


>>618
また俺はついて行ってしまう→1
無視して支部へと行く→2
滅茶苦茶な方向へ逃げる→3
ポニーテールに攻撃する→4
ポニーテールは囮だ。術者であるタイトルホルダーを探す→5
自由安価→記入

5

さて、支部に戻ってきた。

サムライが「災難だったな」と迎えに来た。

正樹「まさか敵があんなにしぶといなんて思いもよりませんでした」

サムライ「これからはもっと強い奴が出るぞ」

正樹「これからが怖いですね…エロメス、藤堂さんの死や連月さんの移動は知ってますか?」

サムライ「エロメスの事は知っている。藤堂が死んだのか…」

正樹「ええ、彼は私の犠牲に…」

サムライ「そうか…まあもうすぐ死ぬって言ってたからな。仕方ない。連月の移動も仕方なしだな」

サムライ「ところでマサ、初戦闘はどうだった」

正樹「>>628


>>628
しぶとかったですが1、2発で倒せたので楽勝でしたよ→1
強かったです、何度攻撃を喰らったか…→2
強かったですね…なので、個人的に稽古をつけてください→3
自由安価→記入

3 仲間を護れる力が欲しいんです

正樹「強かったですね…なので、個人的に稽古をつけてください」

サムライ「正樹…お前」

正樹「仲間を護れる力が欲しいんです」

サムライ「いい目だ。覇気がこもっている。そういう目は嫌いじゃない」

サムライ「敵を倒して自信を付けたみたいだな。いいだろう、ただ能力の系統の違う俺が教えられるのは空手の動きぐらいだぞ」

正樹「それでいいです。お願いします」

サムライ「わかった、しばらく夕食後に支部内の道場へ通え。それと訓練後は支部内勤務で処理しといてやる」

正樹「ありがとうございます!」俺は頭を下げてPさんへ買うティラミスを探しに行った

>>630
コンマが3の倍数の時、ティラミスは見つからない
3の倍数以外の時、ティラミスが見つかる
偶数の時、チョコプレートは見つかる
6の倍数の時、へんてこなケーキに目移りしてそっちを買っていく

Csage

Pさんの部屋に行った。事前にアポはとってあるから向こうも準備万端だろう。

生憎チョコプレートは見つからなかった。だがティラミスは用意できたので満足だろう。

正樹「ヘーイ!」ドアを開ける

P「戻れヘイ○ニ!ピカ○ュウ、君に決めた!ってそうじゃないでしょこういう時は普通に入ってこようよ…」

PCの電源は入っていない。先輩、本気だ。

正樹「買ってきましたよ」ケーキを片付けられた机の上に置く

P「いいねぇ!最高だよ」

正樹「亜城○さんですか」

P「そういう意味じゃないんだけど」

正樹「ごめんなさい」

P「ガチで謝られてもさ…」

正樹「Pさん、何かいいゲーム無いですか?」

P「ゲーム?うーん今はまってるいいゲームはあるんだけど…PCゲームだから…」

正樹「PCゲームですか…」

P「戻ったら教えるよ、この世界からね」

正樹「お願いしますね」

P「あ、>>632ね」

正樹「え」

P「名前知りたかったんでしょ、>>632って名前。よろしくね向こうでも」

正樹「…はい!」


>>632
Pさんの名前(外人女性名、できればイニシャルにPが付く名前で)

ペルシャ

正樹「国名みたいな名前ですね。」

ペルシャ「気に入らなかったからこっちではPで通してたけど」

正樹「あ、Pの方が呼びやすいのでこっちの世界ではPで通していいですか?」

ペルシャ「いいよー。あ、サムライからちょっとだけ聞いちゃったんだけど名前正樹なんだって」

正樹「斎藤正樹です」

ペルシャ「へぇ、なんかボスっぽくてカッコいいじゃん」

正樹「それはポ○モン内の話ですよ。実際問題斎藤なんて苗字ありふれてますし」

ペルシャ「じゃあさじゃあさ、緋村なんて苗字もあるのかな?」

正樹「それは分かりませんねー…日村とか氷室なら沢山いそうだけど」

ペルシャ「Do you caught on?」

正樹「そのギャグ言ってた作品連載終了しましたよ」

ペルシャ「くっ…もしもし、私だ。今機関の妨害工作に遭って」

正樹「シャラップデース!ペルシャガール」

お昼までPさんと甘い一日を過ごした。

ゲームも借りた。古いゲームだが面白いらしい。

お昼を食べ終わった後暇になった。夕飯までは時間がある。


>>637
正樹はどこへ行く?(どこへ行くか記入、自由安価)
>>638
借りたゲームは?(自由安価、実際に存在してなくてもOKだがその場合どんなゲームであるか詳しく書いてください)

図書館

call of cthulhu dark corner of the earth

クトゥルー神話とは…

・パルプ・マガジンの小説を元にした神話体系である。

・物語の基礎知識として「人間ではどうやっても太刀打ちできないレベルの邪神が宇宙にいたり、または地球で眠っていたり、それらを崇拝して復活させようとしていたり地球に召還しようとしていたりする組織がいる」といったものである。

・ツァトゥグァ、ミ=ゴ、ダゴン、ディープワン、ニャラルトホテプ、時にはグールなど様々な神や生物が存在する。

まとめるのが面倒くさくなるほどの膨大な神話の資料だった。

ラヴクラフトだけならまだしもその世界観を共有して多くの作品が作られてるのだ。とても借りる気になれたものじゃない。

人間じゃどうやっても太刀打ちできない神…か、なんだか夢に出てくるアイツと似ている気がする。どうにもならない存在か…

疲れたので他の本のコーナーも確認する。能力者の資料は多いのは納得だが、ハードカバーのコーナーが充実している。

どうやらこの図書館、ハードカバーを見る人が多いようだ。

とりあえず『クトゥルフ神話全集 1』だけ借りて帰った。

夕飯の後は空手だった。

サムライ「まずは立ち方から教える」

正樹「えぇ…手っ取り早く攻撃からじゃないんですか」

サムライ「いいか、空手では攻撃と防御が一体で下半身の安定は特に重要だ。上体のみの捌きでは安定感は得られないぞ」

正樹「分かりました」

その日は空手の基本技、立ち方を覚えて帰った。

寝ようと部屋に戻ると珍しくアリサがいた。

また面倒な奴が来たものだ。扱いに困る。


どうする?
>>648
つまみ出す→1
暴言で追い出す→2
ショッカーといえどここは俺の部屋だ。能力で部屋の外に出す→3
優しくすると見せかけて冷たくする→4
優しくする→5
無視する→6
自由安価→記入
(選択肢により今後の展開が変化)

5

アリサ「入って…いい?」

これだけ何度も訪れているんだ、何か聞きたいことや話したいことでもあるのだろう

しかもこれまで話さなかったところを見るとよほど重要な話らしい

正樹「いいぞ、散らかってるけどな」

彼女の顔がパッと明るくなった。普段の静かで大人な顔とは大違いで子供らしいあどけない笑みがフードから覗いている。

だが俺はペルシャ派である。何かのきっかけで好きになりそうな顔であったが今の俺には興味がない顔だ。

正樹「何か飲むか?」椅子を勧めつつ聞く

黙って頷いた。俺は寝る前に飲もうと支部内で買ってあった紅茶を差し出した。

正樹「何か話でもあるのか?」

アリサ「…ない」

なんと驚いたことにこの女は厚かましくも何の話もなくただ立ち寄っただけらしかった。

紅茶返せ!と言いたいのを抑えてると顔に出たらしく「いちゃ駄目?」と聞いてきた。


>>650
出てけよこの屑→1
…別に、こっちも話ないからいるだけにしろよ?→2
いればいいじゃないか。それと聞きたいことがあったんだが…→3 聞きたいことを記入
自由安価→記入

2

正樹「…別に、こっちも話ないからいるだけにしろよ?」

アリサ「それでいいよ」

紅茶を飲みつつ答えた。

こうしてちょこんと座っている姿はどこからどう見ても普通の少女なんだがな…

部屋の備え付けの風呂に入り、お前は入らないのか?と後で聞くとかぶりを振った。

彼女はゲームでポケ○ンをやっていた。

何しに来たんだろうな、こいつは。

気にせずにベッドに入った。


まどろんでいた中誰かの手が触れた気がした。

眠かったので気にせずに寝た。

翌日、俺は訓練を何も知らされていなかったのでPさんに聞こうとしたが寝ていた。

ならサムライに聞こうと部屋に行こうとしたところ、曲がり角でこの前のスラヴ系のおばさんとぶつかった。

この人もこの支部の勤務だったのか、俺は驚きを隠し謝りつつサムライの部屋へ向かった。

扉を開け、今日はどんな訓練をするんですかと聞いたらとうとうか、という意味深な言葉が返ってきた

サムライ「とうとう最終日だな」

正樹「どういうことですか?」

サムライ「訓練最終日って事だ。桜花と正樹の二人のな。お前はもう内勤にするよう口利きしたが桜花は別の支部に勤務するらしい」

正樹「桜花が…」

サムライ「まあすぐに転勤って訳じゃなくて手続きがあるからちょっと経ってからなんだけどな」

サムライ「訓練の事だが今日はすぐ終わる、ただ最後だからキツイ訓練だけどな」

顔をしかめているとサムライが肩を叩きつつ言った。

サムライ「訓練最終日として正樹、桜花と戦え」

4人で道場に集まった。

サムライ「最後の訓練だ、二人ともこれが手合わせになる最後の機会かもしれない。悔いのないようにな」

サムライ「もう一度説明する。ルールは金的目潰し、なんでもありだ。ただし相手が殺しそうになったら俺たちが止める」

アリサ「止める…」今朝起きた時は彼女は部屋にいなかった。きっと朝早く出てきたのだろう。寝癖がフードから見えている。

サムライ「場外は無いがこの道場から出来れば出るなよ。制限時間は1時間だ。二人とも準備はいいな?」

桜花「おう」

正樹「準備OKです」

サムライ「試合…開始」旗を振った。


桜花の攻撃>>654
正樹の攻撃>>656

桜カッター

新幹線鞭で足払い

俺は新幹線鞭で足払いをした。

しかしあっさり飛んで避けられた。

桜花「それ読んでるぜ!B(ブロッサム)カッター!!!」

桜の花びらが俺を襲った。だが避けた。かなり早い。足を掠った。血が出たかも。

Bカッターを桜花が連発してくる。俺は掠ったり直撃したりしながら考える。


サムライ「これから桜花と戦うお前にアドバイスだ。お前たち2人のうちレベルが高いのはお前の方だ」道場へ向かう道の途中でサムライは語る

サムライ「だが桜花の能力はかなり汎用性がある。『乗り物』と限定しているお前には能力では負けない」

サムライ「おまけに遠距離に逃げられたらこっちが圧倒的不利だ。乗り物のスピードと念動力の早さ。お前の能力でも熟練した奴なら勝てるがほぼ同じレベルならお前は負ける」

サムライ「近距離も互角とはいかない。じゃあどうするか」

サムライ「相手の能力に汎用性があるといったな。だが汎用性がある分桜花は普段『桜の花びらで生物を作り攻撃』とか『桜の花びらを使って攻撃』とかばかりで能力への想像力が欠けていて攻撃が単調だ」

サムライ「対するお前は動きや覚えに多少才能がある。お前も攻撃が単調になりがちだがな」

サムライ「想像力を振り絞って総合力で戦っていけ。そうすればレベルはお前の方が高いんだし勝てるさ」

想像力、か。なら能力を駆使して攻撃するまでだ!


桜花の次の攻撃
>>658

桜の馬を突撃させる

桜花「ゴールデンチャイニーズパラダイス!」桜の馬を生成して突進させてきた。

折角だ、応用させてもらおう。

桜の馬を見据え直前まで近づけさせた。

馬が当たる直前になって構え、手刀を馬の胴体に叩きつけた。

案の定、正面だけ固くして側面を柔らかめにしてあったのか馬は無残に分解された。

桜花「なっ」

俺は近づくと正拳突きを敵の腹にぶち込んだ。

すぐさま桜の花びらでボクシンググローブを作って腹を撃とうとしてきたから外受けでかわし、手刀で攻撃した。これも敵にダメージ。

驚いたように敵は下がった。正拳突きで攻撃しようとしたが届かなかった。

サムライ「やっぱり覚えが早いなマサは。もう空手の動きだけならマネできている。まあ細かい動きや威力はまだまだだがな」

桜花「な、ちょ、冗談じゃねぇ!空手でなんで俺の体にダメージ残ってるんだよ!能力じゃねぇと攻撃ダメージにならないはずだろ!」

サムライ「よく見ろ桜花」

桜花「…な」

俺は右拳からミニチュアの清掃車をはみ出させていた。

サムライ「おそらく能力の『乗り物を発射させる』というものを応用したんだな」

正樹「はい、これなら能力が実力的にも運的にも失敗しても発射、いえ発車させるわけじゃないですからしっかり攻撃できます」

正樹「加えて敵に触れ、攻撃しているのは乗り物。敵の能力に直接空手で攻撃できて、しかも乗り物の固さで攻撃力のなさをカバーしてます」

敵に攻撃が当たる瞬間さらに乗り物を体から射出させ、ダメージを倍増できる。とも心の中で呟いた。

桜花「じゃあ俺の馬を分解させたのは」

正樹「この攻撃です」

桜花「きたねぇぞンな攻撃」

サムライ「敵がどんな攻撃をしてくるか分からないだろう桜花、順応しろ。マサ、いい正拳突きだ」

正樹「いえ、清掃車での攻撃なので『清拳突き』です」

これで接近戦は俺の方が有利になった。空手の動きなら昨日のレッスンで多少覚えがある。

俺は敵に突進した。


正樹の攻撃>>660

石油タンカーを発射し引火させて、桜の花びらごと燃やす

俺が空手と能力の複合技の強さを見せつけ、突進して来たら桜花はこう思うだろう。

確実に空手の技が来る!と。違う場合もあるが俺ならそう考える。

だとしたらそれを避けるか攻撃するか守るかの3択だ。

攻撃する、はさっき攻撃が失敗したから可能性は低い。第一実力を見るはずだ。

とするなら2択。守るか防御するかだ。

ならこっちはどうする?どちらの場合にも対応すればいい。

答えは『裏をかいて敵の近くで石油タンカーを発射し引火させて、桜の花びらごと燃やすため爆発させる』だ!!

これなら防御してもダメージを喰らうし、避けても爆風で吹き飛ばせる!

ただまあ、えげつない攻撃の上に桜花が死ぬ場合がある。えげつなさはこの際おいておこう、あと死なないようにタンカーの大きさを小さくすれば問題ないはずだ。

俺は近づいて桜のバリアを出しつつあった桜花の目の前で石油タンカーを出した。


>>662
石油タンカーの大きさ(何分の1スケール、何m大等記入)
Lv28+コンマ÷2で成功度判定 成功度60以上で成功

ほい

大きさは?↓1

2メートル大のタンカーを発進させた。

かなり運がよかったらしい。自動追尾付きだ。

爆発する。

煙がもうもうと立ち上った。引火したらしい。

俺はそのまま火が燃え移らないようすぐ離れた。

しかし桜花は突進してきた。桜の花びらのバリアを燃やしつつそのまま!

桜花「B(ブロッサム)シールドアタック!」

俺は咄嗟に清拳突きでバリアを破壊した。

だが破壊したのが不味かった。

桜花「だと思ったぜ!」バリアの中から桜を刀に固めた桜花が出てきた。

俺はそのまま清掃車空手で敵に攻撃する。届け!

サムライ「そこまで!!!」

二人とも即座に止まった。俺の拳と桜花の刀は殆ど相手への距離は同じになっていた。どちらが先に届いてたのかは分からなかった。

サムライ「二人ともやり過ぎだ!道場を燃やす気か!」

アリサ「引き分けで」

サムライ「そうだな…今日のところは引き分けだ。消火手伝え!」

正樹「あとちょっとだったんだけどな…」消火しつつ呟く。

桜花「正樹、決めたぜ」

正樹「なんだ?」

桜花「今日からお前は俺のライバルだ」

正樹「ライバルって…」

桜花「俺と引き分けた実力はある、簡単に死ぬなよ」

サムライ「悪いが今のところお前等2人とも中の下レベルの強さだぞ」

桜花「言うなよ」手を止めず桜花は言った。


消火した後桜花に勝てなかったことを自室で反省した。

戦いの流れからいって俺は勝ててた。だが最後の桜花の機転で形勢を逆転させられた。

手加減しなかった方が良かったのか。それとも敵の攻撃を読むのが甘かったのか。

次までには勝てるようにしよう。そう思い自室で空手の予習復習をして午前中は終わった。


午後(夕飯前)は何をしようか
>>667
空手をしに道場へ行こう→1
PさんにPCを借りに行こう→2
自由安価→記入

1

サムライ「もっと強くなりたいのか?」支部内の喫煙室。タバコを吸いつつ俺へ視線を向けた。

正樹「はい」

サムライ「でもな」

正樹「お願いします!みんなを守れるようになりたいんです」

サムライは迷っているように見えた。

そして「死ぬ可能性があるぞ」と呟いた。

覚悟してます、と言葉で睨むくらいの勢いで言った。

ため息を吐いた。どうやら根負けしたようだ。

サムライ「わかった。死ぬ覚悟をしてまで守りたいものがあるんだな」

正樹「はい」

サムライ「じゃあ時間以外は止めないぞ」

正樹「時間?」

サムライ「ああ。実は手っ取り早く強くなれる方法って言ってたのはタイトルホルダーのレベルを上げるタイトルホルダーがいるんだ」

サムライ「そいつについて問題が一つある」

正樹「なんです」

サムライ「シマグニ支部に出張して明後日まで帰ってこないってことだ」

ド○フのコントよろしくずっこけてしまった。

明後日の夜には帰ってくるだろう、という言葉を聞きつつ正樹は失意のまま去った。


>>672
PCゲームをやるためPさんにPCを借りに行く→1
疲れたし寝るか→2
自由安価→記入

1

俺はPさんの部屋のドアをノックした。

正樹「Pさん?起きてる?」

何も音がしない。

正樹「おーい、でてこーい」

おかしい。寝ているのか?

俺は無遠慮な事をわびつつドアを開けた。

Pさんはいた。

だがいつもと全く違う。ベッドで毛布をかぶり震えている。

正樹「…Pさん?」

驚いてこっちを向く。

P「あ、ああマサか」

声が俺を心配してテレパシーした時よりも深刻だ。

正樹「どうしたんですか?いつもなら『よく来たねー。さあ入って入って入って入って』くらいいいそうですが」

P「はは…そうだね」雑多な机の上からコーヒーをとって飲んだ。

P「ちょ…っとね。スマ○ラの対戦で負けちゃって」

明らかに様子が変だ。


>>674
気にしないでPCを借りてく→1
気にしてどうしたのかと聞く→2
何も言わず抱きしめる→3
自由安価→記入

3

俺は何も言わず抱きしめた。

Pさんがひゅい!と声を上げたがおとなしく抱き返してきた。

正樹「わかった。何も言わなくていい。ただ力になる時は力になる。困った時は言ってくれ」

P「…本当?」

ああ、と頭を撫でてみた。心なしか鼓動が早くなった気がする。それがPさんのものなのか俺のものなのかは分からなかったが。

Pさんが明日話すから、と小さく言った。

それで十分だ。明日聞こうと心に決めた。

俺は安心しろよ、と声をかけて出ていった。


自室にアリサはいなかった。

すっかり疲れ切っていたのでドアに鍵をかけてベッドに寝転がったらそのまま寝てしまった。

翌日になってそれに気づいた。とりあえず汗を流すため風呂に入って出たらもうすぐお昼になる11時だった。

それで部屋で筋肉痛と戦いつつストレッチ、そして空手の練習をしたあとお昼に向かった。


>>676
お昼の後、真っ先に行くのは
Pさんの部屋→1
道場→2
自由安価→記入

正樹「Pさん、開けるよ?」

P「いいよ」

今日は大丈夫そうだ。俺はドアを開けた。

彼女とぶつかりそうになった。

正樹「あ、ご、ごめん」

P「折角昨日のはかっこよかったのにな」呟くと「まあいいや、会議室で話すよ」

正樹「…?」

P「行こう」俺は会議室まで訳の解らないまま連れられていった。


会議室には大勢の人間が集まっていた。

本部長やサムライ、連月もアリサもいる。知らない顔も多い。

俺が入っていいのか迷ったが、本部長がPさんと話しているところを見ると大丈夫らしい。なんのこっちゃ。

正樹「あれ、この前のチャイ支部の黒髪の」意外な人物に驚いた

黒髪「あ、こんにちは」本部長の妹は丁寧にお辞儀した。

本部長「マサ?なんで知ってるの?」鋭い目で睨まれた

正樹「ええと…ははは」笑ってごまかした。

正樹「Pさん、そろそろ説明してくれませんか?」俺はPさんに向きかえった。

P「ジャックが来るの」

正樹「え?」

P「ジャックが、来るの」思いつめた顔で言った。その場のみんながこっちに振り返った。

正樹「いや、聞こえましたけど、冗談ですよね…?」

サムライ「冗談じゃない」

本部長「知らないのね…いい?ジャックはブラザーズのリーダーだけど、ハムちゃんずを倒すのに自ら出向くこともあるの」

正樹「それじゃあまるでベル○ーゼみたいじゃないですか…」

P「マサくん、それ言っても通じない」含み笑いをしつつ肩を叩かれた。

周囲の何人かが目をそらしてめいめい雑談を再開し、何人かに白い目で見られた。

正樹「でも、それってリーダーを倒せる絶好のチャンスなんじゃないですか?」

P「そう簡単にはいかないんだよね…」ため息を吐きつつ机に頬杖をついた。

サムライ「お前はこっちに来てまだ日が浅いから知らないだろうが、ジャックのサブタイトルは『絶対無効』なんだ」

サムライ「非情に強力な能力にサブタイトル。それだけ奴の存在は脅威で奴の攻撃を受けて潰された支部がいくつもある」

サムライ「だから今日はスパイのリークで知ったジャックの襲撃を対策するために集まっている。ここにいるのは全員ハムちゃんずの実力者だ」

成程、だから何人も知っている顔があるわけだ。桜花がいないのはそのためだろう。

俺がここにいれるのはLの予言のためだろうな。

それと同時に理解した。きっと昨日のPさんの怯えようはジャック襲撃の事をリークされたからだ。

正樹「あれ、ちょっと待ってください。じゃあこの人は…」俺が黒髪を指す

サムライ「知らなかったのか?ショッカーだぞ」

黒髪「あ、ええと、自己紹介してなくてすみません。私はショッカーでチャイ支部副支部長を務めているメイと申します」お辞儀された。

まさかこの人もショッカーだったとは…

本部長「それではジャック対策会議を始めます」プロジェクターの電源を付ける。雑談がしん、とおさまった。

今からプレゼンということは昨日の時点で本部長へは連絡が届いていて、パワーポイントを作っていたという事か。

俺は隣のPさんに耳打ちした。

正樹「でも『絶対無効』なんて攻略無理じゃないですか?そんなチート能力…」

P「攻略できるよ、方法は今から本部長の説明が」顔を向き直らされた

本部長「…えーそこでジャックの能力は『ジャックと豆の木』、サブタイトルは『絶対無効』です」

本部長「特にキーワードとなるのは絶対無効です。この能力の概要は『どんなタイトルホルダーの能力でも自信の能力を発動し能力に当てさえすれば絶対に無効化する』です」

本部長「理論上この能力を打ち消す方法はありません。なので私達ができることは不意打ち、精神攻撃、即死系トラップなどがあります。これらは能力を発動する隙を与えることなく攻撃する方法です」

本部長「しかし彼は曲がりなりにもショッカーで、歴戦の猛者ですからこれらの攻撃は十分対策してくるでしょう。これらは攻撃を読まれ倒すのに失敗した例があります」

連月「では、どうすれば?」

本部長「ここで注目すべきは同じショッカー達です。ショッカー同士の戦いで能力がぶつかり合った時は神から与えられた能力ですので『タイトルよりサブタイトルが優先される』という法則が適用されます」

サムライ「『サブタイトルがタイトルを喰う状態』だな」呟いた

本部長「例を出しましょうか。ここにいるアリサとメイの能力同士がぶつかり合うとしましょう」

本部長「アリサの能力は>>680。そしてメイの能力は>>681です」

本部長「アリサのサブタイトルは『絶対連鎖』敵の攻撃にまで干渉して攻撃を連鎖させる能力、対してメイのサブタイトルは『絶対反射』敵の攻撃を反射させる能力です。」

本部長「シミュレーションしましょう。メイが水のバリアを張りそこに棘が当たった場合…メイの能力で棘の攻撃を防ぎ反射。そしてアリサに向けて攻撃が連鎖していくでしょう」

本部長「ただしここでアリサの能力が発動しメイの能力に干渉。メイの水のバリア内に能力が連鎖しメイに攻撃が当たるでしょう」

正樹「ややこしいな」

P「『サブタイトルは両方成立する』って軽く考えればいいよ」


>>680 
アリサのタイトル(『棘(とげ)』『茨(いばら)』『針』関連のタイトル)
>>681 
メイのタイトル(『水』関連のタイトル)
※連投可 ただし関係のない物の場合再安価します

ブラックナイトと薔薇の棘

仄暗い水の底から

本部長「さて、サブタイトルが両方成立する、はジャックにも適応されます」

本部長「これは前回の襲撃で分かったことです。皆様のご冥福をお祈りします」周囲を見渡した。

本部長「さて尊い犠牲の上に成り立ったこの法則。これを使えばジャックを倒すことも可能、と考えてます」

本部長「ジャックの能力は『マメの木を生やす能力』。これで攻撃された場合能力を消されます」

本部長「アリサの能力は相性が最悪で攻撃をすべて消されます。連鎖したものも含めて」

本部長「しかしメイの能力は反射…十分効きます」

本部長「先程の例を出します。メイのバリアにジャックの豆の木が当たった場合…ジャックの攻撃でメイの水のバリアは消されるでしょう」

本部長「しかしサブタイトルは両方成立する…メイのサブタイトルが発動しメイに向かってきた豆の木は反射されメイに攻撃は届かず、ジャックは反射された豆の木を避けざるを得ません」

本部長「仮に能力をもう一度発動させたとしましょう。そうするとメイのサブタイトルで返ってきた豆の木と新たに作り出した豆の木、両方サブタイトルが成立しますからズバリ相殺…やったことはありませんが理論上そうなります」

正樹「じゃあ無駄じゃないですか?」発言した後睨まれすぐ後悔した。

本部長「確かに無駄な事です。しかしこう考えられます。『ジャックが2度攻撃したのに対しメイは1回で防いだ』労力は2倍というわけです」

正樹「てことは…血液切れを狙う…?」

本部長「半分その通りです。正確にはそのやり取りの最中にもジャックに遠巻きから不意打ちを加えて攻略します」

成程、それなら倒せそうだ。

本部長「私の攻略プランはこの通りです。何か異議のある人はいますか?」

誰も発言しなかった。

本部長「それではこの攻略プランでいきましょう。攻略プランの軸はメイとアリサです」

なんでアリサが、と知らないおじさんから聞こえてきた。

本部長「『ジャックはまだアリサに執着しているから』です」

風呂行ってきます




>>684
会議後の展開

空手→1
メイと話をしに行く→2 何を話すか記入
Pさんと話す→3 話す内容を記入
自由安価→記入

1

おじさん「え、でも100年近く…」

本部長「そうです100年近く経っています。もう既に愛情は無いと思われます。しかしスパイに行った者の話ではまだ執着していることからおそらく単純に『アリサを仲間にすればこの世界を征服に一歩近づく』という妄想に執着している事と思われます」

本部長「では話を戻します。アリサは彼女自身ショッカーで実力がありますし、ジャックもまさか一人で1週間後、この支部を攻撃するとは思えません」

本部長「そこでアリサには雑魚の掃討をお願いします。ショッカーなら多分楽でしょう」

一瞬アリサが暗い顔をフードの奥でした気がした。

本部長「雑魚の掃討をしてジャックが出てきたら逃げてください」

アリサ「どっちに…?」

本部長「支部の南に逃げてください。そこで異世界を作る能力者の方がそっちの支部にいらっしゃいますね?ウェイバーさん」

気弱そうなおじさんは「ウェイバーじゃなくてウェーバーです」と小声で言いつつ頷いた。

ウェイバーなら調味料だろ、と心の中でつっこむ。

本部長「よろしいです。その異世界にアリサは逃げ込んでジャックを誘い込みます。恐らく何人か連れてくると思いますしそれは」

ウェーバー「彼女の能力なら人間を選択して異世界に迷い込ませます」

本部長「ああ…いいです、ならジャック一人にできましょう。一人で迷い込ませたらアリサは隠れメイが応戦、ジャックを倒します」

メイ「お姉ちゃん…アリサが敵に連れ去られたり異世界作る人がいなくなったら?」

本部長「アリサは連れ去られる可能性はショッカーですし無いでしょう。しかし異世界を作る人が無くなったらの場合は…うーん」

メイ「西にある洞窟は?」

本部長「いいわね、じゃあそれにしましょう」

一瞬メイの口元が笑った気がした。気のせいか。


その後は各支部から何人どんなタイトルホルダーが来るのか協議した。

シマグニからは下さんもラルファスも来るらしい。二人はどんな能力か気になるところだ。

うちの支部だけ協議は副支部長のサムライだった。何故だろうか。

そしてサムライが本部長に「福田くんのアレ、どうしますか?」と聞いていたのが気になった。

本部長は「万が一の時に正樹と彼は待機させておいて」と言っていたがフク君は一体何者だろうか。

俺は予言でショッカーになると言われたタイトルホルダー、じゃあフク君は一体なんだというのだろう。気になるところだ。

ともあれ会議は終わり、作戦の詳細を決めなければいけないので続きは明後日となった。Pさんの不安は大分無くなったようだ。顔で分かる。

最後に本部長が「私は支部でのタイトルホルダーの手配をしつつ、放浪している残りのショッカーを追います」と言っていたのが印象に残った。

柴吉は生死不明。バーンズ、レオナールはどこにいるかもわからないのだ。今更勧誘は厳しいだろう。

俺はそんなことを考えつつ空手をして、夕飯を食べて、ストレッチの後寝た。

早いかも知れなかったが、体が疲れているし明日はサムライの言っていたタイトルホルダーが来る、これでいい。

ぐっすり寝た。

>>685 訂正
× その後は各支部から何人どんなタイトルホルダーが来るのか協議した。
○ その後は各支部から何人どんなタイトルホルダーが来るのか支部長が発表し、それについて協議した。

翌日、俺は生活リズムが戻っている事を確信しつつ朝から空手をやりサムライを待った。

サムライがタイトルホルダーの能力のレベルを上げるタイトルホルダーを明日の朝連れてくる、と言っていたからだ。

案の定サムライは一人の女性を連れてきた。

この前のスラヴ系のおばさんだった。

エヴァ「チェコ人と中国人のハーフのエヴァです。よろしくお願いします」

彼女がタイトルホルダーのレベルを上げる能力を持っているらしい。

サムライ「彼女のタイトルは『修行論』…この能力で異世界に飛ばしてそこで任務をこなしつつ特訓してもらう。そこで死ねば精神は死んでこっちの世界でも心が壊れ狂って死ぬことになる。特訓のレベルは1~5の5段階で数が大きいほどレベルは上がる」

正樹「なら5を」

サムライ「ただ一つ問題がある。4の難易度をクリアしたのは5人、5の難易度をクリアしたのは誰一人としていないことだ」

サムライ「…どうする?」


>>688
正樹が選ぶ難易度

4

無難ですね…
今日はここまでで。

正樹「4ですね」

エヴァ「4ですか…本当にそれでいいんですね?」

正樹「はい、お願いします」

エヴァ「それでは医務室に移動しましょう」

正樹「え」

エヴァ「私の能力は最低3日かかるんですよ。その間寝ながら精神世界で戦うので無防備にこんなところで寝てるのは…」

正樹「えーっと、サムライ」

サムライ「大丈夫だ。会議には欠席するように言っておく上、万が一にもお前は作戦のよb…いや隠し玉のままだ。あとで作戦を教えれば十分だろう」

今予備って言わなかったかこのおっさんは。

ともあれ俺は医務室までエヴァさんと移動した。サムライに空手を教わりたかったが仕方ない。帰って来てからにしよう。

エヴァ「ベッドに横になって下さい」

言われる前にベッドに横になった。彼女は俺の体に手をかざしている。そしておもむろに口を開くと催眠術をかけ始めた。

エヴァ「これからあなたに精神世界へと誘う暗示をかけます。10から0までカウントダウンします。0になったら、あなたの体はズーンと、落ちていきます」大体こんなことを言われつつ、意識して聞いていった。

やがて体が動かなくなってくると、あと20秒で精神世界に行く事を告げられた。

その時最後にさらっと「『修行論』レベル4は悪いコンディション、重力が2G、能力の制限がかかった状態で自分の知りうる最も強いタイトルホルダーと戦い、さらに任務を5つこなす任務です」という声が聞こえた気がする。

俺が返答する暇もなく、俺の意識は途切れていった。


>>695
正樹が想像する最も強いタイトルホルダーとは?

アリサ

俺はいつの間にか霧のかかった場所にいた。

体全体が重い、頭も痛く腹痛、全身の筋肉痛も併発している。

とりあえずまっすぐ進む。

これが夢で、見えてくるものは変電所ならよかったのだが、残念ながら夢ではなく、霧を抜けた先にアリサがいた。

アリサ「よく来たね」精神世界なのだからよく来たね、と言っているのも頷ける。俺の無意識がきっと彼女に事情を説明したのだろう。

今でも対アン戦を思い出す。アンでなかったらあの棘の串刺しはおそらくやられていた。

思い返したことで恐怖が甦ってきた。いや落ち着け、彼女に勝たなければこの精神世界から出れはしないのだ。

精神世界?そうだ。彼女は俺の作り出した幻想に過ぎない、つまり本物よりは弱く、俺の想像の範囲の強さ(それでも相当強いが)のはずだ。そこに勝機がある。

第一の試練、第一の試練。どこからか機械的な声が聞こえてきた。人というよりロボットの合成音声に近い。

第一の試練、『>>697』開始。

アリサがこっちへ向かってきた。


第一の試練
>>697
(※『アリサと戦う』は5つすべての任務にかかる試練なので再安価します)
ここはどういった場所か
>>698
※連投可

アリサに5秒触れ続ける

砂漠

>>697
能力貼ってなかったのが災いしましたね…


アリサ レベル10067
能力名"ブラックナイトと薔薇の棘"
このタイトルを持つものは自分の触れている場所から棘を生やす能力を持つ。
また種(シード)を埋め込むことで時限式に棘を生やすことも可能である。
太さは最大50㎝最小1㎜、長さは最長1m最短1㎝。
サブタイトル"絶対連鎖"(どんな物、攻撃、能力にも自らの能力を干渉させ、やろうと思えば血液の限界まで無尽蔵に攻撃を連鎖させ続けることが可能。タイトル発動時に発動するサブタイトル)
一見なんてことのない能力だがどんな物にも干渉できるので自らの能力に干渉し『足から棘を生やす→靴→コンクリート→相手の足元から棘発生』等やろうと思えば考えた瞬間にノーモーションで能力を発動できる。
また相手の能力、相手自身にも干渉するので『棘→相手の能力で生成した盾→棘』と棘を生やすことも、『地面から生やした棘→掠った相手→掠った相手に一瞬でシードを埋め込む→シードから棘を生やす→生やした棘からさらに棘を生やす』といったことも可能。
ただし連鎖させるたびに少しずつ棘の長さ、太さの最長、最大数が小さくなる(この特性は次に能力を使う時にリセットされる)
常人をはるかに凌駕する身体能力(強化能力でも到達が難しい)と能力発動時以外でも常時Lv100以上のタイトルホルダーが狙い撃ちする程度の命中精度をも持つ

その試練アリサ相手だと即死しますが再安価しますか…?

>>699 サブタイトルがタイトルより前に出てる(強い)のは不味くない…?
副題は主題に添えて、分かりやすくしたりする為のものだと思う

「絶対連鎖」と「能力発動時以外でも常時Lv100以上のタイトルホルダーが狙い撃ちする程度の命中精度をも持つ」
はタイトルがないと意味のないもの(タイトルを補助・強化している)だからチートっぽくてもサブタイトル

だけど「常人をはるかに凌駕する身体能力(強化能力でも到達が難しい)」は完全にこれだけで独立しちゃってる
つまり、タイトル(能力)なしでもサブタイトルだけで戦えてしまう(しかも強化能力のタイトルより強い)
あくまで「サブ」であるべきだと思うんだけど

第一の試練はアリサが絶対に戦いたくない状況、場所を当てる事だった。

俺は即座に動いた。棘が足元から噴出してくる。

棘を蹴飛ばして退く。追撃の棘。俺は足で砂を蹴飛ばして目潰しした。

アリサ「…どれ?」

砂漠にも砂の多いところ、少ないところがある。

丘陵の高低を馬鹿にしてはいけない。人一人が隠れることぐらい訳はない。

砂で視界を奪った直後俺は20台もの車両を出した。何故か?乗り物に隠れたと思わせるためだ。

そのうちいくつかは動いている。いや暴走していると言っても過言ではない。

暴走した予測不能の乗り物を一つ一つアリサが潰している間、時間を稼げるからだ。

それにしても試練の内容は一体何なのだろうか。

ここは俺の精神世界だ。だからきっとアリサの攻撃も試練の内容も俺が『知っていること』の範囲内である可能性が高い。

つまり『アリサが絶対に戦いたくない状況、場所を当てる』という事は、俺が見た場所、遭遇した状況の中のどこか、何かが『アリサが戦いたくない場所』であり『状況』である可能性が高いわけだ。

彼女が戦いたくないのは…!

アリサ「そこ?」

声が近づいてくる。俺の場所に気づいたか、それとも俺に近い停止車両に近いかだ。


>>713
俺が出した答えとは…

元最愛のショッカー、ジャックを自らの手で葬るためにスパイとしてブラザーズ支部へ乗り込み戦う状況→1
正樹がブラザーズ側に寝返り、アリサを葬るために支部に襲ってきたのを応戦する状況→2
スパイではないのに支部内でスパイだと疑われ、支部から逃げる途中支部すべての人間に追われ戦いながら棘で仲間を串刺しにしつつ逃げる状況→3
ショッカー全員を倒そうとこの世界の人間が立ち上がり、自分を除くショッカーの仲間全員を処刑し密告するため不意打ちで捕獲しに行く状況→4
自由安価→記入

2

正樹「お前が戦いたくないのは、俺だろ」

足音が近づく。恐らくある程度の場所が察知したようだ。

正樹「俺がブラザーズ側に寝返ってお前を倒すために支部に襲ってくるそれを応戦する状況だ」早口で残りを言った

恐らく彼女は俺のことを大切にしている。それも何らかの思い入れがあってのことだろう。

アンとの戦いで俺の中にジャックを見出している可能性が高い。俺はその可能性に賭けることにしたのだ。

砂が飛んで目の前に宙返りをしつつアリサは降り立った。

と同時に右頬を棘が掠った。


セイカイ!セイカイ!ロボットの合成音声が聞こえた。


アリサは攻撃を止めていた。当たったようだ。

サムライの話でも分かっていたが今の試練で再認識した。エヴァさんの能力による試練は、一筋縄ではいかないだろう。

ため息を吐きつつ俺は次の試練を待った。

俺がサムライに正樹はどこに行ったんだ?と聞いても何も答えてくれなかった。

何度も聞いてやっと返してくれたことによると『タイトルホルダーのレベルを上げるタイトルホルダーの能力で眠っている』んだとさ。

で、肝心の俺もやりたいって言うと『エヴァは一人までしか能力を使えない』だと。ありえねぇよマジで。

俺だけ置いてけぼりにされて黙っていられるか、とサムライに稽古をつけてもらった。

なんで正樹がそんなに強くなりたいのか俺にはサッパリだが、もしかしたらライバルである俺を意識し始めたからかもしれない。

そうこうしているうちに俺がジャパニ支部を離れる日がやってきた。会議室で送る会だ。支部の人間が全員出ていくわけにもいかないので人は多くない。

装飾役のエロメスとアヒオがいなくなったから寂しい送る会となることをPさんから聞いた。

その話し方だとあの二人、仲が良かったのかもしれない。アイツ等天国でちゃんとやってるかな?それともこの世界って死んだら元の世界に戻るんだろうか。

何故か心なしかみんなピリピリしてるみたいだった。

もしかして俺へのプレゼントがあるけどばれないように気を張ってるのかもしれない、と思ったが送られたプレゼントは少なかった。

サムライにまだ正樹が戻らないのか聞いたが「焦るなよ桜花。正樹が減るもんじゃないし」と苦笑された。

戦うのがまだでも別れの握手ぐらいはしたいじゃん?俺がそう主張していると>>717がBL?BL?オー×マサ?と呟いていた。そういえばこいつBL好きだった。

いつもならこういう手合いはほっとくが別れの時だ、一応ツッコミはした。

本当はうぐいすとも別れの挨拶がしたかったが、うぐいすは今や敵である。いつか俺が連れ戻して見せてやろうと心に誓った。


>>717
BL好きのタイトルホルダーの名前(自由安価、女)

リアナ

一方アリサがバースディケーキ大のケーキを切っている。

正直俺は会ったことないからレオナールよりアリサの方が何を考えてるか分からない時がある。

今は不満顔だ。ケーキが小さすぎて満足できないか、ケーキが大きすぎて太るから不満足かの2択なんじゃないか。

桜花「主役だからってこんなに大きく切らなくていいんだがな」

>>719「じゃあ私が消費しますね、食べますリアさん」俺へのケーキなのにそんな得意げに頬張らないで欲しいが

リアナ「ダイエット本借りに来てるの知ってて言ってる?」

>>719「さぁどうでしょうね」

リアナとPさんと>>719は仲がいいらしい。趣味が近いのだろうか?部屋の外に出ているPさんを見たことがないので想像がつかない。

Pさんは最近付き合いが悪いらしい事をリアナが食堂で喋っていたが、俺は最近噂になっているPさんと正樹の仲が怪しいと思っている。羨ましい奴め。


>>719
支部内の図書館司書の名前(自由安価、女)

>>718 訂正
1行目 × アリサが
○ アリサは

5行目(?) × 食べますリアさん
○ 食べます?リアさん

6行目(?) × ダイエット本借りに来てるの知ってて言ってる?」
○ 私がダイエット本図書館に借りに来てるの知ってて言ってる?」

安価だったら下

切り終わってアリサが何やらPさんと話をしているみたいだ。俺も目を瞑ってテレパシーに参加した。

桜花「何してんだ?アリサ。切り終わったなら食おうぜ」

アリサ「…待って。P、ホントに来れないの?」

P「うーん…まあねー?私みたいにナイスバディの人はー、体重維持しないといけないよね」パフ、と音がする。テレパシーで声以外が遅れるのは知らなかった

P「しーかーも私みたいにナイスバディの人はちゃんと連絡役として取次しないといけないから気が抜けなくて部屋が出れないよね」二度目のパフ「しーかーも」

アリサ「もう分かった。Jが来る日は明後日なんだからスパイの首尾確認して」

J?一体何の略称だろうか

P「え、あ、はい…もしもーし>>722さーん?」


>>722
ブラザーズに入り込んでるスパイのタイトルホルダーの名前(自由安価、男)

繝槭げ繝翫Β

文字化けしてるので安価下にしますね

ジョン「なんですか」

P「Jはまだ動かないですね?」

ジョン「勿論じゃないですか」

俺たちは言葉とは裏腹に支部の入り口に集合していた。ジャックも、ゾディアックも、クロも、見知った顔も。

上ではマリエンヌが退路を断つために待機している。

日本の戦国時代の戦いでは退路は開けておくのが礼儀だったらしいがそれはそれ、これはこれだ。

ブラザーズの小さな1支部分の戦力はここにいるだろう。

P「じゃあ君には悪いけど、先にケーキ食べてるよ。大丈夫欠片残しておくから!」

ジョン「酷いなぁ。ま、景気よくやってくださいね」

P「ケーキだけに?」

薄く笑ってテレパシーを切った。「最後の晩餐だからな」と呟いた。

流した情報だと明後日ジャックことJが動くことになっている。

だが俺は『奴』には逆らえない。だから裏切って奴の命令通り動く事にした。

誰だって奴に魅入られた者はそうだ。悪の魅力に抗えなくなる。破壊したいという衝動に耐えられなくなる。

暗闇でジャックが煙草を消した。それと同時に俺たちは支部の入口へと向きかえった。そろそろ殺戮の時間だ。

俺がそれを感じ取ったのはいちごをケーキから降ろしている時だった。

地震かと思う揺れと爆音。かつてサンボーニでゾディアックにやられた時と同じ。これは何かが爆発した音だ。

桜花「Pさん!今の爆風はどういう事なんスか?サプライズにしては」

P「わけが分からないよ!じゃなくてだね、どういうことなのかはこっちが聞きたいよ。入ってきた情報だと支部の入り口が爆発した。つまり」

リアナ「ジャック?」

サムライ「敵襲か!」

P「爺さんが何か言ってる!繋ぎます」

爺「皆さん逃げなされ!ジャックが来」

P「切れた」呟くように頭に響いた。

サムライ「落ち着け、爺なら生きてるさ」心なしかテレパシーの声に自信がない「各支部代表と連絡は」

P「それが各支部のテレパシー能力者と連絡が…!」

サムライ「分断作戦か…!万が一があっては困ると支部代表を近くの支部に泊らせたのが裏目に出たな。だがメイは幸い近い支部だ。よく聞けP、すぐそこから逃げろ」

P「え、あ、はい…」

サムライ「お前が殺されたらこっちの連絡網はなくなる。先代のテレパシー能力者は今牢屋だからな。それと各支部長、特にメイは早めに呼んでくれ」

ライラ「私達は」

サムライ「敵を迎え撃って戦力を削ぎつつ逃げるか、それともただ単純に逃げるかだな…どうするみんな」

リアナ「私は戦う派で」

アリサ「逃げる」

サムライ「俺は逃げるだ」

ライラ「戦います」

意見が割れている。


桜花の意見は…
>>728
敵を迎え撃って戦力を削ぎつつ下に逃げる→1
敵を迎え撃って戦力を削ぎつつ上に逃げる→2
逃げることを最優先にし上に逃げる→3
逃げることを最優先にし下に逃げる→4
自由安価→記入

4

桜花「俺は逃げるだ。下に逃げよう。万が一上に敵がいても」

リアナ「いやいやいやいやいやいや駄目でしょ敵が下から攻めてきているんだから」

サムライ「いや方法がないわけじゃない」

リアナ「あ」何か思い出したようだ「そうか、図書館!」

サムライ「そうだ。昔敵の能力の概要を集めた資料室だったから秘密の抜け穴があると風の噂で聞いた」

サムライ「流石にどんな抜け穴でどこにあるかは知らないが、ライラ、案内してくれるな?」

ライラ「…いいでしょう。私の資料を燃やす仕事もありますからね」

桜花「なんで燃やすんだよ。頭おかしいんじゃねぇのか?」

サムライ「あのな、図書館の本を燃やせばそれだけで敵が上の階に上がっていきにくくなるだろ」

ライラ「違いますが」

サムライ「そうなのか」

ライラ「資料を敵の手に渡さないようにするためです。大量の資料を消せる能力者がこの場にいたらなにも燃やさなくてもいいんですが」

皆一瞬黙った。いないようだ。

アリサ「早く」

サムライ「そうだ、行くぞ」

俺たちは5階から3階へと降りて行った。

支部は7階建てだ。万が一上から敵が攻めてきてもまだ3階へは上の敵は到達しないだろう。

問題は下から来る敵だ。

案の定先客がいた。

ゾディアック「ふひひ!また会いましたね!」エレベーターを降りると目の前にいた。またコイツか。

正直図書館への道を急ぎたいのだが他にも何人かタイトルホルダーらしき奴がいる。先兵は5人。

ゾディアックとクロと天パと知らない顔が2人。片方はかなりの巨漢でもう片方は生気のない顔をした女だ。

桜花「今度は自分からやられに来たのか?」

ゾディアック「今回は違いますよ!その証拠にブラザーズファットマン3兄弟が長男!フレッド兄貴がいるんですねぇ!」

フレッド「こいつか、お前をボコしたのは」巨漢がこちらを見た「潰してやろうかお前」

桜花「潰れるのはお前の腹の餅だ。桜餅にしてやんよ」

生気のない女はライラを、サムライはクロを、リアナは天パを相手するような体制をとった。

フレッド「行くぞ」右手を素早く動かしたので俺は咄嗟に避けた

行かなかった。いや行けなかった。

ドッ、と音がした。フレッドは串刺しにされた。

二度目の音で天パも串刺しにされたようだ。

クロと生気のない女は辛うじて避けたようだ。ゾディアックは狙ってもいないようだった。

ゾディアック「あああ!兄ちゃん!」

アリサ「邪魔」怒っているのか、声が低い。

アリサがノーモーションで棘を出したらしい。本気を出すとこうなるようだ。つくづく敵には回したくないガキだ。

クロが分身した。

クロ「世話を焼かせる奴らだ」

ゾディアックはともかく、残ったクロと生気のない女はおそらくアリサの不意打ちの棘ではすぐには仕留められないだろう。



>>731
桜花の行動
クロ(本体?)を相手する→1
クロ(分身体?)を相手する→2
生気のない顔の女を相手する→3
ゾディアックを相手する→4
自由安価→記入

1

俺はクロの本体らしきものを狙おうとした。

桜花「B(ブロッサム)カッター!」無数の桜がクロを襲った。当たらなかった。

桜花「B(ブロッサム)ウェーブ!」桜の波でクロを狙う。回避される。

桜花「B(ブロッサム)ロッド!」桜の杖をクロめがけて投げる。ハズレのようだ。

敵が強いのは分かっていた。だがこうまで敵に攻撃が当たらないとなるとやる気が失せてくる。

しかし敵が攻撃してこないのは好都合だった。


どうする?
>>733
敵を挑発する→1
まだ敵に攻撃する→2
敵を変える→3 どの敵と戦うか記入
自由安価→記入

3 女

>>735
女のタイトルは?

ささみさん@がんばらない

桜花「ライラ、交代だ」

ライラ「良かったです。こっちも手を焼いていたので」

桜花「強いのか?」

ライラ「強くはないけど…まあ戦ってみれば分かります」

ライラにバトンタッチした。サムライを見るとゾディアックを階段に投げ飛ばしているところだった。

アリサは何体目かの分身体を狙っている。

俺は生気のない女に振り返った。

桜花「行くぜ」

生気無女「えぇ…だるいです」ぐったりと床に寝転がっている。

どう見ても手を焼く相手ではないと思うが…


>>738
桜花の攻撃
B(ブロッサム)カッター→1
B(ブロッサム)ウェーブ→2
いや、危険かもしれない。様子でも見るか→3
挑発する→4
自由安価→記入

4

桜花「おう姉ちゃんよ、戦う気はねぇのか?」

生気無女「うーん…」

桜花「ボッサボッサの頭じゃ彼女もできねぇぜ?」

生気無女「いらなーい」

桜花「お?行き遅れか?」

生気無女「ネトゲさえできれば十分だもん」

桜花「で、出たーwwwwネトゲ廃人奴wwwwww」

リアナ「ネトゲ馬鹿にすんな」後ろで戦ってるリアナが口を出してきた。

桜花「いやあんなのに金かけるとか」

リアナ「はぁ?『あんなの』?はぁぁぁああああ!?」物凄い勢いで突っかかってきた。

生気無女「『あんなの』はないよね」

桜花「な、なんだよ『あんなの』で間違っちゃいねぇだろ」気圧されてたじろいだ。

リアナ「殺すよ?社会的に」微笑んだ。

もうこいつどっちの味方なんだよ


どうしたものか…
>>740
リアナと交代しよう→1
さらに挑発→挑発の台詞を記入
自由安価→記入

1

よし、リアナと交代しよう。

桜花「リアナ!交代だ」

リアナ「えっ、クロ攻め桜」

桜花「そうは言ってないが」

リアナ「ちっ…」

肩を持ちつつ強引に場所を交代させた。

桜花「よし、改めて行くぜ!」

俺は向かってくるクロにB(ブロッサム)カッターを放つ。

クロにすべて当たり、さらに後ろにいた分身体にも刺さって2体消えた。

…?分身体と本体なら性能は同じはずだが、当たり前のように当たってしまった。しかも分身体攻撃しようとしてきた。

もしかしてクロは…


>>742
分身体を意図的に弱くしている?そして戦闘に時間をかけさせている?→1
分身体だけ攻撃ができる?そして本体は攻撃できず分身を生み出すだけ?→2
分身体は本体より劣ることがタイトルの内容?本体は俺と差し違えになるから攻撃できなかった?→3

2

クロ(そのまんま黒服。筋肉質) レベル62
能力名"分身"
このタイトルを持つものは分身する能力を持つ。
動かすには血が必要である(少なすぎるとアウト)。そしてタイトルホルダーから離れるほど動きが鈍くなる。
また肉体が強化されることはなく分身はあくまで自分をコピーした姿である。
分身の最大数は24人。
このタイトルを持つものは分身体の攻撃によってでしかタイトルホルダーにダメージを与えられない。

分身体だけ攻撃ができる?そして本体は攻撃できず分身を生み出すだけ?

だとしたら分身体を叩くより本体を叩いた方が早いような…

考えてるうちに最後の1人がアリサに串刺しにされた。

サムライ「ゾディアックは逃げた」後ろでため息を吐いた「敵を呼ばれるとまずかったが深追いしてピンチになるのもまずい、見逃したぞ」

アリサ「それでいい」

クロ「ここまでか」クロはポケットを探った


クロは…
>>745
自殺→1
降伏→2
最後まで戦う→3

1

ポケットからビンを取り出した。

止めたり攻撃する前に飲んでしまった。

クロ「仲間が作った毒だ、死ねる」

桜花「お前…」

クロ「だがお前たちとはまた会える。何せ図書館に既…に…」クロはつんのめって倒れ、血を吐いて死んだ。

俺もサムライもアリサもリアナも何も言わなかった。

あとは生気のない女だけだ。

探すと廊下の隅で生気のない女はライラと話していた。何やら楽しげだ。

サムライ「何してるんだライラ」

ライラ「降伏するそうです彼女」

サムライ「は?」

ライラ「なんでもこっちでの条件を出したらハムちゃんずに移りたい、と」

サムライ「プライドないのか」

ライラ「暴れられても困るのでとりあえず誰か彼女を一旦牢屋に」

リアナ「じゃあ私が」リアナが生気のない女を連れていった。

桜花「何話したんだよお前…」

ライラ「さぁ、なんでしょうね。さて、行きましょう」図書館のドアを開けた。


図書館にいたのは…
>>747
うぐいす→1
ジャック→2
その他→記入

1

>>746 訂正
× だがお前たちとはまた会える。
○ だがお前たちとはまた地獄で会える。

図書館は本が散乱していた。地震でも起きたのかと思うくらいの部屋の乱れようだ。

うぐいす「あら、久しぶりですね桜花さん」うぐいすが倒れた本棚の上に立っていた。何冊か本を雑に持っている。

以前の彼女とは違う、妖しい美しさだ。そして以前より遥かに強くなったことが直感で分かる。

だが彼女に見とれることは俺のすべきことじゃない。

桜花「うぐいす…」

うぐいす「私、アン様にね。ここの本を盗んで送ってたんですよ。アン様はそれはそれは喜んで…」

桜花「うぐいす、あのな」

うぐいす「ここの本から新しいクスリの精製法を学んだり、アン様のためにタイトルホルダーの能力を盗んだりしたの。楽しかったわあ…」

うぐいす「だからアン様が簡単に私を捨てたりするはずない。きっとアン様が私をいらないって言ったのはまた本を盗んで来いって言ったのと同じことよ」身を震わせる「でないと説明がつかない。私が捨てられるなんてあり得ない、あり得ない…」

うぐいす「邪魔しないでここは引いてくださる?でないと…」見渡してにらみつける「マサに嘘ついて隠してた能力、見せることになるから…」

桜花「うぐいす…」

サムライ「無駄だ、今のうぐいすに話は通じない」

桜花「けどよ…俺からも一言言わせてくれ」

思案したが、わかった、と諦めたようにサムライは言った。


桜花がうぐいすに言いたいこと、伝えたいこと
>>750
(台詞の中身、自由安価)

ターゲットを生気のない

桜花「最後にこれだけは言っておく…後悔の無い選択をするこったな。」

うぐいす「あら?私は後悔のない選択をしてるわ。それよりその言葉はあなた達にかけたい言葉なんだけど」

桜花「うぐいす…」完全に目が逝っている。正気を失いかける前兆かもしれない。

うぐいす「おしゃべりはお仕舞。私、ジャックの命令に背いてこうしてるのよ。本当はタイトルホルダーの能力が書かれた残りの本あなた達が倒したタイトルホルダーと持ち出すつもりだった」

一理ある。クロがいるなら分身して本を大量に持ち出すのも難しくはないだろう。

うぐいす「どかないのなら…地面にひれ伏しなさい!!」

うぐいすが物凄い勢いでこっちへ向かってきた


>>753のコンマが偶数の時サムライのうぐいすへの攻撃が当たる
奇数の時>>753に書いてある桜花の攻撃が先に当たる

ブロッサムインパクト

俺は桜を拳に集めた。

なんてことはない。対正樹戦で使った桜のグローブを応用したものだ。

メリケンサックの様に拳の先を尖らせてある。硬化させているから刺されば相当痛いはずだ。

桜花「ブロ」

サムライ「技名いう暇あったら攻撃しろ!」サムライが上段回し蹴りをした。うぐいす、ふっ飛ばされる。

息を吐く間もなく追撃、拳を顔に叩きこんで壁に全身をめり込ませる。

桜花「すまねッス」

うぐいすの首を両手で掴み、折った。

サムライ「…あっけなかったな」抵抗もしなかった。いやできなかったのかもしれない。サムライの能力は相変わらず早いし強い。

アリサ「ライラ」

ライラ「はい。早速燃やしましょう。彼女の遺体ごと」


>>755
ライラのタイトルは?

愚神礼讚sage

能力の概要は?
>>757

あ、>>759

愚神ってなんだよ(哲学)
能力の内容を読者に丸投げする適当な>>1に草不可避

安価下

ライラ
能力名"愚神礼讃"
このタイトルを持つものはフレイの持つ細身の剣を一つだけ召喚することができる。
このタイトルを持つものが召喚した剣はこのタイトルを持つものの手を離れても能力を維持することができる。
永続的に召喚し続けられるがその分血は消費する。
ただし剣は『このタイトルを持つもの』もしくは『このタイトルを持つものよりレベルの低いタイトルホルダー』が使ったところでなまくらでしかなく、『このタイトルを持つものよりレベルの高いタイトルホルダー』にしか使いこなせない。
レベルの高いタイトルホルダーが使う事で剣自体が学習能力を持ち、ひとりでに使用者の隙を埋めていく剣となる。
また硬度もダイアモンド以上と化し、刃に触れた物の特性を劣化させることができる(棍棒や盾なら固さが減少し、銃や車なら速度を下げ、)
ただしこの能力はタイトルホルダー自身には効かない。タイトルホルダーにはダイアモンド越えの硬度の学習能力のある剣でしかない。

ライラが祈りを捧げると飾りのついた細身の剣が出てきた。

ライラ「サムライ」

サムライ「ん」手に取る

ライラ「ハラキリでもします?」

サムライ「何故そうなる」

ライラ「いえサムライって名前から連想しただけなのでお気になさらずに」

日本と浅い歴史の国で生まれたのだろうか。それにしても少しくらい笑ってもいいんじゃないかって思う。

サムライがカーテンを開け、本に剣で焦点を定め日光で焼いていく

アリサ「伏せて!」突然の大声だった。俺たちは誰も反応できなかった。

サムライが壁に叩きつけられた。

見るとうぐいすが立ち上がっていた。

桜花「うぐいす、生き」後の言葉は言えなかった。体当たりで俺も吹っ飛ばされたからだ。

背中を打って呼吸困難となった。受け身練習したのに取れなかったなとかうぐいすが早すぎるとか考える間もなく立ち上がる

何とか立ち上がると本をがむしゃらにライラに投げつけているところだった。

桜花「どうなってやがる」

サムライ「正気を失っていて、おまけにスピードもパワーも俺以上だ。迂闊に近づくのは危険だ。アリサ」

アリサが棘を生やしてくる。だが生存本能が働いているからか超スピードからなのか、それとも予測不能の動きからなのか攻撃は悉く外れている。

クロが言っていたのはこの事なんだろう。それにしても全く制御できていない。うぐいすは蘇生の薬でも飲んでラリったのか?

優しげな雰囲気の、黒髪のお嬢様
身長は女性平均よりやや高い。 レベル39
能力名"バイオハザード"  うぐいす
このタイトルを持つものは時々人間の限界を超えた力を出す能力を持つ。
また一度のみ死んでもゾンビ化し生き返ることができる能力も持っている。
ゾンビ化して生き返った場合、超人的な生命力、筋力、敏捷性と引き換えに元の知性や能力発動前の状態には戻ることはない。
ただし死に際を除いてそれは例外である。
ゾンビ化した場合の行動は周囲の人間の言いなりとなる。ただし命令が無い状態だと理性を失った攻撃的なゾンビのままである。

ゾンビ化うぐいすへの攻撃に成功するのは?
>>765
サムライ→1
アリサ→2
ライラ→3
桜花→4
攻撃しない→どんな行動をするか記入

攻撃しない→大人しくするように命令する

桜花「やめろ!大人しくしろうぐいす!」

俺がそう言うとうぐいすは止まった。

危なかった。

ゾンビの元ネタのブードゥー教ではゾンビは無賃金でボコールによって操られる労働者、その事をおっちゃんから聞いてなかったらと思うと身がすくむ思いだ。

さて、彼女はどうしようか。見ていると動きたくてむずむずしているようだが…


>>767
ゾンビうぐいすの処遇はどうする?

下働き

サムライ「よし、彼女には下働きしてもらおう」

ライラ「何起きて寝言言ってるんですか」

サムライ「待て、彼女は元ブラザーズだ。スパイの役目もきっと果たすはず」

ライラ「正気を失ったままでスパイできるとお思い?」

サムライ「…一番槍なら」

ライラ「私達のいう事だけ聞く保証はないですよ。元ブラザーズ側ですし」

サムライ「じゃあどうしろって言うんだ」

ライラ「自爆特攻ですかね」

桜花「仲間を何だと思ってるんだテメーはよ」

うぐいす、そいつらを全員殺すか自分が死ぬかするまで襲え。この命令は絶対だ。

いきなり声がした。戸口に知らない女が立っていた。

女は褐色の肌をしたワンピースの少女だった。声は中性的だ。

うぐいすが動き出した。今度はライラに向かっていく。

しかしサムライがそれを防いだ。代わりにサムライはまた壁に叩きつけられる結果となった。

見知らぬ女「ごきげんよう」

桜花「お前は…」

女「早くうぐいすを殺さないと死ぬぞあの女」

振り返って確認するとライラが頭突きであばらを折られていた。

アリサが女に攻撃した。だが女は攻撃を避けたようだ。


>>769
桜花の行動
女を攻撃→1
うぐいすを攻撃→2
自由安価→記入

俺は女に向かってB(ブロッサム)カッターをした。桜が壁に飛び散る。

女は華麗に避けていた。

女「もう終わり?それじゃあ今度は僕の」そこで気づいたようだ。カッターで手を桜で壁に繋ぎとめた。

桜花「喰らえ!」B(ブロッサム)ロッドで女に杖を投げつけた。援護でアリサが杖が来る方角以外の女の周囲に棘を張り巡らせて動けなくさせた。

女に当たる直前、女は口から傘のようなものを飛び出せて塞いだ。

直後、爆発が起こった。俺は即座に伏せた。

サンボーニ以来、爆発は何度も喰らっているが音には慣れない。

それに今回の爆発はいつもよりはるかに大きな爆発だった。


一瞬気を失ったようだ。俺は起き上がると状況を確認した。

図書館は完全に崩壊していた。しかも部屋の本に火がついていた。

うぐいすは動きを止めていた。という事は死んだのかもしれない。

ワンピース女の低い声の高笑いが響いていた。ライラは胸が上下しておらず、サムライは動いてなかった。

だが幸いなことにサムライは胸が上下している。気絶しているだけのようだ。

アリサは起き上がろうとしているが、大分動きが遅い。


俺は…
>>771
ワンピース女に鋭い視線を向けた→1
うぐいすに駆け寄った→2
ライラを助けようと動いた→3
サムライに声をかけた→4 声をかける内容も記入
アリサに近づいて立たせるのを手伝う→5
自由安価→記入

ライラ!と叫んで近づいた。彼女は既に瓦礫で腹を突き破られていた。

胸が上下していないように見えていたが、瓦礫で見えなかったようで小さく動いていた。

俺はどうしていいか分からなかった。だから瓦礫を取り除き桜で傷口を塞ぐくらいしかできなかった。

アリサ「桜花、ライラは…」黙れ、と振り返って一喝した。

ライラの手が肩に触れた。俺は急いで向きかえった。

口をパクパクさせながら彼女は俺の手に何かを出した。

剣だった。ライラが渡し、サムライが持っていた細身の剣だった。

彼女はそのまま力を抜くと、息絶えた。

剣は消えなかった。きっと彼女が残りの力を込めて消えないようにしたのだろう。ただ残念なことにサムライが持っていた時のような輝きは感じられず、なまくらにしか思えない剣だった。

図書館の受付でいつも毒舌でぶっきらぼうに対応してくれたライラ。もしかしたら俺は彼女が気に入っていたのかもしれない。

ただ涙が出なかった。泣けない自分が悔しかった。


俺は…
>>773
ワンピース女に鋭い視線を向けた→1
うぐいすに駆け寄った→2
自由安価→記入

2

俺はうぐいすに駆け寄った。

ゾンビだろうが関係ない。助けられる命があるなら助けたい。その事で無我夢中だった。

うぐいすを膝枕する。呼びかけると目を開けた。

桜花「うぐいす!」

うぐいす「ごめんなさい…でも…最期に桜花の…前で、死……良かった。一人……なな……よかっ…」

桜花「死ぬな!」

うぐいす「迷……かけた…な…から私…助けな、い、で……。でな…とあ」

そこまで言って息絶えた。

俺は…

>>776
人工呼吸をする→1
心臓マッサージをする→2
(選択肢により今後の展開が変化)

1

俺は彼女の口を開いて気道確保をした。

躊躇したが命がかかっている。俺は彼女に口をつけた。

俺は直後意識を失った。

女に攻撃しよう。

>>782
桜花の攻撃の内容

ブロッサムシャワー

B(ブロッサム)シャワーを出した。

傘の水をはじく方向へ爆発した。なら上に攻撃すればいい。

シャワーが女に襲い掛かった。傘を出す。

だが爆発することはなかった。女の腹が矢で貫かれたからだ。能力は発動しなかった。

??「危ないところでしたね」ドアから糸目のさわやか青年が入ってきた。そばには和服の少女もいるが、怖がってさわやか青年の陰に隠れている。

サムライ「連月か、衆子も」

連月という男らしい。敵ではなさそうだ。

連月「それにしてもどういう状況なんですか」

サムライ「ああ、図書館から外へ秘密の抜け穴で出ようかと思っていたが、ブラザーズが何人かいて手間取っているうちに図書館を滅茶苦茶にさせられてしかも抜け穴を知っているライラが死んだ」

アリサ「どうやってここに」

連月「ああ、それは衆子の…」

サムライ「ああ、それか…そうだ連月、アリサと下を連れて先に下か上に逃げていってくれ。一人ブラザーズの奴を逃したからおそらくジャックは呼ばれているだろう。近いぞ」

連月「サムライさんは」

サムライ「俺か?俺は正樹を起こしに行かないといけない」

アリサ「気を付けて」

桜花「ちょっと待てよ、俺は」

アリサとサムライが俺を睨んだ。何故だろうか。

サムライ「アリサ、やってやってくれ」

アリサ「でも…」

桜花「?」

サムライ「やれ」

分かった、と言った直後に俺はアリサに棘で貫かれた。

薄れゆく意識の中、うぐいすに止めを刺すような裏切り者は連れていけないからな、という声を聞いた気がした。

俺は死んだ。

>>785のコンマが偶数→エヴァと正樹がいる部屋に既にブラザーズが到着している
奇数→到着していない

眠いから寝る

話がよくわからない

>>777から
桜花人工呼吸→
ブラザーズ参謀のムボー氏の能力が発動(発動条件はムボー氏もしくはムボー氏の能力に感染している者の体の一部を未感染者に摂取させること。この場合うぐいすの唾液から感染)→
(桜花は意識を失ったままだがここでムボー氏が体を占拠、桜花を使ってうぐいすに止めを刺す)桜花はムボー氏に夢を見せられている→
(ムボー氏、桜花から体を占拠した時に見せた夢と意識を失ったままうぐいすを殺させたことを記憶から消す)→
桜花、起きる(この時もムボー氏の能力範囲内。なので記憶が無くなったところを都合のいいように改ざんさせられている)→
(当然意識を失ったままの桜花の行動でもサムライとアリサの二人には桜花の正気の行動に見えるため二人は突然の桜花の行動に)呆然としている→
桜花がワンピース女に攻撃、しかし攻撃が当たる前に連月が能力でワンピース女を射殺す→
連月と衆子登場、サムライは現状を伝える→
(サムライが非常時で慌ただしかったせいもありエヴァの能力で眠らされている正樹を忘れていたことを思い出す)→
サムライは単身正樹を助けに行く事を3人に伝える(この時サムライはジャックの突然の襲撃のこともありもしかすると桜花が裏切り者ではないかと疑う)→
そんな時に(意識のない状態でもうぐいすを殺してしまった)桜花が自分の役割を聞き出す→
(アリサはどうかわからないがサムライは「やはり桜花は敵に通じていて誰かと一緒に行動を共にすることで敵に情報を送る気だな」と思い桜花=スパイ説を固める)→
サムライ「アリサ、(殺して)やってくれ」(アリサは突然のうぐいすへの攻撃に不審を抱いているだけだから当然迷う)→
(心を鬼にして桜花を串刺しにして殺す)←今ここ


しかしそれにしても「うぐいすに止めを刺すような裏切り者は連れていけないからな」は不味かったですね…
うぐいすに介錯してあげた(苦しんでるうぐいすに止めを刺して楽にしてあげた)という見方もできるはずなのにサムライは何故うぐいすに止めを刺した、という見方しかできなかったのか…
まあ『疑心暗鬼に陥っていた』、の一言でも片付けられますがこの言葉はちょっとサムライらしくないですね。反省してます。

()で説明していないこと、解りづらい事を説明しましたが非常に多いですね…ムボー氏の能力については書いてなかった(おそらくトゥルーエンドするまで書けない)ので仕方ない部分もありますが
というか色々と超展開過ぎて昨日の説明でで分かれって言うのが酷ですね…


訂正>>783
× サムライ「アリサ、やってやってくれ」
○ サムライ「アリサ、やってくれ」

俺はエヴァたちのいる部屋へとやってきた。

後味が悪い。何せさっき可愛い愛弟子の様な存在を殺したからだ。

しかしスパイなのだから仕方がない。俺は6階、第二実験室のドアを開けた。

タイトルホルダーはまだ来ていなかった。

サムライ「エヴァ」

エヴァ「なんでしょうか、邪魔しないでほしいですが」

サムライ「早く正樹を解放しろ」

エヴァ「無理です、私の能力は能力をかけたタイトルホルダーが死ぬか試練を乗り越えて帰ってくるかでしか解除不可能です。そして私も術をかけてる以上ここを離れることはできません」

サムライ「…じゃあ、俺が二人を背負えばいいんだな」

エヴァ「どうしてそこまで…」

サムライ「今期最期の愛弟子になったからな」

エヴァ「桜花は…いえ、なんでもありません」

その時誰かが上の階から降りてくる音がした

サムライ「誰か来るみたいだ、隠れるぞ」

俺はエヴァと術のかかってる正樹をベッドの下に押し込み、自分も薬品棚の下の段に隠れた


>>790
上の回から降りてきたタイトルホルダーは?(ブラザーズ以外再安価、出てないタイトルホルダーなら特徴を詳しく記入してください)

黒髪ロングのメガネをかけたおっとりとした包容力ありそうな女性
年齢は見た目10代後半?20代前半

タイトルは?
>>793

エアマスター

黒髪メガネ「あらー?ここに誰かいらっしゃったと思ったんだけどー…?」

俺は棚の中で息をひそめていた。一歩、また一歩と女が近づいてくる。

近くで見たところ、黒髪ロングでメガネをかけたおっとりとした包容力ありそうな女だ。

味方なら助かるのだが見たことがない。恐らく敵と考えて間違いないだろう。

黒髪メガネ「あら?」

一度ドアから出ていこうとした女が引き返してくる。気づかれたか?



>>795
コンマが偶数で気づかれる
奇数で気づかれない

サムライかエヴァ達のどちらに近づいたかも記入

サムライ

黒髪メガネ「こんなところにクロロホルムがあるわねー、貰って行っちゃおうかしら」そういうとビンを手に取って立ち去って行った

しばらく黒髪メガネが行ったかどうか待ち、サムライは薬品棚から這い出た。

サムライ「何に使うんだろうなクロロホルムなんて」ほこりを払い落しつつエヴァの手を取って立ち上がらせた。

エヴァ「どうします?」

サムライ「ここにいて増援を待つのもいいがいつここまで来れるかわからないからな、大人しく逃げようか」

エヴァ「どっちに逃げますか?」


逃げるのは
>>798
上→1
下→2
※現在6階

風呂行ってきます

サムライが「話しても無駄」みたいなこと言って、うぐいすぶん殴って壁に埋め込んだのに、なんで殺したら怒るんだ

1.とりあえず桜花が殺される所だけ直して流れはそのままでいいと思う。
一気読みしたけどおもしろいわ。頑張ってくれ

>>803 じゃあそれでいきますね

>>783 訂正
B(ブロッサム)シャワーを出した。

傘の水をはじく方向へ爆発した。なら上に攻撃すればいい。

シャワーが女に襲い掛かった。傘を出す。

だが爆発することはなかった。女の腹が矢で貫かれたからだ。能力は発動しなかった。

??「危ないところでしたね」ドアから糸目のさわやか青年が入ってきた。そばには和服の少女もいるが、怖がってさわやか青年の陰に隠れている。

サムライ「連月か、衆子も」

連月という男らしい。敵ではなさそうだ。

連月「それにしてもどういう状況なんですか」

サムライ「ああ、図書館から外へ秘密の抜け穴で出ようかと思っていたが、ブラザーズが何人かいて手間取っているうちに図書館を滅茶苦茶にさせられてしかも抜け穴を知っているライラが死んだ」

アリサ「どうやってここに」

連月「ああ、それは衆子の…」

サムライ「ああ、それか…そうだ連月、アリサと下を連れて先に下か上に逃げていってくれ。一人ブラザーズの奴を逃したからおそらくジャックは呼ばれているだろう。近いぞ」

連月「サムライさんは」

サムライ「俺か?俺は正樹を起こしに行かないといけない」

アリサ「気を付けて」

桜花「ちょっと待てよ、俺は」

アリサとサムライが俺を怪訝そうな目で見た。何故だろうか。

サムライ「…わかった、桜花は俺についてこい」

俺はエヴァたちのいる部屋へとやってきた。

後味が悪い。何せさっき可愛い愛弟子、うぐいすが死んだからだ。

しかしあの状況で何故桜花は止めを刺したのだろうか。うぐいすがもしかしたら操られていただけだったのかもしれない。俺は最後にそう思った。だから助けるよう言うつもりだった。

そこへ桜花は止めを刺した。まるでいつもと別人のような顔で殺したのだ。

確かに敵が最初から最後までゾンビだった、というなら身の危険を感じて殺すのも致し方ないだろう。

しかしうぐいすは最期の瞬間正気に戻ったのだ。ならば身の安全が確保されるように相手を拘束してから確認することも選択肢の一つとしてあったのではないか?虫の息のうぐいすから離れ、事情を聴く余裕もあったのではないか?

思えばサンボーニの頃から俺たちを裏切った可能性があった。あの時は桜花自身あとでアフロのタイトルホルダーを殺したと聞いたから容疑は一旦晴らした。

桜花はあんな表情をする人間じゃない、と言って信じたのも間違いではない。しかしそれでは確証に欠けたので俺はブラザーズ支部での桜花の実績も考慮したのだ。

しかし先程のうぐいすへの独断の攻撃を見て自分の心は揺れ動いていた。

もしかしたら桜花はスパイで、アフロを殺したのは俺たちを油断されるためだったのかもしれない。そんな考えを振り払いつつ俺は6階、第二実験室のドアを開けた。

タイトルホルダーはまだ来ていなかった。

サムライ「エヴァ」

エヴァ「なんでしょうか、邪魔しないでほしいですが」

サムライ「早く正樹を解放しろ」

エヴァ「無理です、私の能力は能力をかけたタイトルホルダーが死ぬか試練を乗り越えて帰ってくるかでしか解除不可能です。そして私も術をかけてる以上マサの傍を離れることはできません」

サムライ「…じゃあ、俺達が二人を背負えばいいんだな」

エヴァ「どうしてそこまで…」

サムライ「俺の愛弟子だからな」

桜花「俺は?」

サムライ「ハハハ、ちゃんとお前も入ってるさ」笑いはぎこちなかっただろうか、桜花の眉が少し動いた気がする。

その時誰かが上の階から降りてくる音がした

サムライ「誰か来るみたいだ、隠れるぞ」

俺はエヴァと術のかかってる正樹と桜花をベッドの下に押し込み、自分も薬品棚の下の段に隠れた

黒髪メガネ「あらー?ここに誰かいたと思ったんだけどー…?」

俺は棚の中で息をひそめていた。一歩、また一歩と女が近づいてくる。

近くで見たところ、黒髪ロングでメガネをかけたおっとりとした包容力ありそうな女だ。

味方なら助かるのだが見たことがない。恐らく敵と考えて間違いないだろう。

黒髪メガネ「あら?」

一度ドアから出ていこうとした女が引き返してくる。気づかれたか?


黒髪メガネ「こんなところにクロロホルムがあるわねー、貰って行っちゃおうかしら」そういうとビンを手に取って立ち去って行った

しばらく黒髪メガネが行ったかどうか待ち、サムライは薬品棚から這い出た。

サムライ「何に使うんだろうなクロロホルムなんて」ほこりを払い落しつつエヴァの手を取って立ち上がらせた。

エヴァ「どうします?」

サムライ「ここにいて増援を待つのもいいがいつここまで来れるかわからないからな、大人しく逃げようか」

桜花「どっちに逃げるよ?」

俺は声が震えないか不安だったので顎で上を指した。

階段を上ろうと覗くと上の階から声がした。仲間を下ろして桜花を押しとどめ、一人で見た。

間違いない、マリエンヌだ。麦わら帽子を被った男と話をしている。そして一瞬さっきの黒髪メガネが見えた気がした。

どうするか、仲間を下ろして戦うとしたら3対2。そのうち桜花の実力は中の下だと仮定し0.5、見たことがない麦わらは実力を1と仮定しよう。マリエンヌはまともに戦えば3以上はある。

1.5対5以上。これは勝てる自身がない。

だがここを通らねば上に行けない。脱出を優先するか?いや仲間の命を優先させここは引くか?


>>808
脱出を優先し上の階へ強行突破を図る→1
いや、仲間の命が優先だ。みんなと合流しよう→2
Pさんに状況を聞こう→3 ただしコンマが50以下だった場合に敵が近づきすぎて気付く
自由安価→記入

サムライ「P、状況はどうだ」テレパシーを繋げた。桜花に奴らが来たら肩を叩いて教えるよう伝えてある

P「サムライ…?」

サムライ「そうだ、どうなんだ」

P「駄目かも…ジャックが来たらしくてメイが例の作戦で防ぎつつ下で混戦してる。さっきアリサが」

サムライ「死んだのか?!」

P「そ、そんなにがっつかなくてもいいじゃないですか!」

サムライ「…すまん」誰にも伝えてないが、アリサは元の世界で殺してしまった娘に背や姿かたちが似ている。

自然と情が移っているのは誰にも知られないようにしているがアリサは何も言わずとも分かってくれているようである。

P「アリサが、仲間の遺体をいっぱい発見したらしい。それで援軍のラルファスがちょっと精神的に来ちゃったみたいで」

サムライ「男なのに情けないな」

P「女でも情けないんじゃ」

サムライ「それ以上言わないでいてやれ」

P「最上階は一度攻略されちゃったけどなんかおじさんが足止めしてるみたい」

サムライ「おじさん?」

P「調味料おじさん」

サムライ「…ああ」ウェーバーか「でも6階までは来てるぞ」

P「危ない状態ですね…上も危ないし下も危ない状況です」

サムライ「ところでお前はどこにいるんだ?」

P「そっちに向かってます。正樹が気になるので」

サムライ「…は?俺が正樹を確保した。お前は逃げろって言っただろ」

P「冗談です。本当は逃げたかったんですが下も上も塞がっているみたいなので直通エレベーターに乗って地下の牢屋に来てます。結構護衛の仲間がいるので強襲されてもいけます」

サムライ「笑えない冗談だ。いつも以上にらしくないぞ」

P「まるでいつも笑えない冗談ばかり言ってるように聞こえるんですが!」

サムライ「察せ」


>>810
他に聞きたいことは?
敵の情報→1
スパイ情報→2
聞くことはない→3

>>809 訂正
× 結構護衛の仲間がいるので強襲されてもいけます
○ 結構護衛の仲間がいるので強襲されてもいけます。地下からどうにかかつての抜け穴を利用して地上に出れないか頑張ってみます

安価なら↓

P「情報なんだけどね…空を飛ぶ奴がいる」

サムライ「空?」

P「アイ○スじゃないよ」

サムライ「音で分かるから早く情報くれ」

P「ああ、ええとこの支部ビル上になってますよね。外から攻撃されたって情報が入って来たんですよ。その人によると外に人がいて空を飛んでいた、と」

サムライ「その場で処理できなかったんだな」

P「みたいですね。あ、ちょっと待ってください回線繋ぎます」

本部長「サムライね?状況を説明してくれる?」

サムライ「俺よりはPの方が適任だ。到着できたのか」

本部長「上司にもうちょっと大人しい言葉使えないの?」

サムライ「…到着できましたか?」

本部長「ええ、ナラシンのおかげで早く着くことができた。あと作戦で使うつもりだったウェイバーの仲間の」

一文字略すならナラシンハとフルネームで言ってやればいいのに、とは言えそうになかった。

サムライ「ウェーバーの仲間の」

本部長「うん、仲間の異世界を作るジェイソンって男がいたんだけど彼に異世界に飛ばすブラックホールを作ってもらったの。ジャックを飲み込むために」

本部長「ただ飲み込む前にジャックに逃げられてブラックホールも無駄遣いになって、おまけにそのブラックホール消えた後空間にひずみを作るシロモノだったから不味いのよ」

本部長「空間に大きなひずみができて万が一飛び込んだら一生出てこれないようなモノよ。それが1階で発動しちゃってもうずぐ出れなくなる」

サムライ「なんだって?脱出不可能なのか?」

本部長「今のところはできます。でもジェイソンの話だとそこで能力を使ったり時間が立ったりしたらいつかは空間が壊れるもので…」

本部長「今ブラザーズがそれを知って必死に能力を使って空間を捻じ曲げようとしている。こっちも食い止めてるけどもう空間が疲弊していて限界」

サムライ「…わかった。じゃあもう1階から出るのは」

本部長「おそらく無理ね」ため息がテレパシーと共に伝わってきた。

サムライ「敵を食い止めたら上へ向かってくれ。もし1階から出られたらそっちの方がいいがな。マリエンヌがいるから恐らく簡単じゃないだろうが出ることはできる。俺たちはハプニングが無い限りここで隠れて待機してお前たちを待つ」

ここで地下へ案内してしまったら人の動きから秘密の抜け口があることがブラザーズにばれてしまうかもしれない。俺は上へ誘導した。

サムライ「P、事情を説明してやってくれ、俺は何とかこの場を」肩を叩かれた。俺はテレパシーの回線を切った。

サムライ「どうした?」長く目を瞑っていたので目が光に慣れない。目をしばたたかせて桜花に言った。

桜花「窓の外に…」

窓の外にさっきの黒髪メガネがいた。

黒髪「ふふ」コイツが空を飛ぶタイトルホルダーか。

そう思った刹那、何かに切り刻まれ窓が粉砕した。ふっ飛ばされ、頭を強く打って気を一瞬失ったがなんとか目を覚ました。

右肩が何かに切り取られた。仲間はどうなったと振り返るとエヴァの首から上が無くなっていた。

いや、首から上は体から別れ、地面に落ちていた。これで死んでいないと考えるのは難しいだろう。

エヴァは死んだ。別段親しい人間でもなかったが、俺はエヴァの能力にお世話になったことがあった。唇を噛んだ。

桜花は吹き飛ばされて叩きつけられたが、背中の正樹がクッションになってダメージは少なそうだ。

サムライ「桜花、大丈夫か。正樹は…」エヴァが死んだ事でもしかしてこれで正樹はもう戻ってこれなくなってしまったんじゃないかと不安になったからだ。

桜花「大丈夫だぜ、正樹は…まだ心臓が動いてる。戻ってくるかな」死んではいないようだ。眠っているだけだろうか。エヴァでないので安易なことは言えなかった。

丈夫にできている体に感謝しつつ俺は黒髪メガネから目をそらさなかった。

上から足音が聞こえる。マリエンヌとさっきの麦わら帽子だろうか。いやそれ以上の人数が来る可能性もある。

俺はここでどうすべきだろうか。戦うにも正樹は目覚めずエヴァは死に、桜花も戦力は期待できない。真っ向勝負は死を意味する。

だからと言ってこのまますぐ逃げられるとは思っていない。恐らく逃げようとすれば黒髪メガネが能力で追撃するだろう。

ならば一人残って足止めをして、残りの二人が逃げる作戦はどうだろうか。それなら大丈夫そうだ。

逃げるのは上が塞がれ、図書館の秘密の抜け穴は場所が分からず、1階が出られなくなる。とするなら消去法で地下から出るのが早いだろう。

問題は残っている3人、俺正樹桜花の正樹を除いた二人、俺と桜花のどちらが残るかだった。

ここで残るべきなのは実力が上の俺かもしれないがそれでは問題が起こる。

もし桜花と正樹が二人になったら桜花は裏切って正樹を殺すかもしれない。そうなってさらに背後から攻撃されたらいくら俺でも死は避けられない。

かと言って桜花に残らせればそのまま裏切って正樹が起きる間もなく殺されたりしそうだ。

それに桜花が裏切らなかったところで桜花に3人以上をを捌けられるか不安である。それは俺も同じだが桜花よりは自信はある。

だからと俺が残ることになったら桜花は正樹を負ぶったまま地下までたどり着けるだろうか。

身体強化の能力の俺ならともかく、桜花は特殊な能力だ。地下まで運ぶ前に敵に遭遇して体力を削られ、途中で倒れる可能性がある。

そんなことを瞬時に考えた。


>>817
サムライが残る→1
桜花が「ここは俺に任せて二人とも下へ行け」と言う→2

1

サムライ「ここは俺が残る、お前たち二人はPから直通エレベーターで行ける場所について聞け」思うより先に口が動いていた。地下の事は口に出ずに遠まわしに言った。

俺はレベルが高くてレベルが上がりにくい、桜花はレベルが低い分上がりやすい。桜花の方が将来性がある、と咄嗟に考えたからだったかもしれない。

後輩たちの前でいいところを見せたかっただけかもしれない。

だがそんなことはこれを乗り切ってから考えよう。

桜花「でも」

サムライ「これだ」カードを投げる。桜花はなんとか受け取った。

サムライ「直通エレベーターで行けても行先はそのカードキーを持っている奴しか入れない」

サムライ「なあに、すぐ追いつくさ。カードキーが無くても怪力で俺は扉をこじ開けられる」

サムライ「…帰ったら酒でも飲みつつ話をしよう、桜とか、桜花賞とかのお前の名前の由来になっているであろうものについてな」

桜花「サムライ…さん」

サムライ「行け!」

桜花は正樹を拾うと会釈をして立ち去った。消えた直後マリエンヌたちが到着した。増援は4人。

黒髪メガネ「私、難しくて断念しましたが日本語を軽く勉強したんですよ。あなたは日本人ですね?」お嬢様の様に笑った。今は亡きうぐいすのようだ。

サムライ「だったらどうする?」

黒髪メガネ「…日本語の表現を擬人化したなら、あなたの国で一番犯罪を犯してるのはなんだと思いますか?」

サムライ「さあな、『話の腰を折る』で傷害罪か?」

黒髪メガネ「私の質問が悪かったようですね。残念、正解は風ですよ」風がごう、と吹き荒れる。敵の能力に大体の察しがついた「『風が身を割く』や『風が身を斬る』なんて使いますね?彼は殺人鬼なのよ」

サムライ「そうか、だが俺はそれ以上の殺人鬼を知っている」敵の時間を稼ぐため、継ぐ言葉を出した。

黒髪メガネ「あら?まだあったかしら?」

サムライ「ああ」俺は能力の限界値を100%以上にした。これで俺が完勝したとしても『筋肉痛』という後遺症が残る。すぐには追いつけないだろう。

サムライ「答えは『魔が刺す』で『魔』だ」

黒髪メガネ「『差す』では?」

サムライ「さあ、日本語は難しいんで、ね!」俺は敵にタックルしていった。

サムライから離れて俺はどれくらい経っただろう。Pさんにエレベーターの場所を聞いた。

地下に直通してるのは4階だから4階まで下りた。

第一実験室の隅にその扉はあるらしい。階段を下に駆けた。

ふと俺の頭をよぎった考えがあった。俺はあまり強くなっておらず、正樹は秘密特訓で強くなっていた。

"俺はライバル宣言したが『向こうは相手していない』ようだ。俺を見くびっているのだろうか。それは心底腹が立った。"

いいのだろうかこれで、俺は永遠にライバルに勝てないかもしれない。

"だがここで正樹が死ねばライバル争いは凍結し、永遠のライバルとして正樹は俺の心に輝き続けるだろう。"

"何もその死に方は敵にやられてである必要はない。"

"正樹は死ねばいい、怒りと共にその文の意味を頭で、口で、全身で反芻する。"

俺は4階で正樹を下した"後、我慢できなくなった"。

B(ブロッサム)ロッドを作る。"これで敵と戦っている最中に間違って正樹に刺さって事故死してしまった。そういう話にすれば…"

俺はロッドを振り上げた。


>>821
コンマ89以下で正樹が無傷で起きる
90以上で正樹にロッドの致命的なダメージが与えられ起きる
ゾロ目で既に起きている&駆けつけた衆子の能力発動

どういう発想だよwwまたお酒入ってるの?

無謀で無貌。 Mr.ムボー レベル???
能力名"イチブトゼンブ"
このタイトルを持つものはどんなタイトル、サブタイトルであろうと他のタイトルホルダーに干渉されない。またこの能力は対になる能力を上書きすることができる。
ただし逆もしかりで、対になる能力に上書きされる。
このタイトルを持つものは自らの体を媒体に能力を感染させる。
このタイトルを持つものは自らの体の『一部』を他のタイトルホルダーに摂取させる事でそのタイトルホルダーの『全部』を操ることができる。
このタイトルを持つものの感染者が同じように体の『一部』を他のタイトルホルダーに摂取させることでも同じ効果が得られる。
タイトルホルダーの無意識の裏側に住みつき四六時中操ることが可能である。あくまで四六時中操ることが可能であるだけで必ずしも四六時中操っているわけではない。
感染させたものは『共有人格』という形でこのタイトルを持つものが一手に操ることが可能。また感染者の意志、記憶を改ざん、消失させることも不可能ではない。
また感染者に夢を見せ、夢でメッセージを送ることができる。
感染させられた者は感染させられた事を夢でしか覚えていない。

ブラザーズの黒幕、ブラザーズに入るものはほぼすべて彼の体の一部を摂取していると考えて過言ではない。
ジャックもアンもいつの間にか摂取させられて操られていた。
ショッカーを生み出した『ライダー』も操っていた。
世界を混沌に陥れ、その世界で自分が君臨することを密かに願っていた。
彼の能力を使って強引に敵に感染者の体の一部を食べさせ続ければ容易に世界を征服できるかもしれないが
対策されること請け合いなのでブラザーズという隠れ蓑で団体を大きくさせ、世界征服を狙っている。
因みにラーメン屋の親父が噂で話していた男を何故逃がしたのか、何故記憶を残したままなのかは『ゲームは難しくないと面白くない』という理由からだとか。しかし最後に殺す、という部分は変えられなかったようだ。

目を覚ますと桜花が目の前にいた。頭が割れるように痛い。

正樹「ん…あれ…俺は」

桜花「あ、ああ。起きたようだな」

正樹「ん?桜花それは?」杖を指す

桜花「ああ、これか?ちょっとこれで殴れば起きるかな、と」

正樹「お前ボケキャラに転向したのか?」笑いつつ起き上がる「にしてもどうしたんだ?確か試練の最中で…」

桜花「あ、正樹、そうだ!ジャックが!ジャックが来たんだよ」肩を揺さぶられる

正樹「ジャックが…?早いけどスパイでも…?」

桜花「早い…ってどういう事だ?」

そういえばジャック襲撃の作戦の場に桜花はいなかった。口を滑らせたことをちょっと悔いつつ事情を説明する。

桜花「なんだよそれ、俺たちには何にも言われてなかったんだが」

正樹「ああ、だって支部長とか副支部長とか、あとは予言とか言われたりしてる俺とかショッカーとかしか呼ばれてなかったりしたからな…スパイへの情報の流出を考えたらしい」

桜花「…知らせなかったせいで不意打ちで大量に死人が出たんだぞ。爺さんも死んだ。不意打ちじゃないがライラも、エヴァも…」

正樹「過去を悔いても仕方ない。ちょっと待て、エヴァっておいまさか…」嫌な予感がする。

桜花「ああ、エヴァは正樹への能力発動中に死んだんだ。ところで正樹、能力を出せるか?」


>>827
コンマが00または3の倍数の時 能力が弱体化している
それ以外 能力はそのまま

ミニカーを出してみた。なんともなかった。しかし頭痛は続いている。

桜花「なんともないみたいだな…ああそうだ状況説明中だった」

桜花はジャックが来たこと、図書館でうぐいすや図書館の受付の人(ライラという名前だったらしい)が死んだこと、サムライ達と俺を救出しに来てくれたこと等状況を話してくれた

桜花「Pさんと連絡をとればさらに詳しい事を知れるだろうが…」

正樹「いい、無事なら。それよりサムライが時間を稼いでくれている。エレベーターに乗ろう」俺たちは実験室へと向かった


>>829
コンマ5の倍数→エレベーターが壊れているor敵がいる どちらか選択
それ以外→無事に乗り込める

壊れている

俺たちはエレベーターに乗り込んだ。

俺は地下につくまでに桜花を見ていた。

何故見ていたのかは説明できない。ただ俺が起きた時、桜花らしからぬ気配があったことは確かだ。

この人物は桜花じゃないかもしれない、と考えてその考えを打ち消した。ロッドを作っていたことを思い出したからだ。

もしや、桜花は誰かに操られているのだろうか?そう考えれば納得だが今は全く邪気がない。

それに操られているなら術者がいるべきだし、俺が起きた後でも構わず俺を襲うはずだ。

となると桜花はスパイなのだろうか?俺が起きた後でも誰もいないのに攻撃しなかったのだから、スパイじゃない。

…と考えたかった。そうじゃないと信じたかった。しかし今のところスパイ説が一番有力そうだ。

考えているうちに地下階についた。降りる時、桜花の右手の剣が気になった。どこで手に入れた物だろうか?

エレベーターが開くと暗闇が続いていた。と言っても完全な暗闇ではなく所々に明かりがついている。地下階は牢屋、といつか図書館で見た気がする。鉄格子が並ぶ道を進んだ。

降り立つと床の冷たさが足に伝わった。そういえばエヴァの能力をかけてもらう時、ベッドで靴を脱いで靴下になったままだった。今まではさほど床が冷たくなかったが、地下階に来て思い出した。ここは暖房はついてないらしい。

そういえば昔インサイダー取引で捕まった社長も牢屋は寒いと書いていた気がする。いやアレは舞台が長野だったから冷たかったんだろうか?

そう思いつつ歩を進める。かなり広いようで、遠くから話し合う声がする。俺たちは声の聞こえる方向へ歩いていった。

アリサがいた。俺は駆け寄った。

正樹「アリサ、無事だったのか?」肩を掴んで揺らした

アリサ「う、うん」驚いたように顔をそらす。俺の顔がそんなに怖かっただろうか?

正樹「怪我は?」

アリサ「大丈夫」

連月「正樹さん、あの…彼女詰まっている下水管に穴を開けてる最中だったので邪魔しないで欲しいんですが」

正樹「あ、どうもすみま」

連月「それに…」俺の左遥か後方を見た。

振り返るとPさんが立っていた。無事でよかった。


>>831
俺は…
怪我は無いか?と詰め寄る→1
何も言わず抱き合う→2
無視して下水管の破壊の様子を見る→3
自由安価→記入

1

正樹「怪我は無いか?」

P「…無いよ」声はいつになく低い。眉をひそめて顔をそらす。俺はそこまで怖い顔だろうか?

いやエヴァの能力で怖い顔になってしまったのだろうか?鏡を見てみたいがそれは我慢してその場で桜花に聞く。

お前無神経な奴だな、と言われてハッとした。Pさんより先にアリサに詰め寄ったから顔をそらされたのだ、嫉妬して。

なんて言い訳しようかと考えている間に「開いたぞ!」という声が牢屋中に響き渡った。人の流れがそっちに集中する。

正樹「牢屋内の人間はどうするんですか?」

連月「それは見殺ししかないでしょうね」

正樹「可哀想ですね」

連月「下手に今暴動を起こされても困りますしね」そう言われれば言い返す言葉がない。

桜花は群れの一番後ろで女性と話している。仲がいいタイトルホルダー、といったところだだろうか。日本人ではなさそうな顔だ。

急に人の流れが止まった。どうしたのだろうか。俺は人をかき分けて群れを前に進んだ。

アンと、もう一人男のタイトルホルダーがいた。

アンはもちろん知っていたが、男の方もどこかで見た覚えがある。一生懸命思い出そうとしていると隣ののっぽのタイトルホルダーがジャック、と呟いた。

思い出した。断章のグリムで、アンの記憶の中に出てきたアリサと共にいた男だ。

しかしあの記憶の男とは明らかに違う。頬に傷が入り陰気な眼をして、軽度の猫背のせいか背はさほど低くないが小さく見える。

ダッフルコートに身を包んだジャックは薄く笑っていた。右手をゆっくり持ち上げると、見つけた、と指を指した。俺と似ている声だった。

指先にはアリサがいた。

のっぽ「どうしてここが」

ジャック「教えてくれたんだ。うちの参謀がスパイを通じてね」

群れに動揺が走った。

連月「私達が1階についた時にはあなたはいなかった」

ジャック「戦略的撤退だ」

連月「アンの能力で道の障害物を消して、抜け穴に先回りしてたんですね」

ジャック「アリサ」呼びかける「本当は俺のことがまだ好きだろ?俺と一緒に戦いたいんじゃないか?」

アリサを振り返ると固まっていた。

ジャック「なんとか言わないか?折角アン姉ちゃんが連れてきてくれたんだ。折角10年ぶりに会えたんだ。でないとこいつ等」周囲に目を光らせた。継ぐ言葉はなかった。分かっているだろうというニュアンスがこもっていた。

一人、叫び声をあげて逃げた人間がいた。一人、また一人と後方へ逃げていった。群集心理という奴だろうか。バラバラと逃げていく。

アリサは何か見えない物に引っ張られるように後ろへ下がっていった。下がっていくのを見るとジャックは歩き始めたが、矢が足元に刺さった。

後ろから連月が弓を引いていた。下もすぐ傍にいる。

連月「逃げてください皆さん。ここは私たちが時間を稼ぎますので」

無茶だ。今となっては十人程しかこの場に残ってないが、おそらく全員そう思っただろう。

連月「大丈夫です。それにジャックとアン、とりわけアンには」弓の的をアンに変える「私の許嫁、衆子の記憶を消された恨みもありますから」

普段は温厚そうなキツネ目の連月が目を見開いている。ただ事ではなさそうだ。


俺は…
>>834
すぐ逃げる→1
敵の戦いを様子見て逃げる→2
一撃だけ攻撃を放ちつつ逃げる→3

逃げるしか選択肢が無いw
3

賀龍院 連月(がりゅういん れんげつ) 着物さわやか青年 レベル92
能力名"神弓-KAMIYUMI-"
このタイトルを持つものは様々な能力を持った矢を生成し放つことができる。
同時に3本まで矢を放つことができる。矢はタイトルホルダーに神状態を与えることができる。
神状態は敵に当たった時に状態以上が変化するもので、それ故誰にも予測がつかない。
主に発生させられる状態は混乱、麻痺、眠り、毒、氷、火傷、呪い、腕萎え(敵の能力の発動が遅くなる)、足萎え(敵の移動速度が遅くなる)であり、効果は10分~1日継続する。
ただし神状態でタイトルホルダーに状態異常を植えつけられるのは3つまでで、それ以上は上書きされず状態異常の解除を待つしかない。
もちろん通常の矢としての効果もある。
たまに神破(敵に通常の3倍ダメージ)を与えることができる。
この能力の弱点として連発するには少し時間がかかる事があげられる。
そのため距離をとって戦うのが好ましい。

衆子より後にこの世界に入ったので許嫁ではあるが年の差カップル。
かつて喰賛会で働いていたが衆子がブラザーズに入り、非行に走ると脱退しハムちゃんずに入って衆子を奪還した。
その頃衆子は完全に薬漬けの上にかつての記憶を忘れされられほぼ薬やアンの記憶だけしかない人間へとなっていたため連月はブラザーズに復讐を誓った。
なんとか薬漬け状態からは脱し、今衆子を再教育している状況である。しかし彼女自身勉強嫌いもあってなかなかそちらは上手くいってないようだ。
ブラザーズを憎んでいるが元々彼自身は温厚な人物である。
因みに彼の元の世界での願いは『衆子が自分の元へ戻ってくること』
衆子の元の世界での願いは『連月と死ぬまで仲睦まじく暮らせること』である。

>>837 訂正
× 様々な能力を持った矢を生成
○ 様々な状態異常を発生させる矢を生成

俺は電車を出して攻撃し、すぐ離脱して逃げた。

後ろを振り返るとジャックが手からポ○モンのつ○のムチのように手からつるを出して、電車を薙ぎ払っていた。

確かに俺の能力が無効化された。どうやら無効かという話は間違いないらしい。

逃げるといっても地下だから逃げる場所には限りがある。

俺以外みんなエレベーターに乗り込んだようで、桜花が早くしろと声を張り上げていた。

連月、頑張ってくれと心で言いつつエレベーターに乗り込んだ。

乗った瞬間ビー、と音がした。

何の音だろうか?嫌な予感がする。

本部長「重量制限」声がどこからかする。

辺りを見渡してもどこにいるか分からない。と思った矢先に目の前に本部長が現れた。

そうか、本部長は透明人間になれる能力者なのか。

本部長「重量制限の音ねこれは」

一瞬場が静まり返った。

誰が下りるのか、という問題が脳内に走ったからであろう。

ここで降りたら次のエレベーターが来るまでに殺される、それは今連月が遠目にも押されている事にも明らかだ。

誰が犠牲になるのか、と言い換えてもいいかもしれない。俺は入り口近くで留まっていたら出ていくように言われそうで、奥に滑り込んだ。

のっぽ「なあ、お前が下りろよ」一番最初に口を開いたのは隣にいたのっぽのタイトルホルダーだった。

のっぽは見るからに肥満体質の男の肩に手をかけていた。汗を拭く紫のハンカチが毒々しい。

紫ハンカチ「なんでだよ」

のっぽ「お前周りから臭い臭い言われてるの解ってねぇのかよ。降りろ今すぐ」

紫ハンカチ「な!そ、それなら彼女こそ降りるべきじゃないか」見るからにそばかすだらけの女性を指さす

そばかす「なんで?あなた外見で選んでるんじゃないの?!」

紫ハンカチ「そうじゃないけどお前はいつもいつも陰口ばっかりじゃないか!みんな気を悪くしてるぞクソブ…女!」

そばかす「今の聞きました?皆さん!女性差別ですよ!彼こそ降りるべきでしょう!」

サングラス「まあまあ、ひとまず落ち着いて」

女子高生風女「とかいいつつ自分だけ言い逃れしようとしてるんでしょ」

本部長「ケンカしないでみんな」

そばかす「そうよ、あなたが組織の長なんだから降りればいいじゃない」

本部長「なっ…!」

既にエレベーター内が険悪なムードで満たされ、悪口暴言が飛び交っていた。

P「ねえ正樹」

正樹「落ち着けってみんな」俺はなんとか場がおさまる様に言ってる最中だった「なんだよこんな忙しいと」

袖を引っ張る人間がいる。見るとアリサが袖をクイクイ引っ張っていた。

どちらを優先する?
>>842
P→1
アリサ→2
(※選択次第で今後の展開が変化)


時間があってモチベーション上がってる上に臨場感のあるシーンが書きたい日に限って人がいないんだよな…
まあここまで続いちゃったから人が少ないのは仕方ないだろうけど

1

俺はPさんを優先した。

正樹「何?」顔を向ける

P「うん…正樹がさ、さっきからアリサとばっかりくっついててどこか遠くへ行っちゃいそうで不安になってさ」

正樹「心配するなよ。というかいつもの口調崩れてるぞ」

P「いやこんな切羽詰った展開でジョークを言えって言うのも難しいでしょ」

正樹「それもそうだが」言いかけた時、重量制限の音が消えた「お、動くみたいだ」

一体誰が下りたのだろうか?気になるが今考えたら降りた人間の死ぬ姿を想像しそうで俺は怖かった。

正直、その時は逃げたのかもしれない。

俺はPさんの援軍で屋上への開いた階段を上り、すし詰め状態でヘリに乗り込む間考えていた。

サムライは生きていた。本部長の援軍でマリエンヌを何とか倒せたらしい。


サムライが本部長を上へ逃がすよう指示したらしいが、何故あの時に本部長は地下牢に来ていたのだろうか。

桜花の手の剣は一体何処で手に入れた物だろうか。

今の俺にとってはそれらの疑問の答えは持ち合わせていない。

しかしあの日を境に、アリサが死に、メイが行方不明になりハムちゃんずのすべてのショッカーがいなくなった事実に比べればどうでもいい話だろう。

あの日エレベーターの中でアリサが何を言いたかったか、メイはどこへ消えたのか。の二つの疑問もあることに気が付く。もうじきこれらも気にならなくなるだろう。

>>841
2を選択


俺はしゃがんでアリサの前へ来た。

アリサはしゃがんで、と言った。

訳も分からず、しゃがんだ。

最初に言っておくけど、私正樹が好きなの。

私ね、ショッカーになってから楽しくなかったんだよ。

ショッカーのみんなが他の事にとらわれてバラバラになっちゃったあとは特にね。

それでも私はみんなのためにいたいな、って思ってたんだよね。だからみんなを守ってなんとかショッカーが離れ離れにならないように頑張ったの。

でもショッカーを集めてまた世界を征服したいってジャックが言ったときに、「あ、私の存在意義ってそれだけなんだ」って思っちゃってね

好きな人だったのに幻滅しちゃった。私ってショッカーとしての価値しかないんだって。

みんなを守る人間になろうとしてたのに、みんなを守るだけの盾になっちゃってたんだよね。

だからそれからみんながバラバラになってからはどうしていいかわからなかった。ただダオさんのいう事は間違ってないと思ったからついて行って『でゅ○るモンスターズ』…いや、今の『ハムちゃんず』を作ったの。

誰か私をショッカーとしての役割以外で必要としてくれるかな、って思って何十年も経っちゃった。

諦めようって思ったのは去年、でも最後の最後、新しい後輩に望みを託したんだよね、人として私を必要としてくれるかって。

入ってきたのがうぐいすと、桜花と、そして正樹。

酒場で見た時ビックリしたよ、正樹、昔のジャックと雰囲気が似ててね。好きになっちゃった。

だから正樹の態度でこれからどうするか決めようって思ったんだ。でも内気だったから殆ど話せなかった。

能力の事はあんまり話したくなかったし、ショッカーとしてでしか見られなくなるんじゃないかって必要最低限話したんだ。でもそれが裏目に出ちゃったね。

タイトルホルダー名って何だったのかな?よく分からなかったから知ってるふりして強気に出て答えなかったけど。それも裏目だったかな?

膝枕、ごめん。できなかったね。恥ずかしがって出てっちゃったけどやればよかったって凄く反省してる。ごめんね。

語り合えないまでも、部屋から放り出されただけでも触れ合えたことが嬉しくて、視線をぶつけられたことが悲しくて、側に居れただけでも楽しくて、それはとてもとても、とてもかけがえのない時間だった。

でもさ、やっぱりだんまりを決め込む女なんて嫌いだよね。Pさんと仲良くしてるって事を噂で聞いて手を引いたの。

それに私はジャックの面影を追いかけてるだけだって気づいてね、やめた。何度も押しかけてごめんね。

チャイから戻ってきた日、正樹が寝た後に手を握ったんだ。気づいたかなあ。あれ、自分の気持ちにサヨナラして新しい人生歩もうって自分なりの答えだったんだ。

手を握った後ね、感謝とお別れの悲しさで胸が詰まったよ…泣いちゃってたかも。

多分もう、ジャックが来るね。

私、最初から最後まで盾でよかったね。ショッカーの盾で良かったね。

いっそ感情なんて無ければよかったかな?

いっそ出会わなければよかったかな?

でも、最後一緒にいれてよかったかな!あの日部屋に入れてくれてありがとう。生まれてきてくれてありがとう。いままでありがとう。

正樹、Pさんを守って幸せにね、幸せにね。

生きてね。

唐突で何一つ出来やしなかった。

彼女は一度微笑んでからキスして、驚く俺から離れ一人エレベーターから降りた。

重量制限の音が止んだ。扉が閉まる。

皆しん、となった。誰が下りたのかすぐには分からなかったから。

俺だけが事態の重大さに気づいていた。

正樹「アリサが、犠牲になって、降りたんだ」俺は呟くように言った。犠牲とか言うなよ、という呟き以外は聞こえなかった。

桜花「アリサが降りたのか。屋上から逃げなきゃいよいよ俺らは死ぬ状況ってわけか」

俺は拳を壁に叩きつけた。

桜花「どうしたんだよ、おい。まさかアリサを追うっていうのか?」

桜花「やめろよ!死にに行くようなもんだぞ!ジャックはいままでの奴等とは違うんだよ!ショッカーなんだよ!」肩を揺さぶられた。

俺は無言で振り払った。


いや、何でもない。答えて唇を強く結んだ。→1
これはただの彼女への自分なりのけじめだ、気にするな。感情を押し殺して答えた。→2
助けに行くに決まってるだろ。叫びが体内を駆け巡った。→3
自由安価→記入

安価無しなので問答無用で3

正樹「助けに行くに決まってるだろ!」体の底から熱いものがこみあげてきた。エレベーター内の人間が全員俺を見ていた。ぎちぎちなのに俺の周りにスキマが開けられた。

桜花「待て、無謀すぎるっつーの!相手はジャックだぞ?勝てっこない!能力無効化だろ!」胸倉を掴まれた。

正樹「勝てる勝てないの問題じゃない!俺はアイツの事を何にも分かってなかった。アイツは一人孤独に悩んでたんだ。だったら最期アイツを一人じゃなくさせられるのは誰だ?」

桜花「連月と衆子とかもいるだろ!お前命を無駄にするんじゃねぇよ!頼むから」胸倉が引き寄せられ桜花は俺の胸に軽く頭をつけた「お前は俺のライバルなんだよ、頼むからやめてくれ」

俺は引かなかった。ここで助けなければ俺は一生後悔する。

P「桜花、どいて」Pさんが桜花を引きはがした。

パン、と音がした。音がしてから頬が痛い事に気が付いた。

Pさんの張り手だった。

P「甘ったれるんじゃない!正樹、君は、いやあなたは、いやアンタは私の恋人なの。私の好きになった人なの!!!ねえ!私をおいて一人で逝かないでよ!ねえ!」

正樹「死にません」

P「嘘つき!」泣きだした。

正樹「絶対に死にません!!!」エレベーターを踏み鳴らした。

P「なんで、なんで…私が好きじゃないの?アリサの方が好きなの?!」


俺は…
「悪かった。Pの事は好きだ。ちょっと迷っただけだ」俺は気が付いた。大切な人を悲しませていることに。→1
「いえ、Pさんのことは大好きです。だからこそPさん、あなたの未来を守るために戦いに行くんです!」すべてはPさんの事を思っての発言なのだ。大切な人を悲しませようが失うよりはよっぽどマシだ。→2
「違います。俺はPさんが好きです。でもそれだけじゃない、みんなのことも好きなんです。だからみんなを守りたいんです!」仲間が苦しんでいる。俺は死ぬかもしれない。だが今胸を張って死ぬのと後で後悔して死ぬのとでは雲泥の差だ。大切な人を悲しませようが譲れない。→3

選択は2か3

人の群れをかき分けて誰かが来た。本部長だった。

ごめん、どいてねP。と泣くPを周囲の人間に渡しつつ目の前に来た。

正樹「本部長…」

本部長「今行くのは死ぬことと同義。でもあなたのおかげで時間が稼げるかもしれないから」箱のようなものを出す「これを託すわ」

正樹「これは…?」

本部長「牢屋に忘れてきてしまった、いえ解放できなかったといった方が正しいわね、フク君。だから後々ジャックに彼が見つかって無意味に殺されるよりあなたが彼を戦いで使ってくれた方が効率的だわ」

本部長「これはフク君と、彼の能力を目覚めさせるスイッチよ」

正樹「本部長…フク君の能力って一体…」

正樹「まさか」本部長の説明に信じられないと首を振った。責任重大だ。

本部長「嘘じゃないわ。今まで機密にしてた程の事はあるでしょ」

正樹「でも僕が使っても」

本部長「さっき言ったでしょ時間稼ぎだって。それにどっちみちあと1度しか彼は能力を使えないわ」

正樹「そんな」

本部長「癪だけど、任せるわ。あなたに連月たちを」エレベーターが開いた。4階だ。まだ敵が来ていないのは助かった。

人がぞろぞろ降りる。俺だけ、死への、直行便か。

桜花「俺は死にに行くお前を理解できねぇ」降りつつ言った「けどよ、俺はお前のライバルだからよ。死ななかった時のために塩は送ってやるぜ」

桜花が右手の剣をエレベーターに投げ入れた。金属的な音が響いた。

正樹「桜花」

桜花「アドバイスだ。死にに行くなら考えるな。ただただ突っ込んで突っ走って突っ飛ばせ!『目を瞑れ!耳塞げ!突き進め!』」

扉が閉まった。声はかけなかった。俺は死ぬかもしれない、だが今の言葉通りだ。実力差に目を瞑って、周囲の非難に耳塞いで、敵に向かって突き進むだけだ。

俺は閉まった扉をしばらく見ていた。いつか俺は、あのライバルともう一度戦えるんだろうか

本部長「行くわよ桜花」

桜花「おう」歩き出す「それにしてもあのスイッチ、なんで自分で使わなかったんスかね?ダオさん」

本部長「さあね」そっけない口ぶり、まあ逃げるのに必死なので当然だろうけど。

本部長「けどエレベーターでスイッチを思い出した時、すぐ使わなかったのはタイミングに賭けたのかもね」

桜花「賭けた?」

本部長「いつしか私は古参しか信じなくなっていたのよ。この世界の新参者なんて戦闘に慣れてないし分からないことだらけ」

笑ってごまかす。俺もその一人だからだ。

本部長「でも、新参者だからこそ柔軟な発想もできるし、時代が変わって新しい戦い方も練れる。だからスイッチを託したのは新参者への賭けよ」

本部長「たまには信じてみたくない?新参者である彼の可能性に、ね」

準備は整った。道中何人も敵のタイトルホルダーがいたが、倒してきた。

Pさんに聞いたところメイはどこかに消されたらしい。恐らくアンの能力で消したのだろう。

ジャックの能力は強い。だが能力ではなく、彼自身の能力はどうだろうか?

そう、ジャックにも弱点はある。例えば不意打ち。

不意打ちを本部長が考慮に入れなかったのはきっとジャックの反射神経を信用してのことだろう。

ショッカーの高レベルだから当然反射神経はずば抜けてる。

だが反対に、ショッカーとしてのレベルの身体能力に逆に依存することがあるはず。

そしてショッカーはアリサの攻撃が外れやすい事からも分かる通り、反射神経ですぐに倒せるわけじゃない。

戦闘慣れしている彼でもそれは分かってるはずだ。じゃなきゃ多人数じゃなく、一人で支部に乗り込むこともできたはずだ。

…ここまで考えたのは全部「推測」だ。希望的観測でしかない。しかしそれに頼るしかない。

この状況で倒せるのは不意打ちしかない。そして俺の全力とこのスイッチを使ってでしか倒せない。

後は、勇気。

逃げたい。

でも逃げたらみんな死ぬ。

みんな悲しむ。

嗚呼、今やるしかないのだ。

逃げれない。

怖い。

怖い。でもやるしかない。

俺は倒すしかないのだ。

息を吸い込んで、吐いた。場所を確認、オーケー。

左手に持つ剣、オーケー。

右手に持つ乗り物を固めて作ったモーニングスター、オーケー。

懐のスイッチ、オーケー。

タイミング…オーケー!

俺はモーニングスターを振りかぶった。

ジャック「もう終わりか?」

連月の目の前にジャックがいる。もはや逃げようがない。連月は襟を掴まれている。

目を瞑る連月、声を出すこともできないへたり込む衆子、それを見る私は何とか棘で敵を倒そうとしていた。

しかし当たらない。他のタイトルホルダーとの戦いで集中力を切らしている。おまけに速い。

首や体の末端を狙う。しかし当たらない。

ジャックが連月を投げた。壁にぶつかる。ぶつかって跳ねる。体は横、動かない。

ジャック「死んだか?」

これで死ぬほどヤワじゃない。生きてる。

豆の木の鞭で薙ぎ払う。体がビクと動いた。顔だけ動く。

連月「衆…子」連月が彼女に手を伸ばした。

ジャックが右手首を踏み抜いた。鈍い音がした。衆子が小さく悲鳴をあげた。

折れた。直感的に解るのだ。

ジャック「アリサさ、そろそろ決心してくれないかな?」優しい声になる。嗚呼、思い出した。私はかつて好きだった。今は違う。だから思い出して涙が出るのだ。

ジャック「じゃないと」

突如天井が爆ぜた。唐突としか言いようがない。ジャックは虚を突かれて手を止め能力を発動した。

瓦礫をマメの木で受け止める。しかし乱入者は受け止められない。すり抜ける。

正樹「おらぁぁぁあああ!」能力で敵に乗り物をぶつける。高速だ。瓦礫が粉微塵になって吹き飛ぶ爆発。

正樹だった。声で分かった。

私は思った通りに口を開いた。

俺の攻撃が成功したのか分からない。しかしこの能力を使ってどこまで追いつめられるか。

煙の中敵に乗り物を発射し続けた。狂った動きで突撃したのもあるかも知れない。それでいい。ちょっとは予測不能な方がいい。

アリサが呟いていた。「馬鹿、でも」…最後の単語が聞き取れなかった。この世界での視覚の変換で脳内に送り込まれた日本語の母音は『あいうい』。

今は考えている暇じゃない。能力をぶつけまくった。

しかし、煙の中鞭が飛んできた。咄嗟に避ける。

避けたはずだ。だが右手の甲を打たれていた。苦痛に顔が歪む。痛い。飛び退く。

煙が消え、ジャックが中から来る。

連月が呟いた。奴は能力の豆の木が入った防弾チョッキを着ているのです、チョッキに当てても意味がありません。

呻いた。そんな殺生な。しかし他にも手はある。

フク君のスイッチを押した。すぐは奴が起きないからまだ時間はかかるだろう。どれだけ時間をもたせられるか。

ジャック「お前、無粋だな」睨まれ身がすくむ。しかし恐怖は考えにないことにした。

何も言わず剣とモーニングスターを構える。空手の方が得意だが、武器無しで勝てるとは思っていない。

ジャックが駆けた。右にずれる、棘だ。ジャック軌道修正、向かってくる。

下 衆子(しも しゅうこ)  着物少女 レベル28
能力名"φは壊れたね"
このタイトルを持つものは何もない空間(空集合φと便宜的に呼ぶ)を瞬時に捻じ曲げる事が出来る。
何もない空間を捻じ曲げることでその空間の周囲の物の距離を瞬時に変えたりすることができる。
ただし捻じ曲げた空間は壊れた空間として永遠になくなることはない。
捻じ曲げた空間に物が通ること、その場に留まることは可能だがその場から移動する時動きが一瞬速くなったり、遅くなったり、一時的に停止したりするなどこのタイトルを持つもの以外誰も予測できない。
一見なんてことのない能力だが味方の攻撃の補助として有能な能力であり、敵が味方の直線的な攻撃を避けた時等に発動すると空間を捻じ曲げ軌道を変えたり、意図的に味方の攻撃の軌道に壊れた空間を置くことで速度を急激に高めたりすることができる。
ただしあくまで捻じ曲げられるのはあくまで空間のみであるため他のタイトルホルダーの能力や物体に直接干渉することはできない。
このタイトルを持つものは自身の能力単体で敵を倒すことはできず、それ故レベルは自然上昇のみでしか上がらない。

連月より先にこの世界に入ったので許嫁ではあるが年齢は彼女の方がずっと若い。
大和撫子の手本のような人物であったが連月とこの世界での再開後仲睦まじく暮らしていたが、フリーのタイトルホルダ-にレイプされた上に薬の味を覚えさせられてしまった。
初めての相手が連月ではない事で後ろめたさを感じそれ以降連月と会わず薬物にのめり込んでいった。
完全なジャンキーであったところをアンに見つかり、薬が手に入るから共にブラザーズに入らないかと誘われブラザーズに入団。
入団させられたことにより保持者候補であることが発覚し能力を発動させられその能力の有用性をアンに見つけられた。
以来アンに能力を消されつつ薬で記憶を埋められ(アンはこの過程を『教育』と呼ぶ)、薬とアンの事以外を考えられなくさせられる。
うぐいすも同じ処遇にされたが、うぐいす以上に有用だったのでしばらく使われていたところを連月に助けられる。
記憶は殆ど残ってなかったが連月の事を大切な人間、という事は覚えていたので奪還させられてからは連月にずっと付いて回るようになる。
しかし勉強嫌いは健在である。

本部長(ダオ) レベル132
"限りなく透明に近いブルー"
このタイトルを持つものは半径1㎞に水がある場合に限り自らの姿を消すことができる。
姿を消すことで音も消すことが可能(勿論声で連絡したりわざと音を立てることも可能)ただし気配は消せず、持続時間は10分。
またこのタイトルを持つものの肌から1㎝にあるものは不可視化され、例え一部でもそれが繋がっているならすべてに不可視化が適用される。
ただしこのタイトルを持つものが敵に攻撃を与えられるのは不可視化されている状態のみであり、またダメージを与えられるのは自らの体による物理攻撃もしくは自らの体に触れている物の攻撃のみである。
姿を消すだけなので勿論敵の能力は当たる。あくまでこのタイトルの趣旨は不可視化させることである。

俺はモーニングスターを横薙ぎした。上方回避。剣を振り上げる。当たらない。

俺は後退しつつ電車発射。ジャックが着地し、豆の木で消し去る。ジャックが突然スウェーした。連月が折れて痛そうな手で援護射撃してくれた。

そのままジャックは後退。棘が一瞬遅れて目の前に並んだ。俺は新幹線鞭で追撃。奴は豆の木鞭で相殺。

ジャックが連月に向かっていく。止めか!アリサが反射的に棘を生やしたが消された。間に合うか。正拳突き清掃車発射。一瞬遅い。加速しろ車!

予想以上の加速。当たる。そう思った。

しかしジャックが皮一枚で頭を右にずらす。それだけで外れた。連月、すまない。連月が掴まれ俺に投げられる。激突。なんとか受け止める。

正樹「大丈夫ですか」

連月「答えている暇はないです。次の攻撃が来る」ジャックがこちらに向かって突進。棘が目の前に横一列に生える。あたかも万里の長城。俺は作ってくれた隙で退く。

長城が消される。しかし距離は十二分にある。俺はアリサに向かって走った。

アリサ「固まったら敵の巨大豆のツル攻撃の餌食!」

しまった。急ブレーキで停止。ジャックとの距離がやや詰められた。いや、止まった分かなり詰められたはずだ。

足元から豆のツルが出てくる。退路を塞がれた。

どこに逃げる?逃げ場がない。じゃあ迎え撃つか?どうやって?無理か?無理だ。無理。

思考も体も完全に停止していた。マサ逃げて!と衆子が叫ぶ。完全に彼女が置いてきぼりにされてる。

ジャックが豆のツルを出した。俺は連月を投げ出した。巻き込まないように。

死―――。

「やあ、頑張ってるみたいだね」

「もうすぐだよ。今の君の終わりは」

「どこから切っても無駄のない世界、それが望んでいるんだ」

一瞬ののち俺は豆のツルで壁に叩きつけられたことを思い出した。一瞬気絶したのだ。締め上げられる。

ジャック「お前俺とよく声が似てるな」

正樹「だか、ら」肋骨を折られた。俺は苦痛を声にも顔にも出した。頭だけじゃなく腹も痛い。

ジャック「『だからどうした?』か?残念だが」締め付けが強くなる「気づいた。お前のせいでアリサが戻ってきてくれないんだろ?俺に似ているという事はお前できっと彼女は満足しているはずだからな」

ジャック「お前にはここで死んでもらう」

さっきより死が近づいた気がする。どうでもいい。痛い。逃げたい。逃げられない。

アリサ「やめて!」

ジャック「見ていろアリサ」アリサも虚を突かれ床から生えた豆のツルで動きを封じられたようだ。遠くてぼやける「この男の最後をな」

連月「や、め、ろ」

ジャックがふん、と言いつつ頭に生やした豆の鞭で連月を薙ぎ払った。壁に叩きつけられる。動きが止まった。

死んだかもしれない。そんなことより痛い。死をさっきより強く覚悟した。

終わりだ、と聞こえた。死ぬのか?意識が暗転した。

遠くから声が近づいた。何の声だろうか?

男の声、あれは…

あれは、フク君の声だ。

俺は痛む全身に鞭打ち目を開いた。

ジャアアアアアアアック!!!!!遠吠えが聞こえる。

体が自由になった。

ジャックが福田君に跳ね飛ばされた。追撃、追撃、追撃!追撃!!追撃!!!

フク君が電気を手にまとい叩きつつけ続けていた。

福田君は俺の右から現れたらしく、左の壁へジャックを追い詰めていた。

福田「てんめぇぇええっっ!!!アリスに何してやがんだぁぁ!!」

アリス、と彼女の改名前を叫んでいる。

成功したのだ!柴吉の魂の口寄せが…!!

本部長「ところでフク君の能力は知ってないわよね」

正樹「何のことです」

本部長「まあそうよね、最重要機密だし。あのね、フク君のタイトルなんだと思う?」

正樹「『天国と地獄』かなんかですか?」強そうなタイトルを連想した。

本部長「いいえ、『SOUL CATCHER(S)』よ」

正樹「それがどうかしたんですか」

本部長「『柴吉』の魂を彼は今までずっと掴んでいるのよ。口寄せができる」

俺は目をむいた。言葉に詰まって、ようやく声に出す。

正樹「魂…って、柴吉は生きてるんじゃないんですか?生きてる人のもできるんですか?」

本部長「あの…柴吉、死んでるわよ?」

正樹「だってエロメスが行方不明だって…それに会議の時柴吉探しに行くって本部長言ってませんでした?」

本部長「そう言ったかしら?私は『放浪しているタイトルホルダー』としか言ってない気がしたけど」

本部長「あぁ…多分エロメスが言ったのは勘違いしたか、捻じれて伝わっちゃったみたいね。って事はショッカー分裂のきっかけも知らないか」

正樹「…何があったんです?」

本部長「ショッカー分裂のきっかけはバーンズと柴吉なのよ。柴吉がその頃ショッカーのナンバー2だった。きっかけは些細なこと」

本部長「彼ら二人は酒場でケンカしたのよ。どっちが強いかっていう単純な理由。柴吉が喧嘩を吹っ掛けた」

正樹「…それで」

本部長「結果として柴吉が死んだ。勝てるはずがないわよね?だってバーンズ、サブタイトル『絶対破壊』なのに」

本部長「だがバーンズは体に傷を負った。そして最強とは何かを考えるようになり、徒手空拳でいつまで生きていけるか考えるようになった」

本部長「その考えが発展して彼は放浪し始めたのよ。最強の敵を求めて」

本部長「柴吉が死んだことによってショッカー全体が気まずくなったのは確か。彼、情に厚いムードメーカー的なところあったから」

正樹「じゃあ…レオナールは」唾を飲み込んで聞いた。

本部長「彼はただラーメン道を極めたいって放浪し始めただけだわ」

正樹「あ、そっスか」世界よ、これが拍子抜けだ。

本部長「話を戻すわね。ブラザーズ設立時に戦力が足りなかった私達デュエル…いえハムちゃんずはフク君の能力で『柴吉を口寄せ』しなんとか凌いだ」

本部長「信じられないかもだけどね、彼。口寄せしたタイトルホルダーの生前の能力や人格を丸々コピーできるのよ。回数と時間に制限付いてる上に口寄せした相手に体乗っ取られちゃうけど」

正樹「え、能力のコピーはできないように『神』がそれ以降そういうタイトルホルダーを出さないようにしたってエロメスから」

本部長「あのね、それは『それ以降』って話でしょ。フク君は100年以上昔からこの世界にいるのよ」

盲点だった。確かにそれなら納得できる。

正樹「あの」

本部長「何かしら」

正樹「フク君はなんでじゃあ人を避けているんですか?」

本部長「彼の元々のシャイな性格もあるけど、一番は能力の為よ。下手にスパイの戦いで能力の回数減らされるより牢屋で温存しておく方が利巧でしょ」

一理ある。しかしずっと幽閉されてる彼が可哀想ではないのだろうか。能力のために受けた恩恵と仕打ちとでは、彼はどっちの方が多いだろうか。

本部長「それに下手にスパイに洗脳されて支部内で暴動起こさないように普段は牢屋に閉じ込めてある。もっとも最近は人権を配慮して彼は時々外に出れるようにしてあるけど」人権ってなんだったのだろうかと俺は聞きたかった。

本部長「それを思い出してサムライに上の階に行くように言われたけど、牢屋に私だけ来たのよ。私の能力で姿を消せば簡単だし、カードキーは私の味方で持ち合わせているのが他にいなかったしね」

本部長「ただ、牢屋のカギを開ける前に開いたって声を聞いて近づいちゃって、ジャックが現れて…だったから開ける事ができなかったのよ」

本部長「まあ牢屋は開けなくても最悪大丈夫よ。口寄せしたのが柴吉なら鉄格子なんてすぐ壊すから」

本部長「柴吉の魂を留め、その見に宿し能力を使えるのはあと1回、1時間。柴吉の能力は『絶対命中』よ」

本部長「大事に使いなさい。ハムちゃんずの最後の切り札なんだから」

それにしても、と思う。柴吉がこんな奇声を出しながら登場するとは思いもよらなかった。

福田「アリスの事をいじめんじゃねェェェッ!ていうかお前好きじゃ無かったのかよォォッッ!!」

本部長の説明なら柴吉の能力で血液の続く限り延々と攻撃を繰り返すことができる。

しかも電撃で相手の動きを止めることができるので、敵は一度攻撃が当たったら避けることもできず、ブロックも連撃に崩される。

1体1で先手をとったら相手が感電死するか自分の血液が尽きるまで攻撃するかの2択。タイマンなら無敵だろう。

バーンズと戦おうと思うほど誤った自信をつけてしまったのも無理はない。

途中から能力が防弾チョッキに遮られているのに気付いたのか頭を重点的に攻撃しだした。

俺は放り投げてしまった連月を立たせた。

正樹「戦えますか?」

連月「戦えるか戦えないかじゃないです。あそこには衆子がいる。戦うしかないのです」

正樹「…連月さん、戦わなくていいです。あなたに頼みたいことがあります」

連月「…なんです?」

柴吉 レベル10055
能力名"DENGEKI 電撃"
このタイトルを持つものは体に電撃をまとう事が出来る。
電撃を当てて敵の動きを最大1秒止める事が出来る。これは掠っただけでも可能である。連続で使用することが可能なタイトルである。
さらにこのタイトルを発動中は身体能力が飛躍的に上がる。
ただしこのタイトルは発動中ずっと血を消費する。血が生存に危ないほど少なくなった場合自動的にタイトルが発動をやめる。
サブタイトル"絶対命中"このタイトルを持つものが能力を発動している間攻撃は100%命中する。
ただし掠っただけでも命中、という範囲内に入る。


福田 靖男 レベル50
能力名"SOUL CATCHER(S)"
このタイトルを持つものは口寄せをすることができる。
口寄せすることで1年前に死んだ100名のタイトルホルダーのうちの中の一人を魂としてその身に留めておくことができる。留めるのに血は必要ない。
口寄せした後の能力は口寄せしたタイトルホルダーの身体能力、能力をコピーする。回数が過ぎたり、このタイトルを持つものが死んだりしなければ永久的にこの能力は使える。
回数は5回、一回1時間。5回使うと自動的に魂が召され、その能力は二度と使えなくなる。
また能力の発動をスイッチを生成することで他人が操ることもできる。

俺は連月の後、下に近づいた。しかし声をかける前に下が指を指した。俺の背後だ。

見るとジャックへの攻撃は止まっていた。痙攣している。かなりの痛手か。

柴吉「なあ、ジャックよ。お前何があったのかは知らねぇがよ、アリスと仲良くできねぇのかよ」

柴吉「夫婦や恋人ってのは確かに時に喧嘩するもんだぜ?だけどよ、ずっと仲良しってのは息がつまるぜ」

柴吉「つまるところだ、お前アリスにもっと気を許してやったっていいんじゃないか?アリスがいつも俺に相談するんだぜこっそり。どうすればいいかってね」

柴吉にアリス、いやアリサが恋の相談をしていたのは100年前だろう。あまりに昔の話だ。

しかしそう考えてても納得できる。数回しか呼び出せないので自然、彼の役割は戦闘になってしまうのだ。

現状説明などしていられる暇はない。それに戦ってもらうだけなら知らなくても別段困らないと判断したのだろう。

俺は下に振り返った。どうしたんだ、と聞いた。

下「あ、あの」

もう一度振り返った。柴吉、いやフク君が豆のツルに全身を巻かれて骨を砕かれていた。

隙をついてジャックが攻撃したのだ。

ジャック「だから、その仲直りをしようってやろうとしてるだろ!死んどけ死にぞこないが!!」ジャックが口から血を吐いた。

情をかけなければ柴吉は勝っていたのかもしれない。しかし過ぎた話だ。

辛うじて柴吉は右手が使えそうだった。


俺は…

声をかける→1
手を出す→2
ジャックに攻撃する→3
自由安価→記入




俺は手を出した。

柴吉「頼んだ」

目の前で火花が散った。俺の体に電撃を流された。

ボキ、と音がした。柴吉は死んだのか?

何故そうするのか、分からないまま俺は電気ショックで気絶した。

体の中に何かが入ってきた。

俺は無意識で感じていた。

一体これはなんだろうか?

体の奥底から水が噴き出るみたいだった。しかしその水はただの水ではない。力の水だ。メロスが飲んだ水だろうか。

体に力が沸き起こる。それと同時に、体から何かが消えていくのを感じた。

頭痛が消えた。

体のだるさが無くなった。

迷いもなくなった気がする。

俺は…
目を開ける→1
深呼吸をする→2
何もしない→3
自由安価→記入



俺は、目を開けた。

しかし暗闇だった。俺は何も分からない。

「やあ、新しいショッカー」
「でも、君はもうすぐ…」
「いや、言わないでおこう」
「ああ、これが覚醒さ。何万分の一の、何億分の一の、何兆分の一の覚醒」
「じゃ、そろそろ起きようか」

俺は目を開けた。何も変わったところがない。すぐ気絶してすぐ復活したらしい。強いて言うならアンがいつの間にか居なくなっていたことぐらいである。

じゃあ、今のは…

衆子「やめてください!」叫び声が聞こえた。衆子が全身を豆の木に拘束されていた。

ジャック「アリサ、お前にはもうこいつも必要ない。殺してやるよ」すぐ近くにジャックがいる。逃げた衆子を追ったのかさっきよりは距離が離れている。

アリサは既に動かない。無感動な眼で見ていた。全身の骨を折られたのだろうか。

俺は無我夢中でジャックに攻撃しようとした。

能力が発動しなかった。手が焼けるように熱くなっただけだ。おかしい。

ハッとした。床に散らばっている壊れた鉄格子に、自分の姿が映っていた。

"紋章が消えかかっていた"


あ、がという声がした。ボキ、という音がした。

衆子が死んだ声と音だった。

ジャック「さて、最期のお楽しみだ。正樹、お前も」

このまま俺は何一つできずに死ぬのか?

嫌だ。


嫌だ。

ジャック「壊してやる」手から豆の木が伸びてきた。

俺はもう、仲間を失いたくない!

俺は豆の木に向かって手が熱くなるのもがむしゃらに能力を引っ張り出した。

いや、引きずり出しただったのかもしれない。

豆のツルが、何かに当たって、弾けた。

ジャック「馬鹿な」ジャックが驚いたように見ていた。

まさか無効化されなかったとは、と言葉が続くだろう。

しかし驚いたのは俺も同じだった。

しかも、今のは乗り物ですらなかった。俺は信じられないと自分の手を見つめた。

そしてさらに信じられない事に俺は全身が発光していた。

今なら…

ジャック「そんな馬鹿な!」豆のツルを大量に伸ばしてくる。

チャンスかもしれない。今なら倒せるのかもしれない!

俺は熱い手に構わず能力を投げつけた。豆のツルが弾ける。

構うものか。投げつける。豆のツルの生産が間に合わない。ジャックにいくつか当たった。ジャックは壁に跳ね飛ばされた。

ジャックが俺の足元から豆のツルを生やしてきた。拘束する気か!俺は能力を背足、足刀、底足から能力(?)を出しぶつけた。すべてはじけ飛ぶ。

ジャック「俺が…負けるはず、ない!」足元の全方位から豆の木が生えてきた。俺は一方をはじけ飛ばさせてから包囲網から脱出。

その後豆の木をすべてはじけ飛ばさせた。

俺は一体何を出しているのだろうか。何か透明なレンガ状の物だという以外分からない。

だが、勝てるなら、たかが奇跡されど奇跡で倒せるなら!倒したい。

唖然とする敵に攻撃を繰り返した。いくつか当たる。痛そうだ。

ジャックは大幅に回避して衆子の死体を俺に投げつけた。怯んで攻撃を止めてしまった。

ジャック「オオオオオッッ!!!」ジャック突進。しかし止まる。いや止められた。

床からの、巨大な棘。ジャックは串刺しにされた。

ジャック「が…っ」棘を無効化した「ア、リ」

視線の先にアリサの覚悟の目があった。

ジャックが右手を振りあげる。

その手から能力が発動することはなかった。

「行かせないっ」と手を掴んで止めたのは床から手を伸ばした柴吉だった。あるいはフク君だった。

ジャックが手を振りほどいているところへ最後の力を込めて能力を投げつけた。

ド、と首に透明なものが刺さった。鋭く尖らせた、不格好な渾身のストライクイーグルだ。

ジャックが倒れた。動かない。動けない?

世界が静止した。俺の能力が何故か無効化されず、俺の能力が止めを刺した?戦いは終わったのか?

信じられなかった。しかしそれが起こったのは事実だった。これも一つの奇跡だった。

俺はフラフラとジャックに近づいて桜花の剣で不安をなくすため止めを刺し、「勝った」とだけ呟いた。

呟いた後疲れてまたもや気絶した。

今回で再確認したが俺の体は耐え症の全くない体だ。気絶ばかりする。

しかし今回の戦いは死力を尽くした。だからこの結果も順当だろう。

俺は目が覚める方の覚醒をした(もっとも能力に覚醒するのもジャックとの戦いで経験したが)。全身が筋肉痛でだるい。疲れている。

天井を見つめた。顔の筋肉を動かしてみる。深呼吸した。

生きてる。俺は嬉しさで微笑んだ。そして起きた。ここは見たことがない。どこかの治療室にいるみたいだ。

サムライ「おっと、起きたみたいだな」

俺は飛びあがりそうなほどびっくりした。そして振り返った。

サムライ「いやすまん、死角にいて悪かった」

サムライが生きていてよかった。俺はホッとため息を吐いた。

正樹「何があったのか教えてもらえます?」

サムライ「勿論だ」サムライも微笑んだ。

サムライは俺たちがいなくなった後、本部長の増援(ただし本部長抜き)により何とか敵を退けたという。

マリエンヌを倒せなかったのをサムライは悔しそうにしていたがマリエンヌ以外のすべての敵を殲滅できたという大金星だ。素直に胸を張っていいと思った。

本部長の増援の殲滅が終わり、増援に上の階に進むと屋上でまだ敵と何人かが戦っていたらしい。後ろからの奇襲で殆どを倒せたという。

サムライ「ただまあ、ゾディアックやアルフレッドは逃がしちまったがな」とため息とともに聞いた。ゾディアックもつくづく悪運の強い男だ。

奇襲でちりじりになりビルから飛び降りたり空を飛んで逃げたりしたためブラザーズは全員いなくなった。

そこでウェーバーがフク君を解放することを思いつき、サムライ含む何人かの有志が階下に降りていった。

敵は少数しかおらず、5階でなんとか敵と戦っていると本部長や桜花たちが挟み撃ちにしてくれたらしい。

そして全員と脱出。翌日ジャックを倒したことを聞いて驚いたんだとか。メイは瓦礫の山にアンの能力によって隠されていたため、戦えなかったらしい。

ただ衆子もフク君も死亡していたのはやるせなかった。俺がもっと早く覚醒していれば、助けられたのかもしれない。

フク君は何故死んだのだろうか、考えをそのまま質問すると「出血多量だ」と返ってきた。

確かにあそこまで能力を連打していたら相当ヤバい状態になっていたはずだ。もしかしてフク君、いや柴吉が攻撃を一旦辞めたのは情からじゃなく単に能力の連続発動時間を超えていただけだったのかもしれない。

連月、アリサは何とか助かったらしい。連月はまだ手が使えない状態なものの、今は快方に向かっているらしい。

因みにその時に俺が戦いから1か月眠り通しだったことも教えられた。

サムライ「まあ驚きの活躍だったらしいからな」と付け加える。無理もない、俺の活躍に驚いているのは俺自身だ。

まるで俺が別人になってしまったかのような戦いだったという事を話すと「戦いの中で戦闘センスを磨いたんだろ」とさらりと言われた。一応それで説明はつく。

正樹「サムライさん、鏡持ってないですか?」その時、不意に思い出したことがあった。

サムライ「?持ってないがこの部屋にあるぞ」指をさす。壁掛けの鏡だ。

覗いてみた。案の定だった。

案の定、俺のタイトルホルダーとしての紋章は消えていた。

試しに能力を発動させようとした。しかし無理だった。サムライに紋章を触ってもらっても無理だった。

サムライが怪訝そうに見つめていた。照れつつ事情を説明した。気絶中の出来事、覚醒、紋章が戦いの中で消えかかっていた事、そして何故かジャックに能力を無効化されなかったことなどを。

サムライは考えた後、「それが元で勝てたんだろうな」と呟いた。

サムライ「何故勝てたか。これには2つ考えられる」二本指を立てる「一つは、夢の中で覚醒したショッカーとしてのサブタイトルがジャックと同じだったことだ」

正樹「ジャックと?」

サムライ「ああ、だから能力がかき消され、マメの木が弾けとんだ」

正樹「でも、ジャックの能力の無効化の仕方と俺の能力の消し方は違いましたよ」

サムライ「そこで、2つ目だ。ずばりお前はジャックと戦っていた時『タイトルホルダーと無能力者の中間』にいた」

よく言っている意味が解らず首をひねった。

サムライ「わからないか?ジャックは『どんなタイトルホルダーの能力でも能力を発動しさえすれば絶対に無効化する』絶対無効だ。だがお前の能力は消えなかった」

サムライ「つまりここから『その時正樹はタイトルホルダーじゃなかった』と考えることができる」

サムライ「しかしタイトルホルダーじゃない人間が手から透明なレンガを出して攻撃するなんてできるわけがない」

サムライ「ここからは『その時正樹は無能力者じゃなかった』と考えられる」

サムライ「この矛盾する二つを満たすのは一つ、『無能力者とタイトルホルダーの中間にいて、サブタイトルが発動せず正樹は能力で攻撃できた』ってことなんじゃないか?」

正樹「予言の俺がショッカーになるっていう部分は…?」

サムライ「うーん…アリサから聞いた話だが、ショッカーは夢で託宣を受けたらしい。その際ショッカーが死んだら新しいショッカーができる。確かそんな話を聞いたような気がするが」

正樹「でもショッカーがその時死んだなんて…アンですか?」

サムライ「アンは行方不明だとよ。お前の苦労も水の泡だが」

正樹「そうですね」

俺はジャックが柴吉の連撃を受けている時、連月に「アンを探し出して懐柔してほしい」と頼んだのだ。

条件は「ハムちゃんずがドラッグを認めるよう説得する」事。デタラメを教えてしまったが、懐柔して仲間につけられたらこれほど頼りになりそうな仲間は他にいないだろう。

ドラッグが正義なアンなら懐柔できるかと思ったが、見つからなかったのであれば懐柔のしようがない。

サムライ「それより、お前にもわかる死んだショッカーがいるじゃないか」

正樹「…柴吉ですか」

サムライ「ああ」

正樹「でも、柴吉は最後の最後ジャックの攻撃を止めてくれたんですよ?それに柴吉は何年も前に死んでいる。魂がその場にいて口寄せさせられてただけでしょ」

サムライ「じゃあきっとジャックの攻撃を手で制止したのはフク君だったんだろう。それにフク君の能力は魂を留めてその場にいさせることができる能力だ。魂が召された後ショッカーが生まれると考えれば何も問題はないさ」

サムライ「お前の攻撃、外れなかっただろう。きっとそれはサブタイトル『絶対命中』が発動したんだろうな」

確かに覚醒してから一度も攻撃は外れなかった。まあ防御されたから全部攻撃が当たっていたとは思えなかったが。

正樹「あの」

サムライ「なんだ?」

正樹「さっきの『俺が中間だった』って話なんですが…やっぱり、能力が発動している時点でタイトルホルダーだったんじゃ」

サムライ「じゃあお前は『のりものがいっぱい』を使ったのか?」

正樹「いえ、でも他の何らかの能力だったんじゃないかと」

サムライ「…まあ、そうかもな。だがその場合、俺ならジャックのサブタイトルが発動していたと考えるがな」

そう言われれば返す言葉もない。

正樹「皆さんのお葬式や、ジャックを倒せた事での祝賀会は済んだんですか?」気まずくなって、話を変えることにしたが変えた先も不味かったかもしれない

サムライ「葬式は済んだよ。痛ましい死体達だった。俺たちの中で片付けられない奴も多かったし、無能力者や喰賛会に手伝ってもらったよ。おかげで建物が壊れている以外は綺麗なもんだ。そのうち修理するよ」

サムライ「ああそうそう、お前は知らないだろうがここはシマグニ支部だ。海を隔てた場所だしブラザーズも弱体化してるからなかなか手は出せないさ」

正樹「弱体化?」

サムライ「ああ、仲間割れで支部がいくつか潰れているよ。新しい長にはマリエンヌが着いたが統率力が無いらしく、おまけに参謀に操られるとか言ってあちこちで反乱がおきて手を焼いてるんだとか」

正樹「…ムボーですか?」

サムライ「なんだそりゃ、決起した奴らが無謀って事か?」

正樹「…いえ」思いついた考えがあったが考え過ぎだろう。一参謀がブラザーズ程の組織を一人で裏で操り、その操りに反抗するため操られてない少数派が決起するというシナリオだ。

いや、案外いい線を言っている考えかもしれない。何故なら焼き鳥屋の親父さんの噂にも当てはまる。

ブラザーズから脱退しようとして、それを参謀に見つかって操られ、『脱退しようとした男を守っている男たち』を脱退しようとした男が皆殺しにして自分も自殺するというシナリオ。

ムボーは無謀と書くのではなく、無貌と書くのではないかと言う考え。

しかしそれこそ考えすぎだ。第一何故それなら自分の存在を誇示するような男を逃がしておいた?組織内で抹殺しなかった?

内心鼻で笑った。一笑に付す、というのはこの事だろう。

サムライ「祝賀会はやってないぞ」声で我に返った。

正樹「え」目が点になる。ブラザーズの親玉が死に、組織も壊滅状態になったのにやっていないのだろうか?

サムライ「"主役"が起きなきゃパーティーしても無駄だからな」ジッと見られて初めて、俺が起きるのを多くの人間が待っていてくれたのだと知った。

正樹「でも、さっきやった様にもう僕は…俺は紋章がない。タイトルホルダーじゃないんですよ?」

サムライ「俺たちにとって英雄だったのは確かだ。ありがたく甘んじろ」含み笑いをした

正樹「でも」

サムライ「さっきからごちゃごちゃうるさいな、ヒーローだろお前は!みんなを救ったんだ。それだけの働きをしたんだ、受け入れろ」肩を叩かれた

サムライ「分相応って奴だ。今日はもう10時で遅いし、会場の準備やプレゼント交換会の企画もあるからな。明後日やるようみんなに伝えておくぞ、"ヒーロー"。おやすみ」

サムライは出ていった。俺はすっきりした気分で布団を被った。

寝ようと思った。

だが起き上がった。やることが一つまだ残されていた。俺はあの女性の安否が気になっていた。

ドアを開けた。


行先は勿論。
アリサの部屋→1
Pの部屋→2
(選択肢によりENDルートが変化、この二人以外は再安価)

※先に書いてしまいましたがここでアリサを選ぶとハッピーエンド、Pさんを選ぶとトゥルーエンドが見れます。

1を選択


俺はサムライを追って場所を聞き、アリサの部屋に行った。今は亡きエロメスの後は誰も入ってないようだ。

部屋に鍵がかかってなかった。不用心だと思いつつ入った。

アリサは寝ていた。規則的な寝息をたてている。

彼女は最後の最後、ジャックを串刺しにして足止めした。それはジャックへの彼女なりの決別だったのかもしれない。

俺は回り込んで寝顔を見た。幸せそうな寝顔だ。この笑顔を見れた、それだけで苦労も一入だ。

布団がめくれていたのでかけてやった。寝苦しそうに呻いた。

起きたのだろうか。

騒がれるとまずいし、万が一俺が間違いを犯した場合にPさんを悲しませる結果になることだけは避けたいので部屋を即座に出た。

俺はタイトルホルダーではなくなった。それは、ジャックという強敵を倒すための代償に使ってしまった。

これからは無能力者としてこの世界の市井の一般市民になるのだろうか?

俺はそうなりたくはない。なんとかサムライか誰かに頼み込んでこの組織にいさせてもらおうと思う。無能力者たちの噂を集める係なんてどうだろうか?

ただこの案は本部長は許すだろうか大いに不安だ。

みっともないがPさんのヒモ、というのもいいだろう。それなら専業主夫として頑張ればいい話だ。

ドア越しにおやすみ、と声をかけ、ドアを離れた。

その時、小さく『大好き』と聞こえた気がした。おそらく寝言か、気のせいだ。

ジャックとの戦いの時にアリサが呟いた言葉の母音を思い出し、ちょっと照れた。

俺はPさんが好きだ。だが、俺はPさんのために能力を消してジャックを倒したのではない。

みんなのために使ったのだ。ちょっとした、過去の人のヒーロー。俺はそれでいい。満足だ。

これからのPさんや、みんなの事を考え、俺は部屋に向け小走りに駆け出した。祝賀会のプレゼント交換に出す品はデザートイーグルにしようと考え頬を緩ませながら。


HAPPYEND 【明日を目指して】

2を選択


俺はサムライを追って場所を聞き、Pさんの部屋に行った。

Pは起きていた。マウスで画面に絵を書いている。コメントで何を書いているのか当てるオンラインゲームのようだ。

肩にわっ、と言いつつ手を置いた。驚いて振り向いた。

P「ビックリした、幽霊かと」

正樹「ありゃー俺とうとう死んじゃったかー」

P「いや、服が白っぽいから幽霊っぽく見えただけなんだけど」

正樹「うーん、俺と幽霊が被ってしまった」

P「それ以上いけない」

正樹「戻ってきたよ」

P「おかえりでやんす」口ではこうだが嬉しそうだ

正樹「あれ?目」顔に手を近づけた、驚いてビクつく「涙?」

P「あ、あれ…嬉しいはずなのに、なんで、なんで」

正樹「安心しろよ。もう戻ってきたんだから」

不思議そうな顔をしていた。信じていいの?と聞いてきそうだったので、証拠としてキスをした。

終えた後俺は気恥ずかしさで俯いた。

P「あー…喜んでいいのかな?それとも悲しむべきかな?これ」

正樹「素直になれよ!」笑った「確かに人は沢山死んだけど俺は生きて」視界に得体のしれない光が映った。

ハッとして顔を上げた。

Pさんの体のあちこちから蛍の様に光が散っている。

光が散った跡は何も無くなっていた。

無に、なっている?

P「あーあ…すぐ行く事になっちゃうのか」

正樹「ペルシャ…これって…」

P「なんとなく、こうなるべくして条件を決められていたって気が、してたんだよね」

P「私のこの世界から出る条件ね、『死線をくぐった両思いの人とキスをすること』だったんだよね」

朗らかに笑った。しかし悲しかった。悲しいのは俺か?いやPさんか?

P「お別れだね…再開してすぐ、キスするとは思わなかったけど」

正樹「ペルシャ…」

Pさんの全身が発光した。彼女は全身をゆっくりと見た。

深呼吸をして、自分の住所を継げた。

P「待ってるからね、ずっと、ずっと」左目から数滴落ちた。光がひときわ大きくなる。

正樹「すぐ行く、必ずだ」両手を取った「必ず、元の世界に戻ったら会いに行くからな」

P「じゃあ、ね」全身が蛍の光になり、分散していった。笑顔で彼女は消えた。

俺は何もない空間をいつまでも見つめていた。

彼女は俺を戻ってくると信じてエレベーターで俺の手を放した。今度は、俺の番だ。

俺が彼女が待ってくれていると信じる番だ。

感覚が無くなった両手を合わせ、静かに泣いた。

『この世界の神の意志とは何か』。『絶対に条件を他人に話しちゃいけない』。

この二つが俺のこの世界から出る条件だった。

この世界の神の意志、それはもっと楽に考えてもいいらしい。しかし俺には見当がつかなかった。

神の意志、それは運命なのか、それとも宿命なのか。

しばらくの間、俺はただただハムちゃんずの雑用として働いていた。

サムライ「ここか」

正樹「はい、そうです」俺は1か月前と同じように暖簾をくぐった。今日もいい匂いが鼻をくすぐる。

焼き鳥屋の店主は前と同じように立っていた。今日は人が多く、店主も忙しそうでなかなか話をできそうにない。

とりあえず俺は二人分の焼き鳥を頼んだ。

サムライ「俺がこの世界で知る2番目においしい店だ」耳打ちされた。

正樹「一番は?」

サムライ「ショッカーのラーメン屋だよ」

正樹「へえ…レオナールですか」俺は気のない返事をした。

サムライ「ところで、なんで今日俺と二人で飲みに行こうなんて言い出したんだ?」

正樹「日本人だから話を聞いてみたかったんですよ。神、って信じます?」

サムライ「宗教の話か?」

正樹「いえ、この世界の神、のことです」これなら条件を話したことにもならない。慎重に話した。

サムライ「うーん…いると思うぞ?ショッカーがいるんだしなぁ…」

正樹「もっと詳しい話とか知りません?」

サムライ「そう言われてもな…まあ、神も仏もない場所だからなここ。日々殺し合いだから」

サムライ「ところで、そう聞くって事はもしかして」

正樹「ハハハ、どうでしょうね」『お前のこの世界から出るための条件か?』と言われる前に先手で笑ってごまかした「とりあえず、生きてることに乾杯」ビールジョッキをかち合わせた。

ビールを飲んで宗教論や、ショッカーの噂などを話し合って時間は過ぎていった。

サムライ「この世界にゃな、神も仏もないんだよ。お前が来るしばらく前にも、確か条件が話せないって言ってた奴いたなぁ」

正樹「へぇ」それは興味がある「どんな人だったんですか?」

サムライ「真言…じゃない、天台宗の坊さんだよ。真面目で平和主義の優しい奴だった」

正樹「しばらく前に…って事はもういないんですか?」

サムライ「ああ、いつの間にか部屋から消えててな。噂じゃスパイだったのかもって話だったしな」

サムライ「あからさまに最後怪しかったしな。平和主義なのにブツブツブツブツ…ああいや、仏様にかけたわけじゃないぞ?バトルバトルだったか、勝負勝負だったか、ずっと呟いていた」

正樹「え?なんて?」

サムライ「だから仏様にかけたわけじゃ」

正樹「その後です」

サムライ「バトルバトルだったか、勝負勝負だったか、ずっと呟いていたってとこか?そんなん考えんなって!アイツ最後まるっきりキチっちまったんだよ!お前までそうさせたくはない」笑いつつ背中をバンバン叩かれた。痛い。

サムライとの話の後何日か、俺は話が気になったのでシマグニ支部の図書館へ何日も通った。

ジャパニの図書館では二人司書がいなくなっていた事を思い出した。悲しいことだが、逆に二人で食い止められたと考えた。

天台宗の資料を広げ、何度も何度も資料を目に通す。

何日もそうして過ごした。

その日も俺は図書館に来ていた。その日は激務だったため、ついつい図書館で寝てしまった。

起きた時には人もまばらだった。俺は資料によだれをかけてないか確認しつつ起き上がった。

何気なく、資料を見た。

その時、俺はもしかすると、と起き上がった。

そして壊されたジャパニ支部に向かうため、休暇を取った。

図書館の資料を元の場所に戻した。

この考えなら、大分説明はつく。

夢の出てくる奴が神の使者、あるいは神だとしたら。

あの日聞いた、あの言葉が本当だとしたら。

無茶な考えかもしれないが、今の俺にはこれしか考えられなかった。

俺はかつてのPさんの部屋に寄って、シマグニ支部に戻った。サムライからあの日の言葉の修正も聞いた。

あの人の行動の意味、あの人々、そしてあの納得した理由を考えた。

そして、どうして奴が夢で出てこれるのかを考えた。

この考えなら、いけるかもしれない。

「やあ、そろそろまた夢で会えると思っていたよ」

俺が考えを万全の体制にしてから何日か後、夢で奴が出てきた。

「そろそろ君は戻りたいんじゃないかな?元の世界に。恋人が待っているしね」

ああ、そうだ。

「でも君にはまだ考えに至っていない」

そうだ、考えには至っていない。だが近い考えはできる。

「本当かい?だけど、君に説明できるかな?」

ああ、できるとも。

「へえ、じゃあ聞こうか」

「もっとも、君には僕が誰なのか分からないだろうけど」

ああ、分からない。

だが、どの団体に属しているのか見当はついてる。おまけに神の意志が何かを知っている。

始め俺が気づいた違和感は、神の意志は何かじゃなかった。

ほんの小さな違和感なんだ。

俺はタイトルをもらう前にアルフレッドというタイトルホルダーに殺されそうになった。

その時、俺は『おっさんの鼻毛が長いのは床の掃除をしているから』と結論を付けた。

だが考えても見てほしい。体の他の部分で掃除できなかったのかと。

なんで鼻毛なのかと。

答えは見つからなかったよ、なんでそう考えたのかのね。あの時はそれで納得したのは鼻毛が長いから、そのインパクトからかと思っていた。

でもブラザーズの奇人変人を何人も見た今でもその考えは変わらない。

じゃあなんで納得したのか?

俺は神の意志が介在してるんじゃないかって思ったよ。

「へえ」

その納得の理由の理由はさっきの『インパクト納得論』くらいの話の、ちょっとしか考え付かなかったんだ。

でも、他にもおかしいところはあった。例えば、俺が教えたはずのない俺のフルネームを『何人かが実際に知っていた』事。

名前を教えたはずがないのに俺のことを「正樹」と呼んだんだ。

これにも理由はつかなかった。でも後に何人かにはサムライが説明した、と分かったよ。

けどさ、明らかにおかしいんだ。サムライが教えたはずのない人間も知ってるんだよ。例えば、ジャックね。

じゃあなんで知っていたのか?

神の意志が手違いで介在しちゃったんじゃないかって思ったよ。

「何が言いたいんだい?」

じゃあ、俺が気付いた中で最大の矛盾を話そうと思う。

君はいつだったか、「どこから切っても無駄のない世界、それが望んでいるんだ」と話したことがあったね

「あったね、それが?」

あの時は詩的だな、としか思わなかった。

よく考えてみると、裏返して言えば「この世界はどこからとっても無駄のない世界で、そして無駄のない世界が意志をもっている」って事なんだ。

じゃあこの意志って?当然神の意志だ。神が望む?全知全能じゃないのか?

それにも気づいた。つまり神はこの世界に限っては全知全能じゃない。一介のタイトルホルダーを指すんだ。

神は無駄が嫌いなんだ。

「君、話下手だね」

よく言われるよ。

話を戻そう。じゃあ、この世界は無駄のない世界なのか?それを考えたよ。

ブラザーズとハムちゃんずという対照の存在。ショッカーの中の『絶対防御』と『絶対攻撃』、『絶対命中』と『絶対回避』という対照の存在。

対照的で綺麗だね。もっとも、ショッカーは7人だから対照的ではなくなるからこれはいい例とは言えないけどね。

そう思ったときにハッとしたよ。この世界の目的は『タイトルホルダーが夢を叶えるため戦いを続けること』だとね。

おかしくないか?

「何がだい?」

タイトルホルダーが戦うのは分かる。彼らは戦う手段、方法を与えられてる。

じゃあ、なんで"無能力者はいるんだ"?

「タイトルホルダーと対照的な存在のためだろう」

それはそうだ。でもそれはそれでこれはこれ、俺が聞きたいのは『戦う手段を持たない無能力者がなんでこの世界にいるか』だ。

サムライから聞いたよ。「この世界の住人はいない。無能力者も外の世界から来た」ってことをね。

無能力者もこの世界に目的をもって来ているんだよ。

じゃあ彼らはどうやってこの世界で生きていくのか?戦って勝つことが条件じゃないにしてもただ虐げられるだけの存在がいることはおかしいんじゃないか?

どうやって条件を達成するために戦うんだ?

俺がタイトルをもらう直前にサムライが話してたように、彼らは乱暴されるのを恐れている。

彼らは本当に乱暴されるだけで何もできないのか?って思ったよ。

ここからは大まかな推測だ。おそらく、彼らは能力を持っている。

「へえ、面白い考えだ」

けど、能力のことは俺の条件の様に話せないんだ。

「で、その能力ってなんなんだい?」

彼らの能力は、君だよ。

「僕かい?」

ああ、君だ。正確には、『タイトルホルダーの夢に神の使者、もしくは神として降臨し啓示を与えること』だ。

神とは、神はこの世界に存在する『無能力者』たちが作り上げた一つの共有人格。

神の意志とは、無能力者だと思われていた者たちの無意識下で発生していた能力で、すべての世界の動向は『無能力者』の無意識下の欲望、意向の多数決によって決められていた。

無理のある状況…アルフレッドvs正樹戦の辻褄も、俺の名前を知らないはずのジャックが正樹という名前を知っている事も、辻褄が合うように全員の意識に無意識で刷り込ませていたんだ。

「くくく…アッハッハッハ」

!?

「よくそんな考えが思いついたものだね。で、それの根拠は?」

一つ目は…焼き鳥屋の店主の話だよ。

あの噂から俺は「ブラザーズから脱退しようとして、それを参謀に見つかって操られ、『脱退しようとした男を守っている男たち』を脱退しようとした男が皆殺しにして自分も自殺するというシナリオ」を考えた。

そんな奴は倒しようがない。まるで神様かと思ったよ。

事実、神様みたいなものだと思う。しかしそれは正しい道へ導く神ではない。

邪神だよ。

「へぇ」

この世界は無駄のない世界だったね?じゃあ君みたいな無意識下に作用する神がいるように、無意識下に作用する邪神がいてもおかしくないはずだろう。

神と邪神、善の神と悪の神。ぴったり対照的だ。

そんな奴がいるからこそ、君には思い通りにいかないこともあったんだよ。じゃないとジャックやブラザーズなんて現れないと思うよ、いくら無駄のない対照的な世界を作るにしてもね。

二つ目は、Pさんの行動だよ。

「君の恋人かい?」

うん。Pさんはなんで『call of cthulhu dark corner of the earth』なんてゲームを俺にオススメしたのか考えたんだ。

彼女ほどアニメやゲームが好きな子はいないと思う。なんでこれを選んだ?

神様、Pさんの無意識に入り込んで『この世界には邪神がいる』という事を僕に伝えたかったんじゃないかい?

「人間ではどうやっても太刀打ちできないレベルの邪神が宇宙にいたり、または地球で眠っていたり、それらを崇拝して復活させようとしていたり地球に召還しようとしていたりする組織がいる」
…というクトゥルー神話を利用して、この世界のどこかにどうやってもタイトルホルダーが太刀打ちできない神や邪神がいるという事を伝えたかったんじゃないかい?

ああ、今気づいたよ。ムボーは一人の人間が多くの人間を操っている、逆に神は一つの人格を大勢の人間が合同で操っている。ぴったりこれも対照的だ。

「アッハッハッハ!最高だよ君。よく気づいたね」

最後は、サムライの話の僧侶だよ。この話から本格的に勘付いたよ。

「へえ、彼がどうしたのかい?」

僧侶は「バトルバトルだったか、勝負勝負だったかを連呼していた」と言う話だ。

彼も俺と同じ条件だったとしたら?俺はその考えに至って何度も図書館に行った。

天台宗の僧侶だったから天台宗の資料を漁ったね。で、一つのフレーズを見つけた。『一切衆生悉有仏性』。

その後サムライに聞きに行ったよ。「勝負、勝負と連呼していたのじゃなくて勝負っ勝負っだったんじゃないか」ってね。

勝負勝負じゃなくて勝負っ勝負っ、いや仏性仏性だったんだ。彼はこれに気づいて忘れないように連呼して考えをまとめていたんだよ。

このフレーズは『一切の衆生に仏性が等しく存在すること』という意味なんだ。衆生は「生命あるものすべて」という意味だ。

これは、似ていないかい?「すべての世界の動向は『無能力者』の無意識下の欲望、意向の多数決によって決められていた」という考えに。

すべての生命あるモノに仏性が存在するように、すべてのタイトルホルダーに無意識下に神が存在していたんだ。


…こんなところかな、「神の意志」の説明は。

俺はしばらく待った。

そして、笑いが聞こえてきた。

「アッハッハッハ、すごいよ。正解。大正解。君の条件は満たされたよ」

「こんなにうまく行くとはね。ゲームのことも気づいてくれたとは嬉しかったよ」

ど、どうも。

「ショッカーには一時的にしかなれなかったし、君の能力も奪っちゃってこの世界唯一の無能力者に君をさせちゃったけど、その甲斐はあったね」

本当はライバルと最後に戦いたかったんだけどな。

「まあまあ…それは悪かったけど、生きのびれたからそれで許してね」

「さて、そろそろお別れだ」

言っている途中に気づいた。体を光が包んていて、あの時のPさんの様に蛍の様に散っている。

「君の願いを叶えてあげよう。確か君の願いは…>>だったね」

声が聞こえなくなった。視界が光に包まれる。

俺は満足しつつ、目を閉じた。



最後の安価>>
正樹の願いは?

一度終わってしまった安価スレなのでこちらで考えました。
『小さい頃からの夢だった電車の車掌になり、ゆくゆくは私鉄の社長になること』

初老の老人「時として無題というのは最も雄大なタイトルになりうる」

ギリシャ見物に俺は個展に来ていた。個展のタイトルは『題名のない作品展』。一つ一つの絵にご丁寧に『無題』と書かれているのだ。

絵はまちまちで、印象派のような絵、ルネッサンス期に描かれたような絵、中には水墨画のようなものまで存在する。しかし作者は同じようだ。

老人「それは『無題』というタイトルを目にした時鑑賞者が『自分ならどんなタイトルをつけるか』と考えるからだろうと私は思う。題をつける作業を面倒くさがって無題というタイトルにする訳じゃない」

老人「『無題』というタイトルの作品に遭遇した時、そこには絵に真剣に向き合う鑑賞者と、真剣に真意を伝えようとする芸術が存在するだろう。私はこの対話が好きだ」

正樹「僕もです」俺は絵から目を離さなかった。絵の中には産業革命期の蒸気機関車が走っていた。

正樹「ただ僕は、人間にも『無題』じゃなくてタイトルをつけたくなる時がある。でも他人がそれをやるのは野暮でしょう」

正樹「『無題』というタイトルの真意は作者か、作品しか知りようがない」老人に向きかえった。初老の紳士が頷いていた。

老人「君は私の好きなタイプの人間のようだ」微笑んだ「その絵が好きかね?」

正樹「ええ、乗り物は好きです。僕は日本で電車の車掌をしているんですよ。若いので地方に飛ばされましたが」

老人「日本!」愉快そうに笑う「私の娘は日本が大好きだ。この私の個展に来ているはずだが、生憎今は私とはぐれてしまっている。今度また会えたら日本の話をしてくれないかね?」

正樹「機会があれば」握手をして老人は離れた。近いうちに、と言った方が良かっただろうか。

10分ほどその絵を見ていた。背後から遅かったね、という声が聞こえた。

ペルシャ「どれだけ待ったと思っているの?」

正樹「さあ?でもこうしてまた会えた。それは嬉しくないか?」

俺は振り返った。嫌なわけないじゃない、言いつつペルシャが胸に飛び込んできた。


人間の一生にタイトルをつけるのはおこがましいだろうか。それはわからない、判断するのは俺じゃないだろう。

いつかつけてみようと思った。今までと今とこれから始まる、俺の一生にタイトルを。



TRUE END【無題の日々に題をつけて】


くぅ疲
待ってくれた人ありがとう。
HTML化スレ行ってくる。
こんな病気レベルの厨二スレを読んでくれてありがとうございました。

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