苗木「学園都市に体験入学?」 (641)
このSSにはダンガンロンパ、スーパーダンガンロンパ2のネタバレがあります。ご注意下さい
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苗木「学園都市って…あの?」
霧切「そう、超能力開発で有名なあの学園都市よ」
苗木「な、なんで!?」
霧切「超高校級の学生の脳がどうなっているのか、調査したいらしいわ」
苗木「そ、それって…やっぱり頭をいじくるのかな?」
霧切「あくまで調査だから、生活データをとるだけみたいよ。能力開発もしないそうだし」
苗木「なんだよかった…(能力開発をしないのはちょっと残念だけど…)」
霧切「ただ、『原石』がいないかを調査するために、身体検査はするそうよ」
苗木「『原石』?」
キーンコーンカーンコーン…
苗木「あ、消灯10分前のチャイム…もうそんな時間か」
霧切「それじゃ、私は部屋に戻るわね」クルッ
苗木「あっ霧切さん」
霧切「今私があなたにした話は、明日には全校に伝わると思うわ…詳しい事もね」
苗木「え」
霧切「それじゃ、お休みなさい」
スタスタスタ…
苗木「(そんな情報どこから仕入れてくるんだ…)」
~翌日・午後~
桑田「すげェ! すげぇぜ!! 俺達学園都市に行くんだってよ!!」
大和田「知ってるっつの!! 少し黙ってろこのアホ!!」
不二咲「えへへ…楽しみだねぇ」
葉隠「だけんども、能力開発をしないってのは残念だべ…金儲けに使えるかと思ったのに」
石丸「葉隠くん! たとえ特殊な能力を持っていたとしても、それをそんな事に使ってはいかん!!」
大神「そうだぞ葉隠よ。力というものは大切なものを守るために使うものだ」
朝日奈「あ、でも最初から超能力を持っている人がいないか検査するっては言ってたね。えっと…そういう人をなんて言うんだっけ」
腐川「『原石』でしょ…」
ガヤガヤガヤガヤ
苗木「(やっぱりこうなるよね…)」ハハ・・・
???「苗木くん」
苗木「わぁッ!?」ビクッ
舞園「うふふ、驚かせてしまいましたか?」
苗木「そりゃ後ろから突然耳元で囁かれたら驚くよ!!」
舞園「うふふふふ」
苗木「舞園さんは、この学園都市体験入学をどう思ってるの?」
舞園「特になんとも思ってませんよ? あ、でも私の事を知ってる人がいれば嬉しいなぁ」
苗木「(舞園さんを知らない人はいないと思うけどなぁ…)」
舞園「いやいや、私を知らない人だってたくさんいると思いますよ?」
苗木「わッ!? 舞園さんまた!?」ドキッ
舞園「うふふ、私エスパーですから」
苗木「(今はその冗談が冗談に聞こえないよ…)」
十神「ふん…愚民共め、はしゃぎ過ぎだ」
苗木「十神クンは落ち着いてるんだね」
十神「当たり前だ。学園都市の予算の一部は我が十神家が出している。それに何度か言った事もある」
セレス「私は実際に超能力者とギャンブルと勝負した事がありますわよ?」
舞園「えっそうなんですか?」
十神「面白そうだ。俺に話して聞かせる事を許可する」
セレス「彼は相手の心を読む能力で相手がどう動くかを盗み見ていたのです」
セレス「決勝戦で私は彼と対峙…もちろん彼は私に対してもその能力を使った…」
セレス「ですが、私はもう弱点を見つけていました。だってその方の能力はYESかNOで答えられるものしか読む事ができませんでしたもの」
セレス「私は、一回戦で私に負けたアゴと鼻が特徴的だった男に賞金の一部を渡す事を約束し、イカサマを協力させました…」
十神「そのイカサマとは?」
セレス「相手にバレないように、私ではなく協力者が遠隔操作で勝負を行うというものです」
セレス「相手は大変混乱し、最終的にはプレッシャーで精神崩壊を起こしてしまい、勝負は私の勝ちになりましたわ」
苗木「せ、精神崩壊って・・・」
十神「なんだ。相手がただ自滅しただけではないか…」
セレス「そうでもありませんでしたわ。協力させたアゴの男…最初こそ押されてたものの、逆行から逆転してみせましたもの…
再戦が楽しみですわ。山田くん、大至急ロイヤルミルクティーを」
山田「ただいま!!」
戦刃「学園都市…? なにそれ循子ちゃん」
江ノ島「うっそ!? お姉ちゃん学園都市知らないの!? 学園都市って
逆にどうしたら知らないでいられるのか不思議なくらい有名だよ!?」
戦刃「え、そうなの…? ご、ごめんね循子ちゃん…」
江ノ島「全くお姉ちゃんは絶望的に3Zな残姉ちゃんだね…でも、そんなお姉ちゃんも絶望的に大好き!!」ダキッ
戦刃「循子ちゃん…!!」カアアアア
苗木「(なんだかんだ言ってみんな学園都市への体験入学を楽しみにしてるみたいだな…)」
苗木「(僕も楽しみになってきたぞ…!!)」
こうして、僕たちは学園都市へ行く日を楽しみに待ち、ついにその日がやってきた…
~学園都市体験入学当日・早朝~
舞園「苗木くーん」タタタ
苗木「おはよう舞園さん。その手に持ってるものは荷物? 僕少し持つよ」
舞園「あ、ありがとうございます」カァア
苗木「あはは」
霧切「相変わらずね苗木くん」
苗木「あ、霧切さんもおはよう」
霧切「おはよう。正門前でバスが待っているはずよ。急ぎましょう」
苗木「うん」
スタスタスタ…
舞園「あ、あのバスですね」
苗木「あれ? 他にもいくつかバスが止まってるね」
霧切「あれは77期生のバスね。それで裏門のは予備学科生達のかしら」
苗木「期や学科ごとにバスを分けてるんだね」
霧切「すいてる今のうちに、荷物を置いてきましょう」
舞園「そうですね。葉隠くんの荷物とか凄そうですからね」
苗木「山田クンのとかもね…」
スタスタスタ…
~希望ヶ峰学園・正面玄関~
大和田「このウニ頭野郎が…!! そんなに荷物抱えてたら引っかかるに決まってんだろゥがァア!!」グググ
桑田「お前もだクリ頭ブーデー!!」グググ
葉隠「怒るのは後にして、今は押してくれだべぇええ!!」
山田「そうですぞぉぉぉぉお!!」
大神「皆、退いていろ。我がやろう」
不二咲「あ、大神さん!」
朝日奈「そうか! さくらちゃんなら二人いっぺんに!」
葉隠「え!? オーガ!? ちょ、ちょちょちょ待つべ!!」
大神「ハァァァアアアア……」ゴゴゴゴゴゴ
山田「いやぁぁぁぁああああああシニタクナーイ!!」
大神「フンッ!!!!!!!!!!!」ゴォッ
「「にぎゃああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」」
ズズゥウウン・・・
苗木「わっ地震!?」
今日はこれくらいにします
続き書きますぜ
循子じゃなくて盾子でした。すいません
~バス~
ブゥゥウウン…
桑田「へへへ、楽しみだな~。だってアレだぜ? テレビで見てた超能力が生で見られるんだぜ! なっ舞園ちゃん!!」
舞園「え、えぇ、そう…ですね?」
山田「むふー、次の同人誌即売会で出す同人誌のネタが増えそうですぞ。透視…念力…洗脳…むふふふ、フゥッ!?」ゲシッ
セレス「自重なさいクソブタ?」
葉隠「うええぇ…気持ち悪いべ…」
朝日奈「ちょっと葉隠、こっちで吐かないでよ!?」
戦刃「葉隠はだらしがない…こんなのはフェンリルの任務の時に比べたら…」
葉隠「うぼぇ」
腐川「ぎゃあああああこっち見ないでよ!!」
石丸「葉隠くん、エチケット袋を使いたまえ!」
大和田「うえ…」
不二咲「大丈夫大和田くん?」
江ノ島「ギャハハハ大和田ってば、単車打っ飛ばすのはだいじょぶなのにバスは駄目なんだ~~~~!!!?」
大和田「うっせ…おえっ」
苗木「みんな楽しそうだね」
霧切「ちょっとうるさいけどね」
十神「アレをちょっとうるさいと本気で言っているなら、ススメの耳鼻科を教えてやろう」
江ノ島「楽しいのは今だけかもよ?」ニュッ
苗木「わぁ!? 江ノ島さんさっきまであっちの席でみんなと話してたんじゃ…!?」
江ノ島「飽きたからこっち来たのよ~」
江ノ島「突然バス内で睡眠ガスが発生し、気が付いたら無人島にいて、そこでコロシアイを命じられる…そんな展開絶望的ぃ~~♪」クネクネ
霧切「ベッタベタね……」
苗木「江ノ島さんって本当にそういうの想像するの好きだね…」
江ノ島「そうです……私は絶望を創造するのが大好きです…はい」
苗木「(また自分のキャラに飽きたのか…)」
江ノ島「ところでさ~学園都市にはまだ着かないの~? もうアタシ飽きちゃって死にそうなんだけど~」
霧切「後30分くらいよ」
江ノ島「りょ~か~い。それじゃアタシはお姉ちゃんにイタズラして、時間潰してるね~」
~30分後~
プシュウウウウ…
苗木「あ、着いたみたいだね」
霧切「そうね。それじゃ、外に出ましょうか」
葉隠「や、やっと外だべぇー!!」ダダダ
石丸「こら葉隠くん、車内は走るんじゃない!!」
山田「セレス殿、着きましたぞ。セレス殿?」
セレス「スー…スー…」
山田「おーいセレス殿~おーい~ユサユサ…って、はうぅッ!?」ドガッ
セレス「乱暴に揺らすんじゃねェよビチグソがァァアア!!!」
朝日奈「ぅう~…ん。結構長い時間座ってたから身体がガッチガチだよ~」
桑田「だったら俺がマッサージしてやろうか?」ニヘラ
大神「………」ゴゴゴゴゴゴゴ
大和田「チャック…今いくぜ…」
不二咲「大和田くん駄目だよ!? その川は渡っちゃダメ~~~!!」
江ノ島「あッ先輩だ。ちょっと行ってくるねー!」タタタ
舞園「あれッ戦刃さん…それ…」
戦刃「? 舞園さん、私の顔に何かついてる…?」
舞園「は、はい…(額に『残念』って書いてる…)」
ジェノサイダー「びゃ・く・や・さ・まぁ~~~~~ん♪」ダキッ
十神「うわっ、お前ジェノサイダーの方か!? 離れろ!!」
みんないつも通りのおしゃべりをしながら、バスを降りていく。
だけど、降りるとそのほとんどは口を閉ざして、関心した様に外の景色を眺めていた。
苗木「ここが…学園都市…」
『ダンガンロンパ 希望の無能力者と絶望の超能力者』
同時刻
~学園都市・とある施設~
日向「(…学園都市、か)」
日向「………」
日向「(しかし、ここに通らされてから結構経つな。いつまで待たせられるんだ…?)」
研究者「ああ、すまない。待たせてしまったね。さ、こちらへ」
日向「あ、はい」
スタスタ…
研究者「それじゃあ、そこに座って」
日向「はい」ギシッ
研究者「力を入れないで、楽にして」
日向「あの、一体なにを…?」
研究者「そりゃあ、能力開発だよ」
日向「え…? だ、だけど今回能力開発はしないって…」
研究者「それは超高校級の才能を持つ学生に限った話だ。しっかりと話を聞いていなかったのかい?」
日向「す、すいません…」
研究者「仕方ないな…今回の体験入学の目的はなんだか分かるかい?」
日向「えっと…学園都市が超高校級の才能を持つ学生のデータをとるため、ですよね?」
研究者「そう。じゃあ君達、特に特価した才能を持たない予備学科生もここに招かれたのは何故だと思う?」
日向「それは…」
研究者「それはね、ここの学生として学園都市に残るかどうかを選ばせるためさ」
日向「え…ハァッ!?」
研究者「実際に能力開発をして、超能力がどんなものかを実際に体験させる」
研究者「そして、残る事を希望した者は体験期間が終了しても、そのままここの学生に…と、まぁそういう事だ」
日向「そ、そんな事…」
研究者「さぁ『カリキュラム』を始めようか」
~学園都市・午後~
苗木「僕は『原石』じゃなかったよ。みんなは?」
舞園「ふふふ秘密です。言っちゃったら私がエスパーなのかどうか分かっちゃうじゃないですか」
苗木「(もうそのネタ素直に笑えなくなったな…)」
桑田「ちくしょぉぉおおお! やっぱり俺には野球しかないのかァアアアア!!! うわぁああああ!」
大和田「テメェ仮にもミュージシャンのボーカル目指したんなら喉は大切にしろや」
葉隠「コイツマジ泣きしてるべ…」
十神「ふっ、この十神白夜には能力などなくても関係ない」
腐川「十神様…相変わらず素敵です…」
~学園都市・午後~
苗木「僕は『原石』じゃなかったよ。みんなは?」
舞園「ふふふ秘密です。言っちゃったら私がエスパーなのかどうか分かっちゃうじゃないですか」
苗木「(もうそのネタ素直に笑えなくなったな…)」
桑田「ちくしょぉぉおおお! やっぱり俺には野球しかないのかァアアアア!!! うわぁああああ!」
大和田「テメェ仮にもミュージシャンのボーカル目指したんなら喉は大切にしろや」
葉隠「コイツマジ泣きしてるべ…」
十神「ふっ、この十神白夜には能力などなくても関係ない」
腐川「十神様…相変わらず素敵です…」
あ、同じ内容二回やってしまった。さーせん
苗木「えっと次は…」
霧切「皆それぞれお世話になる学校の寮へ移動して荷物を置いてくるのよ」
苗木「皆別々の学校に行くんだっけ。ちょっと寂しくなるなぁ」
霧切「ふふっそうかもね。けど、学区は同じだからすぐに会えるわよ」
苗木「あ、そうか。じゃあ今度遊びにいくね」
石丸「苗木くん! 女性の部屋にそう易々と遊びに行くなど言ってはいけないぞッ!」
石丸「それに環境が変わったからといって勉強を疎かにしては駄目だぞ。学生の本分は学業なのだからなッ!! 第一君は──」グチグチグチ
そのまま一時間説教されてしまった…。
今日はこれくらいに
今日はこれくらいにします。
次回からとあるキャラ登場します
続き書きます
~第七学区・とある寮~
苗木「よいっしょっと…」ドサッ
苗木「ふう、買い物はこんなモノかな」
苗木「(明日から、学園都市の学校に通うんだよね…やっぱり緊張するなぁ…友達できるかな)」
苗木「…いや、そんなんじゃ駄目だ。僕の取り柄は前向きな所なんだから」
苗木「それに超高校級の個性的な皆と仲良くなれたんだから大丈夫さ!!」
苗木「よし、今日は早めに寝て明日に備えよう!!」
カンカンカンカン…
苗木「(アレ、誰か階段を上がってくる。もしかして隣の人が帰ってきたのかな?)」
<あー…タイムセール終わっちまってた…不幸だー
<おーなーかーすーいーたーんーだーよー
<うるせぇ! お前がテレビ見てたから遅くなったんだろが!
ギャーギャーギャーバタンッ
苗木「……」
苗木「(やっぱり隣の人だったけど…今、女の子もいたみたいだな…ここ男子寮だよね?)」
苗木「そ、そうだ、きっと妹かなんかなんだよ! 兄の様子を見に来たんだ! うん、そうに決まってるよ!」
苗木「………寝るか」
角部屋なのに隣の部屋と言う恐怖
そういや、上条さんの部屋は角部屋でその隣は土御門の部屋だっけ
~とある学校・正門前~
苗木「ここが今日から通う学校か…思ったより平凡な感じだな…」
???「この学校は平凡なんじゃなくて、スタンダートなんですよ~?」
苗木「へ?」クルッ
苗木「(小学生くらいの…小さな女の子?)」
苗木「えっと…誰かの妹さんかな? お兄さんかお姉さんの弁当を持ってきたとか? それとも迷子…?」
???「ムッ、失礼ですね。これでも先生はれっきとした成人なのですよ~煙草だってお酒だって飲みます!」
苗木「…え?」
今、この女の子なんて言った?
苗木「はは…初日だから緊張の余り聞き間違えたのかな。深呼吸深呼吸…」
???「あ、もしかして貴方が苗木誠ちゃんですか? 初めまして、貴方の担任になる月詠小萌です」
苗木「…………」
空が……綺麗だな………ちょっと曇ってるけど
第七学区・とある寮~
苗木「よいっしょっと…」ドサッ
苗木「ふう、買い物はこんなモノかな」
苗木「(明日から、学園都市の学校に通うんだよね…やっぱり緊張するなぁ…友達できるかな)」
苗木「…いや、そんなんじゃ駄目だ。僕の取り柄は前向きな所なんだから」
苗木「それに超高校級の個性的な皆と仲良くなれたんだから大丈夫さ!!」
苗木「よし、今日は早めに寝て明日に備えよう!!」
カンカンカンカン…
苗木「(あ、誰か階段を上がってくる。ご近所さん(?)が帰ってきたのかな)」
<あー…タイムセール終わっちまってた…不幸だー
<おーなーかーすーいーたーんーだーよー
<うるせぇ! お前がテレビ見てたから遅くなったんだろが!
ギャーギャーギャーバタンッ
苗木「……」
苗木「(……今、女の子もいたようだけど…ここ男子寮だよね?)」
苗木「そ、そうだ、きっと妹かなんかなんだよ! 兄の様子を見に来たんだ! うん、そうに決まってるよ!」
苗木「………寝るか」
~とある学校・正門前~
苗木「ここが今日から通う学校か…思ったより平凡な感じだな…」
???「この学校は平凡なんじゃなくて、スタンダートなんですよ~?」
苗木「へ?」クルッ
苗木「(小学生くらいの…小さな女の子?)」
苗木「えっと…誰かの妹さんかな? お兄さんかお姉さんの弁当を持ってきたとか? それとも迷子…?」
???「ムッ、失礼ですね。これでも先生はれっきとした成人なのですよ~煙草だってお酒だって飲みます!」
苗木「…え?」
今、この女の子なんて言った?
苗木「はは…初日だから緊張の余り聞き間違えたのかな。深呼吸深呼吸…」
???「あ、もしかして貴方が苗木誠ちゃんですね? 初めまして、貴方の担任になる月詠小萌です」
苗木「…………」
空が……綺麗だな………ちょっと曇ってるけど
~とある高校・とあるクラス~
小萌「はいちゅうも~く。皆さ~ん今日から新しい友達が増えますよ~」
青ピ「小萌せんせーそれってもしかして超高校級の人ですかーー!!」
小萌「あ、よく知ってますね青ピちゃん。そう、その通り新しい友達は希望ヶ峰学園から来た超高校級の人なのですよ~」
青ピ「よっしゃ! 誰やろ誰やろ!? 舞園さやかちゃんかな、江ノ島盾子ちゃんかな、セレスティア・ルーデンベルクちゃんかな!?
それとも朝日奈葵ちゃんかな、腐川冬子ちゃんもありやな~~~。大穴で不二咲千尋たんも…! オーガは…それはそれでアリやな!」
土御門「俺はセレスちゃんかにゃ~。あのメイド服に見えなくもない服装がなんとも…」
上条「俺はその中にはコレ!ってのはないな。元々年上っぽいお姉さんが好みだし…」
吹寄「おい男子!うるさいわよ!!」
小萌「それでは入ってきて下さーい」
ガラッ
苗木「え、えっと…苗木誠です。よろしく…」
シーン…
苗木「(やっぱり…こうなるよね。さっきの会話全部聞こえてたんだよね…うぅ、なんか申し訳ない)」
小萌「苗木ちゃんは、希望ヶ峰学園の体験入学でこの学園都市でしばらくの間皆の仲間として過ごす事になります。
仲良くしてあげて下さいねー」
小萌「じゃあ、なにか質問ある人いませんかー?」
青ピ「はーい」スッ
小萌「はい青ピちゃん」
青ピ「苗木はんは超高校級のなんですかー?」
苗木「えっと、『超高校級の幸運』…です」
土御門「幸運だってよーカミやん」
上条「なんで俺に振るんだよ!?」
男子「だったら上条は『超高校級の不幸』って所だな!」
女子「あ、うまーい!」
クラスメイト「「「「アハハハハハハハハハ!!!!!!!!」」」」
苗木「……」ボーゼン
上条「う、うるさい! 見ろ苗木がビックリしてるじゃないか!!」
ギャーギャー
小萌「どうですか苗木ちゃん? このクラスは?」
苗木「……はい。なんだかこのクラスなら、うまくやっていけそうな気がきます」
小萌「そうですか」ニコッ
苗木「はい!」
~第七学区・午後~
苗木「う、う~…ん」グググ
苗木「(楽しいクラスだったなぁ。みんないい人だし)」
苗木「(あれなら毎日学校に行くのが楽しみになるな)」
上条「よっ」
苗木「あ、えっと…上条当麻クンだよね」
上条「おっ覚えてくれたのか。俺も寮なんだ、一緒に帰ろうぜ」
苗木「うん」
苗木「(あ…そういえば)」
苗木「そうだ、上条クン」
上条「ん? なんだ?」
苗木「昨日の夕方辺りに、タイムセールから帰ってきた?」
上条「え、あぁそうだけど?」
苗木「その時に女の子と一緒に帰ってきたよね。男子寮なのに」
上条「あ、あぁそれは───」
上条「───という訳なんだ」
苗木「へぇ、ホームステイで…」
苗木「(上条クンと少し仲良くなれたみたいだ…)」
苗木「(しかし、上条クンの髪型…あの人を思い出すな)」ジー
上条「? どうした? 俺の顔になんかついてるか?」
苗木「え、あ、いや、なんでもないよ!!」
上条「そうか…? ん?なんだあの人だかり」
苗木「え?」
ガヤガヤ、ガヤガヤ
???「超高校級の占い師による路上屋台だべー!! 今なら特別価格5000円だべー!!」
上条「超高校級の占い師? おいアレって……」
苗木「知らない。知り合いじゃない。全くの赤の他人。占い師? なにそれおいしいの?」
上条「え、だって」
???「あっ苗木っちー!! おーい!!」
上条「お前の名前呼んでるぞ?」
苗木「…………」
葉隠「苗木っちー半日ぶりだべー」ガシッ
苗木「や、やぁ葉隠クン……」
上条「なんだやっぱり知り合いか。なんで誤魔化そうとしたんだ?」
葉隠「ん? こっちのイカス髪型の旦那は?」
苗木「あ、こっちは…」
上条「ども、クラスメイトの上条当麻って言います」
葉隠「俺は葉隠康比呂っていうべ。どう? 上条っちも占いしてかない?」
上条「あ~ちょっと気にはなるんだけど、5000円はちょっとな~」
葉隠「じゃあ更におまけして、2500円でどうだべ!?」
上条「う~ん…わ、分かった。よろしく頼むよ」
葉隠「毎度ありッ!! それじゃ始めるべ!!」
苗木「い、いいの上条クン?」
上条「超高校級の占い師に占ってもらえる機会なんて、もうないかも知れないだろ?」
葉隠「む…むむむ、ハッ見えたべ!!」
上条「ど、どうだ?」
葉隠「上条っちには…女難の相が出てるべ。それも相当な」
上条「俺に女難の相? ど、どんな…?」
葉隠「上条っち、相当な数の女、囲ってないか?」
上条「俺が? ないない。だって俺女にモテた試しないからな」
葉隠「う~ん、俺の占いにはそう出てるんだけどなぁ…ま、信じるも信じないのも上条っち次第だべ」
上条「そうだな」
葉隠「それじゃ、俺はまだお客さんが待ってるから行くべ。んじゃな苗木っち」
苗木「あ、うん。またね」
タタタタ…
<お待たせしましたべ!
<遅いわよ。この私を待たせるってオシオキされたいの?
<お客を待たせるなんて超ありえないです
上条「女難の相か…心当たりは…ビリビリくらいかなぁ。でも、超高校級が言う事だからなぁ…」ブツブツ
苗木「はは…(三割の事、教えてあげた方がいいのかな…)
今日はこんくらいに
続き書くべ
上条「そうだ。苗木、お前ジュースでも飲むか? 奢るぜ」
苗木「えっいいよ。それくらい自分で出すって」
上条「いいからいいから。『いちごおでん』と『ウィンナーソーセージ珈琲』、どっちがいい?」
苗木「なんなのその聞いただけで、絶望しそうな飲み物は!?」
ニャー
苗木「ん? 猫…?」
ニャー
上条「あれ、この黒猫って」
御坂妹「こんにちは、とミサカは丁寧にあいさつをします」
上条「おう、やっぱり御坂妹か。こんな所でどうしたんだ?」
御坂妹「いぬの散歩をしている所です。とミサカは説明します」
上条「いぬ…? あぁ黒猫の名前か。結局それにしたのかよ…」
御坂妹「おや、そちらの方は…?」
上条「あぁ、こいつは苗木誠って言って『超高校級の幸運』なんだ」
御坂妹「おぉ、貴方が噂の超高校級の学生ですか。しかし幸運とは…貴方とは対極の存在ですね。とミサカはニヤリとします」
上条「うるさいですのことよ」
苗木「よ、よろしく…(うわぁ、美人な人だな…)」
御坂妹「……苗木さん、失礼ですが身長は? とミサカは疑問をぶつけます」
苗木「えっ!? えっと…最後に測った時は…ひゃ、160だけど…」
御坂妹「最後に測ったのは年内ですか! とミサカは更に問いただします」
苗木「う、うん」
御坂妹「…シッ」グッ
苗木「なんで小さくガッツポーズとるのさ!?」
御坂妹「いえ、特に意味はありません。とミサカは真顔で返します」←161cm
苗木「ま、まあいいけど…こまるに越された時点でもう身長は諦めてるし…」
御坂妹「それでは、ミサカ達は帰るとします。いきますよいぬ…」
ニャーッ!! ダッ
御坂妹「あっいぬ!!とミサカは走って行ったいぬを追いかけます!」ダッ
苗木「あ、行っちゃった…」
上条「どうする苗木?」
苗木「多人数で行った方がきっと猫もすぐ捕まると思うから、僕ちょっと手伝ってくるよ」
上条「そうか。じゃあ俺も手伝うぜ」
苗木「ありがとう上条クン」
上条「よし追いかけるぞ!」ダッ
苗木「うんッ!!」ダッ
ガサガサ…
上条「お~い。そっち見つかったか?」
苗木「ううん…どこにも見当たらないよ」
御坂妹「いぬ…」
ニャー
苗木「ん? いま猫の声が聞こえたような…」
上条「そうか? 俺にはなにも──」
ニャー
苗木「やっぱり聞こえるよ! こっちからだ!」タッ
上条「お、おい苗木!」タッ
タタタタ
ニャー…ニャー…
上条「本当だ。猫の声が聞こえるぞ。でかしたな苗木!」
御坂妹「流石は『超高校級の幸運』ですね。とミサカは感心します」
苗木「まだ安心するのは早いよ。もしかしたら御坂さんの猫じゃなくてただの野良猫かも知れないし…」
上条「そうだな。それじゃあ猫が驚かないようにゆっくり行こうぜ」
苗木「うん」
ガサガサ
ニャーニャー
ガサガサ
苗木「(…あれ?)」
ガサガサ
ニャーニャーニャーニャー
上条「なぁ苗木。なんか猫の声が…」
苗木「う、うん。これ…猫が一匹じゃなくて何匹かいるみたいだね…」
苗木「僕、猫の集会場所でも見つけちゃったのかな…?」
御坂妹「それはそれで幸運ですね。とミサカは猫が集まって話し合いをしている所を想像します」
御坂妹「それに、その中にもしかしたらいぬがいるかもしれないです。とミサカは歩みを進めます」ガサガサ
苗木「…うん。そうだね! 前向きに考えなくちゃ!」
ガサガサ
上条「あ、苗木、御坂妹、ちょっとストップ!」
苗木「え?」
御坂妹「?」
上条「なんか猫の声に交じって話し声が聞こえないか?」
苗木「え…?」
???「──! ───!!」
???「───? ────!」
苗木「ほ、本当だ…もしかしたら保健所の人かも…」
上条「なんだと!? それじゃあ早く行かないと!」
御坂妹「いぬ!!!」
苗木「あっ御坂さん!!」
ガサガサガサガサッ!!!!
上条「お、おい苗木! 早く追いかけないと御坂妹も大変な事になるぞ」ダッ
苗木「う、うん上条クン!!」ダッ
ガサガサガサガサガサ…
苗木「ぷはっ!」
上条「おい御坂妹!!」
ニャーニャーニャー
御坂妹「……」ニャー
上条「よかった、黒猫は見つかったのか…御坂妹? どうしたんだボーゼンとして──」
ニャーニャーニャー!
眼蛇夢「甘い! 甘いぞ小娘!! そんな事ではこの田中眼蛇夢はおろか我が破壊神暗黒四天王の足元にも及ばんぞ!!」
美琴「ハ、ハイ先生!!」
上条「…」
苗木「…」
美琴「ほ、ほーらおいでー? 私は怖くないニャンよ?」
眼蛇夢「能力の所為で動物に怖がられる? ハッくだらん! そんなモノは魔獣を使役するのになんの関係もない!」
美琴「はい先生!!」
上条「…御坂? 何してんだお前」
美琴「ハッ!?」ビクッ
眼蛇夢「む…?」
苗木「え、えーと…お姉さん?」
御坂妹「…はい。とミサカは微妙な返事をします」
美琴「あ、あんた達…いつからそこに…?」ワナワナ
上条「あ~…『怖くないニャン?』」
美琴「………!!!!!!」カァァァアアアアアッ
バチバチッ
上条「お、おい漏電してるぞ!?」
ニャーニャーニャー!! ダッ
苗木「あっ猫が逃げて…」
眼蛇夢「おい超電磁砲!!」
上条「わっ!?」ビクッ
美琴「え? あ…」
眼蛇夢「動物を怖がらせる事は使役する上で一番してはいけない事だと最初に教えたはずだろう!!」
美琴「す、すみません…」シュン…
上条「え、えっとあんたは…?」
眼蛇夢「ほう? 貴様…我が真名を知りたいか…よかろう! 教えてやろうではないか!!」
苗木「(あぁ分かった…この人…話に聞いた…)」
眼蛇夢「我が名は田中眼蛇夢! いずれこの世の全てを支配する者の名だ! 覚えておくといい!!」
上条「ハ、ハァ…」
苗木「(やっぱり…77期生の…田中先輩か…)」
御坂妹「あの。とミサカは石ころを押し出しそうな名前の貴方に声をかけます」
眼蛇夢「む…? 貴様…」
御坂妹「?」
眼蛇夢「まさか貴様! 超電磁砲のクローンだな!?」
上条・美琴「ブフーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!????」
苗木「ワァッ!?」
御坂妹「はい、"妹達"製造番号10032号です。とミサカは自己紹介をします」
苗木「えぇ!?」
上条・美琴「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおいッ!!!!????」
眼蛇夢「やはりか…呪われし生命め…!!」
御坂妹「……そう、ですね。確かにミサカの命は歪んだモノかもしれませんね…とミサカは自分を再確認します」
苗木「(え? なんだこの空気)」
眼蛇夢「……あ、いや…その…」オロオロボソボソ
上条「おいあんた」
御坂妹「上条さん…?」
眼蛇夢「え…ゲフンゲフン、な、なんだ雑種よ」キリッ
上条「なんであんたがコイツをクローンって知ってるか知らねぇけどな。コイツだって与えられた生命を精一杯生きてるんだよ!!
それを何も知らねぇあんたが"呪われてる"なんて言うんじゃねえ!!!」
美琴「あんた…」
苗木「(上条クン!? え、ていうか本当にクローンなの!?)」
眼蛇夢「…………」ダラダラダラ
苗木「(なんかこっちも冷や汗ダラダラ流してるし!!?)」
上条「おい聞いてるのかよ!!」
眼蛇夢「……そう、だな。たとえ歪んだ技術で生まれた生命とはいえ、その生命に罪はないのだからな…」
眼蛇夢「……ごめん」
上条「分かってくれればいいんだ」
苗木「(解決した…のかな? よく分からないけど)」
眼蛇夢「そういえば、超電磁砲の……いや、その妹よ。なにを言おうとしたのだ?」
御坂妹「は、はい。 実はお姉様に伝授していた動物と仲良くなる方法をミサカにも教えて欲しいのですが…とミサカは恐る恐る言ってみます」
眼蛇夢「……」
御坂妹「駄目、でしょうか…?とミサカは確認をとってみます」
美琴「せ、先生…」
眼蛇夢「………ふ」
上条「ふ?」
眼蛇夢「ふははははははははは!! よかろう! 弟子の一人や二人が増えようがこの田中眼蛇夢には他愛もない!!」
御坂妹「……!! ありがとうございます!」ギュ
眼蛇夢「……!! さ、触るんじゃない! 俺の瘴気に当てられてしまうぞ!!」カァァアア
御坂妹「瘴気…? そんな物は感じられませんが…とミサカはキョトンとします」
眼蛇夢「……あのメス猫と同じで遣り難い女だ…」
御坂妹「?」
眼蛇夢「な、なんでもない! そっそれでは修行の続きを始めるぞ!!」
美琴「はっはい! 先生!!」
御坂妹「了解です! とミサカは良い返事をします」
眼蛇夢「いでよ!! 魔獣共!!!!!」
苗木「(指笛ッ!?)」
眼蛇夢「──────!!!!!!」
上条「……なにも聞こえないんだけれど?」
苗木「……もしかして、失敗?」
眼蛇夢「ふふふ……貴様らのような劣等種族には聞こえまい…」
眼蛇夢「……それ、聞こえてきたぞ? 地獄から来たりし魔物共の進軍の音が…」
ドドドドドドドドドドドド…
苗木「地響き…?」
上条「いっいや違うぞ!! あれ見ろ!!」
苗木「え?」
ドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!
苗木「う、うわぁぁぁぁぁああああああ!!!?? 犬や猫やにわとりや…色んな動物がこっちに向かってくるぞ!?」
眼蛇夢「ふははははははははは!!!! 見たかッこれぞ! 『田中キングダム』!!!!!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!
上条「う、うわぁぁぁあああああああああああ!!!!!!?????」
苗木「わぁぁぁあああああああ!? 上条クンが動物に巻き込まれたーーーーーー!!!??」
上条「ふ、不幸だァァァァァアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァ………」ドドドドドドド…
苗木「か、上条クーーーーーーーン!!!!」
眼蛇夢「貴様らにも、いずれはこれが出来るようになってもらう」
美琴・御坂妹「はい!」
その後、数百メートル先でゴミ箱から下半身だけを飛び出させた上条クンを回収してから
自分達の寮へ戻っていった。
今日はこんくらいに
もっと反応くれれば嬉しいです
あ、構いませんよ。けど、今後の展開を推測したりするのは遠慮願います
ちょっと続きを書くべ
~とある寮・7時頃~
苗木「(さて、そろそろご飯食べようかな。と言ってもコンビニ弁当だけど)」
コンコン
苗木「ん?」
ガチャ
苗木「はーい…」
土御門「やっほーナエちん! 夕食に招待しにきたぜい」
苗木「えっと、土御門クン…だよね? 夕食に招待って…」
土御門「ありゃ? もしかしてもう食っちまったかにゃー?」
苗木「いや、これから食べる所だったけど…」
土御門「だったら、決まりだにゃー! さぁさぁ土御門邸でいらっしゃーい」グイッ
苗木「わ、わぁ! ちょ、ちょっと…!」
~とある寮・7時頃~
苗木「(さて、そろそろご飯食べようかな。と言ってもコンビニ弁当だけど)」
コンコン
苗木「ん?」
ガチャ
苗木「はーい…」
土御門「やっほーナエちん! 夕食に招待しにきたぜい」
苗木「えっと、土御門クン…だよね? 夕食に招待って…」
土御門「ありゃ? もしかしてもう食っちまったかにゃー?」
苗木「いや、これから食べる所だったけど…」
土御門「だったら、決まりだにゃー! さぁさぁ土御門邸へいらっしゃーい」グイッ
苗木「わ、わぁ! ちょ、ちょっと…!」
~とある寮・土御門の部屋~
上条「よう、苗木」
苗木「あれ、上条クン。上条クンも土御門クンに夕食を?」
上条「あ、ああ…帰ったら冷蔵庫の中が空っぽでな…」
禁書目録「とーまがお昼ご飯を作るの忘れていったのが悪いんだよ!」ガー
上条「やめろって噛むな!」
苗木「(この子が上条クンが言ってたホームステイのシスターさんか…結構可愛い…けど
もしかして葉隠クンの占いあながち間違いじゃないんじゃ…)」
禁書目録「あれ? あなたは誰?」
苗木「え、あ、初めまして。苗木誠って言います」
禁書目録「そっか。よろしくなんだよまこと!」
苗木「う、うん、よろしく(誠って呼ばれたの久しぶりだな…)」
禁書目録「わたしは禁書目録っていうんだよ」
苗木「(目次<インデックス>って…明らかに偽名だよな。あの人とは違って本当に外国人みたいだけど)」
舞夏「料理ができたぞー」
禁書目録「やったーなんだよー!!」
苗木「(メイド!?)」
土御門「まいか~相変わらず可愛いにゃ~」ヒック
上条「土御門お前酒飲んでるのか!?」
土御門「酒じゃないにゃ~聖水だにゃ~」
上条「それは違うぞッ!!?」
禁書目録「聖水!?」
上条「ほら禁書目録が反応したじゃないか! やめろ禁書目録!飲もうとするな!! お前がそれを飲めばどうなるか目に見えてる!
…って、ぎゃぁぁああッもう料理がない!? 早すぎるだろまだ来てから1分たってないぞ!?」
苗木「………」
舞夏「料理まだまだ作るぞー」
上条「よし来い! 禁書目録、お前が食う前に俺が全部食ってやる!!」
禁書目録「望む所なんだよ!」
苗木「………」
苗木「(……うん)」
ここでの生活は、もしかしたら希望ヶ峰学園での生活より疲れるかも知れない
~翌日~
チュンチュン
苗木「ふわぁぁあ…」
苗木「(さて、学校に行く準備しようかな…)」
コンコン
上条「おーい、苗木ー学校一緒に行こうぜー」
苗木「あ、上条クン、ちょっと待ってて。今準備とかするから」
上条「おーう」
ゴソゴソ…
苗木「(上条クンは昨日来たばっかりのボクとも仲良くしてくれて、こっちも気が楽だなぁ)」
苗木「よしっと…」
ガチャ
苗木「お待たせ」
上条「よし、行こうか」
~第七学区~
上条「お、朝から風紀委員が喧嘩を止めてるな」
苗木「じゃっじめんと…?」
上条「学生で構成された警備員みたいなモンだよ」
苗木「へえ(石丸クンが飛びつきそうな組織だな)」
上条「しっかし、すげぇなあの頭。一昔前の漫画みたいだ」
苗木「あのとうろもこしみたいな髪型は…」
大和田「だーかーら、俺はこの野郎共がコイツにカツアゲしようとしてたから…!」
不良A「う…うぅ」
不良B「ぐ…」
不二咲「大和田くん、もうよそうってぇ…」
苗木「………(胃に穴が開きそうだ…)」
風紀委員「だからって、ここまでボコボコにする必要がありましたか?」
大和田「そ、それは…コイツラが俺の髪型をサザエさんみたいって言いやがったから…」
不二咲「そこまでは言ってなかったよぉ……」
風紀委員「ふぅ…取り合えず一緒に来てもらいます。そこの貴方もよろしいですか?」
不二咲「は、はい…」
大和田「ちっ…すまねぇ不二咲」
スタスタスタ…
上条「……あれって、もしかしてお前の知り合いか?」
苗木「う、うん…恥ずかしながら…」
上条「お前も大変なんだな…」
苗木「うん…」
こんなモンで一旦終了
夕方辺りにまたくるかもです
しばらくは超高校級×とあるキャラのほのぼの路線で行きます
遅くなりました
続き書きます
~常盤台中学~
美琴「(あ~、退屈…適当な理由つけて早退しようかな)」
クラスメイトA「見て…あの御坂さんのキリっとした横顔…」
クラスメイトB「しっ! 考え事をしているのよ。邪魔をしてはいけないわ」
クラスメイトA「そ、そうですわね…!」
美琴「ふ~…」
美琴「(あ~あ…早く眼蛇夢先生の動物講義を受けたい)」
ガラッ
教師「皆さん、次の授業は予定を変更して大広間に集まって下さい」
美琴「え?」
~常盤台・大広間~
ザワザワ
美琴「(なんだろ…?)」
教師「皆さん静かに」
美琴「(あ、始まった!)」
教師「今日は、とある方がこの常盤台中学に来て下さいました」
教師「それではどうぞ」
カツカツカツ…
ソニア「初めまして、常盤台中学校の皆さん。ソニア・ネヴァーマインドと申します」
ザワザワザワッ
クラスメイトC「え…あの人って…」
クラスメイトD「もしかして…」
美琴「"超高校級"の…」
教師「皆さんお静かに!」
ソニア「ふふっ構いません。よきにはからえです」
教師「は、はぁ…」
昨日は寝落ちしてすまなかったべ
続き書くべ
教師「えー、ソニアさんは『超高校級の王女』と呼ばれていて、実際にノヴォセリック王国という国の王女をされております」
生徒「やっぱり、本当の王女様なんだ…」
生徒「そう言われるとなんかこう…気品が…」
教師「それで、今日は午後の予定を変更して、ソニアさんに本場の礼儀作法を教えて頂こうと思います」
生徒「「「えーーーーーーッ!!!???」」」
ソニア「ふふッ。今日は皆さんよろしくお願いいたします」
美琴「(それはそれで疲れるわね…)」
ピッ
美琴「!」
美琴「(さっきのボタンを押したような音──)」
「「「「……………」」」」
美琴「(それに私以外の皆の反応…)」
???「ふふ、『超高校級の王女』……ねぇ」
美琴「やっぱりアンタの仕業ね」
美琴「食蜂操祈!」
食蜂「こんにちわぁ御坂さん」ヒラヒラ
美琴「こんにちはじゃないわよ。皆を洗脳してどうするつもりなのよ」
食蜂「そうねぇ。その王女サマを私が手玉にとれば、こんな小さな所の女王じゃなくてぇ本当に一国の女王になれるかも…」
美琴「そんな事させないわよ!」ザッ
食蜂「ふふ、怖ぁい」
美琴「今すぐ皆の洗脳を解きなさい! さもないと…」バチバチバチッ
食蜂「はいはい、分かったわよぉ…」ピッ
生徒「ふぇ…?」
教師「はっ…あ、あれ?」
ソニア「…ハッ。も、申し訳ありません。寝てしまっていたようです」
美琴「全く…(あいつ、なにがしたかったのよ)」
~~~~~~~~~~~
食蜂「(ソニア・ネヴァーマインド…)」
食蜂「(よくも廊下ですれ違った私の事を、『すごい! キラキラちゃんの仮面みたいな瞳です! 握手して下さい!』
なんて言ってくれたわねぇ…)」
食蜂「(私をあんな殺人鬼の仮面と同じにするなんて、覚えてなさいよぉ)」
食蜂「(エクレア大食いなんかじゃすまさないんだからぁ!)」
~放課後~
青ピ「しっかし、すげーやんナエちん。あの小萌センセの『コロンブスの卵』を一発クリアしちまうなんて」
土御門「さすが、『超高校級の幸運』だにゃー」
苗木「はは、偶然だよ…」
青ピ「それに比べて、カミやんは…」チラッ
上条「……こっちみんな」
土御門「卵10個、その全てが何故か脳天に直撃する不運っぷり…さすがだにゃー」
青ピ「そのうち本当に『超高校級の不運』としてスカウトされるかもしれへんな~」
上条「冗談に聞こえないぞ…」
苗木「あはは…」
上条「うおおおおッ! こうなりゃ自棄だ! ゲーセン行くぞゲーセン!!」
苗木「えぇ!? い、今からッ!?」
青ピ「賛成だぜぃカミやん!」
土御門「丁度いきたいと思ってたところだにゃー」
上条「よしいくぞ! 財布が空っぽになるまで遊びつくしてやる!」
「「おぉー!!」」
苗木「いや、財布が空っぽになるまではまずいでしょ!?」
上条「それは違うぞ!」ロンパッ
苗木「えぇ!?」
上条「今日は奨学金が支給される日なのだ! つまり、財布が空っぽになってもすぐに潤うのだ!!」
上条「わははははははッ!! 節約しててよかったー!!」
苗木「(……あ、これ多分フラグだ)」
とりあえずここまでにするべ
おはやうだべ
今日は学校が休みだからさっそく続きを書いていくべ
あ、それと基本的にストーリーは科学サイドメインになるべ
~地下街~
上条「いよぅしッ遊ぶぞ!」タッ
苗木「あッ上条クン、走ると危ないよ!」
土御門「それじゃナエちん、俺達も適当に回ってくるから後で合流しようぜぃ」
青ピ「ほな、またなー」
苗木「え、ちょ、ちょっと…!」
苗木「…行っちゃった」
苗木「どうしよう。とりあえずボクも適当に回ってみるかな…」
苗木「へぇ…ここには学園都市で作られたゲームが置かれてるのか」
苗木「あ、これ面白そうだな。無料みたいだしちょっとやってみようかな」
苗木「………」カチャカチャ
苗木「(結構難しいけど、面白いなコレ)」カチャカチャ
苗木「……あ、アレッ? 動かなくなっちゃったぞ。バグかな…」
苗木「あ、これ学生の試作品なんだ…道理で無料な訳か」
苗木「(別の回ってみよう)」
スタスタ…
苗木「(あ、あそこでボールの速さを測定するゲームやってる人って…)」
苗木「やあ、桑田クン」
桑田「お、よう苗木。お前も来てたんか」
苗木「うん、新しい学校で仲良くなった友達と一緒にね」
桑田「へぇー。で、どうだ? 可愛い女の子とは仲良くなれたか?」
苗木「え!?」
桑田「コッチはぜんっぜん駄目! 能力のレベルが高くても女としてのレベルが低いのばっかで……なッ!!」ブンッ
ズパァンッ!!
ピピッ
苗木「(ひゃ、177…!? また速くなってる…!)」
桑田「ん~、また二位か…なかなかハイスコア更新できねぇなぁ。個人的ベストは更新しまくってんだけど」
苗木「(ってこれ、本来能力を使って遊ぶ奴じゃないか! それの二位って…)」
桑田「ちと待っててな。これで最後だから……よッ!!!」ゴゥッ!!!
ドバァンッ!!
ピピッ
テーレッテレー♪
桑田「うっし! ハイスコアこうしーん! あー満足した」
苗木「(う、うわぁぁあああ。計測器が煙吹いてる…これちょっと不味いんじゃ…?)」
桑田「よっしゃ苗木、一緒に回ろうぜ! 格ゲーしようぜ格ゲー!」
苗木「格ゲーかぁ…(好きだけどあんまり得意って訳じゃないんだよなぁ)」
桑田「あ、ほらあったぜ! さっそくやろうぜ!」
苗木「ボ、ボクは見てるだけでいいよ。そんなにお金持ってきてないし」
桑田「ハァ~? つれねェ奴だな…ま、いいや。俺の華麗なコンボを見てな!」
苗木「う、うん」
桑田「へへ、乱入してやるぜ」チャリン
チャレンジャー!!
???「………!」
~五分後~
パーフェクト!!
桑田「だぁぁぁああッ!! また負けたァァアアッ!!!」
桑田「くっそくっそ! もっかいだ! 勝つまでやんぞ!」チャリン
苗木「も、もうよそうよ…もう二千円以上使ってるよ」
桑田「うっせぇ! お前は黙ってこの千円両替してこい!」
苗木「わ、分かったよ…」
桑田「くっそッせめて一ラウンド…! 一ラウンドだけでも」
???「………」
ファイト!
苗木「桑田クン、両替してき……桑田クン!?」
桑田「アポ…ア……ポ…」グニャアアアア
苗木「(なんだか桑田クンの周りの空間が歪んで見えるぞ…!)」
???「……この人、もう帰らせた方がいいと思うよ?」
苗木「え?」
苗木「(あ、もしかしてこの人が桑田クンの対戦者かな…女の子だったんだ)」
苗木「あはは…ごめんね。付き合わせちゃって」
???「……ううん。新しい即死コンボも作れたし」
苗木「そ、そっか(桑田クン…完全に遊ばれてたんだな…不憫だ)」
???「……それじゃあ、私行くから…その人にお大事にって言っておいてくれる?」
苗木「あ、うん」
桑田「ポ…ア」
???「それじゃあ」クルッ
ポトッ
苗木「あ、ねえ君。なにか落として…」
苗木「アレ…もういない」
苗木「これ、希望ヶ峰学園のエンブレムじゃないか。それじゃああの人も──」
桑田「ポ…ポァ…」フラッ
苗木「あ、桑田クン!」
ア…ア… フラフラドンッ
オイキヲツケロ!
苗木「(大丈夫かな…)」
土御門「おーいナエち~ん」
苗木「あ、土御門クン」
とりあえず終了するべ
お待たせしたべ
続き書くべ
土御門「どうだ、ここの感想は?」
苗木「うん。外にはないゲームがあって、なかなか楽しいよ」
土御門「そうか。気に入ってくれてよかったにゃー」
土御門「カミやん達はあっちにいるけど、どうする?」
苗木「それじゃあ合流しようかな?」
土御門「そっか。そんじゃいこーかにゃー」
苗木「うん」
スタスタ…
青ピ「おっすー楽しんでるかーナエちん」
苗木「うん」
上条「」
苗木「か、上条クンッ!?」
青ピ「あー大丈夫大丈夫。体感型ゲームから落ちただけだから」
苗木「それって大丈夫なの!?」
土御門「だいじょぶだにゃー。医務室に行ったけど打った肩にシップ貼って終わりだったし」
苗木「そ、そうなの? それじゃあなんで────」
上条「サイフ…」
苗木「え?」
青ピ「コイツ、そん時に財布落としたんや」
土御門「そんで、そのままゲームのモーター部分に巻き込まれてズタズタに…」
上条「まだ結構入ってたのに……カードも……」
苗木「(うわぁ…)」
苗木「ど、どうするの? カードも失くなったら、支給されるお金も受け取れないんじゃ…」
青ピ「いや、銀行に行けば大丈夫だったと思うで」
苗木「あ、そうなんだ」
土御門「ほらカミやん。閉まっちまう前に銀行行こうぜ」
上条「」
苗木「(上条クン大分まいってるみたいだなぁ……当たり前か)」
青ピ「ごめんなナエちん。こんな事になっちまって」
苗木「ううん。ここには今度個人的に行くことにするよ」
上条「本当にごめんな……」
苗木「いいってば。それじゃ銀行に向かおう?」
~公園~
上条「」
土御門「………」
青ピ「………」
苗木「………」
ヒュ~…
土御門「……何故か振り込まれていないという結末が待っていたとはなぁ」
青ピ「……完全に予想外だったで…」
上条「しかも、記録上では既に振り込み済みになってるってどういう事なの……」
苗木「(既に振り込まれているはずなのに、上条クンの口座にはそのお金が入っていなかった…)」
苗木「(それってもしかして……)」
「ま」「ち」「が」「い」
苗木「そうか分かったぞ!」
苗木「もしかして、機械のミスかなにかで別の誰かの口座に間違えて振り込まれたんじゃないかな?」
上条「ま、マジかよ…」
土御門「そうなると戻ってくるのは絶望的だにゃー…」
青ピ「カミやん……なむ」
上条「うわぁぁああああ!! 拝むなぁあああああ!!!!」
苗木「………(なんとかして力になってあげたいんだけど…)」
苗木「そ、そうだ上条クン。ボクの───」
???「ねぇ…」
苗木「え?」
声がした方を見ると、白い髪の毛が特徴的な、コートを来た長身の男が立っていた
???「キミ達の中にカミジョウトウマって人、いる?」
青ピ「あ、あぁ。それならここで静かに男泣きしてるツンツンヘアやで」
上条「うぐッ……えぐッ…」
???「静かにっていうより、声思い切り漏れてるけど……」
土御門「そこは突っ込まないでやってくれ。これでも精いっぱい押さえてるんだ」
???「そ、そっか」
苗木「(アレ、この人どこかで……)」
???「え、えっと、カミジョウ…クンだよね」
上条「え……?」
???「あの、このお金なんだけど……」
上条「お金って……?」
???「実はボクの口座にキミ宛てのお金が間違って振り込まれてたんだ」
上条「え…えぇ!?」
???「ほら、ここ見て」
上条「ほ、本当だ……」
???「あの様子だとかなり困ってたみたいだね…ごめんね。 はいコレ、キミのお金」スッ
上条「あ……ありがとう! 本当に、本当にありがとう!! アンタは命の恩人だよ!!!!」パァァァア
???「あはは、ボクなんかに感謝するなんてよしてよ」
上条「アンタの名前を教えてくれないか!? 是非お礼がしたいんだ!!」
???「あ、自己紹介がまだだったね」
狛枝「ボクの名前は狛枝凪人。『超高校級の幸運』なんだ」
苗木「え…」
苗木「(ボクと同じ…『超高校級の幸運』……?)
上条「幸運……って…」
土御門「ナエちんの才能と同じだにゃー」
狛枝「え? ナエちん?」
上条「コイツも『超高校級の幸運』の才能を持ってるんだよ」グイッ
苗木「わッ」
狛枝「……苗木クン?」
苗木「え?」
狛枝「そうだ、苗木クンじゃないか! 久しぶりだね」
土御門「なんだ、知り合いか?」
苗木「え、えっと…」
狛枝「もしかして…覚えてないの?」
苗木「ご、ごめんなさい」
狛枝「まぁ無理もないよね…ボクみたいな最低な人間なんて覚えるはずないよね」
苗木「(どこかで見たことがあるのは確かなんだ…『超高校級の幸運』という事は…)」
「な」「な」「じ」「ゅ」「う」「な」「な」
苗木「そうか分かったぞ!」
苗木「そうだ思い出した…77期生の狛枝先輩ですよね?」
狛枝「あっ思い出してくれたのかな? ごめんね。ボクなんかを思い出すために大切な時間を割いてしまって」
苗木「いえそんな事は…こちらこそ、狛枝先輩を忘れてしまうなんて失礼な事をしてしまって…」
狛枝「そうだな……それじゃあ、これからボクが言う事をやってくれたら許してあげるよ」
苗木「言う事…?」
狛枝「ボクなんかが、キミにそんな事を言う権利がないのは分かってる…だけどコレばっかりは…ね」
狛枝「ボクに敬語を使うのはやめてくれないかな?」
苗木「え!?」
狛枝「ボクみたいな最低で最悪で愚かで劣悪で何をやってもダメな人間が、
キミみたいな"希望"から敬語で話されるのは凄く気が引けるんだ…」
苗木「そ、そんな事……」
狛枝「それに、希望ヶ峰学園は現役の高校生をスカウトするから、同期生でも歳が違うってのはよくあるんだよ」
苗木「(そうか、葉隠クンも二十歳だし…ってアレは留年してるだけか)」
狛枝「だからさ、ボクに対してはタメ口を使ってくれないかな?」
苗木「う、うぅ~ん…」
狛枝「頼むよ、苗木クン……」
苗木「………わ、分かった、よ。狛枝クン」
狛枝「ありがとう苗木クン。こんなボクの頼みを聞いてくれて」
苗木「あはは…(や、やりづらいなぁ…)」
こんなもんにするべ
続き書くべ
狛枝「それじゃあ、ボクはこれで」
上条「もう行っちゃうのか?」
狛枝「うん。食べ物を買いにいかなきゃいけないし」
上条「そうか……あ、そうだ! 飯を奢らせてくれないか?」
狛枝「えっご飯を?」
上条「あぁ。あんたがお金を返してくれなかったら、俺は今夜のおかずになる所だった」
狛枝「お、おかずに?!」
上条「そんな訳であんたは命の恩人なんだ。だから、どうだ?」
狛枝「ありがとう上条クン……でも、悪いけど遠慮しておくよ」
上条「え、どうしてだよ」
狛枝「実は買い物の後にいかなきゃいけない所があって、食事はそこでとるつもりなんだ」
上条「そうか…残念だな。だったら連絡先を教えてくれないか」
狛枝「それだったらいいよ」
上条「よし、それじゃあ──」
互いの連絡先を赤外線で交換すると、狛枝せ──クンは、ボク達に別れを告げて行ってしまった。
実のところを言うと、ボクは狛枝クンとどういう関係だったのか思い出せていない。
狛枝クンの反応を見る限り、結構親しかったようなのだが──次に会う時には思い出しておかないとな
上条「それじゃ、そろそろ俺達も帰るか」
青ピ「えー奢ってくれへんのー?」
土御門「カミやんのケチーウニー」
上条「お前らは恩人じゃねェだろうが」
~とある寮・自室~
苗木「(ハァ…今日は疲れたな……)」
苗木「(ボクは自分が幸運なんかじゃなくて、不運だと思ってたけど……)」
苗木「(上条クンを見てると、なんだか申し訳なくなるよ…)」
テーンシヨーイキヲスイコンデー♪
苗木「着信…? こんな時間に誰からだろ」
ピッ
苗木「もしもし…?」
???『苗木くん?』
苗木「その声は、霧切さん?」
霧切『そうに決まってるでしょう。別の誰かかと思ったの?』
苗木「ほら、霧切さんから電話してくるなんて珍しいからさ。しかもこんな夜遅くに…」
霧切『…もしかして、寝てたのかしら。そうだったらごめんなさい』
苗木「大丈夫だよ、まだ起きてたし。それでなんの用?」
霧切『……貴方はカムクライズルを知っている?』
苗木「カムクライズルって……希望ヶ峰学園の創設者の名前だよね」
霧切『そう…ちゃんと知ってたのね。説明する手間が省けたわ』
苗木「あはは…ひどいなぁ。で、それがどうしたの?」
霧切『……学園都市の歴史を調べていたら、その名前が出てきたのよ』
苗木「へぇ~。希望ヶ峰学園と学園都市は昔から交流があったんだね」
霧切『…そこがおかしいのよ』
苗木「え? おかしいって?」
霧切『…苗木くん。貴方は私からその話を聞くまで、交流があった事を知っていた?』
苗木「い、いや。初耳だったけど…」
霧切『私もよ。調べて初めて知ったわ』
苗木「?……?」
霧切『……ここまで言ってもまだ分からないの?』
苗木「ご、ごめん…」
霧切『……希望ヶ峰学園側には、学園都市との関わりに関するデータが一つもないのよ』
霧切『私は職業柄、希望ヶ峰学園にある全ての書物やデータに目を通していたわ。その中に、そういうデータは一つもなかった』
苗木「それって、単に霧切さんが見逃してたり、秘密にされていただけなんじゃ…?」
霧切『それは無いわ。定期的にチェックしていたし、手帳にも記録を残している。学園長のパソコンもしっかりとね』
苗木「(霧切さん……なんて事してるんだよ。そんなのがバレたら…)」
霧切『でも、学園都市側にはしっかりと記録が残っている…どうしてだと思う?』
苗木「どうしてって……」
霧切『私の推測では、この件には学園都市の"裏"が関わっていると思う』
苗木「学園都市の"裏"…?」
霧切『学園都市には、触れてはいけない闇の部分があるって事よ』
苗木「な、なんで希望ヶ峰学園にデータがないだけで、そう思うの?」
霧切『………』
苗木「霧切さん!」
霧切『……希望ヶ峰学園は人工的に希望──超高校級のあらゆる才能を持つ者をを作ろうとしていた』
苗木「あらゆる才能を…?」
霧切『だけど、その計画は特に進展のないまま頓挫した………はずだった』
苗木「はずだったって……?」
霧切『その計画は学園都市で生きていたのよ。"絶対能力者計画"と名前を変えて』
苗木「絶対能力者……計画?」
霧切『絶対能力者とは───』
『ダァンッ!!』
苗木「え!?」
苗木「(い、今のって、銃声!?)」
苗木「き、霧切さん大丈夫!?」
霧切『くっ…少し無茶をしすぎたようね。もう嗅ぎつけられた…!』
苗木「えッ!?」
霧切『また後で連絡するわ!!』
苗木「ちょ、ちょっと待って! どうしてそんな事をボクに話したの!?」
霧切『……さぁ、どうしてかしら』
ブツッ
苗木「霧切さん? 霧切さん!?」
ツーツー…
苗木「何が……起きてるんだ……?」
~裏路地~
男A「いたか!?」
男B「まだです!」
男C「絶対に見つけ出して、殺せ!!」
霧切「ハァ……ハァッ…」
霧切「(……早く、人通りの多い所へ…!)」タッ
霧切「ぐッ……!」ズキッ
霧切「(さっき撃たれた箇所を…早く止血しないと…)」
クラッ
霧切「あ…」ガクッ
霧切「(不味い……意識が……)」
霧切「こんな所で意識を失う訳には…」ズル…ズル…
男A「いたぞ!」ザッ
霧切「くっ…」
???「おい」
男A「あ?」
???「なにしてンだお前ら」
霧切「……!!」
こんなもんにするべ
続き書きますぞ
申し訳ない
急用で描けなくなってしまったべ・・・
本当に申し訳ない。近いうちに必ず更新するべ
少し時間のある今のうちに続き書くべ
~とあるファミレス~
大和田「ジャッジメントになりたいだぁ?」
不二咲「う、うん。あそこで活動をしていれば、少しは男らしくなれると思うんだぁ」
不二咲「駄目…かなぁ」
石丸「僕は大賛成だぞ不二咲君!!」
大和田「駄目とはいわねェけどよぉ──かなり苦労すると思うぜ?」
不二咲「うん、分かってるよ。最初からそれは覚悟してる」
大和田「………」
石丸「兄弟よ安心したまえ! 不二咲君は僕がしっかり責任持って行動を共にしよう!」
大和田「行動を共にって…オメェもジャッジメントに入るつもりか?」
石丸「当たり前だ!! この数日、学園都市で過ごしてよくわかった! ここは全体的に弛んでいる!!」
石丸「能力者は自分の能力に溺れ、努力を怠り! 無能力者は犯罪行為に手を染める…!! 実に…実に嘆かわしい!!」
不二咲「ちょ、ちょっと石丸クン……他のお客さんに迷惑だよぉ」
石丸「むっ。す、すまない…つい熱くなってしまった…」
大和田「……兄弟」
石丸「なんだ兄弟」
大和田「伝わった……お前の思いの一つ一つが……!!」
大和田「分かったぜ!! 俺もジャッジメントに入ってやろうじゃねェか!」
石丸「な、なに!? それは本当か兄弟!!」
大和田「あたぼうよ!! 俺もここの野郎共にはイライラしてたんだ」
石丸「兄弟…!」ブワッ
不二咲「お、大和田クン…!」
大和田「俺達三人で、この学園都市の根性をたたき直してやろうぜ!!」
「「「おぉー!!!」」」
麦野「あそこの席の連中、うるさいわねぇ」
絹旗「超迷惑です」
滝壺「……暑苦しい」
麦野「浜面、新入り。ジュースおかわり入れてきて」
絹旗「私も、コーヒーをいつもの配分で」
浜面「ついさっき行ったばっかりじゃねぇか」
麦野「なんか店ん中が暑くてすぐ喉乾いちゃうのよ。いいから行って来い」
浜面「へいへい……ほら、行くぞ」
葉隠「へ、へい!!」
浜面「……ところでお前、例の『超高校級』だよな…なにしたんだ?」
葉隠「えっと…占い師やってんだけども……調子のって姉さん達に詐欺紛いな事を……」
浜面「あぁ……あの壺か。とんでもない事やらかしたなお前」
葉隠「へい……反省してますべ」
浜面「(しかし、あの麦野を騙して壺買わせたのか……なに言ったんだ)」ゾクッ
葉隠「後は、無断で路上で金儲けしてたから、警備員に目ぇつけられたってのもあるべ」
浜面「……」
葉隠「ところで、浜面っちはなんでまたこんな事をしてんだべ?」
浜面「まぁ…色々あってな」
葉隠「……あんたも結構な修羅場通ってんだな」
葉隠「しっかし、姉さんに顔面を鷲掴みされた時は実際死ぬかと思ったべ」
浜面「(そりゃあ義手だしな)」
終了するべ
もしかすっとまた来るかもだべ
来週テストのため、今週は更新できそうにないべ
続きは来週になりますべ
待たせたべ
続き書くべ
久しぶりだから展開忘れてッかもだけど、そん時は指摘頼むべ
────
──
─
霧切「………」
霧切「(ここは…?)」
モゾ…
霧切「病室…?」
ガチャッ
霧切「!!」
茶髪の少女「あー目を覚ましたんだねー!ってミサカはミサカはほっと安心してみる!」
霧切「貴方は…?」
霧切「……ッ!! そうだ今日は何月何日の何時何分なの!?」バッ
茶髪の少女「えッ!? えぇッ!!??ってミサカはミサカは困惑してみたり…!!」
霧切「追手は……ぐッ!」ズキッ
茶髪の少女「わ、わー! まだ寝てなきゃダメだよ!ってミサカはミサカは貴方をベットに戻してみる!」
霧切「(もし後をつけられてたりしたら……!)」
???「その心配はいらねェよ」
霧切「!!」
茶髪の少女「あ、一方通行!ってミサカはミサカは貴方に駆け寄ってみる!」
一方通行「くンな。うぜェ」ゲシ
茶髪の少女「ムギュッ!?」
霧切「(一方通行…!)」
茶髪の少女「あ、自己紹介が遅れたね。ミサカは打ち止めっていうの。よろしくね!ってミサカはミサカはにこやかに自己紹介をしてみる!」
霧切「……霧切響子よ。超高校級の探偵」
打ち止め「えぇー!! 超高校級の!? すごーい!!ってミサカはミサカは驚いてみる!」
霧切「ところで、追手の心配はいらない。というのはどういう事なの?」
一方通行「あァ、俺が追い返してやった」
霧切「…相手は銃を持っていたのだけれど…さすがは第一位と言った所かしら」
打ち止め「もービックリしたんだよ? 皆で出かけてたら一方通行がいきなりどっかに行っちゃって
追いかけたら貴方が血まみれで倒れてたんだから。ってミサカはミサカはあの時の説明をしてみる」
霧切「という事はここに連れてきてくれたのは貴方達だったのね…とりあえず礼を言うわ。ありがとう」
打ち止め「えへへ~ってミサカはミサカは照れてみる」
一方通行「お前は慌ててただけだろォが。そンでオマエ…霧切って言ったよな」
一方通行「お前なにをした、もしくはなにを見た?」
霧切「……そっちから話を切り出してくれるのは助かるわ」
霧切「───"絶対能力者計画"を知っているわね」
あ、ミスったべ
茶髪の少女「あ、一方通行!ってミサカはミサカは貴方に駆け寄ってみる!」
一方通行「くンな。うぜェ」ゲシ
茶髪の少女「ムギュッ!?」
霧切「(一方通行…!)」
茶髪の少女「あ、自己紹介が遅れたね。ミサカは打ち止めっていうの。よろしくね!ってミサカはミサカはにこやかに自己紹介をしてみる!」
霧切「……霧切響子よ。超高校級の探偵」
打ち止め「えぇー!! 超高校級の!? すごーい!!ってミサカはミサカは驚いてみる!」
霧切「ところで、追手の心配はいらない。というのはどういう事なの?」
一方通行「あァ、俺が追い返してやった。手柔らかになァ」ニタァ
霧切「…相手は銃を持っていたのだけれど…さすがは第一位と言った所かしら」
打ち止め「もービックリしたんだよ? 皆で出かけてたら一方通行がいきなりどっかに行っちゃって
追いかけたら貴方が血まみれで倒れてたんだから。ってミサカはミサカはあの時の説明をしてみる」
霧切「という事はここに連れてきてくれたのは貴方達だったのね…とりあえず礼を言うわ。ありがとう」
打ち止め「えへへ~ってミサカはミサカは照れてみる」
一方通行「お前は慌ててただけだろォが。そンでオマエ…霧切って言ったよな」
一方通行「お前なにをした、もしくはなにを見た?」
霧切「……そっちから話を切り出してくれるのは助かるわ」
霧切「───"絶対能力者計画"を知っているわね」
~第七学区・通学路~
苗木「……」
苗木「(ね、眠れなかった……)」
苗木「(結局、あの後霧切さんから連絡はこなかったし…)」
苗木「(あれって…やっぱり銃声だよな。映画とかでしか聞いたことないけど)」
苗木「霧切さん、大丈夫かな……」
上条「よッ苗木」
苗木「あ…上条クン…」
上条「大丈夫か? フラフラじゃないか」
苗木「はは…ちょっと眠れなくてね……」
上条「しっかし、お前も大変だな。休日にも学校に行かなきゃいけないなんて」
苗木「仕方ないよ、書類とか受け取らないといけないし…そういう上条クンは?」
上条「私は……色々あって出席日数が足りなくて、補修であります…これを一回でもさぼると留年確定してしまうであります…」
苗木「……た、大変だね」
上条「うぅ…なんか最近涙腺がゆるくなって…」
苗木「(うわぁ……)」
上条「ん……?」
苗木「どうしたの?」
上条「なぁ苗木。あの前歩いてる奴、ちょっと様子がおかしくないか?」
苗木「え?」
???「……」フラ…フラ…
苗木「ほ、本当だ。今にも倒れそうだぞ」
上条「あの服装は…学生だよな」
???「………」フラ…フラ…
ガンッ!
警備ロボット「コウゲキヲカンチ」
ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!
???「………!!?」ビクッ
上条「うわッ!? アイツ警備ロボットにぶつかったぞ! まずいこのままだと増援を呼ばれる!!」
苗木「え、えぇ!!????」
上条「くっ!!」ダッ
苗木「わ、上条クン!?」
上条「おいアンタ! こっちだ!!」グィッ
???「えっ…!?」
苗木「ま、待って上条クン!!」
タタタタタタタタ……
~公園~
上条「ハァ…ハァ…こ、ここまで来たら……」
苗木「ハァ…ハァ…」
???「ハァ…ハァ…」
上条「おいアンタ…歩く時は気をつけろよ」
???「わ、悪い……」
苗木「だ、大丈夫?」
???「え?」
苗木「だってさっき、フラフラしてて今にも倒れそうだったから…」
???「あぁ…見られてたのか」
上条「アンタ、名前は?」
???「俺は……日向創だ…」
上条「日向か。ここら辺の生徒なのか?」
日向「いや、俺は……希望ヶ峰学園から来たんだ」
上条「希望ヶ峰学園から!? それじゃあ日向も超高校級の──!?」
日向「だったら、よかったんだけどな……」
上条「え」
日向「俺は……なんの才能もない、予備学科の生徒なんだ」
苗木「あ…」
日向「…お前、本学科の生徒か。俺達予備学科生がどうして、今回の体験入学に連れてこられたか分かるか…?」
苗木「い、いや…」
日向「能力を与えて、ここの生徒になるか選ばせるんだってよ…」
日向「だけど…結局"無能力者"のレッテルを貼られて……希望ヶ峰にいても、学園都市にいても俺は劣等生のままなんだ…はは」
苗木「日向クン…」
日向「あ、悪い……初対面なのにこんな事話しちゃって……」
苗木「い、いやそんな事…!」
上条「……がなんだよ」
日向「え?」
上条「能力がなんだって言ってんだよ!!」
上条「超能力があったら優秀なのか!? 才能があったら優秀なのか!? そんな事ある訳ねぇだろ!!」
日向「………」
上条「知ってるか? この学園都市はどっちかっつーと無能力者の方が多いんだぜ? 俺もそんなかの一人だ」
上条「それでもこうして暮らしてる! 大切な仲間もいる!!」
上条「問題なのは才能や能力の有無じゃねぇ!! それにどう向き合うかだ!!」
上条「この世界が才能や能力で全てが決まってしまうって言うんだったら───」
上条「そんな幻想は、この俺がぶち殺してやる!!」
日向「………」
苗木「………か、上条、クン?」
上条「あーーーーーーー!!!!??」
苗木「え、今度はなに!?」
上条「やべぇもうこんな時間かよ!? ま、まずい補修が…」
上条「す、すまん苗木! 先にいくな!!」タッ
上条「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお~~~~~!!!!」
ダダダダダダダダダダダダダダダダ......
苗木「い、行っちゃった……」
日向「……面白い奴だな」
苗木「あはは…そうだね」
日向「……そういえば、名前を聞いてなかったな。なんていうんだ?」
苗木「僕は苗木誠。一応『超高校級の幸運』って才能なんだけど……くじで決められただけだから日向クンと大して変わらないよ」
日向「苗木か……よろしくな」
日向「そうだ。お前もなにか学校に用があったんだろ? 行けよ」
苗木「え、でも日向クンは……」
日向「俺はもう大丈夫だから」
苗木「………うん、分かったよ。じゃあね日向クン」
日向「ああ」
タタタタタ…
日向「苗木誠…と上条…か」
???「うぷぷぷぷぷ……」
日向「!?」
???「うぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ。日向クンさぁ……」
日向「だ、誰だ!?」
???「銃は弾丸を込めただけじゃぁダメダメだよ…」
日向「え…?」
???「銃は、引き金を引いて撃たなきゃ意味ないじゃーーーーーん!!!」
???「ぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃッ!!!!!」
日向「ど、どこだ!?」
ガサガサッ
日向「そこか?!」タッ
日向「………いない」
日向「ん?」
ひょい
日向「クマの、ぬいぐるみ……?」
こんなもんにするべ
待たせたべ
続き書くべ
─────
───
──
─
一方通行「"絶対能力者計画"と"希望育成計画"が元々一つの計画だった、ねェ……」
霧切「そうよ」
一方通行「だが、それじゃァおかしくねェか? お前らが通っていた希望ヶ峰学園ってのは何百年という歴史があるンだろ?
その学園の創設者っつーカムクライズルが生きていた時代と"絶対能力者計画"が開始された時期が噛みあわねェ」
霧切「たしか、今の学園長になったのは50年前だったわね……」
一方通行「そうだ。"絶対能力者計画"は今の学園長ありきの計画で、それ以前からあったとは考えられねェンだよ」
打ち止め「うぅ。難しい話…ってミサカはミサカは目を回してみる」
一方通行「で、そこンとこどうなンだ名探偵サンよォ」
霧切「そうね……じゃあこういう説はどうかしら」
一方通行「あ?」
霧切「カムクライズルというのは個人の事ではなく、その計画を象徴する記号という説よ」
一方通行「記号……ねェ」
霧切「そう、記号。それなら話を先に進めそうじゃない?」
一方通行「まァ、確かにそう仮定すりゃァな………だが」
霧切「え?」
一方通行「お前が見たっつー資料は随分と古いモンだったみたいだな」
一方通行「"絶対能力者計画はもうとっくに解体されちまったよ」
霧切「それくらい知ってるわよ。でも、それじゃあこの傷はなんなの?」グィッ
打ち止め「わッわわわッ!! 駄目だよキリギリ!そんな事しちゃ!ってミサカはミサカは慌ててみる!!」
霧切「何故? ただ傷を見せてるだけじゃない」
打ち止め「だ・か・ら! その傷を見せるためにお腹を出すのが駄目って言ってるの!ってミサカはミサカは説明してみる!!」
一方通行「確かに、もう用済みで不要になったデータを見ただけじゃァ、あンな大人数で追って来たりはしねェだろうな…
お前、そのデータをどこで───」ブツブツ
打ち止め「あなたもキリギリのお腹をじっと見てないでーーーーー!!!!ってミサカはミサカはーーーーーーー!!!」
一方通行「くっだらねェ……」
ガチャッ
黄泉川「おーい、一方通行ー打ち止めーここじゃんかー?」
芳川「面倒くさい…」
打ち止め「あ」
霧切「え」
一方通行「ン」
黄泉川「………」
芳川「………」
黄泉川「一方通行ーーーー!!!お前、なに女の子の腹をジッっと眺めてんだーーーーー!!!!!」
一方通行「ハァ!? それはコイツが勝手に───!!!」
黄泉川「言い訳無用!! 指導じゃーーーーーーーーーーーーん!!!!!」
打ち止め「そうだそうだ!やっちゃえヨミカワー!!ってミサカはミサカは応援してみる!!」
ギャーギャー…
霧切「………なんだか、どこかで感じた事のある親近感がわく空気ね」
乙
>>211にある学園長ってアレイスターの事?
もしそうならアレイスターは統括理事長なんだけど
>>214
あ、間違えてた
次の更新の時に修正して再投下します
続き書くべ
─────
───
──
─
一方通行「"絶対能力者計画"と"希望育成計画"が元々一つの計画だった、ねェ……」
霧切「そうよ」
一方通行「だが、それじゃァおかしくねェか? お前らが通っていた希望ヶ峰学園ってのは何百年という歴史があるンだろ?
その学園の創設者っつーカムクライズルが生きていた時代と"絶対能力者計画"が開始された時期が噛みあわねェ」
霧切「たしか、今の理事長になったのは50年前だったわね……」
一方通行「そうだ。"絶対能力者計画"は今の総括理事長ありきの計画で、それ以前からあったとは考えられねェンだよ」
打ち止め「うぅ。難しい話…ってミサカはミサカは目を回してみる」
一方通行「で、そこンとこどうなンだ名探偵サンよォ」
霧切「そうね……じゃあこういう説はどうかしら」
一方通行「あ?」
霧切「カムクライズルというのは個人の事ではなく、その計画を象徴する記号という説よ」
一方通行「記号……ねェ」
霧切「そう、記号。それなら話を先に進めそうじゃない?」
一方通行「まァ、確かにそう仮定すりゃァな………だが」
一方通行「もう解体されちまった計画の事を話してどォすンだ」
霧切「でも私がその計画の資料を見て、あの連中に襲われたのは確かよ。その証拠だってあるわ」グィッ
打ち止め「わッわわわッ!! 駄目だよキリギリ!そんな事しちゃ!ってミサカはミサカは慌ててみる!!」
霧切「何故? ただ傷を見せてるだけじゃない」
打ち止め「だ・か・ら! その傷を見せるためにお腹を出すのが駄目って言ってるの!ってミサカはミサカは説明してみる!!」
一方通行「確かに、もう用済みで不要になったデータを見ただけじゃァ、あンな大人数で追って来たりはしねェだろうな…
お前、なにか別の資料も───」ブツブツ
打ち止め「あなたもキリギリのお腹をじっと見てないでーーーーー!!!!ってミサカはミサカはーーーーーーー!!!」
一方通行「くっだらねェ……」
ガチャッ
黄泉川「おーい、一方通行ー打ち止めーここじゃんかー?」
芳川「面倒くさい…」
打ち止め「あ」
霧切「え」
一方通行「ン」
黄泉川「………」
芳川「………」
黄泉川「一方通行ーーーー!!!お前、なに女の子の腹をジッっと眺めてんだーーーーー!!!!!」
一方通行「ハァ!? それはコイツが勝手に───!!!」
黄泉川「言い訳無用!! 指導じゃーーーーーーーーーーーーん!!!!!」
打ち止め「そうだそうだ!やっちゃえヨミカワー!!ってミサカはミサカは応援してみる!!」
霧切「……」ポカーン
芳川「ハイ、これお見舞い」
霧切「え、あ、ありがとう…ございます」
ギャーギャー…
霧切「………なんだか、どこかで感じた事のある親近感がわく空気ね」
~風紀委員第一七七支部~
佐天「超高校級?」
初春「はい。最近学園都市に体験入学みたいな形で来てるみたいですよー」
佐天「ふ~ん」
黒子「そういえば昨日、超高校級の方が常盤台に来ましたわね。たしか、超高校級の王女とかいう……」
佐天「王女様!?」
初春「ほぇ~それじゃあ、そのうち風紀委員の方にも来るかもしれないですねー」
黒子「できれば遠慮してほしいですわ…優秀なのは分かるのだけれど扱いづらくて……」
ピルルルル、ピルルルル
黒子「あら、本部からですの?」
初春「そうみたいですねー」
佐天「もしかして事件!?」ワクワク
黒子「佐天さん何わくわくしてるんですの! 初春、繋げて下さる?」
初春「はいはいー」
黒子「もしもし、黒子ですの」
黒子「………はい?」
黒子「え、あ、ちょ、ちょっと!!」
黒子「………切れた」
初春「どうしたんですかー?」
黒子「困ってるから今すぐ来てくれって……」
佐天「事件ですか!!早速行きましょう!」ワクワク
黒子「な、なんかテンションおかしくありませんの…?」
~風紀委員本部~
石丸「何故だ!! 何故僕達は風紀委員に入れないのだ!?」
風紀A「ですから!いくら超高校級の方でも能力者ではない方は風紀委員には……」
石丸「ここでも能力か! 全くここはどうなっているのだ!!」
大和田「オラァ!! いいから風紀委員にいれろやぁ!!」
風紀B「アンタはどこをどう見ても補導される側でしょう!」
大和田「アァン!? んだとゴルァ!!」ビキビキ
風紀B「ひぃ!!」
風紀C「あ! 貴方この間喧嘩していた!!」
大和田「げ!? オメェこの間の!?」
石丸「なに!? 兄弟、君はまた喧嘩をしていたのか!?」
大和田「うっ……」
不二咲「そ、それは大和田くんはボクを助けてくれて……」
黒子「なんですのこのカオスは……」
初春「凄い髪型ですねー」
~第4学区~
終里「うめぇ!!うめぇ!!」ガツガツ
花村「んふふっジャンジャン食べてね~」
十神「ふっ中々だな……」ガツガツ
腐川「びゃ、白夜様…? す、少し見ないうちに、なんていうか…体格が良くなられたというか……」
十神「ん? なんだ腐川か……こんな所でどうしたんだ」
腐川「へ!? びゃ、白夜様が私に興味を…? こ、これは夢…? そうよ、そうに決まってるわ」
十神「おい聞いているのか」
腐川「ひゃ、はい申し訳ありません白夜様! その…実は、次に書く小説のネタを探していて…」
十神「そうか。ところでお前も食べていかないか?」
腐川「へっ?」
十神「お前の体があまりにも貧相なのでな。もう少し食え。うまいぞ」
腐川「び、びゃやっややややややややや、白夜しゃまが私の心配を……やっぱりこれは夢ゆめゆめゆめゆめゆめゆ」プシュウウウウ
ドサッ
終里「んあ? なんだ?」
花村「おやおやァ? ボクの料理に魅了されすぎて、気絶しちゃったのかなぁ?ンフフフッ今ならなにをされても仕方ないねぇ」
十神「花村、中々うまかったぞ」
花村「そうかい? 食べたくなったらいつでもおいでよ」
十神「あぁそうさせてもらおう」
終里「おーい花丸ー! もう料理がねーぞー!」
花村「ボクは花村だよ! ちょっと待ってねー」タタタ
終了するべ
続き書くべ
十神「よっと……やはり軽いな」
腐川「う~ん……白夜様……」
十神「(さて、コイツをどうするか。取り合えずどこかに公園かどこか……)」
十神「む?」
セレス「本当にこっちに餃子の美味しいお店があるんですの?」
山田「勿論ですぞ! この山田一二三を信用して下され!」
セレス「……あら?」
山田「おや?」
十神「セレスに山田か。お前達も何か食べに来たのか?」
セレス「と、十神くん…ですわよね?」
十神「他の誰に見える」
セレス「一瞬山田くんと見間違えましたわ……」
山田「私めはずっとセレス殿と一緒にいたですぞ!?」
十神「ふん。それでは失礼するぞ。この後ろの荷物をとっとと下ろしたいのでな」
セレス「え、えぇ……」
スタスタ……
山田「いやはや、気絶した腐川冬子殿を運んであげるとは…十神白夜殿にも優しい所があるのでありますな~」
セレス「……一体彼に何があったというのですの???」
~第15学区~
戦刃「盾子ちゃんに勧められて、この学区に来たんだけど…」
~~~~~~~~~~~~~~~
回想
江ノ島『お姉ちゃんはただでさえ流行に疎いんだから、第15学区にでも行ってお勉強してきな~』
~~~~~~~~~~~~~~~
戦刃「ど、どうしよう…」オロオロ
朝日奈「あーむくろちゃんだー!」
戦刃「え?」
朝日奈「こんな所でなにしてるの?」
戦刃「あの、えっと…」
朝日奈「私達、雑誌で見た最近人気のドーナツを食べに来たんだー!」
戦刃「私…"達"?」
大神「朝日奈よ、待たせたな…む、戦刃」
戦刃「大神さんと一緒だったんだ…」
朝日奈「うん! あ、そうだ!むくろちゃんも一緒に食べようよ」
戦刃「え!? い、いいよ私は…邪魔しちゃいけないし…」
大神「そんな事はないぞ戦刃よ」
朝日奈「そうだよ! 私達友達じゃない!」
戦刃「とも…だち?」
朝日奈「そう! 友達!」
戦刃「……友達…」
パシャッ!
朝日奈「わっ!?」
戦刃「!!」ザッ
大神「!!」ザザッ
???「わっ待って待って!!」
???「写真撮っただけよ。ほら」
大神「写真……?」
???「そっ写真」スッ
戦刃「大神さん気をつけて。爆発するかもしれない」
???「爆発なんかしないって! ほらただの写真よ」ピラピラ
朝日奈「本当にただの写真みたいだよ?」
???「だから最初からそう言ってるでしょ…」
???「貴方達の笑顔がとっても素敵でね。つい撮っちゃったのよ。驚かせてごめんね」
朝日奈「えと、貴方は…?」
???「あ、ごめんなさい。あいさつが遅れちゃったわね」
小泉「私は小泉真昼。『超高校級の写真家』よ。貴方達も希望ヶ峰学園の生徒よね? 時々見かけたわ」
朝日奈「もしかして77期生の…?」
小泉「うん。貴方達の一年先輩って事になるかな? あ、そうだ。この写真はお近づきの印にあげるね」
朝日奈「わ~私達すっごくいい表情してる! 特にむくろちゃんが!」
大神「確かに、とても生き生きとしている」
戦刃「私が…こんな表情を…?」
小泉「喜んでくれたみたいでよかった」
朝日奈「そうだ、小泉センパイも一緒にドーナツ食べませんか? この写真のお礼という事で…」
小泉「うーん…とっても嬉しいんだけど、人を待たせてるから」
朝日奈「そうですか…」
小泉「それじゃあまたね皆」
朝日奈「はい!」
タタタ…
オネェオソーイ!
ゴメンゴメン
アレ、ツミキチャンハ?
シラナーイ、ドコカデコロンデルンジャナイ?
終了するべ
最近少しずつしか書き込めなくてすまないべ(禁書キャラ影薄いし…)
明日から休みだから、多少多く更新できると思うべ
ちなみに時系列は禁書は第三次後新約前になり
ダンガンロンパ側ではトワイライトシンドローム殺人事件が起きていない。つまりサトウと九頭龍妹が生きてるべ
後、オリジナルの超高校級の人物が登場する予定だべ
続き書くべ
~第7学区・午後3時~
上条「うわぁ~やっと終わったぁ~」
上条「どこかに寄って行こうかな……タイムセールまでまだ時間あるし」
タスケテクダサァ~イ
上条「ん?」クルッ
上条「なにか聞こえたような…気のせいか?」
ダレカァ~
上条「やっぱり聞こえる! どこだ!?」
???「すいませぇ~ん…助けてくださ~い」
上条「(……どうして人がパンツ丸出しで溝に嵌ってるんだろう)」
???「そっそこに誰かいるんですかぁ? 助けて下さ~い!」
上条「ま、待ってろ。いま助けてやるから」
─────
───
──
─
上条「ハァ…ハァ…だ、大丈夫か?」
???「ふゆぅ……あ、ありがとうございます…すいません、私なんかのために無駄な時間を過ごさせてしまって…」
上条「そんな事ないって……ところであんた、どうしてあんな状態になってたんだ?」
???「あのぅ…えっとぉ…猫さんが木から降りれなくなっていて…助けてあげようとしたら転んじゃって…」
上条「(転んだだけであんなカッコになるのかよ!?)」
ニャ~
???「あうぅ……まだ猫さんが……」
上条「あれか(結構高いな。この娘の身長じゃどっち道無理だな…)」
???「ど、どうしよう……」オロオロ
上条「よし、あんた」
???「ふぇ?」
上条「俺が肩車してやるよ」
???「ふ、ふぇぇえええええええええええええッ!!!???」
???「だ、駄目ですよぅ! 助けてもらった上に猫を助けるのに協力してもらうなんて…!
それに怪我しちゃったらどうするんですかぁ!?」
上条「大丈夫だって。怪我には慣れてるんだ」
???「怪我には慣れちゃ駄目ですよぅ! かすり傷だって、傷口から細菌が入って命にかかわるかもしれないんですからぁ!」
上条「そ、そうか。気をつけるよ…」
上条「でもどうするんだ? 肩車でもしない限り届かないぞ」
???「そうですよねぇ……田中さんがいたら、なんとかなるんですけど……」
上条「え?」
???「あ、す、すみません話してる途中で独り言なんて言って…脱いだりなんでもしますからゆるしてくださぁい!」
上条「そんな事しなくても、元々怒ってないよ!」
???「うぅ…ぐすッ」
上条「(やりにくい娘だなぁ……ん? 猫…田中…)」
上条「なぁ、もしかしてあんた、超高校級の生徒か?」
???「ふぇ!? な、なんで分かったんですかぁ?」
上条「この間、田中眼蛇夢っつー超高校級の生徒に会ってな。そいつも動物に詳しかったからそうかなって」
???「そ、そうだったんですかぁ…」
???「あ、あっすいません自己紹介が遅れましたぁ。あの…えと…」
上条「落ち着いてゆっくりな」
???「は、はい…ふゆぅ…」
罪木「つっ罪木蜜柑ですぅ。名前を覚えて頂けると嬉しいですぅ…」
上条「俺は上条当麻。よろしくな罪木」
罪木「はっはい。よろしくお願いします上条さん!」
上条「うん」
ニャ~
上条「さて、と。ほら罪木」
罪木「ふえ?」
上条「猫を助けるんだろう?」
上条「よっと…」
罪木「すっすみませんすみません!! 重いですよね?」
上条「大丈夫だって」
罪木「後で脱ぎますから…」
上条「そういうのはいいってば!!」
ニャ~
上条「どうだ? 届くか?」
罪木「あと少し……」
上条「これくらいか?」
罪木「猫さ~ん…こっちに来て下さ~い…」
フカーッ!!
罪木「ひっ!? ごめんなさいごめんなさい!! 私なんかに捕まるは嫌ですよね!!?」
上条「うわッ!? ちょッ罪木、上で暴れるんじゃ……!?」
グラッ
罪木「ひゃぁあ!?」
上条「うおぉおお!?」
ドターンッ!
上条「いてて……だ、大丈夫か? つみ───」
ムニュ
上条「ん?」
罪木「ひゃうっ」ピクッ
ムニュムニュ
上条「……えーと」
上条「状況を整理しよう」
上条「まず、俺と罪木は下りられなくなった猫を助ける為に、肩車した……」
上条「すると突然上の罪木が暴れだして、俺はバランスを崩して転倒……」
上条「そして現在。俺の目の前には白い布。そして両手は───」
美琴「冷静に状況整理してないで、とっととその人の胸から手を退けろーーーーーー!!!!」
ドゴォッッ!!
上条「ぶふぉっ!!??」
今日はこんなもんにするべ
ちょっと横暴過ぎるよな。
痴話喧嘩の域を逸脱してる。
何でもかんでも暴力で反応するのは特に。
嫉妬で頭に血が昇ってるのはわかるけどさ。
美琴は暴力の前に落ち着かないと
殺気に満ちてる危険人物にしか見えない。
肩の力を抜かないと
>>251
「ち痴何嫉美殺肩」
↓
「ちちなしみさか」
↓
「乳無し御坂」
美琴「立てますか?」
罪木「ふぇえ…すみませぇん…」
上条「み、みさか…?」
美琴「っと、いけない忘れる所だった」
ピーッ
ニャー! バッ
美琴「おっとと」ヒョイ
上条「御坂の指笛で猫が自分から下に降りた!?」
美琴「ふふん。どう? 先生の指導でここまで出来るようになったのよ」
フーッ!!!
美琴「いたっ!」バリッ
ニャー!! タタタタタ
美琴「……まぁ、嫌われてるのは変わらないけどね」
上条「……そうか」
罪木「い、いいいいま引っ掻かれたんですかぁ!?」
美琴「え? あ。は、はい」
罪木「み、見せてくださぁい!」
美琴「だ、大丈夫ですよ。こんなの舐めて──」
罪木「だ、だだだだ、駄目ですーーーーーーーーー!!」
美琴「ひゃあ!?」ビクッ
罪木「ななっ舐めるなんてっ駄目です! 確かに唾液にはいくつかの細菌に対しての消毒効果を持ってますが…!
野良の動物の爪というのは雑菌の塊のようなものなんです!舐めた事で体内に細菌が入ってしまうなんて事になる
かも知れないんですよぅ!!」
美琴「へ、へぇ…そうなんですか…」
罪木「見せて下さい!」
美琴「は、はい…」
上条「罪木、妙に詳しいな。 そういえば…お前の才能って聞いてなかったな」
罪木「はい、私は『超高校級の保健委員』ですぅ……えっと…」ゴソゴソ
上条「保健委員…なるほど、それで…」
罪木「…………はい。これで大丈夫ですよ」
美琴「ありがとうございます」
罪木「念のために注射もしませんか?」
美琴「いえ、それは遠慮しておきます」
罪木「そうですかぁ…残念です」
㍆㌋㌉㌏㌉㌸㌾㌋㌞㌹㌅
続き書くべ
???「おい君たちッ!!」
上条「え?」
???「共用の場で皆の迷惑になるような事はしてはいけないぞッ!!」
???「さっきみたいな事をして、もし木の枝が折れてしまったらどうするつもりだったのだ!?」
罪木「う、あ、すッすみませんすみませんッ! 私が悪いんですぅ!!」
上条「ちょ、ちょっと待ってくれよ。あれは猫を助けようとして──」
???「そのような理由があろうと、危険な行為には違いない! だからあのように転んだのだろう!」
上条「う……」
???「それにさっきから黙っているが君もだ!」ビシィッ
美琴「え!? わ、私も!?」
???「そうだ! 転んでいる者に対して、いくら親しくてもあの様な行為も非常に危険だ! 更なる怪我に繋がる恐れもある!」
美琴「あ…っご、ごめんなさい」
???「おねぇさま~!」
美琴「黒子?」
???「むッ黒子くんか!」
黒子「ハァ…ハァ…探しましたわよ石丸さん…」
美琴「探してた?」
黒子「えぇ、紹介しますわ。"風紀委員見習い"の石丸清多夏さんです」
石丸「なんだ黒子くんの知人だったのか! 君からもしっかり注意しておいてくれたまえ!」
黒子「はいはい分かりましたわよ……ハァ」
石丸「改めて、僕の名前は石丸清多夏! 座右の銘は「質実剛健」! 本日付で"風紀委員見習い"に着任した!」
上条「なあ、さっきから気になってたんだが見習いって…?」
黒子「本来、風紀委員には無能力者は入れないのですが……『超高校級の風紀委員』である石丸さんは
風紀委員と常に一緒に行動するという条件で見習いとして風紀委員に入ったんですの」
黒子「この方以外にも二人、超高校級の才能を持つ方が風紀委員見習いに入ったんですのよ」
黒子「一人は普通に有能な方ですけど、もう一人はツネニカンシシテナイトマズイトイウカ……」ボソッ
美琴「え?」
黒子「い、いやなんでもありませんの!」
上条「へぇ、その二人も超高校級の生徒なのか。会ってみたいなぁ」
石丸「その二人というのは僕の親友なのだ! 今度紹介しよう!」
上条「お、いいのか? ……てか最近、超高校級の奴らとよく知り合うなぁ。なっ罪木」
罪木「ふぇえッ!?」ビクゥッ
罪木「ご、ごめんなさいごめんなさい! 私皆さんの視界の邪魔でしたよね!? じゃッじゃあこれで失礼しますぅぅう!!」
上条「え!? つm───!」
ダダダダダダダ……
上条「行っちゃった……名前呼んだだけなのに……」
美琴「それじゃ、私行くわね。今日も先生との約束があるし」
黒子「先生!? お姉様、一体なんのレッスンを受けていらっしゃるのですの!? まさか大人の階段を上るレッスンを──」グワッ
美琴「落ち着きなさいよ! 動物と仲良くなる為の特訓だから! そんなんじゃないから!!」ポトッ
上条「おい御坂、なにか落としたぞ?」ヒョイ
美琴「あっそれは──」
上条「………猫耳?」
黒子「ぐっぼはぁああああああああああああああああああああああああああああああッ」ブシャァアア
美琴「~~~~~~」カァアアアア
上条「……ダイジョウブカミジョウサンハヒトノシュミヲトヤカクイイマセンヨ」スッ
美琴「ちっ違う!! あんたが考えているような事じゃないから!!」
黒子「まっまさか……お姉様……お姉様は既に大人の階段の更なる高みを目指して…?」
石丸「御坂くんと言ったな! 君、不純異性交際はいかんぞ! 中学生で未来を台無しにするつもりか!?」
美琴「だから違うんだってばーーー!!」
黒子「お姉様がそのようなプレイを望むのなら……黒子は、黒子はーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!」ガバッ
美琴「ひゃああああああああああああッ!!!!!???」
上条「そ、それじゃあ俺行くわ。じゃあな!」ダッ
美琴「ちょ、ちょっと待っ───」
アッー
こんなもんにするべ
これが今年最後になるかな
続き書くべ
苗木「あ」
大和田「おう苗木か」
苗木「……あ、あのさ大和田クン、また喧嘩したの?」
大和田「あぁ? どぉしてそう思うんだよ?」
苗木「だって、また風紀委員の人と一緒にいるから…」
大和田「ちげーよ。仕事だよ仕事」
苗木「仕事?」
大和田「おうよ! 俺、風紀委員になったんだぜ!」
苗木「え、えぇえ!??」
大和田「石丸と不二咲も風紀委員になったんだぜ」
苗木「へぇ(石丸クンはやっぱりって感じだけど、不二咲クンは意外だったなぁ…)」
苗木「その二人は?」
大和田「兄弟は今は別行動だけど、不二咲はそこにいるぞ。おーい」
不二咲「え? あ、苗木クン!」
苗木「不二咲クン、ちょっと…」
不二咲「?」テテテ
苗木「あのさ、大和田クンってどうやって風紀委員になったの? 石丸クンが頼んでも暴走族の彼はかなり難しいと思うんだけど……」ヒソヒソ
不二咲「あはは…やっぱりそう思う?」ヒソヒソ
苗木「うん」キッパリ
不二咲「実は僕達は正式に風紀委員になった訳じゃなくてね。(中略)という訳なんだぁ」ヒソヒソ
不二咲「でね。特に大和田クンは『超高校級の暴走族』だから、放っておくより内部に取り組んで常に監視をするって事になったんだぁ」
苗木「なるほど…」
不二咲「本人は気付いてないけどね」チラッ
大和田「ん、話は終わったのか?」
苗木「うん。それじゃあ僕はもう行くから、二人とも仕事頑張ってね」
大和田「おうよ!」
不二咲「うん!」
スタスタ…
オイテメェポイステシヤガッタナ!?
ヒィイイイ!!??
ヤメロオオワダ!! オイフジサキモトメロ!!
オオワダクンヤメテヨォ!
苗木「(風紀委員の皆さん、頑張ってください)」
江ノ島「あ、苗木じゃ~ん!」
苗木「江ノ島さん」
江ノ島「ねぇ、大和田見た? アイツ暴走族の癖に風紀委員って……キャラにあって無さ過ぎ!」ゲラゲラ
苗木「そ、そんな事言わないで応援してあげようよ。彼だって頑張ってるんだから」
江ノ島「そ~ぉ? アタシが見た時には、タバコ吸ってた奴の胸倉掴んで、不二咲に止められてたよ」
苗木「彼なりに真面目なんだよ」
???「おい江ノ島」
苗木「う、うわぁ!?(い、いきなり男の人が現れた!?)」ビクッ
江ノ島「あ、メンゴメンゴ! アンタの事忘れてたよ!」
???「ちッ……まぁ慣れてるけどな」
江ノ島「そりゃ、一族の人にも忘れられたら慣れるわよ!」ゲラゲラ
苗木「(一族の人にも忘れられるって……)」
???「……お前は"幸運"か」
苗木「え、僕の事を…?」
???「どうせすぐ忘れるだろうが…まぁ自己紹介をしておこう。俺は木原」
苗木「あ、よ、よろしくお願いします」
江ノ島「彼は希望ヶ峰学園の卒業生なのです。在学時は『超高校級の……なんでしたっけ。忘れてしまいました」
木原「『超高校級の空気』だ。不名誉にも程がある」
江ノ島「てかテメェーは超高校級に選ばれた事自体奇跡みたいなモンだけどな!」
木原「うるせぇ。……時間が無くなる。行くぞ」
江ノ島「はいは~い。苗きゅんまったね~☆」
苗木「う、うん…」
江ノ島「あ、そうだ。コレあげるよ」
苗木「(半分ずつ白黒のクマのぬいぐるみ…?)」
苗木「これは?」
江ノ島「ソレ、近いうちに流行るよ。『超高校級のギャル』のアタシが言うんだから間違いない!」
苗木「は、はぁ」
江ノ島「そんじゃねっ」
スタスタスタ
苗木「(コレどうしようかな…部屋にでも飾っておこう)」
苗木「(実家に帰った時にこまるにあげるか)」
苗木「しかし、よくできてるなぁ」ポチッ
ぬいぐるみ『うぷぷぷぷぷぷッ』
苗木「うわぁあッしゃべった!?」
苗木「……ってなんだ。録音された声か」
???「くすくすっ」
苗木「え?」
舞園「こんにちは苗木くん」
苗木「ま、舞園さん!? も、もしかして今の……」
舞園「はい、ばっちり見てました」
苗木「あはは、恥ずかしい所見られちゃったね」
舞園「私もさっき江ノ島さんから同じモノ貰ったんですよ。ほら」
苗木「あ、本当だ」
舞園「うふふ、おそろいですね」
苗木「あ、うん。そうだね」カァア
舞園「苗木くんの寮はここから近いんですか?」
苗木「うん。ここから十分くらいの所」
舞園「それじゃあ、ちょっとお邪魔しようかな?」
苗木「え、舞園さん来るの!?」
舞園「駄目ですか? お料理でも、と思ったんですが…」
苗木「(ま、舞園さんの手料理か…食べたいかも)」ゴクリ
舞園「ふふっそれじゃあ決まりですね♪」ギュッ
苗木「えぇ!? ちょ、ちょっと舞園さん!?」
上条「よう苗木」
苗木「あ」
舞園「え?」
上条「………すまん邪魔した」
苗木「違う! 違うよ上条クン!」
舞園「苗木くんのお友達ですか?」
苗木「う、うん。新しい学校で友達になった上条当麻クン」
上条「ん……? あ、アンタどっかで見たことあると思ったら『超高校級のアイドル』の舞園さやかか!」
舞園「わぁ、知っててくれたんですね。ありがとうございます!」
上条「カナミンの新しい主題歌を聴いてから、同居人がアンタのファンなんだ。 サインしてくれないか?」
舞園「えぇ、いいですよ」
苗木「(カナミンって確か山田クンが妙に押してた魔法少女モノか。それの主題歌も歌ってるなんて、舞園さんはやっぱり凄いなあ)」
上条「えっと…あったあった。これにサインしてくれ」スッ
舞園「はい分かりました。あ、でもぬいぐるみがちょっと邪魔でどこか置く場所…」
上条「あ、じゃあ俺持ってるよ」
舞園「すいません。じゃあお願いします」スッ
上条「おう」スッ
パキィンッ!!
「「「!!!??」」」
苗木「ぬ、ぬいぐるみが消滅した…!?」
舞園「い、今のは…?」
上条「………!!」
苗木「…上条クン?」
上条「苗木! お前のぬいぐるみもちょっと貸してくれ!」
苗木「え、なにを──!」
パキィンッ!!
舞園「ひゃあッ!」ビクッ
苗木「ぼ、僕のぬいぐるみも…?!」
上条「……苗木、舞園」
苗木「…え?」
上条「俺の右手には、異能を打ち消す力があるんだ。異能を打ち消すと今みたいな現象が起きる事がある」
苗木「そ、それじゃあ───」
上条「ああ。そのぬいぐるみは、何かの異能で作られたものだったんだ」
「「───!!?」」
上条「そのぬいぐるみはどこで手に入れたんだ?」
苗木「き、希望ヶ峰学園の友人から──」
舞園「私も同じ人から…」
上条「そうか。その友人には注意しろ。なにかを企んでるかもしれない」
苗木「ま、待ってよ! 江ノ島さんはこれをどこかで買っただけで、最初から仕掛けられてたって事も──」
舞園「……いえ、それはないと思います」
苗木「えッ…?」
舞園「私、江ノ島さんからこれを貰った時『私特性だよ』って言われたんです」
苗木「でもそれだけの事で……それになんの異能かも分からないよ! もしかしたらビックリ箱みたいな仕掛けで…」
上条「もしかしたら、そうかもしれない。そうだったら悪い事をしたと思う。けどな苗木」
上条「俺は前に似たような事件に遭遇しててな。その時はぬいぐるみが爆発して結構大きな被害が出たんだ」
苗木「ぬいぐるみが…爆発…?」
上条「だから用心に越したことはない」
苗木「……」
舞園「…苗木くん」
苗木「…僕は江ノ島さんを信じるよ」
上条「……そうか」
─────
───
──
─
江ノ島「あーあッもう飽きちゃったー!」
木原「おいまだ途中だぞ」
江ノ島「だって調整ってつまんないんだもーん」
木原「ちっ…突然押し掛けてきた癖に」
江ノ島「能力を得たら、何かが大きく変わると思ったんだけどなぁ…なーんも変わんなかった」
木原「だからあんな事を考えたのか…しかし、お前らしい能力だよな。こんな能力持ってるの学園都市を探してもお前くらいだろう」
江ノ島「あー…楽しみだなぁ。うぷぷぷぷぷぷ」
うぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ……
ぶっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃひゃっひゃ!!!!!
書きこみを終了するべ
みんな、良いお年を過ごすべ
来年は良い年になるって俺の占いがそう言ってるべ! 俺の占いは三割当たる!
つ、続きじゃなくて訂正だからセーフだべ(震え声)
苗木「ぬ、ぬいぐるみが消滅した…!?」
舞園「い、今のは…?」
上条「………!!」
苗木「…上条クン?」
上条「苗木! お前のぬいぐるみもちょっと貸してくれ!」
苗木「え、なにを──!」
パキィンッ!!
舞園「ひゃあッ!」ビクッ
苗木「ぼ、僕のぬいぐるみも…?!」
上条「……苗木、舞園」
苗木「…え?」
上条「俺の右手には、異能を打ち消す力があるんだ。異能を打ち消すと今みたいな現象が起きる事がある」
苗木「そ、それじゃあ───」
上条「ああ。そのぬいぐるみは、何かの異能で作られたものだったんだ」
「「───!!?」」
上条「そのぬいぐるみはどこで手に入れたんだ?」
苗木「き、希望ヶ峰学園の友人から──」
舞園「私も同じ人から…」
上条「そうか。その友人には注意しろ。なにかを企んでるかもしれない」
苗木「ま、待ってよ! 江ノ島さんはこれをどこかで買っただけで、最初から仕掛けられてたって事も──」
舞園「……いえ、それはないと思います」
苗木「えッ…?」
舞園「私、江ノ島さんからこれを貰った時『私特性だよ』って言われたんです」
苗木「でもそれだけの事で……それになんの異能かも分からないよ! もしかしたらビックリ箱みたいな仕掛けで…」
上条「もしかしたら、そうかもしれない。そうだったら悪い事をしたと思う。けどな苗木」
上条「以前御坂から聞いたんだが、以前異能が仕掛けられていたぬいぐるみが爆発するという事件があったらしいんだよ」
苗木「ぬいぐるみが…爆発…?」
上条「だから用心に越したことはない」
苗木「……」
舞園「…苗木くん」
苗木「…僕は江ノ島さんを信じるよ」
上条「……そうか」
─────
───
──
─
江ノ島「あーあッもう飽きちゃったー!」
木原「おいまだ途中だぞ」
江ノ島「だって調整ってつまんないんだもーん」
木原「ちっ…突然押し掛けてきた癖に」
江ノ島「能力を得たら、何かが大きく変わると思ったんだけどなぁ…なーんも変わんなかった」
木原「だからあんな事を考えたのか…しかし、お前らしい能力だよな。こんな能力持ってるの学園都市中を探してもお前くらいだろう」
江ノ島「あー…楽しみだなぁ。うぷぷぷぷぷぷ」
うぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ……
ぶっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃひゃっひゃ!!!!!
これで正真正銘今年最後の書き込みを終えるべ
次の更新は引っ越しとかの都合で遅くなると思うべ
明けましておめでとう
続き書くべ
~病院~
霧切「退院…?」
カエル顔「うん。そうだよ?」
霧切「私がここに運ばれてから、一日しかたっていないのだけれど…」
カエル顔「僕を誰だと思っているんだい? 以前には腕を切り落とされた患者を数日で退院させたんだよ?」
霧切「(大丈夫なのその患者)」
カエル顔「とりあえず、そういう訳だからね? 退院おめでとう」
霧切「……お世話になりました」ペコリ
霧切「(さて、これからどうしようかしら)」
霧切「(私の寮は既に特定されただろうし…学校にも、もう行けないわね)」
霧切「(当面の問題は、住む場所か。いざとなれば苗木君の寮へ──)」
霧切「(いえ、駄目ね。苗木君には一部とは言え事情を話してしまった)」
黄泉川「いたいた。おーい」
霧切「あ…」
黄泉川「間に合ってよかった。ちょっと聞きたい事があるんじゃん」
霧切「聞きたい事…?」
黄泉川「あんた、住む場所はどうするんじゃん?」
霧切「え?」
黄泉川「あんたの銃創を見たのと一方通行との空気で、大体事情は分かったじゃん。多分あんたは、元の場所に帰れない…違う?」
霧切「……よくアレが銃創だって分かりましたね」
黄泉川「仕事柄ね。たま~に見るんじゃん」
黄泉川「それで…その、アンタがよかったらなんだけど…」
黄泉川「私の所にこないか?」
霧切「貴方の所…?」
黄泉川「そう、私の所。あ、気にする事はないじゃんよ。うちにはもう4人の穀潰しがいるじゃん。だから今更一人増えた所で変わらないじゃん」
霧切「気持ちはありがたいのですけれど、貴方を信用できない以上…」
黄泉川「あ、ちなみにその4人の内3人は、一方通行とさっきのあの二人じゃん」
霧切「お世話になります」ペコリ
黄泉川「よっし、それじゃあ車に乗るじゃん」
打ち止め「え、キリギリも一緒に住む事になったの!? ってミサカはミサカは驚愕してみる!」
黄泉川「そうじゃん。仲良くするじゃんよ?」
打ち止め「うん!ってミサカはミサカは大きくうなずいてみる!」
霧切「よろしく。打ち止め」
一方通行「………」
黄泉川「ほら一方通行、つめるじゃん」
一方通行「………」スッ
黄泉川「霧切、座って」
霧切「はい」
打ち止め「ミサカはキリギリの隣ーってミサカはミサカは飛び乗ってみたり!」
芳川「それじゃあ私は助手席ね」
黄泉川「んじゃ出発するじゃんよー」
バタン、ブロロロロ……
霧切「…これからよろしく頼むわね」
一方通行「……どォいうつもりだ」
霧切「まだ、話の本題を話していないわ」
一方通行「…あァ、さっきは中断させられたからな」
霧切「貴方の協力が必要なの」
一方通行「協力って、俺に何をしろっていうンだ? お前のボディガードでもしろってか」
霧切「……木原という男を知っているわね。貴方の能力を開発した男」
一方通行「…調べてやがったのか」
霧切「私が見た書類の中にその名があったのよ。まるで存在を忘れられたみたいに、奥隅でひっそりと保管されていたわ」
打ち止め「ミサカはキリギリの隣ーってミサカはミサカは飛び乗ってみたり!」
芳川「それじゃあ私は助手席ね」
黄泉川「んじゃ出発するじゃんよー」
バタン、ブロロロロ……
霧切「…これからよろしく頼むわね」
一方通行「……どォいうつもりだ」
霧切「まだ、話の本題を話していないわ」
一方通行「…あァ、さっきは中断させられたからな」
霧切「貴方の協力が必要なの」
一方通行「協力って、俺に何をしろっていうンだ? お前のボディガードでもしろってか」
霧切「……木原という名前を聞いたことがあるわね。貴方の能力を開発した男と同じ名前」
一方通行「…調べてやがったのか」
霧切「私が見た書類の中にその名があったの。まるで存在を忘れられたみたいに、奥隅でひっそりと保管されていたわ」
今日はこんなモンにするべ
ダンロンキャラととあるキャラで、コンビとかチームみたいにさせていこうと思ってるべ
苗木と上条、霧切と一方通行、葉隠と浜面、江ノ島と木原(オリキャラだけど)みたいな感じで
それじゃあお休み
続き書くべ
霧切「それで、その書類には──」
一方通行「待て」
霧切「え?」
一方通行「それは今、この場でする話じゃねェ」
霧切「……そうね」
打ち止め「なに? 喧嘩してるの?ってミサカはミサカは二人の顔をのぞいてみる」
一方・霧切「喧嘩じゃない」
霧切「それじゃあ、話の続きは貴方達の家に着いてから…」
一方通行「あァ」
黄泉川「そういえば霧切ー」
霧切「なんですか?」
黄泉川「あんた、好きな食べ物ってなに? 今日の夕飯はそれにするじゃんよー」
霧切「特にそれといった好物はないけれど……」
ブロロロロ…
<コノビチグソガァ!!
<アリガトウゴザイマス!!
霧切「…………」
霧切「餃子が食べたいわ」
~マンション~
打ち止め「たっだいま~ってミサカはミサカはリビングへの廊下を駆けてみる!」テテテ
芳川「こらこら危ないわよ」
霧切「お邪魔…します」
???「ふぁあ…お帰りーヨミカワーお腹すいたー…」ガチャ
黄泉川「お、やっと起きたじゃんか番外個体」
番外個体「ん~……アレ? あんた誰?」
霧切「…霧切響子よ。これからしばらくこの家にお世話になるわ」
番外個体「…どゆこと?」
黄泉川「ちょっとした事情で、元いた所に帰れなくなったんじゃん。ま、仲良くやるじゃんよー」スタスタ
番外個体「事情…ねぇ」ジロジロ
一方通行「おい、なに廊下で突っ立ってンだ。邪魔で通れないだろォが」
番外個体「………」
番外個体「…………!」ニタァァァァアアアアア
番外個体「アクセラちゃぁぁああん。アンタやるねぇぇぇぇええええ」ニタニタ
一方通行「あ? やるってなにをだよ」
番外個体「ギャハ☆またまた惚けちゃってぇ~。あの子、アンタが助けたんだろ? くぅ~!かぁーこいー!」
一方通行「………」
番外個体「ちゃくちゃくとハーレム拡大してるじゃないですかぁ旦那ぁ☆」
一方通行「…………」
番外個体「あっミサカもそのハーレム要員の一人だったかーアッチャー!」
一方通行「……………」
番外個体「ロリに、巨乳に、スレンダー系に…んーミサカはS女?で、あのキリギリとかいう子はクール系と見た」
番外個体「すっごーい! より取り見取りの食べ放題だネ☆! 今夜は眠らせないヨってか!?」
一方通行「………………」
番外個体「あっでもアンタみたいなモヤシの事だから、真っ先にダウンしちゃいそうだね! ごっめーん気がつかなくて!」
ブチッ
一方通行「表でろやクソ野郎……お望みどォりボロ雑巾みたいにしてやらァ…」カチッ
番外個体「えっまさかそんな、野外だなんてイヤーン☆」
霧切「(怒るポイントはそこなのね)」
一方通行「ふざけてンじゃねェぞこの野郎ォォォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!」
番外個体「キャーオコッターコワーイ。オネエチャンタスケテー」
ダダダダダ…
<コラーイエンナカデアバレンナー!
霧切「……あぁ、なるほど」
霧切「どこかで見た事のある光景だと思ったら、江ノ島さんと桑田君と大和田君のやり取りにそっくりだったのね」
こんなモンにするべ
少し時間あるから続き書くべ
霧切「……どうしてキッチンに大量の炊飯器が置いてあるのかしら?」
打ち止め「黄泉川って凄いんだよ! この間なんて炊飯器でハンバーグを作っちゃうんだから!
ってミサカはミサカは自分の事のように威張ってみたり!」フンス
霧切「え゛」
芳川「まぁ驚くのも無理はないわよね…でも、味は保証するわ」
一方通行「おい俺のコーヒー飲ンだ奴誰だ!?」
番外個体「ごみーんあまりにも喉乾いたから飲んじゃったーテヘ☆」
一方通行「ォマェ……」ギリギリ
黄泉川「あーもう、一方通行と番外個体さっきからうるさいじゃん! 二人でおつかい行って来い!!」
一方・番外「ハァ!? なンでコイツと!」
黄泉川「い・い・か・ら行って来い。行ってこなかったら夕飯も食後のデザートも無しだ」
一方通行「別にどうで「え!? デザートがないのは困る! 行くよクソモヤシ!」ガッ
一方通行「ンな!?」
黄泉川「はいじゃあこのメモに書いてる奴お願いじゃん」
番外個体「了解! ちゃっちゃと歩きなクソモヤシ!」
一方通行「おま、この杖が見えねェのか!」
ギャーギャー!
霧切「………」
黄泉川「驚いてるじゃんか?霧切」
霧切「……えぇ」
黄泉川「いくら学園都市の第一位と言われていても、中身は歳相応のただのガキじゃん」
霧切「えぇ、そうね…」
黄泉川「見た所、あんたも自分を隠してるように見えるじゃん」
霧切「私は…そんな事…」
黄泉川「子供がどんなに大人ぶっていても、もろいモンじゃんよ?」
霧切「………」
~第二学区~
食蜂「なんなのよあの女…私と顔合わせる度にキラキラちゃんキラキラちゃんってぇ…」ブツブツ
食蜂「……あらぁ?」キョロキョロ
食蜂「ここはどこかしらぁ?」
食蜂「(私とした事が、考え事をして道を間違えちゃったようねぇ…)」
???「へへへ、大量大量。この機械の部品で何を作るかなー」ガシャガシャ
食蜂「あ、丁度よかった」
左右田「え?」
食蜂「ねぇあなた? 第七学区へはどう行けばいいのかしらぁ?」
左右田「え?え? あんた誰?」
食蜂「私は食蜂操祈。レベル5の第五位よぉ」
左右田「レ、レベル5!?」
食蜂「そこはどうだっていいじゃなぁい。それより、第七学区へはどっちへ行けばいいのかしらぁ?」
左右田「す、すんません俺ちょっと急いでるモンで…(人格破綻者の多いって聞くレベル5に関わったらやっかいな事になりそうだ…)」スッ
食蜂「人格破綻者って失礼ねぇ」ピッ
???「ひぐっ!?」ビクッ
食蜂「あなた、名前はぁ?」
左右田「左右田和一…『超高校級のメカニック』です……」
食蜂「ふーん超高校級のメカニック…ねぇ。通りでオイル臭いと思ったわぁ」
食蜂「…ふんふん、こういう性格なのねぇ」
食蜂「……使えるかもしれないわねぇ」ニタリ
ピッ
左右田「ハッ!? お、俺は一体…!?」
食蜂「それで? 第七学区へはどこにいけばいいのかしらぁ?」
左右田「この左右田和一が案内を務めさせていただきます! 操祈さん!」
食蜂「ふふっ」
一旦ここで終了するべ
~第二学区~
食蜂「なんなのよあの女…私と顔合わせる度にキラキラちゃんキラキラちゃんってぇ…」ブツブツ
食蜂「……あらぁ?」キョロキョロ
食蜂「ここはどこかしらぁ?」
食蜂「(私とした事が、考え事をして道を間違えちゃったようねぇ…)」
???「へへへ、大量大量。この機械の部品で何を作るかなー」ガシャガシャ
食蜂「あ、丁度よかった」
左右田「え?」
食蜂「ねぇあなた? 第七学区へはどう行けばいいのかしらぁ?」
左右田「え?え? あんた誰?」
食蜂「私は食蜂操祈。レベル5の第五位よぉ」
左右田「レ、レベル5!?」
食蜂「そこはどうだっていいじゃなぁい。それより、第七学区へはどっちへ行けばいいのかしらぁ?」
左右田「す、すんません俺ちょっと急いでるモンで…(人格破綻者の多いって聞くレベル5に関わったらやっかいな事になりそうだ…)」スッ
食蜂「人格破綻者って失礼ねぇ」ピッ
左右田「ひぐっ!?」ビクッ
食蜂「あなた、名前はぁ?」
左右田「左右田和一…『超高校級のメカニック』です……」
食蜂「ふーん超高校級のメカニック…ねぇ。通りでオイル臭いと思ったわぁ」
食蜂「…ふんふん、こういう性格なのねぇ」
食蜂「……使えるかもしれないわねぇ」ニタリ
ピッ
左右田「ハッ!? お、俺は一体…!?」
食蜂「それで? 第七学区へはどこにいけばいいのかしらぁ?」
左右田「この左右田和一が案内を務めさせていただきます! 操祈さん!」
食蜂「ふふっ」
失礼、さっきのは訂正だべ
それじゃ、また
ただいま
続き書くべ
~第七学区・とある寮~
苗木「……」
苗木「(あのクマのぬいぐるみ…なんだったんだろう)」
───その友人には注意しろ。なにかを企んでるかもしれない
苗木「……!!」ブンブンッ
苗木「ボクは江ノ島さんを信じるって決めたんだ…!」
苗木「………でも、この胸騒ぎはなんだろう…」チラッ
苗木「(アレ以来、霧切さんからも連絡がないし…無事なんだろうか)」
テーンシヨイキヲスイコンデー♪
苗木「!!」バッ
苗木「霧切さん!?」
桑田『お、落ち着け苗木! 俺だよ桑田だよ!』
苗木「あ…桑田クン」
桑田『なんだ? お前ら出来てんのか?』
苗木「そ、そんなんじゃないよ」
桑田『ふーん……ま、いいや。今テレビつけてみ』
苗木「え? うん」ピッ
苗木「………!」
桑田『すげぇよなぁ。俺もいつかはあんな風にテレビに出演して、流行を作りてぇなぁ』
苗木「……うん。そうだね」
テレビに映っていたのは、若者向け番組であのクマのぬいぐるみを宣伝している江ノ島さんだった。
それから数日後、白黒のクマ『モノクマ』は学園都市内であっという間に大流行した。
どの店に入っても必ずといっていいほど、モノクマグッズが売られていた
~とある高校~
女子A「ねぇ買った?」
女子B「買った買った! ほら~!」
女子C「わーいいなー私まだ買ってないのよー」
ガヤガヤ
青ピ「ほぇ~テレビでちょっと宣伝しただけでこれかぁ。やっぱ、超高校級ってのは凄いんやねぇ」
土御門「そうだにゃー。うちの舞夏もすっかりはまっちまったぜぃ」
苗木「………」
土御門「ナエちん?」
苗木「えっあ、なに土御門クン?」
土御門「………大丈夫か? 早退したほうがいいんじゃないか?」
苗木「だ、大丈夫だよ」
ザワザワ
青ピ「ん? なんだか廊下も騒がしくなってるなぁ」
土御門「ちょっと行ってみようぜぃ。今日はカミやんも休みだから暇だし」
ガラッ
ガヤガヤ
土御門「うっわ凄い人だにゃあ」
青ピ「はいはーいちょーと通してー」
…シテ!
青ピ「女の子の声やな。痴話喧嘩かな?」
土御門「いや、もしかしたら………」
女子D「離して! 離してよぉ!!!」ジタバタ
黄泉川「落ち着け!災誤先生、早くその刃物を!」
災誤「はい!」バッ
女子D「返して!お願いだからそれを返してよぉ!! 死にたいんだからぁ!!」ジタバタ
黄泉川「とりあえず保健室へ連れて行って、これ以上自分の体を傷つけないようベルトかなにかで身体を固定して下さい!」
災誤「分かりました!」
小萌「あわ、あわわわ……」
ザワザワ…
土御門「ありゃ~やっぱそうだったかぁ」
青ピ「最近多いよなぁ自殺未遂。特に若い女性に多いんだと」
土御門「んでさ、これは噂なんだけどにゃー」
青ピ「なになに?」
土御門「その最近多い自殺未遂事件がモノクマの呪いだって」
土御門「今まで事件を起こした奴は全員モノクマのグッズを持ってたとか」
青ピ「なんやそれ。下らないなぁ」
土御門「そうやなーあくまで噂やからなー」
姫神「…そういえば事件が起き始めた時期と。モノクマが流行り出した時期って重なるよね」
土・青「……え?」
青ピ「……言われてみれば、そうやなぁ」
土御門「そういえば、スキルアウト同士の抗争が激しくなったのも最近だぜぃ……」
土・青「ま、まさか……本当に…」ゾォォオオ
苗木「………」
苗木「(偶然だよ……そう、偶然……)」
中断するべ
~とあるカフェ~
左右田「最近さぁ、なーんかおかしいんだよな」
九頭龍「おかしいってなにがだよ」
左右田「まず、突然意識が飛んで……気がつけばカフェにいて財布の中身が少なくなってるんだ」
九頭龍「それ、病院行った方がいいんじゃねぇか? 特別に腕の良い闇医者紹介してやるぜ」
左右田「いや、それはいい。後が怖いから!」
九頭龍「なんか心当たりとかねぇのかよ」
左右田「心当たり…うーん……」
左右田「しいたけ?」
九頭龍「ふざけてんのかテメェ」
ブーブー、ピッ
九頭龍「俺だ。ん、なんだお前か。ああ、ああ…ハァ!? また買ってこいだぁ!? ふざけんッ……切りやがった」
左右田「妹か?」
九頭龍「あぁ…また、例のクマのグッズ買ってこいだとよ。仕方ねぇ奴だな全く…」
九頭龍「見てくれよこのケータイ。妹にいらないって言われたモンとペコからのプレゼントでこんなになっちまった」ジャラジャラ
左右田「どこで買ったんだそれ」
九頭龍「あ? そこら辺の店で簡単に買えるが?」
左右田「そっか。それじゃあソニアさんにプレゼントとして買ってみるか
もしかしたら『ありがとう左右田さん大好き!』みたいな展開に……ぐふふ」
九頭龍「おーい戻ってこい」
左右田「よし! そうと決まれば善は急げだ! じゃあな九頭龍!!」ガタッ
九頭龍「忙しい野郎だな全く…」
アリアッシター
左右田「ふふふ、買ってしまった。これで後はソニアさんに連絡をとって……」
食蜂「あ、丁度よかったわぁ」
左右田「え? あ!しいた……」
ピッ
左右田「ヒグッ!?」ポトッ
左右田「なんなりとご命令下さい!」
食蜂「そうねぇ。ちょっと喉が渇いたからロイヤルミルクティーでも──」
美琴「食蜂! あんたその人になにしてんのよ!」
食蜂「あらぁ御機嫌よう御坂さん」
美琴「ご機嫌ようじゃないわよ!」
田中「どうした超電磁砲。む、その不可思議な瞳の女は…?そして、その隣でぼけっと突っ立っている幸薄そうな顔の男は……左右田?」
美琴「あの男の人と知り合いなんですか?」
田中「うむ。だがいつもおかしい様子が更におかしいようだが……」
美琴「恐らく、あいつ…食蜂操祈が能力で洗脳してるのだと思います」
田中「なに!? 洗脳だと!?」キラキラ
田中「能力名!その能力の名はなんと書いてなんと読むのだ!?」
美琴「え? えーと、確か…『心理掌握』と書いて『メンタルアウト』と…」
田中「なるほど…メンタルアウト…メンタルアウト…」メモメモ
田中「よしっと…おい左右田、 なかなか学園都市での生活を楽しんでるようじゃないか!」
左右田「なんだ田中テメェ!! お前、俺とソニアさんとの恋事を邪魔するばかりか、操祈さんとの仲まで割く気かこの野郎!」
美琴「くっ…ひどい被害妄想までつけられて…」
田中「いや、アレは素だ」
美琴「え!?」
食蜂「左右田、あなたソニア・ネヴァーマインドと知り合いなの!?」
左右田「あれ、話してませんでしたっけ?」
食蜂「初耳よぉ! ソニア・ネヴァーマインドはどういう関係なの!?」
左右田「そうですね…離れようにも離れられない関係…とでもいいましょうか…」
左右田「ですが、そんな関係をあの暑苦しいマフラー野郎は邪魔してきやがる訳ですよ!」キッ
食蜂「(これはチャンスよぉ…コイツからソニア・ネヴァーマインドの弱点を聞き出す事ができたらギャフンと言わせる事が…!)」
食蜂「その話、詳しく聞きたいわぁ!そこのカフェで聞かせなさい!」
左右田「モチのロンですよ!」
美琴「あ、待ちなさい!!」
食蜂「それじゃあねぇ御坂さぁん。また学校で会いましょうねぇ」ピッ
美琴「あぅ!?」バチッ
スタスタ…
美琴「ちっ…」
田中「あの女、中々手強そうだな。あの洗脳はサーヴァントへの令呪と同等レベルで強いと見たぞ」
美琴「すみません師匠…あなたの知り合いが…」
田中「なに、気にするな超電磁砲よ。それにあの男、幸せそうだったし」
美琴「そ、そうですか…?」
田中「行こう。いつもの場所で貴様の妹が待っているはずだ」
美琴「はい!」
田中「…ん? なんだコレは」ヒョイ
ガサガサ
田中「最近流行っているクマのグッズか……あの雌猫への手土産にでもしてやろう」
~第七学区・帰り道~
苗木「………」スタスタ
???「苗木…」
苗木「………」スタスタ
???「おい苗木! この俺の声が聞こえないのか!」
苗木「わぁ!? だ、誰!?」
???「この俺を忘れるとはいい度胸をしているじゃないか」
苗木「その傍若無人な台詞は…十神クン!?」
十神「そうだ。『超高校級の御曹司』にして、十神財閥の次期頭首。十神白夜だ」
苗木「いつもの格好じゃなかったから気付かなかったよ。いつものスーツはどうしたの?」
十神「最近、何者かが俺の名を語って好き放題しているらしい。道を歩くと心当たりもないのに礼をされる。全く気味が悪い!」
苗木「(なんか本人よりいい人っぽいんだけど…)」
十神「そこで俺は、不本意だが庶民の姿で変装し、その偽者の様子を見る事にしたのだ」
苗木「へぇ。それじゃあ頑張って──」
十神「そこで、だ。貴様にはこの俺を貴様の住居に住まわせる権利をやろう」
苗木「………はい?」
十神「俺はやる時はとことんやるタイプでな」
十神「誇りに思うがいい。貴様はこの俺を下宿させるのだぞ?」
苗木「え、ええええええええええええッ!!?」
今日はこんなモンにするべ
一体葉隠が何をしたっていうんだべ
続き書くべ
苗木「こ、困るよ! いきなりそんな事言われても!」
十神「不服か?」
苗木「不服だよ! ボクは十神クンと違って、そんなにお金持ってる訳じゃないし!」
十神「そうだったな。その事をすっかり忘れていた」
苗木「忘れないでよ」
十神「それじゃあこうしよう。俺の分の食費は俺自身が払うというのはどうだ?」
苗木「なっ…!?」
十神「なんだ? これでも不服か?」
苗木「い、いや…十神クンからそんな言葉が出るとは思わなくて……」
十神「ふん。しばらくの間、庶民に扮するからな。庶民の考えに合わせる必要があるだろう」
苗木「それも帝王学って奴なの…?」
十神「環境への適応は基本だ」
十神「それで? お前の今住んでる所はどこだ? 犬小屋か?」
苗木「待ってよ、まだOKした訳じゃ──!」
タタタタッ
上条「そこの二人、伏せろ!!」
十神「!」
苗木「上条クン!?」
上条「苗木!?」
ゴォッッ!!!!
苗木「上条クン、後ろ!!」
上条「くっ!」バッ
苗木「わぁ!?」
十神「ッ…!」
ドォオオオン!!!!
パラパラパラ……
上条「いてて……苗木、大丈夫か? そこのアンタも」
苗木「う、うん……」
十神「この俺を突き飛ばすとは、いい度胸をしているな貴様…」
上条「すまん。だが仕方なかったんだよ」
ゴォッッ!!!
上条「!!」バッ
パキィインッ!!
苗木「飛んできた火の玉を打ち消した……今のが上条クンの…」
不良A「ひひ…強くなった俺の能力、試させろよぉおお」
不良B「もう自分の体で試すのも、飽きちまってよぉおお」
フラフラ…
苗木「え!? え!?」
上条「朝からコイツ等に絡まれてな……今まで逃げ回ってたんだ」
不良C「ひひっひひひっ」
苗木「な、なんか様子がおかしくない…?」
十神「眼の焦点が定まっていないな」
苗木「あの目、どこかで見たような……」
不良D「くらいなぁああああ!!」
ゴォオオオオッ!!!
上条「くっ!」
パキィィン!!!
上条「二人とも逃げろ!!」
苗木「で、でも上条クン──」
十神「放っておけ苗木。その男がまいた種だ、俺達には関係ない。それにその男の頭を見ると何故か無償に苛々する」
不良E「行かせるかよぉおお」
不良F「アンタらにもぉ俺達の実験台になって貰うぜぇええぇ」
十神「どけよゾウリムシ」
不良s「あああああッ!? 今なんつったんだクソメガネ!!」
十神「どけと言ったんだよ単細胞が」
不良G「それじゃあテメェの望み通り絶望を味合わせてやるよぉおお!!!」
苗木「ちょ、ちょっと十神クン!?」
上条「なに相手挑発してござりますの!?」
ジリ…ジリ…
上条「くっ……囲まれた…」
苗木「ど、どうすんのコレ…!?」
十神「なんとかしろよウニ頭」
上条「あんたの所為だろ!?」
不良A「死ねやぁああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
苗木「………!!」
ドドドドドドド……
???「俺のダチになにしてンだテメェらゴルァアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!」
苗木「その声は──」
不良B「あ?」クルッ
大和田「おおおおおおおらぁあああああああああああ!!!!!!!!」
不良B「ひでぶッ!!??」
ドゴォオオ!!
苗木「大和田クン!」
大和田「無事か苗木! 十神!」
上条「たしか苗木の知り合いの…」
不良E「アアァン!? なんだテメェはぁああ!?」
大和田「うるせぇえ!! 大勢でつるんで威張り散らかしてるクソッタレ共がァ!!」
不良C「クソッタレだと!? 牛の糞みてぇな髪型しやがって!!!!」
苗木「あ」
プッツー…ン
大和田「……今、俺の髪型の事なんつった…?」
不良D「ああン!? 犬の糞みてぇな髪型っつったんだよ!!」
不良C「ちげぇよ牛の糞だよ!」
ドゴォッウゥウ!!!!
不良C「あべしッ!!!??」
不良D「どぉえへぷ!!!??」
大和田「この髪型を馬鹿にするやつぁ………誰だろうとゆるさねえええええ!!!!」グワッ
不良E・F・G「ばわ!!?」「はろは!??」「ちにゃ!!」
大和田「さぁあて…後はテメェ一人だな…」バキッバキッ
不良A「お、俺はお前に何も言ってないのに…な、なんて絶望的なんだ…ひひ」
大和田「あぁ? この状況で笑ってるなんて気持ち悪ぃ野郎だな…」ゾクッ
苗木「お、大和田クン。もうそれくらいで!」
上条「そ、そうだ! 相手はもう戦意失ってるから!!」
十神「ふむ、愚民なりに中々面白いショーだったぞ」
苗木「十神クンも手伝ってよ!!」
タタタ…
不二咲「大和田くーん!!」
石丸「兄弟!! 落ち着くんだ!!」
苗木「あ、不二咲クン、石丸クン! 大和田クンを止めるの手伝って!」
シュンシュンッ!!
大和田「うおッ!?」カカカッ
苗木「大和田クンが貼り付けに!?」
上条「この技は──」
黒子「ジャッジメントですの!」
上条「やっぱり白井か!」
なんなんだべこの縦読みの流れはwwwww
中断するべ
続き書くべ
たぶん少ししか書けないけど
スタスタ…
大和田「おい白井テメーこの釘とりやがムギュッ!?」フミッ
黒子「怪我はありませんの?」
苗木「う、うん」
上条「俺の心配は?」
黒子「どうせ原因は貴方でしょう?」
上条「そ、それはそうだけど…先に絡んできたのはあっちの方だぞ!」ビシッ
黒子「あら、そうでしたの。でも、事情徴収を受けてもらいますわ」
上条「不幸だぁッ!!」
黒子「貴方がた、超高校級の生徒の方ですわね?」
苗木「そ、そうだけど…」
黒子「それなら、貴方がたにも事情徴収に来て頂きますわ」
苗木「え?」
上条「どういう事だ白井。俺はともかく苗木達は本当に巻き込まれただけだぞ?」
黒子「そんな事は分かってますわよ」ゴソゴソ…
十神「ソイツらのポケットを漁って何をするつもりだ?」
上条「まさかお前カツアゲしようなんて考えてるんじゃ!」
黒子「そんな事しませんわよ!!……やっぱり、ありましたわ」
石丸「こっちにもあったぞ!」
不二咲「この人にもだよぉ」
黒子「………これに見覚えがありますわね」スッ
苗木「え、これって───」
十神「希望ヶ峰学園の生徒手帳、だな」
~風紀委員・第一七七支部~
ドサドサッ
黒子「これが、ここ数日で障害事件を起こした希望ヶ峰学園の生徒から没収した品ですの」
上条「こ、これ全部生徒手帳かよ…」
石丸「学科の所を見てくれ」
苗木「う、うん……」スッ
十神「………」
苗木「………!!」
十神「……ほぉ」
黒子「どうですか?」
上条「………な、なんだよコレ…! コレ全部予備学科生のモンじゃねえか!!」
苗木「だ、だけどあの人達は能力を使っていたんだよ? 能力開発はしないんじゃなかったの!?」
十神「予備学科生は別、という事なのだろうな」
苗木「そんな…」
黒子「実はここ数日で、希望ヶ峰学園予備学科生による能力を使った事件が増えてるんですの」
苗木「(数日…?)」
石丸「努力をせずに力を手に入れた結果がコレだ…実に嘆かわしいッッッ!!!」
黒子「それは違いますわよ」
石丸「なにッ!? それは一体どういう事だ白井くん!!」
黒子「捕らえた人達は全員レベル3かそれ以上でしたの。そんな力、努力をしないで手に入る力ではありませんわ」
上条「全員…って、これだけの人が全員レベル3以上だったって事か!? いくらなんでも多すぎるだろ!?」
黒子「……ですわよね。やっぱり、これだけの数の人がレベル3以上なんてのはおかしいですわよね…」
苗木「レベル3ってそんなに大変なの?」
黒子「能力の強度は5つに分けられますの」
~能力について説明~
苗木「へぇ~…御坂さんってそんなに凄い人だったんだ(そんな風には見えなかったけど…)」
黒子「そうですの!! 更にお姉様の伝説は留まる事をしらず……!!」
不二咲「白井さん、話が脱線してるよぉ」
黒子「ハッ! …し、失礼いたしましたわ」
黒子「ともかく、そんな訳で秀でた才能でもない限り、ついこの間学園都市に来たばかりの人がレベル3になるのは不可能なんですの」
十神「だが、貴様らが捕まえた奴らがレベル3以上だったのは確かなんだろう?」
黒子「……予備とはいえ、さすがは希望の学園の生徒、というべきでしょうか」
十神「勘違いをしているようだが、予備学科生の奴らはただの凡人の集まりだぞ?」
黒子「才能じゃなかったら、どうやって数週間そこらであの数の人がレベル3になるっていうんですの!?」ガタッ
苗木「お、落ち着いてよ白井さん」
初春「お茶が入りましたよー」
黒子「……」ズルッ
初春「どうぞー」
苗木「あ、ありがとう」
石丸「ありがとう初春くん。丁度喉が渇いていたのだ」
上条「ども」
不二咲「わぁ、おいしいねぇ」
初春「新茶なんですよー」
初春「貴方もどうぞー」
十神「……俺はいらん」
初春「そうですか? だったら白井さんどうぞ」
黒子「………初春、今真剣な話しをしてるんですの」
初春「それくらい分かってますよ。……でも、これってあの時の事件に似てませんか? 低レベルに人が急にレベルが上がるって所とか」
黒子「………!!」
初春「ほら、前の夏にあって佐天さんも巻き込まれた───」
初春・黒子「「『幻想御手事件』!!」」
こんなもんにするべ
続き書くべ
ウィーン…
大和田「お」
苗木「あ、大和田クン。今までどこに?」
大和田「あのアホ共を留置所まで連れてってたんだよ」
苗木「そうなんだ」
大和田「ったくあんにゃろう共、連行中にもブツブツうるさくてよ……」ガシガシ
苗木「それは大変だったね」
大和田「って、なんだお前らもう帰んのか?」
苗木「うん。白井さん達が何か手掛かりを思いついたらしくて、邪魔しちゃ悪いから」
大和田「そうなのか。じゃあまた遊びにこいよ」
苗木「(遊びに来ていい所なのか…?)」
大和田「苗木だけじゃなくテメーらもな。んじゃ、また」
ウィーン…
上条「大和田か……最初見た時はどうかと思ったけど、話せば結構いい奴だったな」
苗木「うん」
上条「っと、そういやアンタには自己紹介してなかったな。俺は上条当麻」スッ
十神「………」
上条「あ、あれ? おーい聞こえてるかー?」
十神「………」
上条「………苗木、なんだコイツは?」ヒソヒソ
苗木「ごめん……彼も悪い人ではないんだけれど…」ヒソヒソ
十神「……十神白夜、だ」
上条「え?」
十神「………」
上条「お、おう。十神か、よろしくな」
十神「………」
上条「やりにきぃいぃいいい」ヒソヒソ
苗木「本当にごめんね…」
十神「おい苗木、そこでずっと立ち話をしているつもりか」
苗木「いやそんな事はないけど…」
十神「だったら、早速食料品を買いにいくぞ」ザッ
苗木「ま、まさか本当にボクの所に来るの!?」
十神「当然だ。俺はする必要のない嘘はつかん」
苗木「」
十神「まずはコーヒーだな、それにアレとソレと……」スタスタ
苗木「ちょ、ちょっと!?」
苗木「ご、ごめん上条クン! ボク十神クンを追いかけなきゃ!」
上条「お、おう」
苗木「待ってよ! ボクは来ていいなんて言ってないよ!!」
タタタタ…
上条「……苗木も大変だな」
上条「そういえば、そろそろタイムセールの時間だな」
禁書「とうまー」
上条「あれ? インデックス、どうしてここに?」
禁書「どうしてじゃないよ! お腹すいたんだよー!!」
上条「お腹すいたって、ちゃんと飯は置いていっただろ?」
禁書「あんなんじゃ足りないんだよー!」
上条「ったく…しゃあないな」
上条「なに食いたいんだ?」
禁書「えっとねー久しぶりにガクショクが食べたいんだよ!」
上条「学食って………本当にそれでいいのか?」
禁書「うん! 食べ終わったら帰りにげーむせんたーに寄るんだよ!」
上条「お前本当はそっち目当てだろ」
上条「………まぁ、いっか。まだ金に余裕あるし、それじゃあ地下街にいくか」
禁書「うん! レッツゴーなんだよー!」
~地下街~
禁書「ふぅ~…食べた食べたんだよ~」ケプー
上条「ま、まさかトイレに行ってる間に、常盤台の給食を注文してるとは……」
禁書「ふっふっふ、わたしだって日々進化してるんだよ」
上条「くっそぉ…」
禁書「それじゃあ、早速げーむせんたーに行くんだよ!」
上条「少しだぞ! 本当に少しだけだかんな!!」
タタタ…
~地下街・ゲームセンター~
ザワザワ
禁書「なにで遊ぼっかな~」キョロキョロ
上条「うわ、さすがに休日なだけあって人が多いな。インデックス離れないようにな」
禁書「うん…あれ?」
上条「どうしたインデックス」
禁書「あそこにいるのって、ひょうかじゃない?」
上条「風斬……?」
禁書「うん、ほらあそこのテレビの前に立ってる!」
上条「テレビじゃなくて、アーケード台な」
禁書「ちょっと行ってくるね! ひょーかー!」
上条「あ、ちょ、インデックス!!」
タタタ…
禁書「ひょーか!!」ピョン
???「わっ」
禁書「……あれ?」
上条「おいインデックス、この人ゴミの中を走ったりしたら危ないだろ…って、あれ、そっちの人は?」
禁書「……人違いだった、かも」
上条「なんだと!?」
???「………」
上条「す、すいません。ほら、お前も謝れよ!」
禁書「ごめんなさい…」ペコ
???「………」
上条「(……な、なにも言わない…もしかしてゲームの邪魔されてめちゃくちゃ怒ってる!?)」ダラダラ
???「………ねぇ」
上条「は、はいッ!!」
???「君達は、風斬ちゃんのお友達の…上条くんとインデックスちゃんだよね?」
上条「え…?」
禁書「ひょうかの友達なの!?」
???「…うん。私の名前は七海千秋。『超高校級のゲーマー』なんだ」
こんなもんにするべ
禁書のほうは原作でいうと何時くらいの時期だっけ?それとも結構何でもアリな時空?
>>373
上条っちがいるから新約のパラレルワールドだと思ってくれ
続き書くべ
禁書「ちょうこうこうきゅうって、まことと同じだね」
上条「ああ。それにしてもゲーマーでも希望ヶ峰学園に入学できるのか…」
七海「まこと?」キョトン
上条「いや、気にしないでくれ。ところでどうして俺達の名前を?」
七海「……風斬ちゃんから聞いてたんだ」
上条「そうなのか。改めて俺は上条当麻。よろしくな七海」スッ
七海「……!」ビクッ
上条「どうしたんだ?」
七海「……ごめん。生き物を触るのって苦手で…」
上条「そ、そうなのか。悪い」
七海「ううん…」
禁書「ねぇちあき。ひょうかを見なかった?」
七海「…ううん。見なかったよ」
禁書「そっか、やっぱり見間違いだったんだ…」ショボン
七海「…でも、近いうちに会えるよ。必ずね」
禁書「本当!?」パァ
七海「うん」ニコ
上条「…なあ七海、お前風斬と友達って事は、アイツの事情も知ってるのか?」
七海「…うん、知ってるよ。彼女がどういう存在なのか」
上条「それが分かった上で友達って言ってるんだな?」
七海「うん」
上条「……」
七海「……」
上条「…そっか! ならいいんだ!」
七海「え?」ポカーン
上条「あ、そうだ!七海、お前のお勧めのゲームを教えてくれないか?」
七海「お勧めのゲーム…?」
上条「今日はそれで遊ぼうと思うんだ。インデックスもそれでいいだろ?」
禁書「うん!」
七海「……う~ん、そうだなぁ…」
七海「…それじゃあ、あれはどうかな?」
上条「対戦格闘ゲームか」
七海「うん。上条くんとインデックスちゃんで対戦してみようよ」
禁書「えっ、でもわたしやった事ないよ?」
七海「…大丈夫、私が後ろから教えてあげるから」
上条「よし、それじゃあ早速やろうぜ」
禁書「これならボタンが少ないから、わたしにも出来そうなんだよ!」
上条「それじゃあ、俺はこのチャイナ服の女性キャラで」
禁書「えーと、どの人にすればいいのかな…?」
七海「初心者はこのキャラが使いやすい…と思うよ」
禁書「分かったんだよ」
ラウンドワン! ファイト!
禁書「えいッ!えいッ!!」ガチャガチャ
上条「うははは! そんなガチャガチャプレイで私様に勝てるかぁあ!!」
ビシッバシッ
禁書「うう~…!」
七海「………」
上条「うははははは!!」カチャカチャ
禁書「えい! とぉ!」ガチャガチャガチャ
七海「………」
禁書「う、うぅ…負けそうなんだよ…」
七海「……インデックスちゃん」
禁書「ん? なにちあき…って、あ~!負けたぁ~!!」
上条「うははははははははははは!!!」
禁書「むぅ~!」
七海「……さっきの、最後に入力したコマンド、覚えてる?」
禁書「え? う、うん」
七海「……次のラウンドで、体力──左上の棒が危なくなったらもう一度入力して、赤と黄色を同時に押して」
禁書「分かったんだよ!」
ラウンド2! ファイト!
上条「うはははははははひゃへひひひひっひひひい!」
バシッビシッゴスッ
禁書「う、ううう……」ガチャガチャ
七海「………今!」
禁書「分かったんだよ!!」カチャカチャカチャッ
上条「な、なにぃ!?」
キィイイイン…バシバシバシバシバシバシバシバシバシ
上条「み、みるみる内に俺の体力がけ、削られて……!!」
バッシィィイイン!!!!
禁書「やったぁ!! 勝ったんだよちあき!!」
七海「おめでとう、インデックスちゃん」
上条「い、今のは……コマンド表にも書いていない伝説の……」
禁書「ふっふっふ……もう覚えたんだよ! これでとーまにはもう負けないんだよ!」
上条「ふ、ふん! それがどうした! 即死技のコマンド一つ覚えたくらいでこの上条当麻が負けるとでも──!」
七海「……それじゃあ、次で負けた人は罰ゲームっていうのはどうかな?」
上条「上等だぁ!!」
禁書「合点承知なんだよ!!」
ラウンド3! ファイト!
上条・禁書「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!!!!」」
上条「なん……だと………」
禁書「やったぁ! また勝ったんだよ!!」
上条「まさか……そんな、この俺が、ガチャガチャプレイのインデックスに負けるなんてあばばばばばばばばb」
禁書「ふっふっふ……それじゃあ、罰ゲームなんだよ」
上条「もう煮るなり、焼くなり好きにしてくれ……」
七海「…それじゃあインデックスちゃん、罰ゲームは何にするの?」
禁書「アレをやってもらうんだよ!!」ビシッ
上条「こ、これって───超機動少女カナミンのコスプレプリクラじゃねーか!!」
禁書「そう、とうまにはそれをやってきてもらうんだよ! もちろん一人で!!」
上条「ま、待ってくれ! 別のにしてくれ!」
禁書「駄目なんだよ?」ニッコリ
上条「う…う…」フラフラ
ドンッ
ズルッ
禁書「あ」
七海「プリクラのカーテンが……」
上条「へ?」
朝日奈「…………」
戦刃「…………」
大神「……………」
朝日奈「き、きゃあああああああああああああああああああああああああッッッッ!!!!!!!」
上条「不幸だぁああああああああああああああああ!!!!」
こんなもんにするべ
続き書くべ
~数分後~
朝日奈「なんだ、そういう事だったのかー」
禁書「本当にごめんなさいなんだよ」ペコリ
大神「あれは事故だったのだ。お主らが気にする事ではない……が、下着姿を見られたのは少し恥ずかしかったな///」
戦刃「私は別に……」
禁書「とうまには、わたしからしっかりオシオキしておいたんだよ」
上条「」チーン
七海「歯形が……ひぃ、ふぅ、みぃ………」
禁書「ほら、とうま! 何時までも寝てないで起きるんだよ!」ペシペシ
上条「……はっ、お、俺は一体……たしか、鬼の顔が……」
禁書「まだ罰ゲームがまだなんだよ!」
上条「んなッ!? こんな事があったのにやるのか!?」
禁書「当たり前なんだよ! あれはとうまの自業自得だし、上等だって言ったのはとうまでしょ!」
上条「うっ……」
朝日奈「私も見たいなー。私達は下着を見られたんだし、それでおあいこーって事でさ」
大神「ふむ、それもいいかもしれんな」
禁書「ほら、あの人達もああ言ってるんだよ」
上条「うぅ…わ、分かったよ」
禁書「もちろん、男の格好はなしなんだよ!」
上条「分かってるよぉ!!」
戦刃「声が裏返ってる……」
七海「それじゃ、いってらっしゃい」
上条「うぐぐ……」
~試着室~
上条「うへぇ、けっこうあるな…」
上条「(カナミン以外のアニメのコスプレもあるな…)」
上条「よし、ここはささやかな抵抗として、アイツの知らないキャラのコスプレで行ってやる!)」
上条「う~ん、どれにするかなぁ…」
上条「(お、なんだこのモサッとしたの)」ガシ
ズルッ
葉隠「」
上条「……」
上条「う、うわぁああああああああッ!! ウニのお化けが出t──むぐっ!?」
葉隠「しっ! 声が大きいべ!」
上条「げほっげほっ…あんたは確か占い師の…どうしてこんな所に?」
葉隠「実は、最近の流行りに便乗して件のクマのグッズを自分で作って売ってたんだべ…」
葉隠「そしたら、ばれちまって…追われて……」
上条「ここに隠れてたって事か…」
葉隠「だべ…」
葉隠「しっかし、上条っちに女装の趣味があったとはなぁ。女性キャラのコスプレばっか見て」
上条「ち、違う! あれは罰ゲームで──ムグ!」
葉隠「だから声が大きいって!」」
コッチカラキコエタワ!
葉隠「ま、まずい! 奴らに場所がばれたべ!」
上条「ムグー!ムゴー!」
葉隠「すまん上条っち! 尊い犠牲になって貰うべ!」
上条「むぐッ!?」
葉隠「これをこうして…っと。そんじゃ上条っち! 武運を祈るべ!」
上条「ちょ、ちょっと待てよ! 俺にあんたの腹巻きと草履なんかはかせてどうするつも…」
バッ
女性A「いたわねこの詐欺師!」
上条「え!? うごっ!?」ドゴッ
女性B「この幸運を呼ぶモノクマなんてパチモノじゃないの! お金返しなさいよ!」ドガドガ
上条「うぐ!? いた!?…お、 俺じゃないっすよ! 人違いです!!」
女性C「そんなウニ頭を見間違う訳がないわよ!!」バキメキ
上条「う、ウニ違いです!」
女性D「それじゃあこのパチモンのグッズの山はなんなのよ!」
上条「はぁ!? ま、まさかあのウニ野郎……」
女性E「だから、あんたの事でしょうが!」
上条「ふ、不幸だぁーーーーーーーーーーーーー!!!」
飯食って風呂入ってきたべ
続き書くべ
苗木「ちょ、ちょっと十神クン。少しは荷物持って……」フラフラ
十神「ほう、貴様にはこの俺をこき使う権利があるのか?」
苗木「少なくとも、君がボクの事をこき使う権利もないはずなんだけどね…」フラフラ
禁書「大丈夫とーま?」
上条「いてて…くっそ、あの占い師…次会ったら容赦しないからな……」ボロボロ
七海「罰ゲームはまた今度だね…」
上条「はいはい……」
禁書「あ、まことなんだよ!」
上条「よお苗木ー」
苗木「上条クン!? どうしてそんなボロボロになってるの!?」
上条「それには深い訳があってな……」
十神「ふん。その格好を見れば大体察しがつく」
苗木「その腹巻きと草履と大量の胡散臭いグッズ……葉隠クンの仕業だね」
十神「大方、その一見ウニと見間違う髪型の所為で、あいつの影武者でもさせられたのだろう」
上条「そ、その通りだ…説明の手間が省けて助かる…」
苗木「本当にごめんね、上条クン。葉隠クンにはきつく言っておくから…」
上条「あ、ああ…頼むよ……そして、俺の前まで連れてきてくれ。アイツには一発いれないと気がすまん」
苗木「うん。それがいいよ」
七海「苗木……きみが苗木、誠くん…?」
苗木「え? ……って、あ! キミはあの時の!!」
七海「…まことってきみの事だったんだね」
禁書「二人は知り合いなの?」
苗木「いや…知り合いというか…あっそうだ! このエンブレム、キミのでしょ? あの時拾ったんだ」
七海「あ、これ……ありがとう苗木くん」
苗木「どういたしまして」
上条「それじゃあ俺はこれで……」フラフラ
苗木「か、上条クン。お大事にね」
上条「ああ……」フラフラ
禁書「またねなんだよ、まこと、ちあき!」
七海「うん。またね」
テテテテ…
苗木「ちあき…って、キミの名前?」
七海「うん。七海千秋。『超高校級のゲーマー』」
七海「……さて、と。私もそろそろ行こうかな。またね、苗木くん」
苗木「うん。またね七海さん」
七海「きみも、またね」
十神「……ふん」
苗木「それじゃ、ボク達もいこうか」
スタスタ
苗木「………お願いだから、一つでいいから荷物持って下さい……」
こんなもんにするべ
続き書くべ
苗木「あれ、道が封鎖されてる」
十神「ちっ…おい苗木、聞いてこい」
苗木「はいはい…」
苗木「(あ、黄泉川先生。警備員の仕事かな)黄泉川先生!」
黄泉川「アンタは小萌先生のとこの超高校級の生徒じゃん」
苗木「どうしたんですかこれ?」
黄泉川「…………」
苗木「あっ言えない事だったのなら───」
黄泉川「……集団自殺じゃん」
苗木「え……?」
黄泉川「この上のビルの最上階から飛び降りやがった……」
苗木「………」
黄泉川「最近、学校でも自殺未遂が多い事、知ってるじゃんな?」
苗木「は、はい。今日の昼間も…」
黄泉川「今週だけでもう五十人以上の生徒が自殺未遂を起こしている……こんなのは異常すぎるじゃん」
黄泉川「それでアンタ……確か苗木って言ったじゃんな。これに見覚えがないか?」
苗木「……そ、それ、希望ヶ峰学園の───!!?」
黄泉川「……今回の集団自殺の被害者の一人の持ち物から見つかったものじゃん」
黄泉川「実は自殺未遂を起こした生徒の約7割が、希望ヶ峰学園の生徒手帳を持っていたんじゃん」
───これが、ここ数日で障害事件を起こした希望ヶ峰学園の生徒から没収した品ですの
コトダマ「希望ヶ峰学園の生徒手帳」GET!!
苗木「……………もしかして、その被害者の人……予備学科の人だったりしませんか」
黄泉川「……その通りじゃん。その7割の生徒のほとんども予備学科生…」
黄泉川「なあ苗木、希望ヶ峰学園は予備学科の生徒をどういう扱いしてるじゃん?」
苗木「………分かりません。校舎が離れていて、特に交流もなかったから──」
黄泉川「……そう。協力ありがとう。気をつけて帰るじゃんよ」
苗木「………はい」
スタスタ…
警備員「いいんですか黄泉川さん。あんなにペラペラ話してしまって」
黄泉川「……可愛そうな事をしたじゃん」
黄泉川「……至急、連絡先を教えてほしい人がいるじゃん」
警備員「誰ですか?」
黄泉川「希望ヶ峰学園長、霧切仁」
警備員「なっ──!?」
黄泉川「今回の件、直接話を聞かないと気が済まないじゃん」
中断するべ
テストが近いからこれ以降の更新は2月の中旬になるかもしれないべ
久しぶりだべ
早速続きを書くべ
相変わらずの遅筆だけど勘弁してくれ
~とある寮~
十神「おい苗木まだか」
苗木「はいはい…(結局来ちゃうんだよなぁ…)」
コトッ
苗木「はい、どうぞ召し上がれ」
十神「ふん。見てくれだけは悪くないな」
苗木「まぁ、ほとんど冷凍食品だからね」
十神「味は…正直食えた物ではないが、これが庶民の味という事か」
苗木「はは…」ヒクヒク
苗木「……」カチャカチャ
十神「……」カチャカチャ
苗木「……ねぇ十神クン」
十神「なんだ」
苗木「……」
──予備学科生は別、という事なのだろうな
──実はここ数日で、希望ヶ峰学園予備学科生による能力を使った事件が増えてるんですの
──なあ苗木、希望ヶ峰学園は予備学科の生徒をどういう扱いしてるじゃん?
苗木「……ボク達は予備学科生達の事をよく知らなかったんだね」
十神「昼間の事か。あれは俺達にはなんの関係もないだろう」
苗木「関係はあるよ。だって──」
十神「同じ学校の仲間、だからか?」
苗木「う、うん」
十神「下らんな。お前はたったこう言ったばかりじゃないか。『ボク達は予備学科生の事をよく知らなかった』と」
苗木「そ、そうだけどさ…それでも、同じ学校に通ってた人が事件を起こしたり、自殺しちゃったりするのは……つらいよ」
十神「……お前は本当に御人好しだな。逆に感心するぞ。だが、いずれそれが仇になる時が来るぞ。必ずな」
苗木「うん…」
十神「……おい、風呂はどこだ。案内しろ」
苗木「お風呂だったら、そこを左に曲がって真っ直ぐだよ」
十神「分かった」
ガチャ、バタン
苗木「……」
『それでは次のニュースです。今日午後の5時頃、第七学区のビルから希望ヶ峰学園の生徒が集団自殺を───』
『最近多発している暴行事件にも希望ヶ峰学園の生徒が関係しているとされ───』
苗木「うん…」
十神「……おい、風呂はどこだ。案内しろ」
苗木「お風呂だったら、そこを左に曲がって真っ直ぐだよ」
十神「分かった」
ガチャ、バタン
苗木「……」
『それでは次のニュースです。今日午後の5時頃、第七学区のビルから希望ヶ峰学園の生徒が集団自殺を───』
『最近多発している暴行事件にも希望ヶ峰学園の生徒が関係しているとされ───』
苗木「……!」ピッ
『希望ヶ峰学園の学園長である霧切仁氏からはれんら──ブツッ』
苗木「(……もう寝よう。今日は色んな事があって疲れた…)」
ボクは布団を敷くと、それに倒れこむように横になった
ボクの意識はすぐに途絶えた───
─────
───
──
─
─────
───
──
─
木原「本当にやるのか?」
江ノ島「だってこうでもしないとオモシロクないし?」
木原「ったく……巻き込まれる身にもなりやがれ」
江ノ島「そう言ってる割には、口元がにやけてるけど?」
木原「おっと」
江ノ島「うぷぷ…後少しで出番だからもうちょぉッと待ってね」
江ノ島「カムクライズルさん?」
カムクラ「………」
~翌朝~
苗木「十神クンは学校に行かなくていいの?」
十神「そうだな…お前の学校へ行く事にしよう」
苗木「んなぁ!?」
十神「今の俺は庶民に扮する必要があるからな」
苗木「(本当はこの人、馬鹿なんじゃ…)」
十神「と、苗木。時間は大丈夫なのか。さっきまで遅刻すると慌てていただろう」
苗木「そ、そうだった!! 目覚ましに気づかなくて……!」
バタバタッ
苗木「いってきまーす!!」
ガチャッ!!
タタタタタ……
苗木「ハァ、ハァ…なんとか間に合いそうだぞ」
ドンッ
苗木「あっ! すいませ──」
???「気をつけろチビ」
スタスタ…
苗木「ち、チビって………た、確かにボクは妹より小さいけど…ってあれ、コレって…」
苗木「希望ヶ峰学園の生徒手帳だ。さっきの人のかな」
苗木「『超高校級の神経学者』松田夜助……やっぱり、希望ヶ峰学園の生徒なんだ」
苗木「コレどうしよう。時間は……もうギリギリだし…」
苗木「………」
タタタタタタ……
苗木「すいませーん!」
松田「……?」クルッ
苗木「ハァ…よかった、追いついた」
松田「さっきぶつかってきたチビか。なんの用だ?」
苗木「チ……あの、コレ」スッ
松田「俺の生徒手帳…お前盗んだのか。盗んだ物を返しにくるとはおかしな奴だな」
苗木「違いますよ! さっきぶつかってしまった時に落とされたみたいで…」
松田「そうか。財布なら出さないぞ」
苗木「だから違いますってば!?」
松田「用事はそれだけか?」
苗木「え?あ、はい」
松田「それじゃあな」
スタスタ…
苗木「(マンガ本読みながら歩いてるよ…あれじゃあまた誰かにぶつかっちゃう…)」
苗木「……あーあ…完全に遅刻だよ…」
トボトボ…
~とある高校~
苗木「な、なにこれ…」
ボクは高校の校門前に立っている……はずだ
だけど、校門は見えない。代わりに見えるのは人、人、人───人でできた壁だった
人でできた壁は皆口を揃えて、こう叫んでいた
「希望ヶ峰学園の生徒を学園都市から追放しろ!!!」
「希望ヶ峰学園の生徒が来たから暴行事件が起きるようになったんだ!」
「自殺事件だってそうだ! 希望ヶ峰学園の生徒が来てから起きるようになったんじゃないか!!」
「全て希望ヶ峰学園が悪いんだ!!!」
苗木「え…? え…??」
最初、彼らが何を言っているのか分からなかった
苗木「希望ヶ峰学園の生徒を……追放…?」
グルンッ!!
苗木「!!?」
人の壁が一斉にこちらを見る
年齢も性別も全てバラバラ
怪我をしている人もいれば、涙を流し目を真っ赤に腫らしている人もいた
一見共通点なんてないように見える
だが一つだけ全員に共通した点があった
───全員、目が異常なほど濁っている
まるで底なし沼のような…絵具を適当にぶちまけ混ぜたような…そんな色をしていた
「いたぞ!! 希望ヶ峰学園の生徒だ!!!」
誰かの掛け声で、人の壁は崩れ一斉にこちらに向かってきた
ドドドドドドドドドドドドドッ
苗木「ひっ……!?」」
「死ねェ!!」ブンッ!
苗木「わ!?」
ガコォオン!
苗木「て、鉄パイプ──!?」
逃げなきゃ……!!
逃げないと…………殺される!
???「苗木、こっちだ!!!」
苗木「!!」
苗木「上条クン!?」
上条「こっちへ! 早く!!」
苗木「う、うん!!」タッ
「逃がすか!」
「追うんだ!」
「殺せ!!」
タタタタタ……
─────
───
──
─
苗木「ハァ…ハァ…ゲホッゲホッ!」
上条「大丈夫か?」
苗木「う、うん……あの人達は一体……?」
上条「分からない。朝突然学校に押し寄せてきて、『希望ヶ峰学園の生徒を出せ』って…」
上条「最初は昨日のニュースが原因の小さなデモかと思ってたんだが…そのうち窓とかを割ったりしてきて…」
苗木「だ、大丈夫だったの…!?」
上条「机でバリケードを張ってなんとか持ちこたえてた。その後、非常口から脱出したんだ」
苗木「それじゃあ、皆無事なんだね…?」
上条「軽い怪我を負った奴もいるけど、皆無事だよ」
苗木「よかった……」
上条「しかし、お前は本当に運がよかったな。生徒の中にはお前を引き渡す話も出てたんだぞ」
苗木「え」
上条「いつも余裕を持って登校してたお前が今日に限って遅刻…まさに『超高校級の幸運』だな」
「どこだ!! 絶対に見つけるんだ!」
上条「さぁ、ここもそろそろまずい。移動しよう!」
苗木「うん!」
こんなもんにするべ
続き書くべ
苗木「あ、ちょっと待って!」
上条「どうした苗木? 早くしないと奴らに見つかっちまうぞ」
苗木「上条クン、これからどこにいこうとしてるのか教えてくれる?」
上条「え? そりゃあ避難してる皆と合流を──」
苗木「(やっぱりそうか……)」
上条「苗木?」
苗木「………上条クンごめん。ボクは一緒に行けないよ」
上条「な、何言ってるんだお前!? お前は今命を狙われてるんだぞ!?」
苗木「だからだよ。ボクが皆の所に行って、もしつけられてたりしたら皆をまた危険な目にあわせてしまう」
上条「そんな事──」
苗木「ないとは言い切れないよね。それに、さっきの上条クンの話だと、ボクが来た事によって生徒間で混乱を招くかもしれない」
苗木「だから──ボクは君と一緒には行けないんだ」
上条「苗木……」
苗木「本当にごめんね、上条クン」
上条「………」
苗木「それじゃ、ボク行くよ。上条クンも早く安全な所へ──」
上条「待てよ」
苗木「え?」
上条「一人でどうするつもりなんだ?」
苗木「え、あ、それは…」
上条「やっぱり、なんも考えてなかったか…」
苗木「それはこれから考えようと──!」
上条「そうか。これから考えるのか。それじゃ……」
上条「俺はお前についていく事にしよう」
苗木「え……はぁ!?」
上条「お前一人じゃ不安だからな。考え付くまで俺がお前を守ってやる」
苗木「そ、そんなの駄目だよ! それじゃ上条クンが危険な目にあっちゃうよ!?」
上条「それは違う!」
苗木「え!?」
上条「俺はこんなの慣れっこなんだよ」
苗木「な、慣れ…?」
上条「ああ。それに俺にはこの右手がある。もし相手が異能を使ってきてもこれで打ち消す事ができるぜ」グッ
苗木「で、でも相手は武器を持って……」
上条「言っておくが、お前がなんと言おうと俺はお前についてくつもりだ」
苗木「か、上条ク………」
上条「………!」
苗木「(上条クンの目は本気だ…!きっと何を言っても論破するのは不可能だろう…)」
テーンシヨイキヲスイコンデー♪
ナエカミ「「!!」」ビクッ
苗木「携帯が…」
「なにか聞こえたぞ!」
「こっちからだ!!」
上条「ま、まずい! 場所がバレた! 走るぞ苗木!」グッ
苗木「わ、わわッ!?」
「いたぞ!追え!!」」
タタタタタタ……
タタタタタタ…
上条「とりあえず大通りに出る! そこなら人がたくさんいてあいつ等を撒けるかもしれない!!」
苗木「う、うん!」
タタタタタタ…
~第七学区・大通り~
苗木「え…?」
上条「ど、どうして誰もいないんだ…?」
苗木「いくら今日が平日とはいえ、大通りに誰もいないってのはおかしいよね…?」
上条「あ、ああ。いつもなら平日でもここはたくさんの人で溢れ返ってる…はず…なんだが…」
苗木「よく見ると、信号も止ってるよ…?」
上条「何があったんだ…?」
苗木「まさか────」
ザザッ
その時、街頭のテレビが点灯した
『あーあー。マイクテス、マイクテス! 大丈夫聞こえてるよね?』
街頭のテレビから人を小馬鹿にしたような飄々とした声が響く
苗木「この声どこかで……」
ドクン
ボクは街頭のテレビに視線を向ける
ドクン
首を少し上に持ち上げるだけなのに、妙に長く感じた
ドクン
そして──
ドクン
『それ』を見た
苗木「あ…」
『もう皆、知ってると思うけど、一応自己紹介しておくね?』
『ボクはモノクマ! この学園都市の………総括理事長なのだッーーーーーーーー!!!!!!!』
街頭テレビ……いや、辺りを見渡してみると、そこら一帯のテレビが点いている
それら全て、『それ』を映していた
上条「苗木、あのヌイグルミ……」
モノクマ『ヌイグルミじゃないよ!』
上条「え!?」ビクッ
モノクマ『うぷぷ。 きっと皆「ヌイグルミがしゃべった!?」って思ってると思ったから、先手を打たせて貰いました!
ねェ驚いた?驚いた??』
上条「ぐ…」
苗木「………」
モノクマ『えーと、ではでは…』
モノクマ『起立、礼! オマエラ、おはようございます!』
モノクマ『………うん! 約一名の元気のいいあいさつが聞こえてきたね! 感心感心!!』
モノクマ『えーっと。それじゃあ、まず始めに……」
モノクマ『フライングしてネタバレしちゃった奴らがいるから、もう気づいてる人がいるかもだけど…』
モノクマ『オマエラにはこれからドッキドキのワックワクなレクリエーションをして貰います!!』
上条「レ、レクリエーション…?」
モノクマ『そのレクリエーションの名を題して……』
モノクマ『<第一回!ガチンコ☆バトルロワイリアル鬼ごっこ>!!』
モノクマ『略して<ガチンコ☆リアル>!!」
モノクマ『……全然関係ないけど、ガチンコ☆リアルって連呼したらすっごく卑猥じゃない?』
モノクマ『え? そう思わない? そう……まッそれは置いといてッ』
モノクマ『きっと疑問に思った人もいるだろうから、簡単なルールを説明するよ』
モノクマ『ルールは単純明快!! 鬼になった人が逃げる人を捕まえるだけ!!』
モノクマ『ただし、このレクリエーションには特別なルールがいくつかあるんだ』
上条「特別な…ルール…?」
モノクマ『特別ルールその1!<生死は問いません>!!』
モノクマ『これぞバトルロワイアルの醍醐味! 能力者の方々は遠慮なく能力を使っちゃって下さーい!』
上条「なッ……!!?」
モノクマ『特別ルールその2!<寝返りOK>!!』
モノクマ『「いやーん、アタシ鬼なのに大好きなあの人は逃げるグループだわーん」という人は是非寝返っちゃって下さーい!!』
モノクマ『特別ルールその3!<同士打ちOK>!!』
モノクマ『「同じグループになったけど、俺アイツが殺したいほど嫌いなんだよな」という人は是非後ろからブスッといっちゃって下さーい』
上条「なんだよそれ…それじゃルールがないも同然じゃないか」
モノクマ『そして特別ルールその4……逃げる人があまりにも不利なので、鬼には「ボス」を設定しまーす!』
上条「ボス…?」
モノクマ『逃げるグループがその「ボス」を倒した時点でこの鬼ごっこは終了となりまーす!』
モノクマ『うぷぷぷぷ、ボクったらなんてフェアな理事長なんでしょ!…え? 時間が押してる?』
モノクマ『仕方ないなぁ…んじゃ、ちゃっちゃと残りの説明を終わらせちゃおっか』
モノクマ『それじゃあ、鬼の「ボス」を発表しまーす! ほら、恥ずかしがってないでおいでおいで!』
???『…………』
モノクマ『紹介します! 彼が鬼のボス! カムクライズルクンでーっす!!!』
カムクラ『……………』
モノクマ『えーあいさつの一つも無し? 全く、恥ずかしがり屋さんなんだから!』
上条「アイツの顔……どこかで見た事があるような………? けど、長い髪が邪魔でよく見えないな…ノイズも走ってるし…」
確かに、彼の顔はどこで見た事があるような気がする。だけど、どうしても思い出せない…
モノクマ『後、鬼と逃げる人との区別の仕方なんだけどね』
モノクマ『このキュートなボクのグッズを持ってる人全員が鬼だよ!!』
上条「な、なんだよそれ!!」
モノクマ『次にオマエラは……』
上条「逃げる側が完全に不利じゃないか!!」『──と、言う!!』
上条「……ハッ!?」
モノクマ『だから、特別ルールがあるんだよ!』
モノクマ『ちなみに、相手側に寝返る時はボクのグッズを捨てるか手に入れるかしてね』
モノクマ『そして最後になっちゃったけど』
モノクマ『鬼に捕まった人がどうなるかについてだよ』
モノクマ『鬼に捕まっちゃった人には…スペシャルなオシオキをうけてもらいます!!』
モノクマ『ルールを破った人もね!!』
苗木「オシ…オキ…?」
上条「オシオキって…なんだ?」
モノクマ『あ、もういい時間だね。それじゃあボクからの話は以上だよ』
上条「ま、待てよ! オシオキって一体──』
モノクマ『待ちません!!』
上条「お前絶対聞こえてるだろ!?」
モノクマ『ルールは後後増えるかもしれないから、その時はまた説明するね』
モノクマ『鬼ごっこは今から15分後、9時からスタートだよ!』
モノクマ『それじゃ、Have a nice traitor~!!』
ブツンッ
街頭のテレビが消えると同時に、辺りのテレビも一斉に消えていく
ボクと上条クンはそれをボーゼンと眺めていた
そして、確認し得る限り最後のテレビが消えた瞬間、緊張の糸が切れたのかボク達は一斉に腰を抜かした
上条「な、なんなんだよ今の……鬼ごっこって………」
苗木「モノクマ………」
───ソレ、近いうちに流行るよ。『超高校級のギャル』のアタシが言うんだから間違いない!
上条「なあ、苗木……今のヌイグルミってあの時の……」
苗木「うん……」
苗木「(やっぱり、今回の件と江ノ島さんは何かの関係がある……)」
コトダマ「江ノ島とモノクマ」GET!!
上条「あのヌイグルミの話だと……もしかして追いかけてきたあいつ等は…」
苗木「フライングした鬼って事かな…?」
上条「とりあえず…これからどうする?」
苗木「モノクマが提示した9時まで後10分……それまでになんとか皆と連絡をとらないと…」
上条「そうだな。俺も土御門や青ピ達が心配だ」
そして、ボク達の人生史上最大最低最悪の1日が始まった
<日常編→非日常編>
こんなもんにするべ
乙
『ボクはモノクマ! この学園都市の………総括理事長なのだッーーーーーーーー!!!!!!!』
ここ「総括理事長」じゃなくて「統括理事長」じゃね?
>>450
とあるのwikiだと総括だったんだが……ペディアだと統括になってるな
脳内変換頼むべ
続き書くべ
─────
───
──
─
上条「くっそ、繋がらない…」
苗木「電波状況が悪くなってるみたいだね…」
上条「そういや苗木、さっきの電話誰からだったんだ?」
苗木「そ、そうだ! あんな事があったからすっかり忘れてた!」
苗木「えっと………霧切さんからだ!」
上条「キリギリ?」
苗木「あ、そうか。霧切さんの情報は公表されていなかったんだったね」
上条「すると、そいつも超高校級の?」
苗木「うん。長い事連絡がとれなかったんだけど……無事でよかった」
上条「よかったじゃないか。連絡し返せないのか?」
苗木「………駄目みたいだ。電波状況が悪くて…」
上条「そうか……」
苗木「でも、無事って事が分かっただけでもよかったよ」
上条「そうだな。前向きに考えなくちゃな」
苗木「うん!」
上条「さて、そろそろ時間だな。移動しよう苗木」
苗木「うん。そうだね」
上条「……ん?」
苗木「どうしたの上条クン?」
上条「(朝、学校に来た奴ら…あいつ等は希望ヶ峰学園の生徒を殺そうとしていた)」
上条「(そしてフライングした鬼……)」
上条「もしかして…」
ウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ─────!!!!!
苗木「うわッ!?」
上条「うおッ!?」
モノクマ『さあ!!<第一回!ガチンコ☆バトルロワイリアル鬼ごっこ>のスタートだよ!!』
上条「始まっちまった…!」
苗木「ッ!! 上条クン!」
上条「───!!」
パキィンッッ!!
上条「能力……!!」
鬼(学生)「………」フラ…
苗木「(この人も目の色が…)」
上条「モノクマのキーホルダー…始まって早々これかい…!」
鬼「…死ね!!」バッ
上条「苗木! 俺の後ろに!」
苗木「う、うん!」
ゴォッ!!
パキィンッッ!!
鬼「ちっ…!」
上条「そんな直線的な攻撃じゃあ当たらねえよッ!!」グォッ!
ガッ!!
鬼「ぎっ……」ドサッ
ゴゥ!!
上条「ふッ…!」
パキィンッッ!!
ゾロゾロ…
上条「ちっ…ゾロゾロと集まりやがって…! 苗木、逃げるぞ!!」
苗木「うん!」
鬼「逃がすか───」グォッ
上条「邪魔すんな!!」ドガッ
鬼「うぐ…!」
タタタタタ……
─────
───
──
─
霧切「……やっぱり繋がらないか」パチン
一方通行「なンなンだコイツ等は。知り合いか?」
「う…うぅ…」
「あぐ…ぁ」
「腕が…」
霧切「そんな訳ないでしょう。すれ違った事もない赤の他人よ」
一方通行「それじゃァ、なンで20人以上に突然襲われるンだよ」
霧切「最近の事件が原因の、希望ヶ峰学園に対する過激なデモ辺りじゃないかしら」
一方通行「デモ…ねェ。お前、コイツ等の目見たか?」
霧切「ええ、見たわ」
一方通行「お前はコイツ等の目の濁りようを見て、ただのデモと言えるのか?」
霧切「………確かに、彼らの目は異常だったわ」
霧切「全員、まるで精神を病んだ殺人鬼のような目をしていた…」
一方通行「………さっき連絡しようとしてたのは、希望ヶ峰学園の友人か?」
霧切「ええ。もしかしたら、私と同じ状況になってるかもしれないと思って」
一方通行「で、どうだった」
霧切「恐らくビンゴよ」
─────
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霧切「……やっぱり繋がらないか」パチン
一方通行「なンなンだコイツ等は。知り合いか?」
「う…うぅ…」
「あぐ…ぁ」
「腕が…」
霧切「そんな訳ないでしょう。すれ違った事もない赤の他人よ」
一方通行「それじゃァ、なンで20人以上に突然襲われるンだよ」
霧切「最近の事件が原因の、希望ヶ峰学園に対する過激なデモ辺りじゃないかしら」
一方通行「デモ…ねェ。お前、コイツ等の目見たか?」
霧切「ええ、見たわ」
一方通行「お前はコイツ等の目の濁りようを見て、ただのデモと言えるのか?」
霧切「………確かに、彼らの目は異常だったわ」
霧切「全員、まるで精神を病んだ殺人鬼のような目をしていた…」
一方通行「………さっき連絡しようとしてたのは、希望ヶ峰学園の友人か?」
霧切「ええ。もしかしたら、私と同じ状況になってるかもしれないと思って」
一方通行「で、どうだった」
霧切「恐らくビンゴよ」
打ち止め「…ねぇ、もう出てきていい?ってミサカはミサカは物陰からひょこっと頭を出してみる」
霧切「ええ、いいわよ」
打ち止め「キリギリ、一方通行、怪我はない?ってミサカはミサカは心配してみる」
霧切「大丈夫よ。心配かけたわね」
一方通行「俺がこンな奴らに負けるわきゃねェだろ」
打ち止め「そっか。よかった。ってミサカはミサカはホッと胸を撫で下ろしてみる」
打ち止め「……この人達生きてる?ってミサカはミサカは念のために確認してみる」
一方通行「生きてる………はずだ」
打ち止め「なんで自信なさそうに答えるの!?ってミサカはミサカは驚愕してみる!!」
一方通行「だったら、お前が自分で確認して、死ンでたら蘇生でもしてやれよ。電撃使いサン?」
打ち止め「……分かったよ。ってミサカはミサカは口を3の字にしてみる」
霧切「それなら私も協力してあげるわ。少し調べたい事もあるし」
打ち止め「うぅ…生きてますように…ってミサカはミサカは切実に祈ってみる…」ゴソゴソ…
霧切「………」ゴソゴソ
打ち止め「………この人は生きてる。骨折れてるけど……」ゴソゴソ
打ち止め「こっちの人は………あれ?」ゴソゴソ
霧切「………!」
打ち止め「あれ? あれ…こっちの人も、こっちの人も……」
一方通行「どォした。死ンでたか」
打ち止め「死んでないよ! 全員生きてるよ!! ただ……」
一方通行「ただ?」
打ち止め「みんな……同じクマさんのグッズを持ってる…ってミサカはミサカは報告してみる」
一方通行「クマ?」
霧切「……確かに、ここで伸びてる全員が共通のキャラクターのグッズを持ってるわね」ジャラッ
打ち止め「これって、今流行ってるモノクマってキャラクターだよね。って───」
『あーあー。マイクテス、マイクテス! 大丈夫聞こえてるよね?』
─────
───
──
─
ドドドドドドドド!!!!
「希望ヶ峰の生徒だ!!」
「殺せ!!」
「逃がすな!!」
葉隠「うわわわわわーーーー!!? な、なんなんだべーーーー!!?」
浜面「葉隠、お前一体あの人達になにしたんだ!? 今度は何を売りつけた!?」
葉隠「な、何を売りつけたって………あの壺…? いやあの札かな…? それとも……」
浜面「どんだけ心当たりあるんだよ!?」
葉隠「いやぁ……あっそうだ! 浜面っちって世紀末覇王なんだろ!? そんならあいつ等コテンパンにしてくれ!」
浜面「いくら俺が世紀末覇王HAMADURAだとしてもあの人数は無理があるわ! あれ30人はいるじゃん!」
葉隠「大丈夫! 俺の知り合いで100人組手を達成した女性がいるべ! だから30人なんてちょろいちょろい!」
浜面「それってオーガの事だろ! それくらい知ってるわ!」
葉隠「うぐッ……」
浜面「!! 葉隠、道が二手に分かれてるぞ!」
葉隠「むむッ……俺の占いが右だと言ってるべ!」
浜面「よし左だ!!」
葉隠「なして!?」
浜面「お前の占いは3割の確率で当たるんだろ? だったら逆のを選んだら7割の確率で当たるって事じゃん!」
葉隠「なるほど、一理あるべ!!」
浜面「飛びこめぇえええええ!!!」バッ
葉隠「うおおおおおおおおおッ!!」バッ
工事中
浜面「んな!?」
葉隠「うえぇ!?」
「どこにいった!?」
「探せ! そして殺すんだ!」
タタタタタタ……
浜面「いたたた……ここは…?」
葉隠「マンホールの中…?」
浜面「そうか。工事中でマンホールが開いてて、俺達はその中に飛び込んで……」
葉隠「た、助かったべ…それじゃ地上に…」
浜面「待て、まだいるかもしれない。外に出るのはもう少し待ってから───」
???「動くな」チャキ
ハマハガ「「!!?」」
???「振り向くな。貴様らは何者だ?」
浜面「お、俺達は外で何者かに追いかけられて…」
葉隠「そ、そうだべ! だから命だけは助けて!!」
???「大きな声は出すな」グッ
葉隠「ひ、ひぃ……!」
???「もう一度聞くぞ。貴様達は何者だ?」
浜面「お、俺は浜面仕上…無能力者だ」
???「そっちは?」
葉隠「あわわ、お、俺は、葉隠康比呂です……ちょ、『超高校級の占い師』です…」
???「『超高校級』?」ピクッ
葉隠「は、はひ…!」
???「何期生だ?」
葉隠「な、78期生です…!」
???「そう…」スッ
浜面「え…?」
???「動いていいよ…」
葉隠「は、はぁあああ…」ヘナヘナ
???「ごめんなさい…私達も多勢に追われてここに避難して…警戒してた」
浜面「そうだったのか。あんたは?」
戦刃「戦刃むくろ……『超高校級の軍人』」
葉隠「戦刃…? って戦刃っち!?」ガバッ
戦刃「あ…葉隠くん」
葉隠「「あ…葉隠くん」じゃないべ! なんて事するんだべ! 危うくパンツを汚す所だったべ!!」
戦刃「ごめんなさい…」
葉隠「ていうか、どうして『超高校級』で反応するんだべ!?」
葉隠「その前に俺名乗ったじゃん! 葉隠康比呂って名乗ったじゃん!!」
葉隠「確かにヤスヒロは二人いるけど、こんな髪型で葉隠なんて一人しかいないべ!」
戦刃「ほ、本当にごめんなさい…!」
浜面「ま、まぁまぁ葉隠…そういえば私『達』って……お前以外にもいるのか?」
戦刃「うん…二人いる」
朝日奈「戦刃ちゃん、何かあったの…って葉隠!?」
???「うっひゃー! すごい髪型っすねー! 一本引っ張っていいっすか?」
葉隠「朝日奈っち!……と、誰?」
澪田「澪田唯吹の澪に、澪田唯吹の田に、澪田唯吹の唯に、澪田唯吹の吹で…澪田唯吹でーッす!はいっ、自己紹介終わり!」
葉隠「お、おおう…」
朝日奈「澪田ちゃんとは、学校が一緒で知り合って仲良くなったの」
葉隠「そ、そうだったんか…」
澪田「うひょー! これ一本一本が毛の固まりだー! これって天然っすか?」ポインポイン
葉隠「ほっとけ! ……でも戦刃っちらしくないべ。こんな所に逃げ込むなんて」
戦刃「装備が万全じゃない状態で、二人を守りながら戦うのはさすがに難しい…」ギラッ
葉隠「ま、まさか背中に突き立ててたのって…それ?」
戦刃「……」コクリ
澪田「むくろちゃん凄かったっすよー。ナイフ一本で…まるで伝説の傭兵みたいだったっすもん」
戦刃「………///」
浜面「(嬉しいのか…)」
葉隠「で、もう一つ。朝日奈っちがオーガと一緒じゃないってのも珍しいべ」
朝日奈「今日は平日だよ? さくらちゃんとは別の学校だよ」
葉隠「戦刃っちもそうだべ?」
戦刃「通学路が途中まで一緒」
葉隠「な、なるほど…」
こんなもんにするべ
書きためたもんを投下するべ
─────
───
──
─
上条「ハァッ…ハァッ……!!」
苗木「ハァ…ハァ…」
上条「まいたか…?」
苗木「とりあえずは…そうみたいだね…」
タタタタ…
上条「(誰か来た!)苗木、隠れろ!」
学生「ハァ…! ハァ…! ぐっ…」タタタ
苗木「怪我をしている…上条クン、もしかしたら…」ヒソヒソ
上条「ああ…アイツも鬼から逃げてきたのかも…」ヒソヒソ
学生「誰か! 誰か助けて!!」
ガッ
学生「あっ」ドサッ
上条「おい、大丈夫か!?」タッ
学生「周りの人がッ…突然、襲ってきて…友達も…!!」ガタガタ
苗木「(やっぱり…)」
上条「安心しろ。俺たちは鬼じゃない」
学生「お、鬼…? さっきの妙な放送…じょ、冗談じゃなかったのか…?」
上条「(まぁ、そう受け取ってもおかしくないしな…むしろ、それが普通だ)」
苗木「とにかく、その怪我の治療をしないと───」
学生「う、うわああああああッ!!」タッ
上条「あ、お、おい!」
苗木「待って──!」
タタタタタ…
上条「行っちまった…」
苗木「大丈夫かな…?」
ドガァアアアン!!!!
ナエカミ「「!!?」」
ガラガラガラ…
上条「ビルが崩れて…!?」
苗木「さっきの人が走っていった方だよ!?」
上条「な、なんだと!?」
苗木「行ってみよう!」タッ
上条「分かった!」タッ
学生「あ…ぎ…」
苗木「瓦礫に挟まれてる…上条クン、そっちを持って!」
上条「あ、ああ!」
苗木「せーのッ…せ!」グッ
上条「結構重いな…!」ググッ
スタスタ…
上条「あ、そこのあんた! ちょっと手伝って──」
鬼「ひひっ…ひひ」」キィィ──
学生「あいつだ…あいつがビルを……」
上条「なに!? つまり鬼って事か。こんな時に…! 苗木、コイツを頼む!」タッ
苗木「え!?──うぐッ重ッ…!」ズシッ
上条「(先にコイツを倒して…!)」
鬼「死ね!!」
カッ
上条「どこに撃ってんだ!」ガッ!
鬼「うぐッ……」ドサッ
上条「ふう…コイツが攻撃を外して助かっ──」
ドガアアン!!
上条「なにッ!?」
鬼「ひ、ひひ…バーカ」
上条「(まさか、攻撃を外したんじゃなくて最初から後ろの建物を…!)」
ガラガラガラ!!
上条「(そっちには苗木達が…!)」
ドガシャアアアアアアアンッッ!!!
上条「苗木ぃぃぃいいい!!!!」
ガラ…
上条「苗木ー!! 大丈夫か! 苗木!!」
苗木「か、上条クン…」
上条「苗木、無事だったのか!?」タッ
苗木「う、うん。この人も無事だよ」
学生「うーん…」
上条「そうか…でもどうやってあの瓦礫を…?」
苗木「うん。実は──」
大神「また会ったな。上条よ」
上条「あ、あんたはオーガ…じゃなかった、大神!」
苗木「え? 二人は知り合いなの?」
大神「ああ、昨日知り合ったのだ。どうやって知り合ったかは…聞かないと助かる///」
苗木「?? 分かったよ」
上条「なるほど、大神が苗木を助けてくれたのか」
大神「落ちてくる瓦礫を全て砕くのは多少大変だったが──まだまだ修行が足りん」
上条「…道理でお前らを中心にした周囲には小石しか散らばってない訳だ」
苗木「(目を瞑ってたから、その瞬間は見てなかったんだけど少し見たかったな)」
上条「あんたも鬼に追われて?」
大神「そんな所だ。最初は全て戦闘不能にしてきたが、埒が明かなくてな。特に異能を使う者には苦労した」
苗木「(…の割に、無傷だよね)」
上条「そうだ、大神。提案があるんだ」
大神「提案?」
上条「俺たちと一緒に行動しないか? 実は俺の右手は異能を打ち消す事ができるんだ」
大神「ほう。それはすごいではないか」
上条「ああ。それとあんたの力があれば敵無しさ。どうだ?」
大神「………分かった。お主らと行動を共にしよう。ただ、一つ協力してもらいたい事がある」
苗木「…もしかして、朝日奈さんの事?」
大神「そうだ苗木よ。朝日奈を探すのを手伝ってくれないか」
上条「朝日奈っつーと…ああ、昨日一緒にいたスイマーのポニテの胸が大き…」
大神「………」ギロ
上条「いや、なんでもない。分かった、協力しよう。苗木もそれでいいよな?」
苗木「うん、構わないよ。あ、でもこの人どうしよう…」
学生「うう…」
上条「そうだなぁ…怪我もしてるし、そこらに置いてくのは危険だよなあ…」
大神「一緒に連れていけばよい。よほどの輩が来ない限り、大丈夫だ」
上条「さすが、心強いな。それじゃ苗木、そいつを背負ってくれるか?」
苗木「分かったよ。よっと…」ズシッ
大神「ただ、ずっと連れて歩く訳にはいかないな…」
上条「いい医者を知ってるから、そこに連れて行こう」
大神「分かった。それでは行動を開始しよう!」
上条「おう!」 苗木「うん!」
ここまでだべ
続きは今日中に書くべ
続き書く前にちょっと質問だべ
誰視点の話が見たい?
禁書でもダンガンでも構わないべ
でもできれば既に登場してるキャラがいいべ
松田さんいるっけ?
>>484
いる
けど彼の出番は少し待ってほしい
安価ミス
>>483だ
苗木
>>486
苗木っちは今まで散々やったから少し離れようと思って質問したんだべ
すまんがそっちも待ってくれ
質問の結果は明日以降反映するべ
とりあえず書きためた分投下
─────
───
──
─
黒子「さっきの妙な放送があってから、暴動が多数地域で発生している…」シュンッ
黒子「(いえ、学園都市全体で起きているといった方が正しいですわね)」
黒子「一体何が起きているんですの…?」シュンッ
黒子「お姉様…ご無事ならいいんですけれど…」シュンッ
黒子「ん? あれは…?」
弐大「噴ッ!!」
終里「どりゃぁあッ!!」
鬼「「「ぐわぁあああああッ!!」」」
終里「なんだテメェら!! 俺と弐大のおっさんのバトル邪魔すんじゃねぇ!!」
弐大「恐らくさっきの放送で言っていた鬼とやらじゃろう」
終里「あ? 放送なんてあったのか?」
弐大「全くお前という奴は…まあいい、終里! 無茶は禁物じゃぞぉ!!」
終里「わーッてるよ弐大のおっさん! 背中は預けるぜ!」
弐大「噴! 言われなくともそのつもりじゃあ!!」
終里「おっしゃあ!! 来るならきやがれぇ!!」
黒子「あの二人、何をしているんですの…!?」
シュンッ
黒子「あなたがた、一体何をしているんですの! 早く避難をしなさい!」
終里「うおっ!? どっから湧いてでやがった!?」
弐大「無…? お前さん、風紀委員か?」
黒子「あなたは『超高校級のマネージャー』の…」
弐大「すまんなぁ風紀委員の。今日予定されていた訓練のマネージメントはできそうにないわい」
黒子「こんな事態ですもの。仕方ありませんわ」
終里「訓練だと!? おい弐大のおっさん、どうして俺も混ぜてくれなかったんだよ!」
弐大「こっちは遊びでやっとる訳じゃないんじゃあ!!」
黒子「話は後ですの! 今はこの状況をなんとかしないと! お二人は避難を!」
終里「んな事できっか!」
弐大「その通りじゃあ! お前さん一人でこの人数はちと骨が折れるじゃろう」
ゾロゾロ…
黒子「(ひいふうみい…20人近くいますわね。確かに…いくら私がレベル4とはいえ、この人数は応えますわね…)」
黒子「分かりましたわ。お二方、協力して下さいな!」ジャキッ
弐大「了解じゃあ!」
終里「へへッわくわくしてきたぞ!」
─────
───
──
─
鬼「本科の生徒だぁ……」
舞園「いや! 放して!」
鬼「お前の所為で…お前達の所為で…」シュゥゥ…
舞園「ひッ…(能力…!)」
鬼「お前なんか…死ねばいいんだ!」
舞園「(苗木く───)」
???「とおりゅああああああああッッ!!!」
ブオッ
鬼「おごッ!?」ガンッ
???「今のうちに!」
舞園「え…は、はい!」
タタタタ…
舞園「………」チラチラ
???「追ってなんかこれませんよ。だってバットで全力で叩いたんですもん」
舞園「あの、助けてくれてありがとうございます。えっと…」
佐天「佐天です。佐天涙子」
舞園「佐天さんですね。私は──」
佐天「舞園さやかさんですよね。アイドルの。知ってますよファンでアルバム全部持ってますもん」
舞園「いつも応援してくれてありがとうございます」
舞園「……あの、一体どこに向かっているんですか?」
佐天「知り合いに風紀委員がいるんです。風紀委員の支部なら普通の建物より頑丈でセキュリティも万全だから」
舞園「そうなんですか。ところで、どうして私を助けて…」
佐天「ファンが憧れの人を助けるのは間違ってますか?」ニコ
舞園「……本当にありがとうございます佐天さん」
佐天「お礼なんてよして下さい。それより今は逃げる事に集中して下さい!」
舞園「あ、そうですね!」
タタタタタ…
─────
───
──
─
麦野「ちっ、一体なんなのよコイツ等。うっとうしい」
絹旗「麦野、超殺しますか?」グイッ
鬼「う、ぐぅ…」
麦野「よしなさい。見たところ希望ヶ峰学園の生徒の様だから、後処理が面倒よ」
絹旗「分かりました。でも、動けないようにはしておきますね」ボキッ
鬼「あぎいいいいいいっ!!」
絹旗「あーもう。超うるさいです」ドコッ
鬼「が…」
麦野「滝壺ー怪我はない?」
滝壺「大丈夫だよ」
麦野「そう。それじゃあ浜面と葉隠を探しに行きましょうか」
滝壺「…ちょっと待って」
麦野「ん? どうしたの滝壺」
滝壺「まだ、この物陰に潜んでるのがいる」
絹旗「どれ」メゴッバキッ
山田「ぶひぃいいいいい!?」
セレス「………」
麦野「ああ?」
山田「す、すいませんすいません! 命だけは!命だけはどうか!!」ペコペコ
絹旗「………どうしますコレ」
麦野「………」
山田「すいません!すいませ──ムギュ!?」
セレス「だから私は、こんな所に隠れるのは反対だって言ったのですわよ」グリグリ
山田「だ、だって安広多恵子殿が疲れたって──ブギュッ!?」
セレス「私の名前はセ・レ・ス・ティ・ア・ル・ウ・デ・ン・ベ・ル・クですわよ。二度と間違えない事ですわこの豚」
山田「わ、分かりましたセレス様…」グググ
麦野「(セレスティア…?)」
セレス「……さて、お見苦しい所をお見せしましたわ」ニコ
麦野「あ、ああ…」ボーゼン
セレス「ここで貴方がたの活躍を一部始終見せて頂きましたわ。お強いですのね」
絹旗「超当たり前です!」
セレス「そこで、一つ取引がありますの」
麦野「取引?」
セレス「ええ。悪い話ではありませんわよ。どうです? 話だけでも聞くというのは」
麦野「……言ってみな」
セレス「私が貴方達を雇うのです」
絹旗「私たちを……」
滝壺「雇う…?」
セレス「ええ。その通りですわ」
絹旗「ハッ何を言うかと思ったら! 超お笑いです! ねえ麦野?」
麦野「………」
絹旗「麦野?」
麦野「……いくら出すんだ?」
絹旗「む、麦野!? どうしたんですか?!」
セレス「貴方達が望む額を」
麦野「………少し、仲間と相談させて」
セレス「ええ。構いませんわ」
絹旗「む、麦野、超正気ですか?!」
麦野「そんな騒ぐ事じゃないでしょ。元々アイテムはそういう集まりだったんだから」
絹旗「そ、それはそうですけど…」
麦野「セレスティア・ルーデンベルクって名前くらい聞いた事あるでしょ?」
滝壺「…たしか『超高校級のギャンブラー』だったっけ」
麦野「そう。裏の世界でも結構有名よ」
絹旗「…そういえば聞いた事があるような?」
麦野「そんな訳だからギャラは安心できる」
麦野「それに額はこっちが指定できるっていうんだから、私達側には特にデメリットがない」
麦野「断る理由がないわ」
絹旗「……分かりました。麦野がそこまで言うんなら…」
麦野「と、いう訳で。了解したわ。雇われてあげる」
セレス「うふふ、取引成立ですわね。所でいつまでそうしているんですの? この豚!」ゲシッ
山田「ブヒィ!?」
麦野「それで? 私達は何をすればいい訳?」
セレス「私達を護衛する。それだけで構いませんわ。行き先もそちらにお任せしますわ」
麦野「分かった。でも護衛か…」
セレス「なにか問題でも?」
麦野「いや、護衛はあまり経験がなくてね…」
絹旗「受けてきた依頼は大体、敵対組織の超壊滅とかそんなでしたもんね」
滝壺「何回か施設防衛はした事があるけど…」
麦野「まっ大丈夫でしょう。さて、早速移動するわよ」
セレス「ええ。さっさと歩きなさいビチグソ」
山田「はい!!」
こんなもんにするべ
さっきの質問はまだ受け付けてるべ
色々な視点の意見、ありがとうだべ
最初は十神視点の話を投下するべ。それ以降の話は書き溜め次第投下していくべ
時間軸が前後している場合があるけど、勘弁してくれ
質問はまだ受け付けてるべ。それ以外にも読みにくい所があったら指摘してくれだべ
─────
───
──
─
十神「苗木め、この俺を置いていくとは。いい度胸をしているな」
十神「さて、どうするか。苗木がいなければあいつの学校がどこか分からんし…」
十神「仕方ない。少し早いが、俺の偽物の探索をする事にしよう」ガチャッ
禁書「お腹すいたんだよ~…」ガチャッ
十神「む?」
禁書「あれ? あなたは誰?」
十神「貴様こそ何者だ?」
禁書「私は禁書目録。見ての通りシスターなんだよ」
十神「目次…ふざけた名前だな。俺の名は十神白夜だ。名前くらい聞いた事はあるだろう」
禁書「ううん。知らないんだよ」フルフル
十神「し、知らないだと!?」
禁書「うん」コクン
十神「十神財閥の跡取りだぞ!? 忘れているだけじゃないのか!?」
禁書「私は覚えた事は絶対に忘れないんだよ」
十神「……!!」
十神「ま、まさか俺を知らない人間が存在したとは…」ヘナヘナ
禁書「大丈夫なんだよ?」
十神「……そういえば、貴様。ここは男子寮と聞いていたが?」
禁書「とうまの部屋でいそーろーしてるんだよ。そういう貴方もまことの部屋から出てきたけど、いそーろーなの?」
十神「この俺が居候だと? 馬鹿を言うな」
禁書「じゃあなんなんだよ?」
十神「それは───」
キィイン
『あーあー。マイクテス、マイクテス! 大丈夫聞こえてるよね?』
禁書「え?」
十神「なんだ?」
~~~~~~~~~
禁書「鬼ごっこ…?」
十神「ふん、下らんな。何が鬼ごっこだ」コツコツ
禁書「あれ、どこにいくんだよ?」
十神「貴様がそれを知ってどうする」コツコツ
禁書「まあ、それはそうなんだけど…これから始まる鬼ごっこ、生死は問わないって言ってたんだよ?」
十神「それがどうした」
禁書「デッドオアアライヴって事なんだよ!?」
十神「あのクマのヌイグルミの話を信用する間抜けがいると思うか?」
禁書「それでも今、外を出歩くのは危険だと思うんだよ!」
十神「そうか。無駄な忠告感謝するぞシスター」コツコツ
禁書「む~…! ちゃんと話を聞くんだよ!」テテテ
十神「何故ついてくる」
禁書「シスターとして、危ないかもしれない所へ赴く人を黙って見送る訳にはいきません!」
十神「…勝手にしろ」
ここまでだべ
次投下する視点はまだ未定だべ。今日中に投下するから楽しみに待っててくれたら嬉しいべ
次、腐川視点だべ
─────
───
──
─
腐川「なんなのよぉ…み、妙な放送があったと思ったら変な奴らに追い回されるし…」
腐川「うう、びゃ、白夜様…」
「ひぃいいい!!」
「ああぁああああ!」
腐川「ひッ…! ま、また来た…! 隠れないと…!」
腐川「そ、そうだ。このゴミ箱の中に…!」
ゴソゴソ
男子「や、やめてくれ…! なあ、俺達、と、友達だろう!?」
鬼「……ああ、そうだな。僕達は親友だ」
男子「だ、だったらこんな事……!」
鬼「……ふふ」
男子「え?」
鬼「だからこそ…」
鬼「だからこそ、君を殺す事で僕は、飛びッ切りの絶望を手に入れる事ができるんだよ」ニタァ
男子「や、やめ…!」
鬼「さようなら…僕もすぐに行くよ」ユラ
男子「うわああああああああああああああああッ!!!!」
ガスッ
男子「がッ…やめ…!」
ゴスッ
男子「頼…や…」
ガシュッ
男子「お…が」
ベキッ
男子「ぁ………」
グシュッ
男「…………」
ベシャッ
鬼「ハァ…ハァ…」
カランッ
鬼「ふ、ふふふ……あっはははははっははははっははあは!!!!!」
腐川「な、何よあれ…泣きながら笑って……」
腐川「ん…? い、ひぃ!? ひ、人が死んで…ち、血……」ガクッ
腐川「………………………」
腐川「…………!!」ビクンッ
ジェノ「ジャッジャーン!! 呼ばれて飛び出てジェノサ…いてっ!」ゴンッ
ジェノ「んだァ? ゴミ箱の中? 根暗のヤロウ何してやがったんだ?」
ジェノ「…はっはーん。さては根暗の奴、慌ててここに隠れた後あれを見て気絶しやがったな?」ゴソゴソ
ジェノ「しっかし、どうしてまたあんな事になってやがんだ?」
ジェノ「まあいいや。久しぶりのシャバだ。存分に楽しませて貰おうかしらぁん!」ジャキッ
ジェノ「おお? よくみりゃあの男子、血で汚れてるけど結構可愛い面してるじゃねェか。いっただっきま──!」
???「こんな所で何をしている」
ジェノ「その声は白夜さ──って誰!?」
十神「誰って…この俺を忘れたのか。『超高校級の御曹司』十神白夜に決まっているだろう」
ジェノ「あらあらなんとまぁ。随分とまぁ、刻み応えのありそうなお姿になりましたねぇ」
十神「そんな事はどうでもいい。怪我はないか。ここは危険だ、避難するぞ」グイッ
ジェノ「白夜様、何かやばいモンでも食ったんですか? ってそのカッコじゃ食っててもおかしくないか! ゲラゲラゲラ!!」
十神「やかましいぞ!」ギロッ
ジェノ「すいやせーん! ゲラゲラゲラ!!」
十神「安心しろ。貴様の安全は保障してやる。十神の名にかけてな…」
ジェノ「………あら素敵。更に殺し甲斐のある男になってやがる」
十神「そうか、お前殺人鬼の方か…」ドスドスドス…
続きは明日以降にするべ
今日は大して話進まなくてごめん
次回からは話がちゃんと進む様に努力するべ
少し続きを投下するべ
─────
───
──
─
打ち止め「大丈夫かな…」ボッソッ
霧切「どうしたの?」
打ち止め「さっきから番外個体と連絡がとれないの…ってミサカはミサカは心配してみる…」
霧切「確か彼女は上位個体であるあなたの命令を無視できるのよね」
打ち止め「うん…こういう事はよくあるんだけど、状況が状況だから…ってミサカはミサカは心配してみる」
一方通行「アイツの事だ。どっかでなンとかやってるだろ」
打ち止め「一方通行…うん! そうだよね!ってミサカはミサカは元気な声を出してみる!」
一方通行「でけェ声出すンじゃねェ」ベシ
打ち止め「ひゃうッ」
霧切「くすっ…他の妹達には異常はないのよね?」
打ち止め「うん。ってミサカはミサカは頷いてみる」
霧切「それじゃあ、ここから一番近い妹達と合流しましょう」
打ち止め「えっと…10032号が近いよ!ってミサカはミサカはびしっとそっちを指指してみる!」
一方通行「よし、離れンじゃねェぞ」
─────
───
──
─
ガコン
戦刃「………」キョロキョロ
戦刃「…出てきていいよ」
朝日奈「ぷはっ! 臭かった~。ねぇ下水の臭いついてない?」
澪田「どれどれ~クンカクンカ……大丈夫っす! シャンプーのいい匂いしかしないっす!」
葉隠「いやあ、久しぶりに下水道に入ったべ! 昔はよく借金取りから逃げる為に入ってたべ。数日そこで過ごした事もあったなぁ…」
浜面「すげぇ経験してんのな…いや、俺も言えた事じゃねぇけどよ」
戦刃「しっ、静かに…数人、来る」
葉隠「えッ!? どどど、どうすんだべ!? さっき地上から聞こえた放送がマジなら…」
朝日奈「だから葉隠うるさいって!」ドゴッ
葉隠「うごっ!」
澪田「おー、なかなか腰の入ったいーいパンチですなぁ」
浜面「だからお前らうるさいっての!」
戦刃「………」ジー
浜面「あ…すまん戦刃」
戦刃「別に…気にしてないから」
朝日奈「でもどうするの?」
戦刃「皆はここで待ってて。私が制圧してくる」
澪田「お、またあの神業が見れるっすか!」
戦刃「……/// それじゃ、行ってくる」
戦刃「………」スッ…
浜面「(雰囲気が変わった…)」
ヒュッ
鬼s「うっ!?」「ぐッ!」「がっ!?」
ドサドサドサッ
戦刃「……来てもいいよ」
浜面「す、すげぇ…一瞬で終わった…」
澪田「ね? むくろちゃんは凄いっすよ! ぜひ唯吹のバンドメンバーになってほしいっす!」
戦刃「……!!/// 早く来て──!」
パシャッ!
戦刃「!?」バッ
???「あはははッ いいねその顔! 『超高校級の軍人』さんの驚いた顔なんて、めったに撮れるモンじゃないよ!」
戦刃「……! あなたは…」
???「あれ? 忘れちゃった?」
戦刃「小泉…さん」
小泉「そっ小泉真昼よ。『超高校級の写真家』のね」
朝日奈「小泉センパイ!」
小泉「あ。葵ちゃん」
澪田「真昼ちゃーん!」バッ
小泉「わっ唯吹ちゃん!?」
澪田「無事だったんすねー!! よかった、本当によかったっすよー!! おーいおいおい!」
小泉「よしよし…唯吹ちゃんも無事で良かった…」
浜面「(知り合いか…)」
澪田「おーいおいおい!!」
小泉「…………」スッ
澪田「……真昼ちゃん?」
戦刃「!!」バッ
ズシャッ!!
小泉「……あれ?」
澪田「むくろちゃん、いきなり突き飛ばすなんて酷いじゃないっすか……って、え?」
戦刃「………!」
葉隠「い、戦刃っち…腕から血が…」
朝日奈「小泉センパイ…その…手に持ってるの…て」
小泉「ああ、これ? ナイフだけど?」
朝日奈「な、ナイフだけど…って…」
小泉「あーあ、失敗しちゃったな」
澪田「ま、まさか…真昼ちゃん…それで、唯吹を…?」
小泉「折角、唯吹ちゃんの綺麗な……」
小泉「……絶望に染まった顔を撮ってあげようと思ったのに」ニタァア
澪田「ま、真昼ちゃ…?」
浜面「動くな!」チャキッ
葉隠「は、浜面っち!? その拳銃どうしたんだべ!?」
浜面「そこでのびてる奴が持ってた!」
小泉「ほんっと、男子ってうるさいなぁ…」
浜面「動くなって言ってるんだ! ナイフを捨てろ!」
小泉「はいはい、捨てますよ……こうしてからね」スッ
朝日奈「な、ナイフを自分の喉元に…!?」
澪田「真昼ちゃん…? な、なにするつもりっすか…? じょ、冗談にしてはきつすぎるっすよ…?」
小泉「冗談なんかじゃないよ唯吹ちゃん。皆しっかり見ててね、アタシの───」
小泉「死に絶望する姿を」グッ
浜面「や、やめろ!」ダッ
浜面「(くっ…間に合わな───)」
タァンッ!!
澪田「………え?」
小泉「あ…ぐ…」
カランカランッ
ドサッ
澪田「ま、真昼ちゃああああああああああああんッ!!!!!」バッ
戦刃「………」
浜面「お前が撃ったのか…?戦刃」
戦刃「…そこでのびてる奴が持ってた」
朝日奈「ひどいよむくろちゃん、撃つなんて…!!」
戦刃「撃ったのはナイフ…小泉さんは…撃ってない」
朝日奈「え…?」
澪田「真昼ちゃん! しっかりするっす! 真昼ちゃん!!」ユサユサ
小泉「ん…」
澪田「真昼ちゃん!?」
葉隠「手から血を流してるけど、い、生きてるべ…」
戦刃「気を失ってるのは…多分、衝撃と音に驚いたから…?」
浜面「そこはしっかりしないと駄目だろ!」
戦刃「ご、ごめんなさい…」
朝日奈「……よ、よかった…」ヘナヘナ
澪田「真昼ちゃん、目を覚ますッす!」
戦刃「起こさないほうが…いい」
澪田「え…?」
浜面「多分、そいつは他の奴らと同じ状態になってるんだ。今起こすとまた何かするかもしれない」
澪田「そんな…真昼ちゃん」
朝日奈「小泉センパイ…」
葉隠「あれ、そういえば…」ゴソゴソ
朝日奈「ちょ、ちょっと、何やってるの葉隠!! 気を失ってるセンパイの持ち物を漁るなんて……!」
葉隠「ち、違うべ!……ほら、あったべ!」
戦刃「それは……盾子ちゃんのクマの…?」
葉隠「そうだべ。確か鬼はこのキャラのグッズを持ってるんだったよな?」
浜面「確か、似たようなモンを気絶してるアイツ等からもあったな…」
葉隠「なるほど…やっぱりそうか」
朝日奈「どういう事、葉隠…? 何か分かったの?」
葉隠「ああ分かったべ…それは」
戦刃「それは…?」
葉隠「恐らく、鬼が凶暴化している理由はこのクマのグッズが関係してるべ!」
今日はここまでだべ
続き書くべ
─────
───
──
─
上条「着いたぞ苗木、大神! この病院だ!」
苗木「はぁ…はぁ…」
大神「大丈夫か苗木?」
苗木「う、うん…。さすがに、人一人背負って走るのはつらいね…」
大神「ふふ、それも良い修行だ」
苗木「修行かぁ…」
上条「油断するなよ二人とも、どこかで奴らが潜んでいるかもしれない」
大神「分かっている。背中を頼むぞ」
上条「任せておけ」
苗木「ここも襲われた痕がある…ねぇ上条クン、医者はもうどこかに避難したんじゃ…」
上条「そうかもしれない。だけど、包帯や薬くらいはあるはずだ」
ガチャ
「「「!!」」」バッ
カエル顔「おや、上条くんじゃないかい?」
苗木「(カエル?!)」
上条「先生、無事だったのか!」
カエル顔「僕は職業柄、命を狙われる事もあってね? そういう時の対策はしているんだよ?」
カエル顔「ほら、例えば今僕が出てきた部屋のドア。これは通常より丈夫な素材を使っていてね?」コンコン
上条「へぇ…って、そんな事してる場合じゃなかった! 先生、怪我人がいるんだ!」
カエル顔「小柄な彼が背負っている人の事だね? 部屋に入ってくれるかい?」
苗木「結構広い部屋だなぁ…」
カエル顔「この部屋には、大体の設備と薬が揃っていてね? さぁ、彼をそこのベットに寝かせてくれるかい?」
苗木「あ、はい」スッ
カエル顔「キミ、そこから消毒薬と包帯をとってくれるかな?」
御坂妹「はい。とミサカは棚から消毒薬と包帯を取り出します」
苗木「キミは、御坂さんの妹の…」
大神「御坂…超電磁砲か。妹がいたのだな」
上条「御坂妹、お前も無事だったか!ってなんでナース服…?」
13577号「正確には、ミサカは13577号です。とミサカは自身の検体番号を述べます」
苗木「え?」
10039号「10039号もいます。とミサカは棚の後ろから姿を見せます」ヌッ
19090号「19090号もいます。とミサカはベットの下から姿を見せます」ズルリ
苗木「うわ、うわ!?」
上条「えっと、白衣を着てるのが10039号で、ナース服を着てるのが13577号で、患者服を着てるのが19090号か…」
苗木「(ほ、本当にクローンだったのか…)」
大神「三つ子、いや四つ子か…? よく似ているな」
苗木「大神さん、あんまり驚いてないんだね」
大神「希望ヶ峰学園には『超高校級の多胎児』と呼ばれる八つ子がいる。四つ子くらいでは驚きはせん」
上条「八つ子どころじゃないんだけどな…」ボソッ
大神「? 上条よ、なにか言ったか?」
上条「いや、なんでもない」
苗木「(最低でも19090号まではいるって事は…ま、まさか、御坂さんのクローンは約2万人も…!?)」ゾクッ
カエル顔「彼女達には、避難させた看護師達の代わりに手伝いをして貰っているんだよ?」
上条「そうだったのか。改めて、無事でよかったよ」
10039号「貴方達も無事で良かったです。と10039号は安堵します」
19090号「貴方は苗木誠さんですね?と19090号は確認します」
苗木「う、うん。そうだけど…あれ? ボクはキミ…つまり19090号?さんとは初対面のはずだけど…」
19090号「ミサカ達は特殊なネットワークで記憶を共有しているんです。と19090号は説明します」
苗木「へ、へぇ…そうなんだ…?」
大神「???」
カエル顔「よし、手当は終わったよ?」
上条「ああ、ありがとうな先生」
カエル顔「なに、仕事をこなしただけだよ?」
上条「それじゃあ、俺はもう行くよ。大神との約束があるからな」
大神「すまぬな、上条よ」
カエル顔「待ってくれ。君達は今の状況を理解しているのかい?」
上条「ああ、ここにくるまで散々襲われたからな」
カエル顔「あの放送の後、学園都市の人たちが皆正気を失って、君達を襲ってきた──そうだね?」
上条「そうだ」
カエル顔「それじゃあ、何故。彼らが正気を失って凶暴化したか。その理由は知っているかい?」
上条「大体察しはついてるが…分かっているのか?」
カエル顔「うん。ちょっとこっちの部屋に来てくれるかい?」シャッ
苗木「カーテンの後ろにまたドアが…」
ガチャッ
「ああああああああああああああああああッ!!!!」
「殺して! 殺してぇええええええええええええ!!」ガタガタ
「う…ひっく…ひっ…」
「死なせて…お願い…」
「殺してやる! 殺してやる!!」ガタガタ
「ひ…へへ…くくっ」
「いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ」
上条「うわっ…」
大神「な、なんだこの者達は……!?」
カエル顔「彼らは、自殺未遂をしたり、暴力事件を起こした人達だよ。君達もテレビとかで知ってるだろう?」
苗木「50人以上はいるよ…!?」
カエル顔「これでも、一部なんだよ?」
上条「これで一部…?」
カエル顔「彼らの状態、どこかで見覚えがないかい?」
苗木「……はい、今日だけで何度も見てきました」
上条「…ああ」
大神「うむ…」
カエル顔「言ってごらん?」
苗木「…ボク達を襲ってきた人達とよく似ています」
カエル顔「そう。そうなんだよ。ここにいる人達と鬼と呼ばれる人達の状態はよく似ている。というか、同じなんだよ」
大神「同じ…?」
カエル顔「さて、似ている点はまだあるんだけど…分かるかい?」
上条「まだあるのか…?」
苗木「(考えろ…考えるんだ…)」
───うふふ、おそろいですね
───んでさ、これは噂なんだけどにゃー
───今まで事件を起こした奴は
───そういえば事件が起き始めた時期と
───スキルアウト同士の抗争が激しくなったのも
───全員が鬼だよ!!
───始まって早々これかい
苗木「>>550」
突然の安価
↑
苗木「そうか分かったぞ!」
上条「え?」
苗木「上条クン、最近学校で流れてた噂、覚えてる?」
上条「えぇっと…なんだったかな」
苗木「『自殺したり、暴行事件を起こした人達は皆モノクマのグッズを持っていた』って噂だよ!」
上条「あ、『モノクマの呪い』だな」
苗木「そう。その人達と、鬼になった人達は皆、同じキャラクター…モノクマのグッズを持っているんだ!」
カエル顔「……正解だよ。ここにいる彼らは全員、あの熊のグッズを持っていた」
大神「そして、鬼はそのグッズを持っている者…か。なるほどな」
カエル顔「そこで、この顕微鏡を見てほしい。そのグッズを拡大したものだ」
大神「これは……なんだ?」
上条「細菌…?いや、違うな…」
カエル顔「モノクマのグッズは全て、その奇妙な蟲で構成されているんだよ」
苗木「む、蟲!?」
カエル顔「この蟲は人間の体内に侵入して、脳内に入り込み正気を失わせる」
カエル顔「そして正気を失わせる過程で脳のリミッターを外す、その影響で能力が強化されていたんだ」
カエル顔「僕はこの症状を───『絶望病』と呼んでいる」
大神「『絶望病』…」
苗木「……上条クン」
上条「分かってる。先生、それ触ってもいいか?」
カエル顔「なんだ。知っていたのかい?」
上条「ああ、前に一度触れた事があるんだ」
カエル顔「なるほどね。それじゃあ話が早い」
上条「………」スッ
パキィンッ!!
大神「上条が右手で触れた途端に消滅した…! つまり──」
カエル顔「そう。この蟲は超能力で作り出されているんだよ」
カエル顔「………その顔は、心当たりがいるみたいだね?」
苗木「はい……」
信じたくなかった
けれど、信じるしかない
信じる事を止めたくなかった
でも、止めるしかない
苗木「江ノ島盾子……恐らく、彼女が全ての元凶です」
ここまでだべ
もしかすっとまた安価するかもしれないべ
続き書いてくべ
─────
───
──
─
江ノ島「よっ…と!」
木原「なんだ。行くのか?」
江ノ島「うん、そろそろバレた頃だと思うし」
木原「隠す気なんて最初からなかったじゃねぇか」
江ノ島「そうなんだけどー。ぶっちゃけ裏方はもう飽きたっていうかー」
木原「そうか。それじゃあ俺もトンズラさせて貰う事にしよう」
江ノ島「それがいいよ。もういつアレイスターの手下が来てもおかしくないし」
木原「しかし、統括理事長まで語るとはな。予定と違うじゃないか?」
江ノ島「知ってるでしょ? アタシは今まで、最後までルール通りできた事がないって」
木原「くくッ…そうだったな」
木原「……今更だが、幼馴染と姉の事はいいのか?」
江ノ島「あー、あの二人? 迷ったんだけどさ~…やっぱり二人にも楽しんでもらいたくて!」ニカッ
木原「そうかい…」
江ノ島「それじゃ、今まで色々ありがと。どこかで見ててね。アタシの最期の晴れ舞台」
木原「おう。なかなか楽しかったぜ」
江ノ島「ほら、行くよカムクラ」ポンッ
カムクラ「…………」
江ノ島「そんじゃね~。バイバイ、木原虚数」
スタスタ…
木原「………その名で呼ぶんじゃねぇ」
─────
───
──
─
霧切「………ねえ、一方通行」
一方通行「なンだ」
霧切「さっきの放送で、一瞬出てきた男の事なんだけど…」
一方通行「カムクライズルか」
霧切「貴方はどう思う…?」
一方通行「どうというと?」
霧切「彼が"絶対能力者計画"…そして、"希望育成計画"の完成した形なのか、という事よ」
一方通行「………俺はそうは思わねェな」
霧切「何故?」
一方通行「奴が絶対能力者なら、どォしてこンな馬鹿げたゲームに参加している?」
一方通行「俺だったら、誰も近づけない、知られないような所にそれを完全に隠すね」
霧切「……かつて、貴方が自分にしようとしたように?」
一方通行「勝手な推測で俺を語るンじゃねェ。ボロ雑巾にされてェか」
霧切「ごめんなさい。謝るわ」
一方通行「ちっ…」
霧切「けど、私もそれには同感よ」
一方通行「あ?」
霧切「今まで秘密裏に行われてきた結果をこんな形で表に出すとは思えない」
霧切「でも、『カムクライズル』という名を知っているという事は…」
一方通行「木原──だな」
霧切「ええ。恐らく黒幕の一人は、私があの時見た書類を書いた張本人、木原虚数よ」
一方通行「木原か……俺も厄介な相手に育てられたモンだ」
打ち止め「ねぇ! 見てアレ!誰か倒れてるよ!ってミサカはミサカは前を指してみる!」
霧切「え?」 一方通行「ン」
???「………」
一方通行「着物を着たガキ…?」
霧切「あ、彼女は…」
打ち止め「知ってるのキリギリ?ってミサカはミサカは質問をしてみる」
霧切「知ってるも何も、彼女は希望ヶ峰学園の生徒よ」
打ち止め「ええッそうなの!?ってミサカはミサカは驚いてみる!」
霧切「彼女は『超高校級の日本舞踊家』西園寺日寄子。77期生だから私達78期生の一年先輩ね」
打ち止め「あれでキリギリより先輩!? ミサカと同じくらいかと思ってた…ってミサカはミサカは驚愕を露わにしてみる…」
西園寺「………さっきからギャーギャー…」
打ち止め「え?」
西園寺「うっさいんだよこのチンチクリンがぁ!!」ガバッ
打ち止め「ひゃあッ!?ってミサカはミサカは後ろに飛びのいてみたり!!」
霧切「大丈夫? 西園寺さん。倒れていたようだけど」
西園寺「倒れてたんだから、大丈夫な訳ないでしょ! その顔についてる球体はお飾りなの?」
霧切「………」ヒクッ
打ち止め「キリギリは心配してくれたんだよ? そんな言い方ってちょっと酷いと思うってミサカはミサカは──」
西園寺「だからうるさい! チンチクリンのくせに!!」
打ち止め「またチンチクリンって言ったァ!!ってミサカはミサカは涙目になってみたりぃ!」
西園寺「あーもー!うるさいっつってんのが聞こえねぇのか!?」
西園寺「朝から変な奴らに追い回されるし! 転んで服汚れちゃったし! 擦りむいて痛いし! 小泉おねぇとははぐれちゃうし…」グスッ
一方通行「…………行くぞ」
打ち止め「え、でも…」
西園寺「うぇえええ~~~ん!!! 小泉おねぇぇぇえどこに行っちゃったの~~~~~!!?」
一方通行「……………」
打ち止め「あのままにしておくのは…ってミサカはミサカはあの人を心配してみる」
一方通行「…………………………………」
打ち止め「ねぇ、一緒に連れて行ってあげよ?ってミサカはミサカはあなたにお願いしてみる」
西園寺「うぇええええええええええええん!!!!!」
一方通行「……霧切、お前はどうなンだ」
霧切「私はどっちでもいいわ。主に戦うのは貴方なのだから、貴方が決めて頂戴」
打ち止め「お願い!ってミサカはミサカは手を合わせてお願いしてみるッ!」
一方通行「……………………………………………………」
西園寺「びぇぇええええええええええええええええん!!!!!!!!」
一方通行「うるせェェェェええ!!! あのうるさいのをとっとと黙らせて来い!!!」
打ち止め「それじゃあいいの!?ってミサカはミサカは確認してみる!」
一方通行「勝手にしろ!! 無駄なバッテリーを使わせるンじゃねェ!」
─────
───
──
─
佐天「………」キョロキョロ
佐天「大丈夫です。来てください!」
舞園「はいっ」タッ
佐天「もう少しです。もうそろそろ支部が見えてくる頃ですよ……ん? 舞園さんあれ見て下さい!」
舞園「え?」
佐天「あそこ歩いてる人って、『超高校級の野球選手』の桑田怜恩さんじゃないですか?」
舞園「あ、本当だ…どうしてこんな所を…?」
佐天「きっと桑田さんも、風紀委員のとこに避難しようと思ったんですよ」
舞園「そうなのかな…? でも、なんだか様子が変…」
桑田「!」
佐天「あ、こっちに気がついたみたいですよ」
桑田「舞園ちゃーん! 無事だったんだなー!!」タタタ
舞園「………!」
舞園「佐天さん!! 早く逃げましょう!!!」
佐天「え!? で、でも───」
桑田「お、おいおいちょっと待てってば! オレ、オレだよ! 桑田怜恩だよ!!」
佐天「ほ、ほら、呼んでますよ───」
舞園「今の桑田くんは、いつもの桑田くんじゃありません!!」
佐天「それってどういう───」
ドパンッ!!
舞園「きゃあッ!!」
佐天「ひゃあッ!?」
桑田「待てっていってんだろうよォォおお~……あぁ!?」ヒュッ
ドパンッ!!
佐天「い、石をこっちに投げてきますよ!? 壁に減り込んでんですけど、どんだけ凄まじいんですか!?」
舞園「いいから走って!! 早く!!」タッ
佐天「は、はい!!」タッ
桑田「このオレから逃げれると思ってんの?」
桑田「よーい…ドンッ!!」ダッ
佐天「嘘、めちゃくちゃ速──!」
桑田「はい、つっかまーえた」ガシッ
舞園「あうッ!?」
桑田「もしかして舞園ちゃんさーオレが投げる事しか能がないと思ってない?」
舞園「う…しょ、正気に戻って下さい……桑田くん……」
佐天「舞園さんを離せぇ!!」グオッ!
桑田「うっさいなー」ヒョイッ
ガッ
佐天「あっ!」ドサッ
舞園「佐天さん!!」
カランカラン
桑田「ふーん、なかなかいいバットじゃん。それじゃ、使わせてもらおっかなー」
桑田「なーぁ舞園ちゃん。野球しようぜ。オメーがボールで……な!!」グォッ!!
舞園「きゃああああああああああああああッ!!!」
佐天「ま、舞園さぁあああん!!!!」
シュンッ!
桑田「あ?」
弐大「弩ォりやあああああああああああああああッ!!!!!」
ゴキィ!!!
桑田「あぼッ!!?」
ドン、ガン、ガラガラ、ドーン!!!
舞園「げほっげほ…!」
佐天「舞園さん! 大丈夫ですか!?」
舞園「は、はい……」
終里「んだよ弐大のおっさん! また一人でやっちまったのかよ! オレの分も残しておけよな!」
弐大「んな事を言っている場合じゃないじゃろうが!」
舞園「あ、あなた達は……」
佐天「わ、わあああ!!『超高校級の体操部』の終里赤音さんと、『超高校級のマネージャー』の弐大猫丸さんだぁ!!」キラキラ
黒子「間に合ってよかったですわ」ザッ
佐天「あっ白井さん!」
黒子「彼らと支部に向かっている途中、悲鳴が聴こえたものですから……舞園さやかさんですね? 初めまして、白井黒子ですの」
舞園「助けてくれて…ありが…ごほっ」
黒子「手当が必要ですわね。弐大さん、申し訳ありませんがその方をきつく縛っておいていただけます?」
弐大「了解じゃあ」
桑田「くそッ!はな、せっよ!!」ジタバタ
弐大「うるさい奴じゃあ! ちと黙っとれい!! 噴!!」グッ
桑田「あぴょぅ」ガクッ
弐大「気絶するツボじゃあ」
─────
───
──
─
カエル顔「苗木くん、そこの薬をとってくれるかい?」
苗木「これですか?」
カエル顔「そう、それだよ?」
苗木「はい、分かりました」
10039号「苗木さん、包帯の交換を手伝って下さい。とミサカはお願いします」
苗木「は、はーい!」
13577号「その次は、こっちの手伝いをお願います。とミサカは更にお願いします」
苗木「は、はーい…!」
19090号「その次はこっちを───」
苗木「はい……」
苗木「…………二人とも、大丈夫かなぁ」
~数十分前~
苗木「待ってよ上条クン! ボクも行くよ!」
上条「駄目だ。お前はここにいろ」
大神「分かってくれ苗木よ。戦えぬお前を、これ以上危険に晒す訳にはいかないのだ」
苗木「で、でも…!」
上条「先生、妹s。苗木を頼む」
カエル顔「ああ、分かっているよ?」
妹s「「「承知しました。とミサカ達は声を揃えます」」」
上条「それじゃあな。苗木」
大神「また会おう」
ガチャ、バタン
苗木「……………」
カエル顔「……さて、君にも患者の治療を手伝って貰おうかな」
苗木「(…二人は大丈夫さ。上条クンは強いし、大神さんもついてるんだ)」
テーンシヨイキヲスイコンデー♪
苗木「!!」ビクッ
カエル顔「携帯かい?」
苗木「あ、す、すいません。すぐに電源を───」
カエル顔「ああ、構わないよ。携帯の電波でやられるほど、ここの機械や設備はやわじゃないんでね?」
苗木「そ、それじゃあ、ちょっと失礼します」
タタタ…
苗木「な…なんで携帯が? 繋がらなくなってたんじゃ…?」
苗木「………」ゴクリ
ピッ
苗木「も、もしもし? 苗木です」
???『……よかった。繋がったみたいだね』
苗木「その声は……狛枝クン?」
狛枝『覚えててくれたんだね。こんなボクの事を』
苗木「あ、当たり前だよ。でも、どうやって電話を…? 繋がらないんじゃ…?」
狛枝『さぁ…運が良かったんじゃないかな?』
苗木「運って…」
狛枝『それで苗木クン。黒幕は…分かったかい?』
苗木「え……?」
狛枝『江ノ島盾子…だね?』
苗木「う、うん…そう、だと思う」
狛枝『やっぱり……希望の象徴であるキミがそういうんだから、きっと正解なんだろうね』
苗木「で、でも、確証を持てた訳じゃ───」
狛枝『ボクは昔からアイツが大嫌いだったんだ』
苗木「狛枝クン?」
狛枝『希望の象徴のキミ達に、絶望を振り撒くアイツが……ボクは殺したいほど、大嫌いだったんだ』
狛枝『でも、それが漸く……。安心して、苗木クン。絶望はボクがこの手で終わらせる』
苗木「……ねぇ、狛枝クン。一つ、聞いていい?」
狛枝『……なんだい?』
苗木「キミは『どっち』なの?」
狛枝『……………………』
苗木「……………………」
狛枝『…………ボクはいつだって希望の味方だよ』ブツッ
苗木「狛枝クン? 狛枝クン!?」
苗木「くっ、こっちから───え?」
苗木「圏外…!? いつから……!?」
ここまでだべ
またアンケート
下の奴から見たい所を選んでほしいべ
1,苗木
2,上条
3,浜面
4,一方
5,風紀
6,アイテム
ついでに現状
苗木:病院で繋がらないはずの携帯に狛枝から連絡を受ける
舞園&佐天:桑田に襲われていた所を黒子達に保護
一方&霧切&打ち止め&西園寺:倒れていた西園寺を発見、保護
上条&大神:病院を出て、朝日奈を捜索中
浜面&葉隠&戦刃&朝日奈&澪田:絶望堕ちした小泉を気絶させる
黒子&弐大&終里:絶望堕ちした桑田を気絶させ、佐天と舞園を保護
妹達:19090号、10039号、13577号は病院。10032号と番外個体は不明
ジェノ&豚神:一緒に行動中
禁書&十神:一緒に行動中
アイテム&セレス&山田:セレスと山田の護衛
江ノ島&カムクラ:行動開始
桑田&小泉:絶望堕ち、気絶中
それ以外:現時点では不明
続き書くベ
アンケートは風紀と一方が同票だったからこの二つを書くベ
─────
───
──
─
黒子「これでよしっと。どうですの?」
舞園「はい、全然痛くないです。凄いですね、その救急キット」
黒子「これを塗るだけで消毒、止血、傷口を閉じる効能がありますの」
舞園「へぇ……家にほしいなぁ」
不二咲「佐天さんも、舞園さんも無事でよかったぁ。でも、桑田くんはどうしたのぉ?」
桑田「」
弐大「なぁに心配はいらん!! 気絶しちょるだけだからのう!!」ガッハッハッハ
佐天「桑田さんも正気を失っていて、私達が襲われた所を白井さんに助けてもらったんですよ」
不二咲「そうだったんだぁ…」
舞園「そういえば、石丸くんと大和田くんの姿が見えませんね。一緒に風紀委員になったと聞いていたんですけど」
不二咲「今二人は、他の風紀委員の人達と一緒に避難活動の手伝いをしにいってるんだぁ」
ドンドンドンッ!!!
佐天「わっ!?」
終里「敵かァッ!」
ドンドンドンドンッ!!!!
石丸『僕だ!! 石丸だ! 開けてくれ!!!』
黒子「石丸さん!? 他の方はどうしたんですの!?」
石丸『話は後だ!! 兄弟が……兄弟がッ!!!』
~十数分後~
大和田「…………」
舞園「ひどい怪我……」
黒子「とりあえず、できる限りの治療はしましたわ……」
不二咲「……はい、終わったよぉ」
石丸「すまない………」
終里「そんで、何があったんだよ」
黒子「他の風紀委員の方は…?」
石丸「…………避難させていた人達の中に、鬼が紛れていたんだ…」
佐天「え…?」
石丸「完全に油断していた僕は……頭を殴られて………」
石丸「目を覚ましたら………兄弟が僕の事を庇っていて…………」
弐大「それであんな重症をのぅ……」
石丸「他の風紀委員達が戦っている間に………僕は……兄弟を背負って………」
石丸「逃げてしまったんだ……! 皆が戦っている時に………僕は……僕は………!!」
不二咲「石丸くん………」
ウィーンッ
弐大「無? 今扉が開いた音がしなかったか?」
黒子「セキュリティが…?」
佐天「もしかして、他の人達が帰ってきたんじゃないですか!?」
初春「行ってみましょう!」
タタタ…
???「なぁに、せっかく私が来たっていうのに出迎えの一つもないのぉ?」
???「全くその通りですよね!!」
???「うるさいわぁ、ちょっと黙ってなさい」
黒子「!! 貴方は……!!」
???「あらぁ? 御坂さんの取り巻きの白井さんじゃなぁい」
黒子「……食蜂操祈、貴方どうやって支部に入ったんですの?」
食蜂「こう。ちょちょいっとねぇ」
左右田「この俺様にかかれば、こんな機械なんて楽勝だぜ!」
初春「んな……無理やり開けようとすれば、警報が鳴るはずなのに…」
弐大「無、左右田ではないか」
左右田「ああん? 弐大じゃねぇか。オメーこんなとこでなにしてんだよ」
弐大「これはこっちの台詞じゃ」
終里「なんだ左右田、またオメー女の周りフラフラしてんのか。止めろよな気持ちわりーから」
左右田「うっせうっせ!! 俺は好きで女王に従ってんだよ!!」
終里「お、おう……」
食蜂「御坂さん、来てないのねぇ」
黒子「お姉様がどこにいるか知ってるんですの!?」
食蜂「し、知らないわよぉ。てっきりここにいるものだと思ったのだけれど…」
黒子「そうですの…」
桑田「おい!! 縄を解きやがれェ!!」ジタバタ
佐天「うわッ目を覚ました!!」
桑田「うおおおおおおおッ!!!!」ガタガタガタ
終里「うっせーぞ!! 一生土下座でしか過ごせないようにしてやろうか!!」
弐大「しゃあないのう。また気絶するツボを……」
食蜂「あーもう、うるさいチョロ髭ねぇ。黙りなさい」
ピッ
桑田「ひぐッ!?………あれ? オレって一体何をしてたんだっけ…? うわ!? オレなんで縛られてんの!?」
初春「え…」
舞園「正気に……戻った?」
桑田「あっ舞園ちゃんじゃ~ん。ねぇ、この縄解いてくんない?」
─────
───
──
─
西園寺「疲れた~!! もう歩けな~い!!」
打ち止め「疲れたって、さっき休んだばっかりだよってミサカはミサカは───」
西園寺「だからうるさいっての!! 少しは黙れないの!?」
打ち止め「(もしかして、ミサカと同じくらいって思ったの根にもってる…?ってミサカはミサカは考察してみる)」
西園寺「ねぇ白髪コンビ!」
霧切「しら…?」
西園寺「コイツあんたらの子供でしょ!? しっかり躾けててよ!」
打ち止め「みっミサカはそんなんじゃないよ!ってミサカはミサカは否定してみるッ!!」
西園寺「それじゃあ、コイツ等はお前のなんなの?」
打ち止め「そ、それは…キリギリは家族だし、一方通行は……とにかく! 二人は大切な人なの!ってミサカはミサカは言ってみる!!」
西園寺「うわ、ガリヒョロのもやしに加えてロリコンだったの…? しかもアクセラレータって…背筋ゾクってするんだけど」
一方通行「…………血液逆流させてやろォか……?」
霧切「落ち着いて。こんな状況だもの、イライラするのも仕方ないわ」
一方通行「……そォいうお前も、さっきから髪の毛いじりまくってるじゃねェか」
霧切「………………」
西園寺「なに? 反論できないの? アクセロリータ(笑)」
一方通行「」ブチ
ガシッ
西園寺「ひゃッ!? な、何!? 放してよこの変態!!」
グイッ
西園寺「ひゃあッ!?」
一方通行「イイカゲンにしろよおい……」ゴゴゴゴゴゴゴ
打ち止め「ちょ、ちょっと一方通行! 落ち着いて!ってミサカはミサカはあなたを必死に宥めてみる!」
一方通行「なァに……ちよォっとオシオキするだけだ……ベクトル変換したデコピンをなァ!!」
打ち止め「それ絶対痛いじゃすまないよね!?ってミサカはミサカは思わず想像してオデコを抑えてみる!」
西園寺「う、うぇぇええええんッ!! 一方通行おにいがいじめるよぉおぉお!!」
一方通行「泣いたってもォ遅い。そォ~ら…」グググググ
打ち止め「ちょ、ちょっとキリギリも止めてよ!!ってミサカはミサカは懇願してみる!!!」
霧切「一方通行」
一方通行「なンだ」
霧切「死なせるのはまずいわ。意識を失う程度にしなさい」
打ち止め「それも相当ヤバイよね!?ってミサカはミサカはつっこんでみる!!」
一方通行「いっくぞォ~~~…」
西園寺「あぶあぶあぶあぶ…」ブクブク
打ち止め「誰か~~~!!! この人を止めて~~~~!!!!ってミサカはミサカは叫んでみたり~~~!!!」
ゴォッ!!!
一方通行「!!?」
大神「ぬううううううううッッ!!!!!」ゴォッ!!!!
一方通行「!!」
ガキィインッ!!!!
大神「(これは……!? 我の力が逆流してくる………!?)」
大神「ぐ……おおおおおおおおおおおおおおおおッッッッ!!!!」
ズンッ!
ベコンッッッ!!!!!!
打ち止め「ひゃああああああああッ!?地面にクレーターが!?ってミサカはミサカは逃げてみたり!!」
一方通行「反射を受け流しやがっただと……!?」
大神「ふー…ふー…」
大神「!! 霧切、無事だったのか!? 此奴から離れろ!!」
霧切「それには及ばないわ。誤解だもの」
大神「誤解だと…?」
上条「おお~い大神~いきなり走り出してどうしたんだ~?」タタタ
上条「ん? おお一方通行!! お前無事だったのか!!」
一方通行「お前は………」
~~~~~~~~~~~~~~
大神「すまなかった一方通行。てっきり我は幼女が鬼に襲われていると…」
一方通行「別に気にしてねェよ…」
大神「そうか………」
上条「あんたが苗木の言ってた霧切か」
霧切「苗木くんが…?」
上条「ああ、随分前から連絡がとれないって心配してたぜ」
霧切「そうだったの…苗木くんは?」
上条「危険だから向こうの病院に置いてきた」
霧切「そう…その方がいいわね」
上条「気が向いたら顔見せてやってくれないか」
霧切「…分かったわ」
ここまでだべ
乙
一方の三人称は『オマエ』
>>605
失礼したべ
脳内補完頼むべ
続き書くべ
~イ
上条「…ん?」
朝日奈「お~い!! さくらちゃ~ん!!」
大神「朝日奈!!」
朝日奈「よかった~! 無事だったんだね? 怪我してない?」
大神「我は大丈夫だ。朝日奈こそ怪我していないか?」
朝日奈「わたしも大丈夫! 皆が守ってくれたんだよ。ほら!」
浜面「おい朝日奈、いきなり走りだしてどうした…うわッ!? 知ってる顔が色々いる!?」
澪田「うっひょ~いっぱいいるっす!」
上条「浜面じゃないか。いつもの連中と一緒じゃなかったのか?」
浜面「ちょっと色々あってな。お前らも無事でよかった…っていうか、お前らがあんな奴らに負ける訳ないわな」
霧切「戦刃さん…?」
戦刃「あ、霧切さん。その…」
霧切「あなたも無事なようでよかったわ」
戦刃「う、うん…」
葉隠「オーガきた!これで勝つる!!」
上条「げんころッ!!」ガッ
葉隠「そげぶッ!?」ゴッ
上条「お前…この間はよくもやってくれやがったな…」
葉隠「か、上条っち! ま、待つベ!! あれには深い事情があって…!」
上条「聞く耳なんぞない!」
葉隠「ほ、ほら!! 向こうの感動的なシーンを邪魔しちゃ悪いべ!」
大神「お主ら……朝日奈を守ってくれて感謝する……!」
浜面「お、おいおい! 顔をあげてくれよ!」
澪田「そうすっよ! 主に頑張ったのはむくらちゃんと仕上ちゃんっす!」
浜面「俺だって大した事はしてないさ。皆戦刃が頑張ってくれたおかげだ」
戦刃「わ、私も別に…大した事してない…」
大神「それでも───」
西園寺「小泉おねえ!! どうしたの!?」タッ
打ち止め「サイオンジ!ってミサカはミサカ走り出すサイオンジを呼び止めてみる!」
西園寺「おねえ! おねえ!……あんた達、おねえに何をしたの!?」
浜面「そいつは周りの奴らと同じように、凶暴化してたんだ」
澪田「最初は澪田を刺そうとしたんっすけど、今度は自殺しそうになって…」
戦刃「…だから気絶させた」
西園寺「そんな…おねえが、鬼の奴らと同じに…!?」
葉隠「そんなとき、俺は凄い発見をしたんだべ!!」
上条「凄い発見?」
朝日奈「あ~…あんま真面目に聞かない方がいいよ。突拍子もないし…」
葉隠「何を言うベ!! まずはこれを見て欲しいベ!」バッ
霧切「それは…」
西園寺「わたしがおねぇにあげたモノクマのキーホルダーだ…」
葉隠「あの放送だと、鬼は全員このモノクマのグッズを持っているらしいべ。つまり…」
葉隠「鬼が凶暴化したのはこれが原因だべ!!」
一人称は唯吹だろ
シ~ン……
葉隠「どうだべ? とんでもない事実に思わず黙ってしまったか? さっ情報料1万円貰うべ!」
大神「……すまぬ葉隠、それはもう知っている」
葉隠「えっ」
上条「見せたほうがはええな。貸してくれ」
葉隠「いいけど、壊すなよ? 大切な証拠なんだからな」
上条「それは無理な相談だ」スッ
パキィイン!!
葉隠「うひゃあッ!?」
朝日奈「モノクマが消滅した…!?」
一方通行「…そンな事だろうと思ったぜ」
葉隠「どッどういう事だべ!? どんなトリックを使ったんだべ!?」
~幻想殺しと病院であった事を説明~
>>612
すまん、最初別のキャラにしゃべらせてたの直すの忘れてた
最近そういうミス多いな…本当にすまん
霧切「……決まりね」
西園寺「それじゃあ、小泉おねぇはわたしがあれをあげた所為で……」
朝日奈「幻想殺しで治せないの? センパイがああなっちゃったのは能力の所為なら…」
霧切「さっきの説明をちゃんと聞いていた? 幻想殺しは直接触れないと効果を示さないのよ」
上条「蟲が脳に入り込んじまってるから、どうしようもないんだ…すまん」
西園寺「そんな…」
浜面「どうする? 一旦病院に戻るか?」
澪田「伊吹は賛成っす。真昼ちゃんとむくろちゃんの怪我のちゃんとした治療もしてあげないと行けないし」
戦刃「私はこんな怪我、平気だから」
澪田「……」ツン
戦刃「………!」ビクッ
澪田「ほらー! やっぱりやせ我慢じゃないっすかー! 無理しちゃ駄目っすよー!」
霧切「行くなら早くしましょう。いつ鬼が来てもおかしくないのだから」
浜面「………そういえば、さっきから鬼がこないな」
大神「気配も感じぬな…」
戦刃「さっきまで間髪いれずに来ていたんだけど……」
上条「っていうか、俺達以外いなくないか?」
「ツマラナイ…」
「「「「「「「「「「「!!??」」」」」」」」」」」
カムクラ「少し才能を行使しただけで、数百人の包囲網を突破できる……ツマラナすぎますよ」
霧切「カムクライズル……!!」
浜面「鬼の大将の…!!」
大神「我が、気配を察知する事ができなかっただと……!?」
上条「まさかコイツが他の鬼達を……!?」
カムクラ「『超高校級の諜報委員』…」
浜面「姿が消えた……!?」
戦刃「……!! 戦えない人達は早く逃げて!!!」
葉隠「わ、分かったべ!!」
朝日奈「うん!!」
カムクラ「『極道』、『御曹司』、『王女』…」
カムクラ「……跪け」
ズンッッ!!!!
浜面「うぐッ……!?」グググググググ
朝日奈「な、なにこれ………身体が……」グググググググ
西園寺「身体が……重くて……動かな……」グググググググ
カムクラ「……これもツマラナイ…」
上条「(俺も身体が……あれは能力じゃないのか!?)」
大神「ぐ…うう」ググッ
葉隠「オーガ、動けるんか!?」
大神「なん…とか、な…」
カムクラ「……ほう、上に立つ者の才能を使用した『言葉の重み』でも、まだ動けますか」
一方通行「……おい、大神。役立たず共を持って早く逃げやがれ」
大神「一方通行、お主も動けるのか……?」
一方通行「どォやら、人格破綻者筆頭の俺には『言葉の重み』とやらは効かねェみたいだな」
一方通行「行け。動けるといっても、その調子じゃァ碌に戦えねェだろ」
大神「しかし…………」
一方通行「さっさといけっつってンだよッ!!」
大神「ッッ………行くぞ皆!」ガシッ
霧切「一方通行…!」
打ち止め「一方通行ァァァアア!!!」
葉隠「頼むべ、アクセラっち!!!」
ダダダダダダ…
カムクラ「逃がしましたか…ツマラナイ事をしますね」
一方通行「いってろ紛いモンが」
カムクラ「学園都市第一位『一方通行』……楽しませて下さいよ」
一方通行「上等だァ。相手になってやるよ『超高校級』」
ここまでだべ
久しぶりだべ
続き書くべ
─────
───
──
─
狛枝「…………」
江ノ島「あのさー さっきから何黙っちゃってんの? キモいんだけど」
狛枝「………」
江ノ島「もしも~し? 狛枝センパーイ?」
狛枝「……悪いけど、キミみたいな奴と話す口は持ち合わせていないんでね」
江ノ島「は~い、今話しました~ざんねーん!!」
狛枝「……………」
江ノ島「はいはい、またダンマリですね?」
江ノ島「それで、どうするつもり?」
狛枝「決まってるよ。『超高校級の絶望』を滅ぼすのさ」
江ノ島「なるほどねぇ。アタシを殺して、学園都市を救った英雄になるつもりなんだ」
狛枝「キミだけじゃない。"『超高校級の絶望』を滅ぼす"んだよ」
江ノ島「……ふ~ん。学園都市ごと吹っ飛ばすつもり?」
狛枝「…………」
江ノ島「絶望に堕ちた人達以外の人はどうするつもり? 一緒に吹っ飛ばすの?」
狛枝「……全て希望が更に輝く為の犠牲だよ」
江ノ島「いいねぇ、その考え方嫌いじゃないわよ? アタシの場合希望じゃなくて絶望だけどね」
狛枝「キミはその為の第一歩って訳さ」
江ノ島「…ところでそのナイフ。それでアタシを一突きって訳?」
狛枝「本当なら、原型を留めない程にグシャグシャにしてやりたい所だけどね…」
江ノ島「できるの?」
狛枝「運がよかったら…ね」
江ノ島「そっ」
ズズズズズズズ…
狛枝「……その黒い霧。それがキミの能力」
江ノ島「そう、名前は『絶対絶望<ディスペア>』…ま、すぐに飽きるだろうから、覚えなくていいよ」
江ノ島「効果は…もう知ってるだろうから説明しなくてもいいよね?」
狛枝「…………」
江ノ島「あ~もう、お姉ちゃんを相手にしてる気分だよ」
狛枝「ふっ!」
江ノ島「おっと」ヒョイ
狛枝「……!」
江ノ島「っと」クルッ
江ノ島「でも、ナイフの腕はお姉ちゃんの方が断然上だねっ」
狛枝「ボクみたいなクズと『超高校級の軍人』である戦刃さんを比べるのは気の毒だよ」
江ノ島「いいのいいの。どうせお姉ちゃんなんだし」
江ノ島「さて…今度はアタシの番ねッ!!!」
ズズズズズズズズ…
狛枝「(霧が一か所に集まって…)」
江ノ島「え~っとなんだったけ? あーそうそう学園都市第二位の『未元物質』!」
江ノ島「その能力の詳細をとあるルートから入手してね。参考にさせてもらったんだ」
江ノ島「だ・か・ら! こんな事もできるようになりました~!!」
ジャキンッ!!
江ノ島「グングニルの槍~!!」
狛枝「なるほどね。モノクマのグッズはそうやって作ったのか…」
江ノ島「そゆ事! 行け!グングニル×10!!」
ゴォッ!!!
ザグザグザグザグザグザグッ!!!!
江ノ島「もう終わり?」
狛枝「そんな訳ないでしょ」ヒョコッ
江ノ島「……一応、全方位で避けられない所に放ったんだけど。なんかの能力?」
狛枝「いや、ボクは能力者なんかじゃない……この街で自分の才能のコツを掴んだだけさ」
江ノ島「あの『幸運』をコントロールできるようになったっての? それはそれで厄介ね…」
狛枝「それで? これで終わり?」
江ノ島「んな訳ないでしょ! まだまだ!」
ゴォッ!!
狛枝「おっと」
江ノ島「ちっ…!! グングニル×100!!!」
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!!!!!
江ノ島「ハァ…ハァ…」
狛枝「ふう、今のはちょっとまずかったかな」
江ノ島「は、ハァァァアアアッ!?」
狛枝「だから言ったでしょ。コツを掴んだって」
江ノ島「コツって……」
江ノ島「そ、そうだ! そういやアンタの『幸運』って『不幸』と比例すんのよね!」
狛枝「そうだよ。それが?」
江ノ島「だったら先にこんなに『幸運』な目にあっちゃったら、溜まりに溜まった『不幸』がとんでもない事になるんじゃない?」
狛枝「そうだね…例えば」
ブチブチブチッ
狛枝「工事現場から鉄骨がたくさん落ちてきたりね」
ガラガラガラガラッ!!!!!
江ノ島「え!? なんでアタシに向かって───くッ!!」
ザザザザザザザザザザザザッ!!!
狛枝「ふぅん。霧で受け止めたか。でも───」
江ノ島「───が、は」
狛枝「これで、キミは終わりだよ」ググ
江ノ島「あが……こんなにあっさりやられるなんて…ぜつ、ぼう、て…」
ドサッ
狛枝「………」
狛枝「次、隠れてないで出てきたら?」
ザザザザザザザザザザザザザザ───!!!
狛枝「…やっぱりね」
江ノ島「ほう、今までの私様が偽物だと気づいていたのか」
狛枝「…これも、『未元物質』を参考にしたものかい?」
江ノ島「そうじゃ。最近『未元物質』は人体を作れるようになったらしいから、それを参考にさせてもらった」
江ノ島「だが、さすがに全てを模範するのは無理でな。操り人形しか作れなかったのじゃ」
狛枝「……キミも偽物?」
江ノ島「さあ? どうじゃろうな?」
狛枝「まあいいや。どうせ絶望は絶滅させるんだ。全部殺すだけさ」
江ノ島「ふふふ…さっきの江ノ島は江ノ島の中でも最弱…江ノ島の面汚しよ」
狛枝「そういうのはもういいから、さっさと来てよ」
─────
───
──
─
一方通行「……ッ!!」ガッ
ドォオオオオオオオッ!!!
カムクラ「………」スッ
一方通行「ちっ…!!」
奴の言動、行動から推測して、恐らく奴の能力は『全ての超高校級の才能を行使できる能力』。
つまり、さっき『反射』を受け流した『超高校級の格闘家』の才能も使えるという事。
奴に反射が通用しない以上、接近戦は危険。今までの経験で学ンだ事だ。
カムクラ「………」
一方通行「そっちに動く事は予測済みなンだよ!!」
ゴォッッ!!!
カムクラ「………」
一方通行「どォして当たらねェンだよ…!!」
思わずそンな声が出る。
俺の攻撃は全て不発───
地面を崩しても、瓦礫を飛ばしても、ビルを崩壊させても、奴は傷一つつかずにそこに立っていた。
カムクラ「ツマラナイ…」
一方通行「なンだと?」
カムクラ「仕方がないから教えてあげますよ。僕が使っている才能は『超高校級の占い師』と『ギャンブラー』…」
カムクラ「『3割の確立で当たる占い』に『賭ける』事で正解率を上げているんですよ」
一方通行「……それで、俺がどこに攻撃を仕掛けるか。どこに避ければ安全か、占ってた訳か」
カムクラ「さすが第一位と言うべきでしょうか。その通りですよ」
一方通行「………ふざけてやがる」ボソッ
100%当たる占いなンて、それは最早『運』でも『分析』でもなく、『予知』じゃねェか。
一方通行「………だったら」
ドゴンッッッッッッッ!!!!!!
カムクラ「!!」
地面を思い切り踏み抜く。さっきまでの攻防で既に崩壊していた地面はあっさり抜け落ち、俺と奴は地下に落ちていく
一方通行「"避けられない攻撃"をすればァいいだけの話だろうがァァァァ!!!!」
落ちていく奴に目掛けて、同じく落ちていく瓦礫を飛ばしていく。
カムクラ「……この程度が"避けられない攻撃"ですか?」
奴は音速を軽く超えているはずのそれを軽々と避けていく。
一方通行「んな訳、ねェだろォがよォォオォ!!」
奴が瓦礫を避ける事は予測済み。本当の狙いは、瓦礫を避けた事で生じる一瞬のラグ。
一方通行「喰らいな」
手の中で圧縮させていた空気を奴に向けて解放する。
辺り一帯に台風を軽く超える暴風が吹き、奴は紙のように吹き飛ぶ。
一方通行「……………」
一方通行「(地下街は完全に崩壊したな…この分だと、地上にも結構な被害が……)」
ガラガラッ
一方通行「!!」
カムクラ「……ああ、今のは危なかった。死ぬかと思いましたよ」
一方通行「な────」
ガッ!!
一方通行「がは…!!?」
カムクラ「……『運』がよかった。おかげでかすり傷で済みましたよ」
一方通行「(『運』だと…?! 『運』であれを避けたのか!?)」
カムクラ「そうですよ。『運がよかった』…それだけです」
ガッ!! ゴッ!!
一方通行「あが……ぐッ…!」
カムクラ「所詮貴方もこの程度でしたか…ツマラナイ」
一方通行「お……おああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!!!!!!!!!!!!」ゴォッ!!!
カムクラ「それが"翼"ですか…なるほど」
一方通行「あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
ゴォオオオオッ!!!!!!!
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!!!!
一方通行「…………!!」
カムクラ「……しかし、幾ら強くとも、避けてしまえば無意味です」
一方通行「……く…そ」
カムクラ「『超高校級の格闘家』、『超高校級のボディーガード』………」グググ
一方通行「ぐ、あああああああああああッ!!」グオッ
カムクラ「………ツマラナイ」
ここまでだべ
このSSまとめへのコメント
ようやく事件が動き出し、キャラも出そろって面白くなってきた。
今後の展開に期待
頑張って
面白かったのに途中で終って残念