レイジ「セイ、あのボールって機体気に入ったから改造してくれ」 (83)

セイ「え、ボールを…?なんでボールなの?」

レイジ「こないだ自主特訓した時に使ったんだが、相性がいい気がするんだよ。だから改造してくれ」

セイ「ええー…ボールって最弱もいいところだよ?あんなのよりビルドストライクを使ってよ」

レイジ「ありゃ良い出来だけどさあ、どんな機体でも扱える腕になっておいたほうが本番にも活きそうだろ?
    俺はあのボールも乗りこなしてみたいんだよ」

セイ「うーん…そこまで言うならやってみてもいいけど…。じゃあ、どういう風にしたいの?」

レイジ「ああ、おまえん家の店で見繕ってみたんだが、まずこの>>5ってガンプラを改造に使ってみてくれよ」

セイバー

レイジ「これだ。…えーと、セイバーガンダムってやつだな」

セイ「へぇー…セイバーかぁ。面白いのを持ってきたんだね。どうしてこれなの?」

レイジ「んー…特に根拠はないんだがティンと来たっつーかな。ビルドストライクに似てる気もするし」

セイ「そうだね。セイバーはビルドストライクの素体にしたストライクガンダムと同じ、コズミック・イラのガンダムだし。
   所属軍は違うけど技術的にも系統が通ってる部分もあるよ。ちょっとお話の中では不遇…なんだけど、僕はかっこよくて好きだなあ」

レイジ「へー、そうなのか。じゃあ適当に良さそうな部分を見繕ってボールに付けてくれ」

セイ「素体がボールなのはやっぱり変わらないんだ…。仕方ないなあ。でも、セイバーだけだとちょっと物足りないから
   もう少し他のガンプラも探そうか。んー、>>15>>20なんてどう?」

アッグ

アレックス

セイ「えーと、アレックスはいいとして…あっちは何処にあるかな…。えーと、ああ、あったあった。これだよ」

レイジ「うえっ、なんか随分古い感じのガンプラだな…なんだこれ?」

セイ「EMS-05、アッグだよ。マイナーな機体だから旧キットぐらいしかないんだよね」

レイジ「なんつーかキワモノな機体だなぁ…腕にドリルついてるし顔もモグラみたいだし…こんなもん使うのか?」

セイ「ボールみたいな機体に合わせてみるなら、こういうマイナーどころから持ってくるのもファンのツボを突けるかなって思って…
   …正直ボール素体でそんなに強い機体を作れるとも思えないし、そういう方向でアプローチしてみるのもいいかなあっていう」

レイジ「悲観的だなお前…ちゃんと作ってくれる気あんのか?」

ラルさん「いや、そのチョイスは悪くないぞ」

レイジ「(また急に現れたなこのおっさん)」

ラルさん「ドリルは男のロマンだぞ!ジオンが誇る素晴らしき武装であり、メカが好きな全ての男が憧れる武装の1つと言っても過言ではない!」

セイ「う、うん…確かにドリルも面白いなあと思った点ではあるんだけど…」

レイジ「まあいいや。で、もう1つのこっちは?まあ普通のガンダムっぽい顔だけど」

セイ「こっちはアレックス。正確にはガンダムNT-1かな、アレックスは通称なんだよ。
   最初のガンダムシリーズの舞台の1年戦争を題材にしたOVAに出た機体で、初代ガンダムの後継機にあたるかな。
   戦争後期の新しい技術が多数使われてるんだよ」

ラルさん「ボールと同じ時代、同じ軍という点では親和性は高そうじゃな。性能に開きはかなりあるが…」


セイ「まあセイバーの時点で結構飛んでるからね…。じゃあ、このあたりを使って作り始めてみるよ」

レイジ「アレンジは任せたわ。俺はそういうアドバイスは出来そうにないからな」

セイ「難しい素体なのに人任せだなぁ…やってみるけどさあ」


~~~~半日後~~~~~~~~

セイ「じゃーん!レイジ、出来たよ!こんな感じでどうだろ」

レイジ「おおっ、なんか随分ごっつくなったじゃん!」

セイ「ボールのアームをアッグのドリルと換装して、キャノン砲をセイバーのアムフォルタスプラズマ収束ビーム砲にしてみたんだ。
   あと、ボールに合わせて改造した着脱式のチョバムアーマーも作ってみたよ。ボール自体が人型じゃないから変形とかは出来ないけど、
   出力の高いセイバーから色々パワーゲインを持ってきてるから、かなりの高速戦闘は出来るようになってるはずだよ!」

ラルさん「ほう、これは中々…連邦の鉄の棺桶にしてはずいぶん殺気を感じる仕様になったようだな。特にドリルが」

セイ「そ、そうだね。高速一撃離脱を活かした戦法なんかも出来るんじゃないかな」

レイジ「うーん、面白い…面白いんだが、なんか足りなくねーか?」

セイ「え、そうかなぁ…」

レイジ「もう1個加えてくれよ。>>30な!」

~ジオン公国バー~

ラルさん「邪魔するよ」

ジオン兵A「あっ、ラルさん!どうもです!」

ジオン兵B「ジーク・ジオン!…って、また例のスペシャルな少年連れじゃないですか…ラルさん、もしかしてまた…」

ラルさん「うむ、またもやなのだが、この少年の相手をしてやって欲しいのだ」

ジオン兵C「またですか…ラルさんの頼みなら仕方ないですが…」

レイジ「ふっふっふ、お前らじゃ正直練習相手には物足りないんだが、慣らし運転にゃいいかもな」

セイ「ううう…せっかくそれなりにクラシックな感じに収まったと思ったのにアレを積む事になるなんて…良かったのかなあ」

レイジ「行くぜ雑魚共!この新型ボール、名付けて>>35(名前)でなあ!」

まんこ

レイジ「まんk…」

セイ「おいいいレイジ!何言おうとしてんのォー!!」

ガンプラバトルだから子供に言えない単語はNGな!>>40

ボルドストライク

レイジ「ボルドストライクだー!」

セイ「えっ…なんて捻りのないっていうか、僕のビルドストライクのパロじゃ…」

レイジ「名前なんて拘らなくていいんだよ!性能が良けりゃあ!!」

セイ「卑猥な単語を叫ぼうとしてた人のセリフとは思えないよ」

ジオン兵A「何をしに来たかと思えばボールを改造して参戦とは…我々を愚弄しに来たのかー!
     …しかし情けないが普通のボールにも1:1で勝てなかったのだから、また集団で挑ませてもらうぞ!」

セイ「本当に情けないよそれ」

ジオン兵B「問答無用!行くぞガキ共!!」

~~~~~~~~~~~~~~

レイジ「月光蝶システム起動っと」

ズビシュワワワワワーー

ジオン兵A「ジオン公国に栄光あれぇー!!」

ジオン兵B「ア、アメリアー!!!」

ジオン兵C「ネ、ネエサン!マリアネエサンー」

レイジ「よええ…雑魚すぎて何の面白みもねえ…」

ジオン兵A「我々が戦闘描写を省かれるほど一瞬で蹴散らされるとは、あのボール魔改造しすぎだぞ!」

セイ「主にターンAのせいだけどね」

ジオン兵B「プラモの出来もある!が、我々のような宇宙世紀素組みキットでそんな魔改造に勝てるわけがなかろうが!」

ラルさん「仕方ない…では、ワシがお相手させてもらおうか。これ以上バーの皆の面子を潰させるのは忍びないのでな」

レイジ「あーん?なんだおっさん、また関節の動かないグフでも出す気かよ。あれじゃもっと勝負になんないぜ」

ラルさん「いや、ワシはこいつを出そう」

セイ「それは…!!1/60グフ!?それに>>45>>50のパーツが加わってるように見えるよ!」

turnX

テキーラガンダム

セイ「タ、ターンXっぽい機構があるけど…まさか?」

ラルさん「そう、ジオンの傑作機グフにターンXの機能を組み込んだのだ!ターンタイプにはターンタイプでないと勝てんからな。
     しかも黒歴史の力を黒歴史の祖たるシリーズの機体に組み込むこの矛盾の発想!これぞタイムパラドックス改造よ!」

ジオン兵A「しかも頭のあれはテキーラガンダムのソンブレロ…!?なんて渋いチョイスなんだ!
      やっぱりラルさんはそんじょそこらのガキ共とはセンスが違いますね!」

ラルさん「フフフ、バーで戦いとしゃれ込むからには、大人の嗜む酒の1つでも組み込む小粋さを見せつけんとな?」

ジオン兵B「流石だなー憧れちゃうなー」

セイ「あ、ああ…あれってテキーラガンダムなんだ…。さすがの僕でもキット化すらされてないのはすぐには分からなかったよ」

ラルさん「しかも1/60スケールグフ…これを入手するのは骨が折れたぞ。さあ少年、ワシのこの>>55(名前)の挑戦を受ける気概はあるかな?」

マイサン

ラルさん「マイサンの挑戦を!」

レイジ「マイサン…」

セイ「ええっと…息子みたいなもんって意味ですよね?」

ラルさん「そう、ワシの大きく大地にそびえ立つマイサンなだけであって特に性的な意味などはない」

レイジ「なんでもいいけどよ…まあ、受けてたってやるよ!一戦始めるとするか!おっさん!」

ラルさん「おうとも!少年、簡単に勝てるとは思わんほうが良いぞ!」


ビシュウウウウウン…ゲームスタートナンチャラカンチャラー

レイジ「悪いが長々とやる気はないんだ、先手必勝ってな!月光蝶!」

ラルさん「そう来ると思っておったよ、こちらも月光蝶システムを起動する!」

ドッヴァアアアアアアア

レイジ「!? 相殺されたのか!」

ラルさん「ターンタイプに勝つにはターンタイプ、月光蝶には月光蝶というわけだ…だが」

レイジ「うあっ、お、押し負けてきてるじゃねえか…!」

ラルさん「同じシステムだったとしても、君のボールとワシのマイサンとではモノの大きさ、スケールが違いすぎるぞ!
     当然出力も範囲も別物になっておるのだ!」

セイ「ダメだ!一度退避しないと巻き込まれるよ!」

レイジ「くっ…!」

レイジ「危ねええ…紙一重で灰にされるところだったぞ」

セイ「チョバムアーマーをパージして軽くしたんだね。危なかった…」

ラルさん「ムッ、仕留めるには至らなかったか…流石にそう簡単に済む相手ではないな」

セイ「レイジ、月光蝶の押し合いじゃあのグフには勝てないよ。ここは機動性を活かして回り込もう」

レイジ「ああ!」


ラルさん「フム…ちょこまかと小賢しい動きをする。だが、このマイサンもただ的になっていると思って貰っては困るぞ」

バシュッバシュッ

レイジ「くっそ…ただでさえ月光蝶のせいで背面に回りづらいのに、ムチまで振り回してきやがった!」

セイ「あれに当たったら電撃でシステムがやられる!レイジ、気をつけて!」

レイジ「動けるようになると面倒な相手だなあの青いのは!ここは>>72を使って攻めるか…」

イデオンガン

レイジ「イデオンガンを使うぞ!こいつで吹き飛べぇぇっ!!」

セイ「グレンキャノンもだ!」

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     ;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::ヽ
ドッグオオオオオオオオオオオオオオオン

ラルさん「ええ~~~~~~!?(ガビーン)」

ラルさん「アリなの!?ガンプラバトルでイデオンガンを持ち出すとかワシ聞いてないんだけど」

セイ「シニア世代なのに勝てばよかろうなのだって名言を知らないのラルさん?にわかなの?」

ジオン兵A「月光蝶システムにイデオンガンまで積むとか、最近の子供節操なさすぎるんだけど…」

ジオン兵B「もうやだサンダーボルトでも読んでハードな世界に耽りたい」

レイジ「ふーっ、パワー負けした時はどうなるかと思ったがイデオンガンを積んでおいて正解だったな。見事にバラバラだぜ」

ラルさん「クッ…戦いとは…戦いとは…」

レイジ「ん?何をブツブツ言ってんだおっさん」

ラルさん「真の戦いとは!こういうものだぁっ!!」

ブワワワー!ズガガガ!

レイジ「うわ、バラバラになった機体がバラバラのまま襲ってきやがった!」

セイ「ブラディー・シージ!?そんなものまでグフに取り入れてたの!?」

ラルさん「ターンXの機能とは何も月光蝶システムだけではないわ!節操のない子供にはこのワシの本気でもってお灸をすえてくれよう!」

セイ「マズイよ、レイジ!装甲をパージしたボールじゃあの攻撃にいつまでも保たないよ!避けないと…!」

レイジ「さっきから…!避けようとしてるんだが!なんでかマトモに動かねぇんだよ!!」

ラルさん「お忘れでないかな?グフに加えた他のMSの事を…」

セイ「!?」

ラルさん「テキーラガンダムの帽子には気流を操作する効果がある!風を操れば、幾らブースターを強化しようが
    姿勢制御系の脆弱なボールの機体操作など封じるのは容易いのだ!これぞ風の必殺流法(モード)ッ!!」

レイジ「ダメだ、前を向くのもできねえ…!」グルングルン

ラルさん「さながら暴風の中に浮かぶ凧よ!いや、形から蛸かな?ワッハッハ!!」

レイジ「ダメだ、イデオンガンとか外付け武器が殆ど攻撃でやられちまってきてる…!おまけにパーツ自体がバラけて飛び回ってるから
    こっちから攻撃なんて当てられねえぞ!」

セイ「レイジ!もう一回月光蝶システムを起動するんだ!」

レイジ「なんでだよ!さっきモロにパワー負けしてただろ!!」

セイ「いいから!」

レイジ「ええい、こなくそっ!!」シュワアアアアアア

ラルさん「また月光蝶だと?戦場では冷静な判断を失った者から死んでいくのだ、所詮腕が立っても青二才か!こちらも月光蝶を…」

セイ「今だ!月光蝶ほどのパワーの武装を他の武装と併用は出来ないはず…!今飛び込めば!!」

レイジ「そうか、このタイミングなら風もバラバラパーツも止まる…!あのボディをこいつで貫けば!」

武器セレクト:ドリル

セイ「行けぇー!」

レイジ「うおりゃぁぁぁぁ!バーニア全開だぁぁ!!!」

ラルさん「なんと!?」

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