みつば「明日は成人式ね!」 ふたば「しんちゃんに会えるッス!」(162)

みつば「あんた、本当に変態パンツが好きね…」

ふたば「勿論ッス!」

ひとは「全く、純愛なんて無意味だよ…」

みつば「何言ってるのよ… まだ矢部っち一筋のくせに」ニヤニヤ

ひとは「それは… ガチレンファンだから…」ゴニョゴニョ…

ふたば「照れてる照れてる!」

みつば「みんな元気にしてるかしら」

みつば「…杉崎、吉岡、宮…宮上?とは中学校卒業してから会ってないからね」

ひとは「宮下だよ…」

ふたば「あ~、ひと、何気に覚えてるんッスね!」

ひとは「ウザかったから覚えてるだけだよ///」スイ~

みつば「まぁ宮下が一番ひとはのこと考えてたもんね」

草次郎「なんだ、お前たち、まだ起きてたのか?」

ふたば「パパ~!」

ひとは「もう寝るところ」

みつば「ちょっと! 明日は早いんだから送り迎えちゃんとしてよね!」
    「せっかく晴れ姿なんだから、きちんと目に焼き付けておいてよ」

草次郎「…」ウル
    (みつばも大人になったなぁ…)

みつば「ふぅ… やっと着つけが終わった…」

ひとは「みっちゃん、着物破けなくて良かったね」

みつば「ちょっと! どういう意味よ!」

ふたば「歩きずらいッス…」ヨロヨロ
    「ひえ…」ムニ

みつば「ちょっと! 何どさくさに紛れて胸触ってんのよ!」

ふたば「みっちゃん、おっぱい普通になって良かったね!」

みつば「うるさい! もう、早く行くわよ!」

ひとは「うるさい雌豚だね」

ふたば「わーい! しんちゃん、しんちゃん!」

草次郎「おーい、着つけは終わったのか?」

草次郎「…」

みつば「…何よ?」

ふたば「どう、パパー?」

ひとは「…」ムフー

草次郎「…三人とも綺麗になったなぁ!」ウルウル
    「パパは嬉しいぞ!」ガバ!

みつば「ちょっと、鼻水がつくじゃない!」

草次郎「タクシーを呼んであるから、みんなで行くぞ?」

ふたば「はーい!」


タクシーの親父「お客さん、成人式の会場までですか?」

草次郎「そんな感じで、へへへ」ニヤリ

タクシーの親父「ヒィ… ヤクザ?!」

草次郎「さぁ、早くお願いしますよ」(低音)

みつば「そうやって話してメーターを伸ばすつもりでしょ!」プンプン
    「早く発進させなさいよ!」

草次郎「こら、みつば!」
    「ごめんなさいね… うちの(子)が…」

タクシーの親父「うちの…!」
        (やばい… ガチな人拾っちゃった!)


タクシーの親父「着きました! 毎度あり~!」アセアセ

草次郎「随分と忙しい運転手だな…」
    「まぁいいや…」
    「そうだ、会場に入る前にみんなで写真を撮らないか?」

みつば「別に良いわよ」

ふたば「写真、写真~」

ひとは「…」

草次郎「誰かに撮ってもらうか… ええと…」
    「あ、すみません…」

矢部「はい、何でしょうか?」

草次郎「写真をお願いしたいのですが」

矢部「ええ、構いませんよ…って」

矢部「三つ子のお父様!」

草次郎「お、お前は…」

ひとは「矢部先生!」

草次郎「お前はまだひとはと付き合ってるロリコン教師…!」ゴゴゴゴ…

矢部「ちょ、ちょっと待ってください!」
   「もう、ひとはちゃんも成人してますし… 落ち着いてぇ!」

草次郎「高校生の娘に手を出した罪がそれで許されると思ってるのか?」ゴゴゴゴゴ

みつば「なんか長くなりそうね…」
    「先に行きましょ」

ふたば「そうするー!」

ひとは「…」スイー

みつば「もう、パパったら、いつまでたっても子供扱いなんだから…」
    「もう短大も卒業だって言うのに」

ひとは「私はまだ卒業じゃない」

ふたば「小生も~!」

みつば「う… ふたば、あんたはスポーツの特待生ってだけでしょ!」
    「ひとはが頭いいのは認めるけど…」ボソ

???「やっぱりみつばは短大なのね」クスクス

みつば「その声は!」

みつば「杉崎!」

杉崎「お久しぶりね… みつば」
   「あら、何その格好? これから七五三かしら」

みつば「ふん、自分は極道の女みたいなの着てるくせに!」

杉崎「何~!」

ふたば「そういえば、宮ちゃんとゆきちゃんは?」

杉崎「…!」ビク

杉崎「あ、あいつら、勝手にどっかに行くから困っちゃうわ!」

みつば「そんなこと言って、本当は迷子なんでしょ!」ピョンピョン

杉崎「ちょっと、引っ張らないでよ!」

ひとは「…」スイ~

みつば「あんた小学生のころから何も変わって無いわよね~」

ふたば「あ!」トテチテトテチテ

杉崎「ふん、そういうあんたも何も変わって無いじゃない」
   「上から下まで」

みつば「うるさい! うるさい! これでもあんたよりはおっぱい…」
    「あれ…」
    「ふたばとひとはは?」

杉崎「さっきまでいたわよね…」

みつば「…」

ひとは(矢部先生は無事だろうか…)
    「…さっきはこの辺にいたはず」
    「いない… やっぱり着物は疲れる…」

松岡「おかしいな… さっきこの変で怨霊の叫び声が聞こえたんだけど…」

ひとは「…ん?」

松岡「あれ…?」

松岡「もしかして…」キラキラ
   「もしかして、天才美少女霊媒師三女さんじゃない!?」

ひとは(変なの来たー!)

松岡「三女さん久しぶりね! 小学校以来会ってなかったけど、どう!?」

ひとは「どう、って…何が?」

松岡「もう、私の霊能力がだよ」モジモジ

ひとは(この人何も変わって無いよ!)ドーン!

松岡「ねえどう?! 何かオーラみたいなものは憑いてる?」
   「中学、高校の長期休みはずっと恐山にこもってたの!」

ひとは「い、いいんじゃないかな…」

松岡「本当?! やっぱり修業した甲斐があった!」
   「そのおかげか、今日は良く霊が見えるし!」

ひとは(またろくでもないことになりそうだよ…)
    (逃げよう…)

松岡「さっきは矢部っちの怨霊を見たし、その前はヤクザの化け物を見たのよ」キラキラ

ひとは(どっちも知人だよ…!)ドーン!
    「その、矢部先生の怨霊はどこで見たの?!」

松岡「え、入口の方をふらふら歩いてたけど…」

ひとは「ちょっと、行ってくる!」

松岡「え、除霊なら一緒に!」

ひとは「松岡さんは、ヤクザの方を…」

松岡「そうね、二手に分かれた方がいいわね」
   「こっちは任せて!」ダッ

ふたば「しんちゃーん!」

佐藤「?」

ふたば「しんちゃーん!」ガバ!

佐藤「うわあああ!」

ふたば「どうしたの、しんちゃん?」

佐藤「なんだ、ふたばか… 変わってないな…」

ふたば「しんちゃんもね!」

佐藤「俺は…」

千葉「お、ここにいたかイケ面!」

ふたば「千葉氏!」

佐藤「千葉か」

千葉「相変わらずお前らラブラブだな!」

佐藤「そんなことねぇよ…」

ふたば「どうしたの? 元気ないよ?」

千葉「ははーん… お前、また、女泣かせたんだろ」ニヤニヤ

ふたば「え、本当ッスか?!」

佐藤「ち、違う!」

宮岡「いや、違わないね!」

千葉「お、おまえは!?」
   「…誰だ?!」

宮永「宮下だ!」

みつば「と、とにかくあんまりここを動くとあいつらが迷子になるわ!」アセアセ

杉崎「そ、そうね、宮下も吉岡もすぐ迷子になるから困っちゃうわ」

みつば(もう! あいつら勝手にふらふらと!)

杉崎「…」ポチポチ

みつば「ん、杉崎、あんたアイフォンなのね」

杉崎「そ、そうよ」ビク

みつば「アイフォンってどうなの? 私も買い替えようか考えてるんだけど」

杉崎「みつばには勿体ないんじゃない? あんた機械音痴でしょ」
   (消音アプリはどこかしら…)ポチポチ

みつば「な! 機械音痴のためのアイフォンでしょ!」ギャーギャー

杉崎「もう、うるさいわね! 耳元で騒がないで!」
   (今のうちかも)カシャ

みつば「まぁ、私の携帯はまだ使えるし、あんたみたいにコロコロ変えるなんて考えてないけど」

杉崎「ふん、精々ほざいてなさい」

ひとは「矢部先生、どこに行ったんだろう…」
    「ん、あんなところにゴミが…」

矢部「…」ボロ…

ひとは「矢部先生!?」

矢部「ひ、ひとはちゃん…」

ひとは「いま、手当を…」

矢部『良いんだ… このまま一緒にいて欲しい…』ダキ

ひとは『先生///』

吉岡「…」ジー
   「やっぱりひとはちゃんと矢部っちって…///」ピー!

ひとは「気持ち悪いです、さっさと離れてください」

矢部「酷いよ、ひとはちゃん! こんなに怪我してるのに!」

ひとは「情けないこと言わないでください、気持ち悪い」

矢部「酷いよ~!」

吉岡「やっぱり愛の力は偉大だね…」
   「そういえば杉ちゃんどこ行ったんだろ…」

宮多「おい、佐藤!」ビシ!

佐藤「な、何だよ…」

宮坂「おまえ、緒方、伊藤、加藤を捨てただろ!」

千葉「な、何だってー!?」

佐藤「人聞き悪いこと言うな! 高校の時に告られただけだよ…」

千葉「え? その話全く聞いてなかったんだけど… 高校一緒だよな?」

ふたば「小生も聞きたいッス!」

佐藤「そのまんまだけど… 好きな人がいるって言って断ったけど」

千葉「くそったれ! 死ね! このイケ面野郎!」ダ!

宮瀬「まぁ、大体見当は付くけどな」チラ

佐藤「う、うるさい///」

ふたば「?」

宮田「おっと、お邪魔だったかな~」
   「杉崎のところに戻るわ~」ソヨ☆

佐藤「おい、ふたば、久しぶりに会ったんだからちょっと話そうぜ?」

ふたば「うん! 良いよ!」

千葉「何だよあいつ… 親友の俺を差し置いて…」
   「はぁ…青春したい…」
   「…あれ、なんか騒がしい…」

松岡「あなたね、ヤクザの怨霊は!」

草次郎「ちょっと、言いがかりはやめてくれ!」

松岡(どこかで見たことあるけど、気のせいね)
   「とにかく成仏しなさい!」

千葉「…うわぁ、何かいる…」

松岡「さぁ! 会場から出て行きなさい!」

千葉「あーあ、しらね」

警備員1「おい、そこの男!」

草次郎「?!」

警備員2「貴様! 新成人に何をしてるんだ!」

草次郎「ち、違うんです…」アセアセ
    「あ、あの子が…」
    「あ、あれ… いない…」

千葉「ほら、行くぞ松岡」

松岡「あれ、千葉君? の幽霊?」

千葉「幽霊のわけないだろ!」

松岡「じゃあ、霊界に連れて行ってくれるのね!?」キラキラ

千葉「そんなわけないだろ、会場に戻るんだよ」

松岡「なーんだ、詰まんないの…」

杉崎(やっぱり、消音アプリは役に立つわ!)

みつば「あんた、携帯ばっかりいじってないで他のやつらを探す努力したら?」
    「そうだ! 吉岡と宮下に連絡してみなさいよ!」

杉崎「ええ、そうね…」ポチポチ

みつば「ちょっと! 聞いてるの?」
    「ん? …あーっ!!!」
    「これ、私の写真じゃない?! 消しなさいよ!?」

宮竹「お前ら相変わらずだな」

杉崎「宮下! どこ行ってたの?!」

みつば「久しぶりじゃない、宮下」

宮仁「そうだな、長女と会うのは中学以来だよな」

吉岡「あ、ここにいた~」

みつば「吉岡、久しぶり!」

吉岡「久しぶりだね、みっちゃん!」

みつば「あんた達、妹を見なかった?」

宮迫「ん、次女なら見たぞ?」
   「何か、良い雰囲気だったから置いてきたけど」ニヤニヤ

吉岡「私は三女さん」
   「矢部っちとラブラブだったから邪魔しちゃ悪いと思って声掛けなかったけど…」

みつば「もうあいつらったら…」
    「あ、そうだ… 今日の同窓会行くでしょ?」
    「その時また話しましょ?」

杉崎「そ、そうね あんたとは話したいことがたくさんあるし」

宮神「もちろん行くぞ!」

吉岡「私も」

みつば「じゃあ、二人を探してくるわ!」

みつば「もう何やってるのよあの二人は!」


ふたば「へぇ、しんちゃんサッカーの国体選抜なんだ?」

佐藤「そういうふたばは?

ふたば「小生は、陸上ッスよ」

佐藤「おまえ、ガキの頃から走るの好きだったもんな」

みつば「…あいつら…仲よさそうね」
    「邪魔するのは悪いかしら…」
    「ひとはを探しましょ」

ひとは「もう、しっかりしてください…」

矢部「ごめんよ~…」

みつば(…こっちはこっちでいちゃついてたのね…)

矢部「今日は夜どうするの?」
   「同窓会出るでしょ?」

ひとは「帰ります、面倒なので」

矢部「えぇ!?」
   「そんな、ひとはちゃんがいないとさびしいじゃない」

ひとは「先生、気持ち悪い…」

矢部「そんな…」

ひとは「でも… 先生がそこまで言うなら… 行きます」

矢部「本当!? やったー!」

みつば(虚しい… 行こう…)

みつば「…はぁ」

吉岡「あ、みっちゃん二人はいた?」

杉崎「あんた、また迷子になったんでしょ?」

みつば「二人はいたわ… 遠いところに…」

吉岡「どうしたんだ… みっちゃん元気ない…」

宮右「察してやれ…」

みつば「はぁ~ やっと式が終わったわね…」
    「結局あいつら戻ってこないし…」

杉崎「それじゃあ、私たちママの車で帰るから」
   「同窓会で会いましょう」

吉岡「じゃあ、またねみっちゃん!」

宮左「じゃあな、長女!」

みつば「そうね」

みつば「全くしょうもない妹ね…」

ふたば「あ、みっちゃーん!」

みつば「ちょっと、あんたどこに行ってたの!?」

佐藤「よう、長女」

みつば「あ、あんたは変態パンツ!」

佐藤「それ… まだ続いてるのね…」

ひとは「永遠に続くと思う…」

佐藤「わ、三女か! 急に出てくな!」

ひとは「ずっといた」

矢部「みんな元気だねー」ニコニコ

一同「あ! 矢部っち!」

矢部「良かったみんな同窓会来るんだね」

ふたば「みんな行くっスよ!」

みつば「そういえば…パパは?」

矢部「…!」ビク

ひとは「落ち着いてください、先生」

みつば「パパがいないと家に帰れないじゃない!」

ふたば「そうッスね…」

ひとは「困る」

佐藤「ああ、それなら…」
   「俺、車で来たから乗せてくよ」

矢部「え? 佐藤君車持ってるの!?」

佐藤「え、まぁ 中古ですけど」

矢部(僕でさえひとはちゃんのためにローン組んで買ったのに…)ゴゴゴゴゴ…

千葉「さすがイケメン様だな」

矢部「千葉君!」

松岡「霊能力があるだけはあるわ!」

矢部「松岡さん!」

佐藤「ちょっと、人数増えてきたな…」
   「俺の車、五人しか乗れないぞ?」

ふたば「じゃあ、小生が走る!」

佐藤「アホか…」

矢部「じゃあ、僕が一人乗せてくよ」

一同「えっ!? 矢部っちが!?」

矢部「僕だって車くらい持ってるよ! なにその反応!」
   「誰が乗る?」

一同「しーん…」

矢部「誰か乗りたいって言ってよ!」

ひとは「…私が乗ります」

矢部「ひとはちゃん…」ジーン

ひとは「犠牲は少ない方がいい…」

矢部「酷い!」

居酒屋

みつば「送り迎え御苦労」

佐藤「本当相変わらずだな」ピキ

ふたば「わーい飲酒、飲酒!」

千葉「悪いねイケメン様」

松岡「あれ、まだ三女さんが来てない…」

みつば「…あぁ 多分遅れてくるわね…」

ふたば「そうッスね」

松岡「?」

杉崎「ちょっと早いけど、みつばたちもう来てるかしら?」

宮地「案外もう来てたりして」

吉岡「みんなに会うの楽しみだね~」

杉崎「ふふ、酔っぱらったみつばを激写出来る…」

吉岡「杉ちゃん…」

杉崎「…さぁ、みつば痴態を晒しなさい」ガラガラガラ

みつば「あら、杉崎時間通りじゃない?」

杉崎「そうね…」
   (ふふ、みつばの隣ゲット!)

宮蔵「なんだ、三女はまだ来てないのか…」スイ

杉崎(宮下! そこは私の席よ!?)

宮橋「ん? どうした杉崎?」

杉崎「な、何でもない…」
   (くぅぅぅぅ…)

吉岡「…」ウロウロ

千葉「おい、吉岡」
   「そんなとこウロウロしてないで座れよ」

吉岡「え? そ、そ、そ、そんな///」
   (千葉君の隣なんて… もしかして千葉君私のこと…!?)
   「千葉君は三女さんの隣がいいんじゃないの?」アセアセ

千葉「そんなわけないだろ、あんな痴女」

吉岡「じゃあ、隣座るね///」

>>104
×三女
○長女

緒方「佐藤君、どこに座るのかしら?」

伊藤「まだ諦めてなかったの、おがちん…」

加藤「おがちん…」

緒方「私は一回振られたくらいじゃ諦めないわ!」

緒方「女は転んでもただでは起き上がらないの!」

伊藤「でも、私彼氏いるしな…」

加藤「私も…」

緒方「二人とも… 無理しなくていいわ…」
   「私は独りになっても佐藤君を追い続けるの…」

伊藤「…おがちん」

加藤「おがちん… 大丈夫! 私たちも一緒だから!」

伊藤「え… 私も?」

佐藤「あいつら、待っててくれてもいいだろ…」
   「しかも駐車場が遠いとか…」ブツブツ
   「…」ガラガラ

緒方「…!」

伊藤「佐藤君…」

加藤「…」

佐藤「ええと、みんなは…」
   「お、いたいた、おーい」スタスタ

緒方「佐藤君の隣はキープよ!」タタタ

佐藤「ふたば、ここいいか?」

ふたば「良いッスよ!」

緒方(なんてこと! せめて逆隣は!)ス!

佐藤「ん?」

緒方「こ、こ、こ、こんにちは、佐藤君、お久しぶり」///

佐藤「げ… ひ、久しぶり…」

加藤「久しぶり…」モジモジ

伊藤「久しぶり、佐藤君」ニコ

ふたば「大体みんな揃ったスね」
    「まだ矢部っちとひとが来てないけど…」

みつば「どうせ遅れてくるわよ」
    「先に飲んでましょ」
    「それじゃあ、カンパーイ!」

カンパーイ!!

宮↓「へへへ、これでも私はサークルで鍛えられてるからな」
   「生中の5つや6つ楽勝、楽勝!」

松岡「じゃあ、私は焼酎にしよう」

杉崎「じゃあ、私はワインを」

みつば「お酒は良いのよ! どんどん料理を持ってきなさいよ!」ムシャコラムシャコラ!

宮↑「う…雌豚」

杉崎「でも… その割に体形いいわよね、みつば…」ボソ


千葉「んで、結局彼女は出来ないし… 最悪だったぜ!」ヒック!

吉岡「ち、千葉君、もう酔ってるの?」

千葉「酔ってねぇよ! 俺はモテない自分に酔いたいだけだ!」

松岡「それを酔っているというのよ? 千葉君」

千葉「…!?」

松岡「全く… あなたみたいに非論理的な人間… 一番嫌いなタイプなの」

千葉(くそ! 良く分からないけど、何でこんな変態に罵られなきゃいけないんだ…!



松岡「ふん… 何も言い返せないの? 本当情けない… そんなだから童貞なのよ!!



千葉「…!」ガーン!!!!!!

吉岡「ち、千葉君?」

千葉「…う…う」ボロボロ…

吉岡(童貞は当たってるんだ…)

吉岡「ち、千葉君… 気にしないで? ね」ナデナデ

千葉「う…う… 吉岡! 好きだぁぁぁぁぁ!」ガバ!

吉岡「ち、千葉君!?///」

杉崎「そういえば… あんた来年からどうするの?」

みつば「来年? 何が?」ムシャコラムシャコラ

杉崎「仕事よ! あんた、短大なんでしょ?」

みつば「まぁ… 一応決まってるけど…」

杉崎「どうせ冴えない事務の仕事でもするんでしょ?」

杉崎「何だったら、仕事紹介しても良いのよ?」ドーン

みつば「失礼ね! 一応アパレル関係よ…」

杉崎「みつばがアパレル?!」
   「お笑いね、痴女の特集でもするのかしら?」ゲラゲラ
   「そう思わない宮下?」ヒーヒー

宮木「…うーん」zzzzz

杉崎「ね、寝てる…」ドーン

みつば「ふん、これでも読者モデルもやってたことあるんだから!」

杉崎(し、知らなかった… あとで手に入れよう…)

佐藤「…」

緒方「…あの…佐藤君?」

佐藤「え?! なんだ?! 醤油?!」アセアセ

緒方「迷惑だったかな…」ジィ…

ふたば「わーい! 鬼殺し!」グイグイ!

佐藤「べ、別に迷惑だなんて思ってねぇよ… 驚いただけ」

伊藤(やっぱり佐藤君優しい///)

加藤(頑張っておがちん!)

伊藤「あぁ…酔いが回ってきちゃった…」フラ…
   (何ちゃって…)ニヤ

佐藤「お、おい大丈夫か?」

ふたば「あれ、もう酔っちゃったの?」

佐藤「お、おい、ふたばあんまり無理に…」

ふたば「小生が酔いを醒ませて来るっス!」ヒョイ!

伊藤「え?」
   「いやぁぁぁぁぁぁ!」

ふたば「ちょっと外に行ってくる!」

佐藤「あーあ…」

緒方「私…まだ…」ス…

佐藤「え…ちょ!?」

加藤「あー! おがちん!?」

緒方「!? な、何? 真由美?!」

加藤「いまだに履いてないなんて!」
   「おがちんお嫁に行けなくなっちゃうよ!」ガッ!

緒方「ちょっと真由美?!」

加藤「ちょっと私とおがちん席はずすね!」

佐藤「何なんだ…?」ポツーン

ひとは「…先生、早くしてください」ガラガラ

矢部「ちょっと待って…ひとはちゃん」ヒューヒュー…

ひとは「相変わらず顔の形が変わるほど殴られますね…」

矢部「いい加減君のお父様に許してほしいんだけど…」

ひとは「いつになるんでしょうね、それ」

矢部「人事だなぁ…」ウルウル…

ひとは「もうみんな揃ってますよ」

矢部「あ、本当だ! …一部いないけど」

ひとは「先生…」

矢部「何? ひとはちゃん?」

ひとは「私が…お酒注ぎますね…///」

矢部「うん、ありがとう」デヘヘヘヘ

矢部「じゃあ、僕熱燗で!」

店員「すみません、お客様、アルコールのラストオーダー終わってしまいまして…」

矢部「え?」

店員「ノンアルコールのみのオーダーなんですが…」

矢部「…そんなぁ」

ひとは「仕方ないですね… じゃあ、瓶のオレンジジュースで…」

店員「はい、オレンジ一丁!」

矢部「うう… せっかく飲み会来たのに… 誰も挨拶してくれないし…」
   「お酒も飲めないし… 踏んだり蹴ったりだ…」

ひとは「…先生…」

ひとは「先生には私がいますよ?」ジィ…

矢部「ひとはちゃん…!」ウル
   「ずっと離さないよ!」ガバ!

ひとは「ちょ!? 先生!」
    「離して…」

矢部「いや、離さない!」

─────シーン

千葉「やっぱり矢部っちはロリコンだと思ってたんだ」

吉岡「で、でも、愛の形はそれぞれだし!」アセアセ

宮下「…」zzzzzz

みつば「あーあ… バカね…」

杉崎「な? な?///」ピー

佐藤(うすうす気づいてたけど…)

ふたば「いま戻ったッス!」

伊藤「…」グッテリ…

加藤「もう、ちゃんとパンツ履いてよね!」

緒方「もう! そんな敵いらないわ!」


佐藤「さて、そろそろお開きにしようぜ?」

ふたば「あ、ちょっと待って! しんちゃん!」

佐藤「何だよ?」

ふたば「小生、しんちゃんにずっとあげたかったものがあるッス…」

佐藤「え…?」ドキ…

ふたば「しんちゃん、小学校のころから好き…」

佐藤「え!? お、おい! 今そんなこと言うタイミングじゃないだろ?!」
   「み、みんなが見てるんだぞ!?」

ふたば「?」

佐藤「そ、それに、そういう大事なことは、男から言うのが相場って決まってるんだよ!」

ふたば「そうなの?」

千葉「ヒューヒュー イケメン様は熱いね!」

佐藤「う、うるさい!///」
   「…俺は…俺は…」

緒方「ゴクリ…」

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