京子「綾乃~、トイレって何する所か知ってる?」(220)

綾乃「と、としのーきょーこ、貴女、何言ってるの///」

京子「前から不思議に思ってたんだよね、トイレって何なんだろうって」

京子「生徒会副会長の綾乃なら知ってるかなって」

綾乃「ふ、ふざけないで!」

京子「……」ビクーン

綾乃「そうやって、私に恥ずかしい説明させようって言うんでしょ!?そうはいかないんだから!」

京子「あ、綾乃、どうしたの?どうして怒ってるの?」オロオロ

綾乃「こ、これが怒らずにいられますか!」プンプン

京子「ご、ごめん、私、何か綾乃を怒らせちゃった?ごめんね……」ショボン

綾乃(え、え、と、としのーきょーこ、本気で落ち込んでる……?)

綾乃「……あ、あの、としのーきょーこ、本当にトイレがなんなのか、しらないの?」

京子「う、うん……へ、変なのかな?」

綾乃「変というか何というか……」

綾乃「としのーきょーこは、あの、家では、どうしてるの?その……」

京子「え、なに?」

綾乃「その、ご飯とか食べた後の、あの///」

綾乃「って、やっぱりコレ、悪戯でしょ!?」

京子「……!」ビクーン


ドドドドドド


結衣「綾乃!」

あかり「杉浦先輩!」

京子「あ、ゆい、あかり、どったのそんなに慌てて」

綾乃「船見さんに赤座さん、いったいどうし……」

結衣「綾乃ちょっと、こっち来て!」ササッ

綾乃「え、え、ちょ、船見さん!?」ズルズル

あかり「京子ちゃんはあかりと一緒にミラクるんのお人形で遊ぼうね?」

京子「う、うん、えっと、結衣と綾乃はどうしたの?どっか行っちゃったけど」

あかり「気にしない気にしない!」

綾乃「ちょ、船見さん、引っ張らないでって!」

結衣「ここまで来れば大丈夫かな……」

綾乃「一体どうしたのよ」

結衣「綾乃、あのさ……さっき、京子から何か聞かれたでしょ」

綾乃「え、ええ、また悪ふざけなんでしょうけど……」

綾乃「と、トイレは何をする所かって聞かれたわ」

結衣「あー……やっぱり」

綾乃「船見さんも知ってるって事は、やっぱり悪ふざけなのよね、あれ」

綾乃「まったく、としのーきょーこったら」

結衣「いや、京子は悪ふざけして聞いた訳じゃないんだ」

結衣「本当に、疑問に思って聞いただけなんだよ。綾乃」

綾乃「……え?」

結衣「あのね、一度しか言わないから、よく聞いてね、綾乃」

綾乃「え、な、なに?どうしたの船見さん、真剣な顔して」

結衣「うん、真剣な事なんだ、だから、綾乃も真剣に聞いて欲しい」

綾乃「わ、わかったわ……」

綾乃(な、なんだろう、どうしたんだろう……)

綾乃(え、もしかして、実はとしのーきょーこが船見さんと付き合ってるとか、そういう爆弾発言なんじゃ……!?)

結衣「あのね」

綾乃「ちょ、ちょっと待って、船見さん!」



結衣「京子は排泄をしないんだ」

綾乃「……え?」

結衣「京子が食べた物は全部栄養として京子に吸収されるから、京子は排泄しないんだよ」

綾乃「…………は?」

結衣「だから、京子にとってトイレって言うのは意味が判らない場所なんだ」

綾乃「………………え?」

結衣「この事は京子には伝えてない、だって、人と違うって意識させるのは、可哀想だろ?」

結衣「だから、私やあかりでトイレの話題から京子を遠ざけていたんだ」

結衣「けど、こないだ、ちょっとしたミスで京子がトイレの掃除当番になっちゃってさ……」

結衣「その時から、京子はトイレの存在に関心を持っちゃって……」

結衣「って、聞いてる?綾乃」

綾乃「はっ!?あ、あまりの事に気が遠くなってた……」

結衣「おかえり」

綾乃「えっと、船見さん、それは、あの、冗談とかじゃないのよね?」

結衣「冗談でこんな事は言わないよ」

綾乃「けど、普通の人間が排泄をしないなんてのは有り得ないと思うんだけど……」

結衣「うん、普通の人間ならそうだよね、けど、京子はさ、ほら」

結衣「天使だから」

綾乃「……は?」

結衣「ガチ天使だから」

綾乃(船見さん、目が怖いわ、これは否定とかしない方がいいわね……)

綾乃「そ、そうね、としのーきょーこは、確かに天使よね、可愛いし」

結衣「だろ?めちゃくちゃ可愛いよな、京子って」

綾乃「あ、あはは、そうよね、めちゃくちゃ可愛いわよね」

綾乃(あれ、私、照れずにとしのーきょーこを可愛いって言えてる)

綾乃(私、言えてるわ!としのーきょーこが可愛いって言えてるわ!)

綾乃「と、としのーきょーこ、可愛い!まじかわいいわろた!」

綾乃「いやっほーい!」ピョン

綾乃「あ、じゃあ、私、としのーきょーこの所に戻るわね」タッ

結衣「ちょっと待って、綾乃、重要なのはここからなんだ」ガシッ

綾乃「え?」

結衣「多分、これからも京子からトイレの質問をされると思うけど……絶対に、排泄の話題とかは出さないで」

綾乃「え、ど、どうして?」

結衣「天使である京子が、人間の汚い部分を知る必要は無いから……」

綾乃「船見さん……」

結衣「お願いだよ、綾乃……」

綾乃(ふ、船見さん、こんなに真剣に……)

綾乃「わ、判ったわ、もし聞かれた時は、なんとか、誤魔化してみる……それでいいんでしょ?」

結衣「うん、ありがとう、綾乃……」

綾乃「としのーきょーこ!」バーン

京子「あれ、綾乃、おかえり~」

あかり「杉浦先輩、おかえりなさーい」

綾乃(よ、よし、早速としのーきょーこの前で可愛いって言うわよ!)

綾乃「と、と、と、と」

京子「と?」

綾乃「としのーきょーこ、か、か、か……」

京子「あはは、綾乃、おっかしー!」クスクス

綾乃(としのうきょーこかわいすぎまじかわいすぎわろた///)

綾乃「何笑ってんのよー!」バーン

京子「……!」ビクーン

京子「あ、綾乃、怒ってるの?ご、ごめん、私が悪かったなら謝るから……だから、あの、怒らないでよぉ……」ウルッ

綾乃(はっ!しまった……可愛いって言うつもりが、ついつい何時もの感じで叫んじゃった……)

綾乃(としのーきょーこ、あんなに脅えて、可哀想な事しちゃったわね……)

綾乃「ご、ごめんなさい……別に、あの、怒ってはいないの……」

京子「ほ、ほんと?」ビクビク

綾乃「本当よ、ごめんなさい、叫んじゃって……お詫びに何でも言う事聞いてあげるから……」

綾乃「だから、そんなに脅えないで?ね?」

京子「う、うん、そっか、綾乃、怒ってなかったんだ……良かった、私、てっきり綾乃に嫌われちゃったかなって」ゴシゴシ

綾乃(涙を拭いてるとしのーきょーこ、可愛い……もっと苛めたくなってきちゃう……)

京子「えへへ///」ニコ

綾乃「///」

綾乃(としのーきょーこ可愛い、本当に可愛い、確かに天使だって言うのもあながち間違いじゃないかも///)

京子「綾乃~?」

綾乃「え、な、なにかしら、としのーきょーこ」アワアワ

京子「もう、ちゃんと聞いててよ~」

京子「さっき、何でも言う事聞いてくれるって言ってたよね?」

綾乃「え、ええ、言ったわね……はっ!?」

綾乃(も、もしかして、き、キスして欲しいとか、そんなお願いをしてくるんじゃ///)

綾乃(ど、どうしよう、私、唇とか荒れてないかしら!?そうだ、リップクリーム塗らなきゃ!)


ヌリヌリ

京子「どうしたの、綾乃、突然リップクリームなんて塗り始めて……」

綾乃「ちょ、ちょっと気になったのよ///」

綾乃「あ、あの、としのーきょーこ、私の唇……変じゃない?」

京子「うん、変じゃないよ?何時もの可愛い綾乃!」

綾乃「ふえ///」

京子「それでね、綾乃にお願いが有るんだけど……」

綾乃(き、きたわ///)ドキドキドキドキ

京子「私と一緒に」

綾乃「一緒に……!?」ドキドキドキドキ

京子「トイレに行って欲しいかなって……」


綾乃「え、ト、トイレに?」

京子「うん、トイレ」

綾乃「なんだ、そ、そんな事でいいの……別にいいわよ……」ガックリ

京子「ほ、本当!?」

綾乃「ええ、良いわよ、それくらい……」



『絶対に、排泄の話題とかは出さないで』

『わ、判ったわ、もし聞かれた時は、なんとか、誤魔化してみる』



綾乃「……あれ」

京子「楽しみだなあ!綾乃!色々教えてね!」

綾乃「あれ?」

綾乃「あ、あの、としのーきょーこ?あのね、トイレじゃなくて別の所に……」

京子「じゃ、一緒にトイレいこっ!綾乃!」クミッ

綾乃(としのーきょーこに腕組まれた///)

綾乃(としのうきょーこの体重が私の腕にかかって、胸が///)

綾乃(薄い胸が押しつけられて///)

綾乃(うああああああああああかわいいよおおおおおお///)

綾乃(良い匂いもするしシャンプーの匂いなのかしら///)

綾乃(くんかくんかしたい!)

綾乃(けど、そんな事したらとしのーきょーこに嫌われちゃうかも……)

綾乃(もう!もう!と、としのーきょーこ、本当に可愛い、天使、天使よ///)

京子「とう、ちゃーく!」

綾乃「はっ!?」

綾乃(し、しまった、トイレに到着しちゃった……)

綾乃(ど、どうしよう、何とか、何とか誤魔化さないと……!)

京子「まず疑問なのが、妙に水を流す器具が多い事なんだよね」

京子「洗面台は、判るんだ、手うがするのに使えるだろうし……」

京子「けど、こっちの、個室になってる所が判らないなあ……」

綾乃「そ、そっちはあんまり気にしない方がいいんじゃないかしら?」

京子「えー、気になるよ~、だって、中に椅子がついてるんだよ?」

京子「何かの休憩所なのかな……」

綾乃(それだわ……!)ピーン

綾乃「そ、そうよ!そうなのよ!ある意味、休憩所なのよ!」

京子「そうなの……かな?」

綾乃「そうよ!としのーきょーこ、知らないの?おっくれってるー!」

綾乃「全校生徒が絶対に一日一度は行く、人気スポットなのよ!」

京子「そ、そうなのか……私、全然知らなかった……」

京子「ク、クラスの友達も、結衣や、あかりやちなつちゃんも、全然教えてくれなかったし……」グスン

京子「わ、私、実は、皆から嫌われてるのかな……」ヒック

綾乃「……!」

京子「嫌われてるから、誰も教えてくれなかったのかな……」ヒックヒック

綾乃「き、嫌われてる訳ないじゃない!」

京子「……!」ビクーン

綾乃「み、みんな、言ってるわよ?としのーきょーこは可愛いって!」

綾乃「めちゃかわいいわろたって!」

綾乃「あ、あの、私だって、その///」

京子「あやの……」

綾乃「ふ、船見さんだって、赤座さんだって、としのーきょーこの事は好きなはずよ」

綾乃「それは、としのーきょーこが一番判ってるんじゃない?」

京子「……うん」

京子「そうだね、綾乃、私、恥ずかしい……」

京子「みんなを疑った、自分が恥ずかしい」

綾乃「としのーきょーこ……」

京子「ありがとう、綾乃、おかげで元気が出た!」ニコ

綾乃「///」ドキドキ

京子「あの、綾乃の事も、信じてもいいかな?」

綾乃「え?」

京子「私の事を嫌いじゃないって、信じて、いいのかな……?」チラッ

綾乃「そ、それは……」

京子「そ、それとも、やっぱり、綾乃は私の事、嫌い?」

綾乃「き、き、嫌いじゃ、ないわよ///」

京子「そ、それじゃ、綾乃、私の事、好き?」

綾乃「そ、それは///」

綾乃(そ、そんな事、こんな所で言えるはずないじゃない///)

京子「私は、綾乃の事、好きだよ?」

綾乃「……!」

京子「何時も、私の事を見ててくれるし」

京子「こんなに我儘な私の相手をしてくれるし……」

京子「そういう、厳しい中にも優しさを持ってくれてる綾乃が、大好き!」

綾乃(と、としのーきょーこが)

綾乃(私の事を、好きって言ってくれた……!)

綾乃(だ、だいすきって!)

綾乃(やったああああああああああああああ!!!)

綾乃(うれしすぎわろた!わろた!)

綾乃(こ、これは、私も、勇気を出さないと……!)

綾乃「わ、私も……!」

綾乃「私も、としのーきょーこの事は、あの///」

綾乃「す、すき、よ///」

京子「ほんと?ほんとにほんと?」

綾乃「え、ええ、す、す、す」

綾乃「好き///」

綾乃(言ったった、としのーきょーこが好きっていったったった!!!)

京子「あ、ありがとう、綾乃///」

綾乃「べ、別に、お礼を言われるようなことじゃ///」

京子「私の事、好きなら、あの……一緒に休憩してくれる?」

綾乃「い、いいわよ、別に、休憩くらい幾らでも///」

京子「綾乃!だいすき!」ダキッ

綾乃「ふえ///」

綾乃(と、としのーきょーこの良い匂いがこんなに間近に///)

綾乃(さ、さっき腕を組まれた時以上だわ///)

綾乃(あ、頭が、ぽーっとなってきちゃう///)

京子「さ、綾乃、一緒に休憩、しよう?」


パタン


綾乃「……あれ?」

京子「いやあ、やっぱり個室に二人だと狭いね、椅子も一つだし」

綾乃(うそ、私達、なんで個室に……!)

綾乃(……あ、さっきの「休憩してくれる?」って、一緒に個室に入ってくれるかどうかの質問だったの!?)

綾乃(ど、ど、ど、どうしよう///)

京子「綾乃~、座ろ?何とか詰めれば二人くらい座れそうだからさ」チョコン

綾乃「え、ええ、そ、そうね、座りましょう///」チョコン

綾乃(私、としのーきょーこと、密着してトイレの便座に座ってる……)

綾乃(な、なんなのこの状況///)

京子「休憩って、ただ座ってるだけなのかな?何か、あんまりおもしろくないね」

綾乃「そ、そう?私は割と、楽しいって言うか、ドキドキするけど///」

綾乃(そ、そうよ、このまま二人でしばらく座って過ごして、そのまま外に出れば、何もばれないわよね…!)

京子「ん、何だろ、こんな所にレバーがついてるや……」クイッ


ジャー


京子「……!?」

京子「あ、あやのあやの!水の音がしたよ!?」

京子「そ、そうだ、こないだの掃除の時もそうだったけど、確かこの椅子、蓋が開くんだ!」

京子「その中に、何か水たまりがあったんだ!」

京子「ちょっと開けて見てみようよ!綾乃!」

綾乃(や、やばいわ、言いわけが出来なくなりそう)

綾乃(ど、ど、ど、どうしよう!)

綾乃(と、取りあえず、話題を変えないと!)

綾乃「と、としのーきょーこ!」

京子「え、な、なに?」

綾乃「あの、その……」


『排泄の話題とかは出さないで』

『排泄の話題とかは』


綾乃「あ、あの!」

綾乃「オナニーって知ってる?」

京子「え、おな?にい?」

綾乃(あああああああああ、私何言ってるの、話題変える為とは言え、こ、こんな話題を///)

綾乃(け、けど、誤魔化すには、もう、もうこれくらいしか///)

京子「綾乃、おなにーってなに?」

綾乃「そ、そう、やっぱり、知らないのね、としのーきょーこ、そうよね、天使だもんね」

綾乃「あのね、としのーきょーこ、オナニーって言うのは、あの」

綾乃「愛の営みの練習、みたいなものなの」

京子「愛の営み?」

綾乃「そう、愛の営み、あの、愛し合った者同士が、こう、お互いの愛を確かめ合う行為、なの」

京子「へー、そんなのがあるんだ、綾乃、物知りだね!」

綾乃「あ、当たり前よ!生徒会副会長なんだからね!」

京子「それで、そのオナニーがどうかしたの?」

綾乃「この椅子は、その、オナニーをする為の、椅子なのよ」

京子「え、どういう事?」

綾乃「そ、それは……と、としのーきょーこにはまだ判らないわよ!」

京子「え、えーー……」

綾乃「だって、としのーきょーこ、オナニーすら知らなかったんでしょ?」

綾乃「だったら、この椅子をどう使うかなんて言っても判らないわよ」

京子「うー……確かに、何の予備知識が無い状態で聞いても判らないかも……」

綾乃「そうよ、だから、ね?今日の所は諦めて、もう出ましょ?」

京子「けど、綾乃はオナニーの事、知ってるんだよね?この椅子の使い方も」

綾乃「え、ええ、まあ、生徒会副会長だし、知ってるわ……」

京子「じゃあ、実演して見せてほしいな」

綾乃「……え?」

京子「聞くだけでは分からないと思うけど、見れば判ると思うんだ」

京子「だから、見せて!綾乃!」ニコ

綾乃「……あ、あの、え?としのーきょーこ、私の、その、オナ……ニーを、見たいの?」

綾乃「も、もう一回、はっきり聞かせて?」

京子「うん、私、綾乃のオナニーみたい!」ニコ

綾乃「……」クラッ

京子「あ、綾乃?どうしたの?」

綾乃「い、いや、千歳の気持ちがちょっと判ったかなって……」

綾乃(す、凄い、言葉だけでこんなにショックを受けるなんて///鼻血出そうになったわ///)

綾乃(としのーきょーこ、かわいすぎまじてんし!てんし!)

綾乃「って、そんな事、言ってる場合じゃないわよ!」

京子「……!」ビクーン

綾乃(さ、流石に無理よそれは///何とか誤魔化さないと///)

京子「あ、綾乃、そ、その、嫌なら、いいんだよ?無理しなくても……」

綾乃「と、としのーきょーこ……」

京子「私、また、悪い癖、出ちゃったよね、すぐ調子に乗って、綾乃に甘えちゃう……」

京子「私、綾乃に嫌われたくないよ……だから、あの、迷惑だったら、すぐに言ってね?」ウルッ

綾乃(い、いけない、またとしのーきょーこ、泣かせちゃった……!)

綾乃「め、迷惑じゃ、ないわ」

綾乃「私、としのーきょーこに頼られて、嬉しいわよ」

京子「あ、あやの……」

綾乃「大好きな相手に頼られて、嫌な人なんて、いないわよ……」ナデナデ

京子「ありがとう、ありがとうあやの、やさしいあやの、大好き」ゴシゴシ

綾乃(そう、これは、としのーきょーこの笑顔を取り戻すための、戦い)

綾乃(恥ずかしいけど……そんな弱音はいてちゃだめよ)

綾乃(頑張らないと……がんばって、オナ……)

綾乃「あれ」

京子「綾乃、早く早く!オナニー見せてよ!」ワクワク

綾乃「……あれ?」

綾乃(い、何時の間にか見せる流れになってる!?)

京子「綾乃~はやく!」

綾乃(も、もうこれは、腹をくくるしかないわ///)

綾乃「え、えっと、まず、蓋をあけるのよ」カパッ

京子「ふんふん」

綾乃「そ、そして、あ、あの、パンツを下ろして///」

京子「へえ」ジー

綾乃「……」

綾乃(私、今、めちゃくちゃ見られてる!)

綾乃(パンツ下ろそうとしてる所を、ガン見されてるわ!)

綾乃(としのーきょーこの純粋な眼の前で、私の、私の!)

綾乃「///」プシュー

綾乃「あ、あの、としのうきょーこ///」

京子「どうしたの?パンツ下ろすんでしょ?」

綾乃「そ、そうなんだけど、あの///」

京子「あ!」

綾乃「ど、どうしたの、大きな声上げて///」

京子「ごめん、綾乃……」

綾乃(あ、ひょっとして、私が恥ずかしがってるの、気付いてくれたのかしら)

綾乃(そ、そうよね、としのーきょーこは、人の気持ちが判る優しい子だもんね……)

京子「そうだよね、見てるだけじゃだめだよね……あの、私も手伝うから」

綾乃「え?」

綾乃「え、ちょ、としのーきょーこ!?」

京子「えーと、パンツを下ろせばいいんだよね?」

京子「はい、綾乃、ちょっと足広げてね」サワッ

綾乃「あ、ちょ、だ、だめ///」

綾乃「く、くすぐったいわよ、あんっ///」

京子「もう、綾乃、暴れないで?脱がせられないよ」

綾乃「ふ、ふあっ///」

綾乃(と、としのーきょーこの指が、私の太股とパンツの間に、するするって……)

綾乃(も、もう!と、としのーきょーこ、こんな事で優しくなくてもいいのわよ!)

綾乃(け、けど、けど、なんだかイケナイ感じがして……)

綾乃(す、凄く、胸がどきどきしてきたわ///)

綾乃(ど、どうしよう、太股に触れてるとしのーきょーこに、このドキドキが伝わっちゃいそう///)


スルスルスル


京子「はい、脱がせたよ~」

綾乃「はぁ…はぁ…」グッタリ

京子「あ、綾乃?大丈夫?」

京子「というか、このパンツ、何か、濡れてない?」

綾乃「……!」シュバッ

綾乃「こ、これは、仕舞っておくわ///」ゴソゴソ

京子「う、うん……」

綾乃「えっと、じゃあ、パンツも脱いだから……次は、あの」

綾乃「そのまま、蓋の開いた椅子に、座るの」

京子「ふんふん」

綾乃「……」

綾乃(い、勢いでここまで来たけど、ど、どうしよう)

綾乃(ほ、本当に、やらないと駄目かしら///)

京子「綾乃、顔、真っ赤だよ?ほんとに大丈夫?」

綾乃「と、としのーきょーこ……」

京子「あの、私に手伝える事があるなら、やるから、何でも言ってね」ニコ

綾乃「……ありがとう」

綾乃「じゃあ、あの、私の事を、大好きって、言ってほしいの……」

京子「それだけでいいの?」

綾乃「え、ええ、何度も、言ってほしいの……出来れば、あの、耳元で、囁く感じで///」

京子「うん、それくらい、お安い御用だよ」スッ

京子「……」

綾乃「……」ドキドキドキ

京子「綾乃、好き、大好き」ボソッ

綾乃「あふん///」

京子「あ、綾乃?」

綾乃「あ、あの、もっと、お願い、としのーきょーこ……」

京子「うん、あやの、大好き」

綾乃「んっ///」

綾乃(と、としのうきょーこの優しい声が、耳元で///)

綾乃(ゆ、指が、自然に、動いちゃう///)

綾乃「も、もっと、としのーきょーこ、もっと///」

京子「綾乃、可愛いね、本当に大好きだよ」

綾乃「ふあああ///」

綾乃(す、すごい、指が、止まらない///)

綾乃「んっ、と、としのーきょーこ、好き、大好き///」

綾乃「わ、わたし、ずっと、ずっと好きだったの、としのーきょーこを…ひゃっ///」

綾乃「い、何時も、ふあんっ///」

綾乃「何時もしてたの、としのーきょーこを想ってしてたの…」

京子「何時もって、あの、オナニーを?」

綾乃「そ、そう、そうなの///」

京子「けど、あの、オナニーって愛の営みの練習……なんだよね?」

綾乃「そ、そう、そうよ、私、としのーきょこーと、はあんっ///」

綾乃「あ、愛の営み、したかったの、ずっと、ずっと、んんっ///」

京子「あ、綾乃……あの、す、凄く、可愛い声が出てるんだけど///」

綾乃「だ、だって、と、としのーきょーこが、としのーきょーこが可愛すぎるから///」

綾乃「こ、声、出ちゃうの、えっちな声、出ちゃうのっ///」

京子「あ、綾乃……」

綾乃「お、お願い、としのーきょーこ、お願い、好きって言って///」

京子「う、うん、綾乃、好き、可愛い、凄く可愛いよ、綾乃、あの///」

京子「わ、私も、綾乃に、触っていい?」

綾乃「と、としのーきょーこ?」

京子「あ、あの、私、何か、変な気分に、なんだろこれ……」

綾乃「さ、触ってくれるの?としのーきょーこ、私にさわってくれるの?」

京子「う、うん、私、綾乃に、触りたい……け、けど、あの、何処触ればいいかな?」

綾乃「としのーきょーこ、頭撫でて……」

京子「うん、頭……」ナデナデ

綾乃「ふあん///」

綾乃「あ、あの、頬も、撫でて///」

京子「うん、頬も///」サワサワ

綾乃「んんっ///」

綾乃「と、としのーきょーこ、やさしい、だいすき、んっ、んんっ///」

綾乃「あんっ///もう、もう、私、と、としのーきょーこ///」

綾乃「わ、わたしもう、がまんできな///」

京子「あ、あやの?」

綾乃「お、おねがい、ぎゅっと抱きしめて、としのーきょーこ、おねがいっ」

京子「う、うん、こ、こう?」ギュッ

綾乃「ふあ///」

綾乃「と、としのーきょーこの腕に抱っこされて、もう、もう私///」

綾乃「んっ!んんんんんんっ!!!!!!!!」ピーン

綾乃「……」ガクリ

京子「あ、あやの?だ、大丈夫?あやの?」

綾乃「……ふぁ」

綾乃「あ、ご、ごめんなさい……ちょ、ちょっと意識が……」

京子「あ、あやの、もう、終わったの?今のが、オナニーなの?」モジモジ

綾乃「え、ええ……い、今のが、オナニーなの……」ポー

綾乃「そ、それでね、あの、ほら、色々と、零れちっゃてるでしょ?」ポー

綾乃「そ、それを椅子の中にある水たまりで受け止めて……」ポー

綾乃「あ、あとは、ペーパーで太股とか指を拭いて、そのままそれも流して……」ポー


ジャー


綾乃「こ、これで、あの、終わり、です」ポー

京子「そ、そう、な、なにか凄かったね///」モジモジ

綾乃「///」プシュー

綾乃(うああああああああああああああああああ!!!)

綾乃(私馬鹿か何やってるの本気で!)

綾乃(よ、よりによってとしのーきょーこの前で何を!)

京子「あ、あの、綾乃?」

綾乃「あ、ご、ごめんなさい、な、なにかしら、としのーきょーこ///」

京子「……」

綾乃「としのーきょーこ?」

京子「あ、あの、私、さっきから何か、辺なんだ///」

京子「何か、身体が凄く熱くて、あの、ドキドキが止まらないの///」

京子「あ、綾乃を見てると、その、ドキドキが、どんどん早くなって///」

綾乃「え、え?」

京子「あ、綾乃、私、ど、どうしたらいいのかな?」モジモジ

綾乃「あの、と、としのーきょーこ、身体が熱いって、何処が熱いのかしら?」ドキドキ

京子「そ、そんなの、わかんないよぉ」ウルッ

京子「あの、こう、腰の奥……かな?でも、身体も熱いし///」

京子「あ、あやの、わたし、私どうかしちゃったのかな?病気かな?」モジモジ

綾乃「と、としのーきょーこ……」

綾乃(も、もしかして、私の、その、オナニーを見て、ひっょとして)

綾乃(と、としのーきょーこ、興奮しちゃったの?私のを見て?)

綾乃(あ、あのガチ天使のとしのーきょーこが?)

綾乃(も、もじもじして泣きそうなとしのーきょーこ、めちゃくちゃかわいい!)

綾乃(ぎゅっと抱きしめてあげたい!)

綾乃「多分それは、あの、としのーきょーこの身体が愛の営みを欲してるんだと思う……」

京子「ふえ?け、けど、私、そんなの判んないよ?全然判んないのに、そんな……」モジモジ

綾乃「ど、どうする?としのーきょーこ、あの、自分でオナニー、してみる?」

京子「わ、わたし、あんなの、出来ないよぉ」ウルッ

京子「あ、綾乃みたいにやる自信、ないよぉ」ヒック

綾乃「もう、大丈夫だから、泣かないで、としのーきょこ……」ナデナデ

京子「う、うう、あやの、あやの…」ゴシゴシ

綾乃「じゃあ、あ、あの……私が、手伝ってあげましょうか?」

京子「あ、あやのが?」

綾乃「え、ええ、あ、あの、としのーきょーこが嫌じゃなければ、だけど///」

京子「い、いやじゃないよ、あ、あやのぉ……お、おねがい、てつだって……」モジモジ

綾乃「判ったわ、としのーきょーこ……じゃ、じゃあ、あの、パンツ、脱ぎましょうか///」

京子「う、うう、何か、濡れてるよ……」ヌギヌギ

綾乃「だ、大丈夫よ、としのーきょーこ、全然変な事じゃないから……」

京子「あ、あやの、脱いだよ……」

綾乃(と、としのーきょーこが自分から脱いで、しかもそれを私に報告してくれてる///)

綾乃(めちゃくちゃかわいい///)

綾乃(あ、頭が沸騰しそうだわ///)

京子「え、えっと、私が椅子に座れば、いいのかな?」モジモジ

綾乃「いや、待って…まず私が座るわ」

綾乃「としのーきょーこは、あの、私の前に……座って?ちょっと狭いけど……」

京子「う、うん///」スッ

綾乃(わ、私の股の間にとしのーきょーこがチョコンと///)

綾乃(な、なんだろ、普段より、小柄に感じる……か、かわいい、かわいいわ…)ギュッ

京子「ふあ///あ、あやの、急に抱きしめないでよっ///」

綾乃「大丈夫よ、としのーきょーこ、全部、全部私に任せてくれればいいから、ね?」

綾乃「だから、身体の力を抜いて?」

京子「う、うん///」

綾乃「ほら、もっと、私に体重掛けてくれていいから……」

京子「あ、ありがと、あやの///」

綾乃(としのーきょーこ、さっきはくんかくんか出来なかったけど……)

綾乃(今なら……)スリスリ

京子「ひゃっ///」

綾乃「としのーきょーこ……いいにおい……」

京子「あ、あやのぉ///」

綾乃「ほら、ここに、指を持ってきて……?」

京子「え、こ、ここ?」

綾乃「そう……ここを、こんな風に……」

京子「……!」ビクッ

綾乃「ね?こうすると、気持ちいいでしょ?」

京子「う、うん、あ、あやの、きもちいいよ、あやのぉ」ウルッ

綾乃「ほら、じゃあ、自分の指で、やってみて?」

京子「あ、あやの、あやのはやってくれないの?」

綾乃「私は、他の所を触ってあげるから……」

京子「ほかのところ?」

綾乃「としのーきょーこが、気持ちいい事に集中できる場所よ」

京子「え、そ、それって?」

綾乃「例えば、首の後ろとか……」チュッ

京子「んあっ///」

綾乃「可愛い声、としのーきょーこ、本当に可愛い///」チュッ

京子「んふぁっ///あ、あやのぉ///」

綾乃「としのーきょーこ、肩は華奢よね……」サワッ

京子「ん、んんっ///」

綾乃「このまま、服の隙間に指を入れて……」

京子「あ、あやのっ、あやのっ///」

綾乃「としのーきょーこ、胸、小さい///」

京子「そ、そんな事、ん、ひゃっ///」

綾乃「ほら、こうしてると、自然に、さっきの場所を触りたくなってくるでしょ?」

京子「う、うん///あ、あやの、ありがとう///」

綾乃「ほら、としのーきょーこ、がんばって、応援してあげるから……」

京子「あ、あやの、あの///」

綾乃「どうしたの?」

京子「あの、ぎゅってしてほしい、最初みたいに///」

綾乃「うん、ぎゅっとしてあげる、としのーきょーこ……」ギュッ

京子「んっ///」

綾乃(私の腕の中で、としのーきょーこがびくっびくってなってる///)

綾乃(わ、私が触ってあげると、すぐに反応してくれる///)

綾乃(と、としのーきょーこ、かわいい、ほんとうにかわいいわ///)

京子「あ、あやの、あやのぉ///」

京子「わたし、わたし、なにか、凄くドキドキが高まって///」

綾乃「としのーきょーこ、大丈夫だから、そのドキドキに身を任せて?ね?」チュッ

京子「あ、あやのっ、すきっ、だいすきっあやのっ///」

綾乃「私も好き、大好きよ、可愛いとしのーきょーこを愛してるのっ」サワッ

綾乃「わ、わたしのなんだから、としのーきょーこは、わたしのなんだからっ」ギュッ

綾乃「ね?いいでしょ?としのーきょーこ、私の腕の中で、ね?」ギューッ

京子「あやのっ、あやのあやのっ!あやのっ!ん、んんんっあやのーーーーーーーっ!」ガクガクガクッ

京子「あ、あやの……」ガクッ

綾乃「と、としのーきょーこ、大丈夫?」

京子「……」ポー

綾乃「あ、あの、色々溢れてるから、拭いてあげるわね……」フキフキ

京子「……」ビクッ

綾乃「はい、これでお仕舞い……」ポイッ


ジャー


京子「……」ポー

綾乃「としのーきょーこ……」ギュッ

京子「んっ……」

綾乃「ごめんなさいね、ショック、受けた?」

京子「……ちょっとだけ」ポー

綾乃「そう、じゃあ、しばらく休憩してから、出ましょうか……」

京子「うん……」

京子「綾乃……」

綾乃「どうしたの?としのーきょーこ」

京子「大好き」チュッ

綾乃「ふえ///」

~後日~

京子「綾乃~!一緒にトイレ行こうよ!」

綾乃「え、ええ、としのーきょーこ、行きましょう」

千歳「最近、歳納さんと綾乃ちゃん、仲がいいやんね」

綾乃「そ、そう?一緒にトイレに行くなんて、別に珍しい事じゃないでしょ?」

千歳「そうやねえ、うふふふふ」タラッ

綾乃「ち、千歳、出てる、鼻血出てる」

京子「もー!綾乃、早く早くー!」

綾乃「もう、としのーきょーこ、そんなに急がなくても……」

京子「だって、我慢できないんだもん……」

綾乃「///」

京子「あのさ、綾乃」

綾乃「な、なに、としのーきょーこ」

京子「そろそろ、あの、愛の営み?あっちの方を教えてくれないかな?」

綾乃「え」

京子「だって、オナニーって愛の営みの練習なんでしょ?」

京子「だったら、私達もそろそろそこに踏み込んだ方がいいかなって……」

綾乃「……」

京子「綾乃?」


綾乃(やばい、としのーきょーこ、めちゃくちゃかわいい)

綾乃(めちゃくちゃかわいい、としのーきょーこをあいてに、あいのいとなみとかしたら、どうなるの?しぬの?)

綾乃(そもそも、てんしをあいてに、あいのいとなみとか、していいの?)

綾乃(てんばつがくだるんじゃ……)


チュッ


綾乃「あふん///」

京子「もう、最近、綾乃ってすぐにフリーズするよね?」

綾乃「ご、ごめんなさい///」

京子「綾乃さ、時々、私の事を天使って言うけど……」

綾乃「心の声漏れてた!?」

京子「私だって、人間だよ?だから、あの、気持ちいい事とか、好きだし」

京子「それ以上に、好きな人と、一緒に色んな事したいって、思うの///」

綾乃「としのーきょーこ……」

京子「だから、ね?愛の営み、しよ?」

綾乃「……頑張るわ///」

京子「よろしい♪」

綾乃「あの、その前にとしのーきょーこ、一つだけいいかしら?」

京子「ん?なーに?」

綾乃「としのーきょーこは、あの、本当に今までトイレに行った事なかったの?」




京子「うん、ないよ?」ニコ


としのーきょーこって、マジ天使




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