幼馴染「留学帰りの男がウザい」(19)

幼馴染「どうだった?」

男「いやぁアメィリカンのスケールのビッグにはアメイジング」

幼馴染「そう、何か学んだことはあるの?」

男「ナターシャ、君はいつも僕を困らせるね」

男「僕が何をしたんだい?」

幼馴染「いやだから何を学べたの?」

男「こいつぁ驚きだ!」

幼馴染「腹立つわぁ……」

カフェ

男「僕はね、言ってやったんだ」

幼馴染「うん」

男「君の目に写るのは1つの彼岸花だってね」

幼馴染「意味わからないし死を予感させるってどういうこと?」

男「アメイジング!」

幼馴染「はい?」

男「いやぁすまないアリス、先日食べたマーマレィドが君の美しいヘアーに似てたもんで、ハハ」

幼馴染「私黒髪だよ」

男「」パスッパス

幼馴染「指パッチンも出来ないのに……」

男「指パッスン、なんてね」

幼馴染「腹立つわぁ……」

映画

男「ワンダフォー……」

男「よくできたラブストーリーだ……」

幼馴染(トランスフォーマーってラブストーリーだっけ……)

男「知ってるかいブリトニー、アメィリカンではワンダフォーな映画をシーしたらマスターベーションするのさ」

幼馴染「自慰するの!?」

男「ブラボー!!」パチパチ

幼馴染「まだこれ前半! 20分しか経ってない!」
男「へイノーマ」

幼馴染「ヘイノーマ? 地名?」

男「小さいことに拘りすぎさメイビー」

幼馴染「ベイビーでしょ? 確信持ちなよ」

男「アッハッハッハ! 愉快痛快だ!」

幼馴染「腹立つわぁ……」

自宅訪問

男「こいつぁ驚いた、戦争をしてる自覚があるのかいポール?」

幼馴染「ねぇ、今までどこいたの? シベリア?」

男「ワォ! こ、このイヤーホンは日本製かい?」

幼馴染「うん」

男「日本人はワンダフォーな発明をするね、頭が下がるよ」

幼馴染「そういうの自画自賛って言うんだよ」

幼馴染「と言うか語学留学したんじゃないの? ハリウッド映画みただけじゃないの?」

男「シャウラップエブリワン!!」

幼馴染「私一人だって」

男「チッチッチ」

幼馴染「何でさえずりしたの?」

男「凡人にはわかりかねる、ということさバニー」

幼馴染「誰がウサギだ! あぁ腹立つ……」

ゲーム

男「シット!」

男「ファックアスホール!」

幼馴染「どうぶつの森でそこまでキレる?」

男「ヘイノエル」

幼馴染「だからどこよヘイノエルって」

男「頭がクラクラする、暑いコーフィーを注いでくれたまえ」

幼馴染「わかった」

男「オゥ! タヌキチ死ね!」

幼馴染「そいつに切れてたの!?」

男「雑草だらけ、つまり雑草のような雑草だ」

幼馴染「意味わからないし、何か腹立つ……」

夕飯

男「ヘイ、シザー」

幼馴染「誰がハサミだ」

男「ノンノン、シザーをテイク」

男「そして君をテイクアウト」

幼馴染「そんな私はソルドアウト」

男・幼馴染「ワォ!」

幼馴染「やかましわ」

男「シザープリーズ」

幼馴染「ごめん、ハサミバカになってて使えないの」

男「バーカ」

幼馴染「何ですと!」

男「オゥ……よくキレるじゃないか」

幼馴染「あぁぁ……腹立つわぁ……」

カラオケ

男「僕は向こうのミュージックをヒアーしてたから邦楽、おっとこっちでは洋楽か」

男「日本の歌なんか歌えないさ」

幼馴染「じゃあ何か歌って?」

カチカチ

男「我思故我有、礎人楯矛者有~」

幼馴染「いやいやいやいや」

男「間違えた、ミステイク!」

幼馴染「間違える要素なんて1つもないのに……」

カチカチ

男「アァァアマギィィィゴォォォォエェェェェ!!」

幼馴染「純日本曲だよ! 腹立つなぁ!」

本屋

幼馴染「何探してるの?」

男「いや、向こうで読んだ洋書をね」

幼馴染「どんな?」

男「みなもとうじものがたり」

幼馴染「源氏物語だよね、日本の古い本だよね」

男「日本と言えばこんなプログラムがあるよ、ルーク」

幼馴染「レイトンか」

幼馴染「なんなのもう、アメリカ関係ないじゃん、日本大好きじゃん」

男「ティーチしてくれてサンクス、お礼にチップを」

幼馴染「いやいいよそんなの……ってポテトチップスじゃん!」

幼馴染「しかも粉々になってるヤツ!」

幼馴染「腹立つわぁ……」

アニメイト

幼馴染「デートでアニメイトって……」

幼馴染「いやまぁ好きだからいいけどさ」

男「スコティッシュ」

幼馴染「猫?」

男「こんなペーパーミタコナイよ!」

幼馴染「あぁ凄いティッシュ! っていったのね、それはそうといきなりカタコトはどうして?」

男「ワォ! 色んな漫画がある! 日本はワンダフォーだ!」

幼馴染「さりげなく薄そうな本へ向かわないの」

男「お前とこんな関係になれたらなって思ってさ」

幼馴染「い、いきなりどうしたの?」

幼馴染「こんな関係ってキャー!」

男「クレイジーだ」

幼馴染「シャラップ」

TSUTAYA

幼馴染「何見る?」

男「実は昔から見たかった映画がね」

幼馴染「へぇ、どんな?」

男「肥溜めの彼女」

幼馴染「陽だまりの彼女でしょ!?」

幼馴染「何肥溜めの彼女って、臭いだけじゃん!」

男「ハハ、そうアングリーになるなよ」

幼馴染「あんたが普通になればアングリーにもナーバスにもならないの」

男「おいおい、そいつぁできねぇ相談だぜミルモ」

幼馴染「ミルモ!? マラカス振ってないでしょ!?」

幼馴染「腹立つわぁ……」

旅行

男「たまにはこういう息抜きも必要だぜ」

幼馴染「詰まってることもないでしょ」

男「いい観察力だ」

男「ヘイ見ろよ! ジャップだらけだ!」

幼馴染「ここがどこか理解してる?」

男「ファッキンイエロー!」

男「雑菌キエロー!」

幼馴染「……」

男「雑巾シボレー!」

男「何か言ってくれ」

幼馴染「甘えるな」

同棲

男「ついにここまで来たか」

男「花のマラカス」

幼馴染「え? 花のマラカス?」

男「ミッシェル、これから共同戦線と行こうじゃないか」

幼馴染「いや戦わないよ?」

男「どうせいするんだ、どうせいっしょさ」

幼馴染「くっだらない」

男「悪かった、だからその物騒なのを下ろしてくれ」

幼馴染「手袋だよ?」

男「神よ、怒りを沈めたまえ!」

幼馴染「怒ってないよ、神でもないし」

男「クレイトスよ!」

幼馴染「殺すぞ」

結婚式

「汝、病めるときも健やかなときもこの者を愛すると誓うか」

男「ワイフを愛すると誓うよ」

「汝、以下同文」

幼馴染「そこはちゃんといってくださいよ」

「誓いのキッスを」

幼馴染「言い方ふるっ!」

男「バニー、愛してるよ」

幼馴染「ウサギじゃないよ、でも、私も愛してる」

男「これまでたくさん迷惑かけたね、心からsorry」

幼馴染「反省してないし」

幼馴染「腹立つことも幾度となくあったけど、楽しかったからよし」

男「こんな白けたパーリィは性に合わない、パーっと行こう!」

幼馴染「身内しかいないからやめて」

数か月後

男「あの時はどうかしてた」

幼馴染「元に戻ってくれて嬉しいよ」

男「そっちはどうだ? 仕事で海外に行くんだろ?」

幼馴染「うん、1年間離ればなれだね」

幼馴染「……グスッ」

男「お手紙かくよ」

幼馴染「小学生か……グスッ……ヒック」

男「元気で、身体に気を付けて」

幼馴染「うん……」

男「笑って見送りたいから、幼馴染も笑って」

幼馴染「やっと名前読んでくれたね、ありがとう……」

男「行ってらっしゃい」

幼馴染「行ってきます……!」

1年後

男「」ソワソワ

幼馴染「たっだいまー!!」

男「幼馴染! おかえり!」

幼馴染「寂しかった! クレヨンの手紙しかくれなくて寂しかった!」

男「字が下手だからね、さぁ夕食にしよう」

幼馴染「うん!」


幼馴染「あ、そうだマイケル」

男「マイ……え?」

幼馴染「良いニュースと悪いニュースがあるだけど、どうする?」


男「赴任帰りの幼馴染がウザい」


終わり

>>8
訂正、プロブレムだ

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