弟「はぁー、いやだなぁ……」
姉「弟君、どうしたの?ため息なんかついて」
弟「今度、学校で漢字テストがあるんだ。50問漢字を覚えなきゃだめなんだけど……」
弟「そんなに覚えられっこないよ。あーあ、やる気出ないなぁ……」
姉「そんな事言わないで頑張ってよ。ちゃんと勉強しないと後で苦労するんだよ?」
弟「そうかもしれないけど……」
姉「うーん、それじゃあ……」
姉「テストで1番取ったらお姉ちゃんがなんでも一つだけお願いきいてあげる」
弟「え、本当!?」
姉「うん、本当。お姉ちゃんは嘘つかないよ」
弟「……わかった。頑張ってみる。早速勉強してくるよ!」
姉「あらら……あんなにやる気になっちゃって……。どんなお願いするつもりなのかな?」
ん?
しえ
弟「姉ちゃんの友達に姉友さんって美人の人いたじゃん」
弟「あの人うちに呼び出してレズレイプしてよ」
(……夜)
姉「弟くーん!ゴハンできたってー!」
弟「うん!今、行くー!」タッタッタッ
姉「ずっと勉強してたの?」
弟「うん。お姉ちゃんがお願い聞いてくれるって言ったからね」
姉「そう……。ところでお願いって何にするつもりなの?」
弟「えっと、それは……」
姉「それは?」
弟「ひ、ひみつ!早くご飯食べようーっと!」
姉「あ、弟君?!」
姉(……いったいなんなんだろう。お願いって)
(……翌朝)
姉「弟君、そろそろ学校行かないと遅刻しちゃうよ?」
弟「え、もうそんな時間?」
姉「テスト勉強してたの?」
弟「そうだよ」
姉「へぇ……」
弟「いってきまーす!」
姉「………」
(……姉の学校)
姉「ねぇ、小学生の弟が姉にしてもらいたいことって何だと思う?」
姉友「何よ突然?姉の弟のこと?」
姉「うん。今度のテストで1番を取ったら何でも一つだけお願いきいてあげるって約束したんだけど……すっごく張り切っちゃってるのよね」
姉友「うーん……。小学生の弟が姉にしてもらいたいことねぇ……」
姉友「最近出たあのゲームソフトが欲しいとかじゃないの?小学生ってそんなもんでしょ」
姉「そうなのかな?ゲームだったら親にお願いしたって買ってもらえるんじゃない?」
姉友「最近、何か別のものを買ってもらって親にはお願いしづらいとかじゃない」
姉「あー……そういえば先月もゲームを買ってもらってたわね」
姉友「じゃあ、きっとそれよ」
姉「うーん、そうなのかな」
姉友「そんなに気になるなら弟に直接聞けばいいじゃない」
姉「それが聞いたんだけど教えてくれなくて……『ゲームが欲しい』だったら聞いたら教えてくれそうなもんじゃない?」
姉友「それもそうね」
姉「うーん、一体なんなんだろう?」
姉友「まぁ、その時になったらわかるしそれでいいんじゃない?それに1位を取らなければお願いを聞く必要もないんでしょ」
姉友「そんなに心配することないわよ。変な頼み事とかしないと思うし」
姉「変な頼み事って何?」
姉友「何って……それは私の口から言うのはちょっと……」
姉「何よ。気になるじゃない」
姉友「アハハ……忘れていいよ」
姉「そこで止められたら余計気になるじゃない!」
(……そしてテスト当日)
弟「それじゃあ行ってくるね」
姉「行ってらっしゃい。テスト頑張ってね」
弟「うん!お姉ちゃんも約束忘れないでよね!」
姉「うん、忘れてないよ。……ところでその約束についてなんだけど」
弟「じゃ、じゃあもう行くね!」
姉「あ!」
姉(……逃げられた)
はよ
(……夕方)
姉「ただいまー」
弟「あ、お姉ちゃんお帰りー」
姉「テストどうだった?」
弟「バッチリ!100点満点取れてる自信があるよ!」
姉「へぇ!すごいじゃない!いつもそれぐらい頑張ればいいのに」
弟「お姉ちゃんが毎回お願い聞いてくれるっていうなら……」
姉「だーめっ。今回は特別だけど勉強は自分のためにやるものなんだから」
弟「チェッ……」
パンツパンにして焼いて食った
(……テスト返却日)
姉「ただいまー」
弟「お帰り」
姉「今日テストの返却日だったんでしょ?どうだった?1番とれた?」
弟「テストは……」
(……返却)
先生「弟ー!」
弟「はい!」
先生「今回はよく頑張ったな。すごくできてたぞ」
弟「本当?!」
先生「あぁ。ただそれだけにケアレスミスが残念だったな」
弟「ケアレスミス……?」
先生「あぁ、それができてれば満点だったのに残念だったな」
弟「98点……あっ!」
弟(「でんち」のちを「池」じゃなくて「地」って書いちゃってる……)
先生「まぁ、でも今回はよく頑張った。次も頑張りなさい」
弟(でも98点なら……クラスで1番のはず!大丈夫!)
死ね出来損ないの糞ガキ
先生「今回のテストでトップだったのは……」
弟「……ゴクリ」
先生「100点満点を取った女さんだ。みんな拍手ー!」
(パチ!パチ!パチ!パチ!)
弟(そんな……)
女子A「女ちゃん凄いねー。また1位だって」
女子B「女ちゃんは頭良くていいなー」
女「そんなことないよー。毎日ちゃんと学校の授業の復習してるだけだよ」
女子A「そういうことができるのが凄いんだよー」
弟「………」
,、ァ
,、 '";ィ'
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.ヽ:゙ヽ; : : : : : :ノ:::::::::::::::::::::;;、-、、゙::: rー-:'、 / }¬、
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……
弟「ってわけで1番は取れなかったんだ」
姉「そう……。残念だったわね。でも2番なんでしょ?凄いじゃない!」
弟「うん……。でも1番じゃないとお願い聞いてくれないんでしょ?」
姉「あー……。うん、そうね。そういう約束だからね」
弟「あーあ、残念だなぁ……。やっぱり女さんみたいに毎日学校の復習すればよかったな……」
姉「普段から地道な努力を続けるのが1番大事ってことね。付け焼き刃だとミスが出ちゃうこともあるし」
姉「でもほら、弟君だってやれば出来るってわかったんだしこれから頑張ればいいじゃない」
弟「……うん!そうだね!これから頑張るよ!」
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| / _/ ,/⌒)、,ヽ_ \ | / \_ノ
| / ヽ、_/~ヽ、__) \ \
姉「……ところでお願いって何をしてもらうつもりだったの?」
弟「え?!それは……」
姉「それは……?」
弟「ひみつだよ!」
姉「えーっ!もうテストも終わったんだし教えてくれてもいいでしょー!」
弟「だって!恥ずかしいし……」
姉「恥ずかしい?!恥ずかしいお願いだったの?!」
弟「あー、もうお姉ちゃんしつこいよー!ほっといてー!」
終わり
ゴミ
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