ジャン「いい加減うぜぇんだよ死に急ぎ野郎!!」(92)

エレン「んだと!?てめえ!!」

ジャン「その態度がウザいっつってんだよ!!」

エレン「わけわかんねぇよ!!」

ジャン「毎日毎日駆逐駆逐駆逐駆逐、気持ち悪いんだよ!死ね!!」

エレン「は!?てめえ今死ねっつったな!?」

ジャン「ああ言ったとも!お前のせいで俺たちは皆大迷惑さ!!」

エレン「『たち』!?お前だけだろうが!!」

ジャン「周りを見てみろよ!!」

ジャン「お前浮いてんの気づかないのか?お前が巨人を駆逐するっていう話をしてる時に」

ジャン「お前とお前のツレ2人以外は全員!憲兵団を狙ってんだよ!」

ジャン「死にたくないから!巨人にビクビク怯えて暮らしたくないから!」

ジャン「内地で平和に暮らしたいから毎日訓練に励んでんだよ!!」

ジャン「それが正しいか正しくないかはどうだっていい」

エレン「なっ――」

ジャン「俺たちは死にたくないんだよ!!」

ジャン「お前みたいに命を投げ打つ覚悟もねぇし……」

ジャン「命を投げ打つ覚悟をする必要もねぇんだよ!!」

ジャン「それだけじゃねぇ」

ジャン「ミカサとアルミンだっていつだってお前に振り回されてる」

ジャン「お前が一々危なっかしいから!ミカサもアルミンも常にお前を気にかけなきゃいけない」

ジャン「そうやって周り全員に負担をかけてるってわからねぇのか!?」

ジャン「巨人に復讐だと?駆逐だと?」

ジャン「ガキみたいなこと言って周りに迷惑かけんじゃねぇよ……」

エレン「っ……」

ジャン「わかったならとっとと行けよ」

ミカサ「ジャン、そこまでエレンを追い込む必要はどこにあるの?」

ミカサ「エレン、私たちは迷惑だと思ってないから気にしなくていい」

アルミン「そうだよエレン、僕たちは全然大丈夫だからさ」

クリスタ「ジャン、ちょっと言い過ぎだよね……」

ユミル「ケッ、まああの駆逐バカにはあのくらいが丁度いいだろ」

ユミル「それに馬面の言ってることも事実だしな」

ライナー「おい、ジャン、ミカサの言うとおり今のは――」

エレン「ウッ……」ダッ

アルミン「エレン!?」

エレン「ああああああああ!!!」ドゴォ

ジャン「ガッ!」ドサッ

エレン「お前なんか死んじまえ!獣だ!お前なんか獣だ!」

ドガッ ボゴッ ドガッ ドゴッ

ミカサ「エレン!?」

ライナー「なっ!やめろ!エレン!!」

エレン「死ね!死ね!死ね!死ね!」

ドガッ バギッ ゴシャァ

ジャン「ガッ!アギッ!グハッ!」

ユミル「あいつ――!」

クリスタ「え!?え!?」アゼン

アニ「!!」ピクッ

アニ「ライナー!!何やってんだい!早く止めなきゃ――!!」

ユミル「エレン!!何やってんだてめえ!(本気で殺す殴り方だ!喧嘩の殴り方じゃあねぇ!!)」

エレン「死ね!死ね!死ね!」

ボゴォ ドガッ ドガッ

ライナー「エレン!やめろ!早くやめないと死んじま――」ガシッ

ライナー「うぐっ!?なんて力だ!剥がれない!!」ミシミシ

ライナー「ベルトルト!!ミカサ!!ぼけっとしてないで手伝えよ!!」

ミカサ「は!わ、わかった!!」

ベルトルト「うん!」

エレン「ハァ!ハァ!ハァ!ハァ!」

グチャァ ドグシャァ グチャァ グチャァ

ジャン「……」



スパァーンッ

アニ「何やってんだ」

エレン「ガッ」グルッ

ドサッ

クリスタ「ジャン、だ、大丈夫かな……」

ユミル「ありゃどう見ても大丈夫じゃねぇよ……」

ユミル「顔が原型とどめてねぇ…死んでるかもな……」

クリスタ「そ、そんな……!」ウルウル

ユミル「悪りいがこればかりは冗談じゃない」

クリスタ「……」



ミカサ「アニ……」

ライナー「助かったぞ」

アニ「ライナーの力でもどかないならテコ入れして転ばすしかないさ」

エレン「……」ムクリ

エレン「……」ボーーー

アルミン「エレン……?」

エレン「え?」

エレン「……!」

エレン「ジャ…ジャンか?」

エレン「あ、あああ、ああ……」

エレン「はは、は……」

エレン「う、嘘だろ……?」

エレン「俺が、ジャンを……?」

エレン「嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ」

エレン「……」ガバッ

ミカサ「エ、エレン?」

エレン「どけッ!」ドガッ

ミカサ「うっ!」ドサッ

ダッダッダッダッ

アルミン「エレン!」ダッ

マルコ「アルミン待って!!」

アルミン「マルコ!?」

マルコ「エレンは後!!先にジャンだ!!」

バンッ

サシャ「何かあったんですか!?」

コニー「エレンが凄い顔して食堂から出て来たぞ!?」

サシャ「……!」

コニー「……え?」

コニー「ジャン…なのか?」

サシャ「そんな……!」

マルコ「いや、まだ辛うじて息はある!」

クリスタ「良かった……!」

マルコ「ライナーとベルトルトは至急ジャンを救護室へ運んでくれ!!」

マルコ「僕とアルミンと……あと、クリスタ、とユミルはジャンの付き添いだ!!」

ユミル「わかってるじゃねえか」

マルコ「エレンは追うな!今の状態で追い詰めると大変なことになるかも知れないからね」

マルコ「ミーナとアニは、教官へ報告して、医務室によこしてくれるかい?」

ミーナ「わかった!!」

アニ「うん」

マルコ「他の人は悪いけど食堂から出ないでくれ!今のエレンと出くわすのはリスクが高すぎる」

>>11
訂正

マルコ「僕とアルミンと……あと、クリスタ、とユミルはジャンの付き添いだ!!」



マルコ「僕とアルミンとミカサ……あと、クリスタ、とユミルはジャンの付き添いだ!!」

マジレスすると、エレンは自分の駆逐精神を他人に押し付けたことないんだよな

>>16-18
その性格のエレンとジャンは進撃本編でもここまで大きな問題を起こしてはいない

ジャン「…………ッ!」

ライナー「もうすぐベッドだからな!大丈夫だ!ジャン!頑張れ!」

クリスタ「私、ドア開けるね!」

ガラガラガラ

ライナー「ありがとう、クリスタ。助かるぞ(結婚しよ)」

マルコ「じゃあ、なるべく優しく寝かしてあげてくれ!」

ベルトルト「うん!」

ミカサ「……(エレン…どうして……)」

アルミン「……ミカサ、エレンもジャンも、大丈夫だよ、きっと」

アルミン「きっと前みたいに皆仲良くなるさ……」

アルミン「こんなことで僕たちの仲が崩れたりは……」

アルミン「……」

ミーナ「ハァ!ハァ!」

ガラガラ

ミーナ「教官!!」

キース「カロライナとレオンハートか。何かあったのか?」

ミーナ「大変なんです!救護室に来てください!!」

キース「救護室だと?誰か怪我でもしたのか?事情を説明しろ」

ミーナ「エレンとジャンが喧嘩して、ジャンの言葉に腹を立てたエレ――」

ツンツン

ミーナ「ア、アニ!?今取り込み中!」

アニ「……あれ」

ミーナ「あれって……!」

エレン「……!」ダッ

アニ「待ちなよ」ダッ

ミーナ「ちょっ!?アニ!?マルコが追うなって……あーもう!待って!!」ダッ

ミーナ「教官!!とにかく救護室へ急いでください!!」ダッダッダッダッ

アニ「あんた……ハァ、ハァ、一体どうしたんだい!」ダッダッダッダッ

エレン「……くっ!」ダッダッダッダッ

エレン「来るなッ!!」ズザザザザ

アニ「!(マズイ!!急ターンだ!よけれ――)」

エレン「ァアアッ!」ブォン

ドゴォ

アニ「ウッ……!(私がこいつに近接戦闘で遅れを取るなんて……)」

アニ「……(こんな小さな女の体で、男の本気の打撃を食らったら……)」ガクン

アニ「……」バタッ

エレン「……!」

エレン「あ、ああああ!?」

エレン「ア、アニ!?」

エレン「おい!アニ!!おい!!」

エレン「うあああああああああああああああああああああ!!!」ダッダッダッダッ

ミーナ「ハァ、ハァ、アニもエレンも速すぎ……」ヘトヘト

エレン「……!」ダッダッダッダッ

ミーナ「エレン!?」

ミーナ「アニは……?」

エレン「どけっ!」ギロリ

ミーナ「う、嘘!こ、来ないで!」

ミーナ「こっち来ないで!!」ダッ

エレン「邪魔だっつってんだよ!」ドガッ

ミーナ「ァゥッ……」ドサッ

ガシャァーン

エレン「!(今の音は……ミーナに何かが落ちたのか!?)」ダッダッダッダッ

エレン「ハァーッ!ハァーッ!(振り返っちゃいけない、振り返っちゃいけない!!)」ダッダッダッダッ

アルミン「今の音は!?」

マルコ「ま、まさか、誰かエレンと出くわしたのか!?」

ガラッ

ベルトルト「!」

ライナー「教官!」

キース「……」サーッ

アルミン「……!(あ、青ざめている!)」

キース「キル…シュタインか……?」

ジャン「ぅ……」ピクッ

キース「私は…もしかしたら大きな過ちを犯したかも知れん」

キース「アッカーマン!ブラウン!ボット!アルレルト!フーバー!貴様らは至急レオンハートとカロライナの保護に向かえ!」

キース「二人はイェーガーを追って行ってしまった!手遅れになる前に!!」

クリスタ「わ、私たちは……?」

キース「貴様らはここで救護班の到着を待て。その後、食堂へ行き他の訓練兵と合流しろ」

ライナー!ボクハコッチヲミルヨ!

エレン「!」ササッ

ダッダッダッダッ

ベルトルト「こっちにはいないよ!」

ダッダッダッダッ

エレン「……」

エレン「ふぅ……」

エレン「危なかっ――」

ミカサ「エレン」

エレン「!!」ビクッ

ミカサ「待って」ガシッ

グググググ

ミカサ「私は敵ではない。いつだってあなたの味方」

グググググ

ミカサ「お願い、力を抜いて」

エレン「……」スッ

ミカサ「それでいい。ありがとう」

エレン「お、お前は……まだ、俺の味方なのか……?」

ミカサ「ええ。だから、正直に説明して欲しい。あそこまでやるってことは、何か理由があるんでしょう?」

エレン「……ないんだ」

ミカサ「え?」

エレン「そんな大層な理由はなくて…」

エレン「ただ、カッとなったからやったんだ…」

ミカサ「……」

エレン「自分を否定されたから…俺の人生…そのものを」

ミカサ「エレン、今からでも遅くない」

ミカサ「ジャンに謝りに行こう」

エレン「遅いんだ」

ミカサ「遅くない!」ガシッ

エレン「ジャンだけじゃないんだ!」

サクッ

ミカサ「エ…レ……ン?」ギロッ

エレン「そんな目で見るなよ……。さっき調理室から拝借したんだ」

ドスッ ドスッ ドスッ ドスッ

エレン「これでもう…お前に世話焼かれることもないな……」

ミカサ「エレン……」

エレン「そんな目で見るなっつってんだろ!!」

エレン「あの時の獣を見るのと同じ目でさァ!」

ミカサ「エレン…」

エレン「人の名前を連呼して楽しいのか?」

ミカサ「こっちへ……」

エレン「なんだよ、手なんか伸ばして。握手でもしたいのか?」

ミカサ「エレン!」ガシッ

ギュウゥゥゥ

エレン「……」

パタッ

エレン「なんだよ…最期に俺に抱きついて……」

エレン「そんな幸せそうな顔で死にやがって」ゲシッ

ミカサ「」ゴロンッ

ベルトルト「エレン?」

エレン「ベルトルトか」

ベルトルト「……ミカサを、殺したのか」

エレン「ああ」

ベルトルト「アニ、とミーナは?」

エレン「死んではいない…と思う」

ベルトルト「そう」

エレン「そこ、どけよ」

エレン「俺はそこの窓から脱出する」

ベルトルト「……うん」スッ

エレン「それが正しいんだ。きっと。俺がここにいた方が皆に迷惑がかかるからな」

ベルトルト「……うん」

エレン「……じゃあな。元気でな」

ベルトルト「さようなら」

ベルトルト「……」

ダッダッダッダッ

ライナー「おい!ベルトルト!」

ベルトルト「…………」

ライナー「ベルトルト?」

ベルトルト「行ってしまったよ」

ライナー「エレンを見たのか!?」

ベルトルト「うん」

ベルトルト「ここの訓練所を出て行ってしまった」

ライナー「そうか……もう、追いかけても手遅れなんだな?」

ベルトルト「うん」

ライナー「……そこに転がってるミカサは、あいつがやったのか」

ベルトルト「うん」

ライナー「そうか…」

ライナー「兎にも角にも、教官へ報告に行こう」

ベルトルト「そうだね…」

 あれから、何ヶ月がたっただろうか。

ミカサは死に、エレンは失踪した。

かつて仲の良い三人組だった僕らは、バラバラになってしまった。

エレンはどこへ行ったのだろうか。

ジャンは、ようやく少しずつ回復してきて、最近では訓練に参加もできるようになった。

でも、依然頭の大半は包帯に包まれている。

アニは無傷だったが、ミーナは頭を強く打ったせいでほんの少しの記憶障害が起こった(今は回復した)

僕も、ライナーやマルコたちの協力もあり、少しずつ心の傷も癒えてきていた。

サシャ「せっかくの休みですし、これからみんなで出掛けません?」

ユミル「は?これからったってもう昼過ぎだぞ?」

サシャ「いいじゃないですかー、最近訓練忙しくてぜーんぜん出かけられませんでしたし」

サシャ「ちょっと街にでるだけでいいですから、ね!」

クリスタ「ユミルも一緒に行こうよ~!」

ユミル「ん、クリスタも行くのか?じゃあ行くわ」

サシャ「やったー!」

クリスタ「やったー!」

ミーナ「ということなんだけど、男子も行かない?」

アルミン「僕は行くけど、ミーナの他には誰が来るんだい?」

ミーナ「サシャとユミルと、アニとクリスタ!」

ライナー「よしベルトルト、行こう。たまには皆で出掛けるのもいいんじゃないか?」

ベルトルト「そうだね」

コニー「うおおお!楽しそーだな!マルコもジャンも来るよな!?」

コニー「…あっ」

ジャン「……」

>>40=>>1

あと>>39

ジャン「気にすんなよ」

マルコ「ぼ、僕はやm」

ジャン「マルコ、一緒に行こうぜ?」

アルミン「え?」

ジャン「なんだよ、頭に包帯巻いてたら街に遊びに行っちゃいけねえのか?」

コニー「んー?そう言えばそうだな!じゃあ皆で行こうぜ!!」

ミーナ「オッケー!じゃあ三十分後に門に集合ね!」

ユミル「こりゃ結構な人数だな」

クリスタ「楽しみー!」

ミーナ「こうして出掛けるのは久しぶりだからねー」

ライナー「ベルトルト、たまには息抜きも必要だろう?」

ベルトルト「う、うん」

マルコ「ジャン、本当に大丈夫なのかい?」

アルミン「何かあったらすぐに頼ってね」

ジャン「すまねえな」

アニ「で、何をしに行くんだい?」

サシャ「それはもちろん!食べ歩きですよ!!」

~~~~~~~~~~

ミーナ「もう財布がすっからかんだよ~」

サシャ「ええ!?」

アルミン「僕はそれよりお腹がはちきれそうだよ」

ライナー「じゃあそろそろ切り上げるか?」

サシャ「そ、そんな……」

アニ「またくればいいでしょ」

サシャ「うぅ~」

サシャ「しょうがないですねぇ~」

サシャ「うっ」

コニー「どうしたんだ?」

サシャ「ちょ、ちょっとお腹が…」

サシャ「すいません皆さん、ちょっと、と、トイレに行ってきます……」

ユミル「はぁ?おm」

クリスタ「うー、皆ゴメン、私もちょっと行ってくるね!」

ユミル「人間誰しもトイレくらいするさ」

ユミル「じゃあ私はクリスタn」

クリスタ「もーユミル、いちいちついてこなくていいよ!一人で大丈夫だから!」

ユミル「で、でもよぉ、あぶn」

クリスタ「危なくないから!バカにしないでよね」プンスカ

ユミル「わかった……(結婚しよ)」

ライナー「お前らは行かなくて大丈夫か?」

ベルトルト「うん」

ジャン「ああ」

アルミン「うん」

マルコ「おう」

クリスタ「サシャー、トイレの前で待ってるねー」テクテク

クリスタ「あー、今日は楽しかったぁ」

クリスタ「……」

クリスタ「サシャまだかnむぐっ!?」

クリスタ「~~~~~ッ!?~~~~~ッ!?」ズルズル

サシャ「いやぁクリスタ、遅くなってすいませ……」

サシャ「クリスタ?」ポツーン

サシャ「ひ、酷いです!待ってるって言ったのに!私が遅いから先に行っちゃったんですか!!」タッタッタッタッ

クリスタ「ぷはぁーーーっ、はぁーーーっはぁーーーっ」

エレン「妙な真似はするなよ?」

クリスタ「エ、エレン!?」

エレン「声が大きい」ギロッ

クリスタ「ヒッ……ご、ごめんなさい…………!」カタカタ

エレン「チッ。兵士になるために訓練してるってのに俺ごときに震え上がりやがって」

エレン「情けねぇ」

クリスタ「わ、私をどうするつもり……?」カタカタ

エレン「どうもしないさ」

エレン「たまたま通りかかったら手の届く位置にお前がいただけだ」

エレン「久しぶりだなぁ、クリスタ」

エレン「他には誰がいるんだ?街に出てくるのに一人ってことはないだろう?」

クリスタ「エレン…」カタカタ

クリスタ「あなたは、何であの時ジャンを……」カタカタ

エレン「度胸があるのか馬鹿なのか……」

ガシッ

ギュゥゥゥウウウウウ

クリスタ「かっ!(首を…!)」ジタバタ

エレン「質問してんのは俺だぜ」パッ

クリスタ「ぷはっ……はぁ、はぁ」

エレン「もう一度聞くぞ?他にいるのは誰なんだ」

クリスタ「エレンは…理由もないのに人を殴ったりh」

バキッ

エレン「これで理解したか?」

ガシッ

エレン「なんかお前と話してても楽しくねえや……へへへ」

ギュゥゥゥウウウウウ

クリスタ「!! !!(苦しい!!息が!!)」ジタバタ

エレン「そんなに爪立てんなよ……」

エレン「そんなに抵抗すんなら……」

ゴキッ

エレン「あーあ、首の骨折っちゃったじゃねぇか」ポイッ

エレン「首折るとなんか見てて不気味だから嫌なんだよ……」

ジャン「お前…………エレンか?」

エレン「!!」

エレン「ジャンじゃねーか」

エレン「……生きてたんだ」

ジャン「クリスタを殺したのかよ?」

エレン「ああ、あまりに暴れるもんでな。首を折った」

エレン「見ろよ、変な方向に首が曲がってんの。気持ち悪りいよな」

ジャン「……オレも殺すのか?」

エレン「お前さ、クリスタと二人ってことはないよな?他に誰がいんの?」

ジャン「仲間を呼ばれたら困るってことか」

エレン「……」ザッザッザッザッ

ジャン「クッ……(早く逃げなきゃいけないのに……!足が震えて動かねぇ!)」

ジャン「な、なんだよ、くるなよ!(こいつは俺に消えない傷を残し、ミカサを殺し、そして今クリスタを殺した……!)」

エレン「そんな目で見ないでくれよ……」ザッザッザッザッ

ジャン「クソ!くんじゃねえっつってんだよ!!(次は俺が殺される……!)」

エレン「なぁ……悪かったって」

ジャン「え?」

エレン「ほら、これ、咥えろよ」

エレン「…早く」

ジャン「これは……!」

エレン「上質なハッパが手に入ったんだ」

エレン「お前と違って対人格闘訓練にも気合い入れてたからな……今やこの辺じゃ少しばかり名を上げてんだ」

エレン「俺たち仲間じゃないか」

エレン「火ぃ付けるぞ」

ボッ

ジャン「……(こいつ、一体何やってんだ?俺を殺さないのか?そして、俺の口に刺したこれ、タバコじゃなくてクスリなのか!?」

エレン「一緒にキメようぜ」

ジャン「……っ!ゲホッゲホッ!!」

エレン「あー、少し刺激が強過ぎたか?」

ジャン「ぅ……頭がクラクラする…………」

エレン「まあすぐに慣れるさ」

エレン「それで……元気か?他の奴らは」

ジャン「てめぇ……」

エレン「ん?」

ジャン「舐めてんのか?」

エレン「…………」

ジャン「目の前で仲間を殺しといて何呑気に話そうとしてんだよ……!」

エレン「……何だ?ヤるのか?あ?」

エレン「ほら、殴れよ!お前に俺が倒せんのかよ?ほら!!」ペチペチ

ジャン「……はっ」

ジャン「確かにオレは……お前には対人格闘では勝てなかった」

ジャン「だがそれは、毎日毎日糞真面目に訓練に打ち込んでいた頃のお前だ」

ジャン「それが今はどうだ?」

ジャン「訓練も怠り、更にクスリ漬けのお前はよ」

ジャン「ガリガリに痩せ細ってんなぁおい」

エレン「てめぇは人のこと言えねえだろ、入院してたんだろ?寝たきりだもんなぁ、俺よりも筋肉は落ちてるはずだぜ?」

サシャ「みなさーーーん!!早く!皆さん!!ヤバイです!!」

ユミル「あ?やっと来たと思ったら今度は何を焦ってんだ?」

ユミル「……おい、クリスタとジャンはどうした」

サシャ「ユミル、おお、おちついて聞いてください」

ユミル「落ち着くのはお前だろ」

サシャ「クリスタがエレンに殺されました!」

ライナー「は?」

アルミン「え?」

ユミル「…………マジで言ってんのか?」

ユミル「…………」

サシャ「今!ジャンとエレンが接触してます!!」

マルコ「ジャンが!?やばいじゃないか!早く行こう!!」

ユミル「…………」

ベルトルト「……ユミルも、早く行こう」

ユミル「……してやる」

ベルトルト「?」

ユミル「あの野郎、殺してやるよ……」

エレン「ホラ、ホラ、こいよ!殴れよ!」

エレン「あー、なんかさ!今俺なんでも出来るわ!」

エレン「すっげぇ気持ちいい」

エレン「なぁ!ジャン」

ジャン「わけわかんねぇよ……クソ、頭が……」

エレン「最初はそんなもんだ」

ジャン「慣れるつもりもねぇよ」

エレン「あぁ、懐かしいな」

エレン「ジャン…アルミンの奴、元気にしてるか?」

ジャン「……!」

ジャン「ああ、元気さ……」

ジャン「訓練中はしょっ中ボーッとしていて怪我は多いし、座学も上の空、成績はみるみる落ちてる」

ジャン「……お陰様でな」

エレン「それは良かった……ってよ、そんな睨むなっつってんだろ!」ドカッ

ジャン「うぐっ!」ドサッ

エレン「ああ!?手応えが!ねえな!昔の!喧嘩!みたいに!手応えが!よぉ!」ドガッ バキッ ドゴッ ドゴッ ドゴッ バキッ ドゴッ ドコォ

エレン「これじゃあ!まるで!死体を殴って!蹴ってる!みたいだな!!」
ドコォ ドコォ ボゴッ ドコッ バキッ ドコォ

エレン「うっ!うっ!次は!入院じゃ!スマさねぇ!」
ドゴォ ドゴォ ドゴォ ドゴォ ドゴォ

エレン「死ねよ!お前があの時!あんなこと言わなければ!俺も!ミカサも!アルミンも!クリスタも!お前も!」
ドゴォ ドゴォ ドゴォ ドゴォ ドゴォ ドゴォ ドゴォ ドゴォ

エレン「皆で!仲良く!訓練して!喧嘩して!笑って!過ごしてたのに!!」
ドゴォ ドゴォ バキッ ドゴォ バキッ バキッ ドゴォ

エレン「死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!」
ボゴッ ボゴッ ボゴッ ボゴッ ボゴッ ボゴッ ボゴッ ボゴッ

ジャン「ぁ…………ぅ…………………グッ…………ガッ………………………」

エレン「生きてんのかよ……」

エレン「確かに体力は落ちたよ……」

エレン「ああ落ちたとも!」ドガッ

ジャン「ぅああ!」

エレン「落ちたんだよ!」ボゴォ

ジャン「ガッ!」

エレン「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……」

ジャン「…………ょ」

エレン「あぁ?」

ジャン「……の……いかよ」

ジャン「俺の……せいかよ……!」

エレン「……やめろよ」

ジャン「なんで……俺のせい……なんだよ…………!」

エレン「言わないでくれよ!」

ジャン「なんであんな下らないことで……!あんなにキレたんだよ…………!」

エレン「黙れっつってんだよ!!」バキッ

ジャン「最低の……ク……ズ……野郎!」

エレン「あああああああああああああああああああああ!!!」

エレン「黙れ!黙れ!黙れ!黙れ!」ドガッ ドゴッ ドゴォ ドゴォ

エレン「死ね!死ね!死ね!死ね!」ドゴォ バキッ バキッ ドガッ

エレン「オイオイオイオイ!まーだ生きてんのか!?え?」

エレン「しぶといなァ!」

エレン「お前なんで髪の毛掴んで……」ガシッ

エレン「こうだ!死ね!死ね!死ね!死ね!」ガンッ ガンッ ガンッ ガンッ

エレン「頭を!かち割って!脳みそ!見せろよ!」ガンッ ガンッ ガンッ ガンッ

エレン「どうだ!割れたか!死ねよ!あああああああああああああ!!!」ガンッ ガンッ ガンッ ガンッ ガンッ ガンッ ガンッ

エレン「アアアアアアアアアアアアッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!」ガンッ ガンッ ガンッ ガンッ ガンッ ガンッ ガンッ ガンッ ガンッ ガンッ ガンッ ガンッ

エレン「理解したよ!駆逐するのは!巨人じゃなくてもいいってさァ!」ガンッ ガンッ ガンッ ガンッ ガンッ

エレン「俺は!ただ!殺す理由が!欲しかった!だけなんだよ!」ガンッ ガンッ ガンッ ガンッ ガンッ

エレン「ハァー!ハァー!ハァー!ハァー!」ガンッ ガンッ ガンッ ガンッ

エレン「ああああ……」

エレン「……………ジャン……ごめん……」

エレン「……そうだ、ナイフを持ってたんだった…………」

エレン「もうお前が生き返れないように……」

エレン「ジャン……ゴメン……ゴメン……ゴメンよ…………」

エレン「ミカサ……クリスタ……ジャン……」

エレン「ゴメン……本当に……ゴメン…………よ…」ポロポロ

エレン「う……ひっぐ………う……うぇ……」ポロポロ

エレン「ああああああああああ!」グサッ

エレン「ああ……」グサッ

エレン「血が……」グサッ

エレン「お前の血だよ……」グサッ

エレン「こうやって……」グサッ

エレン「心臓をさしてさ……」グサッ

エレン「勢い良く血が出るのをさ……」グサッ

エレン「よく眺めるんだ……」グサッ

エレン「気持ちが……いいんだよ…………」グサッ

エレン「うっ……!」グサッ

エレン「は、はは……射精……しちまったよ」グサッ

エレン「きたねえ……な……俺……」グサッ

エレン「もう誰だかわかんねぇな……」グサッ

エレン「いや……」グサッ

エレン「髪でギリギリわかるかな……」グサッ

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

エレン「え?」

ライナー「ァァアアアアアア!!」バキッ

エレン「うぐぁあ!」ドサッ

カラン カラン

エレン「ナイフが飛んでっちゃった……」

ライナー「アアアアアアアアアアアアアアア!!」バキッ バキッ バキッ バキッ

エレン「痛い!あああ!やめて!やめてくれ!ライナー!痛いよ!」

ライナー「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」ドゴッ ドゴッ バキッ ドゴッ

エレン「ぐふっ、ぅぐぁあ!やめ!て!痛い!う、うああああ!やめてくれ!」ポロポロ

マルコ「ライナーやめるんだ!それ以上殴ると死んでしまう!」

アニ「……」

ミーナ「……」

マルコ(アニとミーナが震えている……!トラウマが植え付けられているんだ!)

ライナー「ウアアアアアアアアアアアアアアア」ドゴォ ドゴォ ドゴォ ドゴォ

エレン「ブッ……痛い…痛いよぉ……やめ……て…………」

マルコ「ベルトルト!一緒にライナーを止めよう!手伝ってくれ!」

ベルトルト「うん!」

ガシッ

ライナー「離せッ!!こいつがミカサを!ジャンを!そしてクリスタを!!」ジタバタ

マルコ「それじゃあエレンと同じ殺人鬼になりさがるぞ!」

ライナー「……!」

ライナー「すまん……」

エレン「う……痛い…………うぐっ……………痛いよぉ…………」ポロポロ

サシャ「そんな……ジャンまで…………」

マルコ「誰か憲兵を呼んできてくれ!」

ミーナ「わ!私に行かせて!エレンから離れたいの……!」

マルコ「わかった!」

アニ「私も行く……」

エレン「お前ら……そんな目で……見ないでくれよ……」

アルミン「…………」ザッ ザッ ザッ ザッ

マルコ「……アルミン?」

アルミン「…………」ザッザッザッザッ

アルミン「…………」

エレン「オレの……ナイフ…………」

エレン「拾ってくれるのか?」

アルミン「…………」ザッザッザッザッ

マルコ「やめろ!アルミン!エレンの方に行くな!」

アルミン「…………」ザッザッザッザッ

エレン「ありがとな……やっぱりお前は親友だ…………」

アルミン「…………君は親友じゃない」

エレン「え?」

アルミン「ケダモノだ」

グサッ

エレン「う……うぁ……うわぁ………」

エレン「痛い……よぉ……どうして……こんなことを………!」

マルコ「アルミン!なんてことを………!」

ユミル「ざまぁみろ」

マルコ「え?」

ユミル「死んで当然だぜあんな糞野郎」

マルコ「…………」

エレン「うぐああああ!」ズボッ

エレン「アルミン!」

グサッ

アルミン「…………」

エレン「親友だと!思ってたのに!死ね!死ね!死ね!」グサッグサッグサッ

アルミン「…………」ガブゥ

アルミン「…………」フラッ

アルミン「…………」ドサッ

アルミン「…………」

エレン「……アルミン?」

エレン「アルミン!う、うああああああああああああ!」

エレン「――カハッ、あ、あああ、口から血が!ああああ!ゲボッ、オエエエエ」

エレン「あ……うぐ……ぐはっ……ぁぁぁぁ…………」ビクビクビクビク

エレン「あ、ああああ…………あ…………」ビクンビクン

エレン「…………」ピクッ

エレン「…………」

サシャ「そんな……こんなのって…………」

マルコ「二人とも……死んでしまった…………」

ミーナ「みんな!憲兵を……」

アニ「…………!」

ミーナ「嘘………!」

ライナー「ベルトルト……オレは………」

ベルトルト「ライナー、僕だって流石にこれは辛いさ。これを辛く感じても君はまだ立派な戦士だ。気にすることはない」

ユミル「私は……これから何をして生きれば…………」

憲兵「この現場に居合わせた人は、少しお時間いただいてよろしいですか?」

憲兵「関係ない人は下がって!憲兵がただいま捜査中ですので――」





               おわり

一回マジキチ作品を書いてみたかったので書いた

だからエレンには、巨人を駆逐するために殺すのではなくて殺すために巨人を駆逐する人になってもらった

胸糞だと思った人はごめんなさい

おわりです

オチナシ?

>>79
オチナシ

なんかいいオチが浮かばなかった

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年05月05日 (月) 12:31:08   ID: qGmRJvLw

ジャンとライナーうざい

2 :  SS好きの774さん   2014年06月10日 (火) 05:40:48   ID: UE7Z5UgK

ジャン自業自得だよなぁ

3 :  SS好きの774さん   2014年07月02日 (水) 10:38:02   ID: J8-sINbf

全てジャンのせいだろ

4 :  SS好きの774さん   2014年07月02日 (水) 10:42:18   ID: J8-sINbf

てか死ねって言われてなんでミカサが黙ってるんだよ
私的制裁加えるならミカサの方だろ

5 :  リヴァイへいちょ   2018年07月27日 (金) 02:35:12   ID: rzip22IN

エレン精神病者だな

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