求められていないのか……
「星奈の中に出した」って言うの見てたらいつの間にか………
どうしよう……
また最初から……?
-あらすじ-
隣人部での楽しい日々から10年、今彼女達がどうしているのか気になった小鷹は理科を連れて聖クロニカ学園あるの町へ、だが柏崎家で天馬から星奈が家出したということい聞き……
一方その頃星奈は……
-三日月家-
ガチャ
夜空「……帰ったぞ」
ダッダッダッダッダッダッダ
星奈「夜空ぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
夜空「うわ!止めろ!アラサー!抱きつくなああ!」
星奈「だって……だって……ヒッグ……ヒッグ……」
夜空「はぁー……まったく……」
星奈「うぇぇえええええん!」
夜空「お前なー……」
-夜空の部屋-
星奈「パパったらありえなくなーい!?『少しはいい人を探したらどうだ』だって言って さーー!余計なお世話だってのよぉ!まった くぅ!」カパ、グビグビ
夜空「なあ……昼間から空けるなよ、そしてそれは何度も聞いた……」
星奈「なあに言ってんのよぉ!あんたあ!あたしの気持ち分かってんのぉ!?」
夜空「いや……私の気持ちこそ分かってくれ……」
星奈「大体職場のヤツラもそおよ!なあにが 『今夜、一緒に食事でもどうですか?キリッ』よお!?お前らとなんか死んでも行くかってぇの! 身のほどをわきまえなさいよねバァァァァァァァカ!」グビグビ
夜空「はぁー……死にたい……」
-再び聖クロニカ学園-
理科「果たして星奈先輩がマリアちゃんの所に来るでしょうか?」
小鷹「て言っても近場から当たるならまずここだからな、マリアにも会いたいし」
理科「どうなってますかねぇ、マリアちゃん」
小鷹「どーかな……一応教師は続けてるらしいし、一人前の大人なんじゃないか?」
理科「……だといいんですけど……」
-学園内-
小鷹「うわー懐かしいな!あの頃のまんま だ!」
理科「ホントですねー 、部室はどうなったんでしょうか?」
小鷹「隣人部は俺たちきりだったらしいからなあ、空き部屋かなんかじゃないのか?」
理科「行ってみます?」
小鷹「そうだな」
-旧隣人部 部室-
ガチャ
小鷹「失礼しまーす………う!」
理科「な、なんですかこの臭い?し……死ぬ!」
バタン!
小鷹「お、おい!」
理科「小鷹先輩!ここはダメです!次に行きましょう!」
小鷹「ま …待てって!今…人が中に!」
理科「ダメです!生きているわけありません! 行きましょう!」
-職員室前-
理科「うわー、中に入ってないのに臭いついちゃいましたよ」クンクン
小鷹「あの人を……助けられなかった……」
理科「いいんです!先輩!アレは死んでいました!私達が来たときにはもう手遅れだったんです!」
小鷹「くそぉ!」
理科「過去にとらわれていては先はありませんよ!さあ立って下さい!」
小鷹「うう………」
コンコン、ガチャ
理科「失礼しまーす」
小鷹「……しまーす」
ケイト「はーい、何ー?……うわ!なに!?臭い!」
理科「あっ」
小鷹「あ、ケイトじゃないか!」
ケイト「え?あ!…うぅぅ…臭い!部屋から出て!」
小鷹「え……そんな……」
ケイト「あーもー!いいから出て!」 ドン!
バタン!
小鷹「……追い出されちゃった」
理科「……ましたね」
ガチャ
ケイト「も~あんた達……」
小鷹「久しぶりだなあ、元気だったか?」
ケイト「いいからこれ!マスクして」
理科「あ!ありがとうございます!」
ケイト「兄ちゃん……マリアんとこ行ったで しょ?」
小鷹「え……マリア?」
小鷹「確かにマリアに会いに来たんだけどな、でもまだ会ってないぞ?」
ケイト「臭いで分かるって」
理科「あ!もしかして隣人部の部室って……」
ケイト「今はマリアの一人部屋だよ」
小鷹「じゃ……じゃあ倒れてたあの人って……」
ケイト「あー…アレは寝てんだよ、兄ちゃん達、 部屋には入ってないだろ?」
小鷹「てっきり死んでんのかと……」
-再び旧隣人部 部室前-
ケイト「で、どうすんの?」
小鷹「どうするって、マリアに会いに来たんだから、そりゃ会うよ」
ケイト「なら兄ちゃん達だけにしてくれよ、あたしはここまでだ」
理科「り…理科もここでいいです」
小鷹「このやろー………」
ケイト「じゃ、開けるよ」
ガチャ
理科「っう!」
ケイト「かぁー!」
小鷹「うう……」
ケイト「さっさと入って!」ドン!
小鷹「ま…待って!」
理科「閉めます!」
バタン!
小鷹「あいつらー……」
小鷹「しかし……この臭いは……きっつ……」
スースー
小鷹「あっ」
マリア「スースー」
小鷹「ほ…本当にマリアだ……」
マリア「スースー」
小鷹「(よくこんな部屋で……てか……綺麗になっ たな……特にスタイルが……ゴクリ)」
小鷹「マリアー、起きろー」
マリア「んー」
小鷹「おーい、マリアー」
マリア「ん……んん」
小鷹「マリアさーん」
マリア「ん………何?」
小鷹「よお」
マリア「ん………誰……………んあ!兄ちゃん!」
小鷹「よお、久し振り」
マリア「何で兄ちゃんが!はわわわ!えと……この部屋は……ケイトがやりました!」
小鷹「ケイトにはもう会ったよ」
マリア「えーと……えーと……実は夜にデリヘル として働いてまして……昼夜の過酷な労働のせい で精神的に支障が……そう……そのせいです!」
小鷹「いや、もっといい理由あるだろ……それに、マリアのこともケイト先生から聞いたよ……」
マリア「うー、あのババア……」
マリア「はいこれ紅茶」コトッ
小鷹「お、おう……………大丈夫かこれ?」
マリア「わたしも飲むし……」ズズ
小鷹「そ、そうか……」ズズ
コトッ
小鷹「教師……辞めたいんだって?」
マリア「うん……」
小鷹「どうしたんだよ、急に」
マリア「急にじゃないよ、ずっと思ってたことだから……」
小鷹「そうか……」
マリア「悪魔はどうしてる……?」
小鷹「……悪魔?……ああ小鳩なら理科のとこで働いてるよ、今日は来てないけどな、マリアのこと気にしてたみたいだぞ……」
マリア「……そう」
小鷹「と言っても、今はもう悪魔じゃないけどな……」ズズ
マリア「そっか、もう厨二じゃないんだ……」
小鷹「この前小鳩に『くっくっく、処女の生き血はいかがかな?我が主よ』とか言ってやったら『わわわ!あんちゃん!あんちゃん!』て 言って慌ててたよ」
マリア「そう……」
小鷹「………」
小鷹「ま、好きにしたらいいさ」
マリア「え?」
小鷹「お前が決めたことだ、今さら俺が何か言っても、お前が悩んで考えた末の気持ちは動かせないさ……」
マリア「兄ちゃん……」
小鷹「でもいくらケイトに許してもらえないからって、この有り様はなぁ……」
マリア「……こ、こうすればババアも少しは堪えると思って………」
小鷹「仕事しなくなって一気にタガが外れたんだろ……」
マリア「うう……」
小鷹「あまりケイトにも迷惑かけるなよ?アイツはあれで酷いシスコンなんだから……」
マリア「………はい」
小鷹「うん、よろしい」
マリア「………えへへ」
小鷹「ところでマリア、星奈を知らないか?」
マリア「あー、来たよ、ここに」
小鷹「じゃあ学園に……」
マリア「んーにゃ、わたしの部屋の臭いだけ嗅いで出てったみたい…」
小鷹「なんだ……そうか……」
マリア「家出してんだって?」
小鷹「ああ、1ヵ月家に帰ってないらしい」
マリア「何やってんだかねー」
小鷹「お前も人のこと言えないぞ?」
マリア「う……」
コンコン
理科「せんぱーい、生きてますか?」
小鷹「あ、悪い!今行く!」
マリア「アハハ、科学女も来てる」
小鷹「今度は小鳩も連れてくるよ」
マリア「えへへー」
小鷹「それじゃあな、マリア、もしかしたら暫くこの町にいるかもしれないから、なんかあったら電話してくれ」
マリア「うん、会えて良かったよ兄ちゃん」
小鷹「おう」
マリア「兄ちゃん」
小鷹「ん?」
マリア「わたしだってもう……大人の女だよ……」チラリ
小鷹「部屋の掃除が出来なきゃな」
マリア「んもー!」
小鷹「ははは、じゃあまたな」
バタン
マリア「………えへへ」
-夜空の部屋-
夜空「……パラ……パラ……」
パタン
夜空「なあ」
星奈「……なに?」
夜空「どうするんだ、これから………お互いもういい大人なんだ、いつまでもこうしていられないことくらい分かるだろう……」
星奈「………分かってます」
夜空「もう1ヶ月になる……少しは私の身にもなってくれ……お前の気持ちも分かるがな……」
星奈「………ごめん」
夜空「じゃあ私は司書の仕事があるから行くぞ、帰りは夕方過ぎるかもしれん」
星奈「日曜なのに忙しいんだ……」
夜空「全くだ、あっちであくせく働いて、その上家に帰れば同居人の世話をしなくてはいけないの
だからな」
星奈「ホントにごめん……」
夜空「ふぅー……」
星奈「………」
夜空「じゃあ行ってくる」
星奈「……うん」
夜空「…………なあ星奈」
星奈「なに?」
夜空「図書館も静かで良いところだ……たまには本でも読みに来い」
星奈「……うん」
夜空「じゃ」
バタン
-再びバス内-
アナウンス「次は~○×△~○×△」
理科「しかしマリアちゃん大人になってましたね、理科びっくりしました」
小鷹「ああ、成長ってのは恐ろしいな……少し見とれちゃったよ」
理科「うう~……理科にはそんなこと言ってくれないのに……」
小鷹「理科も十分綺麗だぞ?」
理科「はいはい、お世辞はいいんです、理科こうみえて社長なんですから、そういった言葉は聞き飽きてるんです」
小鷹「なんだよ……素直じゃねえな……」
なんで教えてくれないの?
無視?
理科「まあでもマリアちゃんは確かに綺麗になりましたね、出るとこ出て……引っ込むとこ引っ込んで……うう……理科もう挫けそうです……」
小鷹「だ、大丈夫だ!理科、お前にもマリアに劣らない魅力的なところは沢山あるじゃないか!」
理科「一体どこを指して言ってるのやら……このプリン頭は……」
小鷹「えと……心の底では相手を思いやってくれてるとことか」
理科「…………だ、騙されませんよ?」
小鷹「一見好き勝手してるようだけど、真に相手を思いやって行動出来るのは理科のすごく良いところじゃないか!」
理科「ぅ……は…恥ずかしいです……もう結構です……小鷹先輩……」
小鷹「いや、まだあるぞ!礼儀正しいのに時たま見せる可愛らしい仕草とか、一途に歯止めの効かないところとか……それから……」
理科「は、恥ずかしいって言ってんだろがぁ!」バキッ!
小鷹「うがっ!」
理科「しかし先輩、これからどうします?探すといっても幸村くんの住所は理科達知りませんよ?なら次は夜空先輩ですか?」
小鷹「……そ、そうなるな……そのつもりでバスに乗ったんだし……」ヒリヒリ
理科「しかし変わらずに今もそこに住んでるでしょうか……夜空先輩」
小鷹「どうかな、こればっかりはアイツの家に行ってみないと」
理科「その意気で電話すればいいのに……」
小鷹「い、いいから行ってみようぜ!」
理科「はいはい」
アナウンス「次は~○×△~○×△~」
プシュー、ブロロロロロ~
-三日月家 玄関前-
小鷹「あ、やっぱりあの時のままだ」
理科「表札がちゃんとありますね、よかったです」
小鷹「ああ、『三日月』なんて苗字そうそういないからな、まず間違いないだろ」
理科「じゃあ押してください」
小鷹「え、また俺が!?」
理科「当然です、理科にやらせるつもりですか?さっきの勢いで理科をエスコートしてくださいよ」
小鷹「わ、分かったよ……」
ピンポーン
-夜空の部屋-
ピンポーン
テレビ『かなーしーみのー……むーこぉーえとー……たどりー……』
星奈「信じらんない!あり得ない!なにこの終わりかた!あり得ないっしょ普通!言葉ちゃんがぁ!私の言葉ちゃんがぁ!………ぅぅ……うわぁぁぁぁぁぁん!」
ピンポーン
テレビ『………せーいじゃくのやーみにー……』
星奈「うわぁぁぁぁぁぁん!」
-再び三日月家 玄関前-
ピンポーン
小鷹「出ないな……」
理科「ですね……」
小鷹「出掛けてるのかな」
理科「夜空先輩がですか?あり得ませんよ、ああいう手合いは土日、暗い部屋で読者かゲームをしてるはずですから」
小鷹「お前なぁ……」
理科「でも、出直すしかありませんよ、小鷹先輩」
小鷹「そうだなあ……行くか」
-再び夜空の部屋-
星奈「誠ぉぉぉぉぉぉぉ!死ねぇぇぇぇぇぇ!うわぁぁぁぁぁぁん!」
-小鷹たち一行-
小鷹「(何か聞こえるな……)」
理科「行きますよ、小鷹先輩?」
小鷹「あ、ああ……」テクテク
-とある喫茶店にて-
店員「いらっしゃいませ」
理科「しかし参りましたねー、もう星奈先輩が行きそうなところありませんよー」
小鷹「ああ……全くどこにいるんだか……」
理科「もしかしたら……この町にはもういないんじゃないんですか?」
小鷹「たしかになー……でも、頼る宛もなくここから出るかな?アイツの友達って俺たちきりらしいじゃんか……」
理科「『友達』ね……」
小鷹「…………」
理科「もしかして………彼氏のとことか……?」
小鷹「っ………」
理科「…………えへ」
理科「だってあんな派手な容姿にあのスタイルですよ?その上成績優秀、スポーツ万能、努力を知らない天才気質…………性格こそ難ありですけど、それでも付き合いがないって方が変ですよ、ねえ先輩?」
小鷹「……確かに……な……」
理科「惜しいことしましたね、小鷹先輩、逃した魚は大きいですよ……?」
小鷹「知るかよ……もう昔のことだろ……」
理科「でも……理科は小鷹先輩は正しかった思います……」
小鷹「………」
理科「……あの時の理科たちには荷が勝ち過ぎました……もちろん、小鷹先輩にも……夜空先輩にも……星奈先輩にも……」
小鷹「俺は……あのままでいたかったんだ……」
理科「……でも確かに……もう昔のことなんですよね……」
小鷹「…………」
店員「おまたせしましたこーひーとけーきになります……」カチャ
小鷹「どうも」
小鷹「とにかく、今は今だ……星奈を見つけて……夜空に会って……話はまたそれからだ」
理科「そうですね……」
店員「……こちらだーじりんとくっきーです……かっぷがおあつくなっておりますのできをつけておのみください……」カチャ
理科「どうも」
小鷹「しかしこれからどーするよ?いく宛もないんじゃ探しようがないぞ?」
理科「夕方まで待って、また夜空先輩を訪ねるしかありませんね……」
小鷹「だよなぁ……」ズズズ
理科「はぁー……」モグモグ
店員「テクテクテク……」
小鷹「ズズズ……」
理科「モグモグ……」
店員「テクテクテク……」
小鷹「………」
理科「………」
店員「テクテクテク……」
小鷹、理科「!?」
理科「さ、さっきのって……!」
小鷹「だよ……な……」
タッタッタッタッタ
小鷹「ゆ…幸村!……か?」
幸村「あ…あにき、このようなところで……おひさしくございます」
小鷹「髪伸びたなぁ!全然気づかなかったよ!」
幸村「めんぼくございません……あにきとあわないうちにこのようにいろをたしなむようになってしまいましたうえ……おのぞみとあらば……ここできります」シャキーン
小鷹「いやいやいや!そんなんじゃねえって!似合ってるぞ、すごく!」
幸村「あにき……」ポッ
理科「くっ……すごい美人に……うう……」
コトッ
幸村「どうぞあにき、けーきです」
小鷹「いや……ワンロールはちょっと……」
理科「幸村さん……もしかして最初から理科たちにきづいてました?」
小鷹「え?」
幸村「はい……しかしわたしはしょうがいあにきにつかえるみ……ひさしくあわなかったからといってかんじょうをあらわにしてはぶしとしてあまりにみじゅくとおもい、かげむしゃとしてのにんをまっとうしようとしたしだいです」
理科「ふむ……そうでしたか」
小鷹「あいかわらず読みにくいなぁもぉ!」
小鷹「………かくかくしかじかという訳なんだ」
幸村「………そうだったんですか星奈の姉御が家出を……」
理科「(………直ってる!)」
小鷹「ああ、でもその様子だと幸村のとこには来てないみたいだなぁ」
幸村「はい……もしいらっしゃれば間違いなくお出迎えしていますから……」
小鷹「そうか……」
理科「(………ツッコミなし!?)」
幸村「それでしたらあにき、夜空の姉御の所ではないでしょうか?」
小鷹「ああ、俺たちもそう思ってな、ここに来る前にアイツんちに行ったんだ、でも留守でさぁ……」
幸村「あにき………おそらく夜空の姉御は今働いています」
小鷹「え?」
理科「あ、それで」
幸村「はい……星奈の姉御が夜空の姉御の所にいるかは存じませんが、夜空の姉御が家にいないのはそのためでしょう……」
小鷹「そうだったのか……」
理科「どうします?先輩」
小鷹「決まってるだろ、幸村、夜空はどこで働いてるんだ?」
幸村「姉御は今…………」
-図書館-
小鷹「図書館かー、まあ夜空らしいな」
理科「やっぱり理科の言う通りでしたね先輩、きっと夜空先輩…今本読んでますよ」
小鷹「かなわないなぁー」
理科「ささ、行きましょう」
小鷹「まっ待てって!」
ウイーン
小鷹「広いな……」
理科「ちょっとびっくりですね……町外れにこんな立派な図書館があったなんて……」
小鷹「そこで働いてるんだから夜空は大したもんだよ」
理科「ですねー、まあもともと本ばっかり読んで……………わわわ!先輩!こっち!隠れて!」グイ
小鷹「うお!なんだよ!」
コソコソ
小鷹「おい理科……」
理科「先輩、あれ……」
小鷹「え?」
理科「ほら……貸出カウンターの……」
小鷹「あ!」
理科「シー!」
小鷹「よ……夜空……」
理科「ね?」
小鷹「あ、アイツ…………なんでジャージなんだ……!」
理科「夜空先輩も相変わらずみたいですね」
小鷹「ありえねーだろ!ここの図書館、俺が今まで見た中で一番スゴい施設だぞ!」
理科「理科だってそうですよ、こんな立派な建物見たことないです」
小鷹「アイツ……相変わらず勝手してんな……」
理科「で、どうします?」
小鷹「どうするって言っても………勤務中に話しかけるのもな……」
理科「きっと夜空先輩、小鷹先輩を見た瞬間に跳ね上がりますよ」
小鷹「だよなあ」
理科「小鷹先輩、理科にnice ideaがあります!」
小鷹「………とりあえず聞こうか」
理科「はいコレ!」
小鷹「へ?」
理科「コレで万事おっけーです!」
小鷹「いや………お前これ……アナログ過ぎんだろ……」
理科「何言ってんですか、帽子くらい気軽に素性を隠せるものなんて他にありませんよ 」
小鷹「もっと近未来的なものが出てくるとおもったんだけどなあ……」
理科「甘えたこと言わないでください、夢なんて見ないで現実みてください」
小鷹「……しょうがないなぁ」キュ
理科「武運を祈ります!」スタッ
小鷹「オーライ……」
小鷹「(どれにするかな…………なんでもいいか………よしコレだ!)」
-貸出カウンター前-
小鷹「…………」
夜空「…………ペラ……」
小鷹「…………あの……」
夜空「…………ペラ……」
小鷹「…………」
夜空「…………ペラ……」
小鷹「…………」
鷹「すいません!」
夜空「んなぁ!」
小鷹「こ……これ借りたいんですけど……」
夜空「チッ」
小鷹「(コイツ……今……)」
ペラペラペラペラ………パタン
夜空「貸出は2週間になります………」
小鷹「は……はい」
夜空「……………」
小鷹「……………」
夜空「……………あの」
小鷹「は、はい!」
夜空「……………カード」
小鷹「へ?カード?」
夜空「カード」
小鷹「ええと………」
夜空「はぁーー………………マタバカガタカリニキヤガッテ」
小鷹「あの………」
夜空「貸出カードがないと貸出できません」
小鷹「カード………あ!」
夜空「この本は元あった場所に戻しておいてください」
小鷹「あ………」
夜空「…………ペラ………」
小鷹「…………ぅぅ」
-図書館 入口-
理科「理科としたことが……貸出カードを忘れるなんて……うっかりでした……」
小鷹「いや、それよりもなんだよアイツの態度!信じらんねえ!ジャージで受付してるのもそうだけど、舌打ちだのなんだのって………!」
理科「そこはそれ昔のままの夜空先輩だったってことですよ」
小鷹「はぁー……なんだかなー……」
理科「とりあえず閉館まで待ちましょう」
小鷹「………帰りたいよ………小鳩………」
-閉館後-
夜空「はぁー……疲れた……」テクテクテク
小鷹「なあにが疲れただよ!ずっと本読んでただけのくせに!」
夜空「な………!」バッ
小鷹「よう!」
理科「せーんぱい!お久しぶり振りです!」
夜空「あ………お………お前ら………!」
小鷹「何だよ、俺のこともう忘れたのかよ」
理科「なーに言ってんですか、忘れるわけないでしょ、ね、夜空先輩?」
夜空「………ぅ………ぅ………ぅぅ……… 」
小鷹「お………おい………」
理科「あらら……」
夜空「うう……………う…………」ウルウル
理科「あーあ、小鷹先輩、じゃあ後任せますね………」
小鷹「お、おい理科!」
夜空「ううううう……………うわぁぁぁぁぁぁぁん!小鷹ぁぁぁぁぁぁ!」ガシッ
小鷹「……………ふぅー…………よしよし、ほら泣くなよ、な?」
夜空「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああん!」
小鷹「泣くなって………」
夜空「小鷹ぁぁぁぁぁぁああああああ!」
小鷹「…………泣くなっての………」
夜空「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああん!」
今日はこれで限界です
幾らか書き溜めしていたんですが途中やはり足りなくなり、思案しつつキーボード叩いてました
一度落としてしまったのはすいませんでした、そのせいで随分テンポが悪くなったと思います
ただ、その機のお陰か、あらすじを使えばスレをまたいでも続けられるんじゃないか?なんて思いついてしまいました
今日の夜、もしくはそれ以降にあらすじを添えて続きをあげたいと思います、見てくださった方本当にありがとうございました、「しえん」の一文字でもスゴく嬉しかったです
また、これからの展開に関して要望があればここから書いて下さい、参考程度に見させてもらいます
では
続きは書きます…………星奈も出します
ss速報とは?
ss速報で書くのとここで書くのでは違うんでしょうか?
お前酉も知らなかったしド新参じゃねーか……
SS行かずに毎回スレ立て直すとか言ってたらボコボコに叩かれるぞ
ならこのままこっちで書きます
推されるようならss速報で書きますが……
>>186
あらすじ使います、駄目でしょうか
全3回のまとめをss速報に載せるというのは都合のいい考えでしょうか?
では、次回作をまたここで上げてこれについては完結させたいと思います、その後全3部のまとめをこことss速報で出します
今後の展開に関して要望があれば書いて下さい、参考程度に見させてもらいます
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