小鷹「あれから10年か…」(203)
小鷹「(隣人部でみんなと過ごした日々も今となっては懐かしいな……今頃みんなどうしてるんだろう……)」
上司「羽瀬川くん」
小鷹「あ、はい!」
上司「さっき話したことなんだがね…」
小鷹「え~と、あ、はい!書類の件でしたら……(今は仕事に集中しなきな)」
-羽瀬川家-
ガチャン
小鷹「ふぅ~、ただいま」
小鳩「おかえりー、あんちゃーん」
小鷹「おーう、ただい……」
小鳩「……?……どうしたの?」
小鷹「……くっくっく……今帰ったぞ我が十僕よ……」
小鳩「!?……はわわわわ!あ…あんちゃん…!勘弁してよ!」
小鷹「あはははは!悪い悪い」
小鷹「今日はどうした?いつもより早いんだな」
小鳩「うん…理科さんが今日は早めに切り上げて良いって言ってくれて」
小鷹「そっか、あいつにも人らしいとこあんだな」
小鳩「あんちゃんによろしくねって言ってたよ」
小鷹「はいはい、飯今から作るから待ってろな」
小鳩「あ……」
小鷹「何?」
小鳩「実はもう作っちゃった…」
小鷹「へぇー、小鳩の手料理か、久しぶりだな」
小鳩「うん、いつもあんちゃんに作らせて悪いと思って…」
小鷹「そっか、あり……くっくっく……よくやったぞ我が十僕よ……誉めて遣わす」
小鳩「あ…あんちゃん!」
小鷹「ははは!」
小鳩「もぉー」
小鷹「旨いなー」
小鳩「そ、そう?」
小鷹「ああ!親父に食わせたらきっと驚くぞ、『俺の小鳩がいつの間にかこんな立派になって~』とか言ってな」
小鳩「えへへー」
小鷹「でもパスタと麻婆豆腐は変だろ」
小鳩「え?そう……かな?」
小鷹「これでトマトジュースがあったらまた言ってやるんだけどな
ー」
小鳩「むー」
小鷹「そういえばさー」
小鳩「んん?」
小鷹「みんなどうしてんだろうな……」
小鳩「みんなって?」
小鷹「隣人部」
小鳩「あー」
小鷹「卒業したきりじゃん?」
小鳩「あのあとここに越してきちゃったもんねー」
小鷹「距離が出来ると実際、交際ってなくなるもんなんだなーって、最近になって分かったよ」
テレビ『日本!日本!わあああああ!』
小鳩「ジー」
小鷹「今どうなってんだろうな…」
小鳩「また日本負けてる……」
小鷹「いや、そっちじゃなくて」
小鳩「え?あ、ああ」
小鷹「ふー」
小鳩「かけてみれば?電話」
小鷹「えっ」
小鷹「いやあ、えっとその……」
小鳩「怖いんでしょ~」
小鷹「うっ」
小鳩「ま、分かるけどね」
小鷹「お前こそマリアとはどうしたんだよ」
小鳩「うっ」
小鷹「やっぱ俺と同じだよなー、あれだけ『うんこ!うんこ!』とか言い合う仲だったのに……」
小鳩「あんちゃん汚い……」
小鷹「でも気になるだろ?」
小鳩「んー……」
小鳩「でも電話はやだよぉ、あんちゃん…」
小鷹「んー、……じゃあ見に行くか」
小鳩「え」
小鷹「土日に学園まで行ってさ、町をぶらぶら廻って見ようぜ、もしかしたら誰かに会えるかもしれないし」
小鳩「えー」
小鷹「なんだよ、マリアや星奈がどうしてるか気にならないのか?」
小鳩「マリアは気になるけど……変態は別に……」
小鷹「アイツだってきっといい歳なんだから、小鳩ちゃーん!なんてしてこないって」
小鳩「んんー…」
小鷹「ま、会えればだけどな……」
小鳩「じゃあ日本が勝ったら行く…」
小鷹「う……よ、よし、じゃあ日本が勝ったら行くんだな!約束だぞ!」
小鳩「うん!」
テレビ『……というわけで黒柳徹子さんが全問正解でパーフェクトです!おめでとうございます!今夜のパーフェクト賞は……』
小鳩「ジー」
小鷹「おい」
小鳩「へ?」
小鷹「パーフェクトじゃねーよ、こんなのぐだぐだしてる場合じゃないだろ」
小鳩「だって日本負けたし……」
小鷹「くそ、ブラジルめ……」
小鳩「負けたもんは負けなの」
小鷹「ふぅー…だけど小鳩、みんなに会いたくないのか?あんなに楽しかったみんなだぞ…」
小鳩「なら電話すればいいのに…」
小鷹「ぅぅ……い…いや!俺は行くぞ!一人でもみんなに会いに行くからな!」
小鳩「はいはい、いってらっしゃーい」
小鷹「マリアに会っても知らないからな!」
テレビ『……視聴者の中から抽選で金のひとし君歯磨きを差し上げます、宛先は……』
小鳩「あんちゃん!メモメモ!」
小鷹「まったく……」
-翌日-
アナウンス「聖クロニカ学園~聖クロニカ学園~」
プシュー、ブロロロロロ~
小鷹「ふいー、やっぱ遠いなあー、流石に疲れたよ」
理科「……あの……小鷹先輩……」
小鷹「お?どうした?」
理科「……いや……分かるでしょ……」
小鷹「……何だよハッキリ言えよ」
理科「……何で理科が一緒何ですか……」
小鷹「だってなー、小鳩が行きたくないってダダるからなあ……」
理科「理科、会社任されてる身なんですよぉおおお!?なんてことしてくれてんですかあ!」
小鷹「いや、でも日曜だし、会社……休みだろ?」
理科「ヒラはね!ヒラは!理科は社長なんです!日曜だから休めるなんていう甘い世界にいないんです!」
小鷹「でもこうして付いてきてくれたし……」
理科「……そりゃあ、小鷹先輩たってのお願いでしたから……」
小鷹「頼むよ、な?」
理科「……ふぅ~、仕方ありませんね、ていうか、ここまで来てから言われても遅いんですけどね……」
小鷹「じゃあ行くか」
理科「うん!ダーリン!」
小鷹「そういうのいいから……」
理科「……………」
理科「しかし先輩、これからどうするんです?」
小鷹「うーん、先だって決めた予定はないんだよな……みんながどうしてるか知れればいいくらいでいたから……」
理科「人知れない町で女社長をつれ回す…………なんてサディスティック!理科はもう!もう!抑えきれません!行きましょう!誰も知らない所へ!そして理科と共に愛の楽園を!私を!私を!本能に従うまま私を愛してえええええええええ!」
小鷹「まず俺の家に行ってみるか……」
理科「………………」
-旧羽瀬川家-
小鷹「うわー、変わんねえな」
理科「…………」
小鷹「でも貸家にしてるだけあってやっぱ人住んでんのな、入れればなんて思ってたけど……」
理科「…………」
小鷹「あ、三輪車がある!家族で住んでるのか~、当然だよな~、一戸建てだもんな~」
理科「ハイハイ、説明乙です先輩」
小鷹「な、なんだよ……どうしたんだよ理科……」
理科「むー……別にいいです……小鷹先輩のせいですから……」
小鷹「なんだよそれ…」
理科「で、どうするんです?行く宛も無いようじゃ理科帰っちゃいますよ?」
小鷹「わー!待て待て!えっと……そうだな……星奈の家に行こう!学校があるなら理事長がまだ住んでるはずだ!うん、それがいい!そうしよう!」
理科「さいですか……」
小鳩「あんちゃん、彼氏できたから紹介するね!」
俺「どうも」
-バス内-
理科「小鷹先輩………」
小鷹「ん?」
理科「……楽しかったですか?……隣人部?」
小鷹「………なんだよ急に」
理科「いえ……楽しかったんならいいんです……」
小鷹「まあ部といっても皆で馬鹿なことばっかりやってたけどな……それでも俺は楽しかったよ」
理科「………思い残したこととか無かったんですか?」
小鷹「………」
理科「ないならいいんです………」
アナウンス「○×△□~○×△□~」
プシュー、ブロロロロロ~
小鷹「よっと、やっと着いたな」
理科「相変わらずおっきいですねー」
小鷹「ああ」
理科「ホントに………おっきい………ゴクリ」
小鷹「ちゃんと家見てー!」
-柏崎家玄関前-
小鷹「う~やっぱ緊張してきたな………」
理科「しっかりして下さいよ、いい大人なんですから」
小鷹「お、おう!」
理科「……」
小鷹「じゃあ……押すぞ……」
理科「どうぞ」
ピンポーン
シーン
理科「……返事がありませんね」
小鷹「おっかしーな、留守かなぁ」
ピンポーン
シーン
理科「……どうします?」
小鷹「いないんじゃなあ、夕方に出直すか」
理科「ちょっとホッとしてません?先輩」
小鷹「べっ別にしてねーよ!」
理科「でもそうですね、夕方に出直すしかありませんね」
小鷹「残念だけどな……」
理科「………」
テクテクテク
ステラ「あっ」
小鷹、理科「あっ」
ステラ「……えーと」
小鷹「ステラさんじゃないですか!久しぶりで……」
ステラ「スタタター!」
小鷹「え!ちょっと待って!」
理科「な、なんで逃げたんですか!先輩何かしたんですか!」
小鷹「や、やってねーよ!いいから追うぞ!スタタター!」
理科「ま…待って!理科走るのわ……」
小鷹「(クソ!何で逃げるんだ!しかも……はええ!)」
ステラ「スタタター!」
小鷹「(追いつけない……!ん?あ、あれは!)」
ステラ「旦那様ー!」
小鷹「え!ペ…天馬さん!?」
天馬「なんだステラ……騒がしいな、日曜くらい静かに過ごしたらどうおおおおおおおおお!」スタタター!
小鷹「(げ!今度は天馬が向かってくる!)」
天馬「こおおおおだあああかくううんん!」スタタター!
小鷹「な、なんなんだー!」スタタター!
天馬「まっ待て!なぜ逃げる!」
小鷹「何で追ってくるんですかあああ!」
天馬「体勝手に………ってそれよりも……星奈のことだ!星奈をしらないか!」
小鷹「え……」ピタッ
小鷹「星奈は……どうしたんです……?」
天馬「ゼー、ゼー……だから……君に聞いてるんだ……ゼー、ゼー」
理科「ハッハ……先輩……やっと……追いついた……ハッハ……」
小鷹「家に……居ないんですか?」
天馬「そうか……君の所にもいないのか………」
理科「一体……ハーハー……何ですか………ハーハー」
小鷹「だって!」
天馬「それが……星奈が家出したみたいでな……」
小鷹「え!? …………って家出?」
理科「何ですかそれ?」
天馬「ふむ……それがはずかしい話なんだが、星奈と言い合いになってな……アイツを思って言ったつもりななんだが逆鱗に触れたようで……」
小鷹「はぁー」
理科「いい歳して家出って……」
天馬「すまない……何処か心当たりはないか?」
小鷹「と言われても………俺たちも今知ったことですし……」
天馬「こおおおおだあああかくううんん!」でとあるの木ィィィ原くゥゥゥゥゥゥゥゥン!!思い出したw
支援
理科「失礼ですが、星奈さんにお友だちは……」
天馬「君たち限りだったようだ……」
小鷹「さいですか……」
理科「ふーん……先輩、隣人部のメンバーに当たって見るしかなさそうですね」
小鷹「メンバーっていうと、後は夜空、幸村、マリアの3人だな」
理科「星奈さんが行くとすればこの3人のうちの誰かの家でしょう」
小鷹「どれくらい経つんです?星奈が家をでてから……」
天馬「1ヵ月だ」
小鷹「え!1ヵ月!」
小鷹「なんでまた……」
天馬「私にも非があったからな、当分はアイツの好きにさせようと思ったんだ、ただ……そろそろ限度が来ているようでな……」
理科「とっくに限界越えてますよ」
天馬「アイツの会社にも色々言われてな、あと少しでクビを落とすそうだ」
小鷹「アイツ……連絡いれてないのか……」
小鷹「じゃあ俺たち星奈を探しに隣人部を当たってみます」
天馬「すまないな………ところで小鷹君、今日はどうしてここに?」
小鷹「星奈さんや隣人部の皆に会えたらと思って……」
理科「ちょっとビビってたくせに………」
小鷹「うるさいなあ」
天馬「そうか…………星奈と良くしてやってくれ」
小鷹「は…はい!」
理科「……」
小鷹「じゃあ」
天馬「うん、気をつけてな」
少し休ませて
idが違うのわ何でだろ?
モバイルだから?
-三日月家-
ガチャ
夜空「……帰ったぞ」
ダッダッダッダッダッダッダ
星奈「よぞらああああああああ!」
夜空「うわ!止めろ!アラサー!抱きつくなああ!」
星奈「だって……だって……ヒッグ……ヒッグ……」
夜空「はぁー……まったく……」
星奈「うぇぇえええええん!」
夜空「お前なー……」
黒子「私たちも10年後はこういうふうになりたいですの!」
星奈「パぁパったらありえなくなーい!?『少しはいい人を探したらどうだ』だって言ってさーー!余計なお世話だってのよぉ!まったくうもぉ!」カパ、グビグビ
夜空「なあ……昼間から空けるなよ、そしてそれは何度も聞いた……」
星奈「なあに言ってんのよおお!あんたあ!あたしの気持ち分かってんのぉ!?」
夜空「いや……私の気持ちこそ分かってくれ……」
星奈「大体職場のヤツラもそおよ!なあにが『今夜、一緒に食事でもどうですか?キリ』よお!?お前らとなんか死んでも行くかってぇのっよバアアアアアアカ!」グビグビ
夜空「はぁー……死にたい……」
-再び聖クロニカ学園-
理科「果たして星奈先輩がマリアちゃんの所に来るでしょうか?」
小鷹「て言っても近場から当たるならまずここだからな、マリアにも会いたいし」
理科「どうなってますかねぇ、マリアちゃん」
小鷹「どーかな……一応教師は続けてるらしいし、一人前の大人なんじゃないか?」
理科「……だといいんですけど……」
-学園内-
小鷹「うわー懐かしいな!あの頃のまんまだ!」
理科「ホントですねー 、部室はどうなったんでしょうか?」
小鷹「隣人部は俺たちきりだったらしいからなあ、空き部屋かなんかじゃないのか?」
理科「行ってみます?」
小鷹「そうだな」
-旧隣人部 部室-
ガチャ
小鷹「失礼しまーす………う!」
理科「な、なんですかこの臭い?し……死ぬ!」
バタン!
小鷹「お!おい!」
理科「小鷹先輩!ここはダメです!次に行きましょう!」
小鷹「ま …待てって!今…人が中に!」
理科「ダメです!生きているわけありません!行きましょう!」
-職員室前-
理科「うわー、中に入ってないのに臭いついちゃいましたよ」
小鷹「あの人を……助けられなかった……」
理科「いいんです!先輩!アレは死んでいました!私達が来たときにはもう手遅れだったんです!」
小鷹「くそお!」
理科「過去にとらわれていては先はありませんよ!さあ立って下さい!」
小鷹「く………そ………」
コンコン
理科「失礼しまーす」
小鷹「しまーす」
ケイト「うわ!なに!?臭い!」
理科「あっ」
小鷹「あ、ケイトじゃないか!」
ケイト「え?あ!…うぅぅ…臭い!部屋から出て!」
小鷹「え……そんな……」
ケイト「あーもー!いいから来て!」
バタン!
小鷹「……追い出されちゃった」
理科「……ましたね」
カチャ
ケイト「も~あんた達……」
小鷹「久しぶりだなあ、元気だったか?」
ケイト「いいからこれ!マスクして」
理科「あ!ありがとうございます!」
ケイト「兄ちゃん……マリアんとこ行ったでしょ?」
小鷹「え……マリア?」
小鷹「確かにマリアに会いに来たんだけどな、でもまだ会ってないぞ?」
ケイト「臭いで分かるって」
理科「あ!もしかして隣人部の部室って……」
ケイト「今はマリアの一人部屋だよ」
小鷹「じゃ……じゃあ倒れてたあの人って……」
ケイト「あー…アレは寝てんだよ、兄ちゃん達、部屋には入ってないだろ?」
小鷹「てっきり死んでんのかと……」
マリアェw
-再び旧隣人部 部室前-
ケイト「どうすんの?」
小鷹「どうするって、会いに来たんだから、そりゃ会うよ」
ケイト「なら兄ちゃん達だけにしてくれよ、あたしはここまでだ」
理科「り…理科もここでいいです」
小鷹「このやろー………」
ケイト「じゃ、開けるよ」
ガチャ
理科「っう!」
ケイト「かぁー!」
小鷹「うう……」
ケイト「さっさと入って!」ドン!
小鷹「ま…待って!」
理科「閉めます!」
バタン!
小鷹「あいつらー……」
小鷹「しかし……この臭い……」
スースー
小鷹「あっ」
マリア「スースー」
小鷹「ほ…本当にマリアだ……」
マリア「スースー」
小鷹「(よくこんな部屋で……てか……綺麗になったな……特にスタイルが……ゴクリ)」
小鷹「マリアー、起きろー」
マリア「んー」
小鷹「おーい、マリアー」
マリア「ん……んん」
小鷹「マリアさーん」
マリア「ん………何?」
小鷹「よお」
マリア「………誰………んあ!兄ちゃん!」
小鷹「よお、久し振り」
マリア「何で兄ちゃんが!はわわわ!えと……この部屋は……ケイトがやりました!」
小鷹「ケイトにはもう会ったよ」
マリア「えーと……えーと……実は夜にデリヘルとして働いてまして……昼夜の過酷な労働のせいで精神的に支障が……そう……そのせいです!」
小鷹「いや、もっといい理由あるだろ……それに、ケイト先生から聞いたよ……」
マリア「うー、あのババア……」
マリア「はいこれ紅茶」コトッ
小鷹「お、おう……………大丈夫かこれ?」
マリア「あたしも飲むし……」ズズ
小鷹「そ、そうか……」ズズ
コトッ
小鷹「教師……辞めたいんだって?」
マリア「うん……」
小鷹「どうしたんだよ、急に」
マリア「急にじゃないよ、ずっと思ってたことだから……」
小鷹「そうか……」
マリア「悪魔はどうしてる……?」
小鷹「……悪魔?……ああ小鳩なら理科のとこで働いてるよ、マリアのこと気にしてたみたいだぞ……」
マリア「……そう」
小鷹「と言っても、今はもう悪魔じゃないけどな……」ズズ
マリア「そっか、もう厨二じゃないんだ……」
小鷹「この前小鳩に『くっくっく、処女の生き血はいかがかな?我が主よ』とか言ってやったら『わわわ!あんちゃん!あんちゃん!』て言って慌ててたよ」
マリア「そう……」
小鷹「………」
小鷹「ま、好きにしたらいいさ」
マリア「え?」
小鷹「お前が決めたことだ、今さら、俺が何か言っても、お前が悩んで考えた末の気持ちに響くわけないからな……」
マリア「兄ちゃん……」
小鷹「自分に正直にな……」
マリア「……うん」
小鷹「ところでマリア、星奈を知らないか?」
マリア「あー、来たよ、ここに」
小鷹「じゃあ学園に……!」
マリア「んーにゃ、あたしの部屋の臭いだけ嗅いで出てったみたい…」
小鷹「なんだ……そうか……」
マリア「家出してんだって?」
小鷹「ああ、1ヵ月家に帰ってないらしい」
マリア「何やってんだかねー」
> マリア「何やってんだかねー」
> マリア「何やってんだかねー」
コンコン
理科「せんぱーい、生きてますか?」
小鷹「あ、悪い!今行く!」
マリア「アハハ、科学女も来てる」
小鷹「今度は小鳩も連れてくるよ」
マリア「えへへー」
小鷹「それじゃあな、マリア、もしかしたら暫くこの町にいるかもしれないから、なんかあったら電話してくれ」
マリア「うん、会えて良かったよ兄ちゃん」
小鷹「おう」
マリア「兄ちゃん……」
小鷹「ん……?」
マリア「あたしも今じゃ大人だよ……」チラッ
小鷹「部屋の掃除が出来なきゃな」
マリア「んもー!」
小鷹「じゃあまたな」
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