第一夜


花村 「雨の降るマヨナカのテレビ……皆さん、覚えてますか?」

花村 「テレビに運命の相手が映る……そんな噂。」

花村 「突然表れ、突然消えたマヨナカテレビ……あのように、私たちの騒ぐ様子が……」


カンペガン見

クマ 「……カッカッカw」


花村 「ええ、騒ぐ様子が皆さんの一時の話題作りになれば幸いです。」

花村 「……おいクマ吉! ディレクターだろ! 笑い声入ってっぞ!?」


クマ 「カッカカカカw……だってヨースケ、ガッチガチだクマッククク……」

たつみー(完二) 「や、花村先輩? 」


花村 「お前もだ!」

番長(アリス服) 「それでは……お楽しみに。」

悠 「みさな……みなさん。今晩は。」

陽介 「初っぱなから噛んでるけど、大丈夫かお前……」


いきなり噛む


悠 「大丈夫。えー、我々は今、ポートアイランドに来ています!」

陽介 「懐かしいね〜、ここ。修学旅行以来だな。」

悠 「そうです。随分昔のことのようで。」


※3年くらい前です


悠 「さて、始まりましたマヨナカどうでしょう。今は昼ですけどね。」

悠 「なんかキャラ違わね?」

悠 「この番組はですね、市のローカル番組でして、我々、八十稲場市で過ごし、将来活躍する若者を応援する番組となっています。」


相棒の突っ込みをスルー


クマ 「そうクマ! 寂れていく商店街、取り壊される神社……寂しいクマね。」

悠 「しかし! 我々、強い意思を持つ若者が未来を作るんです。この町を活気付けてね?」

悠 「我々が体を張って皆さんを応援する。そんな番組です!」

陽介 「へぇ……それはアレかな? 地域の活性化っていう。」

悠 「…………その通り!」

陽介 「台本だったな? 今な?」

悠 「うん。」

一同 「っはっはっはww」

陽介 「や〜っぱり、可笑しいと思ったんだよ。」

悠 「僕はこの町が好きなのは本当です。」

陽介 「ああ、知ってるって。」

悠 「や、そいならばー(八十稲葉)ね? 見逃してくれてもいいじゃない。」

陽介 「……よし、続けよう! それで?」

悠 「ちょちょ、相棒?」


相棒、まさかの逆襲


陽介 「どうした? 続けろよ。」

悠 「ここに集まったのもね。八十稲場に住む、住んでいた人なんです。」

悠 「まずはこちら、ジュネス王子! 花村陽介!」

陽介 「こんばんは! エブリデイ、ヤングライフ。ジュネスはあなたの町を応援します!」

クマ 「おっ、いいクマね〜。今、下に編集入ったクマよ?」

陽介 「いよ〜ぅし。コンゴトモ、ヨロシク!」


キャプテン・ルサンチマン 花村陽介


悠「そして、さっきからちょくちょく話してる。ジュネスのマスコット、クマ!」

クマ 「よろしクマー!」


ジュネス八十稲葉店のマスコット クマ


陽介 「お前んとこにいい感じの編集いれんなよぉーぅ」


※ 入ってる


悠 「クマにはね、ディレクターの役をしてもらってます。そして、もう一人のディレクター兼カメラマン! 巽 完二」

完二 「うっす!」


陽介 「ちょっ!? カメラ持ったままお辞儀はダメ!」

完二 「ああ、すんません。」


タツミブランドの編みぐるみ、販売店拡大中 巽 完二

悠 「そして最後。この僕……鳴上悠。この四人でお送りします。」


我らがセンセイ 鳴上悠

陽介 「しかし……なんでポートアイランドまで来たんだよ。」

悠 「ああ。花村にはね、悪いと思ってるけども。」

陽介 「花村? 前、下で読んでたじゃんか。」

悠 「あくまでこれは番組。公私の混同はね?」

花村 「それもそうだな。んじゃ、何か?お前は鳴上って呼べばいいか?」

悠 「……番長」

花村 「は?」

悠 「番長だ。」


ナレーション(クマ)「番長! その由来は諸説あるクマよ。」

ナレーション 「１つ、律令制の時代において、武芸に秀でた士官の成る役職。」

ナレーション 「２つ。不良の好んだバン(蛮)カラファッションのもじり」

ナレーション 「3つ! 昔から罰と言えばトイレ掃除! 厠番クマね。その厠の常連。厠番の長。」

ナレーション 「あまり良いものではない。しかし、なぜセ…鳴上悠はそう言ったのか!」


悠 「マリーがそう言ったから。」


※マリー: 人気絶頂のお天気キャスター。その命中率は100%


花村 「しょっぼ。」


深い意味はなかった


番長 「クマはクマ。完二はたつみーだ。」

クマ 「クマー!」

たつみー 「うっす。」

番長 「それではですね。なぜ僕らがここに来たかと言いますと。」

花村 「はいはい。」

番長 「ちょっとお買い物にね? 付き合ってもらいます。」

花村 「買い物? それでわざわざ新幹線使って、ここまで。」

番長 「そうです。」

花村 「俺は、その付き添いとなるわけだな?」

クマ 「正解クマー。ちょっとお高い買い物クマね。日頃のお礼に。」

花村 「まあな。ここまで来て、夕御飯のおかず買いにいくわけでもないでしょうよ。」

番長 「……不満か?」

花村 「そりゃあるよ、不満。わざわざ番組の中で私的な買い物? ちょーっとアレじゃない?」

番長 「それは確かに一理ある。」

クマ 「お金貰って、買い物だけもどうかって話クマね?」

たつみー 「んで、本音は?」

花村 「俺も何か欲しいよ、だったら!」

番長 「……」 ﾆﾔｯ


餌に食いつく


花村 「そりゃそうでしょうが! 乗り換え使って何時間も電車に乗って! 尻が痛いんだ俺は。」

たつみー 「まー、そんなにいい席取るのもアレでしたからね。」

番長 「確かに、ちょっと不平等だ。相棒にこの仕打ちは。」


援護射撃


花村 「俺と悠……じゃなくて、番長がメインですからね。」

番長 「どっちも主人公ってわけだ。」

花村 「そうだとも。」


調子に乗る花村

番長 「そうだな……クマ。なんとか出来ないか?」

クマ 「うーん……センセイ……じゃないクマ。番長のお願いなら。」

たつみー 「いいっすよ。」

番長 「本当に?」

クマ 「もちろんクマ。男に二言は」

たつみー 「無いってことです。」

花村 「マジ? やけにあっさり決まったな……」


怪しむ


番長 「ありがとう。クマ。たつみーも。」

クマ 「いやいや、これもお礼クマ。」

たつみー 「ささやかな恩返しっすよ。」

花村 「……あー。やっぱオレ。そういうのいいかなー。」


気付いた


番長 「ちょっ〜と待ってくださいよぉ〜!」

花村 「……なに今の。オレのマネ?」

番長 「自分から欲しいなんて言って、こっちがその気になったら断る。」

クマ 「ちょっと自分勝手すぎクマね。」

花村 「お前が言うか? くそっ……」

たつみー 「少なくとも、テレビの前の視聴者はね。」

番長 「可愛い、二人の後輩の厚意。受け取らないのは流石にどうかと思うぞ。」

花村 「……あー、もう! 分かった。ありがたく受け取らせていただきます!」

クマ 「この言葉を待ってた! よし、善は急ぐクマよ!」


花村 「……俺をハメやがったなこんにゃろ。」

買い物へ


番長 「さて、俺……僕らが買うのはですね? こちら!」

花村 「やっぱ、それもキャラか……って、原チャリ?」

番長 「そう! カブです!」


スーパーカブ


番長 「やっぱりね。欲しかったんですよ。」

花村 「いや、普通のバイクとかでいいじゃん。」

番長 「それは何でも贅沢ですからね。二代目の足。」

花村 「ご丁寧に、二台そろっちゃって。ヘルメットまでか?」

店員 「30万です」

クマ 「クマー。」

番長 「良かった。最初から二台注文してて。」

花村 「やっぱりか、この野郎! 通りであんなにスムーズに話が進むわけだよ!」

たつみー 「まあまあ、センパイだって言ってたじゃないですか。新しいの欲しいって。」

花村 「確かにねぇ……言ったけどもぉ。嫌な予感しかしねーぞー? コレ。」

クマ 「お買い物終了クマ。」

番長 「さて。僕の買い物は終了しました!」

クマ 「それじゃ、帰るクマね?」

花村 「もう帰るのか。折角だ。もうちょいブラブラしてからでも。」

番長 「ブラブラはする。でも、帰る。」

花村 「そう？ でもさあ、切符とか買ってたら、そんなに時間無いよ？」

クマ 「調べたクマか？」

花村 「ああ。帰りどうすんのかって聞いても答えないんだもん。俺も手段を考えたさ。」

番長 「電車ではありません。サイコロも無いですから。」

花村 「サイコロ？ ま、いいや。んで、その帰る方法を教えてくれないか？」


コンコン



！？


花村 「あー！ やっぱりなー！買ったときから予感はしてた！」

番長 「慣らし運転だ。北陸辺りまでぐるっと回って、それから帰ろう！」


ぐるっと回る


花村 「中部地方をほぼ一周しちゃう！？ このカブでだ！」

番長 「そうなる。使わなきゃ。勿体ないでしょうが。いつ乗るか。」

花村 「今で……ってやかましいよ！」

クマ 「ドライブクマ。」

花村 「グルだったわけだなぁー。ぐるっと回るだけに。」


・・・・・・


番長 「乗り方は大丈夫？」

花村 「知ってる。原チャリっても大して変わらんだろ。」


今の言葉が———

後の悲劇に繋がることを——

一行はまだ知らない——

クマ 「それでは、現在午前の10時クマね。ラリーだから。一応ルートはこっちのナビに従うクマ!」

番長 「了解。」

花村 「ラリー? 制限時間とかはあんの?」

クマ 「そうクマね……72時間。三日後の10時に、八十稲葉のテレビ局に着かなければダメクマ。」

花村 「テレビ局!? なんかやんのか。」

クマ 「ローカルのニュースに出るクマよー。」

番長 「こういう、バカ……厳しい企画の感想をって、マリーが言ったそうだ。」

花村 「無理だって! なになに? どんだけ走ればいいの。日本の真ん中をぐるっと? 何キロ走ればいいんだ!」

クマ 「１日、2、300kmも走れば余裕クマね。きっと。」

花村 「下手すりゃ10時間だぞ!? ほんとにバカだよバカ!」

クマ、たつみー 「wwww」

番長 「まあ、なんとかなるさ。」

たつみー 「番長。でもね、やっぱ、リミット決めたからにゃ、罰ゲームも必要でしょう?」

番長 「!?」


!?


クマ 「そのとーり。もし、達成できなければ……ジャカジャン!」


原付で強行! ペルソナ様ミステリーツアー


花村 「おいおい! なんだってこんな企画を受けた! 番長さんよぉ!?」


花村さん、マジギレ

番長 「……すまん、花村。」

クマ 「こっちの方は番長にも秘密だったクマ。騙して悪いがこちらも」

たつみー 「仕事なんでね!」

一同 「www」


花村 「っははは……おいどうするよ、マジ。」

番長 「いや、帰ればいいんだ。問題はない。ペルソナ様ってのは?」

クマ 「昔、あるおまじないが流行ったクマ。ペルソナ様は、そのおまじない。」

たつみー 「その所縁の地を回るってわけっす。」

番長 「まるで、僕たちが行く前提ですね。お二人。」

クマ 「カカカッ、とんでもない! 行くとしたら、我々もですから。」

たつみー 「一連托生。」

花村 「一連托生っつーか……アレだ。テロリストに一ヶ所に固められて、爆弾持たされたようなもんだ俺は。」

番長 「巻き添えってことですか、花村さん。」

花村 「お前はあれだよ? 気づかない間に人間爆弾にされた奴。映画なら中盤で死ぬ!」

番長 「ッハハ……いやー、難しい例え。」

花村 「もう、こうなりゃ行くぞ行くぞ。」

番長 「行きましょう。」

クマ 「準備は出来たクマね? それじゃ、スタートクマよ!」


午前10:01
番長、花村。ポートアイランドから出発

順調な発進


花村 「それでクマさーん、我々はどこへ向かってるんだ? 」

クマ 「まずはクマね、神社へ行くクマ。長旅なわけクマ。」

花村 「あー、おみくじでも引いて、ゲンを担ぐわけだ。」

クマ 「そうクマよ。さあ、この道を真っ直ぐに進めば大丈夫クマ。」

番長 「ホントに大丈夫なの?」

クマ 「番長の信じる、クマを信じるクマ!」

番長 「……そだね。」

花村 「今、すっげー、不安そうだったぞ番長。」


長鳴神社へ


花村 「よーし、到着だ。」


手を洗う。


花村 「おー、冷て。」

番長 「夏だから、気持ちがいいですね。」

おみくじを引く


花村 「おっ、大吉!」

番長 「おお。こっちは……末吉。」

クマ 「ありゃりゃ……んで、旅の運はどうクマ?」

花村 「ええと。得るものは無いが、損も無い……ホントだよ! 俺が何した?」

クマ 「ッカカカ、ホントクマねー。買い物に来て、帰る。」

花村 「まあね、幸先が良いと言えば良いかな?」

番長 「僕はですね……遠出はするな。」

一同 「wwwww」

番長 「ピンポイントでね、突いて来たわけだw」

花村 「他には……花火のように輝く時が来ると。縁起がいいじゃんか。」

番長 「痩せ細った馬の如く平坦な道を歩む……旅がね、こうならなければいいけど。」

花村 「いやー、花火のように輝く。どんなだろうね。」

たつみー 「一瞬で燃え尽きなきゃいいっすけど。」

もしかして小ネタスレで言ってたやつ！？
期待

>>17 そうだけど勢い任せだから、エビの殻でも食べてだらだら見てね


再出発


花村 「うぃー!」

番長 「順調順調。渋滞も無く、いい滑り出しですよー!」

クマ 「クマクマー!」


もう飽きる


花村 「うぃー……」

番長 「おしゃれなビル、おしゃれなビル……ああ、おしゃれなビル。」

クマ 「おお、もうダウンクマかー、お二人ー!」

花村 「そりゃね? まだ変化はあるから面白いけどさ……」

番長 「僕ら、どんな感じに映ってますかー。」

たつみー 「Tシャツの男二人が白いヘルメット被って走ってます。」

花村 「視聴者はー、これを延々と見せられるのかー?」

一同 「www」

クマ 「そうなっちゃうクマねー?」

たつみー 「余裕があれば、前出たり、追い越したりで新しい画が欲しいですね。」

クマ 「それでも、2、3のパターンだけクマね……これは」

花村 「クマぁ、たつみぃー。もし、君らがこの光景を飽きたと言ったらぁー」

花村 「俺は貴様らをーむっ殺すぞぉー」


むっ殺す


たつみー 「っはっはっはw むっ殺す!」

花村 「原付“ライダー”だけにねぇー、ぶっ殺すじゃ少しキツイから。」

番長 「やっぱり、マメカムが欲しかったなぁ……」

クマ 「ッカカカw」

番長 「今の花村くんの顔は鬼気迫るものがあった。」

たつみー 「予算の問題っすね。」

クマの話

クマ「そういえば、ここで起きた事件を知ってるクマか?」

花村 「どんなんだ?」

クマ 「ずばり、都市伝説クマ!!」


都市伝説


花村 「都市伝説?」

クマ 「そうクマ。昔、この街で不思議なことが起きたクマ。」

番長 「ほうほう?」

クマ 「時間が24時間ではなく、もう1時間あると言ったら、信じるクマか?」

花村 「そりゃ信じないですね? もしそうなら、夢みたいだな。」

番長 「ゆっくり出来る時間が増えていいことじゃないですか。」

クマ 「それが、ここではあったみたいクマ。」

花村 「その1時間があったとして、何かあんのか?」

クマ 「ここでは1時期、影人間っていう症状が起きたクマ。」

クマ 「そうなってしまうと、何にもしない無気力な人になるクマ……」

クマ 「それこそ影みたいにぼーんやりとして、いつの間にかいなくなってしまう……」

番長 「それと、その１時間の関係は?」

クマ 「その、影人間って人は真夜中に徘徊している人がよくなったみたいクマ。」

クマ 「一緒に居た二人の内、一人はそうなったのに、もう一人はその症状が無い。」

クマ 「そして、影人間にならなかった人は、どうしてそうなったか覚えていない……」

番長 「知る人ぞ知る影時間ってことですか、クマさん。」

クマ 「Exactly、クマ。」

花村「ふーん……マヨナカの知られざる時間とね。」

番長 「調べるの?」

たつみー 「いや、そしたら時間が無いでしょう。」

一同 「ww」

花村 「そんだけ話して、落ちなしってのは、俺ぁどうかと思うね。」

クマ 「仕方ないでしょうが。クマたちだってもどかしいクマ。」

番長 「そりゃそうですね。カブだもの。」

花村 「こちとら全速なんだぞぉ。コノヤロー。」


信号



花村 「今、隣のバイクが俺らを見下しました。」

クマ 「ッカッカカッカッカww 低いクマねー、カブのサドル。」

番長 「もう、あれです。首をぐっと曲げて僕らをみましたからね。」

一同 「wwww」

クマ 「これは番長。信号青になってから勝負クマね。」

花村 「そうだぞぉ、番長。」

番長 「スタートダッシュじゃあ、負けませんよカブは。」

花村 「こちとらポートアイランドで買ったんだぞぉー。」


青


花村 「それいけ番長」

番長 「あ、あのバイク速い……」

クマ 「カッカッカww」

昼食

花村 「お昼は、たこ焼きです。たこが入っていないそうです。一体、なんだというのでしょう」

番長 「そっとしておこう。」

クマ、たつみー 「www」

花村 「番長のそっとしておこう。いただきました。それではいただきます。」

花村 「んぐ……うまいです。」


番長の奇妙な言動


クマ 「このポロニアンモールをぐるっと回って、この島とはお別れクマ。」

花村 「あー、今度はゆっくり来たい。」

番長 「そうです……花村さん、花村さん。」

花村 「なんだい番長。」

番長 「あの路地裏になんか、変な扉があったよ? 青い、ぴかーって光る。」


青い扉?


花村 「扉ぁー? まったく見えないけど。なんか、悪いもんでも食ったか?」

番長 「さっきのたこ焼きらしき何かですかねー」

花村 「俺も食った。じゃあ違うな。見間違いじゃねーのー?」

番長 「そうなのかなぁ……見えたんだけどな。青い扉。」


後にスタッフが ×観光○確認へ行きましたが、何も見えませんでした……

花村 「さて、いかがだったでしょうか。マヨナカどうでしょう!」

花村 「何だったんでしょうねー、番長の見た青い扉」

※本当に何もありませんでした。

クマ 「クマクマ〜! 早くしないと遅れるクマー!」

アリスさん(番長)「ま、まってクマさん! どこへ行くの?」

クマ 「急がないと、裁判に間に合わないクマー!」

アリスさん「待って……待たないなら……」

アリスさん「しんでくれる?」 ﾀｯ……

ｺﾞｽｯ

クマ 「うぼぁ!?」 ｽﾞｻｰ……

アリスさん 「one more!」ｹﾞｼｯ

クマ 「げふぅ!」

花村 「さて、アリスさんが見事なドロップキックからの四の字固めを決めたところで」

アリスさん 「また、雨の降る夜中に合いましょう!」

I gonna go on I gonna go get what I want〜♪

続く


明日創るチカラ YTV

乙
期待してるぜ

なんだかクマがonちゃんに見えるようになってきた

>>23 安田さんのポジはクマのあれを着せたAさんかなーと思ってるけど、色々難しいね。完結するかも怪しいからね。

第二夜

花村 「みなさんこんばんは。雨の降る真夜中に訪れる番組。マヨナカどうでしょうです。」

花村 「お天気キャスターのマリーちゃんの思いつきと、自称ディレクターのクマ、番長の思いつきで始まったこの企画。」

花村 「それは、原付で様々な場所をまわりながら八十稲葉へ帰るという、過酷なものでした。」

花村 「最初は軽い気持ちだったものの、次第に疲弊していく我々。果たしてどうなるか。」

花村 「おや……ヨシツネさんが、ソリに乗っています。ヨシツネさーん!」

番長(ヨシツネさん)「……今からね、この船を滑りながら別に滑ってくる船に飛びうつりますから。」

花村 「船でしたかw 隣にたくさん並んでますけど!」

ヨシツネさん 「全盛期はアレだよ! 8つはいけたからね。まだまだ現役。」

花村 「さて、ヨシツネチャレンジは成功するのか。その前に本編をご覧ください!」

ヨシツネさん 「行くぞー!」

13:25分
ポートアイランド


クマ 「さあさあ。ここを抜ければポートアイランドは脱出クマよー。」

花村 「脱出ってもさ。やっとスタートみたいなもんじゃんか。マジでどうなんの?」

クマ 「これから帰るクマ。」

花村 「それは分かってるんだ、ぼかぁね。どうなるかってのは道案内の話だ。」

クマ 「問題ないクマよ。しっかりと綿密なシュミレーションをしたクマ。」

番長 「大分適当じゃなかったかい?」

クマ 「そんなこたぁ無いクマ。柔軟な対応が出来るように、遊びを持たせただけクマ。」

花村 「こちとら遊びもクソもねーんだぞ?」

花村 「そもそも柔軟な対応以前だよこれは! 原付なんて考えてみろ近場に行く道具だぞ分かってるのか。それでせいぜい時速30kmが限界の原付で200、300kmを走らせる時点で無茶苦茶だと思うね。なーにが遊びだ。生きて帰れるかさえドキドキだよ。」

番長 「流れるような罵倒w」

花村 「罵倒じゃない。常識的な意見だ。」

ポートアイランド脱出


番長 「今、橋を渡りました。ポートアイランド脱出です。」

花村 「うぇーい。」

クマ 「ｳｪｰｲ」

花村 「結構な渋滞だったけど。カットされるねこれは。面白い会話も無かったし。」

番長 「結構な時間です。クマさん。ポートアイランドは予定のどれくらいですかね。」

クマ 「あー、二時間くらい遅れてるクマね。」

番長 「……ヤバいかもな。」

花村 「今ね、番長から、本気の溜め息が漏れました。」


ナビゲーション


クマ 「あー、あの突き当たりの青い看板で右クマね。」

花村 「りょーかーい。」

番長 「あれ、右で大丈夫だっけ?」

たつみー 「クマ、ほら地図。」

クマ 「ちょちょちょちょちょ。ごめんなさいクマ。左左左!」

番長 「左だね? 大丈夫だね? 了解した。」

クマ 「一番いいルートクマ。」

花村 「神様ぁ、俺をぉ、生きて故郷へ帰してくれぇ!」

一同 「ww」

ビル群

花村 「しかし、都会だな。ここ。」

クマ 「今のうちにこの光景を焼き付けるクマよぉー。」

花村 「なんでだよ。流石に森とか恋しいぜ。」

クマ 「これから、絶景には事欠かないクマ。」

番長 「ちょっと語弊があるだろう。」

たつみー 「絶景しかない。ってことすか。」

番長 「そりゃそうだよ。」

花村 「ってもなぁ。これも十分キツイっての。」

番長 「一応、僕らは都会派なんでね。八十稲葉には学生時代に引っ越してきましたから。」

クマ 「して、その時はどんな感想だったクマか?」


ちょっと真面目な話題


花村 「そりゃ、退屈だったさ。ジュネスしか遊ぶって場所無いもん。ビックリしたさ。それも親父が経営してたから、手伝わなきゃいけねーし。」

花村 「それに、こう。地方ってゆーの? 連帯感が強いってのもあるからかさ。風当たりはアレだ。」

たつみー 「確かにそっすね。商店街から見れば、潰しに来たようなもんすから。」

花村 「そうそう。あんときは結構辛かったね。」

番長 「今はそうでも無いだろ。」

花村 「まーね。時間ってのは一番の薬なのかもしれねーわな。」

花村 「住めば何とかだ。なんだかんだ文句は言っても、好きだよ。ダチもたくさんいるし。わだかまりも無くなった。」

クマ 「……ちょっとヨースケ。真面目クマね。」

花村 「そっちが振ったんだろバカ。」

番長 「実際、こっちのがメインだったから。」

花村 「だよな! 町おこしだろ、何でこんな番組になったんだ!?」

クマ 「アクセント必要なスパイスクマ。」

花村 「スパイスが完全に素材をぶっ殺してるだろうが。パスタにどばっとタバスコ入れるようなもんだろ。」