『三振!早稲田実業初優勝!!!4連投の斎藤!最後までマウンドを守った!!!』
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斎藤『大学に進んで成長したいと思います』
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『優勝おめでとうございます!』
斎藤『今日何を持っているのか確信しました……それは仲間です!』
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斎藤『今は持ってるのではなくて、背負ってます』
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『田中投手の活躍をテレビで見てどう思いますか?』
斎藤『……』
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斎藤『打たれたとは思っていない。中嶋さんと大嶋ではキャッチャーとしての経験が違う。守備とのリズムもある』
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斎藤「うわああああああああああああああああ!!!ゆ、夢……?」
斎藤(は、はは……そりゃそうだよな。明日の甲子園決勝だってまだ終わってないのに)
斎藤(俺がプロの2軍であんな棒球投げて炎上した挙句、守備に責任をなすりつけるようなこと言うなんて)
斎藤(確かに大学生活を楽しんでみたいとは思ってるけど、あんな格好悪い大人に俺がなるはずがない)
斎藤(甲子園優勝で終わっとけば最高の夢だったんだけどな。はは……)
斎藤(……でも夢にしては凄いリアリティだったな)
斎藤(くそ、こんな時間だって言うのに全然眠れそうにない)
斎藤(明日の試合は俺にかかってるのに……)
うわぁ頑張ろう
ビッグになろう
ビッグになってくれよ…
大学で青山テルマ聴いてるってヤバイっすか?
うわぁ
甲子園大会決勝 9回表 早実4-3駒大苫
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実況『2アウトランナーなし。早稲田実業初優勝まであとアウト1つ』
実況『駒大苫小牧、追い詰められましたが、ここでバッターは一発のある田中です』
実況『マウンドは3失点でここまで投げ抜いている斎藤、振りかぶって第一球、投げた!』
キンッ!
実況『ファールです!』
解説『初球は外の変化球ですね』
実況『ええ』
解説『ちょっと浮きましたね。危ないコースですよ今のは』
実況『ここに来て斎藤疲れが見え始めましたかね。8回から球速も落ちています』
解説『球威以上にスライダーのキレが落ちているのがまずいですね』
解説『あの球で田中と勝負するのはバッテリー怖いと思いますよ』
解説『4連投ですからね、仕方ないことですがここは踏ん張るしかありませんよ』
さいてょが無双するのもたまには見てみたい
もうやめてよ!
斎藤(ダメだ、体が重い。昨日あれから全然眠れなかったのがここに来て響いてる……)
斎藤(でも、後1人だ。相手が誰であろうと後1人なんだ!!)
斎藤(たとえあの夢の通り、田中が将来歴史に残るピッチャーになるとしても、今は同じ高校生だ)
斎藤(現時点で俺が田中に負けているとは思わない。いや、チームの為にも、エースの俺が……)
実況『さあ、第二球です。初優勝がかかる大事な一球……』
斎藤(気持ちで負けていいはずがない!!!)
実況『空振り!低めに決まりました!!』
解説『今のは素晴らしいコースですね!入ってましたが当たってもヒットになりませんよ今の球は』
実況『疲れはあるでしょう!しかしエースの意地で斎藤、わずか2球で田中を追い込みました!!』
これは泣ける
ここで負けたほうがさいてょの為になるんじゃね
斎藤(よし、後一球!やれる……俺は今もこの先も、誰にも負けない!田中にもだ!)
斎藤(将来プロになっても、絶対に勝ってみせる!)
斎藤(……)
斎藤(本当に、勝てるのか……?)
>>15
これ別におかしな事は言ってなくね
斎藤(確かに田中の素質は俺だって認めてる。俺より二回りは大きいあの体格からのノビのあるストレート)
斎藤(他の持ち味で勝負できると信じているけど、少なくとも直球では俺は一生及ばないかもしれない)
斎藤(この先プロで大成するのは田中の方だって言われていることは俺だって知っている)
斎藤(俺にやれるのか?本当にあの夢の通りの成績を田中が達成するなら、あんな奇跡としか言いようがない記録を、俺が……)
実況『これが最後の一球になるか!』
斎藤(ダメだ、できる気がしない。神から選ばれたようなあんな記録……)
実況『割れんばかりの声援の中、斎藤!第三球!!』
斎藤(『24勝0敗』……)
実況『投げました!』
斎藤(!!!しまっ――――)
未だに肩が壊れててまともに投げれなくて、MAX140くらいなのに一軍の試合に出されて
さらに壊れる可能性すらあるのに叩かれる
そら故障してる選手に投げさせたら打たれるし治療も長引くし当然だわ
栗山こそ色々言われるべきであり斎藤は仕方ないやろ
これはパワポケのサクセスですねぇ・・・
松坂「」
>>18
本人が勘違いビッグマウスだから叩かれるのは仕方ない
「大勢の観客の中で投げるのに慣れた。今じゃあれがないと物足りない」 「甲子園の決勝再試合はいい加減に放っていた」
「高校で注目されすぎた。大学で騒がれる予定だった」
「今日は観衆が思ったより少なかった。自分ならもっと集められると思う。自分なら神宮を満員にできる」
「アナウンサーやスポーツキャスターにも興味がある」
「他にもデザイナーとか設計士もいい。留学して英語も話せるようになりたい」
「秋頃のフォームに戻れば自分は今でも普通にプロで通用するレベルにいる」
「政治や経済も勉強している。いつかは自分が指導者となって日本を潤したい。でも今は僕の投球や話題で全国を明るくしたい」
「大学野球くらい今の自分なら普通に抑えられる」 「六大学にはライバルと思える人はいない」
「自分が調子が悪くても抑えられる大学野球のレベルに萎えたのは事実」 「大学野球の投手は大した事ない」
「いつか27奪三振完全試合を達成して、斎藤の名を世界に轟かせたい」 「イメージを崩せないのでまじめに話します」
「俺がいる四年間は再び早稲田の黄金時代を築きたい」 「わが早稲田は一生勝ち続けます」
「やっぱり、まだ何かを持っているなと思います。六大学(の春季リーグ戦)が終わって、運を使い果たしたころかなと思っていましたが、使い切らないものですね。一生何か持っている、こういう人生なのかなと思います」
「10年後は、イチローさんや松井さんのように注目されても構わない。対戦したら抑える自信がある」
「不敗神話と最近そう言われてその気になっていた。もう少し謙虚にならないといけないと思った」
「経験を積んで、MLBの舞台で松坂さんと投げ合いたい」
「高校時代、このキャッチャーで夏までいけるのか?と思った
記念交流試合で斎藤君から安打を打った坂本に対して「差は感じなかった」
日本球界で日本人は誰も160キロ出した人いないにもかわらず
アメリカの大学との試合後、アメリカ選手の豪速球を目の当たりにした斎藤君は
「いずれ160キロ出してみたいです」(そもそも斎藤君は150キロも出ていない)
当時超高校級の怪物といわれていた中田翔に対して、「甘いボール投げなければ打たれない自信があったし駆け引きは必要なかった」
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実況『三振!!ラストバッター、三振に倒れました!!!』
実況『最後は渾身のストレート!バットは空を切りました!』
実況『5対4!優勝は駒大苫小牧!早稲田実業初優勝ならず!!』
実況『怪物・田中将大が早稲田の悲願を!ど真ん中の直球で打ち砕きました!!!』
実況『甲子園の歴史に残るであろう投手戦!勝ったのは苫小牧のエース!田中将大!!』
解説『いやー、最後はまさにエースの名に恥じない気迫の投球でしたね』
実況『決勝9回であの球は流石としかいいようがありませんね』
解説『そうですね。斎藤も9回までの内容は非常によかったんですけどね』
実況『やはり田中への第三球、スッポ抜けて高めに入ったあの球が明暗を分けましたね』
解説『田中からホームランを浴びた後打ち込まれましたからね』
解説『でもそこから持ち直してなんとか2点で抑えた斎藤もよくやりましたよ』
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