神「暇だから下界におりよう」(13)
神「あー暇だ」
神「何もすることねぇ」
神「・・・・・・・・」
神「下界、おりてみっかな」
神「けどなー、いろいろ面倒だしなー」
神「あー」
神「暇寄よりかはいっか」
神「さて、思い立ったら今すぐ行動ー」
門前。
てんし「あら神さま。こんな所までわざわざ、どのようなご用件で?」
神「わし、ひま、した、おりる」
てんし「またまた、ご冗談を」
神「わし、おりる」
てんし「無理ですよ」
神「えーなんで」
てんし「神さまが下界などにいましたらここ天界はどうなるのですか?」
神「治安が乱れたりしちゃうな」
てんし「だから無理ですよ」
神「無理ってこともないでだろ」
てんし「まあ、そうですけど」
神「じゃあこれならどうだ!」
神2「おっす、オラゴット」
神「質量を持った残像だ!」
てんし「それただの分身ではないですか」
神「けどこれなら問題ないだろう」
神「ここには、俺とおまえしかいない」
神「わしは下に行き、分身を天界においておく」
神「おまえが他言しなければ我輩は下に行ったことは誰にもばれない」
てんし「安定しませんね。一人称」
神「したがって、我輩は下界に行っても大丈夫」
てんし「我輩、気に入ったんですか」
てんし「しょうがないですね、開門しますよ」
神「やったー」
てんし「ただし約束事があります」
神「次におまえは『下界では絶対に神である事を知られないでくださいね』・・・と言う!」
てんし「そうですよ。自覚してるならしっかりと守って下さいね」
神「・・・ノリがわるいな」
ギイイ ガコン
神「でわ、いってくる」
てんし「いってらっしゃいませ」
神「とう!」
バッ
てんし「・・・・・」
てんし「本当にいってしまわれた」
てんし「大丈夫かな、神さま」
神2「大丈夫だろ、わしがいるから」
てんし「こっちはわしが気にいったんですね」
上空。
ヒュウウウウウ
神(天界から下界までの通行手段が落下式とはどうかと思うぞ)ヒュウウウウウ
神(まあ、まずは着地地点をきめるか)ヒュウウウウウ
神(の、前に姿消して)ヒュウウウウウ
神(あのビルの屋上でいいか)ヒュウウウウウ
神「よっと」スタッ
神(さて、どうしよ)
神(とりあえず人の姿になって)
神(超絶イケメンにしとこ)
神「鏡よ」
ポン 鏡
神(ほう、なかなか)
神(ここからおりるか)
ガチャガチャ
神(鍵がかかっている)
神(ってあたりまえか)フォン
神(こんなもの、神の力でどうとでもなる)ガチャ
警備員「ん?」
神「あ」(人間だ)
警備員「おい!ここでなにをしている!」
警備員「そして何故裸なんだ!」
神「あ、やべぇ、服着るの忘れてた」
神(だって天界服身につける必要ないんだもん)
警備員「こちら警備員!屋上前にて全裸の不審人物を発見!直ちに確保する!」
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