衛宮士郎「強くてニューゲーム?」 (352)




オルタ「は…あ———強くなりましたね、士郎」



士郎「————ッ」ドサッ






END






………
……………
〜タイガー道場〜



タイガ「おお! 死んでし まうとは 情けない!!」


ブルマ「なさけない!」


タイガ「そこに正座!!」

タイガ「ちょっとちょっと〜、それにしても死にすぎじゃない?魔界村じゃないんだから」



ブルマ「まあ、ヒロインなのに魔王みたいなのもいますが…」



タイガ「このままではまずいわねー」


ブルマ「ですね〜」


タイガ「………」


ブルマ「………」


タイガ、ブルマ「「改造っちゃいますか!!」」





タイガ「虎聖杯から取り出したるは、士郎強化セット!!」


ブルマ「準備おkです、ししょー!」ガチャッ


士郎「—————ッ!!」ジタバタ


タイガ「大人しくしなさい」キュイイイイン


イリヤ「痛くしないから!!」ジジジジジ




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1363666107

なにがはじまるです?

ブーストかかると慢心ギルと互角の戦いすっからな…

UBWのアレは公式で愛が勝つ宇宙法則ってだけやで
なお映画では剣技無双の模様

下手に強いと矢除けで双剣奥義ほかがきかないランサーに刺されまくりそう
宝具で頑張っても刺しはアーチャーでも防げないというね

期待

こういうの大好きよ

ギルは手ぇ抜いて戦ってたら腕ぶった切られただけだから(震え声)

士郎がオールEXなるのか?いや…虎聖杯なら魔翌力と運だけEX+++++だな?

ランサーの矢よけってなんでもokなん?
なんかギルのバビロンに刺されまくっとるけど

天の鎖に捕まってなかったっけ?

神性高いから5次の兄貴とバーサーカーはギルのリンチ対象





………
……………


士郎「うわあああああああ!!」ガバッ


桜「きゃっ!!」ビクッ


桜「大丈夫ですか先輩…うなされてましたよ」


士郎「…桜!? 大丈夫なのか!?」ガシッ


桜「な、何がですか?」


士郎「今日は…2月2日!?」

士郎「桜、セイバーはどこだ!?」


桜「さっきから…寝呆けているんですか?先輩」


士郎「いや、でも……」


桜「きっと、悪い夢でも見たんですよ」


士郎「………そうだな」


士郎「…凄い悪夢だったな…」ゲッソリ


桜「朝御飯出来てますよ」

士郎「ああ…顔洗ってくる…」ヨロヨロ


桜「………」




………
……………
〜洗面所〜

士郎「…」バシャバシャ


士郎「随分とごちゃごちゃした夢だったな…」


士郎「………」


士郎「まさか…な…」ヌギヌギ



パサッ



士郎「な……」



士郎「何じゃこりゃぁぁぁー!!!!」



E:令呪
E:衛宮の刻印
E:遠坂の刻印
E:アヴァロン
E:アーチャーの腕
E:無限の剣製
※虎聖杯の力で魔翌力EX





士郎「これ、刻印じゃないか!?」ゴシゴシ


士郎「それにこの腕…」


士郎「聖骸布が巻かれてない」


桜「先輩、どうしました?」コンコン


大河「士郎!はーやーくー!!」


大河「はーらーへったー!!」


士郎「だ、大丈夫だ桜!今行く…」アセアセ




士郎「…取り敢えず隠すか」





〜学校〜

士郎(色々着て隠してるけど…)



一成「コートを羽織り、制服の下にパーカー、カーディガン、ヒートテック——室内なのに随分と重装備だな、衛宮」


士郎「い、いやっ、今日は寒いなーなんて、あはは…」モコモコ


一成「何だ風邪でも引いたか?どれ、保健室に連れてってやろう」グイッ


士郎「だ、大丈夫だ一成」ガタッ


一成「む…」


一成「左腕だけ、随分と逞しいな…///」


士郎「」





士郎「ふぅ…やっと放課後か…まずは遠坂でも探すか」


慎二「おい衛宮、道場の掃除やっといてくれない?」

士郎「…ああ、分かった慎二」


慎二「助かるよ衛宮!さあ、みんな行こうか」


キャイキャイ




………
……………


士郎「さあ、掃除も終わったし帰るか…って、違う!!」


士郎「遠坂を探そうと思ってたんだよ!」


士郎「…屋敷に寄っていくか」




〜校庭〜





カキィンカキィン

オラッ!!
ハアッ!!

カキィン



士郎「あ、あれは…アーチャーにランサー…」




ランサー「誰だ!?」キッ



士郎「」ゾクッ



士郎(逃げなきゃ殺される…!!)ダッ



ランサー「待てッ!!」




どっちみちランサーの兄貴には殺されるのか?

衛宮の刻印って事はタイムアルター的な時間操作の魔術が使えるの?

〜校舎〜



士郎「はあ…はあ…ここまで来れば…」


ランサー「随分と遠くまで逃げれたな…だが」ヌッ



ランサー「だがここまでだ」


士郎「ま、待てよランサー!いいから落ち着け!」


ランサー「…成る程、その充実した魔翌力——」


ランサー「お前が七人目か」チャキッ


士郎「今何が起きて…」


士郎「———ちょっと待て、この展開見覚えが…」


ランサー「ともかく——見られたからには…死んでもらう!!」シュバッ





士郎「っ……!」


——腕が熱い。
魔翌力が体を駆け巡る


士郎「————投影、開始」



士郎「“織天覆う——」



ランサー「!」



「七つの円環”!!」カキィン



ランサー「なにぃ!?」



一枚の花弁のような光がランサーの魔槍を防ぐ




士郎「今だ!!」ダッ


士郎「固有時制御、二倍速!!」


パリーン



ウワァァァァァ!!



ドサッ



タッタッタッタッ…




ランサー「は?」ポカーン



ランサー「……」




ランサー「に…」ピクピク



ランサー「逃がさねえぞ…野郎!!」パリーン




凛(一般人がまだ居たなんて!)タッタッタッタッ



ニガサネエゾヤロウ!!



パリーン



凛「え?…」キョロキョロ



アーチャー「どうやら…あの小僧は逃げたようだな」


凛「嘘!! 一般人がサーヴァントから!?」


アーチャー「ふむ、魔術の痕跡がある それもよっぽどの…」


凛(この学校の生徒の中にそれ程の魔術師が?)



凛(…そんなの、私が気付かないわけないじゃない!!)



凛「とにかく、追うわよアーチャー!!」



アーチャー「了解」



メ欄にsagaいれるといいよ

そりゃいきなり魔改造されたから知ってるわけないわなww

〜衛宮邸〜


士郎「何とか…なった…」ゼエゼエ


士郎「…思わず腕を使っちまった」


士郎「あれ?でも何とも無い」ケロッ


ランサー「よお」


士郎「!?」


ランサー「俺の槍が人間に止められるとはな…」


ランサー「この屈辱…晴らさせてもらう!!」シュバッ


士郎「————投影、開始!!」


咄嗟に剣を投影し迎撃する。
————が


ランサー「甘いんだよ!!」ブンッ


士郎「!!」パリィン



ランサー「—————飛べ」ドゴッ



士郎「ぐ———はっ!!」


回し蹴りで土蔵まで吹き飛ばされ、背中から落ちる。


士郎「うっ………」ズルズル


ランサー「少し驚かされたが…終わりだ!!」ブンッ


「はぁっ!!」カキィン


ランサー「!?」



セイバー「サーヴァント、セイバー。召喚に応じ参上しました」シャラン


士郎「セイ、バー」


セイバー「問おう、あなたが私のマスターか?」



士郎「夢じゃ、なかった…」


士郎「聖杯戦争の初日に戻ってきたのか、俺は…」





セイバー「では、まずはあの槍兵を片付けます」


士郎「あ…待て、セイバー!」



セイバー「はあぁ!!」ブンッ


ランサー「うおぉぉ!?」ガキィンガキィン






士郎「おお…すげぇ押してる…」




ステータスが更新されました




士郎「ん?」



セイバー
真名アルトリア
筋力A+
耐久A+
敏捷A
魔翌力A+
幸運A
宝具EX




士郎「…なんでさ」


ああ、人間という範囲内では最強なのか
流石に鯖と丸腰で互角とは言わないか

ステータスぱねぇなwwwwwwww
期待

虎聖杯のお陰で宝具ぶっぱ余裕じゃん


ランサー「ちっ…あれを使うしかないか…」


士郎「気を付けろセイバー!そいつの宝具は…」


ランサー「その心臓、貰い受ける………っ!!」ゴゴゴゴゴ


セイバー「来るか——!」



ランサー「———“刺し穿つ死棘の槍”!!」





セイバー「———!?」




セイバー「く……」ヨロヨロ


ランサー「へっ、どうだセイバー。今のは確実に…」


セイバー「ふう…危なかった」スッキリ



ランサー「」


士郎「」


セイバー「次はこちらから行くぞランサー!!」


セイバー「はぁっ!!」ズバッ


ランサー「しまっ——!?」サッ


再生能力全快?w

セイバー「ちっ」


ランサー「ふんっ…こいつを外したら帰ってこいと言われてるのでな…」


ランサー「ここは一旦退かせてもらう!!」



ランサーは瞬く間に夜の闇に消えていった…



士郎「ひとまず安心だな…」


セイバー「まだです、近くにいます」バッ


士郎「? そんな馬鹿な…」


士郎「…そうだった!遠坂が…」



士郎「セイバー、待て!!」



セイバー「ん?」ザシュッ



アーチャー「おぅふ……」ドサッ


遠坂「」ガタガタ


士郎「…少し遅かったか」

これはひどい
セイバーェ…

殺っちゃったww

士郎「セイバー待て、落ち着け、慌てるな そいつは敵じゃないぞ…」


セイバー「この魔術師は敵マスターです」


遠坂「ふん… まずは剣を下ろしてくれないかしら」ガタガタ


セイバー「………」


士郎「遠坂、ちょっと…」



凛「衛宮君、これはどういう事かしら?ちょっと話を——」


士郎「そうか、ちょうどいい」ガシッ


凛「へ?」


士郎「俺もお前に話があるんだ。まあ、中には入れよ」グイグイ


凛「きゃー!!」ズルズル


セイバー(成る程、斬る前に他のマスターの情報を引き出すのですね)



………
……………

士郎「…という訳なんだ」

凛「」


士郎「…遠坂?」


凛「え?ちょっと待って…」


凛「聖杯にはアンリマユがいて、桜が聖杯で、臓硯が黒幕?」


凛「それにその腕はアーチャーの腕?」



士郎「そうだ」



凛「訳が分からない…」


士郎「それはこっちの台詞だ!急にこんな…」



凛「…とにかく、教会に行きましょう」


凛「貴方の刻印とか腕とか…検査しましょう」


士郎「教会!? いやいやいや…」


凛「ダメよ」ガシッ


士郎「だってあそこには…」ジタバタ


凛「なに?あんた綺礼と知り合いなの?」


士郎「言ったろ。イリヤを逃がすときに少し協力してもらった」


士郎「それに…あいつは嫌いだ」


凛「あら奇遇ね。私も」


士郎「…知ってる」


凛「でも行かなきゃ駄目。今の話が本当なら」


凛「聖杯戦争は成り立たない。それに…」


凛「貴方の存在はイレギュラー過ぎる」



士郎「…分かった」

そっか、HFルートで知ったことしか知らないのか

しかもこれセイバールートっぽいな
知ってる道筋と違って混乱しそうだ

〜教会〜


遠坂「…という訳よ」


綺礼「ふむ…」


士郎「この刻印と腕を調べてくれないか」


凛「ああそういえば、見せてみなさいよ」


士郎「ああ」ヌギヌギ



凛「」


綺礼「ほう…」


士郎「ど、どうなんだ?」


凛「本当に…遠坂の刻印…」


綺礼「こっちは衛宮家の刻印だな」


綺礼「お前はこれを衛宮切嗣本人から譲り受けたのか?」


士郎「親父から?違う、朝起きたら浮き上がってた」

凛「私の刻印…は、あるわよね…」チラッ


綺礼「取り敢えず奥で詳しく調べてみるか」


HFだと嫌な奴ってだけか




………
……………


綺礼「待たせたな」


凛「どうだったの?綺礼」

綺礼「まずはこの刻印だが…」


綺礼「何か強力な魔翌力で無理矢理植え付けられたようだ」


綺礼「だが痛みも無く、反発もしない所をみると…体にはかなり馴染んでいる様子だな」


凛「何よそれ…私なんかくそまずい薬飲んで抑えてるのに…」


綺礼「…驚くべきはこの左腕だ」


綺礼「これは衛宮士郎の魔術回路に繋がり、その魔翌力で現世に受肉している英霊の肉」



綺礼「それを膨大な魔翌力と2つの刻印が制御している」


綺礼「…魔術では到底有り得ない、神秘の領域だ」


士郎「何か、おかしいところはないか?」


綺礼「これ自体が既に異常だが…」


士郎「そうじゃない、暴走したり…とか」





綺礼「腕の方は大丈夫だが、衛宮の刻印は注意したまえ」


綺礼「あまり使用すると体に悪いぞ。 衛宮切嗣はいつも、やつれていたからな」



凛「…出鱈目ね」


凛(でもそれなら、ランサーから逃げられたのにも納得いく…)



凛「じゃ…帰るわよ衛宮君」




士郎「遠坂、お前のサーヴァント、大丈夫なのか?」


凛「アーチャーなら無事よ。セイバーにやられたダメージは簡単には消えないから、しばらく実体化は出来ないけれど…」



凛「今は私の家に匿って、敵に備えさせてるわ」


士郎「なるほど」


遠坂「さて…ここでお別れね。」


遠坂「…言っておくけど、明日からは敵同士だから」


士郎「遠坂、お前相変わらず良い奴だな。」


凛「は?何よ、相変わらずって… 言っとくけどおだてたって手加減しないわよ」


士郎「分かってる。」


凛「ッ———!!」



士郎「遠坂?」





「———ねえ、お話は終わり?」



士郎「!!」


流石に「未来から来ました」なんて言えんか
言った瞬間ガンド飛んでかねん

>>43
士郎「遠坂、お前のサーヴァント大丈夫なのか?」×


士郎「遠坂、アーチャーは大丈夫なのか?」○




——伸びる影
坂の上に、この世にあってはならない異形と、銀色の少女が並んでいた。



士郎「——バーサーカー」


イリヤ「こんばんはお兄ちゃん。こうして会うのは二度目だね」


バーサーカー「………」


士郎「—————」ゾクッ


凛「——やば、あいつ桁違いだ…」



セイバー「——シロウ、下がって!!」



バーサーカーの巨体が何十メートルという距離を、一息で落下してくる——



バーサーカー「■■■■!!」ブンッ



セイバー「はあぁっ!!」ガキィン


バーサーカーの大剣を、セイバーは視えない剣で受け止めていた。
しかし、セイバーは受け止めた剣ごと押し戻される。

バーサーカー「■■■■■!!」



セイバー「くっ……」




絶え間なく繰り返される嵐のような攻撃。
セイバーは捌き切れず吹き飛ばされ、弧を描いて落ちていく。



セイバー「……ぅ、っ……」


何とか体勢を持ち直すが、なおもバーサーカーの勢いは止まらず、背中に幾度も衝撃を与える。



セイバー「っ………」ギリッ

イリヤ「勝てるわけないじゃない。バーサーカーはギリシャの大英雄ヘラクレスなのよ」



凛「へ、ヘラクレス!?」




イリヤ「バーサーカー、そいつ再生するから一撃で仕留めなさい」


バーサーカー「■■■■■!!」


士郎「下がってろ、セイバー………!!」



セイバー「シロウ、何を———!?」



凛「何してるの衛宮君!!」


遠坂の制止を振り切る。
感覚が麻痺して恐怖は消えた。

あの時と——同じ感覚。

士郎もはやタイムアルターと投影した宝具でサクサクサーヴァント狩れるじゃん


士郎「————」


腕と刻印から流れ込む膨大な魔翌力・情報を整理し、自身の戦力を把握する。


創造理念、基本骨子、構成材質、制作技術、憑依経験、蓄積年月の再現による物質投影。
魔術理論、世界卵による心象世界の具現、魂に刻まれた『世界図』をめくり返す固有結界。
アーチャーが蓄えてきた戦闘技術、経験の継承。
固有結界“無限の剣製”使用不可。アーチャーの世界と俺の世界は異なっている。再現は出来ない。
——訂正、刻印の補助で衛宮士郎の心象世界を具現化可能。
複製できる物は衛宮士郎が直接学んだものか、アーチャーが記録した宝具のみ。左腕から宝具を引き出す場合、使用目的に最も適した宝具をアーチャーの“無限の剣製”から検索し複製する。
衛宮の刻印により固有時制御使用可能。なお投影、無限の剣製との併用は不可。詠唱は『固有時制御』




士郎「———行くぞ」


バーサーカー「■■■■!!」



黒い巨体が吠え、隕石のような勢いで巨塊を振りかぶる。


>>48
いくら何でも魔翌力と体持たなくね?

>>1さん、ageた方が読みやすいっすよ

てかsagaをだな



士郎「固有時制御——三倍速」


体内に固有結界を具現させ、体内時間を変革させ、瞬時にバーサーカーの後ろに回り込む。

バーサーカーの大剣は空を裂き、アスファルトを粉砕する。

——その一瞬の隙を逃さなず、次の行動に移る。



士郎「固有時制御、解除」

士郎「————投影、開始」


ヤツの大剣を寸分違わず透視する。
左手を広げ、まだ現れぬ架空の柄を握り締める。
桁外れの比重。
衛宮士郎にはその大剣は扱えない。
だが——この左腕ならば、敵の怪力ごと複製しよう。




———————、一秒




士郎「———投影、装填」

脳裏に九つ。
体内に眠る二十七の魔術回路その全てを動員し———


イリヤ「バーサーカー、後ろ———!!」


バーサーカー「■■■■!?」





士郎「全工程投影完了————是、射殺す百頭」




一気に叩き込む———!!



———————、二秒





これセイバーいる意味あるのだろうか・・・


………
……………


バーサーカー「■■■——、…………!?」






凛「速すぎて、何が何だか分からなかった…」




イリヤ「バーサーカーを一瞬に九回も殺すなんて…」


士郎「はあ…はあ…」



イリヤ「凄いわ、やるじゃないお兄ちゃん」



士郎「退け、イリヤ。お前を倒す気はない」


イリヤ「バーサーカーはまだ戦えるわ。でも…」


イリヤ「——いいわシロウ、今日は見逃してあげる」


イリヤ「帰るわよ、バーサーカー」



バーサーカー「■■■■……」ズルズル



今のセイバーのステータスならいけるだか…?

寝てる間護衛が必要じゃないか

元より要らない子になったな

アーチャー「過去の自分殺そうとしてたら滅茶苦茶強くなってた…なんでさ」



士郎「ぐ————あ!!」バタッ


外界からの修正を余儀なくされ、全身から血が吹き出す。
体への異常な負担で血管が千切れ、骨に亀裂が走る。



セイバー「シロウ!?」




士郎「バーサーカー…は…」


セイバー「…退いて行きました」


士郎「そうか… う…あ———!!」



セイバー「シロウ大丈夫ですか!?」


士郎「ああ、大丈夫だ…さあ帰ろう」フラッ



士郎(聖杯戦争——あれは夢なんかじゃなかった)


士郎(俺はあの時、黒化したセイバーと闘って——死んだ)


士郎(だが今度こそ…俺は…)グッ


ネイキッドにエアぶち込まれる位しか負ける要素がねえwww

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〜衛宮邸〜



士郎「………う」ムクッ



士郎「———よっと」



士郎「!?」グラッ



士郎「…顔でも洗うか」




………
……………

凛「おはよう衛宮君」


士郎「え…遠坂?」


凛「なによその反応…昨夜帰ってる途中でぶっ倒れたあなたをここまで運んであげたのに、お礼は無いわけ?」



士郎「え?そうだっけ?」



凛「え?そうだっけ?じゃないわよまったく… あんな無茶して、少しは反省しなさい!」


士郎「む…」カチン


士郎「結果的にバーサーカーは撃退出来たんだから良いじゃないか」


凛「はあ…呆れた」


士郎「な…なんだよ…」


凛「あのバーサーカーも大概だけど、あんな化け物みたいなステータスのセイバーを押し退けてマスター自ら戦うなんて… もっと安全な場所からできる手段を考えなさい。」


士郎「う…」


士郎「だって前はやられてたし…」


凛「?」


凛「そういえばセイバーが道場で待ってるわよ」


凛「かなり怒ってるから気をつけてね」フフッ


士郎「うわぁ…」



〜道場〜


士郎「セイ、バー…?」コソコソ



セイバー「おはようございます、シロウ」


士郎「お、おはようセイバー」


セイバー「まずは、ここに座りなさい」ニコッ


士郎「…はい」













セイバー「■■■■」ガミガミ


士郎「……………」




セイバーさん…貴女苦戦してたのに倒してくれたマスターに説教ですか?

遠坂もう邪魔じゃね?
と、つい思ってしまうwwwwwwww

セイバーが弱いから仕方ないよね

セイバーが弱いんじゃない…
士郎が強すぎるだけなんだっ!?

sagaにすると魔力とか殺すとか変なフィルター付かないから常時付けるのオススメ
ちなみにsageとsagaは両方付けれる

セイバー…ステの割にザコorz

最優(笑)のセイバー弄りはやめたり

原作からして自分が絶対に正しい、自分に反対する人の話は全部間違ってると思ってるようなお人ですしおすし

セイバーよりアーチャーのほうが不憫やろ…
出だしで危うく退場状態だったんだぞwww


士郎(かれこれ三時間…いつになったら終わるんだ…)


セイバー「シロウ、全く貴方は…」プンプン


士郎(こうなったら…)


士郎「それはそうと昼にしないか?セイバー」


セイバー「話はまだ…」


士郎「今すぐ準備するよ!!」バビューン



セイバー「シロウ! 全く…」



セイバーだってアヴァロンがあれば…

>>74
士郎も使えますしおすし

ぶっちゃけセイバーにエクスカリバー撃たせるよりカリバーン投影しまくって使った方が魔翌力節約出来て良いよな。強くてニューゲームって言っても士郎の魔翌力量はあんま変わらないんだし


士郎「どうだ?セイバー」


セイバー「」パクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパク




セイバー「ふまいです、しろう」モグモグ


士郎(セイバーの好みは把握済みだ…)フフッ



士郎「なあ、セイバー。今夜は、街を巡回するか」


セイバー「」ゴックン


セイバー「それはいいですね。」


セイバー「しかし、分かってますね?シロウ」


士郎「…ああ、分かってる。出過ぎた真似はしないよ」


士郎「とりあえず深山町を見て回ろう。ここのところ様子がおかしいし」


セイバー「成る程、足元を固めるのは重要です。」





>>76
確か投影した剣を消せば魔翌力戻るんだよな?
そう考えると士郎の投影ってコスパ凄いな

セイバーの扱いに慣れてる分、サクサク進みそう

このセイバーは例え士郎が英霊を生身でぶっ飛ばせるぐらいのチート級の強さになっても戦わせないんだろうな
自分の常識以外で物事を計れないし、マスターが戦うなんてまずあり得ないしあり得ちゃいけないと思ってそうだ

>>76初っ端に魔翌力EXだって書いてあるよ

もはやキャスター並の魔力だしアヴァロンで固有時制御4倍まで耐えられるしでチートだな士郎

虎聖杯から魔翌力引っ張ってるからな


………
……………


士郎「じゃあ、行こうか」

セイバー「はい」







キャー



士郎「!?」


士郎「こっちだセイバー!!」ダッ


セイバー「待ちなさいシロウ!」




………
……………




〜公園〜




士郎「ここか!」


セイバー「……」ジャキッ


ライダー「……」


士郎「…ライダー」


目の前の黒装束の女は、気を失った女性の首筋に口をあてて、中身を吸い上げていた



慎二「————へえ。誰かと思えば衛宮じゃないか。」



士郎「慎二、退け———」


ライダー「………」


慎二、悪いことは言わん。全力でライダーの宝具に乗って逃げるんだ。目の前にいるのは人じゃない。バケモンだ。

ライダー相手はやり辛いだろうなぁ

つーかルールブレイカーで鯖奪って(ry

ライダーは逃げれそうだがパチモンは……

慎二「>>85 それ僕に言ってんの?おことわりだね!!」



士郎「———退く気はないんだな、慎二」


慎二「しつこいな。力ずくでやってみろ雑魚!」



ライダー「………」ヒュッ


セイバー「シロウ後ろに!」


2つの影がぶつかり合う。
響く剣戟。

目まぐるしく動くライダーだが、セイバーの剣は確実にライダーを捉え、動きを削る。


ライダー「く………」フラッ

慎二「お、おいライダー! こんな三流マスターの三流サーヴァントなんか、すぐに潰しちまえよ!!」


士郎「セイバーそいつは[ピーーー]な」


セイバー「何故です!?」


士郎「そいつは…良い奴だからだ」


セイバー「シロウ、何を言って——」


士郎「いいから[ピーーー]な! とにかく足止めをしてくれ」


士郎「——行くぞ、慎二!!」タッタッタッ


右手に魔翌力を込め、駆け出す


慎二「ひっ!? なんでお前が来るんだよ!!」


士郎「力ずくでやってみろって言ったのはお前だろ!」


慎二「うわぁあああ!! 何をやっているんだライダー!助けろ!!」


ライダー「!!」ピタッ


セイバー「! 今だ!!」


セイバー「てやぁ!!」ズバッ


ライダー「くっ——足が…」ドサッ



慎二「馬鹿! 誰がやられていいって命令したんだ!!」


士郎「慎二ッ!!」タッタッタッ


慎二「来るな……来るな!!」



士郎「オラッ!!」ドギャァ ̄乙_ン



慎二「へぶっ!?」ドサッ



案の定あっさりやられたww

多分英霊=アーチャーの腕で殴ったんだろうなw

だから言ったのに…


セイバー「ここまでだライダーのマスター。大人しく降伏しろ」


慎二「ひ、ひぃ…」


士郎「————投影、開始」


慎二の持っている偽臣の書をひったくり、“破壊すべき全ての符”を突き立てる


ボウッ



慎二「あ、ああ…本が燃える…!」


士郎「さて……」


士郎「出て来い! そこで見てるんだろ!!」


慎二「な…何を言ってるんだよお前——」


「気付かれておったか…」ズブズブ

慎二「お爺様——」


臓硯「どうやらお前では宝の持ち腐れだったようじゃな、慎二」ズブズブ



臓硯「間桐の面汚しめ…」


慎二「く、そ……」プルプル


臓硯「そら、早々に立ち去れい」



慎二「くそっ、くそっ、くそっ———!!!!」



セイバー「………」


士郎「——間桐、臓硯!!」



>>90

右手に魔翌力を込め×

左腕に魔翌力を込め○

いやだからsagaをね?


臓硯「…で、何の用じゃ?衛宮の小倅」




士郎「————」ドドドドドド



臓硯(なんじゃ…この魔力… 以前会った時とはまるで別人——)



士郎「臓硯、桜を解放しろ——」



臓硯「…何の事じゃ?」


士郎「しらばっくれるっていうんなら… 行くぞ、セイバー!!」


セイバー「はい、シロウ」

士郎「————投影、開始」


咄嗟に干将・莫耶を投影し、切り掛かりその体を両断する




常にsaga入れとけ
この板はいらんとこでフィルターかかるから
それか半年ROMっとけ

サゲじゃねえ、サガだ
saga age
↑これな


———が




臓硯「おお…怖い怖い」ズブズブ


士郎「!?」


臓硯『ここは退かせてもらうとするかの…』ズブズブ

真っ二つに分かれた間桐臓硯の体は、影に融けていった。



士郎「くそ…殺しきれなかった!!」



慎二「ひ…ひいいぃぃぃぃ!!」タッタッタッタ…




士郎「————」



士郎「今はとりあえず…」


女「」グッタリ


士郎「教会に行くぞセイバー。まだ間に合う。」


セイバー「承知しています、女性は私が」


セイバー「先行します。離れずに付いて来て下さい」


ここまで

saga忘れ多すぎで済みません


次の更新は土曜にします



こういうの大好きなんだが中々見つからなかったりあっても更新停止してたりだったからこれは期待

乙。
土曜日が楽しみだ。

そんな回りくどいことせずに、原作通りルルブレ刺せばいいのに

>>104
鯖二人と契約してセイバーの嫉妬と凛からの警戒と敵意を受けたいならどうぞ



今んとこ、先生に負ける要素が見当たらないwww
まあ、セイバールートじゃ戦わないからいいか。

やっぱルルブレで死ぬのか…

>>105 アヴァロンまで有ると大した障害じゃないんだよな
特に凛は

まあこのまま大聖杯破壊までやったら確実に目付けられて封印指定確定だよね

執行者返り討ちですね分かります

>>94
fateよく知らんのだけどこの爺さん何してんの?アナニー?

>>111
聖杯使って不老不死になろうとしている、その為にヒロインの一人桜を蟲で調教している

>>108
そういう問題じゃないだろww
精神的にも大問題だしww

セイバーとライダーの大貧と巨のパラダイスとか最高やん

ライダーの魔眼は臓硯に効果的だもんな

お爺ちゃんは原初の願いを思い出させれば平和的に解決できるのだけれども、士郎はそのこと知らないからな

遠坂捨ててイリヤと組めば万事解決じゃね?

原作でも事態を悪くしてるのは大概遠坂の筈なんだが

事態悪くしてるのは主人公だけどな

>>117
士郎の性格的に捨てたりはしないと思う

士郎にとっては凛もセイバーも桜もイリヤも藤ねぇも冬木の皆も生き残って大聖杯を何とかしないと終わらせないとハッピーエンドじゃないんだよね

強くてニューゲーム状態にしてもらった冬木の美人教師藤村に感謝しないとな!!
ここは感謝の印として藤姉ルートに行かんとな!!

SSF

もう大聖杯破壊すればいいんじゃないかな

SSF

当面の目標は桜の解放かなやはり。

SSF(そこまでにしとけよ藤村)

>>120
SSF(それはそうかもしれんが藤ねぇルートはあり得ないぜ藤村)

だが待って欲しい。もし虎聖杯の力で冬木の虎がゼっちゃんになったとしたら?

>>126
SSZになるな

この士郎ならイリヤルートに入る可能性が微レ存…?



〜衛宮邸〜


桜「いたっ」ボカッ


士郎「大丈夫か、桜」


桜「ちょ、ちょっとぶつかっただけです。じゃあ行ってきます」


士郎「じゃあ、留守番は頼むぞセイバー」


セイバー「待って下さい士郎! やはり私も———」

士郎「——セイバー、お昼は冷蔵庫にセイバーの好物の“あれ”入ってるからチンして食べてくれ」


セイバー「な、何ですか!?“あれ”とは——」


士郎「行って来る」ガラッ


セイバー「ああっ、シロウ!」


ピシャッ


セイバー「くっ——、確認せねば…」ダッ





桜「よかったんですか?先輩」


士郎「ああ、大丈夫だ」


桜「…先輩、“あれ”って何ですか?」


士郎「ん?ただの炒飯だけど…」


桜「セイバーさん、そんなに炒飯好きなんですか?」

士郎「いや、普通くらいじゃないか?」


桜「…よかったんですか?先輩」


士郎「ああ、大丈夫なんだ」



士郎「それより…話がある、桜」


士郎「今日からしばらく、家に泊まって欲しい」


桜「え……」


桜「———どうしてですか」


士郎「桜が心配だからだ」


桜「でも…」



士郎「無理を言ってるのはわかってる。けど、桜にはどうしても泊まってもらう。どう思われてもいいから、しばらく家で暮らすんだ」


桜「…私は大丈夫ですから」


士郎「大丈夫なもんか! その顔の痣、慎二にやられたんだろ? もう見過ごすわけにはいかない」


桜「………」


桜「…分かりました」


士郎「…そうか! じゃあ俺は藤ねえに話があるから、弓道場まで一緒に行こう」

桜「…はい」



〜弓道場〜

士郎「ほ〜ら、弁当(えさ)だぞ〜」


大河「そ、それは伝説の… まさか、私に!?」


士郎「まあ、落ち着け。」ヒョイ



士郎「藤ねえ、頼みがある」


大河「?」


士郎「今日から桜を家に泊めようと思う」


大河「桜ちゃんを泊める?別にいいけど、いきなりどんな心境の変化よ」


士郎「桜、最近調子悪そうだし。 それに慎二は家を空けてばかりだから、しばらく周りに人が居たほうがいいかなって」


大河「ふーん… だから桜ちゃん、さっきから複雑な顔してたのか…」


士郎「それなんだけど… 藤ねえから桜の家に連絡しといてくれ。それに着替えも…」


大河「うん、分かった。藤村先生に任せなさい」


士郎「…助かるよ藤ねえ! お礼に明日も作ってくる」コトッ


大河「ヒャッハー!!弁当だー!!」


〜学校〜

凛「…そう、サーヴァントも連れずに… 私の事甘く見てるってこと…」ゴゴゴゴゴ



士郎(相変わらずちょうどいいところに)



凛「いいわ。そっちがその気なら…」


士郎「話がある遠坂」


凛「…何よ、遺言?」


士郎「同盟を結ぼう」


凛「へ?」


士郎「共同戦線を張るんだ」


凛「ちょっと待……」


士郎「頼む!頼れるのはお前しかいないんだ!!」ブンブン


凛「ちょ、分かった! 話ぐらい聞くから…」


士郎「もうホームルーム始まっちまう… じゃあ昼に屋上な!」タッタッタッタ…


凛「なんなのよ、もう…」


〜屋上〜

士郎「…という訳なんだ」

凛「ふーん…」


凛「というか、貴方の話はなんなの? 夢の話なんでしょ?」


凛「それとも、未来から来たとか言うつもり?」


士郎「いや現実… つーかお前、信じてなかったのかよ」


凛「当たり前でしょ、そんなの」


凛「初対面でそんな話、信じられるわけないじゃない」


士郎「まあ確かに…」


凛「でも、あの臓硯なら…やりかねないわね」


凛「…そうね、少しは信じる 他のサーヴァントの情報も教えてもらったし」


凛「臓硯を倒すまでなら協力してあげてもいいわ」


士郎「そうか、遠坂がいるなら心強い」ホッ


凛「それに、桜を泊めさせるなんて… あんた、中々やるじゃない」


士郎「いや、それはお前の提案だったんだぞ」


凛「えっ、そうなの?」


士郎「ああ、桜が貴方にとって大切な人なら自分で守れってな」


凛「…自分が知らない自分の話をされるのって恥ずかしいわね」


凛「まるで寝言を聞かされてるみたい」


士郎「ははは、そうか?」


凛「で、他に何か無いの?」


士郎「特にないけど… とりあえず、今日から家に…」


凛「そ、それは駄目よ士郎。 桜に悪いわ」


士郎「? 何が悪いもんか。お前が傍にいてくれる事が桜にとって一番の…」


凛「貴方の話じゃそうかもしれないけど… 駄目」


凛「私にもあの子にも…心の準備が必要だわ」


士郎(まったく…不器用なヤツだな)


士郎「ああ、そういえば」ガサゴソ


士郎「ほら、弁当食えよ。 今から学食か購買に行ってもろくなの残ってないだろ?」


凛「あら、ありがとう 気が利くわね」


士郎(弁当作戦は成功だな)


〜弓道場〜
桜「あの…藤村先生。相談が…」


大河「ん? お泊まりの話?」


大河「大丈夫。さっきおうちに電話して、桜ちゃんのお爺さんに許可とったから。先生の家なら安心だ、ご指導よろしくお願いしますだって」


桜「そ、そうですか! ならホントにわたし、先輩のお家に泊まっていいんですね!」


大河「じゃあ、今日は一緒に帰ろ」


桜「はい!!」


〜スーパー〜

士郎「さて、よく食うヤツがいるから今日は鍋物に…」



後ろからくいくいと後ろから服を引っ張られる


士郎「なにごと……?」クルッ


イリヤ「………」


士郎「あ、イリヤ」


イリヤ「良かった、生きてたんだねシロウ」


士郎「どうしたんだ?こんなところで」


イリヤ「シロウとお話するために、わざわざ会いに来てあげたのよ。 コウエイに思ってよね。」


士郎「そっか、そうだったな… 俺もイリヤと話がしたかったんだ」


イリヤ「やった!じゃああっちの公園に行こっ!」グイグイ


士郎「はいはい…」


〜公園〜

イリヤ「シロウ、私の事好き?」


士郎「ああ、大好きだぞ」

イリヤ「やったー!」


イリヤとの話は、それこそ一時間ほど続いたと思う
何の意味も無い話、ありきたりな出来事…
それだけでイリヤは楽しそうだった


イリヤ「シロウ面白ーい! 他にも何かお話して!」

士郎「…なあイリヤ。 これからとっても重要な話があるんだ」


イリヤ「?」


士郎「この——聖杯戦争についてなんだ」


イリヤ「…今はその話は抜きって言ったでしょ」


士郎「イリヤ」


イリヤ「——分かった、聞かせて」



………
……………


イリヤ「————」


イリヤ「信じられない。 そんなの有り得ないもの」


士郎「本当の話なんだイリヤ、だから——」


士郎「協力してくれ、一緒に臓硯を倒すんだ」


士郎「だから———」


イリヤ「駄目、シロウ」


士郎「!」


イリヤ「第五魔法、“天の杯”の成就はアインツベルンの悲願」


イリヤ「それに…私の目的はシロウとキリツグを[ピーーー]事だもの」


イリヤ「マキリなんて放っておけばいい。 そんなのに関わってる暇はないわ」

士郎「…イリヤ」



その目、その言葉はイリヤ個人のモノではない。
———アインツベルンの悲願、執着…全てが入り交じったモノだった


イリヤ「あ、バーサーカーが起きちゃった じゃあね、シロウ」クルッ


士郎「待ってくれ、イリヤ———」


イリヤ「———もし、その話が本当だとして」



イリヤ「私が死にそうになったら… シロウは助けに来てくれる?」


士郎「!!」


士郎「——当たり前だ、イリヤ。 俺はお前の兄貴なんだから」


イリヤ「————!!」


イリヤ「じゃ、じゃあまたお話してくれる!?」


士郎「ああ、勿論だ」


イリヤ「約束だよ、お兄ちゃん!!」


士郎「またな、イリヤ」



〜衛宮邸〜


士郎「ただいま」


桜「お帰りなさい、先輩」


士郎「ああ、桜! もう来てたのか」


桜「部活後に着替えを取りに行って、すぐに来ちゃいました」


士郎「そっか… そうだ、今日は桜の為に、パーっと鍋物にするぞ!」


桜「わぁ!本当ですか!?」
大河「わぁ!本当ですか!?」ニュッ
セイバー「なに!本当ですか!?」ニュッ




………
……………


士郎「ふう…食った食った…」


セイバー「…美味でした、シロウ」


大河「しあわせ〜」


桜「じゃあ、後片付けしますね」


士郎「いや、いいよ。桜」


大河「そうよ〜 今日の桜ちゃんはお客様なんだから」


桜「そんな…悪いです」


大河「先にお風呂に入ってきな」


士郎「そうだな、後片付けは俺がやっとくから」


桜「そ、そうですか? じゃあお先に失礼して…」




士郎「…なあ、藤ねえ」


大河「ん?どうしたの士郎」


士郎「桜、最近調子悪そうだろ?」


大河「ん〜、確かにね〜 なんかボーっとしてるというか…」


士郎「のぼせたら心配だから、一緒に入って来たらどうだ」


大河「む! 有り得る…」


大河「突撃ー!!」




キャー!!ナニヤッテルンデスカ!!!

ゲヘヘヘ… アケテヨー



士郎「…これで心配ないか」


士郎「セイバー」


セイバー「何ですか、シロウ」ゴロゴロ


士郎「今夜は柳洞寺に行こう」


士郎「あそこにはキャスターがいるんだ」


セイバー「キャスターですか… 私の対魔力を以てすれば楽勝ですね」


士郎「よし…じゃあ夜まで待機していてくれ」


士郎「俺は客間の準備をしてくる」


これ一つでも知ってる未来と違う状況になったらあらゆる疑惑が士郎に行くよね?




………
……………


セイバーと共に屋敷を出る。
月は高く、夜の闇はなお密度を増していく。



セイバー「…士郎、前に訊いた話ですが」


セイバー「あの話が本当ならば、サクラすぐに助ける方法はあるのではないですか?」


士郎「なんだ?セイバー」

セイバー「先日使った契約破りを使えば…」


士郎「…駄目だ、体への負担が大き過ぎる」


士郎「桜の体内には刻印蟲がいる。“破棄すべき全ての符”で聖杯とのパスが切れたとしても、残った蟲が暴れて桜が死ぬ可能性もある。」


士郎「あと、ライダーとのパスが切れるのもキツい。あいつは桜のボディーガード役だからな」


士郎「何より、そんな事をすればライダーに殺されると思う」


セイバー「あくまで最初はあの魔術師を倒すのが目的なのですね」


士郎「ああ、その後は言峰に任せる。」


士郎「そして、きっと今夜…ヤツは柳洞寺に現れる」




………
……………


小次郎「ぐ———あ」


ハサン「キキwwwww」ブシャッ

臓硯「では…行くぞ。アサシンよ」




足早に石段を登る。
寺の中では、五十人もの僧侶が昏睡していた。
お堂まで一気に突っ切り、叫ぶ



士郎「臓硯!」


お堂の中心が赤く濡れている。
男が倒れ伏し、死んでいた。


士郎「くっ——遅かった!!」


セイバー「キャスター……!」


身構えるセイバー。

紫のローブのサーヴァント———キャスターはピクリとも反応しない。


セイバー「あれは…契約破り!!」


士郎「近づくなよセイバー…」


キャスター「———セイ、バー……?」

キャスター「そう、止めを刺しに来たという訳ね。」


士郎「まずは落ち着け、キャスター」


キャスター「ふ——はは、あはははははは! 何を言ってるの?私はいつになく冷静よ」ユラッ


士郎「協力してくれ、葛木先生の仇を……」


キャスター「…そんな事をしてどうなるの?」


キャスター「もう宗一郎様は死んでしまった…」


士郎「————キャスター」

キャスター「——目障りよ、消え去りなさい」


一瞬で大魔術の連弾が繰り出される。


士郎「————」



セイバー「シロウ、下がって——!!」


セイバーはキャスターを見据えたまま、躊躇うことなくその剣を振りかぶる。


キャスター「が、は——……」ドサッ

キャスターが消滅していく。
セイバーは繰り出される数多の大魔術を無効化し、一撃でキャスターを下した。


士郎「くっ——」


セイバー「マスター。指示を」


士郎「……言峰に連絡して、後は任そう。それで昏睡している人達は助かる筈だ…」


セイバー「では一刻も早く去りましょう。昏睡していた人々もじきに目を覚まします。」


士郎「………」


セイバー「…シロウ?」


士郎「……俺がもっと早く来ていれば…」


士郎「キャスターも葛木先生も死なずに済んだのに…」グッ


セイバー「…気持ちは分かりますが、感傷は押し止めてください」


士郎「…ああ、わかってる。落ち着くのは俺の方だな… 少し焦り過ぎた…」



士郎「すぐに山を下りて言峰に連絡して、あとは家に戻って休もう」






………
……………


影「」グチャグチャ



キャスター「」
葛木「」



影「」ムシャムシャ



影「————タリナイ」


おおうこれは……


………
……………




士郎「はっ、朝か……」ムクッ


士郎「また、あのおかしな夢だ…」


士郎「でも全然怠くなってないな」


セイバー「おはようございすシロウ。」ガラッ


士郎「おはようセイバー 今から朝飯作るよ」









ライダー「…もう吸い取れません」ゲップ


やっと追いついた
おもしろいなこれ


桜「おはようございます先輩」


士郎「おはよう桜」


士郎「…桜、今日は学校は休め」


桜「……え?」


士郎「具合まだ悪いんだろ?無理しなくてもいい」


桜「でも…」


士郎「駄目だ、無理にでも寝かしつけるからな」


士郎「今日は大人しく寝てるんだ。俺も休むから」


大河「そうだよー、昨日は熱出ちゃったんだから」


桜「…分かりました」





………
……………

ピンポーン

ピンポーンピンポーンピンポーン


士郎「はい、どちら様…」

慎二「よお、衛宮。妹を迎えに来たんだけど」


士郎「…慎二」


士郎「今は駄目だ。桜は調子悪いから休ませてる」


慎二「ちっ…何だよお前 人の妹を唆して、僕の弱味でも握ったつもりか!!」


慎二「いいよ。お前が望むなら、この前の続きをやろうじゃないか」


士郎「とにかく、帰ってくれ…」


慎二「——!!」バキッ


士郎「がっ!?」



慎二「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」ボカボカ


士郎(手を出す訳には行かない… こいつはもうマスターじゃないんだから)ガード


慎二「はっ!やり返す勇気もないのかよ雑魚!!」ドゴッ



士郎「ぐ———」ズザッ


慎二「はあ…はあ…、こいつ…やけに硬いな…」ジンジン


士郎「——これで満足か?慎二」


慎二「…ふん! 今日のところは帰ってやるよ負け犬」


桜「先輩、どうかしまし…」


桜「——兄さん、どうしてここに…」


士郎「ああ、桜 …慎二は遊びに来てたんだ」


慎二「僕はもう帰るけど、お前もいつでも帰って来ていいんだぞ」ニコッ


桜「………」





………
……………

〜夜、柳洞寺の池〜

ランサー「これ、は…」



影「………」バシャバシャ



ランサー「く——ルーンの守りも効かねえ…」




アサシン「ドウした、ラんサー。動かねば、呑まルるぞ」


ランサーは周囲を黒い影に囲まれ、今にも取り込まれようとしていた。
その姿をアサシンが嘲笑う。だが彼は決して動こうとしない。

少しでも気配をみせれば、この影は新しい獲物に関心を持つと知っているからだ。


アサシン「終わりダ、ランサー」


アサシン「“妄想心音”———」ゴゴゴ


ランサー「!!」




「————投影、開始」





士郎「“偽・螺旋剣”!!」シュバッ



アサシン「ギ———!?」


放たれた捻れた刀身は、空間ごとアサシンの身体を捻斬った。



アサシン「ギャアアアアア!!」バシャッ



影「!!」ピクッ


士郎「今だランサー!」



ランサー「はあっ!」バシャッ


槍を支点に見事な大跳躍を行い、ランサーは岸まで辿り着いた。
影は逃げた獲物を早々に諦め、すぐさま次の獲物に狙いを絞る。



影「………」ガシッ


アサシン「ギ、しまッ——」


士郎「すぐに離れるぞ!!」




………
……………


ランサー「…成る程、お前はこうなる事を知っていたのか」


ランサー「それにしても胸糞わりぃ話だな… 全部その爺の掌の中って事か」


士郎「そんな事はさせない。 俺が絶対に止める。」


ランサー「————いいねぇ、その目」




ランサー「いいだろう! 条件さえ飲んでくれりゃあ、俺も協力してやるよ。」


士郎「本当か!ランサー!」


セイバー「待って下さいシロウ! 彼は信用が出来ません…何が目的なのですか、ランサー」


ランサー「…なに、簡単な条件さ」


ランサー「俺は今のマスターに不満がある。 そして、俺はお前を気に入った。」


ランサー「俺と契約しろって事だ」


セイバー「何を!? そんな事…」


ランサー「お前ならそれが出来るだろ? 公園で使っていたあの契約破りの短剣と、その底なしの魔力があればな」


士郎「…見られてたのか」

ランサー「俺の仕事は退屈な偵察と調査だったからな」



士郎「…分かったランサー。 交渉成立だ。」


士郎「投影、開始」


セイバー「シロウ!?」


ランサー「じゃ、よろしくなセイバー」ニヤッ


セイバーもう要らないな

どう見ても兄貴の方が頼りになるな。

兄貴が仲間になった。これでもうなにも怖くない!!

ランサーが死ん…でない!

翌朝



士郎「紹介するよ藤ねえ、切嗣を尋ねてやってきた…ランサーだ」


ランサー「ども!」


士郎「しばらく家に下宿させるから」


大河「…また外人さん? アロハシャツ着てるってことは、ハワイ出身かしら?」


ランサー(おい、ハワイって何処だ)ヒソヒソ


士郎(南国のリゾート地だ。適当に話し合わせてくれ。)ヒソヒソ


セイバー「………」パクパク


桜「………」


このランサーは頼れる兄貴なのか「ランサーが死んだ!」なのか…

本編だからかっこいい兄貴だよね!

ランサー「いやー!飯がうめえな!!」


士郎「ランサー、やけにご機嫌だな」


ランサー「魔力が漲ってるからな。無駄にハイテンションだ!!」ガハハハ






ステータス情報が更新されました




ランサー
真名クーフーリン
筋力A
耐久B
敏捷A+
魔力B
幸運E
宝具B


士郎「…なるほど」


幸運何とかしないとしれっと死にそうなんだよな…

どうあがいても幸運E…

安定のE

ここからギャグなのかシリアスなのか、それが問題だ

ランサーくん強いけど相変わらずの幸運E

幸運てマスター依存じゃなかったっけ?
いやまぁ士郎の運が高いとは思えんけど

>>165
一日に二回、しかも同じ奴に殺されかけその後すぐに化け物級の奴に殺されかける(アレは士郎の自業自得だが)ような奴が運良いわけない


ランサー「…で、俺はどうすればいいんだ?」


士郎「とりあえず俺は学校に行って協力者と話し合ってくる。」


士郎「それまで屋敷の警護を頼む」


セイバー「昨日のように…休めばいいではありませんか…」ボソッ


士郎「そういう訳にはいかないだろ。周囲に怪しまれちまう。」


士郎「昼は用意してあるから、安心してくれセイバー」


セイバー「な——! 私は決してそのような事の心配など———」


ランサー「ほら坊主。 早く行かねえと遅刻しちまうぞ。」


士郎「ああ、じゃあ留守番は任せたぞ」ピシャッ


セイバー「あっ……」


ランサー「まあ、楽しくやろうぜ!セイバー」


セイバー「………」プイッ


セイバーちゃん生死が掛かってる状況で食欲最優先ですかw

〜学校〜

凛「はあ?ランサーと契約した!?」


士郎「あ、ああ」


凛「…あんた魔力大丈夫なの?」


士郎「それに関しては問題ない」


士郎「どれだけ魔力を使っても、何故か次の日には満タンになってる」


凛「…相変わらずの出鱈目さ」


士郎「この事は言峰に言うなよ」


凛「え?何で?」


士郎「ランサーのマスターは言峰だったんだ」


凛「つまり寝取った訳ね」

士郎「いや、違う…」


凛「大丈夫よ士郎。好き好んであいつと話したりしないから」


士郎「そうか…じゃあ宜しく頼む」


士郎「で、遠坂。ここからが本題なんだが…」


>>166
それもそうだな…
>>1がんばれ



士郎「買い物してたら遅くなったな。 帰ったらすぐに用意しないと…」


士郎「今日は魚介が安かったから——」


士郎「…ん? 炭の匂い…」クンクン





ランサー「おお坊主! 遅かったな!」パタパタ


ランサー「まあ、手伝えよ」パタパタ


士郎「どうしたんだ、それ?ランサー」


ランサー「ん? ああ、近くの商店街から良い肉買ってきてよ」


ランサー「セイバーのご機嫌取りに、肉食わせようと思ってたんだ」ガハハハ


セイバー「ランサー!何を——」


士郎「…たまには、こういうのもいいか」


士郎「海老と帆立もあるぞ」ガサゴソ


ランサー「おっ!いいねえ!!」






大河「炭に強い男性って…ス・テ・キ」ポッ


ランサー「そうかそうか!」ガハハハ



………
……………

〜公園〜




士郎「遠坂!」


凛「遅いわよ士郎!」


臓硯「ぬ? どうやら新手がきたようじゃな」


遠坂の足元には何か、小さくて判別出来ないモノが何十匹と散らばっている。
アーチャーの周囲にはその数倍だ。


臓硯「ほう。誰かと思えばセイバーのマスターか。 いやはや、これはしたり。助っ人を用意しておくとは、遠坂の娘にしては頭が回る」


士郎「臓硯———!!」


ランサー「…成る程、腐肉に群がる蛆ってところか」

臓硯「……まずい状況じゃの。サーヴァント三体を相手で、ワシに勝ち目はないわな…」


手にした杖を鳴らす。
奇怪な杖がカツン、とレンガの地面を打ち付けた瞬間、倒した筈のキャスターとアサシンが、老人を守るように出現した。


アサシン「……」

キャスター「……」

兄貴が兄貴だコレ
>>1が人でなしでないことを願う

>>173
兄貴は死ぬからこそキャラが立つような気がするぜ

微塵も負ける要素ねえなこれ

セイバー「下がって、シロウ。あれは外装、能力はそのままですが、意志である魂を感じない。」


セイバー「あれは——キャスターとアサシンの死骸を別のもので補っただけの模造品です。」


ランサー「ふっ、砂蟲。随分と不様な姿だな」


ランサー「ついに顔だけじゃなく、中身までも無くしたか」


臓硯「ほう、流石はセイバー。一目でワシのカラクリを見破ったか。」


セイバー「———口上はそれだけか。」


セイバー「彼らはサーヴァントに選ばれた英霊。その亡骸を弄ぶからには、相応の覚悟があるのだろうな」


臓硯「所詮サーヴァントなど主の道具、どのように使役するかなど問題ではあるまい!」


ランサー「よく言った…」

セ、ア、ラ「「「殺す!!!」」」

アーチャーが喋った

アーチャーいたの?


三体のサーヴァントが地を蹴り、呵々と哄笑う妖怪へと突進した。


アサシン「」サッ





ランサー「邪魔だ!!!!」


ランサー「“突き穿つ——”」


ランサー「“死翔の槍”!!」


アサシン「———!!」グチャッ


ランサー「先に行け!」



キャスター「」サッ


セイバー「はあっ!!」ズバッ


キャスター「」ドサッ



凛「アーチャー……!!」


見れば臓硯の姿は消えていた。
ヤツはキャスター、アサシンを捨て石にしてこの場からから逃れたのだ。

だが———



臓硯「ぬ———!?」


アーチャー「そこまでだ」

戸惑う事無く、間桐臓硯の体を横一文字に薙ぎ払った。


臓硯「ぬ———」


士郎「———投影、開始」


士郎「今度こそ消えろ——臓硯!!」


臓硯「や——」


士郎「“勝利すべき——”」


臓硯「やめ——」


臓硯「!!」



影「」シュバッ



士郎「え————」ドサッ



影の一撃は、俺の意識をごっそり削り取っていた


士郎「ちく、しょ…」グググ


士郎「あと…一歩、なの、に…」ガクッ


アーチャー「あれは———」


臓硯「い、今じゃ!」サッ


この士郎、超スペックの代わりに幸運E-とか付いてないだろうな…

さすがにそう上手くは行かないわな
取り敢えず慢心王が「ガ————!!!???」されないことを祈る

>>181
ハッ、アチャの腕のせいか!ww

ちなみにExtraのステータスを見た感じだと紅茶の幸運値は兄貴を下回ってたりする

>>166+正義の味方として旅してたら自分の町が後輩に滅ぼされて、その後輩を殺さなきゃいけなくなって、その後また世界を回って紛争を止めてたら最後に一番最初に助けた少年に処刑されて、死後もやりたくも無いのに沢山人を[ピーーー]羽目になるようなエミヤだしなぁ…


ランサー「ちっ…、やっかいな奴が来やがったな」


影「」ガシッ


ランサー「くそっ… 獲物の匂いは忘れねえってか?」


セイバー「ランサー!今助けに…」


ランサー「来んな! いいから坊主を連れて…行け!!」


セイバー「しかし——」


ランサー「いいから行けっつってんだろうが!!」


アーチャー「行くぞセイバー」


セイバー「くっ… 済まないランサー」バッ






ランサー「へっ… 腹壊しても知らねえぞ、この野郎…」




影「」ムシャムシャ



影「」ゴックン

幸運E…

ランサーが死んだ!

この人でなし!

セイバーがとっととアヴァれば問題なし!!


……体が熱い。
吐き気は治まらず、頭はグラグラで、一人で立つことさえできない


凛「起きて士郎!起きなさい!!」パンッ



士郎「平手は、やめろ…」


セイバー「大丈夫ですかシロウ!!」


士郎「正直、もう、喋れない…」



アーチャー「助かったか。まぁ本体に触れた訳でもなし、実体あるモノなら瘡を移された程度だろう」


吐き気と悪寒で途絶えそうになる意識を、必死に持ち堪え、辺りを見回す。
——1人足りない…


士郎「セイ、バー。ランサーはどうした…」


セイバー「…ランサーは、我々を逃がすために…」


士郎「…そうか」


士郎「くそっ…」ギリッ


ランサーが殺されちゃった!

正直士郎がランサーの死期を早めた気がしてならない
だって士郎があそこで攻撃受けなかったらランサー死んでなかったよね?

>>185
SNやったのだいぶ前だからうろ覚えだけどそこらへんって公式で語られてたっけ?



………
……………
〜翌日〜

セイバー「士郎、あの影をどうにかすべきです。」


士郎「勿論だ。キャスターが居ない今、あいつが町中の魔力を吸っているに違いない」


セイバー「ならば今夜から…」


士郎「…悪いセイバー。今夜はやめておこう」


セイバー「まさか、あの影にやられた傷が…」


士郎「…そうなんだ。まだ目眩が酷くて…」


セイバー「むぅ…ならば仕方がありませんね」


セイバー「今夜はしっかり休んで下さい」



〜夜〜

士郎「済まない、セイバー。今日はお前を連れて行けない」


士郎「お前まで影に呑ませる訳にはいかないからな」

士郎「アサシンがいない今、臓硯は1人だ。俺も1人でどうにかなるはず」


士郎「現れるか分からないが、とりあえず柳洞寺に行ってみる価値はあるだろう」

士郎もセイバーも原作からして結構慢心タイプだよな

慢心というより他を巻き込まないために一人で無理してるだけ

>>197
原作で英霊同士の戦いを見た後なのに「俺だって身を守る事ぐらい出来る」って言ってたような奴だぞ
戦闘機相手に木刀一本で身を守れるって言ってるようなもんだ

傲慢(プライド)>>>>>>>>>自分 な連中ですしおすし



〜柳洞寺〜

立入禁止の柵を越えて境内に入る。
キャスターとの一件以来、柳洞寺は昏睡事件の重要参考物件として扱われ、出入りが禁止されていた。



士郎「気持ち悪い空気だな…」


「よお坊主 無事だったみたいだな」


士郎「ランサー……!?」


臓硯「セイバーのマスターか。昨夜は肝が冷えたぞ」

士郎「臓硯…」


臓硯「む? セイバーはどこに行った?」


士郎「お前を倒すのに、俺一人で十分だ」


臓硯「呵々! 舐められたものじゃのう!!」


臓硯「だがどうする この状況で、まだ強がっていられるか?」


士郎「くっ……」


臓硯「今までは取るに足らんと見逃して来たが、それもここまで…」


臓硯「やれ、ランサー」


ランサーオルタ「悪いな坊主…」


ランサーオルタ「せめて一思いに…殺してやるよ!!」シュバッ


士郎「やば———」



ガキィン



ランサーオルタ「な……?」

臓硯「ぬ……?」


士郎「ライダー……」


ライダー「————」


>>198
あー、確かに言ってたなwwww
そう考えるとFateって慢心してるやつ多いな

自己犠牲の精神は、一見高潔そうに見えるがその実単なる独り善がりのナルシズムでしかないからな。
己の正義に酔った結果道を踏み外したり思わぬ失敗をするのならそれは慢心と相違ないと思うね。

立派だと思うけどな
フィクションじゃどうだかしらんけど

>>203
セイバーが自己犠牲するならまだしも、士郎が自己犠牲したらセイバーも巻き込むんだよね


臓硯「おのれ、ワシに逆らうか……! ええい、かまわぬわランサー!」


臓硯「邪魔をするのならそやつも始末せい!」


ランサーオルタ「…覚悟しな、ライダー!!」


ライダー「………」チャキッ



………
……………

ランサーオルタ「…中々やるじゃねえか」


……信じられない。
あのランサーの槍を全て、ライダーは速度だけで躱しきった。


臓硯「何を遊んでおるランサー……! 容赦せずにすぐ殺せ!!」


ランサーオルタ「く———てめえ!」


ライダー「………」


ランサーの槍とライダーの短剣が交差する。
ライダーは無傷、ランサーの脇腹には短剣が刺さっていた。


ランサー「抜け、ねえ……!?」


ライダー「………」グンッ


ランサー「ぬわっ…!?」

ライダーは鎖を使って、振り回し始めた



グルングルングルン

ビターン

ビターン



グルングルングルン

ビターン

ビターン



ランサーオルタ「ぎゃあああああ!!」ビターン


士郎「…すげー」


ライダー(貴方の魔力、美味しかったですよ)


シリアスなのにギャグにしか見えない件についてw


ランサーオルタ「あばばばばば」グルングルン





ライダー「ていっ」ポーイ


ランサーオルタ「」ズザー


臓硯「くっ、愚か者が…」



士郎「ライダー!奴の動きを止めろ!!」


ライダー「…!?」


士郎「いいから早く!桜を救うために!!」


ライダー「…………」


ライダー「“——自己封印・暗黒神殿”」


臓硯「な、貴様何を——」


臓硯「体、が——」





士郎「————投影、開始」


士郎「“勝利すべき黄金の剣”!!!!」


臓硯「が——あ…」





士郎「ありがとう、助かったライダー」


ライダー「…礼はいりません」


ライダー「貴方を死なせてはいけない、と命じられています。私は主の命に従っただけです」


士郎「そっか…」


ライダー「…それに、あの蟲を始末してくれて助かりました。」


ライダー「本当に…貴方は桜を救ってくれますか?」


士郎「当たり前だライダー」


士郎「っと… 今は先に…」


士郎「投影、開始」




ランサーオルタ「はっ、俺に…止めを…刺そうってのか…」

士郎「“破戒すべき全ての符”!!」ブスッ


ランサー「ぎゃあああああ」シュンッ


ランサー「…うおお!! 戻った!!」

兄貴が戻るよ!

ランサーが生き返った!

よっしゃあああああ!!これであと十年は受験できる!!

ギャグかよw



………
……………

綺礼「まったく、哀れだな… こんな姿になってまで永遠を求めるか」


臓硯本体「やめろ! ワシは、ワシはまだ死ぬ訳にはいかんのだ!!」ピチピチ


士郎「いや、今度こそ終わりだ臓硯」


凛「人の妹を滅茶苦茶にしやがって…」


臓硯「そうだ!ワシを見逃してくれれば、貴様らにも永遠を分けてやろう!!」ピチピチ


綺礼「それが最後の言葉か?」


臓硯「ま、待て! 待——」


綺礼「この魂に哀れみを——」グシャッ


士郎「あとは…」


士郎「投影、開始」


“破戒すべき全ての符”を投影し、言峰に託す。


士郎「言峰、桜を頼む」


言峰「ふ…、任されよう衛宮士郎」


桜ルートの言峰は頼りになるなぁ



桜「ん…ここは…」


綺礼「目を覚ましたか、間桐桜」


桜「痛……!!」


綺礼「安静にしていたまえ。君の身体から蟲を取り除いた」


桜「え…!?」


綺礼「礼は衛宮士郎に言い給え。ヤツは臓硯を殺し、間桐桜を救うためだけに数日間を戦ってきたのだからな」


綺礼「凛も、衛宮士郎と同じ目的で戦い続けていた。」


綺礼「こんな夜更けに電話一本で駆け付けて来るほどだ、余程お前を想っていたのだろう」


桜「姉さん、先輩…」



〜礼拝堂〜

士郎「……」スゥスゥ

凛「……」スゥスゥ



綺礼「おやおや、随分と仲が良い…」ニヤニヤ


桜「……」ムカッ


ここまで
第一部完ッ


続きは水曜

おつやで〜

頑張ってな〜

乙〜
ある程度の事件は解決したかな、後はイリヤと大聖杯って所か?
そういやアインツベルンのアハト爺って聖杯が汚染されてたの最初から知ってたらしいね、まあ自分達含めて全人類の命より第三魔法優先するような奴等ですしおすし

>>218
結論
あの爺はクズ

ゾォルケン……

せめてその場にイリヤが居れば同情もあったろうに……

乙!

>>211
おいやめろ
+9浪する前に受かってこいよ


なんだギャグだったのか……ってよく考えたら冒頭からギャグだったなww

乙!

この士郎ならアーチャーも簡単に殺せないなw


             _,,..,,,,_        ビダァァァン!!
           / ;' 3 ヽヾヽ       ビダァァァン!!!

     〃     i     ,l           ビダァァァン!!!
 ‘  ,_,,..((,,_  〃ゝ U  j! _ )))_ ∴ ,“    ビダァァァン!!!
 ,J∵/ ;' 3  `ヽーっ )  ソノ'"   ヽ从/; ’
 ) : l   ⊃ ⌒_つ,..ェ‐'´  ⊂  j! ゞ・,‥¨
 .¨ ・`'ー---‐'''''"    ̄゛'''''‐---ー '¨・:‘ .


ランサーオルタとはなんだったのか

>>136
亀だが第五魔法じゃなくて第三魔法な


士郎「世話になった、言峰神父」


綺礼「ふ…、いつでも来るがいい」


凛「冗談。これ以上あんたに貸しを作ったら、命まで担保にされかねないわ」


桜「ありがとうございました。神父さん」



………
……………


ギル「奴らは行ったか?」ヌッ


綺礼「居たのかギルガメッシュ」


ギル「ああ、ずっと」

ギル「それにしても変だぞ、綺礼」


綺礼「何がだ?ギルガメッシュ」


ギル「迷える子羊に手を差し伸べる…」


ギル「先程の貴様はwwまるでwww本物の神父の様だったぞwwwwww」


綺礼「何を言うギルガメッシュ」


綺礼「私は神に仕える身。根っからの聖職者なのだぞ」


ギル「ぶははwwwwwwwww」



綺礼「答えは簡単だ」


綺礼「あの吸血蟲に聖杯を掴ませるのが癪だったのでな」


綺礼「自らの手で潰せるというので、少し協力してやろうと思っただけだ」


ギル「ふむ、だがお前にしては良い判断だ」


ギル「あの聖杯の出来損ないを放っておけば、この町の人間は残らず呑み込まれていただろう」


ギル「そうなれば我が出向くしかない。まあ、手間が減ったのは嬉しい事だ」


綺礼「だが、私はまだ聖杯を諦めてはいない」


ギル「そうか、我もそろそろマイスウィートエンジェル、セイバーを迎えに行くとするか」


ギル「この、エンゲージリングを持ってな!!」フハハハ


綺礼(オチが見えた)


オチが見えたな………完璧に!

〜翌日〜


ランサー「餌買って来るから先に行ってろ」


セイバー「分かりました、ランサー」コクッ



………
……………
〜港〜


セイバー「士郎が学校に行ってる間に港で食料調達…」スタスタ


セイバー「士郎はどんな顔をするでしょうか」ワクワク



ギル「見つけたぞ!セイバー!!」


セイバー「む!何者だ!!」


ギル「マイスウィートエンジェル、セイバー!!」


ギル「ああ、なんてお前は美しい!!」


セイバー「お前は、アーチャー!? なぜ生きている!!」


ギル「愛の…力だ!」ドン

セイバー「うわぁ……」

ランサーが巻き込まれる!


………
……………
〜20分後〜


ギル「お前が再び現界したこの喜び…」


ギル「くぅ〜w」


セイバー(長いですね、ポッキーでも食べましょう)


………
……………
〜10分後〜


セイバー(はっ!!ポッキー4箱食べ終わりました…)


ギル「という訳で、嫁になれセイバー!!」
ギル「このリングを受け取るが良い!!」


セイバー「————ません…」プルプル


ギル「ふ…、泣いているのかセイバー。喜びのあまり涙を隠せぬと…そういう事か」
ギル「許す!! 存分に泣き、喜びを噛み締めるが良いセイバー!!」


ギル「フハハハハハハ!!」


セイバー「———足りません」


ギル「…なに?」


セイバー「(食い物以外は)いりません!そんな物では全く(腹の)足しにもなりません!!」


ギル「なに…」ガーン


ギル「斯様なリングでは足りぬと言うのか…」ガクッ


ギル「ふふふ…」



セイバー「足りない!足りない!!」ジタバタ



ギル「その強欲さ…許す!!」ドンッ

ギル「次はありとあらゆる財を持って来るぞ、セイバー!!」フハハハハ


………
……………

ランサー「何騒いでんだセイバー」


セイバー「あ!遅いですランサー」


ランサー「わりぃわりぃ」ガサゴソ

ランサー「ほら、たこ焼きだ」


セイバー「貴方は神ですか!?ランサー」

一応半分神様ですw


………
……………

ランサー「いやー、爆釣だったな!!」


セイバー「釣りとは…気に入りましたランサー」


ランサー「おう!また行くか!」


セイバー「それにしてもお腹が減りました。士郎に早く捌いてもらわねば…」グー



ギル「待た…せたな…セイ、バー…」ゼェゼェ


セイバー「また貴方ですか」


ギル「見ろ、この至高の宝物を!!“王の財宝”から捜し出したぞ!」ピカー


ランサー「うおっ!道路が宝で埋まってるぜ…」


セイバー「アーチャー」ハァ…


ギル「ふふふ…感嘆の溜め息か…」

ギル「許す!我が寵愛を受ける幸せを噛み締めるが良い!!」ドンッ


ランサー「おいおい何言ってんだテメエ 早く帰らねえと魚の活きが悪く…」


セイバー「!!」


ギル「五月蝿いぞ雑種」バビローン


ランサー「ぎゃあああああ!!」ザクザク


セイバー「アーチャー」キッ


ギル「その眼差し…覚悟を決めたか」フッ


セイバー「私は(夕飯を食べる)準備があるので帰りたいのです。」


ギル「なに!?」


セイバー「だから退いて下さい」


ギル「…ならん」

ギル「式の準備も新居の準備も我がする事だ!! 待っていろセイバー!全ての準備が整い次第、また迎えに来るぞ!!」


ギル「またなセイバー!フハハハハハハ!!」


セイバー「なんなのでしょう、彼は…」


ランサー「」死ーん

ランサーが死んだ!



………
……………
翌日
〜衛宮邸〜


凛「遅いわね…」


士郎「桜はまだ帰って来ないのか」


大河「桜ちゃん? おっかしーなー」


大河「部活終わってから買い物して帰るって言ってたけど」


大河「ちょっと商店街まで探して来よっか?」


セイバー「私も行きます。タイガ」


士郎「ああ、頼む。藤ねえ、セイバー」


凛「ったく…、あの子の回復祝いだってのに」


ジリリリリリ

ジリリリリリ

ガチャッ

士郎「はい、衛宮です…」

慎二『やあ衛宮』


士郎「慎二!?」


慎二『桜が大事なら学校に来い』


士郎「何を…まさか!!」

慎二『1人で来るんだぞ』ガチャッ


ツーツーツー


士郎「…臓硯は死んだのに、何で…」


凛「———ろす…」


士郎「え?」




凛「あのワカメ、殺す!!」ダッ


士郎「待てー!遠坂ー!!」

臓硯死んだから「僕が当主だ! 文句無いな桜!」的な感じで調子に乗ったか?


士郎「慎二!」


慎二「遅いぞ衛宮!!」


桜「………」


士郎「桜を離せ…」ズイッ


慎二「いいの? これ以上近付いたら、こいつの首斬っちゃうよ」チキチキ


桜「———!」ビクビク


慎二「僕はむしゃくしゃしてるんだ」


慎二「そうだな… ライダー」


ライダー「………」シュン


慎二「こいつボコボコにしちまえよ」


ライダー「ちっ……」


慎二「衛宮、勿論抵抗なんてするなよ。 お前はサンドバックなんだから」


士郎(…またか)


慎二(さっきライダーから舌打ちが聞こえたけど…気のせいだよな)


ライダー「ちっ、くそワカメ」ボソッ



………
……………


士郎「はあ…はあ…」ガクッ

桜「先輩!!」


慎二「はははは!! 随分と粘るな!!」


慎二「でも…そろそろ止めさしてやれよライダー」


ライダー「………」チラッ


士郎「………」コクッ


ライダーとアイコンタクトをとる。
ライダーは体を深く沈め渾身の蹴りを繰り出す体勢を作る


ライダー「は———!!」ドゴッ


この一撃に合わせ———


士郎「———」フワッ


スタッ


慎二「———え?」


桜「!!」


慎二の目の前までジャンプし、カッターを素手で奪い取る


士郎「オラッ!!」ボカッ


慎二「ぶえーーー!?」ゴロンゴロン


アイコンタクトで打ち合わせしてたw



凛「そこまでよ慎二」


慎二「遠坂——!?」


慎二「お前! 1人で来いって言っただろ!!」


凛「何を言ってるの? 私は通りかかっただけよ」


士郎「…お前は普段から、そんなに宝石を持ち歩いてるのか?」


凛「勿論。 護身用にね。」


士郎「嘘つけ!宝箱抱えてんじゃねえよ!!」


慎二「ちっ…ライダー! こいつら殺しちまえよ!!」


ライダー「………」ツーン


慎二「ライダー!何してるんだ!! 命令に——」


ライダー「嫌です 貴方はマスターではありませんから」


ボウッ


慎二「うわっ! 本が…本が…!!」


桜「もう————」


桜「もう——止めましょう兄さん」


慎二「…は?」



桜「こんなの…皆苦しむだけです…」


慎二「桜」


桜「…はい」


慎二「あの爺が帰ってこない… 恐らくのたれ死んだんだろう」


慎二「だからお前はもう自由なんだ。あの爺に怯える必要はもう無い」


慎二「もう間桐の家に縛られる必要はないんだ」


桜「え?それって…」






慎二「…とでも言うと思ったかよ!馬鹿が!!」


慎二「今の間桐の当主は僕だ!僕に逆らう奴は死ね!!」


パシン


桜「うっ……」


何かが弾けるような音がした後、桜のイヤリングから緑色の液体が飛び散っていた。


慎二「は、ははははは!! 終わりだ!」


慎二「蟲に喰われて死…」

桜「…意味ありません」


慎二「…ね…?」


桜「蟲は取り除きました。兄さんの言う通り、私はもう間桐に縛られません。」



凛「………」


士郎「………」


ライダー「………」


桜「………」


慎二「ふ…」


慎二「話し合いをしようか…君達。」



凛「ガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンド!!」ドドドドドドドドッ


慎二「ぎゃあああああ!!」


士郎「慎二ー!!」


慎二「」死ーん


士郎「おい、遠坂!やりすぎだー!!」


凛「自業自得よ」



士郎「起きろ慎二!目を覚ませ!!」ペシッペシッ



チート一人
あかいあくま一人
神代の反英霊一騎


ワカメオワタ


………
……………


タイガ「おーす! 人生の不条理に挑み続ける君へ贈る…タイガー道場だよ!」

タイガ「さて弟子一号、今回の死因は?」


ブルマ「おーす師匠! 我々の最高傑作“SIROU”御一行に真っ向から喧嘩を売ったからです!!」


タイガ「そのとーり!! 仏の顔も三度まで。三度目は“あくま”に殺されちゃうのよ」


ブルマ「あれ…まだ息があるみたいですよ師匠」


タイガ「なにぃー!? まずい!まずすぎる!!」


ブルマ「このまま起きたら確実に…」


タイガ「“あくま”に止めを刺されるわ…」


ブルマ「そんな時には師匠、これを」スッ


タイガ「おおっ!!この電極を脳に差せば…」


ブルマ「なんとかなります!!」


タイガ「いざ!レッツトライ!!」ザクッ


ブルマ「スイッチオン!!」カチッ



慎二「あんぎゃあああああ!!」ピリビリ

ワカメが加工された!
佃煮にでもなるのか?

スーパーワカメか…

ライダーとアイコンタクトできるとかもはや士郎が英霊クラスだな
あ、最初からそうか

>>248佃煮よりは塩蔵ワカメじゃないか?楽だし。

コンブになるな


慎二「ぎゃあああああ!!」ガバッ


士郎「生きてたか!慎二!!」


ライダー「ちっ」


慎二「おお…漲るこのパワー!!」


慎二「退け、衛宮。お前なんか相手にならん」ドンッ


士郎「ぐあ———っ!!」ドサッ


慎二「はははは!実に気分が良い!!」


慎二「最高にハイッて奴だ———!!!!」


何してくれてるんだ藤村w


慎二「ふぅ…世界はこんなに素晴らしかったのか…」

凛「素敵…」


慎二「ん?なんだい遠坂」

慎二「やっと僕の魅力に気付いたのかい?」ハハハ


凛「私、貴方を誤解してたわ」


桜「姉さん!?」


慎二「さあ、おいで遠坂」


慎二「僕の“キス”与えよう」


凛「きゃー」タッタッタ


士郎「よせ、遠坂!!」







その両手に握り締めた宝石を何に使う気だ——————!!!!



慎二「ははははは」



凛「うふふふふ」



凛「ガン———」


慎二「え」


凛「ド!!!!」


慎二「」グチャッ


士郎「慎二———!!!!」

グチャw
ナニが潰れたのやら…



………
……………

慎二は再び奇声をあげながら飛び起きた。
…恐らく宝石十個分の零距離ガンドを頭部と股間に食らったせいだ。
ここ数日間、そして魔術に関する記憶をスッパリ無くしていた。
それでも死ななかっただけでも奇跡と言えるだろう。



慎二「じゃあ、えみや、またあした」


士郎「ああ、じゃあな慎二」


慎二「さくらも、はやく、かえって、こいよ」


桜「はい……」


凛「さ、今日は貴方の回復記念パーティーよ」


桜「先輩、あの…」


士郎「何も言うな桜。全部終わったんだから」


桜「いえ、そうじゃなくて…」


桜「兄さんも呼んでは駄目ですか?」


ライダー「そんなことする必要はありません。サクラ」


ライダー「あのワカメには海水でも飲ませておけば良いのです」


桜「そんな事言わないでライダー あんな人でも一応私の…」


士郎「…そうだな」


凛「ちょっと士郎!?」


士郎「どうせ食べるなら皆一緒の方が良い」


士郎「それに、今の慎二なら問題ないだろう」


凛「…ったく、しょうがないわね…」


士郎「おーい、慎二!! 今晩、家で食っていけよ!!」


慎二「えっ、ほんとうかい。やったあ」

ワカメかわいすぎワロタ


〜土蔵〜



士郎「さて、壊れたストーブでも直すか」


アーチャー「衛宮士郎」シュン


士郎「ん、アーチャー…」


アーチャー「お前について疑問が幾つかある」


士郎「…なんだよ」


アーチャー「一つ、お前はあの日、ランサーに刺されて死ぬはずだったはず。」


士郎「…………」



アーチャー「二つ、お前は凛の教えも無しに魔術を使えている」


アーチャー「三つ、その化け物じみた魔力量」


アーチャー「四つ、完璧な投影魔術」


士郎「…何が言いたい」


アーチャー「…貴様は何者だ?」





………
……………



アーチャー「…………」


士郎「何故この腕を使い熟せてるかは俺にも分からない」


アーチャー「…あの影が出たからには、私怨を棄てなければ…と考えたが」


アーチャー「影が消えた以上、私は私の目的の為に動かさせて貰う」


士郎「何を………」


アーチャー「衛宮士郎、貴様を殺す」


士郎「なっ———」


ランサー「待ちな」


アーチャー「…ランサーか」

ランサー「随分と物騒な話してんじゃねえか」


ランサー「俺の目の黒い内は、マスターに手は出させんぞ!」

何故だか綺麗なワカメのセリフが神谷ボイスで脳内再生余裕なんだがwしかも妙に気の抜けた棒読みで

嘘!!
ランサーが死んでない!!

あの程度で死んでたら英霊なんぞやってないからな


凛「あんたらはこんな夜中に何やってんのよ…」


凛「眠っ…」フワァー


ランサー「おう、嬢ちゃん。この野郎、坊主を殺すんだとよ」


凛「え…何考えてるのよアーチャー!! バーサーカーを倒すまで同盟は延長したのよ!!」


アーチャー「…邪魔だな」


アーチャー「I am the bone of my sword」


土蔵に響く呪文。
………周囲に変化は無い。
ヤツの呪文は世界に働き掛けず、ただ———


アーチャー「————So as I play,unlimited blade works!!」


————世界を変動させた。



ランサー「あれ?あいつらどこ行った?」ポツーン










———炎が走る。
炎が視界を覆い、土蔵を塗り潰した後。
その異界は、忽然と現れた。




士郎「————」


凛「これ、固有結界!?」


アーチャーの左腕があがる。
ヤツの背後に立つ剣が次々と浮遊していく。


アーチャー「抵抗はするな。」


士郎「ふ、ざけんな———!!」



放たれる無数の剣。
その全てを決死の覚悟で迎え撃つ————


士郎「————投影、開始」


凛「ちょっ、士郎!!」


士郎「うおおおおおお!!」


アーチャーじゃ勝ち目無いだろ


………
……………


アーチャー「ふん、中々やるな」


士郎「はあ…はあ…」


凛「大丈夫!?士郎」


士郎「ずっ——!?」ズキッ

———流れてくる。

これはヤツの記憶。


———そして。


この先、衛宮士郎という人間が味わうであろう出来事。


おまえが信じたもの。
おまえが信じるもの。
その正体が嘘で塗りたくられた夢物語だと見せつけられて、まだ————


アーチャー「はっ!!」ブンッ


士郎「ぐ、っ——————!」ズサッ


アーチャー「———その顔。今にも吐きそうな最低の面構えからすると、お前も見たな」


アーチャー「ならば話は早い。それは全て事実だ、衛宮士郎」


士郎「くっ…投影、開始」


凛「無茶よ士郎!」


士郎「…こいつは俺を殺す気だ…」


士郎「離れてろ…遠坂」


アーチャー「生涯下らぬ理想に囚われ、自らの意志を持たなかった紛い物。 それが自身の正体だと理解したか。」


士郎「———せえ…」


アーチャー「…ただ救いたいから救うなど、そもそも感情として間違えている。」


士郎「うるせえ!この野郎!!」


アーチャー「人間として故障したお前は、始めから、あってはならない偽物だった。」


士郎「ああああああああ!!」


アーチャー「———そうか。認める訳にはいかないのは道理だな。」



アーチャー「オレがお前の理想であるかぎり、衛宮士郎は誰よりもオレを否定しなければならない。」



アーチャー「行くぞ、衛宮士郎!!」

ランサーかっけえ


………
……………


干将を杖代わりにして、前に倒れ込む体を両手で押さえる。


アーチャー「———その理想は破綻している。」


アーチャー「自身より他人が大切だという考え、誰もが幸福であってほしい願いなど、空想のお伽話だ。」

アーチャー「そんな夢を抱いてしか生きられないのであれば」


アーチャー「———抱いたまま溺死しろ」


士郎「…………けんな」


アーチャー「なに……?」


士郎「————I am the bone of my sword」


アーチャー「まさか———」


士郎「————My whole life was“unlimited blade works”!!」


真名を口にする。
瞬間。
炎がヤツの世界を塗り潰した。

士郎「行くぞ、アーチャー」


アーチャー「ぐ、貴様———」


士郎「———お前には負けない。誰かに負けるのはいい。」
士郎「けど、自分には負けられない———!!」ダッ


アーチャー「く、こいつ…」ガキィン


アーチャー「はっ——!!」ブンッ


士郎「———なんかじゃない!!」ガキィン


アーチャー「ぬ———」


士郎「——間違いなんかじゃない!!」ギンッ


アーチャー「っ………! そこまでだ、消えろ————!」ブンッ


士郎「————」ガキィン



士郎「———決して、間違いなんかじゃないんだから……!」


アーチャー「———!」


士郎「——投影、開始」


士郎「“勝利すべき黄金の剣!!”」


アーチャー「————!!」



………
……………


士郎「俺の勝ちだアーチャー」


アーチャー「ああ、私の敗北だ」


士郎「俺はお前とは違う! 何が待っていようと乗り越えてみせる!!」


アーチャー「ふ…、そうだな衛宮士郎…」


凛「アーチャー!!」


アーチャー「凛、私を頼む。」スゥ…


アーチャーが消えると同時に結界が崩れ、土蔵に戻る。


ランサー「無事だったか!?」


凛「そういえば居たわね、あんた」


ランサー「お前らが突然消えるからビビったぜ…」ホッ


ランサー「…アーチャーの野郎はどうした。」


士郎「あいつは…」


凛「士郎が倒しちゃったわ。ったく、あの馬鹿…」


ランサー「そうか…疲れたろ坊主。もう寝ろ。」


ランサー「見張りやってるからよ」


士郎「ああ、頼む。ラン…サー……」ドサッ

ここまで

次は日曜

フツーに勝ちやがった…だと…!?

乙。

普通に勝てたな
てか負ける要素ないだろ

野暮だろうが
So as I pray , な

ここでサーヴァントいなくなっちゃった凛にランサーと契約させようぜ。
…うん、明日Fate/EXTRA CCCの発売日だからなんとなく言ってみた。


もう最終目的がわからん。

最終目的はロンドンで巻き毛おとすことだろ

バゼットさんとカレン出るんかな

最終目標はやっぱり強くてニューゲームさせてくれた人に一生をかけて恩返しすることじゃない?

誰とは言わないけどね?
ロリじゃない方の美人なお姉さんとか……ね?

美人なお姉さんは見当たらないからブルマに恩返ししようか

>>283
冬木の美しき虎こと藤村大河がいるだろうが

SSF

そういや美人なお姉さんはライダーが居たか

ライダーよりもわた…桜の方が包容力があっていいと思います!!

年下だからお姉さんは無理だろ

>>228
そこまでにしておけよ藤村

安価間違えたよクソ

>>290
幸運EXの回避能力流石だな

一応桜ルートの士郎なんだからアーチャーとの問答内容は何か違くね?

>>292
まだ桜の為だけに戦ってるわけじゃないから問題ない

>>9-10
亀レスだけどランサーの矢避けは爆発か如意棒じゃなければ視界外でもけっこう効果発揮するよ
狙撃や同時射出も平気
伝承でも背後からの必中の達人の槍投げを気付かぬ内に何本も躱したり、100人の投擲や怪物の29本同時投擲を防いでる
あと公式でセイバールートの対ギルガメッシュは半日以上足止めして相応のダメージを与えてるからな

翌日

〜学校、屋上〜

凛「貴方は今日から私のサーヴァントね」


士郎「は?」


桜「」


凛「何よ、文句あるの?」


士郎「大あり「大ありです!!」


士郎「…だ…」


桜「姉さんは何を考えているんですか!?姉さんはサーヴァントを失ったんだから大人しくしていて下さい!!」


士郎「………」


凛「あら、桜。でも私には権利があるのよ」


桜「権利…?」


凛「まず士郎はアーチャーを…私の所有物を殺したの。身をもって償うべきだと思わない?」


凛「次に、私はアーチャーに士郎を頼まれた。だから士郎の面倒を見る義務がある。」


士郎「ちょっと待て、遠坂…」


凛「最後に、その士郎の左腕はアーチャーの物。だから…」


桜「強引過ぎます!そんなの理由になりません!!」



凛「あ?コラ」
桜「お?やんのか」



士郎「ちょ…お前ら!少しは落ち着けよ!!」



「「黙っとれ!!」」クワッ



士郎「………」シュン


桜「」ゴゴゴゴゴゴ



凛「」ドドドドドド



士郎「…遠坂」



凛「なに?」キッ


士郎「ひ、1つ提案がある」


凛「…言ってみなさい」


桜「まさか———先輩!?」


士郎「———ランサーを貸そう」



凛「…マジ?」


〜港〜
ランサー「ぶえっくしょい!!」


ランサー「へへっ、どっかの美女達が噂してやがる…」ズルッ


セイバー「フィッシュ!!」ザバッ




〜衛宮邸〜


ランサー「い や だ ね」ホジホジ


士郎「そこをなんとか…頼むよランサー」


ランサー「俺は騎士だぜ。 そんなにコロコロと主人を変える様な尻軽じゃねえ」ピーン


士郎(お前…臆面も無く、よく言えたな!)


凛「しょうがないじゃない。アーチャーが倒されたんだから…」


ランサー「あ?アーチャーの野郎は自業自得だろ」


凛「…私は聖杯を諦める訳にはいかないの。」イライラ


ランサー「知るか。 脱落したマスターは教会に行けばいいだろ」


凛「何でもする!!」ガタッ


ランサー「…もちっと年とってから出直してこい」


凛「」ブツン


凛「うがーー!!」ガタン


凛「いいわよ!1人でも戦えるわよ!!」ズンズン


凛「ばーかばーか!!」バタンッ



ランサー「あれだけ元気なら大丈夫だな」


士郎「…なんでさ」


………
……………

〜教会〜

ドドドドドドッ

ガガガガガガッ


ギル「金に糸目は付けるな!!」


業者「「「「「おーす!!!!」」」」」


ガガガガガガッ


綺礼「…何をしているギルガメッシュ」


ギル「綺礼。危ないぞ、これを被れ」



つ安全第一ヘルメット


綺礼「………」カポッ



ギル「これでセイバーは泣いて喜ぶだろうな…」ホロリ



綺礼「私の教会に何をするつもりだ」


ギル「決まっているだろう!この陰気臭い教会を改装し、黄金の結婚式場にするのだ!!」


綺礼「解 散 !!」


業者「「「「「はーい」」」」」ゾロゾロ


ギル「あっ、待て。まだ作業は途中だぞ!!」

この言峰はストレス性ポリープとかで入院していつの間にか退場しそうだw


業者「「「「「あざーしたー」」」」」ゾロゾロ






綺礼「…全く、何を考えているのだ」


ギル「明日だ」


綺礼「なに?」


ギル「俺は明日、セイバーを…」


綺礼「…そうか」


綺礼「ならば先に、聖杯の準備をしろ」


ギル「…そうだな、貴様の望みは聖杯だったな」


ギル「よかろう綺礼。聖杯を賜わす」


綺礼「それと…セイバーのマスターは殺すな」


ギル「それは約束出来んな。余程つまらぬ男ならば殺すやもしれん」


綺礼「ふっ、その男はな… 正義の味方を名乗る道化だ。見ていて飽きん。」



………
……………


ランサー「で、結局これからどうするんだ?」


凛「残る相手はバーサーカーだけね」


士郎(やっと機嫌治したか、遠坂)


士郎「…出来れば、イリヤとは戦いたくはない。」


セイバー「戦わずしてどうするのです!!」


士郎「もう、聖杯戦争をすぐに終わらせるしかない」


士郎「こうなったら大聖杯を直接…」


凛「…壊すって事?」


士郎「ああ、大聖杯の場所は分かってる。そのためにはセイバーの協力が必要だ」


セイバー「…シロウの話が本当なら、確かに聖杯は破壊すべきモノです。ですが————」


セイバー「…少し考える時間を下さい」


士郎「…そうだよな。分かってる、セイバー」


士郎「とりあえず、明日迄に答えを出しといてくれ」

ギルさらば…お前の出番はもうすぐ終わる

セイバーってフラグによっては黒聖杯を使ってたんだよな

翌日
〜港〜

ランサー「いやー今日も大漁、大漁!!」


士郎「最近魚ばっかりだったな… 金かからないし助かるけど」


ランサー「最後の晩餐だからな ちょっと本気だったぜ」ガハハハ


セイバー「シロウ、私はこの魚が食べたいです」スッ



フグ(やめろ)プクー


士郎「…悪いがセイバー。こいつは俺には調理できない」


セイバー「なんと!!」


ランサー「お前なら食っても大丈夫じゃねーか?」



ブロロロロロロロロ…


ギル「フハハハハハハ!! 迎えに来たぞ、セイバー!!」キキーッ


ランサー「また出やがった!」




ギル、慢心捨てないと勝てんぞ


セイバー「また貴方ですか!アーチャー!!」



ギル「ふっ…、再会の喜びに身を震わせるか…」


士郎「セイバー、あいつは誰だ?」


セイバー「彼は前回の聖杯戦争のアーチャーです」


士郎「何でそんな奴が…」


セイバー「分かりません。彼は聖杯の泥を浴びて消えたはず…」


ギル「はっ! あの程度…全て飲み干したわ!!」ドンッ


士郎「飲み干したって…聖杯の中身をか!?」


ギル「あの程度の呪い…俺を染めたければ、あの三倍は持って来いというのだ!!」


ランサー「おい坊主」ヒソヒソ


士郎「何だランサー」


ランサー「あいつ、前も来やがった」ヒソヒソ


ランサー「恐らくセイバーのストーカーだ」ヒソヒソ



士郎「!?」


ギル「天の鎖よ」ジャラジャラ


ランサー「のわー!?」ガシッ


ギル「五月蝿いぞ雑種。首輪でもして繋がれていろ。」


ランサー「か———、あ……」ブラブラ


士郎「ランサー!?」



ギル「さて、舞台は整ったぞ。セイバー」


ギル「今こそ貴様を妻として迎え、この世の全てを貪ろうぞ!!」


セイバー「何を世迷事を…」


セイバー「私は貴方の妻になどなるつもりはありま———!?」ガクッ


士郎「大丈夫か、セイバー!?」



セイバーの足には、黒い槍が突き刺さっていた


ギル「何度言い違えようとも許す!我に従うならば、まずは痛みを以て学ばねばならんからな!!」フハハハハ



セイバー「くっ、貴様…」グググ


士郎「駄目だ、動くなセイバー。」


ギル「だが…愛する女をこれ以上傷付けるのも心苦しい。」



ギル「あくまで従わぬというのであれば、聖杯を手に入れた後、その身に中身をぶちまけてやろう」


ギル「そうなればマスターなど不要となる。サーヴァントなどという使い魔に甘んじる事もあるまい?」


セイバー「断る、そんなもの必要ない」




セイバー「シロウ、奴は危険です。私が時間を稼いでいるうちに…」


風の結界が解け、黄金の刀身が露になる


ギル「ほう、やる気か?セイバー」


ギル「よかろう…ならば我も、エアで迎え撃つとしよう」


ギルガメッシュの背後の空間が歪み、奇妙な形状の剣が現れる。



セイバー「“約束された————”」
ギル「“天地乖離す————”」




セイバー「“勝利の剣!!”」
ギル「“開闢の星!!”」


瞬間、眼前の景色が消し飛んだ————


………
……………
セイバー「はあ…はあ…」

ギル「まさか、“天地乖離す開闢の星”を相殺するとはな…」


ギル「成る程、その膨大な魔力が為せる業か」


士郎「下がれ、セイバー」ザッ


セイバー「!? 何をしているのです!戻りなさい、シロウ!!」


士郎「————投影、開始」


ギル「ふん」パチン


士郎「ぎゃ———!?」ドゴッ

ヤツが指を鳴らした瞬間、巨大な鉄槌が真横に現れ、体がゴミのように吹き飛んだ。


士郎「ぐ————っ」


ギル「動くな、次は殺す」

セイバー「シロウ!!」


士郎「まだだ…」グググ


ギル「…我は動くなと言ったのだ。」チャキッ


士郎「うるせぇ…黙れ…!!」


ギル「…死ね、小僧!!」


セイバー「くっ…、シロウ逃げて——」


ギル「“天地乖離す————”」


士郎「ふざけんな……」グッ


空っぽの頭で前に出る。
セイバーを守るには、ヤツの宝具を防ぐには、生半可な盾じゃ受けきれない。


士郎「————投影、開始」



ならば最強の護りを。
何者にも侵害されない究極の防御を————


ギル「“開闢の星!!”」


士郎「“全て遠き理想郷”」


いつの間にか俺は、黄金の柄を握っていた————


セイバー「シロウ!それを———!!」

アヴァロンは柄じゃなくて鞘な


………
……………

ギル「ほう………」



士郎「………」



ギル「…面白い、さしづめ贋作者と言ったところか」


セイバー「は——!!」ブンッ


ギル「仕方ない、セイバーの存命の為だ。聖杯を呼ぶまで生かしておいてやる。」カキィン


士郎「て…めえ…」


ギル「これは決定だ。聖杯を確保した後、また会うぞセイバー」シュン



士郎「くそ…」



セイバー「大丈夫ですか!?」


士郎「ああ、なんとかな…」


セイバー「そうですか。良かった——」ギュッ


士郎「え———セ、セイバー…?」


セイバー「———やっと気付いた。シロウは、私の鞘だったのですね」








ランサー「」グタッ

ランサーが死んだ!

〜衛宮邸〜

ランサー「あー酷い目にあったぜ」ゲホゲホ


士郎「ヤツは聖杯を確保するって言っていた。」


士郎「なら…イリヤが危ない。」


凛「———そんなやばい奴がまた聖杯を手にしたら、何をしでかすか分からないわね。」


士郎「桜と遠坂は待っていてくれ」


凛「は?私も行くわよ」


士郎「駄目だ、サーヴァントもいないのに連れていく訳には行かない」


桜「ライダー、先輩についていって下さい」


ライダー「はい」


士郎「桜、でも…」


桜「大丈夫です。いざとなれば教会に駆け込みますから」


凛「早く行きなさい士郎。 モタモタしてる暇は無いんでしょう?」


士郎「そうだな、じゃあ…」


凛「あ、ちょっと待って」

士郎「?」


凛「これ持っていきなさい」


士郎「これ…アゾット剣?」


凛「きっと役に立つわ。頑張りなさい」


士郎「ありがとう遠坂… 行って来る!!」




〜アインツベルン城〜


イリヤ「いや…あなたなんか知らない…」


ギル「まだ三つか…足りぬな」


バーサーカー「■■■■!!」


イリヤ「駄目…、バーサーカー!!」


バーサーカー「■■■■■!!」ドドドドドドッ


ギル「天の鎖よ!」ジャラッ



バーサーカー「■■■!?」ガシッ


ギル「これで4つ目…」


ギル「“王の財宝”」



イリヤ「いやーーー!!!」


Lastするのか


士郎「イリヤ!!」バタンッ



セイバー「待ってください、シロウ!」


ランサー「ったく…1人で突っ走んな!」


ライダー「………」


シロウ「あれは……!!」

バーサーカー「■■■■■!!」ドカーン


ギル「まだ死なぬか!しぶとい奴め!!」フハハハハ


イリヤ「駄目…逃げて!バーサーカー!!」


ギル「これで…終わりだ!!」ヒュン


バーサーカー「■■■…」ズズーン


イリヤ「嘘…バーサーカー…」


ギル「聖杯の器よ…今こそ貴様の悲願を遂げてやろう」


士郎「イリヤ!!」


イリヤ「助けて!お兄ちゃ————」


ギル「………」バキッ


イリヤ「———ん…」ヘタッ


士郎「てめえ… イリヤを放せ!」


ギル「安心しろ、まだ死んでいない」


ギル「本当なら心臓以外はいらんのだが… まだ2つ足りないのでな」


ギル「そのまま連れていった方が腐らずに済むだろう?」フハハハハ


士郎「この野郎…」ギリッ


ライダー「抑えなさいシロウ。死にますよ」




ギル「おや? ここに2つ…あるではないか」


ランサー「…ライダー、二人を連れて逃げろ」


セイバー「ランサー…」


ランサー「ここは俺が食い止める」チャキッ


士郎「駄目だランサー。全員で…」


ランサー「あの野郎を相手に、全員無傷で逃げるのは不可能だ」


士郎「でも…」


ランサー「つべこべ言わずに行け!!」


ライダー「…分かりました」ドスッ


士郎「ぐ——」ドサッ


セイバー「御武運を」


ギル「良いぞ、逃亡を許そう。セイバー」


ギル「柳洞寺にて、貴様を待つ」


ライダー「“騎英の手綱”!!」



ギル「置いていかれてしまったな、雑種」


ランサー「はっ!たまには一人も良いもんだ」


ギル「では…死ね」


ランサー「ああ、だがな…」


ランサー「ただで死ぬ気はねえぜ!!」


バーサーカー「■■■■!!」ガバッ


ギル「…まだ生きていたのか。本当に、見苦しい…」


ギル「まとめて死ね!雑種共!!」




士郎「ん…」


セイバー「目が覚めましたか、シロウ」


士郎「ランサーは!?」ガバッ


ライダー「我々を逃がすために殿を」


セイバー「一度ならず二度までも… 彼には助けられっぱなしです」


士郎「またか…くそ…」


セイバー「…士郎、彼らは柳洞寺で待つと言っていました」


セイバー「私は聖杯を壊します。覚悟は、出来ています。」


士郎「…そうかセイバー。なら、まずは家に寄ろう。色々と準備がある。」


なんか凄い無駄にランサー死んだな

ランサー死にすぎだろww

カッコイイけど兄貴ェ…


〜衛宮邸〜


士郎「ただいま…」


桜「先…輩…」グッタリ


士郎「どうし ライダー「大丈夫ですか、桜!!」バッ


桜「さっき…神父さんが来て…姉さんを連れてっちゃいました…」


桜「もしもの時の保険だって…」


士郎「保険?どういう…」

ライダー「サクラ… 安心して待っていて下さい」


ライダー「全員殺してきますから」ゴゴゴゴゴ



〜土蔵〜

士郎「セイバー、渡したいモノがある」


セイバー「何ですか?シロウ」


士郎「あの鞘だ。元々はセイバーの物だろ?」


セイバー「な————それは本気ですか、シロウ」


士郎「これがあればあいつに勝てるかもしれないだろ?」


セイバー「ですが———鞘を取ってしまえば、貴方は…」


士郎「いや、取るんじゃなくて投影する。今の俺なら出来る筈だ。」



セイバー「成る程、それならば——」


士郎「じゃあ始めるぞ」


士郎「————投影、開始」

〜柳洞寺〜


ギル「待っていたぞ、セイバー」


セイバー「アーチャー……!!」


ギル「そこの小僧。奥で言峰が待っている。 さっさと消えろ。」


士郎「ヤツは任せた。セイバー」


ライダー「行きましょうシロウ」


ギル「…待て」ヒュンッ


ライダー「!」サッ


ギル「貴様を通すとは言っていない。 ここで死ね、六つ目」


ライダー「ちっ…」


ライダー「“自己封印・暗黒神殿”」カッ


ギル「む…?」ズシッ


ライダー「いいでしょう。まずは貴方を倒してからです。」


ギル「ふん、蛇が…」


ランサーがなんかクロコダインみたいになってる……
異能生存体ついてたら良いんだが


士郎「———言、峰……!」ザッ


綺礼「よく来たな衛宮士郎」


士郎「イリヤと凛を返せ…言峰」


凛「■■■■■!!」ジタバタ


綺礼「それは出来ない相談だ。聖杯はまだ満ちていない。」


綺礼「———そして私も、まだ満たされていない」


士郎「何故凛を連れて来た」


綺礼「イリヤスフィールが死んだ時の保険だ。あくまでな」


士郎「お前… 聖杯が望みなら、何故桜を助けるのに協力したんだ」


綺礼「間桐桜が聖杯として機能した顛末を、お前が教えてくれただろう」


綺礼「私の最後がアサシンの足止めなど耐えられん」

綺礼「ならば、正規の聖杯を使う道を選ぶのは当然だろう」


士郎「言峰、聖杯ごとお前を殺す。お前なら——躊躇せずに殺せる。」


綺礼「ではかかってこい。衛宮切嗣の贋作よ!!」




ドドドドドドッ


ギル「ふはははは!避けろ避けろ!!」バビローン


ライダー「くっ………」


セイバー「これでは近付けない…」


ギル「あの雑種は全身を串刺しにされて尚、森へ逃げたが…」


ギル「どうせ、すぐにのたれ死んだだろう」


ギル「貴様らは、もっと愉しませてくれるだろうな…」ニヤッ


ライダー「!!」


セイバー「ランサー……」


ライダー「………」


ライダー「セイバー、一気に決めましょう。策があります」


セイバー「…分かりました、貴方に賭けますライダー」



セイバー「行くぞアーチャー!!」


セイバー「“約束された———”」


ギル「本気だなセイバー。ならば、加減無しだ!!」


セイバー「“勝利の剣!!”」


ギル「“天地乖離す開闢の星!!”」

ぶつかり合う乖離剣と聖剣。
僅かに乖離剣が押している。


セイバー「くっ………」


ギル「ふはははは!このままでは吹き飛ぶぞ?セイバー!!」

ライダー「“キュベレイ”」


ギル「く… 重圧が…!!」


ライダー「後は頼みましたよ。」






ランサー「“突き穿つ死翔の槍!!”」シュバッ



ギル「ガ———ッ!!」



ギル「貴様…何故!?」


ランサー「は! 死体も確認せずに帰るお前がアホだって事だ!!」


ランサー「戦闘続行Aを舐めんな!!」


ギル「セイ、バー…」ガクッ


セイバー「呆気ない最後ですね、アーチャー」




綺礼「“この世全ての悪”」ビチャッ


士郎「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」



親父は、こんなものを何年も耐えてきたのか………!?
だが、衛宮切嗣の息子なら———


士郎「投影、開始」


綺礼「終わりか?つまらん…」


士郎「“全て遠き理想郷!!”」パァン


綺礼「なに!?」


士郎「うおおおおおお!!」


綺礼「く———」


闇が迫る。
だが怯む事無く立ち向かう。


士郎「無駄だ、言峰」


綺礼「何故だ!何故あれを払い除けられる!!」


凛「————!!」ジタバタ


士郎「………」


士郎「————投影、開始」


投影したそれを、弓につがえて射つ。矢は言峰に当たらず通り抜ける。


綺礼「ふ、ふはははは。どうやらそれが精一杯の攻撃か———!!」


凛「Es last frei.Werkzug———!」


光の波が言峰の周囲の泥を吹き飛ばす


綺礼「な————」


勝負は一瞬。
周囲の泥が無い今なら攻撃を受けない。
腰の短剣に手を伸ばし詠唱を行う。


士郎「“固有時制御——五倍速!!”」



綺礼「————!?」


十メートルを一瞬で詰め、その速度のまま短剣を突き立てる


綺礼「か——はッ……」


片足を軸に独楽のように反転させ、左手にありったけの魔力を込め——


士郎「“labt”————!!」


解放の呪文とともに殴り抜ける



神父の肉体は四散し、辛うじて形を止めていた黒いローブが風に舞う。



士郎「イリヤ、遠坂 大丈夫か!?」


イリヤ「おにい…ちゃん…?」


イリヤ「怖かったよう…お兄ちゃん…」ヒシッ


凛「あんた宝石剣まで投影しちゃうなんて…出鱈目が過ぎるわよ」


士郎「言っとくけど、それはお前がやらせたんだからな」


凛「え?そうなの?」


セイバー「シロウ!!」


士郎「セイバー、それにランサー!!」


士郎「良かった…生きてたのか…」


ランサー「死ぬ訳ねえだろうがこの俺が!!」


セイバー「…では、シロウ」

士郎「ああ、行こうかセイバー」

兄貴貧乏クジ引いてばっかだったけど最後にキメてくれたな

確かに程よく強くてニューゲームだな。
次は最強で行こう

兄貴のかっこよさに全宇宙が泣いた

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



士郎「行ってきます」
桜「行ってきます」


セイバー「行ってらっしゃい」
イリヤ「いってらっしゃーい!!」


ランサー「俺も出てくる」


士郎「今日も釣りか?」


ランサー「いや、今日からバイトだ。喫茶店でな」


ライダー「私もバイトです」

〜学校〜


士郎「おはよう遠坂」


桜「おはようございます姉さん」


凛「おはよう桜、士郎」



慎二「おい衛宮。今日の昼は外に食べに行こうぜ」ガシッ


一成「貴様…校則を知らんのか!毎日毎日衛宮を巻き込みおって…」


士郎「まあまあ…落ち着け一成」





聖杯戦争は終わった。
残ったサーヴァントは全員、俺と契約して今も現界している。
————平和な今では、嘘みたいな毎日だった。
失った物は確かにある。
だが、確かな自分を貫いた。
悔いなんて何一つ無い。

聖杯並の保有魔翌力だったのか……!

>>337
聖杯並みつーか、本物の大聖杯より凄い虎聖杯から魔翌力貰ってるからね

爆発四散 神父はネギトロめいた死体となった

ランサー「ふんふーん♪」

カラス「カーカー」プリッ


ランサー「ほっ」サッ


ベチャッ


ランサー「は!幸運Eが何だってんだ!!」


ランサー「俺は最高に幸福だっつーの!」


士郎「おーいランサー!」

ランサー「おう坊主!帰りか?」ズリュッ


ランサー「いてっ!!」ステーン


バナナ「」


ランサー「誰だよ、こんなとこにバナナの皮捨てた奴は!!」ズボッ


ランサー「な!? マンホールにハマっちまった!!」ジタバタ



業者「「「「「うわー!!風に煽られて鉄骨が!!」」」」」



「うわー!!居眠り運転のトラックだ!!」



「うわー!!猛犬が逃げた!!」


カラス「カーカー」プリプリプリプリプリプリプリプリプリ


ランサー「は、はは…」ベチャベチャッベチャッ




BAD END


く〜疲w


遅筆で申し訳ありませんでした

   -|-ヽ -|—、レ |
   d⌒) /| _ノ _ノ
   ________
   企画/製作 タイガ

溜まりに溜まった不孝が一気に…
このランサーはラッキーマンになれる
(ラッキーマンになる条件 とにかく不幸である事)

最後wwwwww

乙でした

乙っす、ランサーは最後まで呪縛から逃げられなかったな……

乙!

乙!
この人でなし!

乙です。

面白かったです。にしてもランサーがかっこよすぎですよ!!最高です。

乙です

>>339
「サヨナラ!」

難しいとは思うけどホロウも見てみたいなー(チラッ

エレ速に載ったw

お疲れっ
完結したの、エレ速でしったぜwwww

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年09月19日 (木) 11:48:35   ID: 82m5NaM1

良かった

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